バトルオブフラワーズ⑥〜ファイアー・フィーバータイム!
『システム・フラワーズより緊急救援要請。全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり。テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う』
キマイラフューチャーのテレビウム達が受信したメッセージは、キマイラフューチャー中枢からの救援要請であった。
その要請に応えるように猟兵達がメンテナンスルートを開放すると――。
世界が、真っ二つに割れた。
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「みんな、大変! キマイラフューチャーが真っ二つに割れちゃったの!」
フォンミィ・ナカムラ(スーパー小学生・f04428)が、慌てた様子で事件の概要を説明する。
「キマイラフューチャーの中枢部にある『システム・フラワーズ』ってところがオブリビオンに占領されちゃって、ワールド全体がメンテナンスモードに入ったんだけど……中枢に行くには周りにある6つの『ザ・ステージ』をオブリビオンから取り戻す必要があるの」
ステージの数は全部で6つ。今回集まった猟兵達が攻略するのはその中のひとつ『ザ・ダンスステージ』だ。
「このステージには特殊なルールが設定されててね、戦闘しながらダンスパフォーマンスをする必要があるの」
このステージの様子は、先のテレビウム・ロック事件で救出されたテレビウム達の画面を通じてキマイラフューチャー中に中継されている。
画面の前の観客が感動するようなダンスパフォーマンスを行えば『フィーバー』が発生。攻撃の威力が大幅にアップするのだという。
逆に『フィーバー』が発生ないと攻撃の威力は半減。確実に勝つならダンス勝負は必須といえるだろう。
「予知に出てきた敵さんは……うーん、なんか目立ちたくて仕方ないっぽい感じ? の女の子だよ。派手な花火や爆竹で邪魔しようとしてくるかもだけど、うまく使えば逆に自分のパフォーマンスに活かせるかもね」
みんななら大丈夫と、フォンミィは笑顔で猟兵達を送り出すのだった。
椿初兎
椿初兎です。
よろしくお願いします。
●ダンスパフォーマンスについて
ジャンルも方向性もなんでもあり。
あなたのキャラクター性を活かせるパフォーマンスをお見せください!
プレイングお待ちしております。
第1章 ボス戦
『アヤカ・ウザカワ』
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POW : そんなにあたしに関わりたいの?仕方ないなあ♪
全身を【構ってオーラ】で覆い、自身が敵から受けた【痛みや苦しみ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD : もっとアタシに構えー!
【音や煙が派手な様々な火器を装備したモード】に変形し、自身の【回避力と移動力】を代償に、自身の【命中と攻撃速度】を強化する。
WIZ : 世界で一番可愛いのはアタシ!
【笑顔】【挑発的なポーズ】【自分を見ろというオーラ】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
イラスト:つかさ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠リサ・ムーンリッド」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
月待・楪
…この世界って結構なんでもアリだよなァ
ダンスか、いいぜ、やってやろーじゃん
つっても俺が出来るのは格式あるお綺麗なやつじゃねェけど
カポエィラはダンスであり、格闘技でもある
ブレイクダンスとか踊ってるみたいに見えっけど、動作の一つ一つが相手の攻撃を【見切り】隙あらば【踏みつけ】たり蹴ったりぶん投げたりする、ってことだな
UCで投げて来やがる花火と爆弾を撃ち落としたり安全なとこで爆発させて演出に
ついでに、身体一つでどこへでも移動するパルクールを使って、なんだって足場にして【ジャンプ】して派手に【ダンス】してやるよ
いつもなら敵を踊らせるのが好きなんだが…今回は派手に踊ってみせてやるか
(アレンジetc歓迎)
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「……この世界って結構なんでもアリだよなァ」
予知の情報を頭で反芻しながら、月待・楪(crazy trigger happy・f16731)がぼそりと漏らす。
ともあれ、そういうルールなのだから仕方がない。
「いつもなら敵を踊らせるのが好きなんだが……今回は派手に踊ってみせてやるか」
フロアでは既に怪人・アヤカが可愛らしいアイドルダンスを始めている。
遅れをとってはいられないとばかりに、楪はフロアへ躍り出た。
肩幅にポジションをとった両脚で軽くリズムをとり、前後に大きくステップを踏み始める。
アヤカの振りとは方向性のまったく異なる、ダイナミックなブレイクダンス風の動きだ。
「えー? 何それ、全然可愛くなーい。皆さん、あんなブレイクダンスもどきより可愛いアヤカちゃんをご覧くださー……ってうわぁっ!?」
カメラの前を占拠するアヤカに、楪の回し蹴りが炸裂する。
その瞬間、フィーバーを告げるように照明が豪華に点滅した。
「何それぇ!?」
「カポエイラだ。ダンスでもあり、格闘技でもある」
一見ただのダンスのように見える技の一つ一つが、鋭い攻撃であり難攻不落の防御でもある。
アヤカに近づく隙を与えないほどに、楪はカメラの前で派手な足技を繰り広げていた。
「くぅ~! これでもくらえっ!」
もはや踊ることを忘れムキになったアヤカが、邪魔をしようと爆竹を投げつける。
「無駄だ」
爆竹のひとつひとつを、楪が放つ青紫の炎が迎え撃つ。
炎と爆発が花開き舞台装置のようにフロアを彩ると、オーディエンスのテンションは最高潮。
「うわーん! お邪魔が効かないよぉ!」
「さて、そろそろ最後の大技決めてやろうか」
撮影機材の骨組みを足場にすると、楪は高く高く跳んだ。
捻りを加えた派手なジャンプパフォーマンスを繰り広げると、そのまま勢いを付けてアヤカに飛び蹴りを命中させたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ステラ・アルゲン
ダンスですか?
ふふ、ダンスは得意なので任せてください!
お嬢さん、よければ私と踊りませんか?
【礼儀作法】を心がけ、敵に跪いて手を差し伸べて誘う。
【優しさ】を込めて【手をつなぐ】
それから彼女と共に【ダンス】を踊りましょう
【天満月】はスポットライト代わりです
とても可愛らしい笑顔ですね。ええ、いいですよ。あなただけを今は見つめていましょう。にっこりとこちらも微笑んで【誘惑】しましょうか
申し訳ありません。どうやらそろそろ終わりのようですね。
興味を失せたように呆気なく手を放す。心に対してダメージを与えられていたらいいですね。
(アドリブOK)
高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!
うなれ俺のこの長い脚!
スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!
視聴者のウケも考えたら、ブレイクダンスあたりだと沸かせやすいかねえ?
ちゃんとヘルメットも被ってなあ
安全第一に踊りまくろうぜえ!
長い四肢を使って腕の振りや体のひねりも加え演出しつつ
危ないところは「スライディング」で咄嗟に踏みつつ
とにかく楽しく! 見栄えも考えて! しっかり最後まで踊りきるぜえ
ここぞというときに攻撃できたうなら
『スカイステッパー』で蹴り上げるぜえ!
●
続いてフロアに立ったのは、ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)。王子様然とした出で立ちの麗人である。
「ふふ、ダンスは得意なので任せてください!」
「やば、超イケメン!」
月明りに照らされた麗しい姿に魅了され、テンションが上がっている様子のアヤカ。
そんなアヤカに跪き、ステラは恭しく手を差し伸べた。
「お嬢さん、よければ私と踊りませんか?」
「ひゃ、ひゃい……」
緊張しすぎて変な笑い方になっているアヤカの手をそっと取ると、ステラは優雅にステップを踏み始めた。
「とても可愛らしい笑顔ですね」
「やば……し、死ぬ……」
お姫様扱いに慣れないアヤカをエスコートするようにステラがステップを合わせると、聴衆の盛り上がりを示すようにフロアが眩く輝いた。
「マヂ無理しんどい……」
「ふふ、あなただけを今は見つめていましょう」
にこりと微笑み、ウィンクをひとつ。
アヤカは、完全にステラに魅了されていた。
ステラとアヤカが二人の世界に入っていった頃。
「スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!」
カメラの前では高鷲・諒一朗(ミルザム・f17861)が派手なブレイクダンスを披露していた。
視聴者が真似しても危なくないように、ヘルメットは正しくしっかり装備。
「安全第一に踊りまくろうぜえ!」
長い手足を存分に活かし、ダイナミックに宙返り。
身体を捻りながら逆立ちでバランスを取りポーズ。
動と静を巧みに切り替え魅せるそのテクニックは、寝ても覚めてもダンスのことばかり考えてきたが故の情熱の為せる渾身のパフォーマンス。
諒一朗の楽しそうな様子が視聴者にも伝わったのか、フィーバーゲージは最高潮に達していた。
そうして一曲が終わった後。
「申し訳ありません。どうやらそろそろ終わりのようですね」
先程の優しさが嘘のように、ステラは呆気なくアヤカの手を離す。
「え……?」
まるで興味を失ってしまったように冷たくアヤカを見下すステラ。ショックを受けたように崩れ落ちるアヤカ。
そんなアヤカの元へ、
「二曲目も張り切っていくぜ!」
諒一朗のリズミカルな多段跳び蹴りが襲う。
心と体にダメージを受け、アヤカは呆然とその場に座り込むのだった。
大成功
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愛久山・清綱
な、何たること。俺の住む世界が割れてしまった……
だが、嘆いても仕方があるまい。戦わなければ。
しかし、ダンスか……半年ほど前にシャッフルダンスを
覚えたのだが、此奴に通用するだろうか。
■闘
普段持ち歩いている音楽プレーヤーでEDMを大音量で流し、
戦場をこちらのものにしてやるか。勿論ヘッドホンは外すぞ。
得意のランニングマンをベースに、Tステップとチャールストンを
織り交ぜ、軽やかに踊ろう。
踊りながら刀を【早業】で回転させれば、見栄えするかな?
相手の爆竹は【残像】、【ダッシュ】、【ジャンプ】を併用し、
アクロバティックに回避してみる。
好機が来たら、回転ランニングマンからの【剣刃一閃】を仕掛け、
一刀両断だ。
天道・あや
ザ・ダンスステージ、よし!いっちょ踊りますか!ミュージック、スターート!
歌いながら【ダンス】をして相手より【存在感】を出す【パフォーマンス】しながら相手に接近して【属性攻撃】(雷)のパンチをお見舞い!相手が花火や爆竹で邪魔してきたらそれを【見切り】あたしのパフォーマンスの一部にする!
フィーバータイムになったら【サウンドウェポン】を取り出して【サンダー!ミュージック!】を演奏して相手にお見舞い!
いえーい!皆盛り上がってるーー?盛り上がってない?ならあたしの痺れるような歌とダンスで盛り上がらせてあげる!!
●
ダンスタイムもいよいよ大詰め。
「よし! いっちょ踊りますか! ミュージック、スターート!」
天道・あや(駆け出し猟兵・f12190)が明るく言うと、愛久山・清綱(もののふ混合童子・f16956)が音楽プレーヤーのスイッチを入れた。
「まずは戦場をこちらのものにしてやろう」
アヤカが用意したアニソン風ミュージックをかき消すように、大音量の歌モノEDMが流れ始める。
「こらー、アタシを無視して盛り上がるなー!」
全身から構ってオーラを出すアヤカをよそに、二人は視聴者を魅了すべく踊り始めた。
まずは清綱のターン。
(半年ほど前に覚えたシャッフルダンスなのだが、通用するだろうか)
と考えながらも、軽快なランニングマンを披露する。
曲の展開に合わせ時折チャールストンを交え、刀による演武も組み込んだ構成の面白さに大人も子供も魅了されたようで、フィーバーゲージは常に高い状態。
「アタシのことも見てよー!」
アヤカが叫ぶ頃には、既にカメラはTステップで横移動する清綱を捉えて離さないのだった。
「次はあたし。いっくよー!」
あやも負けじとステージに立つ。
曲に合わせ歌いながら踏むステップは、アイドルを目指しレッスンを続けた結果の本格派。
見る者の心をぱっと明るく照らすようなパフォーマンスに元気を貰ったキマイラ達が画面へ送った声援が、フィーバーとなってあやの力となる。
「こうなったら無理やり映り込んでやるもん!」
「ちょっと、邪魔!」
あやの人気に嫉妬したアヤカが画面の横に割り込むも、リズムに合わせ繰り出される雷属性パンチで呆気なく画面外へ吹っ飛ばされるのだった。
「みんなアタシを無視するー! これでもくらえっ! 炎上しやがれ!」
目立つタイミングをことごとく潰され業を煮やしたアヤカが、二人へ向けて爆竹を投げつけた。
だが、視聴者の人気を完全に持っていった二人にはそんなものは通用しない。
「隙あり!」
アクロバティックに飛び跳ね爆竹を回避した清綱が、ランニングマンを踊りながら演武のようにアヤカへ斬りかかる。
「最後は心が痺れるような音楽で締めたいよね!」
マイクをサウンドウェポンへ持ち替えたあやが音を奏でると、びりびりと感電したようにアヤカが震え、その場に倒れ込み動きを止めたのであった。
大成功
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