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変身ヒロインが負けた街で

#ヒーローズアース

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#ヒーローズアース


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●戸惑うたまご
 少女は1人で着替えていた。水泳の授業の片付けがあったため、みんなより戻りが遅くなったのである。
「ほんとなんだろうこのあざ…これじゃあまるでトランプの…ううん。そんな訳ないよね。」
 鏡にお尻を映してみる…しかし、やはりこれは…。
 そんなことを考えていると、何やら粘つくような視線を背後に感じた…。
 またこの感覚…気のせいだろうか?
 怖くなった少女は着替えを早々に済ませると髪も乾かさずに更衣室を飛び出す。
 だれか…とにかく人の多いところへ行きたい。と、更衣室を出てしばらく走ったところで、体育教師と出くわした。思えば片付けも彼から頼まれたものであったが…。
「先生、あの、誰かが、更衣室を覗いてたかもしれなくって…!私の気のせいかもしれないんですけど…。」
 少女は教師に助けを求める。
「大丈夫、気のせいなんかじゃないよ。落ち着いて。もう一度先生によく見せてみなさい。」
 先生の声は優しかった。それを聞いた少女も冷静さを取り戻し…。
「え?」
 彼は今何と言っていたか。
「大丈夫、痛くしないからさ。」
 ファサッ…。
 銀閃の走るが早いか、スカートが、下着が舞い落ち、あざのあった部分があらわになった。

●ヴィランより先に見つけろ
「みなさん、大変です。その…マギカルのみなさんが全滅しました…。」
 最近になってグリモアの力に覚醒したばかりの猟兵、丹羽・真菜(おじさんオンリー霊媒体質・f16135)は絞り出すような声で言った。
 マギア・カルテット、通称マギカルは、いわゆる変身ヒロイン。元は女性に悪事を働くヴィランを懲らしめる存在、いわば女性の味方として知られていた。ところが、近頃、ヒーローの失踪が相次いでいることもあって急激に知名度が上がり、街の守護者としての立場を確立しつつあった。厳密にいえば、マギ・ハート、マギ・ダイヤ、マギ・クローバー、マギ・スペードからなる無印のマギカル、マギ・エース、マギ・ジャック、マギ・クイーン、マギ・キングからなるマギカルNA(New Age)の2組8名の存在が知られていたが、皆まとめてマギカルと呼ぶのが通例になっていた。
「マギカルの正体は、本人たちを除いて基本は誰も知らなかったんです。だから、昨今相次ぐ闇討ち事件の標的にもなりませんでした。ですが、新米だったマギ・ジャックさんがヴィランの手に落ちたのを皮切りに、メンバー全員の素性がばれてしまったんです。変身前を狙われたみなさんは戦わずして敗北し…マギ・スペードさん、マギ・エースさん、マギ・ジャックさんは遺体で発見されました。他のみなさんは生死不明です。」
 真菜は新聞記事のコピーを取り出すと、猟兵たちに配った。遺体で発見された3人は身ぐるみ剥がされた状態で、致命傷以外に目立った外傷は無かったが、ある種の拷問が行われた形跡があるという。
「彼女らのご家族友人を気遣って記事には書かれていませんが…いえ、この話はよしましょう。」
 そう言った真菜の顔色は優れない。
「さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回、みなさんにお願いしたいのは、潜入先の高校での捜索と護衛です。実はこの方を見付けて欲しいんですが…男性のみなさんはあんまりじっと見ないであげてくださいね?」
 真菜が取り出したスマートフォンの画面には、シャワーを浴びる黒髪少女の写真が映されていた。後ろから撮影されているので顔は見えないが…。
「これはとある学校の部室棟で撮影されたものです。多分、仲間内でふざけて撮ったものが何らかの理由で流出したんだと思われますが…注意すべきはお尻の辺りです。確認できるでしょうか?」
 見れば少女のお尻の右側辺りに小さな「A」と「スペード」のマークが並んでいた。
「タトゥーではありません。これは資質の刻印と呼ばれるものでして…遺体で発見された3人の身体にもあったものです。その名の通り、伝説の魔法戦士になりうる資質を持った少女の身体に現れます。刻印を持った少女が妖精さんと契約することでマギカルが誕生するわけですね。この刻印、実は宿主が成人すると次の宿主へ移動することが知られていたのですが、今回の事件を機に、宿主の死亡でも移動が起こることが発覚しました。」
 真菜は、画面を暗くしてスマートフォンをバッグにしまう。
「先程の黒髪の女の子より前にも『J』の刻印、すなわちマギ・ジャックの資質を持つ女の子が発見されていたみたいなんです。残念ながら、彼女はいち早く身元を突き止めたヴィランに捕まってしまったのですが…。」
 せっかくマギカルのメンバーを始末したというのに、次の有資格者が現れてしまえば骨折り損である。ヴィラン側としても、彼女らが妖精と契約する前に何としても身柄を押さえておきたかったのだろう。
「先程の写真に間違いがなければ、彼女はマギ・スペードとマギ・エース、双方の資質を持っていることになります。妖精さんと契約すれば強大な戦士になるのは間違いありません。なので、ヴィランたちも血眼になって探しています。」
 逆に言えば、その少女を守りきることができれば、彼女が対ヴィランの切り札的存在になることも期待できる。
「今回みなさんに潜入していただくのはいわゆるインターナショナルハイスクールの一種ですが…はい、そうです。先ほどの写真が撮られた学校ですね。外国籍の学生が大半を占める中、日本人もそこそこ通っています。そこへ『特定班』を自称するヴィランたちが生徒や先生に成り替わって潜入し、隠密裏に調査を進めているみたいですね。彼らの中にはこじらせたマギカルファン…というんでしょうか。不埒な輩もずいぶん混じっています。そして、危ないのはずばり、黒髪の女の子ですね。校内に潜むヴィランたちを排除しつつ、黒髪の女の子を探し出し、資質の刻印の持ち主かどうかを確かめてください。先にヴィラン側に見つかってしまえば、彼女がひどい目に遭うのは目に見えていますので…ただ、ヴィランたちがヒーローになる可能性もゼロではありません。うっかり殺害…というような事態は避けてくださいね。」
 言い終えると、テレポートの準備にかかる真菜。
「どうかみなさん、ヴィランの企みを阻止して、未来のヒロインを守ってください。」


風見鶏肉
 風見鶏肉です。

 ヒーローたちが闇討ちされ、頼みの綱の変身ヒロインたちも敗北した街でヴィランと戦っていただきます。
 微妙にシリアス寄りのシナリオです。

●マギア・カルテットについて
 マギア・カルテットは「【妖精スートの協力で資質の刻印に宿った魔力】に覚醒して【伝説の少女魔法戦士『マギア・カルテット』】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。」というユーベルコードで戦うヒーローです。
 分類するならスーパーヒーロー×スピリットヒーロー、種族は資質の刻印や妖精との契約で力を得たある種の強化人間にあたります。

 続いて、各章の概要と補足事項は以下の通りです。

●第一章
 国際色の強い高校に潜入、ヴィランを排除しつつ、彼らより先にマギカルの資質を持った女の子を探していただきます。
 スクールカースト意識が強い学校のようです。
 校内は英語が共通語ですが、猟兵の能力で問題なく意思疎通できます。
 捜索と敵の排除が主目的なので、第一章の段階で見付けた黒髪の少女は自動的に守られているものとします。

●第二章
 かつてのマギカルに恨みを持つヴィラン達が街へ解き放たれます。狙いは刻印の持ち主ですが、放っておけば一般人にも被害が出ます。
 女性の敵も含まれているので気を付けましょう。
 展開次第では、第一章で遭遇した黒髪少女全員が標的になります。その場合は、1人につき1人まで指定して守ることが出来ます。
 第一章で刻印の持ち主が見つかっていない場合は大ピンチです。探しながら戦うこともできますが、その場合は、他の少女を守りながらの戦闘ができません。
 第二章で見付けた少女は、見付けた方々が守っているものと判断します。

●第三章
 事件の黒幕が姿を現します。
 第二章までに刻印の持ち主が見つからなかった場合はまず助けられません。

 例え刻印の持ち主が捕まろうとも、条件さえ満たせば次の章に進みます。
 メタなことを言えば、黒幕さえ倒せば、いつか新しいヒーローが補充されますので一応ご安心ください。

●リプレイ傾向
 今回は敵が敵なので、プレイング内容によってはお色気展開にも巻き込まれます。あまり過激なものはマスタリングの対象となりますが。
 プレイングに【シリアス】と記載があれば、そうした展開を確実に避けられるでしょう。

●注意
 プレイングの受け付けは、冒頭のPLキャラなしリプレイの執筆以降となります。
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第1章 冒険 『ハイスクール・カーストを攻略せよ』

POW   :    ジョックス(体育会系主流派)として自分を認めさせ、頂点からハイスクールを探る

SPD   :    スクールカーストの外部で器用に立ち回り、俯瞰的な視点でハイスクールを探る

WIZ   :    ナード(文化系非主流派)として潜入し、最底辺からハイスクールを探る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「超かわいかったよなー。」
 牢屋の外で聞こえる下卑た笑い声に、彼女…飯嶋・彩奈は眉根を寄せた。
 やや明るめの茶色髪をぺっとりと顔に貼り付け、虚ろな目で壁を見つめている。
「そそ。声まで可愛かったし…あー、もっかい鬼ごっこしてくんねーかなー…。」
 聞きたくない。
 どうして私がこんな目に…。
 ぐったりとして身体を起こす気力もなかった。
 どうして…。
 あんな印が現れなければ…あんな印…マギカルになる資格なんて欲しくなかった。
 彩奈の胸元には、いつからか『J』の刻印があった。服を着ればぎりぎり隠れるくらいの位置。
 あの日から、胸元の少しだけ空いた勝負服が着られなくなった。お気に入りだったのに…。
 タトゥーと間違われるから絆創膏で隠さないとプールや温泉にも行けない。どうしたの?虫刺され?キスマーク?…うるさいよ。
 訳の分からない連中に追い回されるようにもなった…。
 刻印を指でそっとなぞる…まだジンジンと痛んだ。
 捕まった彩奈は、刻印の上にピエロの焼印を押されて…それで…。
 あの焼印を押すと、刻印が汚染されるらしい。
 よかった。
 マギ・ジャックの資格なんて欲しくなかったし。
 マギ・ジャックになりたくなんか…。
 ヒーローがいるなら助けてよ。
 他の街のヒーローでも良いから。
 ここから出して。
 私に服を着せて。
「そうそう、あのスートって妖精いただろ?あいつも始末したってよ。正確には致命傷喰らって行方をくらましたってことらしいけど…。」
 あれから随分経つのに、外の男達はまだ雑談を続けているようだった…。
備傘・剱
ヒーローの刻印が勝手に刻まれる、ね
幸運なのか不運なのか…
だが、このままだったら、間違いなく不幸な結果になるって奴だな

俺は出入りの業者に扮して敵の排除に勤しむとするか
ま、なんだ、殺さない様にって事だから、力の差を見せ付けて、恐怖を与えてやれば、もう近づくこともないだろうぜ
マヒ攻撃で動けなくしてから、しかるべき所に突き出すのもありだろう

で、戦士探しは遊戯守護者召喚で呼び出したマスコットに任せるとするか
こいつなら、多少警戒はされるだろうが…
俺よりは少女受けが良いと思うし

目的の痣を持つ奴を見つけたら、知らせる様に言いつけておく
…闘う意味も解らずに死なせるってのはちょいと、な

アドリブ、絡み、何でもいいぜ



「ヒーローの刻印が勝手に刻まれる、ね。幸運なのか不運なのか…。」
出入りの業者に扮して校内を偵察する備傘・剱(絶路・f01759)は独り言を言う。1つだけ分かっているのは、このままいけば、間違いなく不幸な結果が待っているということだった。しかしながら、男である自分が積極的に刻印の持ち主探しをすれば、女生徒に警戒されてしまうだろう。
「とりあえず、俺は敵の排除に勤しむとするか。」
 いつの間にか、剱の周囲にはいくつかの気配が迫っている。隠し切れなかったか?いや、むしろそれだけの勘を持った手練れがヴィラン側にもいるということだった。
 刹那、投擲された手裏剣を短刀で弾く…これは陽動だ。一気に距離を詰めてきたヴィランに足をかけて床へ叩きつける。
「で、次は2人掛かりか。」
 背後の敵に裏拳を叩き込んだ。前からの刺突はガントレットで受け流し…そのまま手を取って背後に投げつけた。
「ま、なんだ、殺さない様にって事だから、感謝すると良いぜ?」
 然るべき場所に突き出すべく、『特定班』のヴィランを手早く拘束しながら、剱は遊戯守護者召喚で呼び出したマスコットのことを思った。あいつは刻印の持ち主を捜索すべく、今も校内をうろついていることだろう。上手いことやっているだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

フェイルシア・インパーサ
【アレンジ歓迎いたします】
この世界を支える未来の戦士、なんとしても守りますわ!

【捜索手段:POW】
やはりヒロインは気高い心を持った少女が選ばれることでしょう
ジョックス、ダンス部として潜入し彼女達に一目置かれるようになりましょうか
【咲き乱れる花の舞踏】で私が持てる最大限の【ダンス】と【存在感】を披露します
その後上流階級の方々に溶け込み…そうですわね、噂好きそうな生徒達からお話を伺いますわ
カースト上位にもなると身体的特徴は一際目立つはずです

もし該当者がいないのであれば、その旨他の猟兵達に共有いたしましょう

インパーサ家の跡取として恥じぬよう全力を尽くします



 ユーベルコード『咲き乱れる花の舞踏』を駆使し、持てる最大限のダンスと存在感を披露したフェイルシア・インパーサ(騎士姫の造花・f04276)は、喝采に包まれていた。やはり気高い心を持った少女こそ資質を与えられるはず。彼女は校内カーストの高い人々から情報を得ることにしたのだった。
 ダンス部の一員として学校に潜入したフェイルシアは、校内における自分の立ち位置を確固たるものにしつつあった。こういう学校である。ハイカーストに身を置くことが出来れば、何がしかの手がかりを得られるはずだ。
 ヒーローズアースを支える未来の戦士をなんとしても守らなければならない。そう意気込むフェイルシアは、噂好きそうな生徒を選んで情報収集にあたった。インパーサ家の跡取りとして、家名に泥を塗るような働きは出来ない。所作受け答えの1つをとっても、彼女からはそうした意気込みが感じられるようだった。
「なるほど。黒髪を持った女生徒で、かつ運動部で際立った成績を残しているのは4人…と。差し支えなければ彼女達の名前を教えていただけますか?」
 インターナショナルハイスクールでカースト上位に位置する者といえば、在籍者率から言っても外国籍の生徒になる可能性は高い。黒髪という身体的特徴は一際目立つはずだった。
「玲さんと綾乃さん、スミンさんにテンヨさんですね。これは、皆さんにお伝えする必要があるかもしれませんわ。」

成功 🔵​🔵​🔴​

時雨・零士
POW

とりあえず、学生として潜入するか…少し年上だが、まぁ、二十前半だし行けるか?
しかし、俺はスクールカーストって馴染みがないが…洋画とかだと定番だな。日本でもあるトコにはあるみたいだが…。

一般人逸脱しない範囲で手加減し【怪力、早業、ダッシュ、ジャンプ】等を活かして各種スポーツで活躍。スポーツ万能の男子生徒として情報を収集する。
資質がある生徒に刻印が宿るっていうしな。男子の情報網から「正義感が強い」または「優しい」と評判の黒髪の女生徒を探して接触するぜ。ついでに、周囲に不振な人物や視線がないか確認。
怪しい奴はマークし、ヴィランなら「変身」し、【アクセルフォーム】で排除し守るぜ。

※アドリブ歓迎



「…少し年上だが、まぁ、二十前半だし行けるか?」
 時雨・零士(仮面ライダーデオルム・f04112)の心配はしかし、杞憂に終わった。学生とはいえ、高校生ともなると外国籍の生徒たちは身長、体格ともに大人お顔負けであった。
 そんな中、順調に自身のスクールカーストを瞬く間に高めていった零士。一般人の域を逸脱しないよう手加減しつつ各種競技で活躍、スポーツ万能の男子生徒として名を馳せた彼は、その名声を笠に調査を進めていった。
「黒髪の女子って言われてなんか心当たりあるか?正義感が強かったり、優しかったり、そういう子がいないかと思ってな。」
 男子生徒を主なターゲットとして聞き込みを続けた結果、正義感が強い人物として、複数名から1人の少女の名が挙がった。
「沙織っつーのかその子は。正直、覗き見とかはあれなんだが、接触してみる必要はありそうだな…でも、その前に。」
 黒髪の少女を探し回る零士の存在にヴィラン陣営が感づいたようだった。
「潜入してるにしては、あんたらちょっと怪しすぎるぜ?」
 そう吐き捨てると、零士は『アクセルフォーム』に変身するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナナシ・ナナイ
SPD/わいはBADBOYとしてそこらをぶらつきながら黒髪の子とその近くの怪しい奴を探していくで。『特定班』はぶちのめすは良いとして、お尻の刻印なんてどうやって見つければいいんや…、──土下座すればお尻みせてくれへんかな…?(【コミュ力】、【言いくるめ】)



 ナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)は、黒髪美少女に土下座していた。
「後生や!あんたのお尻見せてくれ!」
 黒髪の女子生徒…沙織はその気迫に押されつつも首を縦には振らない。当たり前である。
「事情は詳しく言えんけどな、今、あんたのお尻が狙われてるんや。あざの有り無しだけでも確認させてくれへんか?」
 沙織は思わず後ずさる…どん引きであった。
「お尻のあざ…蒙古斑とかそういうことを言ってるの?」
 ナナシは一瞬ぽかんとする。しかし、初めて会話のキャッチボールが成立したのだ。ここで一気に畳み掛けるしかない。
「せ、せや、蒙古斑!それで良いから見せてく…ぐぇあ!?」
 瞬間、ナナシの頬に強烈な痛みが走る。グーパンチであった。
「さ、さいてー…。」
 ナナシを置いて走り去ろうとする沙織…しかし。
「きゃっ!?」
 突然、スカートを押さえて立ち止まるのであった。その傍らには…一見、生徒に見える男性が沙織のショーツを持って立っている。
「うん、なかなか趣味が良いね。」
 満足げに匂いをかぐ彼は恐らくヴィラン。間違いなく、これはいろんな意味で沙織のピンチだった。腹を決めたナナシは。大きく前傾姿勢をとって駆け出し…ずっこけた。
 おっとっとっと…しかし、不測の事態に対応しかねたヴィランの鳩尾にナナシの頭がめり込み…そこで、不本意ながら勝敗は決した。
「ほんと意味分かんないけど、あんたが私のこと何かから助けようとしてくれてるっていうのだけは分かったわ…ありがと。」
 気絶したヴィランの手からショーツを取り返した沙織は駆け足でその場を後にする…しかし、そこで神風が吹いた。捲れ上がるスカート…ナナシの目は沙織のお尻に紛れもないあざを確認した。蒙古斑を。
「見た?」
 振り返る沙織。ナナシは本日二回目のグーパンチを喰らうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アレク・アドレーヌ
【選択:SPD】
まぁヒーローであれ年端もいかぬ子供に戦わせるのもどうかとは思うがな…
とちょっと反社会的な意見が出るがその上であえて戦っていたというなら相当な覚悟があるのだろうが…それでも否定意見ってのは出るわな。

話はずれるが見つけて保護しろというなら探すが…容姿的に学校に入りずらいというかまず不審者扱いされかねんので外部を利用して俯瞰的な視点から探りを入れることにしよう…

とはいえ資格の刻印がそんな目に付くところに出てるわけねぇからそれっぽいと思しき情報をかき集めておくのが一番かね
(アドリブ歓迎



「まぁヒーローであれ年端もいかぬ子供に戦わせるのもどうかとは思うがな…。」
 否定的な意見が出るのを承知した上で敢えて戦っていたというなら、彼女たちは少女ながら相当な覚悟の持ち主だったといえるだろう。それでも、アレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)は否定的な見方を拭い去ることが出来なかった。
「とはいえ、資質の刻印がそんな目に付くところに出てるわけねぇからな。」
 容姿的に学校に入りづらいというか、不審者扱いされかねないというか…ましてや、女生徒のお尻に付いたあざを見るなどできようはずがない。そう考えたアレクは、敢えて校舎に入らず、外から学校を探ることにした。
「それにしても…ヴィランにも同じような悩みを抱えたやつがいるとはな。」
 ため息をつきつつ、床に転がった簀巻きのヴィランを見つめる。アレクが最寄りビルの屋上に来たところ、双眼鏡を手に、彼が張り込みをしていたのだった。
「校門を通った生徒の内、黒髪だった女生徒は少なくとも7人か。もっとも、俺は最初から見てたわけではないし、今日たまたま欠席の生徒がいないとも限らない。」
 彼は『特定班』のヴィランから奪い取った双眼鏡を手に、引き続き校門や校庭の観察を続けるのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

フレミア・レイブラッド
学生として潜入。
【魅了の魔眼・快】【誘惑、催眠術】魅惑のフェロモンを使って女子生徒達を魅了。【礼儀作法】等も使って普通に男子の人気も得て、一時的にクイーンとして校内に君臨するわ。
まぁ、君臨してどうするわけでもないけど上位にいた方が情報入りやすそうだし。
女子のネットワークから黒髪の女子生徒をピックアップし、活発そうな子等、何人か目星をつけて接触。可能であれば【魅了の魔眼・快】で虜にして刻印が無いか確認させて貰おうかしら♪
勿論、周囲にヴィランの目が無いか確認した上でね。もし仮にカメラ等で覗かれてても自分の身体で刻印は見えない様に隠し、女子同士でふざけてる風にしか見えない様にするわ

アドリブ、絡み歓迎



「フレミアさま、よろしければ本日の帰りはお宅までお送りしましょうか?」
「いえ、それなら僕が…。」
 フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は、複数の男性に言い寄られていた。
「ちょっと男どもはすっこんでなさい?フレミアさまは私たちとショッピングに行くんだから。」
 後から割り込んできた女性陣が男子生徒たちをしっしと追い払い、そんなことを言う。
「そんな邪険にするものじゃないわ。意地悪な子は嫌いよ?」
 フレミアはからかうように女子生徒を諭す。魔眼の力をはじめ、様々なスキルを駆使して、彼女は一時的にクイーンのような立場を確立しつつあった。
「それに…ごめんなさいね。今日は先約が入ってるの。」
 そう言った彼女の表情は、どこかいたずらっ子のようにうきうきとしていた。
 舞台は移って部室棟。そこには下着姿の黒髪少女2人が控えていた。
「あぁん、フレミアさまぁ…。」
 魔眼の力で完全にフレミアの虜となったらしい2人、玲と綾乃は、同じく下着姿となった彼女の身体にしなだれかかった。ヴィランらしい気配や視線は感じない。ただ、この場所に隠しカメラの類がないとも限らなかった。2人のお尻部分をフレミアはそっと自分の身体で隠す…ただ、もしもカメラがあったとすれば自分の身体が見られてしまう…。カメラの向こうにいる男たちの目つきを想像をすると不覚にも身体が熱くなるが、今は刻印の有無を確認すべき時である。フレミアは2人の下着をゆっくりとずり下げる…。
「あら、あなたたちのお尻には付いてないのね?」

成功 🔵​🔵​🔴​

胡蝶花・空木
●心情
妖精の力でヒーローに覚醒
割りとある話なのかしら、こういうのは
ちょっと他人事と思えないわね


ともあれ、相手は少しやり過ぎね
ヒーローとして過剰な暴力は避けてるけど、場合によっては……

●行動

POW

コスチュームは鞄に隠して、運動部の生徒として潜入するわ

ターゲットは学校内でシャワーつかってるし、運動部の練習のあとでシャワー室に紛れ込んでそれとなくチェックしましょう

……今さらだけど、私も黒髪なのよね
場合によってはこっちにヴィランが釣れるかしら
さすがに裸を見られて平気な神経はしてないし、ふざけたヴィランが居たらその場でユーベルコードを発動して気絶してもらいましょう

ジョーカーを引いたと思って諦めなさい



「妖精の力でヒーローに覚醒…割りとある話なのかしら、こういうのは。」
 我が身を振り返ってみれば決して他人事ではない。ばれないよう運動部の生徒に成りすましながらも、胡蝶花・空木(ウィンターサイレンス・f16597)は、自分と遠からぬ境遇の少女たちを襲った一連の事件に憤りが隠せないようだった。どう考えても敵方の仕打ちはやり過ぎである。
 いつもの戦闘用コスチュームは鞄の中に隠してあった。練習の後に順番待ちのシャワー室へ紛れ込んだ空木は簡単に周囲を確認する。
「現時点で黒髪少女なし…あ、私か。」
 そう、よくあることではあるが、勘定に入っていなかっただけで、自分もまた黒髪の少女であった。途端に高まる緊張…一応、ちらちらと黒髪でない少女にも視線を走らせていたが…刻印をお尻に持つ少女など見当たらなかった。そんなことをしている内に自分の番。
 努めて冷静に振舞ってみるものの、今度は自分が誰かに見られているような気がして手先が震える。息が乱れる…肌も熱い。変に意識してはだめだ…と。
「まさかほんとにいるとはね。」
 カメレオンのように巧妙に擬態してはいるが、いつの間やら背後には何者かの姿があった。空木は周囲に聞こえないよう声を低く、そして、震えないよう意識して彼に伝える。
「私だって、さすがに裸を見られて平気な神経はしてないし、この場で気絶してもらうわ。ジョーカーを引いたと思って諦めなさい?」

成功 🔵​🔵​🔴​

ルーナ・セリオン
ヒントは黒髪の女の子……シャワーを浴びるなら運動部なのかな?
【情報収集】で運動部の女の子に当たりをつけて、後は手当たり次第で行こうか。

そうと決まれば法に触れない程度に身体に触れていくとしよう。
やや反則気味ではあるがガジェッティアや【メカニック】としての腕で服を透視するガジェットも作ってみようか。
確かこういう事は社会通念というものが許さないんだったね、なら新手の健康器具とかその手の言い訳も立てつつ安全性は自分で実証しよう。
【医術】と【言いくるめ】の出番だ。
邪魔しに来るであろうヴィランはガジェットに備え付けた戦闘用機能で撃退だ、女子の服を透視したい愚かな男子学生達も味方にできるとより盤石だろうね。



「これは医療行為だ。疑問に思うのは無理もないが、つまり、既存の常識で理解できないこそが最新鋭技術の証ともいえる。」
 何度目になるだろうか、ルーナ・セリオン(機械仕掛けの探求存在・f13441)は、女生徒にそう伝えた。黒髪の女の子が1つのキーワード。部室棟でシャワーを浴びていたのなら運動部の可能性が俄然高まってくる。怪しまれずに刻印の持ち主を探すなら、新型健康器具を引っさげたスポーツドクターにでも成りすませばいい。協力すればいい思いをさせてやると垂らし込まれた男子生徒たちは、次々に女生徒を連れてきた。
「ワタシは黒髪の少女を…そう言ったはずなんだが。」
 ガジェットによる透視…それが彼らの餌だったが、彼らの好みが黒髪の女生徒に限られないのが悩みどころ。また、黒髪の女生徒を恣意的に連れてくるにせよ、健康器具のお試しをうたっている以上、友人の同行もまた妨げられなかった。
「チアリーディング部のテンヨ、バスケットボール部のスミンは白。バドミントン部の明日香には呼び込み段階で逃げられた、と。…で、キミたちの目的はなんだい?どうやらこの健康器具でもマッサージでもなさそうだね?」
 黒髪少女に狙いを定めた呼び込みに感づいたのか、ヴィランと思しき者たちがルーナのもとへ詰め掛けてきた。
「仕方ない。この健康器具の戦闘モードを披露する機会が来てしまったようだ。」

苦戦 🔵​🔴​🔴​

相馬・雷光
変身ヒロインねー
私も小さい頃はアニメで見て憧れたわ

転校生として潜入
極力目立たないようにしてターゲットを探すわ
部室棟でシャワー浴びてるってことは運動部でしょうね
髪の長さを見て当たりをつけて……肌の色で人種も絞れないかしら?
あとは胸やお尻の大きさで……くっ、結構大きめ……

こっそり後をつけて、一人になった時に話しかける
件のシャワー室とか都合がいいかも?
マギカルの資質が【黒い髪の少女】に移動したこと
それを知ったヴィランが探し回っていること
私はその子を守るために派遣されたエージェントであること
を説明するわ
お尻の右辺りに見せて欲しいんだけど……

ヴィランが襲ってきたら絞め落とす(気絶攻撃)わ!



「変身ヒロインねー、私も小さい頃はアニメで見て憧れたわ。」
 小声で呟く相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)は、転校生の振りをしつつ、目立たないよう運動部の活動範囲内をぶらついていた。例の写真の子はどこに…髪の長さや肌の色で当たりが付けられるかもしれない。確か肌は透けるように白かった。おそらく白人系か東洋系の中でもかなり色白な部類のはずだ。
「髪の長さはあんな感じね。あとはお尻の形とかも似てるわ。胸は写っていなかったけれど…くっ、結構大きめ……。」
 体型、容姿を見る限りでは条件に合致しそうな女生徒。バドミントン部のようだが…雷光は、こっそり後をつけて、一人になった時に話しかけることにした。
「あの、何でしょうか…?」
 備品庫に羽を取りに行った黒髪少女、明日香に雷光が詰め寄る。
「マギカルの件は知ってるわね?その件でちょっと話があるんだけど…。」
 そこからは、信用を勝ち取るため、矢継ぎ早に様々なことを説明した。マギカルのメンバーが殺害されて刻印が黒い髪の少女に移動したこと、それを知ったヴィランが探し回っていること、自分は彼女を守るために派遣されたエージェントであること…その間、明日香は目を白黒させながら雷光の話を聞いていた。
「で、お尻の右辺りを見せて欲しいんだけど……。」
 雷光は言うが、明日香は顔を真っ赤に染めつつ。
「あ、あの、私、そういうのないので!お、お尻とか…。」
 取りに来たはずの新品の羽根をその場に残し、彼女は走って来た道を引き返していった。
「やっぱり簡単にはいかないわね。」
 ため息をつくと、明日香を追って動きを見せたヴィランの意識を刈り取るべく、雷光もまた駆け出すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
既に犠牲者も出ている状況、なんとかしないとね。

街がこんな状況だと、資質の刻印を得ても困るよね。
刻印に気づいていたら持ち主は隠そうとするだろうし、思っているより探すのは大変そうだね。

私は黒髪だし、囮になってみるよ。

ヴィラン達も刻印がお尻にあるのを知ってるなら、裸になる場所で探しているはず。
写真も部室棟で撮られていたし、転校生として運動部に入部してシャワーを使用してみるね。
入部する部活は……チアリーディング部にしよう、何かカースト上位のイメージあるよね。

シャワーを使用すればヴィランに裸を見られることになるけど我慢するよ。
ヴィランを誘き寄せれたら、返り討ちにして情報を得る。排除もできて一石二鳥だね。



「何かあったら気軽に頼ってくれて良いから。」
 そう言って黒髪のクールビューティー、テンヨは青葉・まどか(玄鳥・f06729)に微笑んだ。転校生としてチアリーディング部に入部したまどかに対し、彼女は実に親切に接してくれた。同じ東洋系の少女だというシンパシーもあるのだろう。なんでも、日本語、中国語、英語のトリリンガルらしい。
「既に犠牲者も出ている状況、なんとかしないとね。街がこんな状況だと、資質の刻印を得ても困るよ。」
 刻印とその意味に気づいていたら持ち主は隠そうとするだろうし、思っているより探すのは難航しそうだった。彼女…チアリーディング部で一目も二目も置かれるテンヨだって危険な目に遭うかもしれない。
「気乗りはしないけど…試してみる価値はあるかな。」
 同じ黒髪の持ち主であるところのまどかは、自分を囮にしてみることにした。シャワールームで服を脱ぎ、あの写真の様子を思い浮かべる。もし、自分に刻印があったとしたらどうするか…まどかは右のお尻のあたりを殊更に隠しながら身体を洗う。もしも『特定班』とやらのヴィランが見ていたら…もう片方の手で胸を隠したい気持ちに駆られるが、それでは身体が洗えない。
 効果はてき面だった。服を着て、人気のない場所へ向かったまどかは、複数人のヴィランに囲まれたのだった。
「いらっしゃい。知ってること、洗いざらい吐いて貰うからね?」

成功 🔵​🔵​🔴​

月宮・ユイ
持ち主が亡くなると次に移る刻印……ですか
代償を必要とする力といい、ちょっと考え物の力ですね。
とはいえ、すでに刻印が宿っているのなら周りの被害含め対処しなければなりませんね。

[宣誓刻印]”迷彩”施し見えない様に
<機能強化>”学習力”で常時行動最適化
”早業”得意とする身体能力や身に施した”誘惑の呪詛、コミュ力”にて学校に溶け込む
”視力・聞き耳・第六感”等強化した感覚も駆使し調査
同じ女性同士シャワー室や更衣室で確認させて貰いましょう。
併せ黒髪少女の自身を囮に敵を”おびき寄せ”
”催眠術”浸透させつつ”生命力吸収の呪詛でだまし討ち”無力化、
敵の排除と敵側の”情報収集”

※絡みアドリブも歓迎。ご自由にどうぞ



「持ち主が亡くなると次に移る刻印……ですか。代償を必要とする力といい、ちょっと考え物の力ですね。」
 月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)はぽつりと言って、校内に溶け込むべく活動を始めた。すでに刻印が宿っているのなら周りの被害含め、早急に対処しなければならない。彼女の持つ技能は非常に多岐にわたり、殊こうした潜入調査においては抜群の効力を発揮した。
「なるほど。ここをよく使う女生徒は綾乃、玲、スミン、テンヨ、明日香の5名というわけですか。」
 シャワールームで自らを迷彩しつつ、これまでの聞き込みから得られた情報を総括するユイ。部活終わりともなると、多くの生徒達で賑わっていた。今日は今まで見ているだけで2人の黒髪少女がシャワーを浴びに来たが…その2人に刻印は確認できない。ユニフォームを見る限り、チアリーディング部にバスケットボール部に間違いなさそうだが。
「なかなか骨を折ることになりそうです。追々みんなの顔と名前も一致させないと。さて…ん?」
 明らかに不審な動きを見せた女生徒がいた。黒髪で、バドミントンラケットを持っている。部活で汗をかいているはずの彼女はシャワーを浴びようとして服を脱ぎかけたと思うと、思い直したように服を着なおして、シャワールームを出て行ってしまった。
「あの子の名前は…そう、明日香って言うんですか。」
 そばにいた生徒に確認すると、今度は自分を囮にすべく、服を脱いでシャワーへ向かうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

秋月・信子
・SPD
私が通っていたミッション系の学校とまた違ってるんですね…
姿は瓜二つですけど性格は真逆な二重身の「姉さん」と一緒に双子の姉妹を装って潜入してみます
姉さんが言うには、私達はスクールカーストの外にいるバッドガール(不良)とフローター(不思議ちゃん)だそうで…確かに姉さんはスケ番っぽいですもんね
『あら、褒め言葉ねそれ。何人か札付きのワルをシメて舎弟(プリーザー)にしてくるわ。信子は…同じフローターの子と仲良くなって情報収集ね。もし変な奴らに目を付けられてターゲットにでもされたら…ま、そん時は舎弟を引き連れて可愛い妹に手を出した報いを受けさせてあげるわ。お礼兼ねて一緒に「親睦」を深めましょ?』



「私が通っていたミッション系の学校とまた違ってるんですね…。」
秋月・信子(魔弾の射手・f00732)は自分の置かれた状況を何とか理解しようとして呟く。ユーベルコードを介して呼び出した『姉さん』は何やら不良のような装いで…早速、札付きの不良といさかいを起こしていた。潜入時の設定は、性格が真逆の双子姉妹。『姉さん』から不思議ちゃんの役回りを与えられてしまった信子は、校内でも独特の空気感を持った女生徒たちと親睦を深めることにした。
「なんでもマギア・カルテットの後継者が我々の学校に光臨なされたそうよ。」
「何でも黒髪美少女だとかで…!」
「お尻の左に刻印が!右だったかも。それともお胸だったかしら。」
「そういえば、最近現れた黒髪美少女って言えば秋月さん!」
 元々不思議ちゃんと呼ばれる人種ではない信子。その振りをするのも疲れるのに、素が不思議ちゃんな人間たちと長時間会話するのはもっと疲れた。総合すると、マギカルの刻印が校内の人間に受け継がれたという噂話が形を変えながら広がっているらしい。
「それでよ、秋月さん。自分が違うっていうなら私たちの前で証明して!」
 手をわきわきさせながらにじり寄ってくる不思議ちゃんたち。
「もう、勘弁してください!私、違いますから!黒髪だったら爽さんだって!」
 一緒になってわいわい騒いでいた黒髪の少女に水を向けるが…。
「私はもう検査済みですので。それに美少女でもありません。」
 割と整った顔立ちの爽は傍目に見ても美少女といっていい部類だろう。それはともかく。
「私、用事を思い出したので!」
 信子は検査?を辛くも逃れた。
 それからしばらくして。人通りの少ない廊下を歩いていた信子は複数のヴィランから襲撃に遭った。しかし…。
「可愛い妹に手を出した報いを受けさせてあげるわ。お礼兼ねて一緒に『親睦』を深めましょ?」
 そう言って駆けつけた『姉さん』に救い出されたのだった。彼女が狙われたのは、黒髪だからなのか、それとも、猟兵だからなのか…。

成功 🔵​🔵​🔴​

高柳・零
WIZ
自分は基本的にオタクですからねえ。底辺グループの方が仲良くなれそうです。

TRPGやカードゲームで友達を作ります。出来ればサークルにも入ります。
「自分がマスターやりますよ。どうですか?」

「この学校に最近怪しい噂とかありませんか?次のシナリオのネタに使いたいので」
出来るだけ情報は聞いて、特に女子に関する噂と怪しい人物や幽霊の話は詳しく聞きます。

「さて、噂の検証といきましょうか」
事前に学校の見取り図を手に入れ、噂と照らしわせて怪しい箇所に当たりを付けます。


夜に学校に忍び込み、敵のアジトを特定します。可能なら、囚われている人が居ないか確認します。今はここまでにしておきます。

アドリブ歓迎です。



 高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は普通に学校生活を満喫していた。というかオタクサークルでの活動にどっぷりだった。
「自分がマスターやりますよ。どうですか?」
 TRPGにカードゲーム三昧。無理にハイカーストの生徒達と交流を持つよりも、底辺扱いされがちな彼らと遊んでいる方が性に合うのである。とはいえ。
「この学校に最近怪しい噂とかありませんか?次のシナリオのネタに使いたいので。」
出来るだけ情報は引き出しておきたい。遊びの合間合間で小出しに聞き出す辺りがうまかった。
「そういえば、マギカルの後継者が校内にいるらしいね。時期が時期だけに眉唾だけどさ。」
 言ったのは小太りの男子生徒。いつの間にか一般の生徒が後継者の存在を知るまでになっている。これは…そんなことを考えていると、今度は眼鏡の女子が。
「あ、それ、私も聞いたわ。黒髪の女の子の誰かだって話で持ちきりよ。噂を確かめようっていたずらを企む男子も増えてきてるって。もちろん女子にもいるけど。」
「ああ、黒髪少女って言えばさ!最近、校内に黒髪少女増えてない?」
 なるほど…ヴィランの策略か、猟兵の介入の影響か。校内の情勢は徐々に変化してきているようだった。
 件の少女の捜索とは別に、学校に敵のアジトがあるのではないかと疑っていた零は、その夜、校内に忍び込んだ。目ぼしい手がかりは得られなかったが、複数回に渡って、ヴィランとの交戦があったことを踏まえると、まだまだ彼らが手を引く様子はなさそうだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

セリエルフィナ・メルフォワーゼ
女の子を玩具にするなんて絶対許せないけど…
まずは落ち着いて潜入捜査に集中しよう。

…スクールカースト…同じ学校の仲間に階級を付けるなんて、どうにも気に入らないね。
王族のボクが言うのもアレだけどさ。

てわけでカーストに拘らず、色んな人から話を聞いてくよ。
その傍ら<視力、見切り>で怪しい奴をマークしつつ、妙な事してたら<先制攻撃>からの<踏みつけ>でKOだ!

問題は女の子探しだよね。
黒髪はともかくお尻の事なんて聞けるわけないし…
とりあえずその写真を撮ったっていう部室棟へ行ってみよう。
そこで【コンセントレーション・スナイプ】で集中しながら<オーラ防御>を纏い、その女の子の魔力をオーラで感知してみるよ。



 セリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)は、カーストにこだわらず、校内にいる様々な人物から話を聞く道を選んだ。
「同じ学校の仲間に階級を付けるなんて、どうにも気に入らないね。王族のボクが言うのもアレだけどさ。」
 問題は、刻印の持ち主をどう探すかだった。黒髪はともかく、おいそれとお尻が見たいなどとは言えないわけで…。
「どうしたの?あなた転校生?」
 黒髪少女が目の前にいるのに歯がゆい限りである。
「ええと…お名前は?あと、シャワールームはどうやって行けばいい?」
 最低限の情報は得ておこう。
「かえでって言います。生徒が使えるシャワールームなら部室棟にしかないからそこまで行って運動部の人に聞くのが一番かな。」
 アドバイスに従って、とりあえず部室棟に行ってみることにした。そこで、スミンという、これまた黒髪の少女に案内されたセリエルフィナは、問題のシャワールームで『コンセントレーション・スナイプ』を使ってみる。本来、射撃のためのユーベルコードであるが、集中力を高める手段としても有効だった。シャワールームに残された魔力を検出する…しかし、想定外のことが起こった。セリエルフィナが訪れるまでの間に多くのヴィラン、猟兵が出入りしていたことから、魔力痕のごった煮と化していたのだ。その中には自分の知っている魔力の痕跡もいくつかあった。せめて刻印の魔力がどんなものだったかを知っていれば…。
 しかし、この極限まで高められた集中力は、少し離れた場所にある悪意の結晶のようなものまで敏感に感じ取っていた。もちろん相手はまだ気付いていない。
「先制攻撃権はボクにあるってことだね。」

成功 🔵​🔵​🔴​

渡来・みかげ
事前準備として
右の下乳あたりでいいかな、
ボクの身体にもタトゥーシールで痣を偽装しておこう。

そしたら
体育や部活の時間を狙って
更衣室で隠れながら着替えをしている子を探して
話しかけてみよう。
ボクも隣で着替えながらね。
他愛もない雑談で緊張がほぐれたら

「そういえば、虫に食われちゃったのか
変なところにあざみたいなものができちゃってね。」

と切り出して、
偽装した痣を見せてみようかな。

もし、その子にも痣があったら
教えてくれるかもしれないしね。

でもこれって下手したら
ボクも狙われる事になってしまうんだろうか
もし捕まってしまったら……ちょっと怖い気もするけど、
これで敵の眼を欺けるとしたら
それはそれでいいのかも?



 右の下乳部分につけたタトゥーシール、それは、ある意味攻めの一手と言えなくもなかった。言ってみれば、『自分も同じ境遇だよ』作戦である。
 渡来・みかげ(抜け忍・f12627)は,体育や部活動の後、こっそり皆から隠れて着替える生徒を探して話しかけてみることにした。黒髪の少女自体希少なので滅多に出会わなかったが…。
「そういえば、虫に食われちゃったのか。変なところにあざみたいなものができちゃってね。」
 他愛もない雑談で緊張がほぐれたら、着ている服を少しだけめくって、そんな風に言ってみる。遭遇した黒髪の少女は3名、反応はそれぞれであった。
「へ、へぇ…そっか。大変だね。」
 部室棟で出会った少女、明日香はそんな言葉を残してそそくさと立ち去った。
「で、何?あんたも私のお尻にマギカルの刻印があるって思ってるわけ?」
 体育の後に出会った少女、沙織のリアクションは剣呑なものであった。もちろん、お尻を見せてもらうことなど出来なかった。
「あ、もしかして私のこと後継者だと思ってます?残念でしたー♪ほれほれ。」
 同じく体育の後に出会った少女、爽は下着を下ろすと、愉快そうに右のお尻を見せ付けてきた。
 頭痛がしてくる…なかなか目の付け所は良かったはずなのだが。
 しかし、落胆したところで事態は収束しなかった。下校間際、みかげが1人歩いていた時のことである。
「貴様、後継者の偽者だな?もしや猟兵か。」
 複数のヴィランと思しき人影に囲まれた。
「なんのことかな…それより、これを見て何とも思わないの?」
 みかげは急場しのぎで下乳のタトゥーシールを見せたのだが…。
「いや、それが何よりの証拠だって言ってるんだよ。」
 みかげは「スペード」や「A」を避け、「ダイヤ」のマークのタトゥーシールを付けていた。なぜ、それが偽者の証拠になるのだろうか…現時点で明確な答えは出せない。しかし、今は多くのヴィランに囲まれた現状を脱することの方が急務だった。もし捕まってしまったら…想像してしまってたみかげは自分ののどが生唾を呑み下す音を聞いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳶沢・成美
あーあこれじゃあ覗きそのものだ、我ながら情けない
”目立たない”様に〔フック付きワイヤー〕で屋根の上に登り
”全力魔法”で【影烏】を使って校内を探索し”情報収集”
この術を覚えた時に、こんな事だけはやらないようにしようと、誓ったのだけれど……
式神を更衣室に侵入させ様々な角度から監視、少々暗い所でも”暗視”があるから何とかなるかな
それに会話に”聞き耳”を立てて噂を探るのも大事だろう
「資質の刻印をガーゼかなにかで、ケガしてる風に偽装している可能性もあるか……」

アドリブ・絡み・可 ””内技能



「あーあこれじゃあ覗きそのものだ、我ながら情けない。」
 だいたい放課後くらいの時間だろうか。フック付きワイヤーで校舎の屋根の上に登った鳶沢・成美(人間の探索者・f03142)は頭を抱えていた。
「この術を覚えた時に、こんな事だけはやらないようにしようと、誓ったのだけれど…。」
 指定した対象の複数追跡が可能なこのスキルは、使い方次第で非常に強力なものとなる。一度対象の姿を認識してしまえばこっちのものだ。多くの生徒が部活動のために校庭へ繰り出し、あるいは、帰宅するこの時間帯は、そういった意味で最適だった。
 例えば、部活終わりの黒髪少女2人組。テニスラケットをガンガン振り回し、何やら荒れているようだが、これからシャワールームへ向かうところか。
「あの子、まだ懲りてないみたい。また泥水かけてほしいってことなのかな?」
「もっとひどい目に遭いたいってことじゃない?」
 例えば、バドミントンラケットを抱えた少女。薄暗い部屋…何人かの人間が一緒にいるのが分かる。
「あ、あの…今日は早めに帰りたいんです。だから…。」
 例えば、帰宅部…もしくは、文化系部活の少女。化粧品店にいるようだった。
 例えば、帰宅部…もしくは、文化系部活の少女その2。ん?今一瞬目が合ったような気が…。
 例えば、帰宅部…もしくは、文化系部活の少女その3。なにやらトイレにいる様子…下着を少し下ろしたところで良心の呵責やら何やらで同調を解いた。あざのようなものが見えた気がしたが、タトゥーとは違うような気もするし…。
「お尻のあざ…か。資質の刻印をガーゼかなにかで、ケガしてる風に偽装している可能性もあるか…。」
 随分色々なシーンを目の当たりにしたものだと、そんなことを考えていたその時。ヴィランと思しき数名の人影が成美をとり囲んだ。技能を最大限に活用し、目立たないようにしていたはずなのに、なぜこうもあっさり発見されたのか…後でじっくり考えて見る必要がある。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

久遠・翔
こんな酷い事早く止めないといけないっすね
黒髪の子も心配ですが、捕まった子も心配っす
俺は男…っすけど、今回は仕方ないっす

学園の女生徒として潜入します
変装で首すじに♡の痣っぽい感じのタトゥーシールを付けて、クラスに黒髪の子がいたら話しかけ綺麗な髪ですねと自身の誘惑36とコミュ力を武器に仲良くします
会話の途中で首すじの痣に気づいたら「最近急に現れて」と苦笑します

その後ヴィランに見つかって追跡されて襲われたら目立たない・2回攻撃を組み合わせてUCを使用し、気絶させ同じく参加している猟兵に連絡して捕縛します

可能であるならば黒髪の子と一緒に帰ります
黒髪の子と一緒の時は合気道の要領で相手を投げ一緒に逃げます



「へー、演劇部。何かやってみてくださいっす。」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)は黒髪の少女、かえでと帰途についていた。
「無理だよー。そういうのってステージや練習に行ってはじめて発揮できるものだから。」
 かえでは比較的スキンシップの多い類の女の子だという印象を受けた。単純に翔が性別を偽って潜入しているせいかもしれないが。
 今のような酷い状況は一刻も早く打開しなければならない。そのためなら、身分や性別を偽るのも多少は仕方ないことだった。必要悪という言葉が正しいのかどうかは分からないが。
「でね。酷いんだよ。私なんにもしてないのに…テニス部の綾乃さんの彼氏って人に言い寄られただけでさ。けっこう酷いこと色々して来るんだよね。出くわせば暴力一歩手前っていうか、そういうことだってあるし、この前なんかずぶ濡れにされちゃった。」
 会話の内容は悩み相談というか、愚痴の方面にシフトしていた。翔が鞄の傷に気付いたのがきっかけだっただろうか。
「うわぁ、えぐいっすねー。」
 女生徒同士の、それもインターナショナルハイスクールでのいざこざにどうして建設的なアドバイスが出来ようか。相槌を打つのが精一杯であった。そんなやり取りをひたすら続けていたそんな時だった。
「ところで、さっきから気になってたんだけど…首筋のそれって自分で気付いてる?」
 来た。手ごたえとして、かえでとはかなり打ち解けてきているし、かなり深いとこの悩みまで打ち明けてくれるようになっている。ここで1つ揺さぶりをかけてみるしかない。
「実は最近急に現れて…。」
「本物なら、もっとしっかり隠した方がいいよ。私、この前胸にダイヤのマークがある子が襲われたって話聞いたもん。」
 食い気味に言われて目を白黒させる翔。何の話だ。そんな事前情報は与えられていない。しかし、かえでの目は真剣そのもので…本気で心配してくれているようだった。偽の刻印とはいえ、ここはお礼を言っておくのが筋だろう。
「ありが……誰っすか?」
 不意に背後から感じた殺気に思わず神経が逆立つ。1人、2人…いや、3人いる。かえでを危険にさらすわけにはいかなかった。合気道の要領で敵の攻撃を投げ飛ばし…くそ、しつこい。
 やっと敵の攻め手が弱まったところで、かえでを連れて逃げなくてはと思い、振り返ったが、そこには誰もいなかった。あちら側に敵の気配はなかったはず。自分をおいて逃げてしまったんだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

神元・眞白
【SPD/割と自由に】
学校。行ったことはないけどなんだかしんどそう。…キノセイ?
変装してテンコウセイってものになってみる。不安だし飛威(人形)も一緒に。
変な雰囲気があるし刺激しない様にしないと。そろりそろり。
写真が撮られた部室棟を主に情報収集。見学って事にしてみて中に入れそう?
シャワー浴びるぐらいだし何か運動後……?関連してそれとなく。
顔が見れてないし、なんだか難しそう。がんばる。

そういえば飛威、変装して学生服だともしかしたら狙われるかも?
大丈夫だとは思うけど、気を付けて?それともタトゥーシールつけとく?



「学校。行ったことはないけどなんだかしんどそう。…キノセイ?」
 深窓の令嬢たる神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)は、転校生として学校に潜入した。1人では不安だったのか、何かと彼女の世話を焼く人形、神威も同行している。
「そういえば飛威、変装して学生服だともしかしたら狙われるかも?大丈夫だとは思うけど、気を付けて?それともタトゥーシールつけとく?」
 悪い考えではない気がした…しかし、しばらく様子見することにする。学校の様子は何やらきな臭い方向へ移りつつあった。波風を立てぬよう、そろりそろりと活動する。
「シャワー浴びるぐらいだし何か運動後……?顔が見れてないし、なんだか難しそう。がんばる。」
 部室棟見学を装って部室棟を中心に情報収集することにした眞白。それとなくちらちらみんながシャワーを浴びている姿を見ては見るが、黒髪少女自体そうそう見当たらない。そろそろ引き上げようとした時であった。テニスラケットを持った黒髪の少女2人が何やら悪態をつきながら通り過ぎる。
「てか、一応聞いとくけど。あんた、あの彼氏とはさすがにもう切れてるんでしょ?」
「当ったり前よ。でも、自分の持ち物に色目使われたのが気に食わないって私は言ってんの!次会ったら今度こそただじゃおかないんだから。」
 何だろう。ああいう人間には関らない方が良さそう?

成功 🔵​🔵​🔴​

藤堂・遼子
ふぅーん、なんというか故郷。UDCアースだと所謂エロゲとかでありそうな展開ね
私の身の上もそうだけど、そういうのは空想の中だけでやって欲しいわね

さて、黒髪の女の子ね
……そうね、私も黒髪だし、写真を元に私も同じ位置にタトゥーシールかなにかで刻印を入れるわ
えぇ、囮捜査よ。世界は違えど、これでも名門校通っていたのだから潜り込むのはわけないわ
少しでもヴィランを私に引き寄せれば、その分だけ本物への捜査の手が減るわ
まぁ囮になる都合上、不自然でない範囲で刻印を何処かで晒す。つまりお尻晒す必要があるけど、そこは仕方ないわね
ついでに不埒な目に遭うのも、まぁ覚悟の上よ。今更多少穢された程度でどうにかなる私じゃないわ



「ふぅーん、なんというか故郷。UDCアースだと所謂エロゲとかでありそうな展開ね。私の身の上もそうだけど、そういうのは空想の中だけでやって欲しいわね。」
そう言いつつ、藤堂・遼子(狂気を狩る者・f09822)はお尻の右側、例の写真に似せたタトゥーシールの出来栄えを確認した。ちなみにウォータープルーフである。そう、つまりは囮捜査だった。世界は違えど、名門校に通っていた経験だってある。潜り込むのはそれほど難しいことではなかった。
 適当な部に入って、運動終わりの汗をシャワールームで流す。部室で、トイレで小まめに下着まで着替える。良子は、不自然でない範囲において、偽の刻印をあちこちで晒して見せた。少しでもヴィランを自分に引き寄せられれば、その分だけ本物への捜査の手が減るはずだ。不埒な目に遭うのも、それなりに覚悟の上だった。今更多少穢された程度でどうにかなるつもりもなかった。
 じゃりっ。
 やはりというか当然というか、帰り際、1人きりになった良子のもとにも『特定班』の手は伸びてきた。人数も少なくない。
 逃げる?それともここであえて捕まってみる?
「ま、持続的に敵の捜査をかく乱するなら、長く泳ぐにこしたことはないわね。」

成功 🔵​🔵​🔴​

キキ・ニイミ
普通の動物だった頃のボクなら何とも思わないんだろうけど…
好きでもない男の人…オスに無理やりそういう事されるなんて…辛かったろうね、酷い事をされたその女の子達…

とりあえず内気なボクは、そのナードって人達の中に潜入してみよう。
その時≪狐の羽衣≫を少しだけはだけさせて、≪下着≫を少しだけ見せながら、【チャーミングアタック】を使うね。
これで男の人の警戒心を解いて<情報収集>してみるよ。
恥ずかしいけど、そこは<恥ずかしさ耐性>で我慢。
ついでにヴィランも近くに居れば、<誘惑、挑発>して<おびき寄せ>てみるよ。

一方で、<第六感、野生の勘>と≪キツネ耳≫による<失せ物探し>で、その女の子も探してみるね。



「普通の動物だった頃のボクなら何とも思わないんだろうけど…その女の子達、辛かったろうね。」
 どちらかと言えば内気なキキ・ニイミ(人間に恋した元キタキツネ・f12329)は、校内でも脚光が当たりにくい立ち位置の人々から情報収集することにした。ちらりと下着を見せながら情報をねだる…彼女のやり方は、そう。色仕掛けであった。内気な彼女にこんなことが出来るのは、恥ずかしさ耐性あってのことだった。
「どう?ボクのお願い、聞いてくれる気になった?」
 そう言ったところで、有用な情報を与えてくれる者はなかなか居ない。そんな中で彼に出会ったのはある意味奇跡だといえるかもしれない。自他共に認めるマギカルフリークの男子生徒は、次のような情報をもたらした。
「玲、綾乃、かえで、テンヨ、スミン、沙織、爽には見た感じマークがない。明日香は、何やらいつも必死に隠しているが、僕は知ってる。彼女のお尻には、何やらいつも新しい落書きがある。マークは確認してないが、落書きで塗りつぶされている可能性もあるね。あと、名前が分からないけど、最近たくさん黒髪の女子が転入してきてるよね。その中の何人かには刻印の疑いのあるあざがあったよ。」
 下だけでなく、上まではだけさせられたが、得られたのは割と重要な情報といえるだろう。どうやってこの情報を手に入れたのか…それは聞かない方がいいかもしれない。とりあえず、さらに誘惑して、完全に警戒を解いたところを捕まえ、然るべきところに突き出すことにした。あの人は一般人?それとも非戦闘員の『特定班』ヴィランだったのだろうか。
 とりあえず、キキは野生の勘、第六感等に頼った少女の捜索に行動を切り替えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

メイフィア・オベルト
此処が高校ですか
猟兵は凄いですね。明らかに高校生とやらには該当しない年齢でも違和感与えないのですから、私を含めて
それとも年齢は別でしたか?
仮に年齢で引っかかっても生徒の誰かの妹ということで誤魔化しましょう

年齢と低身長を生かして問題の黒髪の女子生徒を探しましょう
更衣室やシャワールームなど、お尻を見ることが出来る部屋を重点的に張り込みます
それとそういった場所で盗撮や覗きをヴィランが行って探しているでしょうから、そちらの妨害も行います
【デュエリスト・ロウ】でマギカルを探しているか答えるというルールならヴィランかどうか判別もできるはずです
仮に襲われても私は幼女でも父に奪われ処女ではないので気にしません



「此処が高校ですか。そうですね…高校生とやらには該当しない年齢なので、念のため、生徒の誰かの妹ということで誤魔化しましょう。」
 年齢と低身長を生かして問題の黒髪の女子生徒を探すことにしたメイフィア・オベルト(オベルト伯爵令嬢・f17956)は、少女たちが自然と服を脱ぐことになるであろう更衣室やシャワールームなどで重点的に張り込むことにした。
 授業時間中は、体育で使われる更衣室、放課後は部室棟のシャワールームにというストイックなシフトであったが、メイフィアは何か異変が起こっているのに気付いた。
「黒髪少女が誰も来ない…?」
 黒髪少女の中にマギカルの後継者がいるという噂のせいか、どうしても注目を集めてしまうようになった彼女たちは、みんなの集まる場所での着替えを避けたり、体育や部活を休むようになってきたのだ。ヴィランがやり方を変えてきている…?
「ほれほれ。爽ちゃんにはマーク、ありませんよ!」
 目の前にいる爽のように、中にはそういった視線に無頓着な人間も含まれているが…あれはあれでわざとらし過ぎないだろうか…。
 ともあれ、この張り込みにはもう1つ、重要な役割があった。ヴィランの炙り出しである。盗撮や覗きを疑わせる不自然な振る舞いを見せた人間には手袋を投げつけ、『マギカルを探しているのかどうか正直に答える』というルールを言い渡すのだ。
 摘発数はそこそこの数に上った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

如月・遥
動物だって交尾する時は求愛なり何なりして、雌にOKを貰ってからするってのに。
嘆かわしいもんだね、全く。

私は用務員として学校に潜入してみよう。
丁度それっぽい≪制服≫も着ていることだしね。

校庭を<掃除>しながら、<コミュ力>を使って生徒や教師達から話を聞いたり、【幽体離脱】で『生霊』に校内を回らせたりして<情報収集>。
『生霊』に調べさせるのは覗きみたいで気が引けるけど…

もし途中でヴィランを見つけたら、『生霊』をそいつに憑依させて、その記憶を盗み見る。
そして私の元に『生霊』を戻し、今度は≪スマホ≫に憑依させ、<暗号作成>によるプログラミングでその記憶を動画化。
これで敵のことも<情報収集>するよ。



「動物だってそういうことする時はちゃんと意思確認するってのに。嘆かわしいもんだね、全く。」
 如月・遥(『女神の涙』を追う者・f12408)は、用務員を装って学校へ潜入することにした。校庭を掃除しながら、人が多く出歩く時間帯には、生徒や教師達から話を聞く。彼女のコミュニケーション能力をもってすれば、今学校内でどんな噂が流れているか、大体の内容は把握できた。
 気になる生徒…今回の場合は、黒髪の女生徒ということになるだろうが、彼女らを見かけた場合には幽体離脱させた自分の『生霊』で追跡する。中でも特に興味深かったのは、放課後であった。実に3人もの黒髪少女が、各々別々に化粧品店でコンシーラーを購入していたのだ。1人はバドミントンラケットを持っていた。残りの2人は帰宅部か文化系部活に所属している可能性が高い…あるいは、道具を置いてきただけの運動部の可能性も捨てきれないが。この2人はほとんど日焼けしていなかった。この時見たものについては、『生霊』が戻ってきてから暗号作成によるプログラミングで動画化してある。明日は、これを頼りに彼女たちの名前を調べてみよう。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

露木・鬼燈
…不愉快だよね。
ひどい目に遭う前に何とかしてあげたいのです。
そしてヴィランは始末…って、それはダメなんだっけ。
不満はあるけど仕事のルール、仕方ないね。
さて、探すのは黒髪の女の子。
ここは学校裏サイトから情報を得ることにするです。
忍は情報の扱いにも長けているからね。
こーゆーことも知っているのですよ。
パスワード?ハッキングで突破するです。
黒髪の女の子の情報と犯罪を匂わせる言動を抽出。
目星がついたら行動開始。
女の子の周囲の怪しい人物を排除。
暗殺も忍の業の内ってね。
喉を潰してから四肢を砕く!
匿名で通報しとくから死にはしないはず。
ヴィランではない不埒な輩?
扱いはヴィランと一緒でいいよね。
自業自得っぽい。



「…不愉快だよね。刻印の持ち主がひどい目に遭う前に何とかしてあげたいのです。」
 露木・鬼燈(竜喰・f01316)はヴィランの殺害禁止に不満な様子だったが…これも仕事のルール、仕方ないことである。一方で、彼は理不尽な被害に遭うかもしれない少女たち身の上を随分心配しているようだった。
 黒髪少女の捜索にあたって、鬼燈は学校裏サイトを使うことに決めた。他の猟兵とは一風変わった角度からのアプローチといえるが、現代を生きる忍は様々なところに情報を求める必要がある。もちろん、裏サイトだけあって中を見るにはパスワードが必要だったが、彼のハッキングの前では大した障壁にならなかった。
 学校裏サイトに侵入した鬼燈は、黒髪少女の情報と犯罪を匂わせる言動を抽出していく…ログを追っていけば、どこどこで黒髪少女の刻印を確認しようとしたという活動報告がかなりの数見つかった。ヴィランだけでなく、途中からは一般生徒まで面白がって捜索に加わっていたのは、このサイトのせいかもしれない。
 『特定班』のヴィランたちはここを見る限り刻印の持ち主を特定していない。それどころか、黒髪少女の数がなぜか増えたり、タトゥーシールを使ったブラフを仕掛けられたりで随分悩まされていたのがわかる。ヴィランの大多数が捕縛され、校内での調査が立ち行かなくなっていた状況もうっすら見えてきた。
 そんな訳であちら側も最終的にはデマ情報を流すことで、猟兵の妨害に回っていたようだが…。
「この書き込み、なんだか臭うです。」
 書き込みによれば、顔との一致はみていないものの、いくつかのケースでは刻印が撮影されたとのことだった。いずれも、水場の近くか、プールのある日に集中している…なるほど。「水場付近にいる女の子が危ないってことですね。」
 暗殺も忍の業の内…不埒な輩は喉を潰してから四肢を砕いてやる。すぐに匿名で通報しけば死にはしないはずだ。呪炎の噴射孔と重力制御器官を備えた外骨格、それが、プールサイドの更衣室に向かう鬼燈の全身を徐々に覆っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アイ・リスパー
「ヒーローの資質があるというだけで普通の女子生徒を襲うなんて許せません!
私がヴィランたちを懲らしめてあげましょう!」

校内に潜むヴィランを炙り出すためにも、髪を黒く染めて学生の格好をして潜入します。
これで近付いてくる怪しい人物を捕まえて、情報を話していただきましょう。

「黒髪の女子生徒を狙っている理由、教えていただきます!」

迫り来る人物を詰問します。
話してくれないなら、力ずくで聞き出すまで……

「って、ちょっ、抵抗しないでくださいーっ!?
私、運動は苦手なんですからーっ!」

電脳魔術がなければ一般人並の腕力しかない私は、抵抗してきた相手にあっという間に拘束されて物陰に引き込まれてしまうのでした。



「ヒーローの資質があるというだけで普通の女子生徒を襲うなんて許せません!私がヴィランたちを懲らしめてあげましょう!」
 髪を黒く染めたアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は、校内に潜むヴィランを炙り出すべく、転校生として潜入した。
 確か、例の写真が撮られたのは部室棟のシャワールーム。やはりそここそ狙いどころというか、狙われどころというか。
 他に被害を拡大させないため、アイは人気のない時間に訪れることにした。今はだいたい運動部の人々がまだグランドで部活している頃だろう。服を脱ぎ、お尻の右側を気持ち大げさに隠しながらシャワーの下へ。ちょうどいい熱さのお湯が心地良い。しかし、身体を洗い始めて気付く。
「こ、これって、もしかしたらヴィランに見られてしまうのでは…。」
 そう考えると気が気でなかった。最近、別の依頼で散々異性に肌を晒した記憶もあるが、あの時は頼りになる同行者がいた上、自分もかなり狂気に蝕まれていた。
 やっぱりやめて普通に捜査しよう…そう思った時だった。何者かの気配を後ろに感じたのである。しかし、折悪く頭を洗っていたアイは振り向いても相手の姿を視認することも出来ない…何たる手抜かり。ただし、彼女も猟兵である。危険に身を晒しておびき寄せたこの怪しい人物をみすみす逃がすわけにはいかなかった。
「黒髪の女子生徒を狙っている理由、教えていただきます!」
 侵入者が沈黙するなら力ずくで聞き出すまで 。 アイは彼を両腕でがっちりと抱え込み、詰問しようとした。
「って、ちょっ、抵抗しないでくださいーっ!?私、運動は苦手なんですからーっ!」
 電脳魔術がなければ一般人並の腕力しかないアイ。ものすごい力で抵抗してきた相手にあっという間に取り押さえられてしまった。後ろから抱きすくめられ、物陰に連れ込まれる。お尻には何やら固い感触があった…もう1人分の足音も近づいて来る。
「お願い、やめ……んぐ。」
 口まで塞がれてしまった。
「んんーっ!」
 アイが服が着衣を整え、シャワールームを出て行ったのは、それから1時間以上も後のことだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

彩波・いちご
【WIZ】
写真部の女子生徒として学園に潜入します
※いつものように女装

マギカルのマークを撮影できればいいのですけれど、盗撮とかやるわけにもいきませんし…でもそれが手っ取り早いですしと良心と仕事の間で葛藤中
…出来そうならそれで盗撮して該当者を探します
手持ちのカメラでなくても、UCで出した中継用ドローン使って撮れるかもしれませんしね

それとは別に、底辺層からマギカルの噂話とか集めていきましょう
あと、髪は黒く染めて一応女子生徒としてふるまいますので、最悪囮にでも
女子と思われたまま知り合いとか他の女子猟兵とかとばったり会ったりしたら気まずいですが…(フラグ?
特に撮影の時とか…バレたらごめんなさいですね



 彩波・いちごは、女生徒として写真部に潜入していた。
「マギカルのマークを撮影できればいいのですけれど、盗撮とかやるわけにもいきませんし…でもそれが手っ取り早いですし。」
 良心と仕事の間で葛藤していたのだが。
 その数時間後、いちごは件の写真が撮られた部室棟のシャワールームにいた。
 これにはやむを得ぬ事情があった。髪は黒く染めて、最悪囮にでもなろうと思い立ち、カースト底辺層からマギカルの噂話を集めていたのだが…壊滅的に成果が上がらなかったのだ。秘匿情報が流布していたり、未確認情報や明らかにデマだと分かる情報が校内には随分氾濫していた。情報が撹乱されている…?
「やっぱりやめて引き返そうかな。」
 そんな訳でいちごはカメラを片手にシャワールームにいたのだが…やはり気まずい。知り合いや女子猟兵にであったらどうするというのか。そそくさと引き返そうとしたが…1人、黒髪の生徒が入って来てしまった。
 なぜ…部活が終わるにはまだ時間があるはずなのに。
 様子を見ていると、女生徒はおずおずと服を脱いで支度をし、やたらお尻の右側を隠しながらシャワーの下へ向かった。
 ビンゴか?
 いちごはごくりと唾を呑んだ。知らず知らず、足は問題の部分を写そうと歩みを進めて行く…しかし、いちごは、女生徒の真後ろに立った途端、電撃的直感にさらされる。
 間違いない。髪は黒染めしているが、髪の長さも、腰やお尻の形も見知ったあの子のものだった。
 これは間違いなくピンチ…!もし気付かれたらどう言い訳すればいいか判らなかった。だが、嫌な予想ほど割とあたるもので…。
「黒髪の女子生徒を狙っている理由、教えていただきます!」
 いやいや、それはもちろん守るためですよ…いちごは脳内で悲鳴を上げる。何と答えていいか分からず沈黙するいちごを捕まえようと、少女は両手で抱きついてきた。
「って、ちょっ、抵抗しないでくださいーっ!?私、運動は苦手なんですからーっ!」
 いやいや、いきなり裸の女の子に抱きつかれたらそりゃあ抵抗するでしょう…異論は認める。
 とにかく、これ以上騒がれると困ったことになる。その上、自分たち以外にも誰かシャワールームに入ってくる音が…仕方ない。
 いちごは後ろから捕まえるようにして少女を物陰に引っ張りこむと、彼女が騒がないよう、口も塞いだ。
 気付かれていませんように…様子を伺ったいちごは目を見張る。後から入ってきてシャワーを浴び始めたのは別の黒髪少女だった。
「何で油なんか…ひどい。」
 すすり泣く少女は制服を脱ぎ捨て、動転した様子で一心にぬめりを落とす。そして…お尻の右側を洗ったその時、お尻に塗られていた塗られていた肌色がはがれて「スペード」のマークが見えた。
「うそ…。」
 いちごはこの決定的な証拠を逃さず押さえようとしたが、その時、抱きすくめた少女がまた暴れ出し…気付かれてしまった。
 刻印の少女は顔を見せること無くその場を去り…残されたいちごは抱きしめたままの女の子に目隠しされ、厳しい尋問を受けながら運動部のシャワー室利用が終わるまでの時間を延々過ごすことになるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

レナータ・メルトリア
wiz
男ばっかりの写真部にせんにゅーするよ!
だって、盗撮とかで学校の事把握してそうだし(偏見)、女の子に免疫無さそうだし(超偏見)
題して、『オタサーの姫大作戦!』【コミュ力】を総動員して、皆の妹ポジションを確保するよ。

部員さんとある程度仲良くなったら呼び出して、二人っきりになって件の写真を見せるよ。

少し服をはだけさせて、お胸や太ももとか、体の柔らかいところを当てて、耳元で甘えるように囁くよ。
「あのね、ここがどこかわかる? 教えてくれたら、皆にナイショでいーっぱい、個人撮影、させてあげるからぁ」

引き出した情報を元に、現地に赴いて、影の追跡者の召喚で目ぼしい人を追跡するよ。



「題して、『オタサーの姫大作戦!』私のコミュ力を総動員して、皆の妹ポジションを確保するよ。」
 どこかにいる視聴者を意識しているかのように意気込むと、レナータ・メルトリア(おにいちゃん大好き・f15048)は転校生として写真部へ入部した。実のところ写真部にはすでに女子制服を着た猟兵がすでに入部していたのであるが、結局生物学的には男子なので、実質レナータは写真部唯一の女子だといえた。
 女の子に免疫ない男ばかりが集まっているというレナータの見込みは果たして半分当たって半分外れていた。中にはいかにもカメラを使って悪さをしそうな人間もいれば、真剣に写真撮影に取り組んでいる人間ももちろんいたのである。
彼女が特に重点的に交流することにしたのは、前者の人々。ある程度仲良くなったら呼び出して、自らネット上で探し当てた例の写真を見せる。
「あのね、ここがどこかわかる? 教えてくれたら、皆にナイショでいーっぱい、個人撮影、させてあげるからぁ。」
少し服をはだけさせて、胸や太ももなど、体の柔らかいところを当てて、耳元で甘えるように囁いてみせる。男子生徒はまんざらでもない様子だった。
 かくしてシャワールームの中の目的の場所にたどり着いたレナータであるが、よく考えれば男子がこんなに女子シャワールームに詳しいのはおかしい。散々個人撮影された後、影の追跡者の召喚で追跡し、彼が『特定班』のヴィランの1人であることを突き止めるのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

雪・兼光
【SPD】
外部から雑誌の取材と称してアポを取って潜入するか。
偽企画の題して【インターナショナルスクールに通う黒髪美人】ってな

下のカーストから探してみるか
お約束的な意味で

蛇の道は蛇ってな。
同じ女性を探しているなら思いっきり特定班に接触だ

なんで協力したいのかと問われたら
「昔、邪魔をされたので是非協力をさせてくれ」
「共に『復讐』を分かち合おうぜぇ?」
とかいうか【コミュ力】だけで行けるか?

用心はしないとな
相手も飛び入りを簡単に信用しねーだろ
ヴィランの近くにいていつでも【敵を盾にする】準備
【だまし撃ち】は忘れず

黒髪の女性で目をつけている女性の事を聞いてみよう
ヴィランに泳がされていなければいいが



 『インターナショナルスクールに通う黒髪美人』と題した偽企画の取材記者として潜入した雪・兼光(ブラスターガンナー・f14765)は、教師から黒髪少女のリストを手に入れていた。
「インターナショナルスクールと言えば、日本国内にある外国みたいなものですからね。日本の方に、少しでも親しみ深いイメージを持っていただけたらと思い取材をOKさせていただいた次第です。」
 玲、綾乃、テンヨ、スミン、かえで、沙織、爽、明日香…現在登校しているこの学校本来の生徒はこれくらいか。他にも黒髪、もしくは黒髪に偽装した猟兵の名前がいくつか載っていたが、それは気にしなくても良さそうだ。気になるのは、長期欠席している加奈子という少女。話を聞く限り、猟兵たちが介入を始める1週間以上前から家出しているようだった。
 無論、偽企画であるからして、本当に彼女ら全てに取材をするわけではない。
 兼光の新の狙いは、『特定班』との接触だった。少女たちの周辺を張り込み、彼らが姿を現すのを待つ。そして。
「よう、兄弟。共に『復讐』を分かち合おうぜぇ?」
 コミュ力をフル活用しつつ、接触には成功したのであるが…彼らはなにやら店仕舞いをしている様子であった。猟兵との戦闘で数をかなり減らしており、すでに組織的な活動ができる状態ではないようだった。過去にスクープを邪魔されたから復讐したいという兼光の言葉を鵜呑みにしたわけではなかろうが、彼らは最後にこういい残して学校を後にした。
「失敗した俺たちはもう助かるか分からねーからな、関わり合いにならないほうがいいぜ。ただ、もしあいつらに復讐したいってんならセカンドプランを待つといい。面白いことになるはずだぜ。」

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『五年熟成恨み節』

POW   :    こっちを見な! 大立ち回りを演じて攻撃を引き受ける

SPD   :    三下はすっこんでろ! 被害が出る前に制圧する

WIZ   :    安心したまえよ! 周囲への被害を当然の様に防ぐ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「タトゥーシールにダミーの黒髪少女かぁ。猟兵も酷いこと考えるよね。それに…マギ・スペードとマギ・エースの資格者、意外と賢くってなかなか尻尾出さないっていうか。」
 目の前の牢には、マギ・ジャックの資格者が捕らえられている。
「すぐに捕まっちゃった彩奈ちゃんとは大違い♪」
 彩奈は向こうを向いたまま返事を返さなかった。
「でも安心して!すぐにお友達を連れてきてあげるから!セカンドプランの発動だよ!」
 黒幕たるその人物は、マギカルに恨みを持つヴィランを街へ解き放つことにした。猟兵たちがヴィランへの対応に追われているうちに、黒髪の女生徒たちを捕らえようというのだ。
「タトゥーシールで成りすます猟兵もいるなら、資質の刻印を何かで隠してる子もいるかもね♪最初は猟兵にばれないようにこっそり動いてたけど…今後は問答無用で捕えるってことで。黒髪少女は全員捕獲、ぱっと見刻印がなくてもだまされないで!捕まえた後は…殺さなければ何してもいいよ♪あ、ピエロの焼印も忘れず準備しておいてね。」
 猟兵の介入があった以上、彼らも力技に出るしかない様子だった。学校に篭城していれば街の人々がヴィランの被害に遭い、黒髪少女を放っておけば彼女らが良い目には遭わないというジレンマ。
 危険を承知で黒髪少女を守りつつ、街へ繰り出すしかなさそうであった。おそらく、少女1人につき2人以上の護衛がついていれば、守りながらでも十分に戦えるだろう。
 猟兵たちが調査の中で見出した黒髪少女は玲、綾乃、テンヨ、スミン、かえで、沙織、爽、明日香の8人、彼女ら全員が狙われている。
 調査期間中に学校で刻印の持ち主が確認されたことを考えると、当時学校を欠席していた生徒の中に刻印の持ち主はいない。しかし、黒髪の女生徒全てを救おうとすれば、長期欠席中の生徒を保護する必要もあるだろう。恐らく、彼女については2人以上が探せば何とか見つけ出せるはずだ。
 互いの連絡が十分取れない中での突然の情勢変化に猟兵たちの選択は…。
※注意※
 猟兵のみなさんの選択した行動の集計結果が展開を左右しますので、勝手ながらプレイングに提出締切を設けさせていただきます。これが採用可否のボーダーラインとなる場合がありますのであらかじめご了承ください。

プレイング提出締切 5月17日 AM0:30
ナナシ・ナナイ
大変なことになったわ…。わいは乙女の生尻をみてしもうた借りがあるから沙織ちゃんを守らせてもらうで。そしてほかの猟兵のためのおとりになるわ。
わいは近くのヴィランに大声で呼びかけて注意を引くで。「おい、自分らええ年してこんなことして恥ずかしくないんか!おい、そこの自分!子供の頃の将来の夢は!…いい夢やんか。なんでヴィランなんかやってるんや?ほかのやつもそうや!子供の頃の自分が今みてどう思う?今の自分を誇れるんか?まだたぶんギリ後戻りできるで。」(コミュ力、言いくるめ、時間稼ぎ)
こんな名演説を聞いても分からないやつは実力行使や!拷問具(蛇腹鉄条網型)で絡めとるで。(傷口をえぐる)

アドリブ、連携 歓迎


時雨・零士
自分の調査で判明した沙織の護衛しながらヴィラン退治だな。
学園から追跡して来てるヤツを撒く意味でも、少し強引だが【騎乗、操縦】アクセラレイター二人乗りで連れ出すぜ。

街中のヴィランや襲撃時は「変身」して戦闘。【ダッシュ】で敵に接近し、【怪力、早業、グラップル】での挌闘戦やブラスターによる【ドロウ、早業】射撃で叩きのめすぜ。
多数相手や、沙織を狙ってきた場合は【アクセルフォーム】にフォームチェンジ!千倍の超高速で一気に蹴散らして、【捨て身、力溜め、ジャンプ、ダッシュ、グラップル】アクセルストライク(高速ライダーキック)で仕留めるぜ!

「この子は必ず守ってみせる。俺が最後の希望だ!」

※アドリブや絡み歓迎



●沙織救出戦
「おい、黒髪だ!」
「なぁ、ねーちゃんちょっと尻見せてくれよ。」
「いいからとっとと捕まえろ!!捕まえれば好きにしていいってよ!」
 沙織は何がどうなっているのか、なぜ逃げているのかも分からないまま逃げていた。それもそのはず。ある日突然、お前のお尻は狙われているとか言ってくる男子が現れたかと思えば、ヴィランに襲われ、成り行きでお尻の秘密まで知られてしまった。そして、今は今で頭の悪そうな連中に追いかけられている。
「っていうか、あの人たち体から触手生えてない!?」
 ここで捕まったらどんな目に遭うか分からなかった。追っ手はすぐそこにまで迫っている…しかし。
「この子は必ず守ってみせる。俺が最後の希望だ!」
 突如として乱入したバイクが沙織の身体を攫う。運転していたのは時雨・零士(仮面ライダーデオルム・f04112)、その人であった。
「あんたは?」
 守られたのか、それとも新手に攫われたのか、確信の持てない沙織は思わず問い質す。
「まぁ、なんだ。詳しいことは後で話す。今はとりあえず掴まっとけ!」
「え!?」
 爆音とともに駆け出すバイクは、瞬く間に追っ手との距離を引き離した。
 校庭を駆け抜け、一路街へ。
 ただ、いかんせん立ちはだかる敵の数も並ではなかった。かわしながら進むにしても限界はある。
「くそ、このままじゃ進めねーな。」
 続々と集結するヴィランたち。
 だが、こんな見せ場を見逃すナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)ではなかった。
「わいの出番みたいやな!わいは乙女の生尻をみてしもうた借りがあるから沙織ちゃんを守らせてもらうで!そもそも沙織ちゃんのはな、刻印やなくって蒙古斑なんやで!」
 敵陣に躍り込むナナシの大音声。顔を真っ赤にした沙織は頭を抱えるが、動き出した彼の口は止まらない。
「おい、自分らええ年してこんなことして恥ずかしくないんか!おい、そこの自分!子供の頃の将来の夢は!酒池肉林?そうか…いい夢やんか。」
 おそらく注意を自分に向けて囮になろうとしているのだろう。
「なんでヴィランなんかやってるんや?ほかのやつもそうや!子供の頃の自分が今みてどう思う?今の自分を誇れるんか?まだたぶんギリ後戻りできるで。」
 この機に乗じてここを離れるしかない。
「ほんと、バカなんだか頼れるんだか…。」
 沙織の呟きがナナシに届いたかは分からない。蛇腹鉄条網型拷問具を手に特攻したナナシに呼応するように、『アクセルフォーム』へチェンジした零士は敵防衛ラインの突破を図るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

相馬・雷光
バカが痺れを切らして強攻策に出たわね……

黒髪少女、明日香を【追跡】
忍者の脚力(ダッシュ・ジャンプ・クライミング)を活用すればすぐに追いつくわ!

落ち着きなさいってば!
周りを見なさい!
なりふり構わなくなったヴィランがそこかしこにいるわ!
【コミュ力】を発揮して周囲の危険性を理解させるわ
敵が襲ってきたら通学鞄に隠し持っていたヴァジュラブラスターで雷撃弾(クイックドロウ・気絶攻撃)を撃ち込んで黙らせる

闇雲に逃げても被害が広がるだけよ
こういうのはアタマを叩くしかないわ
一緒に来て、絶対に守るから
射撃系技能や罠を使って突破する
技能は持ってないけど、攻撃から身を挺してかばうわ

(アドリブOK、本番的行為NG)


月宮・ユイ
連携アドリブ◎※お好きにどうぞ
<機能強化>維持
常時”情報収集。学習力”で行動最適化
”第六感”『特定班』の排除故か、学校内の不穏な気配が急速に減っていますね。
代わりか街の方で気配が。それに、これはより暴力的で……
なるほど強硬手段ですか。

<幻影兵団>猫、犬、鳥等”目立たない”姿
黒髪生徒”追跡”させておいた子達で状況確認、併せ連絡網とし連携を
私自身はあの時の様子から人目避けているらしき明日香さんを守る予定
この状況では逆に襲いやすく危険ですから。
この様なヴィランでも殺傷禁止…ね。
”生命力吸収の呪詛”で”マヒ/気絶攻撃”
安全確保できれば連絡網構築に専念
流石に処理が多い、体の方が無防備に。身を隠す様に


キキ・ニイミ
やることが多くて大変だけど、まずは黒髪少女達を守らないと!

まず<変装>で髪の色を黒に染めて、【チャーミングアタック】を発動。
前回(第一章)同様、<恥ずかしさ耐性>で我慢しながら、少しだけ服をはだけさせて胸の谷間や≪下着≫を見せて、ヴィラン達を<誘惑、挑発>して<おびき寄せ>る。
これで少しでもヴィラン達の意識を他の黒髪少女達から逸らすことが出来ればいいけど…
襲い掛かってきたヴィランは、そのまま<だまし討ち>で撃退するね。

その一方で<第六感、野生の勘>と≪キツネ耳≫による<失せ物探し>で、その明日香って娘を探してみるよ。
見つけたら事情を話して、<救助活動>で護衛するね。



●明日香救出戦1
「学校内の不穏な気配が急速に減っていますね。代わりか街の方で気配が…。」
 月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)の第六感が『特定班』の撤退と街中で勃発した暴動の気配を伝えていた。しかし、これはおそらく陽動…学校にも新手の気配が迫っていた。
「あの子が危ないかもしれません。」
 ユイは、追跡に出してあった『幻影兵団』の猫と五感を同調させる…猫の目は、どこか暗い部屋の床にうずくまる明日香と、そこへ駆けつけた猟兵の姿を映していた。ふと、気になって視線を落とす。明日香のお尻の右側には、縦線4つと斜め線が組み合わさったような図形が落書きされていた。

●明日香救出戦2
「見ないで!」
 自他の状況も省みず、部屋から逃げ出そうした明日香を相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)はかろうじて押し留める。
「落ち着きなさいってば!周りを見なさい!なりふり構わなくなったヴィランがそこかしこにいるわ!」
 窓の外を見れば、果たして雷光の言う通りであった。
 見つけた時、明日香はほとんど裸に近い状態だった。床には彼女が着ていたであろう着衣が散乱しており…。
「おかしいわね。部屋の中にヴィランの気配はなかったはずだけど…一緒に来て、絶対に守るから。」

●明日香救出戦3
 キキ・ニイミ(人間に恋した元キタキツネ・f12329)は、髪の毛を黒く染め、服をはだける。少し動けば下着が見えてしまいそうな服装だった。
「これで少しでもヴィラン達の意識を他の黒髪少女達から逸らすことが出来ればいいけど…。」
 少しくらい恥ずかしいのは我慢しなくてはならない。やることはたくさんあるが、彼女にとって一番大切なのは、黒髪の女学生たちを守ること。
 襲い来るヴィランたちをだまし討ちでいなしつつ、キキは野生の知恵と感とを使って明日香を探し始めるのであった。

●明日香救出戦4
 ヴィランたちの強襲に遭った明日香は、素肌にブレザーだけを羽織った状態で避難していた。3人もの猟兵が護衛についたのは不幸中の幸いといえるかもしれないが…しかし。
「ふ、服が…。」
 懸命に走れば走るほど、抱きかかえていた服がぽろぽろと落ちる…もちろん、拾っている時間はなかった。
「ひっ…!?」
 気を抜けば、後から後から新手が現れるのだ。人間に触手が生えていると思えば、触手の塊のような人型モンスターもいる。しかし、ヴィランたちの触手が狙うのは、なにも明日香ばかりではなかった。黒髪のユイも雷光も、そして、黒染め髪のキキも、等しく敵の標的になっているといっていい。
「きゃっ!?」
 敵をおびき寄せるべく扇情的なポーズを取っていたキキが触手に足を取られて逆さ吊りになる。制服が盛大にめくれたあられもない姿に、ヴィランたちは狂喜した。
「この街のヴィランってこんなんばっかなの!?…マギカルは一体何と戦ってたのよ…!」
 胸元、それにスカートの後ろから潜り込んでいた触手を断ち切って、雷光が叫ぶ。第二波が来る前に、彼女は通学鞄に隠し持っていたヴァジュラブラスターで雷撃弾を撃ち込み、目の前の敵を黙らせた。
 一方、『生命力吸収の呪詛』で体力を回復させつつ、効率的に敵の意識を刈り取っていたユイも被害なしとはいかないようで…粘液で溶かされたスカートを押さえるようにして戦っていた。
「この様なヴィランでも殺傷禁止…ね。」
 不平も言いたくはなるが、まずは、どのように安全を確保するかを考えなくてはならない。
「どうして、私なんかのためにこんな…。」
 明日香がぽつりと呟いた。自分の危機に駆けつけてくれたこの3人の少女は、危険をいとわず、時に身を盾にして自分を守ってくれている。
「守りたいからだよ!」
 そう答えたのはキキの無邪気な声だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

青葉・まどか
護衛対象【テンヨ】

急にヴィラン達が暴れだし街も学園も非常事態
街で被害に遭う人達が居る
そちらを助けに行けば、学園の生徒が危ない

陽動なのは分かるけど、だからこそもどかしい
それでも選ばなければいけないんだよね

黒髪の少女達。刻印の持ち主でなくともヴィランに狙われている
ヴィランに攫われたらどんな目に遭うか分からない

私はテンヨさんを護衛するよ
転校してから色々とお世話になっているからね
これは私情で選ばせてもらうよ
「テンヨさんは私が守るよ」

勿論、私以外にも護衛につく方がいれば街のヴィランも倒しに行きたい
でも、他の護衛についてくれる方がいるかはわからないからね
テンヨさんの安全が確保されないと動けないかな?


フェイルシア・インパーサ
【アレンジ歓迎】
方法:POW

黒髪の生徒達をできる限り集め
街で暴れるヴィランを引き寄せる囮とさせる

なので彼女達を守り切れる猟兵を集め説得を行いましょう
マギカルを恨むヴィランが街で暴れること
貴女達がマギカルになる資質を秘めているかも知れない事

「私の事はいくらでもお恨みになってください…
ですが私達を信じて頂けないでしょうか?
必ず、守りますから」

生徒達、彼女達を守り切れる数の猟兵と行動しつつ
ヴィランをひき寄せましょう
「悪しき魂に塗れた者共よ、汝らの仇敵は此処に居ります。
されど凶刃が届く事は御座いません。
さあ、照覧あれ。我が剣が其の怨念を断ち切りましょう」
※殺しません

無理だったら他の猟兵の作戦に殉じます


アレク・アドレーヌ
【選択:SPD】
まぁあんだけ猟兵が人海戦術使えば黒幕も形振り構わんくもなるか。
とりあえず見つけれなかった分の生徒を探して保護するのは厳しい所がある上にちょっと気になる所もあるので他の猟兵が調査で見出した少女の保護の方にあたるとしよう。

一応特定班が拉致ってくるだろうから正当防衛が成り立つので逆に〆てもいいが黒幕についても聞き出せるだけ聞きだした方がいいだろうが…まぁ口は割らんだろうな

これで保護に回った少女が本当に素質持ちであるならばどうするかは聞くべきか。危険を承知でどうにかしたいというならば手は最大限かすつもりではある

(アドリブ歓迎



●テンヨ救出戦1
「私の事はいくらでもお恨みになってください…ですが信じて頂けないでしょうか?必ず、守りますから」
 街に現れた触手ヴィランたちの狙いが黒髪の女生徒であることを知ったフェイルシア・インパーサ(騎士姫の造花・f04276)は、これを逆手にとって出来るだけ多くの黒髪女生徒と猟兵を集め、敵の制圧に乗り出さないかと呼びかけていた。
 ただ、少女たちは校内のいたるところに散在しており、近くにいたとしても、恐怖心から、なかなか囮役を買って出ることが出来ずにいた。猟兵たちの多くも、既に各々が守ろうとする少女の護衛に向かった後であり…。しかし、世の中、常人ながら例外的に強い正義感を持つ人間もいるものであった。
「話は聞かせてもらったけど…私でよければ、その、ついて行こうか?マギカルの資質とかそういう話はよく分からないけどさ。危ないんでしょ?街の人たちが。」
 物陰から姿を現したのは、黒髪の少女だった。彼女の名はテンヨ、チアリーディング部のホープだというのはフェイルシアも知っている。
「んー…そういうことなら、私もいくよ。」
 テンヨについて現れたのは、これまた黒髪の少女。同じ高校の制服を着てはいるが、青葉・まどか(玄鳥・f06729)、今回学校に潜入した猟兵の1人だった。彼女は潜入中、転校生としてチアリーディング部に所属したのであるが、そこで何かれとなく世話を焼いてくれたテンヨに恩義を感じていたのである。
「とりあえず守りながら身を隠してはいたけど、どっち道このままじゃテンヨさんが危ないしね。守りつつ街のヴィランも排除できれば一石二鳥でしょ?」
 かくして、最小規模ではあるものの、ヴィラン制圧のための部隊が結成されたのであった。

●テンヨ救出戦2
「まぁあんだけ猟兵が人海戦術使えば黒幕も形振り構わんくもなるか。」
 学校付近の建物屋上で、触手ヴィランの侵攻を察知したアレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)は、調査中に所属を確認した少女の1人が猟兵を伴って街へ繰り出していくのを見付けた。
「さて、故あって学校潜入は控えさせてもらったが、ことここに至っては静観する意味もないな。」
 年端もいかない少女たちが大人に混じって危険な目に遭うのを看過することはやはり出来なかった。

●テンヨ救出戦3
 黒髪の持ち主であるテンヨ、まどかを狙って押し寄せるヴィランたち。
「テンヨさんは私が守るよ。」
 私情かもしれないが、まどかにとっては力を振るうに足る十分な理由だった。校内の黒髪の女性と見れば刻印の持ち主でなくとも無差別にヴィランから狙われている。そして、攫われたらどんな目に遭うか分からないのだ。まどか自身、ここまで何度敵の触手に絡め取られそうになったことか。
「速く、軽やかに」
 それでも、まどかは仮初の先輩のため、前へと道を切り開くのだった。
 時を同じくして、敵陣中央。
「さて、合流場所はここでよかったか?」
 少女たちの血路を切り開くべく、並み居る敵勢に踊り込んだアレクは、驚異的な身体能力でもって敵を圧倒していた。
「ちなみにこの少女、資質の刻印は…?」
 彼の問いに対して、合流したフェイルシアは無言で首を振る。テンヨがしらを切っている可能性もゼロではないが、彼女の人柄に触れるにつけ、嘘を言っているとは到底思えなくなっていた。
「そうか…だとしても、危険を承知でここまできた勇気は賞賛しよう。やはり子供の火遊びは感心せんがな。」
 再び敵陣に切り込むアレクの姿を見送ったフェイルシア。
「ええ、全く。でも、だからこそ、悪しき魂に塗れた者共の凶刃が彼女に届く事は御座いません。さあ、照覧あれ。我が剣が彼らの怨念をも断ち切りましょう」
 彼女もまた、テンヨを、町の人々を救うべく持てる力の限りを尽くすべく前に進むのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

鳶沢・成美
見つけた対象の一人『帰宅部……もしくは、文化系部活の少女その2』
偶然か勘がいいのか何かのチカラを持っているのか、目が合った気がする
気になりますね、名前は何でしたっけ?

顔はわかっているし【欺ク光ノ術】少し張り付いてみましょうか
疲労はまあ〔元気ガンガンドリンク〕で誤魔化せばいいか

姿を消して密かに”目立たない”様に”追跡”し護衛
近づいてくる敵は”マヒ攻撃”や”気絶攻撃”なんかで対抗しよう
「女性を寄ってたかって襲う……悪人なのは確定的に明らかですね」

戦えばばれてしまいますが
「確証がなかったものですからすいませんね」
とかなんといか”コミュ力”で”言いくるめ”ておきましょう

アドリブ・絡み・可 ””内技能


秋月・信子
POW&真の姿(?)

姉さんに不思議ちゃんグループでの出来事を話ましたら
「でかしたわ、信子。じゃあ、こうしましょ?」
と言って、偽マジ・スペードと偽マギ・エースを演じる事となりました

まず私が先に黒髪少女を襲うヴィランに駆け寄り
待ちなさい、ヴィラン!
と叫び、影を纏って不思議ちゃん達から【情報収集】して聞き出せたマギカルの特徴を元に銃を持った偽の真の姿マジカルに【変装】
刻印も規則性がありそうなのでそれらしく再現し浮かび上がらせます
後は不思議ちゃん達がやっぱり秋月さんが!と騒ぎ捲れば成功らしいですが…
念には念を押してワザとピンチになってそこで姉さんが助けに来てより信憑性を持たせますが…大丈夫でしょうか?



●爽救出戦
 鳶沢・成美(人間の探索者・f03142)は、『欺ク光ノ術』で透明化しつつ黒髪の女生徒、爽の後を追っていた。偶然か勘がいいのか何かのチカラを持っているのか、彼女は卒なく触手ヴィランの目をかい潜っては校内を移動していく。先般、式神『影烏』で行く手を追跡していた際、何やら目が合ったような気がするのだが…あれは気のせいだろうか?彼女が『ただ者』なら十中八九気のせいに違いない。なぜなら、普通の人間にあの式神を見つけることは不可能だからだ。
「あれれー?さすがにこの先は行き止まりですか。」
 独り言をいう彼女。見れば確かに通路は触手ヴィランたちに封鎖されていた。さすがに、出て行くしかあるまいか…成美がそんなことを考えていた矢先である。
「助けに来ましたよ!黙っててごめんなさい!私、実はマギ・スペードだったんです!」
 突如として、変身ヒロインめいた服装で横合いから飛び込んできた秋月・信子(魔弾の射手・f00732)が華麗に決めポーズを取っていた。衣装の再現率99.9%…今回の信子の真の姿たる偽マギ・スペードであった。
 どうなっているんだと混乱する成美。信子は一緒に潜入した猟兵ではないか。少なくともグリモアベースで顔を一度以上合わせているのは確実だ。
「やっぱり秋月さんが!」
 大喜びして叫ぶ爽。小さくガッツポーズを決める信子。ここまでは『姉』と打ち合わせた通りに事が運んでいる。あとはわざとピンチを演出し、『姉』が偽・マギ・エースとして登場すれば、敵の目を本物から完全に引き離すことが出来るはず…!
「マギ・スペード!」
「マギ・スペードだ!」
「マギ・スペードがいたぞ!」
 途端に色めき立つ触手ヴィランたち。ピンチを演出しようにも気色が悪いので、信子は伸びてくる触手を本能的に叩き落してしまっていた。そんな彼女の姿にご満悦な爽。
「おー。お見事お見事。でも、上下左右にも注意しないとだめですよ?」
 なにやら意味深な言葉が聞こえた気がしたが、調子に乗った信子はヴィランに跳び蹴りを…食らわせられなかった。壁や床、天井を破って伸びてきた触手が彼女の身体を絡め取ったのである。
「あ、あの…姉さん?だすけ…。」
 事態の急変に付いていけなかった信子は必死に抵抗するが、殺到する触手ヴィランたちに押し包まれ…程なくして見えなくなった。それにしても、待機していたはずの『姉』の姿が急に見えなくなったのはどうしてなのか…。
 これに焦ったのは成美であった。訳が分からない。分からないが助けないわけにはいかないだろう。姿を消したままで敵の群集に飛び込んだ彼は、麻痺や気絶といった手管を駆使して敵を無力化しつつ、信子の許へと急ぐ。
「女性を寄ってたかって襲う……悪人なのは確定的に明らかですね。」
 何とか信子の手を握ることに成功した成美は、『欺ク光ノ術』の影響下へ彼女をも取り込み、戦闘圏外の物陰まで連れ出すことに成功した。
 触手の粘液に塗れ、あられもない姿で失神する信子には、当然ながら、「スペード」の刻印も「エース」の刻印もなかった。
「なぁんだ。偽者だったんじゃないですか、秋山さん。がっかりです。」
 つまらなそうに言う爽は、いつの間にか成美の後ろに立っていた。
 なぜ、ここにいるのが分かった…?
「気になりますね、名前は何でしたっけ?」
 成美は努めて冷静に声を掛けた。
「名前…?ああ、あなたとはまだお話していませんでしたね、烏の人。私の名前は依田・爽です。」
 愉快そうにそう告げると、彼女はとてとてと間の抜けたような足取りでその場を後にするのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

神元・眞白
【SPD/割と自由に】
何だろう。ああいう人達には関わらない方がよさそう……な気がするけど
襲われるかもしれないし、そっと気づかれない様に追跡。街に行きそう?
2人のうちどちらかがマギかもしれないし、私以外にも猟兵がいるかも。
そうじゃなさそうな人がいたら飛威、お願いね。追い払うぐらいで。
……演出みたいに追い払えばそれはそれで囮として?飛威、叩かないで。叩かないで。

接触することになったら…どうごまかそう。通りすがりのテンコウセイ?
助けた事になるってことだし、頑張って言いくるめてみよう。
面白い話の続きも聞けるかもしれないし。まずは足りない情報の追加収集。


フレミア・レイブラッド
なるほどね…随分と姑息なやり方してくるじゃない。
良いわ…向こうが問答無用で来るなら、こっちも問答無用よ…。ちょっと頭に来たし…遠慮も手加減もしないわ!

完全に自身の虜にしてる玲と綾乃の護衛。
自身の眷属である雪花を呼び寄せ、二人の護衛につかせるわ。
更に、実際に敵が二人を狙って来たら【ブラッド・オブリビオン】を発動。「終焉を呼ぶ黒皇竜」の「黒皇竜ディオバルス」を召喚し、二人を守らせるわ。
普段ならこんな街中でこれ程強大な竜を呼び出したりはしないのだけど…言ったでしょ?問答無用には問答無用って。
わたし自身も魔槍で薙ぎ払ったり、【念動力】や【サイコキネシス】で空間ごと固定して拘束するわ

※アドリブ等歓迎


胡蝶花・空木
強引な手段に出たわね
ふざけた事を……

●行動
街に出て少しでも多くの人を助ける
コスチュームは隠してただの黒髪の生徒のフリをしたまま行動
女の子が襲われる現場に遭遇したら介入、格闘技で鎮圧

自分が襲われた場合、どこかに連れて行かれるならそのまま捕まるわ
他の被害者が集められているなら、付いた先でユーベルコードを発動してヴィランをまとめて凍らせて無力化

……ただし、身体を許すつもりはないわ
その場でそういった真似を始めるような相手なら、即座に無力化
事が終わるまで物陰で寝てなさい

「……悪いわね。大人しくしていた方が他の女の子を助けられる可能性も高いでしょうけど」
「私だって好きに弄ばれるつもりは無いわ」

※アドリブ可


渡来・みかげ
しかし、ダイヤが偽物の証拠っていうことはどういうことだろうか。
実は気づいていないだけで、
既に敵の手に落ちて間者として潜り込んでいるとか……?
考えたらきりがないけど、
とりあえず警戒だけはしておいたほうがよさそうかな。

ボクのことは敵さんたちにもすでにばれているだろうし、
【目立たない】ように【忍び足】で気づかれないように
死角から黒髪少女を護衛しよう。
もちろん彼女たちの動向にも気を配りながらね。

もし彼女たちが敵に襲われるようなことがあれば
颯爽と飛び出していって
大変なことになる前に逃がしてあげなきゃね。



●玲&綾乃救出戦1
 黒髪の少女、玲と綾乃はおだてにも高潔といえる人間ではなかった。テニス部に所属する彼女たちは、その才能もあって学校内でのカーストは上位、誰からも羨まれる存在ではあった。しかし、どこか底意地が悪く…例えば、綾乃の彼氏が文化系部活の女子に言い寄って以降は、たびたびその女子に嫌がらせを繰り返していた。
「何だろう。ああいう人達には関わらない方がよさそう……な気がするけど。」
 神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)は、しかし、気になって彼女たちを尾行しつつ、物陰で待ち伏せる敵性因子たちを排除して回っていた。街が騒がしくなって学校にも新手の侵入者が迫っている。どちらかがマギカルの資格者だという可能性がないわけではないのだ。黒髪を持っているがため、一身に触手ヴィランから襲われ、孤軍奮闘を余儀なくされていた飛威は、危機を乗り越えるたび、1人物陰からの見物を決め込んでいる眞白をがつがつと叩いていた。

●玲&綾乃救出戦2
 学校を抜け出し、街へと逃れる玲と綾乃に救いの手を差し伸べるのは眞白だけではない。
「強引な手段に出たわね。ふざけた事を……。」
いつものコスチュームを着用せず、地毛の黒髪を生かした囮作戦を展開する胡蝶花・空木(ウィンターサイレンス・f16597)は毒づいた。街を荒らしまわる触手ヴィランたちから少しでも多くの一般人を助け出す…それが彼女の目的だった。
自らを絡めとらんと押し寄せる触手の奔流…しかし、身体を許すつもりなど毛頭ない。不埒な輩は『スーパー・ジャスティス//DD』で凍らせてやるのだ…と。
「すいません!助けてもらえませんか!?」
 見れば、黒髪の女生徒2人が触手ヴィランの大群に追いかけられていた。玲と綾乃である。
「お願いします!」
 別の黒髪少女らしき存在が、ヴィランの排除に回っているが、敵の数が多すぎる様子。もしやあの子たちの誰かが資格者なんてことも…?ともあれ、襲われている人間を放っておくことは出来なかった。
 時を同じくして彼女たちの救助に駆けつけたのは、渡来・みかげ(抜け忍・f12627)だった。
「ボクに任せて!大変なことになる前に逃がしてあげなきゃね。」
 妖刀を抜き放ち、その妖気を身にまとった彼女は、寿命を削る苦しみに耐えながらも、敵を次々と峰打ちにしていく。忍び足により気配を消していたみかげが陣中に突然現れたため、敵側もパニックに陥っていた。
 それにしても…先立って潜入中に敵から言われたあれは何だったのだろう。ダイヤのタトゥーシールが偽者の証…?もしもマギ・ダイヤが既に敵の手に落ちて間者として潜り込んでいるとしたら…考えたらきりはないが、とりあえず、警戒だけはしておくのが良さそうだった。

●玲&綾乃救出戦3
 3人の猟兵の活躍により、追いすがるヴィランたちの追撃を振り切った彼女たち。しかし、そのまま守られていればいいものを、玲と綾乃は我が身可愛さのあまり戦う猟兵たちを取り残して先へ先へと逃げてしまったのである。
「助かった…!もうどうなることかと思った。」
綾乃が興奮した様子で言うと、玲もそれに同調する。
 それにしても、ここは一体何の廃ビルだろうか…元は何のテナントが入っていたのかも分からない。
 しかしながら、束の間の休息を得たと考えていた2人は大きな思い違いをしていたことになる。ここは触手ヴィランのいない安全地帯などではなく。触手ヴィランの拠点のひとつだったのだ。
 刹那、死角から伸びた触手が2人の四肢を絡め取る。
「「いやあああっ!?」」
 触手はさらに数を増し、スカートを裂いて、下着を粘液で溶かす。お尻の右側があらわになり、両人とも粘液をたっぷり含んだ触手でごしごしとこすられた。コンシーラーが溶け落ちて隠された刻印が明らかになる…なんてこともなく…2人は資格者ではないことが明らかになった。
 もちろん、だからといって触手ヴィランたちにとっては用済みではない。2人にはこれからもっと過酷な…。
「良いわ…そっちが問答無用で来るなら、こっちも問答無用よ…。ちょっと頭に来たし…遠慮も手加減もしないわ!」
 そんな絶体絶命のタイミングで2人を救うべく姿を現したのはフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)だった。
「「フ、フレミア様!?」」
 『ブラッド・オブリビオン』を使用し、「黒皇竜ディオバルス」を召喚する一方、眷属の雪花を呼び出して、2人を触手から解放する。
 触手から飛び散る粘液は時にフレミアの服をも溶かすが、一歩も引かない。魔槍を振りかざして敵を無力化しつつ、眞白、空木、みかげが駆けつけるまでの時間を何とかしのぎ切ったのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

雪・兼光
【SPD/ご自由に】

(零距離射撃、援護射撃、スナイパー、運転、空中戦、範囲攻撃、2回攻撃、騎乗利用)

『面白いこと』ってこれか。とっても笑えるよ。畜生ッ!

わりぃが学園内は任せたぜ
こっちは機動力には自信があってね
俺のユーベルコードで相乗りする人いるかい?
今なら『ヴィランひき逃げ当て逃げ祭り』も同時開催中だ
第一章の情報を元に加奈子を探しながら街中でヴィランを狩るか。

ヴィランを見かけたらドリフトで体当たりとかでひき逃げしてやる
もしくはそのままブラスターで撃ち貫く
ヒトの命狙ってるんだから生かされているだけでありがたいと思え!

可能なら近場で一人で黒髪を一人で守っている奴へ、
他の猟兵運ぶか誘導もする。


露木・鬼燈
連絡がとれていれば悩む必要はないんだけどね。
まぁ、仕方がない。
今ある選択肢から選ぶしかないね。
それには優先順位を間違えてはいけないっぽい。
黒髪の少女を護る、街の人はその次。
護衛が一人なら街に出るのは悪手。
籠城しかないね。
街は他の猟兵を信じるしかないです。
三人以上ならヴィラン狩りのみをする人員を抽出できる。
優先順位と方針は決めた。
あとは揺らがずに実行するのみ。
…誰を護衛するべき?
んー、長期欠席中の生徒を探そう!
捜索中に見つけたヴィランを狩ってもいいしね。
無駄にはならない選択っぽい!
顔写真を含めた個人情報は入出済み。
なんだけど、この学校のセキュリティ弱くない?
大丈夫?ヴィランにも情報抜かれてない?



●加奈子救出戦1
「わりぃが学校内は任せたぜ!」
 雪・兼光(ブラスターガンナー・f14765)、はこの急場において最も自身の機動力を活かす選択肢を選んだ。長期休暇中の生徒、加奈子の捜索である。ユーベルコードで『熱線銃』を変形させた彼は、街へ乗り出すべく騎乗する。
「俺のマシンに相乗りする人いるかい?なんてな。」
 誰もいない背後に向かって、景気付けの独り言を言っただけのつもりだった。しかし…。
「それいい考えっぽい。途中まで頼むよ。」
 振り向いてみると、そこには露木・鬼燈(竜喰・f01316)の姿があった。
「おいおい。びびらせんなよ。」
 苦笑しつつ、兼光はリアシートを親指で指す。
「忍の嗜みってやつで。乗っていいってこと?」
 かくして、加奈子の捜索に乗り出した2人であったが…当初想定された以上に無駄のない選択肢といえなくもなかった。確かに既に発見済みの少女たちを守る上では、護衛人員を減らす可能性のある選択肢だともいえる。しかし、これまで校内の少女たちの調査で成果をあげられなかったヴィランが、長期欠席中の生徒を疑うのも無理からぬことではあった。
 何より、仮に目的の女生徒が見つけられなかったとしても、移動中、出くわしたヴィランをローラー的に駆逐していけるのが戦略上の強みでもある。いわゆるヴィランひき逃げ当て逃げ祭りに、鬼燈の殴打も含めて敵方はかなりのダメージを受けている様子だった。
「顔写真を含めた個人情報は入手済み。なんだけど、あの学校のセキュリティ弱くない?」
 鬼燈はからからと笑う。さて、まずは、加奈子の家だ。
 結果からいうと、家は既にもぬけの殻となっていた。扉が破られ、加奈子の家族も連れ去られたか、避難したかというところ。加奈子自身は家出しているとの事前情報があったため、この場所で捕まった可能性は想定しなくてもいいだろう。
「次、行くか?」
 兼光は先を急ごうとする。無理もない、少女1人の安否がかかっているのだ。
「んー…ちょい待ち。」
 部屋に残されたノートパソコン、あそこに何か手がかりがあるかもしれない。

●加奈子救出戦2
「ふーん、まさか、スマホなくした時用のGPSを使うなんて。家出の原因も失踪した彩奈とかいう子の捜索っぽいし。」
 2人は加奈子のノートパソコンに残された手がかりを頼りに、加奈子のいるであろう場所へと向かっていた。
「ま、学校休んでる割に頭は悪くないってことなのかもな…と、ビンゴだ。」
 GPSの示していた場所は随分前に稼動を停止した研究所のようだった。怪しいところを狙っては壊し、狙っては壊し。触手ヴィランが山ほど湧いてきたところを見ると、ハズレくじではなさそうに見える。敵方のアジトか…。
「ヒトの命狙ってるんだから生かされているだけでありがたいと思え!」
 兼光が吼える。首領不在なのか、内部の攻略は思った以上に簡単だった。監視カメラの映像から、牢の中には、黒髪の少女と茶髪の少女の2人が捕らえられているのが確認でき…。
 ガシャァァァァン!!
「おいおい、途中までってそういうことかよ。」
 空になったリアシートを見て兼光は笑った。『化身鎧装<黑鐵>』。鬼燈は自身の生命力を燃やして2人の少女を一刻も早く救い出すべく飛翔したのであった。
「分かってたことだけど、加奈子ちゃんは後継者じゃないっぽい。もう1人の子は…マギ・ジャックの後継者後継者?」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

セリエルフィナ・メルフォワーゼ
形振り構わず強行策に出てきたみたいだね。
それならそれでやりようはある。

『背中の翼』【スカイステッパー】<空中戦>で高い建物や空中に陣取って、<視力>でヴィランや黒髪少女達を上空から監視するよ。
ヴィランが黒髪少女に接近したり街の人達を襲おうとしたりするのが見られたら、【コンセントレーション・スナイプ】からの<早業、先制攻撃、スナイパー>で、そいつが行動を起こす前に上空から狙撃する(殺さないよう急所を意図的に外して)。
と言っても黒髪少女全員を一度に見守るのは無理だから、余り一つのところに長時間留まらず、猟兵が手薄なところから駆け付けるようにするね。


如月・遥
私の生霊が追跡した3人の黒髪少女…
とりあえず<救助活動>でこの3人を探して一か所に保護しよう。

その為にも、まずこの3人の居場所を突き止めないと。
【サモニング・ティアーズ】でイヌワシのティアーズ((UDCオブジェクト『女神の涙』で人間の少女になった動物の事。元の動物の特徴を持つ)のヌワを呼ぼう。
ヌワに私の生霊の動画(第一章)を見せて3人の顔を覚えて貰い、その視力で上空から探して貰うね。
私の生霊の霊気がその3人にもまだ残ってるかもしれないから、私自身もそれを頼りに<失せ物探し>で3人を探してみるよ。

見つけたら<手をつない>でその子達を安全な場所まで誘導しつつ、私とヌワの二人で何とか守ってみるね。


彩波・いちご
アイさんと合流しました
…先ほどは調査うまく進まなかったからって血迷ってしまって、アイさんには平謝りです
ともあれとりあえずは、護衛も兼ねて黒髪の少女と共に3人でお出かけ
※対象は誰でも構いません。お任せ!

「いえ、その、何でもとか言われても……」
アイさんがぐいぐい迫ってきますが、3人目の視線もありますし、何より護衛も忘れてはいけませんし
割と板挟みで…どうしましょう

「と、とりあえず、食事にでも行きましょうか、3人で」
疎外感感じさせて離れられても困りますので、なんとか3人行動は保ちませんと

襲われたりしたら彼女を優先的に庇いますが、そしたら今度はアイさんの視線が怖いようなっ?!

※アドリブとらぶる大歓迎


アイ・リスパー
いちごさんと一緒

「いちごさんっ!
さっきはよくもシャワーを覗いてくれましたね!」

いちごさんが断れない状況にして、以前の任務での『何でも言うことを聞く』という約束を果たしますね。

「黒髪の少女を護衛しないといけないので、少女を誘って三人でショッピングに行きましょう」

少女はいますけど、これは立派ないちごさんとのデートです!

「さあいちごさん、覗いた罰です。
何でも好きなことをリクエストしてくださいね♪」

ふふ、こう言えば、いちごさんも遠慮できないはず。
どんなリクエストにも答えて見せましょう。

もちろん黒髪少女の護衛も疎かにしません。
敵はUCで撃退しつつ、念のため少女に【千里眼】も付けておきます。



●スミン救出戦1
「いちごさんっ!さっきはよくもシャワーを覗いてくれましたね!」
 完全にハイライトの消えたアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)の瞳を眺めつつ、このままじゃダークネスなトラブルに発展しかねないなぁ…などと他人事のように考える彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)。
 覗いていたのも、ついでに言うと撮影しようとしていたのも事実なので、とりあえず平謝りするしかなかった。
「そんなにご要望なら取っておきの権利がありますよ♪以前の任務で『何でも言うことを聞く』って言ったじゃないですか…このままじゃ私、収まりが付きませんし…。」
 なにやらおかしなスイッチが入ったらしいアイは、妙に饒舌で艶っぽい。
「ご要ぼっ!?いえ、その、何でもとか言われても……。」
 ぐいぐい迫ってくるアイにいちごは…結局、アイの満足がいくまで色々とリクエストさせられてしまったのであった。
 …さて、シャワールームを出たアイといちごは、これまでと明らかに様子の違う校内の様子に戸惑っていた。
「きゃあああっ!?」
 悲鳴の方向を見てみれば、黒髪の少女が触手に絡め取られている。ヴィランか…それも周辺にかなりの数いる。学校に、いや、街に一体何が起こっているのだろうか。
2人は即座に目を見合わせ、この少女…スミンを助け出すべく走り出すのであった。

●スミン救出戦2
 自身が生霊の追跡によって行動を探ったことのある3名の女生徒…すなわち、沙織、かえで、スミンの3人を一か所に保護すべく、如月・遥(『女神の涙』を追う者・f12408)は、『サモニング・ティアーズ』で呼び出したイヌワシの『ティアーズ』ヌワの上に乗って空中から捜索を行っていた。
 捜索の結果分かったのは、かえで、沙織には既に十分な護衛が付いているということ。それなら、護衛が手薄な場所を手厚く守った方がいいのかもしれなかった。
 一方、スミンの方はというと…やや目を疑いたくなるような状況であった。
「あれは、どういう状況なのかな?」
 敵のおぞましい姿にうろたえるスミンを、大勢の触手ヴィランたちが追い回し、これまた黒髪少女に見える2人(実際は黒染めなのだが)が触手から庇って回っている。ヴィランたちにしてみれば、ぱっと見3人もの黒髪女生徒が一気にこの場へ集っているという状況なので、刻印の有無の検分と味見のために後から後から殺到してきている様子。
「敵も形振り構わず強行策に出てきたみたいだね。もしお手すきなら、一緒にどうかな?」
 セリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)、彼女もまた空中から地上の状況を探っていた猟兵の1人であったが、その超長距離から放たれる正確無比な射撃は、ヴィラン側からしてもかなりの脅威であった。
「確かに街全体を常に見渡すのは無理だけど、何でちょっと目を離した内にこんななっちゃうかなぁ?」
 そう呟くセリエルフィナに、遥も内心で同意しつつ、ヌワに降下を命じるのであった。

●スミン救出戦3
「射程900mってどんな感じって良く聞かれるけどさ…こんな感じとしか、言えないんだよねっ!」
 いちごに触手を伸ばそうとしていたヴィラン複数体が突然つんのめって転倒する。セリエルフィナの放った銃弾は、過たず、敵の足や腕、あるいは触手だけを的確に射抜いていった。
「…もう少しだけ撃ったら他の手薄な場所に援護行くけどね。」
 不殺のルールにも完璧に配慮した射撃…人間の範疇を超えた猟兵とはいえ、これを僅か13歳の少女がこなしていると思うと薄ら寒いものがあった。
「そら、ヌワ。練習した通りに!」
 スミンに背後から迫りつつあったヴィランを、ヌワの鉤爪が鋭く捕らえる。そのまま高度を上げて、駆け寄って来ようとしていた別のヴィランに投げつけてはぶつける。遥を狙う触手は、大きく広げた翼が打ち払った。
 セリエルフィナや遥の援護もあり、地上で触手ヴィランに対応するいちごやアイの負担もかなり軽減されていた。スミンに伸びた触手もまたいちごが庇い…。
「…って、どうして私への触手は誰も防いでくれないのですか!」
 アイが何やら叫んでいるが、全く他意はない。何やらヴィランの仲間内でスミンより高い人気を博したらしいアイ(黒染めver.)は、懸命にスミンを触手から庇いつつ、自身を襲う触手の対応までを余儀なくされただけなのだ。いちごだって意地悪しているわけではない。任務である以上、スミンを敵の好きにさせるするわけにはいかないのだ。触手で悪戯されたからといって、粘液で服が溶けて恥ずかしいからといって、睨まれても困るのである…。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

久遠・翔
かえでさんを探します
UC使用して高速移動、持ち物を捨て多少速さ増しで

少なくても遠くに行っていないはずだから高所に上がり周囲を確認
見つけたら即座にそちらに走ります
ただ逃げただけならいいですが、もしもヴィランに捕まったり襲われようとしてたりしたら身を挺して庇い攻撃を受け彼女を抱え一旦下がります
かえでさんの無事を確認したら「よかった、無事でよかったっす」と微笑みかけます(魅了36の微笑み)

その後かえでさんを庇う様に前に立ちSPDの高さを生かし高速で相手を気絶させていき、その後楓さんを連れて逃げつつ護衛します
俺はただ友達助ける為に命張っただけっすよ?
ただ…服がヤバイ(戦闘の後遺症であちこち破れている)


備傘・剱
【遺跡酒場】

かえでを探す
遊戯守護者にも探らせて知らせる様にしておく
あと、動物達にも力を借りよう
おびき寄せて話を聞けば、情報は集まるだろう
後は、第六感って奴だ

急いで駆けつけるが…
場合によっちゃ、狙撃も必要だろうぜ
衝撃波を誘導弾にして、敵だけを撃ち抜く
接近戦に持ち込めればこっちのもんだ
オーラ防御で守りながら、何とか、説得して痣を確認させてもらうしかないな
怖かったろうになぁ、何とか、安心させてやりたいぜ

敵を捕獲出来たら、恐怖を与えて大本の居場所を吐かせる

…ヴィランにもヒーローにも、最低限、踏み外しちゃいけない道ってのがあるもんだろ
そいつを踏み外した奴は、只の外道って奴だ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


山梨・玄信
【遺跡酒場】
かえで殿の対応

また、随分とエグい相手じゃな。ヴィランは改心してヒーローになる可能性もあるというが…人殺しをしたような連中が改心出来るのかの?

【SPDを使用】
不登校なら先ずは家からじゃの。敵もそこに来るじゃろうし。
敵を見つけたら、範囲攻撃で気絶させるぞい。
通信機を持っていたら取り上げ、動きを探らせてもらうのじゃ。

家に居ればそのまま保護。居なければ家族の方に行きそうな所を教えてもらうのじゃ。複数ある時は手分けして探し、他のかえで殿を探してる猟兵にも伝えるのじゃ。見つけたら無線機で遺跡酒場の仲間に連絡じゃ。

「お主らはやり過ぎた。容赦せんぞ」
「わしらは猟兵じゃが…かえで殿は御在宅かの?」


高柳・零
WIZ
【遺跡酒場】
カエデさんの探索、保護。

正直、探索は苦手なので他の2人に任せ、自分はヴィランを先制して狩ります。(2回攻撃+気絶攻撃で)
また不意打ちにも警戒して、いざという時は味方を庇い、盾受けとオーラ防御で守ります。
「自分がいる限り、怪我人は出しませんよ」

かえでさんを見つけたら、自分が守ります。
「自分の後ろに居てください。指一本触れさせませんから」
見切りで敵の動きを読み、あらゆる防御技能を駆使します。
正面と側面には盾受けと武器受け。背後や死角からの攻撃はかえでさんにオーラを被せます。

アドリブ歓迎です。



●かえで救出戦1
 マギカルに恨みを持つヴィランたちが解放され、にわかに雲行きが怪しくなった。この分だと街全体が戦場になる…そんな空気を読み取った『遺跡酒場』の面々は、足を止め、誰を護衛するべきかを議論していた。
 闇雲に走り回ってもいい結果に結びつくとは限らない。おそらく今いる人数で守り切れる少女はたった1人だった。
「で、ぶっちゃけ誰が怪しいと思うよ?遭遇した別の猟兵に聞いた限りじゃ、玲、綾乃、テンヨ、スミン、かえで、沙織、爽、明日香の8人全員に刻印がなかったっつー目撃談があるらしい。」
 備傘・剱(絶路・f01759)の問いかけに応じたのは、山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)だった。
「不登校の加奈子を疑っておるのか?じゃが、この数日の間に撮影されたという刻印の写真についてはどう説明するつもりじゃ。」
 これらの問題に対し、ひとつの推論を述べてみせたのは高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)だった。
「タトゥーシールの逆ですよ。」
彼がスクールカーストの底辺を中心に集めて回った噂には、正直眉唾物が多い。しかし、真贋を見分ける目さえ持っていればきちんと有用な情報を洗い出せるものであった。
「猟兵の介入が始まってから、黒髪少女が校内に増えるわ、刻印の目撃情報が増えるわで大変でした。でも、刻印の持ち主でない人だって成りすましができるんです。持っている人が持ってない振りだって出来ると思いませんか?」
「つまり、本物は何らかの方法で刻印を隠してるってーのか。」
 興味引かれたのか、剱は短く問い返す。
「はい。私の情報網によれば、ここ数日だけでも、化粧品売り場で痣消しコンシーラーを購入した女生徒が何人もいるんだとか。」
 痣消し用やタトゥー隠しのコンシーラーは、上手く使えば刺青すらも隠せるという。
「刻印の持ち主はその中にいる…お主はそう言いたいんじゃな?」
「はい。もしくはその関係者の中に…と注釈はさせてもらいますが。実は、ここ数日の間に校内で撮影された刻印の写真は…もちろん、タトゥーシールによる偽装もあったでしょうが、プールの更衣室、シャワールームと、みんな水場付近のものばかりだったんです。すなわち、隠してはあったけれど、水にどっぷり浸ったせいでそれが崩れてしまった…そう予想しているわけです。」
 零は玄信の発言に肯定の意を示しつつ、さらに続けた。
「そして、部室棟のシャワールーム…実は運動部ばかりが使ってるものと思われがちですが、そうでない生徒にだって使用権はあります。転校してきたばかりで部活にも入っていない猟兵たちが何人かいたと思いますが、その人たちでも使えたのが何よりの証拠ですね。聞いた話によれば、ここ最近だけで数回、テニス部の玲さんと綾乃さんに泥水やら油やらを掛けられて、演劇部のかえでさんがシャワールームを使うのを見たという噂があるんです。」

●かえで救出戦2
「探したっすよ…よかった、無事でよかったっす。」
 かえでが隠れていたのは、演劇部の倉庫だった。
「ごめんね。置き去りにするつもりはなかったんだけど…あのままいったら、翔さんにもっと迷惑掛けちゃうような気がして。それより…どうしたのその格好?」
 傍目から見ても翔の服装はいささか軽装過ぎていた。スカートとブラウスは身に着けていたものの、その下は…。
「こ、これはなんて説明していいか分かんないっすけど…とにかく、脱げば脱ぐほど速くなるんすよ。俺。それだけ必死だったんすよ。」
 そこから先は、かなり目まぐるしく事態が推移した。翔と同じ着眼のもと、演劇部倉庫へたどり着いた触手ヴィランたちから逃れるべく、八面六臂の大活躍をした翔の服はなんと言うか、破れたり溶けたりで大変なことになっていた。
「あはは…やっと巻いたみたいっすね…。」

●かえで救出戦3
「分かった分かった…あんたがそんな格好してるのにはちゃんと理由があったってことなんだな。」
「初めはどこの痴女が走ってくるのかとぶったまげたわい。」
 剱や玄信が口々に言う。『遺跡酒場』の3人は、剱の第六感と動物会話の能力に助けられ、かえでや翔たちと合流を果たしていた。
「そんなことより…来るぜ。」
 触手ヴィランは、かえでの身体にあるであろう刻印の有無を確認せんと、隊列を組んでは後から後から押し寄せてきた。
 しかし、この4人が集まって以降は、その触手がかえでに届くことは皆無となっている。
「随分とエグい相手じゃな。ヴィランは改心してヒーローになる可能性もあるというが…人殺しをしたような連中が改心出来るのかの?」
 玄信の意見も最もではあるが…要請が出ている以上は、そういうこともあるのだろう。
「自分の後ろに居てください。指一本触れさせませんから」
 かえでの防護と仲間の回復を買って出る零、パワープレイヤーの玄信、そして、すばやさを生かして敵をかく乱しつつ、着実にダメージを与える剱と翔。
「いいチームっすね。なんかレイドパーティー組んでるみたいっす。」
 翔はなにやらテンションが上がっている様子だった…今の服装には触れないでおこう。
「それでな、かえで…実際のところお前のけつに例の刻印ってのはあるのか?」
 剱は、皆がこれまで明言を避けてきた質問をついにかえでに向けた。
 その場にいる仲間全員の視線がかえでに集まる…。
「はい。ここまで来たら隠しても仕方ないですよね。もちろん、恥ずかしいのでお見せする…なんてことは出来ませんけど。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

メイフィア・オベルト
これは、敵の動きが変わりましたね
仕方ありません。【ライオンライド】でライオンを召喚して騎乗して街へ出ます
新人猟兵の私の実力では黒髪少女を守りながらの戦闘はキツイでしょうから、ライオンの機動力を生かして素早くヴィラン達を駆逐することにします
街の人々に避難を呼びかけつつヴィランを倒していきます。特に街の黒髪の女性には避難誘導を徹底します、巻き添えは嫌でしょうでしょうからね
仮にヴィランに勝てずに私が捕まってもそれはそれです
どうもこのヴィラン達は女なら黒髪少女でなくても問答無用な感じがしますから、私が嬲られるならその分は敵が分散しますので
まぁ私のような幼女を襲うような変態がいるかは知りませんが


藤堂・遼子
さて、こう来るのかって感じね
参ったわね、無差別攻撃に出られると立場上厳しいわ
とにかく調査で判明してる8人の黒髪少女を保護しないといけないけれど、こう混乱した状況だと遭遇できた人を護るしかないわね
仮に遭遇出来なかったとしても、私も黒髪だし街で囮をしながらヴィランを倒すわ
マギカルって魔法少女なのでしょう、ならそれっぽく戦ってやるわ
魔導書の流血賛美書を片手に血を吸わせて【流血賛美歌を詠う書】で剣や槍や鎚など様々な凶器を作って、それを操作して戦うわ
……これは、我ながら魔法少女というよりは邪悪な魔術師のような絵面になるわね
これでマギカルの一人と言い張って囮になるのは、無理があるかしら?



●ヴィラン掃討戦
 少女、メイフィア・オベルト(オベルト伯爵令嬢・f17956)は、街を取り巻く空気の変化を敏感に察していた。
「仕方ありません。新人猟兵の私の実力では黒髪少女を守りながらの戦闘はキツイでしょうから…。」
 自身の力ではまだ、黒髪の少女たちを守りながらの戦闘は荷が重いと考えたのであろう。
『ライオンライド』で召喚した巨大なライオンを駆りつつ、彼女は、1人で街へ向かい、ヴィラン達を駆逐する道を選んだ。
 一方、藤堂・遼子(狂気を狩る者・f09822)もまた、我が身ひとつでいち早く街へ繰り出してヴィランの掃討に移った者の1人だった。
「参ったわね、無差別攻撃に出られると立場上厳しいわ。」
 調査で判明している8人の黒髪少女を何とか保護しないといけない状況ではあるが、猟兵同士の連絡もままならない混乱状態状においては、遭遇できた相手をこそ守るのがせいぜいだと考えたのである。
 各々の黒髪少女に対して、無事十分な護衛人員の確保できたこの状況において、彼女たちの取った選択肢は、戦場の趨勢を猟兵の側へ傾けるのに大きく貢献した。やはり、守りながら戦うのか、戦いに専念しているのかという要素は、個々人がどこまで全力を出し切れるかに大きく影響してくる。
「マギカルなんとかってって魔法少女なのでしょう、ならそれっぽく戦ってやるわ。」
 魔導書『流血賛美書』を片手に戦う遼子は、かの本に血を吸わせて生み出した剣や槍や鎚など様々な凶器を操って戦闘を進めた。
「ちちんぷいぷいー。」
 触手ヴィランたちの命を奪わない範囲でばたばたとなぎ倒して戦う様は、決して世間の知るところであるマギカルの姿とは似つかないものではあったが、黒髪の持ち主だったこともあり、彼女自身、囮役としての役割も併せて果たしていた。
「まぁ私のような幼女を襲うような変態がいるかは知りませんが…。」
 もしも、黒髪でなく、年若い自分すら彼らヴィランが狙ってくるのなら、それはそれでいい…その分、狙われる人々の負担が減るはずだ。幼いながら非常に冷めた考え方をするメイフィアは、しかし、学校の生徒ではない黒髪女性たちを守り、避難誘導した点が非常に評価された。間違えて、あるいは、間違えた振りをしての一般人襲撃も十分考えられたのだ。
 腕に、脚に、触手が巻きつく。くすぐったいような、気色が悪いような…そんな感触をとおしてメイフィアは父を思い出していた…。

●収束、そして
こうして、街を揺るがすヴィランの解放、そして、それを陽動にした上での黒髪女生徒襲撃は収束に向かいつつあった。もちろん、多対少の戦いである。守りながら戦うことを強いられた猟兵たちは、全てのヴィランを拘束することは出来なかった。一時的に別の街へ逃れ、あるいは気絶から目覚めて逃走したヴィランたちとも、いずれ誰かが戦うことになるかもしれない。

 ともあれ、残すは黒幕のみ。一連の卑劣な策謀を通して街の秩序を壊した者とは、果たして何者なのか。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『曲芸士・アクレラ』

POW   :    こうすると君達は攻撃できないんだよね?
【怒り】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【ナイフを人質にした一般市民に突きつけて】から、高命中力の【攻撃を躊躇わせる言葉】を飛ばす。
SPD   :    曲芸の時間だよ!
いま戦っている対象に有効な【曲芸用の道具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    言うこと聞かなかったらどうなるか、わかるよね?
【弱みを握られた一般市民】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。

イラスト:黒江モノ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はニィ・ハンブルビーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 『特定斑』のヴィランたちは高校から撤退した。街に放った触手ヴィランたちも一部は捕らえられ、また、多くの者たちは敗走した。
 失敗だ。小気味良いまでの失敗。
 途中までは上手くいっていたのにな。
「私の名前は依田・爽(よだ・そう)です。」
 猟兵や学校の仲間たちにそう名乗っていた少女は、街の広場に姿を現すと、ケタケタ笑いながら曲芸染みた動きで倒立してみせた。スカートがめくれ、下着があらわになるが、気にした様子もない。
「う そ だ よ 。」
 その正体はオブリビオンたる元ヴィラン・アクレラ。ヴィランたちの支援を失った彼女は、一般市民を脅しつけては味方に付けて来るだろう。助けたはずの一般人たちがもしも敵に回ったら…引き続き、黒髪の女生徒たちへの配慮も手が抜けない。
 マギカルの後継者を巡る、最後の戦いが幕を開けようとしていた。
 
 
ナナシ・ナナイ
やれやれ、やっとわいの本領発揮やな。本気出させてもらうで。UC発動ゥ!!、孤独な傭兵団(ワンマンアーミー)!!全火力を投入して全方向から打ちまくる!(【2回攻撃、一斉発射、スナイパー、暗殺、零距離射撃、援護射撃】)パンピーを肉の壁にしようと上からの攻撃はよけられへんやろ。小細工は通用せんで。隙があれば狙撃や。
一応、パンピー対策に散弾銃型にゴム弾、擲弾発射器型に催涙弾を込めくけど、当たればかなり痛いで。
ちまちますんのはわいの性に合わんのや。沙織ちゃん、変な所ばっか見せてきたけど、なかなかわいやるやろ。

アドリブ、連携 歓迎



●マンハンターの本領
 ダダダッ!!
 背後から沙織に近づこうとした一般人の足元にゴム製散弾が撃ち込まれる。
「やめときぃ。当たればかなり痛いで。」
 次はこれが飛ぶぞとでも言うように、催涙弾を込めた擲弾発射器型アサルトウェポンをゆらゆらと揺らしてみせるナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)。
 前後左右、そして、上。彼が『孤独な傭兵団』で生み出した膨大な数の銃器と拷問具は、曲芸士・アクレラを全方位から取り囲んでいた。
 普段のおどけた姿からすると思いもよらない豹変振りではあるが、これこそ彼がマンハンターと呼ばれる由縁。
 いかに敵が一般人を盾に攻撃を防ごうとしても、上からの攻撃まではそうそう防げるものではない。
「やれやれ、やっとわいの本領発揮やな。沙織ちゃん、変な所ばっか見せてきたけど、なかなかわいやるやろ。」
 目を皿のように丸くする沙織へ微笑みかけるのと同時、アクレラに向け、銃弾が雨あられと降り注いだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

秋月・信子
・POW&真の姿解放
ようやく尻尾を出したわね
不良共から聞き出した情報、それに信子を執拗に調べようとしてたあんたが胡散臭かったのよ
で、敵を欺くにはまずは味方から
お人好しな信子を騙して嗾けたお陰で確証が得られたわ
でも…可愛い妹分を嫐ってくれた落とし前はきっちり付けて貰うわよ?

真の姿を解放して眼を紅く輝かせ、リボルバーを構える

ふぅん、気を失った信子を盾にして、可愛い妹分を助けたければ…ってね
いいじゃん、やっちゃえば?
私は信子のような無垢な正義心なんてないのよ
もし刺したり斬ったりしたら…【スナイパー】のように【早業】であんたの眉間を撃つだけ
(ま、【時間稼ぎ】ですけどね)

※【シリアス】アドリブと連携歓迎



●紅き眼の襲撃者
 『彼女』のリボルバーが続けて火を噴く。
首の皮一枚を掠めるその容赦ない弾道に、曲芸士・アクレラの前を塞ぐ人々が我先にと道を譲った。彼らも脅されていたのだろう…しかし、相応の恐怖を与えれば、見ての通りだった。
「ようやく尻尾を出したわね…可愛い妹分を嫐ってくれた落とし前はきっちり付けて貰うわよ?」
 秋月・信子(魔弾の射手・f00732)を人質に取るアクレラを、紅く輝く瞳が睨みつける。最初から胡散臭かった。黒髪の持ち主である信子を調べたあの執拗さ、それに不良たちから聞きだしたあの情報を総合すれば…。
「良いのかな?銃を降ろさないと信子ちゃんの顔にすってきー♪な傷痕が残ることになっちゃうんだけどなー。」
 アクレラは眼を閉じたままの信子の頬をぺちぺちとナイフで叩いて見せた。
「やっちゃえば?そしたらあんたの眉間を撃つだけよ。」
 ぼろぼろになった信子のスカート…その隙間から覗くのはレッグホルスターに固定されたハンドガンだった。
「だらしないわね信子…ガンチラしてるじゃない。」
 引き金を引いた『姉』に迷いはない。
 ゴッ!!!
 2つのことがほぼ同時に起こった。
 まず、盾にされていた信子が瞬時に避けたことで銃弾がアクレラの左肩へ吸い込まれ、続いて、鈍器と化した信子のハンドガンがアクレラのあばらにめり込んだのだった。
「さすが私の妹。」
 そう呟く『彼女』の耳には敵へ撃ち込まれる更なる弾丸の声が届いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳶沢・成美
やはりこっち(黒幕)方面でしたか。きみと目があってすぐにヴィランに囲まれたしね
まあ、予想通りで正直驚きは少ないかな
しかし、ここで倒したら転生してマギカルの新メンバーになったりしませんかね
オブリビオンでなければ可能性はあったかなあ?
他の猟兵が”目立たない”ように”コミュ力”で益体もない事を言いながら

”早業”【風神旋風縛】の”範囲攻撃”で捕縛を試みる
「一般市民が相手でも風の術ならまだ危険度は少ないでしょう」

アドリブ・絡み・可 ””内技能



●つむじ風の繰り手
「まあ、予想通りで正直驚きは少ないかな。きみと目があってすぐにヴィランに囲まれたしね。」
 鳶沢・成美(人間の探索者・f03142)は、ここまでの出来事を思い出しつつ、独り言のように言う。思えばただの人間には見つからないはずの『影烏』と視線を合わせてきたあの時から彼女は異常だった。
「ヴィランは改心してヒーローになることがあるらしいですが、きみは転生してマギカルの新メンバーになったりしませんかね。」
 転生というものをどう考えるかによるが、少なくとも曲芸士・アクレラはその蘇りの臨界点が来るまで、蘇って猟兵の前に立ちふさがり続けるのかもしれない。
「面白いこというなぁ。こっちはずーっとマギカルを狩る側だと思うなぁ。」
 ケタケタと笑うアクレラ。
 益体もない事を言う振りをしながら、成美は敵の気を引き、仲間にとって脅威にも障壁にもなりうる一般人を風の力で拘束していった。何とかしなければならないのは変わらないが、一般人相手だとしても風の術ならまだ危険度は少ないだろうという彼なりの心遣いであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アレク・アドレーヌ
やっと黒幕か…まぁ黒幕が身近なところに潜んでたってのは盲点だったが…潜入した猟兵も気づかなかったという事を考慮すれば相当なものであろう。

だが敵であるならばオブリビオンであるならば倒さねばならないが、黒髪の女生徒…危険を承知で囮役をやることを選んだ彼女に最大限力は貸すといった手前でもある。 
だからこそ彼女に文字通り『力を貸す』。ヒーローマスクだし彼女が俺を付ければ戦えんだろ

とはいえ相手が何してくるかもわからんからUCで防御特化(実際は攻防一体)を選択し【生命力吸収】【カウンター】【オーラ防御】に加えて元々ある【見切り】【グラップル】で万全を期して殴りに行こうか

(アドリブ歓迎



●仮面のヒーロー『テンヨ』
「黒幕が身近なところに潜んでたってのは盲点だったが…潜入した猟兵も気づかなかったという事を考慮すれば相当なものであろう。」
 倒すべきオブリビオン、曲芸士・アクレラを前にアレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)は、余人にはおよそ不可能な戦略をとった。ここまで守ってきた黒髪の少女テンヨ、自らを囮にすることも厭わず立ち上がった彼女に、文字通り力を貸すことを選んだのだ。
「え、えー?」
 こう、しゃべる仮面を身につけたことなどないテンヨは戸惑いを隠せないようだが、そこはもう、ここまで続いた異常事態のおまけである。力を貸そうというアレクの申し出を意外とあっさり受け入れた彼女は、この日限り、本当のヒーローになった。
「ほんとはここでバンクシーンが入って可愛い服になったりすると良いんだけど。」
 アレクの力に守られたテンヨは、言いなりになった一般人たちを的確に無力化しつつ、黒幕に一矢報いるべくひた走るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フレミア・レイブラッド
…やっぱり貴女だったのね。ピエロの焼き印といい、貴女じゃないかとは思ってたわ。…貴女はわたしの事を知らないでしょうけど…ま、別の貴女同様腐ったところは相変わらずね…すぐに消し飛ばしてあげるわ

2章で召喚したディオバルスを従えつつ戦闘。
真の姿を解放し【吸血姫の覚醒】を発動。かえで等女生徒に魔力で結界を張って手出しを封じ、ディオバルスには【黒皇竜の一撃】や【インフェルノ】で攻撃させ、自身は速度と膂力を活かして魔槍【怪力、早業、残像】による連撃から、莫大な魔力を全て集中させ【神槍グングニル】で消し飛ばすわ!

戦闘中の人質は【念動力】の膜でガードして保護。やり口はわかってるのよ

※アドリブ等歓迎



●真なる覚醒
「我が血に眠る全ての力…今こそ目覚めよ!」
 黒皇竜の咆哮轟く中、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)はついに全ての力を解き放った。
「…やっぱり貴女だったのね。ピエロの焼印といい、貴女じゃないかとは思ってたわ。」
 救出された彩奈の胸元に覗くピエロマークを一瞥して腹立たしげに呟く。
「…貴女はわたしの事を知らないでしょうけど…ま、別の貴女同様腐ったところは相変わらずね…。」
 フレミアはどうやら以前にも一度、曲芸士・アクレラと合間見えたことがあるようだった。
「あらら、別の私をご存知のようで。何度も楽しめて飽きないでしょ?」
 右手をすっと上げて支配下の一般人へ指示を出すアクレラ。
 黒髪女生徒たちの確保を命じたようで、一般人が一斉に走り出し、呼応して彼女の手からは大量のナイフが投擲されたが…。
「やり口はわかってるのよ。」
 それらは全てフレミアの念動力に阻まれた。一般人や人質の守りは十分。
「すぐに消し飛ばしてあげるわ!」
 高位竜種に勝るとも劣らないその膂力で投擲された神槍グングニルは、光の速さで敵の心臓を過たず射抜いたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
一般市民まで利用するとは…
こうなると護衛も外せないか。
決戦の場に連れていくしかないか。
むむむ、気は進まない。
護りながら戦うのは大変だけどやるしかない。
騎士盾でしっかり守りながら戦うです。
一般市民?映画とか見て思っていたんだけど…
人質のために無抵抗になるって無意味だよね?
救出側がやられた後の人質が無事かというとね。
テロリストには譲歩しないのが国際常識。
オブリビオンには屈しない!
冷徹な忍の心と覚悟をもって…
死んでなければセーフ。
犠牲が出てもコラテラル・ダメージっぽい。
一般市民は連結刃で死なない程度に薙ぎ払うし、人質は無視する。
躊躇うことなく真っ先に行動するですよ。
キツイ一撃をくれてやるっぽい!



露木・鬼燈(竜喰・f01316)
●二律背反
 気が進まないながら、どの一般人も信用できない以上、救出した彩奈や加奈子は戦場まで連れてくるしかなかった。あのアジトにあった最低限の布切れしかまとっていない彼女たちは彼の眼から見ても痛ましく思える…骨は折れるが、守り切るしかない。
 露木・鬼燈(竜喰・f01316)は、彼女たちを騎士盾で庇いながら戦うことを決断した。
「それにしても…。」
 一般市民が人質?ストックホルム症候群?関係ない。
「映画やテレビで見るたびに思っていたんだけど…人質のために無抵抗になるって無意味だよね?」
 救出側がやられた後、人質の無事はどうするのか。そこは優先度の問題。
 冷徹な忍の心と覚悟をもって…。
「犠牲が出てもコラテラル・ダメージっぽい。」
 何かを吹っ切ったように暴れまわる鬼燈。立ち塞がる一般人も連結刃で死なない程度に薙ぎ払い、人質を掲げられても無視する。
 あのピエロ野郎にキツイ一撃をくれてやるのだ。
 不意に聞こえた寝言のような声にふと振り向くと、彩奈が浅く笑顔を浮かべていた…ような気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神元・眞白
【WIZ/割と自由に】
そう。紛れていたってこと。となるとこっちの動きも感づかれてる?
まだ仕込みもしてそうだしあの2人の動きを見ながら、まだ様子見。
近くで守りに入りそうな人もいるみたいだし、こっちはこっちで動こう。

関係ない人たちが巻き込まれるかもしれないし、事前に離れておいてもらわないと。
戦いに巻き込まれるのはよくないし、こっちも意識しないといけないし。
目立たない様に魅医には動いてもらってサポートを。気づかれない程度に。
魅医。あんまり目立たない様皆の事、お願いね。

あと、飛威は叩きすぎ。反省。
ちゃんと動きが必要そうだったからお願いしただけ。



●令嬢の暗躍
「そう。紛れていたってこと。となるとこっちの動きも感づかれてる?」
 だとしても…相手が直接何かをして来ないなら、この状況を利用して何かできるはずだった。神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)は周囲の様子をつぶさに確認しつつ、陰ながらサポートを続けることにした。
 関係のない人たちが戦闘に巻き込まれるのは良くない。事前に距離をとっておいてもらえば眞白たちも戦闘に集中できるはずだった。
「魅医。あんまり目立たない様、皆の事、お願いね。」
 飛威とは異なる人形にもサポートを指示する。激化する戦いの裏で、眞白は、陰から曲芸士・アクレラによる人質の獲得、弱みを握ることによる脅迫を妨害し始めた。 華々しい戦いではないが、これも積もり積もって一般人の被害を減らし、ひいては大局に影響を与えうる戦略といえるだろう。
「あと、飛威は叩きすぎ。反省。」
 そう、飛威には然るべき役割が必要だったからこそお願いしただけなのだ。ただ、単に囮にしてみたり、観察して楽しんでいたわけではないのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
下衆だね、本当に下衆。
驚くほど下衆だね。
それしか感想が思いつかないよ。

厄介な状況だけど、相手が下衆過ぎて醒めた気持ちになったよ。
黒髪の少女達を守り、オブリビオンを倒す。
『神速軽妙』発動。

少女達の安全を最優先、仲間との連携・フォローを心掛ける。

オブリビオンが何を言っても興味が湧かないので淡々と【早業】の【2回攻撃】を実行。


一般人の方も邪魔したり、少女達に危害を加えるなら【怪力】【グラップル】【気絶攻撃】を実行。
「脅迫されているみたいだけど、邪魔しないでくださいね」

オブリビオンの言動には終始、無反応。ただ攻撃するのみ。



●神速のグラップラー
「下衆だね、本当に下衆。驚くほど下衆だね。それしか感想が思いつかないよ。」
 青葉・まどか(玄鳥・f06729)は怒りを通り越し、呆れにも似た感情の混じる心中を吐露した。確かに厄介な状況ではある。しかし、曲芸士・アクレラの見せた下衆さ極まる言動の数々に、まどかは自分が醒めた気持ちになっていくのを感じた。
「速く、軽やかに。」
 脳内は自分でも驚くほどクリアになっている。冷静で冷徹で、とにかく…あのオブリビオンを倒す。
「あれあれ?怒ってるのかな?むっつりしちゃってさー。」
 アクレラの発言には応じない。応じる意味がない。『神速軽妙』ではね上がった速度を背景に、ヒットアンドアウェイと早業の二連撃でひたすら攻撃を加え続ける。
 もちろん、最優先は未だ狙われる黒髪の少女たちを守ること。
 まどかの関心が自分に移ったと踏んだアクレラはテンヨや他の少女たちへ脅した一般人を差し向けるが…瞬時に立ち戻ったまどかはそれを許しはしない。
「脅迫されているみたいだけど、邪魔しないでくださいね。」
 神速の組み手と投げ技でその意識を刈り取るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

彩波・いちご
引き続きアイさんと

とりあえず何でもとかそういうのは後回しでいいですか、アイさん?

さて、なんとか女生徒たちを守りつつ、戦わないとですね…
って思ったら人質に取られて…これでは手出しできません
そのまま私もアイさんも一般人に襲われてしまいます

何とか隙を見てこっそり【異界の抱擁】の触手を少数だけ目立たないように召喚
それを目立たぬよう精密にコントろーつして…人質奪還を狙います
…ついでにアイさんを襲っている人たちの動きも封じるように

「ふぅ、何とかうまくいきました……アイさん、大丈夫ですか?」
と気を抜いてしまったのが運のつき
私とアイさんを巻き込んで触手が暴走してしまうのでした


アイ・リスパー
いちごさんと一緒
いちごさんを意識中

「あなたが罪もない女子生徒を狙っていたオブリビオンですね!
絶対に許しませんっ!」

【チューリングの神託機械】で情報処理能力を向上。
【アインシュタイン・レンズ】による大火力で一気に勝負を着けようとしますが……

「なっ、一般人がっ!?」

弱味を握られた一般人が現れて射線上に!
私の能力では一般人に怪我をさせずに退いてもらうことができません!

「やっ……!」

抵抗できないまま一般人に襲われてしまいますが……

「これはいちごさんの触手!?」

今です!
この隙に敵を撃ち抜きます!

「って、なんで触手が消えないんですかーっ!?」

いちごさんと一緒に暴走した触手に身体中を弄ばれるのでした。



●人質と抑圧、そして
「『チューリングの神託機械』を機動、『アインシュタイン・レンズ』出力準備します。」
 アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は大火力で一気に片を付けるべく、自身の情報処理能力を急激に高めていた。
「あなたが罪もない女子生徒を狙っていたオブリビオンですね!絶対に許しませんっ!」
 しかし…その時。射線上にふらりと立ちはだかったのは、家族や恋人を人質にとられた男性たちだった。人質たちにナイフを突きつけるのは、弱みを握られた別の男たち。
 曲芸士・アクレラが指示さえすれば、多くの人々の首が切り裂かれかねない異常な状況だった。
「アイさん…。」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)はアイを諌めるべく静かに首を振る。一般人を傷付けずに敵を攻撃するのは無理だった。
「どうしたのかなー?2人とも。あ、そうそう、お父さんたち。良かったらその子、好きにしていいからね。」
 人質にはいつでも手が出せる…そう言いたげな表情でアクレラはアイを指さす。
 しかし、さすがに男たちも簡単には応じなかった。それは極めて善良な反応ではあったが…。
「好 き に し て い い よ ! 聞こえなかった?」
 アクレラ指示で人質たちの首に刃先が触れる…すると、男たちは、弾かれたように動き出した。
「あ、あの…みなさん…?」
 男たちはアイの身体を申し訳なさそうに、しかし、がっちり取り押さえると、力任せに組み敷いて…。
「いや!だめですっ!やめてください…。」
 最初は震えながら不承不承手を伸ばしていた。しかし、着衣が剥ぎ取られ、アイの肢体があらわになると、様子が変わってくる。
「おお…。」
 歓声を上げ、徐々に乗り気になり始めた男たち。次々と手が伸ばされ、必死に我慢していたアイも嬌声を上げ始めた。『チューリングの神託機械』で高められた情報処理能力がアイの感度にまで影響を及ぼしているのだ。ぴちゃぴちゃ…湿った音が鳴り響く…。
 一体何が起こっているんだろうか…人だかりで全然様子が分からない。
 男たちだってあれだけ躊躇していたんだ、大したことはしてないはずだ…きっとそうに違いない…いちごは脳内に浮かぶ嫌な想像を振り払った。
「あ、そうそう、こっちの子も好きにして良いから。」
 アクレラに言われ、いちごにも男たちが迫る。にやりと笑ったアクレラはいちごの秘密にも気付いているのだろう。
「どうにかしないと、なにか……そうか!」
 いちごは、天啓を得たように目を見開く。
 すぐさま、目立たないように『異界の抱擁』で触手を呼び出し、その制御を試みる。穏やかでない状況下、精神を削りながら1本1本を統制下に置いていく…。
 まずはナイフを持った人たちを拘束して人質を解放するんだ…なんとか成功した。
 次はバレてもいいから一気にアイを襲う男たちを拘束…よし、これも上手くいった。
「ふぅ……アイさん、大丈夫ですか?」
 いちごは安堵感しつつ、恐る恐るアイの姿を覗き込む…しかし、ここで気を抜いたのがいけなかった。
 いちごの制御から解き放たれた触手たちは我が意を得たりとばかりに大暴走を始めたのだ。
「これはいちごさんの触手!?なっ、あっ、ああああっ!?」
 触手たちは、いちごとアイ、それに周りの人々まで絡め取って、ずいぶん長い間、嬲り続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

時雨・零士
資格を得たってだけの女の子や関係無い子、罪も無い市民まで巻き込みやがって…テメェは絶対に許さねぇ!

さぁ、おまえの罪を数えろ!

戦闘形態(ヒーローの姿)へ「変身」!
人質を取ろうとしたらブラスターの【ドロウ、早業】で素早く敵の手元を撃ち抜き、【ダッシュ】で素早く近づいてアームドの「カオス・インパクト」【怪力、早業、グラップル】を叩き込むぜ!
そして【オーバーロード】へフォームチェンジ。
敵の攻撃を自身の体を液状化する事で無効化しつつ、凍気【属性攻撃】により敵の動きを封じ、最後は「フロストブレイク」(水流と凍気を纏ったライダーキック)【捨て身、力溜め、怪力、ダッシュ、ジャンプ】で仕留めるぜ!

※アドリブ歓迎



●仮面に隠した正義
「資格を得たってだけの女の子や関係無い子、罪も無い市民まで巻き込みやがって…テメェは絶対に許さねぇ!」
 戦闘形態に姿を変えた時雨・零士(仮面ライダーデオルム・f04112)は、これまで見てきた非道な行いの数々を胸に、曲芸士・アクレラへ言い渡す。
「さぁ、おまえの罪を数えろ!」
 しかし。
「そっかー、許してくれないのかー。」
 いわれたアクレラの方は気にした素振りもなく…手近にいた子供を人質に取ろうとした。
 もちろん、それを許すような零士ではない。かの者の手が伸びるが早いか、ブラスターの早撃ちが敵の手元を撃ち抜き、怯んだ隙にすばやく近づいて大威力の『カオス・インパクト』を叩き込む。
 ただし、さすがに相手も敵方の黒幕だけはある。前から後ろから組み付いてきた一般人に気を取られた一瞬で距離をとり、零士に向かって大量のナイフを投擲してきた。
「蒼き水竜よ!真の力を俺に!!超変身!!」
 『オーバーロード・フォーム』へと姿を変えた彼は、液状化によって全てのナイフを回避。
 この姿でいるのには代償がいる。それゆえ、あまり長く維持するのは得策ではなかった。
「一気に片つけさせてもらうぜ!」
 跳びあがった零士は、水流と凍気を見にまとい、「フロストブレイク」で空中からアクレラを一蹴した。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
…まさに外道の極みっすね


真の姿を開放し純白のドレス姿に…ただし下着はない
♡のタトゥーシール張ったままなのでマギカルと勘違いされるかもしれないですが気にしない
戦う前にかえでさんになんで助けてくれるの?と問われたら、友達助けるのに理由、いるっすか?と微笑み前を向く(魅了36の微笑み)

魅了36のフェロモンを出して一般人やかえでさん達を魅了している間に高速移動して地形の利用に目立たない・暗殺など組み合わせアクレラに武器を叩き込む
勝負は一瞬で決めないとかえでさん達や一般人が危ないっすからね?
俺の友達に手出すな

戦闘後捕虜の女の子の救出もします
助けたら魅了織り交ぜ介抱
服を肩に掛け、よく頑張ったと抱きしめます



●救いの理由
「…まさに外道の極みっすね。」
 真の姿を開放し、純白のドレス姿に変身した久遠・翔(性別迷子・f00042)は、かえでを背に立ちはだかる。風が心地いい…下着を置いてきたからさらに涼しかった。
「さいっこーのほめ言葉いただきましたー♪」
 曲芸士・アクレラはニヤニヤと何やら楽しげな表情をしている。
「ところでー。あなたもマギ・ハートのファンだったりするのかなー?」
 いちいち耳に付く声の出し方を…ファン?「ハート」のタトゥーシールを貼ったままだったため、あるいはマギ・ハートの後継者を疑われるかと思った翔であるが、どうやら当てが外れた様子…つまり、これはどういうことなのか…。
「翔さん、危ない!」
 かえでの声で我に返った翔は、投擲されたナイフをすんでのところで避けた。スカートが裂け、余計ひらひらして鬱陶しい。
「どうしてそんな危ないことばっかりするの!」
 かえでは理解できないとばかりに声を張り上げた。
「友達助けるのに理由、いるっすか?」
 それはとても魅力的な微笑だった…同性のかえでがはっとするほどに。
刹那、前を向いた翔は、地形や一般人の人陰を利用しつつ高速で肉薄、ククリナイフをアクレラへ叩き込んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

月宮・ユイ
連携アドリブ◎※ご自由にどうぞ
目的故か触手で制服破りパンツまで溶かされたギリギリ状態
マギカルの敵はこの様な連中ばかりなのですかっ。
行方不明の方達が心配です。情報が欲しい所ですが……
心の在り様次第ならヴィランになってしまうことも?

碌でもない敵ね。
<機能強化>継続、”第六感”含め感覚強化
敵や周囲等の”情報収集。学習力”で常時行動最適化
巻き込みたくはないですが今は離れる方が危険かしら。
明日香さんには[宣誓刻印]の護りを。
<不死鳥>
嬲り甚振るのが好きな様
選別可能隠し、一般人相手に躊躇苦戦する振りを
此方への手出しで距離開き敵に隙見れば瞬時に炎使い分断、”呪詛媒介に気絶攻撃”
敵には破壊の炎で”だまし討ち”



●肉を切らせて
「マギカルの敵はこの様な連中ばかりなのですかっ。」
 月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)は涙目で呟く。ショーツは溶け落ち、スカートの後ろ半分もまた失われていた。右手を後ろにやっても隠せている実感はなく…男たちの視線が無遠慮に突き刺さった。すーすーする…頬が、息が熱い。頭がぼーっとする。
「こんな格好にするなんて…。」
 触手ヴィランにこすられた感触を思い出すと背中がまたぞくぞくした。
「これはずいぶんお楽しみだったようで。にやけちゃってー。」
 曲芸士・アクレラの言葉に思わず手をやって確認してしまうが…見え透いた挑発だ。気にすれば相手の思う壺。
「ほら、おじさんたち、あの子が寂しそう!かまってあげて!それとも…ご家族をみんなにかまってもらう方がいいのかなー?」
 渋々ながら、もしくは渋々に見えるよう振舞いながら男たちがユイを取り囲む…本来、自分を守るはずの「宣誓刻印」は明日香を守るために差し出し…自分は囮になって敵から一般人を引き離すことにした。
「ちょっ!?やめっ、いやああっ!」
 作戦通り男たちを引き寄せるのには成功したものの、男たちは予想以上に積極的で、力も強かった。
「んっ、んっ、んんんっ!…いいかげんにっ!しなさい!」
 『不死鳥』の発動により、突如として湧き上がった炎。一般人を敵から隔離する。そのまま炎はユイの導きに応じ、アクレラの全身に襲い掛かった。
 普段善良な人間も、心の在り様次第ではこうも…行方不明のマギカルメンバーは無事だろうか。生きていたとして、ヴィランになってしまうこともあるのだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高柳・零
POW
【遺跡酒場】

かえでさん、覚えておいてください。正義というのは1つではありません。猟兵達は一般人に色々な対応をするでしょう。
ですが、自分の気に入らない方法があったとしても否定はしないでください。そして、自分がヒーローになったらどう対応するか良く考えてください。
それでは、下がって見ていてください!

接敵して味方の盾になります。
盾受け、武器受け、かばうで味方を守り、オーラ防御で自分を守ります。

ヒロインを殺した事には怒ります。が、人質が出た瞬間、ナイフと人質の間に割り込み、無敵城塞でガードします。
「接敵状態で人質を出すとかバカですか?」

攻撃は鎧砕き付き2回攻撃で敵の防御を下げます。

アドリブ歓迎です


備傘・剱
【遺跡酒場】

…消去法と、仲間からの話で、予想はしてたがよ
できれば、爽がオブリビオンだってのは、外れてほしかった
かえで、目を、瞑ってな

爽のUCを玄武鎖で封じる
人質を必要とする辺り、爽本来の戦闘能力は低いとみた
鎧砕きと鎧無視攻撃を組み合わせた衝撃波なら…
内部に届くだろう

接近戦は、人質を盾にする事じゃできないだろう
二回攻撃が爽自身に届く

…使命だ運命だなんていうが、戦いなんざ、命のやり取りなんだ
マギカルの使命が何だか知らないが、無理に戦う必要、ないぜ?
誰だって、怖いものは怖いからな
それでも、戦う覚悟をして、ピンチになったら、俺の名を呼びな
ヒーローを救うヒーローがすぐに駆け付けるからよ

アドリブ歓迎だ


山梨・玄信
【遺跡酒場】
2人共前に行ってしまったのう。
かえで殿、わしがお主を守るので離れるでないぞ。
じゃがのう、いざという時自分を守るのは自分自身じゃ。その事は肝に命じて欲しいぞい。

【SPDを使用】
オーラ防御を全身に展開し、敵の攻撃からかえで殿を守るのじゃ。
情報収集と見切りで敵の攻撃を読み、グラップルで攻撃を弾くのじゃ。予測を上回る攻撃は第六感を働かせ、体を張って受け止めるぞい。

攻撃は2回攻撃の気弾で。
防御しながら得た相手の癖を突いた攻撃をしてやるのじゃ。

妖精が現れてかえで殿と契約しようとした時は、両方を守るぞい。
かえで殿が迷っているようなら、背中を押してやるのじゃ。

アドリブ、絡み歓迎じゃ。



●遺跡酒場の三勇士
「人質を必要とする辺り、爽、お前本来の戦闘能力は低いとみた。」
 備傘・剱(絶路・f01759)の『玄武鎖』が依田・爽…曲芸士・アクレラを捕らえ、その動きを封じる。
「…消去法と仲間からの話で予想はしてたがよ。できれば、爽がオブリビオンだってのは、外れてほしかった。」
 呟くが早いか、すかさずアクレラに二連撃を叩き込む。どんな小細工があるか知らないが、鎧砕きに鎧無視の衝撃波なら効かないはずがない。
「かはっ…そうそう、私、か弱いんだー!」
 ダメージはある…だが、突如として四肢に込められた力がギリギリと鎖を軋ませ、振り払った。剱にとっても生命を削る力である…そうそう長くは維持できなかった。
「おっと、性格もずいぶん悪いようですね。」
 アクレラはすかさず体勢を崩した剱を狙うが、接敵した高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)がそれを許さない。
「さいっこーの褒め言葉♪」
 機嫌を良くしたアクレラが気まぐれにナイフを一般人へ放るが、これも『無敵城砦』で遮断する。
「2人共前に行ってしまったのう。かえで殿、わしがお主を守るので離れるでないぞ。」
 そんな2人の様子を見ながらかえでに語りかけるのは山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)。剱、零がアクレラと渡り合う傍ら、かえでを襲う一般人を退けているのは彼だった。弱みを握られ、敵の指図に従う彼ら。抑圧と恭順、しかし、うちに秘めた下心のようなものも垣間見られる、このような敵は至極厄介だった。手心を加えつつも、組み技、投げ技で確実に意識を刈り取っていく…そんな中。
「いざという時自分を守るのは自分自身じゃ。その事は肝に命じて欲しいぞい。」
 玄信が不意にそんなことを口にしたのは、いずれかえでに訪れるかもしれない宿命のため。戦うことを選ぶのだとすれば、覚悟が必要だろう。
「正義というのも1つではありません!」
 アクレラの指示でかえでに殺到する一般人を阻みつつ、零が続ける。
「こうした場において、猟兵達は、ヒーローは、一般人に色々な対応をするでしょう。ただ、自分の気に入らない方法があったとしても否定はしないでください。そして、自分の時はどう対応するか良く考えてください。」
 そう、何が正解か分からないこともある。しかし、それでも立ち向かわなくてはならない時は来るのだ。
「マギカルの使命が何だか知らないが、無理に戦う必要、ないぜ?誰だって、怖いものは怖いからな。それでも、戦う覚悟をして、ピンチになったら、俺の名を呼びな。ヒーローを救うヒーローがすぐに駆け付けるからよ!」
 アクレラと切り結ぶ剱が最後を引き取ってそう伝えると、かえではしばらく困ったような表情を浮かべていたが…しかし。
「うん。ありがとね、3人とも。私なりに善処するよ。」
 善処する…後ろ向きな回答に受け取られがちな一言であるが、かえでの晴れやかな表情を見ればそうではないのがすぐに分かる。
 それを見届けた3人は、引導を渡すべく、再びアクレラに向き直るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

相馬・雷光
種を明かされてみれば安直な偽名ね
けどあとはあんたをぶっ飛ばすだけよ!

弱みを握って手駒に……ふん、悪党らしい姑息な手ね
でもまぁ、忍者だし、そういう手段を選ばない戦いは慣れてるわ
あんたたちにも事情があるんでしょうけど、運が悪かったわね
一般人が邪魔をしたり盾になろうとしても、躊躇なく雷撃弾(属性攻撃)で撃つ
【気絶】する程度の出力まで抑えてあるから死にはしないわ
痛いことは痛いけど、そこは我慢しなさい

人質を取られても迷いなく撃つわ――突きつけられたナイフをね(スナイパー・武器落とし)
この程度の狙い撃ち、ゲーセンのガンシューより簡単よ
人質を救出したら、【全力魔法】で【帝釈天降魔砲】でぶっ飛ばす!



●付和雷同
「種を明かされてみれば安直な偽名ね。けどあとはあんたをぶっ飛ばすだけよ!」
相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)は、一般人に守られながらニタニタと微笑んでいる曲芸士・アクレラを見据えた。
「弱みを握って手駒に……ふん、悪党らしい姑息な手ね。」
 一体彼らはどんな弱みを握られて…ともあれ、忍者である雷光は、そうした手段を選ばない戦い方をする相手には慣れていた。
「あんたたちにも事情があるんでしょうけど、運が悪かったわね。」
 立ち塞がる一般人に躊躇なく雷撃弾を放つ雷光であったが、なにも命を奪おうというわけではない。気絶する程度の痛みは感じてもらうが、そこは必要被害ということで我慢してもらうしかないのだ。
「あららー。みんながお仕事しないことには、みんなの家族も返してあげられないなー。」
 アクレラが愉快そうに指図すると、別の一般人たちが人質を引き出してきてナイフを突きつける。
 しかし、雷光はそれでもためらわなかった。
 ためらわず…全てのナイフを撃ち落として見せたのだ。
「この程度の狙い撃ち、ゲーセンのガンシューより簡単よ。さ、今のうちにそいつから離れて!」
 人質をくびきにアクレラの守りについていた人々が一斉に駆け出す。
 次の瞬間、全力の『帝釈天降魔砲』がアクレラのもとに降り注いだのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雪・兼光
【SPD/共闘、アドリブご自由に】

ちょうどいいタイミングって戻った感じか?
ようやく、大将がお出ましかい?
いいぜ。【誘導弾】モードで狙い撃ちしてやるよ。
(アクレラへの攻撃は【誘導弾、暗殺、スナイパーを利用】、クイックドロウ)

おいおい。手を貸している一般人のみなさーん。
お前らヴィランに手を貸してていいのかよ?
このまま従っていたら一生アイツの奴隷だぜ?
いまアイツを倒せばそんな奴隷人生とさらばだぜ?
ならさ…一緒にやらね?この町は誰の町だ?
お前らもまもらねーでどーすんだよ。
ガキに任せて大人は立ち上がらねーのかよ!

今がチャンスだぜ!立ち上がるな!



●善なる扇動者
「ようやく、大将がお出ましかい?」
 戦場に舞い戻った雪・兼光(ブラスターガンナー・f14765)は、ブラスターを構えると、いきなり何発か景気付けにぶっ放した。
 曲芸士・アクレラを庇う一般人もこれには驚いて目を瞑るが…彼らがその直撃を受けることはなかった。兼光の攻撃は彼らの間をすり抜け、まるで誘導弾のようにアクレラを狙撃する。
「おいおい。手を貸している一般人のみなさーん。お前らオブリビオンなんかに手を貸してていいのかよ?このまま従っていたら一生アイツの奴隷だぜ?」
 敵が体勢を立て直す前にすかさず揺さぶりをかける兼光。
「いまアイツを倒せばそんな奴隷人生とさらばだぜ?ならさ…一緒にやらね?この町は誰の町だ?お前らもまもらねーでどーすんだよ。ガキに任せて大人は立ち上がらねーのかよ!」
 もちろん、全ての一般人が彼の呼びかけに応じたわけではない。人質を取られている者は気持ちだけでは行動を決められなかった。しかし、兼光の言葉に同調し、立ち上がろうとした者が確かにいた。
 そうした人々が現れたことが敵戦力を削り、趨勢を大きく猟兵側へ傾けたのは言うまでもないことであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

胡蝶花・空木
ようやく現れたわね……
今の私は少しばかり手加減が効かないわよ

ま、オブリビオン相手なら問題ないか

一度場を離れ、コスチュームを纏ってヒーローとして参戦するわ

●戦闘
ユーベルコードを使用して自己強化
そのまま空から奇襲をかけるわ

周りの人を利用するつもりなら、私の武器【アイシクルウェポン】を冷気で強化。氷の壁として作り直し、市民とオブリビオンを分断するわ

さて、覚悟は出来たかしら?



●氷の飛翔
「ようやく現れたわね……今の私は少しばかり手加減が効かないわよ。」
 コスチュームを纏い、ヒーローとしての真の姿で現れた胡蝶花・空木(ウィンターサイレンス・f16597)は曲芸士・アクレラに言い放つ。元より、オブリビオン相手に手心を加えるいわれなどない。
「行くわよ……!私の背に力無き人々がいる限り、この輝きは決して消えないわ!」
 触れたもの全てを凍てつかせる銀色のオーラが空木の全身を包み込む。
「おやおや…ずいぶん気合が入ったご様子で!」
 アクレラは、それを見ると一般人たちに指図して前に出し、自らはその後ろに控えた。
「人の石垣、人は城…偉い人が言ってた!」
 しかし、そんなことで空木は止まらない。自らのアイシクルウェポンを強化、巨大な氷の壁をアクレラと一般人との間に造り上げたのである。
「そう、お城なら立派な壁が必要ね?」
 そのまま空中に身を躍らせた空木は、時速3200kmにも及ぶ速度でかかと落としをアクレラに叩き込んだのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

渡来・みかげ
予想はしてたんだけど
やっぱり間者がいたんだね。
もっと注意深く警戒していれば……
ううん、今はそんなことを考えている場合じゃないよね。
とにかく目の前の敵をどうにかしなくては

【目立たない】ように【忍び足】で近づいて【先制攻撃】
これで一気に畳み掛けられるわけはないんだけど、
イニシアチブが取れればいいかなって。

卑怯にもだれかを人質にしようとすることがあれば
足元にカカッと忍者手裏剣を【投擲】して牽制するよ。
相手が怯んだその隙に
【降魔化身法】で強化したそのスピードで
人質に取られる前に守っちゃうんだから。



●抜け忍の矜持
「予想はしてたんだけど、やっぱり間者がいたんだね。もっと注意深く警戒していれば……ううん、今はそんなことを考えている場合じゃないよね。」
 渡来・みかげ(抜け忍・f12627)は、曲芸士・アクレラの姿を見つめながら独り言を呟く。ともかく、起こったことは仕方ない。目の前の敵をどうにかしなくては…。
 アクレラを守るように、周りには多くの一般人が配備されていた。気配を消しつつ忍び足で紛れ込めば、様々な会話が耳に入ってくる。家族を、恋人を人質に取られた者、胸に秘めた罪業を暴かれた者、アクレラに唆されて犯罪に手を染めた者…気にしている場合ではない。しかし、否応なしに耳に入るそうした話の数々が、みかげの胸を締め付けて止まなかった。
 自分に彼らが救えるだろうか…分からない。しかし、動かなければ何も変わらないのだ。覚悟を決めたみかげは、我とわが身に妖怪や悪鬼、幽鬼の類を宿し、オブリビオンに立ち向かう。一気に畳み掛けられないとしても、イニシアチブくらいは取ってみせる。
「行くよ!」
 奇襲は成功…術の代償に自身を苛む呪縛に耐えながらアクレラとの距離を詰めた。
 カカカッ。
 人質を取られる前に手裏剣でけん制する。
「みんな、ボクが守るんだから!」
 純粋な、それでいて力強い拳が、アクレラの頬に突き刺さった。

●エピローグ
 激戦だった。
 ヒーローを巻き込み、ヴィランを巻き込み、猟兵や一般人までも巻き込んだ戦い。
最後を決めたのは誰の一撃だったか…それは、その場にいた者だけが知っている。
「あれれ…なんだ、負けちゃったのか…残念!またね!」
 曲芸士・アクレラがその笑みを絶やすことは最後までなかった。かつては公衆の面前で派手な殺人を行い、ヒーローを挑発することを何より好んだ愉快犯。
 此度は街を守るヒーローたちを影で葬り、そして猟兵に敗れたが、オブリビオンである以上、再び蘇ることもあるだろう。
 マギア・カルテットを含むこの街のヒーローはオブリビオンとヴィランに破れ、今なお不在が続いている。
 街の人々もアクレラの謀略に踊らされ、反目し合い、罪を犯した者までいる。
 平穏はまだ遠い。
 関・かえで。マギ・スペードとマギ・エースの力を受け継いだ彼女が、この先どんな道を辿るのか…そう遠くない先、また語ることになるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月23日


挿絵イラスト