殲禍炎剣聖餐戦争①〜プラント破壊は進化を齎すか
●クロムキャバリア:リ・ヴァル帝国――辺境の村
とある辺境の大陸にある無数の国のうちのひとつ――『リ・ヴァル帝国』。
帝国の中心から遠く離れた辺境の地には、人々が身を寄せ合うように小さな集落を形成し暮らしていた。
集落の中心では、ごくごく小さな食糧生産プラントが日々稼働しており、人々の生活に潤いをもたらしている。
そんな平穏な村の昼下がり、村人たちがそれぞれの自宅でくつろいでいると――突然太陽が何かに遮られた。
「……ん?」
村人たちが次々と家屋から飛び出し、上空を見上げる。
彼らの視線の先には――紅にカラーリングされた1機のキャバリアが、太陽を覆い隠すように上空に留まっていた。
「な、なんだ!?」
「キャバリア……いや、それにしては……!?」
何処か異様な紅のキャバリアに、村人たちは動揺するばかり。
そんな村人たちを見て、紅のキャバリア――|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は、プラントに武装を向けながら宣言した。
「これより当機は、徹底的な広域破壊を行う」
●プラントの破壊を阻止せよ!!
「人類の進化とか、てめぇが勝手に決めんじゃねぇよって言いたい気分だがな……」
グリモアベースの片隅で、グリモア猟兵森宮・陽太(未来を見据える元暗殺者・f23693)がひとりごちる。
その呟きを聞きつけたか、猟兵達が集まってくるのを見て、陽太は頭をガシガシとかきながら告げた。
「って、俺のぼやきは置いといて……クロムキャバリアで大事件だ。衛星軌道上に浮かび、高速飛翔体を無差別砲撃する暴走衛星『|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》』が、無慈悲極まりねぇ広域爆撃を始めやがった」
猟兵達がそれぞれの反応を示すのを見て、陽太は吐き捨てるように説明を続ける。
「奴の狙いは、クロムキャバリアの人類を『七番目の猟兵』へと進化させることだ。そのために世界を破壊しようとしている」
――進化のためなら、世界が滅んでも、自身が破壊されても構わない。
そう考えた|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》は、世界中のオブリビオンキャバリアに呼びかけた上で、自らも天空より飛来し、無慈悲な広域爆撃を開始しているという。
「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の爆撃対象には、各地のプラントも含まれている。既に破壊されてしまったプラントも少なくねぇんだが、俺のグリモアが、『リ・ヴァル帝国』という国の辺境にあるプラントの襲撃タイミングを予知してくれた」
ただし、今すぐ転送で向かったとしても、介入できるタイミングは|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の攻撃ユニットが襲撃する直前になるという。
「プラント自体は、ごくごく小さな食糧生産プラントだ。兵器やオブリビオンマシンは生産できねぇが、壊されてしまえば村人たちは当然生きていけねぇ」
だから、と陽太は猟兵達に向き直りながら、深々と頭を下げる。
「皆には、村のプラントを守りながら、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の攻撃ユニットに集中攻撃を加えて破壊してくれ」
頼む、と告げる陽太に、猟兵達は其々の想いを胸に頷いた。
「これまで、クロムキャバリアの人類は、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》に様々なものを奪われていた」
|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の砲撃は、人類から空への憧れと道筋を奪った。
さらに空を閉ざす暴走衛星は、各地に存在するプラントで生産技術を、オブリビオンマシンで協調をも奪っているという。
結果、クロムキャバリアの人類は、そして小国家は、闘争心と言う名の刃を磨き上げ――|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》の思惑通りに闘争と強奪の道を歩み続けている。
「考え方によっては、奴に奪われたものを奪い返す絶好の機会が訪れたとも言えるんだが……奪い返すだけでは終わらねぇだろう。全てが終わったら、人類の未来は考えなきゃならねぇかもな」
それでも、クロムキャバリアの未来を考えるためには――世界の破壊を阻止せねばなるまい。
「だから今は未来のことはひとまず置いといて、|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》による世界破壊を阻止してくれ」
頼んだぞ、と呟きながら。
陽太は二槍と獅子のグリモアを掲げ、猟兵達をリ・ヴァル帝国の辺境の村へと転送した。
北瀬沙希
北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
よろしくお願い致します。
クロムキャバリア世界にて、「殲禍炎剣聖餐戦争」勃発!
世界を破滅させ、人類の進化を促す|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》から人類を護るために、猟兵の皆様のお力をお貸しください!!
なお、本シナリオの舞台となる小国家「リ・ヴァル帝国」は、長野聖夜マスター考案の小国家です。(長野マスターからは登場させる旨、許可を得ております。快諾してくださり感謝を)
ただし、本シナリオではリ・ヴァル帝国に関係するNPCとは一切接触できず、また登場もしません。何卒ご了承願います。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「殲禍炎剣聖餐戦争」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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状況は全てオープニングの通り。
今回は冒頭の追記はありません。
補足として。
クロムキャバリアの世界設定にもあるように、今回のような状況であっても、要望すれば誰かが必ず猟兵にキャバリアを貸与してくれます。よって、キャバリアを所持していなくても、キャバリアに騎乗して戦うプレイングを書いても構いません。
もちろん、乗らずに戦っても大丈夫ですので、どうぞ御心のままに。
●本シナリオにおける「プレイングボーナス」
【プラントの破壊を阻止する】
純粋な防衛戦です。プラントを破壊されぬよう、全力を尽くしてください。
なお、家屋の破壊、および一般人の生死はシナリオ成否には影響しません。
●【重要】プレイングの採用について
受付期間は【オープニング公開直後~タグで受付締切を告知するまで】。
早期完結を重視して運営しますので、プレイングの採用は必要最小限とし、挑戦者多数の場合は問題ないプレイングでも採用を見送り返金する場合がございます。予めご了承の上での参加をお願いします。
その他、シナリオ運営上の諸連絡は、マスターページを参照いただけますと幸いです。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『殲禍炎剣-ホーリー・グレイル-』
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POW : |殲禍炎剣《ジャッジメント・フレイム・ソード》
【胴部ソードユニットに炎】を宿し戦場全体に「【地に脚を付けよ】」と命じる。従う人数に応じ自身の戦闘力を上昇、逆らう者は【頭部レーザーユニット】で攻擊。
SPD : |殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【頭部レーザーユニット】から【超高速超長距離レーザー「殲禍炎剣」】を放つ。
WIZ : |殲禍炎剣《ナイト・オブ・ザ・ラウンド》
レベル体の【胴部ソードユニットと同型の「騎士剣」】を召喚する。[胴部ソードユニットと同型の「騎士剣」]はレベル×5km/hで飛翔し【炎の斬撃】で攻撃する。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アスルイス・ダヌイン
盾を翻して攻撃ユニットとやらを叩き落とし、介入する
こんなにも賢明に生きている人々が、嘗ての我々のような……いや、それよりも悲惨なモノに成り果てるなど、断じて許すわけにはいかない
我々がこの危機の対処に携われる事には、必ず意味がある筈だ
人々よ、臆するな!
このアンブロシウスが、必ずや護りぬく!
(人々を奮起させんと)
UCを展開し、傷を負った人々を癒しつつ、絶え間なく飛来する攻撃ユニットを騎士剣雨で差し貫き落としていく
すり抜けた悪運の強いものは武器で対処していく
鋼の咎を識る我々が、似通った悲劇が起きようとしているのを見過ごす事などできようか
往くぞ、アンブロシウス。必ずや、この地は護りぬいてみせよう!
●
――リ・ヴァル帝国、辺境の村。
帝都からかなり離れているにもかかわらず、ごくごく小さな食糧生産プラントがあるおかげで不自由ない生活を送っている村を、突如紅が襲撃した。
「これより当機は、徹底的な広域破壊を行う」
紅の正体……クロムキャバリアの人類から空を奪った暴走衛星「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》」が、攻撃ユニットのひとつ、頭部レーザーユニットを食糧生産プラントに向ける。
頭部レーザーユニットにエネルギーがチャージされ、今にもレーザーが発射されそうになったその瞬間、白き竜のようなキャバリアが、盾を翻しながら食糧生産プラントと殲禍炎剣の間に割り込んだ。
超長距離も狙い撃てるレーザーが、キャバリアの至近距離から発射され、眩い光線が白竜のキャバリアを直撃する。
だが、白竜のキャバリアは、家屋から顔を出した村人たちごと食糧生産プラントを護るように盾を掲げ、受け止めた。
(「こんなにも賢明に生きている人々が、嘗ての我々のような……いや、それよりも悲惨なモノに成り果てるなど、断じて許すわけにはいかない!」)
白竜のキャバリアのコックピット内で、必死に盾を掲げながら、アスルイス・ダヌイン(神喰の|末裔《すえ》・f45405)は己に活を入れる。
アスルイス自身に、リ・ヴァル帝国との縁はない。
だが、それでも――。
(「――我々がこの危機の対処に携われる事には、必ず意味がある筈だ」)
ゆえにアスルイスは、守護の誓いを胸に、コックピットで叫ぶ。
『白竜よ、護り戦う力を此処に!』
アスルイスの叫びに白竜のキャバリア『アンブロシウス』が応え、守護域を展開する。
「人々よ、臆するな! このアンブロシウスが、必ずや護りぬく!」
「……!!」
突如現れた白竜の言の葉に、村人たちが息を呑む。
その間にも、殲禍炎剣はアンブロシウスの盾を貫かんとレーザーを撃ち続けていた。
レーザーの殆どは盾の表面で受け止められるが、ごく一部が弾かれ、細いレーザーの雨となって村全体に降り注ぐ。
そのうちの数本が村人たちを掠め、線のような火傷を負わせるが、すぐに息吹のような魔力光が村人を包み込み、レーザーの傷を癒した。
「いたっ……あれ、痛くない?」
「今のうちに屋内へ逃げるんだ!!」
村人たちがアンブロシウスに感謝の視線を送りながら、次々と屋内へ避難してゆく。
一方、殲禍炎剣の攻撃ユニットには、守護域から現れた無数の騎士剣が雨のように降り注いでいた。
予想だにしない方向から次々と騎士剣を突き立てられ、叩きつけられた攻撃ユニットは、バランスを崩し村の外へ落下、爆発する。
レーザーを受け止め、攻撃ユニットを叩き落とすアスルイスとアンブロシウスに、殲禍炎剣が話しかけた。
「その機体、この世界のキャバリアではないな」
「鋼の咎を識る我々が、似通った悲劇が起きようとしているのを見過ごす事などできようか」
「悲劇ではない。これは人類の進化を齎すために、必要な過程だ」
「成程、オブリビオンマシンらしく、話が通じないか」
軽く眉を顰めながら、アスルイスは最古の|人造竜騎《キャバリア》たる相棒に呼びかける。
「往くぞ、アンブロシウス。必ずや、この地は護りぬいてみせよう!」
白竜の守護域で癒され、護られる村人たちの声援と祈りを受けながら。
アスルイスは飛来する攻撃ユニットに騎士剣雨を集中させ、ひとつひとつ確実に落としていった。
大成功
🔵🔵🔵
ギージスレーヴ・メーベルナッハ
例え敵の企みの一環とて、民の生きる糧を奪わせる訳にはいかぬな。
黄昏大隊・突撃部隊を発動、突撃兵達を召喚。
作戦目標はプラントの防衛、並びに敵の攻撃ユニット破壊!
総員、状況を開始せよ!
兵達には其々異なる方向からの突撃を行わせ、狙いを絞らせぬようにしつつ吹き飛ばし高度を下げさせてゆく。勿論、可能であれば攻撃ユニットを狙わせる。
余は地上より指揮を執りつつ、魔導小銃で敵攻撃ユニットの【スナイパー】を狙う。兵への【援護射撃】の意図も含む故、精密性よりは手数を重視。
好機には一斉攻撃を指示、一気に損傷を加えよう。
無辜の民を戦に巻き込もうなどとは、感心せぬな。
斯様な事は、余の如き戦狂いに任せればよいものを。
●
暴走衛星「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》」の破壊の手は、ごくごく小さい食糧生産プラントが存在するリ・ヴァル帝国の辺境の村に及んでいる。
ギージスレーヴ・メーベルナッハ(AlleineBataillon・f21866)が村に足を踏み入れると、白竜の如き|人造竜騎《キャバリア》が、殲禍炎剣の頭部レーザーユニットから発射され続けているレーザーを受け止めていた。
人造竜騎の掲げている盾は、既に何度か膨大なエネルギーを持つレーザーを受け止めているのか、激しく損傷している。
「貴様は下がれ! 後は余が引き受けた!! ――黄昏大隊・突撃部隊!」
人造竜騎に撤退を促しながら、ギージスレーヴは145体の重装甲を纏った亡霊兵を召喚する。
その姿を見た人造竜騎は、ギージスレーヴに軽く一礼しながら撤退していった。
「作戦目標はプラントの防衛、並びに敵の攻撃ユニット破壊! 総員、状況を開始せよ!!」
ギージスレーヴの命と同時に、亡霊兵達は一斉に得物を構え、散開する。
だが殲禍炎剣も、胴部ソードユニットに炎を宿しながら、村全体に嗄れた声を響かせた。
『人類よ、【地に脚をつけよ】。当機が齎す進化を受け入れるがよい』
殲禍炎剣の言の葉は、我に従属せよと強制するかの如く、村全体に響く。
もちろん、ギージスレーヴも亡霊兵達も、その命に従うつもりは最初からないゆえ、脚をつける気はない。
「従わぬなら、蒸発するが良い」
ギージスレーヴの意を察した殲禍炎剣は、すぐさま頭部レーザーユニットからレーザーを発射する。
それは空中で140本以上の細いレーザーに分裂し、黄昏大隊全体に襲い掛かった。
「散開!!」
ギージスレーヴは亡霊兵達を指揮しながら、頭上から降り注ぐレーザーを回避する。
亡霊兵達もまた、突撃を諦め四方八方に散りながらレーザーを回避した。
ターゲットを失ったレーザーは、次々と地面に命中し、土を深く抉り取る。
140体以上の標的を一斉に狙ったからか、相対的に狙いが甘くなってはいたのは僥倖だが、それでも地面を抉る程の威力が残っていたことに、ギージスレーヴは軽く戦慄していた。
(「分散しているとはいえ威力はある……これは村人か?」)
おそらく、避難した村人が何人か、屋内で脚をつけてしまっているのだろうと、ギージスレーヴは見当をつける。
猟兵達に護られ、避難を促されたものの、レーザーの威力を目にしている以上、恐怖から従う村人がいてもおかしくはないだろう。
「無辜の民を戦に巻き込もうなどとは、感心せぬな」
「巻き込んでいるのではない。これは正当な進化を促す戦いだ」
「話が通じぬな。ならば『突撃用意! 前方の敵を押し戻し浸透を阻止せよ! 総員、突撃!』」
ギージスレーヴの命で、四方八方に散っていた亡霊兵たちが再度得物を構え、連携しながら頭部レーザーユニットに攻撃を集中する。
ギージスレーヴ自身もまた、魔導小銃で頭部レーザーユニットを狙撃し、ユニットに埋め込まれているレンズをいくつか破壊していた。
大成功
🔵🔵🔵
朱鷺透・小枝子
奔れ奔れ奔れ奔れ奔れ!!!!!
ぶっちぎれ、ディスポーザブルぅうううううううううう!!!!!!
禍戦機【操縦】『プロペラントタンクブースター』【推力移動】
あらゆる干渉を遮断可能な絶対念動障壁による前方絶対防御と、
全てをぶっちぎる超加速突撃で以て殲禍炎剣攻撃ユニットのレーザー迎撃を無効化しながら超速激突!!プラントから引き剥がす!!!
こ、わ、れ、ろぉおおおおおおおオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
念動障壁を解除し、RBXS-A雷架を【怪力】で叩きつけ、己が【|闘争心《怨念》】を反映した大出力、かつ絶対破壊能力を付与した電撃を解き放ち【属性攻撃】攻撃ユニットを溶解破壊貫通突破する!!!
●
クロムキャバリアの人類から空を奪い、さらに破壊により進化を促そうとしている暴走衛星「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》」の手は、ごくごく小さい食糧生産プラントが存在するリ・ヴァル帝国の辺境の村に及んでいる。
ある猟兵が亡霊兵の軍隊と共に攻撃ユニットに集中攻撃を加え、押し返そうとしている村の遥か彼方から、突如1体のキャバリアが光速と見間違おう勢いの加速を伴い現れた。
それは全てを呪う無限の破壊衝動を抱えた悪霊キャバリア『|禍戦機《カッセンキ》』|ディスポーザブル《ディスポーザブル01》と、パイロットの朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)。
「奔れ奔れ奔れ奔れ奔れ!!!!! ぶっちぎれ、ディスポーザブルぅうううううううううう!!!!!!」
小夜子とディスポーサブルは、あらゆる干渉を遮断する念動障壁を前方に展開しながら殲禍炎剣に突撃する。
「!?」
思わぬ方向から突撃を受けた殲禍炎剣は、ディスポーサブルの勢いを少しでも削ごうと頭部レーザーユニットからレーザーを発射し、他の攻撃ユニットからも攻撃を仕掛けるが、小枝子自身が抱える激しい衝動が宿った念動障壁は一切その攻撃を受け付けず、貫かせようともしない。
己が攻撃が通用せぬと悟った殲禍炎剣は、胴部ソードユニットに炎を宿しながら、ディスポーサブルから距離を取り、上昇する。
そして、殲禍炎剣は、上空から嗄れた声で小夜子に、そして村人たちに向け宣言した。
「破壊の念に囚われしキャバリアとパイロットよ、そして人類よ――【地に脚を付けよ】」
その宣言と同時に、胴部ソードユニットの炎が強まり、頭部レーザーユニットのレンズが激しく輝く。
おそらく、屋内に避難した村人たちの中に、既に恐怖に囚われ、無意識に脚を付けてしまった者がいるのだろう。
だが、それでも小夜子は止まらない。
――異常な執着と合理的な思考を併せ持った狂戦士が、止まれるはずもない。
「こ、わ、れ、ろぉおおおおおおおオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
小夜子は念動障壁を解除しながら再度突撃し、手にしたRBXS-A雷架を怪力で叩きつけながら電撃を解き放つ。
小夜子自身の|闘争心《怨念》と、全てをぶっちぎり破壊する絶対破壊能力が付与されたRBXS-A雷架は、深々と頭部レーザーユニットにめり込んだ。
直後、RBXS-A雷架から強烈な電撃が発せられる。
はかり知れぬ闘争心の乗った電撃は、的確に、かつ徹底的に破壊せんと荒れ狂い、頭部レーザーユニットの回路の一部を灰と化すまで|焼き尽く《壊》していた。
大成功
🔵🔵🔵
フィーナ・シェフィールド
アドリブ連携歓迎です!
愛機・レゾナンツ<Resonanz>に搭乗。
モーントシャインを纏ったシュッツエンゲルでオーラ防御の結界を形成しつつ、操縦席に接続したインストルメントの演奏を開始、同時にイーリスに向けて歌い始めます。
「炎の剣の破壊は、わたしの雨で消し去ります!」
オーラ防御の結界で攻撃を防ぎつつ、【悲しみを洗い流す慈しみの雨】で戦場全体に破魔の力を込めた雨を降らせます。
敵への攻撃と味方の支援だけでなく、プラント、市街地の強度を増し、破壊されにくくします。火災も雨で沈静化しましょう。
「この街の人々の誰一人、悲しみの涙は流させません!」
戦闘が終わるまで、限界を超えてでも歌と演奏を続けます!
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クロムキャバリアの人類から空を奪い、さらに破壊により進化を促そうとしている暴走衛星「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》」の手は、ごくごく小さい食糧生産プラントが存在するリ・ヴァル帝国の辺境の村にも及んでいる。
今のところ、村そのものに目立った破壊の痕跡はないが、それでも、殲禍炎剣は進化の為の破壊を諦めるつもりはないらしく、胴部ソードユニットと同型の騎士剣を次々と召喚し始めた。
――もし、己が破壊されたら、人類は己が残骸を進化の為の道具として使う。
そこまで見越して、プラントや村をも破壊しようとする殲禍炎剣の前に、フィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)が愛機・レゾナンツ<Resonanz>に搭乗し立ちはだかった。
「炎の剣の破壊は、わたしの雨で消し去ります!」
フィーナは数十枚のシュッツエンゲルに月の光のようなモーントシャインのオーラを纏わせ、結界を形成し、防御を固める。
同時に、フィーナは操縦席に接続したインストルメントの演奏をはじめ、イーリスに向けて歌い始めた。
『悲しみをすべて洗い流して、涙が消え去るまで降り続いて……♪』
イーリスを通じた歌声が、レゾナンツ<Resonanz>の両肩のスピーカーから村全体に広がる。
それに呼応するように、上空に雲が立ち込め、雨がしとしとと降り注ぎ始めた。
月光の如く輝くシュッツエンゲルも、歌声に合わせ美しく舞いながら、家屋やプラントを護るように結界を広げ始める。
召喚された騎士剣が全て炎を纏い、一斉にプラントや村に向け降り注ぎ始める。
シュッツエンゲルと炎の騎士剣、双方が衝突したその瞬間――騎士剣が弾き飛ばされた。
弾き飛ばされた騎士剣は、炎を纏ったまま、家屋の屋根に、そして地面に落ちる。
だが、騎士剣の刃はフィーナの歌で防御力を強化された家屋や地面に弾き返され、破壊を齎すはずの炎は降り注ぐ慈しみの雨に打たれ鎮火した。
破壊を防がれ、殲禍炎剣が嗄れた声で不満を漏らす。
「当機の破壊を、何故防ごうとするか。これでは人類のためにならない」
「この街の人々の誰一人、悲しみの涙は流させません!」
悲しみの源となる破壊を防ぐために、何よりも村人たちの心を護るためも。
フィーナは己が限界を超えても歌い続けるとの覚悟を胸に毅然と反論し、自らの歌声と演奏をレゾナンツ<Resonanz>の両肩のスピーカーから村中に届け続けた。
大成功
🔵🔵🔵
久遠寺・遥翔
「長期戦は不利だ。出来る限りの守りは固めつつ一気にケリをつけるぜ」
『了解しました。古代武装の真の力を解放します』
巨神レヴィアラクスに騎乗しての空中戦。
この世界でのみ解放可能な完全体としての力をUCで解き放つ。
高められた探知力に俺の心眼も重ねて戦場を俯瞰。
プラントを守るのに最適な位置に鉄壁の結界術を展開
さらに場のエネルギーの流れを捉え奴が放つレーザーのタイミングも見切る。
地上を狙われないよう飛び回りながら残像が伴う高速機動で敵のレーザーを回避しつつ、高められた推進力で一気に接近。
破壊力が上がったコラプサーライフルを殲禍炎剣の眼に突きつけ発射、粉砕するぜ。
●
クロムキャバリアの人類から空を奪い、さらに破壊により進化を促そうとしている暴走衛星「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》」の手は、ごくごく小さい食糧生産プラントが存在するリ・ヴァル帝国の辺境の村にも及んでいる。
駆けつけた猟兵達が、殲禍炎剣の攻撃ユニットの猛攻からプラントや村を護っているためか、今のところ、村そのものに目立った破壊の痕跡は見られない。
だが、それでも殲禍炎剣は進化の為の破壊を続けるべく、胴部ソードユニットに炎を宿し、戦場全体に響く声で呼びかける。
――人類よ、【地に脚を付けよ】。
その嗄れた声は、巨神『レヴィアラクス』に騎乗し駆けつけた久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)の耳にも入っている。
もちろん、遥翔に従わねばならぬ理由はないため、最初から従うつもりはないのだが……。
(「もし、村人に脚を付けた者がいたら、殲禍炎剣の戦闘力が上がってしまうが……やむを得ないか」)
――殲禍炎剣の姿を見ている村人の中には、恐怖を覚えた者もいるだろう。
そう考えつつ、遥翔は己が騎乗する巨神に呼びかけた。
「レヴィアラクス、長期戦は不利だ。出来る限りの守りは固めつつ一気にケリをつけるぜ――『レヴィアラクス、オーバードライブ!』」
『了解しました。古代武装の真の力を解放します』
レヴィアラクスは全ての古代武装を解放し、|この《クロムキャバリア》世界でのみ解放できる、完全なる巨神の姿を露わにする。
背中の光翼を神々しく輝かせ始めたレヴィアラクスを見て、殲禍炎剣も胴部ソードユニットに炎を纏い、頭部レーザーユニットにエネルギーをチャージし始めた。
しかし、猟兵達に何度か攻撃を重ねられ、一部の機構を損傷しているからか、ソードユニットの炎は弱く、エネルギーのチャージ速度も遅くなっている。
その隙に、遥翔はレヴィアラクスの高められた探知力をフル活用し、戦場を俯瞰しながら、プラントを守るのに最適な位置に結界を展開した。
ようやくチャージが完了したか、頭部レーザーユニットからレーザーが発射される。
だが、遥翔とレヴィアラクスは、場のエネルギーの流れをも探知し、レーザーの発射タイミングと軌道を見切り、一気に回避した。
そのまま地上を狙われないように、残像を伴うほどの高速起動で一気に肉薄する。
殲禍炎剣もレーザーユニットの向きを変えながらレーザーを撃ち続けるが、それらは全て残像を貫き遥か彼方へ飛び去り、プラントを守る結界で完全に散らされ、レヴィアラクスを掠めるには至らない。
チャージしたエネルギーが一時的に尽きたか、頭部のレーザーユニットが沈黙する。
遥翔とレヴィアラクスは、コラプサーライフルを連結縮退砲モードに変形させて構え、殲禍炎剣の眼に突き付けた。
――ドーン!!
コラプサーライフルの銃口……否、砲口から飛び出した砲弾が、狙い違わず殲禍炎剣の眼に命中する。
砲弾の煙が晴れた後、遥翔とレヴィアラクスが見たのは……無残に破壊された殲禍炎剣の眼だった。
大成功
🔵🔵🔵
ジェイミィ・ブラッディバック
【装備セット:セフィロト】
【アドリブ・連携歓迎】
殲禍炎剣よ、そろそろ裁定にも飽いたろう。
この私が引導を渡してくれる。
禍津日の出力を最大に上げる。射程圏内へ推力全開で飛翔、敵の攻撃を禍津日で受け流す。YESODよりソードビット起動、敵の狙いを散らしてダメージを最小限に減少。頭部レーザーユニットにソードビットを殺到させつつ、最も効果的なダメージを与えられる位置をPROVIDENCEで確認。
私は祖国で神と崇められたプラントを護るために造られた。祖国のプラントはすでに滅んだが、この電脳に、まだ使命は残っている……もしも殲禍炎剣がプラントを滅ぼすというのならば、私は喜んで自らに課された使命に殉ずるのみ!
殲禍炎剣よ! その傲慢を、その滅びを! 神罰の代行者たるこの|私《MICHAEL》が断罪する!
CHESED、GEVURAH、出力最大……ターゲット、殲禍炎剣攻撃ユニット!
対象を紛争を幇助する|サブジェクトO《オブリビオンマシン》と認定!
TYPE[JM-E]"MICHAEL"──目標を駆逐する!
●
クロムキャバリアの人類から空を奪い、さらに破壊により進化を促そうとしている暴走衛星「|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》」の手は、ごくごく小さい食糧生産プラントが存在するリ・ヴァル帝国の辺境の村にも及んでいる。
駆けつけた猟兵達が、殲禍炎剣の攻撃ユニットの猛攻からプラントや村を護りながら、殲禍炎剣を破壊せんと攻撃を加えているからか、今のところ、村そのものに目立った破壊の痕跡はなく、殲禍炎剣自身もかなり痛手を負っている状態だ。
だがそれでも、殲禍炎剣は進化の為の破壊を諦めていないのか、より空中高く飛翔し、頭部レーザーユニットにエネルギーをチャージし始める。
徐々にレーザーユニットにエネルギーが収束し、輝きを増すさまは、HMCCV-CU-01[M] TYPE[JM-E]"MICHAEL"に搭乗したジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/Mechanized Michael・f29697)も遠目で目撃していた。
「殲禍炎剣よ、そろそろ裁定にも飽いたろう。この私が引導を渡してくれる」
コックピットの中でそう呟きながら、ジェイミィはキャバリアを覆う粒子バリア『EP-CVWMX-PF000 PARTICLE FIELD "禍津日"』の出力を最大まで上げ、攻撃の射程圏内まで推力を全開にし、飛翔する。
その気配に気づいたのか、殲禍炎剣が視線を動かすように頭部を動かし――ジェイミィとMICHAELを見つめた。
超高速超長距離レーザーを発射するつもりなのか、頭部レーザーユニットが輝き始める。
「来る!」
ジェイミィはMICHAELを射線上から退避させながら、セフィロトウェポン3WUSB "YESOD" [SERAPH]を起動し、スラスター兼羽毛型ソードビットを頭部レーザーユニットに向け放つ。
放たれたソードビットは、頭部レーザーユニットに殺到しながら極細レーザーを次々と発射し、頭部を破壊し始めた。
「神の如きキャバリアよ。それが当機への答えか」
殲禍炎剣からの問いに、ジェイミィは迷わず答える。
「私は祖国で神と崇められたプラントを護るために造られた。祖国のプラントはすでに滅んだが、この電脳に、まだ使命は残っている……」
――だからもし、殲禍炎剣がプラントを滅ぼすというのならば。
「私は喜んで自らに課された使命に殉ずるのみ!」
――ごくごく小さなプラントであっても、その恵みで生きている人がいるのだから。
ジェイミィは力強くそう断言しながら、CHESEDとGEVURAHの名を持つ二丁のライフルをぐっと握りしめた。
「殲禍炎剣よ! その傲慢を、その滅びを! 神罰の代行者たるこの|私《MICHAEL》が断罪する!」
ジェイミィはCHESEDとGEVURAHを合わせ、合体させる。
「CHESED、GEVURAH、出力最大……ターゲット、殲禍炎剣攻撃ユニット!」
合体し"CHESED & GEVURAH"となった一丁のライフルを構えながら、ジェイミィとMICHAELは堂々と宣言した。
「対象を紛争を幇助する|サブジェクトO《オブリビオンマシン》と認定! TYPE[JM-E]"MICHAEL"──目標を駆逐する!」
殲禍炎剣もライフルの射程から外れるべく、全速力で飛翔し距離を取ろうとするが、ジェイミィは素早く殲禍炎剣に狙いをつけ、ライフルのトリガーを引いた。
『PARTICLE FILLING RATE 120%...TARGET LOCK...READY FOR JUDGEMENT』
――――FIRE!!!!
"CHESED & GEVURAH"の銃口から発射されたビームが、殲禍炎剣の胴部ソードユニットや頭部レーザーユニットなどに命中する。
音なき超高密度圧縮粒子ビームは、攻撃ユニットに命中した瞬間、一気にエネルギーを膨張、解放し、内側から悉く破壊した。
次の瞬間、殲禍炎剣のが内側から爆発し、残骸を撒き散らす。
そのさまを眺めながら、ジェイミィは大きくため息をついた。
「これからが本番……ですね」
おそらく、今後は小国家同士が残骸を求めて動き出すだろう。
クロムキャバリア全土に降り注ぐ残骸を見て、暗澹たる気持ちになりながら、ジェイミィはグリモアベースへと帰還した。
大成功
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