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殲禍炎剣聖餐戦争①〜天空の炎は、ほろびうた

#クロムキャバリア #殲禍炎剣聖餐戦争 #殲禍炎剣

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 |鋼鉄機舞う世界《クロムキャバリア》の空が炎に染まった。

「当機は|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》である」

 其れはこの世界の|鋼鉄機《キャバリア》が、空を翔ける事を封じる天蓋の名として知られている存在。

「闘争心という鋼を鍛え続けてきた人類たちよ」

 其れは、嗄れた男の様な声で、総ての|鋼鉄機《キャバリア》の通信機構を上書きして、淡々と語る。

「当機の炎は、焼き入れの炎である」

 突然割り込まれた通信に戸惑う間もなく、空を覆う炎がただ空を覆うだけでは無いことを、人々は思い知らされる。

「炎に覆われた世界で、七番目の猟兵として鍛え上げられよ」



「|鋼鉄機舞う世界《クロムキャバリア》で、大きな戦いが勃発した」

 龍之宮・翡翠(未だ門に至らぬ龍・f40964)が苦い表情で一同を出迎えた。
 幾つもの小国家が資源を奪い合う群雄の機械世界。その天空は、一体の攻撃衛星が掌握していた。その名は、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》。

「人間に災厄しか齎さないモノが、聖杯と似た名前を名乗るとは皮肉だよな」

 そう零した翡翠の傍で、|光鯉《グリモア》が何かを言いたげに揺れる。
 その|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》が、地上を攻撃し始めたのだという。

「|グリモア《こいつ》が俺に示したのは、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の攻撃に晒されようとしているプラントの破壊阻止だ」

 |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の攻撃対象は全土に渡るがゆえに、様々な場所から波状攻撃を仕掛けるしかない。そんな最中の、小国家にも満たない地域にあるプラントに近い小さな基地集落の近くに翡翠のグリモアは道を繋いだ。

「|鋼鉄機《キャバリア》乗りであれば、勿論それで問題は無いが、入用なら基地の|鋼鉄機《キャバリア》を回してくれるだろう」

 対策するべきは、高高度に座し、自身に向かって飛翔する物を捨て置かない|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》である。自身も高速で飛翔し、時に超長距離に対応する光学兵器まで備えた|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》を凌駕する為には生半可な手段では厳しいだろう。

「戦況からすると、恐らく遠く無いうちに|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》を撃破する事は可能だろう。しかし、奴はそれすらも折り込み済みと思われる」

 どちらにしても|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》を倒さねば、この世界は炎に灼き尽くされてしまうのだ。先ずは|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の撃破が最優先課題となる。

「今後がどう転ぶとしても、この戦いは難局の始まりに過ぎないだろう。少しでも、見通しの良い帰結に辿り着けるように、頼むぞ」

 そう言う翡翠の傍らの|光鯉《グリモア》が中空を泳ぐようにくるりと回った後、その軌跡が描いた円の中心へと跳ねた。



 その地域は、歴史は勿論、地図にもその名が記されていないような、小さな地域だった。
 そこにあったプラントも、さほど性能が高いものではなく、最低限の衣食住と身を守る為の|鋼鉄機《キャバリア》の管理の為の鋼材を僅かに生み出す程度のものであった。
 しかし、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は、大地をプラントを人々を、貴賤も規模も区別なく、等しく平等にその攻撃対象と定めたのだ。
 基地の人々は空が火炎に染まるのを呆然と見上げる。あのような存在に、小さき己らが抗う事など出来るのかと。

 猟兵たちがグリモアの導きにより降り立ったのは、まさにそのような状況であった。


白神 みや
 初めましてのかたは初めまして。お久しぶりの方はご無沙汰しております。
 そして、そうでない方は大変お世話になっております。|白神《しらかみ》です。

 クロキャ戦争ですね。予想外でした。第二戦線以降どうなるかわかりませんが、いっちょかみはしたいな気持ちで参りました。
 なので、初手からクライマックス。|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の悪い意味で万物平等な破壊攻撃から、プラントとその恩恵に預かる小さな基地集落を護ってください。

●プレイングボーナス
 プラントの破壊を阻止する。

●お願い等
 MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
 背後都合と執筆環境の変更テストも兼ねて、今までと少し異なる動きをとります。とる予定です。(予定は未定レベル)
 【公開~9/7 8:29】で一旦受付を締めます。全採用を目指しますが、締め切りの関係等でお返しすることになる可能性もあります。万が一完結に満たない場合は、追加で受付けます。その際はタグ、MSページにて告知します。
 スケジュールがタイトで大変申し訳ないのですが、切り替え前完結を目指す為ご了承ください。
 それでは、ご縁がありましたら、宜しくお願いします。
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第1章 ボス戦 『殲禍炎剣-ホーリー・グレイル-』

POW   :    |殲禍炎剣《ジャッジメント・フレイム・ソード》
【胴部ソードユニットに炎】を宿し戦場全体に「【地に脚を付けよ】」と命じる。従う人数に応じ自身の戦闘力を上昇、逆らう者は【頭部レーザーユニット】で攻擊。
SPD   :    |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【頭部レーザーユニット】から【超高速超長距離レーザー「殲禍炎剣」】を放つ。
WIZ   :    |殲禍炎剣《ナイト・オブ・ザ・ラウンド》
レベル体の【胴部ソードユニットと同型の「騎士剣」】を召喚する。[胴部ソードユニットと同型の「騎士剣」]はレベル×5km/hで飛翔し【炎の斬撃】で攻撃する。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

メリヲ・テフルヴイ
全く、随分とまあ徹底的にやってくれるじゃないか。
まあ、何処であれ破壊を赦すワケにはいかないんだけどね!

鋼鉄ノ鋼翼発動、上空の殲禍炎剣のもとまで飛んでいくよ。
ジグザグ飛行しつつ方向転換に【フェイント】も混ぜて狙いを撹乱し、砲撃を回避。ってか一発でも貰ったら終わりだよねこの威力…!

ある程度接近した処で剣閃での攻撃を開始。
左右二刀で【2回攻撃】から剣閃を放ち、手数で相手に対処を強要、プラントを狙う暇を与えないよう努めるよ。
憎苦主での斬撃には反応鈍化の【呪詛】を込め、回避率低下も狙う。
牽制の合間に攻撃ユニット、特に頭部レーザーユニットを優先的に狙って、少しずつでもダメージを重ねていくよ。





「全く、随分とまあ徹底的にやってくれるじゃないか」

 天空より睥睨する|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》を見上げ零したのはメリヲ・テフルヴイ(フリヰダムスヲウド・f22520)だった。
 馬手に真白き退魔刀を、弓手に暗禍のなる妖魔刀を手にしたメリヲは、周囲を見渡した後、改めて天空を見上げる。

「まあ、何処であれ破壊を赦すワケにはいかないんだけどね!」

 その言葉と共に、メリヲは地を蹴り手にした刀を翼のように扱って空へと舞う。それは彼女の|ユーベルコード《ちから》、|鋼鉄ノ刃翼《クラッシュ・フラッシュ・クーレスト》。

「異常飛翔体の接近を確認。迎撃する」

 己に比肩しうる速度で天空を舞うメリヲの存在を、当然|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は感知しその頭部の光線兵器の射口をメリヲへと向ける。

「……ッ!」

 己は無論、プラントへ向けられるわけにはいかないと、速度を維持したまま、撹乱するように|回避飛行《ジグザグ飛行》で翔けた為、放たれた光線はメリヲの脇をすり抜け、虚空へと消える。

(なんとか避けたけど……アレ、一発でも貰ったら終わりだよねこの威力……!)

 すり抜けた光線の熱量から、威力を想像したメリヲの背を汗が一筋伝う。それでも、プラントを壊れる訳にはいかないと、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へ向かっていく。

「最高のフィナーレをアナタに!」

 メリヲはその妖魔刀に反応を鈍らせる呪詛を籠め、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の光線兵器の射口へと振るい抜いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

伊澄・響華
アドリブ歓迎♪

ズヴァルトゲールに搭乗すると、頭部前面にわたしの顔が投影されます。
Presence of Exterminationを纏ったKette des Waffeを構えつつ、Verweigerungを周囲に展開、敵の攻撃に備えます。

【深闇の翼】を発動。敵対行為を否定・拒絶し、無効化する気を纏って空気との摩擦を極限まで減らすと同時に、レーザーを逸らしつつ軌道上へ一気に飛翔します。
「貴方、ずっと宙にひとりぼっちで…ここまで接近されたことはあるのかしら?」
わたしのズヴァルトゲールは元々、高速戦闘用の機体。
ランダム回避運動をしつつスピードに乗ったまま大鎌を構え、殲禍炎剣を切り裂きます!





 黒と金の|人造竜騎《キャバリア》の傍らに、黒髪に黒と金のライダースーツの艶やかな美女――伊澄・響華(幻惑の胡蝶・f44099)が立つ。
 彼女は、灼熱の空を一瞥した後、黒金の|妖精竜騎《タイタニアキャバリア》――ズヴァルトゲールへと吸い込まれるように消える。入れ替わるように、|黒金の妖精竜騎《ズヴァルトゲール》の顔の部分に、響華の顔が浮かび、先刻と同様に空を見据える。その視線の先には、真紅の亡幽機が、静かに浮かんでいた。

「『必要なら、どこまでも飛んでみせるわ』」

 それは響華の宣言であり、響華のちからである|深闇の翼《ソラヲカケルヤミノツバサ》起動の為の詠唱。
 昏い殺気と己への敵意を打ち消す気を翼のように展開し、響華は――|黒金の妖精竜騎《ズヴァルトゲール》は空を越え|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》に迫るまで舞い上がる。

「当機は人類を鍛える為に空を奪いしもの。故に当機は命じる――地に脚を付けよ、と」

 |黒金の妖精竜騎《ズヴァルトゲール》の飛来を察知した|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は、場を支配するかのように重々しくそう宣う。

「貴方、ずっと宙にひとりぼっちで……ここまで接近されたことはあるのかしら?」

 その翼に纏わせた気の力に頼る迄もなく、響華はその宣言に従わず対峙する。

「斯様なるものは総て地に落とす。それが人を鍛える要因となるのだから。故に――」

 堕ちよ、人間。
 その言葉と共に、頭部の光線兵器の射口が紅く煌めいて、響華へと向けて放たれる。しかし、それを|黒金の妖精竜騎《ズヴァルトゲール》はその騎体を翻して回避する。

「わたしのズヴァルトゲールはもともと高速戦闘用の機体――お覚悟を」

 回避した勢いのままに、響華は|黒金の妖精竜騎《ズヴァルトゲール》が手にする大鎌を振るった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふえ?私たちはこのプラントを防衛するんですか?
てっきりアヒルさんは殲禍炎剣さんを攻撃しに行くかと思ってました。
あんな速いのは追いつけないって、確かにそうですね。
それでどうやってプラントを防衛するんですか?
ふえ?ただ、プラントから離れるように逃げていけば自然とプラントは守られるって、囮なのでしょうが私が狙われるとは限りませんよ。
ふえ?それは大丈夫、私の運の悪さなら問題ないって、全然褒められているような気がしませんよ。
それにユーベルコードの対策はどうするんですか?
ふえ?あんな速くて大きいんじゃ小さな私を狙えるわけがないって、本当にそうですか?





「ふえ? 私たちはこのプラントを防衛するんですか?」

 戦場の只中で、フリル・インレアン(大きな|帽子の物語《👒 🦆 》はまだ終わらない・f19557)はお供のガジェットである『アヒルさん』に向けてそう声を上げた。現在の猟兵達の戦いの目標は、天空に浮かぶ|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》を撃破する事である。それ故にフリルも自身はその為にこの地に来たのだと思っていたのだ。

「|クエックエエクエ、クエェ《わかっていないな、フリル》」

 『アヒルさん』はフリルを諭すように|鳴く《語る》。|鋼鉄機《キャバリア》に乗る事が出来ないのだから、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の高速飛翔による攻撃に対処できるわけがないのだ、と。

「確かにそうですね。……それでどうやってプラントを防衛するんですか?」

 尤もな『アヒルさん』の言葉に、フリルは頷いたものの、浮かんだ疑問点に首を傾げる。
 そんなフリルに『アヒルさん』は、よくぞ聞いた! と、言わんばかりの顔をした。

「ふえ? ただ、プラントから離れるように逃げていけば自然とプラントは守られるぅ?!」

 『アヒルさん』の提案は、フリルの運を利用してプラントへ向けられた攻撃をフリル自身が負って、プラントから全力で離れていくこと。“逃げる”という行為は非戦闘行動になるはずである。で、あればフリルの|ユーベルコード《ちから》でプラントは幸運に恵まれて護られる筈だ、と。

「だ、第一、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》さんの対策は……っ?!」
「|クエクエクエックエ、クエクエエクエクエエ《あんなに大きいんだ、小さな我々に気づく筈が》……」
 
 そんな事を交わしている間に、フリルの背筋に嫌な予感が這う。

「|クエ、クエエ《さあ、行くんだ》! |クエェ《フリル》!」
「ふえぇぇぇ!? なんで私ばっかり!!」

 こうしてフリルは、人の少ない方へ、人の少ない方へと、必死に全力で走っていく羽目になったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
焼き入れなど必要ない!貴様の介入も、その目的も、全て不要なものだ!!

禍戦機【操縦】EP骸装よりメガスラスター【推力移動】殲禍炎剣を正面に捉えたまま飛翔し、『念動障壁』でレーザーを防御!霊障怨念結界の小異空間と念動障壁を併用し、レーザーの一撃を空間ごと【念動力】で捻じ曲げ、レーザーに【呪詛】塵壊霊物質、超貫通念動弾を載せて撃ち返す!!

自分で喰らって、地に落ちろ!!殲禍炎剣!!!!

EP骸装で力場形成、足場にソードユニットへ【怪力】で超強化シールドバッシュ!刃を砕き弾き、その躯体へ肉薄、己が【|闘争心《怨念》】を以てRBXS-A雷架大出力【電撃】を、拳の連打と共に叩き込む!!!
壊れろ!!!





「焼き入れなど必要ない!」

 朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)は、天空の|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へ怒りの彩に染めた鋭い視線を向け叫んだ。

「貴様の介入も、その目的も、全て不要なものだ!!」

 小枝子はその怒りのままに|禍戦機《カッセンキ》へと乗り込む。戦場の怨念を尽きる事ない破壊衝動へと転換した|禍戦機《カッセンキ》は、小枝子の怒りに呼応するように、その身を覆う骸装が音なき唸り声のように空気を震わせ、その顔を|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》と向ける。

「お前は、破壊されるべきモノだ!」

 宣言するように吼えると共に、|禍戦機《カッセンキ》は飛翔する。推力をため込むかのように徐々に上昇した後、一定高度から推力を爆発させるように速度を上げて|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へと迫る。

「当機が破壊されようと、七番目の猟兵が鍛えあがるのであれば支障はない」
「黙れ!!」

 |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は機械であるが故か、小枝子の怒りを受け流すように淡々と応じる。しかしそれは小枝子の怒りの火を打ち消す事はなく、更に燃え上がらせる。
 光線兵器どころか地に堕ちよというプレッシャーすら、展開した|念動障壁《シールドバッシュ》と、|禍戦機《カッセンキ》が抱える怨念により形成された結界が捻じ曲げ打ち消して、|禍戦機《カッセンキ》は|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》にその手を届かせる。

「自分で喰らって、地に落ちろ!! |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》!!!!」

 小枝子の咆哮と共に、その|闘争心《怨念》と雷撃を纏った|禍戦機《カッセンキ》の拳が雨の如き連打を叩き込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠寺・遥翔
守りで俺にできることは限られる。
鉄壁の結界術をプラントに施して少しでも時間を稼げるようにするくらいだ。
あとは戦火がこちらに及ばないよう前に出る!

「行くぜラクス。こちらから攻める」
『了解しました。では完全体で行きましょう』
巨神レヴィアラクスに騎乗しての空中戦。
UCを発動しこの世界限定の完全体となったラクスで一気に攻める。
強化した推進力で一気に接近、強化した探知力に俺自身の心眼も併せて戦場を俯瞰しエネルギーの流れを捉え、奴が放つレーザーのタイミングを見切り残像を伴う高速機動で回避。
それと同時に強化した隠密力で場に紛れる。
そしてその大きな眼に破壊力を高められたクエーサーブレイドを突き立て、破壊するぜ





 猟兵たちの攻撃を掻い潜った|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の攻撃装置があわやプラントへ取りつこうとした寸前、不可視の壁に阻まれた。

(結界術を施すのが間に合って良かった)

 |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》はプラントの破壊を目的としている。故に先ずはと結界をプラントへ施した久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)は、息を吐く。先ずは遥翔自身が守り手として出来る事をと、判断しての行動が結果最悪を退けたのだ。
 時間稼ぎにしかならずとも、遥翔にとってそれは充分すぎる時間。

「行くぜラクス。こちらから攻める」
『了解しました』

 遥翔の呼びかけに応じるように、女性の声と共に白蒼の巨神――レヴィアラクスが姿を顕す。騎乗する遥翔へ、|巨神の意識《ラクス》は戦況と遥翔の意図を鑑みて提案をする。

『では完全体で行きましょう』
「そうだな。あとは戦火がこちらに及ばないよう前に出る! 『レヴィアラクス、オーバードライブ!』」
『古代武装全封印を一時的に解放、制御下に置きます』

 姿こそ変わらない|白蒼の機神《レヴィアラクス》だが、明らかにその佇まいが変化する。それは|鋼鉄機舞う世界《クロムキャバリア》でのみ解除可能な枷を解き放った|白蒼の機神《レヴィアラクス》が地を蹴れば、通常の機体ではあり得ぬ速度で空を飛ぶ。

「当機に迫る飛翔体を確認。地に堕ちよ」
『|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》、こちらを捕捉したようです』

 先に互いを認識したのは|真紅の亡幽機《殲禍炎剣》と|白蒼の機神《レヴィアラクス》。|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の、脚部の代わりのような剣が炎を宿す。

『射線は私が計算します。攻撃のタイミングは、お任せします』
「頼んだぞ、ラクス」

 戦場で培った遥翔の勘と、枷を外した|白蒼の巨神《レヴィアラクス》の探知力が、向けられた照準と熱の収束を感知する。地から上る煙を利用し、僅かな機を見極め、その射出口めがけて、手にした|光剣《クエーサーブレイド》を振りかぶった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エリアル・デハヴィランド
●POW
【半妖精】

あれなるが|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》か…
まさかオブリビオンマシンに百年余り支配されていたとは
私も無辜の民が理不尽な理由だけで灼かれるのは見過ごせない
遥か上空なら手出しも出来なかったが、高度を下げた今こそ勝機あり…人造竜騎、召喚!

愚問だ
下を護りながら上に攻めるのみ
幸いにも殲禍炎剣は高速飛翔体に反応して砲撃を放つ
最大速度のレナードで先陣を切り、命じる言葉に逆らう事で奴のターゲットとなり『獅子雄咆』で砲撃を受け散らす

【護衛】の役目を終えザビーネの爆炎と煙で視界が妨げられた時こそ【キャバリア突撃】で一気呵成に距離を詰め、動力炉や制御系統を狙って竜騎槍プルガトリウムで穿てみせよう


ザビーネ・ハインケル
●POW
【半妖精】

オブリビオンマシンって事は、誰かが作って天高く打ち上げたんだろな
本来の役割が別にあって狂ったんだが、元々狂っていやがったか分からねぇが…一方的に嬲り殺しするのは気に入らねぇな
ハッ、こちとら盗賊騎士でも騎士の端くれだ…人造竜騎、召喚!

さーて、上から砲撃、下には護るべき民草にプラント…どうする、円卓の騎士様よ?
いいぜ、そっちが囮になってる間にガラドリエルの竜騎用フェアリーダストを上空からばら撒いてかく乱しといてやるから、前衛は任せたぜ

狙いがこっちだけに向けられたら仕掛け時だな
【瞬間強化】した『多重爆炎弾』を食らわせるぜ
エリアルが仕掛けたらこちらも息を合わせて【キャバリア突撃】だ





「あれなるが|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》か……。まさか|亡幽機《オブリビオンマシン》に百年余り支配されていたとは」
「|亡幽機《オブリビオンマシン》って事は、誰かが作って天高く打ち上げたんだろな」

 天空を見上げ言い交わすのは二人の騎士。
 片や鋭利なる円卓騎士、エリアル・デハヴィランド(半妖精の円卓の騎士・f44842)。片や蛮骨たる盗賊騎士、ザビーネ・ハインケル(Knights of the Road・f44761)。ザビーネの人質であり食客のような立場のエリアルは、|人造竜騎《キャバリア》と似て非なる|鋼鉄機《キャバリア》を駆る世界の危機に眉を寄せる。

「本来の役割が別にあって狂ったんだか、元々狂っていやがったか分からねぇが……」

 |鋼の竜騎が翔ける世界《バハムートキャバリア》において、何かと虐げられる事の多い彼ら半妖精が自由に生きる事の出来る地を作らんとするザビーネもまた、人を一方的に殺し、|人ではないもの《七番目の猟兵》へ転じさせようとする|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の行いが気に入らぬ苛立ちめいたもの、その言葉の裏にを宿していた。

「私も無辜の民が理不尽な理由だけで灼かれるのは見過ごせない」

 |人間《ヒト》の防衛本能を衝動めいたものに変え、|百獣族《他種族》を滅ぼした咎は、半妖精である二人にも等しく刻まれている。故に、世界は異なれどこの危機を捨て置けるかという意は、二人共其々に抱いていた。

「遥か上空なら手出しも出来なかったが、高度を下げた今こそ勝機あり……ならば」
「そうだな、オレたちの出番だ」

 そうして、二人の声が重なる。

「「人造竜騎、召喚!」」

 その声の応じて姿を顕すのは、二騎の|人造竜騎《キャバリア》。片やエリアルの乗騎たる金色の|獅子竜騎《ライオンキャバリア》、レナード。片やザビーネが駆る緋色の衣に蒼羽の|妖精竜騎《タイタニアキャバリア》、ガラドリエル。

「さーて、上から砲撃、下には護るべき民草にプラント……どうする、円卓の騎士様よ?」
「愚問だ。下を護りながら上に攻めるのみ」

 ザビーネの言葉に、エリアルは端的にそう結論を返した後、作戦の詳細をザビーネへと伝える。

「いいぜ。かく乱しといてやるから、前衛は任せたぜ」

 ザビーネの了承の言葉と共に、|金色の獅子竜騎《レナード》は地を蹴って|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の元へと真っ直ぐに向かう。|緋衣蒼羽の妖精竜騎《ガラドリエル》もまた、追従するように空を舞い、|金色の獅子竜騎《レナード》と地のプラントへ向けて|妖精の粉《フェアリーダスト》を振り撒く。

「飛翔体の接近を確認。堕ちよ」
「断る! 『吼えろレナード! 雷音の如く!』」

 エリアルの声に応じるように、|金色の獅子竜騎《レナード》が咆哮をあげると、盾のように獅子の紋章が浮かぶ。それは|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の頭部から放たれた光線をぶつかり合って、打ち消した。その直後に生まれた僅かな間隙を縫うように、|金色の獅子竜騎《レナード》の背後から|緋衣蒼羽の妖精竜騎《ガラドリエル》が手にした杖を振るう。

「『跡形もなく灰燼に帰せやがれ!』」

 杖から射出された炎弾は流星の如く|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へと向かい、爆発する。

「好機!」
「ヒャハァ! 行くぜぇ!」

 爆煙を搔い潜って突撃する二騎の|人造竜騎《キャバリア》が、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へと突撃した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と

「ふざけるな」
相棒と俺の声は重なる
全力撃破あるのみ

機体に飛翔機能を願う
撃墜の心配をされたけどこれが唯一の解
頼むねと機体を撫で空を見上げてククルカンを呼ぶ
「出来るだけ固まってただ全速で上を目指して」
その上で高速・多重詠唱で重層展開!

本来戦域に広がる蟲の群れを収束し全力で放つ
「陸井!」
俺が前で飛翔する蟲を更に制御
攻撃避け、被弾時の治癒、そして
神秘の産物である蟲の飛翔は激速
そのスリップストリームを利用し駆け上る!

上がれば皆全速で彼奴目掛けぶち当たる
だけど
それだけじゃない

時間はたっぷりあった
俺の後背から陸井の機が躍り出る!
彼奴を護るモノはもうない
龍の顎でへし折られるがいい!


凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と

「ふざけるな」
本当にこの一言に尽きるが
相棒も同じ気持ちだったみたいだな
きっちり破壊しに行くよ

キャバリアはまた借りていくよ
今回は状況が状況だからな
空が飛べて速度の出せる機体に
「先駆けは頼むな、ククルカン」
相棒の呼び出した子に声をかけてから
機体に滑り込んで準備は完了だ

「あぁ!行こう、時人!」
ククルカン達にも負けないよう
速度を全開にして上昇
時人の機体とククルカンの後ろで
安定した気流の中を突き進む
これがなければ文字を書く処じゃなかったな

書き上げた弾丸を銃に込めたら
敵はもう目前だ

まずは大拡散砲の奔流、その次は俺の番だ
敵の眼前に躍り出て冷静に銃口を向けて放つ
「ぶっ壊れろ!」





「「ふざけるな」」

 葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)の声が重なった。
 |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の言葉に、その理不尽に、純然たる怒りを抱いた二人は即座に基地へと駆け、|鋼鉄機《キャバリア》の貸与を願う。
 この世界の|鋼鉄機《キャバリア》の飛翔能力は、|鋼の竜騎が翔ける世界《バハムートキャバリア》の|人造竜騎《キャバリア》には劣る。それでも天空のあの|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へ迫る為には必要になる|能力《ちから》。

「あの|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》に立ち向かうには厳しいと思いますが……」
「俺たちに考えがあるんだ」
「今ここにある中で飛べるものであれば、大丈夫だよ」

 基地の人々の心配を、安心させるようにいう二人の言葉に従って、飛行装備を備えた二機の|鋼鉄機《キャバリア》が用意された。

「これが正念場なんだ、頼むね」

 時人は鈍色の機体に意を伝えるように手を触れながら操縦席へと乗りこむ。そして、操縦桿の感触を確かめた後、|白羽の白燐蟲《ククルカン》を呼び出す。きゅいっと、鳴き声を上げながら、時人が乗る|鋼鉄機《キャバリア》の周囲に燐光のように|白羽の白燐蟲《ククルカン》が舞い踊った。

「先駆けは頼むな、ククルカン」

 それ確認した陸井の言葉を合図とするかのように、二機の|鋼鉄機《キャバリア》が基地より出撃し、空を駆ける。

「出来るだけ固まってただ全速で上を目指して……ッ!」

 時人の指示と陸井の期待に応えて、|白羽の白燐蟲《ククルカン》の群れが空へと昇る。それはまるで天に逆巻く光の滝か、はたまた、空を飛ぶことを許されなかった人を空へと導く架け橋さながらに、真っ直ぐに。

「陸井!」
「あぁ! 行こう、時人!」

 本来戦場へ大河のように現出させる白燐大拡散砲を、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へ向かう天空へを此度の戦場と定める事で実現せしめたもの。空気を切り裂くように屹立した白き架け橋は、続く二機の|鋼鉄機《キャバリア》をより|疾く《はやく》空へと導く。

「人類は空に在る事能わず。六番目の猟兵もまたしかり」

 淡々と二人に向けて|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は言うが、二人はその言葉への返答は既にしているのだ。ふざけるな、と。
 ――それ故に。

「皆、全速で彼奴に!」

 時人の声と共に、白き架け橋は|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》へと、雪崩行く。

「目くらまし等、当機には効かぬ」
「違うよ」

 視界を塞ぐことが時人と|白羽の白燐蟲《ククルカン》の役割ではない。
 その後背に浮かぶは四つ龍の戦文字。そして、陸井が乗る|鋼鉄機《キャバリア》。|鋼鉄機《キャバリア》が手にした銃へと戦文字は吸い込まれ、一撃必殺の弾丸へと変わる。

「龍の顎でへし折られるがいい!」
「ぶっ壊れろ!」

 白き架け橋で道を繋いだ時人の声と、弾丸を放つ陸井の声が重なる。
 斯くして、四つ龍の顎が光線兵器の射出口を撃ち貫いた。



 この地のプラントを狙った|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の襲撃は、猟兵たちの奮闘により、ひとまずの区切りを見ることになる。
 しかし、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は己の破壊すらもその計略の裡であると、この戦いの当初から語っている。未だ|鋼鉄機舞う世界《クロムキャバリア》の戦火は晴れる気配はなく、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の策略という氷山の一角に過ぎない。
 「殲禍炎剣聖餐戦争」と名付けられた戦乱の行き先は、この時は未だ戦火の向こうの陽炎のように不確かだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2026年09月09日


挿絵イラスト