誘拐事件はヒュードロドロ!?
「皆さんこんにちは。暑い日が続くけれど、世界は猟兵の力添えを必要としているわ。頑張っていきましょう!」
グリモアベースへ集まった猟兵たちに玻瑠璃子・セーラはニッコリと微笑みを向ける。大きく手をうち、さっそく猟兵たちへ広げるのはバトルモンスターワールドで発生している事件の予知だ。
「今回、皆さんに向かって貰いたいのはバトルモンスターワールドの町よ。この町では、大量のバトモンさんが行方不明になっているの。
もちろん原因はひとつよね。これはオブリビオンさんによるバトモンさん誘拐事件よ!」
セーラは腰に手を当て指を突き出しビシリと断言すると、すぐさま困ったような笑顔を見せる。
「誘拐されたバトモンさんたちは、町全体のメンテナンス作業のお仕事を手伝ってくださっていたオバケさんみたいなの。そういう方はほら、壁をすり抜けたりもできるでしょう?
町のことは知り尽くしているし、たとえ知らない町だってすぐに調べてしまえるし、奇襲だってお手の物よね。
特定のバトモンさんを狙っている事や、オバケさんなバトモンさんは気まぐれでイタズラ好きな方が多いこともあって、町ではまだ噂程度にしか広まっていないわ」
オブリビオン側もまだ準備段階。明確な征服作戦といえる大きな動きがあるわけではないが、それでも誘拐されている数を見れば、その町の危機と呼べるものである。
「いつまでも平和ではないでしょうし、誘拐されたバトモンさんが征服作戦に利用されたら大変よ。早く助け出してあげなくっちゃ!
町には秘密のアジトがあるようだけれど…その入口はわかっていないの。オブリビオンさんの目を欺きながら、入り口を探して助け出す必要があるわ」
オバケといえば実体がないもの。誘拐されたオバケなバトモンたちと同じように、今回のオブリビオンの実体は予知でもまだ掴めてはいなかった。オブリビオンは町の日常に潜み、アジトは隠されている。それらを捜索するのも猟兵たちの役目となる。
だが、まるで手掛かりがないわけではない。意気込むセーラが猟兵たちへ伝えるのは、誘拐されたバトモンの『オバケ以外』の共通点だ。
「もちろん手がかりまで無いわけじゃないわ。誘拐されたバトモンさんたちはその殆どが、町のコンテスト会場やその付近で姿を消していたり、コンテストに参加していたことがあったり…何かしらの形でコンテストに関連した上で行方不明になっているのですって。
コンテスト会場に何かが、それこそきっと、バトモンさんたちを捕らえているアジトの入り口がある筈よ!
というわけで、会場を調べる為にも、まずは皆さんもバトモンさんと一緒にコンテストへ出場しなくっちゃね!」
セーラは再びビシリと断言すると、今度はにっこりと笑顔を浮かべる。
「今回開催されるのは『たくましさ・かっこよさ・かしこさ』がテーマのコンテストよ。
バトモンさんとお友達になっていない方も心配いらないわ。レンタルバトモンでお試しにコンテストに参加できるそうなの」
猟兵の目的はアジトおよび誘拐されたバトモンの捜索、オブリビオンの討伐ではあるが、コンテスト自体も相棒のバトモンと共に楽しむと良いだろう。
レンタルバトモンでのコンテスト参加であれば、以下の三体から一体を選んで参加となる。
一体目はキノコ+親分バトモンの『ドンキノコ』だ。気は優しくて力持ちで面倒見がいい、良いキノコの匂いがするバトモンで、特技は『キノコタックル』だ。
二体目はひのりゅうバトモンの『ヒノドラゴ』だ。ピンチの仲間には勇ましく助太刀する勇敢な性格のバトモンで、特技は『火炎噛みつき』だ。
三体目はうさぎバトモンの『ヴォーバニ』だ。ずる賢く臆病で、正面切って戦うよりも闇討ちを好むバトモンで、特技は『にんじん殴り』だ。
僅かな種類のバトモンから選ぶレクリエーションだが、その分気軽に参加できるだろう。
ちなみに、どんなバトモンとも参加できる上に、『知名度や認知度が低いバトモンの紹介』も兼ねているという。つまり『これはバトモンだ』と言い張れば実はバトモンでなくても参加は可能ではある。
誘拐されたバトモンたちと類似する『オバケ』な種類でコンテストに参加すれば、オブリビオンの目を強く惹くこともできるだろう。
或いは逆に、オブリビオンの『興味をそそらない』バトモンであれば、密かに行動しやすい事もあるかもしれない。
どんな形で、どんなバトモンと共にコンテストへ参加するのかは、猟兵たちの自由だ。
「コンテストを終えて会場を調べて…アジトへ辿り着いたら、きっとどこかに誘拐されたバトモンさんたちが囚われているわ。探して助け出してね。
ただのアジトとは言えないでしょうし、罠や仕掛けもあるでしょう。最後にはオブリビオンさんと戦う事にもなるでしょうから、どうか気をつけてね」
セーラは最後に猟兵たちへ笑顔を向けると、指先から溢れ出る水の泡で円を描いてグリモアを輝かせる。
「いってらっしゃい!頑張ってね!」
水泡のグリモアの輝きを抜けた猟兵たちの目の前に広がるのはバトルモンスターワールドの町のひとつ、ハナシバタウンだ。
誘拐事件が潜む傍らで、この町の日常はまだ壊されてはいない。それでいて町の姿が少しくたびれて見えるのは、町全体のメンテナンスを担っていたバトモンたちの数多くが、その姿を消していることに由来するのだろう。
それでも人通りや活気までもを失っていないのは、謎多き誘拐事件がまだ大きく取り上げられていないことと、何よりバトモンコンテストの賑わいの影響だった。
町へ一歩踏み入れただけの猟兵たちですら、壁のあちこちに貼られているバトモンコンテストのポスターが目に入る。
そして鼻をくすぐるほんのり甘い香りに視線を動かせば、この町の名物であるカラフルなポップケーキが目に入るだろう。コンテストがひとつの大きな娯楽であるこの町では、バトモンの魅力を高める事もできる美味しいおやつも名物なのだ。
ポスターの地図に従って、猟兵たちが辿り着くのは華やかな色に飾られるコンテスト会場。この何処かにオブリビオンのアジトの入り口があるだろう。
後ノ塵
後ノ塵です。はじめまして、あるいはこんにちは。
バトルモンスターワールドでの三章構成のシナリオとなります。
一章はオープニング公開後からプレイングを受け付けております。二章以降は断章公開後からプレイングを受付させていただく予定です。
一章は日常です。バトモンコンテストに参加しつつ、隠されたアジトを探してください。
アイテムとして登録しておられるバトモンと共に、或いはレンタルバトモンと共にご参加ください。レンタルバトモンは一章の最後にお返しする形となります。
二章は冒険です。
オブリビオンのアジトへ忍び込むことができるようになります。罠や仕掛けを避けつつ、どこかにまとめて閉じ込められている筈の攫われたバトモン達を見つけて助け出てください。気を付けて進みましょう。
三章はボス戦です。『英雄霊能者「オカルトR」』との対決となります。
前章で助けたバトモン達も自主的に得意技を使い、戦いを援護してくれます。
皆様のプレイングお待ちしております。奮ってご参加のほど、どうぞよろしくお願いします。
第1章 日常
『バトモンコンテスト!』
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POW : たくましさや身体能力をアピール!
SPD : かっこよさや器用さをアピール!
WIZ : かしこさや神秘性をアピール!
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
神臣・薙人
町の人達と共に生きているバトモンさんを誘拐とは
嫌な予感しかしませんね
早く救出しなければ
会場に着いた段階で白燐追駆咬傷使用
視覚と聴覚を共有し情報収集します
白燐蟲にはひとけの少ない場所や
何かが隠せそうな物の陰等を中心に
手掛かりを探すよう指示します
コンテストにはレンタルバトモンさんと一緒に
ヒノドラゴさんをお借りします
よろしくお願いしますね
勇ましくたくましい様子をアピールして貰います
ちょっと周囲を羽ばたいて頂いて胸を張る感じで
噛み付いても大丈夫なものがあれば火炎噛みつきも
私は貧相ですけど
ヒノドラゴさんは凄いのですよ
意識の一部は常に
白燐蟲と共有している部分に向けます
それらしいものが見付かれば良いのですが
バトモン誘拐事件が密かに広がるハナシバタウン。少しくたびれた様子を感じさせる景観に、バトモンと共に生きる町の心中を想い神臣・薙人は僅かに目を伏せた。
オバケのように得体の知れないオブリビオンはまだ息を潜めているとはいえ、胸には嫌な予感しか浮かばないし、その予感も的外れではないだろう──いち早くバトモンたちを救出しなければ。
会場に着いた薙人は、さっそく周囲を見渡し賑わいの隙間へサッと身を滑らせる。コンテスト参加の前に、まずは情報収集の下準備だ。
ふっと息を吐くようにして密やかに呼び寄せ忍ばせるのは白燐蟲の残花。
「人にはぶつからないよう気を付けてくださいね。行って下さい、残花」
ひと気の少ない場所や、何かが隠せそうな物の陰。そういった『怪しい場所』の手掛かりを探すように指示をすると、会場内へ密やかに散開する残花の姿を見送る。丸くてころころな残花の飛翔速度は常人の歩行よりも遥かに早い。ぶつかる事さえなければ目に留まることもないだろう。
残花の五感が注意深く周囲を伺う様子を確認し、薙人はいよいよ受け付けへ。
「すみません。レンタルバトモンさんでコンテストに参加してみたいのですが…」
「ようこそバトモンコンテストへ!初めての方ですか?」
受付嬢の笑顔に誘われ、ササッと簡単に説明を受けてエントリー。レンタルバトモンの中から選んだのは、ひのりゅうドラゴン『ヒノドラゴ』だ。カウンターの裏からバサバサッと真っ赤な小型ドラゴンが降り立って、つぶらな吊り目が薙人を見上げる。
「よろしくお願いしますね」
「ドラッ!」
薙人が手を差し出せば、ヒノドラゴは力強く飛び上がってから大きな口を開けて牙をアピール。それから、呆気に取られる薙人の手にタッチ。『こんな事が出来るんだぞ』とでも言いたげなヒノドラゴの姿に、目を丸くしていた薙人は遅れて笑顔を浮かべた。
アピールに使っても良いという小道具や説明を受け取ってステージへ。程なくすればいよいよ薙人とヒノドラゴの出番だ。
ちらりとこちらを伺うヒノドラゴに、薙人は穏やかな笑顔で頷いた。何も気負うことはない、ただヒノドラゴ自身の魅力を引き出すお手伝いをするだけだ。
「一緒に頑張りましょう」
「ドララッ!」
薙人の掛け声でヒノドラゴはステージの上を羽ばき飛びゆき、審査員席へクルンと旋回。パッと胸を張る姿は、まだ小さくとも勇ましくてたくましい姿のアピールだ。
「ヒノドラゴさん、いきますよ」
えいっと放り投げるのは片手ほどの木片。ヒノドラゴが炎を纏う牙でガブッとすればボワッと燃え上がり、一瞬にして炭へと変わる。今度は続けていくつかを違う方向にポポイッ。ヒノドラゴはあちこち飛んでガブッボワッ!即興ながら息のあったコンビネーションにワッと歓声が湧き上がる。
最後にスタッフたちが運んできてくれた小道具は、ひと抱えもある丸太。華奢な薙人ひとりでは重くて運べないほどの密度と大きさにも、ヒノドラゴは臆することなくかっこよく特技の火炎噛み付きおみまいすれば、ステージへ響く拍手と口笛にヒノドラゴはフフンと自慢げに胸を張った。
「凄いですヒノドラゴさん」
「ドラァッ♪」
薙人の心からの賞賛に、ヒノドラゴは楽しげに目を細めて跳ねるように翼を揺らした。
「お疲れさまでした!参加賞のカッラポップケーキです」
「ふふ…とても楽しかったです。ありがとうございました」
「ド〜ラッ!」
小さな手を差し伸べるヒノドラゴと握手を交わし別れを告げると、薙人はカウンターを後にする。笑顔を崩した薙人の瞳が見つめるのは、コンテスト中にも意識の一部だけを向けていた残花の視界だ。
ステージや観客席には何もなかった。スタッフルームや搬入口にも、人の出入りのある場所には何もない。しかしだからこそ、わざとらしい程に人の足が途切れる場所がひとつあった。
残花の視界で人目をすり抜け、薙人の足は塞がれた階段の踊り場へと向かう。スタッフしか出入りを許されない、コンテスト会場の地下一階。ロープで仕切りが作られ荷物が山積みになったそこは長く放置されているのか、不自然にひと気がなく、冷たい空気が満ちていた。──だというのに。
「…埃」
それは大体一人分だろうか。積もった埃が途切れている箇所があった。残花に隙間をすり抜けてもらえば、荷物の奥にはすっかり錆びた鉄の扉が存在するようだ。薙人は積みあがった荷物を見上げ、袖をまくる。華奢な体には厳しい障害物だが──先に進むしかないだろう。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
コンテストに参加しつつ、会場のどこかにあるアジトを見つけないとね♪
オンゾウ!キミに決めた!
コンテストに参加して、【怪力】による【運搬】や【突撃】でオンゾウのたくましさをアピールするよ★
それと並行して、【嗅覚】や【気配感知】、【聞き耳】でアジトの入口を探すね♪
UCは『キミに決めた!』
これでオンゾウの技能を2倍にするよ♪
「クローネちゃんに任せて♪」
グリモアの輝きに飛び込むのはクローネ・マックローネ。元気よくコンテスト会場へ向かいながら、しかしポニーテールを揺らして思考を巡らせる。コンテストは勿論参加するものの、問題はバトモンたちが囚われているというアジトの探し方だ。調べる事はクローネ自身の身体能力をフルに使いながらになろうが、手掛かりは少ない。
「うーんそれじゃあ…オンゾウ!キミに決めた★」
「オーン…」
ならば、とクローネが選んだ今回の相棒はうらみゾウバトモンのオンゾウだ。ムムッと拗ねたようにも見える顔は不機嫌ではなく元からこういう顔なのだ。
「はーい♪たくましさコンテストに参加しまーす★」
「ようこそバトモンコンテストへ!オンゾウとのエントリーでよろしいでしょうか」
「もっちろん♪」
出場バトモンが決まればクローネは受け付けカウンターへひとっ飛び。コンテストの諸々はあれよこれよと聞き流して、必要な小道具をお願いしたら、いよいよオンゾウとステージに突入だ!
「まずは怪力★」
ステージに設置されているのは『たくましさ』のアピールにまつわる小道具ならぬ大道具の大岩や運搬用のコンテナだ。さっそくオンゾウの体よりもドドンと大きな岩を怪力で押して動かせば、その身に秘めたる力に観客席から歓声が沸き上がる。
「運搬もお手の物だよ♪」
ネクロオーブからちょっぴり恨みや憎しみを分けてあげれば、一段重く大きく育ったオンゾウは大岩もコンテナも軽々と持ち上げる。もちろん長い鼻で器用に中身の仕分けも自由自在。たくましくも細やかな動きに今度は審査員席からの大きな拍手。
「最後はやっぱり突撃ー★」
大岩へドドンと勢いよく突撃すれば、ステージ全体が揺らいだなんて勘違いしそうなほどのたくましさ。あっという間に高成績を叩き出したクローネとオンゾウにステージは拍手喝采。たっぷり湧いたステージを後にして、スッパポップケーキの詰め合わせ等の報酬を受け取ったクローネに、ひとつの人影が近付く。
「と、とっても素敵なオンゾウ…ステージ、たくましくて素敵でした…」
「見てくれたんだね♪ありがとー♪」
「あの…オンゾウ撫でても、いいですか…?」
「…いいよー♪」
「オン…?」
長い髪を前に垂らした黒いケープの女性は顔を俯けたまま、細い指先をオンゾウへ伸ばす。その時オンゾウはびくりと体を揺らしたが、クローネが瞬きをした時には違和感は掻き消える。
「ありがとう…|またね《・・・》、オンゾウ…」
走り去っていく背中にクローネは瞳を鋭く細め、彼女を追いかける。スタッフには見えない風体だが、彼女は躊躇いもなくスタッフしか足を踏み入れない領域へと去っていく。ひと目を憚りクローネが遅れて追いかける頃には、その姿は消えていた。
「下だね♪」
──だがあの時感じた不審な気配までは消せるようなものではない。床を見つめたクローネは笑顔を浮かべ、地下へと向かっていった。
大成功
🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふええ!?アヒルさん、コンテストに出るんですか?
なんとなく、そんな気はしていたのですが『たくましさ・かっこよさ・かしこさ』の全てを兼ね備えた伝説のバトモン『アヒルさん』なんて絶対バレちゃいますよ。
そこはアヒルさんの実力でごまかすって、私が言ってるのは見た目の事ですよ。
さすがに伝説のバトモンはやめて普通のアヒルバトモンにしませんか?
コンテスト会場前はちょっぴりザワザワ。何故なら見慣れぬアヒルなバトモン…否、アヒルさんと帽子の女の子がちょっぴり騒いでいるからだった。
「ふええ!?アヒルさん、コンテストに出るんですか?」
フリル・インレアンは大きな声で驚いて、すぐ声を落としてヒソヒソ。ここに来る前からフリルにはなんとなく、そんな予感はあったのだけれど、やっぱりどうしてアヒルさんは『バトモンとして参加する』とゴネていた。
アヒルさんは正真正銘ガジェットだが、これは『知名度や認知度が低いバトモンの紹介』も兼ねているコンテスト。新種のバトモンであると主張するなら通るだろう──しかし。
「たくましさ・かっこよさ・かしこさの全てを兼ね備えた伝説のバトモン『アヒルさん』なんて絶対バレちゃいますよ」
ふんぞり返ったアヒルさんの主張は、いくらなんでも流石に無茶すぎる!
アヒルさんなら実力で誤魔化せるとアヒルさんは自慢げだが、フリルの心配は見た目の話。バトモンはこの世界に様々存在しているがしかし──フリルはアヒルさんをチラリ。やっぱりどうしたってアヒルさんである。
「さすがに伝説のバトモンはやめて普通のアヒルバトモンにしませんか?」
なんてフリルの主張は一蹴されて虚しく過ぎ去り、カウンターにタッタカ。困り顔の受付嬢に迎えられ、フリルは申し訳無さに身を縮ませるもアヒルさんはVIPとでも言わんばかりのドヤ顔。
「ええと、同じバトモンでコンテストに参加できるのは一日一回だけなんです」
「ふえ、そうなんですね。えっと、じゃあ…たくましさコンテストに参加します」
そして何家にコンテスト側の都合によりアヒルさんの要求全ては通らないため、とりあえず妥協の参加申し込みを済ませ、フリルとアヒルさんはあれよあれよとステージへ。
伝説?アヒルさん?なんてざわめく観客席に、腕を組み厳しい眼の審査員。ステージに並ぶ小道具ならぬ大道具な大岩などなどを見つめてフリルはハラハラ。
しかしノンノン。アヒルさんのたくましさにはそんなの木っ端。
実は堅い嘴でガガッと穿ち頑丈な翼で岩をバシッと薙ぎ倒し、たくましさをアピールすると、困惑の観客席もオオッと拍手。そしてさらに、アヒルさんは鼻息フンッと気合を入れてクラウチングスタート。
「ふえええっ!?どうしてこっちに来るんですかアヒルさん!」
やっぱりアヒルさんにはフリルがいなきゃね!なんてフリルを使ってたくましさをアピールしようとするアヒルさんと、悲鳴をあげて逃げ回るフリルのステージは観客席を楽しませ、それはそうと審査員からは参加賞を進呈されるのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 冒険
『旧軍事施設探索』
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POW : 危険な設備を破壊する
SPD : まだ動いている設備を探知し、避ける
WIZ : 施設に残された資料や事件の証拠品を探す
イラスト:del
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
階下へ繋がる扉を抜けて、コンテスト会場から更に地下へと降ってゆく。一歩一歩と足を進めれば踵の音は反響し、どこかから換気口の音が聞こえてくる。ほのかに鼻孔を刺激するのは、すえた水や錆びた鉄の臭い。階段はどこまで続くのだろうか──暗がりに落ちた階下を訝しむ頃に、前触れもなく人感センサーの灯火がポツポツと足元を照らし、冷たい階段の先へ重厚な扉を浮かびあげた。
不鮮明な扉の錠は何故か既に開いていた。用心深く扉を開けば金属の擦れる嫌な音が微かに響き、ひとりでに灯るまばらな明かりが内部を描き出す。
嫌に汚れた白い壁の通路に、割れたガラス窓がはめ込まれたいくつもの小部屋が続いている。弱々しい明かりに浮かびあげられた室内に、連想するのは研究、或いは実験施設のような冷たさだろうか──見るからに怪しいこの施設が、オブリビオンの秘密のアジトだ。
このアジトのどこかに、攫われたバトモン達が囚われ閉じ込められている筈だが、室内は明かりもまばらで全容は不鮮明。そしてどこからともなく冷たい──怖ろしげな空気が漂っているようにも思える。
ここが『最終戦争』の頃の軍事施設を利用したアジトであるならば、危険な設備や罠の類も潜んでいるに違いない。だが耳をすまして注意深く慎重に進んでゆけば、罠を避ける事は難しくないだろう。
そしてオブリビオンの目を盗み、どこかに囚われているお化けなバトモン達を助ける事ができれば──この先に待ち受けるオブリビオンとの戦いに協力してくれるはずだ。
不規則な点滅を繰り返すまばらな明かりの中で、猟兵たちは慎重に周囲を捜索してゆく。
神臣・薙人
見るからに危険そうな場所ですね
バトモンさんが捕われているなら
なるべく早く救出しなくては
下手に明るくするとオブリビオンの注意を引きそうです
しっかり目を凝らして
足音を殺しつつ一歩一歩進んで行きます
危険な設備や罠があるのなら
発動時には何らかの物音がするかもしれません
耳に意識を集中させ
機械音や何かが動く音がしたら
すぐに場所を移動し回避を試みます
正面から襲撃があれば
茨姫の抱擁で動きを制止
罠等に注意しつつ
バトモンさんの声や物音が聞こえる部屋が無いか探します
見付かればその部屋へ
扉が施錠されていれば宝剣で鍵を壊して室内を確認
バトモンさんを確認次第
助けに来ましたとお話しします
少しでも安心して下さると良いのですが
疎らな明かりが作る薄暗さを見渡して、神臣・薙人は息を潜める。アジトの内部は入り口から見るだけでも、暗闇に潜む危険を予期させる佇まい。ここに囚われているというバトモンたちを思えば、薙人の気持ちは逸るもの。
「なるべく早く救出しなくては…」
けれど呟いた薙人は、胸元を押さえてゆっくりと深呼吸をする。急ぐあまり焦ってはいけない──オブリビオンも、この場所のどこかに潜んでいるのだから。
薙人は電灯を持たぬまま、しっかりと薄暗い室内に目を凝らし、足音を殺しながら一歩一歩と慎重に足を進めてゆく。
薙人は耳をそばだて、割れたガラスを踏まぬよう小部屋を巡り進む。
電気が通っていようとも、ほとんど廃墟のようになっている施設は、それでいて様々な音が微かに聞こえてくる。換気口から風が抜ける音、蛍光灯の劣化音──注意するのは、それらとは異なる明らかな異音だ。
微かに火花を散らす機器の脇をすり抜け、圧縮したガスを漏れ出すパイプを避けて、薙人はいくつかの危険を事前に回避してゆく。
そうしてここの環境音に耳が慣れた頃合いに、扉のひとつへ手を伸ばした薙人はこれまでとは違う音に動きを止めた。
他と代わり映えのない景色が続く中に微かに響いたのは、喉を引き攣らせて笑うような、啜り泣くような声。次いで通路の奥で疎らな電灯が激しく点滅した。
薙人は緊張を飲み込み、息を潜めたまま慎重に近付く。通路の奥から聞こえてくるのは、啜り泣きと──人の足音。
すぐさま曲がり角へ引き返した薙人が暗闇で息を潜めれば、人相を隠した人影が暗がりから現れる。隠れ潜む薙人の元へ足音が近付いたが、周囲を見渡すとそのまま暗闇の奥へ消えて行った。
不審な人影…紛れもなくオブリビオンだ。だが、なんとかやり過ごせただろうか──。
「──…みぃつけた」
「…っ!!」
薙人が静かに息を吐いて立ち上がったその時、女の声が背後から響いた。薙人の振り向いた先には何もない。だが、人影の消えた暗闇の先から迫ってくる足音が響いていた。
「今お相手している暇はありません!」
薙人は急いで通路の奥へ駆け出しながら、迫る足音に向かって茨を放つ。通路を這って進む茨が暗闇の先でオブリビオンを捉えれば、追いかけてくる足音も途切れた。充分に離れてから薙人は再び息を潜め、足を忍ばせる。茨の拘束はオブリビオンとてすぐに抜け出せるものではない。だが可能な限り救出を急がなければ。
変わらず聞こえる啜り泣きは、もう近い。耳をそばだて先へ進めば、ガラス窓もない小部屋の棟に錠がかかった扉の前へと辿り着いた。
薙人は宝剣の鋭い刃で手早く錠前を破壊すると、体を滑り込ませ室内を見渡す。…いつの間にか、電灯の点滅も啜り泣きも止んでいた。その代わりに、輪郭もハッキリしない四隅の暗闇で溶けるように、いくつもの生き物の気配があった。
「助けに来ました。もう大丈夫ですよ」
その気配たち──バトモンたちへ、薙人は笑顔でゆっくりと近付く。だがバトモンたちは怯えているのか警戒からか、暗闇から現れる気配はない。それでも薙人は笑顔を崩さぬままに、少しでも安心できるよう優しい声音で語りかける。
「皆さんが消えてしまって、町の人達も心配しています。…一緒に帰りましょう」
そっと手を差し伸べれば暗闇の中から零れ落ちるように、バトモンたちは薙人へ手を伸ばした。
バトモンたちの手を取り連れ立って部屋を出た薙人は、鋭い眼差しで通路を見つめると足を進める。助けたバトモンたちも力を貸してくれるだろう──この先で、オブリビオンとの対決が待っている。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
この施設のどこかに囚われたバトモンがいるはず…
罠に注意しながら進まないとね♪
オンゾウ!シャッコイ!キミ達に決めた!
【忍び足】でなるべく音を立てず慎重に移動するよ♪
オンゾウは【嗅覚】や【気配感知】、【聞き耳】で、シャッコイは【視力】や【暗視】で、周囲に危険な設備や罠の類が無いかを調べてもらうね★
UCは『クローネちゃんの機械操作術★』
これで【電気】が動力の物品や設備を動かすよ♪
まばらな明かりが灯るだけでそこかしこに薄闇の広がる施設は、まさに敵のアジトらしい雰囲気だろうか。
危険な設備や罠を予感させる施設内に、クローネ・マックローネは余裕の笑顔を崩さぬまま頷きながら周囲を見渡す。
「罠に注意しながら進まないとね♪」
けれど何が待ち受けていようとも、この施設のどこかに囚われたバトモンがいるはずならば、猟兵は立ち止まってはいられない。そしてこの世界で、頼りになるのはやっぱりバトモンだ!
「オンゾウ!シャッコイ!キミ達に決めた!」
クローネがこの場に選んだのは二体のバトモン。オンゾウの鼻と耳、そしてシャッコイの目。バトモンたちがいれば、この先に待ち受けるものへの事前察知はバッチリだ。
「まずはバトモンちゃんを見つけるよ♪それじゃあ一緒に、抜き足、さし足…忍び足〜…♪」
オンゾウの背に乗ったシャッコイのバトモンコンビを先頭に、クローネたちは慎重に、それでいて大胆に施設の奥へと足を進める。
オンゾウは大きな耳を広げ長い鼻を伸ばして、暗闇の中であってもその嗅覚と聴覚で周囲の様々な気配を感知する。そしてシャッコイのその大きな眼は全方位を見渡し、人の目では見通せないものを看破する。シャッコイが周囲をくまなく見渡し、程なくオンゾウの鼻が示すのは暗闇の奥だ。そこに囚われのバトモンの気配があるのだろう。
危険な設備も罠にも一切惑う事無く、シャッコイの誘導の中でクローネたちは迷いのない足取りで軽快に進んでゆく。
そうして、まばらな明かりから遠ざかるように暗闇へ足を踏み入り、辿り着いたのはポツンと真っ赤なランプが灯る、シャッターに閉ざされた行き止まりだ。
「この先に行くんだね♪」
安全を確認してから、クローネはシャッターに触れる。敵の気配はないが、下手に音をたてれば引きつける事になる。ならばと、クローネはネクロオーブを揺らし黒いダモクレスを召喚する。
「電気設備なら、ダモクレスちゃんにお任せ〜★」
黒いダモクレスが電波を放ち操作すれば静かにシャッターが持ち上がり、クローネたちはさらに奥へと足を進める。
変わらぬ薄闇の中でも、ここは入り口から見た景色とは違っていた。ヒビ割れた窓一つもなく驚くほどに朽ちておらず、アナログな錠のない扉の数々から重要度が伺える──それでいて、殆どが空っぽになっている事がよくわかる。
無造作に残された取るに足らない資料を見れば、ここが旧軍事施設であった事や、シャッターから向こうでは非人道的な実験が日常的に行われていた事も伺えた。
そうしていくつの小部屋を通り過ぎただろうか。ふいにシャッコイが触角を揺らしオンゾウの足を止めた。閉ざされた扉へ電気を通し開けば、室内は驚くほどに濃い暗闇が満ちていた。
暗闇の塊が、ずるりと蠢く。たちまち見上げるほどに大きく膨らみ、クローネたちを見下ろした。…けれど、クローネは両手を広げ笑顔を浮かべた。
「助けに来たよ♪」
オンゾウが鼻を鳴らし、シャッコイが触角を持ち上げる。視界を埋める暗闇が傾き崩れ──オバケのバトモンたちが泣きつく様にわらわらとクローネの足元に集まった。
助けたバトモンたちをすっかり宥めたクローネは、再びオンゾウとシャッコイを先頭に辿った道を振り返る。その隣には勿論、助け出されたばかりのバトモンたち。勇ましく士気を高めるバトモンたちにクローネは大きく頷く。
「よーしっ♪皆でオブリビオンをやっつけに行こうか★」
オンゾウの鼻とシャッコイの触角、そしてクローネの指がその先に指し示すのは、オブリビオンとの決戦。おどろおどろしい、それでいて頼もしい声をあげるバトモンたちは、力強い助けとなってくれるだろう。
大成功
🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふええ、ここがオブリビオンさんのアジトですか。
雰囲気があります。
ふえ?アヒルさん、どうしたんですか?
さっきから考え事をして?
ふえ?あんなに大活躍したアヒルさんが狙われないのはおかしいって、アヒルさんは参加賞じゃないですか。
ふええ、突かないでください。
それに狙われていたのはおばけのバトモンさんじゃないですか。
アヒルさんとタイプが違いますよ。
それにしても、ここは危ない罠がいっぱいありそうですね。
どこに罠があるか、アヒルさん分かりませんか?
ふえ?こういう時は捕らえられている人質がヒントをくれると相場が決まっているからお電話の魔法で聞いてみろって、そういうものなんですか?
いかにもな、恐ろしげな、そこかしこに危険が隠れていそうな、そんな雰囲気にフリル・インレアンはおっかなびっくり。
「ふええ、ここがオブリビオンさんのアジトですか…」
恐る恐る進みながらいつもよりも気弱な声を溜息に吐き出して、それでも勇気を振り絞り、やっぱりそろっと足を進める。だって立ち止まるわけには行かない、猟兵なんですから。
そんなフリルの後ろをアヒルさんは珍しく大人しーくついてゆく。嘴も飛んでこない静かな背中に、フリルが違和感を感じない筈もなく。
「ふえ?アヒルさん、どうしたんですか?さっきから考え事をして?」
いやいやだって…あんなにコンテストで大活躍したアヒルさんが狙われないのはおかしいでしょう。呆れや不服を滲ませて、静かに声を荒げるアヒルさんに、フリルは溜息。
「アヒルさんは参加賞じゃないですか。…ふええ、突かないでください!」
ビシビシビシッ!すかさず飛んできた嘴にフリルは帽子のつばを掴んでしゃがみ込む。
「だ、だって…狙われていたのはおばけのバトモンさんじゃないですか。アヒルさんとタイプが違いますよ」
まあね、オバケと比べたらアヒルさんはちょっとキューティーすぎるもんね。アヒルさんは鼻を鳴らして、もうすっかりいつも通り。フリルはまた溜息を吐いて立ち上がると、薄暗いアジト内を見渡す。
「それにしても、ここは危ない罠がいっぱいありそうですね…。どこに罠があるか、アヒルさん分かりませんか?」
アヒルさんはウーンと頭をひねってから翼を打ってピコン。こういう時は捕らえられている人質がヒントをくれると相場が決まっている。だから今回はお電話の魔法の出番。
「そ…そうなんですか…?じゃあ、やってみますけど…」
フリルは首を傾けるが、レッツテレフォン。トゥルルッと、あてもなく発信するのはサイキックエナジーの電波。ちなみに、命中した対象と通話状態にはなれどその前に一回爆破する魔法でもある。
勿論、次に聞こえるのは爆発音だ。
「ふえ!?」
ボン!ボン!と周囲に響いた小さめの爆発音にフリルは肩を跳ねる。爆発音の方向のひとつへよーく目を凝らして見ると、なんだか白い煙が上がっているような気もする。
「も…もしもし?」
おっかなびっくりのフリルに届くのはツーッという無機質な不在着信。どうしましょうなんて振り返ってもアヒルさんは肩をすくめるだけだし、思い出したように今更な忠告をする。…爆破したらオブリビオンが来ちゃうんじゃない?
「ふえ!?駄目じゃないですか!」
悲鳴をあげたフリルは慌てて口を抑えて、アヒルさんの背中を押して、とにかく先へと進んでゆく。危険な罠でもアヒルさんが先頭に居たらなんとかなるだろう。勿論、アヒルさんはすぐにフリルの後ろへ回り込んじゃうけれど。
そうして、フリルとアヒルさんは薄闇の先へ姿を消してゆく。
誰とでもお話しできるお電話の魔法は、バトモンたちには届かなかったものの──そこかしこにあった危険な設備に繋がって、爆発して、ついでにオブリビオンの気を引く誘導にもなって、結果的には安全に先へと進めるようになっていた──なんて事には気付かないまま。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『英雄霊能者「オカルトR」』
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POW : 驚かせてあげます
【自身のバトモン】から、戦場全体に「敵味方を識別する【心霊現象や超常現象】」を放ち、ダメージと【発生させた現象によって異なる種類】の状態異常を与える。
SPD : あれにとり憑きなさい
無機物に【自身のバトモン】を憑依させて【そのバトモンの体の部位】を生やし、生物の様に使役する。大きい無機物ほど使役難易度は上昇する。
WIZ : 痛みはありません、ただ恐怖があるだけです
【一時的に自身のバトモン】を非物質化させ、肉体を傷つけずに対象の【精神】のみを攻撃する。
イラスト:シャルフィー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ブルーノ・ビアンペサント」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
──薄暗く、冷たい気配が漂ってくる。
決戦に急ぐ猟兵たちの視線の先で、電灯が瞬くように点滅し続けていた。ガタガタと揺れ動く気配に、猟兵たちが音の在り処へ視線を向ければ、そこには何も見つからない。ただ、換気口の音や蛍光灯の劣化音が嫌に低く響いていた。
猟兵たちが警戒に身構えた次の瞬間──施設の全てが哄笑するように激しく震え出した。
家具や小物が跳ねるように揺れ動いて割れたガラスが砕け散り、更には壁や扉を叩き付ける音があらゆる場所から響き渡った。ポルターガイストにラップ音、押し寄せる心霊現象の濁流の中で、唐突にそれらの全てが掻き消えると、電灯が暗闇を作った。
静寂の暗闇で、ポツリと不気味な紫色の火が灯る。踵を鳴らす足音と共に、どこからともなく聞こえてきたのは女の声だ。
「フフ。私のバトモンたちを奪うつもりなんて…いい度胸です」
楽しげに笑う声は暗闇に反響して所在がしれない。だがこの声の主こそ、この誘拐事件の張本人であり、多彩な霊能力を携えた英雄能力者『オカルトR』だ。
怪しい水晶玉の輝きが浮かび上がり、紫色の炎が揺らめく。炎に照らされるようにオカルトRの姿が浮かび上がるも、広がる暗闇の中で揺れ動く三体の気配がある──それは未だオカルトRに支配され、正気を失ったバトモンたちだ。
シェイドールの影攻撃、ゴスゴートの金縛り、アクジキホムラの怨みの炎。
三体のバトモンたちの攻撃が一斉に猟兵たちへと襲い掛かるその瞬間──間に割り込んだのは、猟兵たちによって救出されたバトモンたちだ!
ウシミツ、シャレコーベン、プラズメイト、メイリッジ、メカモン、ジャクオー、コンルード、リフリッジ、バケラー、ジェイビー、メリートフォン、デュラオン、カースカルド、レクアドラ…猟兵たちの手で救出されたバトモンの数は、オカルトRの支配下にあるバトモンを大きく上回る。お化けのバトモンたちは不意打ちを容易く凌ぎ切ると、奮い立たせるように勇ましくもおどろおどろしい声をあげ、猟兵たちの隣へ並び立った。
お化けのバトモンたちならば、この暗闇の中でも敵対するバトモンたちの動きをいち早く察知できるだろう。そしてもちろん、己の技を駆使して自主的に助力してくれる上に、恩義ある猟兵の指示にも従って動いてくれるだろう。
オカルトRの苦々しい舌打ちが暗闇から響き、紫色の炎が惑わすように揺らめく。
「そう簡単に逃げられると思わないでくださいね…」
オカルトRとバトモンたちが暗闇に紛れ、猟兵たちへと襲いかかる!
神臣・薙人
誘拐して支配したバトモンさんは
決して貴方のものではありません
全員救出させて頂きます
おばけのバトモンさんが協力して下さるのは
頼もしいですね
あまり前へ出過ぎず
極力オカルトRだけを攻撃して下さるようお願いします
初手は白燐蟲を呼び出し
バトモンさんを避けてオカルトRのみを攻撃
おばけバトモンさんに攻撃が当たらないよう
立ち位置を調節しつつ
相手がUCを使って来るのを待ちます
肉体を傷付けず精神のみを攻撃する
その恐怖でリアライズ・バロック使用
私を怖がらせたのはオカルトRのみ
レギオンは全て貴方を追跡し攻撃します
貴方が私に恐怖を与える限り
レギオンが途切れる事はありません
私に出来る限りの力をもって
貴方の力を削ぎましょう
いよいよ相対した英雄能力者『オカルトR』の言葉に神臣・薙人は渋面を作った。支配化にある三体のバトモンは決して彼女のものではない。バトモンたちには帰るべき家も再会を望むパートナーだっているだろう──誘拐し洗脳し、己の所有物と主張するなど言語道断だ。
「全員救出させて頂きます」
強い決意を握りしめた薙人が、蟲笛の音色で白燐蟲の残花を呼び出せば、その隣に助け出されたバトモンたちも並び立つ。バトモンたちの気持ちも薙人と同じ。だがだからこそ勇み足では彼らにも危険が伴うだろう。
さっそく攻勢に出ようとするバトモンたちの前に薙人は片手を広げる。
「皆さん、あまり前へ出過ぎず。攻撃は極力オカルトRを狙ってください」
相対するオブリビオンは油断ならない存在な上に、未だ敵の支配下にある三体のバトモンたちは、共に町で生活してきた友の筈。ならば彼らを傷付けずに戦うのが一番だ。
「頼りにしていますね」
薙人が微笑みを向ければバトモンたちは大きく頷き、おどろおどろしい雄叫びを上げてオカルトRへ向かってゆく。
「行ってください、残花」
そしてバトモンたちの動きに薙人が残花を合わせれば、瞬く光は暗闇に紛れる敵を暴く導べにもなってくれる。
暗闇から襲いかかるシェイドールの影攻撃をメカモンのサーチビームが照らし、アクジキホムラの怨みの炎をコンルードの狐火羽ばたきが吹き飛ばす。バトモンたちが相手の技を次々に相殺すると、怯んだ隙間を縫うように残花が暗闇を飛び交い、オカルトRの姿を探し当ててバトモンたちと共に攻撃を食らわせてゆく。
だが暗闇の中で入り乱れる攻防は決定打にはまだ遠い──薙人は周囲を見渡し移動する。一見、無防備に孤立しているようにも思える立ち位置は、敵を誘き寄せる釣りだ。
紫色の炎の揺らめきが忍び寄り、冷たい気配に薙人は暗闇を振り返る。そこに佇んでいたのは、生気を失ったゴスゴート。
「フフフ…貴方はどんな恐怖に染まるのでしょうね…」
「…!!」
「安心してください。痛みはありません、ただ恐怖があるだけです」
ゴスゴートの姿は薄れ消え、非物質化した体は薙人へと沈み込んだ。
暗闇の中で真っ赤な山羊の瞳が視界を埋める──精神への攻撃に薙人の膝は崩れ落ち、膨れ上がる恐怖に早鐘を打ち震える体を抱きしめる。
「あら、呆気ない…恐怖で動けなくなって、もう打つ手もありませんね…」
近付いてくる哄笑も足音も恐怖心を増長させるばかりで、もはや顔を上げることもままならない。だが、この恐怖こそが薙人の狙いだった。
「いいえ、まだです…レギオンは全て…貴方を追跡し、攻撃します…!」
「なっ!?何ですかこの攻撃は…!?」
オカルトRが薙人へ迫ったその時、暗闇を押し退けるように虚空から吹き出し現れるのは170体ものバロックレギオン。次々に出現するレギオンを撃退しようと、支配するバトモンへ指示を出そうともとうてい凌ぎ切れる数ではなく、バトモンたちの頼もしい助力も後押しする。
そして薙人に尽きぬ恐怖がある限り、レギオンの猛攻も途切れる事はない。
「私に出来る限りの力をもって…貴方の力を削ぎましょう…」
レギオンの執拗な追尾が暗闇を引き裂けば、リフリッジの氷の吐息と、デュラオンの執念チェイスの噛み付きが逃げ惑うオカルトRの足を留める。レギオンの濁流に飲まれるオカルトRの悲鳴は、勝利への大きな一歩を薙人に告げてくれていた。
大成功
🔵🔵🔵
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
決戦の場に前触れもなく響くメロディ。暗闇を引き裂く場違いな照明と共に、登場するのは一人のアイドル。
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん、ただいま参上」
撮影ドローンを携えて、どこかアンニュイに音駆螺・鬱詐偽は決めポーズ。オカルトRとバトモンたちが照明に目を眩ませている間に、鬱詐偽はくるっと後ろを向くとさっそくボソッと独り言。ウサギマイクにはどんな小さな愚痴もばっちり。
「・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ・・・うう、これも番組の為なのね」
だがなんとか撮れ高を獲得しなければ。鬱詐偽が己を奮い立たせて敵へ向き直れば、アクジキホムラの恨みの炎とシェイドールの影攻撃が照明へと襲い掛かった。
「きゃあ!」
「こんな光で…私やバトモンの正体を暴けると思ったら、大間違いです」
「うう、撮影機材は高いのよ・・・」
暗闇へ落ち込む周囲と共に気持ちも落ち込むが、攻撃は容赦なく襲い掛かってくる。ゴスゴートの金縛りに転んだ鬱詐偽の体に、非物質化したシェイドールが沈み込む。
「安心してください。痛みはありません、ただ恐怖があるだけです」
「うう・・・!」
その精神に恐怖が膨張する──企画の失敗、視聴者数激減、鬱詐偽という存在の生命線である番組の喪失…持ち前のネガティブは恐怖を加速させ頭を抱える。
だがそんな鬱詐偽の姿も終始しっかりドローンがライブ撮影していれば、ウサギミミに届くのは自動で読み上げられる視聴者の応援コメント。それに伴い武器はどんどんパワーアップ!
鬱詐偽はマイクを握り立ち上がる。ネガティブなんていつもあるもの。こんな所でアイドルは負けられない。
「この損失は、プロデューサーに経費で請求するのよ・・・!」
応援で強化されたサウンドウェポンによるその攻撃は、オカルトRへ一矢報いる一撃。
成功
🔵🔵🔴
フリル・インレアン
ふええ!?なにが伝説のバトモンなんですか、アヒルさん!
あっさり操られないでください!
それにしても、どうしましょう?
アヒルさんがいないと私、戦えるバトモンさんがいないですよ。
全然バトモンさんの救出もできませんでしたし、代わりにあるのは🔴ですし……。
真の姿で三番目のふええ『ビブリオフリル』に変身しましょう。
猟書家『キング・ブレイン』さんに合わせた服装は恥ずかしいですが、悪の秘密組織の幹部さんの姿なら、おばけのバトモンさんには相性がいい筈です。
|悪《ワル》い私はふええ劇場でダイレクトアタックしちゃいますよ。
「ふええ!?なにが伝説のバトモンなんですか、アヒルさん!」
暗闇の中で逃げ回るフリル・インレアンを追い掛けているのは、英雄霊能者『オカルトR』に支配されているバトモンたち…ではない!
「あっさり操られないでください!」
フリルを追いかけるのはなんと、水かきからシェイドールの足を生やした、なんとも見た目がアンバランスなアヒルさんだ!
逃げ回るフリルを狙うのはいつも通りながらでも、操られているので突きは普段とは比べ物にならない攻撃力。伝説に恥じない威力は、一撃でも食らえばただじゃ済まないだろう──なんてアヒルさんは唯一自由なクチバシでナレーション。
「そんなこと言ってる場合ですかアヒルさん!?」
「フフ…喚いても無駄です。とり憑けるような道具を持ち歩いていた自分を恨んでくださいな」
「ふええ!どうしましょう!?」
必死に逃げるフリルにオカルトRは高みの見物。逃げながらチラッとアヒルさんの様子を伺うけれど、どうにもお手上げのようで──フリルもまたお手上げであった。
なにせアヒルさんもいなければ、フリルには戦えるバトモンがいないのだ!
アジトはすでに真っ暗だが、フリルは目の前が真っ暗になりそうだった。猟兵たちが救出したバトモンは数いれど、オカルトRにバトモン二体に加えて、使役されたアヒルさんの相手もしなければならないとあっては、フリルにちょっと協力する余裕はないのだ。
逃げ惑うフリルは己の手段に思考を巡らせる。もはや手段は選んでいられない。ならば、こうなったらフリルは|積み重ねた力《真っ赤な丸》を駆使するしかないだろう!
「こうなったら、真の姿で三番目のふええ『ビブリオフリル』に変身です!」
フリルは気分をあげる演出がてら、エイッと片手にアヒルフォンを掲げる。キラキラ~☆に包まれたフリルの体にくるくる〜っと光の帯が巡り、ポポンッと光が形作るのは猟書家『キング・ブレイン』に合わせた──悪の秘密組織の幹部な真の姿だ!今回敵対する相手にきっと相性バッチリ!
お腹も背中も見せるピッチリレオタードな衣装はなかなか恥ずかしいが、今のフリルは|悪《ワル》な幹部。頬を染めつつフリルはいつもとは違う余裕の笑みで髪を払うと、迫りくるアヒルさんへ振り返って片手に携えた本を開く。
「|悪《ワル》い私はふええ劇場でダイレクトアタックしちゃいますよ。では、スタートです!」
テテン!なんてどこかでお馴染みの効果音がどこからか響いたら、オカルトRにもバトモンたちにも、そしてもちろん操られているアヒルさんにもパッと配られるのは回答用の○✕プレート。そしてフリル自身には見えないけれど、その背後に現れたのは|一つの問題《ウミガメのスープ》。
「それは生物ですか?」
「…は?」
ブブーッ!
フリルの質問にオカルトRの返答を無回答とみなした○×プレートが、どこからともなく振らせてくるのは金ダライ。
「な、なんですか、これは…!?」
「次の質問です。数字に関係ありますか?」
「何を…いったーっ!?」
ブブー!スッココーン!
ふええ劇場のルールの前には、無回答も嘘も問答無用でダメ出しの金ダライ。怯んでピヨピヨ目を回す敵一行に、バトモンたちも攻撃チャンス。
「どんどん行きますね。質問です!」
オカルトRがルールを察するまで金ダライは振り続け、その隙にバトモンたちもまた攻撃を食らわせていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします
「私をコケにして…許せません…!」
猟兵たちとの連戦に英雄能力者『オカルトR』にもいよいよ疲労が滲むもの。洗い息を吐いて怒りを滲ませると、バトモンを率い自身の能力を開放せんとする。
だがその時、颯爽と現れるのは銀誓館学園所属の能力者もとい猟兵。
「こ、今度は何ですか!?」
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
目を丸くするオブリビオンの前で、鈴乃宮・影華はかつての様にイグニッションカードを掲げ声を張る。
「――|起動《イグニッション》!」
装備を展開したその左手に握るのは、暗闇の中でも赤く黒く輝く魔剣──黒の葬華を構える影華とオカルトRは視線を交わせる。張り詰めた緊張は一瞬の事、オカルトRが操るバトモンが二人の間に飛び込んだ。
「驚かせてあげます!」
水晶玉の揺らめきはバトモンから心霊と超常を呼び起こす。五月蝿い程のラップ音と激しく揺れて飛び交う家具。襲いかかるポルターガイストを両断する影華の前に、更に続く超常はアジトに残された残留思念。視覚と聴覚を襲う凄惨なノイズに影華は眉をひそめると、体内に潜む黒燐蟲が渦巻き溢れ出る。
「不快です。一気に仕留めましょう。…彼の力を以て世界を掘る――開け風穴、そこは私達の通り道だ」
黒燐蟲が円錐螺旋状のオーラへ変貌し刀身へ渦を描き、影華は地を穿つ。床を壁を破壊し進み、暗闇を突き進む──オカルトRがいくら姿をくらませようと、影華の第六感は看破する。
「ッ…!?」
「ガラ空きです」
影華がオカルトRのその背後から食らわせるのは、黒燐蟲が放つ万物融解の呪詛を籠めた一刀。
成功
🔵🔵🔴
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
やっぱり、さっきコンテスト会場であった人だね…
バトモン達の為にも、アナタはここでやっつける!
オンゾウ!キミに決めた!
助けたバトモン達にも協力してもらうね♪
オカルトRのバトモンからの攻撃はオンゾウが受け止めるから、こちらから攻撃する時に一緒に攻撃してもらうよ★
UCは『オンゾウのうらみがえし★』
オンゾウが【重量攻撃/重たい怨み/カウンター】による踏み潰しや長い鼻による【なぎ払い】、【突撃】で攻撃するよ♪
敵の攻撃は【結界術/鉄壁/硬化/霊的防護/オーラ防御】で耐えるね♪
猟兵たちとの連戦に負傷を重ね、肩で息をする英雄能力者『オカルトR』──クローネ・マックローネは|再び《・・》姿を見せた彼女の姿に、鋭い眼差しを向けた。
「やっぱり、さっきコンテスト会場であった人だね」
「あら、貴方…フフ。私の為に、たくましくて素敵なオンゾウを連れてきてくれたんですね?」
警戒を滲ませるクローネにオカルトRが不敵な笑みを返し水晶玉を揺らめかせれば、その側には三体のバトモンが立ち並ぶ。オブリビオンに支配され、正気を失ったバトモンたちの瞳は光を失い、ただ虚ろに浮かんでいる──このバトモンたちだって、かつてはオンゾウのようにコンテスト会場で活き活きと活躍していた事もあっただろうに。クローネは胸に湧き上がる気持ちを拳に握りしめる。
「生憎だけど、オンゾウも他の子たちも…アナタのバトモンじゃないよ。
バトモン達の為にも、アナタはここでやっつける!オンゾウ!キミに決めた!」
「オーン…!」
クライマックスにクローネが選ぶのは、ここまで共に歩んできたオンゾウだ。勢い良く飛び出したオンゾウが長い鼻をなぎ払えば、オカルトRと三体のバトモンたちは暗闇に紛れていく。
だがいくら闇に姿を隠そうとも、こちらのバトモンもお化けなバトモン。そしてクローネには助け出したバトモンたちの心強い助力もあるのだ。
「皆もよろしくね♪攻撃はオンゾウが受け止めるから、後に続いて!」
バトモンたちへ声をかけオンゾウを中心に陣を組めば、暗闇からの不意打ちを察知するのはお手の物。
アクジキホムラの恨みの炎をオンゾウが受け止めれば、怨みを取り込み体はグンと大きく育って、這うように迫るシェイドールの影攻撃には一際大きくなったオンゾウの踏み潰しでカウンター。すぐさまゴスゴートの金縛りが迫るもレクアドラが呪い返しで弾き返せば、オンゾウとバトモン達は次々に攻撃を畳み掛けてゆく。
連戦の疲労と負傷の中で、多勢を前にあっと言う間に劣勢へ傾く状況に、オカルトRは憎々しく顔を歪めて水晶玉を揺らす。
「しゃらくさい…まとめて、驚かせてあげます!」
いよいよその秘めたる霊能力を広げ、バトモンからにわかに吹き出すのは不気味な心霊と超常だ。耳を塞ぎたくなる程の激しいラップ音とけたたましい笑い声がアジトを震わせ、四方八方から家具が飛び交い襲いかかるのはポルターガイスト。更にこの旧軍事施設であったここに染み付いた残留思念は、見るも無残な凄惨な幻影を映し出し、バトモンたちを侵食し怯ませようと迫りゆく。だが──そんなものは、クローネが届かせはしない。
「残念、効かないよ」
「なんですって…!?」
ひとたびクローネがネクロオーブを揺らめかせれば、鉄壁の硬化結界はポルターガイスト現象を弾き飛ばし、バトモン達へ迫る残留思念の怨嗟を霊的防護とオーラが跳ね除けた。
驚愕に目を見開くオカルトRにクローネは笑みを浮かべる。ネクロオーブからオンゾウに恨みや憎しみの力を注ぎ込めば、見る見るうちにその体はグングン育ち、巨大化した超重量に壁も床もミシミシと悲鳴を上げる。
「ゾオオーン…!」
見上げるほどの大きさとなったオンゾウの、その大きな足の突撃は容易く壁を突き破り、アジトを揺るがし地を揺らす。
オカルトRの表情が驚愕から恐怖に塗り変わるまで、ほんの一瞬の事だった。
「この私が…怯えているとでも…?嘘です、認めません!私はまだ…!」
「ううん、アナタはもう終わりだよ。バトモン達の怨み、全部こめるね。
さあ、これでフィニッシュ!オンゾウ、踏み潰しちゃえ!」
「ゾオオン…!」
「こんな…こんな所でええぇぇ!」
オカルトRのどんな攻撃も、もはやオンゾウには通用しないだろう。オンゾウはただ思うがままに、その身に宿した長い鼻を勇ましく振り上げて、オカルトRを薙ぎ払い大きな足で踏み付ける。重量が踏みしめる衝撃の中、怯え切った断末魔が暗闇に響き消えてゆく──。
空気が抜けるように元のサイズへ戻ったオンゾウが、踏み付けた足を持ち上げる。ペラリとしたものが悔しげな声をか細くあげて、そのまま足元を過ぎ去り消えていく。
静けさを取り戻した暗闇の中で、程なく三体のバトモンは目を覚ましたように周囲を見渡す。
「クローネちゃん達の大勝利、だね★」
クローネが笑顔で見つめるバトモンたちのその瞳は、すっかり輝きを取り戻していた。
大成功
🔵🔵🔵