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行きはよいよい帰りは怖い

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #勇者 #勇者の伝説探索

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 かつて群竜大陸に渡ったという「勇者の一行」の伝承は世界各地に残されているという。
 帝竜ヴァルギリオスと共に蘇ったという、未だ所在の掴めない「群竜大陸」。
 帝竜がもしオブリビオン・フォーミュラだとするなら、大陸の発見は必須となるだろう。


「伝説の勇者!その伝承に纏わる諸々!浪漫ありますよね~」
 緊張感の欠片もなく眼鏡の位置をくいっと直すエルフのグリモア猟兵村雨・ベルが目の前に羊皮紙の地図を広げてみせた。
 別に大型タブレットなどで表示してもいいのだろうが何といっても雰囲気が大事だとか何とか言ってるので気にしないであげてください。
「勇者の一行の手掛かりがあるかもーって事で遺跡調査をお願いしたいんですよ♪」
 要約するとこういうことらしい。
 アックス&ウィザーズ世界にある古代遺跡の一つが発見されたのはつい先日の事。
 比較的損傷の少ない状態で発見されたのだがそこに勇者に纏わる遺物が残されているのではないかと予想できるので猟兵達にもここの調査をお願いしたいということなのだ。
「この古代遺跡の最奥にどうやら宝物庫があるようですが扉を開けるまでは気にしなくていいですよ~」
 猟兵が本気を出せば大抵の扉など無いも同然に開錠または破壊されるのでわざわざ考えるまでもないらしい。
 宝物庫の中には無造作に金貨や宝箱に剣や鎧などが山積みになっているはずだという。
「皆さんにお願いしたいのは貯蔵されている物を調べ、内部に壁画等が無いかを調べたりすることですね」
 遺跡の壁面などは石造りで色々な彫刻などもあるらしいのだが。
「問題は帰り道なのですよ。どうやらこの遺跡の宝物庫から物を持ち出したりすると帰り道がトラップだらけのようでして、色々とトラぶるが起こる可能性があるんですよ」
 ある意味食虫植物のようなものだろう、中へ入る分にはいいが出ることが出来ないというあれだ。
「宝物庫で勇者に纏わる何かを発見すること、後は元気に帰ってきてくれること!これが最大の目的になりますのでよろしくお願いしますね~」
 そう言って村雨・ベルは頭を下げ猟兵達を見送るのだった。


轟天
 初めての人は初めまして。いつもご贔屓いただいてる方はこんにちは。
 ぼちぼちと依頼を出させてもらってる轟天です。
 今回は勇者の伝承を求めて宝物庫を調査して脱出するシナリオになります。
 宝物庫の調査を軽く行えば何らかの物が発見できるはずです。
 そこは好きに書いてもらってかまいません、そこに何らかの不具合や呪い等あったりするのも面白いかもしれません。
 自由な発想でどうぞなのですよ。
 そして宝物庫を出ると帰り道はトラップだらけとなっております。
 どんなトラップにかかりたいかなど、これもご自由にどうぞ!
 どうクリアするのかもアイデア次第です。
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第1章 日常 『魅惑の宝物庫』

POW   :    大きな財宝を選ぶ

SPD   :    煌めく財宝を選ぶ

WIZ   :    魔力を感じる財宝を選ぶ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み歓迎です。




【SPD】
ここは1つ、一番キラキラしている物を持ち帰りましょう。
大きければ良いって物じゃありませんし、魔力とかあると変な風に動くかもしれませんしね。

【怪力】のスキルで金貨の山に頭から掘り進んでみます。
ぐぇぇ……、思ったよりも重たいです。

あ、でも、この宝剣なんか良さそうですね。
これです、これを持って帰ります。

きっと勇者が使っていた剣に違いありません。
だってキチンと使い込んだ感じで刀身に僅かなダメージがありますし、それを研いだ後もあります。
鞘から刃を抜いた時には油で丁寧に手入れをしていた匂いもしますしね。




 重厚な扉がすでに開かれ目の前に広がっているのは金銀財宝の山といった所だった。
 弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)があまりの財宝の山を前にして目を白黒させる。
 無造作に山積みされた金貨に装飾のされた剣や宝箱、さらには鎧などまでが誰にも触れられる事なくここにあったというのが信じられないほどだった。
 だが事情がわかれば何てことはない.
 転送でこの遺跡まで来れた猟兵と違い普通の冒険者はその脚でここへ向かわねばならないのだが、ここへ来る道中は並の腕前では辿り着く事が出来ず今の今まで盗掘とは無縁でいられたのだという事だ。

(勇者に関係ありそうな物ってどれでしょうか? ……悩みますがここは) 
 ある程度の狙いを定めた銀花は大きすぎる物を除外して捜索を始めていた。
 昔話にあるように大きければいいものではなく、さらには魔力とかあると変に動き出す可能性まであったりと嫌な予感しかしないのだ。
 ならばどこから探すべきか、自然と視線は目の前の金貨の山に注がれる。
(金貨の山に沈んでる可能性もあるわけですしね)
 ならばっと銀花は迷う事無く頭から金貨の山へとダイブしたのだ。
 遊んでるんじゃないこれはあくまで捜索……そう、捜索の一端なのだ。
 普通ならば掌サイズの金貨の重みですらそれなりに思いというのに銀花はそれを楽々と押し上げ掘り進んでいくのだ。
 これは銀花自慢の怪力あっての事なので多少の力自慢程度では真似すら出来ないだろう。
 全身が金貨の山の中に消えジャラジャラと掻き分け進む音が響く中、山の中から聞こえてきたその声は……。
「ぐぇぇ……思ったより……重っ たいで……す」
 まあ普通に考えたらそうだよね、たぶん身体の上からの圧力は自動車が丸ごと乗ってるより重いんじゃないかな!
「でりゃああ!」
 気合一閃、金貨の山から力任せに飛び出した銀花の手には一振りのブロードソードが握られていた。
 他に転がっている無骨な鉄製の物や見るからに王族や神官が使うような儀礼用の物ではなく実用性のあるデザインに加え魔法石による装飾、さらには魔力付与もなされているらしいと探している条件にぴったりな一品のようだ。
「この宝剣なんか良さそうですね、これを持って帰る事にしましょう!」
 念のため鞘から抜き抜刀してみるとその想いは確信へと変わる。
 使い込まれた刀身さらには何度も研がれ直した形跡、さらには刃を抜いた直後きちんと手入れされていたであろう油の香りが仄かに漂いこれが実戦を潜り抜けてきた一品なのだと一目でわかるのだ。
(これは勇者が使っていた剣に違いありません!)
 薙ぐように一閃するとリンと空を切りつつ響く刀身の音が耳に届きこれは業物なのだとさらに思えるのだ。
 自らの鑑識眼を信じ一振りの剣を大事そうに包みに直すと銀花は宝物庫を後にするのだった。

 だがこの先にこそ今回の試練は待ち受けている、銀花は無事脱出できたのかどうかはまたのお話ということで。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
SPD

罠は古代勇者パーティのシーフが作ったのかな。
アタシの腕前が伝説の連中に勝るか試す機会ってわけだ。

…と、殊勝な心掛けで入るが、お宝を前にお目目を$マークにして物色だ。
幸せオーラ全開で宝石や黄金の真贋を見極めたり、キマイラフューチャーでの動画投稿用に壷を叩いて「良い仕事してますねぇ」とか言って撮影したり

最終的に鞄いっぱいの宝石と金貨、可愛らしい小さなクラウン。そして罠を作ったシーフが愛用したと思しき合鍵の束を頂戴するぜ

後は石版や壁画、風化していない古文書をスマホで撮影だ。
「勇者様御一行も自分たちの伝説が電子書籍になるとは思わねーだろうな」
なお門外漢なのでデータは得意な人に渡す…考古学は苦手だ




 古代迷宮などダンジョンの探索に欠かせないのがシーフやスカウトといった探索や罠のプロフェッショナルの存在である。
 直接戦闘力こそ戦闘職に劣るものの彼らの存在無くして迷宮を進むなど自殺行為、それらがわかっていない者はすでに帰る事無くどこかで屍を晒す事になっているだろう。
 油断してると”おおっとテレポーター”からの”いしのなかにいる”というロスト案件すらあるという噂もあるが気のせいだ。
 盗賊稼業は秘密とはいえこんな時に血が騒がないほどクールには生きられない。
 四王天・燦(月夜の翼・f04448)はこの迷宮の罠が古代勇者パーティのシーフによる物ではないかと想いを馳せつつ、それに現代のシーフであるアタシの腕前が伝説の連中に通用するのかどうか?
 それに挑戦できるとなり密かに昂ぶっていた……のは宝物庫に入るまでの事。
「こ……これは!」
 山積みされた金貨や遺物の数々を目にしてしまえば燦の興奮はマックス状態、全身から幸せなオーラを滲ませるように遺物鑑定を始めていた。
 宝石や金貨の真贋はすぐにわかったこれらは全て本物なのだ、それらがこんなにも無造作に直されている等信じれないぐらいだ。
 それに加えキマイラフューチャーでの動画投稿用に壷などの骨董品を軽くコンコンと叩きながら鑑定士風にキメた動画ま撮影している辺り抜け目もない。
「勇者様御一行も自分たちの伝説が電子書籍になるとは思わねーだろうな」
 古文書を撮影し後で編纂できるよう記録を取りさらには石版や壁画なども次々と撮影しそれらを後で編集しようとするなど燦が行っている事は他の猟兵が行っていない情報の共有、そして提供というとても基本中の基本なのだ。
 自分自身では門外漢なのでデータは専門家に任せるという割り切りもとても大事な事だろう。
 人には得て不得手というものがあるのだ、だからこそパーティを組み互いの長所を伸ばしあうのが成功の鍵なのだから。

 満足いく調査を終えた燦のバックパックも予備の鞄も宝石に金貨などエンカンブランス限界まで詰め込みどうにか持ち帰ろうと準備を終えた。
 頭には可愛い王冠、腰には罠を作ったであろうシーフ用の鍵束をぶらさげ成果は上々。
 こうして無事宝物庫から外へ出るのだが、本当の試練はここからだということを後に燦は知ることになるのだった。 

成功 🔵​🔵​🔴​

アイル・コーウィン
私といえばお宝、お宝といえば私!
さっそく金銀財宝をトレジャーハントするわよ!

ふふっ、右を見ても左を見てもお宝だらけ!
どれもこれも価値がありそうで目移りしちゃう……というか、全部持って帰りたいわ!
とはいえ全部を一気には持ち運べないから、まずは手頃な金貨や宝石を持てるだけ持って行っちゃいましょうか。

「野生の勘」と「第六感」でなるべく価値のある物を沢山……あら、この宝石は何かしら?
綺麗だけど、どことなく妖しげな雰囲気……これはきっと、凄く価値あるお宝に違いないわ!
早速装着、そして早速お持ち帰りよ!
ふふふ、こんだけお宝に囲まれるのはやっぱり興奮するわね!
思わず身体も火照ってきちゃうわ!




「私といえばお宝、お宝といえば私!」
 宝物庫に可愛い声が響き渡り猫耳をピンと立てた美少女が動きやすいファッションに身を包み思わずガッツポーズ。
 古代遺跡の探索などという冒険者にとっては最優の現場に居合わせる事が出来たアイル・コーウィン(猫耳トレジャーハンター・f02316)にとってここで働かなくていつ働くのとばかりに尻尾もゆらゆらと揺れていた。
 広い宝物庫に山積みになっている金貨の山などこれを持ち帰ればこの世界であれば一生安泰なほどの一財産になるのは間違いない量だ。
 さっそくそれらに近付き手に取ってみると伝わる重みは幻などでなく本物の金貨の重み。
 しかも見たところこれらは現在流通している硬貨ではなく間違いなく勇者が活躍したと伝えられる頃の貨幣ともなれば嬉しさは倍増だ。
 これほどの当りを引く迷宮はまずお目にかかれないので今はまずこの幸せをかみ締め……思わず金貨の上にダイブする。
 ちょっと背中がゴツゴツ痛いけれどそこは金貨の痛みと思えば我慢もできるというもの。
 手で掬いこぼれる金貨の音の耳に優しい事。
(どれもこれも価値がありそうで目移りしちゃう……というか、全部持って帰りたいわ!)
 そう持ち帰れるものならいいのだが個人で運べる量には限りというものがあるのだ。
 となれば持ち帰るならば手頃に持ち運べる金貨や宝石をチョイスするのが一流のシーフの嗜みというもの。
 大きくカット数の多い価値の高そうな物を次々とポーチに入れていきその重みに思わず変な声まで出てきてしまう。
 シーフとしての勘で次々と手を進めていくうちピクリの何か胸にくるものがある宝石を見つけてしまう。
 それはまるでアイルに”持ち帰れ”と言わんばかりに怪しく訴えかけてきているような気がして……。
 どこまでも深く心を覗きこんでくるようなその宝石をあしらったネックレスをアイルはさっそく装着しくるりとその場で回ってみた。
 なんだろうこれだけでも今回参加しただけの成果を得た気分になってくる、これほどの宝に出会えるのはいつぶりだろうか興奮は留まる事を知らない。
 興奮が別の興奮を呼び身体が火照ってきているのを自覚してしまうともう我慢など出来そうにもなく、内股を擦り合わせながらアイルは物影へと姿を消すのだった。
 それはもしかすると自然ではなく必然が呼ぶトラブルの予兆だったのかもしれなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
【WIZ】
海賊としてはお宝の話を聞いてじっとしてられないよ!
行こう、ウィーリィくん!

これだよ!これこそがボクの求めてたロマンだよっ!
(※金銀財宝を目の前にテンション爆上げ)
けど、目的はちゃんと覚えてるよ
勇者の一行の手がかりという事は書物や巻物の形で残されてるのがセオリーだよねっ
あとはいかにも怪しそうな壁画とか
そういったものを中心に探してみるよ
もしかしたらすっごい財宝の地図とかあったりして?
え、お宝なら目の前にあるだろうって?
それはそれ!これはこれ!
(※ウィーリィくんのツッコミにずびしっ!と反論)


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
(WIZ)
お宝かぁ。
料理人見習いの俺には縁のない話だな。
伝説の調理道具とか伝説のレシピとかあればいいんだけどな。

とはいえ、今回の目的は遺跡調査。
主に何らかの手掛かりになりそうなものを調べてみる。
例えば勇者たちが愛用していた武具とか。
そういった物の近くに手掛かりとか残っているかも知れない。

もう一つの目的は、シャーリーのストッパー役。
すっごく張り切ってるから逆に心配になってくるし。
変なトラップとか呪いのアイテムとかに手を出さなければいいけど。




 きっかけはグリモアベースで聞いたお宝のお話。
「海賊としてはお宝の話を聞いてじっとだなんてしてられないよ!」
 宇宙海賊シャークトルネードことシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)がお宝と聞いて瞳を輝かせている。
 だーかーらーと前置きして。
「行こう、ウィーリィくん!」
「俺もかよ!? 料理人見習いの俺には縁のない話だ……ってそんな目すんなよ行けばいいんだろ? いけば!」
 諦め顔のウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)がやれやれと仕草をしながら首を振る。
 とはいえ本当はシャーリーが心配で最初からついていく気だったのだがとりあえずは内緒である。

 さて道中はとても楽に進む事が出来た。
 古代遺跡の前までは転送で辿り着けるうえ行きは罠も何もなく迷うこともない。
 さらには宝物庫の扉も開け放たれいつでも入れるようになっていたのだから。
「これだよ!これこそがボクの求めてたロマンだよっ!」
 シャーリーが山積みの金銀財宝を前に手を広げテンションMAXで大騒ぎ、金貨を持ち上げばら撒いてみたりと一通り堪能したところでようやく我に返る事ができた。
「やれやれ、しょうがないなー。勇者の手掛かり探すってなら金貨じゃなく愛用してた武具とか探さないとダメだぜシャーリー」
 などとしゃがみながら探し物をしているウィーリィも伝説の調理道具とかレシピの書かれた物はないかとこっそり探しているのはもちろん内緒。
 ぱっと見ではわからないように探すのがコツなのだ。
「わかってるってば! キミはいつも口煩いのが玉に瑕なんだよ」
 唇を尖らせ今度こそ真面目に探索を始める海賊少女が見ているのは書物や巻物(スクロール)に壁画の数々。
 ここには何か思わせぶりな絵柄も色々あるのでさっそくそれを写真に収め記録を取っていく。
 一方のウィーリィも金貨の山に無造作に刺さっている宝剣などを一つ一つ見ていくがどうにも儀礼用の物が多くお目当ての物はまだ見つからない。
 一つ一つスクロールを丁寧に開封し広げるシャーリーが中身を読みながら鼻歌交じりに吟味しているのだが実に楽しそうで。
「もしかしたらすっごい財宝の地図とかあったりして?」
「おーまーえーの目の前にある、それがお宝だ! お・た・か・ら!」
 指差しながら腕をぶんぶん振り回す可愛い友を前に海賊少女はチッチッチとウィンクしながら言い放つ。
「それはそれ!これはこれ!」
「何だよそれーっ!!」
 どこからツッコミ入れればいいかわからないレベルだがこれも二人の楽しいコミュニケーション。
 軽口を叩き合える仲というのはとても大事なものなのだ。
 そうこうしてる内に怪しげな封のされてある魔法のスクロール(巻物)を発見することができた。
 すぐに封を切ろうとするシャーリーをウィーリィが手で押さえそのまま持ち帰ろうと釘を刺した。
(絶対そのまま開けたら呪われるパターンのやつだこれ)
 後にもいくつか遺物とも調理具なのか何か判別のつかない物も鞄に収めると二人はもっと持ち帰りたいなと尾を引きつつ宝物庫を後にするのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

トリガー・シックス
「さて、なにが潜むか」
宝物庫自体に違和感を覚えつつ、調査を行う。
(嫌な予感がする)
【第六感】で不吉な気配を感じながら続ける。
情報が最優先になる為、宝は放置していく。
持ち出せば罠だらけになるとは……宝物庫が疑似餌のような気もする。
【野生の勘】で罠を警戒しながら一旦地上へ戻る。
戦闘になってもいいように剛刀型『イザナギの覚悟』を持ち、背に差した『陰狼』も抜けるようにしておく。

※アドリブ、絡みOK




『宝を持ち帰れば帰り道に罠が発動する』
 グリモア猟兵は予知で見た内容をそう説明していた。
 ならばバカ正直に持ち帰らず事前に調査をしておくというのもありだろう。
 宝物庫の探索は他の者達に任せ、トリガー・シックス(黒衣の銃剣士・f13153)は何も持ち出さないままに帰路へとつくことにした。 
「さて、何が潜むか……」
 宝物庫そのものには罠のような物は感じられなかった。
 もしも何か罠にかかるとしたらこの通路に何かがあるのだろう、もしくは宝物庫の宝そのものに何か呪いなどの対処しきれないものがあるのかもしれない。
 だが宝物庫の壁や床などを軽く調べた限りは仕掛けのようなものはなく、そこ自体は逆に安全圏といえる場所なのだと結論するに至っていた。
 帰りの道中も別段なにかが起こる事もなく進む事ができた。
 壁のレリーフも石像も床も何もかもが行きの道中で見たままの変哲もない通路である。
(宝物庫自体が疑似餌のようなものなのかそれとも……他に何か見落としがあるのだろうか?)
 呼び出したチームエコーの精鋭達もトラップに関しては素人ではない。
 だがその熟練の者達が隅々まで調べてみてもすぐに発動する罠は皆無のようだった。
 トリガー自身も熟練の勘で罠の存在を探して回るのだが、何も持ち出していないトリガーに対してはどうやらトラップ類は発動することもなくしばらく進むうちに外の光が見えてくる。
 外へ出てみるとこれから潜ろうとしている猟兵達も何人か見えるが、今のところトリガーより先に出てきた者はいないようである。
 トリガーは情報を整理してみたがやはり鍵となるのは『宝物庫から宝を持ち出す』ということなのだろう。
 そして罠はすぐにわかるような仕掛けではなく魔法的な物、もしくは大規模な察知しにくいものなどがありえそうだ。
 ここよる高い場所に水源などは無さそうなので水没させられることなのは無いだろう。
(事前に回避策を仕掛ける事は不可能のようだな)
 そう結論付けると剛刀を握り締めもう一度宝物庫へと再突入を開始することになる。

成功 🔵​🔵​🔴​

百目鬼・明日多
勇者の宝物、ですか…RPGの定番では有りますけど
実際に見るのは流石に初めてですね。

さて、この中から勇者の宝物を選ぶというのは難易度が高いですね…
剣や鎧なんかは他の方も選んでいるでしょうし
それなら僕らしい物…この散らばっているコインから探しましょうか。
それこそ無造作に山積みされていますけど
この中には魔力の篭ったコイン…いえ、メダルもあるでしょう。
上手く行けば、戦力として使えるかもしれませんしね。
一つずつ探すのは大変なので、勘を頼りに…
上手く見つかればいいんですが。

それにしても帰りの方が危険なんですよね、確か…
一体何が待ち受けてるやら…


フランチェスカ・ヴァレンタイン
これだけの逸品の山から別ベクトルで特別な逸品を目利きしろとか、わりと無茶ぶりですよねー…
ざっと一通り流し見て、○第六感と○野生の勘に引っ掛かるものをいくつか手にとってみましょうか

無作為抽出につき(ピンク仕様な)呪物などもうっかり掘り当てたりしつつ?(ハプニング等の演出はご自由にどうぞー(

…あら、この対になって纏め置かれてる長剣は何やら曰くのありそうな拵えですわね
…? 2本の鞘と柄を括るように何かが… 首飾り、ですか
何だかソレっぽいような、(括り付けられている様が何かの封印のようで)何となく不穏なような…?

…まあ、とりあえずこのセットを持ち帰ってみると致しましょう

※アドリブ・絡み、その他諸々歓迎


イングリッド・カッセル
【WIZ】

伝説の勇者の宝となれば、きっと魔法のアイテムに違いない
どれを選んでも結局トラップが発動する仕組みならばいっそ一番魔力が強いものを

とはいえ鎧一式丸ごと持ち帰るわけにもいけないし、装飾品を中心に捜索してみよう
例えばアミュレット
信仰のシンボルや宝石のはまった装飾品
これらで能力を増強したり特定の攻撃へ耐性を得たりだとか
例えば指輪
こちらも宝石、あるいは呪文が刻みこみ
魔法の媒介、あるいは魔法自体が封印されていたり

勇者と呼ばれる者ならこうした魔法の品々も有効に使ったはずだ

それらをいくつか持ち帰るとしよう
正直鑑定眼には自信がないから数撃てば当たるという狙いもある
…持ち帰れるか、という問題があったか




 宝の山というものはありすぎるとそれはそれで大変なものなのだとイングリッド・カッセル(血の権利・f17781)は溜息をつく。
 何人かと共に宝物庫を手分けして探してはいるのだがどれが目当ての物なのか判別がつききらず終らぬ作業についつい休憩しているところだ。
「どれを選んでも結局トラップが発動する仕組みならばいっそ一番魔力が強いものでも……」
「まったくですわ、これだけの逸品の山から特別な逸品を目利きしろとか、わりと無茶ぶりですよねー」
 横に腰掛けてフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)もどうやら休憩タイムのようだ。
 脳裏に黒い目線の入った某グリモアー猟兵が”てへぺろ”してるのでとりあえずその雑念を手で追い払う。
 ざーっと一通り流し見たのだがどれもこれも怪しいものばかり、しいて言えば硬貨ですらなんらかの魔力をどれにも感じるというのが正直なところだ。
 二人が休憩に座った事で転がってきた硬貨を拾い上げ百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)がそれを光に当ててにっこり笑う。
「RPGの定番ですけど、これと思うものを持ち帰るのが一番でしょうね」
 そう言いつつも他の者があまり注目しないコイン一つ一つの柄を確認して選別しているようだ。
 剣や鎧といったものは誰かが持って帰るだろう、ならばそれ以外から持ち帰るのがダブることなく効率的だろうとの判断もあってのことだ。

 休憩を終えたイングリッドが重点的に調べ始めたのは信仰のシンボルになりそうな物や装飾品、やはり魔法や諸々に抵抗力を高める魔力を秘めたアミュレットなどそれらしい物ならいくらでもあるのだ。
 魔法の触媒に使われそうな物も集められていたりこの宝物庫はいったい何の目的でここまでの備蓄があるのだろう。
「勇者と呼ばれる者ならこういった魔法の品々も有効に使ったはずだ……」
「確かにそれらも魔法の品として価値ある物ですからね。僕はこっちも怪しいんじゃないかと思うんですけどいかがです?」
 明日多が見せたのはコイン類以外にも少し大きめのメダルもあるようだ。
 金貨に銀貨に白金貨もある、最近では滅法見なくなったエレクトラム貨まであるがこれは価値が低いのであまり気にしなくていいだろう。
 ゲームセンターのコインに比べて色艶がまた違うそれらをイングリッドに見せてはみるがあまり判別がつかないのは同じようだった。
「その中ならこれとこれとこれが良さそうですわ」
 二人のやり取りを覗きこんだフランチェスカが幾つかを指差し摘み上げて見せてくる。
 なぜそれらを・?という二人の問いにクスッと笑いつつウィンクして見せてこう答えたのだ。
「女の勘ですわ♪」
「「あぁ……なるほど」」
 苦笑しつつそれを袋に直す明日多とイングリッドはだいたいの収集を終えそうな気配だった。
 これは自分も早く何か見つけないとと思うフランチェスカの勘がピンと働き二振りの剣を見つけ手に取ってみた。
 二本の鞘と柄が意味ありげに首飾りのような物で括りつけられており封印でもされているかのような気配を発しているのだ。
 手を触れた時ピクンと身体の中で何かが反応した気もするのだが、それを警戒する以上にこれを持ち帰りたいとの気持ちがそれを凌駕しもう持ち帰るのはこの剣にしようと抱きかかえてしまっている。
  
 イングリッドも数撃てば当るとばかりに首飾りなどをいくつもかけさすがにそれで限界だろうという量までどうにか鞄に詰め込んでいた。
 明日多にしても袋いっぱいのコインやメダルは重すぎて引き摺っていくしかなさそうだ。

 二人共何故か理性が止めている以上の量を運び出そうとしてしまっていて知らず知らずにこの部屋の呪いのようなものにでもかかっつぃまったのだろうか?
 双剣だけを抱えまだ身軽なフランチェスカは”冷静なのは私だけのようですわね”なと思っているのだが今なにをしているかというと。
 何故かその場で着衣を脱ぎ捨て双剣の横に置いてあったビキニアーマーへと無意識に着替えてしまっているのだ。
 その豊満なわがままボディに合う鎧があったのも驚きなのだが、本人が全くそれに着替えていることに違和感を覚えていないというのが恐ろしいところで。
 もしかすると呪いのアイテムだったのかもしれない……と後に思い返す事になるのだった。

 かくして三人の調査は無事(?)終了し宝物庫を後にすることになる。
 本番はこれからなのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

エルーゼ・フーシェン
・華澄と共に動く

「昔の宝かぁ。こういうの初めて」
華澄と共に話しながら進み、財宝を発見したら調査を行うわ。
魔力を感じるものなら、装備の強化に役立つかもしれないから持って帰る。
宝物庫を出ると、床からガスが噴出して……。
「身体が……熱い……」
これ、あの時の副作用と同じ敏感になるのと同じじゃ。
ダメ……抑えきれない。疼いて……華澄を襲うかも……。
なんとか抗って抜け出さないと。持ち帰れば……。
「はあ……はあ……華澄ぃ♥」

※アドリブ、絡み、お色気OK


藤宮・華澄
・エルーゼと共に動く

「こういう冒険初めてでワクワクします!」
まだこういう場所には来たことないから楽しみ!
宝物庫には群竜大陸に関する情報があるかもなので、見つけたら『クロビス』に記録しておこう。
「うーん、魔力の高いものを持っていきましょうか」

罠があるみたいだから気をつけないと……って思ってたら。
「きゃっ!」
粘液を浴びてしまうなんて……おまけになんだか身体が熱くなってきて、下腹部にも違和感が……。
「こ、これって」
脱いで確認したら……男の人のアレが。
「な、なんで!?」
エルーゼ先輩も様子がおかしい。
「せ、先輩?」
されるがままになり、感じやすくなって……。

「お姉さま♥」
※アドリブ、絡み、お色気OK




 宝物庫に到着したエルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)とその後輩である藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)が辿り着いた時は宝物庫にはまだ誰もいないようで二人はさっそく明かりを確保しつつ捜索を始めていた。
 「こういう冒険初めてでワクワクします!」
 華澄がクロビスという名のタブレットを持ちながら周囲の品々を撮影したりスキャンしたりとさっそく作業を始める。
「昔の宝かぁ。こういうの初めて」
 相槌を打ちながら見渡せば財宝の山に目が泳ぐ、あまりにも多すぎてどれを持ち帰ればいいのやら。
 持てる量には限度があるのだから厳選しなければならないだろう。
「うーん、魔力の高いものを持っていきましょうか」
 華澄がキリがないのでざっとした基準であるがそう切り出すとエルーゼも同意してこくりと首を縦に振る。
 よく考えれば二人共そんな調査に関して得意というわけではないのだから。
 だがそれでも魔力の強いアイテムであれば今後の装備強化にも使えるかもしれない、そう考えて片っ端から魔力の強そうな物をチョイスしていく。
「これなんてどうでしょう」
「鎧か何かの部品かしら……?」
 二人は持ち寄ったアイテム類を分別しその中でも魔力の強そうな物を鞄へと詰め込んでいく。
 その中には瓶に入ったままの液体やポーションといった物までがあり、どれも魔力を帯びているのか腐ることもなくうっすらと光りその存在感をアピールしてきているのだ。
 中にはガスを発生させるようなマジックアイテムまであったりと本当にこの宝物庫は勇者に絡んだものなのだろうかと心配になるぐらいである。

「これぐらいでいいかしら?」
「十分だと思いますよ先輩」
 二人は抱えた荷物の山を背負い宝物庫を後にし扉の外へと歩き始めた。
「きゃっ」
「えっ 何きゃああ」
 帰路に待ち受ける罠に気をつけないとと思ったとき華澄が足元の突起に躓きエルーゼにひがみつくようにして倒れこんでしまった。
 パリン。
 ガラスの割れるような音と共に華澄がポーチに直していたポーションの瓶が割れ中身の粘液状の物が下半身を濡らしてしまった。
 エルーゼのほうも抱えていた魔道具から噴き出したガスを浴びてしまい……。
 変化はすぐに訪れた。
 「身体が……熱い……」
 エルーゼが身体の芯から巻き起こる疼きに耐えかね息を荒げていく。
「えっこれって……」
 華澄も自らの身体の変化に気付き手で触れてみると自らの股間にあってはならないモノがあるのに気付き先輩を頼ろうとエルーゼを見るのだが。
 エルーゼのほうがどうやら発情系のガスを吸ってしまったらしく気付けば押し倒されてしまい服を脱がされていたのだ。
「はあ……はあ……華澄ぃ♥」
「せ……先輩!?」
 熱く交わされる抱擁そして接吻にいつしか華澄の表情も蕩けていき。
「お姉さまぁぁ♥」
 二人の姿が重なり宝物庫の扉が閉じてしまえば迷宮の通路に二人の熱い嬌声が響き渡るのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

郁芽・瑞莉
遺跡調査ですか……。アックス&ウィザード世界らしくていいですね!
しかも勇者の伝説となれば、胸がときめきますね!

宝物庫の調査には人数が必要でしょう。
ここは分身たちと共に宝物庫の調査ですよ!

まずは壁画が無いか宝物を動かしながらチェック。
ある場合はここは文明の利器であるデジカメで撮影です。
また魔力がある宝物を一つ一つチェック。
その時、大きな水晶球を手に取った際に、
封じられていた魔法が発動。
一瞬目がトロンとするもすぐさま戻って。
「何やら大きな魔力を秘めている様子。これを持って帰りましょうか」
その魔法は彼女の様々な感覚を鋭敏にするもの。
その効果は触覚にも及んで。
布地が擦れる度に気持ち良さが溢れる様に。


月宮・ユイ
確かに辿り着くのはそう難しくなかったですね
まずは一通り見て回り”情報収集”といきましょう
”念動力・怪力”で重たい物動かし、[コスモス]は飛行付与の外套に

〔WIZ〕ちょっと危険ですが、強い魔力が宿る物を探してみます
発見物:菱形の宝石
どうやら装備を収納しておき、状況に合わせ展開できる魔法の品
調べる為干渉した所不具合か使用者登録がなされ強制装備変換、加え破損させずに解除困難。
しかも収納装備の多くが破損しており、残っているのは普段使いしにくい変或いは恥ずかしい様な物ばかり(デザインお任せします)
「な、なんですか、これっ。使用者に合わせたサイズ変更等妙に優秀みたいですけど…」

絡みアドリブご自由に




 宝物庫の前で鉢合わせた二人は思わぬ再会に握手とハグをしていた。
 遺跡調査、とりわけ勇者の伝説に纏わるものともなれば胸がときめきやる気満々の郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)と情報収集という得意分野で今回も活動している月宮・ユイ(死ヲ喰ラウ連星・f02933)は以前にも何度か顔を合わしており知らない仲というわけでもないのだ。
 気心の知れた面子がいれば何かとやりやすいと二人は宝物庫の調査を二人で進めることにしたのだ。
「宝物庫の調査には人数が必要でしょう!」
「えぇ、まあそうなんだけど?」
 突然の瑞莉の前振りに思わずそのまま返してしまったユイだったが、印を結び詠唱を終えると瑞莉が30人以上に増えて思わず尻餅をついてしまった。
 コホンと咳払いをして赤面しつつあくまでクールに宝物の調査を始めるユイに瑞莉も苦笑い。
 瑞莉の分身達がデジカメを使い壁画などを撮影し始めたようなのでユイは宝物のほうから一つ一つチェックを始めていた。
 やはり勇者の遺物というからには魔力が篭められていると想像するのが一般的だろう。
 金貨などに埋もれているとそれなりの重量なのだが念動力でズラしたものを多少の怪力で補う分には問題なく作業は進める事ができていた。
 精霊コスモスを飛行する外套のように使い集めた物をそこに収納していけばかなりのペースで作業が進んでいるようだ。

 一方の瑞莉も分身達が壁画撮影をしている間に自分自身で調べているのはやはり魔力が篭った宝物のようで、ひとつひとつ手に取っては調べていくのだがふと何かの輝きに気付き金貨の山から掘り出し手に取ってみる。
 それは頭ほどの大きさの水晶球だったのだが手に取った瞬間そこから発した魔力が瑞莉の瞳に幾重にも映し出されそして吸い込まれていく。
 濁っていた瞳が光を取り戻すとこの水晶球はぜひとも持ち帰らねばという焦燥感に襲われてしまっていたのだ。
「何やら大きな魔力を秘めている様子。これを持って帰りましょうか」
 さっそく水晶球を袋に詰め直したのだが、ただそれだけ動いただけで全身に電気が走り瑞莉は思わず変な声を出しそうになり思わず口を押さえていた。
 たった1分ほどのことだというのに胸の先端が尖っていく感触まで伝わってくればこれはもしやと思っても後の祭り。
 気付けば内股になり太ももを擦り合わせているなど同席しているユイに言える筈もなく物陰へと身を隠そうとしていたのだが、その時別の金貨の山からユイの驚くような声が響き渡るのだった。
「きゃああ!?」
 驚き駆けつけてみるとそこにいるのは菱形の宝石を持ったビキニアーマー姿のユイの姿であった。
 しかもそれは覆う面積が極端に少ないマイクロビキニアーマーと呼ぶほうが正しい代物でユイの肢体が余す事無く丸見えになっているような状態で、何が起こったのか瑞莉が理解するにはあまりにも刺激的なものだったのだ。
「な、なんですか、これっ。使用者に合わせたサイズ変更等妙に優秀みたいですけど…」
 菱形の宝石に念をこめたりしているようだが変化はない。
 聞けばどうやら魔法の宝石の効果で強制的に装備が変換されてしまったのだが、元に戻すにはこの宝石を破損させるなりしないと脱ぐ事すら不可能のようだとわかるまでに時間はそうかからなかったのである。
 こうなれば調査のために一度このまま帰るしかないのだと覚悟を決めたユイなのだが、目の前にいる瑞莉の熱い視線にどうにも気分が落ち着かないようだった。
 瑞莉にしてみれば先ほどから着衣が擦れ自然と欲情したような視線を向けてしまうことに気後れもあるうえにユイの肢体がほぼ丸見えのこの状況ではまた間違いを犯してしまいそうで何も言い出せない状態なのだ。

「そ、そろそろ情報を持ち帰りましょ……」
「で、ですね……賛成です」
 手を繋ぎ宝物庫から退出した二人の後ろで静かに扉が閉じられたのである。

 探索は次の段階へと進み始める、略奪者を逃がすまいと発動する罠の世界へと。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 冒険 『脱出』

POW   :    障害物とオブリビオンの攻撃を力尽くで退け、力の限り猛進する

SPD   :    障害物をオブリビオンの攻撃を華麗にかわし、風のように疾走する

WIZ   :    障害物を利用しオブリビオンを足止めしつつ、最短の脱出ルートを探る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



宝物庫の扉が閉じられると古代遺跡全体に魔力回路が行き渡るのが誰にでも感じられるようになっていた。
 先ほどまでいくら調べてもわからなかったこの建物内における耐盗掘対策が今、発動しそして略奪者である猟兵達を逃がすまいとその動きを活発化させたのだ。

 古代遺跡全体が揺れるように数々のギミックや罠が露出し始めると、全員が一つの共通した認識を持つようになっていくのである。
 それは一刻も早くこの場から立ち去りそして『脱出』すべきなのだと。

 途中この古代遺跡が作り出した人造のオブビリオンともいえる者達が行く手を阻むかもしれない。
 それはウォークなのかコボルトなのかドラゴンなのかはたまた触手の群れなのか、何が出てくるかなど誰にもわかりはしないのだ。
 言える事はたとえ弱くても持ち出した宝物を守りながら移動する以上、一気に逃げ出す事など出来ないであろうということだ。
 上手くピンチを切り抜けれるかどうかは猟兵達次第なのだ。

 こうして猟兵達の脱出行が幕を開けることになったのだ。
四王天・燦
「アタシの実力を試すときが来た!」

扉に当たったら罠チェック→聞き耳→解錠。
ウォークでも来たら「邪魔するな殺すぞ」と神鳴一閃。強敵でなければ、扉や通路・玄室の罠や高難度の鍵との戦いこそ本懐

宝物庫で入手した鍵束を試したり、毒針を間一髪で指で摘んでキャッチしたり。
石化ガスを食らって身体のあちこちが変質して恐怖に半泣きになったり。
針金や棒で罠を固定して見事に攻略したり

最終手段は符術『百鬼夜行』で影と化して強行突破だけど…これは負けにカウントだな。
「○勝○敗か」
勝敗数は判定結果にお任せさ

「うそーん…収穫は王冠と鍵だけかよ?!」
出口に近づいたときに石化ガスで鞄の財宝が石になっていたことに気付くのでしたとさ




 宝物庫を出た瞬間、ここに来るまでまるで無害だった古代遺跡の通路がその牙を剥き始めるのを四王天・燦(月夜の翼・f04448)はシーフとしての勘で肌身に感じ取ることができていた。
 これは一筋縄ではいかないかもしれない、そう思わせるに十分なプレッシャーといえるものがそこには確かに存在しているのだから。
 さーってと伸びをすると頬を叩き気合を入れる。
「アタシの実力を試すときが来た!」
 ここからはシーフの本領発揮の時なのだ。
 行きの道中とは通路の形状すら変化しているという徹底振りに思わずニヤリと口元が歪んでしまう。
 鍵の掛かった扉を見つけ近付くと聞き耳を行い奥の部屋の安全を確認すると次の作業に取り掛かった。
 鍵穴を調べる前に一応のため剣を翳してみると、鍵穴の中から小さな矢が飛び出してきて剣に弾かれた。
 知らず鍵穴を覗き込んでいたら今頃目に刺さっていたかもしれない。
 宝物庫から持ち出してきた鍵束をいくつか試しガチャリと合う物を見つけるとゆっくりと開け中を伺う。
 一応のため小道具の中から取り出した小ハンマーで鉄のスパイクを扉の蝶番付近に打ち込み勝手に閉まらないように加工もしておく。
 気を良くして部屋に入るなり足首ぐらいまで沈む微妙な落とし穴に落ち、気を削がれた所に頭上から液体が注がれ濡れ鼠に。
 まさかの複数罠の連携にシーフの闘争心に火が点いてしまった、次々と襲い来る吊り天井や毒針さらには召喚されてきたウォーク達に囲まれもしたのだが。
「邪魔するなら殺すぞ!」
 雷を纏った剣を一閃し睨みつけてみればウォーク達は情けない悲鳴をあげながら皆逃走していくのだった。
 だが本当に手ごわい罠はこの後に襲ってきたものだったのだ、その恐怖の罠の正体とは……石化ガスである。
 いきなり壁から噴き出したガスを腕でガードした直後異変は起こった。
 利き腕が急に重くなり先端から石化が始まりはじめたのだ、これにはさすがの燦も背筋が寒くなる。
 もしも元に戻らなかったら……それはとても耐えられない人生になるだろう。
 片足や腰、背中のバックパックにもガスを浴びてしまい半泣きになりながら進むのだが出口は未だ見えず、恐怖に打ち負け符術『百鬼夜行』で影に変化して一気に出口へと辿り着いた燦は大の字になり寝転ぶと手足が元に戻っていることに気付き一息つくことがやっとできたのだ。
「8勝3敗か……」
 これはしょうがない次はもっと精進すればいいのだから。
 だが……それは横に置いておき手に入れた財宝のチェックだなとバックパックから中身を出してみれば……。
「うそーん、収穫は王冠と鍵だけかよ!?」
 哀れせっかくの財宝の数々も石化ガスで全て石になったまま元に戻る様子がない。
 草むらに寝転び石化した財宝を周りに放り出すと燦は大きな声で笑い始めた。
「次こそはもっとすごいお宝いただいてやるんだぜ!」
 古代遺跡の前に暖かな風が通り過ぎた。

成功 🔵​🔵​🔴​

イングリッド・カッセル
【POW】

迫る無数のコボルトを黒剣で捌きながら…いや、捌ききれずにいくらか攻撃に晒されている
理由は簡単、身につけている装飾品のせいで動きが制限されているからだ

…何故、これほどの量の宝物を身につけてしまったのか
今更後悔しても遅いが、不思議と宝物を手放すという選択を取る気にはなれない
これは今回の冒険の成果なのだから

それにしてもコボルト達は私を殺すことよりも拘束し
宝物を剥ぎ取ることが目的のようでじわじわと囲んでいる
…いや、宝物もそうだが服も剥ごうとしていないか?
気のせいだよな…コボルトがダンピール相手に性的に襲い掛かるわけがない
いざとなれば【血統覚醒】して切り抜けるまでだ!

(絡み&アドリブ歓迎です)


弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です。

【SPD】



むむ!? 何だかやばそうな雰囲気……。
そう言えば、トラぶるが起こるって言ってましたね。
エッチなハプニングでも起こるのでしょうか?それとも誰かが虎ぶってしまう呪い?

何にせよヤバそうなので私は【ダッシュ】で一人で逃げ去りますね。

あ、出口が見えてきました。
んぶっ?!

な、何ですかこれ……、蜘蛛の糸……?

っく、足が地に付いてないので【怪力52】でも伸びるばかりで切れませんね……。

でもこんな所で人狼咆哮を使ったら出入り口が……。

蜘蛛が来る前に何とかしないと。





(駄目でした。他の猟兵が来た頃には銀花は糸でグルグル巻きで食べられてる真っ最中です。)




 迫り来る無数のコボルト達を黒剣で捌きながらイングリッド・カッセル(血の権利・f17781)は違和感を感じていた。
(おかしいコボルトといえばアルダワ魔法学園に出没するモンスターのはず、それがなぜアックス&ウィザードの世界に???)
 確かにモンスター種としてはファンタジー系で似ているとはいえ何かがおかしい、だが今はそれを検証するにはあまりにも手数が足りていない。
 また一匹斬り伏せると息を整え構え直し次にそなえるのだ。
 つい先ほどまでもう一人の猟兵がいたのだが……。

 少し時間は戻ることになる。
「むむっ!?何だかやばそうな雰囲気……」
 宝物庫を出た直後に感じる違和感に弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)が周囲を見渡し身構える。
 思い返せばうさんくさそうなグリモア猟兵の言葉が一つ二つ混じっていたことを思い出すことができた。
『トラぶるがこるかも』
 発音が微妙にトブルじゃなかったですし、エッチなハプニングが!?それともだれかが虎ぶてしまう呪い???
「何にせよヤバそうなので私は先に行きますねー!」
「ちょっ……一人では危険だ!」
 制止するイングリッドを振り切って銀花が走り出しあっというまに迷宮の闇に消えていく。
 今から追いつくのは少し辛いだろう、あまりにも身に着けてしまった装飾品が多すぎてスピードがでないのだ。

 時間は今に戻ってくる。
 イングリッドの本来の実力ならばこの程度の相手に遅れなど取る事はありえないのだが先ほども感じた通り装飾品を身に付けすぎ動きが遅すぎて雑魚であるコボルトにさえ遅れを取る始末なのだ。
 一斉にしがみつかれ腕輪などを剥ぎ取られていく段になりようやく嫌な予感が現実になるのだと覚悟を決めるしかなかったのだ。
 ビリビリビリ
 装飾品と共に着衣の裾から破り捨てられ始めると思わず何が起こっているのかと目を白黒させるしかなかった。
(…いや、宝物もそうだが服も剥ごうとしていないか?気のせいだよな…コボルトがダンピール相手に性的に襲い掛かるわけがない……よな???)
 宝物を剥ぎ取られ終わりすでに剥ぎ取られる物はないはずだったのだがコボルト達の手は次々と衣服を破りすて剥ぎ取っていく。
 礼儀正しくきちんと着込んでいた着衣から素肌が外気に晒されとても気分のいいものではない。
 あまりの屈辱に耳まで真っ赤になっていきそしてイングリットの瞳が真紅に輝いた!

 宝物庫から出てすぐにピンチに陥ったイングリッドを置き去りに逃げてきた銀花だったが、ふと頬に当る違和感に気付き手でそれに触れてみる。
 それはとても細く暗ければ全く気付けないほどの細さの蜘蛛の糸。
 さすが古い古代遺跡だけあって蜘蛛の巣も張っているのだなとさらに進むうち不快感がいよいよ限界に達しようとしていた。
「な、何ですかこれ……、また蜘蛛の糸……?」
 出口近くまで到達したころになると気付けば手足の自由も奪われしまも宙に浮くほどの位置に差し掛かってしまっていた。
 こうなってしまうと自慢の怪力も踏ん張りが利かず上手く脱出するには何か別の方法を使うしかない。
(人狼咆哮を使ってもし天井が崩れてきたらと思うとさすがに使用を躊躇われてしまう)
「蜘蛛が来る前に何とかしないと……」
 もぞもぞと動く銀花の後ろの暗闇にいくつもの赤い光が近づいてくる。
 蜘蛛の糸を伝わり蜘蛛がゆっくりと近付いてくる、あまりにも巨大なその蜘蛛の牙がガチガチガチと音を立て銀花の身体に迷わず喰らいついたのだ……。
「いやあああああ!?」
 迷宮にか弱い悲鳴が響いていく……。

「はぁ……はぁっはぁっ……」
 イングリッドが血統覚醒による疲労をその身に刻みつつよろめきながら出口周辺まで辿り着く事がようやくできていた。
 その身は下着しか残らずあまりにもボロボロでどうにか持ち出せたのは一握りの装飾品のみ。
 必死で大暴れしたせいか大半は通路に落としてきてしまったのだ。
「んーーんーーーーっ」
「ん?」
 どこからか声がした気がする、気になったイングリッドが左右を見渡すがそこにも人影などはない。
 まさかと思い頭上に照明を向けるとそこにいたのは蜘蛛の糸でグルグル巻きにされ逆さまに吊られている銀花の姿。
 何本かが猿轡のように口も塞いでいるので声も出しにくかったようだ。
 一閃。
 イングリッドの黒剣がそれを断ち蜘蛛の糸の中から銀花が地面に落ちてくる。
 それをどうにかキャッチしてみれば二人は重なるように床に転がった。
 疲労困憊のイングリッドでは銀花を受け止めるには少しきつかったようだ。
 そして二人は互いの姿を見て互いにぷっと吹き出した。
 宝物庫を出る時あれだけ持っていた財宝の山はほぼ失われ、互いに下着のみを残したボロボロの姿。
 そう銀花も蜘蛛に着衣を破り捨てられ餌を確保するかの如く糸にグルグル巻きにされていたようだ。
 二人は互いに肩を取り合うとすぐそこにある出口へ向けよろよろと歩き始めたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エルーゼ・フーシェン
な、なんとか脱出しないと。
まだ抜け切れてないけど、なんとかするしかないわね。
『ゲンドゥル』を抜いて『クロス・エレメント』で焔刃を形成して進むわ。
「華澄、大丈夫?」
華澄の様子からして障害物も退かしながらいくしかないかしら。
敵が出るなら斬り捨てていくしかないわね!
でもまあ、コボルトやウォークは出ないわよね?
出ても何とか対処しないと……。うう……身体が疼くけど、もって。
触手まで出てこられたらさすがに……。

(こんな時に、いてくれたら)
※アドリブ、絡み、お色気OK


藤宮・華澄
ま、まさかエルーゼ先輩としてしまうなんて。
おまけにまだ効果が消えないなんて。思い出したらまた……。
「だ、大丈夫です」
擦れて大丈夫じゃないけど。心配かけたくないし。
私も『試作型元素光線』で【援護射撃】して助けないと。
コボルトとウォーク、データだと学園都市にしかいないはずなのに。
でも撃破しないと危険だし、対処しないと。
なにかにおいがするし、熱くなってきた……。
え、あ……こっちにもきた……。

(助けて……兄さん)
あ、回収した宝は持って帰るわよ
※アドリブ、絡み、お色気OK


トリガー・シックス
「二人もいるのか」
落ちているタブレット、華澄のだな。ならばエルーゼもいるだろう。
あの二人もどこかにいるなら、探し出しておくか。
だがこの状況で探すのであれば、単独がいいだろう。
【地形の利用】で障害物を利用、剛刀に形成した『イザナギの覚悟』を抜き、飛び掛かったり奇襲して【暗殺】する。
大型の敵に対しては【忍び足】と『双子の道化師』による【迷彩】で姿と気配を消して忍び寄り、飛び掛かって首筋を斬る。
「迷子はどこだ」
二人を発見出来たら『再集結する部隊』でエコーチームを呼び出して救助する。
「治療はしておけ。この先に大物がいるはずだ」
「備えろ」
回収したものは持って帰るのか……。
※アドリブ、絡みOK




 宝物庫からの帰り道は行きとは違いおかしな事だらけだった。
 この世界には出ないはずの敵を見かけたりするなど普通はありえない、これには恐らく何らかの理由があるはずなのだ。
(な、なんとか脱出しないと)
 エルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)が後輩の藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)を引きながら通路を駆けていた。
 先ほどまでの情事の後のせいか二人共着衣にまだ乱れが残っているが今はそんんな事を言っている場合ではない。
 エルーゼはその辺りある程度割り切れているのだが華澄のほうはまだそこまで達観は出来ておらず。
(ま、まさかエルーゼ先輩としてしまうなんて。おまけにまだ効果が消えないなんて。思い出したらまた……)
 薬品の効果で普通ではなかったとはいえ未だに先ほどの違和感が抜けていないのか心に迷いがでてしまう。
 着衣の擦れが再び身体に熱を帯びさせてくるのが悩ましい。
「華澄、大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
 エルーゼはその反応を見て障害物は回避するんではなく排除しながら進もうと決断していた。
 あまり時間をかけると先に限界がきてしまうだろうという判断だ。
 そして現れた敵に刃を一閃した。

「二人も来ているのか」
 トリガー・シックス(黒衣の銃剣士・f13153)は床に落ちたタブレットを拾い上げそれが身内の物であると理解すると周囲を見渡す。
 先ほど何も持たずに出た時とは雰囲気が変わっているのだが今のところトリガーに対しては何も異変が起こらない。
 単独での捜索が無難であろうと二人を探しに進むのだが一向に罠も敵もあらわれないのだ。
 一度外に出てまた宝物庫まで戻る、だがその間に現れると想定していた敵や罠の存在すら全く感じられない。
 もしやグリモア猟兵が予知を間違ったのかと問いただしたくなるほどに順調に移動ができてしまうのだ。
 途中すれ違うはずの二人共会えないのはおかしいと判断したトリガは別のルートが無いかをさらに探す事になった。

 斬っても斬っても減らないコボルトにウォークといった者に対し剣を振り続けたエルーゼは疲労困憊といったところ、フォローに回る華澄にしても試作型元素光線で援護するのだがどうにも手ごたえがなかった。
 なんというかまるでいない敵相手に戦っているような?
(さっきからなにかにおいがするし……熱くなってきた……)
 あっ と華澄は気付く、目の前で戦っている相手は迷宮の作り出した幻影であり幻覚作用のガスにより過去に苦戦した相手の幻を見せられているだけなのだと。
 実際に戦っている相手は……迷宮より伸びている触手!
「先輩……これみんな幻覚……っ」
「えっ……まさかそんな!?」
 濃厚になる匂いにいつしか武器を落としたエルーゼと華澄に触手が絡みつきそして衣服を剥ぎ取っていくのだった。

 それから如何程の時間がたったのか二人に絡みつき嬲る触手が唐突に切り裂かれた。
「迷子はここにいたようだな」
 気配なく接近したトリガーの剛刀が次々と二人を縛る触手を切り刻み自由の身へと戻していく。
 その周囲でも呼び出されたエコーチームが奏でる銃火器の協奏曲が周囲の触手やそれが出現する魔道具などを破壊し確実に二人を救出すると治療に当り始めた。
「治療はしておけ。この先に大物がいるはずだ」
 そう言いつつ胸のうちで安堵するトリガーだったがここに来るまでは少し手間取っていたのだ。
 そもそも宝物を持ち帰らなかったトリガーに罠は発動せず延々とスルーされている状態であったのだ。
 しかも途中に出てくる敵はほとんどが幻覚性ガスによる催眠で見せられた幻。
 これでは肉弾攻撃で屠るだけではすまず色々と試行錯誤の末にこの場所まで来れたのだ。

 熱く絡み合ったばかりの二人は着衣を身につけるとそれでも戦利品は持ち帰ろうと無意識に手が動いているようで。
 これも一種の呪いか何かなのだろうと推理ができた。
(回収したものは持って帰るのか……)
 ここからは宝物を持った二人がいる、となれば罠はトリガーにも牙を剥くだろう、それを感じ取ったのか部隊に号令をかけエコーチーム+αは出発するのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
お宝にはトラップがつきものだよね!
でも、海賊たるものどんなトラップも怖くない!

(※トラップカード発動!「スリップオイル」!対象はスリップオイルでヌルヌルになってしまう!)
きゃっ!
いたた…お尻打っちゃった
身体中ぬるぬるで気持ち悪いし、滑ってうまく立てないよぉ
ウィーリィくんは大丈夫?
(※ここでもう一枚のトラップカードを発動!「ピンクガス」!対象は周囲から吹き出すピンク色のガスを吸ってなんだかとってもエッチな気分になる!)
ひゃあっ!?
あれ、なんだかヘンな気持ち…
身体中むずむずして、ぬるぬるが何だか気持ちよくなってきちゃった…
ウィーリィくんも一緒に楽しもう…?
(※サービス上等です)


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
(POW)
ま、いくらなんでもお宝持ち出してタダで帰してくれる訳ないもんな。
力ずくで強行突破だ!

障害物や敵襲は『料理の鉄刃』+『二回攻撃』で撃破して道を切り拓く。
シャーリーに危険が及びそうになったら大鍋の『盾受け』で『かばう』。
ただし、範囲指定型のトラップだと一緒に巻き込まれる形になるけど。
そんな訳だから変な罠とか踏むなよ?シャーリー。
……踏むなよ?

(アドリブ、巻き込まれOKです)




 宝物庫から宝を持ち帰るものには災難が降り注ぐ。
 そう出発前から聞かされてはいたのだがやはり実際に災難に合うまでは実感がわかないというのもしょうがない。
「やー!? お宝にトラップはつきものなのはわかるけど嫌ぁぁぁっ!!」
 シャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)の可愛い悲鳴が耳に心地いい。
 先ほどまで”お宝にはトラップがつきものだよね!でも、海賊たるものどんなトラップも怖くない!”とか言ってたのは秘密にしてあげよう。
「さっきから変な罠とか踏むなよ! シャーリーッ!!」
 宝物庫を出てからというものシャーリーが次々に踏む罠を大鍋で受け止めかばい、料理の鉄刃で切り裂いてきたさすがのウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)も天井から降り注ぐ大量の液体には無力であった。
 つるりと滑り尻餅をつく二人、それもそのはず二人が浴びたのはヌルヌルなオイルそのもの。
 ヒラリと足元に落ちているカードに『トラップカード:スリップオイル』など書かれている。
 おそらくこれをシャーリーが踏んだ事でトラップカードが発動したのだろう。
 だが浴びてしまってはしょうがない、気を取り直して出口を目指したい所なのだが踏ん張りがどうにもきかなく動きのとれない二人。
「いたた……お尻打っちゃった、ウィーリィくんは大丈夫?」
「俺は大丈夫だけどシャーリーはこれ以上怪しいカードとかいきなり触っちゃダメだぜ……」
 避難の声に手でごめんごめんと謝るがやはり足元が滑って仕方がない。
(身体中ぬるぬるで気持ち悪いし、滑ってうまく立てないよぉ)
 シャーリーの着用するスペーススク水にもオイルがたっぷりとかかり肌に密着すると擦れるだけで変な声が出そうになるのだが……。
「てっおい!シャーリー手元気をつけっ」
 気をつけろという前にまたうっかりとシャーリーが怪しげな絵柄のカードに触れてしまうと辺りに桃色の煙が充満し始めた。
「ひゃあっ!?」
「ひゃあじゃねぇぇぇっ!!」
 煙にまかれてうっかり足が滑ったシャーリーが転んできてウィーリィと重なるように倒れこんだ。
 二つの柔らかい膨らみに顔を埋めていれば鼻腔を擽るのは乙女の香りで、自然と手が伸び乳房を揉み始めてしまうのも仕方がない。
「くすぐったいよウィーリィ君くぅん」
「シャーリーが悪いんだぞ……こんなに押し付けてきやがって!」
 スペーススク水の生地の上からでもわかる豊満な乳房に指が食い込みそのままシャーリィーを押し倒した。
 馬乗りのままお仕置きとばかり力任せに揉み続けているだけというのに漏れ出す吐息はすでに感じ始めている雌の声へと声色が変わってしまっている。
「身体中むずむずして、ぬるぬるが何だか気持ちよくなってきちゃった…」
 そんな事を言われてしまえばウィーリィの理性が焼き切れてしまうのもしょうがない。
 荒い息を吐きながらズボンの盛り上がりを擦り付けているだけで我慢していたのもここが限界。
 ズボンを一気に下ろしはち切れんばかりの反り上がった剛直がを取り出すと海賊少女の口へと捻じ込み腰を振り始め……。

 それから十数分も立ち、ぜぇぜぇと息を荒げたウィーリィが大の字で寝転んでいるのだが一向に収まる様子のない剛直に自分でも呆れ顔になってしまっていた。
 もう治まっただろうと思うのはまだ早かったらしい。
 顔や胸を真っ白に染められたシャーリィーがすっかり発情しスイッチが入ってしまったようで、水着を横にずらすとゆっくり腰を落とし未だ衰えない剛直を呑みこんでしまったのだ。
 襞の擦れる熱い感触に思わず唸り声しかあげれないのを海賊少女は愉しそうに見下ろし。
「ウィーリィくん、もっと一緒に愉しもう…♪」
「くっ、後で覚えてっ……ろっ!!」
 上下する肢体を見せ付ける少女に対して少年のささやかな抵抗が下から突き上げ深く繋がりが続いていき、迷宮内に二人の喘ぎ声と水音が再び響き始めた。

 ”二人は問題なく脱出できた”と海賊日誌には書き記されているのだが真実は当事者たる二人にしかわからないことだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フランチェスカ・ヴァレンタイン
…このウォーク達、何だかものすごくサカってません?!
(”何故か”聖痕の魅惑効果が超過稼働中のようです?)

UCを撒いて蹴散らしながら進むものの、拘束トラップに恥ずかしい格好で引っ掛ってしまい、あえなく群がられて色々な体液まみれな目に遭わされてしまいます?

やがて蕩けた視界の隅で何かが妖しく輝き――
気がつけばウォーク達は消え、体液まみれな有様をぼやきつつも当然の事のように再度ビキニアーマーを身に付けて

出口へ向かおうとしたところで今度はコボルドの群れが…(以下、出口に着くまで繰り返し)

…何となくアレな目に遭うたびに3つの遺物が発する雰囲気が強力になっているような?

※アドリブ・絡み、その他諸々ご自由に~


郁芽・瑞莉
脱出の為に罠を符の力を使って上手く回避していきますよ。
でも動くたびに敏感になった身体に熱が蓄積されて行って。
滴る体液に汗で服はますます張り付いてしまい、ますます感じての悪循環。

そんな時ウォークの群れが襲ってきて、
最初は抵抗するも火照った身体では対応しきれずに倒されて。
とても大きい彼らの物を突き付けられた瞬間に理性が飛んでしまって。
「ここの所、可愛がって貰っていませんでした……、お恵みください」
つつーとなぞったり擦ったりして大きさを確かめて。
口付けを捧げて、自ら誘導して、全身で全てを受け止めますよ。
逆に絞りつくすまでたっぷりと楽しませて貰います。
その後はご一緒の方がいたら慰め合いつつ、出口へと。


月宮・ユイ
強制変更中:マイクロビキニアーマー
最低限過ぎて逆に協調する様で裸より羞恥心煽る
どうせ解除できない以上他も一緒に持ち帰りましょ

遺跡自体を魔術装置に…放出系は干渉が怖いわね
この罠に敵…勇者?媚薬に関する勇者もいた様ですし今更かしら
これ程の規模なら機能の核探すのも……『脱出』しないと
あら、何か違和感が

<機能強化>”学習力”で常時行動最適化
[ステラ+ケイオス]
”早業”で武器や盾へ変更し使い分け
”情報収集”<根源識>近接戦・罠発見/解除を補助
”怪力”動けない人が居れば抱き上げ運び”念動力・誘導弾”で武器操り攻撃
壁の模様変化してる?記録と比較……見ていると干渉が

絡みアドリブ歓迎
※お色気展開もご自由にどうぞ




 宝物庫から手を繋ぎ出てきたばかりの月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)と郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は通路を歩いていた。
 マイクロビキニアーマーを着用した事でほぼ全裸に近く、いっそ何も着ていないほうがましなぐらいの羞恥プレイを強いられているユイは横にいる瑞莉の視線が気になって仕方がない。
 瑞莉にしてみても横にいるユイの肢体についつい視線を向けているのもあるが水晶球を所持している事で感度が何倍にも高められ発情しているのか、服が擦れるだけで淫行を行うのと同様の刺激が全身を襲い双乳の先端が尖っているのが衣服の上からでもくっきりとわかる有様で……。
「その鎧。に、似合ってますユイさん……」
「瑞莉さんこそ、何だか熱っぽい様子……よかったら診察しますよ?」
 手を繋いでいただけのはずがいつしか腕組しながら歩くほど密着している二人が進行方向から聞こえてくる、くぐもる声に気付いたのは少し進んでからの事。
 近付いた先に見えてきたのは拘束系のトラップに引っかかり開脚したポーズのまま潤んだ瞳で二人を出迎えたフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)の姿だった。
 その全身は謎の体液ですっかり汚されており、身につけたビキニアーマーは全てがずれた場所に装着しているので豊満な乳房も股間の蜜壷も全てが丸見えの状態になっており足元には大きな水溜りが出来ているほどの光景に二人は慌てて駆け寄るのだった。
「大丈夫ですか!」
「今、解きますから待ってください!」
「た、助かりましたわ……あぁん、このウォークの触手達が離してくれなかったもので……」
 二人の手で全身を拘束していた縄のような物から解放されるとフランチェスカはそう言うのだが、今拘束していたのは明らかに人工物。
 どこにウォークがと思った二人はとにかくここを離れましょうとばかりに立ち上がらせ3人はその場を離れるのだが……。
 
「きゃっ、またウォークが!」
「こ、コボルトじゃないですかぁ……」
「二人共、いったい何を見て……あぁぁっ」
 瑞莉とフランチェスカがその場に崩れ落ち互いに絡み合いながら慰め合うのを足元に見ながら、ユイは壁の模様が色々と変化しさらには何かガスのような物を浴びるたびに皆がそれぞれ違う物を見ながら淫行に耽っていくのを見てこれらは全て幻覚なのだと理解することができた。
『情報収集:根源識』で少し未来を演算予測してみるのだがそこに見えるのは自らも幻影にかかり共に淫行に励む淫らな姿。
 それを回避しようとしたはずの指先はマイクロビキニアーマーへと伸び、桃色の先端を摘み転がし始める逆効果。
(媚薬に関する勇者様がいたようですし、まずは正気を取り戻すために発散しなければ……)
 思考もまたすでに桃色に染まりきっていて気付けばフランチェスカの双乳に吸い付いていた。
 
 ウォークに襲われた幻覚を現実として受け入れてしまっている瑞莉は、すでに理性が砕け散り自ら着衣を脱ぎ捨てると開脚しながら蜜が溢れ出す部分を指で広げてゆき……。
「ここの所、可愛がって貰っていませんでした……、お恵みください」
 なぞって見せたり擦ったりしている部分にフランチェスカが口付けし味わい始めるのだが当の瑞莉にはウォークに襲われているようにして見えていないようで悦びのあまり腰をくねらせ甘い声をあげてしまっていた。
 フランチェスカにしてもウォークやコボルトに何度も襲われ奉仕させられているようにしか見えていないので命じられるままに舌を使って味わっているだけなのだ。
 だがそのような行為を繰り返すうち二人の身につけるビキニアーマーに変化が現れる。
 ボトム側が性行為を行うために最適化されたように形状が変化していき、そこに現れたのは魔法具の呪いで雄と化してしまったユイとフランチェスカ。
 目の前にいるのは発情して雌と化した瑞莉となれば自ずと結果は見えてしまったようで二人して瑞莉に襲いかかると前後から挟み熱い口付けを交し合う。

 それから3人が体位も順番も着ている物も交換し合い長い長い”ウォークやコボルト”に襲われ続け半日以上。
 互いに触れ合っていない部分などない3人が息も絶え絶えに出口へと辿り着いた頃には外はすっかり夜になっていた。
 こうして3人はどうにか幾つかの遺物を無事持ち出す事が出来たのだが、事件はまだ終っていなかったのである。

 そう目の前に現れたのは……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

百目鬼・明日多
脱出を急ぐ最中、アイル(f02316)さんを見つけたので
合流しましょう。
このコイン袋が重くて、逃げるのが遅れて…と
言っている内に触手トラップが!
なんとか撃退しますが、変な汁を浴びたのが
気になりますね…ってアイルさんの様子が!?
アイルさんが無事になるまで、しっかり看病しないとですね。

…看病って白いのを注ぎ込む事じゃない気がしますけど…
なんだかとっても気持ちいですし、構わないですよね…
また触手が沢山出てきてますけど危害は無いですし
むしろ気持ちよくしてくれるし、気にしないでいいでしょう…

…って危ないところでした!?だいぶ出すもの出しましたが
正気に戻ったら、すぐアイルさんと脱出しましょう…!


アイル・コーウィン
さて、お宝もいっぱい手に入れた事だし、さっさと持ち帰らないとね。
と、途中で知り合いである明日多さんと出会ったので合流、一緒に脱出を試みるわ。

お宝を持ってる私はまさに無敵、どんな罠だろうと掻い潜ってみせる……と思ったら、触手のトラップ!?
いえ大丈夫よ、今はお宝こそ一番なのだし本気で避けて……と思ったら、宝石が一層妖しく光って身体が熱なって……!?
ちょ、ダメ、いにゃあああっ!?

んんっ……触手のせいなのか、この宝石のせいなのか、何故か全然身体の疼きが治らないから、明日多さんに身体の疼きを鎮めて貰う事にするわ。
明日多さんもヤる気満々みたいだし、いっぱい揉んで突いて気持ち良くなりましょう……?




「おっ宝~お宝うっきうき~♪」
 財宝も手に入れて心ウキウキなアイル・コーウィン(猫耳トレジャーハンター・f02316)が鼻歌交じりに帰りの道中を歩いている。
 先ほど手に入れた財宝の数々、ことにこの宝石を手に入れた事はトレジャーハント生活最高の成果ではないかとさえ思ってしまうほどに胸高鳴らせ先ほどから熱く火照る身体を鎮めるのに一苦労しているほどだ。
 本当ならもっと身軽に移動したいのだがすでに下着はびしょ濡れ、動くごとに肌にべちょりと張り付きいっそ脱いでしまいたいぐらいの不快さでとても走る気になれないのだ。
「あれ、そこにいるのはアイルさんじゃないですか?」
「明日多さんも来てたのかしら?」
 そんなアイルの後ろから声と共に知っている顔が現れた。
 百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)もまた持ちきれないほどの硬貨やコインの入った袋を引き摺りながら帰り道を急いでいた。
 普段の彼ならばこんな身動きが出来ないほどの量を持ち帰ろうとなどしないはずなのだが今回はなぜかこれだけの量を持ち帰らないとという強迫概念に背中を押されるかのように持ち帰ってきているのだ。

 二人は互いの収穫を確認し合いここからは一緒に行こうと意気投合する、正直何かあった場合は互いに助け合える事も少なくはないのだ。
 アイルにしても逃げるだけなら一人のほうが楽なのだが、今のアイルはお宝を持って無敵状態。
 どんな罠であろうと掻い潜って見せると自信に満ちサムズアップして見せるほどに上機嫌。
 そんなアイルに安心したのか明日多も袋を大事そうに引き摺り付いて歩くのだが……。
 落とし穴や落石のような罠を上手く回避して二人は少し狭い部屋へと辿り着いていたのだが、行きの道中とは古代遺跡の構造が微妙に変化しているのだと不意に二人は気付いてしまう。
(ということはこの部屋にも何かが?)  
 そう思った矢先、天井から突如降ってくる触手の群れにアイルは即反応し避けようとしたのだが……。
(これぐらい大丈夫よ、今はお宝こそ一番なのだし本気で避けて……ってあああああっ!?)
 本調子であれば余裕で回避できるのだが、身につけた宝石が怪しく光り始めると下腹部の疼きに思わず太ももを閉じ内股で擦りつけてしまう。
 そうなってしまえば回避するなど出来るはずもなく、頭から触手の塊に埋もれ掌だけが外に出ている無残な姿に成り果てていて。
「アイルさん! 今助けますから!」
 少し後ろにいたおかげで無事だった明日多が駆け寄りアイルの手を引っ張るが中でどう絡まっているのか簡単には引き出す事ができない。
 ようやく頭を外に引き出せばアイルの口内に潜り込んだ触手が歯ブラシのようにアイルを責め立てすでに蕩けているのが見て取れる。
 猫耳にもヘッドホンのようにへばりついた触手が淫らな音を常時聞かせることで聴覚からもアイルの理性を打ち砕き、さらに外へ引き出せば着衣はすでに原型を留めず引き裂かれ乳房に巻きついた触手が桃色の先端に噛み付くように咥え込んでいて内側では恐らく刺激を与え続けえているのだろう。
「もう、ちょっと……えいっ!」
「ふああ……っ」
 体重を一気にかけ全身を引き抜き抱き合うように床に倒れこむ二人、アイルはすでに全裸になっているうえ全身に粘液を塗り付けられベトベトに濡れてしまっていた。
「アイルさんご無事で……んぐっ んぐぐっ」
「あむっ……ちゅ」
 抱きついたままアイルのほうから唇に吸い付き二人の舌がいつしか絡み合う。
(アイルさんの様子がおかしい、元に戻るまでしっかり看病しないと……)
 明日多はそう思い治療するべく行動しようと思うのだが身体は自然濃厚なキスをし続ける事を選んでいる。
 キスしながら飲まされた唾液に先ほどの触手から吐き出された粘液が混じっていたのか変化はすぐに現れる。
 明日他の股間のテントに気付いたアイルが手でそれに触れ外へと取り出すと何の躊躇も無くそれを咥え奉仕を始めた。
「も、元に戻れるようか、看病しますね……はぁそこ歯を立てないで」
「ん……こんなに大きくして、これで看病してくれるの……かしら?」
 アイルの期待に満ちた目に答えるようにさらに反り返るのモノをさらに乳房で挟まれてしまうと明日多もまた熱が移ってしまったように腰を降り始め、すぐにアイルの顔が真っ白に染められてしまった。
 艶やかな表情でそれを舐め取ったアイルは徐に背中を向け四つん這いになると明日多に向けお尻を振って誘惑し始める。
 太ももを伝う蜜がすでに準備などいらない事を伝えているかのようで、未だ萎えることの無い明日他の剛直がそこに押し当てられ一気に楔のように打ち込まれた。
「ふ、太いぃぃぃぃぃ♪」
「あぁ……アイルさんの中、温かくて蕩けるように絡み付いてきてぇ♪」
 毛を逆立てピンと張る尻尾までを握られ後ろから激しく突かれるアイルはもはや獣ようなさ叫び声しかあげることが出来ず、突いているほうの明日多ももはや理性など残っていない性欲の獣そのもの。
 何度も何度も注ぎ込みそして繋がったまま散歩するかのように通路を進み始める二人。
 もはや出口の傍まで来て誰に見られてもおかしくない場所でさらなる激しさを増す交わりに終わりは無い。
 今度は仰向けに寝た明日他の上でアイルが腰をくねらせれば訪れる至福の刻。
 二人が交わる横を幾多の猟兵達が通り過ぎてもそれは終える事無く、それは出口周辺で巻き起こる次なるトラブル発生の時まで続くのだった。

 など二人の衣服や財宝が触手罠の部屋に放置されたままになっている事に気付くのはまだ先のことなのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『レッサーデーモン』

POW   :    悪魔の三叉槍
【手にした三叉槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    金縛りの呪言
【手で複雑な印を結んで】から【呪いの言葉】を放ち、【相手を金縛り状態にさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    呪いの鎖
【投げつけた三叉槍】が命中した対象を爆破し、更に互いを【呪われた漆黒の鎖】で繋ぐ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 迷宮からようやく脱出する事の出来た猟兵達の前に仕掛けられた魔方陣から出現した大量のデーモン達がその姿を見せていた。
 デーモンとはいっても下位のさほど力があるわけでない者達なのだが、迷宮から出てきたばかりで疲弊している猟兵達にとってはもしかすると苦戦するかもしれない相手である。
 数が多く一体一体相手ならばさほど手間取らず勝利できる相手なのだろうが、いかんせん同時に襲い掛かることを得意とする相手のようで油断はならない。

『GFUFUFUFU、勇者という餌に喰いついた愚かな冒険者ほど美味い贄はないな』
 デーモン達が次々と口を開き挑発をしてくる。
『財宝はどうだ目を悦ばせたか?呪いの武器の数々はお前達を魅了してやまなかったか?』
『過去にお前達が戦った敵の幻影は恐ろしかったか!』
 口々に罵るように声をかけてくる相手に唇を噛み締める者もいただろう。

『迷宮と罠で弱りきった冒険者のお前達にはここで生贄になってもらう、さらに偉大なる我等が主の復活のために!』
 天を仰ぐように手を広げ高らかに宣言するとデーモン達は包囲の輪を縮め始める。
『男は皆殺し、女子供は嬲り飽きたら生贄だGYUFUFUFUFU!!』

 こうして最後の戦いは幕を開けたのだった。
イングリッド・カッセル
全て手の平の上とでも言いたげだが、しかしここで貴様らが敗れれば全てご破算ということを忘れるなよ
と、下着姿で言っても決まらないか…
ならば真の姿を開放、真紅に輝く瞳に牙を覗かせたヴァンパイアの姿を取り
【黒風鎧装】を使用し一気に攻める!

一気に突っ込み真の姿の力頼りに黒剣を振るい
多少の傷も物ともせず短期決戦を臨むが
疲労が激しい…コボルトに痛めつけられた事が効いているだろうか
だが例え敵に捕まり嬲り者にされようとも私の心が折れなければ……
むしろ嬲って勝ち誇り油断している隙を突けば…?

い、いや弱気な考えはよそう私は何を考えているんだ
このまま倒しきれば良いだけの話なのだ!

(絡み&アドリブ、ピンチ歓迎です)


弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です。


【SPD】



はぁ、はぁ……。
喰らい付かれて、血が付いた服は蜘蛛に食べられて、傷は、こちらに来る人の気配とタイミングを合わせてユーベルコードの不死身の人狼で治したのでイングリッドさんには服を剥かれたとだけ見せるのには成功したようですね……、ちょっと凄惨だったので人に見せられる状況では無かったですし。

さて、私の刀は何処かへ持っていかれてしまいましたが、床に落としてしまっていた宝剣を使って斬り抜けましょう。

ますはこの状況を脱するのが最優先!
初手でユーベルコードの鋭刃線閃を放って敵の足を斬り落として【ダッシュ】で逃げます!



ぐっ?! か、体が動かない……?




『GYAHAHAHAHA』
 下卑た笑い声が辺りに響き渡る。
 迷宮の外でレサーデーモンと対峙するイングリッド・カッセル(血の権利・f17781)はジリジリと間合いを詰めてくる下等な悪魔達に対し油断なく黒剣を構えていた。
「全て手の平の上とでも言いたげだが、しかしここで貴様らが敗れれば全てご破算ということを忘れるなよ」
(と、下着姿で言っても決らないか……)
 強気の発言で気を削がれないよう注意するイングリッドだったが内心は今の姿に少し負い目があるのを自覚しているのも確かだった。
 迷宮脱出時にこの世界にいないはずのコボルトに装飾品と共に衣服まで奪われてしまい、取り戻す事ができたのは下着のみ……それでも何もないよりはましなのだが。
 レッサーデーモンの持つ三又槍が地面に突き刺さるのをバックステップで避けるがこのまま戦っても勝機はない。
(無理でもやるしかない……っ)
 真紅に輝く瞳が覚醒し牙を覗かせヴァンパイアにより近付いたその身には漆黒の旋風が渦巻き唸り声を発し始める。
 縮めたバネのように収縮した状態から一気にその漆黒の暴力は解き放たれた。
 一直線にそれは加速し黒剣が一閃すると軽々と一匹目のレッサーデーモンの首が宙を舞い地面に転がった。
 その死体と化した胸板を三角跳びのように蹴り真横へ飛び二匹目がその餌食になるとさすがのデーモン達も間合いを取り直し包囲の輪が少し広がっていく。
 だがイングリッドの勢いはそんなものでは止まらない。
 死体の三又槍を奪い投げつけ、それと同時に間合いに入り込むと3匹目にもトドメを刺し次の得物に狙いを定める。
「危ないっ!!」
 だが死角から投げつけられた三又槍への反応が遅れ串刺しにされる寸前、それを切り払いイングリッドに背中を合わせ助けに入った剣士がいた。
 弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)がようやく合流し戦闘へと加わったのだ。
 先ほど蜘蛛に食われかけ血みどろの傷などは『不死身の人狼』でどうにか治す事が出来たのだが、治し足りなかった分も先ほどまで物陰で癒すのに多少の時間をくっていたのだ。
 しかも愛剣を蜘蛛に奪われてしまい替わりの剣を見繕うのに手間取ったのも原因の一つといえた。
 造りの粗い物では剣圧に耐えれずすぐに折れてしまうのだ。
 だがたまたまだが持ち出していた装飾品の中にどうにか耐えれそうな宝剣がありそれで急遽参戦することができたのだ。
「ハアハア……少し遅すぎだな?」
「いや何……真打は遅れてですよ」
 互いに背中を預けあいニヤっと笑い合うと二人。
 だがこの二人、この後どうするかについて正反対の事を考えているため少しばかり歯車を掛け合わせるのに努力が必要となる。
 万が一の時は捕まり嬲られようとも最後には敵を撃ち倒すを目指すイングリッド。
 多勢に無勢、まずはここからの脱出を目指す銀花。
 この際はより動きの早い銀花がまずは動きを見せていた、いやすでに行動を終えていた。
「研ぎ澄まされた刃に斬れぬ物無し!」
 一番手薄なデーモンを狙い一気に間合いに踏み込むと屈んだ状態での横薙ぎから一瞬遅れデーモンの両足が切り裂かれデーモンは崩れ落ち倒れこむ。
「今ですイングリッドさん!」
「えっ、何!?」
 銀花のあまりの早い斬撃と行動に背を向けていたイングリッドはワンテンポ遅れて振り返るのだが、駆け出した人狼少女を脅威と感じたのかデーモン達の狙いは一人に絞り込まれ……。
 包囲の輪を抜けかけていた銀花がビクリと硬直しそのまま倒れこんだのだ。
「ぐっ?! か、体が動かない……?」
 複数デーモン達からの金縛りの呪術がその動きを封じこめ銀花の思惑を打ち砕きにかかる。
 急ぎフォローに入るイングリッドだが、金縛りで身動きの取れない者を守りつつ複数と戦うには疲労の蓄積が溜まり過ぎていた。
 デーモンの伸びた手が残っていた僅かな下着さえ剥ぎ取り全てが晒されてしまう。
 宝剣を杖にしどうにか立ち上がった銀花もまた残った下着を剥ぎ取られ二人への包囲網は徐々に狭くなっていき……。
 一斉に飛び掛るデーモン達の手が伸び二人の悲鳴が周囲の森に響き渡るのだった。


 少しばかり時間がたった後、疲労困憊の二人がさまざまな体液を浴びた状態で発見される事になる。
 その周囲には剣で切り裂かれ絶命したレッサーデーモン達の死体が転がり、この場でどれほどの激闘が繰り広げられたのかは二人の口から聞かねばわからないほどの有様だったという。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

四王天・燦
クラウンを頭に乗せて戦闘。
「石化していたアタシを襲わない時点でオツムがレッサーなのさ」

序盤は防戦気味。
武器受け・見切りで槍を凌ぎ、破魔で呪言を破る。
神鳴で一匹一匹貫いていこう

体を良い感じに動かして、迷宮突破の疲労が抜けてきたら「温情タイム終了!」ってことで符術『力場の生成』で戦場を跳び交い、鋼糸・デストラップをデーモンどもに巻きつけていこう。
「財宝の返礼品だぜ」
絞めあげ・縛ったデーモンたちのど真ん中に爆弾・カウントダウンをセットだ

虫の息のデーモンのお目目に石貨(元金貨)を三途の川の渡し賃として6枚捻じ込んで拷問。
罠使いのプライドだ。迷宮を組んだのはデーモンか元からあったのかは聞いておかなきゃな




 レッサーデーモン達の咆哮と怒号、そして断末魔の声が絶え間なく響く戦場がここにある。
 財宝の一つであるクラウンを頭に乗せ愛刀『神鳴』を振るう四王天・燦(月夜の翼・f04448)の剣筋に迷いはない。
 迷宮から出る頃には石化の効果はほぼ回復し動きにも十分キレが戻ってきていた。
「石化していたアタシを襲わない時点でオツムがレッサーなのさ」
 自然と言葉にも余裕が混じり始めていく、さすがに石化したままでは苦戦は避けられなかっただろうがここまで回復すればもう十二分に実力を発揮できることは間違いない。
 そうなれば多少の事では遅れをとらないだろうとの打算もあった。
 また一匹脳天を雷纏う刃が貫きトドメを挿した所で急に全身に呪詛の如き金縛りが襲いかかる。
 見れば周囲にいる数体が一匹を犠牲にした隙に呪印を組み燦に対して一斉に金縛りをしかけてきているのだ。
 一体ずつならば身につけた破魔の力ですぐに対処できるのだが、同時にいくつもの呪印となるとそうはいかない。
(少しばかり頭は回るようだが詰めが甘いぜ!)
 一斉に呪印、そして一斉に襲い掛かるではタイムラグが生じてしまう、そしてこの戦場においてそれだけのタイムラグがあれば最低限の見切りは可能なのだ。
 三又槍の一撃をあえて受け吹き飛ばされる事で一斉に狙われていた包囲網の中心から離れ、さらに符術『力場の生成』で作り出した足場でさらにデーモンの頭上を跳躍することでどうにか包囲網の外側へと着地する。
『GARURURURU!!』
 それを見て突進の方向を変えてたレーサーデーモン達が群がり突撃を仕掛けてくる。
 その怨讐に満ちた三又槍が燦に届く寸前、突然動きが止まりデーモン達の全身から鮮血が飛び散った。
「温情タイム終了だ、デーモン共」
 先ほど吹き飛ばされ足場を作り跳ぶ間にも鋼糸を幾重にも仕掛け、近付く者はそれに絡み取られ切り裂かれつつ身動き出来なくなるという極悪な罠を仕込んでいたのだ。
 その鋼糸の結界にまともに飛び込み動けないレーサーデーモン達の咆哮を耳に心地よく感じつつ、懐から取り出した箱をまるで友達に借りた消しゴムでも返すかのような気楽さでデーモン達の真ん中へと投げ込んだ。
「財宝の返礼品だぜ!」
 次の瞬間その箱を中心に大爆発が起こり目の前が真っ白に染まり轟音が響き渡った。

 残響音が遠くなり静寂が戻ってくると大半のデーモンが息絶え躯の海へと消え去ろうとする中、一匹だけどうにか生きているのを発見すると燦の目に残虐な光が宿る。
 仰向けに倒れたデーモンの目に、先ほど石化して価値が無くなってしまった金貨を捻じ込むと苦悶の声をあげデーモンが苦しみ悶えるのだがさらに容赦なく2枚目が目に捻じ込まれる。
「言え! 迷宮を組んだのはお前達か? それとも元からあったのかどっちだ!」
 燦の問いに唸るだけで答えない悪魔にさらに2枚の貨幣が目に捻じ込まれた。
 もう限界なのだろう最期の力で暴れるも逃がすほどの甘さを持ち合わせてはいない燦の声のトーンがさらに低くなる。
「三途の川の渡し賃て知ってるか? 六文銭くれてやるぜ……もっと奥にな」
 貨幣を指で弾く音にデーモンは首を振り泡を吹き唾を飛ばす、もはや半狂乱で恐怖から逃れようとしているかのようだ。
『ここを作った者が我等を召喚しタ……ギャアアア』
 言い終わるや否や残り2枚をその目に押し込まれた悪魔の断末魔の叫びが響き渡るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エルーゼ・フーシェン
くっ、まさか全て罠だったなんて!
華澄と二人でなんとか切り抜けないといけないわね。
『ゲンドゥル』に『クロス・エレメント』で陽焔の刃を形成してレッサーデーモンに斬りかかるわ。
(なんとかしないと……)
華澄を守りつつ、近寄ってくる敵を迎撃していくわ。
真の姿になって能力を上げて対処しましょ!
【なぎ払い】と【範囲攻撃】で纏めて攻撃してあげるわ!
数が多いけど、なんとかなるわよね。

※アドリブ、絡み、お色気OK


藤宮・華澄
全てが罠だったなんて……。たしかにおかしいとは思ってたけど。
とにかく、今はこの状況を抜けないと。
『戦備』で集中力を上げて『試作型元素光線』で【スナイパー】による【援護射撃】を行うわよ!
照射する形で【範囲攻撃】をしてダメージを与えるわ。
近づかれても【零距離射撃】で応戦するわ!
モノはさすがに治せず、擦れたりしない様にしないと。
時間経過で治ればいいけど。

※アドリブ、絡み、お色気OK




 迷宮から出た猟兵達に襲い掛かるレッサーデーモンの群れ。
 帰りの道中は罠に次ぐ罠の前に、外に出る頃には色々な意味で弱みを晒してしまっているという状況でも諦めず戦いは続いていた。
(くっ、まさか全て罠だったなんて!)
 特殊なガスや粘液なので過敏なほどに感覚を高められたエルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)と藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)の二人は互いにフォローをかけつつ戦い、どうにかこの状況を打破できるタイミングを計ってはいるのだが……。
(全てが罠だったなんて……。たしかにおかしいとは思ってたけど)
 華澄が飴玉を口で転がしつつ集中力を高め試作型元素光線で的確にスナイプし次のポイントへと急ぎ移動する。
 敵の懐に飛び込み刃を振るうエルーゼの支援を欠かせばそこで一気に崩れ二人共デーモン達の餌食になってしまうかもしれないのだ。
「はっ!」
 陽焔の刃が横凪に正面のデーモン達を切り払いさらに踏み込みトドメを刺す。
 エルーゼの剣戟は無駄なく次々とデーモンに致命傷を与えていくがそれでも数の差は覆し難い。
「先輩っ飛んでっ!!」
「わかったわ!」
 デーモン達の三又槍が一斉に襲い掛かるのをエルーゼが真の姿を現し空中に跳び避けたタイミングで華澄が放った光線が薙ぐように照射されそれらを一掃していく。
 息の合った連携プレイでどうにか数は減らせてはきたものの、二人共にこのまま持久戦をするには不安要素を互いに抱えていることを口に出せずにいた。
 真の姿を表しあらゆる能力が高まったせいか先ほどから昂ぶっていた肉体に熱が灯ってしあったこと。
 そして華澄に至ってはトラップの影響で股間が男性化したまま激しい動きをしたせいで擦れてしまった影響がすでに出てしまっていた。
 具体的にはすでに股間にはテントが張られ明らかに血液が流れ込み膨張はすでに限界、今にも暴発しそうなそれに理性までもがすでに溶け始めていて。
「華澄っ! このまま一気に畳みかけるね!」
 着地して息を整えながらエルーゼが次の目標へと視線を移した。
 デーモン達はあまりの猛攻に怖気づいたのか少し距離を取り槍を構えつつも積極的には襲ってこない状況だ。
 ”上手くいけばこのまま離脱も可能かも?”と思えてくる。
 だが何かがおかしい……何故かこちらを見てニヤニヤ笑っているようにも見えてしょうがない。
 後方の華澄の援護射撃が止んでいるので後ろを振り返ろうとした時、逆に後ろから伸びた手がエルーゼに抱きつくように絡みついてきたのだ。
「えっ 何??」
 絡み付いた手はどう見ても華澄の物。
 その手はエルーゼの乳房を揉みながら服を脱がせ始め、さらには股間に何か熱いモノが押し当てられると華澄の切なげな声が耳元で囁いてくるのだ。
「エルーゼ先輩ぃ……先輩のお尻とおっぱいがいけないんだよ……私のこんなになって……はふっ」
 股間から生えてしまったモノからの快楽に呑み込まれ愛撫の手を止めないその刺激にエルーゼの抵抗はあまりにも儚く、多少身を捩っただけでいつしか武器を落とし与えられる刺激に膝が崩れ落ちる。
「華澄っ今は……ダメッ」
「い 嫌だよ もう止まらなっ……」
 華澄の剛直が無理やりエルーゼに捻じ込まれ腰を打ち付けられればもはや二人の痴態が止まる事は無く……。
 いつしかレッサーデーモン達に囲まれてしまうと、何本もの手が二人に伸び性なる饗宴がここに開幕したのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
奴らの挑発に
「な、何もなかったからな!? 本当だぞ! なぁ、シャーリー?」
きっぱり答え、気まずい雰囲気を振り払うかの様に戦闘開始。

とはいえ、こっちが弱っているのも事実。
(奴らが想像している様な理由じゃないけど)
だからシャーリーと連携し、俺は前に出て削り役と敵の抑えに専念。
向かってくる敵を『飢龍炎牙』でまとめて迎撃し、残敵の攻撃は鉄鍋の『盾受け』で防御、そのまま大包丁での『カウンター』と『二回攻撃』で返り討ちに。
一太刀浴びせたら次の敵、という具合に「多くの敵に次々とダメージを与えていく」事を念頭に置き、トドメはシャーリーに任せる。


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
あんなエッチなトラップしかけたのはお前たちの仕業なんだね!
そのせいでボクはウィーリィくんとごにょごにょ…
(※顔を赤らめもじもじしながら)
ゆ、許さないよ!

ボクたちの正義の怒りをデーモンたちにぶつけるよ!
前衛のウィーリィくんと連携してダメージを負わせた敵を【スナイパー】&【クイックドロウ】で狙い撃ち、どんどんやっつけていくよ!
ウィーリィくんが囲まれたり死角からの攻撃を受けそうになったら【援護射撃】でフォロー
さっきまであんなにがんばってたんだから疲れていてもおかしくないよね
だから二人で協力してさっさと終わらせちゃおう!




 地下迷宮からの脱出を果たした二人の体力はもう限界寸前だった。
 罠にかかり発情してからの半日近く交わり続けたため、足腰が抜けかける寸前にまで疲労しているうえウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)に至っては完全な賢者タイム状態。
 縮んでしまいしばらくは使い物にならないかもしれないほどだ。
 横を歩くシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)にしても内股になり歩きながら先ほどまでウィーリィを受け入れていた下腹部の違和感にどうにも力が入りにくい、そんな万全とはいえない状態なのだが待ち受けるレッサーデーモン達がそれを見逃してくれるはずもなくあっという間に包囲され輪が少しずつ縮んでいたのである。
『GYAHAHA! 冒険者共……数々の罠の前に疲弊しきっていると見える』
『ここまでどうやら地獄の苦しみを味わったようだな』
 ”まともな”トラップで死に掛けたと思っているデーモン達の気味の悪い笑いに二人は違う意味で動揺してしまう。
 後ろめたい事があるとついつい相手にその気がないというのに勝手に疑心暗鬼になってしまうもので。
「な、何もなかったからな!? 本当だぞ! なぁ、シャーリー?」
 多少うろたえつつもどうにかきっぱり言い切ったウィーリィだったが当のシャーリーといえば行き成り振られても頭が回らずしどろもどろ。
 ようやく口を開けたかと思えば……。
「あんなエッチなトラップしかけたのはお前たちの仕業なんだね!」
「おっ おい!?」
『『『『『ん?』』』』』
 思い切り何があったかバラしてしまうあたりらしいといえばらしいが。
「そのせいでボクはウィーリィくんとごにょごにょ…」
 ここまで口にすればよほど鈍感でなければ何があったのかを察するのにさほど想像力は必要はない。
 当のシャーリーは赤面しながらモジモジとしているお惚気ぷりで、ウィーリィはちょっと頭を抱えて溜息も漏らす。
「勘弁だぜ全く……」
 喋れば喋るほど全てを語ってしまううっかりさに場の空気が弛緩しかけるのだが。
『お前ら……迷宮から脱出するのに一体何を……』
 全てが公になった事で羞恥心はもはや爆発寸前。
「うううう、煩い! ゆ、許さないよ!」
 途端消し飛ぶレッサーデーモンの頭部、そして照れ隠し発砲したマスケット銃の残響音が響き渡り、戦いの幕は切って落とされたのだ。
 
『GYAHAHAHAHA!』
 一斉に迫り来る悪魔達、まともにやれば確実に遅れを取る人数差にも関わらず前へと踏み出した少年料理人の手元から炎が噴出した。
「喰らい尽くせ、炎の顎!」
 横薙ぎに次々と『飢龍炎牙』の炎に包み込まれ膝を屈するデーモンの頭部へと後方からシャーリーのクィックドロウで次々と弾丸が撃ちこまれあっという間に数を減らしていく。
 息ピッタリのこの連携を辛うじて乗り越え三又槍の突きも鉄鍋でその先端を逸らしつつ逆に鉄鍋で腹を叩きつけ大包丁でかち割リあっという間に返り討ちにすると息を整えた。
「ゼェゼェ……本調子じゃなくてもお前らにやられる俺達じゃないぜ!」
「そ、そうだよ! ウィーリィくんはとってもタフなんだから!」
 二人の気迫に気圧されたデーモン達は今度は距離を取り囲むように包囲するように立ち位置を変えてくる。
 さらに呪印を結び一斉に叫んできたのだ。
『さっきまでお愉しみダッタヨウダナ!』
「「なっ!?」」
 呪いの言葉とも不意を突く言葉ともとれる力ある言葉に二人が同時に金縛りになりデーモン達の接近を許してしまう。
 悪魔達の手が二人に一斉に伸びるとビリビリビリと裂ける音と共に着衣が引き去れていく。
「や、やめてっ!」
「くそっ、こいつら何を!」
 だがそれも悪魔達にとっては最期の抵抗でしかなく金縛りの効果はさほど時間があるわけではない。
 二人が何とか自由を取り戻し接近した悪魔達を撃退できた頃には二人共ほぼ全裸も同然で……。
「思い知ったか、ゼェゼェ……」
 足元がふらつきよろめいたウィーリィをシャーリーが後ろから抱き留めて支える。
「ウィーリィくん、ありがと♪」 
 先ほどまで頑張りすぎて足腰がガタガタのまま戦ってくれた少年の頬に海賊少女の唇が押し付けられた。
「あれぐらい余裕余裕、さっお宝持って帰ろうぜ」
「うん♪」
 二人はこうして無事帰路へとついていき、海賊日誌にまた新たな1ページが書き加えられたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

月宮・ユイ
<機能強化>維持。”学習力”で行動最適化

勇者の名を利用した敵の罠だったのね
なら遠慮なく解除させて貰うわ。
”破魔の属性攻撃”向けると触手鎧に変化し全身覆われ、途端敵襲来
「やぁ、中で蠢いて……敵っ。やっぱり、んっ、これも罠、なのね」
徐々に鎖で繋がれ動き封じられていく

消耗激しい。出来れば背中合わせ死角補い合う
<静寂雪原>
[ステラ]武器や盾生成。ナイフや槍”投擲、念動力で誘導弾”
命中時”生命力吸収の呪詛”宿す氷柱に変え”傷口をえぐる”
倒す度敵装備毎雪に変え量増やし操り”範囲攻撃”時に氷の槍形成刺す
周りに雪積もらせ、吸った力で味方回復や”耐性”等強化付与する場に

連携アドリブ歓迎
※引き続きご自由にどうぞ


フランチェスカ・ヴァレンタイン
わたし、嵌められた罠は概ねそのまま踏み抜いて粉砕する主義なんですよねー…
あし、から、ずッ!

ご一緒の方と連携しつつ、翼で舞う三次元機動で斧槍を揮っての高機動戦など
知覚外から一気に飛び込んでの属性攻撃:破魔を纏わせたなぎ払いで屠っていきましょう
仕上げにファランクス展開したUCを放とうとします、が――

着用しているビキニ鎧が勇者の遺物などではなくデーモン達の仕込みだとしたら、裏地が触手化する寄生鎧と化してあえなく無力化されてしまうかもしれません?

「な、ん…ッ! そういえば何でこんなの着てるんですかわたし…?! あっ、ちょ…ッ!」

――無力化された結果はお察し下さい?

※アドリブ・絡み、その他諸々ご自由に~


郁芽・瑞莉
出口まで辿り着いたのは良いのですが……。
ここにきてオブビリオン、万全の状態ならばそうでもないですが。
でも、悪足掻きをさせて貰います!

彼らの言葉に唇を噛み締めつつも、武器を手に取って戦います! 
武器で牽制しつつ、符をばら撒いて敵を誘導弾の如く符を操り、
高速詠唱からの早業で力を溜めた符の力を開放していきます。

ですが肌の鋭敏さは解消されていないどころか、
半日の交わりを経てさらに鋭敏化。
何体か倒すも武器を弾かれたりなどして無効化、さらに衣服を破かれて。
そのまま組み敷かれて嬲られてしまい、
仲間が敵倒してくれるまで蹂躙されて、快楽に溺れてしまいます。

アドリブ・絡み、ご自由にどうぞ。




 外はすでに夜となった古代遺跡の入口から3人の人影がようやく現れた時にはすでに外は静けさに包まれ他の猟兵達の姿はない。
 おぼろげな足取りで根本的な部分で足取りにまったく力がこもっておらず今の状態で戦闘になろうものなら実力を発揮することがはたして可能なのだろうか。
 先頭を歩く郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)はようやく出口だというところでデーモン達に囲まれ『飛苦無 飛燕』を構え懐から符を取り出し警戒を強めていた。
(やっと出口まで辿り着けたのはいいですが……ここにきてまだ……万全の調子ならまだ……)
 震える足腰に気合を入れるもその姿に敵を威圧するほどのプレッシャーはすでに失われているのに瑞莉自身はまだ気付いていなかった。

 その横でここまでの状況を"学習”し次の対策をとろうと思考を巡らせる月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)はさらに足取りが鈍くとても戦える状態ではない。
 その原因が宝物庫から着続けているビキニアーマーが原因なのは明らかでそれは同じくこの鎧を着ているフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)にも言える事だった。
 帰りの道中で性欲の限り淫行を貪った3人の肉体は長時間の戦闘に耐えれるものではない。
 ユイの計算では10数分以内にカタをつけないと敗北は必至との予測まで出来ているほどなのだが、フランチェスカはそれを聞き自信に溢れた表情で武器を握り締め斧槍を振り回した。
「わたし、嵌められた罠は概ねそのまま踏み抜いて粉砕する主義なんですよねー…あし、から、ずッ!」
 翼をはためかせ飛翔し振るわれた豪快な振りで一匹の脚を払いその勢いで次のもう一匹の腹にも一撃を喰らわせ地に伏せさせる。
『GUHAHAHA、大人しく軍門に下れば優しくシテやったのによう』
「くっ 何の!」
 包囲を縮めようとするデーモン達の言葉に唇を噛み締めながら瑞莉は符を空中にばら撒いた。
 さらに四方八方に投げる飛苦無がその符を貫きデーモン達の元へとそれを運ぶと印を結び攻勢へと転じる。
「符より引き出されし、神羅万象の力よ……。刃を為して、魔を穿ち祓い給え!」
 命中するか否やのタイミングでいきなり符が誘導弾のように10匹近いデーモンの胸元に刃を突き立てたのだ。
 ”これで詠唱の時間ができたわ”とユイの口から紡がれる言葉が力を増し始めた。
「(共鳴・保管庫接続正常、知覚・処理能力強化。無限連環増幅術式起動…共有同調、対象・効果指定…領域形成)世界よ止まれ…」
 作り出された氷雪が守りと攻めに変化を齎すのだ。
 作り出さされたナイフや槍が見えない手で運ばれるように符で傷ついたデーモン達に突き刺さり次々とトドメを刺していくと三人の顔にも少し余裕の笑みが零れていた。

「これならいけそうですわね!」
 三人の中で唯一突出しデーモン達の連携を乱していたフランチェスカが天高く舞うとその身にエネルギーが集約し始めた。
 敵を纏めて焼き払うその舞い散る光焔がファランクスの形に配され今まさにエネルギーを解き放つまさにその時……異変が起こった。
「ブレイズランサー、イグニッショ んっ……んんんっ あはぁぁん♪」
 突然気合を篭めていた声が甘い鳴き声のように変化し天高く舞う身がデーモン達の群れの中へと墜落してしまっていた。
「「フランチェスカさん!?」」
 驚く二人だったがユイだけはそれが何故なのかをその身をもって理解するのに数秒もかからなかった。
「やぁ、中で蠢いて……敵っ。やっぱり、んっ、これも罠、なのね」
 見れば着用しているビキニアーマーがいつの間にか触手鎧へと変化し無防備な部分へと強い刺激を与えてきているのだ。
 桃色の肉芽に巻きつかれるだけで声が甘い物へと変化させられるのは屈辱でしかないはずなのだが肉体はすでに正直なもので、太ももを流れる蜜が今のユイの状況を伝えてしまっていて。
 デーモン達の中へと墜落したフランチェスカの鎧も今では快楽を与えてくれる器具の役割しか果たしておらず爆乳ともいえるサイズの乳房が揉まれ引っ張られそして先端の肉芽に噛み付かれるともはや足腰に力が入らず武器を手放し崩れ落ちてしまった。
 そしてここにきてようやく理性の一部が目を覚まし始め……。
「な、ん…ッ! そういえば何でこんなの着てるんですかわたし…?! あっ、ちょ…ッ!」
 今度は下腹部の触手が内側にも侵食をはじめるとデーモン達の手が伸びてきているというのに抵抗一つできず手足の自由を失ってしまう。
 さらにその口へと異臭を放つ肉棒が捻じ込まれ……。

 それを見て助けに入らねばとユイと背中合わせでいたことで固めていた守りを解いてしまい孤立した瑞莉がデーモンに囲まれてしまった。
 襲い掛かる手を払い蹴りそして符を放ちと抵抗をしたものの、半日もの間淫らな交わりを続けた肉体はさらに鋭敏化してしまい動くたびに布地で擦れる感触に電気が走り徐々に動きに精彩を欠いていく。
 何度目からの飛苦無の一撃を止められ動きが止まった瞬間一斉に伸びた手をガードすることが出来ず衣服が一気に引き裂かれ玉のような肌が外気に触れる。
「や、やめてくださいっ!!」
 すでに痛いほどに尖った肉芽がと洪水のような蜜を漏らす亀裂に悪魔達の手が伸びあっという間に押し倒されて何匹もの悪魔達がそこに殺到していく、もはや前戯などいらぬと押し広げ侵略してくる熱さに瑞莉の理性が弾けてしまった。

「あぁ……そんな二人共……っ」
 動ける者が自分ひとりになりユイの防御にも綻びが見えてくる。
 どうしても死角は出来てしまうもので投げられた槍が爆発するたびに伸びた鎖がデーモンとユイを繋いでいきそれが一本、また一本と数を増していくともはや逃げるのは不可能だと計算するまでもない状況に追い込まれてしまった。
 左右に引かれた鎖で手足の動きが封じられると近付いたデーモンの顔がユイの顔に近付き頬のべちゃりと舐めていく。
 いやいやをするように首を振るユイだったが目の前にデーモンのそそり立つモノを見せ付けられると観念した様子でガクリと頭を垂れてしまった。


 もうすぐ夜明け前という頃になり夜中中続いていた淫らな宴はラストスパートを迎えていた。
「あはぁ……素敵ですわぁ♪」
 何十体ものデーモンの相手をさせられた3人の目に光は無くもはや教えられた通りに奉仕をするばかり。
「がっつかなくても御奉仕いたしますってばぁ♪」
 淫らに腰を振り悦ぶその姿に先ほどまでの凛々しさなどとうに消え失せここにいるのはデーモン達に調教された哀れな姿。
「こんなにされたら、できちゃう……かも」
 注がれすぎた下半身にはもはや力が入らず股間から零れだすモノを見て”もったいない”とまで思えてしまう始末。

 勇者の名を利用され誘き寄せられた猟兵達の一つの顛末がここにはあり、それは後続の猟兵が救出に来るまで続けられてしまうのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

アイル・コーウィン
はにゃっ、あっ、んんっ……明日多さんのコレ、何度出しても硬いままでとっても素敵……もっといっぱい激しく交わりましょう……?
って、デーモン? 今いいとこなんだから、邪魔しないでくれる?
話が通じないなら仕方ないわ、このまま相手をしてあげる!

UC「錬成カミヤドリ」にてコインを複製、それを飛ばしてデーモン達を蹴散らすわ!
勿論明日多さんとの行為は継続しつつ、明日多さんと一緒にコインでの攻撃、これこそ本当の合体技ってね。

デーモンも行為もフィニッシュを迎えたらようやく満足してスッキリ……って、あれ? 私のお宝はどこ!?
まさか迷宮の中に……なんて事!? 急いで取りに戻らなくちゃだわ!!


百目鬼・明日多
…気づいたらなんだか大変な事に!?
で、でも気持ちよすぎるし、このままでも…って流石に敵は対処しないと…!
ともかく、まずはアバターを出して『融合する刃貨』で攻撃します。
アイルさんのコインと僕のメダルで一気に蹴散らしたいところですね。

…そういえば殆どの財宝は置いてきちゃいましたけど
ポケットに少し残っていたような…
これは、最初に手に取った魔力っぽいのを感じたメダルですね。
…わ、メダルが弓の様な形に!?
これなら『メダルボウ』として使えますね。
この武器でアイルさんのコインを発射してフィニッシュです!

さて、これで調査終了…ってアイルさんのは全部置いてきてましたね。
一緒に取りに行きますので今度は気をつけて!




 外で一晩中デーモン達の饗宴が続いている頃、古代遺跡の出口付近で延々と響く水音がまた激しさを増していた。
 壁に手をつき後ろから激しく突かれるアイル・コーウィン(猫耳トレジャーハンター・f02316)が豊かな乳房を壁に押し付け潰しながら快楽に耽っていた。
 もはや何度シタかなど数えてもいなければ覚えてもいない。
 確かな事は性的にとてもタフなアイルが満足するほどの持久性と硬さを誇る百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)がとても自分と相性のいいモノであるという事実だけだった。
「はにゃっ、あっ、んんっ……明日多さんのコレ、何度出しても硬いままでとっても素敵……っ」
「アイルさんの中っすごく熱くて蕩けていて……ああっ」
 短いストロークで与えられる快楽に高まる悦びに二人のリズムが合わさり再び絶頂の刻が近付いてきていた。
 だがそんな至福の刻も終りを告げる時がきた。
 外で繰り広げされていた饗宴が一段落したためか、二人が出口付近であげる嬌声にデーモン達が気付いてしまったらしく足音が二人の元へと続々と集結してきていた。
『ここにも罠にかかった愚か者がいたゾ』
 下卑た笑いをあげるデーモン達に気付くと二人の表情が曇り露骨に嫌そうな顔をする。
「って、デーモン? 今いいとこなんだから、邪魔しないでくれる?」
「そうですよ、無粋な者には”いいね”ではなく悪評価が溜まってしまうだけですよ」
 揃いも揃って二人はそう口にするのだが腰の動きが止まる事は無く結合部から滴が足元へと零れていく。
『シながら返事するとは中々の数寄者だがこっちに来てもらうゾ』
 二人の行為を邪魔しようとする相手に沸点が低すぎる二人の怒りはあっという間に瞬間着火してしまった。
 
『……』
 急にデーモンが無口になりその場に膝をつくと崩れ落ちた。
 額にめり込んだ2種類のコインが致命傷となりその命を奪っていたのだが。
 驚く他のデーモン達に繋がったままのアイルが余裕たっぷりに振り返った。
「話が通じないなら仕方ないわ、このまま相手をしてあげる!」 
 何枚も複製されたコインが次々と投げつけられこの場にいた全てが地に伏すまでにさほど時間はかからなかったのだ。
 さらに青年姿の明日多のアバターが現れ放たれる『融合する刃貨』が何匹も切り裂いていけばもはや生きている者も残ることはない。
 溜飲がようやく下がったアイルと明日多だったがこれで終わりというわけにはいかないのだ。

 このまま邪魔されても嫌な二人は動きやすいよう所謂『駅弁スタイル』に体勢を変えどれくらいぶりかわからない外界へとその身を進めた。
 どうやらすでに帰還していた者がここで戦いある者は勝ち、ある者達は敗北しそしてデーモン達の餌食に……。
 
 今もまた数人の女猟兵達が慰み者になっているらしく嬌声が届いてくるのだが二人にとっては敵がちょうど回避もせずに群がっているようにしか見えず射程まで近付こうと歩みを進める。
 途中歩く振動が伝わるたびにアイルの奥の入口がノックされているかのような衝撃に声を出しそうになるのだが、キスをし続ける事で声が出るのを防ぐ二人にある意味隙はない。
 
 移動中ふと明日多は宝物庫で拾った一枚のコインの事を思い出した。
 ほとんどの財宝は途中で置いてきてしまっていたがこれだけはポケットに入れたままで持ってきていたのだ。
 たしか魔力があったはずと取り出してみると先ほどの戦闘で昂ぶった二人に反応したのかコインに変化が訪れる。
「わっ……メダルが、これは……弓?」
「明日多さんこれもしかして使えるかも!」
 悦びの余りアイルの締りが良くなり思わず出しそうになるのを我慢しながら明日多が耳元で囁いた。
「イクのは敵を倒すまでお預け……です」
「意地悪ぅ……♪」
 襞の感触を味わいあう二人に代わり青年型アバターの明日多が変形したメダルボウを持ち自らのメダルを装填しようとした所でアイルがそれを遮った。
「私・を・使・っ・て♪」
 手渡されたアイルの分身コインを受け取ると今度こそ狙いをつけデーモン達へとその意識を向けた。
 慰み者にされている3人に群がるデーモン達のその数は十数体。
「これこそ本当の合体技ってね!」
「いきます、喰らえっ!!」
 弓が引き絞られ……そしてアイルのコインが一斉に放たれた!
 それと同時に繋がりあう二人の本気突きが腹の奥をノックするように激しさを増し濃厚な熱さがアイルの奥底へと容赦なく解き放たれ二人はあまりの快楽にようやく崩れ落ちたのだった。


 死屍累々が転がる古代遺跡前で二人はようやく一息つくことができた。
 捕まっていた3人は無事に帰還の途につけたようで自分達も転送で帰ろうと思った時に突如アイルが奇声をあげた。
「はぁ♪ ようやくスッキリ……って、あれ? 私のお宝はどこ!?
まさか迷宮の中に……なんて事!? 急いで取りに戻らなくちゃだわ!!」
 裸のまま駆け出すアイルに明日多がポンと手を叩く。
「そういえばアイルさんのは全部置いてきてましたね、一緒に行きますから今度は慎重にいきましょう!」
「にゃああああ~私のお宝ぁぁぁぁっ!!」

 やれやれとばかりに追いかけて合流した二人は再び遺跡の中へと消えていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

トリガー・シックス
遅れて地上に出る。
「やはり裏があったか」
事前調査を行っていた為、宝に手を付けなかったのは幸いと言えるだろう。
戻ったのは迷宮と宝の処分方法の模索。黒幕を倒せば消えるだろうと考え地上に戻った。
剛刀型に形成した『イザナギの覚悟』を抜き、【残像】を残した【ダッシュ】で一気に距離を取って居合で斬る。
『再集結する部隊』で手数を増やし、殲滅に動く。
『双子の道化師』によるデコイと光学迷彩、【忍び足】と【早業】で【暗殺】を行う。
【見切り】で回避しつつ【衝撃波】で【範囲攻撃】を行う。
残しても二次被害が出る可能性があるので、製作者の情報を聞き出してから処分した方がいいだろう。

※アドリブ、絡みOK




『勇者に纏わる何か』
 そんなあやふやな物を求め古代遺跡を探求した猟兵隊一行は数々の罠や伏兵に散々な目にあったのだが今の所無事な男がここにいた。
 あえて財宝に手をつけず行動していた為にトラップ等に無理され続け往復する間も全くといって迷う事無く行動できていたのだ。
 何人もの猟兵が外に辿り着いた時にレッサーデーモンの群れに襲われ散々な目にあったものもいるのだがそれも大半がその戦いを終えていた。
「やはり裏があったか」
 トリガー・シックス(死神の代行者・f13153)がそう呟き何度も脚を運んだ周囲を捜索した成果がここにでていた。
 おぼろげだが仕掛けの一端を発見する事に成功したのだ。
 迷宮から持ち出された財宝に反応し仕込まれた魔法陣から自動的にデーモン達が召喚される石碑。
 そのような物がいくつか配置されており今回の事態を招いているようなのはまず間違いなく、そこから新たに情報が得られる事もないろう。
 ならばここで処分することが今回の仕事の締めであると判断するのだがそこはすんなりといくわけがない。
 破壊の意図を持ち石碑に近付く者への対策なのか財宝を所持していないトリガー相手にも次々とデーモンが召喚され始めたのだ。
 多勢に無勢このままでは一方的に不利であるのだが慌てる様子はない。
 トリガーが剛刀型『イザナギの覚悟』を抜刀すると周囲に5人の精鋭達の姿が現れ敬礼をする。
「これより敵対勢力の排除を行う。想定、教則155、ケース4。カカレ!」
 指揮官の号令を受けそれぞれがフォーメーションを組み直し一斉に射撃を始めた。
 爆音が響き次々と薙ぎ払われるデーモンの群れに突入可能な穴が開く。
 それを見逃すトリガーではなく残像を残しつつそこに突入していき居合で懐へと飛び込んだ。
 そこに群がろうとする一団には重火器による濃密な弾幕がプレゼントされ肉塊が大量生産されていくのだ。
 たまに光学迷彩なのか姿が消え次の犠牲者が出るとまた消えを繰り返し一撃でトドメを刺していく様はまさに暗殺者そのもの。
 投げつけられた槍を間一髪避け飛んできた鎖を衝撃波で払いとどうにか潜り抜けると件の石碑の元へと辿り着く。
(書かれている碑文は後で確認すればよし、今は……)
 剛刀が一閃しワンテンポ遅れて石碑が斜めにズリ落ち音をたて地面に転がった瞬間周囲に異変が起こった。 
 デーモン達が次々と姿を維持することができずに消えていくのだ。
『GYAAAAAAAAAAAAAA』
 断末魔の如き絶叫が響き渡りそして静寂が訪れ、ようやくこの地に仕掛けられた罠が終りの刻を迎えた。

●  
 その後の調査で碑文に書かれているのは勇者に纏わる内容のようでそれらは持ち帰ってから詳しく研究されるということになった。
 罠に関しては誰が仕掛けた物かはわからない、だがこれは後天的に仕掛けられたもので遺跡が建造された当初の物ではないようだと後々わかるのだがそれはまた別の話になる。

 こうして古代遺跡で待ち受けていた試練はここに終りを告げ、猟兵達はひとまずの休息へと還っていくことになった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月11日


挿絵イラスト