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テレビウム・ロック!~可愛らしい追っ手から逃れて

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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●戸惑うテレビウムの少年
 キマイラフューチャー某所。
 この地に住まう種族の一つ、テレビウム達が今、何らかの事件に巻き込まれている。
 何気なく日常をふらふら過ごしていた一般人、14歳のテレビウムの少年、ぽん太もその1人。
 気ままに日常を過ごす彼は動画で広告収入を得つつ、ふらふらと歩き回って楽しく過ごしていたのだが……。
 ある時突然、画面に映った鍵の映像に、彼は大慌て。
「わっ、なんだなんだ!?」
 ぽん太が周囲を見回すと、同じテレビウムでも鍵が映った者と、そうでない者とがいる。その共通性はまるで見出すことができない。
 なんでこうなったのか分からず、どうしたらよいのか彼がまごついていると……。
「いたブリ!!」
 画面に鍵が表示されたテレビウムを狙い、どこから現れたのかオブリビオンが集団で追いかけてくる。
 この場でぽん太を狙っていたのは、自称『ウコンソフトクリーム』怪人達だ。
「あのテレビウムをやっつけるブリ!」
「「「ブリブリ!!」」」
「えっ、何で、ボク!?」
 何が何だかわからないぽん太はオブリビオンの襲撃から逃れるべく、慌てて街中を逃げ出すのである。

●ぽん太を縛りつける鍵の謎
 キマイラフューチャーで、頻発する事件。
 画面に鍵の映像が浮かび上がらせたテレビウムを、オブリビオンが狙っているというものだ。
「一体、どういうことなのかしら」
 金髪のエルフ、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)もあくまで映像として見た予知くらいしか情報がなく、推測できるに足る情報が少ないようである。
 ともあれ、何の罪もないテレビウムの少年、ぽん太を放っておくわけにはいかない。
「彼を助けてほしいの。もしかしたら、鍵の謎が現場で解けるかもしれないわね」
 セレインが確認したオブリビオンは、自称『ウコンソフトクリーム』怪人の集団の他にも、『何も答えてくれないベルーガ』の集団もいたようだ。
 まずはウコンソフトクリーム怪人の群れを退け、困惑するぽん太を守ってほしい。
 続き、ぽん太の画面に映る鍵が都市のどこかを指し示すようなので、追っ手となるベルーガ達を倒しつつ、その場所を目指したい。
 現場到着後、現れるボスを討伐し、ぽん太の画面に表示された鍵の謎について調査を行いたい。
「街中での戦いになると思うわ。周囲のキマイラ達に被害が及ばないよう気を付けてあげてね」
 最後にセレインはそう締めくくり、この事件の解決を猟兵達へと託すのである。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。

 キマイラフューチャーで発生しているテレビウム関連事件です。
 襲われているテレビウムの少年ぽん太君を守り、彼の画面に映る鍵の謎を解いていただきますよう願います。

 こちらのシナリオでは、
 第1章は、ぽん太君を襲撃してくる『自称『ウコンソフトクリーム』怪人』との集団戦。
 第2章は、鍵が示す場所へと向かうテレビウムを追ってくる『何も答えてくれないベルーガ』との集団戦。
 第3章は、目的地に到着後、追いかけてきた『天竺牡丹』とのボス戦に臨みます。

 まず、ぽん太君をウコンソフトクリーム怪人から守っていただきますよう願います。
 章間はプレイングの幅を広げる為の情報を加筆しますので(前章終了から半日以内を目途に)、そちらが確認できましてからプレイングを手掛けていただければ幸いです。
 最速のプレイングが届いてから、そちらが失効する前にリプレイを執筆いたします。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 集団戦 『自称『ウコンソフトクリーム』怪人』

POW   :    たべられません
【硬化させた頭部を回転させること】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    それじゃないプリ!!
【自分を排泄物扱いした相手に連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    芳醇な香り
【頭部】から【奇妙なニオイ】を放ち、【困惑】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:笹にゃ うらら

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エリザ・シャラーヴィン
ウコンは好きじゃないけど、かわいい ////
でも、ぽん太君を助けないとね ♥
獣奏器を使って自称『ウコンソフトクリーム』怪人を落ち着かせる
寝るのを待って 隙を狙って中身を抹茶に入れ替える
これで誰も「う〇ことは言わないよ」って言って信頼を得る


ソフィア・エーデルシュタイン
いたいけなテレビウムさんを狙う不届き者はあなた方ですわね
わたくし、理不尽は嫌いですの。狙う理由があるなら教えてくださるかしら
聞いて、わたくしがはいそうですかと退くわけもありませんけど

要は殲滅すればよいのでしょう
死霊を召喚して応戦してもらいます
わたくしは戦えなくなりますけど、その分ぽん太さんの傍に

敵がぽん太さんを視認しているのなら、透明にして共に後方退避することも考えておきましょう
勿論、味方の方々が戸惑ってしまわぬよう、声を掛けた上で
ぽん太さん自身に危害が及びそうな場合は盾になります
それで時間が稼げれば、死霊を還して応戦もできるはずですわ
わたくしの人形、上手に踊れる子ですの
仲良くして差し上げて?


愛久山・清綱
罪なき者を襲うのみならず、その薄汚い物言い。(←見た目はスルー)
これぞ正しく「下衆の極み」だな。
……よろしい。下衆らしい散り様を用意してやろう。

■闘
とはいえ、最も優先すべきなのはぽん太殿の身の安全だ。
もし彼が狙われそうになったら、身を挺して護るべし。

敵の攻撃を【見切り】と【残像】を用いてかわし、
距離『30cm以内』入らないようにしよう。
かわせなければ【武器受け】で守る。

攻撃をいなしたら、【怪力】を込めた【剣刃一閃】で敵の集団を【なぎ払う】。
同時に【衝撃波】を放てば、後方の敵にも当たるか?

それにしてもぽん太殿は俺と同い年か。少し親近感が沸くな。
(年上と間違われそうだが)

※アドリブ・連携歓迎です。


ベイメリア・ミハイロフ
可能でしたら他の皆さまとの共闘・連携を意識して動きたく思います

ぽん太さま…心細くていらっしゃるでしょう
力を尽くして、お守りいたしたく思います
まずはぽん太さまを見つけ次第背に庇うようにいたします

可能ならば敵からは30cm以上の距離を保ちたく
それにしても、ウコンのスフトクリームとは…
どのようかお味がなさるのでしょうね
どうして紙をお持ちなのでしょう?溶けてしまった際に拭き取るためでしょうか

香りを受けぬよう常に手で鼻を覆って
やや奇妙ですけれど、息は口でいたしましょうか
お相手の攻撃は絶望の福音にて先見し避ける又は武器受けにて捌きたく
こちらの攻撃はジャッジメント・クルセイドで遠方から狙うようにいたします


フレイ・ブラッドセイバー
言い間違えると私の淑女としてのなんとやらがアレなので!
ソフトクリームとしかいわないですわ!

冗談はそこまでにしておいて
さくっと倒して助けましょう。ぽんたくん。

一応前衛、というか前衛と言ってもその場で近接攻撃によるドンパチメインですね
私は意外と面倒が嫌いなのですよ
相手が複数であれば分身!範囲攻撃の二回攻撃!
手数こそパワーですよ

戦闘中はクールなメイドさん
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り

鼻歌
めーでーこの世を滅ぼす愛でめーばえたふんふんふんふんふんふーん



●純朴な少年を守れ!
 キマイラ・フューチャーで頻発する事件。
 今回狙われたテレビウム、ぽん太少年も何が起こったのか分からず、ただ右往左往するのみだ。
「わっ、なんだなんだ!?」
 ぽん太の頭の画面に現れた鍵の画像。果たして、これが何を指し示すのか……。
「いたブリ!!」
 そんな彼を、オブリビオン達が襲撃してくる。
 見た目はソフトクリームを思わせるような怪人、『自称『ウコンソフトクリーム』怪人』の集団だ。
「あのテレビウムをやっつけるブリ!」
「「「ブリブリ!!」」」
「えっ、何で、ボク!?」
 どうしていいのかわからぬぽん太の前に、猟兵達が現れる。
 ぽん太を背に庇い、紅の修道服に身を包むベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)が怪人の前に立ちはだかった。
「ぽん太さま……心細くていらっしゃるでしょう。力を尽くして、お守りいたしたく思います」
「えっ、えっ……?」
 現れた猟兵にも驚きを隠せぬぽん太に事情を説明したいところだが、まずは目の前の怪人を撃破せねばならない。
 ただ、倒すべき怪人の見た目は、なんとも愛嬌すら感じる見た目で。
「ウコンは好きじゃないけど、かわいい」
 全身白い肌に白い衣装を纏う、エリザ・シャラーヴィン(オラトリオの聖者・f17357)はそれでも、ぽん太君を助けなければと身構える。
「それにしても、ウコンのソフトクリームとは……、どのようかお味がなさるのでしょうね」
 興味は示すベイメリアだが、その頭から漂う奇妙なニオイなどユーベルコードへの警戒もあり、あまり近づきすぎないようにしていたようだ。
「言い間違えると、私の淑女としてのなんとやらがアレなので! ソフトクリームとしか言わないですわ!」
 金髪メイド姿のフレイ・ブラッドセイバー(瀟洒な血濡れのメイド・f00013)はクールな態度をとってはいたが、怪人の名前に思うことがあって先に断言していた。
 ただ、ウコンソフトクリーム怪人はその名前以外にも、なぜか木の棒とトイレットペーパーを所持しているのが気になるところ。
「どうして、紙をお持ちなのでしょう? 溶けてしまった際に拭き取るためでしょうか」
「ブリブリ!」
 そのやりとりが完全にアレにしか聞こえず、フレイは仕切り直して。
「冗談はそこまでにしておいて、さくっと倒してぽんたくんを助けましょう」
 状況がいまいちつかめていないテレビウムの少年を、まずは安心させたいところ。彼の画面の鍵の謎を解くのは、その後だ。
「いたいけなテレビウムさんを狙う不届き者はあなた方ですわね」
 この場で唯一のグリモア猟兵、全身を煌めかせるクリスタリアンのソフィア・エーデルシュタイン(煌珠・f14358)が相手へと言い放つ。
「わたくし、理不尽は嫌いですの。狙う理由があるなら教えてくださるかしら」
「説明の必要はないブリ!」
 ソフィアの問いに対する返答を、怪人の一人が拒絶する。
 例え、どんな理由があろうとも、多数が少年を襲うこの状況をソフィアが見過ごしはしなかったろうが、説明すらないのであれば、なおさら彼女が退くはずもない。
「罪なき者を襲うのみならず、その薄汚い物言い。これぞ正しく『下衆の極み』だな」
 蛇の鱗と牙、猛禽の翼と爪、それに牛の角を持つキマイラの少年、愛久山・清綱(もののふ混合童子・f16956)はそんな相手に身構える。なお、怪人の見た目はスルーである。
「……よろしい。下衆らしい散り様を用意してやろう」
 そう告げた清綱は『今刀』に手をかけ、相手へと切りかかっていくのだった。

●アレな形の怪人達を撃破せよ!
 多数の自称『ウコンソフトクリーム』怪人達は、邪魔をしてくる猟兵達を排除すべく攻撃を行ってくる。
 敵のメイン武器は、見た目柔らかそうな頭部。
 そのニオイはともかく、硬化した頭部をドリルのようにした攻撃は近距離でないと硬化がない為、猟兵は距離とって戦う。
「「ブリブリ、ブリブリ!」」
 名前や見た目、語尾や手に持つ物と、ツッコミどころ満載ではある怪人達だが、猟兵達も敢えて敵の容姿を煽ることもない。
 この為、怪人達は攻撃手段を削がれた状態で交戦していたようだ。
 手近な敵へと清綱が切りかかり、近づいてきたドリル状とした効果した頭を突き入れようとしたのを、彼は距離をとって避ける。
 広く戦いの場を使って立ち回りたいが、最優先はぽん太の身の安全だ。
「一気にいくブリ!」
「「ブリブリ!」」
 数の多さを生かして近づいてくる敵を、清綱は刃で直接受け止めていた。
「要は、殲滅すればよいのでしょう」
 そう考えるソフィアが使うは、ユーベルコード【リザレクト・オブリビオン】。
 この場に死霊騎士と死霊蛇竜を召喚した彼女は、それらに怪人の相手をさせていく。
「わたくしの人形、上手に踊れる子ですの。仲良くして差し上げて?」
 死霊を維持させるには自らが傷を負わぬ必要がある為、ソフィアは後方にいるぽん太の傍で戦況を見守ることとなる。
 この場に漂う、何とも言えぬ芳醇な香り。
 ベイメリアはそれを嗅いでしまわぬよう常に手で花を覆い、口で呼吸を行う。
 その状態を維持したまま、ベイメリアは【絶望の福音】を行使し、まるで直前の未来を見たのかと思わせる動きで敵の攻撃を避けていく。
 反撃として、ベイメリアは怪人に指先を向けて天から降り注ぐ光を浴びせて、怪人達にダメージを与えていた。
 そんな中、エリザは敢えてユーベルコードを使わず、獣奏器を使ってウコンソフトクリーム怪人を落ち着かせようとする。
 携帯していても装備がされてなかったこともあり、エリザはやや手間取りながらも音を響かせていたようだ。
 木の棒を叩きつけたり、頭を硬化して突撃してきたりする複数の敵に対し、フレイもユーベルコードを行使する。
「攻撃対象確認。これより攻撃行動に移り、敵を殲滅します。曲芸――『我は戦神、叛逆の魔神なり』!」
 その場で分身したフレイは、11振りある紅に染まった刃を分身と共に連続して怪人どもを薙ぎ払っていくのである。

 猟兵の力は明らかにウコンソフトクリーム怪人に勝る状況もあり、敵はその数をみるみるうちに減らしていく。
 その間に、周囲をいく一般人のキマイラ達も巻き込まれぬようにと距離をとっていたようだ。
「テレビウムを逃がすなブリ!」
 相手はしっかりと、狙うべきぽん太の姿を視認している。
「一時、わたくしがぽん太さんをわたしが保護しますわね」
 死霊達が前線で暴れてくれる間に、ソフィアはそっとぽん太を抱きしめて透明にし、後方へと退避する。これで、少しは時間が稼げるはずだ。
 その間に、清綱は突撃してくる敵の攻撃をいなしていく。
 彼は反撃として怪力を込めた『今刀』の刃を薙ぎ払い、怪人どもの体を切り裂いていった。
「ブリイイイイイ!」
 存在を維持できず、消えてしまう怪人達。
 清綱はさらに衝撃波を放とうとすると、先にベイメリアがそちらへと指先を向け、天から降り注ぐ光で消し飛ばしていたようだ。
「私は意外と面倒が嫌いなのですよ」
 フレイもまた広範囲を連続して紅に染まった剣を連続して薙ぎ払い、ウコンソフトクリーム怪人達を倒していく。
「手数こそパワーですよ」
 消えゆく怪人へと、彼女はクールに言い放つのである。

 一部、昏倒したままの怪人は残っていたものの、あらかた片づけたことで猟兵達も武器を収める。
 エリザは眠ったままの敵へと近づき、その頭をウコンでなく、抹茶へと入れ替えて見せて。
「これで誰も、『う〇ことは言わないよ』」
 果たして、目覚めた怪人は変わり果てた自身の姿をどう思うだろうか。
「めーでー、この世をふんふふんふふふーふーん……♪」
 敵を倒し、鼻歌を響かせるフレイ。
 ともあれ、次なる追手が来る前に、この場を離れたいところだ。
「あの、えっと……」
「無事で良かったよ。その鍵が突然現れてびっくりしたよね」
「わたくし達猟兵は、画面に鍵が現れたぽん太さんの保護にまいりましたの」
 エリザ、ソフィアが順次、ぽん太へと説明を行う。
「ぽん太くんはたまたま、事件に巻き込まれてしまったようですわね」
「あとは、鍵の謎を解き明かすまでは、お付き合い願いたく思います」
 さらに、フレイ、ベイメリアも言葉を続けると、ぽん太はきょとんとしつつも状況を理解してくれたようだ。
(「それにしても、ぽん太殿は俺と同い年か。少し親近感が沸くな」)
 とはいえ、大きさが人間の4分の1ほどしかないテレビウムに対し、身長が187センチもある上で威圧感ある見た目の清綱だ。
「ともあれ、ありがとうございます」
 ぺこりと頭を下げるぽん太は彼に対しても、年上と疑わずに対応していたようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『何も答えてくれないベルーガ』

POW   :    おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。

イラスト:ケーダ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●狙いももちろん教えてくれません
 猟兵一行は、狙われたテレビウムのぽん太へと事情を説明したところで、鍵の指し示す場所を目指して街中を移動していく。
「ん……、画面に何か出てきたような」
 ぽん太は、その鍵の背景に街のどこかの映像が流れていたことに気づく。
 それはどうやら、この都市内にあるとある駐車場らしい。
 映像からはそれが示す案内板も見えた為、特定は難しくないようだ。
 だが、問題はオブリビオンの追手が来ていること。
 街を移動していく猟兵とぽん太を、後方から白いイルカのような集団が追ってくる。
 その見た目は非常に可愛らしいのだが……。
「ベルーガがせめてきたぞ」
 比較的、キマイラフューチャーにおいては出現頻度の高いオブリビオン。それを見たことのある者も多かったようだ。
「アレは、『何も答えてくれないベルーガ』だよ!」
 一般人のぽん太ですらも、その存在を知っていたらしい。
 このベルーガなるオブリビオンは、自分だけを必要とする世界に作り変える為に全てを消そうと活動しているとも言われている。
 もしかすると、今回の1件もまた、全て消し去ろうとしているのだろうか。
「ベルーガは逃さないぞ」
 しつこく追ってくるベルーガ達はユーベルコードを使い、本気になってぽん太を襲おうとする。
 ある者はベルーガの調教師を召喚し、自身を操らせることで強化に当たる。また、ある者は熱線銃やガトリングガンを装備した軍用ベルーガを呼び、こちらへと射撃を始めていた。
 街中であろうとお構いなし。そいつらの中には【全てを消すモード】となって理性をなくし、片っ端から動くものを無差別に攻撃し始める者までいた。
 このままだと、ぽん太が危ないと判断した猟兵達はやむなく、ベルーガを迎撃するのである。
ベイメリア・ミハイロフ
お仲間さまとの共闘歓迎いたします
その際は連携できるよう意識いたします

街中で無差別に暴れられてはたまったものではございません
他のお仲間さまが敵と対峙されているのでしたら
一般の方々の避難誘導をしたく

できることなら、人気のない建物の隙間等を探し出し
より素早く動いて敵の誘き寄せをしたいと思います

敵が沢山いる場合はRed typhoonにて
全体にダメージが行き渡るよう攻撃を
戦闘用は無視し本体を狙います
KO寸前の個体を見つけられたならばジャッジメント・クルセイド使用
敵の攻撃は絶望の福音と第六感を使用し攻撃の気配を見極め
武器受けで捌くかオーラ防御いたします
50%以上負傷された方がいらしたら生まれながらの光を


愛久山・清綱
む、あのベルーガは……
全く、こんな時に此奴と出会うとは。
ぽん太殿もそうだが、このままでは街も危ない。

可能な限り、早めに決着をつけねばな。

■闘
念のため、【殺気】を放ち人払いするか。

やはり優先して護るべきなのはぽん太殿だ。
【野生の勘】で攻撃を予測し、彼が狙われそうになったら
【武器受け】で護る。

理性を失った者が現れたら積極的に動き回り、
ぽん太殿が狙われないように立ち回る。
その際攻撃されたら【カウンター】で振り払うぞ。

敵に接近したら刀を抜き、攻撃力を重視した【夜見】を
【範囲攻撃】を絡めて放ち、敵の集団に斬り込んでいくぞ。
厄介な技を使われる前に、頭数を減らしていきたいところだ。

※アドリブ・連携歓迎です。


マリア・テミルカーノヴァ
こういうのを見ると、なぜか【ぬるぽ】(NullPointerException)を投げたくなっちゃうんですよ。
あ、このイルカの場合は【ぬるり】(NullReferenceException)のほうがよいのかもしれませんが。

そう、これは全てを台無しにしかねないプログラムのバグなのです。
すべて消そうとする前に、ぬるぽ投げて処理落ちさせます。このイルカたちの動きを止めることができれば上々ですね。
イルカが全て消すモードになっても、動かずにぬるぽを投げ続けます。
速く動かなければ、狙われる率は下がるかと。

消さないためにも、バックアップは大事ですよ。忘れずに。

連携・アドリブ大歓迎です。


フレイ・ブラッドセイバー
ドゥン(迫真のエラー音)
……ダメですか。そうですか。
保存していないファイルが突然の(応答なし)になってエラー音とともに消えていく…
私はどうすればいい!?どうやってあいつらに償えばいいんだ!答えろ!どうすればいい!
答えてみろベルーガ!

ええ、まぁ、うん、それはそれとしてユーベルコードで蹴散らします。はい。

戦闘中はクールなメイドさん
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り

鼻歌
めーでーこの世を滅ぼす愛でめーばえたふんふんふんふんふんふーん


ソフィア・エーデルシュタイン
引き続きぽん太さんの警護を
死霊を召喚して盾代わりにしつつ迎撃を
なるべく手数を維持したいですし、自身の被弾は極力避けたいですけど、ぽん太さん最優先。いざとなれば私も盾になりますわ
ご心配には及びません。わたくしは務めを理解しております。あなたを傷つけるものを近寄らせなどいたしませんわ

あちらの手数は減らしたいですし、軍用ベルーガを召喚しているもの、
もしくは、本体ごと倒してしまえそうなものを優先的に攻撃しますわ
わたくしの戦力は微々たるもの。その微小を皆様に活かして頂けるよう、助力をいたしませんとね

全てを消すモードになれば、からくり人形を囮代わりに動き回らせましょう
上手く釣られてくれればよいのですが



●追ってきた白いイルカの集団
 テレビウムの少年、ぽん太の画面が示すのはこの街にある駐車場らしい。
 街の地理にはあまり詳しくない猟兵達は、ぽん太に連れられる形で、その場所まで移動することになるのだが……。
 一行を追って、後ろからいくつもの白い生物が追ってくる。
 それらは、白いイルカを思わせるオブリビオン『何も答えてくれないベルーガ』達だ。
「ベルーガがせめてきたぞ」
 可愛らしい見た目をしたベルーガ達。
 だが、その口調はそっけなく、外見に反して内に並々ならぬ闇を抱き、全てを消し去るべく活動するオブリビオンである。
「む、あのベルーガは……。全く、こんな時に此奴と出会うとは」
 追っ手に気づく、蛇、猛禽、牛の特徴を併せ持つ剣豪の少年、愛久山・清綱(もののふ混合童子・f16956)は同い年のぽん太を見下ろすと、彼が震えていることに気づく。
 そんな小柄なぽん太に合わせて移動していたこともあって、一行はあっという間にベルーガの群れに距離を詰められてしまう。
 猟兵達はやむなく、追ってくるベルーガ達を迎撃することにして。
「ドゥン」
 長い金髪のメイド、フレイ・ブラッドセイバー(瀟洒な血濡れのメイド・f00013)が後方のベルーガ達へとエラー音を発して見せた。
 だが、敵は全く反応を見せない。
「ベルーガは逃がさないぞ」
「……ダメですか。そうですか」
 ベルーガが距離を詰めてきた為、フレイもまた何事もなく11種ある剣を取り出す。
「こういうのを見ると、なぜか【ぬるぽ】を投げたくなっちゃうんですよ」
 黒衣の修道服を纏うエルフの聖者、マリア・テミルカーノヴァ(電子の海を彷徨う光・f00043)が言っているのは、彼女のユーベルコードのこと。
 ちなみに、【ぬるぽ】というのは、「NullPointerException」……とあるプログラミング言語におけるエラーのことだ。
 これに、「ガッ」と言いたくなる層は一定数いるだろう。
「あ、このイルカの場合は【ぬるり】のほうがよいのかもしれませんが」
 こちらは、「NullReferenceException」。
 だいたい、ぬるぽと同じようなものだが、元となるプログラミング言語が違う。その開発元から、マリアはそう表現すべきだと考えたのだろう。
 閑話休題。
 ここは街中。周囲にはキマイラの姿もある。
「街中で、無差別に暴れられてはたまったものではございません」
 こちらも修道服姿ではあれど、燃える血のような深紅のそれを着用したベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)が周囲の被害を気に掛ける。
 敵を引き離すのはもう難しく、人気のない場所までベルーガを誘き寄せる余裕はなさそうだ。
 やむなく、彼女は周囲の人々の避難誘導へと当たることにする。
 仲間達がベルーガの気を引く間、全身を煌めかせるクリスタニアンの女性、ソフィア・エーデルシュタイン(煌珠・f14358)が先ほどに引き続き、ぽん太の警護を行う。
 ソフィアはぽん太の周囲へと召喚した死霊を盾代わりにし、ベルーガの迎撃を考えていたのだ。
(「なるべく手数を維持したいですし、自身の被弾は極力避けたいですけど……」)
 ここは、ぽん太最優先。いざとなれば、ソフィア自身も盾になろうとすら考えていた。
「ご心配には及びません。わたくしは務めを理解しております」
 怯えるぽん太へ、ソフィアは優しく告げる。
「あなたを傷つけるものを、近寄らせなどいたしませんわ」
「う、うん……」
 先ほども、怪人の群れを退けている猟兵達。
 だからこそ、身を屈めるぽん太もメンバー達の勝利を信じて、祈りを捧げることにしていたようだ。
「ぽん太殿もそうだが、このままでは街も危ない。可能な限り、早めに決着をつけねばな」
 ベルーガが仕掛けてくる前に、清綱は周囲へと殺気を放って人払いを行う。
 ベイメリアが直接行う避難と合わせ、周囲からはあっという間にキマイラの姿がなくなっていく。
「お前たちいくぞ」
 そいつらは軍用ベルーガや調教師を呼び出し、戦闘態勢を整えていくのだった。

●そのイルカは聞く耳を持たず
「ベルーガはしかけるぞ」
 オブリビオン、ベルーガ達はテレビウムのぽん太を狙い、熱線銃や散弾銃を発砲してくる。
 さらに、召喚した調教師に自身を操らせるベルーガは頭突きを見舞ってきたり、ドルフィンキックを叩きつけてきたりしてくる。
 フレイはそいつらの攻撃を、影の腕に持たせた剣で捌いていく。
「保存していないファイルが突然の『応答なし』になって、エラー音とともに消えていく……」
 その状態で、フレイは淡々と相手に語り、訴えかける。
「私はどうすればいい!? どうやって、あいつらに償えばいいんだ! 答えろ! どうすればいい!」
「……ベルーガは攻撃を続けるぞ」
 しかしながら、熱線に散弾、突撃と、オブリビオン達は攻撃の手を止めない。
「お前を消してやる……」
 さらに、ベルーガのうち数体はそう告げ、全てを消すモードへと移行した。
 自らの理性を失った彼らは高い能力を得て、周囲で素早く動く対象物へと無差別に攻撃を仕掛ける。
 中には、同士討ちを行うベルーガの姿もあり、全てが敵の有利に働いているわけではない。
 その様子を見ていたマリアは敢えて速く動かず、狙われないようにしながら闇の魔術を行使して。
「そう、これは全てを台無しにしかねないプログラムのバグなのです」
 近寄ってきたベルーガが全てを消してしまう前に、マリアはブログラムのバグ……ぬるぽを投げつける。
 それによって、ベルーガ達は処置落ちして動きを鈍らせ、個体によってはフリーズすらしてしまう。
 マリアもその効果に、上々だと頷いていたようだ。
 ソフィアは盾を展開してぽん太の守りを重視していたが、ベルーガが全てを消すモードとなれば、さすがに黙っているわけにはいかぬと判断して。
「これでどうでしょう」
 一度、全ての死霊を消し去ったソフィアは囮代わりにからくり人形を投げつけ、戦場を動き回らせる。
 ソフィアの目論見は功を奏し、理性を失ったベルーガが釣られてその人形を追いかけていた。
(「そうだな。やはり優先して守るべきなのは、ぽん太殿だ」)
 清綱は調教師に指示されたベルーガ達の突撃や、ドルフィンキックを野生の勘で予測し、『今刀』で受け止める。
 理性を失ったベルーガを危険視し、彼はそいつの突撃を引き付けて。
 突撃してきた相手にカウンターをと刃を振るい、清綱は相手の体を魂ごと断ち切ってみせた。
 周囲のキマイラの避難誘導を行っていたベイメリアも戦いに加わり、慈悲の剣の異名を持つメイス『† curtana †』を手にする。
「悪しきものよ。他者に荒ぶり、この世に邪悪を成すものよ。紅の聖花の洗礼を受けなさい……!」
 彼女の詠唱に応じてそのメイスは無数の薔薇の花びらへと姿を変え、ベルーガ達の体を赤く染め上げていく。
 だが、敵は応戦を止めず、射撃と突撃を合わせて遠近から攻撃を続けてくる。
 ベイメリアは直観とユーベルコードを使った予測を生かしてできる限り避け、さらに薔薇の花びらを浴びせかけてベルーガ達を傷つけていくのだった。

 襲い来るベルーガの集団も、猟兵達の攻撃によってその数を減らしていく。
「答えてみろ、ベルーガ!」
 そんな中、フレイはさらに叫びかけたが、やはり、なしのつぶて。
「ええ、まぁ、うん。それはそれとして」
 叫ぶフレイはあくまでクールに立ち回り、具現化した11本の影の腕が紅の刃を振るい、ベルーガ達を蹴散らしていく。
「これはやばいぞ」
 不利を察するベルーガだが、戸惑う彼らへとマリアはぬるぽを投げ続ける。
 ベルーガが「ガッ」と返すこともなく、そのままフリーズして消えてしまっていた。
 そして、依然として、こちらへと射撃を続ける軍用ベルーガの姿もある。
 どうやら、それらを呼び寄せた本体は後方に下がって、ベイメリアが舞わせた花びらを避けていたらしい。
 ソフィアは助力の為にと死霊を召喚し、仲間達の援護をさせる。
「わたくしの戦力は微々たるもの」
 それでも、その微小を仲間達へと生かしていただくようにと、彼女は助力を行う。
「秘伝……夜見」
 清綱はソフィアの死霊達が作った隙を最大限に生かし、『今刀』の刃を振り払った。
「やられた」
 それに巻き込まれ、地面に沈むベルーガ。
 残る僅かな敵は軍用ベルーガの銃で応戦を続けていたが、展開したオーラでそれらの射撃を受け止めたベイメリアが、召喚主へと指先を向ける。
 次の瞬間、光に撃ち抜かれたベルーガは倒れ、軍用ベルーガ達も全て消え失せてしまった。
 敵の全滅を確認し、マリアは消えたベルーガ達へと一言。
「消さないためにも、バックアップは大事ですよ。忘れずに」
「めーでー、この世をふんふふんふふふーふーん……♪」
 そのそばでは、フレイが気分よく鼻歌を響かせる。
 2度も自身を守ってくれた猟兵達に、ぽん太は心強さを覚えて。
「ありがとう。こっちだよ!」
 すっかり砕けた態度で、彼は猟兵一行を目的の駐車場へと案内するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『天竺牡丹』

POW   :    わたしのモノになっちゃえ!
【天竺牡丹に恋する矢】が命中した対象に対し、高威力高命中の【恋慕の情】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    大活躍の予感!
予め【使い魔の時計版がぐるぐる回る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ   :    一緒にがんばろ?
【異性を魅了する声と仕草】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。

イラスト:彩

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●最後の追手は暗黒天使
 テレビウム、ぽん太を引き連れて、キマイラフューチャーの街中を移動する猟兵一行。
 オブリビオンの襲撃を退け、彼らがたどり着いたのは何の変哲もない駐車場だった。
 そこで突然、ぽん太の体が光り輝き始める。
「かっ、体が、動かないぞ……!?」
 体を硬直させたぽん太。鍵が映し出された画面の右下には、15分からカウントダウンが始まっているのが確認できた。
 その間、ぽん太は文字通り、ここで鍵としての役目を果たすということだろうか。
 しかし、何が起きているのか猟兵達が確認する間もなく、ぽん太の放つ光でメンバーの居場所を発見したオブリビオンがこちらへと飛来してくる。
 それは、頭に天使の輪っかと背に小さな黒い翼を持つ少女『天竺牡丹』だ。
「ふふ、獲物はっけーん」
 弓を引く天竺牡丹は可愛らしい声と仕草で、ぽん太を魅了しようとしてくる。
 それまでの追っ手とは違ってぽん太を自らのモノにしようとするあたり、オブリビオンも一枚岩ではないということだろうか。
 ともあれ、光るぽん太が動けない以上、この場で彼を守り切る必要がある。
「みーんな、わたしのモノにしてあげる!」
 猟兵達はぽん太を守り切る為、天使を思わせる格好をしながらも、小悪魔的な印象も抱かせるこの少女『天竺牡丹』との戦いに臨むのである。
ソフィア・エーデルシュタイン
流石に発光状態の透明化は無意味でしょうね…
ぽん太さんに悪い影響がありそうですし、早めに討伐いたしませんと

わたくしに出来るのは盾を務めることですわ
それと、使い魔の回す時計を狙うこともできるかしら
死霊を召喚して、騎士は傍に、大蛇は使い魔へと向かわせましょう
仲良く戯れるのも良いけれど、仕事でしてよ。迅速に仕留めていらっしゃい

恋慕の情、というもの、わたくしにはよく分かりませんの
だってわたくしは愛されて、望まれて、だからこそ生まれ落ちてここにいる
それだけで満たされておりますの。付け入る隙が、あるとでも?
異性の方が狙われるならそれはそれで好都合でしてよ。わたくしはその分自由にやらせていただきますわ


フレイ・ブラッドセイバー
一難去ってまた一難
ぽんたくんがちょっと可哀想になってきました

ここまで乗ってしまった船です。最後まで見届けましょう。

魅了はされませんが、恋をさせられてしまうのは面倒です
ましてやぽんたくんは動けません
このままでは狙われてしまうのでは…
万が一ですがその時は身を呈して守るしかありませんね

それですユーベルコードでボコボコにします
ボコボコにします
……で、鍵の結果はしっかりと確保、です!

戦闘中はクールなメイドさん
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り


ベイメリア・ミハイロフ
まあ、これは、かわいらしいお嬢さんでございますね
しかしながら、ぽん太さまをお渡しする訳には参りません
ここは皆さまと共に、しっかりお守りいたしたく思います

お相手の攻撃は絶望の福音と見切り・第六感を駆使し
特に矢は注意して見極め避けたい所なのですが
避けた結果ぽん太さまに当たってしまう場合は
武器受けで捌くことを試みたく
無理なようでしたらオーラ防御にて被害を最小限に留めたいと思います
恋慕の情…わたくし、禁断の感情を抱くことになってしまうのでしょうか

こちらからの攻撃はジャッジメント・クルセイドを使用
どなたかが著しく疲労なさった場合は生まれながらの光で回復を試みます


※他のお仲間さまとの共闘歓迎いたします


愛久山・清綱
一戦目は下衆怪人(※ウコン怪人)、二戦目は暴れベルーガ。
此処にきて漸くマトモ(?)な敵が現れたか。

いや、罪なき者を襲う時点でマトモではないな。

■闘
ぽん太殿を守りつつ、15分以内の決着を目指す。
動けない以上、攻撃が飛んで来たら積極的に守らねば。

敵の攻撃は、【武器受け】で弾くか、【残像】と【ダッシュ】を
併用して回避を狙う。
時計版が回りだしたらその動きを【見切る】。

間合いを詰めたら【鎧無視攻撃】を含めた攻撃力重視の
【夜見】を放ち、その魂を断ち切る。

本当の天使にしてやりたいところだが、残念ながら無理だ。

罪なき者を襲う非道を行った其方の行き先は底根の国。
深く暗い、地の底だ。

※アドリブ・連携歓迎です。


燈夜・偽葉
燈夜偽葉、ぽん太さんを助けに参りました!
ぽん太さんのことは守り通します!

そしてあなたは天使か悪魔かどっちかにしてください!
この場にはあなたに魅了される人はいなさそうですけれど

戦闘では「剣よ、風を凪げ」で攻撃しますね
どうせなら時計板にスナイパーしてみましょうか
壊したらもう使えなくなるのでしょうか?
もう一個呼び出すかもしれませんけど
壊せなくても中断させることが出来れば、戦闘力もそんなに増えないですよね

なお、常にぽん太さんを守れるような立ち位置を心掛けておきます



●舞い降りた暗黒天使
 目的の駐車場へとやってきてすぐ、テレビウムぽん太の体が光り始め、画面には15分からカウントダウンが始まる。
 この時間の間、彼をこの場で防衛する必要がありそうだが……。
 その光によって、居場所を嗅ぎつけた黒い衣服の可愛らしい天使が舞い降りてきてしまう。
「ふふ、獲物はっけーん」
 そのオブリビオンの名は、『天竺牡丹』。
 手にする弓矢で自らに恋慕を抱かせ、配下にしようとしてくるオブリビオンだ。
「まあ、これは、かわいらしいお嬢さんでございますね」
 赤い修道服を着用したベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は、素直に相手の容姿を褒めてみせる。
「此処にきて、漸くマトモ(?)な敵が現れたか」
 蛇の鱗と牙、猛禽の翼と爪、牛の角を持つキマイラ、愛久山・清綱(もののふ混合童子・f16956)が相手の姿を見てそう考える。
 1戦目の追っ手は下衆怪人……もとい、ウコン怪人。2戦目は暴れベルーガだった。
 今回、3戦目の相手は人型とあって清綱にはマトモに見えたのだが、すぐに首を傾げて否定する。
「いや、罪なき者を襲う時点でマトモではないな」
「ええ、ぽん太さまをお渡しする訳には参りません」
 清綱が無骨な刀『今刀』を抜いて構えると、ベイメリアもこの場仲間と共に、ぽん太を守り切るべくメイスを手に迎撃態勢をとる。
「流石に、発光状態の透明化は無意味でしょうね……」
 これまでの戦いの中で、全身を煌めかすクリスタニアンのソフィア・エーデルシュタイン(煌珠・f14358)はぽん太を透明化させて守っていたのだが、光輝く状態では効果は期待できそうにない。
「ぽん太さんに悪い影響がありそうですし、早めに討伐いたしませんと」
「一難去ってまた一難。ぽんたくんがちょっと可哀想になってきました」
 金髪メイドのフレイ・ブラッドセイバー(瀟洒な血濡れのメイド・f00013)は、突然の災難に見舞われる彼へと憐れみすら感じてしまって。
「ここまで乗ってしまった船です。最後まで見届けましょう」
 さらに、助っ人として駆け付けた妖狐の少女が1人。
「燈夜偽葉、ぽん太さんを助けに参りました! ぽん太さんのことは守り通します!」
 真っ白な髪と黄昏色の瞳の燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)が名乗りを上げ、『天竺牡丹』の方を向く。
「そして、あなたは天使か悪魔かどっちかにしてください!」
 この場に、天竺牡丹に魅了される者などいなさそうだと偽葉が告げると、相手はくすりと笑って。
「なら、試してみよっか。みーんな、わたしのモノにしてあげる!」
 その天使は小悪魔的な仕草で、この場の全員へと襲い掛かってくるのだった。

●小悪魔な天使
「わ、わわっ……!」
 ぽん太の体から放たれる光は止む気配がない。
 画面の時間はまだ12~3分は残されている。やはり、この時間を最後まで待つ他なさそうだ。
 しかしながら、天竺牡丹がそれを待つはずもなく、自身に恋する矢を射放ってくる。
「動けない以上、攻撃が飛んで来たら積極的に守らねば」
「わたくしに出来るのは、盾を務めることですわ」
 清綱は飛んでくる矢を刀で弾き、ソフィアも赤いビームブレイドで切り払ってぽん太を守る。
「やはり、動けないぽんたくんを狙ってきますよね」
 フレイは相手の情報を確認し、魅了されることはないと踏むものの、恋をさせられてしまうのは面倒だと感じる。
 万一の場合は、身を呈してでも守る他ないと考えながらも、フレイはユーベルコードを行使していく。
「歪曲投影……、顕現せよ、闇の御子たち!」
 複数のカードを取り出したフレイは攻撃力を強化し、紅に染まる刃で天竺牡丹へと切りかかっていった。
「恋慕の情……わたくし、禁断の感情を抱くことになってしまうのでしょうか」
 幸い、ベイメリアは難を逃れてはいたが、そんなイケナイ想像をしてしまいつつも、ユーベルコードによる先読みで避けようと構えをとっていた。
「ふふ、まだまだ!」
 天竺牡丹は使い魔の時計板をぐるぐると回し、力を高めていく。
 その瞬間、ソフィア、偽葉が同時に仕掛ける。
 ソフィアは2種の死霊を召喚して、騎士を自らのそばに置き、大蛇は使い魔へと向かわせる。
 大蛇が食らいつくタイミングに重ね、偽葉は『黄昏の太刀』を振るい、衝撃波を放つ。
 同時に攻撃され、破壊される時計板。
「無駄、無駄だよ」
 ただ、天竺牡丹は事も無げに、新たな時計板を呼び出してしまう。
 それでも、破壊して牽制しておくのは悪くない手だと偽葉は考えている。
「中断させることが出来れば、戦闘力もそんなに増えないですよね」
 彼女はぽん太のそばにつき、次なる攻撃に備える。
「それじゃ、こんなのはどうかな?」
 小悪魔な笑みを浮かべる天竺牡丹は異性を魅了する仕草をして、猟兵達へと語り掛けてくる。
「一緒にがんばろ?」
 魅了した配下がいたなら、そいつに効果があるのは間違いない。
 今は彼女一人ではあるが、自身の言葉に共感を覚える彼女は自らの力を増強し、さらに翼を羽ばたかせて襲い来るのだった。

 刻一刻と過行く時間。ぽん太の画面のカウントは6~7分ほどになっていた。
 さて、猟兵の戦う天竺牡丹の攻撃法のほとんどは、手にする弓矢だ。
 メンバー達が懸念していたように、一発でも当たれば、相手に恋慕の念を抱いてしまう。
「恋慕の情、というもの、わたくしにはよく分かりませんの」
 そう語るソフィアは愛され、望まれ、だからこそ生まれ落ちてこの場にいるのだと胸を張る。
「それだけで満たされておりますの。付け入る隙が、あるとでも?」
「なるほど、ね」
 だが、天竺牡丹は気にする様子もなく、矢を射放ち続ける。
「仲良く戯れるのも良いけれど、仕事でしてよ。迅速に仕留めていらっしゃい」
 騎士にその矢を迎撃させるソフィアは再度、白蛇をけしかけていく。
 今度は、ベイメリアもターゲットとなっており、相手の攻撃を先読みして矢を避けていく。
「ほらほら、どうしたの?」
 とはいえ、相手の力は徐々に高まってきており、避けるのは困難になってきていた。
 オーラ防御で矢によるダメージを軽減しつつ、ベイメリアは相手に指先を向けて。
「愛しさは感じますが、オブリビオンに変わりありませんものね」
 直後、天からの光が敵の体を撃ち抜いていく。
 それにばかりに、天竺牡丹も気を取られてもいられない。
 正面からは偽葉が衝撃波を発し続けており、フレイもまた自らの分身を呼び寄せて。
「「ボコボコにします」」
 クールな態度をそのままに、フレイは……フレイ達は赤い刃で目の前の天使をめった斬りにしていく。
「あうっ……!」
 翼をもがれてなお、チャーミングな態度を崩さぬ天竺牡丹だが、その隙を清綱が逃さず間合いを詰めて。
「本当の天使にしてやりたいところだが、残念ながら無理だ」
 敵は清綱を恋する矢で射抜いて見せるが、それは残像。
「秘伝……夜見」
 素早く二連で刃を振り払い、天竺牡丹の体を魂ごと断ち切ってしまう。
「ふふっ、ざん……ねん……」
 彼女はそのまま、虚空へと消え去ってしまう。
 剣を振り払い、清綱が消えた暗黒天使へと告げる。
「罪なき者を襲う非道を行った其方の行き先は底根の国。……深く暗い、地の底だ」

●鍵は解除された……?
 天竺牡丹を倒し、猟兵達はしばしその駐車場で時を待つ。
 光り輝くぽん太の画面のカウントが1分を切って。
「5、4、3、2、1……」
 タイムが0を指したとき、ぽん太の体の輝きが収まる。
 そして、画面の鍵の映像がなくなり、元の彼の表情がようやく露わになった。
「ふー、助かった……」
 安堵の域を漏らす彼だが、周囲の建造物が語り掛けるように、猟兵達の耳に声が届く。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
 果たして、この声が何を意味するのか……。
「一体、何でしょうか」
「グリモアベースに戻って情報収集ですわね」
 ベイメリアの言葉に、ソフィアがそんな提案を仲間達へと示す。
 ようやく難を逃れたぽん太は改めて、救出してくれた猟兵達の手を握り、感謝の意を示す。
「改めて、ありがとう。助かったよ!」
 そこで、ぽん太は初めて自らの顔で笑顔を見せたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月30日


挿絵イラスト