鍵は鍵を映した少女が映している
「いやぁあああああ!?」
「何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか何について調べますか……?」
突然の事で何が起こったか分からない人の為に、スローモーションでお送りしよう。ポチッとね。
……あぁほら、先頭を走るのはテレビウムの少女だったんだよ。可愛い顔が恐怖に歪んで、まるで鍵のような……ていうか鍵だあれ!?
「皆様、お集まり頂きありがとうございます」
人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)はコロリと電子巻物を広げ、キマイラフューチャーのとある地域を示す。
「ここにオブリビオンの軍勢が現れるようなのですが、どうやらその目的は一人のテレビウムのようなのです」
一部の猟兵が正義感に駆られて前のめりになると、椿の刃がその鼻先を一閃。猟兵が冷静になってから。
「皆様には救助に向かった後、そのまま護衛について頂きたいのです」
敵はそう簡単にはそのテレビウムを諦めないようだ。だが、椿の表情は微かに歪み、何やら複雑な胸中を明かす。
「そのテレビウムの方なのですが……何やら、ただ守るだけではいけないようなのです。けれど、具体的にどうなるか、と聞かれますと……」
敵を倒してハイ終わり、とはいかぬ、一手間が必要なのだろう。こればかりは現地に出なければわからない。
「それでは皆様、よろしくお願い致します。護衛に全力を傾け過ぎて、皆様自身が怪我などしたら……ふふふ」
ヒヤリ、口の両端が三日月のようにつり上がる椿から逃げ出すように、猟兵達は装備を整えるのだった。
久澄零太
皆様やっふぉい、久澄ですよ
今回はテレビウムの護衛ですって!
第1章 集団戦
『何も答えてくれないベルーガ』
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POW : おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
涼風・穹
『スカーレット・タイフーン・エクセレントガンマ』の速度と飛行能力を活かしてイルカの軍勢を迂回するか追い抜くかして、兎に角テレビウムの少女の所まで行き、少女を掻っ攫う…もとい俺の後ろにでも乗せて、そのまま速度を上げてイルカ達を引き離して距離を稼ぐ
……まあ多分そうは問屋が卸さないだろうし、イルカ達も撃ってくるだろうけど、そこで《贋作者》の出番だ
後ろに防壁として金属壁を作り出し、弾丸を防ぎつつ相手を足止めしてそのまま逃げる
少女を安全圏まで逃がすか、逆に退路を塞がれるなりしたなら仕方が無い
『スカーレット・タイフーン・エクセレントガンマ』で駆けつつ《贋作者》で複製した重火器で撃つという高速戦闘を仕掛ける
「はぁ……はぁ……もう、走れない……あっ」
追われていたテレビウム少女の脚がもつれ、倒れ込む彼女へシロイルカが小さな無数の牙をもって食らいつこうと、一斉に飛びかかった。だが、その白い肌が返り血に塗れる前に、一台のバイクが少女をかっさらっていく。
「おい、しっかりしろ!まだ生きてるよな!?」
涼風・穹(人間の探索者・f02404)は片手で愛車のハンドルを掴んだまま、片手で猫でもつまむように引っ張り上げた少女を自分の前に乗せて、自分の体を背もたれ代わりに支えて乗せると、少女の画面をペチペチ。
「あなたは……?」
「通りすがりの探索者さ」
自分が走った直後に鉄板を生成、突き立てて壁を作る穹。道を塞ぐほどの鉄板となると、厚さを犠牲に面積を伸ばす事になるが、足止めにはそれで十分だ。
「これで時間を稼げればいいんだが……」
ちらと、ミラー越しに後ろを見ると。
「やっぱそうなるよな……!」
巨大な白鯨がその牙を剥いて、鉄板を吹き飛ばしたばかりか周囲の建築物を巻き込みながら突っ込んでくるではないか!既に理性を捨てたらしいその怪物の背には、銛と鞭を手にした中年が乗っており、その動きを制御しているらしくやたら正確に後を追って来る。反対側に視線を走らせれば、無数のシロイルカが迂回する様子も見えた。
「くそ、囲まれたか……」
車体を進行方向に直角にして、ブラックマークを残して急制動。
「悪いが、ちょっと隠れていてくれ」
少女を降ろして、バイクの陰に隠すと穹の周囲に無数の銃火器が生成され、その銃口が白鯨に向けられる。
「少しばかり、派手になるぞ……!」
大成功
🔵🔵🔵
白斑・物九郎
●POW
ヘイ、そこなカタギのテレビウム
助けに来てやりましたでよ(【ダッシュ】で追い付け)
(武器:心を抉る鍵(大))
(でかい鍵のデザインをしたメイス)
……いや、ホントですっつの
マジで助けに来たんスよ
言っときますけども、コレは俺めの普段使いの武器ですからな?
クソァ!
人様の得物のネガキャンみたいなコトしてくれましてからに!
護衛するにしても、まずは敵をキッチリ迎撃せにゃですわな
ココに理性と本能の境の【封印を解く】
デッドリーナイン、ナンバーエイト
ザ・レフトハンド――【オーバードライブ】!
・敵を引き付けて魔人化
・メイス片手、【怪力&野生の勘】に任せ狩猟本能剥き出し
・同条件で照準・機動する敵と真っ向張り合う
飛び交う銃弾と道路を揺らす銃声に、少女は画面を押さえてしゃがみこむ。怪物を弾幕が押さえこむ一方、回り込んできたイルカの群れが、少女へ肉薄する……だが、周囲に響いたのは機械を砕く無機質な音でもなければ、肉に食らいつく血飛沫の生々しい音でもない。
「ヘイ、そこなカタギのテレビウム。助けに来てやりましたでよ」
鈍器が大型哺乳類をぶん殴ったような、鈍い音だった。
「いやぁあああオバケぇえええ!?」
「……いや、ホントですっつの。マジで助けに来たんスよ?言っときますけども、コレは俺めの普段使いの武器ですからな?」
などと巨大な鍵っぽい鈍器を示し半眼になる白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)だが、多分この子が怖がってたのは武器じゃなくて、瞳孔をかっぴろげてるお前の顔や。そんな狩る者の顔してたら、今まで動物に追われていた身としては怖いやろ。
「クソァ!人様の得物のネガキャンみたいなコトしてくれましてからに!」
だからちげーよ!テメェのツラだって言ってんだろ!?
「この恨み、はらさでおくべきか……!」
何という事でしょう、物九郎の怒りは背後から迫るシロイルカに向きました。
「護衛するにしても、まずは敵をキッチリ迎撃せにゃですわな」
などと言いつつ、左腕に浮かんでいた白虎紋を全身に駆け巡らせ、得物を肩に担ぐと姿勢を落とし、空いた片手を地面につけて、三点で体を支える。
「ザ・レフトハンド――【封印を解く】ON」
その宣言は誰でもない、自分自身に聞かせるトリガー。物九郎は理性を吹き飛ばし、狩猟本能の赴くままに、迫る海洋生物を蹂躙するケダモノになり果てた。
大成功
🔵🔵🔵
ルベル・ノウフィル
wiz
なるほど、テレビウムちゃんをお助けしましょう
そして助けた僕と助けられた彼女が恋に落ちる漫画のような展開が?ない?そう…
宴会芸を披露するノリでUCをお見せしましょう↓
戦闘用の、自身と同じ強さの【本物より3倍速くてトークがうるさいベルーガ】と【三体に分裂して漫才しながら戦うベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
↑
「これは…敵味方入り乱れてよくわからない戦場になりましたナ」
テレビウムちゃんには尻尾をふりふり薔薇の花を差し出しましょう
出会いのシーンは大切ですナ
「もう大丈夫……ハッ。なんて愛らしいのでしょう」
そして身を呈してお守りしようと決意新たに この後どうしよう
「もうやだぁあああ!?」
頭を抱えてプルプルするテレビウム少女。前方には怪物相手に銃撃戦、後方にはシロイルカ歩兵部隊を喰いちぎる黒い白虎。画面が鍵になってて表情が見えないが、多分涙目なのであろう少女の前に、そっと一輪の薔薇。
「もう大丈夫……ハッ」
ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)は右膝をつき、白い尻尾を左右に揺らしながら微笑む。
「なんて愛らしいのでしょう」
「え、そんな急に……きゃっ!?」
照れたっぽい少女を強引に抱きしめるルベル。いきなり何をするのかと少女が見たものは、その背を熱線に焼かれたルベルだった。
「出会いのシーンくらい、大切にして頂きたいのですが……」
やれやれと、首を振りつつルベルが指を鳴らすとシロイルカ歩兵部隊の前に何故か真っ赤なシロイルカと黒いシロイルカの三頭組が現れるではないか。色と名前が矛盾してる?何を言う、ここはキマイラフューチャー、君達の常識は通じないんだ。
「な、何だこいつら!?」
「あぁいやそれはいかんよ君達確かに戦場において速さは実に重要だ先手必勝なんて言葉もあるし君らの持ってるそれは銃それ即ち飛び道具だからね場合によっては敵を一方的に攻撃できる物でもあるしかしそれは同時にどこまで飛ぶか分からない物でもあって反射的な動きは必要だが同時にパッと見てサッと撃ってしまうと味方を誤射る場合もあるだろうそれこそフレンドリーファイアと一緒に友情(フレンド)が炎上(ファイア)しちゃうかもしれな……」
「うるせぇええええ!?」
赤いシロイルカがペラペラとマシンガントークでガトリングベルーガを黙らせる傍ら。
「死ねぇ!」
「やかましいぞこの野郎!」
スパァン!一頭目の黒いシロイルカが熱線銃を叩き落とし。
「人に向けて銃を向ける時はこう!」
「渡してどうする!それじゃお前が撃たれるだろうが!」
一頭目が奪った銃の銃口を自分に向けて持ったら二頭目にぶん殴られて。
「こういうのは出力を落として疲れた所に当てて引き金を……」
「おい馬鹿やめろ焼きイルカになるぞ!」
二頭目が胸鰭に当てようとすると三頭目に殴られ、残り二頭が半眼。
「「いや、俺ら元々焼ける通り越して焦げてるし」」
「これは……敵味方入り乱れてよくわからない戦場になりましたナ」
オイコラルベル、このカオステメェが原因だろうが、虚ろ目になってんじゃねぇよ。
大成功
🔵🔵🔵
マーガレット・リーヴ
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】の皆さまと参加させていただきます。
みなさま、よろしくお願いいたします、ね?
【WIZ】
音羽・浄雲さまが絡め取ったベルーガ様をエレメンタル・ファンタジアで仕留めて参ります。
蛇塚・レモンさまが結界を張ってくださるので、防御はお任せし、集中して――周りに被害が膨らまないよう――嵐の精霊に力を借りて攻撃を行います。
「申し訳ございません、申し訳ございません……あ、そこのベルーガさま、少々はみ出ております。もう少しこちらへ。まとめて吹き飛ばさせていただきますので……イヤイヤと首を振られましても。わたくしにも都合がございますので……えいやっ」
うまく、行けば良いのですが。
ルーチャ・ネット
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】
「ルーちゃんもいくぜいくぜー!変身☆」
バイクを分離、変形させ身体の至るところに装備し電脳魔術で両手両足にタイヤを付け、繋げ、電脳合体をする!
そして自身の身体のエネルギーを動力とし急発進して突っ込んでいく!
「走れ~光速の~電脳バイクマン~!」
「唸れ~衝撃の~前輪パンチ~!」
歌いながら超加速で前輪のついた右手で殴りまた走り敵を撹乱させる、ヒット&アウェイ戦法だ
しかしエネルギーも多くあるわけではないのでそう長くは持たないだろう・・・一人だけであれば
ロコメルン・ルケッタ
蛇塚の皆と
「ちょっと聞きたいな、大丈夫、ぼく達が守るから安心して」
ベルーガを見据えて片手はポータル入力を、反対の手は掲げて現れた大鎌を掴み、体を回しながら投擲させてベルーガの一掃を狙います
少女にどうして追われているのか
敵は何処から来たのか
鍵に思い当たることはあるか
等聞いてみようと思います
話の後にはお礼と率直な感想を述べます
旅団の皆に合わせて攻撃を行います
浄雲さんの絡め捕った敵にフレイムドラークンを放ち食べさせて
ルーちゃんのバイクにドラークンを乗せて炎を撒いてもらって
メグさんの嵐にミストシックラーを投げて吹雪と鋭刃を降り注がせたりさせます
レモンさんのお陰で攻撃に集中できる
独りじゃないって…いいね
音羽・浄雲
※アドリブ歓迎です。
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】で同行します。
「軍勢の相手とあらば腕の振るいようもあるというものですね」
浄雲はオブリビオンの軍勢を見据えたまま素早く印を結び術を起動させる。
軍勢が相手ともなれば、猟兵の身といえど単身で突入するには多勢に無勢というものだろう。故にこそ此度の戦いで浄雲が選択したのは搦め手。
「敵が自ずから集まってくれているのであれば好都合というもの――まとめて搦めとって差し上げましょう」
浄雲の両手から粘着糸が放たれる。無論狙いは足止め、そして。
「さあ皆様、今が好機でございます!」
敵の視線を自分に集め、味方を自由に動かす。それこそが浄雲の真の目的であった。
蛇塚・レモン
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】
<WIZ>
そこのテレビウムの女の子!
早くこっちに来てっ!
蛇神様っ! お願い、早く結界を張ってっ!
みんながすっぽり入るくらいの、なるべく大きいやつ!
(先制攻撃+範囲攻撃+オーラ防御+拠点防御+動物使い)
これで守りを固めつつ、あたいを含めた仲間を強化するよっ!
何について調べますかだってっ!?
君たちが幼気なテレビウムの女の子をいじめる理由だよ!
どういう了見か知らないけど、まとめてあたいの農園の肥料にしてやるんだからっ!
蛇神様! みんな! 一気に決めるよっ!
結界内から蛇腹剣クサナギを振り回して斬撃と衝撃波で敵を一網打尽!
蛇神様の邪眼の念動力で敵の本体を次々に爆発四散だよ!
「軍勢の相手とあらば腕の振るいようもあるというものですね」
音羽・浄雲(怨讐の忍狐・f02651)の両手は複雑に絡み合い、複数の記号のような物を組む。それは、忍と言われる者共が扱う、印と呼ばれるもので、魔術師にとっての詠唱のようなもの。
「敵が自ずから集まってくれているのであれば好都合というもの――まとめて搦めとって差し上げましょう」
最後の印を結んだ浄雲はパン、と柏手一つ。開いたそこにある何かを飛ばすように、フッと吐息をかけた。
「何やってんだアイツ?」
「構わん、戦場で足を止めるのは馬鹿のやる事だ!蜂の巣にしてやれ!!」
シロイルカ歩兵部隊の手にする機関砲が浄雲を狙……えない!?
「隊長!なんかネバネバして動けません!!」
「なんだこれ……む?」
じたばたするシロイルカが見たものは、細く透き通り、粘性を持った糸。それが戦場に張り巡らされており、浄雲をスポンジ級にぶち抜こうなどと得物を構えた瞬間に、絡めとってしまったのだ。
「そちらが蜂の巣にするというのなら、こちらは蜘蛛の巣でお迎えするまで……さあ皆様、今が好機でございます!」
「蛇神様っ!お願い、早く結界を張ってっ!」
『急かすでないわ……』
蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)の呼び声に、ビルの谷間から巨大な白蛇の御霊が顔を覗かせる。
「みんながすっぽり入るくらいの、なるべく大きいやつ!」
『任せておけ』
ジロリ、巨大な白蛇は戦場を睨み降ろすと、フッと大気に溶けるように消えていく。
「なんだ、こけおどしか?」
「隊長!銃弾が消しゴムになってます!」
「隊長!熱線銃が熱湯の水鉄砲になってます!」
「ワッツハップン!?」
蛇神の視線はオブリビオンの武装を脆弱なそれに改竄する邪眼である。UCによって生み出されたシロイルカ歩兵部隊の装備は、地味に痛そうな雰囲気のおもちゃに変えられてしまった。
「ルーちゃんもいくぜいくぜー!変身☆」
ルーチャ・ネット(バーチャルアイドル☆~春のそよ風を乗せて~・f17222)の後ろからバイクが走って来たかと思うと、バラバラに分離。全身を包み込む鎧に変えるとタイヤは縦に分離して、両手両足に装備。
「走れ~光速の~電脳バイクマン~!」
テンション高めに歌いながら急発進するルーチャ。両脚のタイヤで道路を滑り、スケートよろしく動けない相手の側面に回り込むと、腕のタイヤを回転させて。
「唸れ~衝撃の~前輪パンチ~!」
「ぶべらっ!?」
ギャリギャリギャリギャリッ!これは酷い……ノーガードのイルカの顔面を、高速回転するタイヤがスマッシュ!殴り殺されたとも轢き殺されたとも言えない複雑な頭の潰れ方したイルカが霧散して消えていく。
「うわ待てやめろこっちくん……へぶっ!?」
次々と嬲り殺しにされていくイルカの群れへだったが、暴れ回るルーチャに巨大な影が落ちた。
「デカッ!?」
大口を開ける白鯨にルーチャは後退しようとするが、パスンと小さく音を立ててエンジンが沈黙。
「ガス欠!?」
「ルーちゃん!」
ロコメルン・ルケッタ(幸福の追求者・f15638)が管理画面のような物を展開、パスコードを打ちこみ座標をルーチャに設定。
「受け取って!」
「オッケー!電脳合体……」
転送された竜の首、その後頭部にタイヤを纏う腕を突き刺して。
「ドラゴンバイクマン!!」
拳と共に突き出す竜の頭蓋は、自らを食らわんとする白鯨を獲物と認めたのだろう。既に命を失った骸でありながら、その大顎をもって食らいつく。互いの首筋に食らいついた白鯨と竜頭が絡み合い、ドス黒い血をまき散らす中でロコメルンは再び電子キーを叩く。転移してきた大鎌を掴むと、胴体を捻じるようにして振りかぶり、手首を捻って投擲。回転する刃が白鯨の目に突き刺さり、怯んだ隙に竜頭がその首を噛み砕き、喰いちぎると頭を飲み込んでしまった。
「何あれヤバくない?」
目の前で怪獣大決戦見せつけられたシロイルカがポカンとしていると、横からマーガレット・リーヴ(ペインター オブ グラスグリーン・f09726)がよいしょ、よいしょとコロコロ。
「ちょ、何してんの!?動かしたらもっと蜘蛛の糸に絡まっちゃうでしょ!?」
「申し訳ございません、申し訳ございません……」
ペコペコしながらシロイルカを押して位置を変えるマーガレット。ちょっと離れて、指でフレーム作って確認。
「あ、そこのベルーガさま、少々はみ出ております。もう少しこちらへ」
「だから押さないでって!?」
蜘蛛の巣の中心に向かってぐいぐい押し込んだマーガレットに、写真でも撮ろうとしてるのか?と思ったシロイルカだったが。
「これでまとめて吹き飛ばさせていただけますね」
『!?』
突然の発言に、シロイルカ歩兵部隊に戦慄が走る!
「撃てー!この女を何としても始末しろー!!」
「イヤイヤとおっしゃられましても。わたくしにも都合がございますので……きゃうっ!?」
ガトリング消しゴムがマーガレットのおでこを襲う!
「あうぅ……」
「よっしゃー!後はあたいに任せて!」
レモンが黒剣を振るえば、その刀身は連結された無数の小さな刃となり、鞭の如くしなると敵の軍勢を包み込み、中心に向けてかき集めた。
「みんな!一気に決めるよっ!」
「承知しました」
浄雲が両手十指を操り、糸を伸ばしてシロイルカを糸繭の中に包み込むと。
「これで決着です」
ロコメルンの鎌がその上部に刺さり、その傷を起点に糸繭を凍結。
「発射準備オッケー!!」
ルーチャがそれを殴って浮かせれば、地面との間にできた空間に風が渦巻き始める。
「そ、それでは皆さまごきげんよう」
赤くなったおでこを押さえてプルプルしてたマーガレットが、クイッと指先を振るった。
「えいやっ」
『ぎぃやぁああああああ!?』
シロイルカ達は大空という名の青い海に帰っていった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』
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POW : ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ : ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「あれ……?」
最初に気づいたのは誰だっただろうか?救出したテレビウム少女の鍵が、何やら方角を示している。
「進めって事かな?」
椿が予知していた、戦闘以外の何か。それは、この事だったのかもしれない。猟兵達が示された方角に向かおうとすると、目の前に撃破されたイルカが落ちてくる。
「兄弟ぃいいいい!?」
かと思えば、それをなんかムキムキのアルパカが助け起こして。
「僕はただ……皆に必要と……愛されたかった……だけなのに……」
フッ。霧散したイルカを見送って、滂沱の涙を流すアルパカが猟兵達に『怒り狂うイルカのポーズ』で向き直る。
「我々の邪魔をするばかりか、よくも兄弟を……許さん、許さんぞ貴様らァ!?」
皆忘れてるだろうから言っとくと、イルカも一杯いたから、このアルパカも一杯いるわけで、今の決別シーンをすげー沢山見せつけられた挙句、皆はマッソゥなアルパカに号泣されながら囲まれている状態です。
猟兵達はこの愛と涙と筋肉の包囲網を突破して、目的地に向かわなければならない……がーんばってネ☆
ルベル・ノウフィル
wiz
僕は全力でテレビちゃん(?)を守るのでございます!
やはりどんどん体を張って庇っていきアツイ男子の心意気(?)を示しましょう
例によってUC
↓
自身の【男子としての矜持】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
↑
「女の子を庇って負った傷は男子の勲章でございますぞ」
もりもり増えた身体能力で妖刀をブンブン振り回して良いところを見せる!見せるったら見せる!(この辺に覚悟と気合いと捨て身の一撃が活きてくるにゃあ)
「守るもののない敵と守るもののある僕、どっちが強いかは明白」
とか言って兄弟愛に負けそうになったりして。いやいや頑張りますよ!ちょっと恥ずかしくなってき
……僕は何を書いてるんだろう
「くたばれぇえええ!!」
「なんのこれし……ぷぎゅっ!?」
真正面からマッソゥなアルパカのスレッジハンマーを受けにいったルベル。小柄な彼は一撃でプチッといった、プチッと。
「ぬるい!ぬるいぞ少年!!」
体を丸めるようにして、握った拳を腹筋の前に持ってくることで、鍛え抜いた肩から腕にかけての筋肉を隆起させつつ、さりげなく背筋をチラリズムすることで全身を最大化して見せるアルパカ。この戦闘のど真ん中でポーズ、つまり動きを止めるという無謀な動きに肉体が危機感を覚えたのか、はたまた筋肉を見せる事に興奮しているのか、筋力で膨れた肉体が更に膨れ上がり、もはやアルパカって言うより全身に筋肉のコブがついたラクダみたいな事になってる。
「そんな貧弱な体で何をしようというのか!?」
迫りくる右ストレート。頭から殴り潰されたが、脚はまだ動く。右か左か、飛び退けば躱すのは容易い。
「……ほう?」
「カハッ……!」
避けず、鳩尾に直撃を貰ったルベルが胃の内容物を吐き散らして崩れ落ちてしまった。後ろに居たテレビウム少女は目を逸らすように画面を隠してしまうが、ルベルはもはや起き上がることもできずに、顔だけ傾けて微笑みを向ける。
「女の子を庇って負った傷は、男子の勲章でございますぞ」
「そうだな」
彼女を怯えさせまいと、呼吸もままならないのに笑ったルベルへ、アルパカは片脚を持ち上げて。
「そのまま二階級特進……即ち死ぬといい!!」
振り下ろされる踵。鍛え抜いた筋力はもちろんのこと、純粋な筋肉の質量を持って落下するその一撃を貰えば、もはや頭蓋は原型をとどめないだろう。しかし。
「来ると分かっているのなら……」
地面を叩き、体を丸めて瞬時に跳ね起きて咄嗟に得物を構えると。
「後は気合と覚悟でやってやるのでございます!!」
防御をかなぐり捨てて、刀の鞘をアキレス腱に叩き付ける反撃。バチッ、ゴムがはちきれるような音と共にアルパカは足を押さえて地面の上でゴロゴロジタジタ。
「お、俺の脚の筋肉がぁああああ!?何故だ!?どこにそんな力が……」
立ち上がり、口元を拭うルベル。見ればわずかに筋肉がついているような……いや気のせいだわコレ、どう見ても貧弱ワンコのルベルきゅんだわ。
「守るもののないアルパカ殿と守るもののある僕、どっちが強いかは明白」
「まさか……後ろにいる者の為に、わざと一撃食らった事で筋力が目覚めたとでもいうのか……!?」
勝手に語ってくれるアルパカに向けて、ルベルは抜いた刀を背中に添える。
「ついでに、いつ耳とか尻尾とか斬られるか分からない日々を過ごした僕のサバイバル力をご覧ください!!」
散々斬り捨てられかけたのだ、少しくらい身について……るわけがないんだけど、そこはそれ。もりもりに盛った身体能力を持って強引に再現する。
「兄弟!」
「無事か!?」
「あぁ、今こそ我らの兄弟愛を……」
左右からアルパカが追加され、三位一体アルパカグレートマッソウ的なフォーメーションになるが、ルベルのその身は既に刃の射程に三体を捉えるべく、得物を運び終えている。
「さぁ、ご覧あれ!僕の愛と正義と生存欲の一撃を……!」
「なんの!」
「我らの!」
「鍛え抜いた肉体は鋼ですら断てはせ……」
ザザザシュッ!!
「「「グァーッ!?」」」
不条理をもって理不尽を斬る刃を納め、ルベルはそっとビルの隙間から空を見上げた。
「……僕は何を言ってるんだろう」
テンションに身を任せてハッチャけ過ぎたルベルくんなのでした。
大成功
🔵🔵🔵
エル・クーゴー
●WIZ
《DANGER》
《DANGER》
敵影多数
当機は現在敵性筋肉に包囲されています
速やかにカウンターへ移行します
友軍を展開します
コール、ウイングキャット『マネギ』(羽生やしたデブ猫がマックス165体湧く)
【武器改造】によりマッソゥ化させたマネギ達をポージングと共に全周へ放ち、敵性筋肉へ対抗させます
フロントダブルバイセップス
モスト・マスキュラー
バックダブルバイセップス
女豹のポーズ
>_不明なエラーが検出されました
・敵へマネギをわちゃわちゃまとわり付かせる
・敵を一体ずつ小山みたいにしてレッツ封殺&圧殺
・数体はテレビウム少女の護衛に付かせる(かばう)
・護衛マネギのポージングはアブドミナルアンドサイで
《DANGER》
《DANGER》
周囲を筋肉塊めいたアルパカに包囲され、アラートを繰り返すエル・クーゴー(躯体番号L-95・f04770)。
「敵影多数。当機は現在敵性筋肉に包囲されています。速やかにカウンターへ移行します」
いや、電子音染みた喋り方は分かるんだ、多分そういう機体なんだろうなって思うから。たださ、その機械の思考回路してるはずなのに敵性筋肉って何よ?敵性個体でええやん。お前の中で筋肉は何らかの市民権を……。
「友軍を展開します」
あらやだこの子、効率優先で人の話聞いてくれない……それはさておき、羽を生やした招き猫みたいな真っ白な小型機械兵器が周囲に展開。エルクーゴーを中心に防衛ラインを敷くとエルクーゴーは電子パネルを展開してキーを叩く。
「コール、ウイングキャット『マネギ』。敵性筋肉に対し、有効な武装へ換装します」
ぴしっと動きを止めた招き猫の群れが、腹部装甲を展開すると、内部のショックアブソーバーを畳み、貫通性に耐性を持った重厚な装甲へと組み直して腹部装甲を一部蛇腹状に縮小して閉鎖。一瞬にしてふっくらお猫様はマッソゥなキャッツに変わった!
「な、なんだこいつら!?」
アルパカが両手を振りかざすようにして、両腕の筋肉を強調するポーズを取れば、小型機体マネギもまた同じポーズを返す。
「ば、バカな!機械の癖に我々についてくるだと!?だが、機械の体では柔軟に動けまい!」
最小限の動きで素早く回転して背中を見せるアルパカ。全身の筋肉を使った体重移動がなせる回転に、マネギがついていけるわけがない……と、思いきや。
「こいつ……羽でバランスを取って美しい回転を……!?」
もはや生物クラスの動きで滑らかに追従してくるマネギに驚きを隠せないアルパカ。だが、ここでとある秘策がでた。
「これならどうだ!」
両拳を腹の前に持ってきたポーズ。この体勢はやや前屈みになる必要があり、生物であれば体幹によって体を支える事ができるが、機械兵器にそのようなバランサーは存在しないはずである。さしものマネギもポーズを決めはしたが倒れ……るままに、尻を上げて前脚を片方だけ挙げてウィンク。
「女豹のポーズだと!?」
アルパカよ、驚くのは分かるが落ち着け。ネコが女豹のポーズってどうなの?エルクーゴーさん、これどゆことよ?
「不明なエラーが検出されました。当機はあの個体の行動に一切関知していません」
あ、逃げた!?
大成功
🔵🔵🔵
フィランサ・ロセウス
はじめて別の世界に来たけど、中々愉快な事になってますねー
意外と“好き”になれそうかも!
まず【咎力封じ】でブラザーズを拘束
護衛対象のテレビウムに近づく敵を優先的に
拘束の結果によらず、手持ちの武器を使って攻撃
ねえねえ、筋肉って痛めつければ痛めつけるほど逞しくなるんでしょ?
じゃあもっと大きくなれるように手伝ってあげるね❤
そうそう、たしか筋肉を誉めてあげるといいのよね
ナイス上腕二等筋!三頭筋も(ハンマーで殴って)いいねー!
肩にちっちゃいアイアンメイデン乗っけてるのかーい!
腹筋バリバリ(電気)!背中もバリバリ(電気)!
カーフでかいよ!はい、(巨大注射器)ずどーん!
ああ、素敵…筋肉の喜びの叫びが聞こえる!
「はじめて別の世界に来たけど、中々愉快な事になってますねー。意外と『好き』になれそうかも!」
この状況を前にして何言ってんだこいつ?そんな視線がフィランサ・ロセウス(危険な好意・f16445)に集中するが、彼女はまったく気にせず手近なアルパカに包帯を投げつけると、それは意思を持ったように絡みつきアルパカのミイラ、略してミイラルパカにして転がしてしまう。
「ねえねえ、筋肉って痛めつければ痛めつけるほど逞しくなるんでしょ?」
「いかにも。筋肉は受けた苦痛を乗り越えて強くなる!今までのトレーニングに比べればこんなもの……」
「じゃあもっと大きくなれるように手伝ってあげるね」
「えっ」
包帯を破ろうとしたアルパカが見たのは、どう見てもイッちゃってる目で自分を見下ろして、肉叩きハンマーを振り上げハァハァ言ってるフィランサ。
「そうそう、たしか筋肉を誉めてあげるといいのよね。ナイス上腕二頭筋!三頭筋もいいねー!」
「イダァアアアア!?」
「肩にちっちゃいアイアンメイデン乗っけてるのかーい!」
「ギヤァアアアアア!?」
ミートハンマーぐっちゃぐっちゃ、アイアンメイデンザッシュザッシュ。文字列だからいいけど、お子様には見せられない挽肉状態のアルパカに向けて、フィランサが持って来たのは……待て待て待て!その電線どっからぶっこぬいてきた!?
「ま、待て、流石に筋肉も電圧には耐えられ……」
「腹筋バリバリ!背中もバリバリ!」
「アババババ!?」
両面しっかり焼かれて、アルパカバーグみたいな事になってるアルパカへ、フィランサは恍惚の表情で両手を頬に当て、艶めかしいため息をこぼすと巨大な注射器を構える。
「カーフでかいよ!」
ピストンを引いただけで、中に生成される泡立つピンクの液体に危機感を覚えたアルパカは転がりだした。
「誰か助け……」
「はい、ズドーン!」
ドグチャッ!アルパカの尻に針が突き刺さり謎の薬液が注入!
「アッー!?」
「ああ、素敵……筋肉の喜びの叫びが聞こえる!」
勝手に満足して蕩けきってるフィランサの前で、アルパカ『だったモノ』が溶け落ちて地面のシミへとジョブチェンジした。
大成功
🔵🔵🔵
涼風・穹
……愛と涙と筋肉の包囲網…
一つはっきりしている事がある
暑苦しいから近寄るな
さっさと《贋作者》で複製した重火器で撃ちます
……最近ヒーローアースで見たヴィランが持っていた火炎放射器みたいなので一掃したいけど、それをやると何故か負けフラグのような気もするし…
取り合えず包囲網の一角へ攻撃を集中して、穴を開けた箇所からテレビウムの少女を連れて『スカーレット・タイフーン・エクセレントガンマ』で強行突破を狙う方向でいきます
どうしようもなさそうなら少女だけを囲うように《贋作者》で防壁を作成してから、『風牙』を抜いて筋肉アルパカ集団へ白兵戦を挑みます
……切り抜けても更に"濃い"相手が出てくる予感しかしないけど…
「……愛と涙と筋肉の包囲網……一つはっきりしている事がある」
敵陣に向けて、鋭い視線を投げかける穹はただ一言、告げた。
「暑苦しいから近寄るな」
「なぁにぃ!?」
「筋肉足りてなくて体温低いんじゃないか!?」
「任せておけ、我らアルパカ軍団にかかれば、貴様のようなモヤシもわずか二十六分で新たなアルパカマッスルに……」
ズガガガガガ!!理不尽な機関砲の弾幕がアルパカの群れを襲う!
「「「パカー!?」」」
「ポージングしながら近づくんじゃねぇよ気色悪い!ていうか二十六分でゴリマッチョって、何をどうしたらそうなるんだ!?」
アルパカ共の肉体は、どう見てもニチアサ番組一話にも満たない時間でできる代物ではない。しかし、穹のツッコミを興味があると誤解したアルパカがジリジリ。
「筋肉はフレンズ、怖くないよ。君も今日から我らアルパカ四十二人衆の一人、第四十三のアルパカに……」
「来るなって言ってんだろうがぁああああ!!」
「パカー!?」
もはや会話は不要と言わんばかりに、刀を抜いた穹がアルパカをぶった斬り。
「次ィ!!」
さっさと片付けたい一心で、敵陣のど真ん中で大暴れする穹だが、懸念が一つ。
「……切り抜けても更に『濃い』相手が出てくる予感しかしないけど……」
むわっ。生暖かい筋肉臭が穹の鼻を襲撃。
「少なくとも、現状よりはましだッ!!」
大成功
🔵🔵🔵
蛇塚・レモン
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】
<WIZ>
包囲突破戦なら任せてっ!
みんな、テレビウムの女の子を絶対に守るよっ!
今回は蛇腹剣クサナギと指鉄砲(超霊力オーラガン)の似非ガン=カタ・スタイルで血路を開くよっ!
浄雲さんと連携して、押し寄せる筋肉を吹き飛ばしちゃうよ!
というかポージング禁止~っ! 反則だよ、もうっ!
蛇神様、あいつらにきつ~いお仕置きをしちゃってっ!
蛇神様の視界に入った筋肉を片っ端から破壊念動波でダメージを与えて吹っ飛ばして、身体能力強化を封じるよ!
ルーちゃん(ルーチャ)が歌いだすとあたいも歌いだして救助者を励ますよ!
あたいもアイドル事務所に所蔵するアイドルだからねっ!
あたいの歌を聞けぇ~!
マーガレット・リーヴ
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】の皆さまとご一緒させていただきます
【WIZ】 再びエレメンタル・ファンタジアを用います。
――が、今回は、テレビウムさまの護衛に注力いたしましょう。
先のベルーガさま、そして今回のアルパカマッスルさま、共にやや前のめりが過ぎる感がございます。
こういう時は意識が攻めに偏りがちになるもの。
目的は見失わないようにしませんと。
地の精霊に力を借りて防壁を作り、風の精霊にアル(略)スルさま達への向かい風を吹いていただきます。
それでも襲ってきたら、ですか……?
泣きます。
そう言えば、レモンさま達が歌をうたうとか。手拍子で応援しましょう。 さ、みなさま(テレビウムさま)も、ご一緒に♪
ルーチャ・ネット
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】
「今度はブーメランパンツの素敵なアルパカさんですねー!」
「さぁて、お次のびっくりドッキリメカは!?」
今度はドローンを召喚し空中に浮かせると
「ふんっ☆」
手から光の糸を伸ばしドローンにくっつけるのだ
「これぞ電脳魔術、光回線ドローンヨーヨーですぅ!」
そのままブンブンと敵に向かってドローンを振り回しながら、全米が感動した新曲を披露する
「アナタに伝えたいことがあるの~ちょっぴり恥ずかしいケド~」
「届いてこの想い~トキメキキラメキスキヤキ~」
「アイ」
「ラヴ」
「ミー☆」
音羽・浄雲
※アドリブ歓迎です。
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】
「海豚の次は羊?ですか」
腰に差した謀り長慶をすらりと抜き、眼前に構える。
「ジンギスカンという食べ物があると聞いたことがあります。蝦夷の辺りの料理で大層美味だとも聞いています。つまり、そういうことですね」
イルカとアルパカの繰り広げる暑苦しい光景にあてられてしまったのか、少しおかしな事を口走り始める浄雲。しかしその目は本気だった。
脇差を構えたまま印を結んだ浄雲の身体が敵だけを焼く炎に包まれていく。
「レモン殿、ルケッタ殿。背中はお任せ致します」
信頼の証ともいうべきか、浄雲は背を預けた仲間たちを一瞥だけするとアルパカの群れへと向けて駆け出した。
ロコメルン・ルケッタ
蛇塚の皆で
なんだろ、この空間…いたたまれないなぁ…
うわっ凄い怒ってる!これは負けられないよ絶対…
皆の動きに続いて前線へ躍り出ます
マフラーで滑空しながら大鎌を掴み、マフラーを輪刀に変え、地を滑りながら両手で切り込みます
迫るアルパカを利用し、マフラーを両刃槍に変形させ棒軸にし回転跳び蹴りを放ったり、突進を躱して浄雲さんに背中を預けながら、マフラーを鉄扇に変え進行を防ぎます
数が多くてじりじり詰められるかも
変なポーズに囲まれて痛みを覚悟する、けど
歌が聞こえてくる。敵の気を逸らしてくれるかも
もし隙があれば敵を踏んで宙を跳びながら浄雲さんにマフラーを渡して高く浮かび上がり、纏まった敵へ皆で殲滅の一撃をっ!
「さぁて、お次のびっくりドッキリメカは!?」
ルーチャ、奇妙奇天烈感漂ってる自覚あったんだ……それはさておき、取り出したのは浮遊機。
「ふんっ☆」
漂うドローンに光の糸を繋いで、引き寄せたかと思ったらそのまま後ろに飛ばして、また引っ張ってを繰り返し、高速で振り回し始めると。
「これぞ電脳魔術、光回線ドローンヨーヨーですぅ!」
お前は何を言ってるんだ……?
「それでは、聴いてください……」
唐突に始まるルーチャのアイドルタイム、はっじまっるよー(棒)。
「アナタに伝えたいことがあるの~ちょっぴり恥ずかしいケド~」
「へいへい、へーいへい!」
「ブギャップ!?」
「届いてこの想い~トキメキキラメキスキヤキ~」
「生卵はアリですか!?」
「舐めるなよ小娘、我が筋肉の前にその程度の児戯なぞパカー!?」
「アイ」
「ラヴ!」
「「ミー☆」」
……ナァニコレ?
「せっかくだからあたいも歌ってみた☆」
レモンよ、ノリノリで歌ってたテンションのままに中指と薬指だけ曲げた手を添えてウィンクしてるとこ悪いが、俺が聞いてんのはそこじゃないんだよ。歌いながら武器ぶん回してるから、撲殺されたアルパカの返り血の中で踊ってる少女二人をどう表現したらいいのか分かんなくて困ってるんだよ。
マーガレットさんも何か言ってやってくださいよ!
「自分が好きでもいいじゃない~♪……はぅっ!?」
冗談だろ?比較的常識人っぽいマーガレットまで手拍子して遊んでた……!?
「お、お仕事はしてますよ!?」
地の精霊に地面を隆起させて防衛戦を引きながら、風の精霊に突風を吹かせてアルパカの動きを鈍らせる……そんな中、ロコメルンが遠い目。
「なんだろ、この空間……いたたまれないなぁ……」
気持ちは分かる。すげー良く分かる。でも頑張って、お前が最後の一人だ。
「え、浄雲さんは……?」
お前が、最後の、一人だ。
「……あっ」
何かを察してくれたロコメルンはマフラーを広げるとその上に飛び乗って……マフラーが浮いてる!?
「こんにゃろどいつもこいつも舐めやがって!アルパカ舐めるとどういう事になるか思い知らせてやるぜぇええええ!?」
「うわっ凄い怒ってる!」
負けたらマッソゥバディにされるんじゃないかな?
「これは負けられないよ絶対……」
ゴリッゴリになった自分を想像したのか、ロコメルンは青ざめつつ滑空。マーガレットの起こす風に乗って、サーフィンの要領でマッスルの波を乗りこなしながらすれ違いざまにその首に大鎌を当てる。やがて筋肉に囲まれれば、マフラーを降りて細く鋭く硬化させ、それを軸に胸板の壁を駆け巡る様に蹴り回し、トドメにアルパカフェイスを踏んづけて自陣へと舞い戻った。
「こんな時こそ、荒ぶるアルパカのポー……」
「ポージング禁止~っ!反則だよ、もうっ!」
「なんでっ!?」
アルパカが何やら筋肉を強調しようとした瞬間に、レモンからの理不尽極まりないツッコミ。正直アルパカの反応の方が正しいと思う。
「蛇神様、あいつらにきつ~いお仕置きをしちゃってっ!」
『一々不快極まりないモノを見せるでないわー!!』
「あたっ!?」
蛇神様もしょうもない事に呼ばれてご立腹。尻尾の先でレモンをぶん殴ってからアルパカを蛇睨み。
「か、体が!?」
ポーズの出来損ないで身動き取れなくなったアルパカへ、何やら虚ろな目をした浄雲が歩み寄る。
「海豚の次は羊?ですか」
策士、策に溺死しちゃった系の怨霊が宿った刀を抜いて、浄雲がじっとアルパカを見つめた。
「ジンギスカンという食べ物があると聞いたことがあります。蝦夷の辺りの料理で大層美味だとも聞いています。つまり、そういうことですね」
おい待て落ち着け浄雲、確かにそんなのあるけど、それはアルパカの肉じゃない!
「レモン殿、ルケッタ殿。背中はお任せ致します」
片手で印を結べば、浄雲の身を青白い炎が包みこみ、自らの魂すら摩耗させる業火をもって、刀の刀身を炎で伸長したあまりにも長い串にてアルパカを串焼きに。
「参りましょうぞ、今宵はジンギスカンなるBBQです……!」
なんか色々混ざってない!?シリアスの塊だと思ってた浄雲がここまで壊れるなんて……。
「アンコールいっくよー?」
「皆さま、手拍子の用意はよろしいでしょうか?」
ルーチャてめぇいつまで歌ってんだ!?マーガレットも囃し立てるんじゃない!
「我々を放置してライブとはいい度胸だ……」
張りあうように胸筋を見せつけるアルパカ。そのポージングのまま爪先立ちでストトトト……静かに接近。
「今こそ筋肉の恐ろしさを思い知らせ……」
「ひっ!?」
じわぁ……。
「ふえぇええ……」
マーガレットが泣きだした!?
「おおお落ち着きたまえお嬢さん、ほうら筋肉だよ、むっきむきだよ、怖くな」
「えいっ」
「ぃよーッ!?」
これは酷い……泣き出したマーガレットを慰めようとアルパカが大胸筋を押し付けようとしたら、背後からロコメルンがドスッ。なんなのこのフリーダム過ぎる連中……。
「「「「「それがっ!蛇塚わくわく武闘派ファーム!!」」」」」
うるせー!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『怪人アルパカマッスル』
|
POW : ポージング
自身の【肉体美の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : 鋼の筋肉
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ : つぶらな瞳
【つぶらな瞳で見つめること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【瞳から放たれるビーム】で攻撃する。
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ニィ・ハンブルビー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
美味しくなさそうな焼肉パーティー(意味深)を乗り越えて、猟兵達が辿り着いたのは何の変哲もないビルの陰。こんな小さな空き地に何があるのかと思ったら、突如護衛していたテレビウム少女が光り始めるではないか。
「きぃさぁまぁるぅぁあああああああ!!」
絶対お前狙ってただろ?ってタイミングで、やたら巻き舌な怒号と共に、倒したはずのアルパカが空から降ってくる。
「よくも我が兄弟たちを……そこの何かペカッてしてるガキ諸共、スクラップにしてくれる!もしくはアルパカブートキャンプ三か月コースの刑どぅぁああああああ!!」
何か色んな意味でヤベーのが来ちゃったけど、光ってるテレビウム少女を放っておくわけにもいかない以上、ここから移動できないから諦めていい感じに始末してくれたまえ。
白斑・物九郎
●WIZ
そこの何かペカッとしてるガキがなんでペカッとしてるのか、こちとら気になって仕方ねえトコなんですっつの
スクラップにされちゃ困りまさ
ましてや三ヶ月も一緒に遊んでやる謂れもナシ
相手ンなってやりまさァ
ワイルドハントの始まりっスよ
・まずフォースオーラ「モザイク状の空間」を一際強く励起させ、自身の被視認性をブラす(残像)
・つぶらな瞳からの視認を更に切る狙いで、アルパカの少し手前を目掛けて【砂嵐の王】のモザイク模様を扇状に【投擲】
・モザイク模様を伝って機動しアルパカへ接近(地形の利用&ダッシュ)、【野生の勘】をアルパカの迎撃ないし防御をすり抜けられる機の看破に傾注し、自己強化を得つつの一撃を叩き込む
ルベル・ノウフィル
pow 真の姿/白狼
UC 魂の凌駕
僕赤丸持ってないや?心の赤丸で勝負!
ポージングの隙を与えず押し倒す
筋肉が厚くても(鎧無視攻撃)の前ではお豆腐のようにやーらかいのでございます
室内飼いされてきたルベルが狩りの腕を披露しましょう、わぅ!わぅ!がぅ!キャンキャン!…ゼエゼエ
見てくださいこの激戦の末に食いちぎった白いふわふわ毛
椿殿へのお土産にしましょうナ(戦利品)
と、ラスト章ということで
なんとテレビちゃんに彼氏がいることが発覚!僕はショックを受けるのですが顔には出さず最後まで彼女を守りきって笑顔でお別れする失恋エンドとかどうでしょうか先生
ありがとう、さようなら僕の初恋(?)
……え、それどころではない?
蛇塚・レモン
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】
あたいを殴るなんて蛇神様ひど~いっ
いつもは子煩悩なのに……
……あ、パンイチのマッチョが無防備な女の子を襲うなんて……
なるほど、変態だねっ!
<POW>
コメッタちゃん(ロコメルン)の時間稼ぎの間、
あたいは念動力で空を飛んで敵の直情で待機
(目立たない+念動力+空中戦)
農園の仲間のみんなの準備が出来たら
UCで真上から変態を捕縛して宙吊り!
その際、股間を念入りに縛り、ゴリゴリと擦り付けてクルミを圧し潰すよ
変態の/クルミ割るべし/慈悲はない(怒りのハイク
更にコメッタちゃんのドラークンにアイテム『ワイバーンジャーキー』を食べさせて霊力鎖と連結!
捕縛した変態を噛みつかせるよっ!
ロコメルン・ルケッタ
蛇塚わくわく武闘派ファームの皆で
「頭いたくなってきたよ…」
普通に倒してもダメかも…相手の土俵で挫かせなきゃ
マッスルなバトルキャラクターズを召喚させて敵を挑発
ポーズをとって敵を挑発し注目を集めます
少し体格差があったキャラクターズが集まっていって好敵手くらいの筋肉に
腕をぱんぱん叩いて挑発してみたり
机を出して腕相撲をして敵に並んでもらいます。その間に皆のサポートを
縦横無尽に掛けるレモンさんの鎖を見て、ドラークンを鎖に取り付けてもらおうとします
燃料を与えるためにレモンさんがワイバーンジャーキーをくれたよ
あれ…こんなにみなぎってるとこみたことないかも…大丈夫かな…
理想は空から火炎の雨を降らしたりだけど…
音羽・浄雲
※アドリブ歓迎です。
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】
「彼奴が首魁でしょうか」
印を結んだかと思えば地面に手をつく浄雲。その手を中心として赤黒い八卦陣が広がり発光する。
光が収まった後には、無数の骸の兵者達が敵を見すえ、かちゃかちゃと身体を鳴らしていた。
「さあ、参りましょう。今度は我らが戦端を、血路を切り開くと致しましょう」
まずは数を活かした人海戦術。波状攻撃で相手を押し下げ、折を見て音羽衆を合体させて餓者髑髏の強力な一撃を狙う。
「皆様が獅子奮迅のご活躍をなされているとあらば、わたくしはわたくしの仕事をば」
戦場に隠れ潜み【騙し討ち】と【暗殺】で怪人の首を狙う。
フィランサ・ロセウス
おおー、何か光り出したね!
どうなってるのかちょっとバラしてみても…
やだなー、もちろん冗談デスヨ?(目を反らし)
あれあれ?
おじさんもさっきのマッチョ軍団の仲間?
ブートキャンプ!つまりあなたも筋肉をいじめたいのね!
それならぁ、手伝ってあげる❤️
【ダーク・ヴェンジャンス】をまとい、防御も回避も考えないで真っ直ぐ突っ込み、とにかくつよく殴る!
大丈夫、UCの効果で傷つけば傷つく程より強くなるから!筋肉と一緒だね❤️
さあさあおじさん、その筋力で私をもっともっと『好き』にさせて❤️❤️
(この『好き』は「お前を殺す」みたいな意味だよ!)
(これでWIZ)
マーガレット・リーヴ
【蛇塚わくわく武闘派ファーム】の皆さまと参加です。
【WIZ】にて。わたくし、知的さと容姿くらいしか誇れるものがございませんので……お恥ずかしい限りです。
エレメンタル・ファンタジアで先のマ(略)ズさま相手の時同様に防壁を築きます。 いえその、弊旅団のみなさまが少々荒ぶっているようですし全力防御の姿勢と言いますか。
テレビウムのお嬢さまも、ささ、こちらへ。マーガレットがお守りいたします。
ぶっちゃけ弊旅団の皆さまにかかればあちらの筋肉さまなどちょちょいのちょいです。
あ、今わたくし人生で初めてちょちょいのちょいなる慣用句を使用しましたが、こうして初めての体験をする度に猟兵になった甲斐が――あら、文字数?
ルーチャ・ネット
「こうなったら最後まで突っ走るだけですぅ!」
バイクに乗りながらカードを一枚引く
「ルーちゃんのターン、ドロー!」
「電脳フィールド魔法発動!【蛇塚わくわく武闘派ファーム】」
すると電脳魔法により辺りに畑が現れる
「ここからは私達のステージ、本気で行かせてもらいます!」
バーチャルで作られた畑にある電脳長ネギを手にしてそのまま切りかかる
「これはマーガレット先輩と育てた長ネギ!」
続いて流れるように大根を手に取ると槍の様に突き刺す
「これは音羽先輩と種まいた大根!」
お次は大量のレモンだ!
「これはレモン団長ともいだレモン!!!」
そして最後にアレを取り出す
「これは、コメッタちゃんと作った・・・」
「ドリルだー!!!」
涼風・穹
……筋肉集団をどうにかしたと思ったら次は筋肉集団の親玉かよ…
詭道も戦術、《贋作者》で作り出したバーベルを怪人へ渡し、適当に挑発する
その筋肉は飾りかい?
のってきたなら《贋作者》でバーベルを次々に作り出しますが、重量はどんどん増やしていきます
まだまだおかわりは幾らでもあるぜ?
……重さで持ち上げた後に動けなくなったあたりで《贋作者》で重火器を作り出して撃ちます
まあ多分『鋼の筋肉』を使って防がれるだろうけど、そうなったら筋肉で覆われていない箇所、頭部や鎖骨やアキレス腱へ攻撃を集中、金的による急所攻撃も試みます
卑怯?
少女を集団で襲うような方々の親玉に言われる覚えはない
……もう筋肉は勘弁してほしいもんだ…
「……筋肉集団をどうにかしたと思ったら次は筋肉集団の親玉かよ……」
もっと『濃い』のが来るなんて余計なフラグを建てるからこうなるんだよ、穹。
「本当に出てくるとは思わないだろ普通!?」
ここはキマイラフューチャー、君の常識は通じない。
「チクショウ……こうなりゃヤケだ!」
ガロン、転がしたのは巨大なバーベル。
「そこの筋肉ダルマ!その肉は飾りか?」
「ちょこざいな、ぬぅん!」
片手で持ち上げて見せるアルパカに、穹はバーベルを追加。
「まだまだおかわりは幾らでもあるぜ?」
「……なるほど」
何かを察したアルパカが穹の肩をバシッ。
「アルパカブートキャンプをご所望だな!?」
まさかの同類だと思われた。まぁ、そうよね、この状況で筋肉をネタに弄ったらそうなるよね。
「触るな変態!」
「うぉう!?」
股間を狙った蹴りを躱し、アルパカはプンスコ。
「騙し討ちだと?筋肉の風上にもおけないやつめ!!」
「少女を集団で襲うような方々の親玉に言われる覚えはない……もう筋肉は勘弁してほしいもんだ……」
既に筋肉成分で悪酔いしてる穹。口元を押さえて物陰に引っ込んだところで、シリアスモードがちょっとだけ入ります。
「そこの何かペカッとしてるガキがなんでペカッとしてるのか、こちとら気になって仕方ねえトコなんですっつの。スクラップにされちゃ困りまさ」
ゴキリ、物九郎が首を回して肩を鳴らす。
「ましてや三ヶ月も一緒に遊んでやる謂れもナシ」
右手を手前に揺らして誘いながら、左腕に刻印を走らせて。
「相手ンなってやりまさァ。ワイルドハントの始まりっスよ」
ぼやん。朝靄のように、物九郎を中心にした空間が『ボケた』。
「なんだ?」
アルパカが目を擦っているうちに、物九郎は右腕から奇妙な空間を投げるという不可解極まりない芸当を披露。飛来した実体無きそれは視界の一部を奪うように、物九郎を起点にして扇状にモザイクをばら撒いた。ショットガン式に散らばるモザイクを、水辺に浮かぶ小石のように足場にして、彼固有の空間を蹴る度に速度を重ねて左腕の刻印が拡散する。
「ワイルドハントの狩り、見せてやりまさァ」
背後、と見せかけて上に跳び、その首を引き千切ろうと腕を伸ばして……咄嗟に引いた。
「チィ、厄介な勘をしている」
ムキィ。体の側面を強調するポージングで固まっているアルパカが舌打ちして、物九郎はめんどくさそうに四肢を一つのモザイクに乗せて、時を待つ猫のように獲物を見据えた。
「おおー、何か光り出したね!どうなってるのかちょっとバラしてみても……」
「地の精霊さん急いで!」
ドガガ!物九郎とアルパカがガチの睨み合いしてる横でお前ら何やってんだ?
「やだなー、もちろん冗談デスヨ?」
ドライバーとスパナを持ちだしたフィランサに対して、マーガレットが頬をぷくー、させながらテレビウム少女を土塊の壁で隠してしまう。
「弊旅団のみなさまが少々荒ぶっているようですし、全力防御の姿勢をとろうと思っておりましたが……まさか他にもこんな方がいらっしゃったなんて!」
「あれあれ?おじさんもさっきのマッチョ軍団の仲間?つまりあなたも筋肉をいじめたいのね!」
フィランサはテレビウム少女に手を出せなくなって、視線を逸らした先でムキィン!してるアルパカと目が合った。
「それならぁ、手伝ってあげる♪」
「待ちなせェ」
拳に黒い粘液を纏わせて、思いっきり殴りかかるフィランサ。物九郎の制止も虚しく彼女は拳を叩きつけて、己の腕から乾いた音を響かせた。
「馬鹿め!我が鍛え抜いた肉体は無敵ィイイイ!!」
「だから止めたんでさァ」
物九郎が直感したのは、敵の肉体の超硬化。真っ向から殴りかかろうものなら、その反動でむしろ自身の体にその一撃が返ってくる。
「大丈夫」
ハァハァ……何やら興奮した様子のフィランサの折れた腕が、ピョンと治った。
「えっ」
目が点になったアルパカへにっこり。フィランサは再び拳を握り。
「傷つけば傷つく程より強くなるから!筋肉と一緒だね☆」
ゴキ、ベキ、バキ。拳が砕けようと腕が折れようと、構わずフィランサは殴り続ける。
「さあさあおじさん、その筋力で私をもっともっと『好き』にさせて!!」
ゴスッ、ドカッ、メリッ……少女が拳を振るう程、骨が爆ぜる音は、いつしか肉が砕ける音へと様相を変えて。
「ば、バカな……我が鋼の肉体が……!」
ザリッ、小さな擦過音。一瞬遅れて、ブシャッ!
「ぬぉおおおお!?」
「体はどうあれ、心の方が脆くなってやがりますぜ」
無敵が緩んだ一瞬の隙を突いて、動脈を爪に引っ掛けて駆け抜けた物九郎は左腕の返り血を払う。
「今ですね!?」
ルベルが壁に向かって走り、壁を蹴りながら跳ね返ると白狼に姿を変えて。
「筋肉がどれだけ厚くても、獣の牙の前ではお豆腐のようにやーらかいのでございます。室内飼いされてきたルベルが狩りの腕を披露しましょう!」
牙を剥き、爪を振りかざす白狼。
「わぅ!わぅ!がぅ!キャンキャン!……ゼエゼエ」
……いや違うな、これ完全にワンコだな!?しかも息切れしてんじゃねぇか!?
「見てくださいこの激戦の末に食いちぎった白いふわふわ毛!椿殿へのお土産にしましょうナ」
筋肉には勝てなかったんだな……。
「テレビウムのお嬢さま、ささ、こちらへ。マーガレットがお守りいたします」
あっちは会話できる状態じゃないんだけど、マーガレットは語りかけつつ防壁を強化。その理由が敵からの攻撃ではなく。
「ぶっちゃけ弊旅団の皆さまにかかればあちらの筋肉さまなどちょちょいのちょいです」
ふんす、両手を握るマーガレットが、ハッとして。
「今わたくし人生で初めてちょちょいのちょいなる慣用句を使用しましたが、こうして初めての体験をする度に猟兵になった甲斐が……」
「こうなったら最後まで突っ走るだけですぅ!」
いつまで喋ってんだよ!?マイペース過ぎてルーチャのターンになっちまったじゃねぇか!
「ドロー!電脳フィールド魔法発動!【蛇塚わくわく武闘派ファーム】」
バチッ、一瞬の小さなスパーク。次に瞬間にはキマイラフューチャーの町中から、広大な農村に戦場が変わっている。
「彼奴が首魁でしょうか」
印を結んで地面を叩き、八卦陣を展開する浄雲。
「さあ、参りましょう。今度は我らが戦端を、血路を切り開くと致しましょう」
赤黒い輝きを放つ陣から、骸の腕が、頭が、鎧が姿を現す。
「カラカラ……カラカラ……」
骨と甲冑が乾いた音を鳴らし、目玉を失った眼窩にて、ジッとアルパカを見やると朽ちた得物を振りかざした。
「第一陣、進めっ!」
「カラカラカラカラ……!」
骨を揺らし、槍を構えた兵士の群れが突撃。純粋な得物の波など、アルパカが恐れるはずもないが。
「これはマーガレット先輩と育てた長ネギ!」
「へぶっ!?」
槍に混じって、バイクに乗ったルーチャの長ネギの袈裟斬りが鼻を襲う!
「頭いたくなってきたよ……」
敵味方共にわけ分からん事し始めて、こめかみを押さえるロコメルン。
「普通に倒してもダメかも……皆、お願い!」
ロコメルンの声に現れたのは、格ゲーから召喚されたマッソゥなキャラクター。一斉にポージングするキャラクターに、アルパカがプチッ。
「おのれ筋肉を侮辱する気か!?」
アルパカ、つぶらなおめめから怒りのビームッ!!キャラクターがティウンティウンティウン……。
「あたいを殴るなんて蛇神様ひど~いっ!いつもは子煩悩なのに……」
その様子を浮遊し、上空から見下ろすレモン。殴られた頭をさすりむくれる辺り、親の心子知らずってこういうことを言うんだろうな……。
「あ、パンイチのマッチョが無防備な女の子を襲うなんて……なるほど、変態だねっ!」
すげー今更感漂う事言いながら、手をポンと打つと霊力で編んだ鎖を飛ばしてアルパカの片脚を絡めとる。
「なにぉう!?」
突然のことながら、そこはアルパカマッスル。純粋な筋力でレモンを逆に撃墜しようとするも。
「これは音羽先輩と種まいた大根!」
「パカッ!?」
ルーチャの大根ランスによるダイレクトアタック!もろ鳩尾に刺さって怯んだ隙に宙ぶらりんに。
「皆様が獅子奮迅のご活躍をなされているとあらば、わたくしはわたくしの仕事をば」
浄雲の柏手で音羽衆が結合。巨大な餓者髑髏へ化けたそれは拳を握る。
「これはレモン団長ともいだレモン!!」
ばら撒かれるレモンを餓者髑髏の骨拳が粉砕。超スプラッシュ!!
「目がぁああああ!?」
ぶん殴られながらレモン果汁に目をやられたアルパカがジタジタしているが、レモン(猟兵の方)に慈悲はない。
「変態の クルミ割るべし 慈悲はない」
クルミって何やねんって思ったアナタ。この話に深入りしてはならない。ほら、察せよ。アルパカが内臓を直に握り潰されるような顔してるだろ?つまり、そういう事だ。
「これは、コメッタちゃんと作った……」
ここでルーチャが取り出したのは。
「ドリルだー!!」
なんで!?野菜じゃないの!?
「はい、コメッタちゃんもゴー!」
レモンから投げ落とされたのは火竜の干し肉。香ばしい香りに誘われて、竜の頭蓋が食らいつくと、勢い余ってレモンの鎖にも食いついた。
「あれ……こんなにみなぎってるとこみたことないかも……大丈夫かな……」
食いついた鎖を導火線代わりに、猛烈な勢いで天に昇る頭蓋を見送り、ロコメルンは唸る。
「理想は空から火炎の雨を降らしたりだけど……」
んなことしたら、護衛対象はおろか、猟兵諸共全滅だね☆
「ここは大人しく……普通にやっつける……!」
鎖を伝う竜の頭蓋に食いつかれて、動けなくなったアルパカをルーチャのドリルが貫通。筋肉は儚く散った……。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
『!?』
戦闘終了と同時に、周囲は元の街並みに戻り謎の声が響く。
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
辺りを見回せど人影はなく、まるで、町そのものが語りかけているような……。
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
何を言っているのかは分からないが、何かが起ころうとしている……。
「あ、鍵が消えておりますな」
光が収まると、倒れていたテレビウム少女。そっとルベルが助け起こすと、彼女は目を覚まして……ルベルの腕から飛び出していった。
「えっ」
視線で追った先には別のテレビウム。しかも何か抱き合ったりしちゃって、猟兵達に二人並んでお礼なんか述べ始める。
「えっえっ」
二人は手を繋いで、平穏な日常へと帰っていった……。
「えー!?」
突然の流れについていけないルベルは呆気にとられつつも、両手を振って。
「ありがとう、さようなら、僕の初恋」
漢ルベル、涙は見せず笑顔で二人の背中を見送った。
大成功
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