筋肉とキャットファイト
●マッスルがプロレスっていうからこれがプロレス
「よーし。おまえら! プロレスしようぜ!
男女混合でな!!!」
「「「マッスルーーー!!!」」」
ある日突然街角に設置されたプロレスリング。
ここに陣取った筋肉怪人たちが、通りがかかった女性を無理矢理リングの上にあげて、プロレスすることを強要しているのだった。
「レスリングコスチュームに着替えてもらおうかー!」
「そのあとは自分とファイトするでありまーす!」
「ポロリもあるよ!!」
「「「マッスルーーー!!!」」」
●そんなのプロレスじゃありません
「という事件が起きるんだよ」
心底呆れたように頭を抱えてため息をつく美少女グリモア猟兵のメリッサ・ウェルズ(翡翠の吸血姫・f14800)である。
「ボクはね、わりとルチャが好きだったりするんだ。
だからね、プロレスを汚すこんな怪人は許せないの」
そういって詳しく説明を始めるメリッサである。
「今回の事件を引き起こすのは、アルパカマッスルの集団だよ。
男女混合プロレスなるもののブームを作ろうとしてるみたい」
男女混合プロレス、つまり男と女が対戦するプロレスということだ。
「プロレスっていってるけど、実際はマッスルが女性をいたぶってるだけだよね。男女混合っていうくせに、怪人は男しかいないから、巻き込まれるの女性だけだし。
リングサイドにいるマッスルたちが無理矢理リングコスチュームに着替えさせてリングの中に押し込んでキャットファイトを強要してるんだよ」
キャットファイトというが、片方はアルパカ(♂️)なので、キャットファイトですらない。
「しかも見ているキマイラ男子のなかには、これを面白がって怪人が女性をいたぶる……というか恥ずかしい格好させたり、ポロリしたりするのを待ってたりするのもいるんだよ。ゆゆしき事態だよね」
メリッサも怒っている様子。
「なのでまずは、みんなもリングに上がってまともにプロレスでやつらを叩きのめしてほしい。
こんなのがプロレスとしてブームになっても困るっていうか嫌だし!」
それはそうだろう。ルチャ好きとしては許せるわけもない。
「まともにプロレスで負かしてやったら、やつらも形振り構わず襲ってくるだろうから、そしたらぼこぼこにしてやってよ」
にこやかにそんなことをいうメリッサに見送られ、猟兵はリングに挑むのだった。
雅瑠璃
こんにちは。またはこんばんは。
雅です。
今度はシリアスなものを書こうと試行錯誤して……でもなんだかうまくいかなくて、気がついたらこんなオープニングになってました。
なぜだろう……こんなネタの方が浮かびやすい……。
さて、それはともかく、シナリオの概要です。
だいたいはメリッサの語った通りではありますが。
1章では、プロレスでアルパカマッスルブラザーズと対戦してもらいます。
リングコスチューム着てなければ無理矢理アルパカマッスルに着替えさせられてしまうので、最初から着ていく方がよいかと思います。
……え? 無理矢理着替えさせられたい?
まあ、止めはしませんが。
アルパカマッスルたちは女子ばかりリングにあげてますが、猟兵はそんな連中に付き合う必要はないので、男子でも無機物でも遠慮なくどうぞ!
タッグでもバトルロイヤルでも構いませんので、誰かと組むのもありですよ。
あと、メリッサはプロレスで勝てとは言いましたが、キャットファイト的に負けてひどい目に遭いたいというのも……ありなんじゃないですかね?
ポロリしたい人には容赦なくポロリさせますゆえ。
その後、2章ではアルパカマッスルブラザーズとの集団戦。
3章ではアルパカマッスルのボスとの決戦になります。
それではプレイングお待ちしてます。
第1章 冒険
『激突!プロレス大決戦!ポロリもあるの!?』
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POW : プロレスの王道!真っ向勝負!投げるにせよ打撃で押すにせよ、ド派手で大盛り上がり間違いなしだ
SPD : プロレスの華!目にもとまらぬスピード殺法!華麗に宙を舞う空中殺法か、はたまた精密な関節技で仕留めるか
WIZ : 既存のプロレスにない「魔法」や「超能力」という概念を持ち込む。新鮮さがスゲーイ!
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●リングに稲妻走る
「「「マッスルーーー!!!」」」
猟兵たちがリングサイドに転移したとき、大量のアルパカマッスルたちはリングの上でパフォーマンスをしていた。
……とてもむさくるしい。
「さあ! 次にプロレスしたいのは誰だ?
いないなら無理矢理リングにあげちゃうぜー!」
「「「マッスルーーー!!!」」」
とてもうざいので、まずはプロレスで黙らせよう。
丹羽・真菜
え…えーと、ここは一体…
…どうやらおじさん達に意識を乗っ取られてたみたいです
え?ちょっと!何なんですか!
制服をいきなり脱がされ、私は卑猥なコスチュームでリングに立たされます
逃げ回る私は次第に追い詰められ…絶体絶命
そんな時でした…【サモニング・オジサン】が勝手に発動したのは
召喚されたおじさんは客席で親指を立ててます
私が着ていたコスチュームを着て
体を隠すのに気を取られた私は当然捕まります
やだ!こんな格好…全部見えちゃってる…
敵は後ろから腰を抱くような姿勢に
…興奮してるの…?
だってお尻に…
だめ!それだけは…!
そこからは一方的な蹂躙…陵辱でした
痛みと強引に捩じ込まれた快楽で私は枯れるほど声を上げました
●悪のパワーに負けたら最後
「え……えーと、ここは一体……」
グリモア猟兵に転送されて、リングサイドに出現した直後、自分がなぜそんなところにいるのかわからずに丹羽・真菜(おじさんオンリー霊媒体質・f16135)は戸惑っていた。
「……どうやらおじさん達に意識を乗っ取られてたみたいですね、また……」
真菜はは本来平凡な女子高生である。
だが、たぐいまれなる霊媒体質によって霊に取り憑かれることで、猟兵としての戦う力を獲得しているのだ。
問題は、その取り憑く霊がおじさん限定であり、そして時々取り憑いた例に操られて意識しないまま依頼を受けて現地に飛ばされてしまうという事だ。
今回もそれである。
そして、そんなリングサイドに出現した女子高生を見逃すアルパカマッスルブラザーズではなかった。
『おーっと! ここで新たな挑戦者の出現だー!
今度の挑戦者は制服姿の可憐な女子!
ですがまずはリングコスチュームに着替えていただきましょう!』
そしてアルパカマッスルブラザースの中のリングアナウンサー役……以後アルマッスルアナと呼称する……の実況が始まった。
「「マッスルーーーーーーー!!!」」
「え? ちょっと! 何なんですか!」
状況について行けずに戸惑う真菜に群がるアルパカマッスルブラザーズ。真菜はあっという間に制服を脱がされ、下着も剥ぎ取られて、気が付いたらリングコスチュームに着替えさせられてリングの中に放り投げられていた。
「あ、いたたた……何ですかこの……え、やだこの格好?!」
それは確かに女子プロレスのリングコスチュームにも見えるのだが、同時に水着というかむしろ下着のようなデザインだった。黒い上下のレースの下着にガーターベルトと黒ストッキングといった感じの。
『さぁ、新登場の女子は、いったいどんな戦いを見せるのかー!
今ゴングが鳴り響く!』
カーーーーーーン!!!
「マッスルーー!!!」
アルマッスルアナのコールと同時にゴングが響き、リング上のアルパカマッスルが真菜を捕まえようと動き出した。
繰り返すが真菜は普通の女子高生である。
当然プロレスなんてできようもない。ただ捕まらないようにリング上を逃げ回るだけだ。
これが本当のプロレスの試合なら、塩試合として観客のブーイングが舞っているだろう。だが、ここはアルパカマッスルが女子をいたぶるのを娯楽としている場所。観客(ほとんどがアルパカマッスルだが中にはこの状況に乗せられてしまっているキマイラたちもいる)からは、早く捕まえて真菜を辱めるようにアルパカコールが鳴り響いていた。
「や、だ、助けて……えっ?」
真菜が無意識に助けを求めてしまったからか、真菜のユーベルコード、【サモニング・オジサン】が勝手に発動してしまう。
ユーベルコードの名前もひどいが、効果はもっとひどい。
リングサイドの観客に召喚された女装おじさんはグッと真菜に向かってサムズアップしてみせた。
そう、女装おじさんなのである。
しかも着ているのは、先ほどまで真菜が着ていた上下お揃いの黒のランジェリーのようなリングコスチューム。召喚されると同時にいつの間にか真菜から奪い取って水から着こんでいるのであった。なにそれひどい。
「え? えええええ?!」
『おーっと、これはどうしたことか、衣装を突然失ってしまった女子はあわてて身体を隠しているが、当然その隙に捕まってしまったー!!』
アルパカマッスルに背後から腰を抱くような格好で捕まってしまった真菜は、身体を隠すこともままならず、その自由を奪われてしまった。
『あーっと! 出たーーー!
これはアルパカマッスルのフェイバリットホールド!
ダブルレッグスープレックスがマットに突き刺さるーーーーーーー!!!!』
アルパカマッスルは腰を抱いた手で素早く両太ももを掴み、そのまま脚を広げるような格好で持ち上げて背後に弧を描いて投げ真菜の脳天をマットに叩きつけた。
「やだ……こんな格好、全部見えちゃう……」
言うまでもなく、召喚したおじさんが真菜の装備(リングコスチューム)を着ているため全裸の真菜は、何も隠せずに全て晒されてしまい、そしてそのまま意識を手放してしまった。
召喚されたおじさんも何もしないままそのまま消え、気絶した真菜には敗者への罰ゲームだと言わんばかりにアルパカマッスルが群がっていく……。
苦戦
🔵🔴🔴
月守・咲凛
アドリブ共闘苦戦問題ありません。ポロリはギリギリまでで。
女の人をいじめるのは許せないのです!私が……ってあれ?えっと、あの、あの!?
自分からは武装ユニットを外しませんので無理やり着替えさせられる事になりますが、攻撃ではなく単に抱えられるだけだと抵抗しにくいというか……。あっさり着替えさせられてしまいます。
武装を解除してしまうと完全にただの女の子になってしまうので、とりあえずゴングが鳴ったらパンチとキックで戦いましょう。ぺちんと。
フライングボディアタックです!ぽふんと。
フィニッシュはUCです。むぎゅー、と。
かなりの負けず嫌いなので、どんなに痛め付けられても自分からギブアップする事はありません。
アイ・リスパー
「女性に無理やりプロレスをさせようとする怪人は許しません!」
リングコスチューム……は持っていませんから
普段着の制服で行きましょう。
電脳魔術師のプロレスを見せてあげます!
【ラプラスの悪魔】で敵の動きをシミュレートして回避を試みます。
「ふふふ、攻撃が読める私に負ける要素はありません!
次はラリアットからのレッグスプレッドですねっ」
鼻歌まじりに余裕でラリアットを回避。
そして、次の攻撃も避けようと……
「って、あっ!」
運動音痴が祟って、バランスを崩してしまいました。
怪人が技に入り……
こ、これって、ただのレッグスプレッドじゃありませんっ!?
技の途中で怪人の手が下着を抜き取り技が完成するのでした。
●未来が闇に閉ざされる
「女性に無理やりプロレスをさせようとする怪人は許しません!」
「女の人をいじめるのは許せないのです!」
リング上の惨状に、2人の少女から声が上がる。
今リング上でひどい目にあっているのは、キマイラ一般人ではなく猟兵ではあるが、そこはそれ。女性に無理矢理やらせてひどい目に合わせていることに違いはないのだし。
というわけで、アイ・リスパー(電脳の妖精・f07909)と月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)の2人がリングサイドから声をあげたわけだが。
『おーっと! ここで新たな挑戦者がリングサイドに現れたかー!
しかしコスチュームを着ていないのはいただけない!』
アルマッスルアナにリングコスチュームではないことを指摘され、あっという間にアルパカマッスルブラザーズが群がってくるのだった。
「「マッスルーーーーー!!!」」
「ってあれ? えっと、あの、あの!?」
小さな身体をあっさり抱えあげられてしまい、全身を覆う武装ユニットを取り外されてしまった。ただ、ユニットを外した後の少女らしいミニスカワンピース状の衣装はリングコスチュームとみなされたのだろうか、そのままである。
「きゃぁぁっっ?!」
こちらアイにいたっては普段着の制服姿だったため、あっさりと剥かれて全て脱がされた後、セパレートの水着のようなリングコスチュームにさせられている。
そしてそのままぽーいとリングに放り投げられる2人。
『どうやら今度はタッグマッチのようです!
2人の挑戦者が同時にリングイーーン!!』
カーーーーーーン!!!
そしてゴングが鳴り、リング状に残った2人のアルパカマッスルとのタッグマッチが開始された。
「くっ、こうなっては仕方ありません。
電脳魔術師のプロレスを見せてあげます!」
状況に対応するのはアイの方が早かった。
すぐさま【ラプラスの悪魔】で地震に向かってくるアルパカマッスルの動きのシミュレートを開始する。
『おーっと! 先制攻撃はアルパカマッスルブラザーズ1号からだ!
大きく腕を振り上げて突進からのラリアットを狙ったが、これは少女があっさりとかわしたーー!!』
突進してきたアルパカマッスルのラリアットを、アイは鼻歌交じりで余裕で回避する。
「ふふふ、攻撃が読める私に負ける要素はありません!
ラリアットの次は、それを隠れ蓑にしてやってきた2人目がレッグスプレッドですねっ」
果たしてアイの言うとおり、2人目……アルパカマッスルブラザーズ2号がラリアットをかわしたアイの下半身に手を伸ばして捕まえようとしてきた。
それを完璧に読み切ったアイは、脚を取りに来る敵をよけようとして……。
「って、あっ!」
足を滑らせてしまう。
もともと運動音痴なアイだ。いくら電脳で動きを読み切ったとしても体がついて行かないのだった。
『おーっと、これはどうしたことか。完全に動きを見切っていた様子の少女、突然バランスを崩してマッスルブラザーズ2号に捕まってしまったーーー!!
このまま両脚を取られて股関節を広げられレッグスプレッド、いわゆる恥ずかし固めに捕らえられてしまったーーー!!』
「くぅぅぅっ?!」
制服のままであったらぱんつ丸出しの状態になるわけだが、リングコスチュームに着替えさせられていた文まだ恥ずかしさはましだろうか……?
ともかく、ゴングが鳴ってからのすぐの攻防であっさりアイが固められてしまい、1人残された咲凛にも、1号が襲い掛かってくる。
「お姉さんを助けなきゃです。えーい!」
咲凛は気丈にも1号に臆することなく向かっていくが、武装を解除されてしまった咲凛は完全にただの6歳の女の子なのである。
アルパカ1号の強靭な筋肉の鎧に向かってパンチを繰り出すが……。
ぺちん。
「むむむ、パンチはききませんか。それなら!」
それなら全身で体当たりだとばかりに、ひょいっと飛び上がってのフライングボディアタックを敢行するが……。
ぽふん。
『あーっと、これも通じなーい!
これはウェイトが違いすぎるのか、女の子の攻撃は全く1号にきいていないぞーーー!!』
「うううううう……それなら、こうですっ!」
マッスルの筋肉に全然攻撃が通じないので、それならばと咲凛はマッスル1号に抱きついた。
むぎゅー。
「むふー。これならどうです?」
しかもこれは【だっこ大好き(フリーハグ)】という咲凛のユーベルコードである。幼女に抱きつかれてほっこりした相手は動けなくなってしまうという恐ろしい技なのだ!
『これは、どうしたアルパカマッスルブラザーズ1号?!
女の子に抱きつかれて何も反撃ができないぞー! もしかしてこれで幸せなのかーーー?!』
「よし、今のうちです、お姉さん!」
これで1人お動きを封じた咲凛は、タッグパートナーのアイに声をかけるが……そもそもそのアイはさっきから恥ずかし固めに固められたままなのであって……。
せっかく動きを止めても、コンビネーションする相手がいないと宝の持ち腐れなのであった。
「こ、これって、ただのレッグスプレッドじゃありませんっ!?」
『あーっと! こっちは動きがあったようだ。どうやらアルパカマッスルブラザーズ2号が、少女のコスチュームに手をかけたーー!!』
「いやあああああああ?!」
2号はよりによってセパレートの水着のようなコスチュームのアイのビキニパンツをはぎ取ってしまったのである。恥ずかし固めの体勢のまま。もちろん全部晒されることになってしまった。当たり前だが赤面して涙目のアイである。
「ああっ、お姉さーーーん?!」
そして助けが来ないとわかってしまった咲凛は、その瞬間の油断を突かれて、抱っこを外されてしまう。
『おーっと! これは! 今度は逆に1号が幼女をハグした。これはベアハッグだーーーー!!』
「うぎぎぎぎ……いたい、くるしいですー」
そしてこちら咲凛も、筋肉に全力で抱きしめられて苦しさに涙目になっている。
だが、2人ともギブアップすることは考えていないらしく、どんなに痛めつけられ辱められても、歯を食いしばって耐えるのみだった……。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
アニカ・エドフェルト
アドリブ歓迎
無理やり、戦わされて、それを見世物に、される…。
あ、壊さないと、いけない気が、ふつふつと、してきました。(出自的に)
容赦は、しませんっ
…でも、まずは、相手をしっかり、観察しないと、勝てるものも、勝てません。
外套を羽織って、こっそりと…
きゃぁっ!? な、何を…っ!?
(見つかって無理やりリングに上げられて外套を取られる。下にはリンコス風衣装(JC衣装のイメージ)
見つかって、しまっては、仕方ありません、みなさん、ぼこぼこに、しちゃいますっ
〈怪力〉〈グラップル〉での、投げ技、関節技で、戦い、ますが……?
(ポロリとかしない程度にぼろぼろにされつつも懸命に戦う、依頼全体で成功なら負けでもOK)
●倒れるたび傷つくたび
「無理やり、戦わされて、それを見世物に、される……。
あ、壊さないと、いけない気が、ふつふつと、してきました。
容赦は、しませんっ!」
リング上で2人の猟兵少女が甚振られているのを見ながら、アニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)は心に闘志を燃やしていた。
というのも彼女は、ダークセイヴァー世界で戦いを見せものにしていた闘技場のある集落の出身であるから、どうしても故郷の光景を思い出して、怒りに燃えてしまうのだ。
とはいえ、まずは状況の観察と、外套を羽織ったままこっそりとリングサイドの片隅で待機していたのだが……。
「まずは、相手をしっかり、観察しないと、勝てるものも、勝てません。
……って、きゃぁっ!? な、何を…っ!?」
そこをアルパカマッスルに見つかってしまい、外套をはぎ取られてしまった。
外套の下の衣装はリングコスチュームとして認定されたのか、そのままリングに放り投げられる。
「うぅ。見つかって、しまっては、仕方ありません!
みなさん、ぼこぼこに、しちゃいますっ!」
『あーっと! 新たな挑戦者はまた小さな女の子だーーーー!!
果たして今度の女の子の攻撃は通じるのかーーー!?』
「たーーーーーっ!!」
アニカもまた6歳の少女であるが、こちらは小さな身体に見合わず意外と怪力であり、グラップルも身に着けているので、まっとうな戦闘にはなっていた。
アルパカの突進を冷静にかわし、その腕をつかむと……。
『なんとーーーー!! これは一本背負いだーーーー!
少女は小柄な体でアルパカマッスルの巨体を投げ飛ばしたーーー!!』
アルマッスルアナも驚愕するアニカの大技だった。
「どう、ですかっ、これで!
……えっ?!」
『あーっと、1人投げて油断してしまったかー。
先ほどのタッグマッチの名残で、マッスルブラザーズは2人リングにいるぞーーー!!』
決して油断していたわけではない、というか先ほどはともかく今はリング上には1人しかいなかったはずのアルパカマッスルだが、そこに乱入して横から現れたもう1人のアルパカマッスルに捕まってしまう。あくまでもこのアルパカマッスルたちがしたいのは正当なプロレスではなく、女子をいたぶるキャットファイトもどきなのだから……。
「きゃー?! はー、なー、しー、てー?!」
もう1人のベアハッグに捕まってしまいピンチのアニカであった。
『おーっと、投げ飛ばされた1号も立ち上がって、少女に向かうーー!
これはツープラトン技が出るかー?!』
こうしてアニカはアルパカマッスルふたりがかりで甚振られ、ぼろぼろになるほどに戦わされてしまうのだった……。
苦戦
🔵🔴🔴
千代月・陽華
キャットファイトと聞いてやってきました!
え、男女混合プロレス?
わたくしは、女の子同士でニャンニャンズッコンバッコンするためにきたのでございます
違うなら帰ります!
あ~でもこの筋肉量には逆らえませんね
路上で無理やり着替えさせられます
因みに下着は、大事なところに御札を貼っているだけです
恥ずかしさ耐性5で頑張ります
さて、レスリングですが男性相手ではまったくモチベーションがわきません
とりあえず、敵が近づいてきたら槍を喉元に突き付けてやりましょう
え、反則? 凶器攻撃アリルールです
なんなら、おかわりで錬成ヤドリガミ使います
百合に男性が乱入してくるとか無粋です!(勝手に怒ってる)
アドリブOK、NG特になし
笹乃葉・きなこ
【POW/タック歓迎】
その勝負!オラがのったべぇ!
服着るの面倒だけど、着させられるのも嫌だから
和装レオタードのリンコスだべ
胸のサイズ的に探すの面倒だからつくってきたべ!
は?
男しかいねーじゃん
…騙されたべ。(イラッ)
お前ら投げ地獄に案内するべな。
オラ背筋には自信あるんだべ。
身体を掴んでコマのように回転し遠心力を載せて投げ飛ばし
頭上に持ち上げられて、投げ落とされるの
首を小脇に抱えてぶん投げるの
ケツと肩を掴んで空高く跳びあって、空中で後方に投げ飛ばして脳天を地面に叩きつけられるの
どれがいい?(はぁと)
やだ?
OK
おまかせだべな?
服がはだけてる?後でいいべ!
投げられてればいいんだべ
衣装分は楽しませろよ?
●胸の炎がマットを照らす
「キャットファイトと聞いてやってきました!」
リング上で2人のアルパカマッスルに少女猟兵がいたぶられている中、颯爽と現れた千代月・陽華(巫女装束は風に舞う・f05936)は、そんなことをいきなり言い出した。
「その勝負! オラがのったべぇ!」
そしてもう1人、笹乃葉・きなこもまた声をあげる。
こちらも女性同士の戦いを期してやってきた様子。
確かにこのアルパカマッスルたちは、これをキャットファイトと称していることもあるのだが……同時に男女混合プロレスとも言っているのだ。
「え、男女混合プロレス?」
「は?
男しかいねーじゃん。……騙されたべ」
「わたくしは、女の子同士でニャンニャンズッコンバッコンするためにきたのでございます。
違うなら帰ります!」
卑猥な擬音も含めてそう力強く言い切る陽華と、イラっとした表情を全く隠さないきなこであった。
あえて言おう、それも何か違うぞ、と。
『おーっと! また新たな挑戦者のようだー! 新たに現れたのは、これは巫女装束か? それにしては装束の布地がなさすぎるようだぞー!!』
「伝統的な巫女装束でございます」
アルマッスルアナにぴしゃりと反論する陽華であった。
といいつつ陽華の袴は、袴というかほとんどふんどしのような勢いで縦に細くなっていて、切れ目の部分がほとんど脚丸出しになるくらいに大きい。
「あん? なんだオラの格好に文句あるだか?」
こちらきなこは、その大きすぎる胸が収まらないからか、上半身の布がほとんどなかった。僅かな白襦袢らしき布がかろうじてサスペンダーのように危ない部分を隠している程度だった。
『しかーし! あまりにも魅惑的な巫女装束だが、リングに上がるならコスチュームに着替えてもらわないといけないーー!!』
そんな2人の周りを十重二十重にとアルパカマッスルブラザーズが取り囲んでいく。
陽華は、その筋肉量には逆らえず、布地少なすぎる袴をはじめとして装束をはぎ取られ、リングコスチュームに着替えさせられてしまった。ちなみに下着はつけておらず、大事なところにお札を張っているだけで……ほんとにこれを巫女装束といっていいのだろうか疑問である。ちなみに着替えさせられたリングコスチュームもどことなく巫女装束に似ていた和風のビキニだった。
「オラは自分で作ってきたのがあるべ。
服着るの面倒だけど、着させられるのも嫌だからな!」
きなこの方は自分で早着替えして、和装レオタードのリングコスチューム姿になった。胸のサイズ的に、合う衣装を探すのが面倒だから、自作らしい。
ともかく、着替え終わった2人は、リングに放り投げられる。
『さあ! 巫女さんファイターたちがリングインだーーー!
今度の挑戦者はどんなファイトを見せてくれるのかーーー!!』
かくして2人は、先ほどまで甚振られていた少女猟兵の代わりにリングにあげさせられるのだった。
「男性相手では全くモチベーション沸かないんですけどー!」
そう言いながら、アルパカマッスルと戦わされる陽華。
「マッスルーーーーー!!」
『おーっと! アルパカマッスルが両腕をあげて一気に巫女さんファイターの1人に迫っていくーー!!
これは、その怪力で巫女さんを捕まえて、組み技に入ろうというのかーーー!!』
アルパカマッスルの片方は、陽華を捕まえようと力任せに突進してきた。アルマッスルアナはこれから陽華を襲う事を考えてか興奮した口調になるが……。
「そもそも、百合に男性が乱入してくるとか無粋です!」
陽華はまったく意味不明で理不尽な怒りとともに、【錬成ヤドリガミ】を使用して、己の本体たる槍を呼び出した。
それを向ってくるアルパカの喉元に突き付けた。
『なんとーーー!!
武器は反則だーーーーーー?!』
「凶器攻撃もプロレスの醍醐味でしょう?」
そういって槍を一閃して瞬く間に向かってきたアルパカマッスルを叩きのめしてしまうのだった。
一方で、もう1人のアルパカマッスルと対峙していたきなこの方はというと。
「お前ら投げ地獄に案内するべな。
オラ背筋には自信あるんだべ」
同じように、その巨大すぎる胸を掴もうと手を伸ばしてきたアルパカマッスルに対し、その身体を掴んで、にこりと凄みのある笑顔を向けた。
「どう投げられたいべか?」
『おーっと、これはどうしたことかー!
巫女さんに捕まれたアルパカマッスルがまるで動けなくなったぞーーー!!!』
きなこの力で完全に動きを止められたアルパカマッスル。どう投げられたいかの問いには、どれも嫌だとばかりに首を横に振るが。
「なら、お任せでいくべ!」
肩と腰を掴みがっしりとアルパカマッスルの身体を抱えたまま、きなこは大きくジャンプした。
『おおおーっと、これはなんだーー!?
巫女さんファイターがアルパカマッスルを抱えて大きく宙に舞い上がるーーー!
そのまま空中で投げて、超高度からマッスルの脳天をリングに叩きつけたーーーーー!!』
ずぅぅぅーーーーーんと大きな音を立ててリングに叩きつけられたアルパカは、ぴくぴくと痙攣するだけだった。
カンカンカンカーーーーーン!!!
2人のアルパカがもう動かなくなったことで、試合終了のゴングが高らかになるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
明石・真多子
マッスルーーー!!!
キマイラとして面白そうなイベントは見逃せないな!!
コスチュームは『タコの保護色能力』で変え放題だしポロリ?しようがないから早速参加!
ということで天井に吸盤で張り付いた状態からリングへ飛び降りてパフォーマンス入場!
さらに『タコ墨』をリング中央に向けて毒霧のように吹いて、威嚇とパフォーマンスで会場を沸かせるよ!
試合開始!
相手がタコ墨に濡れたリング中央に来たら【軟体忍法卍固めの術】を発動するよ。
アタシの足元のタコ墨に触手を突っ込んで、相手の背後からワープさせた触手の吸盤で[グラップル]して動きを止めるぞ!
そのまま密着して卍固め(別名オクトパスホールド)でフィニッシュホールドだ!
ニーヴ・ブラッディタロン
【SPD】
「ぷろれす……」
依頼説明、正直話はんぶんに聞いてた……。故郷(ダークセイヴァー)から他所へ出てからというものの、あちこちに種類豊富な娯楽に満ちててとても楽しい。プロレスなるものもその1つだ。武器を使わぬ健全な闘技、とても良い。
というわけで、観戦気分だったのだが……これはどういうことだ、僕がリングにあがるなんて聞いてないぞ。しかも強制衣装チェンジだ。こんな小っこく細っこく筋肉でゴツってるカラダなんぞ見て楽しい?
まぁいい適当にあしらっt……待て、その先(ポロリ)は地獄だぞ。
お、やりやがったな?警告はしてあったぞ……では遠慮なく!プロレスの流儀に従いつつ徹底的にシバかせて貰おうか!
●今日の勝負は並じゃないぜ
「ぷろれす……これが」
先の猟兵達の活躍により、ようやく女子を甚振る似非キャットファイトからプロレスらしくなってきたところである。
そんな状況を見て、ニーヴ・ブラッディタロン(スロータープリンセス・f16145)は感慨にふけっていた。
故郷であるダークセイヴァー世界から出て猟兵となって以降、ニーヴは様々な世界の娯楽に触れている。
「武器を使わぬ健全な闘技、とても良い」
先ほど別の猟兵も、健全ではない見世物の闘技に対しては憤慨していたが、彼女もだろうか。逆に猟兵が見せたような健全な闘技は楽しく感じているのだ。
……まぁ、この直前に武器を使った反則攻撃をした者もいたが、それはそれ。先ほどプロレスと凶器攻撃を見せた彼女たちもすでにリングは降りているため、今リング上には誰もいない。
「さて、次はだれが出てくるんかな?」
ともかく、ニーヴはそんな感じに観戦気分でいたのだが、いつの間にかアルパカマッスルに囲まれていた。
『おーっと! そこに新たな挑戦者らしき人がいるぞーーー!!』
アルマッスルアナもニーヴを見つけたのか、次なる犠牲者を煽る。
アルパカマッスルの群れはあっという間にリングコスチュームに着替えさせられてリングに送り込まれたのだった。
「……これはどういうことだ、僕がリングにあがるなんて聞いてないぞ?!
しかも強制衣装チェンジだ。こんな小っこく細っこく筋肉でゴツってるカラダなんぞ見て楽しいか?」
そんなニーヴの文句にはアルパカは答えない。
代わりにゴングが高らかになって、アルパカマッスルがニーヴに掴みかかってくるのだった。
「くっ……まぁいい、適当にあしらって……待て、それはやめておけ、おい! それやったら地獄見せるからな!!」
アルパカマッスルはニーヴのコスチュームの肩紐を掴んで力任せに振り回すものだから、コスチュームがずれて小さな胸がポロリしそうに……。
そんなとき、上空から1匹のタコが降ってきた。
「マッスルーーー!!!」
アルパカマッスルの掛け声をまねて飛び降りてきたタコ、否、タコのキマイラの明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)だった。彼女の格好はタコの保護色能力で立派にリングコスチュームに見えるようになっている。
『あーっと! リング上に乱入者だーーーー!!!
しかもそのタコが墨を、いや毒霧を吐いたーーーーー?!
リング上が霧で覆われて何も見えなーーーーーーい!!!』
キマイラとして面白そうなイベントは見逃せないと、吸盤で周りの街灯によじ登り、そこから飛び降りての豪快な入場と同時に、タコ墨を吐いてのパフォーマンスを見せる真多子である。
つい先ほどまでは女子を甚振るアルパカたちに狂喜していた観客のキマイラたちも、この派手なパフォーマンスには大興奮であった。
「いえーい! 掴みはばっちりだねっ!」
「……ああ、助かったぜ。おかげで僕のポロリは見られずにすんだ」
ニーヴも実は、真多子が飛び降りて墨を吐く寸前に結局コスチュームの肩紐が千切られてポロリしてしまっていたのだが、それはタコ墨の毒霧でリング覆われたために、衆目に晒さずにはすんでいたのだった。
「けど、よくもやりやがったな? 警告はしてあったぞ?
警告通り地獄を見せてやる。プロレスの流儀に従いつつ徹底的にシバかせて貰おうか!」
とはいえ、見られなかったからよかったというものでもない。
ニーヴは全力で復讐を誓い。そして真多子も楽しそうに同意する。
「おおー! 徹底的にプロレスするよーーー!」
『ようやく毒霧が晴れてきたーーー!!
そして今回もどうやらタッグマッチのようです!
アルパカマッスルブラザーズも、タッグパートナーがリングに入ってきたーーー!!』
「こっちはアタシに任せて! キミはさっきの恨みを返すといいよ!」
「おう、そうさせてもらうぜ!」
新たに入ってきた方のカットに真多子が向かう中、ニーヴは先程自分のコスチュームに手をかけて、元からいる方に向かって飛び込むと、そのままの勢いでドロップキックをぶちかました。
「パカっ?!」
『アルパカマッスルの分厚い胸板に、少女の両脚が突き刺さるーー!
これにはさすがの筋肉もバランスを崩して倒れこんだーー!!
そしてそこに追撃とばかりにフットスタンプの雨あられだーーー!!』
「おらおらおら!!」
そのままげしげしと一方的にニーヴはアルパカマッスルを踏みつけていくのだった。
一方、新たに入ってきたパートナーアルパカをカットしに行った真多子は。
『あーっと! これはどういうことだーー!?
タコの少女の触腕が、まるでワープしたかのようにアルパカマッスルの背後から絡みついているーーーー!!!』
足元にたまっていた先程のタコ墨に触腕を突っ込んだかと思うと、それがアルパカマッスルの背後に出現して絡めとり、そのまま関節を極めながら密着していく。
「これがアタシのフィニッシュホールドだっ!」
『これはーーー!!
完全に決まっているーーーー!!!
タコの少女が見せたこの華麗な関節技は、卍固めだーーーー!!!!
まさにオクトパスホールドがアルパカマッスルを完全に封じているーーーー!!!』
真多子必殺の【軟体忍法卍固めの術(オクトパスホールド)】に完全に固められてしまったアルパカマッスルが、ギブアップと真多子の身体をタップするまで、それほど時間はかからなかったという。
カンカンカンカーーーーン。
再び猟兵達の勝利のゴングが鳴るのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
三川・菖蒲彁
行動はSPDで
「これが噂に名高いプロレスか-噂で聞いた事しか無かったけど気になってたんですよね。」
初めて出てみるけどすごい熱気です!
私の考えは相手の大技は全て食らいつつ私の体はスライム状だから関節技は全部痛いふりをして頃合いを見て抜け出す感じで
相手の小技は私の体力がやばいと感じ始めたらいなすようにして会場が盛り上がってきたところで私からドロップキックで相手をコーナーポスト付近に追い詰めてシューティングスターブレスで締めという感じで持っていきたいですねー
「かかってこいやーです!」
ジャック・ソウル
【心情】
間違ったプロレスがキマイラ達に広まったら大変だね。ミーも協力するよ!
ミーはエル・カラバッサ!こんなのはプロレスじゃないよ!ミーが本当のプロレスを見せてあげるよ!ミーの華麗な空中殺法を見せてあげるよ!
予め用意した赤と黒の派手なリングコスチュームを着用。
技能【パフォーマンス】【空中戦】【ロープワーク】【フェイント】を利用してルチャぽいプロレスを披露。UC【ジャスティス・ペイン】を使ってあえて相手の技を受けたりして、次の戦闘に対して身体能力を高めておく。
他の猟兵との絡み、アドリブ大歓迎!
●さあお遊びはここまでだ
「間違ったプロレスがキマイラ達に広まったら大変だしね。ミーも協力するよ!」
『あーっと! またここで新しいチャレンジャーかー!?
今度は何と、マスクマンだー! カボチャのマスクマンが現れたぞーーー!』
少しずつ路線がプロレスになってきたところで、ここで初めて男性の猟兵が登場した。といってもカボチャをかぶっているために性別はわかりづらいのだが。
彼はジャック・ソウル(パンプキンヘッド・f02764)、カボチャの方が本体のヒーローマスクである。
赤と黒の派手なリングコスチュームを身に纏ったジャックは、とうっとリングの中へと自ら飛び込んでいく。
「ミーはエル・カラバッサ!
さっきまでこいつらがやっていた女の子をいじめるようなのはプロレスじゃないよ!
ミーが本当のプロレスを見せてあげるよ!
ミーの華麗な空中殺法を見せてあげるよ!」
そしてリング上から派手なパフォーマンスを交えて、観客のキマイラに向かって堂々とアピールをする。
その悦に入ったアピールが好感を得たのか、ワーッと盛り上がる観客たち。
『なんとー! 観客を一気に取り込んでしまったー?!
このカボチャマスク恐るべしだーーーー!!』
アルマッスルアナの口調からも、場の空気が変わり始めたことを感じられる。
アナからの指令か、慌ててアルパカマッスルの1人がリングインしてきて、ゴングがカーンと鳴る。
ジャックはそのまま、リングに上がってきたアルパカマッスルに対し、ロープの反動を利用しての空中殺法を挑んでいった。
「これが噂に名高いプロレスか-。
噂で聞いた事しか無かったけど気になってたんですよね」
ジャックの華麗な空中殺法と、それを筋肉で受け止めるアルパカマッスルとの、真っ当なプロレスになった攻防に、観客キマイラのボルテージが上がっていっている中、リングサイドに現れた少女、三川・菖蒲彁(人形に操られる人形遣い・f11037)もまた、初めて見るプロレスの熱気に当てられていた。
リング上では、ジャックがアルパカマッスルのパワー任せの打撃技を連続で喰らいピンチになっている。
アルパカマッスルの巨体が繰り出すヒップアタックを受けてロープに飛ばされ、跳ね返ったところにビッグブーツ、前蹴りを喰らっていた。
「ああっ、危ない!」
リングサイドで見ていた菖蒲彁や、観客キマイラたちが悲鳴を上げる。
だがこれ自体は、ジャックの演出でもあるのだ。【ジャスティス・ペイン】による自己強化のために、今はあえて不利を受け入れているのだった。
だが、たとえあえてだったとしても、実際に攻撃を受けまくっているピンチには違いない。そう思った菖蒲彁は、自らもリングコスチューム姿になるとリングに飛び込んでいった。
「助太刀します! ここからはタッグマッチです!
かかってこいやーです!」
飛び込むと同時にドロップキックをかましてジャックを痛めつけていたアルパカマッスルを蹴り飛ばす。
『おーっと! ここでまさかの乱入だーーー!
アルパカマッスルブラザーズも、それに対応して追加がリングインしたぞーーー!!』
「ミーひとりでもなんとかなったけど、ここはお礼を言っておくよ。
それより、そっちにも来てるよ!」
「えっ、きゃぁっ?!」
『あーっと! 油断大敵だーーー!
乱入してきた少女だが、こちらも乱入してきたアルパカマッスル2号にがっちりと捕まったーー!! これはベアハッグかーーーー!!』
菖蒲彁をがっちりと捕まえて、ベアハッグでその体を締め上げるアルパカマッスル2号。菖蒲彁は苦しそうに顔を歪めていた。
……ように見えたが。
実は菖蒲彁はブラックタールである。その体はスライム状である。なので絞め技関節技の類はきかず、ベアハッグで苦しそうに見えるのもただの演技であった。
「なんて、きいてませんよっ!」
『なんとー! まるで軟体、まるで硬度0のような少女のボディだーーー?!』
にゅるんとベアハッグから抜け出して逆にアルパカを捕まえると、ロープの方に向かって放り投げ、跳ね返って戻ってきたところに迎撃のドロップキックを浴びせるのだった。
「これでどうだーーっ!!」
『少女のドロップキックが華麗に決まったー!!
アルパカマッスル2号はダウーーーーン!!
おーっと、そしてもう一方でも動きがあったようだぞーーー!!』
菖蒲彁によって解放されていたジャックは、こちらは逆に自らがロープに飛び、その反動を利用してのフライングクロスチョップの連打で、アルパカマッスル1号を追い詰めていた。
「ここからがミーの華麗な空中殺法の本番だよー!」
『あーっと! これはーーー!
カボチャマスクがアルパカマッスル1号の肩の上に着地すると、そのまま肩車のような格好になって太ももで頭をロックして、自ら前に倒れるようにアルパカをひっくり返したーーー!
これはヘッドシザーズ・ホイップかーーーー!!』
ジャックは空中殺法でアルパカを翻弄し、そして投げ飛ばされたアルパカ1号は、2号と並ぶようにしてダウンした。
「よーし! トドメ行きましょー!」
「これが本当のプロレスだよー!!」
そして2人同時に、対角線上のコーナーポストに上ると、そこから倒れているアルパカに向けて飛び降りた。
『おーっと! 少女はポストから後方転回しながら飛び降りたーーー!!
そしてカボチャマスクはまるで尻餅をつくようにアルパカに飛び込んでいくーー!!
これは、シューティングスタープレスとセントーンの、大技の共演だーーーー!!!!』
2人のボディプレスが同時にアルパカに炸裂し、そのまま勝利を告げるゴングが高らかに鳴るのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティアナ・スカルデット
※絡み・アドリブ・連携歓迎・弄り歓迎
【POW】
ビキニアーマーだから着替える必要はないよね
イギリスのレスラーさんは鎧兜を付けたまま戦う人がいるから問題ないよね
英雄戦法NO2 相手の誘いには絶対のるな!!
相手の思惑道理に戦う必要はないよね
【アースジャイアント】を召喚して操って代わりに戦う
般若の面を被ったレスラーさんが
傀儡人形(くぐつひとがた)とか言って人形を作り出し、それを操って攻撃する技を使ってるから問題ないよね
フライングボディアタックで攻撃
豊満なボディではなく
岩でできたごっつい胸板でプレス
名付けて『マウンテンドロップ』
雷田・龍子
【POW】
ドラゴニアンの龍子はドラゴン殺法?に少し拘ってみる。
まずはトップロープからのドラゴン・リング・イン
打撃の打ち合いからのロープワーク
相手の蹴りを掴みドラゴンスクリュー
倒れた相手を起こしドラゴンスリーパー
更にそこからドラゴンスープレックス
止めはコーナーポストからの天空竜巻落とし(スカイツイスタープレス)
●愛する友のまなざしが
『あーっと、新たにやってきたのは、ビキニアーマー姿のレスラーコンビかーーー?!』
次にリングサイドにやってきたのは、共にビキニアーマー姿のティアナ・スカルデット(ロンズデーナイト・f11041)と雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)だった。
実はこの2人、つい先日アックス&ウィザード世界にてビキニアーマー勇者の伝説を追う際に一緒した仲であり、共にその時職人に作ってもらったビキニアーマーをリングコスチュームとしての登場である。
ティアナ曰く。イギリスには鎧兜を付けたまま戦う人がいるから問題ないよね、だそうだ。
『どうやら今度は最初からタッグマッチのようだーーーー!
ビキニウォリアーズ1号2号と、アルパカマッスルブラザーズ1号2号の戦い!
今ゴングが鳴り響くーーーー!!』
カーーーーーン。
先発で出たのは、龍子とアルパカマッスル1号だった。
「よし、ドラゴン殺法に少し拘ってみよう」
『おーっと、ビキニウォリアーズ1号のビキニドラゴンはトップロープから豪快にリングに入ってきたーー!!
これはドラゴン・リング・インだーーーー!!』
リングインした龍子は、そのまま突進してくるアルパカマッスルと足を止めての殴り合いになる。
『おーっと! これはすごい戦いだーー!!!
立ち技でのパンチとキックの応酬! まったくの互角かーーー!!
いや、ビキニドラゴンが、アルパカ1号の蹴り脚を捕まえた!
そしてそのまま身体をひねって投げつける! これはドラゴンスクリューだーーーー!!』
蹴り脚をうまく掴んで、ドラゴンスクリューで相手を倒した龍子は、そのままアルパカの首に腕を回し、首をロックすると同時にもう片方の手で腕関節を取る。
『あーっと! これは高等テクニック!
そのまま流れるようにドラゴンスリーパーに持ち込んだーーー!!
これにはたまらず、アルパカ2号がカットに入るーーー!!』
「させませんよっ!」
カットに飛び込んできたアルパカマッスル2号は、タッグパートナーのティアナによって止められた。
そしてその隙に龍子はスリーパーを解いて、背後から羽交い絞めの状態にする。
そしてそのまま大きく弧を描くように背後にアルパカマッスルを投げつけた。
『あーっと! これは大技、ドラゴンスープレックスが出たーー!!
アルパカ1号の脳天がマットに突き刺さるーーー!!!!』
その一方で、カットに入ったまま組み合っていたティアナとアルパカマッスルの2号だったが、アルパカマッスル2号はいったん離れ、両手を振り上げて、小柄なドワーフのティアナに襲い掛かっていた。
「英雄戦法№2! 相手の誘いには絶対のるな!!」
だが、それに真っ当に付き合う必要はないと、ティアナはその突進をかわして距離を取る。そしてそれだけではなく、同時に【アースジャイアント】を召喚した。
『あーっと! これはいったいどういう技だーーーー?!
突然リングに石の巨人が現れたーーーーー!!!』
「般若面のレスラーさんが傀儡人形を使って戦う技を使っていたのです!」
何処の知識なのかはともかく、ティアナはそういうと石の巨人をジャンプさせ、アルパカマッスルに対してフライングボディアタックを仕掛けさせた。
「名付けてマウンテンドロップ、です!」
『あーっと! 何という事だ、これは酷い!
アルパカマッスル2号、巨大な岩の下敷きになってしまったーーーー!!!』
「よし、これでとどめだな」
ダウンしているアルパカマッスル1号2号を見て、龍子はコーナーポストに上った。ちなみにティアナの召喚した石巨人はもう送還されて姿を消している。
『あーっと! ビキニドラゴンが、回転しながらトップロープから舞い降りるーーー!!
これは天空竜巻落としだーーーーー!!!!』
龍子のスカイツイスタープレスが、倒れていたアルパカ1号2号を纏めて叩き潰し、そして決着のゴングが鳴り響いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
浅杜守・虚露
プロレスリングM.P.W.Cとして参加。ステラ・ハシュマール率いるヒール集団としてリングに上がる。
※リングコスチュームはイラストのとおりです。
【パフォーマンス】【激痛耐性】【怪力】【グラップル】【恫喝】使用
一般人がいればその髪を掴んでリング外へ転がし避難させてマッスルと対峙。相手の攻撃を正面から受けていきながらも止まらずに前進してプレッシャーをかけていきその首を掴みネックレスハンギングで持ち上げていく。そのままチョークスラムで投げ倒し、顔面を踏みつけていく等、素手で行うラフ有りのパワー戦法でアピールしていく。
「ヒールと言われ混ざってみたが…とりあえず投げ潰して引き摺り回せばええんじゃろう?」
クリミネル・ルプス
「リングコスチュームって結構種類あるんやなぁ」
何時も着ている服のまましげしげとコスチュームを選ぶ。
そのまま、リングで着替え出す。
アルパカマッスルが無理矢理着替えさせようとするなら、脱ぎながら彼等の身体を目隠しがわりに技をかけていく。
脱がされる位なら自ら脱ぎある意味、キマフューの男性を昂らせる。
白いコスチュームに着替えたら、アルパカ達を(毛を)千切っては投げ、白いコスチュームが血に染まっていく。
その姿は白い悪魔の如き姿であったとキマフューの男性に語られる位に悪役を演じる。
・アドリブ、連携歓迎です。
緋縅・善蔵
【M.P.W.C 】
「ポロリか。良いだろう。お前らの首がポロリだがな!」
死合い前に【恐怖を与える】
死合いでは【オーラ防御】と【力溜め】で守りを高め、組み付かれない様に殺意を篭めた拳で【フェイント】し、中には本当に打撃を加える。
乱戦になれば【吹き飛ばし】で敵をロープまで飛ばし、味方との共同で仕留める。
死合い時間経過後、元気な敵が居れば【2回攻撃】を応用した〔マジ殴り〕でボディを攻め、ガードが下がった所で〔マジ殴り〕を応用した手刀の【串刺しで】敵の喉を貫き【薙ぎ払い】で首がポロリ。
「お前ら、これが見たかったんだろう?」
今回は残虐ファイトのヒールに徹する。女性達を辱めた報いだ。
アドリブ・連携歓迎。
ステラ・ハシュマール
※MPWCのみんなと共闘
プロレス舐めると痛い目に合うって教えてあげないとね。今回はヒールで行くよ。いい加減自分の方向性決めたいからね。ゴシックっぽいコスチュームを身に颯爽登場。試合が始まったら最初はあえて攻撃を喰らいまくってやられておくよ。ギリギリでやられる、その直前に隠し持っていたフォークで攻撃、怯んだ相手にドロップキックで近くの味方の方向へ吹き飛ばし、パイプ椅子で攻撃したり、コーナーポストに頭を叩きつけたりするよ。弱ってきたらは十八番の【天国送りの超特急】を喰らわせてあげるよ。
ああ、このブーイングの嵐。狙って取れるとこんなに快感なのか…
「ヒール……はまりそう」
暫くはヒールに専念しようかな?
オークティス・ルーヴェルト
【M.P.W.C 】*所属関係なく連携、アドリブ歓迎
もふもふにしたたる汗とオイル、肌触り全クモッテダメダメデース!そして、正しきプロレスへ私たチガ導キマス!トハイエ、先ズハドンナ試合ナノカ見定メネバ。
リング上へはいつものリングコスチュームの上に黒マント、ベネチアンマスク、シルクハット🎩をかぶって変装。怪しいセコンドとして先頭へでますよ。
「いでよ!M.P.W.Cの新たなる刺客達よ!その力、このリングで見せつけるのだっ!」
高笑いしながらリングの外へ、【第六感】と【鼓舞】、【祈り】でヲ見極メ、怪人レスラー達を観察。猟兵サン達ヘ伝達ネ。
「気ヲツケテクダサイ、真の敵は別にイマース!」
才堂・紅葉
【M.P.W.C】にて
赤のリングコスチュームにて登場。
「あら、今日のお相手は野生的ですね」
蹴りを中心にして果敢にファイト。
重そうだが芯に響かせない蹴りで戦い、反撃で吹っ飛ばされてアルパカ達のタフネスやマッスルをアピールさせます。
明鏡止水の心持ちで受身には自信があります。
小兵が怯まず大きな相手に何度でも挑む姿を見せ、まずは会場の空気を暖めます。
機を見て敢えて攻撃をリンコスに引っ掛けさせ、ポロリを演出。プロの角度で中身は見せず、観客とアルパカの視線を胸元に引き込んでから必殺技。
相手の膝を踏み台にして飛び膝を顎に叩き込み、そのまま両足で頭部を挟んで押さえ、後方回転してマットへの叩きつけを狙います。
●ルール破りの悪の超人
だんだんとプロレスらしくなってきたリングサイドに、レスラーらしき集団がぞろぞろとやってきていた。
筋骨隆々の男女。スキンヘッドに傷跡の男。ゴシック衣装の女性。黒マントシルクハットのもふ耳。そして赤いリングコスチュームの正統派女子レスラー。
『おーっと! 新たに現れた彼らはいったい何者だー?!
いずれ劣らぬ風格はまるで鍛えられた6本の槍のようだーーー!!』
「プロレス舐めると痛い目に合うって教えてあげないとね」
集団の先頭に立っているのは、ゴシック風のリングコスチュームを身に纏う女性、ステラ・ハシュマール(炎血灼滅の死神・f00109)だ。
「ココマデ見セテもらいマシタが、全クモッテダメダメデース!
正しきプロレスへ私たチガ導キマス!」
そしてその傍らには、黒マントにシルクハットのもふ耳、オークティス・ルーヴェルト(仮)もふみの求道者??・f06321)が付いている。
「いでよ! M.P.W.Cの 刺客達よ! その力、このリングで見せつけるのだっ!」
オークティスは、そう高らかに宣言する。
そしてその号令にしたがって、ステラ率いる5人の精鋭がリングに向かって花道を歩みだすのだった。
そう、彼らこそは、世界を越えた猟兵プロレスラー集団『プロレスリングM.P.W.C』のメンバーなのだ。
社長こそ不在なものの、なんと11人の所属メンバーのうち半数にあたる6人がこの依頼のために駆け付けてきたのである。
「おら、あまりリングに近づきすぎるんじゃねぇ」
緑色のトランクスを履いたひときわ大きな体躯の筋肉男、浅杜守・虚露(浅間雲山居士・f06081)は、リングサイドにいた一般人観客キマイラの髪を掴むと、邪魔だとと脇へと放り出しながら、リングに向かっていく。
そしてセコンド役のオークティスを含めて全員がリングサイドに集結した後、リーダー格のステラがマイクを手にして、観客とアルパカたちに挑戦状をたたきつけるのだった。
「さぁ、アルパカどもも残り少ないだろう?
ここは5対5の団体戦で決着といこうじゃないか!」
『ああっと! どうやら今日の興行も最終局面のようだーー!
M.P.W.Cとの団体戦抗争が行われるようだーーーー!!!』
アルマッスルアナによる5対5団体戦承諾のアナウンスが流れると、観客キマイラたちも大興奮の坩堝であった。
「リングコスチュームって結構種類あるんやなぁ」
団体戦のトップバッターとしてリングに上がったのは、筋骨隆々の女人狼、クリミネル・ルプス(人狼のバーバリアン・f02572)だった。
ただしクリミネルはまだリングコスチュームに着替えてはいない。先ほど無理矢理着替えさせようとクリミネルを囲んできたアルパカをぶん殴って、手にしていた何着かのコスチュームを奪い取ってきたのだ。
「まぁ、これでええか」
『おーっと?!
これは選手がリング上で自ら服を脱ぎコスチュームに着替えだしたぞーーー?!
すでにゴングも鳴っているというのに、これはいったいどうしたことかーーー!
アルパカブラザーズ先鋒が、着替えなら俺が着せてやると言わんばかりに襲い掛かっていくーーー!!』
「あん? 着替えの邪魔だ」
自ら服を脱ぎ肌を晒したクリミネルは、脱いだまま突進してきたアルパカ先鋒の腕を捕まえ、立ち関節技に固めながら、それをブラインドに素早く白いリングコスチュームに着替えていく。
『なんとー! これは器用なーーー!!
片腕でアルパカ先鋒の腕を固めながら、コスチュームを着だしているーーー!!
しかもアルパカ先鋒の身体がブラインドになって、見えそうで見えないーーーーーー!!!!』
観客キマイラたちも、興奮して身を乗り出してこの状況を見守っていた。
だが、次の瞬間、一斉に血の気が引いたようになる。
なぜなら、着替え終わったクリミネルは、そのままアルパカマッスルの気の部分を掴むと、それをむしり取るように掴んで力任せにぶん投げたからだ。
せっかく着替えた白いリングコスチュームに、毛と一緒に皮ごとむしられたアルパカの鮮血が飛び散っている。
『あーっと! これは凄惨!
新たに現れた6本の槍は、悪魔の超人集団だったのかーーーーー!!!
1人目からいきなり白い悪魔のようだーーーー!!』
「くっくっく。悪魔じゃなくて、ヒールやで」
そのまま【我流闘法-絡みの型-】でむしられたアルパカ先鋒を存分に甚振ったところで、クリミネルは2人目にタッチしたのだった。
2人目として登場したのは、先ほども観客を押しのけていた巨漢、虚露である。
「がっはっは。ステラ・ハシュマール率いるヒール軍団は、ここからが本番じゃ!」
後退して出てきたアルパカ次鋒と対峙すると、虚露は、力任せに突進してくるアルパカ次鋒の正拳パンチを真正面から受け止める。
「なんじゃ、軽いのう」
『おーっと! 2人目はまさに見た目通りのパワーファイターかーーー!!
アルパカブラザーズ次鋒のパンチを、その筋肉の鎧で受け止めてしまったーー!!
それどころか、むしろパンチを押し返すように前に出ているぞーーー!!!
2本のロングホーンはまるで猛牛の如し! これが規格外のパワーというものかーーー!!!』
筋肉でアルパカ次鋒の拳を押し返した虚露は、さらにその首を片手で無造作につかみ、ワンハンドネックハンギングで持ち上げていく。
『あーっと! これは完全にチョークに入っているーー!
アルパカ次鋒呼吸できずに泡を吐いているぞーーーーー!!』
「うらぁっ!」
そのまま片手でアルパカ次鋒を持ち上げ、必殺の【山崩し・握喰】で投げ飛ばし、アルパカを力任せにリングに叩き付けた。
さらにダウンしているアルパカの顔を、ずしんと踏みつぶして、大きく片手をあげ観客にアピールする虚露である。
「ヒールと言われ混ざってみたが……とりあえず投げ潰して引き摺り回せばええんじゃろう?」
そんな2人の暴れっぷりを、リングサイドについている黒マント、ベネチアンマスク、シルクハットの怪しいセコンドことオークティスは、高笑いをしながら見ていた。
「観客ノ反応モダンダン変ワッテキマシタヨ」
この前までの、多少は凶器攻撃もあったとしても、基本的には正統派のプロレスが続いた中で、このヒール軍団の登場である。観客キマイラたちも戸惑っているのだろう。
それでも、激しいファイトに喝采も多く、彼らのプロレスに引き込まれているのはよくわかった。
「サテ、リングノ外モ見極メルトシマスカネ?」
彼はセコンドの位置から、アルパカ怪人レスラーたちの様子をうかがっているのだった。
リング上では3人目が登場している。
『おーっと! アルパカ中堅に対するは、見た目は正統派な女子レスラーだー!』
「私は割とベビーフェイスよりのつもりなんですけどね。ヒール軍団の一員にされてますが」
ひとりだけ正統派の赤いリングコスチュームに身を包んだ才堂・紅葉(お嬢・f08859)である。
巨漢の多いメンバーの中でステラと並ぶ小兵の彼女だが、アルパカブラザーズ中堅に向かって果敢に、けりを中心とした正統派のファイトを仕掛けていく。
『あーっと! 正統派のお嬢様が多彩な蹴りをもって果敢に攻めていくが、アルパカ中堅の筋肉の鎧を貫けなーーい!!
スーパーヘビー級揃いの中で、やはりこのウェイトはハンデにしかならないのかーー!!
逆に反撃で吹き飛ばされてしまったぞーーーー!!!』
アルマッスルアナの実況の通り、アルパカ中堅御タフネスを貫くことができず、果敢に蹴りの連打を浴びせるものの、それは芯には響いていないようだ。
逆に反撃で吹き飛ばされる紅葉だが、受けに関しては【明鏡止水】の心持ちで十二分に回避できており、深刻なダメージは受けていない。
「ふふ、今日のお相手は野生的ですね」
小兵の紅葉が果敢にアルパカに挑む姿は、観客キマイラの反応を分けていった。
すでにプロレスに魅せられている層は、これからどうやって反撃するのかという期待にのめりこんでいくが、今だ最初のアルパカが女子を甚振るシーンを期待していた層は、先程までのプロレス路線からようやくキャットファイト路線に返ってきたかと邪な期待を抱いていた。
その期待に応えたのか、アルパカ中堅の手が、紅葉のリングコスチュームの肩紐をひっかけて、その胸元がポロリと見えそうになる。
アルパカと一部の観客のボルテージが上がるが……。
『あーっと! これは思わずアルパカ中堅、彼女の胸元をのぞき込むーーー!!』
「見せませんよ?」
アルパカの視線が夢魔もとに引き込まれた隙をついて、紅葉はアルパカの膝を踏み台にして跳躍、そのまま膝蹴りをアルパカ中堅の顎に叩き付ける。
『おーっと! なんとこれはシャイニング・ウィザードだーーー!!
まさか胸元ポロリは、このための撒き餌だったのかーーー?!
さらに攻撃は止まらないーーー!
そのまま両脚で頭を挟み込んで後方回転、フランケンシュタイナーで投げ飛ばしたーー!!』
ズシーンと音を立てて、アルパカ中堅はマットに沈んでいった。
「そんなにポロリを期待するか。
良いだろう。なら、お前らの首をポロリさせてやる!」
4人目としてリングインしたのは、スキンヘッドのスカーフェイス、緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)だ。
彼はリングインするなり、現れたアルパカブラザーズ副将をぎろりと睨みつけた。
女性を辱めていたアルパカたちへの怒りから、今回はヒールに徹することにしている善蔵である。
思わずその視線に恐怖してしまうアルパカ副将。
『あーっと! 新たに出てきたスキンヘッドが、あふれんばかりの殺意を隠さずアルパカ副将ににらみを利かせているーーー!!
殺意にあおられて恐怖したか、アルパカ副将怯えて縮こまるばかりだーーー!!』
アルパカ副将の攻撃は、組みつかれないようにフェイント交じりのステップでかわしつつ、拳に殺意を込めて殴りつけていく。
「おらおらおらおら! おらぁ!!」
『おーっと! スキンヘッドの全力のストレートが炸裂して、アルパカ副将がコーナーまで吹き飛ばされるーー!!』
アルパカ副将が殴り飛ばされて飛んでいった先は、ちょうどM.P.W.Cのコーナーだった。そしてそのコーナーポストから、ゴシックコスチュームの女性が、副将めがけて飛び込んでいった。
「乱入もちろんありありだろ? うっしゃー!」
『おーっと! なんとコーナーから飛び出したゴシック女が、飛ばされてきたアルパカ副将をドロップキックで迎え撃つーーー!!』
「おらぁああ!!!」
そしてドロップキックで跳ね返ってきたアルパカ副将を、もう一度善蔵が【マジ殴り】で迎え撃った。
『なんとー! アルパカ副将が右に左に飛ばされているーーー!!
今度はスキンヘッドの拳がアルパカ副将の鳩尾に突き刺さったーーー!!
これはアルパカ副将悶絶しているーーーー!!
あーっと! さらにまさか!
悶絶しているアルパカ副将に、2人がかりでの殴る蹴るの猛攻だーーー!
しかもゴシックはパイプ椅子まで持ち出しているぞーーーー!!』
アルマッスルアナも完全に実況が追い付かなくなっているが、悶絶ダウンしたアルパカ副将相手に、2人がかりで攻撃、というか暴行を加えている善蔵とステラだった。
ステラにいたってはパイプ椅子を使って殴りつけている。
確かにプロレスの反則攻撃としてはあまりにもメジャーではあるが……。
「最後はやっぱりこれ、でしょっ!」
そしてステラはアルパカ副将を無理矢理立たせると、そのまま顔面をコーナーポストに叩き付けるのだった。
これにはさすがにキマイラ観客も度肝を抜かれ、中にはブーイングをしている者も少なくない。
だが……。
「ああ、このブーイングの嵐。狙って取れるとこんなに快感なのか……。
ヒール……はまりそう」
ステラはむしろ、自分の方向性を定めるのに迷っていたこともあって、ヒールの快感に酔ってしまうのだった。しばらくはヒールに専念したくなるくらいに。
『スキンヘッドの悪魔とゴスロリの悪魔のやりたい放題に、観客も激しいブーイングだーーーー!!
あーっと! そうこうしている間に、アルパカブラザーズ大将もリングに入ってくるー! 副将の敵討ちかーーー!! 体当たりがゴスロリの悪魔にぶち当たるーーー!!!』
「マッスルーーーーーー!!!」
勢いよく飛び掛かってくるアルパカ大将だったが、一発ぶちかましでステラを吹き飛ばしたところまでだった。
ステラにとっては攻撃を喰らう部分もわざとである。そしてさらに、喰らいながらいつの間にか取り出したフォークを、アルパカ大将の脇腹に突き刺していたのだった。
「マッスーーーー?!」
「喰らってあげるのは1回だけだよ。ここからはこっちのフェバリットの出番だ!」
『あーっと! ゴスロリの悪魔がここでアルパカ大将を捕まえたーー!
そして大将を抱えたまま、宙に舞い上がるーーーーー!
これは、まさか! これは! ゴスロリの悪魔の必殺技なのかーーーーー!!
アルパカ大将の脳天がマットに突き刺さるーーーーーー!!!』
ステラはアルパカ大将を捕まえて大ジャンプ、そして空中で大将を上下入れ替えて、その胴体を両腕で抱え込んだまま、大将の脳天を下に向けて落下する。
これがステラ必殺の【天国送りの超特急(ヘブンリー・ハシュマール・ドライバー)】だ!
『これで副将に続いて大将も沈んでしまったか……あーっと! いや、まだだ、今度はスキンヘッドの悪魔が、ダウンした大将を無理矢理立たせているーーーー!!!』
「お前ら、ポロリが見たかったんだろう?
なら、このままこいつの首をポロリと落としてやる!」
善蔵は、頭を掴んで立たせたアルパカ大将の喉元を狙って、手刀で薙ぎ払った。
『あーっと! これは何という残虐ファイトなのかーーーー!!
一瞬大将の首がポロリと飛んだ光景が見えた気がしたーーーー!!!
なんてことをするんだおまえらーーーーーーーーーー!!!!』
実際には首が落ちるほどまではいっていないのだが、アルパカ大将は完全に喉をやられて意識を失っていた。
そして、アルマッスルアナも実況を忘れて、ヒール軍団への文句を口走っている。
そんな様子を、セコンドにいたオークティスは見逃さなかった。
アルマッスルアナがどこから実況しているのか素早く探し出して、指さす。
「皆サン! 気ヲツケテクダサイ、真の敵はあの実況アナウンサーデース!」
アルパカマッスルブラザースを指揮していたリーダーの正体、それがアルマッスルアナだったのである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』
|
POW : ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ : ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
イラスト:ヤマトイヌル
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●たいへんダ!たいへんダ!どうしましょ
『ぐぬぬぬ……よくもおまえら、我らの男女混合キャットファイトプロレスの興行を邪魔してくれたな』
アルマッスルアナ……否、すでに正体はバレている、アルパカマッスルブラザーズのリーダーは、そういって歯ぎしりをしていた。
『しかも、せっかく我々の興行に乗ってくれた客まで、真っ当なプロレスに目覚めてしまっているではないか!!』
もちろんそれが猟兵達の目的だったのだからして。
『こうなったら、もうリングにこだわる必要もない!
お前たち、目を覚ませ! 全員で奴らを叩きのめせーーーー!!』
アルパカリーダーの号令とともに、リングでダウンしてKOされていたアルパカたちが、再び立ち上がり、猟兵たちに襲い掛かってくる。
ようするに、今度は場外乱闘の構えである。
戦え、猟兵たちよ。
アルパカの野望を打ち砕くのだ!!
丹羽・真菜
真の姿:制服の胸リボン、靴下、ローファー以外が消滅
…んんんっ…んぅ…え?あ…嫌あぁ!
ぼーっとする頭…甘く痺れる身体
群がるアルパカマッスル達…私に覆いかぶさっていた個体離れ、次の個体が近付くとこでした
咄嗟にそれを突き飛ばします
服がないせいで気付かなかったけど真の力が解放されてたみたいです
全裸の【存在感】のためか、勝手に多くの敵が【誘惑】され【おびき寄せ】られて来ます
【オジサン・メイン】のせいなのか、恥ずかしい思いをするほど力が湧きます…でも、こんな人数に組み伏せられたら動けなくて…それで…後のことは思い出したくありません
見渡せば戦う猟兵達…みんなが有利に戦うための【時間稼ぎ】くらいは出来たかな…
月守・咲凛
リングに拘る必要もない……。そうですか……。
散々にやられてすみっこあたりでぺちゃんと倒れていた私ですが、それを聞いて倒れたままの姿勢でフワリと浮かび上がります。
つまりは……ルール無用の第2ラウンドという事ですね……?
浮いたまま通常の姿勢に戻って、念動力で武装ユニットを一つずつカチャンカチャンと装着していきます。
良いでしょうそれなら第2ラウンド開始です!
いつもより凶悪なサウンドを響かせるチェーンソーをブンと振り上げて戦闘開始です。
最初は銃器は使わずに、空中からビームチェーンソーで筋肉を切り裂いていきます。敵の攻撃は見切りで回避、掴まれそうになったら零距離からユーベルコードで全弾撃ち込んであげます
雷田・龍子
「さてどうするかな……。」
龍子は思案する。
真面にプロレスを続けるか否か。
【SPD】UC「ガジェットドロー」を発動。
「なにが出るかな?」
おもむろに自分の胸元に深く手を突っ込みガジェットを探る。
「出てきたガジェットに従ってみるのも面白そうだ。」
アイ・リスパー
「うう、さっきは酷い目に遭いました……
けど、今度は油断しませんっ!」
リングコスチューム(上半身のみ)の格好で両手で下半身を隠しながら再戦を誓います。
場外乱闘ということは、派手にやってもルール違反ではないということですよね!
ならば凶器(?)を使わせていただきましょう!
「小型宇宙戦艦、召喚!」
電脳空間に待機させていた小型宇宙戦艦を呼び出し乗り込みます。
「制御コンピューターとの接続完了。変形開始です!」
【ビルドロボット】により人型形態に変形し、全高3メートルのパワードスーツを纏った姿で戦います。
「プロレスの技はよくわかりませんが、とりあえず適当に手足を振り回してればいいですよね」
アドリブ大歓迎
●あーしましょこーしましょまずは騒ぎましょ
場外乱闘が始まっても、まだ丹羽・真菜(おじさんオンリー霊媒体質・f16135)はぽーっとしていた。
無理もない。憑依したおじさん霊のせいで、真っ先にアルパカとのキャットファイトもどきに巻き込まれて嬲られていたのだから。
その後、彼女が意識を失っている間に、猟兵達はアルパカたちをプロレスで打ち負かし、そして今場外乱闘になっている。
そんな状況で目を覚ました真菜である。まだ状況が掴み切れていないのも無理はないだろう。
今の彼女がわかることといえば、自分の格好が、全裸に制服のリボンと靴下とローファーだけつけた姿であるという事だけだ。
「……んんんっ……んぅ……え? あ……嫌あぁ!」
さすがに悲鳴を上げる真菜。
そして場外乱闘だといっても、欲望に正直なのか、それとも全裸にりぼんと靴下だけの格好の真菜を見て興奮したのか、数体のアルパカマッスルが再び真菜に群がってきた。
「いやぁーーー?!」
咄嗟にそれを突き飛ばす真菜。
先ほどのおじさん召喚の結果、元から裸だったからわかりにくかったが、このりぼん靴下のみの姿が、どうやら真菜の真の姿らしい。しかも【オジサン・メイン】とおう、おじさん向けのサービスショットを提供する(要は恥ずかしい目に合う)ことで自己強化されるユーベルコードまで発動している。つくづく酷いなこの娘……強く生きてほしい。
ともあれ、彼女がある程度のアルパカを引き付けてくれている間に、他のひどい目にあった女子たちも戦闘の準備は整えたようだ。
つまり、月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)とアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)の2人である。
「うう、さっきは酷い目に遭いました……けど、今度は油断しませんっ!」
恥ずかし固めの体勢でリングコスチュームの下をはぎ取られたアイは、いまだに下半身が脱げたままである。手で大事なところを隠しながら、気丈に立ち上がった。
「リングに拘る必要もない……。そうですか……。
つまりは……ルール無用の第2ラウンドという事ですね……?」
咲凛も、さんざんやられて隅っこにぺちゃりと倒れていたわけなのだが、アルマッスルアナの号令を耳にして、倒れたままの体勢でふわりと浮かび上がる。そして浮いたまま、念動力で、先に外されて放置されていた武装ユニットを一つずつ装着していく。
「良いでしょう! それなら第2ラウンド開始です!」
凶悪に唸りをあげるチェーンソーをブンと振り上げて構える咲凛だった。
さらにアイも。
「場外乱闘ということは、派手にやってもルール違反ではないということですよね!
ならば凶器を使わせていただきましょう!
小型宇宙戦艦、召喚! 変形開始です!」
電脳空間に保管していた小型の宇宙戦艦を召喚して、乗り込むと同時に【ビルドロボット】により人型形態に変形、全高およそ3メートルのパワードスーツを纏った姿へと変わる。
そして2人は、真菜を襲いに群がっていたアルパカに向かっていき、チェーンソーで、あるいはパワードスーツの巨大な拳で、戦いを始めるのだった。
そんな2人の様子を見ていた雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)は、というと。
「さてどうするかな……」
あからさまにプロレスから離れてしまっている2人の少女の乱闘を見て、自分もプロレスを続けるかどうか悩んでいた。
「ふむ。それなら、よし。
……出てきたガジェットに従ってみるのも面白そうだ」
そういってビキニアーマーの胸元に自ら手を突っ込んだ。【ガジェットドロー】の効果で、今この場にふさわしいガジェットが胸の谷間から召喚される。
出てきたのは、あからさまに銃火器だった。
「なるほど。ならあいつらに合わせて、プロレスは投げ捨てるか」
そういって龍子もガジェットの銃を手に、真菜を囲んでいたアルパカに向けて駆け付けていった。
「プロレスの技はよくわかりませんが、とりあえず適当に手足を振り回してればいいですよね」
パワードスーツの巨大な拳を振りまわして、アルパカをただただ殴りつけていくアイ。全裸の真菜の存在感に引き寄せられていた助平なアルパカは、アイのパワードスーツに殴られるたびに空の星になっていった。
「大丈夫ですかっ?!」
「は、はい。こんな人数に組み伏せられて動けなくて……どうなるかと思いました……」
自分がそのまま襲われ犯されるところでも想像していたのか、助けられてなお真っ赤になって俯いている真菜だった。……まさか寸前で助けられて物足りないとか言いませんよね?
「助けられましたね。それじゃもう遠慮はいらないです!」
チェーンソーでアルパカを斬って応戦していた作凛だが、真菜が救出されたのを見てもう巻き込む心配もないだろうと、銃火器を装着した。
「武装ユニット全開放、撃ちます!」
そしてアルパカたちの筋肉の塊に向かって、零距離から【コード・アクセラレーター】による一斉射撃を解き放つのだった。
『おまえらーーーーー!!!
プロレスはどうしたんだーーーーーー?!?!』
アイと咲凛によるSFで銃火器な戦闘を目の当たりにして、思わずツッコミを入れてしまうアルマッスルアナだった。
「ふむ。そもそもプロレスに拘るのをやめてリング外での戦いになったのは、お前たちからだったと思うが」
ガジェットの銃で、アイと咲凛から逃げ惑うアルパカを撃ちながら、正論で返す龍子である。
ともかく、アルマッスルアナの嘆きをよそに、真菜に引き付けられていたアルパカマッスルは全滅したのであった。
「あとはちゃんとプロレスをする連中に任せようか」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
明石・真多子
えー!アタシもっとプロレスしたい!
こうなったら意地でもリングに上げてやるぞ!
『タコの保護色能力』で衣装の肌色に多めにしていきアルパカを[おびき寄せ]よう!
先着一名、アタシがた~っぷり遊んであげるよ!
興奮してアタシに釘付けのまま突進してきたら、その曇った眼に目掛けて『タコ墨』を吹きかけて[目潰し]だ!
もう見納めでーす!
そのまま相手の空振りに合わせて【軟体忍法タコ揚げの術】で思いっきり打ち上げるよ!さらにUC効果で追撃だ!
すかさずロープへ[ダッシュ]、限界まで伸ばしたロープの弓矢の【軟体忍法人間砲弾の術】で敵を撃ち抜き、反対側のロープへ叩き付ける!
旧人類にはできない新技、オクトパスミレニアムだー!
笹乃葉・きなこ
ほーう。こんどは場外乱闘が希望だべか。
なんだプロレスのお約束してーんじゃーん。
いいべぇ。続けて相手をしてやるべ。
ガチキマイラで噛みついてぶん投げまわしてやろうか。
他のアルパカ巻き込んでぐーるぐーると投げまわしてやろうか。
プロレスだからリング内でに前と同じようにぶん投げてやるべ。
嬉しいだろぉ?それとも仲間のアルパカにも投げつけてやるのも面白いな。
仲間なんだから受け止めてやれよなァ?
なんだべ?友達を受け止めてやれんのかぁ?
かわいそうに、お友達に拒否られるべ?お前さん。
さて、次に投げるのは
お ま え だ(はぁと)
●叫び返せハッスルマッスル
『おまえらーーーーー!!!
プロレスはどうしたんだーーーーーー?!?!』
「そうだぞー、アタシもっとプロレスしたい!」
アルマッスルアナの叫びに、別方向に反応したのは、明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)だった。
「まー、場外乱闘が希望なら、プロレスのお約束してーんたべなー?」
もうひとり、笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)もそれには頷いている。
「いいべぇ。続けて相手をしてやるべ」
そう言ってきなこはニヤリと笑うと、手近にいたアルパカマッスルを捕まえると、その捕まえた手が【ガチキマイラ】によってライオンの牙となりアルパカに噛みつく。
「そーら、ぐーるぐーる!」
そして周りのアルパカを巻き込んでジャイアントスイングのように振り回すと、そのまま豪快に投げ捨てた。
「プロレスなんだから、リング内でやったように、またぶん投げてやるべ!」
こうしてきなこがアルパカを捕まえてはぶん投げている中、それでも真多子は不満そうだった。
「そうじゃなくて、アタシは場外乱闘じゃないふつーのプロレスがもっとやりたいんだよー。
こうなったら意地でもリングに上げてやるぞ!」
そう言うと真多子はぴょーんとジャンプしてリングに戻ると、自らの体の保護色を変化させる。衣装の肌色を多く、ほぼ裸にも見えるくらいに。先ほど、ほぼ全裸だった猟兵にアルパカが群がっていたのを見て、この手を思い付いたのだろう。
「先着一名、アタシがた~っぷり遊んであげるよ!」
そういって自らの体を餌に、アルパカをリングの上におびき寄せようとする。
「「マッスルーーーー!!!」」
そんな真多子に気付いてヒートアップする一部のアルパカたち。
そしてそれを見てきなこも状況を察し、リングの近くに自ら陣取った。
「じゃあ、リングに入りたかったら、おらを越えていくがいいべ」
そういって近付こうとするアルパカを捕まえては、さらに別のアルパカめがけて投げ飛ばす。
巻き込まれて一緒にぶっ倒れるアルパカに、きなこは楽しそうに言うのだった。
「仲間なんだから受け止めてやれよなァ?」
そういって近付くアルパカをぽいぽい投げ飛ばすきなこ。次第にアルパカは、きなこを避けて……同時に投げられるアルパカを避けて、リングに向かおうとしていた、
「なんだべ?友達を受け止めてやれんのかぁ?
かわいそうに、お友達に拒否られるべ?お前さん」
ぶんっ!と風を切る音をたてて、さらにアルパカが宙に舞う。
「さて、次に投げるのは、
お ま え だ ❤️」
「もー、そっちばかりずるーい!
……っと、やっときたねー!」
きなこの妨害を潜り抜けて、ついに目をギラギラさせたアルパカがリングの上にあがってきた。興奮しているのか、視線はほぼ裸のように見える真多子に釘付けである。一直線に真多子を捕まえようと駆け寄り、腕を伸ばす。
だが、真多子は慌てず騒がず、その血走った目に向かってタコ墨を吹き掛けた。
「残念でしたー! もう見納めでーす!」
タコ墨で目潰しした相手が、腕を空振りするのに合わせて。
「うーりゃ! 軟体忍法、タコ揚げの術!」
アルパカの顎に強烈な【軟体忍法タコ揚げの術(カイトアッパー)】による打撃を加えて思いっきり打ち上げる。
「とりゃぁ! まだまだ行くよ!」
さらに追撃にと、すかさずロープへダッシュして自らの体を思いっきりロープにぶつけ、ロープを限界まで引き伸ばした。
「くらえっ! 軟体忍法人間砲弾の術!!」
そしてその反動で、狙い済ましたかのように、落下してくるアルパカに向かって自らを撃ち出す。
「マッスーーーーー?!」
人間砲弾となった真多子の頭突きが背中に直撃して悶絶するアルパカ。
だがこの一連のムーブはまだ終わらない。ダイビング・ヘッドバットの勢いのまま、アルパカの両腕をガッチリと掴み、そしてさらに反対側のロープにまですっ飛んでいく。
「パカーーーーー?!」
哀れアルパカは、ロープに顔と股間を叩きつけられ、ロープの隙間に胴体を真多子の頭で無理矢理海老反りにさせられて、一発で失神KOとなるのだった。
「見たか!
これが旧人類にはできない新技、オクトパスミレニアムだー!」
真多子が大技の名前を高らかに告げると、避難中の観客キマイラたちも立ち止まって興奮の歓声をあげるほどだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
才堂・紅葉
「困りましたね……場外乱闘ですか」
リングへの拘りを捨てたアルパカに迫られ、場外で息を吐く。
正面には先程ファイトした彼。
「ごきげんよう」
にこりと笑んでローキック【気合い、怪力、グラップル、マヒ攻撃】。
芯に響く重い鋭いローを、アルパカの太腿の腱に鉈のように決める。
膝が落ちた所にチョークスリーパーで一息に落す。
「リングでなら見せ場を作って差し上げました。実に愚かな選択ですね」
冷やかな眼差しで連中を見下げ。
落すロー、顎への掌打、こめかみへの肘、足払いから踏みつけ。
柔術由来のCQCで何もさせずに作業的に屠ろう。
リングにいる殊勝な一体相手だけはわざと攻撃を貰い、垂直落下式DDTで締めたい。
【連携改変歓迎】
浅杜守・虚露
引き続きプロレスリングM.P.W.Cとして参加。
【パフォーマンス】【怪力】【グラップル】【ロープワーク】を使用。
「お?ええんか?ルールに守られてたんは自分達じゃと後悔するぞ?」
今回はあくまでもプロレスで受けるつもりで向かって来たアルパカと対峙。
その内一人を体毛を鷲掴みで捕まえ、リング端、ロープに押し込みラリアットを叩きつける等して場外へ相手を落としていく。
それを追いかけて自ら場外へ、そこで鉄柱叩きつけ、実況机へのボディスラム等のラフパワーファイトを見せて周囲にアピールしていき。場の空気を作ってフィニッシャーとしてUCを叩きつけていこうとしていく。
※アドリブ、タッグ歓迎。
ステラ・ハシュマール
MPWCのみんなと共闘
さて本性を見せたね。容赦をする必要はもうないわけだ。ヒールプロレスらしく残虐ファイトで絞めてあげよう。
あくまでもプロレスらしく、攻撃は全て避けないで食らうし、投げ飛ばされたりもするけど、ボクの真骨頂はそこからだ。冥獄炎化粧を使用して殺意を見にまとい、パワーアップして反撃。怪力を生かした怒濤の空中殺法をお見せしよう。最後には鉄柱に目掛けてパイルドライバーで頭を叩きつけてあげるよ。
「さあ受けるといい、どこかのゼブラなマンの見よう見まね残虐ドライバー!!」
緋縅・善蔵
引き続き【MPWC】
名言してなかったけボクサーパンツがリンコス。
【オーラ防御】と【力溜め】で守り底上げ。
[リニアガン]から取りだしたエレメンタルロッドで〔エレメンタルファンタジア〕。真っ先に燃すか凍らす。
ここまで戦い、相手のリンコスに凶器などが確認出来れば【念動力】で引っ張り出す。
確認出来なくても相手を【念動力】で固めてから〔回転撲殺拳〕。
絶対に凶器が敵リンコスのブーツに隠されてないと確認出来れば、敵の爪先を踏んでバックスウェーを出来なくした上で〔回転撲殺拳〕。
集団で来た場合は回転撲殺拳にマジ殴りを織り交ぜて殴り倒す。
やられたら10倍返し。
此度はヒールなのだから構わん。
「戦とは理不尽な物だよ」
●ドッタンコバッタンコ大騒ぎ
さて、アルマッスルアナの号令にしたがって場外乱闘を仕掛けてきたアルパカのすべてが助平なわけではない。裸の女子高生猟兵にも、リング上で肌色になった猟兵にも釣られずに暴れている者もいる。
「困りましたね……場外乱闘ですか」
そんなアルパカの1人が、ため息をついている女性の前へと躍り出てきた。『プロレスリングM.P.W.C』のメンバーの1人、才堂・紅葉(お嬢・f08859)である。先ほどはヒール軍団の中堅として戦った彼女の前に現れたのは、ちょうどその団体戦で対戦したのと同じアルパカだった。
「ごきげんよう。リングへの拘りを捨ててしまいましたか?」
同じく、M.P.W.Cの他のメンバーも場外乱闘組のアルパカと向かい合っている。
「お? ええんか? ルールに守られてたんは自分達じゃと後悔するぞ?」
まだ比較的リングに近いところに陣取っていた浅杜守・虚露(浅間雲山居士・f06081)の前にもアルパカはやってきている。
だが、虚露はむしろ望むところだと獰猛な笑みを浮かべるのだった。
「さて本性を見せたね。容赦をする必要はもうないわけだ。ヒールプロレスらしく残虐ファイトで絞めてあげよう」
先ほどまではたして容赦があったのかは少々疑問もあるが、ステラ・ハシュマール(炎血灼滅の死神・f00109)はそういってニヤッと笑う。
その傍らでは、ボクサーパンツ姿の緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)が、無言のまま向かってくる相手を確認していた。
「……ふむ。場外乱闘はするが、どうやら凶器の類は持っていないようだ」
「そこだけは褒めてやってもいいかねぇ?」
自分たちを囲むアルパカを相手にしてもなお、余裕のステラと善蔵である。
「マッスーーーーール!!!!」
先ほどやられたお返しとばかりに、中堅アルパカが紅葉に掴みかかってきた。
だが、紅葉はニコトロ微笑んだかと思うと、冷静にローキックでその出足をあっさりとカットする。相手を転ばすための足払いのようなローキックではない。脚をへし折るための、上から下に叩き付ける鉈のような芯に響く重いローキックだ。
「パカッ?!」
それで出足がくじかれたどころか、脚が砕けて膝が落ちるアルパカに向かい、紅葉はさらに冷酷にチョークスリーパーを決める。完全にその呼吸を止めるように、一気に落とすように。
「リングでなら見せ場を作って差し上げました。実に愚かな選択ですね」
冷ややかな眼差しでそう呟くと、紅葉は完全に落ちたアルパカを放り出し、次の相手へと向かっていく。
そのまま次の開いても、顎への掌打や急所への肘撃ち、倒れたら追撃の踏み付けなど、柔術由来のCQCで作業的にアルパカを屠っていくのだった。
虚露もまた暴れていた。
向かってきたアルパカマッスルを、体毛を鷲掴みにするように捕まえると、そのまま近くにあったリングの鉄柱へと叩きつける。
「まだまだおねんねは早いぞ。痛めつけるのはこれからじゃあ」
何度も鉄柱へと打ち付けた後、リフトアップして高く持ち上げると、キマイラ観客が座っていたアリーナ席(もうすでに一般人キマイラは避難している)のパイプ椅子めがけて、ワンハンドボディスラムで叩きつけた。
そして大きく吠えると、彼の雄叫びを聞いた避難中の一般人キマイラ観客も同じように吠えてボルテージが上がっていくのだった。
ステラと善蔵のコンビは、大勢のアルパカに取り囲まれて分断されていた。
ステラの方は、アルパカ集団の打撃を何発も受け止めている。場外乱闘とはいえ、あくまでもプロレスらしさを貫くステラなので、攻撃をよけずに喰らうのはわざとだ。そしてもちろんやられっぱなしのはずもない。
「いいねぇ。そろそろサインを入れるとしようか!」
にやりと笑うと、【冥獄炎化粧】を使って己に殺意を纏わせ強化していく。
「それじゃ、怒濤の空中殺法をお見せしよう!」
言うが早いか、スピードも強化されたステラは、周りを取り囲むアルパカの頭を踏み台にして宙に舞い、アルパカを蹴り飛ばしてはさらに宙に舞って次のアルパカの頭に着地する。これを拘束で繰り返し、何度も何度も、アルパカに蹴りを浴びせ続けるのだった。
一方で善蔵は、ステラと分断されても慌てず騒がず、向かってくる相手を一瞬、念動力で動きをとどめ、【高回転撲殺拳】による拳の連撃を叩きこんでいった。
何とか後ずさってそれから逃げようとするアルパカに対しては、つま先を踏みつけて下がれないようにしてから、鳩尾めがけての【マジ殴り】でぶち倒していく。
「戦とは理不尽な物だよ」
さらには【エレメンタルファンタジア】を使っての炎を纏った拳で殴り飛ばしていくのだった。
こうして4人はそれぞれに場外乱闘を制していく。
こうなるとアルパカたちももう己の身可愛さで逃げ惑うだけだった。
うち何名かのアルパカは、先ほどまでリング内でプロレスをしていた猟兵が立ち去り無人となっていたリングの上へと避難する。
「あら、殊勝ですね。最後はリングの上で逝きたいのですか」
「がはは。いいぞ、わしらもリングの上の方が本道よ!」
けれども、リング状に向かうのはむしろM.P.W.Cにとって望むところである。
4人はアルパカを追って次々とリングインし、そして1人1体をあっさり捕まえてしまうのだった。
「それじゃ、最後はみんなで派手に行くよ!」
ステラの号令の下、それぞれが大技を仕掛けていく。
紅葉は、破れかぶれの攻撃をしてきたアルパカの打撃を甘んじて一度は受けると、それで距離を詰めてアルパカを捕まえ、フロントヘッドロックの容量で片脇にアルパカを抱えると、そのままアルパカが逆立ちになるように持ち上げ、そして自ら後方に倒れこむ勢いで、アルパカの脳天をマットに叩きつけた。
ユーベルコードで言えば紅葉必殺の【ハイペリア重殺術・落星】なのだが、むしろこの体勢は垂直落下式DDTというべきものだった。
「リングの上で逝きたいのなら、最後はプロレスで仕留めてあげますよ」
虚露はリング状に上がったアルパカに突進すると、ラリアットをぶちかましてロープに吹き飛ばし、そのまま戻ってくる相手を鳩尾へのトーキックで迎撃して吠える。
「グゥォォオオ~~~~! コイツで決めるぞォ!」
お腹を押さえて悶絶するアルパカを捕まえると、そのまま高くジャンプ。持ち上げたアルパカを、ズゥゥゥゥゥゥンという大きな音と共にマットに叩きつけ、そして自らも尻餅の体勢で着地する。シットダウン式ジャンピング・パワーボム……いや、これこそが虚露必殺の【怪獣ボム(キマイラボム)】である。
「がっはっは! どうじゃあ!!」
善蔵は、エレメンタルファンタジアによる炎を纏ったままだ。
そのまま炎の拳で高回転撲殺拳からのマジ殴りと、完全にアルパカをサンドバッグにしていた。
「やられてもいないのに十倍返しだが、此度はヒールだから構わないだろう?」
頬の拳で殴られるたびアルパカの身体は焼け焦げ、そしてどんどん気力も体力も奪われていく。
「これでトドメだ!」
最後は炎のマジ殴りをアルパカの顔面に叩き付けるのだった。
ステラは、ロープを使っての華麗なテクニックの空中殺法でアルパカを追い詰めていっている。
「こっちもそろそろトドメだね。
最後はどっかのゼブラ野郎みたいな残虐テクニックで決めてやるよ」
そう言ってステラはアルパカを捕まえると、そのままロープの反動を利用して高く舞い上がり、空中でアルパカをパイルドライバーの体勢に固めていく。
「さあ受けるといい! 見よう見まね残虐ドライバー!!」
そして鉄柱の上にちょうど相手の脳天が突き刺さるように狙って落下していくのだった。
かくして4人の大技でリング上の決着がついた時、カンカンカンカーンとだrが鳴らしたのか、ゴングが鳴り響いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
千代月・陽華
野郎の筋肉など見ても何も楽しくありません
わたくしが求めるのは、美女、美少女の乳、お尻、太もも、そのたもろもろでございます
というわけでマッチョがポージングを取っているのが憎らしくて仕方がないので、ひたすらポージングを邪魔してやりましょう
ポーズをとっているところに、槍の柄で脛を強打
ひたすら脛を狙って殴打の構えでございます
ふふふ…… ポーズをとって中腰になっているところに、脛を狙えばひとたまりもないでしょう
え、それでもポージングする?
じゃあUC発動!! 真の淑女は素手で殺す!!
喰らいやがれ! まずは金的! 次も金的! そして懺悔しなさい! これがとどめの金的でございます!
と脛に続いて、急所を狙います
ニーヴ・ブラッディタロン
やれやれどうにか片付いたな。しかし本番はこれからか。
まったく、無駄に筋肉パンプアップさせて女子に卑猥をするしか能が……ン゛ッ(思い出し鼻血)
しょうもない奴等め。楽しませて貰った側面もまぁ無いではないがそれはそれ、これはこれだ。完膚なきまでしシバき尽くしてやる。
さぁ、始めようか!
武器なしで闘ってブチのめしてやろう。
より速く、より多く、より強烈な攻撃で。徹底的にボコボコにさせて貰う。
蹴撃の嵐に巻き込まれて果てるがいい!
●筋肉肉肉2×9=18
ヒール軍団がリングの内外で大暴れしている頃、他の猟兵達もまた戦闘を開始していた。
「野郎の筋肉など見ても何も楽しくありません。
わたくしが求めるのは、美女、美少女の乳、お尻、太もも、そのたもろもろでございます」
相変わらずそんなことを言いながら、己の本体である槍を構える千代月・陽華(巫女装束は風に舞う・f05936)である。……いや、そもそも彼女の場合、プロレスシーンでも凶器攻撃として槍を取り出していたな……。
「というか、マッチョがポージングを取っているのが憎らしくて仕方がないので、ひたすらポージングを邪魔してやりましょう」
なんというか、筋金入りであった。
もっとも、その感想も陽華だけのものではない様子。
「やれやれ本番はこれからか。
まったく、無駄に筋肉パンプアップさせて女子に卑猥をするしか能が……ン゛ッ」 言いながら、卑猥なことをされていた女子の事を思い出したのか、鼻血を出しているニーヴ・ブラッディタロン(スロータープリンセス・f16145)であった。このあたりの女子は揃いも揃って女好きですか。
「しょうもない奴等め。楽しませて貰った側面もまぁ無いではないがそれはそれ、これはこれだ。
完膚なきまでしシバき尽くしてやる。さぁ、始めようか!」
楽しませてもらったとか言っちゃってるよ、うん。
けれどまぁ、戦う気にはなってくれたようで、こちらは武器なしの素手でボコボコにしようと構えるのだった。
そんな2人の前に現れたアルパカたち。
こちらはヒール軍団だとかよりはくみし易いと見たのだろうか、盛んにポージングして筋肉を誇示しながらやってきていた。
もっとも、それは陽華とニーヴにとっては逆効果であったわけなのだが。
「ふふふ……ポーズをとって中腰になっているところに、脛を狙えばひとたまりもないでしょう」
ポージングにイラっとしながらも、凄みのある笑みを見せた陽華は、アルパカがポージングしている所を狙って槍を突き出していく。それも、穂先でつくのではなく、ひたすら柄で脛を打ち据えていく戦い方だった。
「マッスーーーー?!」
さすがに弁慶の泣き所。ひたすら連打で脛を叩かれ、悶絶するアルパカであった。
ニーヴもまた、ポージングしているアルパカに向かって、素手での連打を加えていく。【虐殺鑑札(スローターライセンス)】によって強化された怪力による拳の乱打が、アルパカの分厚い胸板をへこませるかのごとく、次々と叩き込まれていった。
「パカーーーー?!」
「より速く、より多く、より強烈な攻撃で。徹底的にボコボコにさせて貰うぜ!」
だが、それでも、この2人を取り囲むアルパカたちは、筋肉の誇示をやめない。この2人がそれを嫌がっていることを感じているからだろう。せめてもの嫌がらせなのだろうか。
「え、それでもポージングするんです?
そう、そこまでやる気だというのなら仕方ないですね。
真の淑女は素手で殺す!!」
よほど腹に据えかねたのだろう。陽華は槍を捨てて拳を握るのだった。
槍を捨てたことで身軽になったのか、今まで以上の超スピードで繰り出される【梵天よ、地を穿て】による拳の一撃。それは狙い違わず目の前のアルパカの急所に突き刺さった。
急所。すなわち金的である。
「パ……カ……ッ」
もちろんその一撃でアルパカは白目をむくのだが、それでも陽華の攻撃は止まらない。
「喰らいやがれ! まずは金的! 次も金的!
そして懺悔しなさい! これがとどめの金的でございます!」
ひたすら金的を拳で殴り続ける陽華。最後にはぐちゃっとナニカがつぶれたような音がして、泡を吹いて倒れたアルパカは、もう二度と動かないのだった……。
「いいねぇ。こっちもそれ、真似てみるか!」
あまりにも凄惨な光景を見て青ざめているアルパカに対し、先ほどから殴りつけていたニーヴは、それもいい手だと思い真似することにした。
ただし、こちらは蹴りで。
「蹴撃の嵐に巻き込まれて果てるがいい!」
強化された怪力とスピードで、その勢いのままアルパカに金的に向けて放たれる前蹴り。陽華の連打とは違って、こちらは一撃でナニカがつぶれる感触があった。
もちろんアルパカは白目をむいて倒れ、ピクリとも動かなくなってしまうのだった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アニカ・エドフェルト
はやくも、リベンジの機会が、やってきました…?
いいように、いたぶられて、しまいましたから、怖いといえば怖い、ですが、
〈勇気〉と〈気合い〉で、頑張り、ます。
今度は、油断、しませんっ
とはいえ、戦い方が、大きく変わるわけでは、ありませんから(〈グラップル〉での戦い)、
やっぱり、あえなく捕まってしまうわけで……?
腕や脚を、極められたりして、苦痛に顔を歪めたり、悲鳴を上げたり、しちゃったり……?
い、いえ、このままでは、何も、変わりません、
〈激痛耐性〉〈怪力〉〈気合い〉で、耐えきってから、何とか、返して、
逆に、アルパカさんを、関節技地獄に、追い込んで、みせますっ
(アドリブ行動台詞歓迎)
ジャック・ソウル
【心情】
ついに本性を現したね!サァここからが本番だよ!
もうプロレスじゃないから何でもありでOKだよね。それじゃ炎を出したり、武器を手にしたりもOKだよね!ようやくミーの本領が発揮できるよ!
技能の【早き替え】でコスチュームをアルパカマッスルブラザーズに【投擲】してUC【ブレイズフレイム】をアイテム【ジャグリングクラブ】に炎を付け【だまし討ち】からの【2回攻撃】する。
他の猟兵との絡み、アドリブ大歓迎!
●燃えるハートが剣のように
猟兵達の活躍により、場外乱闘もだんだん収まってきた。
乱闘に参加していたアルパカたちがどんどん倒されていっているからだ。
『くそーーーーー!!! 何とかしろお前たちーーーーーー!!!
どんな手を使ってでもこいつらをぶっ倒せーーーー!!!』
アルマッスルアナの叫びが響く中、アルパカマッスルブラザーズの残りは、何とか猟兵を倒そうとして向かってくる。
迎え撃つのはこの2人だ。
「本性を現したね! でも、こっちもここからが本番だよ!」
襲ってくるアルパカに向かって、早着替えで脱ぎ捨てたリングコスチュームを投げつけると、ジャック・ソウル(パンプキンヘッド・f02764)はいつもの格好に戻り、ジャグリングクラブを取り出した。
「もうプロレスじゃないから何でもありでOKだよね。
それじゃ炎を出したり、武器を手にしたりもOKだよね!
ようやくミーの本領が発揮できるよ!」
そしてもう1人。
「ようやく、リベンジの機会が、やってきました……?
いいように、いたぶられて、しまいましたから、怖いといえば怖い、ですが、勇気と気合いで、頑張り、ます。今度は、油断、しませんっ」
ジャックと違いこちらは素手のまま、拳をぎゅっと握る幼女、アニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)も臨戦態勢である。
アニカは、先ほどと大きく戦い方が変わるわけではない。
あくまでもグラップルでアルパカたちを迎え撃とうとしていた。
そんな小柄な2人に、せめて一矢報いようと、最後のアルパカマッスルが襲い掛かってくる。
「マッスルーーーーーーー!」
筋肉を誇示しながら、アルパカは素手で迎え撃とうと構えているアニカに向かって手を伸ばす。
アニカはそれをかわして、逆に捕まえようとするのだが、しかし、アニカに向かってきたアルパカは1人ではなく、先ほどリングの上でもそうだったように、2人がかりで抑えにかかられると、悲しいかな体格の差が出てしまう。
「きゃっ……?!」
あえなく捕まってしまい、腕を逆関節に決められて苦痛に顔を歪めるアニカだった。
「く、ぅぅ……今度は、油断して、ないのに……っ。この、ままじゃ……」
アニカは苦痛に耐えながら、何とか抜け出すチャンスを待つ。
その機会は、すぐにやってきた。
「おおっと、今はプロレスじゃないからね。対戦相手が決まってるわけじゃないんだよ!」
先ほど目の前の相手にコスチュームを投げつけて目隠しをし、その隙にジャグリングクラブでぶっ叩いてさっそく1人片付けていたジャックが、返す刀で、アニカを襲っているアルパカの1人にも一撃をお見舞いしたのだ。アルパカにとっては完全に不意打ちというかだまし討ちになっていた。
「パカッ?!」
もちろんジャックの言う通り。これは場外乱闘なのだから、横殴りも全然問題ないわけで。
「ついでにその筋肉、燃やしちゃおうネー!」
さらにジャックは、自らの身体から噴出していた地獄の炎【ブレイズフレイム】をジャグリングクラブに纏わせると、まるで太鼓をたたくようにアルパカマッスルの筋肉を炎のクラブで叩いて、アニカから引き剥がしていくのだった。
「ほら、1人は引き受けたよ。もう1人はユーがやっちゃいな!」
「は、はいっ、ありがとう、ございますっ!」
そして相手が1人になれば、アニカに返せない道理はなかった。
「パ、カ……」
「助けられてばかり、では、何も、変わりません。
ここからは、わたしの、力でっ!」
小さな身体に見合わない怪力で、アルパカの拘束を引き剥がすと、逆にアニカがアルパカの腕を取って後方に回り込んだ。
「今度は、こっちが、お返し、ですっ!」
そのままアルパカを【転投天使(スロゥイングエンジェル)】で投げ飛ばすと、横倒しになったアルパカの腕と足を掴んで、さらに背骨に膝を当てて掴んだ腕と足を引っ張る関節技の体勢に持ち込んだ。
「関節技地獄を、くらうですっ!」
「パカーーーーー?!」
ボウ・バックブリーカーの体勢でアルパカを痛めつけていくアニカ。
そして炎のジャグリングロッドでアルパカを追い込んでいくジャック。
やがて2人がそれぞれの相手を仕留めると、あとはもうアルパカマッスルブラザーズで動けるものは誰も残っていないのだった。
「リベンジ完了、ですっ」
「あとは、アナウンサー、ユーだけだよ!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『怪人アルパカマッスル』
|
POW : ポージング
自身の【肉体美の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : 鋼の筋肉
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ : つぶらな瞳
【つぶらな瞳で見つめること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【瞳から放たれるビーム】で攻撃する。
イラスト:ヤマトイヌル
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ニィ・ハンブルビー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●レスラー・怪獣、私が相手だ
『おのれ……おのれ……!』
猟兵達との場外乱闘によって、アルパカマッスルブラザーズは全滅した。
残されたのは、アルマッスルアナこと、アルパカマッスルのリーダー格ただ1人。
『こうなったら、俺ひとりでも構わん、全員まとめて沈めてやる……!』
そういって飛び出してきたアルパカリーダーは、リングの上に降り立った。
『一人ずつでもまとめてでも構わん!
プロレスでもルール無用の乱闘でも構わん!
決着をつけてやるからかかってこいやーー!!』
最後だけ妙に潔い、アルパカリーダーだった。
さぁ、猟兵達よ。
これが今回のプロレス興行(?)の最後の戦いだ!
持てる力を尽くし、アルパカリーダーをマットに沈めるのだっ!
丹羽・真菜
ちょっと…まって…!
全裸の【存在感】のため敵が【おびき寄せ】られて来ます
強化された状態で逃げ回って【時間稼ぎ】はできているみたいですけど…捕まったらどうなるか分かりません
あれはきっと殺意…
そんな時でした、【サモニング・オジサン】が勝手に発動したのは
その後はひどい絵面です
私(全裸)を追いかけるアルパカリーダー(パンイチ)、そしてなぜか一緒に追いかけてくるおじさん(全裸に私のハイソックスと制服リボン、ローファーははけなかった様子)
私は覚悟を決めました…死ぬよりはましです
お、おじさん…お願い!助けて、後で何でも言うこと聞きますから!
アルパカリーダーと戦うおじさん…無駄に強い
でも、帰った後が大変そう…
笹乃葉・きなこ
おおぅ。ついに親玉が出てきたべな。
出てきてもオラがやることは変わらずガチキマイラで噛みついて
相手が気が失うまで投げるだけなんだけどな。
投げごたえがある体してんなお前な。特別な方法で投げてやるべな。
横回線でぐーるぐーる回って、そんでもってバックドロップだべ!
次は脚に下段蹴りを喰らわせてぇ…、
その勢いを載せて空中でぐるりと回転させて地面に叩きつけさせてやるぅっ!
次はお前さんは肩で持ち上げて地面へポーイッ!
お、まだ立てるんだべな?ご褒美をくれてやるべ(はぁと)
足首で締め上げ…。
どうだべ?天国だべ?
回転の勢いを載せて投げるッ!オラァっ!
オラのご褒美は気に入ってくれたべかぁ?
アルパカさん(くっそ高い声)
雷田・龍子
「かつて、青い目のサムライと呼ばれた漢がいた。」
龍子は空中高く飛び上がりる。
【SPD】UC「ドラゴンスマッシュ」を発動。足を帯電させる。
怪人アルパカマッスルの頭上で戦況を伺い、良い頃合いに足から突っ込む。
接触寸前で前方回転し踵を怪人の脳天に打ちつけようと試みる。
●見事怪人に技を決めた際のキメ台詞「これが最近話題の【かかと落とし健康法】だ!」
●走るすべる見事にころぶ
リング上に降り立ったアルパカリーダーに向かって、真っ先にリングの中に飛び込んだのは笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)だった。
「ようやく親玉が出てきたべな。
投げごたえがある体してんなお前な。特別な方法で投げてやるべな」
「できるもんならやってみろやーー!!」
それに対し、己の筋肉を誇示して襲い掛かるアルパカリーダー。
リング中央で、2人はがっちりと組みあった。
「うぐぐ……さすがにすげぇパワーだべ……」
さすがに正面からの力比べでは、体格でも筋肉でも勝るアルパカリーダーの方が上で、そのままアルパカリーダーは、組んだ両腕の筋肉を膨れ上がらせてきなこを押しつぶそうとする。
「けんど、力ではかなわなくても、オラがやることは変わらねぇべ」
力任せの組み合いは不利と見たきなこは、自らの手を【ガチキマイラ】で獅子の顎へと変化させ、アルパカの筋肉に噛みつく。
「ぐがっ?!」
「これで捕まえたら、あとはぐーるぐーる投げ飛ばすだけだべ!」
噛みつかれて力を抜いてしまったアルパカリーダーを、そのままの体勢で独楽のように自分を中心に回転させロープへと投げ飛ばす。
「うらぁ! これでもくらうべ!!」
そして跳ね返って戻ってきたアルパカを捕まえて素早く背後に回り込みバックドロップで投げ飛ばした。
「ぐぐぐ……おのれえええええ!!!」
脳天から垂直落下式で叩きつけられたと言おうのに、まだまだタフなアルパカは、首を振りつつすぐに起き上がってきて、きなこを捕まえる。
「お、まだ立てるんだべな? なら、ご褒美をくれてやるべ♥」
「ほざけえええ!!!」
投げ飛ばされダメージを受けながらも、その鋼の筋肉で耐えきっているアルパカリーダー。だが、筋肉を誇示するかわりにスピードはあまりなく、再びきなこに捕まってしまう。
「オラァっ!」
そしてきなこはアルパカリーダーの巨体をリフトアップすると、そのままリング外へと投げ捨てるのだった。
「オラのご褒美は気に入ってくれたべかぁ?」
煽るように甲高い声でそう言うきなこ。
投げ飛ばされたアルパカはリングの外で首を振りつつ立ち上がり……そしてそこでうずくまっていた裸の少女……丹羽・真菜(おじさんオンリー霊媒体質・f16135)とばっちり目があった。
「ああ、いいご褒美じゃねぇか……!」
「えっ?! ちょっと……まって……!」
なにせ、真の姿が制服リボンとニーハイのみだという裸の真菜である。
もともとキャットファイトもどきをやろうとしていたアルパカリーダーにとっては、目の前のそれは据え膳に等しく、まさにご褒美だっただろう。
リング上からは、そういう意味じゃねぇべと喚くきなこの声もするが、もはやアルパカリーダーにとってそれは関係なかった。
「ひっ?!」
襲われると直感した真菜は、慌ててそのまま逃げだす。それを追いかけるアルパカリーダー。そしてなぜか勝手に発動してしまった真菜の【サモニング・オジサン】によって召喚されたおじさんも真菜とアルパカを追いかけている。
全裸を追いかけるパンイチマッチョに、それを追うおじさんという実にひどい絵面だった。
問題は、召喚されたおじさんが、真菜とアルパカのどちらを追いかけているのかという事だが……真菜はとにかく慌てて逃げていたために脚を滑らせて転んでしまい、アルパカリーダーに追いつかれてしまった。
「ぐふふふふ……覚悟するがいい」
そしてアルパカのマッチョボディが真菜に覆いかぶさってくる。
これ以上は逃げられない、そう思った真菜は、死ぬよりはましだと覚悟を決めて叫んだ。
「お、おじさん……お願い! 助けて、後で何でも言うこと聞きますから!」
果たして、元から真菜を助けるつもりだったのか、それとも何でもするからという言葉に動かされたのか、アルパカリーダーを背後からタックルして捕まえるおじさんである。
「なにぃ?! 貴様こっち狙いか?!」
これには、おじさんを同類だとでも思っていたのか、アルパカも吃驚だった。
無駄に力強いおじさんがあるかパリーダーを振りまわし、真菜から離れた場所へと投げ捨てた。
「くっ……いたたた……。油断したぜ……」
そして、アルパカがおじさんに投げ飛ばされた場所、そこには、別の猟兵がいた。
「かつて青い目のサムライと呼ばれた漢がいた……」
マイペースにも、そんなことを呟いている雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)である。
ちなみにここでいう青い目のサムライというのは……いや、あえて説明はやめておこう。この後の龍子の技を見れば、わかる人にはわかるはずだ。
おじさんに投げ飛ばされてまだ少しふらついているアルパカリーダーを前にして、龍子は空中高く飛び上がる。ついでに【雷龍撃破(ドラゴンスマッシュ)】を発動させて、脚を帯電させつつ。
「な、なんだ……?!」
そして前方回転しつつ急降下、アルパカリーダーの頭上に狙いを定めると、その脳天に帯電した踵をハンマーのように振り下ろすのだった。
「ぐはぁっ?!」
脳天に踵を叩きつけられ、そのまま前方に突っ伏すように倒れるアルパカリーダーに向かって、龍子は高らかに宣言するのだった。
「これが最近話題の『かかと落とし健康法』だ!」
うむ。言葉の意味はよく分からないが、とにかくすごい自信だ。
ちなみに、おじさんに対してなんでもするといってしまった真菜がその後どうなったのかは割愛する。
ある意味そちらもお約束ではあったとだけ伝えておこう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
浅杜守・虚露
【プロレスリングM.P.W.C】
つまりは集団で攻めてもええし単独で抜け駆けてもええっちゅう事じゃな。
まぁヒール軍団として来たんじゃ。せっかくなら両方やってみるんが面白いじゃろ。
アルパカマッスルのロープワークを背後から羽交い締めにして邪魔したり、コーナーに押し付けて全員で串刺し攻撃したりしつつ、機会を伺うように立ち回っていくぞ。
そしてチャンスがきたらアルパカの背後を取り周囲にアピール。UCで押さえ込みじゃ。
ラストのフォールは誰が貰うか、仲間内とて最後は奪い合いじゃろうなぁ。それもプロレスじゃ。
【グラップル】【怪力】【ロープワーク】【パフォーマンス】【気合い】【覚悟】使用
才堂・紅葉
【M.P.W.C 】
「さぁて。最後はあなただけですね!」
ヒール軍団らしく奇襲をしかけます。
【肉体美の誇示】をする隙を、シュートスタイルで重く鋭いローを連打し、ソバット。
だが【鋼の筋肉】は抜けず、逆に【つぶらな瞳】でロープに吹っ飛び反撃の大技を貰う。
その後はUCで身体能力を大きく増した相手のペースで辱められる。
【気合、激痛耐性、恥ずかしさ耐性】
(組み立てミスったかも…)
内心で焦りつつ反撃の機を待つ。
奴の慢心や味方の活躍に合せ水面蹴り。
倒れたら両足を掴み、UCと怪力で回転し上空へ放り上げ、自身も跳ぶ。
空中でフロント・インディアンデスロック。
「ジャッジメントの時間よ」
その頭部を掌で押さえつけよう。
クリミネル・ルプス
【戦闘方針】
真正面から真っ向勝負!
有利不利が有るのは勝負の世界の常識。
ポージングも不利と見えるなら素晴らしいだろうがこの体格差を逆手にとる。
相手の攻撃を受けてからの【灰燼拳】での反撃を繰り返しダメージを蓄積させることが目的。
「さぁ!来いやぁぁぁぁ!!」
つぶらな瞳は可愛いなぁと思いつつも、顔面向けてきたら殴ります。
アドリブ、連携は勿論良いです。
MPWCの面々の前座でもいいです。
ステラ・ハシュマール
※MPWCのみんなと共闘
さあ締めと行こうか。
真の姿を開放。地獄の炎に包まれて、悪魔のような鮫と鴉の融合者に変身。地獄の炎で作った剣をリングに刺しながら、ノイズかかった声で告げるよ。
「This shall be your grave(これがお前の墓標だ)」
大鮫轟炎崩縛拳を使用。地獄の炎で作った大腕で拘束。怪力で顔面や腹部に蹴りや殴りを無数にぶち込んだ後、大腕を使った強烈なパワーボムを喰らわせてやる。それでくたばらないなら味方のほうへ片足掴んでぶん投げるよ。止めはくれてやるって感じでね。
出来れば自分で締めたいけど、全員で取り合うし、そううまくはいかないかな?
緋縅・善蔵
MPWC
ルール無用ということはパワードスーツもOKか?
吐いた唾、飲む込むなよ。まぁ百パー自力だが。
先ず様子見。敵が突っ込んで来たら【グラップル】で裏投げ。
「まぁ相手は俺だけじゃないんでー」
〔マジ殴り〕と言う名の軽いジャブでアルパカの体力を消耗させつつ、味方の技も見ておく。同士討ちだけは避けんとな。
敵の足が鈍くなったら〔回転撲殺拳〕からの原爆固め……からの回転脳天杭打ち……からの回転脳天杭打ち(二回目はバーニアジャンプでかなり高い所からの超コンボ)
ヒールとしては負かした相手の覆面を剥がねば。
地毛?
皮を剥ぐのは観客がドン退きするから〔斬鐡〕で毛を剃るしかないなァ。
大丈夫。痛くない。痛くない。
アイ・リスパー
「まだアルパカ怪人が残っていましたか!
さっきのアルパカ怪人と同じようにやっつけてあげましょう!」
引き続き電脳空間から召喚した小型宇宙戦艦を人型のパワードスーツに変形させて
【ビルドロボット】で乗り込んだ格好で戦います。
「今度は凶器を使っていきますよ!」
パワードスーツの右腕に装着された大型荷電粒子砲をアルパカ怪人に向け全力で発射します。
ちょっとリング外にも被害が出るかも知れませんが大事の前の小事です!
「って、ああっ、今の全力攻撃でパワードスーツのエネルギーが切れましたっ!?」
『操縦者保護のため装甲の強制パージをおこないます』
勢いよくパージされるパワードスーツの装甲。
あっ、下半身は確か……!
●激しいドラマ始まるぜ
場外に落とされ、キツイ踵落としを喰らったアルパカリーダーだったが、まだまだこれくらいではダウンしない。打たれ強さは、配下のアルパカマッスルブラザーズ達とは段違いだった。
「まだまだ、これくらいで……!」
そこに、【ビルドロボット】を使い、召喚した小型宇宙船をパワードスーツに変形させて身に纏ったアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)がやってきた。
「さっきのアルパカ怪人と同じようにやっつけてあげましょう!」
そういって、パワードスーツの金属の拳で殴りつけていく。
「ルール無用ということはパワードスーツもOKか?
吐いた唾、飲む込むなよ」
そしてもう1人、緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)も、いつの間にかロボットのようなパワードスーツを身に着けていた。
善蔵は、アイに殴り飛ばされたアルパカを捕まえて、そのまま裏投げで地面へと叩きつける。
「がはっ?!」
危険な角度で倒されふらつくアルパカに向かって、アイがスーツの右腕に装着されている荷電粒子砲の照準を定めた。
「今度は凶器を使っていきますよ!」
唸りをあげて放たれる光の奔流にアルパカが飲まれていく。
「うぉっと……同士討ちだけは避けんとな……」
慌てて避ける善蔵の目の前を、光が通り過ぎていった。一般人キマイラは既に避難していて本当によかったと思う。
「て、て、てめえええ! なんて無茶苦茶しやがる?!」
光に焼かれてぷすぷすと煙をあげながら、アイに詰め寄るアルパカである。
「タフですね……まだやりますか!」
「当たり前だ!! このくらいで倒れるかあああ!!!」
アイのパワードスーツに手を伸ばしてくるアルパカに対し、アイは迎撃しようとスーツを……。
「って、ああっ、今の全力攻撃でパワードスーツのエネルギーが切れましたっ!?」
動かそうとして、ぴたっとその動きが止まってしまった。さらにシステム音が響く。
『操縦者保護のため装甲の強制パージをおこないます』
「ぴぃっ?!」
アルパカの目の前で勢いよくパージされるスーツの装甲。その下はリングコスチューム姿のアイ。……そう言え場合はリングコスチュームの下半身をはぎ取られていたのだったっけ。
「ひああっ?!」
慌てて股間を隠すアイを捕まえたアルパカは、そのまま先程の粒子砲の恨みとばかりに、アイを力任せに投げ飛ばした。
そしてさらに追撃をしようとするが……そこに善蔵のパワードスーツの剣が喉元を掠めた。
「うぉっと、あぶねえじゃねぇか?!」
「ヒールとしては相手の覆面を剥ぎたいところだが……」
「これは素顔だ!!!」
「だよなぁ……じゃあ、その毛を剃るしかないよなァ?」
覆面ではないと主張するアルパカに対し、毛剃りを宣言する善蔵。
思わずドン引きするアルパカである。
「……なんてな。そういのは負かしてからやるべきだし、お前の相手したいのも、俺だけじゃないんでな」
どうやらアイが逃げる時間稼ぎのための方便だったらしい。この間にアイはそそくさとこの場を離れていった。
そして善蔵は、剣を放り投げ、素早くアルパカの背後に回る。
「それじゃそろそろ、あいつらのいるリングに、戻るとするかね!」
アルパカを背後からがっちりとホールドした善蔵は、そのまま原爆固め……ジャーマンスープレックスで剥げ飛ばし、さらにそこから流れるように脳天杭打ち……パイルドライバーを決める。連続技で脳天を地面に叩きつけられたアルパカだが、善蔵のコンボはまだ終わらない。そのままパワードスーツのバーニアを吹かし、【バーニアジャンプ】でアルパカを抱えたまま上空に上がると、超高度から回転しながらリング目がめてスクリューパイルドライバーで落下する。
「これでもくらええええええ!!!」
「ぱかああああああ?!」
ずぅぅぅぅんとリングが大きく揺れ、ばたりと大の字に倒れるアルパカリーダー。
その頭のすぐ傍に、地獄の炎で作られた剣が突き刺さった。
「This shall be your grave」
ここがお前の墓場だと、墓標代わりに剣を突き刺したのは、リング上で待ち構えていたM.P.W.Cのヒール軍団のリーダー格、ステラ・ハシュマール(炎血灼滅の死神・f00109)である。彼女は既に真の姿を開放し、地獄の炎に包まれた悪魔のような鮫と鴉の融合した姿に変わっている。そして彼女は、ノイズかかった声で告げた。
「さあ締めと行こうか」
リング上には、もちろんステラだけではない。
浅杜守・虚露(浅間雲山居士・f06081)も、才堂・紅葉(お嬢・f08859)も、クリミネル・ルプス(人狼のバーバリアン・f02572)も、それぞれがアルパカの大将首を狙ってリング上にいた。
「さぁて。これで最後ですね」
「一人ずつでもまとめてでも……つまりは集団で攻めてもええし単独で抜け駆けてもええっちゅう事じゃな」
紅葉と虚露がそういってアルパカを見下ろしている。
「くっ、おのれ……! それなら全員ぶち倒してやらああああ!」
何とか頭を振って立ち上がるアルパカに、まずはクリミネルが勝負を挑んでいく。
「さぁ! 来いやぁぁぁぁ!!」
小柄なクリミネルに対し、ポージングして己の筋肉を誇りながら掴みかかっていくアルパカ。それを真正面からの真っ向勝負で受け止めるクリミネル。
両肩をがっちりと掴んだアルパカが、クリミネルをぶんぶんと振り回す。が。そこに紅葉の奇襲が入る。
「ほらほら、相手はひとりじゃありませんよ!」
シュートスタイルからの重く鋭いローキックの連打でアルパカの回転を止めると、そのまま後頭部にソバットを叩きつける。
「がはっ?!」
「こちらもいくよ!」
そして自身を掴んでいた腕が緩んだことでクリミネルもまた自由になり、至近距離から【灰燼拳】をボディに叩きこむ。
「おのれえ……それなら、これで……っ」
殴られたアルパカは、反撃しようとクリミネルにつぶらな瞳を向けてくるが……。
「おっと、それはさせんぞ」
今度は虚露が、アルパカを背後から羽交い絞めにして、目からビームを撃たせる前に止めた。
そのまま虚露はアルパカをロープに投げ飛ばす。アルパカは跳ね返ることなく、ロープに絡まってそこで拘束されてしまった。
「今じゃあ!」
「ああ、これでジャックポットだ!」
虚露の号令に従うまでもない。ステラは【大鮫轟炎崩縛拳(シャーク・ブレイズ・オン・バスター)】を使い両腕が地獄の炎で作った大腕に変わると、それでロープに絡まるアルパカに殴り始めた。
「ぐはっ、がはっ?!」
紅葉やクリミネルもそこに加わり、殴る蹴るとアルパカに攻撃を加えていく。
クリミネルのパンチがアルパカの顔面に突き刺さったが、それでもアルパカはまだ倒れない。鋼の筋肉でこの攻撃をすべて耐えきっていた。
「なんてタフさなの……」
攻撃を撃ちつかれて一瞬気を抜いてしまった紅葉の、その一瞬の隙に、アルパカは防御を解くと、腕を伸ばして紅葉の身体を掴む。それは狙ってか偶然かリングコスチュームの肩紐を引き剥がすような格好になっていた。そしてこれまでの戦いの中で肉体美を誇示していたアルパカの力は、さらに増している。
「くっ……はなせっ」
「はなすもんかよ。まずはお前からだあ!」
思わぬ辱めを受け羞恥に耐える紅葉を、アルパカは力任せに振り回していく。
「周りにわしらがいること、お前さん忘れとりゃせんか?」
「そんなこと、やらせないよ!」
だがもちろん、虚露やステラがそれを見過ごしたりはしない。虚露の太い脚でのビッグブーツが、ステラの炎の大腕でのパンチが、左右から挟み込むようにアルパカに炸裂し、紅葉を救出した。
「助かったわ、ありがとう」
「いいってことよ。それよりお返ししてやるといい」
いつの間にかパワードスーツを脱ぎ、再びリングコスチューム姿になった善蔵が、【マジ殴り】でアルパカをダウンさせつつそう促す。
「ええ、もちろん!」
紅葉は倒れたアルパカの両足を掴むと、怪力で持ち上げ高くジャンプ。そのまま空中でアルパカの両足をフロント・インディアンデスロックに固めると、顔面をアイアンクローで握りながら落下していく。
「ジャッジメントの時間よ」
ずううううううんと音を立ててマットに突き刺さるアルパカ。
「次はわしの番じゃな」
紅葉が離れるのと入れ替わりに、虚露はダウンしているアルパカの毛皮を掴んで無理矢理立たせると、背後からがっしりと掴んでそのまま引っこ抜くようにブリッジを描いて投げつける。【獣山原爆固め(キマイラマウンテンスープレックスホールド)】だ。
「まだまだ、これで終わりじゃないよねぇ?」
そのままレッグロールホールドに固めようとする虚露から強引にアルパカの身柄を奪ったステラは、炎の大腕でアルパカを前後逆の肩車のように大きく持ち上げると、そのままパワーボムでマットに叩きつけた。
「が……は……っ」
それでもまだくたばらないアルパカの脚を無造作につかむと、ステラはそのままリング中央に投げ捨てる。
「しぶといねぇ。こうなったら、あとは誰がこいつからフォールを取るかな?」
「仲間内とて最後は奪い合いじゃな。それもプロレスじゃ」
こうして、ステラ、虚露、紅葉、クリミネル、善蔵がいっせいに倒れているアルパカに群がっていく。
全員出来れば最後の締めは自分でやりたいのだろう。
そのまま各自の打撃が、投げが、固め技が、次々とアルパカに炸裂していく。
そして結局、最後は誰がフォールしたのかわからないまま、カンカンカンとゴングが鳴るのだった。
大成功
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ジャック・ソウル
【心情】
リングに上がったね!最後はレスラーとしてミーが、リングに沈めてあげるよ!
リングに上がったね!ならミーもマスクマンレスラーエル・カラバッサとして相手するよ!ミーの華麗な技を食らうといいよ!
技能【早着替え】でもう一つ用意しておいたコスチュームに着替え【ダッシュ】してトップロープを飛び越えてリングインする【パフォーマンス】をする。【空中戦】【ロープワーク】でルチャぽいプロレス
UC【ジャスティス・ペイン】を使ってあえて相手の技を受け、身体能力を高めてからの連続ヘッドバッドで勢いを付けてから両足の先で相手の頭部をクラッチして頭部をリングに激突させる、カラバッサセメタリーでフィニッシュする。
明石・真多子
これが今日のラストマッチだね!
さぁリング上の一対一で決着をつけようか!
たとえ観客がいなくても、その目にアタシの雄姿を刻み付けてあげるよ!
リング対岸で睨み合ったら、お互い勢いよく中央へ向かって走りだすよ!
向こうは小柄なアタシに対して、鷲掴みして羽交い絞めにする気だろうね。
でも残念!ウナギのような『ウェットボディ』でにゅるんと抜けて、股下を通って裏に回るよ!
キミの出端、心、身体、ネジ曲がった性根、鼻っ柱、話の腰まで全部まとめてへし折ってやるぞ!
『吸盤ボディ』で[グラップル]したら必殺の【軟体忍法阿修羅落としの術】だ!
ふぅ~中々骨の折れる連中だったね。
…あ!アタシ軟体動物だから折れる骨がなかった!!
アニカ・エドフェルト
残り1人の、リーダーさん……
ちょっぴり、かわいそうですが、お仕事、やりきりますっ
懐に、飛び込んで、掴んで、投げて…
は、もう読まれちゃい、そうですね。
と、いうわけで、そう見せかけての…直前〈ジャンプ〉、ですっ
全体重に、飛行の力も、何もかもを、使って、思いっきり、相手の顔に、飛び込み、ますっ
って…きゃああっ!?
(耐えきられてそのままパワーボムのように叩きつけられたり)
……も、もう、ぜったいに、ゆるし、ませんっ
大きく、飛び上がって、遥か上空からの、蹴りを叩き込んで、みたり、
背後に、回り込んで、首を、絞めてみたり(翼の力込み)、他いろいろ〈怪力〉〈グラップル〉してみたり、ですっ
(アドリブ行動台詞歓迎)
●ああ心に愛がなければ
ヒール軍団によって叩きのめされ、フォールを取られたアルパカリーダー。
だが、彼らがリングを降りた後、ゆっくりと立ち上がってくる。
「まだだ……まだ3本勝負の1本目を取られただけだ……!」
いつから3本勝負になったのか、誰もそんなことは言っていない気がするが、ある意味いったもの勝ちだと言わんばかりにそう断言すると、アルパカリーダーは立ち上がる。まだ負けるつもりはないらしく、リング上でまだ健在であった。
「残り1人の、リーダーさん……。
ちょっぴり、かわいそうですが、お仕事、やりきりますっ」
そんなアルパカリーダーに、少しだけ同情を見せながらリングに入ったのは、アニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)だ。
そしてリングサイドには、さらに2人の姿が見える。
「まだリングの上で立つんだね! なら最後までレスラーとしてリングに沈めてあげるよ!」
「これが今日のラストマッチだね! さぁリング上で決着をつけようか!
たとえ観客がいなくても、その目にアタシの雄姿を刻み付けてあげるよ!」
ジャック・ソウル(パンプキンヘッド・f02764)と明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)の2人だ。
どうやら最終戦は、3人タッグマッチの形式になるようだ……といっても片方はアルパカリーダー1人の1対3ではあるけれど。
最後のゴングが鳴り、決戦の火ぶたが切って落とされた。
まず先発で出たのは、最初にリングインしたままの流れからそのままアニカだ。
アニカはさっそくその小柄な体格を生かしてアルパカの懐に潜り揉むべく、ダッシュで飛び込んでいく。
「正面からだと? 馬鹿にするなっ!」
それを両腕で捕まえようと乗り出してくるアルパカリーダー。ご丁寧にポージングしてまだまだ健在な己の筋肉のアピールも忘れない。
「それは、さすがに、読まれちゃい、ますよねっ」
だがアニカは、それが読まれるであろうことも読んで、懐へのダッシュをフェイントに、直前で宙高くジャンプする。
そして全体重をかけたミサイルキックでアルパカリーダーの顔面目掛けて飛び込んでいった。
「くらう、ですっ……って、きゃああっ!?」
「痛いが、それだけだなあああ!!」
自らの顔面を蹴ったアニカをそのまま空中で受け止め掴んだアルパカリーダーは、そのままパワーボムでアニカをマットに叩きつけた。
そしてアニカにとどめを刺そうとするが……そこに、ダッシュでトップロープを飛び越えてリングインしたジャックが、カットに入る。
「おおっと、ここからはミーが、マスクマンレスラーエル・カラバッサが、相手するよ!」
「ふん、次はお前か!」
なし崩しにアニカとタッチしたジャックは、そのまま自らロープに走ると、その反動で宙を舞い、空中殺法で攻撃を開始する。
「ミーの華麗な技を食らうといいよ!」
ロープワークによる高い跳躍から、そのまま急角度で落下してくるフライングヘッドバット……カボチャマスクによるフライング魚雷が、アルパカリーダーの強靭なボディにと突き刺さる。
「ぐほっっっ?! てめえええ……!」
「あわっ?!」
だが、どてっぱらにジャックが突き刺さったにもかかわらず、アルパカリーダーはそのジャックを捕まえると、そのまま両手で頭を挟んで合唱ひねりの要領でコーナーへと投げ飛ばし、ダウンしたジャックにフットスタンプの雨あられをお見舞いする。
「むむむ。これはアタシの出番だね!!」
ジャック自身は【ジャスティス・ペイン】での強化も兼ねてあえて技を受けているのだが、それでもこのままだと一方的に痛めつけられ強化どころじゃない、そう判断した真多子は、逆サイドのコーナーから飛び出してリングインすると、そのまま勢いよくアルパカに向かって走り出す。
「次はおまえかあ!!」
それを捕まえようと腕を伸ばすアルパカリーダーに対し、真多子はタコなのかウナギなのかわからない『ウェットボディ』でにゅるんと鷲掴みにしようとした腕をすり抜けると、股下をくぐってアルパカの背後を捕らえた。
「キミの出端、心、身体、ネジ曲がった性根、鼻っ柱、話の腰まで全部まとめてへし折ってやるぞ!」
そのまま背後から絡みつくように首と両腕を極め、さらに足も四の字に極める。真多子の軟体ボディを活かした恐ろしい痛みの組み関節。脱出不能の驚異の関節技だ。
「ぐ、がっ……」
「どうだ! まいったか!」
ギリギリと締め上げるが、それでもアルパカリーダーはまだ戦闘の意思を失わず、クラッチを外そうともがいている。
そこに、先ほどのダウンから回復したアニカが、立ち上がった。
「……も、もう、ぜったいに、ゆるし、ませんっ!
ツープラトン、あり、ですよねっ!」
そういうとアニカは、翼をはためかせて大きく飛び上がると、極められているアルパカリーダーのどてっぱら、先ほどジャックのフライング魚雷が突き刺さったあたりをめがけてのドロップキックを叩きこんだ。
「がはーーーーっ?!」
同じ箇所に2度目の衝撃を受けて悶絶するアルパカを、真多子はいったん技を解いて放し、アニカに再びタッチする。
「やーっ! これでも、くらう、ですっ!」
アニカは飛び上がって肩車のようにアルパカの上に取り憑くと、そのままアルパカを立たせた状態で両足を首に絡ませ、首四の字に固めた状態のまま怪力で持ち上げ翼をはばたかせて上昇。そして空中でくるりと反転すると、首四の字に決めたまま、逆立ちの体勢で急降下、リングに両手で着地した。【転投天使(スロゥイングエンジェル)】による投げ技の一種、だろうか。
「ぐぼっ?!」
首を極められたまま急降下したアルパカリーダーは、着地の衝撃によりさらに首が極められて大ダメージを受けてしまう。
「次はミーの番ね! タッチタッチ!」
「はい、おまかせ、ですっ」
そして次は回復してきたジャックへと交代。
先ほど【ジャスティス・ペイン】で身体能力を高めていたジャックは、リングに飛び込むと同時に再びフライング魚雷を連発。連続ヘッドバットをアルパカの頭に叩き付ける。
「ぐはっ、ぐほっ、て、めぇ……っ」
連続ヘッドバッドの圧力に、アルパカが耐えきれなくなり体勢が崩れたところを見計らって、空中で体勢を入れ替えたジャックは両脚でアルパカの頭をクラッチし、そのままひねりを効かせてアルパカの頭をリングに突き刺すように投げ飛ばした。
「これがミーの必殺のカラバッサセメタリーだよ!」
「がふっ?!」
脳天からリングに突き刺さり、ダウンして悶絶するアルパカ。
「よーし、次はアタシだね!」
そして今度は真多子にタッチする。
真多子は、無理矢理アルパカを立たせると、それを逆立ちのような格好で持ち上げて肩に乗せ、自らの両腕だけでなくタコの触腕までも利用して両腿、両腕、両足首まで完全にフックすると、そのまま大ジャンプした。
「これがオクトバスター! 首折り、背骨折り、股裂き、足首折り、肩外し、肘捻りの6種盛り合わせだよ!」
ずううううううん。大きな衝撃音と共に、完全に【軟体忍法阿修羅落としの術(オクトバスター)】に固めたアルパカごとリングに落下する真多子。
「が、はっ……」
真多子の手から離れ、そのままリング中央に倒れるアルパカリーダー。
アニカ、ジャック、真多子のフィニッシュホールド3連発を喰らったアルパカリーダーに、もはやこれ以上起き上がる力など残っていなかった。
カンカンカンカン。
最後の戦いの決着がつくゴングが鳴り響き、アルパカマッスル軍団の野望はここに完全に終結したのだった。
リングの上では、最後に残った3人が互いの健闘をたたえてハイタッチをしている。
「ふぅ~中々骨の折れる連中だったね。
……あ! アタシ軟体動物だから折れる骨がなかった!!」
そういて、最後を飾った真多子は、とてもいい笑顔を見せるのだった。
大成功
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