●
「わあぁぁぁあああああ!!」
ボクの名前はアイリル・モニター。
今現在、どこからか沸いたオブリビオンの群れに遭遇、からの追われている所です!!
オブリビオンはソフトクリームみたいな頭をしていて、テレビ頭のボクとしてはなんだかマスコット的な共通点に親近感とか沸くんだけど、あちらさんは本気でボクを追いかけてきているので、捕まってしまったらもうどうなることやら!!
先を考えることはやめた。
「なんでボク!!!??」
ボク以外にもテレビウム人口はそこそこいると思うのに何故ボク!?
建築物の角を曲がり、坂を下り、階段をダッシュでのぼったところで足の筋肉が悲鳴を上げているのですが、テレビモニターの頭を上げてみれば、四方八方をオブリビオンに囲まれ、今絶体絶命。
「待った! タンマ! ていうかだるまさんころんだ! あっ分かった、どっきりでしょ!! ったく、UDCから持ち込んだカメラとかあるんでしょ! ああああああ来ないで!!」
最早テレビウム生も、これまでか!
まだまだやりたいことがあって、やり残したことが多い。
例えば友達との遊ぶ約束とか、好きなあの子をデートに誘うとか、もっと沢山面白おかしく生きて居たかったけれども――顔のモニターに見知らぬ鍵が浮かんでから、今年一番走ったのに、これまでか!
「だ、だれか!!」
いやまだだ、この世界には猟兵がいるもんね。
きっとボクのところにも救世主ってやつは来てくれるもんね。
来るよね!?
あ、あれ、おかしい来ない……。
こんなことを考えている内に、オブリビオンたちは一歩ずつじわりじわりと歩み寄ってくる。さっきまで走って追いかけてきたくせに、こういうときはじわりじわり獲物を追い詰めて楽しんでいやがるんだ。ちきしょう、性格が悪い!
だからこの僅かな隙で、走馬燈のように記憶と後悔が巡り、でも希望を抱いてしまうんだ。
「だ、だれか、た、たすけてえええええええええええええ!!」
●
「テレビウムという種族の方々のお顔に、鍵が映る事件が多発しているようです。
鍵が映るテレビウムさまに目立って共通点や条件はありませんが、何故だかオブリビオンに追われているとのこと。至急、こちらの対処をお願いします」
集まった猟兵たちに、キティ・エウアンゲリオンは淡々と話し始めた。
どうやらキマイラフューチャーで、同じような事件が起きているという。
此度、キティが予知したテレビウムはアイリル・モニターという一般人のテレビウムである。
彼はどこからか沸いて出てきたオブリビオンに襲われるとのこと。何故襲われるかといえば理由は今だはっきりはしないが、彼の顔面にも鍵が出現しているという。
「まずはこのテレビウムに接触し、そして救出することが最優先と判断しましたので、そちらをまずはお願いします。オブリビオンの対処をし、彼を助ければ、何か事件も動くかもしれません。よろしくお願いします」
そう言い残し、キティは深々と頭を下げた。
羽鳴ゆい
6度目となりまして、羽鳴ゆいです。
今回はとある一般人のテレビウムの救出をお願いしたいと思います。
●救出対象
名前は、アイリル・モニター。
黄色のテレビを頭につけたテレビウムさんです。
画面には鍵が表示されております。突然映像が浮かんだとのこと。
猟兵が到着するときには、アイリルは第一章の敵に追われております。
丁度、長い坂道を登り始めているところで接触が可能となります。
一般人のため、戦闘能力は乏しいですが走る速さはそこそこ速いです。
●第一章
戦闘には支障がない坂道での集団戦となります。
純戦闘+救出が主な行動となります。
●第二章・第三章
都度、オープニングを載せますので、そちらをご覧ください。
それではプレイングをお待ちしております!
よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『自称『ウコンソフトクリーム』怪人』
|
POW : たべられません
【硬化させた頭部を回転させること】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : それじゃないプリ!!
【自分を排泄物扱いした相手に連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 芳醇な香り
【頭部】から【奇妙なニオイ】を放ち、【困惑】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:笹にゃ うらら
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ショコ・ライラ
来るさ。助けを求められたら、必ずね
敵を視認したら【スナイパー】【誘導弾】でビームキャノンを叩き込んで此方に注意を向かせる
まあ私、この世界の猟兵ではないけど…
でも頼りになるヒーローだよ。ほんとだよ
あ、チョコ食べる?(ウエストポーチの中のチョコを差し出す
さて…うーん。何だこの気が抜ける敵は…
《エコー……》私の五感を研ぎ澄ます、私の中に広がる残響
波紋が広がる度に、集中が高まり──
私にそんなに近寄れると思わないでよね
行動を【見切り】回避
即座に【カウンター】を【クイックドロウ】で叩き込む
あとは…なんか異臭がしたとしても、逆にそこまで困惑しないっていうか…まあそうだよねって感じ…?
(アドリブ絡み歓迎)
黒天・夜久
SPDで行動。
グリモア猟兵に教えられた被害テレビウムの現在地は丁度長い坂道らしい。
「それなら、生身じゃない『足』があったほうが救出もしやすいですよね」
坂道の上からアイリルとオブリビオン達を見下ろしている夜久が跨っているのは、宇宙バイク【アトラタス】。
「さぁアトラタス、久々に暴れましょうか!」
備えられた【迷彩】機能で姿を隠しながら坂を下り、アイリルを追うオブリビオンの集団に突撃(チャージ)を仕掛ける。
突っ込んだ後アクセルターンで180度転身し、外套を操ってアイリルを掬い上げるように確保を試み、拾えたら他の猟兵の邪魔にならないよう坂の上まで避難。失敗したら人形を放ち、薙刀の【なぎ払い】を仕掛ける。
●
それはそれは、長い登り坂であった。
いつもなら軽く頂上まで登り、振り返れば町を一望出来るそんなスポットであったはずだが、今では魔の坂に等しい。
アイリル・モニターと呼ばれたテレビウムは、どこからか沸いてきた複数のソフトクリームのようなオブリビオンに追われている。
「誰かぁぁああ助けてえええええ」
何処へとも向けた叫びが、空しくこだまする。
こんな時に限って、アイリルの周囲に一般人らしき人物は見当たらなかった。藁にも縋るような思いで、今信用できるのは己の足のみだ。鍵らしきものが表示されたアイリルの顔が後方を見る。にこりと不気味に笑ったソフトクリーム――もとい、自称ウコンソフトクリーム怪人の細かな指先が、アイリルに触れようとする所まで迫っている。
「うわわわあああああ」
――もう駄目だ。
アイリルの顔画面が鍵映像にハッキングされていなければ、泣いている顔文字『(´;ω;`)』が表示されていた事だろう。
しかし。
――来るさ。助けを求められたら、必ずね。
衝撃と、弾丸。
「え?」
アイリルは己の視界を疑った。眼前まで迫っていた怪人の上半身がザクロのように弾けたのだ。
周囲に飛び散るアイスのような白い物体を受けながら、その先で、琥珀色の髪が風に揺れている。胸元が扇情に開いた服を着ている美女、ショコ・ライラ(そこにちょこんとショコライラ・f17060)だ。彼女は、仁王立ちをしながら威風を放ちながら、板チョコの角の部分をひと齧りして、咀嚼した。
「だ、誰……!」
アイリルの声に、数秒置いてから答えは返ってくる。
「まあ私、この世界の猟兵ではないけど……でも頼りになるヒーローだよ。ほんとだよ。あ、チョコ食べる?」
「食べたいけど、後ろ……後ろ!!」
「あん?」
促されるままにショコは己の背後を見た。
すれば、先程倒したはずの怪人がコピーのように複数体発生しており、それが津波のように迫ってくるのだ。しかしの余裕、リボルバー型のビームキャノンを控えさせ、チョコを再び齧るショコ。
「チョコ食べている場合じゃあないってー!!」
「大丈夫大丈夫、まあ、任せておきなよ」
「ところでなんでボクが襲われているのか知ってます?」
「さあ」
ただひとつ、分かることは。
「アンタの顔が、鍵になっているくらいだね」
「えっ、ボクの顔、そんな表示になってるんですか!?」
――ふと、上空から声が降り注ぎ、風を感じた。
「大丈夫ですか!」
黒天・夜久(ふらり漂う黒海月・f16951)は、宇宙バイク『アトラタス』に跨ってい浮いていたのだ。物珍し気にアイリルは数秒言葉を忘れて見とれているのに気づき、ショコは小さく笑った。
「ああ、あれも猟兵だよ」
ショコは上空を見つめれば、アイリルは更に夜久を凝視する。
「えっと、大丈夫ですか?」
「がっつり他世界から来た感が強い!! あ、ボクなら大丈夫じゃないです!!」
「まあそうだよね」
生身ではない足があったほうがアイリルを救出しやすいと踏んだ夜久。
「まだまだ敵は片付いていないようだね。さぁアトラタス、久々に暴れましょうか!」
その言葉だけ残して、空へ溶け込むように消えた夜久。戦闘に入ったのだろうと暗黙で感じたショコは、再びビームキャノンを構えた。
そして、ショコは瞳を閉じた。迷走の世界だ。研ぎ澄まされる五感。己が隣に風を感じた。あの風は、仲間のものだ。先程消えた夜久が通過したのだ――そして、迫りくる怪人の群れが竜巻や、巨大な風の圧に押しのけられるように群れが乱れた。
吹き飛ばされたオブリビオンたちの先で、アトラタスをUターンさせた夜久が見えた。彼の軌跡の線がくっきりわかるように、オブリビオンたちは左右にはっ倒されている。
そこでショコは瞳を開けた。
「良い援護だね」
凛とした表情で、ショコはビームキャノンを解放。再び打ち出された衝撃。夜久が怯ませたオブリビオンたちを弾いていく。
Uターンして戻ってきた夜久は、ついでとばかりに怪人を轢きながらショコの隣を通過。
「……それにしてもさ、異臭がするんだけど、やっぱそういう感じの敵……?」
「細かいところは、気にしないでおこう」
一瞬の会話を経たのち、アイリルの身体をブラックタールの外套で包んで拾った。
「やあ、このアトラタスにタダ乗りだね、歓迎するよ」
「安全運転で、宜しくお願いします……!」
「保障はできないかもしれないな」
「何故――!」
それは――夜久の眼前、登坂の頂上にもソフトクリームのシルエットが複数照らし出されていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
竹城・落葉
【SPDで判定】
新しい動きがあったようだな。ならば、猟兵たる我も、動かない訳にはいくまい。
我は『森の賢者』を発動。詠唱と共に大量のゴリラを召喚し、敵を拘束するぞ。こうして、他の猟兵が有利になるよう、サポートしよう。
しかし、このテレビウムは、とてもユニークな助けの求め方をしている。いいだろう、我もそれに応えてやろう。我は「どうやら、待たせたようだな!!」と高笑いしながら叫び、どこか適当な建造物から颯爽と飛び降りて駆けつけよう。多分、喜んでくれるだろう。一応、突然現れたゴリラに驚いた様子を見せるなら、「心配するな、あれは救世主たるゴリラだ」と言って、安心させよう。
*アドリブ&共闘、歓迎です
仁科・恭介
※アドリブ、連携歓迎
UC対象:アイリル
「あっちの方から助けを呼ぶテンションを感じる…」
到着次第【携帯食料】を口に放り込み【ダッシュ】
怪人との間に割り込み時間を稼ぐ
「大丈夫だ。もう心配ないもう少しで仲間が来る」
マフラーを巻きながらウコン怪人を睨みつける
「君たちウコンの怪人だろ…紫外線浴びると色薄くなるけど大丈夫?」【学習力】
アイリルを【目立たない】よう死角に隠しながら戦闘
頭の比率が大きい、かつ、坂道での戦闘のため足元を狙い転倒させることを試みる
偶に壁をトントン叩き、出てきたアイテムが使えれば使用、使えなければ投げつける
心の中では味が気になっているが顔には出さない
変な香りがするがまぁカレーだろう
●
テレビウムの画面が鍵となり、オブリビオンたちに襲われる事件が多発していると聞いて竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)は立ち上がった。
建築物の屋根を伝い、そして坂道の中腹に降り立った落葉。すぐ隣に、夜久とアイリルが止まっており坂の上を見つめている。
「私がいこう」
落ち着いた声色で落葉が呟いた刹那、落葉の黒髪よりも黒い毛達磨の物体が彼女を囲むように出現。それは――。
「なんでゴリラー!!?」
思わずアイリルが叫ぶ。そう、落葉が召喚したものは紛れもない『森の賢者(ゴリラ)』であった。
「心配するな、あれは救世主たるゴリラだ」
「ゴリラっていうワードで全部ギャグになりそうだよ!!」
坂の上より転がるように迫るソフトクリーム型の怪人。それに向かっていく勇敢なるゴリラの群れは、些か絵面が大変ギャグであったが、ゴリラの握力や力を舐めてはいけない。
「どうした! あのゴリラもオブリビオンか!?」
到着した仁科・恭介(観察する人・f14065)は譲り受けた刀を抜刀。
「いやゴリラは味方」
ぽそ、と落葉は呟き。
「な、なるほど、ゴリラは味方」
恭介はなんとなく受け入れた。
「うわわわあとりあえず、まだオブリビオンたち殺意高いみたいだよ……!」
「キミか」
アイリル(助けを呼ぶテンション)に呼び込まれた恭介は、ポケットから出した携帯食料を齧り取った。
数体の怪人はゴリラの拘束に従ったのだが、超高速で動いた怪人はゴリラの手をすり抜けてアイリル目掛けて走ってくるのだ。その異様な光景は、筆舌尽くしがたいものでアイリルも夜久の手の中で震えているものだが。
「大丈夫だ。もう心配ないもう少しで仲間が来る」
マフラーを巻き直し、気持ち新たに敵を睨みつけた恭介。
「君たちウコンの怪人だろ……紫外線浴びると色薄くなるけど大丈夫?」
「大丈夫じゃないプリーー!!」
「意思疎通できるんだ」
オブリビオンたちの迫りくる衝撃に怯えの表情を見せず、恭介と落葉はぶつかる。
正確には落葉のゴリラたちが恭介の行動をサポートする形となるわけだが、オブリビオンたち動きは思ったより俊敏だ。頭のソフトクリーム的な部分を振り乱しながらゴリラの腕を振りほどいていく。
「思ったよりやるな」
「支援に徹する」
「了解した!!」
落葉の賢者が恭介の付近にいた怪人を押さえ込む。上空より一体、その頭を硬質化させた怪人が恭介と落葉を無視してアイリルへと突っ込んでいく。
それは、させまい。
弧を描いて走った恭介は半回転する勢いを味方につけ、野球のバッターの勢いで怪人を真っ二つに斬り倒す。
ふわりと香るなんとも言えぬ香りに恭介の眉間にシワが寄ったが――、斬り伏せられた怪人は骸の海へと沈むのであった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
百地・モユル
テレビウムに映った鍵…いったいどういうことなんだろ
とにかく今はこいつらを片付けないとな
なんとなく食べちゃいけない気がするソフトクリーム…
ヴァリアブルウェポンで両手からビームの刃を出し、攻撃回数優先で斬り倒していくぜ
技能のなぎ払い、怪力、グラップルも使ってなぎ倒せればいいな
アイリルさん!きみを助けにきたんだ!
敵の攻撃はカウンターや咄嗟の一撃、武器受けでいなせないかな?
敵をほぼ倒せたかアイリルさんの近くまで敵が迫っている場合は救助活動でアイリルさんを保護することを優先し動くよ
この鍵がなんだか知らないけど、とにかくオブリビオンなんかに渡しちゃいけない気がするぜ!
テレビウムたちは猟兵が守ってみせる!
トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ自由
登り坂での戦闘か、護衛対象も守りつつではあるが、何とかするしかないな
選択UCで装備を強化し、飛行ユニットのサンクを取り付けたドゥーズをホバー移動で後ろ向きに登らせつつシスでの砲撃をさせておく
自分はサンクにへばりつきながらUCイリュージョン・オブリビオンで水の大蛇や水を操れる者と射撃攻撃の出来る者の幻影を召喚、そして刻印に入るだけ入れてきた水を随時放水し、召喚した幻影たちに水を操らせ敵の足止めをする、ある程度水が広がれば白剣の氷【属性攻撃】で水を凍らせ、更にそのうえに水を流し転倒を狙っていく
護衛対象のフォロー役がいなければアンカーなどで引っ張り上げ、サンクの盾で守るとしよう
以上
●
ここでの話になるが、登坂の戦闘は珍しい戦場のひとつでもある。バランス感覚もそうだが、状況的に坂の上にいればいるほど有利を取れるのもある。
あとは単純に下から上へと上がるのは、体力的に来る――そういったペナルティを打開する用意があるトレーズ・ヘマタイト(骸喰らい・f05071)。
「また敵ー!?」
「いや、味方」
思わずショコはアイリルへとツッコミを入れた。確かにトレーズの姿は初見では、知らぬ者たちは少々驚くかもしれない容貌の持ち主だ。
さて。
現在、上からと下からで挟み撃ちを仕掛けられている猟兵たちとアイリルではあるが、飛行可能なドゥーズをホバー移動して上空にいるトレーズは最大の有利を取っている事だろう。
そして、百地・モユル(ももも・f03218)は同乗していたトレーズのドゥーズか飛び降り、怪人の一体を叩き切りながら坂の上へと降りた。
テレビウムの一連の事件を思いながら、しかし今やるべき事をモユルは見失わない。
食べてはいけないような気がするソフトクリーム型の怪人を手前に、モユルは二刀のビーム刃を両手に従えた。
「今度は誰ー!?」
そんなアイリルの声に、
「アイリルさん! きみを助けに来たんだ!!」
モユルの返答は、よく心に響く。
「加勢しよう」
トレーズは己が力を解放――水の大蛇や、水を操れる者、そして射撃系の武器を持った幻影が地面の影から召喚された。
トレーズが持つ刻印からは常時水が沸き、それを召喚された彼等が操るといった特殊な攻撃方法だ。その恩恵を受けながら、モユルは奔った。
硬く殺傷能力を持つ怪人の頭を受け流す、その一撃の重さとなるやモユルの手首が軋む音を立てるほどである。
しかしトレーズの水の大蛇が攻撃を行っていく怪人へ噛みつき粉砕。道が出来ればモユルは奔る。
モユルはアイリルのところへ行きたい意志を、上空から見ていたトレーズが知るのは容易い。ならば、その道を開けてやろうとトレーズは動いた。
ホバリングで浮いている彼ではあるが、今、このフィールドに充実した彼の水。その広範囲に広がった水はしっとりと坂の地面を濡らしていた。
故に、水があるところではトレーズの力が最大限に活用されよう。
「骸の海へと還るんだな」
引き込まれそうなトレーズの単眼が煌めいたとき、怪人たちの足元を貫くように氷の刃が足元から生え、貫いていく。
怯んだ怪人をモユルが切り倒し、氷の槍を縫いながら一体一体を弾く。
「テレビウムたちは、猟兵が守って見せる!!」
その宣言に違う事は無く。
モユルという小さな少年は、物語の中の勇者の如く――両手の剣を迸らせる。
「これで、最後だ!!」
深い青色に輝く夜空のようなビームソードが、最後の一体の胴体を貫いた。
怪人の身体は爆ぜ、そして白昼に霧のように消えていく。その光景を見つめながら、アイリルの無事を確認したモユルの瞳が優しいものへと緩んだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『ゲソフレイム』
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POW : 汚物は消毒でゲソーッ!
【松明に油を吹き付け発射した火炎放射】が命中した対象を燃やす。放たれた【油の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 俺色に染めてやるでゲソーッ!
レベル分の1秒で【ベタベタするイカスミ】を発射できる。
WIZ : 見るがいい、これが俺の変身ゲソーッ!
対象の攻撃を軽減する【激情体】に変身しつつ、【右腕に装備された火炎放射器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:ケーダ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
ソフトクリーム型の怪人の脅威は去った――これで平和に、と思った矢先。
「今度はイカ!!?」
アイリルは再びの叫び声をあげた。
「ゲッソゲッソー!!」
真っ赤な触手を振り回し、脅威はソフトクリーム型の怪人からイカへと移った。
咄嗟にアイリルを抱えて走り出した猟兵たち。
どこからか沸いてくるオブリビオンの存在も不可思議だが、猟兵たちが更に見つけたのはアイリルの顔モニターに映し出された地図である。
それはこの世界のとある場所。活気盛んな都市から離れ、緑地の奥に忘れ去られたように建っている小屋であった。
恐らくそこへアイリルを連れていけ――という事なのであろう。
猟兵たちは数少ないヒントを紡ぎ、その小屋へと向かう。
**********
●第二章集団戦『ゲソフレイム』
・今回はアイリルのモニター(地図)を頼りに、そのゴールを目指します。
目指すまでに、ゲソフレイムの襲撃が相次ぎます。
現在地は町の坂道上。そこから町外れの緑地の内部にあるゴールまでアイリルを護衛誘導してください。
松明を持った真っ赤なイカの怪人。赤いが別に茹だったわけではない。
週末戦争の生物兵器の失敗作らしいが、定かではない。
まぁ、うるさいし危ないのでさっさとなんとかしたほうがいいだろう。
此度は何故だか、アイリル・モニターを執拗に狙ってくる。テレビウムが狙われている一連の事件の、ひとつである。
********
仁科・恭介
※アドリブ、連携歓迎
街外れの緑地までのルートを【学習力】で覚え、【失せ物探し】で奇襲をかけてきそうな場所を予測
「ウコンの次はイカ…とりあえず、現れるのを片っ端から斬ればよイカ」
という事を一瞬考えたが士気が下がると思い取りやめ
イカが現れたら恥ずかしさから刀に込める
間合いを【ダッシュ】でつめ、炎に注意しながら(通常のイカと同じなら弱点となる)目の間を狙って刺突
戦闘の合間に【携帯食料】を口に放り込み一言
「イカが多すぎて匂いがひどい。早く終わらせる!」
UCを両足に乗せ【残像】がでるまで【ダッシュ】の速度を加速させ
現れたイカを次々に刺す
時折落とす松明は【目立たない】ように拾ってイカに投げつけ隙をつくる
竹城・落葉
【POWで判定】
ふむ、アイリル殿の画面に、地図が表示されたようだな。さて、その場所へ向かう為にも、敵にはご退場願おうか。……しかし、イカか。ジュルリ!!
我は『オブリビオンを食す』にて、敵を食べるぞ。その際、名物竹城で切断し、刺身にして頂くとしよう。そうしてパワーアップする事で、アイリル殿を狙うオブリビオンを適確に一層する。食べて敵の数を減らし、攻撃して敵の数を減らし……。そうして追手の敵を頭数を減らす事で、護衛誘導を有利にしよう。
なお、味はマスター殿に一任するぞ。
*アドリブ&共闘、歓迎です
●
戦場は次のステップへと変わった。
街はずれの緑地までのルートを頭に叩き込んだ恭介。アイリルのモニター画面を見やり、落葉は頷く。
「ふむ、次はどうやらここまでいけばいいようだな」
「そうだな、走るぞ!!」
「うわああああみんなボクのためにごめんねえええええ!!」
恭介には、第六感的なものが備わっている。それはすなわち、敵の登場場所を予測するような力として活用できるのだが。
まずは街はずれを目指すために、この町を出る。しかし、角を曲がった瞬間に現れたのはイカたちの群れだ。イカ臭い。
「ウコンの次は……」
(ウコンの次はイカ……とりあえず、現れるのを片っ端から斬ればよイカ)
と喉のほうまで出かかった言葉があったが、恭介はそれを理性と場の雰囲気でなんとか押さえ込んだ。しかしイカを見たらさっきの言葉が頭の中でヘビーローテーションをし、俯いて赤くなる恭介であった。
「えっ恭介さんなにか体調不良!?」
「ち、ちがうんだ」
「ふむ、ならば私からいこう」
飛び出た落葉。彼女のユーベルコードは先ほどのものではなく、別のユーベルコードを発動させる。
眼前にはイカの群れ。目がイカついイカたちの群れのなかに、一人飛び込んだ落葉。そして。
「ご退場願おうか――イカ、じゅるり」
よくよく見ればあのイカたちは、先程のソフトクリームとは打って変わって、茹蛸のように、または焼かれたイカのように、おいしそうにも見えなくはない。
イカが放つ炎に囲まれ、されど恐怖の姿を一瞬も見せることは無く。落葉は獣のように名物竹城と呼ばれた刃物でイカを輪切りに解体しながら、そのひとつへ食らいつく。
味は――それはそれは、見た目は赤いがまるで普通のイカの刺身より少し弾力があるようで、味は醤油が欲しいやつであった。
再び食らいつく落葉に、イカたちはそんな攻撃方法で来るのかよと目を丸くしながら狼狽えている。
ダッシュで間合いを詰めた恭介。落葉と上手く立ち位置を調整しながら、イカの瞳に得物を突き刺した。その瞬間どこに口があるかはわからないが、断末魔のような金切り声が響く。
遥か後方でアイリルはその戦闘の凄まじさに、ツバを思い切り飲み込む。
「みんな、頑張って――!」
「ああ」
「美味いな」
恭介は一体のイカの瞳を抉り取り、携帯食料を咀嚼。落葉は変わらず食事という攻撃作業を続ける。
「イカが多すぎて匂いがひどい。早く終わらせる!」
しかし眼前には増えるイカたち。どうやら彼等の目当ても、アイリルだろう。まだまだ戦闘は始まったばかりだが――。
恭介の掲げた得物、その切っ先はイカの瞳を執拗に狙った。それはアイリルへイカが到達する事がないように。そして、落葉の攻撃が決まり安くなるよう、見事な連携へと繋がっていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ自由
さて、引き続き護衛だが、今度は更に守りにくくなっているな
盾が複数付いていて守りやすいサンクを取り付けたドゥーズに護衛を任せつつ、自分はUCインビジブルで姿を消し周辺を警戒、襲撃しようとしている敵に不意打ちを行い、何かする前に選択UCで装備を強化して【怪力】込みの全力攻撃で一気に仕留めていく
イカスミは体内に巻き込んで刻印の中に入れれば問題ない
仮に護衛組が襲撃された場合、火炎放射を防ぐのは難しいので護衛対象に向かって射たれる前に、透明化を解除してUC死神の眼光で注目を集めつつ動きを封じ、閃光手榴弾で更に時間を稼いでるうちに護衛対象を退避させ、そのまま素早く敵を殲滅し、警戒に戻る
以上
百地・モユル
アイリルさんを仲間に託して
ボクは少しでも多くの敵を足止めできるよう技能のおびき寄せと時間稼ぎを使って
戦闘を優先して行動
そこのイカたち!おまえらなんかにアイリルさんを渡すもんか!
この先はボクが通さないよ!
と挑発
灼熱の束縛に属性攻撃となぎ払い、2回攻撃をのせてまとめて動きを止めてやる
真っ赤なイカめ、まとめて焼きイカになっちゃえー!
敵の攻撃は火炎耐性と武器受けでしのいで
カウンターや咄嗟の一撃を浴びせられないかな
共闘、アドリブなど歓迎
●
先に戦場へと駆けた二人に続き、トレーズとモユルが続く。
場所は街の外れへあと一歩――という所まで来ていた。
敵は、何故かアイリルの居場所がわかるようにその軌跡を辿り、追いかけてくる。そして、進行方向の前方からもイカの群れはやってきたのだ――。
「このままでは、目的地にたどり着く前に、取り囲まれるな」
盾を付けたドゥーズにアイリルの護衛を任し、背景へと溶け込んでいたトレーズの声が虚空に響いた。
「わかった! ボクが時間稼ぎをするから、その間にお願い!」
「了解した」
短い会話の中で、作戦を練り上げた二人。
アイリルの護衛はトレーズを信頼して任せつつ、モユルは前方のイカたちの群れへと、その小さな身体を投じる。
「そこのイカたち! おまえらなんかにアイリルさんを渡すもんか!」
その心を武器に、モユルはルーンソードを引き抜いた。
ぎょろりと時計まわりに一回転してから、モユルを凝視するイカたち。その異様な光景に恐れもせず、モユルは衝撃に備える。
一斉に姿を変えたイカたちは、変形した身体から射撃を開始。イカスミを凝縮したような黒い弾丸が雨のようにモユルへと降り注ぐ――。
そして、トレーズは後方の敵を相手にし始めている。
空気に溶け込み透明へと変わっていた姿から、奇襲。アイリルを狙う先頭のイカを思い切り叩きつけ潰せば、群れるイカたちは一度進行するのを止めた。
群れの一体を轢かれた恨みか、それともアイリルを狙う上で邪魔であると判断されたかは、口がないイカたちから理解することは難しいが、理解できることは、ひとつ。
トレーズが敵であると認識された事だ。
「どうした? イカども。我が相手をしてやろう、後衛に思え」
一方、モユルは降り注ぐ弾丸をルーンソードではじき返し、また身を翻して回避していた。
そこは灼熱。
銃声が重なる度に群れる炎に肌は渇いて痛みを発するほどに熱い。しかしモユルはそういう火には耐性を持っている。相性のいいモユルは余裕の笑顔をかんばせに乗せながら、一瞬の隙で瞳が光った。
両手を手前に、最大限の力を解放するのだ。
「真っ赤なイカめ、纏めてイカ焼きになっちゃえ!!」
轟。モユルの両手から吹き出たのは、極大まで火力を底上げした火炎放射。怯み、足を止めたイカたちは纏めてその炎へと飲み込まれていく。
「あっちは終わりそうだな、ならば我も終わらせる」
イカの炎が吹き荒れていた。
トレーズはその属性攻撃を吸収しながら、イカの一体ずつを丁寧に引き裂いていく。捕食状態へと変化した武器はイカの身体を引き千切るように斬撃を繰り返し、敵が噴射する炎は少しずつ薄れていった。
「何だ、その程度か?」
「思ったより、楽だったかもね!」
敵との相性で、有利を勝ち取れた二人。その攻撃は一瞬にしてイカたちの群れを砕き、骸の海へと還すまでに時間はかからなかった。
大成功
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第3章 ボス戦
『ダークプルティア『ダーク・シュトレン』』
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POW : 集まれ甘き闇の菓子!ダーク・シュトレンレッカー!
戦闘中に食べた【人々の欲望から作り出した菓子】の量と質に応じて【自身のダークティアパワーを増大させ】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 甘き闇に溺れちゃえ!シュトレン・ダークフルス!
【闇に染まった大量のクリーム状特大ビーム】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 甘き闇をあげる!ダーク・グーテンアペティート!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自分の菓子を食べさせる事で怪人や戦闘員】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:すねいる
👑7
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「シズホ・トヒソズマ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
漸く、アイリルは顔のモニターが映した場所へと来ることが出来た。
それで終わりか――と思われたところで、
「ふぁ、ふあああああ、こ、今度は、なにー!?」
アイリルの身体が発光し、動きを止めたのだ。その時、外で足音が鳴る。
「ちょっとちょっと、困るのよねえっ。台本に無い事されちゃったら、ねっ!」
愛らしい声色を持った少女が立っていた。
「そのテレビウム、持って帰らないと怒られちゃうんだからねっ! だから、力尽くで奪い取っちゃうんだから、覚悟してよね!」
ピンクのツインテールを振り回しながら、地団駄を踏む少女。どうやら彼女は敵であることに間違いはなく、アイリル・モニターのことを執拗に狙ってきた敵たちの主犯格であるらしい。
「もういい? そっちから来ないなら、こっちからいくよー!」
***********
第3章となりました。
●ボス戦:ダークプルティア『ダーク・シュトレン』
伝説の戦士『プルティア』の1人、ティア・シュトレンが悪に堕ちた存在、という設定の怪人。
【暗黒面】の構成員で自分で作った菓子で一般人を怪人(集団戦敵)に変えてしまう。
この度は、アイリル・モニターというテレビウムを狙っているようだ。
彼女を撃退するか、またはアイリルの身体の発光が終わるまでアイリルを守る事が、この依頼の内容となります。
●補足
アイリルの身体の発光が終了するまで15分かかります。
それではプレイングをお待ちしております。
***********
竹城・落葉
【POWで判定】
アイリル殿の身体が発光している……?どうやら、暫く時間が掛かりそうだ。しかし、それが収まるのを待つ必要は無い。何故なら、発光が終わった時には、既に、敵は倒されているだろうからな。
我は『極術一閃』を発動。名物竹城を手に、相手を切り伏せるぞ。もし外れても、振るった時の余波で、相手を切りつけよう。【早業】と【2回攻撃】による猛攻撃で、徹底的に切り伏せてやっつけよう。
しかし、アイリル殿も、身体が発光した事で不安がっているかもしれぬ。だから、優しく声かけをしておこう。
「心配するな、我ら猟兵達が護ってしんぜよう」
*アドリブ&共闘、歓迎です
トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ自由
組織があるのは薄々わかっていたが、誰に怒られるのか教えてもらうとしよう、言わなくとも取り込めば記憶は読めるしな
護衛対象と敵の間に陣取りつつ選択UCで装備を強化し、機械腕のグレネード、シスの砲撃で牽制と敵の周囲の菓子の破壊を狙う
現在の護衛対象が気絶判定の可能性もあるのでこちらに飛んでくる菓子があれば自分が触手で掴み体内に取り込む
敵が必殺技を出そうとすれば、UC死神の眼光で一瞬動きを止め、その間にUCバウンドボディで一気に敵に突っ込み、その勢いのまま、カトルでの【鎧砕き】で防御を崩し、黒剣と白剣を合体させた大剣を【怪力】で叩きつける【二回攻撃】を行う
攻撃後は即座に定位置に戻る
以上
●
人の音がぽつんと止んでいる森のなか。
アイリルがぼうっと空を見上げながら沈黙を始めた。その身体は光の帯が重なるように、発光度合いを深めていく。
落葉は、その姿を静かに見つめながら、状況を冷静に判断していた。
「どうやらこの現象が終わらない事には、この事件も終わらないようだな」
しかし。
「その前に。あの敵を倒しているだろうがな」
振り返る落葉。その先には、クッキーを歯で砕いたシュトレンが残酷な程に愛嬌のある表情で、にこっと笑う。
『ていうか。ちょっとちょっと、このダークシュトレンちゃんを小物呼ばわり~?? 聞き捨てならない!!』
ムキーッと身体を強張らせて怒りを主張するオブリビオン、シュトレン。そのピンク色のツインテールを振り回し愛らしさを振り撒きながら、されど瞳は淀む。
『みんな、殺しちゃうんだからね』
シュトレンは乙女のようにマカロンを齧り、そして口の端が楽しそうに上へと向いた。
「くるぞ」
直ぐに察したトレーズ。
落葉とシュトレンの間に身体を挟み込んだトレーズ。刹那、飛んできたのはシュトレンの手近にあった巨木だ。根こそぎ強引に引き千切られたそれが、槍のごとく飛んできたのだ。
森は一瞬揺れた。眠っている鳥たちや、休んでいた動物たちは一斉に逃げ出していく羽音や足音が響く。
『見たことある』
ふと――シュトレンは、トレーズの赤い大きな瞳を忌々しそうに睨んでいた。その意味を、トレーズはすぐに察する。
「覚えていたか」
『消えて、変な攻撃してきて、この私を邪魔したやつ!!!!』
トレーズは、獣の如く飛び込んできたシュトレンを触手で弾いた。そう、トレーズはシュトレンと相対するのは二度目だ。
前回してやられたシュトレンは今此処でのやることよりも、感情的にトレーズを執拗に狙うこととなった。しかしやられるばかりのトレーズでは無い。
シュトレンを弾き、着地した彼女が旋回、再び飛び込んで来る一瞬の隙で、トレーズはカウンターの砲撃を開始。それはシュトレンが恐らく見たことのない技だ。
慌てて防御の姿勢を取ったシュトレン。だがこの戦場、何もトレーズとシュトレンしかいない訳では無い。
「我に任せろ」
元武将の血が滾る。熱くて熱くて沸騰しそうなほどに高ぶった血が、今、解放された。
それまでの落葉とは一変。雰囲気が変わり、別人格が前へと出てきたのだ。
「――――!!」
『な、なに!!?』
シュトレンへと瞬歩で近づき、名物竹城と呼ばれた刀で、一閃。しかし防御の姿勢を貫いていたシュトレンに、その刃で彼女の肌を捕らえる事は出来ない。
『そんななまくら!!』
「鈍らかどうか、身をもって知れ」
『!?』
代わりに剣風が、シュトレンを吹き飛ばした。鎌鼬にも似た所業、両手で風を拒むようにしたシュトレンのその両手が無数の切り傷を発生させながら血が噴き出す。
驚愕するシュトレン。それ以上の言葉が浮かばぬ程に、目を見開いていた。
表情は変わらず、落葉の攻撃は続く。背後で、この戦闘を見つめているであろう――アイリルを想う心は人格が交代しても残し。
「……っ」
「心配するな、我ら猟兵たちが護ってしんぜよう」
『調子の、乗りやがって!!!!』
再度、シュトレンからの攻撃だ。無数のお菓子を放り投げ、恐らくそれは爆発物。無尽蔵に投げられたそれは、広範囲を焼く威力を秘めている。
それをトレーズの触手がバッドの要領ではじき返した。
「お前の攻撃は見切っているのでな」
『~~~~!!!!』
「だがこっちの攻撃は知らないだろう?」
黒剣と白剣をあわせて作った大剣をトレーズは周囲の爆風に揺れる森の中で掲げた。
トレーズの隣、落葉が居合の形で静かに抜刀する機会を狙う。
「運が悪かったな」
『馬鹿にしないで……馬鹿に、するな!!!』
そして、二撃が森を揺らした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
仁科・恭介
※アドリブ、連携歓迎
この姿の敵には(個人的なトラウマで)全力を出さねばならない
だったら、スイッチを入れるしかないね
「そちらの台本は印刷ミスじゃないか」
「こっちの台本にはこう書いてある…悪い魔法少女は悪いダンピールに斬られてしまいました」
POW
瞳を真紅に変える
【携帯食料】を食む
【学習力】でシュトレンを【目立たない】ように観察する
一挙一動も見逃さない
【残像】が連続で出るほどの【ダッシュ】で間合いを詰め勢いそのままに【鎧無視攻撃】を乗せて袈裟懸けに斬る
逃げるなら更に【ダッシュ】で追い付き斬り上げる
一刀一刀に慈しむようにUCも使い力を込める
本命は心臓への一突き
「違う個体だが…せめて楽に送ってあげたい」
亜儀流野・珠
ほう。怒られちゃう…とは誰にだ?
この子を持ち帰るのは何故だ?
連れ去ること自体が目的か?連れ帰って何かするのか?趣味か?
まあ情報は余り引き出せんだろうな!いずれにせよ手出しはさせん!
薙刀「狐の爪」を構えアイリルの前に立つ。こいつには指一本触れさせん!
もちろん守るだけで無くこちらからも行くぞ!
奥義「千珠魂」…俺たち、召喚だ!
「俺たち」の半分くらいはその怪しい菓子を狐火で焼いてしまえ!
どうせ攻撃とか食ってパワーアップとかに使う奴だろそれ!
皆で食う事もできるが…怪しいから食わん方がいいだろう。
で、「俺たち」のもう半分は敵を囲み狐火の集中砲火だ!
炎に強そうには見えんしな!本体の方もこんがり焼いてしまえ!
●
『―――え』
口から零れたように、その言葉がシュトレンから出てきた。
それはボロボロになった姿でもなお、立ち上がったオブリビオンたる彼女からは考えられないような発見である。
いつしか、前にもこのように――いやこんな事が、あったような気がするのだ。
常人ならばか発狂しかねない程の怪我でシュトレンは立ち上がり、そして相対した――彼と。
「その脚でたつのか」
その言葉もまた、デジャヴを感じさせるような言葉だ。
トレーズもそうであったが、また別の戦場でシュトレンと恭介は、一度会っていたのだ。
その事かはわからないが、恭介はシュトレンの姿を見れば、心の奥に引っかかった骨のようにじわりと苦しい思いがこみ上げている。
「そちらの台本は印刷ミスじゃないか。こっちの台本にはこう書いてある……悪い魔法少女は、悪いダンピールに斬られてしまいました、とね」
『……』
その頃。
なんだろうこの雰囲気は――と、亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は状況をただただ、見つめていた。
一度咳払いをして、状況を進める。
「怒られちゃう……とは誰にだ?」
『言う訳が、ないでしょっ』
「この子を持ち帰るのは何故だ? 連れ去ること自体が目的か?」
『質問が多いわねっ』
「連れ帰って何かするのか? 趣味か?」
『私にはそんな趣味無いんだからっっ!!』
「話し合いはできんか、ならばやることは一つよな!!」
どうせ情報は上手く手に入らないとは踏んでいた。やることは単純だ、猟兵はテレビウムを守らなければならない。
その事を忠実に、珠は果たそうと矛先を向けた――薙刀「狐の爪」。背後にアイリルを置いて、指一本触れさせまいと。
「そっちから来ないならば、こっちから行くぞ!!」
珠の宣言と同時に、シュトレンは再び構えた。
甘いお菓子の群れが彼女を守るように、舞う。そのオブリビオンの行動を、一挙手一投足観察するように恭介は目を見開いた。その瞳は、じわりじわりと深紅の眼光を帯びていく。
刹那、珠は己の分身を発生させた。攻撃をせんと指を動かそうとしたシュトレンを取り囲むようにして、俺たち――と呼ばれた珠の分身は各々動き始める。
「――焼け!!」
珠の指ぱっちんと共に、半数の「俺たち」は、舞っているお菓子を燃やした。だがシュトレンも黙って燃やされるのを見ているだけではない。
強化されたその身体を使い、当たりを引くまで攻撃するような形で、珠の分身を引き裂き、貫き、数を減らしていく。
「どうせパワーアップ! とか言って食べたら強化されるお菓子だろう!」
『う、うるさーい!!』
滅茶苦茶見抜かれていた。
ならばと次の手。砲撃可能なほど大きなランチャーをどこからか取り出したシュトレンは、その焦点を恭介へと合わせた。
『皆纏めて、いなくなーれ!』
しかしランチャーは半分に真っ二つで斬れた。支えがない先っぽが地面にごとりと落ち、シュトレンは目を丸くした。
風が通過した――と思ったが、残像が出来るほどの速さで通過した恭介が、彼女の武器を叩き切ったのだ。
『――そんなっ』
瞬時、珠が再び指を鳴らす。
「俺たち」が一斉に指先に込めた炎の気を解放――リンチにも似たような形になっているが、シュトレンを四方八方から焼き尽くすのだ。
それをお菓子の防壁で身を護ったシュトレン。しかしもうその身体は焦げついていて、珠の火力の高さが伺える。
『くっ、……くぅ、またしても、こんな奴らにこの、ダークシュトレンちゃんが負けるなんて……!』
背中を向けた敵に、勝利の女神は微笑まない。
「違う個体だが……せめて楽に送ってあげたい」
何時の間にシュトレンを追い越していたのか、シュトレンが奔る先に恭介が立っていた。
二人は、交差する。
シュトレンは逃げまいと走った先で、その心臓は恭介の刃に貫かれていたが故に、――戦闘不能、その身体は霧となり蒸発した。
直後であった、アイリルの身体の発光が止んでいく。
「ぁわ、あわわ、ありがとう、なんだか生まれ変わったような、気分だよ……たぶん、ガクッ」
――システム・フラワーズより緊急救援要請。
――全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり。
――テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵