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キマフュ一不幸なテレビウム?

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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●絶賛逃走中
「なんで、なんでこんなことになってるでち〜!!」
 キマイラフューチャーの路地に、大声が響き渡る。
「なんでいつもいつもこんな目に遭うでちっ!!ボク何も悪い事してないでちよ!!」
 後ろから迫りくる追跡者に涙目になりながらテレビウムの少年、ロダがバタバタと逃走中。
 今日は朝起きたら隣人のキマイラにいびき(ノイズ)がうるさいと怒られた。
 お昼は通りがかりのキマイラにアイスクリームをぶつけられた。
 なんでいつもこんなことに、と何度も理由を探るが、不幸だからという理由だけしか脳内に浮かんでこない。
「でちっ!?」
 がっ、と足元に転がっていたバナナに躓いた。不幸である。
「あんたの鍵、貰いだッ!!」
「でち〜〜〜!!!!」
 と叫び声をあげるロダだが、自分の画面に鍵のようなマークが表示されていることに全く気付いていなかった。

●不幸に不幸が重なる謎(実体験)
「……っていう予知なんだよな」
 はぁ、とアイン・セラフィナイト(精霊の愛し子・f15171)が青年姿でため息。
「なんでも、鍵のようなマークが表示されてるテレビウムがいるらしいんだ。まあ、一部のテレビウムだけみたいだから、ロダだけが不幸って訳じゃないんだけどな……」
 流石に、不幸すぎるだろう、とアイン。
「色々なオブリビオンがその鍵を狙ってる。なんとかしてロダを助け出してくれ。簡単な話だ、襲ってくるオブリビオンを片っ端から殴り倒せばいい」
 にこり、と(邪悪に)微笑んだアインは集まった猟兵たちに激励の言葉を送る。
「この予兆、何かあるに違いない。頼んだ、皆!」


夕陽
 ご無沙汰しております、夕陽です。シナリオとしては4作目となります。宜しくお願い致します。
 このシナリオですが、本当に簡単な話です。
 襲いかかってくるオブリビオンをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、です。
 ロダくん、頑張って。(それとロダくん猟兵大ファンの設定です)

 プレイングお待ちしております。
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第1章 集団戦 『大頭頭ズ』

POW   :    x形拳
【様々な生物や機械、自然現象等を模した拳法】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    i極拳
【健康体操のようにも見える連続した攻撃動作】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    n卦掌
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【大地の中を走る気の流れの噴出点(龍穴)】から排出する。失敗すると被害は2倍。

イラスト:ケーダ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


【MSより】
人数が集まり次第サクサクと書いていく予定ですので、よろしくお願い致します。
鷹畑・海夜
顔に鍵マーク、か。まるで宝探しみたいだな。
が、いろいろ巻き込まれたロダにとっちゃ、
たまったもんじゃないな。
・・・とりあえず、ぶん殴るか。

最初はロダばかり見てるようだから、
背中に一発蹴り入れてやるか。
「オレと遊ぼうぜ、オブリビオン」
フック付きワイヤーと拳銃で相手してやるか。
ワイヤーで空中に移動しつつ、拳銃を撃ち込むよ。

そろそろはじめるか。
ユーベルコードは【電子構築兵士召喚】。
体術には体術をってな!

アドリブ、絡みは歓迎だよ。


アルフレッド・モトロ
なんだか街が大変なことになってんな!?
何が起きてんのかまだ分かんねえけど、とにかくオブリビオンを片付けりゃあいいんだろ!?

【狂騒海域】で渦潮召喚!【先制攻撃】だ!
敵は大勢いるみたいだからなるべく多く巻き込んで攻撃したい。
巻き込みきれなかった敵とは、なるべく1対1で対峙したい。

敵の動きには法則性があるみたいだし、【地形を利用】しつつある程度観察、あとは【野生の勘】に任せて攻撃を捌く。

単体への攻撃は【ワンダレイアンカー】を使うぞ!【怪力】でぶん回して【捨て身の一撃】【二回攻撃】のコンボを狙う!

(アドリブ・連携何でも歓迎です!)


推葉・リア
不幸って続くのよね…あれってなんて言うのかしら……
まぁそんな彼の不幸の連鎖を止めるわよー!

『推しキャラ達の一斉攻撃』でまずは【先制攻撃】!
一気に相手を何人か倒したあとそのまま『バトルキャラクターズ』で推しキャラを残して戦うわよ!

おそらく私達よりロダさんを優先すると思うから、ロダさんの護衛する組と直前戦う組に推しキャラ達を分けるわ
私は臨機応変で【おびき寄せ】て【だまし討ち】狐火で各個燃やしていく感じで

それと【催眠術】【言いくるめ】【誘惑】で探りを入れるわ
なんで鍵欲しいの?皆で宝探しゲームでもしてるの?
けどロダさんには指一本触れさせないわ!
大丈夫よロダさん安心していいからねー!

【アドリブ共闘歓迎】


チャド・アランデル
【心情】
僕の故郷の異変だからねー、今回は特に張り切っていくよー!
しかし、ロダ君はなんていうか不憫だねー。
せめて、最後は今日は良い日だったって思って欲しいねー!

【戦闘】
選択UCを使用するよー!
目の前で戦っても喜んでくれそうだけど、せっかくならBGMもあった方がロダ君喜びそうだよねー!
UCで皆を強化しつつ、僕自身は紅刃と白刃で応戦するよー!
【野生の勘】で攻撃を【見切り】、【カウンター】を叩き込んで時には【敵を盾にする】事で同士打ちを狙うよー!
大量にいるみたいだからねー、悪いけど【掃除】させてもらうよー!

【その他】
仮面を取り出し、【早着替え】で【変装】
ロダ君の味方、猟兵チャド・アランデル参上だよー!


フィニー・レイナ
テレビウムの護衛をしながらオブリビオンを討伐ですか、護衛は得意ではありませんが任務ですのでやりましょう。

敵の意識をこちらに向けるために災害クラスの覇気のスキルを利用してオブリビオンの注意をこちらに引き付けながら戦う。
遠距離ならフェアリー用対物スナイパーライフルで攻撃、近接戦なら魔剣デスソードで攻撃します。もちろん使えるスキルはフルで使い、攻撃。

オブリビオンは一匹も残らずに殲滅対象だ



「ったく、焦らしに焦らしやがって……」
「でち……」
 ぶるぶると身体を丸めて震えるテレビウムに、オブリビオンが舌打ちする。ロダに手を伸ばしたその時だった。
 オブリビオンの背中が何者かに蹴られたのだ。
「ごっ……な、何者だッ!」
「ロダばっかり見てんじゃねぇよ」
 振り向いたオブリビオンの首筋に回し蹴りが叩き込まれた。ぐるんぐるん、と身体を回転させながら、オブリビオンが路地の壁に叩きつけられて消滅した。
「で、でち……?ま、また変な人でち?」
「だぁれが変な人だってぇ!?」
「で、でちっ!!ち、違うでち!!冗談でち!!助けてくださいでち!!」
 がくがくと震えるロダに、鷹畑・海夜(蒐集科学者・f06819)がふん、と鼻を鳴らした。
「こらこら、護衛対象を怖がらせてどうするのよ」
「……悪かった。戦闘になるとつい、な」
「で、でち……?」
「ロダさんも大変ね……不幸ってなぜか続くのよね。あれってなんて言うのかしら……」
 ロダの頭をなでなでしたのは、猟兵の推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)だ。
「いやーロダ君は不憫だねー」
 次いで現れた存在にロダが顔を向けた、のだが。
「?な、何者でち?」
 仮面をつけた何者か。ロダの前に立ってドドン!とばかりに腰に手を当てている。
「ロダ君の味方、猟兵チャド・アレンデル参上だよー!」
「え、え、猟兵でち!?は、初めて間近で見たでち!!」
 ぴこぴこと画面を明滅させるロダに、3人の口元が綻んだ。
「任せといてー僕たちがキミを守るからねー!」
 あらあら、とリアが口元に手を当てて笑いを堪えている。……和やかな雰囲気が流れているところ申し訳ないが。
「猟兵……邪魔だ!!」
 オブリビオンの群れだ。
 ばっ、と中空から飛ぶように現れるオブリビオンたちの集団。身構えた3人が各々の武器を構え―――

 た、その瞬間だった。

「っしゃあ!!」
 飛来する水禍。巨大な無数の渦潮が、襲いかかる敵対者を薙ぎ払う。
「おいおい、なんだか街が大変なことになってんな!?」
 しゅたっ、とロダの後ろに着地したアルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)が腕組みをしながら続々と現れるオブリビオンを見つめた。
「おう、ロダ!大丈夫か!妙な奴らは全部俺たちが引き受けるぞ!!」
「で、でち!!また猟兵でち!!」
「美味しいところを持ってくなよ。……そろそろはじめるか!」
「ぐ、ぬぅ……!!」
 フック付きワイヤーがオブリビオンの一人を打ち据える。よろめいたオブリビオンに海夜の銃砲を轟いた。
「データ構築完了。顕現せよ、護衛兵(ガーディアン)!」
 ぶぅん、と電子音が響き渡ると、海夜の前に護衛兵が出現する。亡霊たちはロダの前に立つと、両腕から迸った光の螺旋が、魔術の光弾となってオブリビオンたちに降り注ぎ。
「ぐ……り、猟兵ッッ!!!」
 オブリビオンたちを体術によって封殺、襲いかかるオブリビオンたちが骸の海に還っていく。
「皆が攻撃に徹してくれるなら、僕は支援に回ろうかなー」
 ばっとチャドが両腕を広げる。
「響き、奏でて、僕達の音楽をー!」
 次いでロダの後方に虫の楽団が召喚される。召喚された虫たちは各々の楽器を手に持ち、幻想的な音楽を奏で始めた。
「こりゃあすげえな!力が湧くぞ!!」
「あーずるい!!私だってロダさんを守るために頑張るんだから!」
 ぴぽぱ、とリアが端末を叩くと、電子音と共にリアの推しキャラたちが現実へ具現化する。
「私の大好きなみんな!よろしくね!」
 こくり、と頷いた推しキャラたちが、各々の武器を片手にオブリビオンたちと肉迫、剣から迸るビームが、刀を擬人化させた男たちが、巨大な精霊獣が、オブリビオンたちを薙ぎ払う。
 それを強化させるのは、チャドの召喚した虫の楽団たちだ。この路地が、ロダだけが見ることのできる猟兵たちの戦場となっていた。
「す、すごいでち……こんなのボクだけが見られるなんて、不幸中の幸い、なんて言葉あったのでちね……!」
「悲しいこと平然と言うのな!?よーし、俺も行ってくるか!」
 狼狽えるオブリビオンの一人に、アルフレッドがワンダレイアンカーを背に乗せて特攻、降りかかる攻撃に、アルフレッドの攻撃を避ける時間はない。
「っしゃあああああああ!!」
「ごっ……!!」
 オブリビオンに入った渾身の一撃。くの字に折れ曲がったオブリビオンの身体はそのまま路地の壁に激突、陥没する壁には、すでにオブリビオンの姿はない。
 圧倒的な劣勢にオブリビオンたちがじりじりと後退していく。

 だが、それさえも許さない。

 オブリビオンの集団後方から立ち上る、暗黒の如きオーラ。渦を巻くような覇気に、オブリビオンたちが恐怖で硬直する。
「テレビウムの護衛をしながらオブリビオンを討伐……護衛は得意ではありませんが、任務ですので仕方ないですね」
 退避方向にぽつん、と浮かんでいるフェアリーの猟兵、フィニー・レイナ(残虐なフェアリー・f13646)に、オブリビオンたちが動揺、恐慌をきたす。
「―――オブリビオンは一匹も残らずに殲滅対象だ」
 構えられた対物スナイパーライフルの銃弾が、オブリビオンを横切った。円形の衝撃波がオブリビオンたちを牽制、どでかい風穴を撃ち開ける。
「な、なんでちかアレ!?なんでちか!?」
「ロダさんは気にしなくていいのよ……」
「すっげえ怖いオーラ放ってんな……」
「いやー味方にまで影響のあるオーラを使う猟兵はなかなかいないよねー」
「護衛対象怖がらせてるヤツ、オレ以外にもいるじゃねぇかよ……」
 全猟兵が、現れたフェアリーに呆れ声である。ロダくん、再度ガクブル。
 ともあれ、オブリビオンたちは恐怖によって縫い付けられ……全てのオブリビオンが猟兵たちに片付けられるまでそう時間はかからなかった。



「さてと、訊かせてもらいましょうか!なんで鍵欲しいの?皆で宝探しゲームでもしてるの?」
 ただ一人残ったオブリビオンに、リアがずいっと近づく。仮面をつけたオブリビオンは、ボロボロの身体をよろりと揺らめかせながら、
「鍵があれば……あの場所を開ける……私たちがより……有利に……」
 かすれる声でそう言った。
 ぐらり、と地面に倒れ伏したオブリビオンは、そのまま骸の海に還っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ジョン・ドゥ・キャット』

POW   :    キャスパリーグの災禍
【凶事を呼び込む巨大な怪猫】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ボイオティアの眼
【額に、全てを見透かす大山猫の目を開眼して】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ウルタールの猫葬列
【殺されて死んだ、無残な姿の猫たち】の霊を召喚する。これは【爪】や【牙】で攻撃する能力を持つ。

イラスト:ハレのちハレタ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちが、ロダに鍵について説明する。
「いつの間にかボクの画面に鍵が表示されていたのでちね……全然気付かなかったでち」
 ショーウィンドウに映る自分の顔を見て、ロダはしゅん、と肩を落とした。
「この鍵、狙われているのでちね?どうしたらこの鍵はなくなるでちか……」
 できれば、早々にトラブルの原因を消し去りたい、とロダは言った。不幸に不幸が重なっているロダには死活問題だろう。
 と、ロダの画面に映し出された鍵の映像の下にマス目が現れた。そのマス目の一つにぴこん、と黄色の点が灯る。
「でち……?」
 おや、と首をかしげたロダは、そのマス目を見て何か気付いたようだ。
「このマス目、ボクの家の近くの場所を示してるでち!!もしかしたら、避難場所かもしれないでちね!」
 よし、とロダが目的地に向かって駆け出した。
 やれやれと肩をすくめる猟兵だが、オブリビオンの追跡者はまだまだ存在していた。

「鍵を逃すわけにはいかないニャ!」

 目的地に何があるのか、現れたカギは何を意味するのか。とにかく、ロダを引き続き護衛し、襲いかかるオブリビオンを撃破しなくてはいけないだろう。
【MSより】
 テレビウムのロダはカギに示された場所へと移動中です。そのカギを狙い、オブリビオンたちはロダを捕らえようと追撃してきます。
 猟兵たちはロダを護衛しながら、目的地まで到達することが第2章のクリア条件となります。
 とはいえ、簡単な話、オブリビオンを片っ端から撃破すればいいだけの話ですね。
 プレイングお待ちしております。
チャド・アランデル
【心情】
ロ…ロダくーん!
もうちょっと深く考えようよー!
いきなり駆け出して、さっきまで何があったか忘れたのー!?

…しょうがないなぁー、まだ危険は一杯だろうし何としても守ってあげないとねー!
でもまぁ、その早とちりの多そうな性格はちょっと意識しないとかもねー。

【戦闘】
選択UC使用
【野生の勘】で攻撃を【見切り】、【カウンター】を叩き込んだり、時には【敵を盾にする】事で同士打ちさせるよー
連戦だから【生命力吸収】で回復も行うねー!
超耐久力を持った猫さんには【鎧無視攻撃】が活用できるかなー?

【その他】
君達は猫だけど、僕の繰り出す攻撃はライオンなんだよねー!
ネコ科として、何方が戦闘に長けてるか教えてあげるー!



「ロ……ロダくーん!」
 しゅばばばっ、と路地を駆け抜けるロダに手を伸ばすチャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)、しかし静止の言葉も聞かずにロダくん全力疾走である。
「もうちょっと深く考えようよー!いきなり駆け出して、さっきまで何があったか忘れたのー!?」
 おーい、と声をかけるチャドだったが、全く止まる気配もないロダに肩を落とす。
「……不幸な理由って、早とちりの多そうな性格のせいじゃないのかなー」
 まあ、言わずもがなだろう。
「しょうがないなぁー」
 後ろを振り向いたチャド、その先にいるのは、路地の壁を伝いながらこちらを追撃するオブリビオンたちの姿だ。
「猟兵、邪魔をするニャ!僕たちにはその鍵が必要なのニャ!」
 ごっ、と鈍い音、迫り来る猫のオブリビオンたちの身体が肥大化、巨大な怪猫となってチャドへと鋭い爪牙を向ける。
 破壊の爪がチャドの身体に食い込むかと思った矢先だ。
「無駄だよー!」
 ビキビキ、とチャドの片腕がライオンへと変化、向けられた爪をそのまま咥え込み、千切り飛ばした。
 悲鳴をあげる怪猫に、『紅刃』と『白刃』の刃が食い込んだ。絶命した怪猫をライオンの牙がつかみ、追撃を行う他の怪猫たちの攻撃を防御する。
 そのまま投げ飛ばされた怪猫の死体の下敷きになったもう一匹のオブリビオンの喉元に『紅刃』が突き刺さる。
「ギニャアアアアアアアア!!」
「ネコ科として、何方が戦闘に長けてるか教えてあげるー!」
 悲鳴をあげる怪猫、流れるようなカウンターに、オブリビオンたちが狼狽えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鷹畑・海夜
鍵で開ける「あの場所」ねぇ。(記録しつつ)
記録したい事がまた1つ増えたな♪
っと、ロダが目的地に到着するまで、オレは時間稼ぎだな。
護衛は他の奴らに任せるか。

ユーベルコードは【レプリカクラフト】。
道にトラバサミを何個か、ワザと見えるように仕掛けて、
そっちに向かうよう、拳銃と熱線銃を雨あられと撃ってやるぜ。
罠にかかったネコたちから順番に、
フック付きワイヤーでぶん殴って気絶させるぜ。

なかなか引っ掛からないネコは、
道に落ちてる砂で目くらまししたり、
電脳ゴーグルで電脳世界をネコの目の前に展開して、
迷わせてやるぜ。

アドリブ、絡みは歓迎だよ。



「鍵で開ける『あの場所』ねぇ」
 オブリビオンから聞いた情報を手帳に書き写すと、鷹畑・海夜(蒐集科学者・f06819)はメガネをくいっ、と持ち上げた。
「記録したい事がまた1つ増えたな♪」
 『情報』を手に入れたことでご満悦、世界に存在するあらゆるモノを記録しようとする蒐集科学者だ。脳内はドーパミンだばだばだろう。
「さてと……ロダが目的地に到着するまで、オレは時間稼ぎだな」
 光の軌跡が地面を奔る。光が集った場所に現れたのはトラバサミだ。巨大なトラバサミが上に立とうとする存在を捕らえようと、ギラリと鈍い輝きを放っている。
「僕たちが猫だからって、そんな罠に引っかかると思うニャ!!」
 額に現れた大山猫の目。その眼があらゆる攻撃を予測する。
「何言ってんだ、時間稼ぎ、って言っただろう?」
 拳銃と熱線銃を双銃のように構えた海夜。銃弾と熱線がオブリビオンの集団へ襲いかかった。
「生ぬるいニャ!そんな攻撃、僕の目の前には無力ニャ!」
「へぇ、そうかい?」
 銃弾が猫の後方を狙撃する。どこを狙ってる、と言おうとしたオブリビオンたちが目を見開いた。
「自分への攻撃に関しちゃ予測できるようだが……間接的な攻撃は予想できないみたいだな?」
 路地裏の壁が銃撃によってガコン、と外れた。オブリビオンたちに覆い被さるように倒れてくる壁を避けた猫たちの先にあったのは。
「ぎ、ニャアアア!!」
 無数に配置されたトラバサミだ。
 行動不能に陥った猫たちに、海夜の銃撃が襲いかかる。
 断末魔が響き渡る路地裏。壁の下敷きになったオブリビオンたちも含めて、その数は激減したようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

推葉・リア
鍵の映像の下のマス…なんか誘導されてる感があるわね…
まぁ行くしかないわね、ロダさんも行く気満々だし

…ってまた来たわね、容赦しないわよ!
引き続き『バトルキャラクターズ』でロダさんを護衛!みんなよろしくね!
…うっ!殺された猫さんの霊を使うなんて卑怯よ!というか可哀想だと思わないの?
『フォックスファイア』で成仏させるわ!近づけたら『バイフォックスファイア』で殴って燃やす!そしてジョン・ドゥ・キャット!貴方たちも成仏させるわよ
…あっ成仏指せる前にこっちにも聞いておこう【催眠術】とか使って、鍵を使ってあの場所を開けて有利になるってなんのこと?オブリビオン同士で何か争いでもしているの?

【アドリブ共闘歓迎】



「鍵の映像の下のマス……なんか誘導されてる感があるわね……」
 駆け出したロダの後ろを追いかけながら、推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)は先程オブリビオンから聞いた言葉を思い出していた。
 鍵、有利、どういうことなのかは分からないが……
「まぁ行くしかないわね、ロダさんも行く気満々だし」
 うんうん、と頷いて、未だに現実に現れている推しキャラたちに命令を下す。
「引き続きロダさんを護衛よ!みんなよろしくね!」
 推しキャラそれぞれが頷き、武器を構えて押し寄せるオブリビオンたちを迎え撃つ。
「数には数で勝負ニャ!」
 ジョン・ドゥ・キャットの周囲に赤い灯火が出現、それは傷を負った猫たちの亡霊へと形を成し、リアと推しキャラたちに襲いかかる。
「!?ちょ、ちょっと待って!殺された猫さんの霊を使うなんて卑怯よ!」
「戦いに卑怯もなにもないニャ!そっちこそ強い人たち集めてるニャ!」
 うっ、とリアがよろめく。オブリビオンに言われる筋合いはないが、それはそれで傷付く。
「し、仕方……ないわねッ!!」
 立ち尽くす推しキャラたちをかき分けて、リアが前へ立つ。眼前で十字をきると。
「私の十八番よ!食らいなさい!」
 ぼっ、と両腕に灯る狐火の炎、襲いかかってきた猫たちの幽霊を連続殴打で成仏させていった。
「ニャ、ニャンと!?」
「貴方たちも成仏、させるわよッ!!」
 ごしゃ、と猫の顔面を的確に捉えた渾身の一発が炸裂、ぼでんぼでんと跳ねて仰向けに倒れたジョン・ドゥ・キャットに、あ、と近づくリア。
「最期に訊かせて!あの場所を開けて有利になるってなんのこと?オブリビオン同士で何か争いでもしてるの?」
 虚ろな目で、猫の口が開かれる。
「この世界を混乱させるためには……あの鍵が必要なのニャ」
 ざぁ、と存在の残滓を砂のように消し去りながら、最後に残ったジョン・ドゥ・キャットは骸の海に還っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『牝山羊怪人マリアディジー』

POW   :    救済の女神は惨劇へと現れる(デウスエクスマキナ)
【自身の生命力】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【より強く速く相手に浸食する活性状態】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    お姉さん特製・ふしぎウイルス
【体に力が入らなくなる、肉体へのウイルス】【頭がボーっとなる、精神へのウイルス】【お姉さんにメロメロになる魅了ウイルス】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    大丈夫?疲れてなぁい?私の『ここ』においで…?
小さな【子も軽く包み込む圧倒的な母性の塊】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【優しさが詰まった極上の居心地】で、いつでも外に出られる。

イラスト:すねいる

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠マックス・アーキボルトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ここみたいでちね」
 目的地に到着したロダが周囲を見渡す。何の変哲もない、人気のない路地だ。
「避難場所じゃないでちね……一体この場所は―――」
 と、ロダの言葉が止まった。画面が光り輝き、何かのロード画面へと切り替わった。
『目的地到達を確認しました。メンテナンスルートの確保のため、テレビウム・ロックのロードを行います』
 突然、周囲から響き渡る機械音。猟兵たちは顔をしかめてロダを見た。
 ロダは立ったまま動かず、そして喋りもしない。画面には数ミリずつ増えるロード画面が表示されるだけだ。
『ロード中です。想定時間15分』
 ロードが終わるまで15分。それが終わるまで、ロダは動けないようだ。
「あらあら、そんなことさせないわよ?」
 と、そこに現れたのはオブリビオンだ。
「その子も、その鍵も全部私のも・の♪邪魔な猟兵は消えちゃいなさい!」

 鳴り響く機械音。現れるオブリビオン。猟兵たちは、謎のロードが終了するまで、ロダを護衛しなければならないようだ。
【MSより】
 ロダは謎のロード画面によって全く動くことができません。
 ロードが完了するまでの15分間、猟兵たちはロダを守りながら、オブリビオンのボスと戦うことになります。
 ……何度も言いますが、要するにオブリビオンを殴り飛ばせばいいだけです。
 プレイングお待ちしております。
推葉・リア
??メンテナンス?ロック?よくわからないけど、早くオブリビオンを倒しちゃいましょう!

いくら魅力とか誘惑とかすごくても私の推しキャラ達の方が何倍も魅力的よ!
…けど一応推しキャラのみんなは護衛に専念して攻撃させないでおこう、こういうお姉さんに弱い人もいるし…(ガン見してるのもいれば、チラチラ見てるのも、それに完全に呆れてるのも、興味ないのもいる)

というわけで私が燃やすわ!『バイフォックスファイア』でロダさんにそして推しキャラの皆に近づく前に殴る!
攻撃やUC回避は【第六感】で避けて行ってウイルスは【呪詛耐性】で耐えられると思う!私がメロメロになるのは推しキャラの皆だけだからね!

【アドリブ共闘歓迎】



「メンテナンス?ロック?」
ふーむ、と推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)が空から反響する声を聞いて悩んでいた。
「うん、よくわからないけど、早くオブリビオンを倒しちゃいましょう!」
「あら?そんな簡単に倒せるなんて思わないで?お姉さん悲しくなっちゃう」
「そんな猫撫で声で騙されないわよ!みんな、一斉に―――」
 と、後ろを振り向いたリアの目に映るのは、目の前に現れた巨乳美人をガン見する推しキャラやらチラチラ見てる推しキャラやら。
「みんなロダさん護衛!」
 イエッサーと、推しキャラたちがロダの前に陣形を作る。メロメロなウイルスに感染する前にメロメロになっている推しキャラなどどうすればいいかわからない。
「お姉さん嬉しい!私に興味津々なのね!」
「―――燃やすわ」
 ぼっ、と腕に火焔が灯る。はて、と首をかしげるマリアディジーであるが。
「私の推しキャラはあなたみたいなオブリビオンに靡かないんだからぁ!!!」
「へ?ちょっと……待って……!」
 すっごい速さでマリアディジーに食らいついた炎狐がマリアディジーの胴体を打ち据えた。
 許すまじ、巨乳美人。
「あなたのウイルスなんて効かないわよ!私がメロメロになるのは推しキャラの皆だけだからね!」
 再び、そう!とばかりに振り向いたリアに推しキャラさんたち、無言の全力肯定。うんうんと頷いていたとのこと。

大成功 🔵​🔵​🔵​

チャド・アランデル
【心情】
無駄に数がいるより、ボス1匹の方がやりやすいよねー!
ロダ君は動けないみたいだけど、要は倒してしまえば問題無しだねー!
相手もロダ君を欲しがってるって事は、危害を加える訳じゃないだろうしねー。
とりあえず、まっすぐ行ってぶっ飛ばすー!

【戦闘】
選択UC使用
真っ直ぐは行くけど見切られてちゃ話にならないよねー。
【忍び足】でポジションを確保したら、【力溜め】てチャンスを待つよー。
攻撃の際は【鎧無視攻撃】による【暗殺】で急所を狙うよー!

隙が伺えないならしょうがないねー、動きは道中と一緒になるよー。
ただまぁ、相手は15分のロードを止めたいんだよねー?
【時間稼ぎ】してれば焦れてチャンスが来るかもねー。



「ふ、不意打ちなんてお姉さん悲しいわ……」
 よろり、と立ち上がったマリアディジーに休息の時間はない。
 ばっ、と間合いに入った影。ユーベルコードで身体能力を加速したチャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)の攻撃だった。
「い、いきなり急所狙いなんて恐ろしい子ね……!」
「だって、無駄に数がいるより、ボス1匹の方がやりやすいよー!」
 飛び退いたチャドに向かって、マリアディジーのふしぎウイルスが放たれる。しかし、【シーブズ・ギャンビット】によって振るわれたダガーが旋風を巻き起こし、ウイルスが周辺に拡散、消失してしまった。
「要は倒してしまえば問題なしだよねー!」
 再び近接するチャド、それに対応して防御体勢を取ろうとしたマリアディジーの後ろへと巧みに潜り込む。
「ウイルスだけが頼りだと、隙が大きいから戦いやすいよー!」
 翻されるダガー、急所へと穿たれる一撃。
 マリアディジーの悲鳴が、その場に響き渡った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鷹畑・海夜
さて、あんなのに近づく気は無いからな。
出番だぜ、「狙撃者」!

(以下、「狙撃者」に人格切替。口調は機械的に淡々と語る感じ)

了承。これより目標の殲滅及び護衛対象「ロダ」の死守を行う。
目標は補足済。拳銃と熱線銃による射撃を行う。

頃合いを見てユーベルコード【瞬殺弾嵐】を発動する。
「ユーベルコードの使用を承認。アナタ『邪魔だわ』」

(アドリブ・絡みは歓迎する)


燈夜・偽葉
動けない相手を狙うとは卑怯な!
まぁ戦術的には正しいのですけど
でもロダさんを渡すわけにはいきませんから、阻止させてもらいますね

「剣よ、風を凪げ」で攻撃しますね
見切り、スナイパーで確実に当てます
相手がウイルスを放出した後ならばそれを第六感で感知
自分に届く前にカウンター、早業、範囲攻撃、なぎ払いで放った衝撃波(技能かつUC)でウイルスを巻き込んでお返しします
自分のウイルスに掛かってしまうといいですよ


アルフレッド・モトロ
女を殴るのは趣味じゃないが…しょうがないよなオブリビオンだし!!

誘惑やウイルスっぽいのは【気合い】で対抗!そんなもんに俺はノらねえぞ!たぶん!!

ロダを守りながら戦うとなると…敵に動き回られたら厄介だな。【野生の勘】で隙を見て、【ワンダレイ・チェイン】で【地形を利用】してその辺に磔にしたりできねえかな?完全に動きを止められなくても足止めくらいになればいい。

俺ぁバカだからな。あとはブレイズフレイムと【怪力】任せで肉弾戦よ!

(アドリブ連携歓迎です)



「な、なんてことなの……お姉さん、こんなに不意打ち受けてボロボロよ……」
「お、おう……なんかちょっと悪い気がしてきたな」
「動けない相手を狙うとは卑怯な!!……って言おうとしたのですけど、少し罪悪感がありますね」
 アルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)と燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)が目の前でフラフラになっているマリアディジーに同情の視線を向ける。
「まあ、しょうがないよなオブリビオンだし!!女を殴るのは趣味じゃないけどな!!」
「ロダさんを渡すわけにはいきませんから、阻止させてもらいますね」
 しかし、ロダを奪われるわけにはいかないのだ。あれ、悪役ってどっちだっけ、みたいな状況に陥ってはいるが。
「いいわ、あなたたちがその気なら、お姉さんもっと頑張っちゃうんだからっ!」
 ぶわぁ、とマリアディジーからふしぎウイルスの霧が立ち昇る。
「わたしのウイルス、食らっちゃいなさーい!」
 降り掛かるふしぎウイルスが、骨抜きにしようとアルフレッドに纏わり付いた。
「あたしにメロメロになってみない?ほら……って、あら?」
 マリアディジー、不思議そうな顔。アルフレッドは霧の中で腕組み、無言のままマリアディジーに視線を向けていた。
「こんなもの!気合で!どうにか!なるぞ!!」
 ででどん!とばかりにカメラに連続集中線。強い。
「そ、そんなことって!?私のウイルスが効かない!?」
「うるせぇ!チャイナエイとして活動していた時期もあったんだぜ!男の拐かし方なんて百も承知だ!」
 謎の説得力。
「じ、じゃあ……!!あなたもあたしのウイルス食らっちゃいなさい!!」
 ぶわぁ、とまたもやマリアディジーからピンク色の霧が立ち昇り、偽葉へと襲いかかる。
「その攻撃、待ってましたよ!!」
 チャキリ、と構えられた刀剣。恐るべき速さで抜かれた斬撃から迸った衝撃波がふしぎウイルスを防御、そのままマリアディジーへと押し返した!
 マリアディジーの短い悲鳴の後。
「あら?あらあらあら?やだぁ……♡私好きぃ!大好きぃ……♡」
 自分のふしぎウイルスを食らったマリアディジーがそのままぺたんと地面に膝を折り、モザイク必至な-----自主規制-----
 そこに襲いかかる、3人目の攻撃。
 ロダから遠く離れた場所で、拳銃と熱線銃を構えていたのは、鷹畑・海夜(蒐集科学者・f06819)である。
「あんなのに近づく気は無いからな。―――出番だぜ、『狙撃者』!」
 目が、すっと据わる。心の奥底から湧き上がってきたもう一つの人格が露出する。
「了承。これより目標の殲滅及び護衛対象『ロダ』の死守を行う。目標は補足済。拳銃と熱線銃による射撃へ移行」
 目がハートマークになっているマリアディジーへと銃口が向けられた。機械音声は、告げる。

「ユーベルコードの使用を承認。アナタ―――」

『邪魔だわ』

 2人の猟兵の合間をかき分けるように、銃弾の驟雨がマリアディジーへと放たれた。ほんの数秒の出来事。何が起こったのかも分からないまま、マリアディジーは骸の海へと還っていったのだった。



『テレビウム・ロックの解除を確認しました。メンテナンスルートを開放します』
 短い機械音声の後、ロダはハッとしたように周囲を見渡した。
「でち?ボク、何してたでちか?」
 画面に「?」を浮かべるロダ。カギのマークが消えていることを猟兵が言うと、ロダは嬉しそうに画面をピコピコさせた。
「わぁ、本当だ、消えてるでち!!猟兵さんのおかげでち?ありがとうでち!!」
 ぴっこぴっこと画面をカラフルにするロダに、猟兵たちが苦笑した。
 だが、そんな温和な雰囲気が、周りの建造物から降り掛かった機械音声によって遮られる。

「システム・フラワーズより緊急救援要請」

 どこから聞こえてくるのか、周りの建造物に反射するような奇妙な機械音声だ。

「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」

 それは冷徹に、現実を突きつけた。

「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う。繰り返す―――」

「でち?何かの連絡でちか?」

 またもや画面に「?」を浮かべるロダだが、周囲の猟兵はその機械音声に眉を顰めた。
 おそらく、何かが起こっている。自分たちが知らない場所で、何かが。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月26日


挿絵イラスト