テレビウム・ロック! ~テレビウム、受難の一日?
「ふんふふ~ん♪」
とある都市の片隅を鼻歌を歌いながら歩くモノトーン柄のテレビウム。
「この時間ならあそこでコンコンすれば美味しいジェラートが出てくるはずだよね~」
ご機嫌のテレビウムは、何気なくお店の大きなガラス扉に視線を向けて……その足を止めた。
「え……なにこれ」
満面の笑みを浮かべているはずの自分の顔に、でかでかと鍵のようなマークが表示されている。
「え? 消えない! 何これバグ???」
動画を流すことはもちろん、自分の顔を表示することすらできない。
どうしよう、どうしよう。
これ、どうすればいいんだろ?
パニックを起こす寸前のテレビウムの前に、丸っこい鳥の群れが現れた。
『ぴぽ!』
『ぴぎゃぴぽぽ!』
問答無用でテレビウムに襲い掛かる鳥の群れ。
「ぎゃーーーー! 助けてーーー!」
鳥の群れを奇跡的にすり抜けて、モノトーンのテレビウムは逃げ出した。
●
「このテレビウムを助けてあげてほしいんだけど」
集まった猟兵たちにレコ・ジェヒ(ケットシーのビーストマスター・f00191)はそう言った。
「キマイラフューチャーのあちこちでテレビウムの顔に『鍵みたいな映像』が映し出されるっていう謎の現象が起きててね」
それだけならまだしも、その鍵のような映像を映し出したテレビウムをオブリビオンが襲っているのだという。
「モノトーンのテレビウム……『ニケ』って言う名前らしいんだけど。ニケもね、顔に鍵みたいなマークが映し出されて今、『アキクサさま』の群れに追いかけられてるんだ」
テレビウムの『ニケ』と『アキクサさま』の群れは今現在広い運動公園の中で追いかけっこを展開中。
「頑張って逃げてるけど、放っておいたらきっともうすぐ追いつかれちゃう。その前にアキクサさまの群れを排除してあげて」
オブリビオンが鍵を映し出したテレビウムを襲う理由はわからない。そもそも何故テレビウムに鍵のような映像が映し出されたのか……。
「でもきっと、テレビウムたちを助ければ何かが動く。だから、よろしくお願いします」
そう言うと、レコはぺこりと頭を下げた。
乾ねこ
乾ねこです。
顔に鍵のような映像を映し出したテレビウムを救ってください。
第一章は広い運動公園でアキクサさまとのバトルです。ひとまずアキクサさまを排除して、テレビウムを助けてあげて下さい。
第二章も集団戦、第三章はボス戦となります。
こちら期間限定シナリオとなっております。
「4月30日(火)朝8:30までに完結した成功シナリオ数で、何かが変わるらしい!?」
ということで、できるだけ早めの進行を心掛けたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『アキクサさま』
|
POW : ぽかぽかの風
【召喚したヒーターの熱風】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : どっちが本物?
【もう一羽のアキクサさま】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 究極の平和主義
全身を【スーパーもふもふモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
イラスト:橡こりす
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
梯・剛士
突然画面に表示される鍵の画像……しかもそれが散発的にたくさん。
絶対なんかの事件だろ、これ!
オブリビオンの襲撃を阻止して、ニケを助けてやんねーとな!
ニケとアキクサさまの間に割って入るようにして助けに入る
「大丈夫か!?助けに来たぜ!」
バトルキャラクターズで巨大狼・ヴァリウードを召喚
「ヴァリウード、アキクサさまが増えたらそっちをよろしくな!」
ヴァリウード「かしこまりました、我が主」
俺は刀で、ヴァリウードは拳でアキクサさまを攻撃
「どっちが本物か分かんなくても、両方攻撃しちまえばいいだけだ!」
アドリブ・連携歓迎です
ルフトフェール・ルミナ
ニケくんの顔に鍵っぽい映像ねえ……それが目印になって襲われてるんだろうね。
鍵っぽい映像って、何か異変が起こる雰囲気バリバリだよね。それって開けて良い鍵と悪い鍵、どっちだろう。
……オブリビオンが寄って来るんだから、開けちゃダメ系かな。
【POW】
まずはニケくんを探さないと。運動公園の高い所から……街灯とか木とかから居所を見つけて、ニケくんの移動先で合流できるよう移動する。
接敵したらね、ゴールデンハムスターを呼んで攻撃だ!
僕の耀星の杖は魔術(物理)だからね、物理防御も魔法防御も抜けて届く!
【属性攻撃】【鎧無視攻撃】
反撃されたら、フック付きワイヤーで【敵を盾にする】よ。多勢で攻めたのが仇になったね!
亜儀流野・珠
そこまでだ鳥たちよ!「千珠魂」で俺たちを召喚、ニケを守るよう皆で割って入るぞ!
災難だったなニケよ!だがもう大丈夫だ!
鳥よ、可愛い鳥たちよ!何故こいつを襲う?この鍵は何なんだ?
…って話通じるか?【動物と話す】のは得意だが…
まあいい!最終的には撃退するしな!可愛いが仕方ない!可愛いが!
よし先手必勝、俺も俺たちも「砕」を構え!いきなり殴りかかる!
大勢には大勢だ!皆で一気に決めるぞ!
もしもふもふすぎて効かなかったら…俺たちと一緒に狐火で炙ってやろう!
そのもふもふに火はキツいだろう、いつまでも我慢はできまい!
……あまり可愛いものをいじめ続けたくはない!早めにやられるか退散するかしてくれ!
●
「まずはニケくん探さないと」
転送先の運動公園で、ルフトフェール・ルミナ(空を駆ける風・f08308)は呟いた。
きょろきょろとあたりを見回し大きな街灯に目をつけると、そのままするすると器用に登っていく。
(「さて、ニケくんはどこに……?」)
街灯の先端から周囲を確認するルフトフェール。
「うわあああん! なんでこんなことにー!!」
聞こえてきた叫びに視線を向ければ、ちょうど白黒の小さな生き物がサッカーコートに飛び出してくるところだった。白黒の生き物の後ろからは、一体の丸っこい鳥が。更にその後ろからは同種と思われる鳥が群れを成して白黒の生き物を追いかけまわしている。
「そこの茂みの先、サッカーコート!」
ルフトフェールの声に反応し、猟兵たちが駆け出した。
●
モノトーン柄のテレビウム『ニケ』は懸命に走っていた。けれど……もう、限界。
足がもつれ、ニケはそのまま転んでしまう。
「うわわっ!?」
迫る変な鳥の気配……ニケは思わず頭を両手で抑えた。
――もうダメだ!
そう思った瞬間。
『ぴぎょ?!』
鳥の悲鳴が聞こえた。
「大丈夫か!? 助けに来たぜ!」
その声に、ニケが恐る恐る顔を上げる。そこには人狼の少年――梯・剛士(ヴァリウードの随伴者・f12919)が立っていた。
「そこまでだ鳥たちよ!」
剛士に続いてニケとアキクサさまの間に割り込んだ亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)が、アキクサさまに向けてバッと大きく両手を広げる。
「災難だったなニケよ! だがもう大丈夫だ! ――『俺たち、召喚!』」
現れた珠の分身たちが、ニケを守るようにその周囲を取り囲んだ。
「鳥よ、可愛い鳥たちよ!」
両手を広げたまま、珠はアキクサさまに呼びかける。
「何故こいつを襲う? この鍵は何なんだ?」
『ぴ?』
くりん、と大きく首を傾げるアキクサさま。見た目も相まって、その仕草は非常に可愛らしい。本当に可愛らしいのだ……が。
(「……これ話通じてるか?」)
動物たちと話すのは大得意の珠。しかしこの特技は『動物型のオブリビオン』にも通じるのだろうか。
少々疑問に思いながらも珠はアキクサさまに呼びかける。その一方で、剛士は転んだままのニケに手を差し伸べていた。
「大丈夫か?」
片手に白い輝きを放つ日本刀を持ったまま、改めて問いかける。
震えながらもコクコクと頷くニケ。その顔には鍵の映像が映されたまま。
(「これ、絶対なんかの事件だろ!」)
改めてそう思う剛士だが、鍵の謎を追及する前にまずやるべきことがあった。
『ぴぽぴ、ぴぽぽっぽっぴ!』
「……うん、やっぱり話通じてないな!」
アキクサさまに向き直る剛士の脇で、両手を腰に当てた珠が言い切った。
「まあ、オブリビオンだからな」
ボソッとそう返しながら、剛士は巨大な狼獣人『ヴァリウード』を召喚する。
「まあいい! 俺も俺たちも『砕』を構え!」
巨大な木槌を構える珠。それに習うように分身たちも木槌を構え、一斉にアキクサさまに殴りかかる。
「大勢には大勢だ! 皆で一気に決めるぞ!」
「ヴァリウード、俺たちも行くぞ。アキクサさまが増えたらそっちをよろしくな!」
剛士の言葉にヴァリウードが頷く。
「かしこまりました、我が主」
珠たちの木槌がアキクサさまを叩き潰す。剛士の刃が丸い体を両断し、ヴァリウードの巨大な拳がアキクサさまを数体まとめてなぎ倒す。
一歩遅れて合流したルフトフェールも巨大なゴールデンハムスターを召喚し、アキクサさまの殲滅に加わった。
「「でかっ!」」
ハムスターを見た珠と剛士の声がシンクロする。剛士のヴァリウードとそう変わらないサイズの、体長3m越えのハムスターを見れば多分誰でもそうなる。
「え? 僕の故郷のゴールデンハムスターはこうだけど?」
不思議そうに言いながら、お手製の星型ロッドを振り上げるルフトフェール。その動きをそっくり真似て、ゴールデンハムスターも手作りの星型ロッドの巨大版を振り回す。
『ぴょー!!!』
三人の攻撃で、ニケを取り囲んでいたアキクサさまはあっという間に数を減らしていく。
『ぴょ!』
『ぎょぎょぎょぎょぎょ!』
もちろん、アキクサさまも決してやられっぱなしではなかった。知らぬ間に分裂したかのように数が増えていたり、もふもふ度合いが増していたりと、反撃を試みるアキクサさま。
しかし――。
「どっちが本物か分かんなくても、両方攻撃しちまえばいいだけだ!」
「だよな!」
剛士の言葉に同意する珠。偽物だろうが本物だろうがお構いなしに、容赦なく斬り伏せ、叩き潰していく二人。
打撃も斬撃ももっふん、と跳ね返してしまうアキクサさまには、『珠たち』が狐火をお見舞いしていた。
「そのもふもふに火はキツいだろう、いつまでも我慢はできまい!」
じりじりと狐火にあぶられ、ついには「スーパーもふもふモード」を解除してしまうアキクサさま。だがその瞬間、狐火にやられジュッと小さな音を立てて消えていく。
(「あまり可愛いものをいじめ続けたくはない! 早めにやられるか退散するかしてくれ!」)
珠の願いも空しく、アキクサさまは続々と押し寄せてくる。
「やっぱり鍵っぽい映像が目印になってるんだろうねぇ」
星型ロッドを振るいながら、ルフトフェールが呟いた。
「かもな。でもとりあえずはこいつらなんとかしねーと!」
チラリと後方を見遣れば、そこには猟兵たちの戦い不安そうに見守るニケの姿がある。
「心配すんな、絶対助けてやるから!」
背中越しにそう言って、剛士は白い刃を一閃させる。
(「鍵っぽい映像って、何か異変が起こる雰囲気バリバリだよね」)
口には出さず、ルフトフェールは思った。
オブリビオンが狙う、『鍵』。
果たしてそれは、開けるべき鍵なのか、閉じるべき鍵なのか――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
柊・雄鷹
ハレちゃん(f00145)と
アキクサさま可愛い!
ワイの故郷って鳥の精霊ばっかりなんやけど…
こんな丸いフォルムの鳥はおらんで!めっちゃ可愛い!
ハレちゃん、1匹連れて帰ろっ!ちゃんと世話するから!
…んっ?待って、食用なん!!?
全員は連れて帰れんのや、すまん、すまん…!
血涙流してでも、『御鳥番衆』で攻撃や
うーん、やっぱり可愛…ん?
なんで御鳥番衆そんなに殺意高めなん?
えっ、仲良くなれんタイプなん?そんなんあんの???
そんなら話は別や、サクっとダガーを【投擲】、凍刃の鷹で【属性攻撃】
おうおうハレちゃん、もっと気合入れて倒さなあかんで!
おっ、ジェラート良ぇなぁ
ワイも美味しい唐揚げのコンコンスポット聞きたい
夏目・晴夜
ユタカさん(f00985)と
あ、アキクサさまって鳥なんですね
いいですねえ、鳥。鳥ですか……
ユタカさんが本当にちゃんと世話をするなら連れて帰ってもいいですよ
唐揚げとか焼き鳥とかメチャクチャ大好きなんですよね、私
【妖剣解放】での高速移動と衝撃波を活かし、
アキクサさまとやらを片っ端からドンドコ斬り倒していきます
可愛い見目に騙されていたのではなく、どれが本物か考えていただけなのですが
一匹も残さず全部細切れにしてしまえばいいだけの話でしたね
まあ、いくら可愛くても容赦はしませんよ
どの時間にどこでコンコンすれば美味しいジェラートが出てくるはずなのか、
後でニケさんにじっくりと教えて頂かなくてはなりませんからね
●
「アキクサさま可愛い!」
その瞳をキラキラと輝かせ、柊・雄鷹(sky jumper・f00985)は言った。
「ワイの故郷って鳥の精霊ばっかりなんやけど、こんな丸いフォルムの鳥はおらんで!」
戦闘の最中、テンション高く訴える雄鷹。
「あ、アキクサさまって鳥なんですね」
妖刀の怨念を纏い容赦なくアキクサさまに衝撃波をお見舞いしていた夏目・晴夜(不夜狼・f00145)は、今気づいたといった様子でそう返した。
一拍の間の後、晴夜は続ける。
「いいですねえ、鳥。鳥ですか……」
「ハレちゃん、一匹連れて帰ろっ! ちゃんと世話するから!」
訴える雄鷹。晴夜は少し思案するような顔になる。
「……ユタカさんが本当にちゃんと世話をするなら連れて帰ってもいいですよ」
その返事にパアッと顔を輝かせる雄鷹……だったが。
「唐揚げとか焼き鳥とかメチャクチャ大好きなんですよね、私」
アキクサさまを狙う斬撃を止める様子もなく呟く晴夜に、雄鷹が思わず問い返す。
「……んっ? 待って、食用なん!!?」
『ぷきょーーー!』
二人のやり取りなど知る由もなく、アキクサさまは斬っても斬っても現れる。連れ帰る云々以前に、これでは埒が明かない。
「全員は連れて帰れんのや、すまん、すまん……!」
血の涙を流す思いで各種鳥型の精霊『御鳥番衆』を召喚した雄鷹は、彼らにアキクサさまへの攻撃を命じた。
「うーん、アキクサさまやっぱり可愛……ん?」
言いかけて、雄鷹はアキクサさまと戦う御鳥番衆の様子がおかしいことに気が付いた。
「……なんでそんなに殺意高めなん?」
確かに御鳥番衆は戦うために召喚される。しかし、ここまで苛烈に相手に襲い掛かることが今まであっただろうか。心なしか、その表情も眼光も鋭くなっているような……。
そんなことを考える雄鷹を、御鳥番衆の中の燕が一瞬キッと睨みつけた。
「えっ、仲良くなれんタイプなん? そんなんあんの???」
問い返す雄鷹に、今度は鳩がキッと視線を向ける。
「そっか、そんなら話は別や」
全てを察した雄鷹は、手にしたダガーを投擲しサクッと近くのアキクサさまを屠った。
「おうおうハレちゃん、もっと気合入れて倒さなあかんで!」
「言われなくてもわかっていますよ」
晴夜ははあ、とため息一つ。その目の前には、アキクサさまを召喚したアキクサさま。
(「確かに可愛い見目ですよね。もう一羽召喚されたらどっちが本物だかわかりませんし」)
けれど、まあ。
「一匹も残さず全部細切れにしてしまえばいいだけの話でしたね」
トン、と地を蹴りすれ違いざまに刃を振るう。そのまま高速で動きながら得物を振り続ければ、斬撃とそれが起こす衝撃波で細切れにされたアキクサさまが次々と消滅していく。
「いくら可愛くても容赦はしませんよ」
仲間の陰から見え隠れするモノトーン柄にチラッと視線を送る晴夜。
「どの時間にどこでコンコンすれば美味しいジェラートが出てくるのか、後でニケさんにじっくり教えていただかなくてはなりませんからね」
言いながら、ニケに走り寄ろうとしたアキクサさまを斬り捨てる。
「おっ、ジェラート良ぇなぁ」
冷たい氷を思わせる刃をアキクサさまに突き立てながら、雄鷹が反応した。
「ワイも美味しい唐揚げのコンコンスポット聞きたい」
美味しいコンコンスポットを聞き出すためにも、アキクサさまには退場してもらわなければ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
バレーナ・クレールドリュンヌ
●アドリブ絡みOK
【WIZ】
テレビウムから引き離すように、ハミング(歌唱&誘惑)とUCでアキクサさまを呼ぶように引き付けてみるわ。
アキクサさまがふわふわモードになったら、すごく興味津々にもふもふ。
「ふふ、すごくふわふわね、まるでぬいぐるみみたい」
ひとしきりだきしめてあげたり、なでてあげたら、
歌(UC)で送ってあげましょう。
きっと貴方達も寂しいのね……でも、どうか悲しまないで。
正しい場所に還るだけ、眠るように、安らかな鎮魂歌に包まれて。
子供をあやすように、その尾鰭に抱き寄せて、みんな眠らせてあげましょう。
【その後】
テレビウムを助けたら、何か敵襲や変化がないか注意しましょう。
アルト・カントリック
モノトーンのテレビウム、ニケを夢中に追いかけるオブリビオンの背後を、レガリアスシューズで速やかに忍び寄ってドリルランスで突くよ。
オブリビオンを引きつけたら、ニケや他の猟兵が居ない所まで逃げて、ユーベルコード【人工竜巻】を使用。
ドリルランスから竜巻状の渦を飛ばして、熱風とアキクサさま(?)毎まとめて吹き飛ばすよ!
突然、キマイラフューチャーのテレビウム達に異変が起こるなんて……一体、原因はなんなんだろう……?まずは、このオブリビオン達を倒さないとね!
ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ大歓迎!
何故テレビウムを襲うのだ?
美味そうに見える訳でもあるまいに
何か大きな事件が起こる前兆でなければ良いのだが…
チコル。相手は可愛らしい鳥のようだが大丈夫か?モフモフ仲間として胸が痛まないか心配だが…
チコルと連携を取り、広く攻撃を展開する
『生命力吸収』で熱風の熱を取り込み、『属性攻撃』炎、『援護射撃』で火球をぶつけてお返ししてやる
乗り越えて来た敵は、炎霆を炎より呼び出し『串刺し』にする
まだ沸くか?面白い
【メギドフレイム】で敵のみを焼き尽くす!
特にチコルに害を成そうとしている奴には容赦はしない!触れさせてなるものか…!
チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと行動
★アドリブ、他猟兵との絡みも歓迎!
気になることは多いけど、考えるのは後にしないと。まずはニケを助けなくちゃ!
うん、大丈夫だよユーリ!もふもふは好きだけど、オブリビオンはちゃんと倒さないと、だしね!
ユーリと協力して、なるべく多くの敵を攻撃していくね。
皆、出番だよ!思いっきりやっちゃってー!
【もふもふパラダイス】で召喚した野兎達に敵の足元を攻撃させ、動揺したところでダガーを扇状に【投擲】し【範囲攻撃】!
こっちに向かってくる敵がいたら、直接ダガーで攻撃するよ!
もふもふで可愛くても、油断しないんだからっ!
もしユーリが危なくなったらダガーで【援護射撃】!
大丈夫?もう一踏ん張りだよ!
●
「~~~♪」
ニケから少し離れた場所で、バレーナ・クレールドリュンヌ(甘い揺蕩い・f06626)は鼻歌を歌っていた。
そこに込められた誘惑の力に抗えなかったのか、一部のアキクサさまがバレーナのそばへとフラフラと歩き出す。
「ふふ、すごくふわふわね」
バレーナが手を伸ばすと、アキクサさまは驚いたようにその羽毛を膨らませた。
「これがふわふわモード……まるでぬいぐるみみたい」
言いながらアキクサさまをギュッと抱きしめるバレーナ。その様はまるで、彼女の周りだけ違う時間が流れているかのよう。
『ぴぽ!』
『ぴぴぴょ、ぴゅる』
バレーナは集まったアキクサさまの頭を撫でたり、優しく腕を回したり。
アキクサさまたちにひとしきり触れた後、バレーナはアキクサさまをじっと見つめて呟いた。
「きっと貴方たちも寂しいのね……」
『ぴぃ?』
首を傾げるアキクサさまに、柔らかな笑みを浮かべてバレーナが話しかける。
「……でも、どうか悲しまないで」
貴方たちは正しい場所に還っていくのだから。
その尾鰭で全てを包み込むようにアキクサさまを抱き寄せるバレーナ。優しく甘い声で歌うのは、全ての魂の安寧を願う鎮魂歌。
(「あなたの心にも、優しい眠りが訪れますように……」)
慈愛に満ちた歌声が、アキクサさまたちを眠りに誘う――。
●
「何故テレビウムを襲うのだ? 美味しそうに見える訳でもあるまいに」
『竜騎士の槍』を構えたユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)がそんな疑問を口にする。
「何か大きな事件が起こる前兆でなければ良いのだが……」
「気になることは多いけど、考えるのは後にしないと。まずはニケを助けなくちゃ!」
ユーリに同意しつつもそう言い切るチコル・フワッフル(もふもふウサキツネ・f09826)に、ユーリは少しだけ気遣わしげな視線を向けた。
「チコル。相手は可愛らしい鳥のようだが大丈夫か?」
ふわふわもふもふの鳥を手にかけることが、チコルの負担にならなければいいのだが。
心配するユーリに、チコルはニコッと笑って見せる。
「大丈夫だよユーリ! もふもふは好きだけど、オブリビオンはちゃんと倒さないと、だしね!」
「……そうか」
安心したように呟いて、ユーリは槍を突き出した。チコルを嘴で突こうとしていたアキクサさまが消滅する。
(「チコルに害を為そうとしている奴には容赦しない!」)
突き出した穂先をそのまま真横に振り抜き、更に数体のアキクサさまにとどめを刺す。
「皆、出番だよ! 思いっきりやっちゃってー!」
ユーリの半歩ほど後ろで、チコルが可愛らしい野ウサギの群れを召喚した。野ウサギたちはアキクサさまの足元でぴょんぴょんと跳ねまわり、その後ろ足で力強いキックをお見舞いしていく。
『ぷきょ!』
『ぴぴぴぴぴ……』
バランスを崩し小さな翼をばたつかせるアキクサさま。そこへチコルが扇状に投げたダガーが次々と命中し、一体また一体とアキクサさまはその姿を消していく。
「すごいな」
チコルの手際に称賛の声を上げるユーリ。彼は目の前に現れたヒーターから吹き出す熱風を敢えて受け、その熱を取り込み自らの力とする。
「ほら、お返しだ」
取り込んだ熱を炎に変え、チコルのダガーから逃れたアキクサさまに火球をぶつける。
『ぴ……』
微かな鳴き声を残して消滅していくアキクサさま。そのすぐ後ろから別のアキクサさまが飛び出してくる。
「――炎霆」
囁きと共にユーリの手の中に巨大な魔槍が現れた。熱い穂先に貫かれ、また一体アキクサさまが消えていく。
「まだ沸くか? 面白い」
口の端を上げたユーリの周囲に、無数の炎の剣が浮かび上がった。そこから放たれた炎が前方のアキクサさまを焼き尽くし、その部分だけアキクサさまの姿が消える。
ふぅ、と一息ついたユーリの側面からアキクサさまが迫る。
「もふもふで可愛くても油断なんてしないんだから!」
チコルのダガーが飛び、ユーリに迫るアキクサさまの額を貫いた。
『ぴぃ……』
「大丈夫? もうひと踏ん張りだよ! ユーリは私が守るからね!」
チコルの言葉にユーリは微かに笑みを浮かべ、彼女に飛び掛かったアキクサさまを魔槍で貫いた。
「ありがと!」
ニコッと笑うチコルに頷き、ユーリはアキクサさまに斬りかかる。
(「ユーリには指一本触れさせない。触れさせてなるものか……!」)
●
猟兵たちの活躍で、随分とまばらになったアキクサさま。けれど、ニケのことを諦める様子はなく……猟兵たちに蹴散らされ更に数を減らしながら、性懲りもなくニケに近づいていく。
『ぴぎゃ!!!』
ニケを目指すアキクサさまの後方で、突然悲鳴が響き渡った。
思わず振り返ったアキクサさまたちが見たのは、穂先がドリルになった槍に貫かれた仲間の姿。
大きな丸い体が消滅すると、そこにはサイボーグの猟兵アルト・カントリック(どこまでも竜オタク・f01356)が立っていた。
アルトの足には圧縮した空気を駆動力に変えるレガリアスシューズ。これでアキクサさまに気付かれることなく忍び寄ったのだ。
『ぎょー――!!!』
複数のアキクサさまが叫び声をあげる。アルトが踵を返し走り出すと、数体のアキクサさまが追いかけてきた。
ある程度進んだところで足を止めたアルトをアキクサさまが取り囲む。
『ぴぴょぴょびょ!』
『ぎょぴぽぴゃ!』
次々と現れたヒーターから、アルトに向けて熱風が吹き出す。熱風で赤くなる肌を気にする様子もなく、アルトはドリルランスを構えた。
「飛んでけッ!!」
叫ぶと同時、ドリルランスから竜巻上の渦が放たれる。渦はヒーターもアキクサさまも巻き込み、全てを一緒くたにして吹き飛ばす。
したたかに地面に叩きつけられ、アキクサさまが消えていく。
(「テレビウムたちに異変が起こるなんて、一体、原因はなんなんだろう……?」)
ついには数えるほどしかいなくなったアキクサさまを仲間と共に一体一体片付けながら、アルトは考える。
もうすぐアキクサさまはいなくなる。
そうすれば、何かがわかるのだろうか――?
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
第2章 集団戦
『何も答えてくれないベルーガ』
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POW : おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
イラスト:ケーダ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
アキクサさまを倒し終えた猟兵が、ニケの元に集まってくる。
「えっと、えっと」
猟兵たちに囲まれて、ニケは慌てたように両手をアワアワと動かした。ニケ自身、どうも事情が呑み込めていないらしい。
「えっと……あ、そだ、ありがとうございます!」
とにもかくにもまずはお礼をしなければ、と深々と頭を下げるニケ。
「本当に助かりました。あの、何が何だかわからないうちにあの鳥たちに追いかけられて……」
顔を上げ話し出すニケに違和感を覚えた猟兵が「ん?」と小さな声を上げる。
「あの、どうかしましたか?」
不安げに問いかけるニケの顔に映る『鍵』が、小さくなっていた。
「あれ、あれ? あわわわわ」
自分でも何か感じたのだろうか、ニコが両手で顔をまさぐる。
そうこうしているうちに、鍵の背景にうっすらと地図が浮かび上がり……鍵がゆっくりとその向きを変えた。そして、地図上にある建物を指し示し止まる。
「え? え?」
慌てるニケを落ち着かせ顔に表示されている地図と鍵の状況を伝えると、ニケは少しだけ考えながら口を開く。
「その建物は多分、ここからまっすぐ行ったところにあるショッピングモールです」
猟兵と言葉を交わす間も、ニケの顔に映った地図と鍵が消える気配はない。
猟兵にもニケ自身にもこの状況を打開する術はなく、話し合いの結果とりあえず鍵が指し示した場所へ行ってみようということに。
「すみません、ご迷惑をおかけして……」
恐縮しきりのニケと共に鍵が指し示した建物へと向かおうとした、その時。
『僕らはいつも邪魔者扱い』
『僕らはいつも消されてばかり』
『……お前も消えちゃえ!!』
突然現れた『何も答えてくれないベルーガ』が、一行の前に立ちはだかった。
建物には行かせない、とでも言わんばかりに現れたオブリビオンの群れ。それが逆に「建物に何かある」と猟兵たちに確信させる結果となった。
「行くぞ! こいつらを突破してなんとしてでも建物までたどり着く!」
――こうして、オブリビオン『何も答えてくれないベルーガ』との追いかけっこが始まった。
ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ共闘大歓迎!
なんだこの白いイルカ達は
逆恨みか?それとも何者かに使役されているのだろうか
ともあれ立ち塞がるなら倒すのみ
行くぞ、チコル!
ニケを背に守り、チコルと死角を補い合う様布陣
早く動くものを無差別攻撃するのか?
ならメギドフレイムで炎の雨を降らせてみよう
そちらに気を取られないだろうか?
敵の頭上からメギドフレイム・炎の剣を豪雨の様に投下
敵の気が逸れた隙を狙ってチコルに攻撃してもらう
チコルに気を取られたら、再度メギドフレイム!
接近されたら『吹き飛ばし』で弾き、炎の槍にて串刺しにする
ニケ。怖いだろうが暫しの辛抱だ。この戦いは必ず終わるー終わらせる。君を守り抜く!
チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと行動
★アドリブ、他猟兵との絡みも歓迎!
やっとアキクサさまを倒したと思ったら、次はベルーガ!?
何でこんなことを……って、教えてくれなさそうだね。
了解だよ、ユーリ!蹴散らしちゃおう!
素早く動けるよう、キャミソールと短パン姿になろう(服ぽいっ)
ユーリと協力して、ニケを守りながら戦うよ!
敵がユーリの攻撃に気を取られてる隙に【ダッシュ】で接近して【シーブズ・ギャンビット】!
【聞き耳】と【野生の勘】でユーリの攻撃を察知したら、急いで離脱するねっ。
ベルーガに中年が乗ってたら、横から【捨て身の一撃】で体当たりして落馬ならぬ落イルカ?を狙うよ!
大丈夫だよ、ニケ。
私達があなたを守るからね!
亜儀流野・珠
こいつらはイルカ、か?またかわいいな…
だが!折角目的が決まったところだ!邪魔はさせん!
消されてばかりとかよく意味は分からんが…まあ少し遊んでやろう!体を動かして前向きになるといい!
今度は「俺たち」は休みだ、「俺」が行こう!
ニケからなるべく離れないように、守りつつ戦闘だ!皆が安心して戦えるようにな!ニケも安心していてくれ!
木槌「砕」を前に構え相手の攻撃を弾きつつ隙を見て攻撃だ!
【怪力】で槌を振り回し、近付く奴を一体一体吹っ飛ばす!
もし数が多く間に合わなくなってきたら…奥義・「大薙ぎ」だ!
ニケを巻き込まないよう気を付けつつ、【怪力】による【なぎ払い】で一掃だ!吹き飛んでしまえ!
●
「なんだこの白いイルカたちは!」
得物を構えながら、ユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)が毒づいた。
「え、こいつらイルカなのか?」
問い返す亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)に、チコル・フワッフル(もふもふウサキツネ・f09826)が答える。
「白いイルカ、『ベルーガ』ですね」
「これまたかわいいな……」
珠の呟きに、チコルがはあ、と息をついた。
「やっとアキクサさまを倒したと思ったのに」
「こいつらなんかさっきから変なこと言ってるが、何のことかわかるか?」
自分たちを取り囲むベルーガを指さし尋ねる珠に、ユーリとチコルは首を左右に振った。
(「ただの逆恨みか? あるいは何者かに使役されているのだろうか」)
僅かに目を細め、思案するユーリ。
「何でこんなことを……って、教えてくれなさそうだね」
言いながら、チコルは羽織った上着を脱ぎ捨てた。
『消えろ』
『消えちゃえ』
『僕らの恨み、思い知れー!』
口々に喋るベルーガ。その意図はわからない――が。
「立ち塞がるなら倒すのみ。行くぞ、チコル!」
「了解だよ、ユーリ! 蹴散らしちゃおう!」
とん、と地を蹴りチコルが一体のベルーガに接敵した。チコルのダガーがベルーガを切り裂いた瞬間、別のベルーガたちの声がした。
『お前たちを消してやる!』
チコルに襲い掛かるベルーガ。紙一重でそれを躱し、チコルはその場から飛びのく。
「内に眠りし竜の焔よ。我が剣となりて、敵を穿ち焼き尽くせ!」
チコルが動きを止めると同時、ベルーガたちの頭上に炎の剣が降り注いだ。驚いたように一斉に頭上を見上げるベルーガたち。
ユーリが作った隙を、チコルは見逃さなかった。キャミソールに短パンという露出の高い姿となったチコルは持てる技能にユーベルコードの力を加え、ベルーガたちにダガーによる鋭い一撃を次々と見舞っていく。
猛スピードで動き回るチコルの脇を、一体のベルーガがすり抜けた。その背には中年の冴えないおっさんが乗っており、ベルーガを自在に操りニケに迫る。
「させないよ!」
チコルが中年を背に乗せたベルーガ目掛けて突進し、勢いそのままに中年にタックルする。
中年と共に地面に転がるチコル。操り手を失ったベルーガを、ユーリの魔槍が貫いた。
「あわわわわ」
迫るベルーガたちのせいか、あるいは自分を守る為に身を挺す猟兵たちを心配してか。おろおろきょろきょろと落ち着きなく体を動かすニケ。
チコルはスクッと敢えて元気よく立ち上がり、ニケにニコッと笑って見せた。
「大丈夫だよ、ニケ」
「そうそう、俺たちのことなら心配するな!」
ユーリのメギドフレイムを掻い潜ってきたベルーガを、珠が吹き飛ばす。
「チコルたちも後方の心配はしなくていいぞ! 俺が絶対にニケを守るからな!」
そう言って、珠は別方向からやってきたベルーガに手にした木槌を叩きつけた。珠の怪力で振り回された木槌が、ニケに近づくベルーガたちを容赦なく跳ね飛ばす。
ユーリとチコルが一瞬だけ視線を交わす。軽く頷き、チコルは再び進行方向にいるベルーガの群れへと飛び込んだ。
ベルーガの視線がチコルを追う。そのタイミングで、ベルーガたちの頭上にユーリの炎の剣が降り注ぐ。
数体のベルーガが炎の剣に貫かれ消滅する。炎の剣の合間を縫うように、ダガーを手にチコルが走る。
「安心しろニケ、俺たちは強いからな。こんなやつらはすぐ蹴散らしてやるぞ!」
側面から現れたベルーガの集団目掛け、珠が跳躍する。
「せっかくだから少し遊んでやろう! 身体を動かして前向きになるといい!」
珠は集団のほぼ中心に着地、常より更に大きく巨大化した木槌を怪力にものを言わせて真横に振り抜き、周囲のベルーガを一気に薙ぎ払う。
「ニケ。怖いだろうが暫しの辛抱だ」
ユーリはニケに背中を向けたまま話しかけた。
「私たちがあなたを守るからね!」
ベルーガの群れの只中にあってなお、笑顔でニケを励ますチコルの声がする。
「この戦いは必ず終わる――終わらせる。絶対に君を守り抜く!」
ユーリの宣誓と共に、天から炎の剣が降り注ぐ――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
夏目・晴夜
ユタカさん(f00985)と
鍵やら地図やら色々と気になる事は多いですが、
ベルーガってイルカの一種とかでしょうか?
アキクサさまのほうが美味しそうで良かったですね……
召喚された軍用ベルーガの影は片っ端から「憑く夜身」で操り、
その丸々とした身体や武器に操った影を絡みつかせて動きを封じていきます
あとは戦えない本体を蹴り飛ばしていけば解除されるので実に楽ですね
ユタカさん、的になるという名目でサボろうったってそうはいきませんよ
「憑く夜身」の不可視の糸を適当なベルーガの影ではなく本体へと伸ばし、
遠心力でユタカさんのほうへと思い切りぶん投げて【敵を盾にする】
理性のない輩なんざ同士討ちでもさせておけばいいんです
柊・雄鷹
ハレちゃん(f00145)と
なんや、摩訶不思議RPGっぽいな!
謎は深まるばかりやで…って、また集団戦かい!!
お前ら全員串刺しやっ!!
…ところでハレちゃんイルカの肉って美味しいか知っとる?
ワイ、食ったことないんやけど
【空中戦】で勝負や!お気に入りのダガーを【投擲】
手元のダガーが少なくなってきたら『鷹狩』を発動するで
より取り見取り、どれでも食ってどうぞっ!
敵のPOW攻撃が厄介やなぁ。飛んでる限り的にされそうやで
その時はあえて【存在感】だして、的になるで。【オーラ防御】様々!!
そういう事でハレちゃん、ワイが動けん間は頼んだでー
って、ギャー!!敵が飛んできた!?
【カウンター】で返りうち頑張る!!
●
広い一本道の道路を、ニケを守りながら猟兵たちは走っていた。
「なんや、摩訶不思議RPGっぽいな!」
二連続でオブリビオンの群れに襲撃されても、柊・雄鷹(sky jumper・f00985)は常と変わらぬハイテンションのままだった。
「鍵やら地図やら色々と気になりますね」
並走しながら呟く夏目・晴夜(不夜狼・f00145)。
「おう、謎は深まるばかりやで……って」
晴夜の呟きに雄鷹が返したその直後、側面のビル群からベルーガの群れが現れる。
「また団体さんかい! お前ら全員串刺しや!」
雄鷹がアスファルトの地面を蹴り空高く舞い上がり、ベルーガ目掛けてダガーを投擲した。
「この数なら私たちだけでも大丈夫でしょう。ニケさんたちは先に行ってください」
晴夜が言うと、猟兵たちがニケを伴い走り出す。心配そうに後ろを振り返るニケに向けて、晴夜が大声て叫んだ。
「チャチャッとやってすぐに合流するからなー!」
ベルーガの群れの中に、熱線銃やガトリングガンを構えた『軍用ベルーガ』が現れる。
「ベルーガってイルカの一種なんですね」
他の猟兵たちの会話を思い出しながら、どことなく煩わしそうに軍用ベルーガに向けて指先を向ける晴夜。
地面に着地する瞬間を狙いすましたかのように近づいてきたベルーガを切り裂きながら、雄鷹が尋ねた。
「ハレちゃんイルカの肉って美味しいか知っとる? ワイ、食ったことないんやけど」
「さあ? 私はアキクサさまのほうが良かったですね……」
美味しそうで――と付け加えながら、晴夜はその指先から放たれた見えない操り糸で『影』を操り、軍用ベルーガの自由を奪っていく。
『何故僕らを消そうとする?』
『何故お前たちは消されない?』
「邪魔だから消されるんですよ」
戦う術のなくなったベルーガを、晴夜が容赦なく蹴り飛ばす。
「ワイらは必要とされとるからな!」
空を舞う雄鷹の周囲に、鷹を模したダガーが数十本現れる。ダガーは地上のベルーガたちに一斉に襲い掛かり、次々とその丸々と肥えた身体を切り裂き始めた。
(「軍用ベルーガなんてちょっと本体を小突けば消滅するんですから、楽なものです」)
その後は雄鷹のダガーに任せておけばいい。
そう思っていた晴夜の耳に、ベルーガの怨念めいた声が届く。
『『お前たちも、消えてしまえばいい!』』
理性をなくしたベルーガ数体が顔を上げる。その視線の先には先程から宙を飛び回る雄鷹の姿が。
「あかん!」
咄嗟にオーラを纏いベルーガの攻撃を受け止める雄鷹。ついでにその存在感を全力で発揮し、『全てを消すモード』に入ったベルーガたちの注意を惹きつける。
「そういう事でハレちゃん、ワイが動けん間は頼んだでー」
何故か少し嬉しそうな雄鷹にチラリと視線を向けると、晴夜はその指先から新たな不可視の糸を伸ばす。
『敵』の影を絡めとると、晴夜はその手を雄鷹の方に向けて振り抜いた。
「ギャ―!! 敵が飛んできた!?」
焦る雄鷹。晴夜の指先から伸びた糸に絡めとられた影と、それに付随する本体のベルーガがその手の動きにより飛ばされてきたのだ。
雄鷹はギリギリのタイミングで飛来したベルーガの体にダガーを突き立て、直撃を回避する。
「的になるという名目でサボろうったってそうはいきませんよ」
言いながら、別のベルーガを宙へぶん投げる晴夜。
理性を失ったベルーガは、落下してくる仲間を容赦なく攻撃する。
「理性のない輩なんざ同士討ちでもさせておけばいいんです」
「おお! さすがハレちゃん!」
「わかったら残りもサクッとやっちゃってください。ニケさんを追いかけないといけないんですから」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ルフトフェール・ルミナ
そっか……人の役に立ちたいのに、いつも存在を消されてばかり、それはやさぐれるのも仕方ないよね。
けど、だからって他人を消しにかかるのはね。人を害そうとするとき、君自身も害される覚悟、持ってる?
【POWで】
デュエリスト・ロウ。あまり使ったことないけど、試してみよう。
「攻撃するなら、相手をちゃんと見定めて、きちんと狙いをつけなよ」
僕は君をしっかり狙って攻撃するからね。
それで、僕自身はゆったりと動き、全てを消すモードの無差別攻撃対象からは外れるようにする。本来こっちのが狙いやすいはずだよね。
もし、調教師の中年が召喚されたら中年を、軍用ベルーガ召喚されたら、本体の方を魔法攻撃で狙って落とそうと思う。
アルト・カントリック
「うーん……かわいそうだけど、確かに邪魔、かな……」
ユーベルコード【竜こそは我が友】を使用。世界観に合ったポップで玩具のようなドラゴンを召喚して、騎乗するよ。
いきなり現れた謎の調教師には申し訳ないけど、ドリルランスで殴ってイルーガから落とすよ。
本当にこの現象はなんなんだろう。向かうべき場所は見つかったようだけど……まずは、ニケを守らないとね。
梯・剛士
建物を守るように配置してて、そこに入ろうとすると邪魔をしてくる……怪しいな、超怪しいな。
ヴァリウード「ここに何かがあるのは間違いないことと推測します、我が主」
だな。ちゃっちゃと片付けちまおーぜ。
ヴァリウードと連携してベルーガに攻撃を加える
初手に人狼咆哮を放って、相手の出鼻をくじかんとする
「ガァァァァーーーッ!!」
ヴァリウード「獣らしい、見事な咆哮でございます……ぬんっ!!」
俺よりヴァリウードの方が獣なんだけどな!お前モンスターだもんな!
アドリブ・連携歓迎
●
「あ……あれです!」
一生懸命に走りながら、ニケが前方を指さした。目線を向ければ、T字路の突き当りに壁に食べ物や衣服を模した大きなデコレーションが配された大きな建物が見える。
進行方向真正面に大きな扉――その前に、沢山のベルーガが陣取っていた。
『なんで僕たちを消そうとするの?』
『僕たちは望まれたようにやっただけなのに』
近づけば聞こえてくる、ベルーガの不満の声。
「人の役に立ちたいのに、何時も存在を消されてばかりじゃやさぐれるのも仕方ないよね」
行く手を阻むベルーガを前に、ルフトフェール・ルミナ(空を駆ける風・f08308)がうんうんと頷きながら言った。
「でもさ」
そこで言葉を切って、ルフトフェールは得物を構える。
「だからって他人を消しにかかるのはね」
「……かわいそうだけど、確かに邪魔、かな……」
ポップでカラフルな色合いのドラゴンを召喚したアルト・カントリック(どこまでも竜オタク・f01356)はその背に跨りながら内心で付け加える。
(「はっきり言って、現在進行形で邪魔だし」)
仲間と共に臨戦態勢を取る梯・剛士(ヴァリウードの随伴者・f12919)と狼獣人のヴァリウード。
「……怪しいな、超怪しいな」
主の呟きに、ヴァリウードが肯定の意を示す。
「ここに何かがあるのは間違いないことと推測します、我が主」
建物を守るように……いや、建物に入れないようにだろうか。ニケと猟兵の行く先を阻むベルーガの群れ。ここに何かありますと言っているようなものではないか。
「だな。ちゃっちゃと片付けちまおーぜ」
そう言うなり、剛士は仲間たちに先んじてベルーガの群れに飛び込んだ。
「ガァァァァーーーッ!!」
ベルーガの群れの中で剛士の喉から力強くも荒々しい狼のごとき咆哮が迸り、周囲のベルーガを一掃する。
「獣らしい、見事な咆哮でございます……ぬんっ!!」
拳を振るいながら称賛するヴァリウード。その猛々しい姿に、剛士が思わず言い返す。
「ヴァリウードのほうが獣なんだけどな! お前モンスターだもんな!」
このままでは危ないと思ったのか思わなかったのか。ベルーガたちが次々と『調教師』を召喚し始める。
「僕たちも行こう」
まるで巨大な玩具のような、大小様々なブロックを組み上げて作られたかのようなちょっぴりカクカクしたフォルムのドラゴンに跨り、アルトはベルーガの群れの上空を飛び回る。
ベルーガたちの背に乗る中年たちに狙いを定め、ドリルランスで払い落とす。
「よっしゃ後は任せろ!」
乗り手を失ったベルーガを剛士が仕留める。ヴァリウードと共に中年を失ったベルーガにとどめを刺して回る剛士に軽く頷き、目に入った中年を片っ端から叩き落し始めるアルト。
『消えろ、消えちゃえ!』
「全てを消すモード」に入ったベルーガの体に、宝石が縫い込まれた手袋がぶつかった。
「人を害そうとするとき、君自身も害される覚悟、持ってる?」
反射的に手袋に視線を向けたベルーガに、ルフトフェールが話しかける。
「攻撃するなら、相手をちゃんと見定めて、きちんと狙いをつけなよ」
ベルーガはルフトフェールの宣言などお構いなしに速く動く存在――ヴァリウードに突進し、あっさりといなされる。
『キュ!?』
突然の痛みに襲われ、ベルーガが鳴いた。
「きちんと狙いをつけるように言ったよね? 僕は君をしっかり狙って攻撃するからね」
痛みに悶えるベルーガにゆっくりと近づき、手にしたロッドで物理的に殴りつけるルフトフェール。
そのまま消滅するベルーガを確認すると、今度はロッドを軍用ベルーガを召喚したベルーガ本体に向けた。
ロッドから放たれた魔力がベルーガを直撃し、軍用ベルーガ諸共消えていく。
(「本当にこの現象はなんだろう?」)
ドラゴンの背に乗ったまま、アルトはチラリとニケを見遣る。しかし、今のところ顔の表示に変化はない。
――建物の中に入れば、何かが変わるのだろうか。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『マルチプル・アースムーバー』
|
POW : タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ
【放り投げた瓦礫や、ドリルの一撃など】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を瓦礫の山に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD : シャリョウガ トオリマス ゴチュウイクダサイ
【ブルドーザー形態による猛烈突進攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ゴメイワクヲ オカケシテオリマス
【排気マフラー】から【環境に厳しい有害物質たっぷりの黒煙】を放ち、【強烈な粘膜刺激と視界の悪化】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:おおゆき
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠グァンデ・アォ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
猟兵たちの活躍で、ベルーガの包囲に穴が開く。幾人かに後処理を任せ、猟兵たちはニケと共に建物の中へ飛び込んだ。
アーチ状の屋根と両脇に並ぶ飲食店。表での騒ぎのためだろうか、キマイラたちの姿は見当たらない。
ニケと猟兵が暫く通路を進むと、大きな吹き抜けの広場へ出た。
「す、すみません……ちょ、っと……」
ここにきて一気に疲労が押し寄せたのだろうか、ニケがその場にへたり込む。オブリビオンと連続で追いかけっこをする羽目になったのだ、無理もない。
猟兵たちは一旦広場の脇にあるベンチにニケを座らせた。
ニケが呼吸を落ち着かせている間にも、猟兵たちは周囲の変化に神経をとがらせている。
広場からは大きな通路が四方向に延びている。外に残った猟兵たちが上手くやってくれたのだろうか、ベルーガたちが侵入してくる気配はない。
ニケの顔に表示された鍵も地図も何も変化がない――と、思った瞬間、ニケの体が突然光を放ち始めた。
「う、うわああ!!」
これで今日何度目だろうか。自身の変化についていけず、またしてもニケが悲鳴を上げた。
「何これ……何これーーー?! 動かない、身体動かないよーー!!!」
『――シュウフクカショ、ハッケン』
パニックに陥ったニケの叫びに紛れるように、機械的な声がした。
咄嗟に臨戦態勢を取る猟兵たちの前に現れたのは、工事現場で働く重機を思わせる黄色い巨体のオブリビオン『マルチプル・アースムーバー』。
ニケの体から放たれる光は収まる気配がなく、ニケは動けないまま。ニケの身に何が起こっているかわからない以上、この場から迂闊に動かすことも憚られる。
……ニケを守りながらこの場で戦うしかない。
そう腹を括った猟兵たちの耳に、マルチプル・アースムーバーの人工的な声が響く。
『コレヨリ、クッサクサギョウヲカイシシマス――』
ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ大歓迎
この光は何だ?
キマイラFの希望の光…なのだろうか
ニケが動けないのならば猶更、敵に手出しをさせるわけには行かない
行くぞ、チコル。あと少し、守り抜こう!
真の姿を解放し炎の騎士となり
『援護射撃』『属性攻撃』炎で牽制しチコルの援護
飛んできた瓦礫は『吹き飛ばし』で弾き
ドリルは先端を槍で絡め取り、蹴り飛ばし軌道を逸らす
ニケには近づかせないと言っている!
【ドラゴニアン・チェイン】で繋ぎ
ニケから遠ざけるべく引っ張る
鎖を通じて『鎧無視攻撃』『属性攻撃』炎を乗せて内部破壊を狙う
ニケは恐らく、大切な力を有している
私達が君を守る
君にしかできない役目を見つけられたら…その時は頼む!
チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと行動
★アドリブ、他猟兵との絡みも歓迎!
ニケ、大丈夫!?
驚くことばっかりだよね。
でも、他の事件と同じなら、もう少しで解放されるはず!
了解だよ、ユーリ!あと少し頑張ろう!
即座に真の姿を解放して戦闘態勢へ。
素早く動けるよう、兎の獣人の姿になるね。
何か物が飛んでくるなら、【もふもふパラダイス】で野兎達を呼ぼう!
ニケに危険が迫るなら安全な所へ運んでもらい、大丈夫なら合体させて大きな兎になってもらう!
ダガーを【投擲】してこちらに気を引き、突進してきたら大兎に手伝ってもらって大【ジャンプ】で回避!
飛び越えた際に【空中戦】でダガーを【一斉発射】で刃の雨を降らせる!
ニケは排除させない!
亜儀流野・珠
今度の奴は気分的に殴りやすいな!
ニケが気になるが…まあ全てはこいつを倒してからだ!
脅威は俺達で排除する!不安だろうが安心して光っているといい!
動けないニケに突っ込まれたらマズいな…今回もニケの前で守るように立とう!
奴が突っ込んでくる、若しくは他の誰かとの戦いで隙を見せていたら…「大薙ぎ」で「砕」を巨大化、一気に叩き付ける!
狙えそうなら頭部だ!
それだけやればその装甲も抜ける…と信じたい!
駄目だったら…それでも砕を叩き付け出来る限りの足止めだ!
少しでも体が動く限りはここは通さんぞ!
戦闘中・戦闘後に何か新しい情報があったらその言葉や現象に覚えがあるかニケに聞いてみようか。
落ち着いてからでいいぞ!
梯・剛士
うぉっ、眩しっ!突然なんだ、この光は……
よくわかんねーけど、とにかくニケに危害を加えさせるわけにはいかねーな!
「いくぜ、ギガンティック・ビーストモード!」
真の姿を解放し、ヴァリウードと融合
身長3メートル超の狼獣人に変化
マルチプル・アースムーバーの放り投げた瓦礫を殴って打ち返す
瓦礫の山が出来たところも殴って瓦礫を飛ばし、戦いやすいように調整
「ここはショッピングモールなんだぞ!てめぇこんな瓦礫まみれにしたらお客さんに迷惑だろうが!」
そう腹立たし気に零しながら、マルチプル・アースムーバーに殴りかかる
アドリブ・連携歓迎
柊・雄鷹
ハレちゃん(f00145)と
ヤバない!?シンプルにヤバない!!?
ニケちゃんが発光しだしたんやけど……!
とりあえず先に、このデカブツを倒してまおかっ
ニケちゃん、慌てず騒がずジッとおるんやで!
ニケちゃんを【かばい】ながら戦闘
足場確保が難しそうやから、【空中戦】で行くで!
長引くと面倒そうやし、ダガーは【破壊工作】を目的に【投擲】
関節やボルト部分、足なんかがねらい目やな
投擲警戒されたら、ダガーで攻撃…と見せかけて、
氷刃の鷹で『月下氷塵』
機械に氷、バチバチに壊れてどーぞ!
なんなら地面を凍らせて【地形の利用】、敵の足止めしよか!
視界悪化しても、変わらず輝くんが
ワイとハレちゃんの連携プレー…やで!!
夏目・晴夜
ユタカさん(f00985)と
ニケさんにとって今日は本当に災難すぎますね……
でも我々がいるので心配ご無用ですよ
さっさと受難の一日を乗り越えてしまいましょう
バチバチに壊されている箇所や個所やジョイント部分を狙い、
徹底的に壊し尽くしてバキバキに分解しにかかります
猛烈突進攻撃は「妖剣解放」の高速移動で回避を試みるか、
あるいは【カウンター】で妖刀の柄をぶち当てて【鎧砕き】
しっかり組み立てられている物をぶち壊す瞬間、って最高に気持ちいいですよね
連係プレーとやらがどれほど輝いているかは不明ですが、
このハレルヤが燦々と光り輝いているのは間違いありませんね
ユタカさんも、まあそれなりに輝いているんじゃないですか?
●
「うぉっ、眩しっ!」
ニケが光を放ち始めた瞬間、梯・剛士(ヴァリウードの随伴者・f12919)は思わず目を覆っていた。
それほどに強い光だったのだ。
「この光は何だ?」
ユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)も呆気に取られるように呟いていたし、柊・雄鷹(sky jumper・f00985)に至っては「ヤバない!? シンプルにヤバない!!?」と大慌てして夏目・晴夜(不夜狼・f00145)に「落ち着いてください鬱陶しい」と容赦ないツッコミをくらうほど。
「(だってニケちゃんあんな発光してるんやで!?)」
「(私たちがニケさんの不安を煽ってどうするんです)」
雄鷹と晴夜が小声で言い合う間も、ニケの体は強い光を発したまま。しかし、オブリビオンが現れたとなれば眩しい云々などと言ってはいられなかった。
「よくわかんねーけど、とにかくニケに危害を加えさせるわけにはいかねーな!」
「ニケが動けないのならば猶更、敵に手出しをさせるわけには行かない」
ニケを背に足を踏み出す猟兵たち。チコル・フワッフル(もふもふウサキツネ・f09826)は、ベンチに座ったまま動けないニケの前にしゃがみ込み鍵を映したままのその顔を覗き込んだ。
「ニケ、大丈夫?」
眩しそうに目を細めながらも、チコルはニケの手を取る。
「今日は驚くことばっかりだよね。でもきっと、もう少しで解放されるはずだから!」
もうちょっとだけ、頑張って――そう言って、チコルもニケに背を向けた。
「脅威は俺たちで排除する! 不安だろうが安心して光っているといい!」
ニケにニカッと笑いかけ、亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)が仲間に向けて叫ぶ。
「ニケのことは任せろ! 今度も俺が守ってやるから後ろは気にせず思う存分やっていいぞ!」
●
「いくぜ、ギガンティック・ビーストモード!」
剛士が真の姿を解放する。ヴァリウードと融合し巨大な狼獣人と化した剛士が咆哮を上げ、マルチプル・アースムーバーに襲い掛かった。
「俺たちも行くぞ、チコル」
「了解だよ、ユーリ!」
鮮やかな炎をその身に纏った騎士の脇から、兎の獣人が飛び出していく。
『タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ』
無機質な声が戦場に響く。咄嗟に頭を低くしたチコルの上から炎を纏ったユーリの槍が突き出され、その穂先がアースムーバーのドリルを受け流す。
姿勢を低くしたまま脇に飛びのくチコル。そこへ飛び込んだユーリの蹴りが、ドリルを弾き飛ばした。
『タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ』
繰り返し響く声。ショベルカーのバケット型をした手が、大量の瓦礫を放り投げる。
「てめぇふざけんな!」
アースムーバーに怒鳴り返し、放り投げられた瓦礫の塊に拳を叩きこむ剛士。弾き返された瓦礫が地に落ち、瓦礫の山を作る。
『シャリョウガ トオリマス ゴチュウイクダサイ――』
瞬く間にブルドーザーへと変形し、猟兵たちの只中へ突っ込んでくるアースムーバー。その進行方向には光を放ち続けるニケがいる。
避けるか、受けるか。逡巡した猟兵たちの耳に、珠の大きな声が届く。
「俺に任せろ!!」
珠を信じ、アースムーバーの突進を回避する猟兵たち。攻撃を回避されてもアースムーバーは止まらない……止まれない。
たとえそこに、巨大化した砕を構えた珠が待ち構えているとわかっていても――。
「俺の体が動く限りここは通さんぞ! ――吹き飛べ!」
容赦なく振り抜かれた砕の頭がアースムーバーの頭部……運転席部分をひしゃげさせ、その巨体を吹っ飛ばす。
「チッ、頑丈だな」
再び二足歩行型に戻り何事のなかったかのように動き出したアースムーバーに珠が毒づいた。
(「装甲をぶち抜くつもりでやったんだが」)
残念ながら頭部をひしゃげさせる程度で終わってしまったらしい。それでも十分なダメージには違いないのだが、珠的には不満だった。
『タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ』
アースムーバーは自身の損傷など気にした風もなく攻撃を繰り返す。
「これ以上ニケには近づけさせないと言っている!」
ユーリの体から吹き出したドラゴンオーラがアースムーバーを直撃し、爆発を起こす。オーラの鎖で自身とアースムーバーが繋がると、ユーリはアースムーバーをニケがいるのとは逆方向に思い切り引っ張った。
態勢を崩しながら、瓦礫の塊を投げるアースムーバー。狙いのズレた瓦礫はそのまま床に落ち、またしても瓦礫を量産する。
「てめぇマジでいい加減にしろよな!」
またしても戦場に怒号が響いた。
その声は量産された瓦礫の山を殴り破砕する剛士のもの。
「ここはショッピングモールなんだぞ! こんな瓦礫まみれにしたらお客さんに迷惑だろうが!」
苛立たしげに言いながら、剛士はアースムーバーに殴りかかる。
ダガーを構えたチコルが珠にチラリと視線を送った。ニケを背にした珠が頷くのを確認すると、チコルは野ウサギたちを召喚する。
「みんな、手伝って!」
召喚された野ウサギたちは主の意思を汲んで合体し、一匹の巨大は兎へと姿を変える。
「ほら、こっちにもいるよ!」
チコルがダガーを投擲すれば、アースムーバーはチコル目掛けて突進してきた。
「お願い!」
言いながら大兎の背に飛び乗るチコル。大兎はアースムーバーを飛び越えるほどの大ジャンプを見せ、突進を回避。
チコルはジャンプした大兎の背を足場にさらに高く飛びあがり、眼下のアースムーバー目掛けてダガーの雨を降らせる。
「ニケを排除させたりなんかしない!」
チコルがそう叫んだ瞬間、ユーリとアースムーバーを繋いだままだったオーラの鎖が突然炎を吹き出した。
炎はアースムーバーを覆い、やがて鎮火する。けれど、それは表面上だけのこと。
「私たちが、ニケを守る」
そう告げるユーリの視線の先、アースムーバーの巨体から微かに白い煙が立ち上り始めていた。
●
「ニケちゃん、慌てす騒がずジッとおるんやで!」
「まずあなたが落ち着いてください」
宙を舞いダガーを投擲する雄鷹にまたしても晴夜のツッコミが入る。
「さっきはちょっとびっくりしただけや! 今は落ち着いとる!」
言い返す雄鷹。その証拠に投擲されたダガーは狙いを誤ることなくアースムーバーの関節や接合部分、それに壊れかけた頭部に吸い込まれていく。
「そうですか、ならいいんですが」
淡々と返し、『悪食』と名付けられた妖刀に宿る怨念を自身に纏う晴夜。
『タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ』
空中からダガーを投じる雄鷹に向けて、お返しとばかりに瓦礫が投げつけられる。雄鷹がそれを回避し再びダガーを構えた時、アースムーバーはブルドーザーへと変形していた。
『シャリョウガ トオリマス ゴチュウイクダサイ』
「いっちょ前に警戒しとるんか? ならこれでどうや!」
言うなり雄鷹はアースムーバー目掛けて急降下。文字通り目と鼻と先で鷹の刻印が入った凍刃を引き抜き、ひしゃげたフロントに突き立てる。
「機械に水、バチバチに壊れてどーぞ!」
パキパキと細かな氷を落としながらも、ブルドーザーは急発進。良くも悪くも途中で止められないのが猛烈突進攻撃だ。
(「避けてもいいんですが」)
狙われた晴夜は僅かに目を細め、腰を低く落とす。
(「ここで避けてまたニケさん近づかれても困りますし」)
仲間がしっかりガードしているとはいえ、こんな相手が二度三度と接近してきたらニケの不安は増すに違いない。そもそもこのオブリビオンはニケを狙っているのだから。
ブルドーザーと化したアースムーバーが自身にぶつかるその直前、晴夜は狙いすましたように妖刀の柄をブルドーザーのフロント部分にブチ当てた。
ほぼ垂直に当たった柄が、冷気で弱った装甲を突き破る。そこでようやく停止して、二足歩行に戻るアースムーバー。その頭部はひしゃげ、運転席を思わせる顔部分には穴が開き蜘蛛の巣状の大きな罅が広がっていた。
「しっかり組み立てられている物をぶち壊す瞬間、って最高に気持ちいいですよね」
すがすがしくすら思える笑顔で言い放つ晴夜に向けて、グッと親指を立てる雄鷹。
「視界悪化しても変わらず輝くんがワイとハレちゃんの連係プレー……やで!」
「連係プレーとやらがどれほど輝いているかは不明ですが、このハレルヤが燦燦と光り輝いているのは間違いありませんね」
当然と言わんばかりに晴夜が応じる。
「せやろせやろ?」
嬉しそうな雄鷹を横目で見遣り、晴夜がボソッと呟いた。
「ユタカさんも……まあそれなりに輝いてるんじゃないですか?」
「それなりかい!」
「さっさと倒してニケさんに受難の一日を乗り越えてもらいましょう」
雄鷹のツッコミをスルーして、アースムーバーに斬撃をお見舞いする晴夜であった。
成功
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グァンデ・アォ
《アドリブ、連携、苦戦描写、ユーベルコード詠唱変更、その他何でも歓迎です》
絹を裂くようなテレビウムの危険が危ない!
ボクも現場に急行だー!……って、またまたまたコイツ!
ええい、皆への詳しい説明は後回し!
ヘルメットに変形して、他のヒトたちに装着してもらうよ!
《口調変更》
サポートAI『大人の』グァンデです。よろしくお願いします。
各種の謎技術、そしてサイキックエナジーで、装着者に応じた装備の強化を行いましょう。
……そういえば、以前コイツと遭遇した時、事件の陰に黒幕らしき存在が居るようでした。
気になるヒトは「暗黒面」および「マルチプル・アースムーバー」でなんでも検索を!(身も蓋もないぶん投げ)
ノイシュ・ユコスティア
グァンデ・アォ(f10200)に誘われて参加。
彼と一緒に戦う。
武器はロングボウ。
「これがグァンデの宿敵?
体が硬そうだね。矢の攻撃が効くかなぁ…。」
機械と戦うのは初めて。
敵からなるべく遠くに布陣。
敵の視界から隠れるように移動しながら、ユーベルコードで攻撃する。
グァンデがこちらに来たら、彼を装備させてもらうよ。
「よしっ、一緒に戦おう!」
ところで、この敵の弱点はどこだろう。
わかればそこを狙う。
まずは仲間が攻撃して傷ついた箇所を狙って矢を撃ち込んでみよう。
矢の1本でも無駄にはできないんだ…。
建物の影など、身を隠せる場所があればそこで集中する。
「この1擊で壊れてくれ!」
技能はステータスシート参照。
アルト・カントリック
うーん……ニケの様子がおかしいけど、ニケの為を想うなら尚更、戦いに集中しなくちゃね。
投げてきた瓦礫をドリルランスで砕きながら、近付くよ。避けるのが難しい瓦礫を積極的に砕いて、サイバーアイによる強化された動体視力で他は避けてみせよう。
瓦礫の山で強化されるなら、僕はユーベルコード【カドモスの貫き】で、瓦礫の山を粉々に粉砕して、敵の強化を防いでみせる!他の猟兵とニケを巻き込まないように気をつけるよ。
メテオラ・エルダーナ
人がゆったり散歩してる時に何なんですか騒がし……
あーーーっ!?
2回も倒したはずなのに何でまた居るんですかっ!!!
見つけたからには放ってはおけません!覚悟!!!
言ったはずです、その技はもう効かないと!
黒煙攻撃には【属性攻撃(風)】【範囲攻撃】で対抗!
テレビウムさんを守るためにも、正面から全て押し返します!
他の技の防御は…皆さんにお任せしますよ!
グァンデさん(f10200)、多分居ますよね!
【範囲攻撃】『虚空剣』で周囲全てを虚無にしたら、
彼の力を借りましょう!
【ダッシュ】で肉薄して、
全身全霊全力の魔法剣で一刀両断です!
●
アースムーバーが投げる瓦礫をドリルランスで砕きながら、アルト・カントリック(どこまでも竜オタク・f01356)はちらりと後方に視線を送る。
(「うーん……ニケの様子に変化はない、か」)
顔の鍵は表示されたままだし、体からの発光も収まる気配はない。
(「気にはなるけど、ニケの為にも戦いに集中しなくちゃ」)
改めて気を引き締めるアルトの目の前に、謎の小さな飛行物体が飛び込んできた。
「あーっ! またまたコイツ!」
飛行物体――グァンデ・アォ(敖 広徳・f10200)が声を上げる。
「テレビウムの危険が危ないと思って来てみたら……!」
グァンデの後ろから走ってきた青年、ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)がグァンデに問いかけた。
「これがグァンデの宿敵? 体が硬そうだね。矢の攻撃が効くかなぁ……」
少々自信なさげに呟くノイシュ。何分、機械とのバトルは初めてである。
「君たち、あのオブリビオンこと知ってるのかい?」
突然乱入(?)してきた二人にアルトが問いかけた。
「あれはキマイラフューチャーの働くオブリビオ」
『タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ』
言いかけたグァンデ目掛けて瓦礫の塊が飛来する。
「ええい、詳しい説明は後回し!」
瓦礫の塊をヒラリと躱すグァンデ。アースムーバーがグァンデに気を取られている間に、ノイシュはアースムーバーの後方へと回り込む。
「矢よ、雨となり敵を貫け!」
引き絞ったロングボウから放たれた一本の矢が風の加護を受け、複数となってアースムーバーに降り注いだ。
『シャリョウガ トオリマス ゴチュウイクダサイ』
お返しとばかりに、ブルドーザーに変形しノイシュに突進するアースムーバー。しかしこれまで受けたダメージ故か動きに精彩がなく、ノイシュは余裕をもって回避する。
「ノイシュさん、ボクを使って!」
「よしっ、一緒に戦おう!」
ヘルメット型に変形したグァンデに手を伸ばし、頭部に装着するノイシュ。
『自立行動モードを終了し、攻性ユニット支援モードに移行します……ユニット素体と接続しました。戦術級攻性機能がアンロックされます』
システム的な言葉が響き、グァンデのサポートAIが稼働する。
『サポートAI「大人の」グァンデです。よろしくお願いします』
『タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ』
またしてもバケットから投擲される瓦礫。矢を番え迎撃しようとしたノイシュをアルトが止める。
「ここは任せて」
そう言うと、瓦礫の塊に向けてドリルランスを突き出すアルト。動体視力が強化されたアルトの「突き」は、狙い通りに飛来した瓦礫を破砕した。
「今のうちに!」
破砕された瓦礫が散る。それに紛れるようにして、グァンデを被ったノイシュは再びアースムーバーとの距離を取る。
(「この敵の弱点はどこだろう?」)
やはり可動部分だろうか。
「とりあえず、あの正面の『穴』を狙うべきかな」
猟兵たちの攻撃でアースムーバーのフロント部分に空いた穴。位置が真正面であるが故に死角からは狙いにくいが、それでも狙う価値はあるだろう。
『その意見に同意します』
ノイシュの呟きに、グァンデが返してくる。
『ゴメイワクヲ オカケシテオリマス』
アースムーバーの排気マフラーから黒煙が吹き出した。
「うわっ?」
狙われたアルトが咄嗟に飛びのく。直撃こそしなかったものの、その黒煙からは明らかに有害そうな刺激臭が漂ってくる。
「あーーーっ!? なんでまた居るんですか!」
悪臭に顔を顰めるアルトの耳に、またしても第三者の声が飛び込んできた。声のしたほうを振り返れば、そこには紫色のフードを被った猫のキマイラの少女の姿が。
「人がゆったり散歩してる時に……」
アースムーバーを睨みつけ、少女が呟く。
彼女――メテオラ・エルダーナ(まほうつかいキャット・f05337)もこのオブリビオンを知っているのだろうか、何やら尻尾を膨らませて怒っている様子。
「見つけたからには放ってはおけません! 覚悟!!!」
『ゴメイワクヲ オカケシテオリマス』
アースムーバーが黒煙を放つ態勢に入る。
「言ったはずです、その技はもう効かないと!」
光そのものの刃に風の力を宿し、一気に振り抜く。その場に巻き起こった風が黒煙を阻み、行き場を失った黒煙は風に巻かれて霧散する。
『タイヘン キケンデスノデ チカヅカナイデクダサイ』
その場から咄嗟に飛びのき、飛ばされた瓦礫を避けるメテオラ。
「……この技面倒なんですよね」
メテオラが目の前にできた瓦礫の山を見て不服そうに口をとがらせる。被弾すれば当然ダメージを受けるし、避けてもアースムーバーの強化につながってしまう。
「だったらこの瓦礫の山粉砕しちゃえばいいよね」
「え?」
問い返そうとしたメテオラの視線の先で、アルトがドリルランスを構える。
「貫く……ッ!」
ドリルランスの穂先が瓦礫の山を貫いた瞬間、瓦礫が粉々に砕け散った。
「瓦礫は僕に任せておいて」
アルトが告げる。メテオラは軽く頷いて、声を張り上げた。
「グァンデさん、多分居ますよね!」
返事を待たず、メテオラが魔法剣を一閃させる。
「ここからは! 私の独壇場です!!」
ギリギリで斬撃を避けたアースムーバーの周囲の空間が切り裂かれ、虚無があふれ出す。
「この一撃で壊れてくれ!」
チャンスと見て取ったノイシュがロングボウを引き絞り、渾身の力を込めた矢をつ。
放たれた矢はアースムーバーのフロントにぽっかり空いた穴に吸い込まれ、そのまま深々と突き刺さった。
『シ……ョウガ……ト……マス ゴ……』
アースムーバーから酷いノイズが混じった声がする。
『まだ完全には機能停止していないようです、注意してください』
警告を発するグァンデ。
「グァンデさん、力を貸してください!!」
魔法剣を構えたメテオラの叫びに、ノイシュが反応した。
自分が被っていたヘルメット――グァンデを脱ぎ、メテオラに向けて放り投げる。
投げられたグァンデは真っすぐにメテオラに飛んでいき、その頭にしっかりと着地。そのまま装着状態へと移行する。
『ユニット素体の変更を確認しました』
グァンデの言葉が響くと同時に駆け出すメテオラ。一気にアースムーバーへと肉薄し、その眼前で跳躍する。
「これで! 終わりです!!」
振り上げた魔法剣を落下と共に振り下ろす。ほとんど動くことのできなくなったアースムーバーにそれを避ける手段はなく、その巨体が両断される。
真っ二つになったアースムーバーの体が左右に割れる。床に倒れ込む直前、その体は霞のように完全に消え去った。
●
アースムーバーとの戦闘からほどなく、ニケから放たれていた光が収まった。顔に表示されたままだった鍵の映像も消え、テレビウムらしい簡略化された可愛らしい顔が映し出される。
「あ……なおっ……」
ニケが嬉しそうに笑いかけたその時。
『システム・フラワーズより緊急救援要請』
あたりに「声」が響き渡った。
『全自動物資供給機構「システム・フラワーズ」に、侵入者あり』
周囲の建造物そのものがしゃべっているような「声」は続ける。
――テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
最終結果:成功
完成日:2019年04月26日
宿敵
『マルチプル・アースムーバー』
を撃破!
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