第二次サイキックハーツ大戦⑮〜業大老vs猟兵
●超気弾砲
節くれだった拳が開かれる。
掌は厚く、今まで何かに打ち込んできた成果がそこにあった。
円を描くように動く其れに大地が震え、空気がひりつくのが、その場にいた全員が感じるだろう。
――気が練られているのだ。
アンブレイカブルという器が取り込んだ気を練り、凝縮させることで器に余裕を持たせれば、さらに気を己の体内へと。
練りに練った力はもう人が触れるには危険すぎる殺意。
|不壊《アンブレイカブル》という身体があってこそ出来る技。
そして気は砲弾となって放たれる――武蔵坂学園へ向けて!
「ビアジョッキプリズム!」
巨大なジョッキが割られ、ガラスが舞う中、エールの濁流が気弾を包み込む。
「ハスカップレンズ!」
巨大なハスカップゼリーがレンズとなりて、収束する場となれば。
「「「ご当地……ビィィィィィム!!」」」
ご当地怪人が放ったビームが収束し、気弾へと立ち向かう。
だが、それは無駄であろう。
業大老の拳は規格外なのだから。
――なので、怪人も生命というチップを放り込み、肉体というカードを切るのだ。
「帯広豚丼怪人!?」
誰かが、名前を呼んだ。
ご当地怪人にとってはそれで充分だろう。
その直後、光が場を包んだ。
「死合いの邪魔をするか、ご当地怪人ども!」
業大老が忌々しいばかりに目の前に立つ怪人を睨む。
「立つさ、この地を愛しているから」
気障な言葉と共にジャガイモ怪人であるバロン・メークインが言い放つ。
その横では、頭のジョッキがひび割れて血のようなビールを流すビアガールが居た。
「武蔵坂学園には恩があるからね」
蓮っ葉な言い方はハスカップレディ。
「業大老、お前の望み通りにはさせない」
体長五mの巨人、有珠・The・ジャイアントがその巨体で立ちはだかり。
その肩には|闘吉備命《トウキビノミコト》が両手に焼きとうきびを持って立っていた。
「……ならば死ね」
業大老の言葉とともに前に出るのは門下生たち。
「残念ながら死なないんだ」
バロン・メークインが笑った。
「通常攻撃無効だから」
その言葉を引き換えに、かつてのダークネスは鬨の声と共にぶつかり合った!
●不壊を壊せ!
「業大老を止めなければならない」
グリモア猟兵、長沼・兼弘の眼から緊張が伝わってくる。
「現在、奴は武蔵坂学園より離れたところから、気弾による砲撃を行おうとしている」
砲撃?
と誰かが問う。
「ああ、砲撃だ。ソウルボード要塞から何まで物理で吹き飛ばせる威力だ――君達だって、それくらいの事はできるだろう?」
グリモア猟兵の言葉に賛成する者は少ない。
ユーベルコードを使いつつ、体一つで要塞を破壊できるものは普通ならいないからだ。
「今は、ご当地怪人達が食い止めているが、彼等だっていつまで持つか分からない。だから……ここで仕留めてくれ」
つまりは協力して戦えという事だろう。
「あ、勿論、身を挺して守ってもいいからね」
もう一つの提案も人によってはやりやすそうだが、明日に困りそうだった。
みなさわ
お世話になっております、みなさわです。
第三戦線入りましたね。
こちらでは業大老とのバトルになります。
●プレイングボーナス
『身を挺してでも業大老の攻撃からサイキックアブソーバーを守る/ご当地怪人と協力して戦う』
となります。
一緒に戦うのもよろし、誰かの礎になるのもよろし、頑張ってください。
●ご当地怪人
基本的には業大老の門下生と戦っていて、大老への道を切り開いてくれています。
OPでも書きましたが、気弾を一度受けており、もう受け止めることはできません。
協力を要請するとランダムで誰か出てきて、上手く支援してくれます。
それではプレイングお待ちしております。
第1章 ボス戦
『業大老』
|
POW : 魔覇衝波
速度マッハ5.0以上の【拳からの衝撃波】で攻撃する。軌跡にはしばらく【漆黒の闘気】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
SPD : 極獄魔拳
【拳による超連打「極獄魔拳」】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 武神業気
【闘気の放出】によりレベル×100km/hで飛翔し、【加速時間】×【移動距離】に比例した激突ダメージを与える。
イラスト:かげよし
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
中村・裕美
「……何だか北海道のガイアパワーが……集まっている気がするわね」
せっかくなので、ガイアパワーと竜脈を利用して【早業】【ハッキング】【封印を解く】【竜脈使い】【ご当地パワー】を利用して、ドラゴンを召喚
「……これは……ホッキ寿司?」
北斗市の某ゆるキャラのようなドラゴンを召喚。ホキホキ鳴きながら四足歩行でシャカシャカ高速移動して戦ったりお腹のシャリを弾丸のように飛ばしたりなどしつつ戦い、場合によっては身を挺して気弾を防ぎに行ってくれる
最大12体召喚できるので、他にも北海道のご当地らしいドラゴンを召喚してもらえるのならお願いします
「……ご当地の力がある限り……この世界はやらせないわ」
●ドラゴンホッキー
「……何だか北海道のガイアパワーが……集まっている気がするわね」
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は何処のご当地パワーか分かっているようだ。
すぐに龍脈へとその手を触れ、北海道の封印を解く。
それは外法と呼ばれる業だろう。
外法はすぐに為され、地脈は|人々の生き様《ご当地》に反応する。
|封印検索演算式・開《フウインケンサクエンザンシキ・Release》!
竜が現れた。
その背は貝の肉のように赤く、腹は米のように白く、龍にしては足は短く、そしてホキホキ鳴いていた。
「……これは……ホッキ寿司?」
――そうだよ。なぜこいつをチョイスしようと思った?
ホキホキホキと雄たけびを上げ、竜らしきものが大地を駆ける。
だが、足が短いせいで動きがこう……シャカシャカしてる。しかも速い。何かやだ。
そんな竜の腹から放たれる楕円形の弾丸。
そうシャリ。
適度に炊いた米が粘着榴弾の如く、業大老に絡みつき爆発する。
「フハハハハ! これくらい朝飯前!」
爆発の中、効かぬと言わんばかりに大老が拳を握る。
放つは超連打の奥義、極・獄・魔・拳!
竜に叩き込まれる無数の拳、倒れる竜。
「ジークフリードほどではないが竜一つ殺せる!」
「なら、10体ならいかがです!」
裕美の言葉と共に次々と現れる魔竜。
背中にカレーを乗せた大阪をルーツとする帯広魔竜。
竜というより巨大烏賊だよってほどに触腕が多い函館ご当地竜。
そして臭いの強いジンギスカンの香りを纏った竜も。
そろいもそろって10体。
流石に業大老も顔を顰めて、気弾を放つ。
竜が気に呑み込まれた――!
「……ふう」
流石の業大老も一息つく。
だがそこへ――裕美の放った最後の竜、夕張メロン竜が飛び掛かった。
「ぐぅうううううっ!?」
肩を食いちぎられ、膝を突く大老。
「……ご当地の力がある限り……この世界はやらせないわ」
荒い呼吸をしつつ汗を拭う裕美。
戦いはまだ始まったばかり。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
神域の武、武蔵坂に振るわせるわけにはいかない!
サイキックアブソーバーを護る
そのために、我が身を挺して大老の気弾を受け止める【覚悟】
白き翼の姿に変身
総身に聖なる力(オーラ防御・霊的防護)を漲らせ、【祈り】を捧げる
放たれる気弾、迫るプレッシャー
翼を広げ、両手を伸ばして真っ向から受け止める!!
物理的に要塞を破壊するエネルギーの奔流、人間ひとりなど容易く飲み込まれる――ならば、飲み込めぬほどに大きくなればいい!
【巨躯変容・乾坤圧殺】!
巨大化、巨大化、巨大化、超巨大化!
聖鎧が砕けようと素手で気弾を掴み、【気合い】と【根性】で【限界突破】して踏み止まり、暴虐の砲撃に【叛逆】する!
ぉおおおおおおお!!
●その手で掴むには大きすぎるなら
オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)が業大老の前に立つ。
サイキックアブソーバーを護る為に。
「…………」
「…………」
互いに言葉は無く。
ただ自然に――拳と槍が交わされた。
直突きと刺突。
貫かんとする技は同じ、軌道の違いがすれ違いを生み、耳障りな音がして、威が互いの得物と拳を削り取る。
背中合わせの二人。
振り返りざまに大老が強い踏み込みと共に前腕を叩き込まんとすれば、オリヴィアも跳躍から逆袈裟に槍を振り下ろす。
空を切る二つの技はただ、大気を震わせるのみ。
そして様子見が終わったと言わんばかりに二人とも距離を取った。
ここからが――本番だ。
業大老が深く呼吸する。
練られるのは気、撃つのは弾丸。
それ、即ち、万物粉砕!
オリヴィアの背中が白く光ればそれは熾天の翼。
オーラを聖なる力とし、祈りを以って加護と成さん。
それ、即ち、万物抱擁。
全てを壊す気弾が放たれ――オリヴィアはそれを受けとめた。
翼を広げ、両手を伸ばす。
呑み込まんとする圧に逃げ出したくなる本能を抑え込み、エネルギーの奔流を受けとめれば、後は聖女が消えるのみ。
――否。
それ以上に大きくなれば問題ない!
|巨躯変容・乾坤圧殺《Metatron Huge Scale Pressure》!
巨大化、巨大化、巨大化、超巨大化!
聖鎧が砕けようと素手で気弾を掴み、靴が削れ裸足になろうと構わない。
その手で掴むには大きすぎるなら――大きくなればいい!
今、この時だけは暴虐の砲撃に叛逆しなければ、明日は無いのだ!!
「ぉおおおおおおお!!」
咆哮と共にオリヴィアが飛んだ。
翼を羽ばたかせ、投げるのは業大老の気弾。
対する大老も拳から放つ音速の衝撃波にて迎え撃たん!!
「圧し潰す――!」
オリヴィアが吼え、戦場は光に包まれた。
大成功
🔵🔵🔵
燮樹・メルト
【絶対防衛】
UC、メルマガ・ブロードキャストに込めるのは、イモータル・エヴォルブ、ディフレクト・オルガノンの2つ!
これで発射阻止に回るけど、最終手段だからね!
メルマガブロードキャストに隠して仕込んでおいた、メルトダウン・ロックコードを引き出して、門下生達と対峙しているご当地怪人達の援護をしていくよ。
メルトとミコちゃんの攻撃で業大老にも攻撃を仕掛けていくけど、攻撃を防ぐ神聖オーラ(自動防御&神聖攻撃)で抑えつつ、UCで削っていった箇所への攻撃で、確実にダメージを与えていくよ。
なんとかなれば良いけど、カラダを張るのは意外となれっこだしやむなしだね。
●メル・ミコ配信中
大地が響く。
戦場に現れたのは女神を思わせる金色の輝きを持った髪をなびかせるジャイアントキャバリア。
そう、|燮樹・メルト《ヤワラギ・メルト》(❤️🩹やわらぎ🧬ちゃんねる💉・f44097)が操るMICO・ミコ・オルガノンだ。
「うわ……気弾でどーんは流石にやむわー」
キャバリアを操縦しつつ、メルトは思わず感想を零した。
「と、いけないメルティフィールド展開!」
現実に戻ったメルトが何かをポチッとすれば、たちまち戦場がユーベルコードに覆われた。
メルトダウン・ロックコードが作り出す溶解の霧。
それが業大老の門弟を襲い、手足を使えなくしていく。
そこへご当地怪人達が立ち向かい、戦場に道が開かれた。
「チャンス!」
機を逃さず飛び込むメルトとミコ。
「――させぬ!」
だが業大老も跳躍一番、掌でミコを押し込み、体格差何者ぞとその勢いを止めていく。
「覇ァ――ッ!」
さらに荷重をかけ、キャバリアの体勢を崩す業大老。
流れるように練った気を形となせば、後はそう、気弾を放つのみ!
「さっきユーベルコードを使った以上、もうお主に防ぐ手立てはない!」
「しまったー……って、ごめんうそ」
適度に驚くメルト。
直後に集束指向性の偏位相リフレクターがミコの前に出現した。
「最終手段もやむなし!」
|メルマガ・ブロードキャスト《Melt Ubelcode Magazine Stream》
「複数起動ユーベルコードかっ!?」
業大老が気づいた時にはもう気弾は消え失せていた。
メルトが使ったのはキャバリアを介して複数の力を使うユーベルコード。
これを以って、まずは攻撃し欺き、そして気弾を防ぐ。
キャバリアによって与えられる|死なずの祝福《イモータル・エヴォルブ》と|正面防御《ディフレクト・オルガノン》の業。
一つだと犠牲は大きいが二つ重ねれば、無傷となってもおかしくは無い。
後は大技により隙の生まれた業大老一人。。
そこに――神聖なるオーラが光線となって大地を走り、光が天へと駆け上った!
エネルギーが間欠泉が如く空へ昇る。
それを業大老はただ見つめるしかなかった。
「やむなし!」
光を見つめながらメルトは言った。
身体を張るのは慣れている、好きではないが――まあやむなしであった。
大成功
🔵🔵🔵
荒谷・つかさ
物理で吹っ飛ばす砲撃。
確かに、やろうと思えば出来なくはないわね。
それにしても、残念だわ。
こういう状況でもなければ、真っ向からの力比べ(=コード不使用戦闘)を挑みたかったのだけれど。
【型破り】発動
気弾、それは即ち術者の闘気を練り上げて作った砲弾に他ならない
であれば、闘気を扱える私の手にかかれば、受け止めるだけでなく「掴み取る」ことも可能よ(断言)(脳筋の発想)
ということで気弾を力尽くでキャッチして破壊行動を妨害
からの、投げ返して反撃する
砲撃投げ返しは以前スーパー戦車とか相手にもやった技。
今回だって同じ要領でやるだけよ。
防衛する以上私はここから動けないけど、一発たりとて抜かせはしないわ。
●掴め
「……羅刹か?」
「……ええ」
業大老の問いに|荒谷・つかさ《アラヤ・ツカサ》(|逸鬼闘閃《Irregular》・f02032)はただ一言。
そして拳が交わされる。
大きさは違えど、握って放つは一撃必殺。
大気が鳴くように震え、拳がぶつかり合った結果、両者の腕が跳ね上がった。
反動が身を揺らす中、業大老が大地を踏みしめ、つかさは大地を蹴る。
跳躍から放たれるつかさの飛び蹴りを大老は天へと蹴り上げるが如き足技にて出迎える。
――拮抗。
着地する羅刹に対し、武闘家はただ腰を落とし睨むのみ。
また空気が震えた。
大老の吐く深い息吹は獣の遠吠えの様。
対する荒谷・つかさは全身の血管に酸素を巡らせ、息を吐く。
気弾が放たれた。
「――来たわね」
つかさの選択肢は単純にして至難だった。
気弾を受けとめるなど、誰が考えよう。
しかも生身で!
だが勝算はある。
闘気ならば自身も扱える、故に受けとめ、掴むことだってできるだろう。
砲弾の投げ返しはやったことが有る、なら気弾とて変わらない。
――脳筋の発想であったが、その為にユーベルコードがある!
|型破り《Mold Break》!!
気弾が受け止められ。
すかさず、つかさは全体重を乗せて踏み込んだ。
もうここまで来たら、大きな技も、力も、いらない。
威力はあちらがくれたのだから、それを投げ返せばいい!
投げた気弾が揺れるように業大老へと向かい。
戦場はまた――光に消えた。
大成功
🔵🔵🔵
御桜・八重
アーマー「サクラ・コメット」を装着。
(レトロヒーローっぽいデザイン。猟コレイラストに非ず)
このアーマーでぶつかれば、きっとあの気弾も打ち砕ける。
絶対に、止める。
門下生から守ってくれているご当地怪人たちが言う。
そんな小さな体で大丈夫か?と。
うん、きっと大丈夫!
みんなの応援がわたしの力になる。
それにこのアーマーが守ってくれるから……
業大老が発射体勢に入ったらこちらもUC発動。
「ヤングアームズ、セットアップ! いざ突貫!」
桜色の彗星の様に尾を引き、正面から気弾に突撃!
ぐ……
アーマーは半壊状態だけど、何とか動けそう。
まだだ。業大老は無傷なんだから。
アーマーをパージして突貫。
ずえーったい、止めるっ!!
●彗星、貫く時
ご当地怪人と業大老の門弟が戦う中、一人の少女が戦場をひた走る。
名を|御桜・八重《ミサクラ・ヤエ》(桜巫女・f23090)。
「サクラ・コメット!」
彼女の叫びに答えるかのように空の彼方からやってくるのは少し古めの設計を思わせるアーマー。
それが八重の跳躍に合わせて次々と装着される。
その姿は|ちょっと昔のヒーロー《Retro Hero》を思わせた。
「そんな小さな体で大丈夫か?」
「うん、きっと大丈夫!」
オホーツククリオネ怪人の問いかけに八重は力強く答えた。
「みんなの応援がわたしの力になる、それに」
自分の胸に手を添えて彼女は言うのだ。
「このアーマーが守ってくれるから……」
自分は一人で戦うわけではないと。
「ならば、私達も仲間に入れてもらわんとな!」
天使を思わせるクリオネ怪人達が次々とバッカルコーンを解放してご当地ビームを放つ。
「行くんだ、ヒーローガール!」
「……うん!」
力強く頷くと八重はビームが切り開いた道を突き進んだ!
八重の視界に入るのは業大老。
大気は震え、背筋が凍るほどの圧を感じる。
だが、八重は止まらない。止まる訳には行かない!
「ヤングアームズ、セットアップ! いざ突貫!」
桜色の彗星が――気弾とぶつかり合った。
見えない何かが走り、遅れて爆発音が響く。
怪人も、門弟も、何もかもが吹き飛ばされていく中、御桜・八重は――まだ飛んでいた。
「ぐっ……!」
アーマーはボロボロで見るも無残、だが彼女の目はまだ死んではいない!
「ずえーったい、止めるっ!!」
壊れたアーマーをパージし、皆の力で背中を押され彗星は――飛ぶ!
|桜彗星《Sakura Comet》!
星が一つ――何かを貫いた。
大成功
🔵🔵🔵
毒島・雅樂
さて、筋肉達磨のお相手さな。
あンまり長引かせるのも粋じゃねェ事態になりそうだシ…一撃でケリを付けようかィ。
尤も、それを成すにゃ超接近戦が必要になって来るンで、ご当地怪人の皆々様、道を切り拓くのは任せたさね。この毒島雅樂の命と背中、一切合切任せるさね。
後はそうさな…勝利の鬨をあげるまで逝くンじゃねェぞ?
一切合切を任せると言った以上、筋肉達磨のみを視界に入れての突撃さな。間に居る敵? ンなモンは妾の進路を邪魔する前に排除されてンだろ? 何せ、任せた、からなァ?
…昔を少し思い出す。
大将首のみを目がけて突き進む高揚感は…嗚呼、やっぱり、何時の世もいい。
…ドーモ、毒島雅樂です。御首頂戴仕る。
●一切合切是にて終了
時が来た。
もう業大老に気弾を練る力は残っていない。
あるのは、全てを砕く拳技とユーベルコード。
されど危険であることは変わらず、存在は倒さねばならぬ。
「さて」
ならばと場に上がるのは|毒島・雅樂《ブスジマ・ウタ》(屠龍・f28113)。
その手には刀一振り無く、ただ無手。
だが竜神が不壊に至った武芸者を壊すには充分。
「あンまり長引かせるのも粋じゃねェ事態になりそうだシ……一撃でケリを付けようかィ」
「じゃあ、姐さん。ここはあっしらが」
空気を読むのは屯田兵怪人。
小銃と鍬を担いだ農業と戦闘を両立させる怪人達が突撃を敢行するや道を阻む業大老の門弟との交戦を始めた。
「……勝利の鬨をあげるまで逝くンじゃねェぞ?」
先に行った者達へと艶めかしい笑みと共に声をかけると雅樂の視線は業大老へ。
タン……ッ!
軽やかに地面を蹴ると、速度は突撃臨界点を突破。
阻む者は何処にもいない、ご当地怪人が門弟と戦い、道を切り開いてくれた。
恐れる心は何処にもない。心にあるのは古き過去と共に得られた。
――大将首目掛けて突き進む高揚感のみ。
……嗚呼、やっぱり、何時の世もいい。
だから毒島・雅樂は口角を上げるのだ。
「……ドーモ、毒島・雅樂です。御首頂戴仕る!」
溢れんばかりの殺意を以って。
|赩龍ノ断罪《龍は深く紅い稲妻にて罪を断たん》!!
直後放たれる音速拳は魔覇衝波!
その衝撃も漆黒の闘気も赤が塗りつぶし――。
その胸元を貫かん!!
「……負けか?」
業大老が問えば。
「……ああ勝ッた」
毒島・雅樂が応える。
後は倒れ、消える残滓、そして響くは鬨の声。
猟兵達の勝利が木霊し、大地は激しく震えた。
大成功
🔵🔵🔵