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人食いの洋館

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●怪しげな洋館
 ダークセイヴァーのとある場所に忽然と洋館が出現した。
 人の侵入を拒むかのように、洋館の周りは真っ赤な水で満ちた堀で囲まれ、跳ね橋は常に上げられている。更に堀の内側は尖った柵で囲われ、庭には怨嗟の声をあげる亡霊が無数にひしめいていた……。


「皆、よく集まってくれた」
 天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は集まった猟兵を見回すと、予知の詳細を語り始める。
「我が本体に未来が映った。それによれば、此度の事件はダークセイヴァーの世界にて起こるようだな」
 百々は自身の本体である神鏡を掲げる。その中には怪しげな洋館が映っていた。
「ダークセイヴァーのとある集落の近くに、突如として謎の洋館が出現したのだ。恐らくは骸の海より浮かび上がった、オブリビオンに関連するものであろう。今はまだ動きは無いが……遠からぬうちに近くの集落が襲われるのは間違いない。その前に、この地のオブリビオンを討伐してくれ」
 この謎の洋館へと侵入し、オブリビオンを撃破することが今回の目的だ。
「まずは洋館の敷地内への侵入を果たさねばならぬ」
 洋館の周りには堀が張り巡らされており、堀の幅は凡そ3mといったところか。堀にたまった水は赤く、ただの水ではなさそうだ。更に、その赤い水の中には何かの生物の影もある。行き来するための跳ね橋は現在上げられているため、そのままでは使えそうにない。また、堀の内側も尖った柵で囲まれている。警備兵がいる様子はないが、代わりに柵を越えた先の庭には大量の怨霊がいるようだ。
「洋館の敷地内へ侵入した後は、庭にいる怨霊との戦いとなるだろう」
 庭にいる怨霊を倒して、ようやく洋館の入り口へと辿り着くことができる。
「この地を支配するオブリビオンの詳細は不明だ。しかし……我が身には朧げに巨大な影が映っていた。重々注意してくれ」
 百々はそう言うと、猟兵達を転移させ始めるのであった。


夢幻
 マスターの夢幻です。
 1章は堀や柵を越えて洋館の敷地内への侵入が目的となります。
 2章は怨霊相手の集団戦、3章がボス戦です。
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第1章 冒険 『不夜城に攻め入れ!』

POW   :    力づくで侵入する。

SPD   :    隠密に侵入する。

WIZ   :    侵入の経路を探す。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月山・カムイ
周囲を掘で囲まれて、跳ね橋は上がったまま……厄介ですねぇ
ここはひとつ、正攻法で攻め込むとしましょうか
(ここでまたがったZX650をのエンジンをフル回転、突っ込む)

力づくで、宇宙バイクを用いて堀を飛び越えて城へ突っ込む
重力圏内では自力で空を飛ぶ事は出来ませんが、コレくらいの距離はジャンプでなんとかなるでしょう
なになに、尖った柵で囲まれており柵の先には大量の怨霊が……なるほど
ならば、それらの立ち塞がる壁は、全てこの絶影で斬り裂いて通りましょう

こうやって派手に突入する事で、他の隠密に侵入しようとする猟兵の助けにもなると思います
なので、せいぜい派手に突入しますか


マヤ・ウェストウッド
「パンジャンドラムにはこういう使い方もあるのさ……」
・英国式輪入道を展開。宇宙技術によりAIを搭載した未来の自走式爆雷で、洋館への侵入を試みる
・165基もの爆雷で赤い水の堀に飛び込ませて足場を形成
・お堀に浮かせたパンジャンドラムはダッシュで駆け抜け、従わせておいた分を柵付近に積み上げ階段をつくる
・パンジャンドラムの階段を駆け上がり、柵を飛び越えようとする
・急襲により侵入が困難な場合、パンジャンドラムを堀にすべて飛び込ませて自爆をコマンド。柵から何まで爆破し、宇宙バイク「エマニュエル」で助走をつけて堀と柵ごと飛び越えるプランも備えておく
「悪いね。アポはとっていないンだけど、お邪魔していいかい?」



「周囲を掘で囲まれて、跳ね橋は上がったまま……厄介ですねぇ」
「とはいえ、アタシたち猟兵ならいくらでもやりようはあるだろ?」

 堀に囲まれた洋館を前に月山・カムイ(絶影・f01363)とマヤ・ウェストウッド(慈悲のマヤ・f03710)は侵入方法を思案する。

「そうですね……ここはひとつ、正攻法で攻め込むとしましょうか。ちょっと派手になりますが、むしろその方が他の隠密に侵入しようとする猟兵の助けにもなると思います」
「派手に、か。そういうことならアレを使うのが良さそうだね」

 方針は決まった。2人はそれぞれの派手な手段を用いて、堀を突破することとなった。先行するのはカムイだ。彼は自前の宇宙バイク『ZX650』にまたがり、エンジンをフルスロットル、助走をつけて堀へと向けて飛び出した。

「重力圏内では自力で空を飛ぶ事は出来ませんが、コレくらいの距離ならば……」

 宇宙空間と同様にとはいかないが、カムイのZX650はジャンプして堀を飛び越えていく。

「ドローン、展開……」

 マヤは100体を超えるパンジャンドラムを召喚する。それは宇宙技術によりAIを搭載した未来の自走式爆雷だ。マヤはAIに指示して、パンジャンドラムを堀に飛び込ませて道を作った。

「パンジャンドラムにはこういう使い方もあるのさ……」

 マヤはパンジャンドラムにできた道を疾走する。
 
 堀を越えていく二人の猟兵だが、その前にはまだ尖った柵が立ち塞がっている。これに対処したのはカムイだ。宇宙バイクでジャンプしたカムイは、柵へとぶつかる直前で小太刀を抜く。

「音も無く――その身に刻め、アウトレイジ・ソードダンス!」

 カムイの放った秒間数千万にも及ぶ斬撃は目の前の柵を微塵に切り裂き、道を開いた。そこを通りぬけ、カムイの駆るZX650は洋館の敷地内に着地した。それに続くように、パンジャンドラムの道を走ってきたマヤも、同じ柵の穴から合流した。

「じゃあ、チャイム代わりにちょっと派手にいくよ」

 マヤの指示を受け、用済みになったパンジャンドラムが自爆する。その轟音に集まってくる怨霊へと向けて、マヤは酷薄な笑みを向けて言い放つのであった。

「悪いね。アポはとっていないンだけど、お邪魔していいかい?」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ソフィア・テレンティア
突如現れた洋館、周りを囲むのは怨霊達、内部で待つのは果たして……。と言ったところですか。
これ以上の情報は、調査してみないと分からないようですね……。まずは堀を超える事に致しましょう。
UC【魔導蒸気機関複製機構】により飛行【ガジェット】を27機複製。数機は護衛として周囲に滞空させつつ、残りのガジェットを並べるように飛行させ、足場代わりにして堀と柵を超えましょう。
この程度の障害に時間をかけてはいられません。迅速に参ります。


アウレリア・ウィスタリア
洋館、ですか
いかにもオブリビオンが控えていそうな館ですね

堀を越えるだけなら空を舞っていけば簡単でしょう
問題は空からの侵入者に対する備えの有無
結界のようなものであればボクの破魔の魔銃で壊せると思いますが
念のためボク自身も【空想音盤:追憶】の花弁の嵐を盾にして進みましょう
多少の飛び道具なら花弁で撃ち落とせます
敵が待ち構えていてもそのまま花弁で切り裂いてみせましょう

最悪、堀に落下したとしても花弁を船代わりに降り立ち
改めて鞭剣と血糸を操って堀や柵を乗り越えましょう

アドリブ歓迎



「突如現れた洋館、周りを囲むのは怨霊達、内部で待つのは果たして……と言ったところですか」
「ええ、いかにもオブリビオンが控えていそうな館ですね」

 続いて洋館の前に立つのはソフィア・テレンティア(歌唱魔導蒸気機関搭載機・壱式・f02643)とアウレリア・ウィスタリア(瑠璃蝶々・f00068)の2人だ。彼女たちは外から観察するも、洋館はただ不気味に立っているのみで、オブリビオンの影は無い。

「これ以上の情報は、調査してみないと分からないようですね……まずは堀を超える事に致しましょう」
「はい。堀を越えるだけなら空を舞っていけば簡単でしょう。問題は空からの侵入者に対する備えの有無です」

 堀と柵でこれだけ防備を固めているならば、その上を通ってくる侵入者への対策があってもおかしくない。2人は十分な準備を整えた上で、堀を越えることにする。

「複製機構始動、操作領域展開……任務を開始します」
「ここにはない記録を追憶し、空想で奏でる……遠い世界の絆の証、愛するもの全て護る勇気の象徴、イマジナリーレコード・レミニセンス」

 ソフィアは『魔導蒸気機関複製機構』を起動、飛行ガジェットを複製し自らの護衛とする。アウレリアは『空想音盤:追憶』にて武器の変じた無数のネモフィラの花弁を操り、攻撃への盾として周囲に滞空させる。そうしてユーベルコードによって準備を整えた彼女たちの耳に、館の反対側で起こった爆音が届いた。

「……? この音は……?」
「オブリビオンの仕業……いえ、おそらく別の猟兵が敵を引き付けてくれているのでしょう。今のうちに堀を越えるのが良さそうです」

 仲間の猟兵が気を引いてくれているならば、その間に進んでしまうのが良作だ。ソフィアは飛行するガジェットを足場に、アウレリアはオラトリオとしての翼で空を飛び、堀を、そして柵を越え、あっけなく洋館の敷地内への侵入に成功した。

「この障害を迅速に越えられたのは僥倖です」
「しかし、空への妨害が何もないのは少し疑問です。……この館には一体どんなオブリビオンがいるのでしょう?」

 疑問は尽きないが、ひとまず猟兵達は洋館への敷地内へと辿り着いた。この先に進めばオブリビオンの正体も判明するであろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ラザロ・マリーノ
【SPD】
いくらオブリビオン絡みとはいえ、忽然と出現するようなもんじゃねえだろ。洋館は。
しかも、この厳重すぎる堀と柵。
こんな怪しげな屋敷に誰が侵入するってんだ。
まあ、今まさに侵入しようとしてる俺が言えた事じゃねえがな。

構造可変体鱗の【迷彩】で目立たない色になってから、UC「風の理」と【ジャンプ】で堀も柵も一気に飛び越える。
ちょっと目立っちまうが、堀にいる何かに攻撃されたくねえから、出来るだけ高く跳ぶぜ。

まあでも、ここまでして守りたい大事なものがあるって事なのかね。
ちょっとそいつを見たくなってきたぜ。

※アドリブ・連携歓迎



「いくらオブリビオン絡みとはいえ、忽然と出現するようなもんじゃねえだろ。洋館は」

 洋館を前に呆れたような声を出すのはラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)だ。

「しかも、この厳重すぎる堀と柵。こんなもん無くても、こんな怪しげな屋敷に侵入する奴なんていねぇと思うが、そこまでして守りたい大事なものがあるって事なのかね」

 厳重な防備が何かを護るためとすれば、オブリビオンはこの堀と柵でいったい何を守ろうとしているのだろうか? それを確かめるには敷地内に潜入せねば始まらない。

「守ろうとしているなら、ちょっとそいつを見たくなってきたぜ。ちっと目立っちまうのはしかたねぇけど、できることはしておくぜ」

 ラザロは自身の鱗表面の構造を変化させ、目立たない色へと変える。そうして迷彩を施した上で、堀の端からジャンプする。一度のジャンプで跳び越えられるほど堀は狭くはないが、ラザロは空中を蹴ることによる多段ジャンプで高く跳んでいく。ユーベルコード『風の理』の力だ。

「堀にいるのは……ちょっと変だがワニあたりか? おっかねぇな」

 下に見える堀の中には、大きな口を持った爬虫類らしき姿が見える。いびつに歪んでいるが、その姿はワニに近い様子だ。堀を泳げば、襲い掛かって来ていたのだろう。

 宙を跳ぶラザロは、それから数度のジャンプを経て屋敷の敷地内に降り立った。この先には、如何なる真実が待ち受けるのだろうか?

成功 🔵​🔵​🔴​

リューイン・ランサード
怪談のモチーフにされそうな恐ろしげな洋館ですね。
正直言って怖いですが、放っておくと集落の皆さんに被害が出るでしょうから、頑張って解決します!怖いけど<汗>。

堀だの柵だの色々と仕掛けがありそうなので、UC:存在希薄化で姿を消し、自身の翼で、堀の水面から離れるよう高めに空を飛んで、隠密に敷地内に侵入します。
そして、【第六感】で跳ね橋を操作する装置を見つけ、後続の猟兵さん達が渡れるよう、跳ね橋を下ろします。

その後は存在希薄化を解除して跳ね橋周辺を防御。
戦闘時には【破魔、光の属性攻撃】をエーテルソードに宿して攻撃、防御は【第六感、見切り】で回避し、躱しきれない時は【盾受け、オーラ防御】
で弾きます。



「これは……怪談のモチーフにされそうな恐ろしげな洋館ですね」

 続いて不気味な洋館への侵入に挑むのは、リューイン・ランサード(今はまだ何者でもない・f13950)であった。

「はぁー……こんなところに侵入するなんて、正直言って怖いです」

 リューインはため息をついて洋館を眺める。しかし、怖がってばかりもいられない。

「でも、放っておくと集落の皆さんに被害が出るでしょうから、頑張って解決します!」

 リューインは臆する心を抑えつけ、侵入の準備を整える。彼が使用したのは『存在希薄化』のユーベルコードだ。物音や体温までは消せなくとも、姿を透明化できれば多少の仕掛けがあったとしても安全だろう。そうして透明化したリューインは、ドラゴニアンとしての翼を広げ、空から屋敷の敷地内へ侵入した。

「無事に侵入できましたね。あとは、後続の猟兵さん達が渡れるよう、跳ね橋を下ろしましょうか」

 リューインは透明化したまま、跳ね橋を動かす装置を探す。しかし……通常であれば、跳ね橋を上げ下げする装置があるであろう跳ね橋の根元には、何も無かった。

「??? これはおかしいです」

 跳ね橋を動かす装置が存在しない。それでは、少なくとも普通の人間が跳ね橋を動かすことはできない。とんでもない剛力のオブリビオンが力ずくで動かすのか? それとも何らかのユーベルコードの力で動かすのか? 疑問は増えるばかりであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『その地に縛り付けられた亡霊』

POW   :    頭に鳴り響く止まない悲鳴
対象の攻撃を軽減する【霞のような身体が、呪いそのもの】に変身しつつ、【壁や床から突如現れ、取り憑くこと】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    呪われた言葉と過去
【呪詛のような呟き声を聞き入ってしまった】【対象に、亡霊自らが体験した凄惨な過去を】【幻覚にて体験させる精神攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    繰り返される怨嗟
自身が戦闘で瀕死になると【姿が消え、再び同じ亡霊】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。

イラスト:善知鳥アスカ

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 堀と柵を越え、洋館の敷地内への侵入した猟兵達が目にしたのは、庭にひしめく亡霊の群れであった。その亡霊たちのいくらかは半透明な姿で、その体が地面に埋まっている者も見受けられる。地面をすり抜けることもできるのだろう。また、半数ほどの亡霊は頭部が無かったり、頭部の一部が欠けている様子だ。そうして口も持たない亡霊であっても、何処からか怨嗟の声を呟いていた。

 そんな庭にひしめく亡霊たちは、侵入した猟兵達を見つけると、生者を恨むかの如くに襲い掛かって来た!

 猟兵達よ! 亡霊たちを撃破し、洋館へと進むのだ!!
月山・カムイ
この館と共に、骸の海から現れ出た亡霊達、ですか
……過去に館の主に命を奪われ、それでもまたこの館に縛り付けられているとは、哀れな存在ですね
いいでしょう、その軛から開放して差し上げます

群がってくる亡霊達を破魔の力を込めた斬撃で祓っていく
例え床から現れようと、呪詛の言葉を唱えようと、無響剣舞・絶影の攻撃範囲に入った瞬間、一気に斬り刻む

最早輪廻の輪から外れて、次は無いとしても……骸の海で静かに眠って下さい

少しだけ祈るように、それでも攻撃しようとする仕草を見切り、カウンターとして容赦なく攻撃していく
一撃一撃に、彼らをこの地に縛り付けている吸血鬼に対する怒りが籠もる
だが、決してその刃は鈍る事はない


ラザロ・マリーノ
物理攻撃が効かなさそうな奴がゾロゾロ出やがって。
仕方ねえな、やるか!

まずは、真の姿を開放(体格が一回り大きくなり、牙・角・翼が生えて、よりドラゴンに近い外見に)。

ハルバードを自分の胸に突き立て、刃に血を纏わせてUC「竜の血」を発動。
【ダッシュ】【ジャンプ】に加えて、空中での羽ばたきを加えた【フェイント】で亡霊をを撹乱しながら、燃えるハルバードを【怪力】【なぎ払い】で振るって焼き払うぜ。

まあ、好きで亡者をやってる訳じゃねえだろうし、解き放ってやるのも優しさ…ん?

まともな方法じゃ入れない屋敷に、なんで大量の亡者が居るんだ?
こいつら、死んだ人間がオブリビオン化した訳じゃねえのか?

※アドリブ・連携歓迎



「チッ、物理攻撃が効かなさそうな奴がゾロゾロ出やがって」

 庭にひしめく亡霊の群れを見て、ラザロは舌打ちする。見ての通りおぼろげな亡霊たちには、ただの物理攻撃では通じにくそうだ。

「ん? でも、まともな方法じゃ入れない屋敷に、なんで大量の亡者が居るんだ? こいつら、死んだ人間がオブリビオン化した訳じゃねえのか?」

 ここで殺された人間が亡霊となったなら、一体どうやってここまで来たのだろうか? そんなラザロの疑問には、カムイが推測を答えた。

「恐らくですが……この館と共に、亡霊達も骸の海から現れ出たのではないでしょうか? ……過去に館の主に命を奪われ、それでもまたこの館に縛り付けられているのかと」
「なるほどな。ここで死んだんじゃなくて、元々亡者だったやつが出てきたってことか」

 館が忽然と現れたことを考えれば、猟兵より先に人間が侵入しているとも考えにくい。骸の海から亡霊も現れたというのが正解だろう。

「まあ、好きで亡者をやってる訳じゃねえだろうし、解き放ってやるのも優しさだよな」
「はい。過去に囚われた哀れな彼らを、その軛から開放して差し上げましょう」

 亡霊たちを開放するため、猟兵達は動き出す。

「うおおおおお!! コイツは熱いぜ!」

 ラザロが気合を入れると、その体が一回り大きくなった。更に角、牙、翼が生え、その外見はドラゴンそのもの、これがラザロの真の姿だ! 真の姿を現したラザロはドラゴンハルバードを自分の胸に突き立てた。そのいきなりの自傷行為の答えは、血に塗れたハルバードが炎に包まれたことが指し示す。竜の血は不滅の炎となりてハルバードに絡み付いている。物理攻撃が効きにくいなら、燃やせばいいというわけだ。

「さあ、亡者ども、覚悟しなっ!!」

 ラザロは亡霊の集団に、竜の翼で飛び上がって空からの急襲をかける。燃えるハルバードがラザロの怪力でなぎ払われれば、そのたびに亡霊が消し飛んでいった。

 突撃するラザロに対し、カムイは待ちの手だ。憑り付こうと近づいてくる亡霊が絶影の刃圏に入った瞬間に、破魔の力を乗せた無数の斬撃で切り捨てる。

「最早輪廻の輪から外れて、次は無いとしても……骸の海で静かに眠って下さい」

 カムイは単調な亡霊の攻撃を見切り、カウンターとして容赦なく攻撃していく。この地に縛られる哀れな亡霊だとしても、決してその刃は鈍らせない。一撃一撃に、彼らをこの地に縛り付けるオブリビオンに対する怒りが籠め、彼らを開放すべく切り捨てていく。

 2人の猟兵の活躍によって、庭にひしめく亡者たちは次々に滅ぼされていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マヤ・ウェストウッド
「げえッ! オバケ……って、アタシも同じようなものか」
・さしものマヤでも、霊の類は少し苦手。死の淵から蘇った過去を振り返り、己もまた亡霊の類であると思い込んで自分を鼓舞する
・魔矢眼は回数重視だが、スナイパーのように敵のど真ん中を狙い撃つ。

「重力が空間ごと捻じ曲げるってンなら、実体のない相手にも有効だろ……知らンけど」

・敵の弱点や撃てば動きが鈍くなる部位を野生の勘で察知し、霊の類も当たるよう気合いを込めて重力塊を射出([属性攻撃]技能で重力の属性を強化)
・敵からの攻撃に対してはオーラ防御、呪詛耐性、激痛体制でカバーする

「負け惜しみじゃあないけど、既に死んでる方より生きてる方がよっぽど怖いよね」


ソフィア・テレンティア
ふむ、瀕死になると強化された状態で復活するのは少々厄介ですね。それに、物理攻撃も効果は薄そうでございます。可能ならば瀕死にせずに一撃で倒すべきでしょうか……。
でしたら、手数よりは一撃の威力を重視でございますね。
UC【魔導式収束光照射機構・紫眼】の収束光線により、亡霊達を薙ぎ払いましょう。亡霊は光に弱いというのが一般的でございますので、この一撃もおそらく効くことでしょう。
また、怪我をしている味方の猟兵の方がおりましたら、【シンフォニック・キュア】で回復いたします。敵も声を操る様ですので、打ち消すように歌ってみましょうか。



「げえッ!  オバケ……」

 侵入した洋館の庭にひしめく亡霊達を見て、マヤは顔を顰める。歴戦の戦士であるマヤとはいえ、霊の類は少々苦手な様子だ。

「重力が空間ごと捻じ曲げるってンなら、実体のない相手にも有効だろ……知らンけど」

 生者を見つけて近づいてくる亡霊に向けて、マヤは右眼の義眼に備わった重力子射出装置を発動させる。しかし、いささか相性が悪かったか。重力の歪みが捉えた亡霊は一部にすぎず、マヤは亡霊の接近を許してしまう。

「ひっ!?」

 亡霊は呪われし腕でマヤを掴んでくる。すると、マヤの全身に怖気が走り、その動きが止められた。そんなマヤのピンチは、響き渡る歌声によって救われた。

「ラ~ラ~ラ~♪」

 ソフィアの歌う『シンフォニック・キュア』の歌声は、マヤに憑りつく亡霊を振り払い、マヤの心に活力を与える。援護を受けたマヤは、機敏な動きで亡霊から距離を取った。

「助かったよ。 そんで、よく考えてみれば、アタシも同じようなものか」

 死の淵から蘇った過去を持つマヤは、ある意味亡霊と言ってもよいだろう。ソフィアの歌声に勇気づけられたマヤは、気持ちを切り替えることでようやくいつもの野生の如き動きが戻ってきたようだ。

「瀕死になると強化された状態で復活するのは少々厄介でございます。手数よりは一撃の威力を重視でございますね。マヤ様、敵を集めていただけますか?」
「了解だよ!」

 ソフィアの頼みを受けて、マヤは再度『魔矢眼』を発動。今度は倒すことを目的とせず、重力を操って亡霊を一ヶ所へと集めていく。

「物理攻撃は効果は薄そうでございますが、亡霊は光に弱いというのが一般的でございます。機構解放、任務を開始します」

 マヤが集めた亡霊の群れへと向けて、ソフィアは紫色をした右目より収束光線を発射する。魔導式の収束光線は命中した亡霊を消し飛ばし、更にソフィアが頭を振るのに合わせて亡霊達をなぎ払っていった。

「やはり光がよく効くようでございますね」

 2人の魔眼の力によって、庭にひしめいていた亡霊も大分数が減ってきたようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リューイン・ランサード
亡霊と化した方々のご冥福をお祈り致します。
自分の持てる力、全力で安らかな眠りに誘います。
UC:トリニティ・エンハンスで【風の魔力】により状態異常力:浄化を強化

自身の翼で空中に移動し、【破魔、光の属性攻撃、全力魔法、範囲攻撃、高速詠唱、救助活動】を発動し、先のUCによる【風の魔力で強化した浄化能力】と併せて、亡霊成仏の光風の範囲魔法を放ち、一気に亡霊達を成仏させる!
「亡霊達に安らかな眠りをもたらす為、光と風の精霊達よ、全てを浄化する温もりを以って、ここに乱舞せよ。」

対亡霊成仏用なので、猟兵の皆さんにはダメージ有りません。

戦闘が終わった後で「怖かった<汗>」と人知れず震える。
アドリブ・連携歓迎。


アウレリア・ウィスタリア
あっさりと侵入できたのは
侵入者を葬り亡霊とするため、だったのでしょうか?

侵入時のまま【空想音盤:追憶】の花弁の嵐で攻撃しましょう
いくら群れで攻撃を仕掛けてきても
壁や地面からさえ飛び出すのだとしても
ボク自身が空を舞い全周囲を花弁の嵐で覆ってしまえば
包囲も奇襲は通じません
花弁には破魔の力も宿し湧き出る亡霊を葬りましょう
ボクはまだ亡霊の仲間入りするつもりはありませんから

敵は確実に仕留めます
距離があれば魔銃で撃ち抜き
花嵐を越えて向かってくるのから
鞭剣で切り裂きましょう

来るものは拒まず
入ったものは逃がさない、そんな気配もあります
万が一に備えて退路の確認と可能なら確保もしておきたいですね

アドリブ歓迎



 アウレリアとリューインはそれぞれの翼で空から亡霊の群れを眺めていた。

「この地にこれほどの方々が亡霊として縛られているなんて……!」
「しかし、これまでの皆さんの攻撃でだいぶ減っています。ボクはまだ亡霊の仲間入りするつもりはありませんから、残りはまとめて葬りましょう」

 アウレリアは侵入時のままに『空想音盤:追憶』によって維持していたネモフィラの花弁を操り、全周囲に展開する。

「例え壁や地面からさえ飛び出すのだとしても、ボク自身が空を舞って全周囲を花弁の嵐で覆ってしまえば包囲も奇襲は通じません」

 アウレリアの言葉の通りに、近づこうとする亡霊たちは破魔の力を宿した花弁に切り裂かれ、花弁の嵐を越えられない様子だ。アウレリアの花弁の嵐に合わせ、リューインも浄化の大魔法を発動させる。

「亡霊達に安らかな眠りをもたらす為、光と風の精霊達よ、全てを浄化する温もりを以って、ここに乱舞せよ」

 風の魔力によって浄化能力を強化したリューインが放ったのは、光風の精霊の力を借りた亡霊成仏の広範囲魔法だ。その光と風はアウレリアの操るネモフィラの花弁を巻きこんで、洋館の庭に広がっていった。そして、2人のユーベルコードの合わさった光と花の大嵐は、全ての亡霊を包み込み、浄化しきったのであった。

「これで亡霊は全滅ですね」
「彼らのご冥福をお祈り致します」

 亡霊達は浄化され、縛られたこの地より解放された。ようやく洋館へと近づくことができそうだ。

「来るものは拒まず、入ったものは逃がさない、そんな気配もあります。あっさりと侵入できたのは侵入者を葬り亡霊とするため、だったのでしょうか?」

 堀や柵が侵入者を防ぐものではなく、侵入者を逃さないためのものであれば、侵入の際に妨害がなかったことも説明がつく。で、あれば、オブリビオンの狙いは……? この洋館の謎を考えるアウレリア。対してリューインはと言えば……

(「はー、怖かった……」)

 臆病な彼は、アウレリアの背後で人知れず震えているのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『悪食の断片』

POW   :    闇の帳
全身を【猟兵の視覚と嗅覚を遮る特殊な濃霧】で覆い、自身が敵から受けた【負傷を回復させ、自身の食欲】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD   :    膨張する体躯
【底なき食欲と飢え】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
WIZ   :    刻喰らい
予め【周囲の者の年齢を一時的に半減し、吸収する】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。

イラスト:クロジ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・龍です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ゴゴゴゴゴゴ!!!

 亡霊を殲滅した猟兵達が一息ついたところで、地面が鳴動する。突然の地震に耐える猟兵達が洋館を見れば、洋館が地震によって動いていた。いや! 事実はその逆、地震によって洋館が動いたのではなく、洋館が動き出したことによる地震だ!

 洋館が持ち上がり、その下には鋏と足が見える。その姿を形容するならば、ヤドカリのようなというのがふさわしいだろうか? つまり、この洋館自体がオブリビオンだったのだ!

 そう、全てはこのオブリビオンの罠。集落の近くに潜むことで、集落を護るために現れる猟兵をおびき寄せ、喰らうためのものであった。堀も柵も侵入者を逃がさないためにものであり、跳ね橋を下す装置もこの巨体では使用できないために無かったのだ。

 このオブリビオンの名は『悪食の断片』と言う。『悪食』と言われるオブリビオンの分け身であり、ヴァンパイアや異端の神々すら喰らう恐るべきオブリビオンだ。庭にひしめいていた亡霊たちは過去にこの悪食の断片に喰らわれた被害者で、悪食の断片に連れられて骸の海から蘇ったのだ。

 そして、猟兵を喰らおうと悪食の断片は動き出す。

 猟兵達よ! 如何なる巨体、強敵であろうと、必ず勝機はあるはずだ! 全力を持って、この悪食の断片を討ち滅ぼすのだ!!
ラザロ・マリーノ
敷地全部がオブリビオンだから家屋敷も当然オブリビオン。
ってのは理解できるが、デカいヤドカリが出てくるとは思わなかったな。

まずは、真の姿を開放と同時に、UC「血脈の証」を発動。

一旦空に舞い上がって、奴の背中の屋敷に上に着地。
その体型じゃ背中側は攻撃できねえだろ!【怪力】【なぎ払い】で屋敷ごと壊して焼き尽くしてやるぜ!!

濃霧に関しちゃエコーロケーションの【聞き耳】【暗視】【視力】があるから行動に支障はないが、念のため風【属性攻撃】の羽ばたきで散らせておくぜ。

しかし猟兵を喰おうだなんて確かにとんだ悪食だな。
まあ、この程度で喰えるほど俺たちの命は安くねえけどな!

※アドリブ・連携歓迎


月山・カムイ
館そのものがオブリビオンとは、これはなかなか新鮮な驚きですねぇ
とはいえ、こうして姿を現したという事は解決手段も見えましたか

さぁ、狩りを始めると致しましょう

その巨体を支える足を切断する
見た所動きはそう素早くはなさそうかな?
なら、ZX650の出番ですね
騎乗したまま絶影を抜き放ち疾走する
爆音を響かせすれ違いざまにその巨体を支える細い足を切断する

なんか自切して生えてきそうですが、幾らでも相手をしてやりますよ
呪いも因縁もオブリビオンも、その因果すらも断ち切るのが私の仕事です
なんならその腹を割いて、逆に喰らってやってもいいですよ?



「館そのものがオブリビオンとは、これはなかなか新鮮な驚きですねぇ」
「考えてみりゃ、敷地全部がオブリビオンだから家屋敷も当然オブリビオンってのは理解できる。しっかし、それでもこんなデカいヤドカリが出てくるとは思わなかったな」

 動きだした洋館を見て、さしもの猟兵達も驚きの様子だ。様々な世界で様々なオブリビオンと戦っている彼らであろうとも、館そのものであるオブリビオンは初めて見るものだ。

「この巨体は厄介ですが、こうして姿を現した以上、解決手段も見えましたか」
「隠れたまんまじゃ戦いようもねえからな。デカいならデカいなりに戦いようもあるってわけだ」

 迫る悪食の断片に対し、ラザロとカムイ、2人の猟兵は臆することなく立ち向かう。まず先陣を切るのはラザロだ。真の姿を現した彼は、ドラゴンの翼で飛び上がり、空から悪食の断片へと急襲をかける。ユーベルコード『血脈の証』の力を発動させ不滅の炎を纏うラザロの姿は、一回り大きく、また更にドラゴンへと近づいていた。

「『ドラゴニアン』なんて呼ばれてるのは、伊達じゃねえってのを見せてやるよ!」

 落下速度も重ねてラザロが悪食の断片にドラゴンハルバードを叩きつけると、洋館の屋根に大穴が開いた。そして、そのまま洋館の屋根へと着地したラザロは、怪力でハルバードをぶん回し、悪食の断片が背負う洋館を破壊ししていく。

「その体型じゃ背中側は攻撃できねえだろ! ……なにっ!?」

 ラザロの推測通りに、確かに鋏は背中には届かない。しかし、大きさと質量はそれだけで脅威なのだ。悪食の断片は滅茶苦茶に体を揺らしてラザロを振り払い、背負う洋館をラザロへとぶつけるべく暴れ出した。これにはラザロもたまらず攻撃を中断し、安全な空へと逃れていった。

「これは足を封じるのが良さそうですね……それでは、狩りを始めると致しましょう」

 暴れる悪食の断片を見て、カムイはその動きを制するべく動くことにしたようだ。洋館の敷地内へと侵入する時にも使用したZX650に跨り、絶影を抜いてカムイは悪食の断片へと疾走する。

「その巨体、どこまで支えられますか?」

 カムイはすれ違いざまに絶影を一閃し、悪食の断片の足を切断する。硬い甲殻の足であっても、巨体の割りに太さはそれほどでもない。カムイの高い能力をもってすれば、切断することは容易ではなくとも不可能ではない。そうしてバイクの動きで悪食の断片を翻弄し、次々と足を切断していけば、遂には悪食の断片も体を支えきれずに地面に崩れた。

「よっしゃあ! 焼き尽くしてやるぜ!!」

 動きが止まれば、再度ラザロの出番だ。炎を纏うハルバードのなぎ払いによって、悪食の断片の背負う洋館は半壊し、更に炎上している。

「―――――――!!」

 猟兵の攻撃によってダメージの積み重なった悪食の断片は、濃霧を発生させる。すると、切断された足のうち幾本かが生えてきて、巨体は再び動き出した。『闇の帳』による自己強化、回復を行ったのだ。先ほどまでは猟兵の勝勢かと思われたが、なかなか一筋縄ではいかない強敵だ。しかし、それでも猟兵が刻んだダメージは回復しきれていないようで、欠損したままの足や、焦げた外殻も確認できる。

「やはり、生えてきましたか……ならば、幾らでも相手をしてやりますよ。呪いも因縁もオブリビオンも、その因果すらも断ち切るのが私の仕事です」
「おう! しっかし、猟兵を喰おうだなんて確かにとんだ悪食だな。まあ、この程度で喰えるほど俺たちの命は安くねえけどな!」

 強化も回復も2人の戦意を鈍らせることはできない。回復されても、それ以上にダメージを与えてやればいいだけだ。『闇の帳』を纏った悪食の断片へと、カムイとラザロは再度向かっていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リューイン・ランサード
僕達を食べるつもりですか<汗>。
怖いけど頑張る!

翼を広げて空中に舞い上がり、UC:スターランサーで攻撃。
敵は巨体なので、150本の光線を一つに束ね、【光の属性攻撃、全力魔法、高速詠唱】と組み合わせた巨大な光の槍と化して、目のように光る箇所に放つ!これを繰り返す。

敵の攻撃は【空中戦、第六感、見切り】で回避し、避け切れなかったり仲間の猟兵を【かばう】時は【ビームシールドの盾受け、オーラ防御】で攻撃を凌ぐ。

敵のUCで年齢半減化されて7歳になると・・・、「心が折れる前、理想に燃えて怖いもの知らずだった、ちびっ子勇者見習い」として【光の属性攻撃、空中戦、勇気、2回攻撃、怪力】でエーテルソードで突進攻撃!


アウレリア・ウィスタリア
洋館そのものがオブリビオン?
こんな姿のバケモノも存在するのですね
それにサイズのせいでより厄介です

ここは……歌いましょう
ボクの歌でその力を削ぎ落としましょう
【深淵から響く魂の歌】を奏でます

歌声が響き渡るように
敵に邪魔されないように上空で構え
猟兵を励まし敵の暴虐を諌める歌を奏でましょう

ボクたちがここに来た以上
お前の目論みは成功しない
罠にかけようとも、それを喰い破るのがボクたち猟兵です

さあ、ボクの歌
この空に響け

出来る限り歌を継続して敵を抑え込みましょう
歌に集中していても多少の動きはできますから
攻撃は避け、反撃の魔銃も構えましょう
この場で敵を滅するために

アドリブ歓迎



「洋館そのものがオブリビオン? こんな姿のバケモノも存在するのですね」
「僕達を食べるつもりみたいです。ううう、怖い……けど頑張ります!」

 アウレリアと呆れたように、そしてリューインは冷や汗を流しつつも臆する心を奮い立たせ、動きだした洋館『悪食の断片』への感想を述べる。2人は各々の翼で空を飛び、敵から距離を取ってはいるが、それだけで封殺できるほど敵も甘くはない。

「敵の姿が、大きくなっているのですか……?」
「しかも、僕たちも小さくなっています!?」

 これまでの戦いでの傷を癒すために2人を喰らおうとする悪食の断片は、飢餓の衝動を暴走させることでただでさえ大きな体が、2人に届くようにと倍に達するかというところまで巨大化している。その上、周囲の刻まで喰らいだしたことで、アウレリアとリューインの年齢が一時的に幼くされてしまう。

「小さくなったからと言って負けられない! 勇者として、悪を倒します!!」
「待ってください! ここは……ボクの歌でその力を削ぎ落としましょう」

 リューインは幼くなったことで、普段の弱気な思考から理想に燃える怖いもの知らずな思考に変化した。そんな変化した思考のまま無謀な突撃をかけようとするところであったが、アウレリアはそれを制する。そして、彼女の歌が響き渡る。

「さあ、記憶に無く魂に刻まれたボクの歌、この空に響け!!」

 アウレリアの歌、それは魂の深淵から生まれる彼女自身の言霊だ。広がる歌声は、猟兵達を鼓舞し、オブリビオンに対してはそのユーベルコードを相殺する。

「――――――!!??」

 アウレリアの歌声を受け、悪食の断片の纏う濃霧は薄れ消えていき、巨大化した体はどんどん元のサイズへと戻っていく。喰らう刻も吐き出され、猟兵達の年齢も元へと戻っていった。

「ボクたちがここに来た以上、お前の目論みは成功しない! 罠にかけようとも、それを喰い破るのがボクたち猟兵です」

 アウレリアの歌の力で、悪食の断片の強化は全て解除された。そして、自らの力を無効化され困惑するオブリビオンへ向けて、天からの光が降り注ぐ。

「天空の光よ、我が元に来りて敵を貫く槍と成れ!」

 天からの光、それはリューイが己の技能でもって全力で強化した光の矢を束ね、巨大な光の槍として打ち放ったものだ。その輝く光の槍は、一直線に悪食の断片の怪しく光る目の間へと突き進み、そのまま穿ち、貫いた!!
 光の槍に貫かれ、悪食の断片の目から光が消える。……そして、悪食の断片の体が大地に崩れる。この巨大なるオブリビオンも、完全に息絶えたのだ。

 かくして、罠を貼って猟兵を喰らおうとしたオブリビオンは討伐された。如何なる罠も、巨体も、猟兵達の連携の前に破れないものは無い。猟兵達の放つ一陣の光が、ダークセイヴァーの闇を一部とはいえ晴らしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月21日
宿敵 『悪食の断片』 を撃破!


挿絵イラスト