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バトルオブフラワーズ④〜舞い散れ! 川魚〜

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ザ・フードステージ #シュウカクフードバトル

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「えー……皆さんももうご存知だと思いますがー、キマイラフューチャーが真っ二つに割れました」
 そう言うルウ・アイゼルネ(飄々とした仲介役・f11945)の後ろには真っ二つに引き裂かれたキマイラフューチャーの全景が映されている。
「この星に開いた隙間から『システム・フラワーズ』と呼ばれるコンコンシステムの中枢部に行けるそうになったらしいのですが……肝心のシステム・フラワーズはオブリビオン・フォーミュラの『ドン・フリーラム』に支配され、突入するための通路である『ザ・ステージ』も配下のオブリビオンに乗っ取られている状況です。今回はその中の『ザ・フードステージ』の攻略をお願いいたします」
 ザ・フードステージには特殊な結界が張られており、『シュウカクフードバトル』という特殊戦闘ルールが適用される。
 このステージでは、多数のオブリビオンが海や畑や田んぼや狩りの出来る山林などで食材を集めている。
 このステージはオブリビオンが全滅するか、全滅する前に食材を一定数集めるかで決着がつくらしい。
 だがオブリビオンには食材を収穫中、あらゆる攻撃を無効化するという特殊能力があり、一定以上の収穫をされてしまうと、猟兵側が敗北となり強制的にステージから退場させられるという。
 ちなみにオブリビオンは、全員収穫に行ってしまい食材は山のように積み上げて放置しているらしく、猟兵はその食材で料理を作成して妨害することも可能だそうだ。
「その料理が美味しそうならば、食欲を刺激されたオブリビオンは作業を中断、料理を食べにくるそうです。さらに、食べている間は『攻撃無効の効果が無くなる』そうです」
 ちなみに自分で料理して食べさせて攻撃しても良いし、料理班と戦闘班で役割分担してもOKだそうだ。
「今回集められているのは川魚だそうです。川魚の調理に自信のある方は友人を誘って突撃してみてはいかがでしょう?」
 ルウは鮎や鮭を使ったレシピが載っているホームページを眺めつつ、猟兵達を見送った。


平岡祐樹
 サムライエンパイアに釣りのフラグメントを出してる平岡です。

 このシナリオは戦争シナリオとなります。

 ルウの言う通り、オブリビオンが目を奪われるような料理が並べられた時にだけ攻撃が通りますので、攻撃役ばかりは勘弁してくだせぇ……。
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第1章 集団戦 『つよくてかわいいアニマルズ』

POW   :    丸太クマさん怪人・ウェポン
【丸太兵器 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    鉄球ワンちゃん怪人・ジェノサイド
【鉄球攻撃 】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ピコハンウサちゃん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ピコハン 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オル・クブナス
(連携、アドリブ歓迎)
さあお行きなさい黒泥の鳩達よ、新鮮な魚を沢山採ってくるのです!
ついでにあの食材の山からもこっそり取ってくるのです!
オブリビオン相手に卑怯とかラッキョウとか言ってる場合ではありませんからね。
それに私の鳩は何匹か破壊されても特に問題はないですし、むしろそちらに手間をかけさせれば少しだけ収穫を遅らせる事もできるかもしれません。

さて、収穫は鳩に任せて、私は『料理』に集中させて貰いますかね。本頼りのマニュアル調理法でどこまでやれるかはわかりませんが…。『世界知識』を駆使して頑張ってみましょう。他所の世界の珍しい料理で少しは相手の気を引ければよいのですが。



「さあお行きなさい黒泥の鳩達よ、新鮮な魚を沢山採ってくるのです! ついでにあの食材の山からもこっそり取ってくるのです!」
 オル・クブナス(殴られ屋・f00691)がかざしたシルクハットから大量の黒い鳩達が飛び立つ。
 オルが行うのは人海戦術ならぬ鳥海戦術。オブリビオン相手に卑怯とかラッキョウとか言ってる場合ではないのだ。
 飛び立った鳩たちは二手に分かれ、一組は山奥へ、もう一組は近くにある食材の山へと降り立つ。
 鳩たちは総出で転がっている鮭に持ち上げるべく集まる。しかしその上に容赦なく新しい鮭が放り込まれ、鳩たちは成すすべなく潰されてしまった。
「私の鳩は何匹か破壊されても特に問題はないですし、むしろそちらに手間をかけさせれば少しだけ収穫を遅らせる事もできるかもしれません」
 鳩が潰されたことを把握はしたもののオルは動揺せず、ここに来る前に集めておいたレシピ本を取り出した。
 そこにはUDCアースやヒーローズアース、サムライエンパイアまで幅広い国々の魚料理のレシピが細やかに書かれている。
 しかし、ここに一つ落とし穴があった。
「むう、困りましたね……。肝心の調味料がありません」
 レシピはあってもそれを作るための材料が無い。ハーブはまだしも、ワインやコンソメといった人の手が入った調味料が食材の山の中になかったのだ。
 当然、自分の手持ちにも調味料の類はない。
 オルの作業は大量のレシピの中から、現状の材料で作れる物を探す作業から始まることになってしまった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

エダ・サルファー
川魚料理だな!任せろ!
田舎で生まれ育ち、釣りと料理が趣味の私にぴったりのオーダーだ!
必ずや怪人たちを唸らせる料理を作ってみせるよ!

とは言ったものの、個人的に一番美味しいと思ってる川魚料理って、普通の塩焼きなんだよね。
とりあえず炭火を起こして、魚を下処理して……、内臓はアユ以外のは取っとこう。
後は串を打って、塩を振って、炭火で焼いていくよ。
一応その辺の加減が腕の見せ所ではあるんだけど、割と適当でも美味しいんだよね。

さあ、このシンプルにして王道の料理で怪人を誘うよ!
折角だから清酒もセットで置いとこう!
まんまと誘われてきたならば、聖職者式ドロップキックで怪人たちもバーベキューにしてやるよ!


リステル・クローズエデン
ただ積み上げるだけとは。
まったくもって許しがたい所業ですね。
早く調理しないと、傷んでしまいます。

さて
視力+見切り+失せ物探しで比較的無事な食材を選び

料理+早業で調理。

掃除+早業で調理中に出たごみなどは、
手早く片付け効率よくいきますよ

さて、川魚は基本火を通す必要があります。
そして、収穫が終わる前に作らないと意味がない。
難しいですね。

まずは、基本の塩焼き。
シンプルですが塩で滑りを取り、内臓やえらは取り除き、
余分な水分はふき取り、塩をかけて。焼く。
煙がうまく向こうに行けばいいのですが。

大き目の魚は、3枚におろして。
醤油、酒、生姜の汁で下味をつけ。衣をつけて唐揚げにしますか。

UCは自衛のためだけに使用



「川魚料理だな!任せろ! 田舎で生まれ育ち、釣りと料理が趣味の私にぴったりのオーダーだ! 必ずや怪人たちを唸らせる料理を作ってみせるよ!」
 そう自信満々で宣言したエダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)は早速オブリビオン達が集めたという食材の山のある場所へと向かった。
 そこには集めれば何でも良い、と言わんばかりに、地べたの上に雑に積まれた食材の山があった。
「うっわ。これはひどいね」
「本当に。ただ積み上げるだけとは。まったくもって許しがたい所業ですね。早く調理しないと、傷んでしまいます」
 その前でリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)はとにかく憤慨していた。
 出来るだけ上にあり、別の物の重さで潰れていない食材を救出しつつ、2人は作戦会議を始めた。
「私にぴったりのオーダーとは言ったものの、個人的に一番美味しいと思ってる川魚料理って、普通の塩焼きなんだよね」
「大丈夫です、僕も同じ考えです」
 遠くにいるオブリビオンに届くようにあえて風上に陣取り、作業を進めていく中、リステルはエダに声をかけた。
「エダさん、油って持ってますか?」
「油? いっぱいは無いけどどうしたの?」
「この鮭は揚げようかなと思いまして」
「あー、それも美味しそうだね。分かったちょっと待って、それ用にも火をつけるから」
「お願いします!」
 まずは基本となる塩焼き。
 塩で滑りを取り、内臓やえらを丁寧に取り除き、余分な水分はふき取り、塩をかけ、トドメに串を打つ。
 次に揚げ物。
 大きい鮭を3枚におろし、エダから託された醤油、酒、そしてすりおろして作った生姜の汁で下味をつけ、衣をつける。
 そして下ごしらえが終わった物をリステルは炭火の火打ちをし終わったエダに運んでいく。
「この辺の加減が腕の見せ所ではあるんだけど、割と適当でも美味しいんだよね〜」
 火と塩焼きの距離を調節するエダの横でリステルは小さな鍋の中で熱せられた油に1匹・1枚ずつ丁寧に魚を投入していく。
 時折吹く風に出来上がりの良い匂いが移り、オブリビオン達が引き寄せられるように現れ始めた。。
「よし、折角だから清酒もセットで置いとこう!」
 気が乗ったエダが「持ってけドロボー!」と出来上がった料理の横に手持ちのお酒を置く。
 すると待ってました、と言わんばかりにウサギや犬のオブリビオンが料理に飛びつく。
「はい、まだまだ揚げてない物はありますから落ち着いてくださいねー」
 そう宥めるように笑顔で言ったリステルが指を鳴らすと、料理の周りに大量の蔦が生えてウサギや犬を取り囲み、拘束する。
「リステルナイス! このまま一気に決めるよ!」
 エダは勢いをつけて【聖職者式ドロップキック】を放つ。後頭部にそれをもろに食らったウサギは近くにあった枯れ枝を巻き込みながら燃えていく。
 残された犬やウサギ達は慌てふためいて自分の得物を振り回そうとするが時すでに遅し。
 蔦に絡められ取られた上に、美味しいご飯を食べてしまったがために特殊能力を失った彼らにエダを止める力は残されていなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

春霞・遙
川魚って言ったら塩焼きが一番美味しいと思うんですよ。
でもそれだけだと飽きてしまうので以前行った簗のメニューを思い出して味噌汁を作ろうかな鮎の場合は「鮎こく」ってことになると思うんだけど。
魚で出汁をとって、魚に火が通ったら他の食材があればネギや豆腐を入れて味噌で味をつけて完成。

他に田楽、フライ、田楽、お刺身、酢の物なんかも作れたらいいんだけど、「料理」が特に得意な人がいたら手伝ってもらって作りたいなぁ。
というか、オブリビオンを退治できたら自分たちで食べたいので、早々に倒せるように頑張りましょう。
戦うなら重い攻撃は避けて、他の人に飛んだピコハンくらいなら「援護射撃」で弾いて、UCや射撃で攻撃。


エルス・クロウディス
<料理>の時間ですか。
そうですか。

任せろ。

鮎……まぁ、まずは鉄板、無難、王道、全てを兼ね備えるあれ。
串に刺した、塩焼きだ。
油の焼ける音と香りを食らうがいい。
実は難しく、しかし慣れれば手軽にできるこれを作る間に、鮭。
こちらは玉ねぎ、人参を切ってもやし、キノコと一緒に添え、塩コショウを振り、バターを乗せて銀紙で包んで、蒸し焼きに。
お好みでレモンもどうぞ。

他にも唐揚げ、ソテー、味噌煮、刺身……出来る料理は色々ある。
お好みの調理法は? 味の傾向はどうだろう。
満足のいく一品が食べられただろうか?
それでは最後の仕上げといこう。

うん?
何って、決まってるじゃないか。

お前を、料理だ。

アドリブ・連携歓迎



「川魚って言ったら塩焼きが一番美味しいと思うんですよ」
「ふむ」
「でもそれだけだと飽きてしまうので以前行った簗のメニューを思い出して味噌汁を作ろうかな、と。鮎の場合は『鮎こく』ってことになると思うんだけど」
「ふむ」
「でも肝心の味噌がないんですよね」
「そうですか」
 春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は偶然食材の山の前で出くわしたエルス・クロウディス(昔日の残響・f11252)に思わず愚痴をこぼしていた。
 偶然にもオルと同じく「作る料理のアテはついている。でも肝心の材料がない」という状況に陥っていた遥。
 しかし偶然その話を聞いていた者は「化け物」だった。
「……料理は出来るのか?」
「え? はい、まあ、一応」
「そうか。任せろ」
 エルスはそう言い残すと食材の山に進んでいく。そして迷いなく食材を手に取り、どんどん遥に渡していった。
 遥は自分の手元に積み上がっていく食材とエルスを交互に見やるしか出来ない。
「鮎……鉄板、無難、王道、全てを兼ね備える」
 下山するや否や、エルスは手早く火を起こし懐に入れていた包丁と鉄串を取り出す。
「あなたの言う通り、まずは串に刺した、塩焼きだ。実は難しく……しかし慣れれば手軽にできる」
 エルスは鮎をあっという間に処理するとトレイの上に置く。そして遥の方を見やった。
「……やれと?」
「出来るんでしょう?」
 あんたみたいな芸当出来るかぁ! と内心思いつつも、遥はエルスと場所を代わり、残された鮎の下処理に励む。
 鮎の処理を託したエルスは続いて鮭の調理に取り掛かり始める。
 玉ねぎ、人参を食べやすい大きさに切って、もやしとキノコを一緒に添え、塩コショウを振る。
 そして卵と油を素早くかき混ぜ簡易的なマヨネーズを作るとそれを鮭の身の上に乗せ、銀紙で包んで、蒸し焼きにし始めた。
「出来れば、バターとレモンがあればより良かったが……ない物は仕方がないな」
 そう言って蒸し焼きに関する一通りの作業を終えたエルスの後ろ姿を、遥は鮎のエラや内臓を取りながら目を白黒させて見ていた。
 同時にこうも思った。この人が作った料理は一体どんな味がするのだろう、と。
「……オブリビオンを退治できたら自分たちで食べたいので、早々に倒せるように頑張りましょう」
 思わず漏れ出た声にエルスが振り返って笑顔を見せる。
「他にも唐揚げ、ソテー、刺身……出来る料理は色々ある。あなたは何が食べたい?」
「……自分が作る気でパッと思いついたのはフライですかね」
「わかった。取り掛かろう」
 そうこうしているうちに、大量のクマのオブリビオンが山奥から現れ、その中心には様々な川魚の料理が乗せられた皿が置かれていた。
「さぁ、召し上がれ」
 エルスの号令と共にクマ達が一斉に皿へ飛び込む。
 ずっと腹ペコで待ちくたびれていた、男児のようにがっつくクマ達にエルスは声をかけた。
「満足のいく一品が食べられただろうか? それでは最後の仕上げといこう」
 クマ達が一斉にエルスの方を向き、無言の問いをかける。
「何って、決まってるじゃないか」
 この時になってクマ達は遅ればせながら気づいた。
 エルスの目に映っているのはもてなしの気持ちではなく。
「お前を、料理だ」
 イキのいい食材を見る目だった。
『夏至の夜を汚す悪しきものを追い払え、聖なる炎を消す水の流れを探し出せ』
 クマ達の逃げ道を阻むように燃え盛るハシバミの枝が地面に突き刺さる。
 突然の火に驚いたクマ達が足を止める中、エルスは巨大な包丁を構えて呟いた。
『――――骸装、填臨』
 その直後クマ達の悲鳴が山中に響き渡った。
 このあと、フードステージから出た猟兵達の間で川魚と熊肉を使った料理が出されたパーティが開かれたのはまた、別のお話である……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月02日


挿絵イラスト