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栄冠は誰に輝く~猟兵コスプレ大会~

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●コスプレとはただのお着替えに非ず
「諸君、コスプレは好きか」
 会場に男たちの声援が木霊する。いや、よく聞くと男だけじゃなくて女の子いるっぽい。彼らが熱狂するステージの上に立つのは頭部がカメラに変質している怪人。しかし会場にいる者たちはそんなことはどうでもいいらしい。そんなことよりコスプレイヤーだ!
「そうか、私も好きだ。だからこそこの大会を開催した」
 怪人が開催したのは老若男女誰で出場可能なコスプレ大会。もちろんモチーフなどはない。各自が思い思い好きな格好をするがいい。コスプレ元の有名度など関係ない。本人に似合ってさえいればいいのだ。そこには年齢も性別も関係ない。
「さぁ今ここに最高のコスプレイヤーを決めようではないか!」
 こうして割とどうでもいい?どうでもよくない?大会が開催された。

●当機も好きですけど……
「と言うのが今回の当機の予知です」
 いつもと違う出で立ちで猟兵たちを迎えたのはアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)アマータ自身が言うにはこれはコスプレではなく仕事着の一つらしい。
「ここまでですとなんの害もないようですが結局この大会は怪人が満足せず怪人は大会の後に暴走を始めます」
 手当たり次第に周囲の人々を男女問わず衣装も様々なコスプレさせそれはもう阿鼻叫喚の地獄絵図になるらしい。
「ですので皆様にはこの大会に潜入して怪人を倒していただきたいのです」
 しかしそれには一つ問題がある。
「そう、会場への転移はできてもこのままでは大会への潜入はできないのです。ですから皆様には参加者として大会に潜入していただきます」
 そのために必要なモノはこちらで用意しますのでなんなりといいつけてください。
「本当は当機が出れればよかったのですが……当機は皆様にバックアップの仕事がありますので今回は皆様にお任せせざるをえません。どうかよろしくお願いします」
 ハットをとり大げさに一礼をしてステッキを回し転移を開始する。


灰色幽霊
 どうも、灰色幽霊です。
 コスプレ見るのは大好きです。

 今回はコスプレ大会への潜入依頼です。
 とりあえず皆さんコスプレしてください。普段の格好がコスプレっぽくても駄目ですコスプレしてください。
 1章でエントリー。
 2章で審査。
 3章で怪人との対決となります。

 1章ではどんなコスプレをするのか。アピールポイントはなんなのか。参加への意気込みなどをお書きください。それを怪人が審査してティンと来ればボーナスがつきます。
 怪人はコスプレをしていれば別に女性でなくても好きです。イケメンもイケオジも好きです。雑食です。
 2章はそれを実際に来てアピールタイムです。色々アピールしてください。
 3章は怪人ボコってください。

 それでは皆様の素晴らしいコスプレをお待ちしています。
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第1章 冒険 『怪人のコンテスト!』

POW   :    雄々しく力強い作品を!

SPD   :    技術を生かした精密な作品を!

WIZ   :    今までにない斬新な作品を!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

短夜・いろは
キマフュ総本部色即是空。ヘッドやってる短夜いろはだー。
一人だけどよーアートやってからよーコスプレならいつでもやってやるよ~~。

つーわけで衣装を【私色】に染めてやる。

スプレーとカラーボールをこの一枚の布に叩きつけ! マスキングを剥がす!
飛散したフルカラーの色彩共がとぐろを巻いて、どうだ分かるか?
あとは布をギリシア彫刻の如く巻けば完成だー。

テーマは「環境破壊と生命の誕生」

見ろ、この肩口の切れ込みから滑らかな曲線を走らせる紫! 飛び散る緑! 流れる黄色!
黒の不規則な折れ線は現代社会の闇を表し、布の下地の白が未来の輝きを暗示する!

あ? 着たら露出度はどうなるか? アートでは評価されない項目だからなー。



●問 現代アートとは(配点 私色)

「ふむ、最初のエントリーは……」
 カメラ頭の怪人の手元には一枚のエントリーシート。そこには短夜・いろは(やさぐれスプラトゥーン・f15837)の姿を映した一枚の写真とこの大会への意気込みが書き込まれていた。
「なるほど…なるほど……」
 その写真を食い入るように見つめる怪人。そこには目が眩むような色彩を放つ一枚の布だけを纏ったいろはの姿が。意気込みに書いてあるのは『テーマは「環境破壊と生命の誕生」』の一文だけ。常人にはただ奇をてらっただけの格好に見えるかもしれない。だが怪人の目に映ったのは描き手が伝えたい溢れんばかりの心の声。
 見ろと言わんばかりの肩口の切れ込みから滑らかな曲線を走らせる紫。飛び散る緑。流れる黄色。
「この彩色はきっと破壊された自然を表しているのだろう。そして黒の不規則な折れ線は現代社会の闇を表し、布の下地の白が未来の輝きを暗示する……」
 とかなんとか言っているが全て怪人の自己解釈である。もちろん、いろは自身にもそんなつもりがあったのかもしれないがこの怪人はそんなことは知らない。いろはの纏った色彩の布を見て思ったことを口走っているだけだ。
「マーヴェラス!これはもはやコスプレなどではない!一枚のアァァァト!合ぉぉぉぉかぁぁぁぁく!」
 怪人の絶叫が会場の控室に響き渡る。いろはのアートは見事怪人のコスプレ魂を撃ち抜いた。
「短夜・いろは、か。覚えておこう。本戦も楽しみだ」
 怪人に目を付けられたような気もしなくもないが注目してくれるなら願ったりだ。どうせこの怪人を倒すのだから問題はない。そんなことよりいろはとしては一枚でも多くのアートを描きたいだろう。この大会はそのちょうどいい機会になる。

 こうして現代アーティストは大会本戦へとコマを進める。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

隣・人
【WIZ】
「コスプレですか!!! まあ隣人ちゃんは既にメイドですので、今回は犬耳付けた獣っ娘で行きましょう。ロングスカートが一番だと思いませんか。お辞儀したりゆらゆらしたり。因みに隣人ちゃんのオススメポイントはくるっとターンしてふわっとするあれです。くるくるくるるるるるるる――あ。ダメ。酔う……と、いうことで。酔うことでゲロイン属性なこいぬさんが完成します。斬新でしょう。斬新ですね! なのでごみ箱は常備します。衛生的にもレインボーならギャグになります!!! 三十回ってワンと吼えましょうわんわん!!!」
纏めて『犬耳ロングスカート娘』『ゲロイン属性』を兼ね備えた謎コス。一部の人には好かれると思う



●イロモノは色物に勝る

「次のエントリーは……獣っ娘か。……いい」
 今回送られてきたのは一本の動画。それを再生すると映っていたのはロングスカートに犬耳をつけた隣・人(六六六番外・f13161)となぜか片隅に置かれた違和感ばりばりのゴミ箱だった。動画は人の優雅なカーテシーと優雅な音楽と共に始まる。
「ゆらゆら揺れるロングスカート……いい」
 語彙が欠落している怪人だが人の犬耳ロングスカート娘はお気に召したようだ。しかしBGMのテンポがだんだん早くなり人もまたその音に合わせくるくるとターンを繰り返す。
 音楽のスピードは上がり続け流石に目が回ってきたのか人の身体が左右に揺れ始める。
『あ。ダメ。酔う……』
 不穏な呟きと共に人の回転は止まり、そのまま頭は足元へ備え付けられていたゴミ箱へと向かう。幸い動画は編集され人の口から出てくる物は虹色のナニカ。だがここまでの流れを見ていればそれが何かは想像に難くないだろう。
「ゲロイン……いい」
 これもお気に召す辺りこの怪人の懐の広さはユーラシア大陸くらいあるのかもしれない。コスプレバカなだけかもしれないが。ゲロイン属性と犬耳ロングスカートという悪魔合体を兼ね備えた人の謎コス。それすらも怪人は許容し評価する。
「犬耳だけならありきたり。そこにロングスカートを足してやっと人と差別化ができる……。しかし彼女はそれだけに飽き足らずゲロインを足した!ゲロインこいぬ、そんなものは今まで見たことがない!斬新だ!発想の勝利!!!」
 見たことないのは当たり前だろう。普通は吐くまで回らない。動画内の人はいつの間にか復活しまた回り続けていた。しばしば喉にせり上がって来る物を我慢していたが。
『わんわん!』
 30回ほど回った所でワンと鳴き、そのまま再びゴミ箱へと収容されていった。
「ごぉぉぉぉぉかぁぁぁぁぁぁぁぁぁく!!!」

 こうして無事?くるくる回る犬耳っ娘は吐きだすレインボーと共に本戦への切符を手に入れた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アスカ・ユークレース
カウボーイハットに真っ赤なスカーフ、ビキニと革ジャンにスキニージーンズ。腰に二丁拳銃(殺傷力0の安全仕様)
カウガールでカッコ良くセクシーにアピール

あえてダメージ加工やビンテージ風のものを使ってより本物らしく。
土ぼこりと血沸き肉躍るアクションが特徴の西部劇のカウガールなら、新品の服より少し古かったりダメージある方がリアリティないですか?

勿論小道具にもこだわって細部までなりきる

こういう服って中々着る機会ないですからね……思い切り楽しみますよ!
……………地獄絵図見たくありませんし。

アドリブ歓迎



●マカロニウェスタン~青春を添えて~

「カウガールか」
 次に送られてきたのは少々古めかしい一枚の写真。古めかしいとは言えこの大会のことを知ってから撮ったはずなのでこれは写真にもビンテージ加工をしたのだろう。手が込んでいる。その写真に写るのはアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)。
 いつもの装いではなくカウボーイハットに真っ赤なスカーフ、ビキニと革ジャンにスキニージーンズ。19世紀のカウガールとなったアスカからは年齢以上の色気が醸し出されていた。
「は?カウガールとかなんなの?めっちゃ好きなんですけど???」
 わりと情緒不安定な怪人である。アスカのコスプレも大分手が込んでいた。当時の質感を再現するためにジーンズのダメージ加工を施したり、革ジャンももちろんビンテージの物を選んでいる。それだけでなく態々土埃までかぶせている。おそらくカメラも当時の物を再現しフィルムから現像しているのだろう。
「こだわりが強い。コスプレを楽しむという確固たる意思が伝わってくる。好き」
 腰のホルスターに入った二丁の拳銃も恐らくモデルガンなどではなく実銃を加工したものだろう。小道具の細部までこだわったアスカのコスプレは怪人のコスプレ魂をワンショットで撃ち抜く。
「ビキニも健康美を醸してて最高だしダメージジーンズもちらりと見える素肌がGJ。なにより首の真っ赤なスカーフがいいアクセント。総評は最高」
 文句なしでアスカの合格を決めた怪人だったが。なんとなくふと気になって古めかしい写真の裏をめくってみた。そこに書かれていたのは『BANG!』の文字。
「ウッ」
 アスカの隠し弾に見事ハート撃ち抜かれた怪人は控室に倒れ伏せ、口から何故か溢れだすケチャップを使い死んでいないがダイイングメッセージを床へと書き残す。
『ごうかく』

 こうして電子の牛飼娘も怪人のハートを撃ち抜き本戦出場を決める。ちなみに怪人は3分で復活した。

成功 🔵​🔵​🔴​

リミティア・スカイクラッド
コスプレですか。リムはやったことはありませんが、最善を尽くしましょう
ここは魔女らしく、魔法少女のコスプレにでも挑戦してみましょうか

この世界で人気の魔法少女作品を調べて
全話一気見して「情報収集」します
エントリー時のアピールでは作品の魅力や見所、名シーンや神回などについて懇切丁寧に語りましょう

全話一気見している時間があったのか、ですか?
【魔女の回帰】で時をループさせれば問題ありません

コスプレするのは黄色がイメージカラーの魔法少女
他のキャラクターに比べて変身バンクの作画枚数が明らかに多く、かわいさを前面に押し出したキャラ付けで「あざとい」と大人気でした
リムも頑張ってあざとかわいいを目指します



●LOOP THE LOOP

「魔法少女?ありきたりではあるが……」
 コスプレの定番と言ってもいいキマイラフューチャーで最も人気の魔法少女、『魔法少女 えんど☆ぶれいかー』。人気と言うことはそれだけそのコスプレをする者も多く、よほどの『売り』がなければ埋もれてしまう諸刃の剣。しかしリミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)が送ったその一本の動画にはその『売り』がこれでもかと詰め込まれていた。
『それではまずはリムが感じたこの作品の魅力からご説明しましょう』
 そんな挨拶から始まったこの動画。怪人はどうせいつものにわかがキャラ人気だけでコスプレしているのだろうと高を括っていた。なにせ『えん☆ぶれ』は51クール全663話もある長寿アニメだからだ。ある者はキャラの入れ替わりに耐えきれず、またある者はリアルの忙しさで視聴の継続を断念していた。そんな伝説的なアニメが『魔法少女 えんど☆ぶれいかー』。
『何と言っても一番の魅力はメインの魔法少女の多さだとリムは思います』
「うむうむ!」
『中でも一番の見どころは324話の再会のシーンです。あのシーンはハンカチなしでは見れません』
「そこかー、我的には260話の魔法少女たち決闘の方が好きだなー」
 相手は動画だというにも関わらず怪人はリミティアの発言に反応を返す。まさか『えん☆ぶれ』を語れる者がいるとは思っていなかったのだろう。自然と怪人のテンションが上がっていく。
『―――と、こんなに魅力が詰まった『えん☆ぶれ』だからこそリムは大好きなのです。……こほん、「それじゃあばいばい。また本戦。えへへ」』
 リミティアが今回選んだのは作品内に数多登場する魔法少女の中でもトップクラスの人気を誇りあざとかわいいと称される黄色がイメージカラーの魔法少女。リミティアの最後のセリフもその魔法少女が言う次回予告の締めのセリフの改変である。
「えへ顔ありがとうございます!合っ格!」

 問題なく本戦へと進んだリミティア。しかし予知からエントリーまでの時間では『えん☆ぶれ』全話視聴など時間が足りない。そんな無理を通したのがリミティアのユーベルコード【魔女の回帰】だった。リミティアは【魔女の回帰】により時間をループし限られた時間を繰り返し動画を見続けた。それも全ては完璧なコスプレのため。途中から普通に面白くて見入っていたようだが。

 
 こうしてあざとさを前面に押し出したリミティアは無事本戦へと進みそのあざとさで数多くの犠牲者を出すだろう……。

成功 🔵​🔵​🔴​

芦屋・晴久
アドリブ等々歓迎です

コスプレですか、私は余りこういう催しは得手として居ないのですが仕方ありませんね。

まずはエントリー……
ここで怪人の印象に残るようなアピールを書いてこの後の審査に繋げる事が大事ですね。
先ずは先入観の排除
「パフォーマンスにて貴方の心を射止めます。見ていてください、私の生き様を」
敢えて中身には触れないように簡潔に書くことで印象に残すのです。
因みに字体はDPF極太ゴシック体です

更にシートの端にうさちゃんを描くことで私可愛いアピールを全面に押し出し本番での期待値を上げていきます
四神創奏はなんとなくテンション上がるかと思い使いました
後白いワンピースも着て本番のへの緊張感も高めていきます



●時代は一太郎

 数々の素晴らしいコスプレを目の当たりにし続けた怪人にもそろそろ疲れが見えてきた。それもそうだろう素晴らしいコスプレには最高のリアクションを返さねば失礼というものだ。そんな中、怪人の目に次には入ってきたのは一枚のエントリーシート。
『パフォーマンスにて貴方の心を射止めます。見ていてください、私の生き様を』
 たったそれだけしか書かれていない。しかも手書きなどではなくきっちりとワープロソフトを使い書かれたそのフォントはDPF極太ゴシック体。太めのマジックで書かれたのかのようなその字体は嫌でも目を引く。
「これは……?」
 差出人の名前は芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)とだけ書かれていた。コスプレ大会へのエントリーにも関わらずコスプレについて何も書かれていない。
「間違い?いや、この文面はオレに宛てた物のはず……では何故コスプレの写真一枚すら載せてこない?」
 怪人の深読みが始まる。実際はただ単純に一緒に入れ忘れただけなのだが怪人はそんなことはもちろん知らない。そしてコスプレに関して無駄にある情熱が怪人の頭を空回りさせていく。
「―――これは!」
 家人がシートの隅に見つけたのは一匹のうさちゃん。おそら手書きで後から付け加えられたその絵が怪人の中でまだ見ぬ差出人への期待値をあげていく。こんな心づかいができる子はきっと清楚でちょっと抜けている長い黒髪の女の子だろう。きっとそうなんだろう。怪人はそんなことを自分に言い聞かせていた。
「この子に会うためには本戦まで進んで貰わなければ……仕方ない合格としておこう」

 過程はどうであれこうして晴久は本戦へのチケットを手に入れることに成功した。
 実際問題この文章を書いている時の晴久は白いワンピースを身につけ緊張感を高めていたので怪人の想像も的外れというほどではない。白いワンピースを着こなす医者は本戦で一体なにを見せてくれるのだろうか……。

成功 🔵​🔵​🔴​

小夜川・冥
WIS

こすぷれ?それって色々な服を着ていいんだよね。すごくすごーくやりたいんだよ!!
あ、何を着ようかな。うーんとうーんと。そうだ!騎士様がいいんだよ!素敵な素敵な幽霊騎士様!
剣を掲げてやぁやぁわれこそは〜とかやりたいんだよ!
そうと決まれば急いで段ボール集めて衣装を作りにいくんだよ!!

━━ってあー!作るのに夢中でエントリー忘れてたぁ!!い、い、急いでエントリーしに行くんだよーー!!

・アピールポイント
手作り感満載のダンボール製のプレートメイルと騎士の剣
どれだけみすぼらしくてもどれだけ拙いコスプレだとしても心だけは誰にでも負けるつもりはないんだよ!
そう!心折れることのない清く正しい騎士様のように!!



●それはガン○ム

「次は騎士のコスプレですか」
 小夜川・冥(大海賊・f13189)がエントリーシートに書いたコスプレ名は『心折れることのない清く正しい騎士様』その大それた名前を聞いて期待に胸を膨らませて同封された写真を見てみるとそこには手作り感満載の段ボール製のプレートメイルと騎士の剣。こんな子どもの工作の様なモノは評価されるのだろうか?
「手作りの鎧。素材は段ボール。きっと自分で段ボールを集めて自分で切って自分で繋げて作ったのでしょう。これこそがコスプレの原点。ハンドメイドすることこそがコスプレの第一歩なのです」
 そう、自分の手で自分のなりたい自分になれるのがコスプレ。冥のコスプレを見て怪人はそんな自分の原風景を思い出していた。実際はそんな原風景はありはしない。この怪人はただのカメコのなれの果てであり自分がコスプレをしていたわけではないのだから。
「ほう、作成過程も記載しているのですか……」
 そこに書かれていたのはこの段ボールの鎧と剣を作っている間の冥の絵日記の様なモノ。そこに出てくる冥はとても楽しそうに剣と鎧を作っていた。最後には出来上がったダンボール製のプレートメイルと騎士の剣を掲げてポーズもとっている。合否はどうであれ冥はきっとこの初めてのコスプレを十二分に楽しんだのだろう。
「うん、こんなに楽しそうな彼女を合格させないわけにはいきませんね。是非本物をこの目で見てみたいです」
 怪人は冥の本戦進出を決めた。

 とはいえなんかいい感じの雰囲気を醸している怪人だがいうほど深い考えがあるわけではない。言葉の通りただ冥の段ボールメイドの鎧と剣を見てみたくなっただけだ。実物の完成度とそれを使ったパフォーマンス、それが怪人の興味の対象。まぁ理由はどうであれ本戦進出は決まったのだから問題ないだろう。

 幽霊少女は手造りの鎧を纏いて剣を持ち次なるステージへと進んでいく。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルス・クロウディス
コスプレかー、したこと なくはないなそういえば。
うーん……でもあれはなー、まだ先に取っておこう。

コスプレと言えば色々思い浮かびますが、最近はまず版権キャラが浮かびますね。
もちろんそれに限ったものではないけど、やりやすいので俺は某赤い皮肉屋執事弓兵をチョイス。
衣装、目、肌の色、寄せは完璧ですよ。
え、衣装や目はともかく、肌はどうしたって?
フ……

「俺自身が骸装になることだ」

……いや、これはまた別の人になってしまうな。
ほどほどに、何事もほどほどにとどめておきましょう。
ま、やりたいことやって概ね満足です。
ただ、二つ残念なことが。

「……オールバック似合わんな。そしてこれ、下手するとモザイクかかるのでは?」



●セイギノミカタ

「とりあえずこれで最後か」
 最終エントリー者のエントリーシートに目を通す怪人。そのシートはエルス・クロウディス(昔日の残響・f11252)の物だった。写真に写るエルスはその白い肌を浅黒く染め、その身を包むのは赤い外套。両手にも自分で作ったのだろうか白と黒の陰陽をモチーフにした夫婦剣。髪や目の色は自前でそのままだが肌の色にはからくりがある。それはエルス自身が骸装、つまり使用者の意思でその姿を自由自在に変える武装へとその身を変えていたのだ。
「これはどこかで見たような……」
 それはキマイラフューチャーで一昔前に流行し、最近またその系列作品が流行っているとあるゲームのキャラクター。皮肉屋だが女性と男性双方から指示を得ている人気キャラクターだ。なんでも家事万能で戦闘スタイルがカッコいいんだとか。
「ああ、あの弓兵か。肌の色まで再現するとは……これまた手が込んでいる」
 エルス本人はオールバックにした髪を似合わないと思っているようだが傍から見ればとてもキマっている。これは本戦に出場すればお姉さま方から絶大な支持を得られるだろう。……ちょっと特殊なお兄さん達からも支持を得られるかもしれないが未来は未定。なるようにしかならない。
「再現度も高く本人もまたイケメン。これはいい、実にいい。興味がそそられる」
 ここまで再現度が高いとなるとパフォーマンスもそれ相応のモノになるだろう。きっと会場全体を沸かせてくれるはず。怪人はそんな未来を思い描きながらエルスのエントリーシートを本戦出場者を纏めた束の中へと追加する。
「これで本戦出場者が出揃ったか。おそらく飛び入りもいるはず。これは楽しい大会になりそうだ」

 エルス自身が懸念していたモザイクは問題なく回避され本戦への出場を決める。

 皮肉屋の赤い弓兵となったエルスはこれから何を見せてくれるのだろうか。期待に胸が膨らんでいく。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『次のスターは私だぁ!』

POW   :    熱い思いを伝えろ!パッションな選択肢だ!

SPD   :    卓越した技を見せつけろ!テクニシャンよ集まれ!

WIZ   :    溢れる知性で返り討ちにしてやれ!イーンテリジェンス!

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 参加者の公募も終わり無事に開催されるコスプレ大会本戦。
 もちろん猟兵たちも参加する。応募が通った者はもちろん。通っていない者もあの手この手で参加できる。あの手この手は猟兵たちに任せるが今回の目的はパフォーマンスで会場を沸かせ注目を集めること。熱狂に包まれた会場では少々派手なことをしても演出だと思ってくれるだろう。
 パフォーマンスで目立てば目立つほど怪人から注目されるだろう。

 さぁ猟兵たちよ最大限のパフォーマンスで観客たちを釘づけに、己が人気を証明せよ。



※1章参加者はもちろん2章からの参加も可能です。
 2章から参加の場合はなんかいい感じに乱入します。
 各自思い思いにパフォーマンスをしてください。
芦屋・晴久
【真の姿】
そういえばテーマとかってあるんでしょうかね、何も決めてませんでした

エントリーシートに合わせるならば白ワンピのうさちゃんになりますが32歳独身趣味はちゃぶ台返しの私には少々見た目がきついかもしれませんね
なればここは医者という立場を考え、そうですね……

ナースコスプレで行くとしましょう。

ツーピース、スクラブ等様々な種類がありますがここは敢えてワンピースタイプを選択します

ナースキャップ、ナースウェア……おまけに友達のうさちゃん(狼)にまたがりながらの登場をします。
パフォーマンスは火の輪潜りで。
念の為四神創奏でテンションアゲていきます

グラディス『こんな事で俺を喚び出すんじゃねぇ!!』

せやろか



●どっちもどっち

 遂に開催されたコスプレ大会本戦。そのトップバッターを飾るのは芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)。謎のエントリーシートを提出し本戦出場を決めた晴久が本戦で着るのはなぜかナース服。
 本人いわく医者という立場を考えてとのことだがその真意は分からない。そして様々な種類があるナース服の中で晴久が選んだのは敢えてのスタンダードなワンピースタイプのナース服。一体何が敢えてなのかは敢えて聞かないことにする。
「それではエントリーナンバー1番!芦屋晴久の登場だぁ!」
 怪人にコールされ舞台の袖から現れた晴久。その身はナースキャップ、ナースウェア、そしてサンダルとナースフル装備であった。しかしその足は地面につかず何かに跨るようにぷらぷらと浮いていた。そう、日頃は晴久の目元でサングラスとして擬態し、謎の公爵グラディスと名乗る謎の巨大な仮面をつけた狼に晴久は跨っていた。グラディスにウサミミカチューシャをつけて。
「あれって……男?」
「男だよなぁ?」
「男で何が悪いんだよ!ナース服から見えるふとももサイコー!」
 なんだかんだ好評な晴久のナース服姿。大丈夫か観客。
「さて、一体君はどんなパフォーマンスを見せてくれるんだい?」
「そうですね……」
 晴久が指を鳴らすとどこからともなく現れる燃え盛る輪。恐らくこれが晴久のグラディスを使ったパフォーマンスである火の輪くぐりの準備だろう。
「さて、それと……『其は四神の陰堕とし奉る共振の言霊』」
 呟かれる【三之式・四神創奏】の詠唱。それは共感した者の能力を向上させる陰陽術の一つ。もちろんそれは晴久とグラディスにも効果がある。二人の身体に力が漲り晴久が跨るグラディスの身体がほんの少しだけ低くなる。
「さぁいけ!」
『こんなことで俺を呼び出すんじゃねぇ!!』
 憎まれ口を叩きながらも晴久の生み出した数多の火の輪を潜り抜けるグラディス。途中火の粉で晴久のナース服がちょっと焦げて肌が露出してしまうがそんなモノは些細なこと。今はパフォーマンス重点である。
「いいねいいね!いいチラリズム!」
 観客と怪人もまたちらりと見えるその地肌に興奮を隠せない。晴久は今確かにこの会場で最も注目を集めている。だがナース服を着た男だ。

 ―――こうしてナース服を着た男とウサミミをつけた狼の火の輪くぐりで会場の熱気は高まっていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミルク・ティー
ヒールの高いブーツにストッキング、深いスリットのタイトスカート。そんな軍服を着て、刀とムチを携えて「悪の女幹部」として登場、する。
ちなみに人形のカモミールは副官。レプリカシスターズのレモンとアップルはモブ戦闘員って設定で着替えさせてある。モブ戦闘員だから、同じ姿でいっぱいいても、おかしくないよね。

悪だから、エントリーなんてしない。
……決してエントリーまでに衣装が間に合わなかった、わけじゃない。
乱入して統率のとれた動きで部下を引き連れ、ステージに向かえば、パフォーマンスになる、はず。
マイクパフォーマンスもしておこうかな。……ん、なんて言おう。

この大会の主役は私だ……者共、跪け。

……なんて、ね。



●悪は遅れてやってくる

「トップバッターからなかなかのクオリティだったな……」
 興奮もさめやらぬ中怪人が次なる参加者のコールをする。
「……ん?」
 しかし現れるはずの次の順番の参加者が現れない。会場がざわつきだした所でヒールが床を叩く音が鳴り響く。袖から現れたのは深いスリットの入ったタイトスカート履いた軍服姿の人形。傍らには眼鏡をかけてつき従う副官の様な人形もいる。
「あんたは誰だ?参加者のリストにはいなかったはずだが」
 怪人の疑問も最もである。しかし軍服姿の人形、ミルク・ティー(ヒトガタ操るメイド人形・f00378)は口を開かず行動をもって示す。ミルクが手を掲げると現れたのは黒いタイツに身を包んだ同じ姿をした十数人の人形たち。さながらそれは戦隊ヒーローに出てくる戦闘員の様で怪人はようやく真意を悟った。多分違うけど。
「OKOK、なるほどな。こっちとしてはGOODなコスプレさえ見れれば問題はない。例えあんたが何者だろうとな」
「……」
 ミルクとしては今から参加できるか聞こうと思っただけなのだが向こうが勝手に答えてくれたのでよしとする。ミルク自身の分の衣装だけでなくシスターズとカモミールの衣装も用意するのに少々手間取りエントリーに間に合わなかった。……わけではなく本人は悪だからエントリーしなかったと言い張っている。
「うっっっ」
「俺もストッキング履いた足で蹴られてーなー」
「は?通は撫でまわすから」
 会場の観客たちも既にミルクの乱入のことなど気にしてはいなかった。彼らの目的もまたコスプレを見ること、ただそれだけである。つまり今はテンションマックス。
「おっと」
 ミルクは部下たちを引き連れ怪人からマイクを奪い取った。
「この大会の主役は私だ……者共、跪け」
「「「Yes, My Lord!!!」」」
 このマイクパフォーマンスに全員乗る辺り観客たちも相当ノリがいいと思う。なお怪人は土下寝していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

隣・人
【WIZ】
隅っこで蹲り顔色真っ蒼な犬耳ロングスカート
「あぁー……あ。本戦ですか。もう少し休みたいのですが。仕方が在りません。隣人ちゃんの本気を魅せてやりまおぇ」
吐きそうになりながら知性を魅せ付けます
回転椅子に座って自動的に回されます
これならば自分で止める事が出来ません
なので半永久的にぐるぐる出来ます
ほら賢いでしょう!
誰かにエチケット袋持ってもらって、ぎりぎりまで耐え抜いてみましょう。耐えられなくても回転は続きます
注目を集めるには更なる回転が必要ですね

違う参加者さんにも回ってもらいましょう
回転椅子は会場に在る筈です



●くるくるくるめがまわる

「あぁー……あ。本戦ですか。もう少し休みたいのですが。仕方が在りません。隣人ちゃんの本気を魅せてやりまおぇ」
「……大丈夫かい?」
 ステージの隅っこで蹲り顔色真っ蒼な犬耳ロングスカート。それは隣・人(六六六番外・f13161)だった。
「大丈夫大丈夫……うっ」
 時折口元を押さえながら人はなぜかステージの真ん中に設置された回転椅子へと向かう。……嫌な予感しかしないが回転椅子に深く腰をかけた人はこれまた何故か回転椅子に備え付けられた謎のボタンをポチっと押す。
 それと共に回り始める回転椅子。そう、外部からの力により自動的に回されれば止められない限り半永久的にぐるぐるできるというのが人の冴えわたるインテリジェンスから導き出された最高のパフォーマンスだった。本人が満足しているのならそれでいいと思う。
 しかしくるくる回る椅子と長いスカートの相性がいいのは自明の理。回る度に翻るスカートの裾を観客と怪人たちは食い入るように見つめていた。時折視界に入る今にも吐きそうな目隠しをした犬耳娘の顔は少々いただけないが。
「あの我慢している顔がいい……」
「いい……」
「えぇ……」
 まぁ世の中には特殊な趣味を持った者もいるようで。

 くるくると回り続ける人だったが人の三半規管の限界はもうすぐすこまで迫っていた。だんだんと口を押さえる間隔が短くなっていく。
「これは!?」
 すかさず怪人がエチケット袋を持って駆け寄るが時すでに遅し。人の口から溢れだす虹色の物体。突発的な自体にも関わらず虹のエフェクトを入れられたのは大会運営側の努力のたまものだろう。
「ひっ」
 しかし悪夢は終わらない。舞台袖に控えていた次の名もなき参加者が抱いてしまった虹色への嫌悪感。それに伴い何故かどこからともなく現れた二つ目の回転椅子が名もなき参加者を捕え回り始めてしまう。そしてそれを見て同じ感情を抱いてしまった観客たちにも同じことが起こる。止まらないくるくるの連鎖。

 ―――そして会場は虹色に染まる。
「これはこれであり!」

 一番凄いのはこの状況でも嫌悪感を抱かない怪人かもしれない。

成功 🔵​🔵​🔴​

リミティア・スカイクラッド
「みーんなー、げーんきー……ひゃわわっ?!」
挨拶にあわせて登場早々にコケます
全力であざといアピールしていきましょう

事前の「情報収集」を元に可能な限り再現度を高めた魔法少女衣装で
キャラクターの名シーン、名ゼリフを演じたり
あとはテーマ曲に合わせてED映像のダンス再現などを

演技はあえて完璧なものではなく、セリフを噛んだりステップを踏み違えたり
「間違えちゃった。てへっ」
原作を完全再現するのではなく、リムなりにそのキャラクターらしさを考え、それらしい振る舞いを演技
失敗を演出しあざとさに変えていきましょう

「それじゃあばいばい。また次回。えへへ」
締めのセリフと一緒にウィンクと手を振って退場
……疲れました



●魔法少女 プリティ☆リム

「みーんなー、げーんきー……ひゃわわっ?!」
「「「あっ!」」」
 挨拶と共に舞台の袖から駆け出して早々に転ぶあざとさを見せるのはリミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)。エントリーした時と同じく黄色がイメージカラーの魔法少女。どうやらまた動画を確認して再現度をあげたらしく素晴らしい出来だ。そして今回はそこにリミティア自身峨考えたキャラクターらしさまで加え作り上げられたコスプレとなっていた。
「いったーい。でもがんばる!」
 ステージ上に座りながら両手で握りこぶしを作り気合を入れ直すリミティアだが一々その仕草まで可愛い。
「大丈夫かなー?アピールできる?」
「できますっ!」
 すくっと立ち上がりふわっと揺れる黄色のフリルスカート。もちろんこれも計算の内。ちらりとハイソックスに包まれた足が見えるようにスカートを翻す。
「それじゃあリムの一番好きなセリフを聞いてください!」
 既に観客も怪人もリミティアの演出に呑まれていた。健気に頑張る魔法少女、それが今ステージの上に立っていた。
「『貴方の運命は私が決めりゅ!』」
「「「……(かわいすぎか)」」」
 噛んだ。それはもう盛大に噛んだ。260話における黄色の魔法少女がいい放ったそのセリフをリミティアはそれはもう盛大に噛んだ。しかしこれもまたリミティアの演出。顔まで真っ赤にするおまけつき。
「次はかもーんBGM!」
 噛んだ事実をなかったことにするが如くリミティアの掛け声に合わせ聞こえてくるのはちょうど黄色の魔法少女が登場していた辺りで流れていたED曲。『えん☆ぶれ』は登場する魔法少女達が変わるとそれに伴いEDのダンスも変わることで有名だった。もちろん今回リミティアが躍るのは黄色の魔法少女のパート。

 少々おぼつかないがフリはほぼ完ぺき。サビに入った所でステップ、ステップ、ターン。
「あっ」
 しかしリミティアはステップを一回抜かしてしまった。
「間違えちゃった。てへっ」
(((天使か)))
 観客も怪人も静まっているが想いは一つになっていた。しかし幸せな時も永遠には続かない。アピール終了の時間はもう目前だった。
「そろそろ時間だね。それじゃあばいばい。また次回。えへへ」
 締めのセリフと一緒にウィンクと手を振って退場するリミティア。舞台袖へと戻ったその顔には疲労と共に羞恥の色が浮かんでいた。

「……疲れました」

 流石に演技とは言えリミティア自身も無理をしていたようだ。だがこれでまた会場のボルテージは一段と上がる。

成功 🔵​🔵​🔴​

アスカ・ユークレース
まずは早撃ち、偵察用小型ドローン【cluster】を自律稼働モードで複数展開。二丁拳銃を素早く抜いてアクロバティックに撃ち落とす

お次は曲芸撃ち、色んな物を宙に投げ落ちてくるタイミングを見計らって射撃

最後はスナイピング、目標は…会場から少し離れたところの屋根の風見鶏で。遠くで分かりにくいでしょうしカメラ中継もお願いします

このパフォーマンスがやりたいがためにこの格好(カウガール)を選びましたからね…

アドリブ歓迎



●刹那の見切り

「お次に登場するのは昔懐かしカウガール!アスカ嬢だ!」
 怪人にコールされ現れたのはエントリーした時と同じくヴィンテージなカウガール姿のアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)。さて、アスカはどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
「よろしくですよ」
 ハットを右手で押さえながらステージの中央へとやって来るアスカ。その背後には偵察用小型ドローン『cluster』が自立稼働モードで何機も飛行していた。ステージ上を自由に飛びまわるドローン達。そしてアスカの衣装の腰にあるのは二丁のリボルバー。観客たちは何が起こるかなんとなく察しはついていたが期待に胸を膨らませていく。
「さて、そのドローン達と腰の銃をつかってどんなパフォーマンスを見せてくれるんだい?」
「もう始まってますよ?」
 アスカの言葉通り確かに宙を舞うドローンの数が一つ減っている。しかし誰もアスカが引き金を引いた所など見てはいない。
「……ビューティフォー」
「まだまだですよ!」
 今度は見える速度で腰の二丁を引き抜く、しかしアスカの目線は会場へ向きドローンを追ってなどいない。にもかかわらず交差された腕から放たれる二発の弾丸は寸分の狂いもなくドローンへと吸い込まれていく。
「すげー……」
「どこに目ん玉ついてんだよ」
 会場がアスカの曲芸にざわめく中アスカのパフォーマンスはまだ続く。
「それじゃあ私になんでも投げてきていいですよー。全部撃ち落とします」
 出てきたのは観客たちの耳を疑う言葉。半信半疑の観客たちはその手に持っていたペットボトルや食事のゴミをアスカの元へ放り投げる。
 しかし投げられたモノたちはステージに一つたりとも届くことがなくアスカの弾丸に撃ち落とされていく。
「……さて、そろそろ時間だが」
「そうですか。では最後にとっておきをお見せすします」
 唯一残っていたドローンを飛ばしステージに設置されているモニターと繋げるアスカ。そこに映し出されたのは会場から数Km離れた屋根にある風見鶏。ドローンがそれを移すということは―――
「まさか……当てるのか?」
 観客の驚きも尤もである。狙撃用の銃ならともかくアスカの手にあるのは古びたリボルバー。普通であればそんな物でこの距離を狙うことなどできない。だがアスカは猟兵にしてバーチャルキャラクター。電子の射手に撃ち抜けぬモノはない。

 たった一発放たれた弾丸が鶏冠を撃ち抜きくるくる回る風見鶏。アスカはその結果を見ることもなく既に舞台から降りていた。それもそのはず、射手にとって放つということは当たると同義。その指から離れた時に運命は既に決まっている。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルス・クロウディス
組み立ても間に合った。
真の姿なら骸装の縛りもなくなる。
<料理>して紅茶なんぞも振舞いたいとこだけど、
「ま、これはまた後程。芸を見せる職を持った覚えはないが、やる以上は魅せなければな」
なんてな。

木人的な標的を用意。
まず例の剣を投げぶつけ、明後日の方向へ。
次に骸装で外見だけ同じ剣を作り、落袈勢の応用で先の二刀を引き寄せて、打点を重ねていく。
最後の二撃で天高く打ち上げ、併せて展開していた燐導を魔力放出(実際は供給)っぽく演出しつつ聿氣統穿を急速充填。
弓に切り替え黒く刺々しい矢を精製し放つ。
骸驟佚式の応用で操作、三回命中時に時劫而涜を発動してフィニッシュ。

「台詞回しがきっつい……!」

アドリブ・連携歓迎



●赤い皮肉屋

「ま、これはまた後程。芸を見せる職を持った覚えはないが、やる以上は魅せなければな」
 エルス・クロウディス(昔日の残響・f11252)、浅黒い肌と赤い外套に身を包んだエルスが魅せるパフォーマンスは紅茶を淹れることではなく骸装で外見だけ作り上げた白と黒の陰陽剣を用いた演武であった。
「準備完了だ」
「ああ、すまない」
 既にキャラもなりきっているエルスは怪人に標的となる木人人形を用意させ自分は両手の陰陽剣の感触を確かめていた。
「さて、では始めるか」
 徐に両手の陰陽剣を木人に投げつけるエルス。もちろんただ投げただけのそれはその刃を喰い込ませることなく木人に弾かれ飛んでいく。
「これだけ?」
 観客の落胆の声が聞こえるがこれは始まりに過ぎない。いつの間にか再び骸装で全く同じ剣を作り上げたエルスは【落袈勢】の応用で先の二刀を引きよせ、振るう両手の剣に合わせ木人へ斬撃をたたきこんでいく。
「さっきのあれは布石?」
 そして最後の二撃でエルスは木人を天高く打ち上げる。それに伴い【燐導】を発動、溢れ出る雷がエルスの身に収束し弓へと作りかえ骸装をに黒く刺々しい矢を番える。
「これで終わりだ」
 ほぼ同時に放たれた三本の矢が空に舞う木人へ突き刺さる。三本目が刺さったその瞬間、矢が内包するエネルギーを暴走させ爆発。木人は跡形もなく砕け散っていく。
「どうだろうか?これ以上やった方がいいかね?」
「ブラボー!十分だぜ!観客たちも開いた口がふさがらねぇ!」
 エルスの流れるような演武に観客たちは魅せられ心奪われていた。
「そう言ってもらえれば私もやった甲斐があるというものだ。それでは時間もそろそろの様なので私は失礼する」
 外套を翻し舞台の袖へと消えていくエルス。演武に心を奪われていた観客たちにはその姿さえも美しく見えていた。しかし当の本人は。

「台詞回しがきっつい……!」
 動くことより口調を変える方が大変だったようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

短夜・いろは
作品は出来た。作品が出来たならよー、次に考えんのは演出だな?
この作品を一番映える表現を考えてやらー。

よしオーケー、これより私の身体はサンタクロースが子供たちに届けるような夢の詰まったプレゼントボックスと化す。
アートに染めた一枚の布をリボンに見立て、私の身体に……巻く!!
そこにさらに私の身体に暗色系の色彩をキメれば私自身がアートを引き立てるキャンバスと化す!
ついげきの扇情的なポーズでさらにアートは加速した!
会場ももはや私色に染まる! 人衣一体! 現代のミロのヴィーナス! 
パリコレも裸足で逃げ出す私のファッションセンスを御覧じろ!
なぁに安心しろ! 履いてる! 多分な!



●トリのヴィーナス

「おっと、次でラストだな!それじゃあオオトリいってみよう!」
 コスプレ大会の〆を飾るのは短夜・いろは(やさぐれスプラトゥーン・f15837)。いろはの作品は既に完成している。であれば次に必要なモノはそれを最大限に生かす演出。
 ステージに登壇したいろはが纏うのはアートに染めた一枚の布。それをリボンに見立て自分の身体に巻き付けただけの扇情的な風貌。それに加え自身の身体をキャンパスに見立てるため暗色系の彩色をキメてる。
「あれって……」
「もしかして……」
「履いてない?」
 そう、観客席から見えるいろははどう見ても布しか纏っていないように見える。そういう技法なのかそれとも……真実は本人のみぞ知る。しかしその効果は絶大だった。
 いろはのとる扇情的なポーズに観客たちの目はくぎ付け。会場全体はいろは一色に染まる。そうこれこそ人衣一体。現代によみがえったミロのヴィーナス。それほどの完成度がいろはのアートにはあった。
「……これはこれは」
 怪人もいろはのコスプレには言葉を失っていた。しかしその顔には仄暗い笑みが浮かんでいた。顔カメラだけど。
「この会場を私色に染める」
 パリコレも裸足で逃げ出すいろはのファッションセンス。サンタクロースが子供たちに届けるような夢の詰まったプレゼントボックスと化したいろはの身体。その全てがこの会場を魅了する。しかし誰も彼も気がつかない。そう、これコスプレじゃなくて現代アートの展示じゃね?と。運営が許可しているのだから問題はないだろう。うん、きっとそうだろう。
「おっと、いけないいけない。これ以上なにかアピールすることはありますか?」
「ここまでやってわからない奴に用はねー」
 怪人の言葉を意に介さず踵を返しステージを降りていくいろは。観客たちは皆その後ろ姿を目で追っていた。
(((結局履いていたんだろうか……?)))

 その答えはいろはだけが知る。
「くしゅん!」

 小さなかわいいくしゃみが会場の何処かから鳴り響く。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『コスプレ撮影怪人アングラーロー』

POW   :    ここがコスプレ会場だーーーーーーー!!
【コスプレ化光線とポーズ指定催眠音波 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    お前は最高のコスプレイヤーだ!(フラッシュ)
【強制コスプレ光線 】【ポーズ指定催眠音波】【撮影されると気持ちよくなる催眠】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    良い! 実に良いアングルだ!
【カメラのレンズ 】から【強制コスプレ光線】を放ち、【ポーズを取らせる事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:ケーダ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠プリマステラ・リコールドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「さて、お目当てのコスプレイヤー達が集まりました。皆さんには私の被写体になってもらいます」
 大会にエントリーしていたコスプレイヤーたちのパフォーマンスが終わった次の瞬間。怪人の持つマイクから鳴り響く謎の宣言。やっぱりこの大会はお目当てのコスプレイヤーを集めるだけの大会だったようだ。
 つまり徹頭徹尾この大会は怪人のためのものだったわけだ。観客たちも未だ会場に残ってはいるが戦闘が始まれば逃げ出すはず。そこまで考えなくてもいいだろう。

 幸いなことに今猟兵たちは既にコスプレ済み。
 つまりこの怪人の能力は既に半減している。

 さぁ猟兵たちよこの傍迷惑なカメラ怪人を叩きのめしコスプレの楽しさと素晴らしさを叩きこんでやろう。
隣・人
「誰か即効性の酔い止め薬持っていませんかね……持っていないのですか……仕方がありません。隣人ちゃんも本気で行きましょう。真剣と書いてガチと読みます。うっぷ」
撲殺します
回り続けた結果、狙いが定まらないので怪人が『近付く』までの時間稼ぎを行います
回転椅子で回りに回って再度えれれれします。おそらくエチケット持ってくるでしょう。
それと同時に殺気を放ち、執拗に回転椅子でぶん殴ります
「ふふん。隣人ちゃんに勝とうだなんて何百回転足りないのですよォ……誰か頭痛薬も持っていませんか」
苦戦する際は酔いが酷くて動けなかったのでしょう



●まだまだ回る殴る殺す

「誰か即効性の酔い止め薬持っていませんかね……持っていないのですか……仕方がありません。隣人ちゃんも本気で行きましょう。真剣と書いてガチと読みます。うっぷ」
 戦闘は開始されたが隣・人(六六六番外・f13161)の顔は青いまま。パフォーマンスで回り続けえろえろし続けた反動が今如実に出ている。だがしかしそれでも戦うしかない。とはいえ回り続けて目も世界も回っている現状。そう簡単に狙いなど付くはずもなくどうしたものかと考えた人は明暗を思いつく。
「そーれっ」
「そんな青い顔でさらに回り続けて何をするつもりだ!」
 そう、人はまだ腰をおろしていた回転椅子に再び深く座り再度回転を始めた。ただでさえ現状青い顔をした人がそんなんことをすればどうなるか。それは自明の理である。そう、再えれれれだ。
「うっ……きましたよ」
 回りながら口元を押さえる人。そしてそれを見て駆け出す者?が一人。
「吐いちゃだめだ!コスプレが汚れる!」
 先程も持っていたエチケット袋を片手に人の元へ駆けつけるのは怪人アングラーロー。そう、怪人にとってはコスプレが汚れることが何より許せなかった。
「吐くならここに!」
 エチケット袋を差し出すアングラーローだがそれこそ人が願った通りの展開。こちらから近づけないのであれば向こうから来てもらえばいい。そんな天才的発想だった。
 本来であれば向こうから無防備に近づいてくる敵などいないだろう。しかし今回の相手は普通ではない。コスプレ第一のコスプレ怪人だ。コスプレを餌にすれば問題なく釣れる。
 アングラーローが人の攻撃範囲に入った瞬間、回り続けていた回転椅子が止まる。
「ふふふ、いらっしゃーい」
「まさか罠か!?」
 今さら気がついた怪人も間抜けだがもう逃げられない。人が振りかぶった回転椅子が異常なまでの殺気と共に振り下ろされる。それはもう何度も何度も執拗に。
「あ、ちょ、やめ!。レンズがレンズがああああああ」
 なんとかレンズは死守するアングラーロー。それはそうだろう、この顔面のレンズが割れてしまってはいかなるコスプレも撮影することができなくなってしまう。
「ふふん。隣人ちゃんに勝とうだなんて何百回転足りないのですよォ……誰か頭痛薬も持っていませんか」

 こうしてくるくる回る隣人は怪人を撲殺する。まだ死んでないけど。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アスカ・ユークレース
(格好カウガールのまま)

コスプレ化を避けられないなら予めこちらからコスプレすればいい……なるほどいい手ですね

【選択UC】で攻撃
収束させた威力狙いの攻撃と足止め狙いの散らした攻撃を上手く使い分けて
相手が私のパターンに慣れた頃が好機
だましうちも遠慮なくします
収束させると見せかけて散らしたり、その逆をやったり

もちろん【迷彩】で捕捉なんて簡単にさせません

二丁拳銃もいいけど……やっぱり普段から使いなれてるクロスボウの方がしっくり来ますね

もしコスプレ光線効いたら:ああ!あの服気に入ってたのに……

アドリブ、連携歓迎



●レッツロデオ!

「サクッと片づけましょう!」
 ぼこぼこにされたアングローラーの前に次に現れたのはカウガール姿のアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)。既にコスプレをしているアスカにアングラーローのコスプレ光線は意味を為さない。戦闘が始まれば殺傷力のない二挺丁拳銃に用はない。ホルスターに拳銃を収め愛用のクロスボウ『フェイルノート』へ持ち替えアングローラーへと銃口を向ける。
「迷惑な怪人は炎上させますよ。『赤く輝け、蠍の炎、その御霊燃やして我に道を示せ』」
 アスカが発動したユーベルコード【アンタレスフレイム】。それにより現れるのは総勢26個にも及ぶ真紅に輝く蠍の毒を持つ炎。蠍の心臓が如く燃え盛るすの炎はアスカの周囲を自由自在に飛び回る。
「BANG!」
 引かれたクロスボウの引き金に合わせ飛ぶのは矢ではなく真紅の炎。その中の数個がアングル―ラー目掛けて放たれる。
「炎とカウガール……いい!」
 この期に及んでまだコスプレの感想を言っている辺り余裕がありそうなアングル―ラーだが実際はそんなことは全くない。既にぼこぼこにされてダメージも蓄積しているアングローラーは炎を躱すので精一杯。なんとか焼かれることは避けたがその代わりにアスカから視線を切ってしまった。
「この私が被写体を見逃すとは……不覚!」
 その顔面のカメラをズームしてアスカを探すアングローラーだが会場内にとけ込んだアスカの姿を補足するには至らずその視線は誰も捉える事ができない。
「こっちですよ!」
 背後から聞こえた声に合わせ振りむいたアングローラーのカメラがとらえたのはフェイルノートに収束させた真紅の炎の矢を番えたアスカの姿。この後何が起こるかを察したアングローラーは回避行動を取ろうと試みるが既に遅い。放たれた炎の矢はアングローラーの右肩を貫きその身を燃やし尽くさんと燃え盛る。
「これはまずい!」
 なんとか鎮火できたアングローラーだがその間に再びアスカの姿は消えていた。

 電子の射手は空にいた。観客席を足場にし舞いあがったカウガール。それにアングローラーが気づいたのは全くの偶然。地に写る一つの影、不審に思い見上げた空には再び炎の矢を番えたアスカの姿。
「その矢はもう喰らいません!」
 アングローラーのカメラは先程の一撃を記録している。あの矢はスピード重視で軌道は直線。このタイミングで攻撃に気づければ避けるのはそう難しいことはない。矢が放たれるより前に動き出したアングローラーは回避を確信していた。
 それこそがアスカの思惑だとは気付かずに。
「私の矢は外れないのです!」
 放たれたの炎の矢はちょうどアスカとアングローラーの中間地点でその身を数多の矢に分裂させ炎の矢の雨がアングローラーに降り注ぎその身を焼き焦がす。

大成功 🔵​🔵​🔵​

芦屋・晴久
連携アドリブ歓迎

なんとも傍迷惑なオブリビオンですねぇ、皆が楽しく参加している企画です、早々に退場して頂きましょう。

最近新しい術式を編みましてね、早速試させていただきます。
偽神鏡、自身の創造物に意識を与える物……少々特殊な式神ですね。
これを私のワンピースに使います、そうです、このような事があろうかと一応替えのワンピースを持っていたのですよ。
私の術、ワンピースを着せる術式で相手にワンピースを着せて偽神鏡を唱えます。
ワンピース式神を操りオブリビオンの動きを阻害していりは内に他の猟兵の皆さんに攻撃はお任せ致します。

・プレイング
ワンピースを着せる術式はどう扱って頂いても大丈夫です。


ミルク・ティー
行くぞ!お前たち!

私はコスプレした【レプリカシスターズ】とカモミールを指揮してそのまま攻撃と、見せかけて……見えざる糸【選択UC】で『だまし討ち』する。
敵の攻撃は『敵を盾にする』を応用して、味方のシスターズに受けさせる、よ。人形のコントロールは奪われるかもしれないけど……。奪われなかったとしても怪人の望む通りに操作して、あげる。
そしてその隙に【ミレナリィドール式拘束術】を使う。
目隠し……レンズ隠し?をしてしまえば、撮影、できないでしょ。

楽しんだか?お代はお前の命だ。覚悟しろ。

【選択UC】で糸を張り巡らせて自由を奪い、シスターズの投げナイフを雨あられと降らせる、よ。

アドリブ、連携歓迎



●メイドと医者の二重奏(なお)

「では行きましょうかミルク君」
「……わかった。芦屋・晴久様」
 芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)とミルク・ティー(ヒトガタ操るメイド人形・f00378)の二人の猟兵が焼け焦げたアングローラーと相対する。
「いつも通り私が援護します」
「……うん。行くぞ!お前たち!」
 依然女幹部の衣装に身を包んだミルクの一喝により動き出す【レプリカシスターズ】と『カモミール』、ミルク自身も含め総勢20にも及ぶ悪の軍団がアングローラー目掛け散開し駆け出す。それぞれが武装し連携してシスターズはアングローラーに肉薄する。
「しかしなんとも傍迷惑なオブリビオンですねぇ、皆が楽しく参加している企画です、早々に退場して頂きましょう」
 晴久が取り出したのはエントリーの時にも着ていたワンピース、の予備。どうしてそんな奇怪なモノを取り出したかというともちろん別にここで着替えたかったからではない。これも全て晴久が編み出した新術式の下準備。まず唱えられたのは対象の装備を即座に変更させる術式。名前はまだない未完成の術式だがこれを使えば手に持つワンピースをアングローラーに着せることができる。晴久が指を鳴らすとその手にあったワンピースは姿を消しアングローラーを包み込んでいた。
「そんなにコスプレが好きならあなたがコスプレをしなさい」
「なんだと!?」
 カメラ頭に純白のワンピースを着た怪人。なんとも見苦しい。しかし晴久の新術式とは相手にワンピースを着せるだけの物ではない。
「『創生霊光、急急如律令』」
 過ぎにとなえられたのは術式の名は【四之式・偽神鏡】、それは自身の創造物に意識を与える少々特殊な式神。晴久はこの術式を今回は自身のワンピースに使った。人間以上の知性を得たアングローラーを包み込んでいるワンピースは晴久の命に従いアングローラーの動きを阻害する。
「くっ、だが私にはこのカメラがある!くらえ!」
 そう言えば本邦初公開のアングラーローのコスプレ光線がそのカメラから放たれる。しかしその光はミルクと晴久に届くことはなくシスターズがその身を呈して庇う。戦闘員のコスプレをしているとはいえシスターズはポーズ強制の催眠を受けてなんかそのスタイルを強調するポーズをとらされていた。
「はっはー!どう―――なんだ!?」
 それは悪の女幹部ミルクの仕込んだ罠。シスターズに気をとられていたアングローラーはミルクが発動した【ミレナリィドール式拘束術】。晴久の知性を持ったワンピースと共に手足を縛る枷、目隠し、口枷。……口枷?アングローラーに口はないのでとりあえずレンズに嵌る。目隠しをされたことによりアングローラーの光線はもう意味を為さない。
「さて、ミルク君。やってしまってください」
「……ん」
 動けないアングローラーへと最後の攻撃を仕掛けるのはミルク。
「楽しんだか?お代はお前の命だ。覚悟しろ」
 悪の女幹部になりきるミルクから伸びる不可視の魔法の糸。それはアングローラーのみを切り裂く糸。既に拘束と知性のワンピースに自由を奪われていたアングローラーの身体を糸はさらに縫いつける。
「ふごご!」
「……シスターズ」
 そしてポーズから解放されたシスターズがすかさずそこに投げナイフの雨を降らせアングローラーの身体に針山の如くナイフが突き刺さる。

「お疲れ様です」
「……やった」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リミティア・スカイクラッド
ようやく元凶が出てきましたか
速攻で片をつけましょう。リムは目標を撃破します

結果論ですが魔法少女のコスプレをして正解でした
ポーズを取れというなら取りましょう
「ひっさ~つ。えんどぶれいく☆ふれいむ!」
劇中で登場した魔法少女の技の数々を
ポーズつきで怪人に叩き込みます
実際に叩き込むのは武器や身体に纏わせた炎ですが

わざとドジを踏む必要ももうありません
これまでが力をセーブしていた状態なら今のリムは言わば「封印を解いた」状態
完璧な「ダンス」のステップを踏みながら戦い、敵を翻弄しましょう

「それじゃあばいばい。あなたに次はありません」
締めに炎を一塊にした「属性攻撃」「全力魔法」で、リムのパフォーマンスは終了です



●かくして魔女は終わりを迎える

 既に満身創痍のアングローラーだがまだまだ諦めない。だってまだまだ撮るべき素晴らしい被写体たちは残っているのだから!
 気力で立ち上がりカメラのレンズに傷がないことを確認。まだ撮れる怪人はまだ撮れる。
「というわけで次の被写体は君だ!」
「えぇ~リムなの?」
 次に標的にされたのは未だ魔法少女姿であざとさ全開のリミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)。リミティアはアングローラーのカメラから放たれるコスプレ光線を避けることなくその身に受ける。コスプレは既にしている。であれば強制されるのはポーズのみ。
「さぁ!あざとさ全開のあのポーズをとるのだ!」
 強制されているのだから仕方がない。リミティアの身体はアングローラーの命令を退けることができずに従ってしまう。
「ひっさ~つ。えんどぶれいく☆ふれいむ!」
 ポーズと共にその手に持つ杖から放たれる勿忘草色の炎。明らかに攻撃用のユーベールコード【魔女の火葬】の炎なのだが強制されたポーズの副産物なのだから仕方がない。アングローラーには甘んじて受けてもらおう。
「なんとぉ!」
 撮影に全力を注ぐアングローラーがこんな素晴らしい演出を見逃すわけがない。自身の身体が燃えようと撮影は続ける。というか既に燃えてるしナイフがいっぱい刺さっている。
「もっとだ…もっと……!」
 燃える怪人はなおも撮影に全力を注ぐ。
 次に指定されたのはパフォーマンスでリミティアが踊ったEDのダンス。しかし今回のリミティアはひと味もふた味も違う。あざとさに降っていた分をダンスの正確さに注ぐ。封印を解かれたリミティアは完璧なダンスのステップでアングローラーを魅了し翻弄する。
「ノーあざとさのイエローもいい……」
 既に本来の目的を見失い撮影に全力を注ぐアングローラー。いや、こいつの目的からするとこれでいいのかもしれない。踊りながらリミティアにより練られていく魔法。それは今出せる全ての勿忘草色の炎を束ね放つ術式。それはダンスが終わりに近づくにつれて完成に近づいていく。残りのダンスもあとステップ数回とラストのターン。
 ステップ、ステップ、ターン。
 ラストのサビと共に終わるED。そしてリミティアの魔法により完成したのはまだ開かぬ蕾の勿忘草を模した炎。
「それじゃあばいばい。あなたに次はありません」
 その蕾の勿忘草の炎が花開いた時アングローラーの身体を勿忘草色の炎が包み込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エルス・クロウディス
「お客様、許可のない撮影は困ります」
聞き分けのないお客様には実力行使です。
疾封刃来でまずは<援護射撃>。
……既にやりたい放題してる人に近づきたくないわけではないです、はい。

射撃に紛れて、いくつかわざと外す……壊態を付けて。
疑似全段観測で全体を把握しつつ、曲射も混ぜて<2回攻撃>の要領で次々と。
頃合いを見計らって、
「退避よろしく!」
壊態を絞り、研渾一擲もかけて<時間稼ぎ>。

「有名なのを一つ、見せていなかったな」
更に聿氣統穿、膝をついて構え。
螺旋状の剣を作り、細長く矢に加工し、つがえて充填。

拘束解除直後に解放、空間を捩じ切るが如き風<属性攻撃>をくれてやる。

「ふう……満足っ!」

アドリブ・連携歓迎



●錬鉄のコスプレ

「お客様、許可のない撮影は困ります」
 エルス・クロウディス(昔日の残響・f11252)の構えた弓から【疾封刃来】により瞬きすら凌駕する速度で放たれる数多の矢。満身創痍のアングローラーにそれを避ける術はもはや存在せずアングローラーの肉体に突き刺さる矢。
「それでも…それでも……」
 もはやアングローラーに意識もなくあるのはただコスプレ姿を撮影したいという執念のみ。それはそれでどうなんだ。そんなやりたい放題しているアングローラーにエルスはもちろん近づきたくはない。
「このままの距離で仕留めさせてもらう」
 矢継ぎ早に放たれる数え切れぬほどの矢の雨。本来のエルスの技量であれば動かぬ相手にそれを全て命中させることなど造作もないはずだが数本に一本の割合で矢はアングローラーに突き刺さることはなく空へと吸い込まれていく。矢は直接アングローラーを狙うだけではなく時折天高く放たれ放物線を描きながらアングローラーの頭上からも降り注ぐ。
(さっきので7本目。そろそろ頃合いだな……)
 放たれた全ての矢を【疑似全段観測】で観測し続けていたエルス。外れた矢を数えているのにももちろん意味がある。そう、アングローラーへと突き刺さることのなかった矢にはエルス愛用の手袋から伸びる謎の糸『骸装:壊態』が矢筈につけられていた。
「誰もいないとは思うけど退避よろしく!」
 壊態を引き絞ることによってアングローラーへと矢たちは収束する。そこに間髪いれず放たれる【研渾一擲】。それにより収束する矢たちに運動エネルギーが付与されさらに速度を増してアングローラーの身体を拘束する。
「有名なのを一つ、見せていなかったな」
 その言葉と共にエルスは【聿氣統穿】、膝をついて螺旋状の剣を細長く矢に加工し弓に番える。狙い定めたその一射、は空間を空間を捩じ切るが如き風を伴いアングローラーの身体を貫いていく。

「ふう……満足っ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

短夜・いろは
はっ、残念だったなーオブリビオン共。
既に現場はコスプレ会場から短夜いろは個展会へ昇華しているんだよ!
美術館は撮影禁止だ! フラッシュの光で色合いが変色するだろうが!

つーか私の、コスプレじゃねーならこいつの能力半減してねーんじゃねーの。
知るか! 私は最初からポーズしか取ってねーんだよ!

美術展のマナーも守れん観客は御退場願わせてもらうぜ。

テメーらの写真は【セピア】に染めてやる。

セピアってイカスミって意味だからよォー。
墨でも食らってろや!
墨っつってもただの黒いカラーボールだけどよ~~。
色という色を黒白で浸食してやらー。

まー、モノクロもモノクロで意外と味はあっからそれはそれで私は嫌いじゃねーけど。



●IT'S ARTISTIC

「はっ、残念だったなーオブリビオン。既に現場はコスプレ会場から短夜いろは個展会へ昇華しているんだよ!美術館は撮影禁止だ!フラッシュの光で色合いが変色するだろうが!」
 もはやその命も風前の灯のアングローラーへと啖呵を切る短夜・いろは(やさぐれスプラトゥーン・f15837)。アングローラーがコスプレの撮影以外に何も気にしないようにいろはもまたアングローラーの現状など至極どうでもよかった。自分の今の格好がコスプレではないとしても知ったことではない。元よりポーズはとっているのだから問題はない。きっとない。
「美術展のマナーも守れん観客は御退場願わせてもらうぜ。テメーの写真はセピアに染めてやる」
「や、やめろ……それだけはやっちゃだめだろ!!!」
「うっせばーか」
 手の中で真っ黒いカラーボールを遊ばせながらいろははボロボロのアングローラーへと近づいていく。
「セピアってイカスミって意味だからよォー。墨でも食らってろや!」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
 投げつけられアングローラーの身体に当って弾けるカラーボール。中身は墨ではないが飛び散る黒色がアングローラーの身体を染め上げていく。もちろん頭部にあるカメラも例外ではなく黒はその内部をも浸食する。
「ああああああああああああああああああ」
 今日これまでに撮りためてきた数々の写真たちが消えていく。アングローラーの存在意義と共に黒く染め上げられて消えていく。
「オラオラァ!」
 黒と共に時織り交ぜられる真っ白なカラーボール。会場はいろはというアーティストの手によって黒と白に染め上げられていく。
「仕上げだァ!」
 最後にぶちまけられるのは缶に入った白と黒の絵の具。それをいろはが天高くぶちまけると会場はモノクロに染まる。既に限界を超えてコスプレを撮りたいという意思だけで存在していたアングローラーはいろはにより今日の戦果を全てモノクロに染められ生きる気力を失っていた。
「けっ、だらしねー奴だ」
 既にアングローラーの身体は塵となり消えていた。残ったのはモノクロに染め上げられた会場。恐らく後片付けには少々苦労するだろうがコスプレ光線で強制的にコスプレさせられることはなくなった。
「まー、モノクロもモノクロで意外と味はあっからそれはそれで私は嫌いじゃねーけど」
 会場をモノクロに染め上げたいろはは満足そうに立ち去っていく。


 これにて今回のコスプレ大会を発端とする事件は幕を閉じた。次からは健全な大会が開かれることだろう。機会があれば参加してみるのもいいかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月09日


挿絵イラスト