バトルオブフラワーズ⑨〜創造力には創意工夫を
視界全てに多種多様な花が咲き乱れ、足場も壁も全てが色鮮やかな花で出来ている。そんなシステム・フラワーズの広々とした内部を進むと、そこには場に似合わぬロボットの体に猿の顔を持つ怪人がいた。
「誰が来ようとオレの前には全ての攻撃が無効化される。オレの創造の力はどんな攻撃にも対応できるのだ!」
自信満々に『エイプモンキー』は侵入者を迎撃せんと、花々の咲き乱れる空間を飛び跳ねるように転移し、足場が繋がっているように空間のあちこちに姿を現す。
奥に続く道は花によって深く閉ざされ、守護者を倒さねば道が拓かれぬようになっていた。
「全てのザ・ステージが攻略され、一時的に先に進む道が拓けた。今のうちに『システム・フラワーズ』の内部に突入し、怪人軍団の幹部の一人、マニアック怪人『エイプモンキー』を撃破してもらいたい」
戦況が一歩前進したとバルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が猟兵達に告げる。
「敵は花咲く空間を転々としているようだ。それを見つけ戦いを挑むことになる」
広い空間だが敵もこちらを探している為すぐに会敵する事が出来るだろう。
「エイプモンキーは倒しても骸の海から蘇る能力を持っている。だがその力も無限ではない。幾度も戦場で倒すことによって完全に倒す事が出来る」
この戦場だけでは倒しきれなくとも、空間の何処かで復活したエイプモンキーを仲間が倒し続ければ復活は不可能となる。
「一見珍妙な敵だが、油断は禁物だ。今まで戦ってきた諸君には分かっているだろうが、オブリビオンは見た目と戦闘力が比例するとは限らない。全力で任務に当たる必要がある」
最初の幹部との戦いだ、完勝して次へと繋げたい。
「エイプモンキーには『自らの想像力が及ぶ限りのあらゆるものを創造できる能力』がある。これによって、こちらのユーベルコードに対抗した武器や戦術を創り出し、必ず攻撃を先制してくるのだ。ユーベルコード以外の対策を考えておかなくては何も出来ずに戦闘不能となってしまうだろう」
こちらのユーベルコードよりも速く相手の攻撃が来る。何の対策もなければ先手を取られ、一方的にダメージを受けて攻撃どころではなくなってしまう。
「敵の創造力は凶悪だが、その創造を超えるアイデアを出したり、穴を突いたりと、相手が想像していない行動を取ることが重要となるだろう。どれだけ創造の力が優れていようとも、それは本人の想像力を超える事はないのだ」
強い力があろうともそれを知り工夫すれば対処できるはずだ。
「システム・フラワーズの奥深くまで侵攻しなくてはドン・フリーダムに辿り着けない。強敵である幹部エイプモンキーを倒し、後に続く仲間の為にも道を切り拓くのだ」
まだここは入り口だ、こんなところで立ち止まっている暇はないと猟兵達はシステム・フラワーズへと向かった。
天木一
怪人幹部が登場。強敵との熱いバトルです! こんにちは天木一です。
マニアック怪人というあまり強そうに思えぬ称号ですが、見た目で侮ると痛い目をみてしまうでしょう! 全力で立ち向かうべき敵です。油断せずに挑みましょう!
判定は普段より厳しくなっております。作戦が大事です。
では最初の怪人幹部戦です。頑張ってください!
●特殊ルール
エイプモンキーは、猟兵が使用するユーベルコードの設定を元に、そのユーベルコードを無効化する武器や戦術を創造し、回避不能の先制攻撃を行ってきます。
(ユーベルコードで無効化したり相殺した後、強力な通常攻撃を繰り出す形ですね)
この攻撃は、ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ません。
この先制攻撃に対抗する為には、プレイングで『エイプモンキーが自分のユーベルコードに対抗して創造した武器や戦術を、マニアックな理論やアイデアで回避して、攻撃を命中させる』工夫が必要となります。
対抗するためのプレイングは、マニアックな理論であればあるほど、効果が高くなります。
第1章 ボス戦
『マニアック怪人『エイプモンキー』』
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POW : マニアックウェポン
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【敵に有効なマニアックな装置】が出現してそれを180秒封じる。
SPD : マニアックジェット
【敵のユーベルコードを回避する装置を作り】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「私もメカニックの端くれとしてマニアニック加減で負けるわけには行きませんね」
【WIZ】湾曲レーザーで敵を狙う
●WIZ 「マニアックマシン」対抗
「マニアニックな装備であれば、こちらは既に開発済みです」
上に障害物がない広々とした空間にて、頭上に『サーチドローン』を展開します。
空高くから自身を【撮影】し、『電脳ゴーグル』に俯瞰視点を映すことで死角を文字通り無くします。
●攻撃
「曲芸撃ちは趣味ではありませんが……」
敵のいる位置とは全く異なる上空に射撃します。
発射されるのは『湾曲レーザー』、【スナイパー】が放った其れは上空を弧を描き獲物を追跡します。
頭上への一撃は、『死角』になるはず。
「ウッキッキ! 気配がする! 敵の気配がする! この辺りにいるッキー!」
花だらけの空間に現れたエイプモンキーが猟兵の足跡を見つけると、テンションを上げて周囲を探す。
「私もメカニックの端くれとしてマニアニック加減で負けるわけには行きませんね」
同じ土俵に立つ者として負けられないと、先に敵を見つけたクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は真剣な表情で戦闘準備を行う。上に何もない広々とした空間にサーチドローンを展開して自分自身を中心に地上を監視させる。
「電脳ゴーグルの感度よし、これで死角は文字通り無くなった」
ゴーグルに自分の姿が映し出されるのを確認すると、準備完了とクネウスが敵に向けて右肩の狙撃銃を向ける。すると敵の視線がこちらを向いた。
「見つけたー! 見つけたッキー! ウッキッキ! 無駄無駄無駄! 何をしたっても無駄だ~ウッキー!」
厭らしく猿の顔が嗤い、エイプモンキーはその場で立ってクネウスをニヤニヤと見る。
「隙だらけですが……必ず先制してくる、でしたね」
銃口を向けたままクネウスはドローンからの情報に集中する。すると後方の花が僅かに揺れ何かが飛び出した。咄嗟にクネウスが横に跳ぶと、その脇腹が機械の蛇に抉られた。痛みを無視し地面に倒れこみながらガトリングガンを向けて逃げ場のない弾幕を放ち機械の蛇を撃ち抜く。機械の蛇は地面ごと穴を開けて吹き飛んだ。
「ウキ? 避けられた? アンラッキーというやつキ? 植物の多い地域で無音で敵を襲うマニアックマシン『スネークアサシン』キよ? この場所で避けられる訳ないはずキ」
死角からの必殺の一撃が避けられエイプモンキーが首を捻る。
「いいえ、運不運ではありません。こちらの準備が上だっただけです」
地面を転がり片膝をついて起き上がったクネウスが狙撃銃を上空に向けた。
「そしてマニアニックな装備であれば、こちらは既に開発済みです」
こちらもマニアックマシンで対抗だと、クネウスがレーザーを発射し閃きが空へ向かって飛ぶ。
「キッキー! どこを撃ってるキ? 間抜けだ間抜け! ウッキッキー!!」
ゲラゲラとエイプモンキーはクネウスを指さし鼻水を流して笑う。だがクネウスも同じように口元に笑みを浮かべた。
「曲芸撃ちは趣味ではありませんが……」
湾曲レーザーが上空で弧を描き頭上から敵を襲う。
「ウキ?」
エイプモンキーがふと上を向く。すると眼前にレーザーが迫っていた。
「ウッキー!?」
慌てて左腕でガードしながら前へと踏み出す。レーザーは腕を抉り、背中を削って地面を穿った。
「よくもやってくれたッキー! 何倍にもして返してやる……キ?」
背中のダメージを確認したエイプモンキーが前を向くと、そこには既にクネウスの姿はなかった。
「強いのかもしれませんが、油断し過ぎですね」
移動して距離を取ったクネウスからまたレーザーが飛ぶ。だがエイプモンキーは今度は慎重に飛び退いて躱した。
成功
🔵🔵🔴
ユリウス・リウィウス
さて、そろそろ身体を動かすか。余り搦め手は得意では無いのだがな。
死は誰にも平等だ。人間にも猟兵にもオブリビオンにも。故に死そのものに属する死霊の霧は、振り払うことは出来ないぞ。そら、そこに亡霊が。(「恐怖を与える」「生命力吸収」使用)
目覚めよ、亡霊騎士団。おまえ達も、あの猿を切り裂いてこい。
なるべく散開して、範囲攻撃の一撃で全滅させられないようにな。
俺も死者達に混じって剣を振るおう。血統覚醒で地力を上げて「傷口をえぐる」「鎧無視攻撃」で直接叩く。
自己強化には使用しているが、攻撃にはユーベルコードを使っていない。それにはどう対応してくるんだ、なぁおい?
状況は常に把握し、致命傷を負う前に退却する。
遠呂智・景明
さて、まずは一手目
【殺気】を放ちつつ、二刀流の【2回攻撃】で周囲を斬り付け、破壊しつつ敵との距離を詰める
二手目
UC【風林火陰山雷 外道 同胞の太刀】を発動。周囲の地面を破壊しつつ、物量による連撃を猿に放つ
この一撃をどう回避する
刀を錆びやら磁力でダメにするか?
それとも、念力を使えなくしてみるか?
姿を消されたら流石に俺も追いきれねぇし
しかし、刀を使うのをダメにされたら俺の手元のこいつらも使えねぇな
困った困った
だから、三手目だ
なぁ、精霊達よ
周囲を破壊した際に潜ませていた七体の精霊達による精霊術
戦場全体に雷を放て!
多少の痛みなら【激痛耐性】で耐えてやるし、後で対価は払ってやる
エテ公を痺れさせてやれ!
「ウッキッキ! 二度も同じ攻撃は通じないキ!」
一度食らったレーザーを躱した事で自信を取り戻したエイプモンキーは、今度はこちらの番だと真似たレーザーライフルを創り出した。
「さて、そろそろ身体を動かすか。余り搦め手は得意では無いのだがな」
ユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)は次は俺の番だと前に出る。
「何だキ? お前も死にたいのか? なら殺してやるッキー!」
エイプモンキーは銃口をユリウスに向けた。
「死は誰にも平等だ。人間にも猟兵にもオブリビオンにも。故に死そのものに属する死霊の霧は、振り払うことは出来ないぞ。そら、そこに亡霊が」
ユリウスがすっと敵の後方を指さし視線を向ける。
「何がいるッキー?」
それにビクッと釣られてエイプモンキーが恐る恐る振り向く。
「目覚めよ、亡霊騎士団。おまえ達も、あの猿を切り裂いてこい。なるべく散開して、範囲攻撃の一撃で全滅させられないようにな」
その隙にユリウスが虐殺された死者の怨念をはらんだ冷たい霧を放ち、視界を奪い敵を包み込む。
「ウキ! 幽霊だ幽霊! ウッキー! そんなもの幻ッキー。霧なら乾燥させてやれば消えるだけ、ウッキー!」
エイプモンキーがライフルのボタンを押して銃口の広いラッパ銃のような形に変形させる。
「こんなこともあろうかと、マニアックウェポン『超速乾除湿ビーム砲』を用意してたッキー! 梅雨の時期もこれで洗濯物が乾くキー」
エイプモンキーがビームを発射すると、霧が消し飛び晴れるように消えていく。それを乱射して包むように展開する霧を消滅させていく。
「確かに厄介な能力のようだな。だがここまで近づけた」
霧が晴れると既にユリウスは己が間合いまで踏み込んでいた。接近中にビームが掠り腕が火傷して血が流れる。握る黒剣をその血で覚醒させて振り抜き敵の胴を薙いだ。
「痛いッキー!」
エイプモンキーは腹を押さえ後退する。
「攻撃にはユーベルコードを使っていない。それにはどう対応してくるんだ、なぁおい?」
逃すかとユリウスがその分距離を詰め、黒剣を縦横に振るって敵の装甲を削っていく。
「ならこうしてやるッキ!」
突然の攻撃を受けた驚愕から我を取り戻したエイプモンキーはパンチで剣を弾き、ユリウスの上体を泳がせて銃口を向ける。
「カラカラに干からびさせてやるウッキー!!」
放たれる超高温の除湿ビームが身を捻るユリウスの体を掠める。熱が胸を火傷させた。
「ここまでか……」
ユリウスは敵の銃口を剣で弾き、体当たりするように切っ先を最初に傷つけた胴に突き立て、敵の脇を走り抜けてそのまま敵後方へと逃れる。これ以上は不利と見てすぐに撤退へと思考を切り替えていた。
「ちょっ待て! 待つッキー!」
その背後を狙ってエイプモンキーがビームを撃つが、右に左にとユリウスは方向を変えて避けた。
「待てと言われて待つ奴がいるのか?」
ユリウスはそのまま花の群れへと姿を消した。
「ウッキー! この鬱憤を誰にぶつければ……ぶつけるカモが来たキー!」
エイプモンキーの視界に新たなる猟兵が姿を現す。
「さて、まずは一手目」
左右に刀を抜いて殺気を放つ遠呂智・景明(いつか明けの景色を望むために・f00220)は接近しながら周囲を斬り付け、花を散らしながら距離を詰める。
「プップー! どこを攻撃してるウキ?」
まだ間合いの外だとエイプモンキーが腹を抱えて笑う。
「二手目」
流れるように景明はユーベルコードを発動し、右手で振るう大蛇切でかつて折った骸の海に漂う影打達を30本以上呼び出して周囲に浮かべた。
「この一撃をどう回避する。刀を錆びやら磁力でダメにするか? それとも、念力を使えなくしてみるか? 姿を消されたら流石に俺も追いきれねぇし」
あれこれ想像して景明はやれるものならやってみろと挑発するように、浮かんだ刀を全て放つ。周囲の花々を切り裂きながら敵の全方位から刃が襲い掛かる。だが敵の届く直前、エイプモンキーが背中のウイングからエネルギーを球状に放つ。
「無駄無駄ッキー! 『超電磁気バリア』は磁気の反発力を使って金属を通さないッキ! 磁気の力で肩こりも治って一石二鳥の優れものッキ!」
刀が全て敵の前で見えない壁に当たったように弾かれ、勢いよくぶつかった刀は折れたり刃こぼれして地面に突き刺さっていく。
「しかし、刀を使うのをダメにされるなら俺の手元のこいつらも使えねぇな
困った困った」
その様子を見て景明は困った困ったと、全く困った素振りも見せずに口にする。
「諦めるッキー! そしたら楽に殺してやるウッキー!」
その言葉を真に受けたエイプモンキーがライフルの銃口を景明に向けた。
「だから、三手目だ。なぁ、精霊達よ」
その銃口を見ながら景明が呼びかけると、周囲の破損した花々から攻撃時に潜ませていた七体の精霊達が姿をみせる。
「戦場全体に雷を放て!」
七体の精霊が帯電し雷を広範囲に放った。景明も巻き込む雷の渦。
「多少の痛みなら激痛耐性で耐えてやるし、後で対価は払ってやる。エテ公を痺れさせてやれ!」
雷が強さを増し見境なしに全てを破壊せんと花々を吹き飛ばす。だがその雷を放つ精霊達を金属のトラバサミのような口をした機械がパックリと食べて口の中に閉じ込めてしまい、放電が遮られて止んだ。そしてビニール詰めにされて放り出される。
「危なかったッキー。なんとか危険物清掃用マシン『パックンポィッ』が間に合ったッキー」
エイプモンキーが冷や汗をヘルメット内の汗拭きワイパーで拭いながら、少しばかりビリビリ痺れる体を撫でた。
「残念だったッキー。ユーベルコード全てにカウンターできるのがこの天才の凄さだキー」
自慢げにエイプモンキーが胸を張る。その隙だらけなところに景明が二刀の刀を走らせ右で逆袈裟に斬り上げ、左で胴を薙ぎ払う。
「だがバリアは消えたみてぇだな」
一瞬の隙をつき景明が四手目だと刀を振るっていた。ポロリとラッパ銃の銃身が中ほどで切断されて落下する。
「ウッキー! 諦めが悪いキー!」
使い物にならなくなった銃を放り捨てたエイプモンキーが景明を蹴りつける。それを刀で受け止めるが、質量に押し負け吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。衝撃で花が舞い上がる。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
大神・零児
敵行動予測
【自身からレベルm半径を覆う自分の意識】意識範囲拡大を封じる
【それを用いた対象全員の意識に触れる感覚】自身の意識を隠すかダミーを掴ませる
【その感覚により敵意を可視化し回避する意識】敵意を隠す
だが、敵意以外の意識すら創造物や所持していたありとあらゆる物に乗り移るし無機物にも存在を保つための意識はある
システム・フラワーズの花も
UC全開
俺の意識拡大を封じるなら俺の意識に触れなければならない
ならば封じようとしている意識に俺の意識を這わし、敵の意識がつながっている創造物やエイプモンキーが乗り込んでいるメカ、又はシステム・フラワーズの花の意識にも俺の意識を這わせ、それらの意識の波を読み回避と攻撃
トリテレイア・ゼロナイン
人々を護る騎士としてキマイラFの安寧の為、押し通らせて頂きます、エイプモンキー
貴方の想像力を超えてみせましょう
私が使うUCはリーチの短い近接攻撃、距離を取って攻撃できる装置で対抗してくるはずです
ですが遠距離攻撃の手段は此方もあります。●スナイパー技能を使った格納銃器でのペイント弾を使った狙撃でヘルメットや照準器等を●目潰し
精度が落ちた攻撃など●見切って●盾受け●武器受けで完全に防御してみせます
相手が近寄らなければ此方から引き寄せればよいのです!
目潰ししたらワイヤーアンカーを●だまし討ちで発射して掴まえ、自身を●ハッキングしてリミッターを解除した●怪力●ロープワークで引き寄せUCで殴りつけます
荒・烏鵠
@WIZ
死角から攻撃かァ。なら転送直後に自身をオーラ防御で覆った上で、風の精なシナトの《封印を解いて》風そのものとしてオレを覆って貰う。これでオレの周囲全てがシナトの視界に入る。
その上でコソコソしてれば、向こうはオレが隠れようとしてると思ってちったァ油断してくれンべ。なンか性格的に隠れた奴を死角から攻撃して、隠れられてると思ってた?残念!丸見えだったぜ!!とか言いそうだし。
コレをシナトが風で教えてくれるから全力で回避する。
ンで、周囲の生えてる花全てをUCでレーザーの銃口に変え、飛んでる花びらは爆弾に変えて、全てでお猿を狙う。
更に隠れてビー玉投げて、途中で隕石に変えて攻撃。
これは驚くだろ流石に!
ユリウス・リウィウス
ここからが本番だ。
もう一度起き上がり前進せよ、亡霊騎士団。そして俺の盾となれ。
「恐怖を与える」「生命力吸収」の死霊の霧は目くらましに。
血統覚醒、そして黒風鎧装。
亡霊騎士団を猿を素早く包囲する陣形を取らせて、攻撃させる。
「鎧無視攻撃」「鎧砕き」「傷口をえぐる」「2回攻撃」「生命力吸収」を乗せた剣技で装甲越しに打撃を叩き込み、体力を奪い取りながら。
猿の攻撃は「武器受け」「盾受け」「見切り」で回避する。
何よりも一番の盾は亡霊騎士団だ。死霊の霧と違って確固とした実体がある屍人の群だぞ。大人しくとり殺されろ。
俺も、二振りの黒剣で「生命力吸収」しながら、猿の傷を増やしてやるよ。
真の姿、どれだけ通じる?
「死角から攻撃かァ」
化かし合いなら負けていられないと、荒・烏鵠(古い狐・f14500)は悪巧みする顔で名案を思いつく。
「まずはオーラで守ってと、風の精なシナトにオレを覆って貰うとするか。これでオレの周囲全てがシナトの視界に入るはずだ」
子狐の姿をした風の精霊シナトを呼び出すと、きゅうっと鳴いて一陣の風となって身に纏う。
「あとはコソコソしてれば、向こうはオレが隠れようとしてると思ってちったァ油断してくれンべ」
その言葉通り、烏鵠は散らされた無数の花の山に隠れるように移動する。
「ウッキッキ! コソコソ隠れてるつもりの侵入者がいるッキー! ちょっと脅かしてやるッキ―!」
その様子を視界に収めたエイプモンキーがにししと嗤い、新たなマシンを創り出す。
「『ビックリステルスバルーン!』この見えないスタン風船で驚かして、動けなくなったところをボッコボコにしてやるキー!」
透明の風船がエイプモンキーの手元から放たれる。見えぬ風船はふわふわと風に流れるように烏鵠の元へと音も無くゆっくり近づく。そして気付かぬフリをしながらエイプモンキーも少しずつ近づいてくる。
「なるほど、見えない攻撃かァ」
きゅうと烏鵠の耳元にシナトの声が届く。目に見えずとも風の精霊であるシナトは空気の流れから風船の存在を察知していた。
「ここかなーそれともそっちかなー? ウッキーさっぱりわからないキー」
わざとらしい芝居でエイプモンキーが周囲を探すフリをして近づく。
「それともー……そこかなぁ~ウッキー!」
エイプモンキーが背中を向ける。すると透明な風船が一斉に炸裂し、眩い光と派手な音を鳴らしてスタングレネードの如くショックを与える。
「なーんてバレないとでも思ったかー! 丸見えッキー、ざーんねーーんウッキッキー!」
成功したとエイプモンキーがはしゃぐ。だが光が消えるとそこには誰も居なかった。
「ウキ? どこに行ったキ?」
キョロキョロとエイプモンキーが消えた猟兵を探す。すると背後に烏鵠は回り込んでいた。
「残念なのはそっちだったなァ!」
直撃は避けたものの耳を多少やられた烏鵠は普段よりも大きな声で言い放つ。周囲の花を全て銃口に変え、放たれるレーザーが敵を貫き、舞う花びらを爆弾に変え、敵の周囲を爆発させた。
「ウィッキーー!!?」
装甲を焦げ付かせながら吹き飛んだエイプモンキーが地面を転がる。
「ウッキー! 隠れてやり過ごすキー!」
慌てて花の茂る場所に身を隠そうとするが、その大きなロボットの体は隠し切れずに頭も足も丸見えだった。
「そっちこそよくそれで隠れたつもりでいられるなァ」
呆れたように丸見えのお尻を見下ろし、烏鵠はビー玉を投げつけた。それが途中で隕石へと姿を変える。
「ウッキー! ビー玉が隕石になったキー!」
驚いて逃げようとするがエイプモンキーは慌て過ぎて転んでしまう。
「どうだ驚いたか!」
してやったりと烏鵠は笑い、背中に隕石が直撃して装甲を凹ませた。
「ウッキー、酷い目にあったキー」
凹んだ背中を気にしながらエイプモンキーが起き上がる。
「物理的な攻撃には随分と強いみてぇだな」
仲間との戦いを観察していた大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)は普通のユーベルコードではあっさりと躱されてしまうと予測する。
「ならこの手でいってみるか」
作戦を考えた零児は自身を自分の意識で覆い、その意識が触れる全ての感覚を内なる敵意を隠すダミーにする。
「俺の意識拡大を封じるなら俺の意識に触れなければならない」
そして堂々と敵の正面から近づき、カウンターをしてみろと敵を見据える。
「ならば封じようとしている意識に俺の意識を這わし、逆に敵の意識に侵食してやる」
カウンターにカウンターを決めてやると、零児はタイミングを計る。
「ウッキッキー! 何それッキ、そんなもので創造の力は止められないッキ!」
馬鹿にしたようにエイプモンキーが嗤うと、新たなマニアック装置を創り出す。
「どうせ自分の心を読ませぬようにして、予想させない作戦ッキね。無駄無駄! 無駄ッキー! この『心ヨミトール』を使えば簡単に何を考えてるかわかるッキ―」
ウキキと手で口を押さえて嗤い、エイプモンキーはサングラスのスイッチを押した。
「触れたな俺の意識に。お前の作ったものであろうと、ありとあらゆる物、無機物にも存在を保つための意識はある」
敵のサングラスを通じて零児の意識が繋がり、サングラスの効果を下げ相手の意識を読み取った。
「ん? 避けようと考えてないッキね。はっはーん、心を読まれて諦めたキ?」
心を読んだつもりで表層のダミーを見て取ったエイプモンキーが拳を握ってみせつけ零児を殴ろうとする。
(「ほれ、ビビるッキ。ビビって心が動いたところを読んで蹴り飛ばしてやるッキ!」)
零児は逆に相手の意識の波を読み取り、敵の牽制の拳に合わせて身を低くして躱した。そこへサッカーボールでも蹴るように、キックが放たれるが、予測していた零児は転がるように横に躱した。
「どうして心が動いてないのに避けられるッキ? 何でキ? キキ?」
片足を振り上げたままエイプモンキーが疑問に思考を乱す。
「相手の心を読もうとするなら、自分の心も読まれることも想定しねぇとな」
零児は妖刀を抜き打ち、敵の脚を斬りつけた。
「もういいキ! わからないなら全部ぶっ飛ばすキー!」
「短絡的過ぎるな、考え方は猿そのものじゃねぇか」
イライラしたエイプモンキーは爆弾を創り出し放り投げた。その意識を読んだ零児は爆弾が完成するよりも速く飛び退き、直撃を避けたが爆風に煽られて吹き飛ばされた。
「逃げるなキー!」
「意識に触れられてもやけくそに攻撃されたら堪らねぇな」
零児はムキになって投げつけられる爆弾を避けて後退する。
「人々を護る騎士としてキマイラフューチャーの安寧の為、押し通らせて頂きます、エイプモンキー」
トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)が前に立って身の丈程もある大型の盾で爆発を受け止める。
「貴方の想像力を超えてみせましょう」
堂々とトリテレイアは強敵相手に正面から挑む。
「キッキー! また身の程知らずがきたッキー! ウッキッキー!」
嗤いながらエイプモンキーが次の相手を見定めるようにトリテレイアの騎士のような姿を観察する。
「キッキー重そうな体ッキねー。そんな鈍重な体じゃこのマニアックチューンアップしたスペシャルロボには勝てないキよー!」
舐めた様子でエイプモンキーがマニアックな武器を創り出す。
「私が使うUCはリーチの短い近接攻撃、距離を取って攻撃できる装置で対抗してくるはずです」
トリテレイアの想像通り、敵が作り出したのはガトリングガンのような銃口を束ねたような大火器だった。
「ウッキッキ。こいつは夏の大敵蚊をぶち殺す為に考案した『絶対ムシコロース』だ! キッキー。近づいて攻撃しようとしてるッキ? それなら近づくまえに蚊のようにぶっ殺せばいいキー」
ガトリングの銃口が回転を始め、無数の弾丸が吐き出されようとする。
「遠距離攻撃の手段は此方もあります」
盾を構えながらトリテレイアは頭部から内臓の機銃を突き出し、弾を発射して敵の猿顔を狙う。
「ウッキー! そんな豆鉄砲じゃこの超硬質ガラスメットは貫けないキー」
平然とエイプモンキーが弾を受ける。だがヘルメットにぶつかった弾は液体を撒き散らして弾けた。
「ウキ!? 前が見えないキー!」
「ペイント弾です」
慌てるエイプモンキーが手で顔を拭うが、余計にペイントが広がって視界が狭まる。
「ウキ―! 見えなくても全部破壊すればいいだけキー!」
視界が塞がれたままエイプモンキーはガトリングをぶっぱなし、辺りの花もろとも破壊を始める。
「精度が落ちていますね」
それを冷静にトリテレイアは盾で防ぎ、思った以上の激しい銃弾の雨に身動きができずじっと機を待つ。
「そろそろ蜂の巣になった頃だキー」
エイプモンキーが銃撃を止め、ヘルメットを新たに創った洗浄機械『ペイントール』で拭き取り始める。するとその視界に傷つきながらも耐えきったトリテレイアの姿が映る。
「相手が近寄らなければ此方から引き寄せればよいのです!」
トリテレイアは腕からワイヤーアンカーを飛ばし、敵の腕に巻き付けて引き寄せた。
「まだ生きてたッキ―! 今度こそ撃ち殺して……腕が引っ張られるキー!?」
エイプモンキーはガトリングを向けようとするが、腕を引かれて狙いをつけられず、上体が泳いで引き返すことも出来ない。
「リミッターを解除しています。一時的にならこちらのパワーが上のようですね」
ワイヤーを引っ張り、トリテレイアは敵を間合まで強引に引き寄せた。
「相手を侮ったのが貴方の敗因です」
トリテレイアが思い切り拳を顔に叩き込むと、ヘルメットにひびが入り砕けて中のエイプモンキーの猿顔が空気に触れる。
「や、やめるキー!!」
そこへもう一度拳を叩き込み、猿顔を変形させながらエイプモンキーが吹っ飛んだ。
「ウウッ、おかしいキー。完全なカウンター攻撃が破られる訳ないキー」
鼻血を流しながらエイプモンキーが起き上がり、全身に付いた花びらを払う。
「ここからが本番だ」
そこへユリウスが再び敵の前に姿を現す。
「ウッキー! 一度逃げた奴がまた現れて、何をしようというキ?」
馬鹿にしたようにエイプモンキーが嗤い、ウッキウッキと左右に体を揺すって挑発する。
「もう一度起き上がり前進せよ、亡霊騎士団。そして俺の盾となれ」
もう一度冷たい霧を生み出し、すぐ近くも碌に見えぬほど視界が悪くなる。
「さっき通じなかった同じ攻撃をするなんて間抜けだッキ―」
エイプモンキーが先と同じように『超速乾除湿ビーム砲』を創り出して乱射する。霧が晴れるとそこにはゾンビやスケルトンの群れで編成された亡霊騎士団が姿を現していた。
「死霊の霧と違って確固とした実体がある屍人の群だぞ。大人しくとり殺されろ」
一斉に亡霊騎士団が敵に群がり、その手に持つ剣や槍で攻撃する。
「ウッキー! 気持ち悪いキー! アンデッドお断りキー!」
逃げ回るエイプモンキーが新たなユーベルコードに対抗して四角い人が何人も入れそうな巨大な箱型の道具を創り出す。
「動き回る腐った死体に困った時、そんな時に役に立つのがぢゃぢゃーん! 『コンポストホイホイッ』! 困ったアンデッドなんかを堆肥にして役立てられる超便利アイテムッキ―!」
箱の側面が開き、吸い込まれるように亡霊騎士団が入り込むと、反対側から土となって出て来る。
「本気でいくぞ」
亡霊騎士団が全て消えてしまう前にユリウスは真の姿へと変貌する。瞳は深紅に染まり、肌の色は生気を失っていく。そして口からは鋭い牙が覗いた。ヴァンパイアとなって今までよりも機敏に戦場を駆ける。
「猿の傷を増やしてやるよ」
接近して黒剣を振り下ろすと、それをエイプモンキーがギリギリで飛び退いて避けた。
「ウッキッキー! パワーアップしたって接近戦しか取り柄のない奴はこのアイテムで追い返すキー!」
それならこれだとエイプモンキーはまたもユーベルコードに対抗する効果を持つ巨大な扇風機を創り出す。
「名付けて! 『暴風ハリケーン!』だキー。暑い日もこれがあればすぐに涼しくなれる優れものキー!」
スイッチを押すと突風が吹きつけ、ユリウスの体を後ろに押しやる。
「この程度のそよ風で俺を止められると思うな」
負けじと漆黒の風を纏い、ユリウスは風に逆らい前へと前進する。
「ウッキー! なら強にしてやるキー!」
エイプモンキーが扇風機につまみを取り付けて改良し捻ると、突風が渦を巻き竜巻となってユリウスを呑み込む。風の刃が全身を切り刻み、鎧が血で汚れる。普通なら耐える事の出来ない猛烈な圧力。だが身体力の高まったユリウスは耐え凌ぎじりっと前に出る。
「少しは涼しくなってきたな」
吹き飛ばされないように地面に剣を突き立てながら前に進み、二振りの黒剣を振るう。巨大扇風機が両断されて風が止んだ。そして次はお前だと敵へと体を向ける。
「ウッキー! そんなボロボロの体でまだ戦う気かー? ププッ、すぐに仕留めてやるキー!」
エイプモンキーがダメージを負ったユリウスを見て、今がチャンスと止めを刺すべく手に片刃の長剣を手にする。
「このどんな柔らかいパンでも綺麗に切れる『超振動パン切り包丁』で切り刻んでやるキー」
エイプモンキーの持つ剣の刃が振動し、振り下ろされる。
「その猿を刻んでやる」
ユリウスは右の黒剣を下から斬り上げ、敵の剣を持つ右腕を肘から斬り飛ばした。そして左の黒剣を横に振るって猿顔を刻んだ。
「なんてことをするキー! 許さないキー!!」
顔を赤く染めたエイプモンキーがユリウスを蹴り飛ばす。力を使い切ったユリウスは高々と壁まで飛ばされた。
成功
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メンカル・プルモーサ
……予測の予測をしてカウンターのカウンターを…ややこしい……
……【空より降りたる静謐の魔剣】……命中箇所を凍結させる氷の剣を撃ち込むユーベルコード…
…炎で対抗するのがぱっと思いつくけど…マニアックな知識だというなら安直な方法ではなく…
…『剣を通さない程の厚さの』『氷の壁』を作り出して防いでくると読もう…
剣なので貫通力はそれほどでもなく、氷ならばもう凍ってるので凍らない…
そしてそのまま壁をぶつけてくれば攻撃になる……
…その対抗として遅発連動術式【クロノス】により『水素結合をほどく術式』を仕込んでおき、氷を水へ、さらに分散させて霧へと変換させる…
それにより氷の壁を無効化して攻撃を通すよ…
「……予測の予測をしてカウンターのカウンターを……ややこしい……」
思考を巡らせたメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)はどうすれば敵のカウンターに対処できるかを考える。
「……【空より降りたる静謐の魔剣】……命中箇所を凍結させる氷の剣を撃ち込むユーベルコード……」
自分のユーベルコードに対して敵がどのようなカウンターを行うのかシミュレートしてみる。
「……炎で対抗するのがぱっと思いつくけど……マニアックな知識だというなら安直な方法ではなく………『剣を通さない程の厚さの』『氷の壁』を作り出して防いでくると読もう……」
凍結に対抗する手段として炎がまず上がるが、ひとひねりして同じ氷を使った防御手段を想定する。
「剣なので貫通力はそれほどでもなく、氷ならばもう凍ってるので凍らない……そしてそのまま壁をぶつけてくれば攻撃になる……」
攻防一体の形となる敵の攻撃。それに対抗する手段へと思考が移る。
「……その対抗として遅発連動術式【クロノス】により『水素結合をほどく術式』を仕込んでおき、氷を水へ、さらに分散させて霧へと変換させる……それにより氷の壁を無効化して攻撃を通すよ……」
理論は出来上がったと、メンカルは次は実践に移す為行動を開始した。
「ウッキッキー何をしても無敵のこのボディには効かないのだーーーウッキー!」
傷つきながらも負けるはずがないと、調子に乗ったエイプモンキーがガンガンと胸を叩いて威嚇する。
「……効かないかどうか……これで実証してみる……」
メンカルは敵に向けて遅発連動術式を仕込んだ無数の氷の剣を放つ。
「氷ッキー! 涼し気でいいッキねー。でも無駄無駄ッキ―!」
エイプモンキーが地面にマシンを地面に置いた。そこから上に水が上に放射され一瞬にして凍結すると氷の壁が出来上がる。
「ウッキッキー! これこそ夏場にかき氷しようとして氷が無くなって困った時に使う『瞬寒アイスクリーン』だーー! ウッキィー」
エイプモンキーがどうだと氷壁で放たれる剣が弾かれるのを見て嗤う。
「……遅発連動術式起動……氷は水に、水は霧となって氷の壁を通り抜ける……」
メンカルが仕込んでいた【クロノス】を発動し、氷の剣は溶けて消えるように霧となり、氷の壁を避けて敵の懐へと入り込む。
「ウキッ? 氷が消えたキー? ふふんっ通じないとみて諦めたッキね!」
ニンマリとエイプモンキーが嗤い、なら次はこちらの番だと氷の壁を前進させてくる。そのままぶつけて凍結させてしまおうという作戦だ。
「……通じないかどうか、これで判る……」
メンカルが【クロノス】を解除すると壁の内側で氷の剣が再構築され、敵に向かって放たれた。
「ウキーーー!?」
慌ててエイプモンキーが新たな壁を設置しようとするが間に合わず、体中に剣が突き刺さった。
「……証明完了。予測を上回れば、カウンターは機能しない……」
眼鏡をクイッと上げてメンカルは冷静に敵を観察する。あちこちから放電が起こり全身に受けたダメージで既に機能停止直前までいっているようだった。
「そんな馬鹿な! 天才がこんな人間ごときに負ける訳ないッキー!」
体中に穴を空け火花を散らしながらエイプモンキーが新たな道具を創り出そうとする。
「その考えは非論理的。ただの希望的観測に過ぎない……」
だがその前にメンカルが残った氷の剣が飛ばし、全身を貫いて串刺しにした。
「ウッキー。こんな結果、何かが間違ってるキー」
不満顔のエイプモンキーの体が爆発し、木っ端微塵に吹き飛び四散した。
舞い飛んだ花びらがひらひらと降り注ぐ。戦いが終われば花に包まれる景色は戦場とは思えぬ場所だった。
「……ここでの戦いは終わり……でもまだ戦いは続いている」
エイプモンキーはまだ倒しきれていない。蘇りまた猟兵の行く手を阻もうとするだろう。だが一先ず自分達に出来る事はしたと、一旦グリモアベースへと戻る事にする。
ゲートを潜る直前、何処かから新たな戦闘音が聞こえた気がした。
大成功
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