バトルオブフラワーズ⑤〜だったら麻雀で勝負よ!
「皆さん、もう聞いていると思いますけれど、キマイラフューチャーで大規模な戦いが始まっています」
集まった猟兵達を前に、今回予知をした彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が語っている。
「システム・フラワーズを占領しているオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』を倒さなければいけないわけです。
そしてそのためにはまず、周囲を守る6つの『ザ・ステージ』を全てオブリビオンから取り戻さないといけません。
でないと、目的地である『システム・フラワーズ』にたどり着く事はできないんです」
というわけで、今回いちごが示したステージはゲームステージの一つである。
「このステージでは、『ゲームキャラクター』という特殊戦闘ルールが適用されます。
簡単に言えば、ゲームの世界に入り込んで戦うと思えばいいですね。VRみたいなものです。
それで今回皆さんに入ってもらうゲーム世界ですけれど……麻雀ゲームの世界です」
要するに、ゲームの世界といいつつやることは麻雀を打つだけである。
猟兵の姿がそのままゲームのアバターになるので、それだけだと本当にただ麻雀を打つのと変わりがない。
「この麻雀ゲームの特徴はふたつあります。
ひとつはイカサマありということ。
今回の場合、皆さんのユーベルコードがイカサマチートアイテムのようになります」
例えば、攻撃ユーベルコードなら、相手のあがり牌を破壊したり、召喚ユーベルコードなら、好きな牌をツモったりできるかもしれない。ユーベルコードのアイデア次第でどんなこともできるだろう。
「このイカサマを皆さんは一度だけ使えます。
そしてもうひとつは、……ええっと……」
そこで言いづらそうに視線を反らすいちごである。
「……脱衣麻雀っていうことです」
そしてしばらく躊躇ったのちに、ようやく口にした。
「相手に和了られると、アバターの服が1枚消えます。アバターの姿は、今の皆さんと同じになるので、服の枚数もそれと同じですね。そしてすべて脱げたら敗けです」
とても申し訳なさそうに説明するいちごだった。
「対局は、プレイヤーは1000点。対局相手は25000点持ちで開始します。プレイヤーは服の枚数が点のようなものなので……。
えっと、勝利条件はふたつ。
ひとつは対戦相手3人を全てハコにする……つまり点棒をゼロにすること。
もうひとつは、半荘終わって相手より点棒が多く残ってること。
……といっても、決着がつきそうになったら、オーラス前に対戦相手が暴れだして戦闘になると思いますけど。
……あ、いい忘れましたが、対局相手がオブリビオンです」
今回の対局相手は『懐かしおもちゃ三人衆』のトランプ怪人、コマ回し怪人、けん玉怪人。なお、彼らはイカサマはしない。
対局で敗北させるか、オーラス前に暴れだしたのを鎮圧するかすれば、ゲームクリアとなる。
「というわけで皆さん、よろしくお願いします」
雅瑠璃
こんにちは。またはこんばんは。
雅です。
ゲーセンに脱衣麻雀筐体が置いてあった世代です。コインいれていきなり天和あがられるとかやってられませんよね?(笑)
それはさておき、今回は麻雀です。
基本的には麻雀シーンがメインになりますので、戦闘に関してはろくに書かなくて大丈夫です。
プレイングには、麻雀の打ち方や、ユーベルコードによるイカサマ技、……あとは脱衣の様子とか、を書いていただければ大丈夫です。
ユーベルコードでのイカサマは、思い付く限りなんでもOKですが、あくまで麻雀の技になりますのでご注意を。
それと、使えるイカサマ技は1個だけになります。
脱衣については、全部脱げたら敗けで失敗判定になりますのでお忘れなく。
基本的には怪人3人との1対3の対局になりますので、お一人様ずつのリプレイになると思いますが、複数で組んで通しとかやりたければそれもアリでしょうか。
それではプレイングお待ちしてます。
第1章 集団戦
『懐かしおもちゃ三人衆』
|
POW : コマ回し怪人・ウェポン
【コマ回し兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : けん玉怪人・ジェノサイド
【けん玉攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : トランプ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【トランプ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
⚫脱衣麻雀鉄の掟
ルール補足。
プレイヤーはハコ下になっても、脱衣ができるのなら敗北はしない。
脱衣はあくまでも服に限られ、眼鏡やリボン、靴などは該当しない。
一度のイカサマを有効に使え。
以上、挑戦者を待つ。
アイ・リスパー
「麻雀勝負ですか。
ゲームでしたら電脳魔術士の私にお任せください!」
仮想空間なら全自動卓麻雀と同じ。
【チューリングの神託機械】で万能コンピューターに接続し、麻雀卓をハッキング。
私が座った席が勝てるように積み込みがおこなわれる自動ハッキングプログラムを仕込みます。
ついでに、いやらしい順番で服が脱衣するように嫌がらせも入れておきましょう。
ふふん、これで一枚も脱がされることなく勝利ですね!
「って、え、これから席の本決めですかっ!?」
席が仮決め状態だったの忘れてましたーっ!
私が座ることになったのは、全自動プログラムのターゲットになる予定の席。
対面に座った相手に片っ端から振り込まされていくのでした。
●対局前
「麻雀勝負ですか。
ゲームでしたら電脳魔術士の私にお任せください!」
アイ・リスパー(f07909)は、そう自信満々にいうと、勢いよくゲームステージに飛び込んでいった。
もちろん自信満々なのには訳がある。
この麻雀対局では1回だけユーベルコードを使ったイカサマ技が使えるのだ。
麻雀のイカサマといってもいろいろあるが、彼女が行おうとしているのは積み込みと呼ばれるものだ。
事前に山に仕込みを入れておいて、自分の配牌に最初から好手が来るようにするというイカサマ。ゲームではよく、風牌や三元牌の暗刻が最初から配られたりするなど早上がりしやすくなる手段として用いられる。
「麻雀卓をハッキングして、私が座った席が勝てるような積み込みが続くように仕込みましょう!」
さっそく彼女は、対局前から自らのイカサマ技……【チューリングの神託機械(チューリング・オラクル・マシン)】による積み込みを開始する。
この効果は絶大で、指定した席に、1局だけでなく連続して何局も積み込みが続くというものだ。
それを、アイは席に着くなり使用した。
「ふふん、これで一枚も脱がされることなく勝利ですね!」
と、自信満々にドヤ顔になるアイ。
彼女はまだ、自分が墓穴を掘っていることには気づいていない。
「さぁ、それでは配牌を配りましょうか!」
と力強く宣言して、アイはゲームをスタートさせた。
目の前にはせり上がってくる山……ではなく、東南西北の4枚の牌。だけ。
「えっ?」
ちなみに対戦相手の3人の怪人はまだ席についていない。
「って、え、これから席の本決めですかっ!?」
その通りです。
まずは席順を決めるところから始まるんです。
「席が仮決め状態だったの忘れてましたーっ!」
すでにイカサマ技は使ってしまったので後の祭りであった。
「い、いえ、これで今の席を引けばいいんです!
てやーーー!」
そして運を天に任せて席決めの牌を引いたアイは、パッと今座っている……つまり積み込みを仕込んだ席の対面に移動していたのだった。
「あああああああっっ?!」
ちなみに積み込み席には、トランプ怪人が座っている。
「い、いえ、まだです。あくまでも配牌がよくなるだけですし、それ以上に早く上がればいいんですっ!」
そうして運命の東一局が開始された。
ちょうど親はトランプ怪人である。
「えっと、だいたい二向聴くらいですね。いい配牌ですしこれなら……」
そう配牌を確認していたアイの正面で、トランプ怪人の声がした。
「天和」
「えっ」
そしてアイのスカートが消えてなくなる。
「えええええ?! ど、どうしてスカートから?!」
これについては自業自得なアイである。
実は先程のハッキングの際に、ついでに嫌がらせとしてより恥ずかしい脱衣になるようにプログラムを書き換えていたのだ。ただ、脱衣するのはプレイヤー側だけなので、これが適用されるのもアイだけである。
東一局二本場。親は先程天和を和了ったトランプ怪人のまま。
「うぅ、でもまだスカートだけです、ここから巻き返しま……」
「ダブル立直」
「えええっ?!」
アイの仕込んだ積み込みは絶好調であった。そして……。
「ロン。一発」
「そんなーっ?!」
そのまま最初の手番で振り込んでしまい、ショーツが消失するアイであった。
結局このまま、下半身裸にされたアイは麻雀に集中するどころでなく、トランプ怪人はアイの仕込んだイカサマ積み込みを最大限活かして和了り続け、そして東一局四本場、ブラのみの姿のアイが、トランプ怪人に振り込んで決着がついた。
アイはブラも消失して全裸となり、東二局にすら進まないうちにステージから放り出されるのであった……。
失敗
🔴🔴🔴
マリア・ルート
イカサマは1個だけ……ね。ふーん。じゃあ、こうかしら?
●打ち方
暗刻メイン。七対子から暗刻を狙い、捨て札が3段目に行ったら鳴いて対々和狙い。
しかし狙う時は狙う。それは……四暗刻!単騎待ちならダブル役満!あとは七対子でも大車輪や清一色からの数え役満もありうる!そこで私の【創造:生成志向】で上がり牌を複製!刻子型や七対子型だから上がり牌はすでに1つは手にある、なら複製がいい感じにできる!
「悪いわね、一発自摸よ」
●脱衣
まず下着から消える。脱ぐのではなく消えるからこそできること。
ダメなら、下着が見えたあたりから恥ずかしがる。
●東四局
1人目がいきなりアレだったが、2人目の挑戦者であるマリア・ルート(f15057)は、至極まっとうに闘牌していた。
「自摸」
「くっ……また早和了り?」
対子および暗刻メインで打ちまわすマリアの手作りは、どうしても遅くなる。
現在東三局を終え、3局連続でタンピン系の安手による早和了りに場を流されてきていたマリアは、3枚目にして自分のスカートの中のショーツが消え去るのを感じていた。
「……これで、あとはブラウスとスカート、か……」
東一局でジャケットが消え、その後は下着から先に消えるように自分で設定したこともあって、東二局でブラが消失。そして今ショーツも喪失した。
次に和了られると、胸を晒すことになってしまうだろう。
スースーするスカートの中が、ブラウスに直接触れる胸の先端が、とても頼りない。
「でも、ようやく巡ってきた親番。ここで決めるわ……」
幸いにして怪人3人は安手での和了りのため、点棒はあまり大きく動いていない。3人ともが30000点に満たない点数だ。
狙いが決まれば、一撃で逆転できる。
こうして、運命の東四局が始まった。
「配牌は……悪くない。対子が4つ、七対子の二向聴」
だが、マリアはここまで3局打ちまわしていたことで感じていた。場は対子場であると。このまま手は暗刻に伸びていくだろうと。
(「イカサマは1個だけ……ね。なら、ここかしら?」)
ここで決めるという決意よ予感をもとに、マリアは牌を自摸っていく。
「ポン」
「?!」
早上がりに徹する怪人たちは、次々と中張牌をポンしていく。狙いは副露しての食い断幺九なのは明らかだ。
(「まずいわね……私も対々和に切り替えた方が……いえ、ここは行けるはず。自分を信じて!」)
その信念が実ったか、マリアはついに4つ目の暗刻を完成させた。
四暗刻単騎の聴牌である。ただし地獄単騎。場にすでに2枚切れている牌だ。
だが、それはマリアには関係なかった。
あとはこの1巡、誰も和了らずに、自分の手番さえ回ってくれば……!
「きた……!」
タイミングはここしかない。
待ちは単騎。すなわち待つ牌と同じ牌は既に手元にある。
ならば、マリアのユーベルコード【創造:生成志向】で和了り牌を複製できる!
これが彼女の選んだイカサマ技。手元にある牌ならば、場に何枚切れていようが無視して自摸ってこれる技。
山の牌に触れた瞬間、牌の情報が書き換わり、マリアの望むままの和了り牌になる。
「悪いわね、自摸よ」
四暗刻単騎。親のダブル役満。32000点オール。
一気に怪人3人を纏めてハコ下に叩き落とし、マリアの勝利となったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
仙洞寺・高菜
まあ、麻雀で勝負とはいい話じゃないですか
所で剥かれてその後とかは?ないならちょっと残念ですが
・イカサマユベコ
速攻の動きによる積込、脱げれば脱げる程発動した時強力になる
ほぼ全裸まで極まるとCOM天和レベルに
通常ならハコの時点で負けなのだがルールを全力で悪用する
・麻雀
序盤は早い役中心で点棒を拾う
イカサマは最後の最後でブチかます
「弱い女だと思ってると…火傷しますよ?」
・脱衣
「むぅ…結構恥ずかしいものですね?」
言いつつ結構ノリ良く脱ぐ、謎のムービーシーン
お子様には見せられないカメラアングルでねっとり
「やぁ…ここまでされたら、どうにかなってしまいそうです…」
と下着一枚にされたら
特に隠す気はない
⚫南三局
「まあ、麻雀で勝負とはいい話じゃないですか。
所で剥かれてその後とかは?」
卓につくなりそんなことを言う仙洞寺・高菜(人間のシーフ・f03129)であった。
もちろん怪人たちの答えはなにもない、である。あくまでもゲームに徹する懐かし玩具三人衆なのだからえっちな展開とかはない。
ただ、高菜はないと言われて何故か残念そうである。
それはそれとして、麻雀対決の方は、互いに互角の打ち回しだった。
三人衆はとにかく早和了を目指して安手で場を回すのに対し、高菜もまた早和了を目指して同様の打ち回しをしていた。
そのため三人衆の点棒は一進一退。東場を終え南場に入っても、僅かにコマ回し怪人がプラスになっている程度で、点数は大きな変動はなかった。
「あら、また上がられちゃいましたね?
むぅ……結構恥ずかしいものですね?」
高菜はそう言いつつ、結構ノリ良く服を脱いでいく。本来脱衣も服が消失するという形なので自ら脱ぐ必要はないのだが、高菜はわざわざオプション設定して脱衣ムービーシーンを演出していた。
忍び装束の上下は既にないため、今回はブラを外すシーンである。ブラを外し、豊満な乳房を露にしていく。わざとらしく乳首が見えるか見えないかのギリギリを狙ったカメラアングルまで演出していた。
ともあれこれで残りはあと1枚。ショーツを残すのみである。
「やぁ……ここまでされたら、どうにかなってしまいそうです……❤️」
そう言って妖艶に微笑む高菜。
2回目の親が流され、オーラス前の南三局となって30000点近い点差があるにも関わらず、高菜は余裕を見せている。
高菜は、服さえあればハコになっても負けないルールを利用し、服を脱ぐことでチャンスを待ち続けていたのだ。
そして残り1枚になったこのタイミングで、高菜は【シーブズ・ギャンビット】を使ってのイカサマ積み込みを仕掛ける。
この積み込み技は、使うタイミング次第で積み込みの内容も変わる。最初の頃に使えば役牌の対子を積み込む程度の細やかなものであっただろう。
が、この積み込みが真価を発揮するのは、対局が進んでのちの事である。【シーブズ・ギャンビット】には大きな特徴があるのだ。そう、服を脱ぐことで加速するという。
「弱い女だと思ってると……火傷しますよ?」
残り1枚のこのタイミング、このイカサマは最大限の効果を発揮する。
それは配牌を終え、子の高菜の最初の自模でいきなり炸裂する。
「きました。地和❤️ 役満です❤️」
「「なにィ?!」」
この時点でトップだった親のコマ回し怪人に16000点、子の2人には8000点。一瞬の大逆転劇である。
結局、怪人たちはオーラスでこの点差を逆転できるわけもなく、高菜の勝利で幕を閉じたのであった。
成功
🔵🔵🔴
フランチェスカ・ヴァレンタイン
まーじゃん。…艦の詰め所で他の兵員がよくやってるアレですか
――同じ絵柄を合わせればいいんでしたっけ?
と、役をいまいち理解していない猟兵のエントリーです
実戦闘がなさそうなので見るからに艦隊副官な服装で
当然ながら三人衆にアガられまくってしまい、上着が消え、タイトミニなスカートが消え、セパレートな袖も消え
フィルムスーツと素材違いなだけのわりと透け気味なインナー姿へ
全員からのイカサマなロン直撃で哀れ全裸に――
と思いきや、唯一残ったCストリング
そこで出揃った”三人衆がアガる”という事象をUCで断ち斬ってしまえば、あとはわたしがアガり続けるだけですね、と
…あら? 同じ絵柄が3枚ずつ…
※諸々ご自由にどうぞー
●南一局
「まーじゃん。……艦の詰め所で他の兵員がよくやってるアレですか。
……同じ絵柄を合わせればいいんでしたっけ?」
次にやってきたのは、麻雀をまるで知らないフランチェスカ・ヴァレンタイン(f04189)だった。
というか、ポンジャラとの区別がついているかも少々怪しい認識ではある。
とはいえ役がわからなくてもこれはあくまでも麻雀ではなく麻雀ゲーム。そのあたりのガイド機能はあるので、プレイには支障はないだろう。
「それでは、始めましょうか」
数分後。フランチェスカは、フィルムスーツのようなインナー姿に剥かれていた。
「むぅ……これ以上は困りますね」
麻雀は運が七割ともいわれるゲームで、初心者であろうとも運が向けば勝つ事のできるゲームではあるのだが、それでも役もわからないまま挑むのは無謀だった。
なにせ、危険牌でもバンバン切っていくのである。
絵柄同じものを集める程度にしか手作りできないため、怪人たちの手を読むなんてことはもちろんできず、そもそも何が危険な牌なのかもわからないのだ。
そしてあっという間に上着が消え、ブラウスも消え、タイトミニなスカートも消えて今に至る。
若干透け気味のぴっちりインナー越しに、フランチェスカの豊満のバストが半ば透けて見えるこの状況、インナースーツ越しに乳輪の色が目視できるようなこの状況は、さすがにフランチェスカも恥ずかしそうに身をよじるのだった。
山から自摸をするたびに豊満な胸は揺れ、汗をかいてインナーはますます透けて張り付いていく。
「ロン」
トランプ怪人の声が響く。またもやフランチェスカは振り込んでしまった。これで4連続の放銃であった。
「あら……またですか。もう脱ぐものが……」
彼女の汗で張り付いたぴっちりインナーが消失し、インナーで押さえられていた胸が解放されて揺れる。
これで全裸になってしまったのか……否。
まだ1枚だけ、最後にCストリングが彼女の秘所を覆っていた。
「これ以上和了られるわけにはいきませんね……」
いうまでもなく、全裸になったら敗北である。
ようやく少しわかりかけてきたのに……と彼女は小さく呟いて、そして半荘は南場に突入したのだった。
南一局。フランチェスカの親番。
フランチェスカはかわらず、同じ絵柄の牌を3枚ずつの組に集めようと手作りをしていく。
だが、当然その手作りは遅く、今度はけん玉怪人が先に立直をかけ、そして……。
「ロン」
またしてもフランチェスカはそれに振り込んでしまう。
「ここで和了られては負けになってしまいますの。
なので、その和了りは断ち切りますわね?」
だが、そこでフランチェスカはイカサマユーベルコードを発動させた。【九天遍く 裂き断つもの(ヴァルフレイア・イディアスブレイザー)】によって、怪人の和了りという事象そのものが断ち切られ、先ほどのロンがキャンセルされてまだ南一局が続いていく。
「なん、だと……?」
「ふふ。もう少し出そろうんですから、邪魔しないでくださいな」
そしてそれから数巡、ついにフランチェスカの手に最後の牌が納まる。
「あ、同じ絵柄3枚ずつ揃いました。
東西南北ぜんぶ3枚ずつです。これに白いのが2枚ありますから、これで和了りですよね?」
「なにいいいいいい?!」
本人は役がわかっていないので全く意識していないが、完成した役は大四喜字一色で、一撃で3人がハコになる親のダブル役満である。
ビギナーズラックもここに極まれりな決着であった。
成功
🔵🔵🔴
丹羽・真菜
気が付くとまた私は…え?脱衣麻雀!?
どうしよう…全然分からない…
おそらくまた意識を…
しかし、今回は何かが違います
良く分かっていないのに
みなさん、私の引きが良過ぎるとか、若いのに筋が中々…とか
目に付いた牌に手をつけてるだけなんですけどね
私に麻雀の才能が!?
いえ…きっとおじさん霊の中に生前麻雀ばかりやってた人がいるんでしょうね
私は1枚として脱ぐことなく勝負は架橋へ
と、いつの間にか現れたおじさんが私をぱしゃぱしゃと撮りながらこちらへやってきて…
「あの小さな傷が付いた牌、あれを…」耳元で囁かれてその通りにした私は一世一代の役で大活躍
服を1枚も脱がずして着衣の透過率95%という事態に悲鳴をあげるのでした
●東四局二本場
「……え? 脱衣麻雀!?
どうしよう……全然分からない……」
次なる挑戦者は、相変わらず取り憑いているおじさんの霊に操られて、訳も分からないままここに連れてこられてしまっている丹羽・真菜(f16135)であった。
自身に取り憑いているおじさん霊に見守られながら、真菜は怪人との勝負の卓につかされるのだった。
だが、意外なことに、対局開始から連続して真菜は和了り続けていた。
決して派手な和了りはないものの、ほとんど無駄ヅモのない引きの良さと、不思議と突っ張っても放銃しない幸運とが重なり、一度も振り込むことなく和了り続けていた。
これには、おそらく真菜の脱衣を期待していたであろうおじさん霊たちも、引きが良過ぎるだとか、あの危険牌通るのか、などとざわついていた。
本人的にはただ、目についた牌をきっていっているだけなのだが。
「え、え、どういう事なんでしょう?
まさか私に麻雀の才能が!?
……いえ……きっとおじさん霊の中に生前麻雀ばかりやってた人がいるんでしょうね……?」
真相はわからない。真菜が麻雀に天性の才能があるのか、それとも取り憑いたおじさん霊のおかげなのか、ただのビギナーズラックなのか。
……実は、そうではない理由もあるにはあるのだが、それは後述しよう。
ただいずれにしても、東四局の真菜の親番に来るまで連続和了りを決めたことには違いはない。
そして親番になってもその勢いは止まらず、真菜の連荘になっていた。
1枚も脱ぐことなく、和了り続けて……そして真菜は気付いた。おじさん霊の1人が、カメラをもって自分を撮影していることに。
「えっ?」
そのカメラを持っているおじさん霊は、撮影を続けながらも、しきりに牌を指さして指示を送っている。
訳が分からないながらも、その指示に従って牌を切っていくと、矢は手真菜の手元の牌は萬子の染め手へと伸びていった。
すでにここまで連続和了しているため、怪人たちの点数はかなり削れており、3人とも持ち点は10000点前後である。そこに、見るからに大物手が出来上がってきたのだ。麻雀に詳しくない真菜であっても、ここが勝負どころなのは感じている。
「おじさんの言うとおりにやれば、これ和了れるんですね……?」
同じ萬子の牌だらけで、初心者の真菜ではきちんと面子になっているのか、和了り牌がどれなのかもよくわからないのだが、とにかくおじさん霊の指示のもと手を進めていく。己の姿も顧みることなく。
そして数巡後。
「これで和了りでいいんですね!」
一一二二三三四五五五六七八九。
完成した役は、清一色・平和・一気通貫・一盃口・自摸。
親の三倍満、1本場で12100オール。3人を同時にハコに叩き落としての決着だった。
「やったぁ……あ?!」
和了りに喜んで立ち上がった時、同時に自分をしきりに撮影していたおじさんのカメラの意味にようやく気付いた。
「いやああああああああああ?!」
実は知らぬ間に発動していたユーベルコード【グッドナイス・オジサン】によるイカサマが常時発動されていて、それで常に運がよく手が回っていて自摸が良かったのわけなのだが、問題はそれどころではなく、その代償だった。
このイカサマ、いやユーベルコード、自分が活躍するたびに服が透明になっていくという代物である。
結局真菜は、1回も怪人に和了られることなく、1枚も服を脱ぐこともなかったにも関わらず、衣服がすべてほぼ透明になってしまったために、1枚も脱いでいないのに全裸を晒してしまう羽目になるのだった……。
大成功
🔵🔵🔵
相馬・雷光
麻雀ね、マンガで見たことがあるわ
たしかアレでしょ、ポーカーみたいに絵とか数字で役を揃えて、ざわざわするヤツでしょ?
えーっと、マニュアルは……げっ、結構種類あんのね……
これ捨てて、こっち……は、残して……うーん……は? もう上がったの!?
くっ、でもまだ挽回は……って一枚目に消えるのがレオタード部分!?
普通はマフラーとかからじゃないの!?
こ、こうなったら、なるべく早く上がれそうな役でとっととケリをつける……!!
イカサマオッケーなんでしょ?
なら牌を引く時に、【クイックドロウ】の素早い手付きで、隠し持ってた有効な牌(物を隠す)にすり替える!
暴れだしたらヴァジュラブラスターの雷撃弾で撃ち抜くわ!
●東三局
「麻雀ね、マンガで見たことがあるわ!
たしかアレでしょ、ポーカーみたいに絵とか数字で役を揃えて、ざわざわするヤツでしょ?」
ざわ… ざわ…。
そういうレベルの知識でこの場にやってきた相馬・雷光(f14459)は、マニュアルを見ながら役の数の多さにゲッ…という顔をしていた。
とにかくそんな不安な状態ではあるけれど、対局は開始される。
「えっと、これ捨てて、こっち……は、残して……うーん……」
東一局からさっそく雷光は悩んでいた。マニュアルを見ても完成形の役の形は載っているけれど、手作りのセオリーとかは載っていないのだから仕方ない。
だがもちろん、そんなことで容赦してくれる怪人たちではないのだ。
「ロン」
「は? もう上がったの!?」
基本的にこの三怪人は早和了りを狙う傾向にある。今回も平和のみの1000点だ。だが、プレイヤー側の点数はこの際関係ない。大事なのは服の枚数であり、そして問題はどこから服が消えるかなのだが……。
「くっ、でもまだ挽回は……って1枚目に消えるのがレオタード部分!?
普通はマフラーとかからじゃないの!?」
雷光の忍び装束の下にある白いレオタードの部分がいきなり消失した。
上はまだ忍び装束に覆われてはいるが、下はそのレオタードしかないので、いきなり無防備な股間が晒されてしまった。正確にはサポーターとしてCストリングの下着はあるのだが、元が超ハイレグなレオタードの下につけるものだ、かろうじてギリギリ割れ目の部分だけ隠している程度の小さな前張り状態で、あまりにも頼りない。
「こ、こうなったら、なるべく早く上がれそうな役でとっととケリをつける……!!」
そんな状態の股間を晒すことになった雷光は、真っ赤になって目をグルグルさせながら、何とか覚えた一飜役を作ろうと四苦八苦しながら対局を進めていく。
だが、次の局も……。
「ロン」
「またーーー?! もうほとんど裸じゃないーーー?!」
次は当然のように、忍び装束が消えた。
普通はマフラーからでしょうと先程雷光は言ったが、この脱衣麻雀のルール上マフラーは衣服とは見做されないのだった。なので今は、股間のわずかなサポーターの他は、全裸にマフラーだけとでもいうような格好になり、つつましいサイズのバストも晒されてしまうのだった。
「ううう……あ、そうだ! イカサマオッケーなんでしょ、忘れてた!」
とはいえイカサマ技が使えるのは1回のみ。
ゆえに、使えるうちに一発で決着をつける必要がある。
なにせもともと枚数の少なかった雷光だ。あと1回和了られてしまえば全裸……敗北なのだから。
「えっと、さっき見た中で一番高い奴、確か全部1種類ずつ集めるんだったよね!」
ちょうど親番という事もあり、一気に役満を狙って決着をつけることにする。
九種九牌目前の悪い配牌も、見方を変えれば国士無双を狙える配牌でもあるのだから、もうそれに賭けるしかない雷光だった。
「イカサマ発動……この局の自摸は全部すり替える……!」
雷光は、山から牌を引く際に【クイックドロウ】による素早い自摸すり替えで、常に有効牌……この場合はまだ手元にない幺九牌を引き寄せ、最速最短で国士無双を完成させようとする。……イカサマを堂々と口にしてしまっているが、ゲームシステム上怪人たちも何も言わない。
あとはどちらが早いかの勝負。
「よし、これで全種類揃った。あとは……えっと、このどれかがもう1枚くればいいんだっけ……あと1巡お願い……やった、自摸ったあああああああ!」
結果は、雷光の最速最短イカサマ自摸の方がさすがに早かった。国士無双十三面待ちのダブル役満32000オールで決着となったのである。
成功
🔵🔵🔴
マナ・シュテル
あんた背中が煤けてるですよ。
意味は知らんです。
ともかく麻雀ですね。
基本、対子作りを重視して、七対子か対々和狙い。
三元牌や風牌は積極的に確保して確実に点数を増やしつつ、あわよくば大三元や字一色を狙う感じで打ちます。
役満上がれそうな状況なら、クロックアップ・スピードを使って素早く手牌と河の牌を入れ替え無理矢理に役を成立させます。
やる時はなんかの手段で敵の意識をマナから逸らした上で、ですかね。
古典的に「あ、あんなところにわらび餅が!」とかで。
脱衣する羽目になったら、真っ先におっぱい出します。
良いですよ別に減るモノじゃねーですし。
触りたいなら触っても良いですよ、代わりにマナに振り込んでくれるなら❤️
●南四局
「あんた背中が煤けてるですよ」
マナ・シュテル(f18064)は卓につくなり、怪人三人衆に向かってそう言い放った。なお、意味は知らないらしい。ただ言ってみただけの様子。
若干心配になる開始ではあるが、それでもマナは、普通に麻雀は知っているらしく、対子作りを中心とした堅実な打ち回しで勝負に挑んでいた。
「その白はポンです」
七対子狙いかと思えば、状況を見て積極的に鳴き、対々和に切り替えるくらいは柔軟に、役牌も絡めてなるべく点数も確保しようとする。
「あ、それです。ロン」
開幕からコマ回し怪人に対々和・役牌×2で満貫手を直撃させたマナである。
とはいえ、怪人たちもマナに和了られっぱなしではない。続く東二局では、今度はトランプ怪人の早和了りが炸裂し、マナの上着が消し飛んだ。
「あら……」
その下は、ノーブラだった。豊満な胸がいきなりこぼれてたゆんと揺れた。
「良いですよ別に減るモノじゃねーですし。
触りたいなら触っても良いですよ、代わりにマナに振り込んでくれるなら」
「触らんわっ!!」
顔を真っ赤にして否定する怪人たちに、なぜか残念そうなマナであった。
顔を赤くしたのが、怒りのためか羞恥のためかは秘密である。
という感じの一進一退の攻防が進みオーラス南四局。
マナもかなり上がってはいるが、まだ怪人たちをハコにするには至っていない。
それでもマナが現在トップであるため、ここで和了って半荘を終えれば勝利になるし、もし役満を自摸れば、親16000子8000の点棒が吹き飛んで3人同時にハコにすることさえできる。同時にマナの衣服もまた、残りはショーツ1枚であった。
和了れば勝ち。和了られれば負け。
泣いても笑ってもここで決着である。
「ポン」
「それもポンです」
相変わらず字牌ポンをして暗刻手を狙うマナ。發に続いて中もポンすることに成功した。だが、既に白は河に2枚切れている。
(「ここ、ですかね?」)
そんな中で最後の白を自摸り対子にしたマナは、今まで温存していたイカサマ技を発動させた。
「あ、あんなところにわらび餅が!」
次の手番、自摸る際に突然身を乗り出して、虚空を指差しそんなことを言うマナ。それに気を取られた3怪人は、それに目を奪われ、視線を集中させてしまった。
……ブルンブルンと揺れるマナの胸に。
意識を逸らそうとした古典的な手は、ちょっと別の方向で効いてしまったが、それでも身を乗り出し胸を揺らして指を差したのとは逆の手で行った【クロックアップ・スピード】による河と自摸った牌の入れ替えには成功し、河から3枚目の白を回収した。
それが大三元の自摸となり、マナの勝利で半荘は終了したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シルバップ・シノイトビクス
だついまーじゃん……ええと、参加して大丈夫なんでしょうかコレ。
あ、はい。1枚有るので大丈夫と。はい。
●打ち方
見た目の奇抜さに反して、理論派よりでデジタルな打ち筋の堅実に点棒を稼いでいくスタイル。
……というより、1局取られた時点でアウトなので他に手段が無いわけですけれども。
とはいえ、それでハコにするにはほど遠く……?
●イカサマ。イカサマ?
対局の様子を【グッドナイス・ブレイヴァー】でキマイラフューチャー内に放送し、観客の声援を受け続けることで、スキル【祈り】【おびき寄せ】をブーストしつづけて対局を有利に進めます。
地味に決定打を打てないのですが……これ、対局が長く続くのを期待されてますでしょうか?
●南四局三本場
次の挑戦者はいきなり裸だった。
「だついまーじゃん……ええと、参加して大丈夫なんでしょうかコレ」
ステージに上がりつつ、シルバップ・シノイトビクス(f00938)は小首をかしげてそんなことを言う。何せ脱ぐ服がなければ、そもそも脱衣麻雀にはならないわけだし。
それに対するシステムの判定はOKだった。
なぜなら彼女の股間には唯一、幅3cm・高さ8cmで逆三角形状の透過性のある前掛けがあったからだ。……逆に言うとそれしかない、他は完全無欠の裸なのだが。
「あ、はい。1枚有るので大丈夫と。はい」
というわけで、対局は開始された。
見た目がすでにほぼ裸という状態のシルバップだが、その見た目に反して麻雀の打ち筋は意外なくらいにしっかりとしていた。オカルトに頼らずデジタルで理論的な打ち筋である。
もっとも、着衣が前貼りのみである以上、1回でもあがられたら終わりなので、堅実にならざるを得ないという方が正しいか。
一度も振り込まないのはもちろん、相手にツモ和了りされてもいけないという極限状態。必然的に早和了りを繰り返し、わずかずつ点棒を稼いでいくスタイルになっている。
ただ、それではいつまでたっても怪人たちをハコにするどころか、点数で上回ることさえ難しい。
どこかで大きく和了らないといけないのだが……。
しかし、シルバップの安和了りと流局で場は流れ、あっという間に南入していく。
「これは視聴者の応援で、手を高くしてもらうしかないですね」
南場に入り、このままでは埒があかないと、シルバップは【グッドナイス・ブレイヴァー】をイカサマ技として使うことにした。対局の様子をキマイラフューチャーの一般人たちに中継し、応援してもらう事で、和了った時の点数をあげて対局を有利にしようという考えである。
召喚したドローンは、シルバップの中継をさっそく始めていく。
……ただし、シルバップの中継をするという事は、既にほぼ裸である彼女の身体が中継されるという事でもある。
地表で中継を見ている一般人たちは、シルバップが牌を自摸り、捨てていくたびに揺れるたわわな胸を見て大興奮状態だった。
そしてその結果、応援によってもたらされるイカサマ効果は、シルバップの予想とは違うものになっていく。
「自摸りました。1300オールです」
地道に和了りを続けていくシルバップだが、イカサマ技を使っている割には点数が伸びていかない。いや、和了り続けられるという時点で効果は出ているのだろうが……。
「地味に決定打を打てないのですが……これ、対局が長く続くのを期待されてますでしょうか?」
……おそらくそれが正解だった。
結局、最後まで地道な和了りを続けていったシルバップは、オーラスの親番でも和了り、そして連荘を続けていく。
最終的に点数で上回って和了り止めとなったのは、南四局三本場の事だった。
その間常にシルバップの対局を……いや、胸元を映し続けた中継は、キマイラたちに大人気だったという……。
大成功
🔵🔵🔵
アイ・リスパー
「くっ、負けて皆さんにご迷惑をかけたままにはできませんっ!」
【チューリングの神託機械】によるハッキングで無理やり衣服の再構築を試みます。
……ノイズが走るたびに服が消えかけたり透けたりしてますが、安定するのを待つ時間はありませんっ!
「今度こそ負けませんからねっ!」
まずはさっきの教訓を生かしてイカサマなしで勝負です!
「って、なんでまたスカートから消えるんですかーっ!?」
こ、こうなったらイカサマで勝負です!
卓上の裏返しの牌は、引くまでは何の牌だか確定していない状態。
すなわちシュレーディンガーの猫状態です。
それならば確定していない状態に干渉する【シュレーディンガーの猫】で自分が狙った牌を引き寄せます!
⚫オーラス
怪人たちの卓もほとんどが敗北している。
残る卓はひとつ。
そう、開始早々にアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)が行ったイカサマの自爆によって圧勝した卓である。
「くっ、負けて皆さんにご迷惑をかけたままにはできませんっ!」
そこに、アイが再び舞い戻ってきた。
先程すべて失われた衣服をもう一度着直して……消えたものをもう一度引っ張り出したせいか、微妙にノイズが走ったり透けていたりと一部がバグってはいるが……。
「今度こそ負けませんからねっ!」
そう宣言して先程の卓につくアイ。またフラグをたてている気がしないでもない。
とにかく、先程の苦い教訓に従い、イカサマなしでの勝負に挑むのだった。
「ロン」
「えっ」
……イカサマなしでも普通に和了られてしまうアイである。
そして、服の消える順番は、先程の対局と一緒だった。
「って、なんでまたスカートから消えるんですかーっ!?」
スカートが焼失し、ショーツを晒すアイ。
さらに……。
「ツモ」
「またですかー?!」
次はショーツが消え、次はベスト、そしてワイシャツと、次々に消えていく。
ちなみにまだ東一局三本場。イカサマ抜きのため天和だのダブル立直だのの派手な和了りこそなく、ここまで全て安手ばかりで、4連続和了の親のトランプ怪人の点数がまだ30000点台に留まっているのが幸いか。ちなみに他2人も、ツモで多少削られているとはいえ20000以上は保っている。
和了っている怪人を含め、点数以外は、最初の対局と全く同じ展開だった。
「こ、こうなったらイカサマで勝負です!」
ブラのみという姿にされたアイが、顔を真っ赤にしながら涙目で叫び、運命の東一局四本場が始まった。
といっても積み込みには嫌な記憶しかないので別の手段。
確定していない状態に干渉する【シュレーディンガーの猫】で平行世界から自分が狙った牌を引き寄せて自模を続けるアイである。
イカサマ技が使えるのはこの局のみ。どちらにしてもここで和了られたら裸にされてまた負ける。
そんな極限の状態で、字牌を引き寄せ続けるアイ。
そして……。
「ツモ、です!
四暗刻、字一色、大三元。トリプル役満の四本場!
48400に24400です!」
大逆転の手が決まり、一撃で3人をハコにして、逆の意味で再び東二局を迎えずしての決着となったのだった。
これで全ての怪人の卓が敗れ、ゲームステージもクリア。
最後の立役者になったアイは、ブラのみ下半身丸出しの状態なのも忘れ(キマイラフューチャーに中継されているのも忘れ)、跳び跳ねて大喜びするのだった。
……しばらくして気づいて悲鳴をあげたのはお約束である。
大成功
🔵🔵🔵