3
バトルオブフラワーズ⑧〜闇に包まれる前に

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#戦争
🔒
#バトルオブフラワーズ


0




●グリモアベース
「世界が割れるなんて、思いもしませんでしたねぇ」
 コンラッド・アレグリアス(ケットシーの精霊術士・f01460)は驚愕、困惑といった感情入り交じった風に振り返る。
 グリモアベースの背景はキマイラフューチャー、その世界を構成する星一つがぱっかりと真っ二つに割れてしまっている状態を写している。
 キマイラフューチャーは今、驚異の大戦争の真っ只中だ。
「敵本陣への道が確保されたという情報は既に耳にしていますが……その道を維持するためには『ザ・ステージ』の攻略を継続しなくてはなりません」
 システム・フラワーズへの道を阻むかのように設営された、六つの『ザ・ステージ』。
 これら全ての戦力をマイナスまで押し返すことで、システム・フラワーズへの突破口を確保することが出来る。
 しかし『ザ・ステージ』の戦力は毎日回復する……この回復によってどれかのステージ戦力がプラスになってしまった場合、システム・フラワーズへの道は再び閉ざされてしまうのだ。
 故に、猟兵たちは『ザ・ステージ』を攻略し続けねばならないとコンラッドはため息をついた。
「今回、皆さんに攻略していただくステージは、ペイントステージ『クロヌリスレイヤー』です」
 キマイラフューチャーの街並みを模したこのステージ内では、怪人たちが街中を闇のような黒色で塗りつぶしている。
 ステージ内の街並みが完全に黒く塗り潰されてしまう前に怪人たちを全滅させられれば猟兵の勝利となり、逆に塗りつぶされてしまったら猟兵の敗北となる……敵の色による陣取りを阻止せよ、といったステージだ。
「このステージを塗りつぶそうとしている怪人は『包容力三人衆』と言います」
 包容力三人衆は頭がバケツ、釜、金魚鉢で構成されている、自称包容力豊かな怪人トリオだ。
 幅広い攻撃系統を持つバケツ怪人、高速連続攻撃を仕掛けてくる釜怪人、金魚鉢を投げつけてユーベルコード打ち消しを狙う金魚鉢怪人。
 一人でいるときは、猟兵に見つからないようにこそこそと塗りつぶしを行う彼らだが、三人揃っている時は堂々と猟兵を迎え撃とうとしてくるだろう。
「一人でいるときを優先して狙うか、三人いる所をまとめて叩くかはお任せしますが……町が塗りつぶされてはおしまいという、時間制限があることをお忘れなく」
 いずれにせよ、闇のような黒を見かけ、それを辿れば怪人に辿り着くだろう。
 コンラッドはどうかお気をつけて、と頭を下げたあとに転移の準備を開始した。


四季臣
 二十五度目まして、四季臣です。
 今回はここまでOPを閲覧していただき、ありがとうございます。

 キマイラフューチャーの戦争、バトルオブフラワーズのシナリオをお送りします。
 こちらはペイントステージ『クロヌリスレイヤー』となっております。
 街を黒く塗りつぶされてしまう前に、怪人たちを全滅させてください。

 それでは、よろしくお願いします。
76




第1章 集団戦 『包容力三人衆』

POW   :    バケツ怪人・ウェポン
【バケツ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    釜怪人・ジェノサイド
【釜攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    金魚鉢怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【金魚鉢】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

仇死原・アンナ
街を黒く塗りつぶすような輩は罰を与えてやらないとね…

三人揃う前に一人ずつ[暗殺]してゆこう
[忍び足、目立たない]ように敵を探索する
発見したら妖刀による[鎧無視、串刺し、早業]で背後から速やかに攻撃する

「イタズラ書きするような奴は……極刑だ、後悔するなよ?」
【咎力封じ】を使い敵の技を封じてやろう
もし逃げ出そうとしたら鞭を振るい[ロープワーク、マヒ攻撃]で足を絡めて捕縛する

攻撃してきたら[見切り、ダッシュ]か鉄塊剣による[武器受け、なぎ払い]で防御回避

「街が真黒に染め上がる前にさっさと次を始末しないと…」
敵を倒しても気を抜くことなく次の標的を探そう

アドリブ絡みOK


テン・オクトー
(怪人達の外見に対して)う、うん、キマイラフューチャーだしね、そろそろ奇想天外さには慣れてきたかな。みんな転んだらこぼれそうな頭だねえ。

黒塗りしてる怪人を見つけたら手当たり次第【選択UC】で摩擦ゼロにし、ツルツルすべらせうまく黒塗り出来ないようにしてみるね【時間稼ぎ】。
WIS
攻撃はソロな時を狙うね。(連携できそうなら時は怪人が揃っている時でも)
【先制攻撃】【高速詠唱】【選択UC】で相手より先に攻撃。ツルツル滑らせちゃうよ。金魚鉢うまく放てるかな!?…あれ?よく考えたら頭投げちゃうの?大丈夫?さすがキマフュー…。攻撃は【武器:円月輪】を投げてザックザク【範囲攻撃】。

連携アドリブいじり歓迎


ルク・フッシー
さ、最前線の人が、安心して戦うためにも…ぼ、ボクはこのステージで戦いますっ…!
き、基本的にはとにかく、絵筆で黒い地面を塗り返していきます
で、できれば属性の【安心塗装】で相手の塗料を溶かし、塗り返されないようにしていきたいです
て、敵は金魚鉢でユーベルコード相殺を狙うようですから、こ、こちらは【連射塗装】のうちの1発を金魚鉢にぶつけ、の、残りを広範囲にばら撒きます
当たればダメージ、避ければ塗り、この技はこのステージに相性がいいと思います
そ、そういえば、この敵もユーベルコード無効化攻撃を扱うんですね…こういう相手との戦いは正直慣れてません、多少なりとも得るものがあるのではないでしょうか…?



●ペイントステージへようこそ
 グリモア猟兵の転移により、ステージに降り立った猟兵たちが見たのは、キマイラフューチャーの普段通りの街並み。 しかし街の一部は闇のような黒色に包まれている……怪人たちの行動は既に開始されているようだった。
 さて、と蒼い炎を纏う黒い鎧を着た処刑人、仇死原・アンナ(炎獄の執行人・f09978)は帽子を被り直す。
「街を黒く塗りつぶすような輩は罰を与えてやらないとね……」
 今回の輩は包容力三人衆と名乗る怪人たち……三人揃うことで真価を発揮する連中なので、そうなる前に一人ずつ暗殺していく……それが今回、アンナが固めた方針である。
 であれば、と黒塗りされた方へ向かおうとしたアンナが見かけたのは、黒とは違う鮮やかな色彩で描かれた床。
 そしてそれを塗っているであろう二人の猟兵、愛用の特大絵筆を振るうルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)と、拾ったバケツでそれを手伝うテン・オクトー(ケットシーのシャーマン・f03824)の姿を見かけたのだ。
「さ、最前線の人が、安心して戦うためにも……ぼ、ボクはこのステージで戦いますっ……!」
「ルクさんの絵の具はスゴいねー、黒く塗られたところも塗り返せちゃうよ」
 ゴッドペインターであるルクのユーベルコード、安心塗装(セーフティペイント)。
 属性の込められた塗料は、怪人がばらまいたであろう黒を溶かしては新たな色を足していく。
 全てが黒に染められては敗北が決してしまう今回のルールにおいて、ルクの取った行動は最適解と言えるだろう。
「こ、ここはこうして、こうして……」
 塗り返しに集中しているルクにその場を任せ、アンナは怪人探しに戻る。
 忍び足で、目立たずに、暗殺の鉄則だ。

●釜怪人、あらわ――
「カマァァァー?!」
 すっとんきょうな悲鳴が、黒塗りの街並みに響き渡る。
 包容力三人衆が一人、釜怪人はざっくりと貫かれた肩を庇いながら地に転がっていた。
 黒い塗料がたっぷり入った釜を捨て、その場から逃げようとする足には鎖の鞭が絡まる。
 転倒した釜怪人の背を冷ややかに見つめる処刑人……アンナは最初の一人を手早く捕捉していた。
「イタズラ書きするような奴は……極刑だ、後悔するなよ?」
「カッ……猟兵?! もうやって来るとは……しかしこのままじゃ終われんカマァ!」
 足を取られ、最早逃げ切ることは不可能と悟った釜怪人。
 咎力封じによって能力を封じられながらも、がむしゃらに釜攻撃を仕掛けてくる……が、機動力を失っていた攻撃を、アンナは容易く回避した。
 敵の攻撃を見切った上で、妖刀を鉄塊剣に持ち変えて凪ぎ払う。
 カウンターのように振るわれた錆色の乙女は、釜怪人の頭の釜を容赦なく叩き割り、その色を黒に染めていた。
「カ、カマァ……」
「街が真黒に染め上がる前に、さっさと次を始末しないと……」
 怪人一人倒し終えたのを確認した後、アンナは気を抜くことなく次の怪人を探しに戻る。
 戦いはまだ始まったばかり、敵の数も決して三人では留まらないだろう。

●金魚鉢怪人、つるっと滑る
「バチィィィーー?!」
 同時刻、包容力三人衆のクリアな透明感担当の金魚鉢怪人は盛大にすっ転んでいた。
 急に足元がつるっとして、ど派手に頭から地面に激突する、かなり危ない転びかたをしても頭の中にいる金魚は無事だった。
「うーん、みんな転んだらこぼれそうな頭だなーって思ってたけど、意外とこぼれないんだねぇ」
 自分の顔の口回り、いわゆるマズルと呼ばれる部位をモフモフムニムニと揉みながら、テンは金魚鉢怪人の様子を伺っていた。
 もふもふ、むにむにとマズルを揉む度につるっと滑って転ぶ金魚鉢怪人は、まだテンの存在に気づいていない。
 テンのユーベルコード、猫の毛づくろい(マズルモフモフ)……対象の摩擦抵抗を極限まで減らしてしまうこの術は、時間稼ぎに最適だ。
 金魚鉢怪人が黒塗りの床の上でのたうち回っている時、テンと共に行動していたルクはぐっと絵筆を構える。
「こ、この敵もユーベルコード無効化攻撃を扱うみたいですが……」
 そういった敵との戦いは慣れていないと言うルクだが、それは仲間との連携などでわりとどうにかなったりする。
「ルクさーん、今だよー!」
 さっと円月輪を取り出したテンの声に、ルクはちょっと驚きつつもこくっと頷く。
「こ、このお!」
 テンの円月輪と一緒に、ルクもまたユーベルコード、連射塗装(バレット・ペイント)で絵の具の弾丸を放つ。
 刃と水の弾丸に斬られ、打ちのめされた金魚鉢怪人は……自らの真価を発揮することもなく力尽きた。
 加えてルクの絵の具は、怪人の黒色を溶かして新たな絵を刻み込む。
「よ、よかった……ぼ、ボクの力は、ののステージに相性がいいみたい、です」
「結局、金魚鉢を投げさせないで倒しちゃったけど……よく考えたら頭投げちゃうの? 大丈夫?」
 さすがキマフュー……次は金魚鉢投げさせてみようかな、と思案し始めるテンに、ルクは首をぶんぶんと横に振っていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

アンシェ・ローム
黒いペンキなんてお洋服についたら洗濯大変じゃないですの…あっ!
やだ~っ気づかないうちに裾についちゃってる!

むきーっメタモルメタルで全身を覆って、これ以上汚れないようにしますわ!
飛翔能力は背中のブースターに搭載して移動スピードもあげますわよ。
街に塗られた黒いペンキを【追跡】して、怪人を見つけたら即座に高速で近づき、連続攻撃(メイスによる【気絶攻撃】)でやっつけてやりますわ!
ふふーん、先手必勝というところですわ。

ところで怪人たちは街を黒く塗りつぶして何がしたいのかしら?ただただ真っ黒になったんじゃ景観が台無しですわ。
水と水を入れるものがあればこの塗られた黒いペンキ、【掃除】できるんですけどね。


ブリッツ・エレクトロダンス
包容力とは一体。
釜?バケツ?金魚鉢?

…気になりはするが仕事だ仕事。
とりあえず、まずは攻性プログラムを街全体にばら撒いて索敵と行こう。
こそこそ塗りつぶしやってる奴にしろ、固まってる奴にしろ。
攻性プログラムの人海戦術なら見つけるのは簡単な事だ。
見つけたら味方に所在情報を流す、つまり俺はオペ子的なことをするぜ今回は。

しかしこの怪人ども何考えてんだか…はーこれだから旧人類は。



●オペ子さん
「包容力とは一体」
 頭にたくさんお水が入ります、そういった姿の怪人たちをモニター越しに見ているのはブリッツ・エレクトロダンス(DJ.Blitz・f01017)。
 馴染み深いキマイラフューチャーの街並みを黒く塗り潰していく怪人たちの姿、そのどの辺りに包容力があるのか……気になりはするがあくまで自称である。
 仕事だ仕事、と気を取り直して怪人の位置情報の割り出しを進めていく。
 ブリッツの飛ばした攻勢プログラムはステージ全体にばらまかれ、それら全てが索敵を開始。
 総勢165体のプログラムの視界には、先立って行動を開始していた猟兵が敵を始末する様が映し出されていた。
「出だしは順調だな。 ……さて、次の獲物の位置はっと」
 やがて新たな敵の情報をキャッチしたブリッツは、近隣で行動する猟兵へその所在情報を流す。
 いわゆるオペレーターの役割を買って出たブリッツが、情報を伝えようとした相手とは――。

●メタ子さん
「黒いペンキなんて、お洋服についたらお洗濯大変じゃないですの……あっ! やだ~っ気づかないうちに裾についちゃってる!」
 黒が飛び散った街のなか、さくさくと進んでいくのはアンシェ・ローム(うららかレディ・f06211)。
 お気に入りのドレスをうっかり汚してしまったことに気づいて、気分はとってもむきーって感じになっていた。
 そこへ飛んで来たのは、ブリッツが操る攻勢プログラムの一機。
 地形情報と怪人の所在を伝えてくれたプログラムにぺっこりお辞儀をしたアンシェは、視界の先にある黒の塗り潰しに早速おうちに帰りたい気持ちである。
 けれど怪人を全滅させなければ、グリモア猟兵は転移要請に応じてはくれなさそうだ……なのでアンシェは覚悟を決めた。
「でしたら、これ以上汚れないようにしますわ!」
 そうしてアンシェはユーベルコード、DX超メタルアンシェを発動させる。
 全身をめっちゃくちゃ固いメモタルメタルで覆いつくし、その背中にはなんとブースターまで装備。
「早く怪人をやっつけて、おうちに帰りますわよー!!」
 気合十分な掛け声と一緒に、メタルアンシェはブースターを起動させて街を飛び立つ。
 その場にぽつん、と残された攻勢プログラム……カメラ越しにその様を見ていたブリッツはあんぐりとした表情をしていた。
『あのお嬢ちゃん……飛ぶのかよ?!』
 しかもメタル化、そして超速い。
 怪人もそうだが、仲間である猟兵にもツッコミが間に合わないブリッツだった。

●バケツ怪人、事故る
「このこのー、ですわー!」
「バッケェェェェェェェ?!」
 後にオペレーター、ブリッツは語る……端から見たら、それはもはや交通事故だった、と。
 超高速接近したメタルアンシェが、情報通りの場所にいたバケツ怪人に突撃、連続してぴよメイスでポコポコとぶっ叩く。
 早くおうちに帰ってお洋服をお洗濯したい、毛皮についちゃった黒もシャワーで流しちゃいたい……その一心でポコるメタルアンシェの戦闘力はかなり上昇しており。
「だぁぁもう! このメタルねこ、速すぎて攻撃できないバケ……はぎゃー?!」
「ふふーん、先手必勝! というところですわー!」
 バケツ兵器もなんのその、闇のような黒に足を取られぬように空中戦を展開させたアンシェは一方的にバケツ怪人をぶっ叩いていく。
 こうなれば後は時間の問題であり……最後にいいのを決められたバケツ怪人は、ぱっこんと倒されてそのまま動かなくなってしまった。
 プログラム越しにその始終を見ていたブリッツも、思わず苦笑いを浮かべている。
『……ノーダメで倒しやがった、すげぇなアンシェ』
「ブリッツさんの情報のおかげですわ! ところで怪人たちは街を黒く塗りつぶして何がしたいのかしら? ただただ真っ黒になったんじゃ景観が台無しですわ」
『ペイントステージってそういうトコだからな……はー、これだから旧人類は』
 怪人の思うことはわからないが、どのみちこのステージを制するには怪人たちを全て打ち倒さねばならない。
『まあとにかく……残る敵はあとわずかだ、この調子で頼むぜ』
「わかりましたわー!」
 ブリッツのプログラムが再び索敵に戻るのを見送ったアンシェは、背中のブースターで颯爽と黒混じる街中を飛び立った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

三上・チモシー
通り道の維持も大事だよね
自分はこっちの攻略を頑張るよ!

建物の間とか細い道みたいな、怪人が隠れて行動できる所が多そうな場所があれば、そこで【猫行進曲】を使用
召喚したたくさんのるーさんたちに手伝ってもらって、一人でこそこそ行動してる怪人をできるだけ多く探すよ

敵を見つけたらるーさんのひっかき攻撃か、自分が殴って攻撃
るーさん一匹では倒せないようなら、近くのるーさんと合体
釜怪人の連続攻撃は早いうちに【見切り】で回避を試みる

アドリブ・連携歓迎



●にゃんにゃんまっしぐら
「にゃんにゃんにゃーん☆」
「ガマァァァァァァァー?!!!」
 すっとんきょうな悲鳴が、黒塗りの街並みに響き渡るデジャヴ。
 包容力三人衆が一人、釜怪人は灰色の猫たちに肩やら足やらをかっぷり噛まれたまま全力疾走していた。
 一刻も早く仲間の怪人と合流し、体制を立て直さねば……釜怪人はそう思って建物の間とか、細い道など、仲間がこそこそしていそうな場所を選んで走っている、というのに。
 始めの薄暗い曲がり角にいたのは、猫。
 次のひっそりとした小道にいたのも、また猫。
 怪人がこそっとしていそうな場所にいるのは、やっぱり猫。
 猫、猫、灰色の猫ばかり……しかもその全てが釜怪人目掛けてにゃんにゃんと襲ってくる。
「ななな、なんで俺がどっかのマグロ怪人みたいに猫に追いかけ回されてるんだカマァーー?!」
「そりゃあそうだよ、だって怪人がこそこそしてそうな場所を選んで、たくさんのるーさんを呼んで手伝ってもらったんだから!」
 最終コーナーを曲がった先に待ち構えていたのは、灰色の猫たちこと『るーさん』を召喚した猟兵、三上・チモシー(カラフル鉄瓶・f07057)。
 可愛らしいパステルカラーの大連珠をぐっと握りしめ、笑顔で怪人を迎えたチモシーの背後にも、ユーベルコード――猫行進曲によってたくさんのるーさんが応戦体制で身構えていた。
 前のるーさんたち、後ろのるーさんたちを全て足すと総勢27匹、怪人一人に対してこの数は大盤振る舞いとも言える。
「い、いくらなんでも多すぎカマ! なんで俺がこんな目に遭うカマァ?!」
「さっきも言ったと思うけど……まぁ、うん、運が悪かったね☆」
 まさかたった一人で逃げる過程において、配置したるーさん全てに発見されて追いかけ回されるとは……チモシーもびっくりの引きの悪さを発揮した釜怪人。
 連続攻撃をしても倒しきれないであろうるーさんの群れに成すすべもなく……27匹の猫に飛びかかられ、噛みつきひっかき大騒ぎの末、釜怪人は倒された。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ファン・ティンタン
【WIZ】嵐の中で輝いて

何、あの変な頭した連中
当人にふざけてる気は無いのかもだけれど、なんだかね…
キマフューの常識には、理解が及ばないよ

【精霊使役術】で気紛れなカマイタチ(3兄弟)を呼び出す
これで3対3、餌(魔力)はしっかりあげるから、みっちり遊んでおいで

風【属性攻撃】を操る俊敏なカマイタチに周囲を好き勝手塗りつぶしさせつつ、その気紛れな性格を以って敵達へちょっかいを出させる

彼らの攻撃を打ち消すのならどうぞご自由に
でも―――この子達、私でさえ何しでかすか分からないからね?

あぁ、それと、言い違えてたんだけど―――

肝心な所では自らが【天華】で敵達を【なぎ払い】斬り捨てる

―――こっちは4人、だったね



●三人衆対カマイタチ+α
 猟兵たちの猛攻に劣勢を悟った怪人、包容力三人衆はなんとしても勝利すべしと闇のような黒色をところ構わずばら撒いている。
 そんな必死さすら感じさせる怪人たちを、ファン・ティンタン(天津華・f07547)は冷ややかに見つめていた。
「何、あの変な頭した連中」
 敵は三人だが、あの口ぶりからして最後の三人だろう……仲間の攻勢プログラムも『そいつらで最後だ』とファンに示してきた。
「森羅万象に宿る精霊達よ、私の声を聞いて頂戴」
 ユーベルコード――精霊使役術によって招かれたるは、風属性の精霊ことカマイタチ。
「これで3対3……みっちり遊んでおいで」
 三位一体とする彼らは気まぐれでイタズラ好き、お代の魔力をしっかり受け取っては包容力三人衆へやんちゃなちょっかいをかけにいく。
 先立って駆ける一匹目は、怪人たちの足に鎌を絡ませては転ばせて。
 次に向かった二匹目は、人斬りの鎌で怪人の身を深々と斬り込んだ。
 残った三匹目はうっかり者、傷を塞ぐ薬ではなく仲間からもらった塗料をぶち撒けて、黒を鮮やかな色で塗り潰す。
 それはならないと金魚鉢怪人は必死の抵抗として、黒い金魚鉢をたくさん投げまくると……三匹のカマイタチの目付きがギロリと変わった。
「あぁ、言い違えてたんだけど」
 イタズラの邪魔をしようものなら、何をしでかすか分からない……そんな危険な精霊の背後より、ファンは前へと飛び出す。
「こっちは4人、だったね」
 癇癪を起こしたカマイタチの斬撃と同時に、ファンの天華より放たれるなぎ払いが、地に伏した怪人三人を纏めて斬り捨てる。
 肝心な所を持っていったファンの一撃により、ペイントステージにいる怪人はゼロとなった。

 ここに、猟兵たちの勝利が確定された。
 しかし戦争はまだまだ続いている……時間が経てば、また新たなステージが現れることだろう。
 それでも確かにステージを一つ制した猟兵たちは、次の戦いに備えるため……黒が消え行く街を見届けながら帰還した。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月12日


挿絵イラスト