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テレビウム・ロック!~ロック、ジャック、アタック!?~

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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●謎の怪電波!?
 キマイラ・フューチャー。獣人や電子の妖精達が楽しく暮らす、ある意味では理想の未来世界。
 そんな世界の住人である、謎の妖精、テレビウム。今、彼らの身体には、謎の異変が発生していた。ビルの片隅で、偶然にも妙な形に曲がった金属棒を拾い、それを眺めていたピンク色のテレビウムも、その一人。
「あ、あれ? なんか、画像が……」
 突然、頭部のモニターが砂嵐に代わったかと思うと、画面が切り替わって表示されたのは鍵の映像。何の前触れもなく、ましてや本人の意思とも関係なく表示された画面に戸惑っていると、いつの間にか周囲を謎の仮面によって囲まれていた。
「うぅ……もしかしなくても、これってヤバい展開!?」
 物言わぬ仮面の群れに嫌な予感を覚えつつ、ピンクのテレビウムは少しずつ距離を取って逃げ出そうとする。が、そんな彼女の予想は正しく、仮面達は逃げる彼女を追いかけて、一斉に襲い掛かって来た。

●狙われたテレビウム達
「キマイラ・フューチャー世界で、なんかテレビウムに異変が起きてるみたいね。おまけに、オブリビオンまで現れるとなったら、これはちょ~っと放ってはおけないわよね」
 事件の裏に何があるのかまでは知らないが、とにかく今は、襲われるテレビウムを助けて欲しい。そう言って、猟兵達の前に現れたパトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)は、事の詳細を語り出す。
「今回、わたしの予知したところだと、テレビウムが襲われるのはキマイラ・フューチャーにあるビルの裏手よ。そこにいる、なんか変な形の棒を持った、ピンク色のテレビウムが襲われるわ」
 敵は仮面のような形をしたオブリビオンで、謎の光線を発射したり、一方的にルールを宣告して破るとダメージを与えたり、暗黒のオーラを纏って自身を強化したりするようだ。
 ちなみに、襲われるテレビウムの名前はリュアニー・レアニー。猟兵ではなく、一般人のテレビウムの少女。趣味は刀剣集めならぬ変わった形をした金属棒集めであり、その日もビルの裏手で妙な形の棒を見つけたところで、オブリビオンに襲われるようだ。
「今から行けば、この子を助けてあげられるわ。なんか、顔の画面にレトロな感じの鍵の映像が映ってるみたいなんだけど……もしかすると、オブリビオンに狙われているのも、それが原因なのかもしれないわね」
 まあ、鍵の謎やオブリビオンとの因果関係を考えるのは、ピンチを乗り切ってからでも遅くはない。まずは、迫り来るオブリビオンの群れを倒し、彼女を保護することが先決だ。
 そう言って、パトリシアは猟兵達を、キマイラ・フューチャー世界へと転送した。


雷紋寺音弥
 こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。

 キマイラ・フューチャー世界で、テレビウム達に異常が起きているようです。
 鍵の謎も気になりますが、まずは敵の追撃を振り切ることが先決です。

 第一章は、仮面のような姿をしたオブリビオンとの集団戦です。
 この戦いを乗り切っても、再び敵が襲って来る可能性もあるので、とにかくテレビウムの少女を保護をしてください。

 なお、今回は可能な限り速やかなシナリオ完結を目指して行く予定ですので、ご協力及び、ご理解を頂けると助かります。
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第1章 集団戦 『邪悪な仮面』

POW   :    怪光線
レベル×5本の【闇】属性の【光線】を放つ。
SPD   :    闇影の鎖
【自身の影】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ   :    暗黒の力
予め【邪悪なオーラを纏う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。

イラスト:夜月蓮華

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アレク・アドレーヌ
鍵ねぇ…まぁよくわからんがとりあえず事件だって事はわかるがなんでテレビウムだけを狙うかね?それが謎だから一斉に事件が起きたわけだが。

とは言えここはヒーローの出番か…いやいうほどヒーローって容姿ではないが。
相手を見る限り同種っぽいし面倒な攻撃手段持ってそうだしここはスピードに特化した方がよさげか

UC使用後【ダッシュ】と【先制攻撃】で先手を取って数を減らすことに専念するとしよう…UCこれしか使えんからな



(アドリブ歓迎)



●謎の鍵と仮面軍団
「鍵ねぇ……。まぁ、よくわからんが、とりあえず事件だって事はわかるが……なんでテレビウムだけを狙うかね?」
 ある日、テレビウム達の顔である画面に、突如として現れた謎の鍵。そして、そんなテレビウムを狙うオブリビオン達の行動に、アレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)は疑問を抱きつつも現場へと駆け付けた。
「うわぁぁぁっ! 来るな、来るなぁぁぁっ!!」
 路地裏へ足を踏み入れると、そこにいたのは何やら変な形に曲がった棒を持ったテレビウム。彼女はそれを振り回し、迫り来る邪悪な仮面達を追い払おうとしているが、全く効果はないようだ。
「おい、大丈夫か? ここは俺に任せて、さっさと逃げな」
 襲い掛かろうとしていた仮面を後ろから殴り飛ばし、アレクはテレビウムの少女に逃げるよう促した。状況が掴めず、しばし呆然とする少女だったが、とにかく逃げることを考えていた彼女は、直ぐに路地裏の奥へと逃げ出した。
「さて……ここはこの方がよさげだな」
 圧倒的な敵の数を前に、アレクはすぐさま、自分の姿をスピードに特化したそれに変えた。これだけの数だ。まともに相手をしていたら、それだけでこちらが消耗させられてしまう。
「行くぜ! 速さに限界はない!」
 瞬間、アレクの身体が大地を離れたかと思うと、瞬く間に近くにいた仮面達を吹き飛ばした。
 高速で運動する物体は、それだけで凄まじい質量弾としての威力を持つ。加えて、音速を超えた挙動で立ち回れば、巻き起こる風は衝撃波となり、触れたものを粉砕する。
「……邪魔ヲ、スルナ……」
 仮面達の目が妖しく光、次々と黒い光線を発射して来たが、それがアレクを捉えることはなかった。速度を増した今の彼には、いかに数が多くとも、直線的な攻撃など恐れるに足らずだ。
「よし、そろそろ振り切るか」
 いつまでも、遊んでいる場合ではない。この場にいる仮面を一気に始末してやろうと……そう思い、身構えるアレクだったが、奇妙なことに気が付いた。
(「なんだ? 仮面が……」)
 見れば、自分の真上に仮面が密集する形で固まっている。路地裏の吹き抜けが覆われ、裏通りに巨大な影が差したところで、仮面達は一斉に何事かを呟いた。
「「動クナ……。……走ル……ナ……」」
「なっ……ぐはっ!?」
 続けて攻撃をしようとしたところで、アレクの身体を凄まじい痛みが走り抜けた。バランスを崩し、路地裏に置かれていた木箱に激突して、周囲に置いてあったドラム缶が音を立てて転がった。
 闇影の鎖。己の影を当てた者に命令を下し、それを破れば大ダメージを与えるという、仮面達の得意技。
 敵を殲滅することに気を取られ過ぎて、アレクは密集した仮面達が作りだした、巨大な影を踏まされてしまったのだ。
「く……な、なんだ……これは……」
 身体が鈍りのように重い。走ろうと思えば走れるのだろうが、それをすれば、再び耐え難い激痛が自分の全身を襲うだろう。
 動けないアレクに興味を失ったのか、仮面達は再びテレビウムを狙って路地裏から去って行った。このまま追撃したいところだったが、今の身体ではそれも少しばかり難しかった。
「やれやれだ……。まあ、それでも、少しばかりの時間は稼げたか……」
 痛む身体に檄を飛ばし、アレクは壁に背をつけたまま立ち上がる。後の事は他の猟兵達に任せ、自分はしばし、身体を休めることに専念した方がよさそうだ。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ビリー・ライジング
ミリィ・ライジング(f05963)と共に行動。

逃げるテレビウムに対して、ミリィと共に追いつき、味方と伝える。
「安心しろ、猟兵だ。助けに来た!」
「俺が食い止める、ミリィは連れて逃げろ。後で追いつく!」

数が多い敵に対してはこれだ。全てなる臨界点!
【全力魔法】と炎の【属性攻撃】を合わせて、
強化した火球を個別に操作して、一体ずつ焼き尽くす。
相手の反撃は【見切り】で回避して、火球で反撃。
「自己強化したつもりのようだが、当たらなければ何の意味もない!」

邪悪な仮面の数が多く不利を悟ったら、ミリィを追いかけながら、逃げる。
(……カッコつけたが、これは逃げるが得策だな……)


ミリィ・ライジング
ビリー・ライジング(f05930)と共に行動。

逃げるテレビウムは追いかけ、ビリーと共に追いついたら、
テレビウムを引っ掴んだ後、背負って、邪悪な仮面から逃げる。
「大丈夫だよ。ねぇ、その画像に心当りは無い?」
「任せたよ、お兄ちゃん。しっかり掴まっててね!」

闇影の鎖に捕まった時には化身の天晴を招来。
テレビウムを渡して、テレビウムを守るように指示。
「私に構わないで、その娘を守ってちょうだい!」

反撃は手裏剣や護符の【投擲】や【属性攻撃】、
【高速詠唱】で素早く一体ずつ撃破して、身の安全を確保するよ。
「あなたは私達がちゃんと守るから、安心して。私には化身も憑いてるから」



●追う者、追われる者
「はぁ……はぁ……」
 複雑に入り組んだ路地裏を抜け、テレビウムの少女、リュアニー・レアニーはひたすらに走っていた。
 あの仮面がなんなのか、彼女は何も解らない。だが、危険な存在だということだけは理解しており、後ろも振り向かずに逃げ続けていた。
「あっ……!」
 だが、石造りの階段が入り組んだ場所に入ったところで、彼女はバランスを崩して転んでしまった。手にした棒が転がって、底溝のような場所に落ちてしまった。
「痛ぁ……って、きゃぁっ!!」
 起き上がろうとした瞬間、いきなり誰かに起こされて、リュアニーは悲鳴を上げて暴れ出した。
「うわぁぁぁっ! 離してぇぇぇぇっ!!」
「安心しろ、猟兵だ。助けに来た!」
 暴れるリュアニーを落ち着かせるべく、ビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)が慌てて自分の正体を告げる。ここで彼女に逃げられ、見失いでもしてしまったら、それこそ面倒なことに成り兼ねない。
「大丈夫だよ。ねぇ、その画像に心当りは無い?」
 同じく、ミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)がリュアニーに尋ねたが、そんなことよりも、彼女にとっては逃げる方が大切なようだった。
「し、知らないよぉ! それより、早く逃げないと……あぁっ! もう、追い付いて来た!?」
 見れば、後ろからはリュアニーを追い掛けて来た多数の仮面が。さすがに、彼女を守りながら戦うのは危険だと判断したのか、ビリーはミリィにリュアニーを連れて、先に逃げるよう促した。
「俺が食い止める、ミリィは連れて逃げろ。後で追いつく!」
「任せたよ、お兄ちゃん。しっかり掴まっててね!」
 リュアニーを背負い、駆け出すミリィ。それを見たビリーは迫り来る無数の仮面の群れに、後ろを振り返ることなく飛び込んで行った。

●仮面包囲網
 ミリィとリュアニーを逃がすべく、ビリーは追い縋る仮面の群れを、単身で食い止めるべく立ちはだかった。
「さすがに、数が多いな。だが……」
 多対一の戦いにおいて、状況を制するのは手数しかない。黄金に輝く炎を呼び出し、ビリーはそれを邪悪な仮面達に向けて一斉に放った。
「見せてやる、これが臨界点を超えた本物の炎の色だ!」
 広範囲に拡散した多数の火球が、仮面を次々と焼き尽くして行く。だが、仮面達とて、ただやられているだけではない。
「ア……アァ……」
「力ヲ……モット……力ヲ……」
 己の身体を邪悪な気で纏っていた仮面達は、その力で自らの能力を高めることにより、ビリーの放った炎に耐え切っていた。それだけでなく、お返しとばかりに影を伸ばし、ビリーを捉えようと迫って来る。
「おっと! そう簡単に、影は踏まないぜ!」
 相手の影に入ったが最後、敵の思うように行動を制限されてしまう。枷を科せられるのは御免だと、ビリーは済んでのところで身を引いて、相手の影の範囲から離脱した。
「自己強化したつもりのようだが、当たらなければ何の意味もない!」
 闇のオーラを身に纏えば、能力を上昇させる代償に、その挙動が相手に読まれやすくなる。その欠点を突いて逃げ回るビリーだったが、それにしても敵の数が多い。
 敵の挙動を読み易いとはいえ、数が多ければ、それだけ回避も難しくなる。相手の攻撃を見切っても、それを避けるためのモーションに身体が追い付かなければ、いずれは被弾してしまう。
「退ケ……退ケ……」
「邪魔ヲ……スルナ……」
 大技に頼るのは悪手と判断してか、仮面達が一斉に遠距離から光線を放って来た。1つ1つでは単なる線でしかない攻撃も、密集して放たれれば、それは面を制圧する脅威となる。
(「……カッコつけたが、これは逃げるが得策だな……」)
 数秒前に自分の立っていた場所が根こそぎ焼き払われたことで、さすがにビリーも不利を悟った。
 このまま戦えば、次に焼かれるのは他でもない自分だ。攻撃が来ると解っていても、そもそも逃げるための場所がなければ、回避しようにも避けられない。
「死ネ……死ネ……」
「邪魔者ハ……死ネ……」
 仮面の軍団が、再び光線を発射しようと瞳を不気味に輝かせる。一糸乱れぬ無駄のない隊列。あの状況で光線を放たれれば、避ける隙間もなさそうだ。
「ちっ……この辺りが潮時か。ミリィは上手く逃げられただろうか……」
 放たれた光線に、ありったけの炎を合わせて叩きつけることで相殺し、ビリーは階段を駆け降りた。全ての敵を倒せはしなかったが、少しばかりの時間は稼げたはずだと。

●邪悪なる影
 仮面の追撃から辛くも逃れたミリィは、背負っていたリュアニーを降ろすと、改めて鍵の映像について尋ねてみた。
 もっとも、返って来たのは『よく分からない』という返事だけ。やはり、もう少し落ち着いて調べることのできる場所まで行かねば何も掴めないか。そう、思った時だった。
「すまん、ミリィ! 降り切れなかった!」
 突然、後ろから声がしたかと思うと、こちらに向かって走ってくるビリーの姿が。その後ろからは、全身を黒いオーラに包んだ邪悪な仮面達が、しつこく彼のことを追い掛けている。
「えぇっ! ま、まだ追い掛けて来るのぉ……」
 散々に追い回されたことで、リュアニーの心は折れ始めていた。気が付けば、辺りを仮面に包囲され、徐々に距離を詰められている。
「下がっててね。あの仮面は、私達でなんとかしてみせるから」
「せめて、お前達だけでも逃がせればと思ったんだがな……」
 リュアニーを庇うようにしてビリーとミリィが行く手を阻むも、仮面達は一向に退く様子もない。そればかりか、徐々に彼らの影が二人の足元へ伸びて行き……それが足先に触れた瞬間、邪悪な仮面は一斉に何事かを呟き始めた。
「動クナ……動クナ……」
「止マレ……止マレ……」
 仮面の不気味な呟きが、何度も耳の奥で反響する。その言葉に逆らい、ほんの一歩を踏み出しただけで、二人の身体に激痛が走った。
「ぐっ……やってくれるじゃねぇか……」
「拙いわね……。これじゃ、迂闊に動けない……」
 行動を制限されたことで、もはやリュアニーを守る術もない。完全に追い詰められ、絶望に打ちひしがれるリュアニーだったが、それでもミリィは諦めていなかった。
「も、もうダメだよ……。こんなの、逃げ切れるわけないよぉ……」
「あなたは私達がちゃんと守るから、安心して。私には化身も憑いてるから」
 たとえ、動きを封じられようと、自分にはまだ切り札がある。不思議な印を結ぶことで、ミリィは己の忠実なる僕である、天才陰陽師の亡霊を召喚したのだ。
「天晴、出番よ。私に協力してちょうだい!!」
 敵はこちらで食い止めるので、その間にリュアニーを連れて逃げて欲しい。それだけ言って、ミリィは仮面達が次の行動へ移るよりも速く、護符を投げ付け牽制した。
「まだまだ、この程度じゃ止まれねぇな。動けなくっても、戦えるってことを見せてやるぜ」
 同じくビリーも、再び炎を呼び出して、仮面に目掛けて叩きつけて行く。
 こうなれば、減らせるだけの数は減らしてやろう。ミリィの投げた手裏剣にビリーの炎が重なって、燃え盛る刃は回転しながら多数の仮面を割り砕いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

空裂・迦楼羅
困っているなら助けるわ、勿論よ
全部の攻撃を受けない、は難しいでしょうから…

ユーベルコードを使って翻弄することに全力を尽くすわ?
常に『鎧砕き』を狙えたら本望ね
一部でも砕かれたら流石に追えないでしょう?
無視されたら流石にムッとしちゃうから、集中して狙っちゃうわ!
少しの無茶はお転婆印!勲章みたいなものよ、嘘だけど。
テレビウムの子の保護は他の皆に任せちゃう


……あ、でも、アタシが一番近いなら『手をつないで』あげる!
『逃げ足』には自身あるのよ、かけっこと思えば怖くないでしょう?
声かけながら助けに行くわ!

ちょっとくらいのピンチなら楽しむのが良いわよ
こわーいのからは、全力で逃げ切っちゃえばこっちのものよ!


ベイメリア・ミハイロフ
リュアニーさま…きっと心細くしていらっしゃるでしょう
彼女を庇い、敵を排除したいと思います
それにしても、変わった形の棒、とは
鍵の方より興味深くてございますね

可能なら他の皆さまと共闘したく
その場合は常にお仲間さまとの連携を意識しながら

敵が多くいます場合はRed typhoonにて
多くのお相手に攻撃を
KOできます敵がいたなら、ジャッジメント・クルセイドを使用
確実に数を減らすよう心がけます
敵の攻撃は絶望の福音にて先見し避けるか武器受けにて捌きたく
闇影の鎖…というものが厄介でございますね
簡単なルールでしたら破らないよう配慮いたします
ダメージ量が半分以上の方がいらしたら生まれながらの光を使い
回復を試みます



●逃走の果て
 度重なる仮面の襲撃を退け、路地裏を抜けたリュアニーは、工場のような建物が並び立つ場所に迷い込んでいた。
「うぅ……も、もう嫌だよ……。なんで、私がこんな目に……」
 陰陽師の亡霊は、既にいない。あれが動けるのは、せいぜい術者の周囲500m程度。そこから先は自分の力で逃げて来たのだが、それでもさすがに足が悲鳴を上げていた。
「……ひっ!」
 だが、残念ながら、彼女に休む暇は与えられていなかった。邪悪な仮面はしつこく彼女を追跡し、再び追い付いて来たのだから。
「あ……ぁぁ……」
 もはや、悲鳴を上げることさえ忘れ、リュアニーは茫然と立ち尽くすだけだった。が、仮面が彼女を攻撃しようとした瞬間、横殴りに放たれた痛烈な一撃が、襲い掛かろうとしていた仮面を粉砕した。
「大丈夫? まだ、生きてるわよね?」
 駆け付けた空裂・迦楼羅(焔鳳フライヤー・f00684)が、リュアニーの肩を揺すりながら尋ねた。どうやら、意識はあるようだが、疲労と絶望で返事をする気力もないようだ。
「……周りに他の猟兵はいない、か……。仕方ないわね、逃げるわよ!」
 このまま戦っても不利だと悟り、迦楼羅はリュアニーを連れて逃げることを優先した。いきなり手を繋がれて戸惑うリュアニーだったが、迦楼羅は何も恐れることはないと、満面の笑みを浮かべて言って聞かせた。
「心配しないで。『逃げ足』には自身あるのよ。かけっこと思えば怖くないでしょう?」
「で、でも……今までも、ずっと走ってきたのに……」
「大丈夫。ちょっとくらいのピンチなら、楽しむのが良いわよ。こわーいのからは、全力で逃げ切っちゃえばこっちのものよ!」
 だから逃げる。とにかく逃げる。細かいことは、その後で考えれば良いことだ。
 放たれた仮面の光線を避けながら、迦楼羅はリュアニーを連れて疾走した。背後で凄まじい爆発が起こる中、時に身体を空中で捻りながら攻撃を避け、二人は工場地帯の奥へと逃げ出した。

●邪悪を払う光
 工場地帯の入り組んだパイプ。それらを巧みに障害物として生かしつつ、迦楼羅はリュアニーの手を取って仮面の群れから逃走する。
 だが、それでも仮面達はお構いなしに、攻撃を繰り出して来るので性質が悪い。このままでは、いずれ追い詰められてしまうのもそうだが、周囲への被害も馬鹿にならない。
「……ったく、しつっこいわね。ちょっとくらい、手加減してくれてもいいものを……」
 思わず舌打ちする迦楼羅だったが、それでも足を止めるわけには行かなかった。迎撃することも考えたが、さすがに、たった一人でリュアニーを守りながら、あの数を相手にするのは少々厳しい。
 状況は、正に絶体絶命。しかし、それでも運命の女神は、まだ二人を見捨ててはいなかったようだ。
「悪しきものよ。他者に荒ぶり、この世に邪悪を成すものよ。紅の聖花の洗礼を受けなさい……!」
 突然、工場地帯を吹き抜ける風に乗って、無数の薔薇の花弁が邪悪な仮面に降り注いだ。その花弁に巻かれた瞬間、仮面達は次々に怨嗟の声を漏らしつつ、木っ端微塵に弾け飛んで行った。
「大丈夫ですか? 危ないところでしたね」
 風が止んだところで、颯爽と降り立ったのはベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)。先程の一撃は、彼女の繰り出すユーベルコード、Red typhoonによるものだった。
「感謝するわ……と、言いたいところだけど、まだまだ敵は生き残っているみたいよ?」
 呼吸を整えつつも、迦楼羅が苦笑しながらベイメリアに言った。まったくもって、しぶとい仮面だ。おまけに、無駄に数だけは多いなど、なんとも面倒な話だと。
「後ろは、わたくしにお任せくださいませ。あれはここで全て倒しておかなければ……」
「そういうことなら、私に任せて。さあ、手加減は無し、ココからが本番よ」
 後ろの護りはベイメリアに任せ、迦楼羅は自分の腕を斬りつけると、そこから溢れ出す爆炎を纏って飛び出した。そのスピードは、先程までの彼女の比ではない。
 高速で繰り出される攻撃の数々は、その一撃、一撃が、岩をも粉砕する破壊力を秘めている。スピードを増せば、その分だけ叩きつける鉄塊剣の威力も上がる。単純な話だが、それ故にシンプルかつ強力な攻撃となるのだ。
「ウ……ゥゥ……」
 死に掛けの仮面が複数集まることで自らの影を重ね、それを伸ばして迦楼羅の動きを捉えようとした。が、それよりも速く、今度はベイメリアが仮面の塊を指差すと、天から凄まじい裁きの光を降臨させて仮面達の中心に叩き込んだ。
「させません! 邪悪なる者よ……聖なる光の中に消え去りなさい!」
 そちらが影を伸ばすというのなら、こちらはその影諸共に焼き尽くす。さすがに、これは効いたのか、邪悪な仮面は輝く光の奔流に飲み込まれ、そのまま欠片も残さず消滅した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『紫御殿』

POW   :    仮面合身の術でござる!
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【男子がカッコいいと思うもの】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD   :    仮面手裏剣の術でござる!
【懐】から【自動追尾する真っ白な仮面】を放ち、【相手の視界を塞ぐこと】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    仮面狼群の術でござる!
【仮面を被った狼の群れを召喚、爪や牙】が命中した対象を切断する。

イラスト:りょうま

👑7
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●襲来、仮面忍者!
 邪悪な仮面の集団から、辛くもテレビウムのリュアニーを守り通すことに成功した猟兵達。ほっと一息吐いていると、唐突にリュアニーの画面からアナウンスが流れ始めた。
『ナビを開始します、ナビを開始します、目的地へ向かって下さい』
 見れば、彼女の顔に浮かぶ画面も変わり、鍵ではなく地図が映し出されている。どうやら、ここへ行けば何かが分かるかもしれないが……リュアニーを狙うオブリビオンの一団も、先程の戦いだけで諦めたわけではないようだった。
「我等、紫御殿! そこのテレビウム、お命、頂戴つかまつるでござる!」
 歌舞伎の如く名乗りを上げて、ビルの上から次々に飛び降りて来る、無駄に悪目立ちした忍者達。なにやら、最後の1人は着地に失敗して頭から地面に埋まっていたが、それを抜きにしても凄まじい数だ。
「仮面忍法、方円の陣! 我らが陣形に死角なし!」 
「さあ、観念するがいい。貴様の命運も、そこまででござる!」
 無駄に時代がかった台詞と、意味があるのだかないのだか、よく分からない陣形への拘り。なんというか、色々な意味で突っ込みどころ満載の敵なのだが……それでも、このまま素直に逃がしてくれるわけではなさそうである。
 一難去って、また一難。リュアニーを守りつつ目的の場所に連れて行くため、再び戦いながらの逃走劇が幕を開けた。
ベイメリア・ミハイロフ
他の方との共闘歓迎いたします
その際には連携ができるよう意識いたします

次から次へと…リュアニーさまも大変でございますね
ここは、わたくしたちにお任せくださいませ

仮面手裏剣は第六感で攻撃の気配に気を配り
絶望の福音にてよく見て武器受けで弾きたく
先に攻撃が可能ならば懐めがけてジャッジメント・クルセイドを放ちます
リュアニーさまに敵の攻撃が当たらぬよう配慮
防御にはオーラ防御も併用したいと思います
狼の群れが残るならばRed typhoonを

だんしがかっこいい…一体どのようなものでございましょう
大きくなりましても
更に攻撃を集中させるのみでございます

お仲間が50%以上負傷されたなら生まれながらの光で回復を試みます


アレク・アドレーヌ
仮面の次はまた仮面か…いや、その…えーっとどこから突っ込むべきかは一旦置いといてどうせまともな返答が帰ってこないだろうが一応なぜ狙うのかは聞いておこう。時間稼ぎにもなるしな。

UCはさっき使ったから使わないで普通に戦うとして…まぁUC使わずただ殴る蹴るだから倒せはせんでも逃げる間の壁くらいにはなれるだろうしそれ位しか役に立てそうもないから足止め程度に足掻かせてもらうとしよう。

しっかしなんでテレビウムのみを襲うかね…?趣味か?
(アドリブ歓迎



●仮面忍者包囲網
 邪悪な仮面を振り切った先に待っていたのは、仮面忍者による包囲網。あまりにしつこい追跡に、アレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)は思わず溜息を吐いた。
「仮面の次はまた仮面か……」
 おまけに、忍者という設定でありながら、しかし敵はまったく忍ぶ気配がない。わざわざ標的の前に姿を晒し、あまつさえ名乗りをあげるなど、それはもう忍者以外の別の何かではないかと思えてくるわけでして。
「いや、その……えーっとどこから突っ込むべきかは一旦置いといて、一応聞いておこう。お前達、なんでテレビウムを狙うんだ?」
 こういったノリの連中なら、ぽろっと秘密を零すのではないか。そんな一抹の期待もあったが、しかし腐っても忍者ということだろうか。
「我らは忍! 任務に生き、任務に準じる者!」
「敵に口を割るなど言語道断! 我等を甘く見るでない!」
 忍者として、敵に秘密を漏らすくらいならば、任務に準じて死ぬのが定め。こういうところで、無駄に凝った設定に拘るのは、なんというか色々と面倒な相手である。
「次から次へと……リュアニーさまも大変でございますね。ここは、わたくしたちにお任せくださいませ」
「う、うん! ありがとう!」
 迫り来る仮面忍者達の間に割って入り、ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は一足先に、テレビウムのリュアニーを逃がすことにしたようだ。当然、それを黙って眺めている仮面忍者達ではなく、彼女達はそれぞれに、懐から取り出した白い仮面を投げ付けて来た。
「奥義、仮面手裏剣の術でござる!」
 およそ、物理の法則を無視したとしか思えない無茶苦茶な動きで、白い仮面が猟兵達の顔面目掛けて飛んで来る。すかさず、メイスで叩き割るベイメリアだったが、一方でアレクは完全に仮面に視界を覆われてしまった。
「げぇっ!? な、なんだこりゃ! 外れねぇっ!!」
「ふはははっ! しばらく、そうしているがよいでござる!」
 もはやアレクに興味を失ったのか、仮面忍者達は残るベイメリアに攻撃の矛先を向けた。リュアニーを逃がすため、身を挺して庇うのはよいとして、敵の攻撃に対する警戒が薄ければ、容易に突破も許してしまうのは致し方なしである。
「無駄に時間はかけられん。一気に押し切るでござる!」
「「御意!」」
 残る仮面忍者達が、一斉に仮面を被った狼の群れを呼び出した。たださえ多勢に無勢な状況なのに、これは拙い。が、そんな圧倒的不利な状況においても、ベイメリアもまた奥の手を隠し持っていた。
「そう簡単に、ここは通しませんわ。悪しきものよ。他者に荒ぶり、この世に邪悪を成すものよ。紅の聖花の洗礼を受けなさい……!」
 彼女の握っていたメイスが、洗礼の言葉と共に赤く美しいバラの花弁へと変わって行く。それは真紅の竜巻をなり、遅い来る狼の群れを巻きこんで、次々に宙へと舞い上がらせては大地に叩きつけて行く。
「これは……まさか、噂に聞く『忍法花吹雪』だというのか!?」
「な、なんと! こやつ……できる!!」
 配下の狼達を瞬く間に倒され、忍者達は何やら勘違いした台詞を吐きながら驚愕していた。
 ここから先は、行かせない。バラの花弁から元の形へと戻ったメイスを握り締め、ベルメイアは問答無用で近くにいた忍者の頭を仮面諸共にカチ割った。

●男の子のロマン?
 謎の指令を受信したリュアニーを狙い、唐突に現れた仮面の忍者。だが、無駄に忍ばない性格に加え、格好や様式美にばかり拘る彼女達は、忍者としての能力を、存分に発揮しているとは言い難かった。
「くっ……まさか、これほどまでの使い手に、こんな場所で出会うとは……」
「どうやら、こちらも覚悟を決めねばならないようでござるな」
 いつの間にか、仮面忍者達の中で、ベイメリアは伝説の忍術を使う上級忍者という設定にされていた。勝手にそんな設定を盛られても迷惑極まりないのだが……まあ、戦闘に支障はなさそうだし、放っておいてもいいだろう……たぶん。
「……でぇぇいっ! いい加減に、外れろってんだよ!!」
 そんな中、顔面に貼り付いた仮面をガントレットで叩き割ることで、ようやくアレクも戦線に復帰。しかし、その間に仮面忍者達の中にいた一人が何やら懐から取り出すと、それを猟兵達の前で高々と掲げて見せた。
「ん? なんだ、ありゃ?」
「ロボットの……玩具、みたいですわね?」
 そう、仮面忍者の取り出したものは、どこからどうみても、合体ロボの玩具である。いったい、あれでどうたって戦うつもりなのか。どう見てもふざけているようにしか思えないが……当の仮面忍者にとっては、真剣そのものだった。
「ふふふ……もう、手加減はしないでござるよ。究極奥義、仮面合身の術でござる!」
 そう言うが早いか、玩具のロボと仮面忍者の身体が瞬く間に融合して行く。それに伴い、身体もまた2倍近くまで肥大化し、気が付けば人間とロボの融合したような、巨大ロボットが姿を現していた。
「ふはははっ! これぞ、我らが究極奥義! 巨大なドリルに大剣に、おまけに胸から破壊光線まで発射できる、男子のロマンの決定版!」
 えっと……忍者って、いったいなんだっけ? 思わず、そんな突っ込みが入りそうな巨大ロボに姿を変えた仮面忍者だったが、ベイメリアは全く動じていなかった
「大きくなりましても、更に攻撃を集中させるのみでございます」
「なっ!? ちょ、ちょっとまつでござる! 必殺技の溜め中に、攻撃するなんて卑怯……あぁぁぁっ!!」
 天から降り注ぐ裁きの光が、ロボを容赦なく焼いて行く。哀れ、合体したと思った矢先に、巨大ロボットは瞬く間に光の奔流に飲み込まれ、何もできないまま鉄屑と化した。
「うぅ……そ、そんな……。我等の最強ロボが……ロマンが……」
「いや……最強もなにも、そんな隙だらけの格好になって、やられない方がおかしいだろ」
 最後は、ガタガタになっていたロボの胴体をアレクが殴り飛ばしたことで合体が解除され、後に残されたのは黒焦げになった仮面忍者だけだった。
「さて、リュアニー様は、上手く逃げられましたでしょうか?」
「さあな。とりあえず、残ったやつを片付けてから、俺達も後を追い掛けようぜ」
 鍵の謎と、地図の謎。それを解明するためには、こんな場所で油を売っている時間は無い。
 残る忍者達を倒すべく、再び武器を構えるベイメリアとアレク。最終奥義まで見切られた今、仮面忍者達が全滅するのは、もはや時間の問題だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミリィ・ライジング
ビリー・ライジング(f05930)と共に行動。

何が忍者よ。本当の忍者は『人に隠れて悪を斬る』!
それに私も忍者、本当の忍法ってのを見せてあげる!

真の姿を解放、容姿は変わらないが、私に憑いてる陰陽師の亡霊が現れる。
(亡霊は周囲の猟兵、敵にも可視出来る)

更に降魔化身法で自身を超強化!
仮面手裏剣は手裏剣や護符の投擲で撃ち落とす。

攻撃も手裏剣と護符の投擲だけど、
念動力で投擲の軌道を見切りにくい軌道に操作。
護符は衝撃波、手裏剣はマヒ攻撃のオマケ付き!

「忍は任務の為なら、自身も省みない。その覚悟、あなた達にはある?」
「仮面を着けてる点では認めるけど、目立ち過ぎだよね。もっと忍びなさい!」

※アドリブOKです。


ビリー・ライジング
ミリィ・ライジング(f05963)と共に行動。

一つ、俺達のご先祖様の言葉を教えてやろう。
『人も知らず世も知らず影となりて悪を討つ』。それが忍者だ。
忍の血を引き継いでいる俺達に勝てるだろうか?

真の姿を解放、容姿は変わらないが、ルーンレイピアが宝石のように光輝く。
「こんなのはまだ序の口だ。こいつの本当の姿を見せてやろう!」

さっきの巨大ロボットの撃破でヤケクソになって、全員がロボになっても、
属性攻撃、鎧無視攻撃、なぎ払いを合わせた必殺の一刀で纏めて斬る!

「お前たちの男のロマンも分からなくもないが……俺にとっての男のロマンというものは、こういった業物なんだ」

※アドリブOKです。



●大逃走、大追跡
 複雑に入り組んだ工場地帯を、リュアニーは必死に逃げていた。
 いったい、自分が何故狙われなければならないのか。画面に現れた鍵や、地図の示すものは何なのか。
 それら全てが解らないまま、彼女はひたすらに逃げ続ける。だが、追手として現れた仮面忍者達は、先の者達で全てではなかった。
「止まれ! そこまででござる!」
 工場のパイプの上から、新たに多数の忍者達が降りて来た。あっという間に周囲を取り囲まれてしまい、完全に逃げ場を失ってしまった。
「あ……あぁ……」
 迫り来る仮面の忍者達。懐から取り出された仮面が手裏剣如く、リュアニーの顔目掛けて飛んでくる。
 だが、その攻撃が命中するよりも早く、どこからともなく投げ付けられた護符が、仮面手裏剣に貼り付いて叩き落とした。
「……っ! 何者だ!?」
 思わず見上げる忍者達。そこにいたのは、ビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)とミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)の二人。伏兵が潜んでいることを予測し、先回りして待ち構えていたのだ。
「貴様達……我等が紫御殿と知っての狼藉でござるか!」
 邪魔をされたことで怒りを露わにする仮面忍者達だったが、ビリーもミリィも取り合わない。それどころか、どこか軽蔑するような表情さえ浮かべ、名ばかりの忍に真の忍の教えを説く。
「一つ、俺達のご先祖様の言葉を教えてやろう。『人も知らず世も知らず影となりて悪を討つ』。それが忍者だ」
「それなのに、そんなに目立って何が忍者よ。本当の忍者は『人に隠れて悪を斬る』!」
 そちらのような紛い物ではなく、こちらは正真正銘、本物の忍者の血を引いている。そんな自分達に、お前達は果たして勝てるか。本物の忍法とは何かを見せてやろうと、二人は颯爽とビルの上から飛び降り、仮面忍者達の前に降り立った。

●お前達、覚悟はできているか?
 テレビウムのリュアニーを狙い、再び現れた仮面忍者達。確かに、数だけで考えれば、彼女達の方が圧倒的に有利だろう。
 しかし、それを以てしても、絶対的に埋められない差というものは存在する。自己顕示欲の塊の如く、忍者の何たるかも忘れて戦う彼女達に比べ、ビリーとミリィは内に秘めたる覚悟が違う。
「行け、仮面の狼群よ!」
「こちらは仮面手裏剣でござる!」
 仮面をつけた狼の群れと、追尾性の高い仮面そのものが二人へ襲い掛かるが、その程度の技など、対処するのは容易いことだ。
 光り輝くレイピアが仮面を斬り捨て、護符の嵐が狼達の動きを止めて行く。力量の差は、圧倒的。なぜならば、こちらは死ぬ気で戦っているのだから。
「忍は任務の為なら、自身も省みない。その覚悟、あなた達にはある?」
 その背後に陰陽師の亡霊を携えつつ、ミリィは仮面忍者達に改めて尋ねた。
 勝利のため、自らの肉体を強化する代償に、呪いを全身に受けることも厭わない。それだけの覚悟が、お前達には果たしてあるか。ないのであれば、早々にここから立ち去れと。
「なんの! 覚悟なら、我等とて当にできているでござる!」
「見るがいい! 奥義、仮面合身の術でござる!」
 もっとも、ミリィの降霊術を見て何を勘違いしたのか、仮面忍者達は一斉に自動車やロボット、それにヒーローの変身グッズを模した玩具を取り出すと、それらと自身を融合させることで、巨大なロボットに変化した。
「ふふふ……どうやら、驚いて声も出ないようでござるな。しかぁし! これで終わりではないでござるよ」
「特別に見せてやるでござる! 究極奥義、超仮面合身!」
 その言葉と同時に、ロボットに変化した仮面忍者達が、次々と合体して巨大化して行く。彼女達が変化したのは、ロボットはロボットでも合体ロボのパーツになるロボット。故に、合体してからが本領発揮ということなのだろうが……果たして、本当にこれで強くなったのだろうか。
「見たか、小童ども! これが! 圧倒的な! 力の象徴というものでござる!」
 合体を完成させたことで、既に仮面忍者達の中では勝利が確定しているようだった。しかし、戦いにおいては、必ずしも身体の大きさが全てを決めるわけではない。そして、無駄に複雑な変形と合体を繰り返すことは、大いなるデメリットも秘めているわけで。
「悪いが……それ、本当に意味あるのか?」
 半ば呆れた表情で、ビリーは光り輝くレイピアを横薙ぎに振るった。狙うは、敵の接合部。変形の代償として装甲が薄くなり、更には強度の問題も抱えている接合部は、合体ロボの中でも特に脆い。
「なっ! わ、我らの合体が!?」
 ほんの一太刀で胴を真っ二つにされ、巨大ロボは一撃で合体を解除されてしまった。
「こんなのはまだ序の口だ。こいつの本当の姿を見せてやろう!」
 それでも、ビリーは容赦しない。続け様に放たれる斬撃の数々が、ロボの腕を、脚を解体し、元のパーツへと戻して行く。しかも、なまじ身体だけは巨大ロボの手足の姿をしたままなので、仮面忍者達は満足に動くこともできない。
 このままでは、巨大ロボとしても小型ロボとしても戦えず、ただやられて行くだけだろう。慌てて変形を解除する仮面忍者達だったが……無駄に時間のかかる合体と変形は、それだけ隙の大きい行為でもあるわけで。
「仮面を着けてる点では認めるけど、目立ち過ぎだよね。もっと忍びなさい!」
「ま、待て! 変形や合体の最中には、攻撃しないのがお約束では……ぎゃぁぁぁっ!!」
 哀れ、ミリィの投げた護符の力により、次々と吹っ飛ばされて行く忍者達。
「お前たちの男のロマンも分からなくもないが……俺にとっての男のロマンというものは、こういった業物なんだ」
 最後に、レイピアを納めながら、ビリーは遥か遠くの星と化した仮面忍者達に向かって呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『天竺牡丹』

POW   :    わたしのモノになっちゃえ!
【天竺牡丹に恋する矢】が命中した対象に対し、高威力高命中の【恋慕の情】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    大活躍の予感!
予め【使い魔の時計版がぐるぐる回る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ   :    一緒にがんばろ?
【異性を魅了する声と仕草】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。

イラスト:彩

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●最終最後の
 仮面の忍者達を全て撃破し、猟兵達は地図に示されていた場所へと到着した。
「ふぅ……ようやく着いたけど、ここって何があるの?」
 もっとも、そこがいったいどんな場所であるかは、当のリュアニーにも全く見当がついていないようだった。
「まあ、いいか。さすがに、これ以上は襲われる心配もなさそうだし、なんか変わった形の棒でも探して帰ろうかな?」
 あれだけ襲われていたのに、なんとも呑気なことである。いざとなれば猟兵達が守ってくれると知っているため、その気持ちは解らないでもないのだが。
 とりあえず、ここまで助けてくれてありがとう。そう言ってお礼の言葉を述べようとしたリュアニーだったが……その瞬間、唐突に彼女の身体が浮かび上がり、強い光を放ち始めた。
「わわっ! こ、今度は何!? なんか、全然動けないんだけど!!」
 自分の身体に再び訪れた異変に驚くリュアニーだったが、やはり自分では制御が効かないようだ。そうしている間にも、彼女の画面に映る鍵が動き出し、画面の中に現れた鍵穴に差し込まれる。そして、その映像の下には「15:00」と示されたデジタル数字が出現し、刻一刻と数字が減少していった。
 どうやら、このまま15分待てということらしい。ならば、ゆっくり待たせてもらおうと思った猟兵達だったが、しかし敵の追跡は終わっていなかった。
「見~つけた! なんか、仮面と忍者は失敗しちゃったみたいだね」
 そこにいたのは、まるでキューピットを思わせる、あどけない顔をした桃色髪の天使。だが、彼女の顔の半分は仮面で覆われており、翼は漆黒の色に染まっている。
 堕天した愛の使い。そう形容するのが相応しい少女は、矢を番えながらも
「悪いけど、その子はわたしのモノなの。邪魔するなら……そうね、折角だし、あなた達もわたしのモノにしてあげるわ」
 なぜなら、この世の全ては自分を愛する者の存在で回っているのだから。そんな無茶苦茶な理屈を振りかざし、少女の姿をしたオブリビオンは、リュアニーに番えた矢の狙いを定める。
 折角、ここまで辿り着いたのに、ここでリュアニーを敵に渡してなるものか。なにより、オブリビオンの配下にされる未来など、こちらも最初から望んではいない。
 制限時間は15分。リュアニーを守り抜き、鍵と地図の謎を解き明かすため、猟兵達は堕ちた御使い、『天竺牡丹』との戦いに挑む!
ベイメリア・ミハイロフ
15分後…一体何が起こるのでしょう
非常に気になりますが
まずはこちらのお相手をいたさなければなりませんね
リュアニーさまの棒探しもお手伝いしたく

お相手の攻撃は絶望の福音にて先見を
特に恋する矢は初撃に当たらぬよう
第六感も使用し攻撃の気配に十分注意いたします
但し避けた結果リュアニーさまに当たってしまうようであれば
武器受け又はオーラ防御にて防ぎたいと思います

攻撃はジャッジメント・クルセイド使用
試しに時計版を狙ってみましょうか
異性ではないのですけれど
お声はかわいらしくしていらっしゃいますね

著しく疲労された方がいらしたら
生まれながらの光にて回復を試みます


※共闘歓迎いたします
その際には連携を意識したく思います



●タイムリミットは15分
 地図の示す場所に到着するや否や、リュアニーは全身を発光させたまま、謎のタイマーと化してしまった。
 いったい、これは何を意味するのか。その答えが分かるのは15分後。もっとも、その前に目の前の敵からリュアニーを守るのが先決だと、ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は武器を構えた。
「15分後……。一体何が起こるのでしょう。非常に気になりますが、まずはこちらのお相手をいたさなければなりませんね」
 短いようで、それなりに長い時間。それが彼女に課せられた、敵を倒すまでのタイムリミット。
「ふ~ん、15分か。あなたをわたしのモノにするには、十分過ぎる時間かな?」
 もっとも、それは敵も解っているのか、最初から全力で仕掛けてくるつもりのようだ。
 天竺牡丹。あらゆる人間の心を惹き付ける力を持った、禁断の矢を武器にするオブリビオンとの戦いが幕を開けた。

●その矢が狙う先は?
 動きの取れないリュアニーを守るべく、済し崩し的に始まった最後の戦い。互いに時間の限られる中、最初に仕掛けたのは天竺牡丹だった。
「さて……長引かせるのも面倒ね。さっさとあなたを虜にして、そこのテレビウムをいただくわよ」
 そう言うが早いか、天竺牡丹は矢を番えると、ベイメリア目掛けて放って来た。が、百発百中の狙いを誇るはずだった天竺牡丹の矢は、まるで軌道が最初から解っていたかの如く、ベイメリアによって避けられた。
「……えぇっ!? う、嘘!」
 驚愕する天竺牡丹だったが、対するベイメリアは涼し気な顔だ。ならば、と天竺牡丹は連続して矢を射るものの、やはりベイメリアには当たらない。
「無駄です。あなたの攻撃など、お見通しですよ」
 敵の挙動や視線を追わずとも、ベイメリアには10秒先の未来を見越したかのように、敵の攻撃を避けるための術がある。対する天竺牡丹は、必殺に等しいユーベルコードを持ってはいるが、それは初撃が当たらねば意味をなさない代物だ。
 条件付きの必殺技を武器とする天竺牡丹では、回避に特化したベイメリアとは、相性が決定的に悪かった。仕方なく、矢による攻撃は諦めて、天竺牡丹は自らの力を強化することで強行突破を狙い始めたが。
「うふふ……だったら、わたしが活躍できるまで、時間を稼げばいいんだよね? そっちが避けるだけだったら、わたしもゆっくり力を溜めさせてもらうから♪」
「あら? わたくしが、いつ攻撃しないと申し上げましたか?」
 厄介な矢の雨が止んだとばかりに、ベイメリアは天竺牡丹を指差すと、天からの強烈な光で攻撃したのだ。
「きゃぁっ! ……あぁっ! も、文字盤が!?」
 力を溜めようとした瞬間、天竺牡丹の力の源であった時計の文字盤は、見るも無残に焼かれてしまった。
 これでは、力を溜めることなどできはしない。時間をかければ文字盤も元通りになるはずだが、そんな時間を与えてもらえそうにないことは、天竺牡丹もまた承知していた。
「ふ、ふん! あなたなんて、これまでに溜めた時間の分だけのパワーアップで十分よ!」
 それでも、ここで退き下がるわけにはいかないと、天竺牡丹は実力行使でベイメリアへと突っ込んでくる。もっとも、ほんの数秒だけのチャージでは、そこまでの強化は果たせておらず。
「矢で直に斬り掛かるおつもりですか? それでは……わたくしも、接近戦でお相手しましょう」
 剣の如く振り下ろされた矢を、ベイメリアはメイスで受け止める。力を溜めた敵の攻撃は威力が高い反面、挙動も単調で見切り易い。もっとも、一発でも食らえば大ダメージは必至なので、油断できないのは確かだが。
「はぁ……はぁ……。や、やるわね、あなた。……でも、そうでなくっちゃ、面白くないわ!」
 膠着した状態を脱するべく、天竺牡丹が距離を取った。戦況こそベイメリアの方が優勢だったが、技を悉く見切られてもなお、天竺牡丹もまた決して諦めてはいなかった。
 地図と鍵の謎を解明すべく、リュアニーを守る猟兵と、それを狙うオブリビオンとの激しい戦い。制限時間は15分。両者の戦いは、まだ始まったばかりだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セルマ・エンフィールド
あの時計盤は耐久力はさほどでもないようですね。
ならばこちらでお相手しましょう。

ドローン【ペレグリーネ】を起動、機銃の掃射で時計版を破壊し、その隙にマスケットで天竺牡丹を狙います。

天竺牡丹の弓矢により私やペレグリーネが狙われた場合、構えた弓矢の向きから弾道を見切り、私が狙われていれば回避、ペレグリーネが狙われていればその矢をこちらの弾丸で狙撃、撃ち落としましょう。

時計版をしばらくは再生できなそうなくらいに破壊できたらペレグリーネの狙いを天竺牡丹に切り替えで機銃を掃射、その隙に天竺牡丹に近づき、デリンジャー4丁の抜き撃ちを。

狙いは分かりませんが……貴方の思う通りにさせるつもりは何一つありません。


アルマ・デストラクタ
護衛任務ですか……
前線での任務はまだ慣れないのですが、仕方ありませんね

それはそれとして、正直時間まで待つというのが嫌いな質なので、さっさとオブリビオンを排除させていただきます

●戦闘
クイックドロウで、右腕のレーザーを発射
敵がなにかしてくる前に決着を付けます

「仕事はさっさと終わらせるに限りますね」

一応任務は真面目にこなしますので、後ろの護衛対象に流れ弾があたると思ったらクイックドロウで撃ち落とします

※アドリブ、連携歓迎


ビリー・ライジング
ミリィ・ライジング(f05963)と共に行動。

今度は堕天使か?お前の相手をするのも飽きたんだがな……。
要するに15分以内にお前を倒せば、すむ話だろ?

「ならば、俺はお前を5分以内に倒す!」

真の姿を解放、容姿は変わらないが、ルーンレイピアが宝石のように光り輝く。
そして、ユーベルコードでレイピアを炎を纏う日本刀に変化させる!

敵に恋する矢を放った時は【見切り】で避けたり、矢を斬り裂く。

「俺はお前のモノにならないし、ミリィを譲るつもりもない。ミリィは俺の大切な妹だからな」

攻める時は炎の【属性攻撃】で日本刀に纏う炎を更に燃え上がらせて、
天竺牡丹を袈裟斬りに焼き斬る!


ミリィ・ライジング
ビリー・ライジング(f05930)と共に行動。

また仮面被り?しかも全然可愛くない理屈あげてるし……。
「悪いけどリュアニーさんと、お兄ちゃんを渡すつもりはないからね!」

真の姿を解放、容姿は変わらないが、私に憑いてる陰陽師の亡霊が現れる。
(亡霊は周囲の猟兵、敵にも可視出来る)

「そのユーベルコード、私と同じタイプのユーベルコードだね?」
放った矢に対して、こちらも護符を【投擲】、相殺を狙うよ。

「私だけに集中してていいの?お兄ちゃん、今だよ!」

お兄ちゃんの攻撃を仕掛けたタイミングで、陽の五行を描いた霊符を【念動力】で不規則な軌道で操作して、相手に貼り付けた後、陰の五行の霊符を放つよ!



●Allow VS Bullet
 動きの取れないリュアニーを庇いながら、天竺牡丹と激闘を繰り広げるベイメリア。その攻防は互角以上に思われたが、しかしやはり、敵は一筋縄では行かないオブリビオン。
 状況的には押されながらも、天竺牡丹はベイメリアを相手にしてなお、15分のタイムリミットを耐え切るだけのタフネスを兼ね備えていた。時間が経てば経つ程に、追い詰められて行くのはベイメリアの方だ。おまけに、目論見を邪魔されて面白くなかったのか、天竺牡丹は狙いを動けないリュアニーに定め。
「……な~んか、もう飽きちゃったわ。こんなんだったら、さっさと終わらせちゃった方がよさそうね」
 突発的に狙いを変えて放たれた矢を、弾き飛ばすだけの余裕はない。そう踏んで矢を放った天竺牡丹だったが……しかし、その矢がリュアニーへと届くよりも早く、無数の銃弾が放たれた矢を撃ち落として灰燼と化した。
「狙いは分かりませんが……貴方の思う通りにさせるつもりは何一つありません」
 機銃を携えたドローンと共に、セルマ・エンフィールド(終わらぬ冬・f06556)が姿を現す。だが、この場に現れた援軍は、果たして彼女一人だけではなかった。
「また仮面被り? しかも全然可愛くない理屈あげてるし……」
「今度は堕天使か? お前の相手をするのも飽きたんだがな……」
 同じく、リュアニーへの追手を全て撃退したビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)とミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)もまた、この場へ無事に合流を果たしていた。
「護衛任務ですか……。前線での任務はまだ慣れないのですが、仕方ありませんね」
 時間を掛けるのは好きではないと、アルマ・デストラクタ(サイバネット・ホワイト・f05876)が銃を抜いた。だが、数の上で不利になっているにも関わらず、天竺牡丹は全く退く素振りを見せなかった。
「ふん……少し数が増えたからって、調子に乗らないことね。時間もないことだし、そろそろ本気で目的を遂げさせてもらうわよ」
 1対1での遊びは終わりだ。ここから先は、本気でそこのテレビウムを頂きに行くから覚悟しろ。そう告げるや否や、天竺牡丹は再び弓に矢を番え、未だ動けないリュアニーへ向けて解き放った。

●決戦の15分
 猟兵達との戦いを半ば放棄し、リュアニーを狙い始めた天竺牡丹。その目論見を阻止すべく銃撃を続けるアルマだったが、しかし彼女の攻撃を容易く見切り、天竺牡丹は軽々と光線を避けてみせる。
「ほらほら、どうしたの? もっと狙わないと、当たらないわよ」
 そう言いながらも、お返しとばかりに矢を放ってくる。が、それはアルマの横を掠めるだけで、彼女にダメージを与えることはない。
 狙いはあくまで、発光したまま動けなくなっているリュアニーなのだ。しかし、あの矢に当たったが最後、天竺牡丹の傀儡にされてしまう可能性があることを考えると、迂闊に身体を張って防ぐわけにもいかない。
「こちらは任せてください。皆さんは、その間にオブリビオンを!」
 展開したドローンによる一斉射撃で、すかさずセルマが敵の放った矢を叩き落す。その隙に再び攻撃を仕掛けるアルマだったが、やはり天竺牡丹を捉えることは叶わない。
「そのユーベルコード、私と同じタイプのユーベルコードだね? だったら……」
 こちらも同じような技は持っていると、ミリィが無数の護符を天竺牡丹目掛けて投げ付けた。
「へぇ、あなたも似たような技を使うみたいね。でも、わたしを捕まえたいなら、そんなんじゃ駄目よ」
 もっとも、同じ系統の技だからこそ弱点も知るとばかりに、天竺牡丹はそれさえも軽々を回避する。圧倒的な手数を以てしても捉えることのできない俊敏さ。これが本気の天竺牡丹かと思われたが……果たして、彼女達の攻撃は、本当に天竺牡丹を狙ったものだったのだろうか。
「当たらない銃でも、追い込む手段としては十分です」
「私達だけに集中してていいの? お兄ちゃん、今だよ!」
 瞬間、真横から割り込んで来たビリーの一撃が、燃え盛る斬撃となって天竺牡丹の身体を斬り捨てる。先程からの乱れ撃ちは、全てこのために行った布石に過ぎない。命中率に難の残る技であっても、面を制圧して敵の動きを封じることには利用できる。
「くっ……! この、生意気な……っ!?」
 すかさず矢を番えようとした天竺牡丹だったが、その言葉を言い終わらない内に、セルマのドローンが放った射撃が集中砲火となって襲い掛かった。
「あぅっ! ま、まだよ……あなた達なんか、残り8分もあれば十分なんだから!」
 それでも強がりを言う天竺牡丹だったが、もはや今の彼女に勝機は残されていない。
「ならば、俺はお前を5分以内に倒す!」
 ビリーが駆け出すと同時に、アルマの銃撃とミリィの護符が一斉に襲い掛かり、天竺牡丹の動きを封じて行く。堪らず、文字盤を盾にする天竺牡丹だったが、そこにセルマのドローンが繰り出す攻撃が命中したことで、文字盤は大きく破損してしまった。
「あぁっ! そ、そんな……」
 これでは切り札も使えない。残された手段を奪われて進退窮まった天竺牡丹に向け、ビリーは情け容赦なく炎を纏ったルーンレイピアを突き立てて。
「木よ土よ、火と金なりて、力なれ。金を溶かせど、刀身果てず!」
「きゃぁぁぁぁっ!!」
 文字盤を砕き、強烈な刺突が天竺牡丹の胸元を貫く。燃え盛る刀身に焼かれながら、天竺牡丹は足を踏み外し、ビルとビルの谷間へと吸い込まれるようにして消えて行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・WIZ】
わたしのモノにしてあげるって? 嬉しい♪
その可愛らしい声で、もっと言って❤

同性だけど、牡丹ちゃんの声にメロメロよ♪
その柔らかそうな肌も、撫で回したい……❤

そうね、一緒に頑張って気持ちよくなりましょ❤
私も貴女を自分のモノにしたいの。両思いね♪

魅了によって強化された戦闘力で
牡丹ちゃんを抱きしめるわ!
抵抗されても【オーラ防御】と【激痛耐性】で耐えるし
私の愛を拒んだ瞬間『歪愛・救済の華』が発動

30人の女性が 服やスカートの中から快楽の触手を放ち
私もろとも、牡丹ちゃんを天国へ導くの♪
そのまま 柔肌に噛み付いての【吸血】や
濃厚な【生命力吸収】のキスで終わり。
天使は悪魔に食べられました❤



●共依存と自己愛の狭間で
 猟兵達との死闘の果てに、ビルの谷間に落下した天竺牡丹。普通であれば死んでも不思議ではない状態だったが、しかし彼女は生きていた。
「うぅ……か、間一髪だったわね。翼がなかったら、死んでたかも……」
 堕ちたとはいえ天使の翼を持つ彼女は、落着する寸前に背中の翼を使って難を逃れていたのだ。
 もっとも、戦いで受けた傷は深く、おまけに文字盤まで完全に破損してしまった今、彼女に再び舞い上がって戦場に戻るだけの気力は残されていなかった。
「残念だけど……目的は、果たせそうにないわね……」
 ここは一先ず、撤退することを考えた方がよさそうだ。そう思い、傷ついた翼で飛び去ろうとした天竺牡丹だったが……そんな彼女に獲物を狙う豹のような視線を向けつつ、立ち塞がったのはドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)だった。
「あら、どこへ行こうと言うのかしら? まさか、この私を置いて逃げ出すなんて言わないわよね?」
 上で起きていることに興味はない。だが、ここで逃がすわけにはいかないと、ドゥルールは天竺牡丹の行く手を遮る形で前に出る。
「な、なによ、あなた……。丁度いいわ。あなたをわたしのモノにして、あいつらにけしかければ、この状況も……」
 地獄に仏とは、このことだ。運命はまだ自分を見放していなかったと強がる天竺牡丹だったが、それはドゥルールにとっても同じこと。
「わたしのモノにしてあげるって? 嬉しい♪ その可愛らしい声で、もっと言って❤」
 なぜなら、自分もそちらを自分のモノにしたいと思っているのだから。これなら、両想いだから文句もあるまい。一緒に頑張って気持ちよくなろうと、ドゥルールはいきなり天竺牡丹へと抱き着いた。
「ちょっ……な、なんのつもり!?」
「うふふ……慌てないで。今に分かるわよ」
 そうやって拒絶してくれれば、それだけこちらはやり易い。にやりと笑ったドゥルールに合わせ、いつの間にか彼女の周りには、30人以上もの女性達が、スカートの中からおぞましい触手を伸ばして佇んでいた。
「えぇっ! な、なんなの、これ!? この女達、いったいどこか……あぅっ!!」
 首筋をドゥルールに噛み付かれた瞬間、周りにいた女達の触手が一斉に天竺牡丹へと伸びて来た。その先端に触れられる度に、天竺牡丹から抵抗の意思が奪われて行く。
(「うぅ……こ、このままじゃ……わたしが先に……この子のモノにされちゃうかも……」)
 触手によって四肢の自由を奪われた今、天竺牡丹に抗う術は殆ど残されていなかった。送り込まれる快楽は、少しでも気を抜けば魂の全てを委ねてしまいたくなる程に、濃厚かつ甘美な禁断の感情。
「はぁ……いつまでも楽しんでいたいけど、そろそろ苦しいわよね? 今、楽にしてあげるわ」
「や、やめ……これ以上は……んぅぅぅっ!!」
 抗うことも許されないまま強引に唇を奪われ、ついに天竺牡丹は完全に落ちたと思われた。だが、唇を抉じ開けて中に舌を入れた瞬間、ドゥルールは自分の舌先に馴染みの味……少女の血液の味を感じ、思わず唇を離してしまった。
「ちょっ……あ、あなた、もしかして舌を!?」
「はぁ……はぁ……。そ、そうよ……。こんなところで……あなたのモノになんか……ならないんだから……」
 このまま快楽に溺れて意思を奪われるくらいなら、いっそのこと潔く死んでやると、天竺牡丹は自らの舌を噛み切ろうとしたのだ。どうせ、自分はオブリビオン。ここで死んでもいずれ復活できるのだと、天竺牡丹は不敵に笑い。
「させない! あなたを、自殺なんて……」
「もう、遅いわよ! これで……終わり!」
 触手に押さえつけられた腕で最後の力を振り絞り、天竺牡丹は自らの武器である矢を、胸元の傷口に突き立てる。それは、ほんの掠った程度であったが、それでも彼女の受けている呪縛を上書きするには十分だった。
「あははは! わたし、最高! わたし、大好き! 誰のモノでもない……わたしは、わたしのモノなんだから!!」
 自分に対する恋慕の情を、他でもない自分自身へと送り込んだ天竺牡丹。そんなことをすれば、強烈な自己愛の果てに精神が崩壊してしまう。が、敗北の確定した彼女にとっては、これだけが唯一の抵抗手段であり、同時にドゥルールへ対する嫌がらせでもあった。
「あひゃひゃひゃひゃ! わらひ、わらひのふぉと、ら~いしゅき! ひゅんごく、気持ひいいよぉぉぉっ!!」
 自己愛と快楽の狭間に心が落ち、壊れながら消えて行く天竺牡丹。その姿を静かに眺めつつも、ドゥルールは悔しそうに歯噛みした。
「……ちっ、最後の最後で食べ損ねたわね。まあ、いいわ。私もそれなりに楽しませてもらったし、美味しいところはいただけたわけだしね」
 相手はどうせ、骸の海から無尽蔵に湧いて来るのだ。ここで消滅しところで、再び邂逅する時も、そう遠い話ではないかもしれない。
 次は絶対に逃がさない。地図と鍵の謎よりも、今のドゥルールにとっては、そちらの方が何よりも大事なことだった。

●解かれた鍵
 激闘の末、リュアニーを守り通した猟兵達。指定されていた15分が経過したところで、リュアニーの身体から発する光は収束し、顔に映っていた鍵の映像もなくなった。
「大丈夫ですか?」
「いったい、あの地図と鍵は何だったんだ?」
 リュアニーに尋ねる猟兵達だったが、対する彼女のからの返答はない。どうも、リュアニー自身も最後まで、何が起きているのか自分でも分かっていないようだった。
 いったい、あの鍵は何だったのか。誰ともなしに、そんなことを考えた時……唐突に、周囲の建物が喋ったかのようにして、謎の声が聞こえて来た。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
 どうやら、今までの異変は全て、『システム・フラワーズ』とやらの異常が引き起こしていたことらしい。
 キマイラ・フューチャー世界では、壁を叩くだけで食べ物が手に入る。それらの供給を司るシステムが『システム・フラワーズ』だとすれば、そこに何者かが侵入したというのは穏やかな話ではないだろう。
 リュアニーを助けたことで、メンテナンスルートとやらは解放されたはず。ならば、一刻も早く『システム・フラワーズ』とやらに向かい、異常を修復せねばならない。
 今までの騒動は、ほんの序章に過ぎなかった。リュアニーを守れたことに対する安堵と、『システム・フラワーズ』の異常に対する不安の入り混じった感情のまま、猟兵達は激戦の場所となったビル群を後にした。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月30日


挿絵イラスト