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バトルオブフラワーズ④〜お残ししたら炎上するぞ☆

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #猟兵の食欲全開シナリオ #コミカル

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●グリモアベースにて
「寄っていってー聞いていってー」
 キマイラフューチャーの景色を背にしてなんだか投げやりに声をかけているのは、インバネスコートを身に纏った、フルフェイスのカボチャマスクを被ったグリモア猟兵だ。いや、カボチャマスクの方が本体なのだが、今は割とそれはどうでもいい。
「ザ・フードステージに行ってくれる人~」
 ちょっと前までキマフュの予知をしては何故か凹んでいた彼だが、吹っ切れたのか諦めたのか、今は自ら猟兵たちに声をかけている。
「ザ・フードステージで大食い対決をしてきてほしいんだよ~」
 カボチャの形のグリモアを浮かせながら、神無月・孔雀(へたれ正義のカボチャマスク・f13104)は告げる。
「『オオグイフードバトル』の特殊ルールが適用されるステージなんだよ」
 オブリビオンの周りに用意されたたくさんの食料。それを食べ続けることで、オブリビオンは圧倒的な力を発揮している。通常の戦闘方法では勝ち目はない……だが、オブリビオン以上の大食いで料理を食べることが出来たならば、立場は逆転する。
「オブリビオン以上に食べることができれば、みんなもユーベルコードで強力な攻撃ができるよ~。食べた量が同じくらいなら、互角くらいの力かな~」
 ちなみに今回用意された料理は何なのだろうか。
「用意されているのはバエるオシャレスイーツだねー」
 ……バエる?
「このオブリビオンは構ってほしいがために、バエるスイーツたくさんのステージを写真に撮って、いいねをたくさんもらってフォロワーを増やしたいみたいだね」
 カワイイスイーツに囲まれたあ・た・し……というタイトルでもつけるのだろうか。
「用意されたスイーツは、どれも小さめで一口二口で食べられるようなオシャレスイーツだねぇ」
 孔雀の説明によると、用意されたスイーツの種類は次の通り。

 ・練りきり……花や動物などを模したカワイイデザインのもの。
 ・錦玉羹……一口二口で食べられるサイズの、見た目がとても美しいもの。
 ・マカロン……様々なフレーバーに加えて、ハート型やデコの施された、女子の目を引くもの。
 ・ロシアケーキ……ケーキと名がついているが、クッキーにチョコレートやジャムを乗せて、種類と食べごたえを増したもの。
 ・プチフール……一口サイズのケーキやタルト、シュークリームなど様々なミニケーキがあるもの。

「どれも見た目が美しくてカワイイから、オブリビオンの士気アゲアゲなんだよねぇ……ハロウィンシーズンだったら、ミニカボチャをくり抜いてかぼちゃのプリンを入れたやつとかあったりしたかもしれな――」
 ため息を付いた孔雀は、そこまで呟いてハッと猟兵たちを見る。
「ボクのカボチャマスクはスイーツじゃないからね!?」
 自分を守るように自身の身体を抱きしめた孔雀。とりあえず放っておこう。
 猟兵たちはすべてのスイーツを食べてもよいし、これ、という一種類にかけてもいい。好きなものだけ数種類選ぶのももちろんアリだ。ただ、オブリビオンに勝利するためには、大食いに掛ける熱意やその料理をたくさん食べられる理由が必要である。
「あ、料理に手を加えるのも認められているから、味を変えるとか、大切な人のために食べやすくアレンジしてあげるとかもいいかもねー」
 相変わらず 緊張感のない喋りだが、キマイラフューチャーの危機であることには変わりない。
「ボクは現地に行かずにここから猟兵のみんなを送るから!」
 ……だからなぜ、いつもそれを言うときだけ力強い口調になるのか。


篁みゆ
 こんにちは、篁みゆ(たかむら・ー)と申します。
 はじめましての方も、すでにお世話になった方も、どうぞよろしくお願いいたします。

 このシナリオの最大の目的は、「オブリビオンの討伐」です。

 ステージの特殊ルールについては上記の通り。
 甘い物好きな方も大食いに自信のある方も、ないけど頑張ってみたい方も歓迎です。

●料理
 すべて可愛かったり綺麗だったり、バエる一口二口サイズのスイーツです。
 ・練りきり
 ・錦玉羹
 ・マカロン
 ・ロシアケーキ
 ・プチフール

●採用について
 通常はできる限り採用を心がけておりますが、戦争シナリオであることも鑑みて、状況次第ではプレイングをお返しさせていただく可能性もございます。

●プレイング再送について
 プレイングを失効でお返ししてしまう場合は、殆どがこちらのスケジュールの都合です。ご再送は大歓迎でございます(マスターページにも記載がございますので、宜しければご覧くださいませ)

●お願い
 単独ではなく一緒に描写をして欲しい相手がいる場合は、お互いにIDやグループ名など識別できるようなものをプレイングの最初にご記入ください(今回に限っては速度重視のため、お相手とプレイング送信時間が大幅にずれた場合、プレイング締切になってしまう場合もあるかもしれません)
 また、ご希望されていない方も、他の方と一緒に描写される場合もございます。

 皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『アヤカ・ウザカワ』

POW   :    そんなにあたしに関わりたいの?仕方ないなあ♪
全身を【構ってオーラ】で覆い、自身が敵から受けた【痛みや苦しみ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD   :    もっとアタシに構えー!
【音や煙が派手な様々な火器を装備したモード】に変形し、自身の【回避力と移動力】を代償に、自身の【命中と攻撃速度】を強化する。
WIZ   :    世界で一番可愛いのはアタシ!
【笑顔】【挑発的なポーズ】【自分を見ろというオーラ】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。

イラスト:つかさ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リサ・ムーンリッドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「きゃー! いやー! カワイイー! ステキー!」
 きゃぴきゃぴした声で語彙力を無くしたかのような叫びを上げている少女が、ステージ上に並べられた色とりどりのスイーツをそのピンクのスマートフォンで撮影して回っている。ときどきスイーツと共に自撮りしたり忙しそうだ。
「いやーイイわ、コレ。絶対いいねいっぱいでフォロワーも増えるでしょ!」
「『アヤカのお気に入り☆』ってお皿に並べて……あとは『食べるのもったいないよぅ(><)』とかつければカンペキ!?」
「カワイイわたしとカワイイスイーツのコラボ!」
 とりあえずなんだかとても楽しそうである。
 彼女が気が済むまで撮影したら、勝負の始まりだ。
三上・チモシー
お菓子♪お菓子♪
かわいいお菓子が食べ放題とか、最高じゃん
まさに甘党【大食い】の楽園!

どうせなら全種類制覇したいねー
和菓子と洋菓子を交互に食べるとね、飽きないんだよ
いつまでも食べていられるんだ
エンドレスお菓子。素晴らしいよね

せっかくだから、【猫行進曲】で呼んだるーさんたちにもお菓子をあげよう
るーさんは甘い物が大好き!
ユーベルコードで召喚した猫だからお菓子食べても大丈夫だけど、普通の猫ちゃんにはあげちゃダメだぞ☆

戦闘になったらるーさんたちを合体させて敵に突撃
るーさん頑張れー!

アドリブ・連携歓迎


エイミ・メルシエ
キマフュの危機にただいま参上!キマフュのヒーロー・エイミです!
さてさて、大食いですか……って、マカロン!マカロンがあるのね!?
これは、マカロン専門店の看板娘としては、負けられない戦いです……!

ふふん、世の中には、『甘いものは別腹』なんて言葉もありますし?
わが主たるマカロン専門店・メルシエの名にかけて! お残しなぞ絶対ないよう、たくさんもぐもぐしちゃいますよ!
そしてもぐもぐのオトモはこれ! てってれーん、ユーベルコード!
倍率ドン、さらに倍率ドン! 今日のわたしは無敵ですっ!
れっつ・すうぃーてぃー!会場を荒らさない程度に、ハニーディッパーで攻撃しましょう!



「お菓子♪ お菓子♪ かわいいお菓子が食べ放題とか、最高じゃん」
 ぴょんぴょんぴょん、と飛び跳ねるような調子でステージを歩き回ってスイーツを眺めている少女――いや、少年は三上・チモシー(カラフル鉄瓶・f07057)という。南部鉄瓶のヤドリガミである彼は長年お茶の時間に愛用されていたからなのか、甘いものに飢えていて……つまり甘いものに目がないのだ。
 そしてこちら。
「キマフュの危機にただいま参上! キマフュのヒーロー・エイミです!」
 パステルカラーのドレスに身を包んだ彼女もまた、ヤドリガミだ。
「さてさて、大食いですか……って、マカロン! マカロンがあるのね!?」
 並べられた色とりどりのマカロンを見て目を輝かせる。
「これは、マカロン専門店の看板娘としては、負けられない戦いです……!」
 彼女、エイミ・メルシエ(スイート&スウィート&プリンセス・f16830)はマカロン専門店の店内に展示されていた、高さ1メートルはあるマカロンタワーのヤドリガミだ。長い間マカロンに囲まれてきた彼女もまた器物の頃、さぞかし店頭に並ぶ品を食べてみたかったのではないだろうか。
「まさに甘党大食いの楽園!」
「写真だけ撮ってお残しなんてメッですけど、マカロンのお残しは特にダメですっ!」
 双方ともにやる気十分である。

「アンタたちに負けるもんですかー!!」

 写真を撮り終えたアヤカも臨戦態勢のよう。
 大食い量のカウントは、スイーツ1個につき1ポイントとして、スタッフが集計するので気にせず食べることができる。まあ、数として出なくとも、力の増し具合によって本人たちにはある程度わかるだろう。

 ――レディ……ゴー!!

 合図とともに双方お目当てのスイーツコーナーへと走る。
「どうせなら全種類制覇したいねー」
 和菓子と洋菓子を交互に食べると飽きないんだよ、と告げてチモシーが向かうのは、端にある練りきりのコーナー。四角いプレート皿に手早く三色の花型の練りきりを乗せると、なれた動作で隣の錦玉羹のコーナーへ移動。そして花と金魚と夜空を閉じ込めた錦玉羹を3つ乗せて、次のマカロンコーナーへ。この手際の良さ、さすが、日々スイーツビュッフェに入り浸っているだけはある……!
 このあともチモシーは各コーナーで3つずつお菓子を乗せてゆき、用意された席へと座る。皿を見れば、ほぼいっぱいに並ぶスイーツたち。まさか、初めから皿のスペースに乗るだけの個数を考えて取っていた……?
「いっぱい並ぶともっとかわいいね♪」
 はむっ。練りきりを口に入れて咀嚼。流れるようにプチフールの中から選んだチョコケーキをぱくり。次に手をのばすのは錦玉羹。
「こうするといつまでも食べていられるんだ。エンドレスお菓子。素晴らしいよね」
 流れるように皿の上のスイーツに手を伸ばしては胃袋へと収納してゆくチモシーを見て、まだ皿にスイーツを取っているアヤカに戦慄が走る。

「アイツ……相当な手練ね!」

 それはどういった意味の『手練れ』なのだろうか。たぶんおそらく『スイーツビュッフェの手練れ』的な意味だろうけれど。

「負けられないっ……!」

 闘志を燃やしたアヤカは、練りきりをたくさん乗せた皿に、近くにあったロシアケーキをこれでもかと乗せて席へと走る。そしてががっと食べ始めた。
「せっかくだから、るーさんたちにもお菓子をあげようかな」
 ふとした思いつきに、チモシーは空になった皿ともう一枚新しいプレート皿の二刀流でスイーツコーナーへと向かい、手練れの風格で素早く二皿分、スイーツの盛り合わせを作って戻ってきた。
 そして召喚するのは28匹の灰色の猫、るーさんたち。
「るーさんは甘い物が大好きなんだよ!」
 一皿差し出せば、にゃーにゃーと皿に集まるるーさんたち。
「ユーベルコードで召喚した猫だからお菓子食べても大丈夫だけど、普通の猫ちゃんにはあげちゃダメだぞ☆」
 カメラ目線(?)でウィンク付きのかわいい注意喚起いただきましたー。

 一方、エイミはというと。
「ふふん、世の中には、『甘いものは別腹』なんて言葉もありますし?」
 マカロンタワーよろしくプレート皿に四角錐のように盛り付けようとして失敗したマカロンを、大人しく乗せられるだけ乗せて席へと戻り。
「わが主たるマカロン専門店・メルシエの名にかけて! お残しなぞ絶対ないよう、たくさんもぐもぐしちゃいますよ!」
 ぐっと拳を握って気合を入れて、マカロンに手を伸ばす前に。
「そしてもぐもぐのオトモはこれ! てってれーん、ユーベルコード!」
 お菓子を食べれば食べるほど喜びの感情が溢れて自身の力を増す……そんなおあつらえ向きのコードを発動させ、エイミはむしゃむしゃとマカロンを食べてゆく。

「しくったわ……和菓子は見た目に反して意外と重いし、ロシアケーキはただのクッキーかと思っていたけど、生地を重ねてある部分とかボリュームたっぷりじゃない……」

 一皿目を平らげて、意外と冷静に分析をしたアヤカが向かうのは――。
「むむぅ。きみもマカロンですか。マカロンは魅力的だから仕方ないですね!」
 二皿目を取りに来たエイミと同じ、マカロンコーナー。
 バチッ……視線がぶつかり合い、火花が散る。どちらからともなくそれを反らしたのが合図。負けじとマカロンを皿に乗せていく二人。
 ラズベリー、ピスタチオ、チョコレート、コーヒー、フランボワーズ、バニラ、抹茶、カシス、柚子……それに半分だけチョコレートコーティングしたものや、顔を描いたものまで。マカロン早積み合戦のようになったその場を、二人共ほぼ同時に離れていく。
 そして食べる、食べる、食べる……!!
「あれ?」
 だが、エイミの手が一瞬止まった。手にしているのは、赤いようなピンクのような名状しがたい色をした、恐らくベリー系のマカロン。よく見ればそのマカロン、顔が描かれている。
「やだ……これ、アキクサさまそっくりじゃないですか、もー!」
 色合いとデコレーションされた鳥の顔。以前戦った鳥型オブリビオンにそっくりなのだ。だが、エイミはためらわない。
「ホームランしちゃったアキクサさまの供養です。いただきますっ!」
 ひと思いに、一口で逝った。

「るーさん合体だよ!」
「倍率ドン、さらに倍率ドン! 今日のわたしは無敵ですっ!」
 さて、たくさん食べたところで腹ごなしだ。ふたりともまだ食べられそうだが、アヤカが戦闘を仕掛けてこようとしたので、二人も応戦すべく立ち上がり。
「るーさん頑張れー!」
 まずはチモシーが、合体して大きくなったるーさんを放つ。真っ直ぐにアヤカに向かったるーさんは、彼女に飛びかかって引っ掻いたり噛み付いたり。

「ちょっ、構ってくれるのは嬉しいけどっ……そっちのアンタもアタシに構えー!」

 るーさんに引っ掻かれつつもアヤカが取り出したのは火炎放射器。だが彼女は、それを放ついとまを与えられなかった。
「れっつ・すうぃーてぃー!」
 るーさんのあとをついて行くように、エイミがアヤカとの距離を詰めていたのだ。るーさんと近づいてこないチモシーに気を取られていたアヤカは、火炎放射器を取り出したところでその腹部に鋭い打撃を受けた。

「ぐっ……おぇっ……」

 食べたマカロンの量で力が増し、更にユーベルコードで強化されたエイミの、身の丈ほどの『マジカル☆ハニーディッパー』がアヤカの腹にめり込んだのだ!
 恐らく打撃対象がボールであったのならば、ホームランだったに違いないほどのフルスイング。それを腹部に受けたアヤカは、身体をふたつに折りながらステージの壁へと激突し、そしてずるりと座り込んで……吐いた。


  ☆★☆ しばらくおまちください ☆★☆

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御形・菘
妾は食べ物ネタは挑戦ゲテモノ系とかがメインで、オシャレスイーツ動画には手を出しておらんのでな
此度は色々と学ばせてもらおうか!

では指を鳴らし、スクリーン! カモン!
はーっはっはっは! キマフュが割れても元気かな、皆の衆?
ご存知の通り、妾はこれ系はまだ素人!
とゆーことでバエそうなスイーツのリクを募集するぞ!

色とりどりのマカロン山盛りか、綺麗であるな~
では皿を鷲掴んで、一気に丸呑み!
……え、バエてない?
いや違うぞ! 量を一気に食べることで妾ならバエる! 気がする!
さあガンガン応援とリクをくれ! 見事にバエてくれよう!

怪人よ、この戦いで妾はお主以上にフォロワーを増やしてみせるぞ!
そして最後はボコる!


霧城・ちさ
どれも素敵なスイーツですわね。
私、好きなだけ食べていいのでしたら全部食べてしまいたいですわっ。それが許される戦いはちょっと嬉しく感じてしまいましたわね。私も写真をいっぱい撮って開始しますわね。
いっぱい食べても太るなんて気にしないですの。あくまで礼儀正しく、汚い食べ方をせずそれでいて早い食べ方をやってみせますわっ。
食べるだけ食べて戦闘が可能になりましたら食べた分だけしっかり動いて戦いますわっ。ユーベルコードで動き回って隙を見つけたら攻撃して一気にしとめてみせますの


五百雀・斗真
いっぱい食べる方なので思い切って参加

わぁ、どのお菓子もすごく凝ってて美味しそう
よし。いただきますをしてから全種類一つずつ食べてみよう
急いで食べて喉に詰まると大変だし、無理のないペースで食べるよ

…あ。見た目も味も楽しみながら食べてたら、もうなくなっちゃった
おかわりは、どうしようかな
大好物のプリンがたくさんあったらそれをお皿にいっぱいのせて
錦玉羹とマカロンも見た目と色違いのものも乗せたりして
お腹いっぱいになるまで何度もおかわりをして食べたいな
お残しは絶対しないよ

戦闘では【グラフィティスプラッシュ】で攻撃
自分を見ろオーラや挑発をされたりしたら
スプレーを思い切りかけて妨害してみるね

※アドリブ歓迎



 さて、粗相の掃除(まろやかな表現)の済んだステージには、次の挑戦者たちが並んでいた。
「妾は食べ物ネタは挑戦ゲテモノ系とかがメインで、オシャレスイーツ動画には手を出しておらんのでな。此度は色々と学ばせてもらおうか!」
 堂々と、そして尊大に告げるのは、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)。動画配信も行っている彼女は、新境地に手を出すつもりで訪れたよう。
「どれも素敵なスイーツですわね」
 カシャ、カシャカシャ……スイーツたちの写真を撮って回っているのは、スイーツのようにふわふわで可愛らしい霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)。
「私、好きなだけ食べていいのでしたら全部食べてしまいたいですわっ。それが許される戦いはちょっと嬉しく感じてしまいます」
 可愛いものが大好きな彼女は、瞳をキラキラと輝かせている。
「わぁ、どのお菓子もすごく凝ってて美味しそう」
 もともといっぱい食べる方だから、と思い切ってステージまで来た五百雀・斗真(人間のUDCエージェント・f15207)もまた、スイーツたちの間で視線をきょろきょろと彷徨わせている。

「……なんだ、さっきのアイツらに比べれば、ラクショー……」

 吐いたことで胃の中身はリセット出来たが、胃と喉にダメージを残している様子のアヤカ。だが彼女は次の三人を見て、それほど脅威を感じてはいないようだ。

 ――レディ……ゴー!!

 合図とともにアヤカ、ちさ、斗真はお目当てのスイーツのもとへと走る。
 アヤカは今度はマカロンではなく、プチフールのコーナーへと向かった。マカロンがトラウマにでもなったのだろうか。そこでアヤカが選んだのは、プチフール数種類の中でもシュークリームとエクレアだ。一口サイズのそれらだけをチョイスして、無心に詰めあげていく。
(「中のクリームなんて飲み物と一緒でしょ! これが当たりよ当たり!」)
 アヤカの思惑は置いておいて。斗真を見れば、全種類一つずつ皿へと乗せていっているようだ。練り切りも錦玉羹もロシアケーキもマカロンもプチフールも種類豊富なので、席についてみればかなりの量を取ってきていた。
「いただきます」
 礼儀正しく挨拶をして、ひとつひとつ見た目もしっかりと記憶に刻んで口へと運んでいく。急いで食べて喉に詰まると大変なので、無理のないペースで黙々と食べてゆく斗真。
「いただきます、ですわ」
 隣のテーブルでは、プチフールのケーキ類を数種類乗せたちさが、フォークを使って丁寧に食べ始めている。
(「いっぱい食べても太るなんて気にしないですの」)
  礼儀正しく、汚い食べ方をしないのは、彼女がお嬢様として施されてきた教育ゆえか。
「立食パーティでは、暖かいものと冷たいものを同じお皿に乗せるのはマナー違反ですの。けれども今回はスイーツですから、種類ごとにお皿を分けてみますの」
 つまり、最低五皿は食べるつもりなのだろう。綺麗な食べ方なのに皿の上のケーキの減りが早いので、それも不可能ではないのではと思ってしまう。

 一方、菘は。
「スクリーン! カモン!」
 指を鳴らして喚び出したのは、無数のスクリーン。そこに映し出されるのは、無数の視聴者の姿。あ、ちなみに今回はテレビウムではなく、菘のドローン『天地通眼』によって撮影され、このステージが放送されているのだ。アヤカが吐いた場面が放送されなくてよかったのか、悪かったのかはわからない。
「はーっはっはっは! キマフュが割れても元気かな、皆の衆?」

 \ 元気でーす! /

「ご存知の通り、妾はこれ系はまだ素人!」
 ババンッとカメラがオシャレスイーツたちを映し出す。
「とゆーことでバエそうなスイーツのリクを募集するぞ!」

 \ ざわざわ、ざわざわ /

 ステージ全方を囲むように展開された無数のスクリーン。映る視聴者たちがあれやこれやと言い出して、ざわざわしている。
「では皆の衆の意見が出るまでの間、共に戦う仲間たちを紹介しよう!」
「……あ。もうなくなっちゃった」
「こっちで黙々と食べていた青年は、もう皿を空にしているぞ! 無自覚系大食いであろう!」
 カメラで捉えられた斗真は、見た目を楽しみながら黙々と自分のペースで食べていただけなのに、いつの間にやら皿が空になっていた。次のスイーツを求めて立ち上がる。
「こっちの少女は食べ方が優雅だな! 妾とは大違い? ほっとけ! しかし優雅さと速さは両立するものだな、新しい発見だ!」
 次にカメラに捉えられたちさは、皿に乗せた錦玉羹を綺麗に食べている。
「そして最後。これが妾たちの敵の怪人だ!」
「ちょっ、なにしてっ……!?」
 いきなりカメラに捉えられたアヤカは、口元を押さえてうろたえている。クリームは飲み物と一緒と豪語していた彼女ではあるが、吐いたあとの荒れた喉にクリームは辛いようで。まだ一皿目が終わっていない様子。だってたくさん積んじゃったもん。
「アンタ食べないの!? ならアタシの勝ちよ!?」
「誰が食べないと言ったであるか? 怪人よ、この戦いで妾はお主以上にフォロワーを増やしてみせるぞ!」

 \ マカロンー山盛り! /
 \ ロシアケーキ10枚重ね! /
 \ 練りきりぎゅっと一つにまとめて一口で! /

 その間も、視聴者たちのリクエストが届き続けている。
「ふむ、ではまずはマカロンにするか!」
 大きな歩幅でマカロンコーナーへ向かった菘。ちょうど、錦玉羹とマカロンをカラフルに皿に乗せた斗真がフレームアウトしてゆく。
 ぐわしっ。
「色とりどりのマカロン山盛りか」

 \ 力を入れすぎると割れて潰れるよー! /

「ふむ」
 マカロンを鷲掴みして皿に乗せようとした菘は、視聴者の指摘に力を緩める。
「なにぶんオシャレスイーツに慣れていないもんでな!」
 皿にマカロンを積み上げていくごとに力加減を覚えていく菘。そして出来上がった山盛りマカロン。
「綺麗であるな~」
 見つめて告げたのはほぼ一瞬。両手で皿を掴んだ目的は、席につくためではなく――ざざざざざっ――口元で皿を傾けて、一気に丸呑みすることだった!

 \ わー! わー! /

「……え、バエてない? いや違うぞ! 量を一気に食べることで妾ならバエる! 気がする!」
 バエるかどうかは横においておくとして、カメラの端に映ったちさが上品にマカロンを食べて笑顔になるその様子との対比が際立った映像になったのは確かだ。菘の動画の視聴者は普段の菘の大胆さを期待していたことだろうから、意図せずして歓声の量は増える。この声が増えることにより、菘の力も増してゆくのだ。
「さあガンガン応援とリクをくれ! 見事にバエてくれよう!」

 \ ロシアケーキ砕いてざざーっと! /
 \ 錦玉羹詰め込めるだけ詰め込んで!! /

 ちさはロシアケーキのお供に紅茶を飲みながら食べていく。
 斗真はプチフールの中に小さなプリンタルトを見つけて、大好物のプリンでお皿を一杯にして。
 菘は視聴者のリクをもとに、大胆な方法で量を稼いでいく。

「ちょっと……アンタたち、そろそろ戦うわよ……」

 なんだかぐったりした様子のアヤカに声をかけられて、三人共「え? もう?」という顔をしたが。
「残ったお菓子はどうするの? お残しはしたくないんだよ」
「もっと食べたいですの」
「……もしもアンタたちが勝てたら、後で食べるなり持って帰るなりスタッフが美味しくいただくなり好きにしたら?」
 斗真とちさの言葉に、呆れたように呟くアヤカ。そして。
「世界で一番可愛いのはアタシってこと、思い知らせて――」
「なら安心して始められるよ」
 笑顔で挑発的なポーズをとり、自分を見ろというオーラを放ち始めたアヤカだったが、そんな彼女に大量の塗料が吹き付けられる。
「ちょっ、なっ……!?」
 斗真が放ったスプレーたちがアヤカに命中し、絵の具を多色混ぜてしまうとできるあの醜い色で彼女を塗りつぶしていく。これでは彼女の可愛さの九割は死んでしまう!
「私の大事なお友達、風の精霊さん! その力を私に貸して欲しいですの」
 アヤカが動揺している隙に、ちさは風の精霊へと変身して。そして距離を詰めて遠慮なく繰り出すのは、風の力を纏った打撃からの蹴撃。
 そして。
「これでトドメである!」
 接敵した菘が繰り出す、ありとあらゆる攻撃。ボコられたアヤカはぐてっと床へと倒れ落ち、それ以上動くことはなかった。
 先ほど吐いたダメージが、アヤカの食欲を削いでいた。そこに、アヤカの想像以上に素早く量を食べる猟兵たちのパワーアップ。その状態で攻撃されれば、このステージの特性上、結果は自明である。


 猟兵たちはこのステージをクリアし、勝利と残ったスイーツを持ち帰ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月12日


挿絵イラスト