バトルオブフラワーズ⑧〜黒塗りの街を駆け抜けろ
「皆、集まってくれてありがとう。キマイラフューチャーで大変なことが起きたよ……!」
グリモアベース。制服姿の女子高生、白神杏華がフリップを置いて説明する。描かれているのは真っ二つに割れたキマイラフューチャーの星だ。
「怪人は今回、キマイラフューチャーの中枢であるシステム・フラワーズを占拠したの。それを取り戻しに行きたいんだけど……その為には、この六つある『ザ・ステージ』を攻略しないといけないんだよね」
キマイラフューチャーの星の図の中心。その周りに六つのステージが置かれている。システム・フラワーズに辿り着くためにはこのステージを進まなければならないが、そこは既に怪人の支配下だ。
したがって、ここでオブリビオンを撃破することが戦争に勝つための第一歩となる。
「今回みんなに行ってもらうのは『ザ・ペイントステージ』。ここでの戦闘は、ある特殊ルール……『クロヌリスレイヤー』に基づいて行われるよ」
そのルールは至って単純。敵のオブリビオンは、ステージとなる街全体を真っ黒のインクで塗り潰そうとする。
すべてが真っ黒に染められた時、猟兵は敗北し、不思議な力によってザ・ステージから追い出されてしまう。
それを防ぐために、猟兵たちは街中を黒く染めて回るオブリビオンたちを発見し、それを撃破しなければならない。
「ステージになる街はキマイラフューチャーの街並みを模して作ってるみたい。だからそんなに迷うことはないと思うよ」
次に、杏華は敵オブリビオンの絵をその場で描く。やかんとジョウロとコーヒーポットが人間の体を生やした変な三人組だ。
「……いや、これはアレだよ? ちゃんと描いてるよ? ホントにこんな感じの怪人だからね! ……で、彼らはそれぞれ頭の容器からインクをバラ撒いているみたいだね」
彼らは速度を重視して集団で目立つように塗りまわる者や、その逆に猟兵から隠れながらコソコソ動く者もいる。
目立つ側にかかりきりでは隠れたオブリビオンに対処しきれず、隠れたオブリビオンに気を取られ過ぎては集団行動で塗り切られてしまうだろう。
「索敵速度と索敵精度。どっちかを重視して探してみるといいかもね。この敵をみんな倒しちゃえば、私達の勝利だよ! それじゃ皆、ご武運を!」
杏華は頭を下げ、ステージへの転送を開始した。
玄野久三郎
玄野久三郎と申します。オープニングをご覧いただきありがとうございます。
今回は戦争シナリオとなります。ザ・ペイントステージ『クロヌリスレイヤー』では集団戦のオブリビオンを発見し、それを速やかに撃破するのが勝利条件です。
ただし、例えすべての敵を撃破出来たとしても、街を全て塗りつぶされた場合は敗北となってしまいますので注意しましょう。
また、敵は発見されると基本的に猟兵との戦いに専念しますが、何らかの隙を見て塗りを優先させる可能性もあります。こちらも注意しておくと良いかもしれません。
それでは、皆さんの熱いプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『水かけ三人衆』
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POW : コーヒーポット怪人・ウェポン
【コーヒーポット兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : ジョウロ怪人・ジェノサイド
【ジョウロ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : やかん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【やかん】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
三上・チモシー
なんかね、あの怪人たちの形に親近感を感じるんだよね
特にやかん
……まぁ、倒すことには変わりないんだけど
大通りとかの目立つ場所で【熱湯注意】を使用、お湯を勢いよく噴射して黒く塗り潰された部分を薄めることで、敵を誘き寄せられないか試してみるよ
こういう掃除機具あるよね。この前見た通販番組でやってた
敵が現れたら、そのまま熱湯で全員まとめて攻撃
インク塗らせる暇なんて与えないよ!
アドリブ・連携歓迎
ザ・ペイントステージ。戦いの舞台である道路をパタパタと駆けていく影が一人。
派手めな衣を身に纏った少年、三上・チモシー(カラフル鉄瓶・f07057)である。まだ塗られていない、カラフルなままの通りを走り抜けていく。
二度ほど曲がり道を折れると、進んだ先に真っ黒なインクが散らばっているのが見えた。大通りの中心が塗りつぶされている。
彼はそこで鉄瓶を取り出すと、そのインクに向かって中身の熱湯をぶちまけた。なお鉄瓶を持つ手は素手である!
インクの上に透明の熱湯が溜まり、広がっていく。湯気が上がり、明らかに鉄瓶の内容量を越えて熱湯を排出し続ける。
だが、インクに変化は見られない。熱湯で洗っても、道路からそのインクが消えていく様子はない。
「うーん……ダメか。落ちないインクなのかな」
「ふはははは! その通り、一度塗られたインクに何をしようが無駄だ!」
そんなチモシーの前に、怪人たちが現れる。やかん、ジョウロ、コーヒーポットの頭部を持つ者たちが腕を組んでいた。
「じゃあなんでこの場に戻ってきたの?」
「だってそんな感じの洗浄道具あるじゃん……もし落ちたらと思うと不安でやって来た!」
「そ、そう」
怪人はどうも抜けているようだ。だが、これは願ってもないチャンス。敵が向こうからやってきたのならば、ここで攻撃しない手はない。
「どこか親近感を覚えないではないけど……ここで倒させてもらうよ!」
チモシーは鉄瓶を片手に怪人たちに肉薄した。そして、その中身を空中に散布する。
「熱っ! アチィ!」
「やめろ! なんて真似しやがる! レスラーかよ!」
彼らはそれぞれ熱湯に怯み、防御が疎かだ。それを見たチモシーはもう片方の手に数珠を巻きつけ、怪人たちを殴り飛ばした!
「うゲェーーーッ!」
「これくらいの熱さに音を上げるようじゃ、君たちは食器としてやっていけないよ!」
ジョウロはともかく、コーヒーポットとやかんは熱湯を入れるためのもの。その器の怪人が熱湯で怯むのを見て、鉄瓶のヤドリガミたるチモシーは大いに失望したことだろう。
ともあれ、怪人たちは撃破された。彼らは頭の器からインクを垂れ流したまま地面に倒れ伏した。
成功
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ピオニー・アルムガルト
ゲームも好きだしキマイラフューチャーらしい楽しそうなルールだけれど、世界が無くなってしまうから気楽には戦えないわね!気合入れていくわよ!
とりあえず【ダッシュ】で街中を走りながら目に付いた敵を倒しながら【野生の勘】でピンっと来た所を当たってみるわね!
あまりにも見つからなくなったら【地形の利用】で見易い高所から索敵して精度を上げてみようと思うわ!
ユーベルコードは範囲を重視して【芍薬の息吹】。敵の数がどれ程か分からないけれど【全力魔法】【2回攻撃】【範囲攻撃】【高速詠唱】の技能を使って早めに敵を倒して行きたいわね!
ピオニー・アルムガルト(ランブリング・f07501)はどこかゲームめいたこのステージに期待感を抱いていた。
もしこれが単なるレクリエーションであれば、ゲーム好きな彼女はもっと明るい表情をしていただろう。
だがこれはキマイラフューチャーの未来を左右する大イベントだ。ピオニーは気を引き締め走り出した。
フィールドとなる町は広い。闇雲に走っていてもなかなか敵は発見できない。こうしているうちにも敵のインク散布は続いている……彼女の胸に焦りが湧き出す。
「……いいえ、ここは冷静に。まずは見やすい場所に行くわよ!」
ピオニーは目についたビルの入り口のシャッターをこじ開けると、その内部の階段を駆け上っていく。屋上まで到着すると、周囲数メートルの景色が一望できた。
「何よ、こうして見ると結構いるじゃない!」
曲がり角の先の見えない地面を走っていては気付かなかったであろう敵が、高所からではよく見えた。彼らはあちこちを走り、時に隠れながら各所を黒く染めていく。
「さーて、お仕置きよ! 芍薬の息吹!」
彼女の持つ杖が無数の芍薬の花弁に姿を変え、地上の怪人たちに殺到した。それに纏われた怪人は体を切り裂かれ倒れていく。
「な、なんだ!」
「どこからだ!? 狙撃手がいるぞ!」
「メディック! メディーック!」
発見され辛い高所から、射程33mの遠距離攻撃。範囲内にいる限り、ピオニーによる狙撃に対抗する術は彼らにはなかった。
インクを撒くことも忘れ、逃げ隠れする怪人たちの背を芍薬の花弁が襲う。いつの間にやら、ピオニーは周囲の怪人たちを殲滅した。
大成功
🔵🔵🔵
ペイン・フィン
……さて。
こちらでも、怪人が暴れているようだね。
まずは、探索系技能を使って敵を探索。
情報収集、ハッキング、追跡、第六感、聞き耳、暗視、世界知識、撮影、視力。
装備のスマホを使って周囲のカメラをハッキング。勘も使って、怪人の居場所を捜索。
見つけた場所に関しては、なるべく他の猟兵と共有できたら良いな。
発見し次第、その場に移動。
同時に、コードを使用。
複製する拷問具は、毒湯“煉獄夜叉”。
怪人を攻撃しつつ、塗られた箇所を洗い流す。
なぎ払い、マヒ攻撃、範囲攻撃、気絶攻撃、毒使い、目潰し、時間稼ぎ。
範囲に一気に洗い流すと同時に、相手を気絶、マヒさせ、動きを止めて、塗らせないようにするよ。
「……さて。こちらでも、怪人が暴れているようだね」
ペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)はスマートフォンを取り出し、周囲のカメラをハッキングすべくアプリを起動した。
だが、映る画面は「No signal」。周囲にハッキングできる機械がないことを示していた。彼は忌々しげに、すぐ近くのビルに備え付けられた監視カメラを睨む。
「キマイラフューチャーを模したステージ……機械はハリボテか」
であれば、索敵に用いることができるのは己の肉体の感覚だけだ。目で音の色を見、耳で形の音を聞く。第六感まで拡張されたその感覚で、敵の位置を探す。
「……そっちか!」
ビチャビチャとインクを撒く音を聞き、ペインは現場まで走る。そこにあるのは彼が遠くから聞いた通りの出来事が起きる現場である。
「ぬ……猟兵か!」
ジョウロでインクを撒いていた怪人がペインに向き直る。ペインは彼らが接近するより先に、数十の竹の筒をその場に召喚。それらを倒し、中の液体を勢いよく地面に流した。
「なんだぁ? フフフ、残念だったな! このインクは決して流れ落ちない、水で洗ったって無駄無駄!」
コーヒーポット怪人の言う通り、インクが落ちる気配はない。だが、ペインの目的はもうひとつあった。
「ククク、では三対一でじっくりと料理……を……」
ヤカン怪人がその動きを止める。足が持ち上がらないようで、ペインに向かって歩いて行くことができない。
「自分が今撒いたのは毒湯、煉獄夜叉だ。甘く見てまともに浴びたお前たちはもう、その場から動けない」
「なっ、何をぅ! お、おのれこんな……クソ! よし、ジョウロくん! ここからでも周りに撒いてやれ!」
「アイアイサー!」
その場から動くことなく頭を回転させ、ジョウロ怪人は周囲にさらにインクをばら撒いた。だが次の瞬間、その頭に大きな石が直撃する。
「ぶげぇ!」
「妙な動きをするな……もうここで大人しくなるんだ」
毒湯の次に彼が複製したのは石抱きの石。それらが浮遊し、怪人たちに向かって飛んでいく。
「うわああああ、でけぇ! 投石にしてはあまりにでけ、ぎゃあああ!」
それはもはや拷問というよりは処刑、石抱きではなく石打だったが……ともかく、怪人たちはまた減少した。
成功
🔵🔵🔴
ヘスティア・イクテュス
つまりあれよね?塗りつぶされたら負けならオブリビオンを倒してその血でステージを塗りつぶして妨害すればOK?
わたしはじゃあアベルを使って隠れて動くオブリビオンを倒しに行こうかしら?
足音は三人分で動いてる…なら見つけやすいわね
音響センサーをオンにして敵の位置を探って見せるわ
見つけたら空からミスティルテインを威力重視モードで強襲よ
紅茶の劣る泥水ポット怪人なんて相手にならないわね!
いやまぁ、別に珈琲も飲むし美味しいと思ってるけど…ノリよ!
珈琲を入れるのに最適なのは沸騰直後の水温
ということで止めはビームセイバーを突き刺して沸騰させてあげる
「つまりあれよね? 塗りつぶされたら負けならオブリビオンを倒してその血でステージを塗りつぶして妨害すればOK?」
『いえお嬢様、塗り返す必要はあまりないようです。それと彼ら、あまり血は出ません』
ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)はサポートAIのアベルとともにペイントステージに降り立った。アベルは時折ピコン、ピコンと音を立て何かを探知しているようだ。
「どうアベル、見つかった?」
『――該当件数、一件、次の道を右折です』
それを聞くや否や、ヘスティアは背中のジェットパック、ティターニアで加速した。アベルが探知したのは「三人分の足音」である。彼らが集団で行動するというならば、その集団だけが発する音を絞り込んで探知すれば良い。
ヘスティアはT字路の角を曲がると、即座にミスティルテインによる射撃を行った。その先にいたのはやはり怪人の三人組だ。突然現れたヘスティアに対応できず、ビームライフルで次々に倒されていく。
「な、何だ……一体……っ」
インクを撒く暇もなく、ヤカン怪人とジョウロ怪人は体や頭の器に穴を開けられて倒れた。残るはコーヒーポット怪人のみだ。
「残るはあなただけよ。紅茶に劣る泥水ポット怪人なんて相手にならないわね!」
「き、貴様……! 英国の者か! 貴様らは珈琲のすごさを何もわかってない! うおおおお、食らわせてやるッ!」
挑発に乗ったコーヒーポット怪人はヘスティアに突っ込んでいく。しかし、その速度はヘスティアに劣り、その拳もまた彼女の武器に射程で劣る。勝敗は、元より決していた。
「珈琲を入れるのに最適なのは沸騰直後の水温。わたしが沸騰させてあげるわ」
ヘスティアのビームセイバーがコーヒーポット怪人の頭を貫く。その超高熱は中に入ったインクを一瞬にして沸騰させ、消滅させた。
「ぐあ……そういえば入ってるのは、ガチ泥水みたいなもの、だった……」
コーヒーポット怪人が倒れる。幸い、一度もインクを撒かれることなく三人組を倒したヘスティアは深く息を吐いた。
『お嬢様。ビームセイバーは沸騰には向きません』
「知ってるわよ、ノリよ!」
大成功
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荒谷・つかさ
隠れてるのを探して、塗りつぶしを阻止して塗り替えして……色々やることが多くて面倒ね。
全部一度にやる手立てがあればいいんだけど……
(ぴきーん)
あったわ。
ロープワーク技能を駆使してフィールドのなるべく高所に登り、黒塗りの多い地点を探す
見つけたらその地点を、見当たらないなら細かく入り組んでて死角の多い地点を狙い、ジャンプ技能を活かして飛び込みつつ【荒谷流重剣術奥義・稲妻彗星落とし】を発動
構えた大槌「流星」に属性攻撃の風を纏わせ、怪力と重力加速度を乗せた一撃を狙った地形のど真ん中に叩き込む
鎧砕き技能の応用で大地を粉砕し、その余波の衝撃波と解放された風で周辺の構造物や敵を纏めてなぎ払って範囲攻撃する
「隠れてるのを探して、塗りつぶしを阻止して塗り替えして……色々やることが多くて面倒ね」
どうにかして敵を一掃する手段はないものだろうか? 荒谷・つかさ(風剣と炎拳の羅刹巫女・f02032)はしばし考え、そしてある閃きを得た。
「……あったわ」
つかさは懐から縄を取り出す。それは彼女の髪を一部編み込んで作成された物で、強度と精密動作性に優れていた。
彼女はそれをビルの広告看板に引っ掛け、自らの体を高くに引っ張りあげた。次に、また近くのビルのより高い部分に縄を引っ掛けて登る。
それを繰り返し、つかさは周囲を見渡せる地点に辿り着いた。何らかのブティックの広告看板の端に立ち、地形を確認する。
猟兵の活躍により、どうやら地形の黒塗り率は未だ半分程度に抑えられている。怪人たちはほとんど倒されたのに、だ。
そして、黒塗りの多い部分に目をやると、その範囲を徐々に拡大させる一団が目に入った。
どうやら怪人たちは各個撃破されることを恐れ、残る全員で集まっているらしい。アレに真っ向から挑むのは少し骨が折れるかもしれない。
だが、つかさにとってこれは好都合であったり彼女はシンプルで巨大なハンマー、流星を構え……跳んだ。
激しい風がつかさの髪を靡かせ、そして流星に纏わりついてくる。向かい風はいつの間にやら追い風になり、彼女と流星を地面めがけて加速させた。
「……奴ら、どこから来る! いつでも迎え撃ってやるぜ!」
「お、おい! コーヒーポット、アレを見ろ!」
「何だと? ……な、なんだ! 空から!?」
「荒谷流重剣術奥義」
高所から降り注いだそれは、まさしく流星の如く地形を変えた。重力と、風による加速と、つかさ自身の怪力。
それらが三乗された奥義は、着弾地点を中心に巨大なクレーターを作る。無論、近くにいた怪人たちは無事ではない。衝撃波に吹き飛ばされ、或いは粉砕され、もはや息はないだろう。
「……稲妻彗星落とし」
つかさは息を吐き、流星をゴトンとその場に置いた。ザ・ペイントステージの怪人たちは、ここに駆逐された。
大成功
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