バトルオブフラワーズ⑥〜私の心を巡る音輪
●バトルオブフラワーズ⑥〜私の心を巡る音輪
「みんな、ちょっといいかな?」
と、双葉・翔は、周りの猟兵たちに声をかけつつ、早速。
「皆んなも知っての通り、キマイラフューチャーの世界で大きな事件が起きている。世界に6つの『ザ・ステージ』が現れて、その『ザ・ステージ』の一つに『ダンシングフィーバー』の効果が発動しているんだ」
「この『ダンシングフィーバー』のルールは、戦場の状況がテレビウム・ロックで救出したテレビウムの画面を通じ、キマイラフューチャー中に中継されている。つまり、みんなの戦闘がキマイラフューチャーに 住む人達にライブ中継されているって訳」
「そして、この戦闘の立ち回りについて、ダンスパフォーマンスを披露して視聴者達を感動させる様な事が出来れば『フィーバー』の効果が発生するんだ。この『フィーバー』効果は、みんなの攻撃力を2〜5倍にパワーアップする、という物になる」
「逆に言えば、フィーバー効果が発生しないと、その攻撃力が半減以下になってしまう、という効果になる。つまり、皆んなの華麗なダンスパフォーマンスと、その攻撃をうまく組み合わせることによって、高い攻撃力を及ぼすことができるんだ」
「つまり、みんなには敵対するオブリビオンを華麗なダンスパフォーマンスと、華麗な攻撃手段にて倒して欲しいって事になる」
「ちなみに、今回の相手となるオブリビオンは、頭部にメリーゴーランドの様な物を備え、バレエの様なダンスを華麗に踊るオブリビオンの様だね」
「彼女一体のみではあるけど、そのダンスは人の心を動かすくらい雑作もない程にうまい様だから、そのダンスにみんなも心を奪われない様に注意してね?」
そして、最後に翔は。
「感動的なダンスは人の心を動かし、そしてそれは時には凶器となる……というのをこの『ザ・ステージ』は体現してるのかも……ともかく、みんなも惑わされない様に、オブリビオンの討伐をよろしく頼むね!」
と、グリモアをその手に持ち、皆のテレポートを開始するのであった、
幾夜緋琉
皆さま、おせわになります、幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。
今回のシナリオは、5月5日の大阪オフ会場でのリアルタイム執筆の予定です。
皆さんのプレイングを大阪オフ会場で執筆させて頂きますので、宜しくお願いします。
内容ですが、ダンスバトルです。
オブリビオンは、華麗なバレエダンスを踊りながら、攻撃を仕掛けてくる事になりますので、それを上回る様な皆様の華麗な、もしくはアグレッシブなダンスと組み合わせて攻撃を仕掛けて頂ければと思います。
それでは、皆さまのプレイングを心よりお待ちしております。
第1章 ボス戦
『ギヴ』
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POW : あそんであげる
小さな【メリーゴーランド】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【遊園地】で、いつでも外に出られる。
SPD : しあわせになあれ
いま戦っている対象に有効な【すてきなプレゼント】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ : ……わすれちゃったの?
自身が戦闘で瀕死になると【楽しかった思い出】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:棘ナツ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠コルチェ・ウーパニャン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!
スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!
相手は剣舞だって? いいじゃねえか、イカしてる!
俺の一番得意なフラメンコを披露してみっかあ
靴も履き替えて、服も動きやすいように調節して
さぁ! 演じるはかの情熱の国。ここに常夏の日差しを降らせようぜえ!
おれのこの身体で、おれの情熱を表現するんだ!
オーレ!
長い四肢を使って腕の振りや体のひねりも加え演出しつつ
危ないところは「野生の勘」で咄嗟に踏みつつ
とにかく楽しく! 見栄えも考えて! しっかり最後まで踊りきるぜえ
もちろんゲームが終わるまでダンスは絶やさないように
ここぞというときに攻撃できそうなら
『金狼舞踏』で攻撃していくぜえ!
愛久山・清綱
あれはバレエ。古の舞踊だ。
存在は知っていたが、生で見るのは初めてだ。
本音を言わせて貰うと、少しだけ見物したいが……
そんな暇はないか。
■闘
先ずは所持している音楽プレーヤーでEDMを爆音で流す。
曲のジャンルはちょっと神秘的なフューチャーハウス。
此方は現代的なシャッフルダンスで勝負。
回転ランニングマンをベースに、【早業】を用いて刀を
バトンのように回しながら踊ろう。回転対決だな。
勿論、Tステップやポップコーンステップも織り交ぜるぞ。
相手の攻撃は【残像】を用いた【見切り】でスライドしつつかわす。贈り物も無視だ。
攻撃時は、これまた回転ランニングマンを決めつつ遠距離から
【薙鎌】を放ち、カマイタチで切り裂く。
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動を行う。
■心情
ダンスパフォーマンスですか、
人前で何かを披露するのは得意な方ですので、
皆に沢山アピールしてみますわ。
■行動
テレビウムの画面を通して、キマイラフューチャーの皆に
ダンスパフォーマンスをしますわ。
夕暮れ時に薔薇は踊り咲くで、薔薇の舞を見せてあげますわ。
ダンスやパフォーマンスの技能を使って
視聴者を感動させてあげようかと思いますわね。
「さぁ、皆さん、盛り上がっていますか?更なる華麗な舞をご覧あれ」
フィーバー効果を駆使して、ギヴと戦いますわね。
召喚された楽しかった思い出は、夕暮れ時に薔薇は踊り咲くで
本体と一緒に範囲攻撃で纏めて攻撃しますわね。
「これで、フィナーレですわ!」
ゼー・ヴォーダ
ダンスだ!しかもステージでライブ中継なんてテンション上がるー!
俺ダンスやったことないけど、体動かすのってすっげー楽しいよな。頑張るから見ててくれよみんなっ!
◆戦闘
【W・W・B】で「完全流体モード」に変形。ダンスはヒトガタで踊らなきゃダメ!なんてことないだろ?
【パフォーマンス】リズミカルに飛沫散らして、液状の体をフル活用したアグレッシブダンスだ!(もはや噴水ショーの様相)
形状維持は出来ないからイルカ、クジラ、いろんな魚。海の生き物に一瞬一瞬姿を変えて跳ねながら敵に接近。『だまし討ち』ついでに『生命力吸収』
ダンスしながらのバトルは体力勝負。お前のスタミナ、俺にくれよな!
※連携・アドリブALL歓迎
小野・遠里
ダンス……つまり、舞ですね?
幼少から巫女として育てられてきた私にとって、舞は専売特許とも言うべき領域。故郷に伝わる御神楽舞、とくとご覧に入れましょう。
手に扇子、もう片手に鈴を持ち舞台に立ちましょう。
移動自体はゆっくりな動作ですが、片足を軸にした回転は素早く避けにも攻撃にも転用できますね。この回転を活かして、ゆっくりであれど優雅に近付き、この間に戦闘力を溜め、射程に捉えたら持った鈴(装備武器の神楽鈴形仕込みフック付きワイヤー)で舞がてらの攻撃を仕掛けましょう。
仕舞いはテレビウム(視聴者)に向けて座礼、そしてその正反対方向(神社で言う本殿)に向けて座礼です。本来この舞は「神」へ捧ぐものですので…。
クトゥルティア・ドラグノフ
アイドル猟兵の力、発揮するよ!元気一杯可愛さ全開のダンスと一緒に場を盛り上げるよ!
オブリビオンに私の故郷を破壊させないよ!
「よーし、クトゥルティア・ドラグノフ、いきまーす!」
ダンスを踊って攻撃のチャンスが回ってきたら、純白月光を発動、【勇気】をもって放射するよ!
「人の心を惑わす踊り、ここで止めて見せるっ!純白月光!!」
一人、『ダンシングフィーバー』の世界でバレエを踊る『ギヴ』。
相手の居ないもの悲しさ、しかしながら華麗な舞を見せる彼女は、正しく孤高のバレエニスト。
そんな彼女の舞に愛久山・清綱は。
「あれはバレエ……古の舞踏か。存在は知っていたが、生で見るのは初めてだ……」
と、ひとまずは魅入られそうになってしまう。
勿論、その踊りは彼女の攻撃の一手なのかもしれないが……。
ともかく、小野・遠里と、ローズ・ベルシュタインもその踊りを見て。
「確かに……哀しくも美しい舞ですね。ですが、幼少から巫女として育てられてきた私にとって、舞は専売特許とも言うべき領域です。負ける訳には参りません」
「ええ……ダンスパフォーマンス。私も人前で何かを披露するのは得意な方ですので、上手い具合にアピールしてみせましょう」
ぐっと拳を握りしめた遠里と、頷くローズ、それに清綱も。
「そうだな。本音を言わせて貰うと、少しだけ見物したいが……そんな暇はないか」
と言うと共に、その手のミュージックプレイヤーの再生ボタンをプレイ。
接続されたスピーカーから流れ始めたのは、神秘的なフューチャーハウスのEDM。
そのメロディに併せて、回転ランニングマンをベースにしたシャッフルダンスを踊り始める。
そしてその手には刀を握り、早業を併せて更に華麗な回転妙技を魅せる。
……そのダンスはテレビウムを経由してのキマイラフューチャー世界へ同時中継。
『ギヴ』の華麗な踊りに対し、清綱のアグレッシブなダンスは好みによって評価は分かれるところ。
でも、評価は上々な様で、彼の体に、少しの力が降りていく。
そして、その力と共に、回転ランニングマンを決めつつ遠距離から薙鎌を放ち、カマイタチでで一閃で斬り裂く。
そんな清綱のアグレッシブなダンスを見て、ゼー・ヴォーダは。
「これがダンスか! しかもステージでライブ中継だなんてテンション上がるな!! ま、俺ダンスやったことないけど、体動かすのってすっげー楽しいし! 頑張るから見ててくれよみんなっ!」
と、続けてステージに登場。
瞬く間に完全流体モードに変形し、未だ流れているダンスミュージックに併せてリズミカルに飛沫を散らすダンス。
正直、傍目から見る限りは噴水ショーの様な姿にしか見えないのだが……でも、その噴水からイルカ、クジラ等が飛び跳ねる姿を入れて、その姿の者達が『ギヴ』に幾度となく突撃する。
体当たりの一撃にギヴは少々苦しそうな視線を見せるが、踊りは止めない。
そして、三人目の縁者として登場するは高鷲・諒一朗。
「ふふ、ダンスなら任せてくれよぉ、ってなあ! スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!!」
満面の笑みを浮かべる諒一朗。
スカイダンサーであるからこそ、ダンスバトルは自分達の独壇場。
そして敵の踊りに。
「いいじゃねえか、イカしてるぅ! んじゃ俺も一番得意なフラメンコを披露してやるぜ!」
と、靴を履き替え、服も動き易いものに早着替え。
「さあ! 演じるかはかの情熱の国。ここに常夏の日射しを降らせようぜえ! オレのこの体で、おれの情熱を表現するんだ! オーレッ!!」
腕を振り、体を捻り、楽しそうに踊る諒一朗。
……その嬉しそうな踊りは、テレビウムを通じてキマイラフューチャーの仲間達に伝わり、歓声が上がる。
その歓声がステージに影響を及ぼし、諒一朗の体を黄金の光がぼんやり包み込む。
「これは……!! 皆の力が入ってくる!! さぁ、ギヴ。おれと踊ろうぜ!」
と、大幅に強化された力で『金狼舞踏』を発動し、接近しての大打撃。
『っ……』
と流石にかなりのダメージを喰らい、彼女の服に傷が付き、ダンスにも少し綻びが……。
でも、その頭のメリーゴーランドは寂しく回転し……猟兵達を誘おうと……。
「では、私が続きますわ」
と、ローズがステージに現れると共に、カメラに向けて視線を配せ。
「さぁ、皆さん、盛り上がっていますか? 更なる華麗な舞を御覧あれ」
と、観客達を盛り上げつつ、身につけた武器をオレンジ色の薔薇の花びらへ変えた上で、ダンスパフォーマンスを演じる。
舞台上で演じる演者の如く、緩急を付けたダンス。
既に手負いの『ギヴ』と似た優雅なダンス。
だが、洗練された彼女の踊りは、『ギヴ』よりも美しく。
その華麗な踊りに魅了された視聴者達の力が、ローズへ力として付与。
更に、遠里が。
「敵もそろそろ危険領域に近づきつつある様ですね……では、次は私が」
と、弱っている間に、遠里が次なるダンスステージへ立つ。
「では……故郷に伝わる御神楽舞、とくとご覧に入れましょう……」
と、手に扇子、もう片手に鈴を持ち……ゆっくりとした動作での舞を始める。
今迄のアグレッシブなダンスに対し、片足を軸にした、優雅、かつ静かな舞。
しかしその舞の中から、鈴を射程内に収めると。
(「シャリン……」)
明かな攻撃モーションではないが、鈴が鳴り、その鈴から飛び出すフック付きワイヤー。
ワイヤーが『ギヴ』の手足に巻き付き、その動きを拘束。
『……』
と、悲しげな彼女。
そして次の瞬間、彼女の近くに、メリーゴーランドで遊ぶ少女の幻影が召喚される。
でも、そんな少女の幻影には敢えて仕掛けず、クトゥルティア・ドラグノフも。
「よーし、クトゥルティア・ドラグノフ、いきまーす! オブリビオンに私の故郷を破壊なんてさせないよ!」
と、元気いっぱい、可愛さ全開で、更にテレビウム越しに観客達を盛り上げていく。
そんな猟兵達のコンビネーション・ダンスが、更なる歓声に包まれ、猟兵達にフィードバック。
猟兵達に、力が湧き水の如く浮き上がっていく……そして。
「みんなの力、しっかりと受け取ったよ!! ここで人の心を惑わす踊り、止めて見せるっ! 純白月光!!」
と、クトゥルティアの左腕から極太ビームを掃射。
『ギヴ』の頭部のメリーゴーランドがその一射に破壊されると……ローズが。
「これで、フィナーレですわ……!!」
渾身の力で、『夕暮れ時に薔薇は踊り咲く』の一閃。
その一閃は、ギヴの体をオレンジ色の閃光に包み込み……その閃光の前に、ギヴの体は消失。
……そしてその消失の後に、遠里が。
「……」
静かにカメラに向けて座例し、キマイラフューチャーの仲間達に戦いの終わりを伝える。
そして、ステージの方に向けても一座例を捧げ、戦場を締めくくるのであった。
大成功
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