第二次サイキックハーツ大戦⑫〜スイーツは世界を救う
●グリモアベースにて
「わわ、『蒼の王コルベイン』が『剣樹卿アラベスク』を身に纏ってオブリビオンとして復活しちゃったよ!」
敵の狙いは、武蔵坂学園の中枢に安置された超機械『サイキックアブソーバー』。そうして始まった『第二次サイキックハーツ大戦』の開戦に、榛名・|真秀《まほ》(スイーツ好き魔法使い・f43950)は、慌てた様子で集まった猟兵たちへとそう伝えて。
「第一戦線はみんなの活躍で無事突破出来たね。そして第二戦線は、なんだか懐かしい顔がいっぱいなんだよね……ダークネスも同窓会気分なのかな?」
そうしてかつて真秀が学生時代に敵として戦っていたダークネスがオブリビオンとして蘇っていることに不思議そうに首を傾げている。
「まあ、でもやるしかないよね! というわけで、みんなに向かってもらうのは、『慈愛のコルネリウス』が創り出した完璧な幸福が無限にもたらされるソウルボードの世界だよ」
かつてソウルボードと融合することで消滅した四大シャドウの慈愛のコルネリウスが、ソウルボードと同化した形でオブリビオンとして蘇ったのだ。
「なんかわたしたちが知ってるコルネリウスと、見た目が違ってるけど……ともかく、もう一般のエスパーたちが何人も飲み込まれてしまってるんだよ」
囚われてしまった者たちは、「完璧な幸福」が無限にもたらされる世界から、自らの意志で逃れることは出来ない。だってそれは完全に幸せな世界なのだから。
「でも、わたしたちはコルネリウス本体も放っておけないし、そっちが撃破されたら、ここにいる人たちも道連れになってしまうから、それは阻止しないとね!」
真剣な顔で真秀はきゅっと拳を握る。そしてどうやって助けるかを宣言した。
「わたしずっと思ってたんだけど、スイーツは世界を救う……だからここはみんなでスイーツビュッフェを楽しむしかないよ!」
え? と思う猟兵の反応はたぶん間違っていない。けれど、真秀はどうしてかということも説明した。
「わたしが見た予知では、囚われた人たちは、何にもない世界でただ繭にくるまれてぼんやりしてるだけ。つまり学校や仕事もなくて、面倒くさい人間関係も、何なら食事だってとらなくても、それでも平和に過ごせる空間」
確かに仕事や人間関係に疲れてしまったり、ひとりでいたいと思うこともあるだろう。そんな人々には、面倒なことは何もなく、何のしがらみもない世界は夢のような世界だ。
「でも、頑張ったご褒美にスイーツ食べたり、スイーツ食べながら恋バナしたり、そういうのが楽しいんだよね!!」
真秀は学生時代を思い出しながらものすごく力説している。
「だから、わたしも夢のようなスイーツビュッフェを用意したから、みんなにはそこで思いっきり楽しんできて欲しんだ!!」
その強すぎる思いを反映してか、ソウルボードには、真秀が望むスイーツビュッフェが楽しめる空間が出現したようだ。
「わたしが学生の時は、誕生日の度に美味しいスイーツをみんなで食べに行って……サイキックハーツ大戦の後、ホテルでスイーツビュッフェを楽しんだんだよ。あれはまさに青春だったから……!」
何やら思い出を語りつつ、ともかくみんなにも美味しいスイーツを楽しんだり、誰かと一緒に語り合ったりすることで、囚われてしまった人々を、幸せだけど何もないソウルボードから脱する手段を講じて欲しいと訴える。
「いろんなスイーツやフルーツが食べ放題で、飲み物もいろいろあるよ。甘いものはちょっと……って人には、サンドイッチとかの軽食もあるし、みんなで楽しめると思うんだ」
そろそろ食べ収めのいちごを使ったスイーツに、さくらんぼやメロン、マンゴーやスイカなど旬のフルーツを取り入れたものもたくさん。もちろん王道のケーキも、自分で作るパフェやソフトクリームやアイスなんかも取りそろえられていて。そしてナノナノの形をしたケーキなんかもあるそうだ。
「あ、そうそう自動でパンケーキ焼く機械もあるんだ! あれは昔はなかったよね~」
なんだか真秀の夢が詰まったスイーツビュッフェが現れたようなので。
「目的は囚われた人の救出だけど、そのためには、みんながめいっぱい楽しむことが何よりも重要だよ! あ、もちろんわたしも楽しむけど!」
確かにこれが実現すれば、スイーツは世界を救うということになるのだろう。
そんなことを思いつつ、猟兵たちは気合の入りまくった真秀に送り出され、完璧な幸福の世界が広がるソウルボードへと向かうのだった。
湊ゆうき
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「第二次サイキックハーツ大戦」における「⑫ソウルボード・コルネリウス〜永遠なる慈愛」のシナリオとなります。
こんにちは。湊ゆうきです。
青春シナリオ出せなかったので、こっちで青春します!
ソウルボード内に、とってもいい感じのスイーツビュッフェが登場するので、そこで思い思いに楽しんでいただければと思います。メニューは大体なんでもありますので、こういうのが食べたい等あれば好きに指定してください。軽食や飲み物もあります。
皆さんが楽しんでもらえば、囚われたエスパーたちは自発的に脱出しようとしてくれます。なので、声掛け等は特になくて大丈夫ですので、めいっぱい楽しんでください!
プレイングボーナス……エスパー達を「完璧な幸福」の中から連れ出す手段を講じる。
プレイングはOP公開後すぐに受付いたします。
問題ないプレイングは全て採用できればと思っています。頑張ります。
お声掛けがあれば真秀もご一緒させていただきます。
皆様のご参加、お待ちしております!
第1章 日常
『スイーツビュッフェを楽しもう!』
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POW : 本能のままに食べる
SPD : 速さを意識して食べる
WIZ : 計画的に食べる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
尾守・グラン
!おやつたべほーだい!
グラはパパママじぃじに内緒でいくのです!
ご飯よりおやつ食べたい!
(※なお、家に帰ったあとにご飯食べられなくてバレて怒られます)
んとね
グラね
パンケーキの塔を建てて生クリームとアイスと果物たくさんの夢のパンケーキ食べるの
ナノちゃんのケーキ?かわいいけどじぃじ食べれなそう
グラは楽しんだらすぐ食べちゃうよ!
にんじんさんのケーキとか探すの
グラにんじんさん好きよ
でもいちごとかも好き!
探すけど別の美味しそうなの見つけるたびにそっち食べちゃうの
お友だちも一緒に好きなもの好きなだけ食べ続けるのです!
たくさん食べて大きくなって理想の騎手さん背中に乗せたいの!
なお、大きくなるのは横にな模様
●内緒の夢
「おやつたべほーだい!」
これがサイキックハーツ世界と、ケルベロスディバイド世界の命運をかけた戦いだということは理解している。
けれど、尾守・グラン(スピード狂・f45981)にとって、スイーツビュッフェは何事にも勝る魅力的なものに思えるのだ。かしこいバトモンであるグランはまだ幼くて成長期。ご飯も好きだが、ご飯よりもおやつを食べたいお年頃でもあるのだ。
「おやつたくさん食べたい!」
でもそんなこと言ったらパパやママや、ママの相棒のじぃじにいい顔はされないだろう。だからグランは内緒でやって来たのだった。
ソウルボードというのが何なのかはグランにはよくわからないけれど、夢の世界で幸せに暮らすことが出来る場所でもあるようだ。ともかく、ここで美味しいおやつをたくさん食べて楽しめば、囚われた人たちを助けることが出来るらしい。
グランの目の前に広がるのはまさに夢のような世界。辺りには、同じようにスイーツビュッフェを楽しむ猟兵たちの姿が。
「んとね、グラね……」
辺り一面スイーツの世界に、グランは顔を輝かせながら、何を食べようかと思案する。けれど、グランには夢があったのだ。
「まずはパンケーキの塔を建てるの!」
そうしてどうやらここではセルフサービスでパンケーキが焼けるらしい。目の前の猟兵がやっていたように、機械にさっと手をかざすと、パンケーキの生地が落ちてきて、ベルトコンベヤーよろしく運ばれた生地がどんどん焼かれ、そうして最終的に皿へと落ちていく。
「見てても楽しいの!」
サイズはこぶりながら、テンポよく焼かれていくパンケーキに、手をかざすだけで作れる手軽さがたまらない。グランがたくさん焼いたパンケーキをお皿に乗せ、トッピングの生クリームにアイスや季節の果物を盛りつければ、夢のパンケーキの塔の出来上がり。
まずはそれを自分の席に持って帰って美味しくいただく。あまりのおいしさにぺろっと食べられてしまうから不思議だ。
さて次は、とビュッフェを見渡してみれば、みんなが次々と取っていくナノナノのケーキを見つけた。小さめのケーキはスポンジ生地に生クリームが塗られ、あの特徴ある形をしていて、チョコペンで顔が描かれ、胸のハートの部分はいちごジャムがトッピングされている。
「ナノちゃんのケーキかわいい。けど、じぃじ食べれなそう」
グラはかわいくても楽しんだらすぐ食べちゃうよ、とそんなことを考えながらひとつ取ってはまた移動。
「にんじんさんのケーキとかないかな?」
グランが大好きなにんじんを使ったケーキはないかと探していれば、そろそろ食べ収めだといういちごを使ったスイーツがまとめて置かれているのを見つける。
「いちごとかも好き!」
ぱっと瞳を輝かせ、せっせといちごスイーツを確保。いや、次こそにんじんのケーキをと思って探すけれど、ついつい目に入る美味しそうなものを見つける度、そっちを確保してしまうのだった。
とりあえずにんじんを使った野菜ジュースがあったので、それを飲みつつ、グランは夢のようなおやつ食べ放題を満喫する。ふと辺りを見れば、バトモンの仲間もたくさん訪れているようだ。
「みんな楽しそうなの。グラももっともっと楽しむの」
今日は好きなものだけを食べても誰にも何も言われない。それどころか、グランが幸せだと思えば、それがここに囚われた人々を救うことになるから。
「たくさん食べて大きくなって理想の騎手さん背中に乗せたいの!」
そう、グランには夢があるのだ。いつかママのように、相棒を背中に乗せて走ってみたいと。それには、もっと身体を大きくする必要があるから。
なお、このまま好きな物だけ食べていたら大きくなるのは、横にだけだと忠告してくれる大人は今日はいない。
「さあ、夢のためにもたくさん食べるの!」
すっかりスイーツビュッフェを満喫するグランだが、この後家に帰ってから、スイーツでおなかいっぱいのため、ご飯が食べられなくて、家族にバレて怒られるのだが……それもまた成長のためのいい勉強だと言えるだろう。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
聞きつけた陰海月に引っ張られましたー。あの子、こういうのに目がありませんのでねー。
私は軽食でサンドイッチを。マスタードマヨネーズ使いましたツナサンド、それにベーコンレタスのですねー。
ふふ、それにストレートのホットティーを合わせて…。とても美味しく、幸せですよねー。
※
陰海月「ぷきゅ〜♪」
自分で作るパフェをモリモリ。四人前になるシェア前提用パフェの器に、フレークとホイップ、イチゴたっぷり。アラザン、チョコスプレーもかけちゃう!
なお、全部一人で食べる気である(食える)
●幸せの甘い夢
「ぷきゅ、ぷきゅ〜♪」
目の前に広がるたくさんのスイーツたち。それが全部食べ放題となれば、人だけでなく、美味しいものが大好きなミズクラゲの陰海月のテンションも上がるというもの。
「ははあ、甘味の食べ放題ですか。陰海月、いいものを見つけましたね……」
この度の戦争も、たくさんの戦場へと向かい、戦果を上げていた馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は、陰海月に引っ張られてやってきた場所で、なるほどと頷いた。
「ぷきゅ〜♪」
まずは何があるか探索とばかりに、ふわふわと浮かびながらスイーツビュッフェ会場を見て回る陰海月の姿を微笑ましく見守りながら、義透は保護者の気分だ。
(「あの子、こういうのに目がありませんのでねー」)
とはいえ、義透自身が甘いものをたくさん食べたいということもなくて。軽食のコーナーから、ツナやベーコンレタスのサンドイッチを取って来て、たくさんある飲み物からはストレートのホットティーを選んで席に着く。
見れば陰海月は自分で作るパフェに興味を持った様子で、器用にパフェグラスを持つと、下段から上手にトッピングしていく。
「あの器……四人前くらいの大きさじゃないですかね?」
シェアするのが前提と言う大きなパフェグラス。それを遠目に見ていた義透はぽつりと呟き首を傾げる。四人で一人の複合型悪霊である自分たちのためなのだろうかと思ったが、陰海月はなかなかのセンスで具材を盛り付けていく。
金魚鉢みたいなグラスの底には、コーンフレークと生クリーム。そこにいちごや季節のフルーツを敷き詰め、また生クリームで層を作り、食感の変化にゼリーやチョコチップを入れたりして、器はこんもりと盛り上がっていく。
「ぷきゅ〜♪」
最後にアイスやソフトクリームにウエハースなんかも乗せ、アラザンやチョコスプレーもかけてなんとも豪華なパフェの完成!
「ずいぶんと大きなパフェができましたねー」
作った陰海月は実に得意げだ。360度観察し、その出来栄えに満足の様子でうんうんと頷いている。
義透はマスタードマヨネーズがきいたツナサンドを頬張りながら、陰海月の食べっぷりを見つめる。
(「どうやらやっぱりひとりで食べる気のようですね」)
そうだろうとは思っていたが、幸せそうに食べる様子に思わずふふと笑みがこぼれて。
「サンドイッチも美味しいです。陰海月は他に食べたいものありましたか?」
「ぷきゅ〜!」
なにやら次に食べたいものもリサーチ済みの様子。
「そうですか。私はその食べっぷりだけ見れば満足ですよ。思う存分幸せを満喫してくださいね」
それがここに囚われた人々を救う助けになるのなら。
幸せそうな陰海月を見つつ、義透はそう言ってホットティーを口に運ぶのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ギュスターヴ・ベルトラン
なるほど…そういうことか、と頷き
いいかよく聞け、オレの可愛いバトモンたちよ
ここはスイーツ食べ放題だ!恐らくバトモンが食べても問題ない!
瞳の輝きが段違いになったな…よし、お前たちが食べたい奴をオレに教えてくれ
ノクはでっけえイチゴパフェで、キリエは紅茶風味のクッキーか
オレはとりあえず…そういえばナノナノのケーキがあるって言ってたし、それも持って席に行くか
食べる前に祈りを捧げ…ノクもキリエもオレの真似してる
流石にキリエは綺麗に出来てるな…ノクはなんか、まぁ…
…食う前に感謝をするのが出来れば満点だな!二匹ともえらい!
ただ、祈り終わった瞬間に速攻でパフェの器に頭をツッコむヤンチャは止めようかノク!
●幸福は祈りと共に
ソウルボードに現れた魅惑的なスイーツビュッフェ。
サイキックハーツ世界の全生命と繋がるソウルボードと化した『慈愛のコルネリウス』が全ての命に幸福をもたらすその場所には、多くのエスパーがすでに囚われているという。
それに対抗しうる幸福……それがスイーツビュッフェなのだとグリモア猟兵は説明してた。
「なるほど……そういうことか」
|悪魔祓い《エクソシスト》の灼滅者として、学生時代から戦いに身を置いてきたギュスターヴ・ベルトラン(我が信仰、依然揺るぎなく・f44004)は、この状況を吞み込むのも早かった。これまで、懐かしいものや懐かしい顔に出会いながら、敵を殴ったりしてきたが、今回はここで楽しむことが重要なようだ。
頷きつつ、目の前に広がるスイーツビュッフェをびしっと指差す。
「いいかよく聞け、オレの可愛いバトモンたちよ」
その言葉に、人々の祈りと願いを空へ届けるリンドルムのノクターンと、蝋燭に灯った祈りを人々への慈悲へ変えるカプレリエのキリエが耳を傾ける。
「ここはスイーツ食べ放題だ! 恐らくバトモンが食べても問題ない!」
だってここはソウルボード。夢の世界はきっと都合よくできているはずだから。ノクターンやキリエ以外にもバトモンの仲間も多く訪れているようだ。
その言葉に、ノクターンとキリエの瞳が満天の星空もかくやというほど輝いた。
「瞳の輝きが段違いになったな……よし、お前たちが食べたい奴をオレに教えてくれ」
そう背中をさらに押せば、たくさんあるメニューからこれというものをギュスターヴに示す。
「ふむふむ、ノクはでっけえイチゴパフェで、キリエは紅茶風味のクッキーか」
それぞれ個性の出ているチョイスに笑みを浮かべながら、ギュスターヴもまた何がいいかと見繕う。
「そういえばナノナノのケーキがあるって言ってたな」
灼滅者としては、あの愛すべきサーヴァントを模したケーキが存在するとなると放ってはおけない。ナノナノケーキは、ビュッフェらしく、こぶりなもので、スポンジ生地に生クリームが塗られ、あの愛らしい形をしたケーキのようだった。チョコペンでひとつひとつ手描きされた顔は愛嬌があるし、胸のハートにはイチゴジャムが塗られている。
それから飲み物も選んで、ギュスターヴは席に着いた。
そうしていつものように、食べる前に祈りを捧げるギュスターヴだったが、ふと見やればノクターンとキリエも、ギュスターヴを見て同じように祈りを捧げようとしている。
(「流石にキリエは綺麗に出来てるな……ノクはなんか、まぁ……」)
普段からシスター姿のキリエはさすがの所作で、やんちゃで元気なノクターンは、見様見真似といった感じが拭えない。それでも、そうしようと思ったことが素晴らしいのであって。
「……食う前に感謝をするのが出来れば満点だな! 二匹ともえらい!」
ギュスターヴに褒められ、ふたりとも嬉しそうにしているが、祈りが終わった瞬間、ノクターンはすぐさまパフェの器に頭を突っ込んだ。
「おいおい、そういうヤンチャは止めようかノク!」
苦笑しながらも、顔についたクリームをナプキンで拭いてあげるギュスターヴだった。
キリエは上品に紅茶風味のクッキーを食べていて。さくさくとした食感が好きなキリエらしい。
「ナノナノケーキも見た目もいいが、味もかなりいいな。ノク、キリエ、他に食べたいものはあるか?」
なんたって食べ放題。ここでは遠慮は無用なのだ。
早速ノクターンがぶんぶんと首を縦に振り、きらきらとした瞳でビュッフェの方を示す。砂糖漬けやシロップ漬けできらきらした甘いものが好きな彼にはまだまだ食べたいものがあるのだろう。
「よし、わかった。今日は心行くまで楽しもうな!」
さらに輝くふたりの瞳を見つめながら、ギュスターヴも幸せな時間を過ごすのだった。
大成功
🔵🔵🔵
度會・加寿男
なるほど、このような戦い方もあるのですね。
それならば、私もいけそうです。
いつも寝ているはずの『ハイカワ』も起きてますね。
他の…『コハギ』『シメサス』『ヒロオ』はナノナノ型ケーキに興味津々のようで。それならば、そちらを皆で食べましょう。
ふふ、『ハイカワ』が起きてたのは、そのケーキに合う紅茶を探すためだったんですね。『ハイカワ』、紅茶を入れるのがうまいですからね。
こうして他世界のスイーツを楽しむのも、また勉強ですから。
●夢があふれるひとときを
「なるほど、このような戦い方もあるのですね」
かつてサイキックハーツ世界で倒された強敵がオブリビオンとして蘇り、他世界までをも巻き込んで、それぞれの目的のために攻めてきているという。
猟兵の中には、オブリビオンとして蘇る前の敵との因縁などもあったりするようだが、いずれも曲者ぞろいのようだ。
そんな中、完璧で幸福な夢の中に囚われた人々を救うという戦場もあって。さらにそこで、美味しいスイーツを楽しむことで目的を果たせるというのだから、バトルモンスターワールドのパティシエである度會・加寿男(竜胆・f45451)は、自分でも力になれそうだと思い、相棒のバトモンたちを連れてソウルボードへとやってきた。
「なるほど、これが夢のスイーツビュッフェ……パティスリーを営む者としては、いろいろと学ぶこともありそうです」
まず大量のケーキやスイーツを準備するのが大変だろうし、あまり高級なものばかり並べていれば経営が心配になる。
「今日はハイカワも起きているようですね。みんな、それぞれ気になるものがあるようです」
いつも加寿男と一緒に店を切り盛りしてくれているバトモンたちの中でも、グルメンのハイカワは普段は寝ていることが多いのだ。
「ヒロオはケーキが気になりますか?」
材料を混ぜるのがうまいグルメンのヒロオはたくさん並んだケーキを見ていた。
「コハギはアイスですか? そこ一帯は涼し気ですね」
ジュランのコハギは、尻尾の葉っぱレーダーが風向きや湿度を敏感に感じられるので、涼やかな一角が気になったのだろう。
「シメサスは自分で作れるパフェですか。確かに何を乗せるかによって栄養価も変わってきそうですね」
グルメンのシメサスは食材の味と栄養が分析できるので、人によって個性的なパフェが出来上がるのが興味深かったようだ。
いろいろと見て回ったが、最終的にコハギとヒロオとシメサスが一番興味を持ったのは、ナノナノ型のケーキのようだった。
「みんな、これが気になるようですね。バトモンにも見えますが、ナノナノは愛を信じるピュアな心から生まれた、クリオネ型の魔法生物だそうですよ」
ふわふわと浮かんで、言語能力も有するそうだ。その愛らしい形をしたケーキは、スポンジ生地に生クリームが塗られ、チョコペンで顔が描かれ、特徴的な胸のハートには、いちごジャムが使われているようだ。
「それでは、こちらを食べましょうか。サイズは小さいので、それぞれひとつずついただきましょうね」
そう言って、加寿男は人数分のナノナノケーキを皿に乗せ、席へと戻る。すると、ハイカワが紅茶の準備をしてくれていた。
「ふふ、ハイカワが起きてたのは、ケーキに合う紅茶を探すためだったんですね」
人数分のカップに、紅茶のポットを準備して。しっかりとカップまで温めてあるのがさすがだ。
「ハイカワは、紅茶をいれるのがうまいですからね」
茶葉の量に、蒸らし時間までしっかりと計算されたハイカワの紅茶は絶品だ。
そうして美味しい紅茶と共に、皆でナノナノケーキを味わう。
「スポンジ生地もふわふわで、中にもクリームとスライスしたいちごも入っていますね」
加寿男が経営するパティスリー『ジャンシアヌ』では、季節のフルーツを使ったデコレーションケーキが人気だが、このいちごを使ったナノナノケーキもとても美味しい。
「見た目でも楽しめるのは大事な要素ですね。いろいろなバトモンケーキも作ってみましょうか」
ここにはもちろん人助けのためにも来たけれど、こうして他の世界のスイーツを楽しむのもまた勉強だと加寿男はしっかりと味わって。
「他に食べたいものはありますか? この機会にいろいろと勉強させてもらいましょう」
加寿男とバトモンたちの美味しく楽しい時間はもう少し続くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
リリスフィア・スターライト
夫のユリウス(f00045)と
私もその内、学生時代の事を懐かしく思うようになるかな
ソウルボード内でエスパーたちの目を覚まさせる事が
目的だけれどユリウスとの久しぶりのお出かけではあるし
楽しませてもらおうかな
真秀さんの夢を形にしたスイーツビュッフェは壮観だね
それだけ素晴らしい先週を過ごしてきたのだと伝わってくるかな
ユリウスはスイーツは大丈夫だったかな
私は沢山食べれるけれどね
王道のケーキもだけれどナノナノの形をした
ケーキももちもちしていて美味しそうかな
ドリンクはユリウスに選んでもらおうかな?
なるべく沢山食べれるようクリーム成分とか
控えめなのは良さそうだね
ユリウスが選んだのと食べ比べしてみない?
ユリウス・リウィウス
妻のスフィ(f02074)と
夢の中は甘味一色か。頬が緩んでるぞ、スフィ?
まあ、喰って飲めば、それで世界が救えるんだ。楽なもんじゃないか、なぁ、おい。
というわけで、一緒にスイーツを楽しもうか。合わせるのはコーヒーがいいかな。
先にスイーツから選ぶとしよう。まずはアップルパイは外せない。オールドファッションドーナツにスクエアにカットされたオペラ。ざっくり仕上げたパウンドケーキも魅力的だ。
このコーヒーはどこの産地だろう。夢の中でそこにこだわるのもおかしな話か。
俺はブラックだが、スフィはカフェオレとかの方がいいかな? それとも一緒にブラックを飲むか? 甘いものの合間に苦いものは口の中がさっぱりするぞ。
●二人で紡ぐ甘い時間
「わあ、たくさんのケーキやお菓子がいっぱいだね!」
目の前に広がる輝くばかりのスイーツビュッフェに、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)もまた嬉しそうに瞳を輝かせる。
「夢の中は甘味一色か。頬が緩んでるぞ、スフィ?」
リリスフィアの夫のユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)が、可愛らしい妻の様子に思わず苦笑を漏らして。
「だって、美味しそうなスイーツがいっぱいだもの。真秀さんの夢を形にしたスイーツビュッフェは壮観だね」
かつて武蔵坂学園で戦いと青春の日々を過ごしたというグリモア猟兵が語っていたことを思い出し、リリスフィアは微笑む。
「学生時代の思い出とか言っていたんだったか」
「そう。それだけ素晴らしい青春を過ごしてきたのだと伝わってくるかな」
年頃の女の子たちが甘いものが好きなのは当然だけれど、スイーツの美味しさ以外に、友達と恋バナしたり、流行のドラマの話をしたり、そんな学生らしい楽しい時間の思い出が詰まっているのがわかるから。
(「私もその内、学生時代の事を懐かしく思うようになるかな」)
まだ二十歳を少し過ぎた年齢のリリスフィアにとっては、振り返るほどの過去ではないけれど、思い出がきらきら輝いているあの年頃を、年を重ねても懐かしく思い出せる未来が少し待ち遠しくて。
「まあ、喰って飲めば、それで世界が救えるんだ。楽なもんじゃないか、なぁ、おい」
そう言ってリリスフィアの頭を優しく撫でるユリウスに、そうだねと微笑んで。
もちろん、ソウルボード内で幸福な夢に囚われているエスパーたちの目を覚まさせることが目的だとはわかっている。それでも愛するユリウスとの久々のお出掛けなのだから、楽しませてもらおうと思って。
「ユリウスはスイーツは大丈夫だったかな?」
「ああ、一緒にスイーツを楽しもうか。確か飲み物もいろいろあるんだったか。合わせるのはコーヒーがいいかな」
「コーヒーがおすすめ? じゃあ私の飲み物もユリウスに選んでもらおうかな?」
「よし、わかった。では先にスイーツから選ぶとしよう」
そうして二人は早速魅惑のスイーツビュッフェでスイーツ選び。
ケーキはショートケーキなど定番のものから、季節のフルーツを使ったもの、チョコたっぷりのものなど種類も豊富。
「ケーキならオペラだな」
ユリウスのお気に入りはスクエアにカットされたオペラ。リリスフィアは、ショートケーキやチーズケーキなども皿に乗せていく。
「お、なかなかの欲張りセットだな」
「私は沢山食べれるからね」
えへへっと笑いながら、次は焼き菓子やドーナツのコーナーへ。
「アップルパイは外せないな」
「そうなんだね」
「それから、オールドファッションドーナツも。ざっくり仕上げたパウンドケーキも魅力的だな」
そう言いながらユリウスはお気に入りの焼き菓子を皿に盛りつけていく。
「あ、見て。ナノナノのケーキがあるよ」
あの可愛いフォルムを忠実に再現したケーキは、なんだかもちもちしているようにも見えて。迷いなく皿に乗せるリリスフィアだった。
「よし、次はコーヒーだな」
次に訪れたドリンクコーナーで、ホットコーヒーをカップに注ぐ。砂糖とミルクを入れないのがユリウス流だ。良い香りが漂ってきて、このコーヒーはどこの産地だろうと考える。夢の中で、そこにこだわるのもおかしな話だろうかと思いながら。
「俺はブラックだが、スフィはカフェオレとかの方がいいかな? それとも一緒にブラックを飲むか?」
「カフェオレもいいけど……スイーツを食べるなら、ブラックがいいかな」
「ああ、甘いものの合間に苦いものは口の中がさっぱりするぞ」
そうして飲み物も確保して、二人は選んだスイーツと共に席に着く。
「うん、アップルパイは生地がさくさくだし、オペラは甘すぎず美味いな」
「ナノナノのケーキはショートケーキみたいで中にいちごが入ってて美味しいよ!」
それぞれ自分で選んだものの感想を述べつつ、美味しく楽しく堪能して。
「どれも美味しいけど、なるべく沢山食べれるようクリーム成分とか控えめなのは良さそうだね」
生クリームたっぷりは美味しいが、なかなかお腹にもたまっていく。作戦を考えながら食べるのもビュッフェの楽しみのひとつだ。
「お、まだまだ食べる気だな?」
「もちろん! ね、ユリウスが選んだのと食べ比べしてみない?」
そうすればたくさんの種類を食べられるとリリスフィアは提案して。
「いいぞ。感想を言い合うのも楽しいしな」
そうして、甘く幸せな時間は過ぎていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
神鳳・勇弥
【フィニクス】
こういう時こそって…
(シロップや粉末スパイスの充実っぷりも見て)
まぁ、自宅で試してみるのも材料の意味で限界はあるしな
(肩を竦めて笑って)
ミントならコールドブリューがオススメかな
(ドリンクバーの冷蔵庫からガラスポットを取り出して)
風味の変化として途中でレモンスライスを加えるのもありだ
炭酸は特に難しいんだよな
そりゃ香りが完全に飛んだら、もうコーラ擬きだからなぁ
炭酸水の香りと喧嘩しそうなら隠し味に果汁とか
…(酒に強い)さくらならラム酒やさくらんぼの蒸留酒を加えても良い
確かにビュッフェも気になる
珈琲にあうデザートがいいな
確かに俺達の想像力に影響されるなら
試作を出してもらうのも一興だ
彩瑠・さくらえ
【フィニクス】
食べ物や飲み物で遊ぶな、ではあるけど
こういう時こそブレンド案出せそうな気がするんだよねぇ
試したことないフレーバーシロップ使ったりとか
ね、ちょっと試してみようよ
あんまりかけ離れたのはやらないからさ、ね?(わくわく
(肩竦めるも概ね許可得られればにんまり
とりあえず、とりさんの店で飲んだ気がするけど
ミントシロップとアイスコーヒーとか?
…炭酸珈琲…は、出張した時に飲んだことあるけど
珈琲の風味飛んでて悲しかった記憶あるよ…
自分で炭酸水でブレンドしたら行けるのかなー…試していい?
あとはせっかくのスイーツブッフェ
珈琲使ったスイーツも
そうだね、珈琲に合うやつも!
よかったね、試し放題だ
(楽しげに笑み
●珈琲好きの変奏曲
オブリビオンと化した『慈愛のコルネリウス』が創り出した完璧な幸福が無限にもたらされる世界。そこに飲み込まれてしまったエスパーたちを救出するため、向かったのは、同じくソウルボード内にある夢のようなスイーツビュッフェの世界。
「なるほど、ここがソウルボード内のスイーツブッフェ……」
新鮮なフルーツを使ったケーキや、みんなが大好きな定番ケーキまで取り揃えられた空間に、彩瑠・さくらえ(望月桜・f44030)は、感心したように頷く。
「さすがスイーツ好きが望む理想のものだけあって圧巻だな」
さくらえと一緒にこの空間にやってきた神鳳・勇弥(闇夜の熾火・f44074)は、グリモア猟兵が語っていたスイーツに対する熱意を思い出して微笑んだ。
「とりさん、見て。スイーツだけじゃなくて、飲み物の方も充実してるよ」
広い会場内を見て回っていれば、さくらえが注目したのはドリンクコーナーだ。一般的なドリンクバーと言われるものの他にも、紅茶やコーヒーの種類も豊富のようだ。
「デザートを楽しむためには飲み物も大切だからな」
喫茶店を営んでいる勇弥としても、飲み物の充実ぶりは嬉しく、まずはスイーツより先にそちらに何があるかを確かめる。
「この充実ぶり……これは試してみるしかないね」
「お、何か思いついたのか?」
「食べ物や飲み物で遊ぶな、ではあるけど……こういう時こそブレンド案出せそうな気がするんだよねぇ」
普段はなかなか挑戦できないアレンジも、これだけ揃っていれば試し甲斐があるというもの。
「こういう時こそって……」
さくらえの好奇心とチャレンジ精神に一瞬勇弥は目を瞬かせるけれど。しかし、よくよく観察すれば、各種シロップや粉末スパイスまで揃っている充実ぶりに、確かにと思わされる。
「ね、ちょっと試してみようよ」
今まで試したことのないフレーバーシロップをさっと手に取り、さくらえは勇弥に囁く。
「あんまりかけ離れたのはやらないからさ、ね?」
わくわくとした表情は、勇弥の喫茶店の常連客らしい珈琲好きの顔だ。
「……まぁ、自宅で試してみるのも材料の意味で限界はあるしな」
肩を竦めて仕方ないなというように笑った勇弥を確認し、さくらえは許可は得られたとばかりににんまりする。
「じゃあ、早速……そうだな、とりあえず、とりさんの店で飲んだ気がするけど、ミントシロップとアイスコーヒーとか?」
これから暑くなっていく時期に、ミントの清涼感が良さそうだとさくらえが訊ねてみれば。
「そうだな、ミントならコールドブリューがオススメかな」
そう言ってすぐさま勇弥はドリンクバーの冷蔵庫からガラスポットを取り出す。熱湯でなく、低温で抽出した珈琲は豆のクセや雑味が溶け出しにくく、すっきりとマイルドな味が特徴だ。
「風味の変化として途中でレモンスライスを加えるのもありだ」
抽出には少し時間がかかるけれど、その間に他のものを試せばいいだろう。
「他には……炭酸珈琲……は、出張した時に飲んだことあるけど、珈琲の風味飛んでて悲しかった記憶あるよ……」
珈琲好きの間でも、好みが分かれる炭酸珈琲。さくらえの苦い思い出に、勇弥もああ、と思案顔になる。
「炭酸は特に難しいんだよな」
炭酸の爽やかさと、炭酸によって珈琲の香りやコクが際立つとされているが、炭酸と珈琲どちらが主張しすぎてもコレジャナイ感が出てしまう。
「そりゃ香りが完全に飛んだら、もうコーラ擬きだからなぁ……」
専用マシンで水出しコーヒーに窒素ガスを加えて作る方法と、エスプレッソコーヒーをトニックウォーターで割って作る方法などがある。
「自分で炭酸水でブレンドしたら行けるのかなー……試していい?」
ちょうどエスプレッソもあるようなので、さくらえはどうだろうかと勇弥に訊ねる。
「そうだな……炭酸水の香りと喧嘩しそうなら隠し味に果汁とか、さくらならラム酒やさくらんぼの蒸留酒を加えても良いかもしれないな」
アルコールに強いさくらえなら、との提案にさくらえはなるほどと頷きつつ、さすがにここにはお酒はなさそうなので、レモンの果汁を加えることにして。
「他にもいろいろアレンジして、試してみようかな」
まずは飲み物を調達した二人は、次にスイーツを見て回る。
「あとはせっかくのスイーツブッフェも楽しまないとね」
さくらえは珈琲をつかったスイーツはないかと見て回り、早速オペラを皿に乗せる。
「確かにビュッフェも気になるな。俺は……珈琲にあうデザートがいいな」
「そうだね、珈琲に合うやつも!」
ケーキ以外にも焼き菓子やパイなんかも魅力的だし、ここはソウルボード内。ナノナノのケーキがあるぐらいなのだから、他にもいろいろとあるかもしれないと勇弥は思い当たる。
「俺達の想像力に影響されるなら、試作を出してもらうのも一興だ」
ここでも喫茶店経営者としてメニューの追及を怠らない勇弥の言葉に、さくらえもにんまり笑う。
「よかったね、試し放題だ」
これもまたスイーツビュッフェの楽しみ方の一つ。
二人の飽くなき挑戦心と探究心が、囚われたエスパーたちの心を動かすことになるのだった。
大成功
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秋月・信子
『楽しめば楽しんだだけ囚われたエスパー達が自発的に脱出するね…邪魔しちゃ悪いから気を利かせて帰っていくだけじゃないの?』
確かに身も蓋もない言い方をすれば、姉さんの言う通りなんですけど…
【Esの影法師】で双子のように瓜二つでも性格や利き腕などが真逆の影と一緒に夢のスイーツビュッフェに参加します
『じゃ、学生気分に戻った感じで楽しみましょ。ナノナノの形をしたケーキも良いけど、自動でパンケーキを焼く機械に目が行っちゃうわね』
手をかざすだけで何枚も焼けて作れるそうですね
折角ですし、自分だけの『デコパンケーキ』を作って楽しみませんか?
『いいわね。お互いの性格が出るでしょうし、どんなのが出来るか楽しみね』
●スイーツによるエスパー救出ミッション?
「なるほど、ソウルボード内でスイーツビュッフェを楽しめば、囚われた人々も救えるってことですね!」
ソウルボードと同化した『慈愛のコルネリウス』が創り出した完璧な幸福の世界へと囚われてしまった人々を救うためにやってきた秋月・信子(|魔弾の射手《フリーシューター》・f00732)は、この作戦の趣旨を理解して頷いた。
辺りには、女子なら心躍らないはずはない魅惑のスイーツビュッフェ。ここで楽しむことが、コルネリウスが創り出したまやかしの幸福から救い出す手立てになるのだ。
『楽しめば楽しんだだけ囚われたエスパー達が自発的に脱出するね……邪魔しちゃ悪いから気を利かせて帰っていくだけじゃないの?』
まるで双子のように瓜二つの姿をした信子の影がぽつりと呟く。姿かたちはそっくりでも、性格や利き腕などは真逆なのだ。
「確かに身も蓋もない言い方をすれば、姉さんの言う通りなんですけど……」
信子が姉さんと呼ぶ影の容赦ない物言いに苦笑しながらも、それでもそれで囚われた人々が解放されるなら悪いことではないと思うから。
「では、私達も楽しみましょうか!」
『そうね、学生気分に戻った感じで楽しみましょ』
信子はUDCアースとは別の日本から迷い込んだ時空の迷い子。そんな彼女もかつては女子高に通っていたので、こういったスイーツビュッフェがどんなものかは心得ている。
「わあ、ほんとにたくさんあって迷っちゃいますね! たくさん食べるには、甘いものだけじゃなくて、軽食も挟んだ方がいいでしょうか?」
『そうねえ、学生時代みたいに限界に挑戦するまで食べるって歳でもなくなったし……あら、あのナノナノの形をしたケーキいいわね』
「ふふ、可愛いですね。これはみんな気になるみたいです」
他では見ないのもあってか、猟兵たちにも大人気のようだ。とりあえずまずは何があるかを把握するために、ビュッフェのメニューを眺めていた二人は、ふとあるものに気づく。
『ねえ、あれ……自動でパンケーキが焼けるんだって』
「自動で……? あ、手をかざすだけで何枚も焼けて作れるそうですね」
他の猟兵が作っている様子を見て信子も頷く。機械に手をかざすだけで、パンケーキの生地が落ちてきて、徐々に焼けていく様子は、見ていても楽しい。
「では、折角ですし、自分だけの『デコパンケーキ』を作って楽しみませんか?」
そう信子が提案すれば、影もおもしろそうねと頷いて。
『いいわね。お互いの性格が出るでしょうし、どんなのが出来るか楽しみね』
パンケーキ自体はこぶりなので、何枚焼くかも個性の出るところ。たくさん焼いてパンケーキタワーにしてもいいし、ひとつひとつにチョコペンでデコレーションしてもおもしろいかもしれない。
トッピングには、フルーツや生クリームにアイス、ジャムやナッツなど種類も豊富。
「それでは、エスパーの皆さんが思わず食べたくなるとびきりのデコパンケーキを作りますね!」
顔は同じでも、性格は真逆の二人が作る創作パンケーキ。その個性にはきっと囚われのエスパーたちも興味を持ってくれるだろう。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
スイーツビュッフェは最高、わかる
誰かと一緒だと尚良いよね
だから榛名さん一緒にどうですか?
あともしよかったら、わけっことか…出来ると嬉しいなぁって
僕小食であんまり食べれないから
分け合えば一口でも多くの味を知れるじゃない?
自分用には…旬の果物も気になるけど、いちごのミルフィーユを
折角だからパフェも作って一緒に食べます?
榛名さんが好きな果物があればそれを多めに
ちなみに僕が一番好きなのは林檎なんですよねぇ…あるかな?
あ、ナノナノケーキも可愛い…食べるの勿体なくなりそうですね…!
僕も、作るのも食べるのも大好きです
よかったら、今度はお互いの手作りスイーツ持ち寄ってお話しません?
技術交換会的な
楽しそうですし
●共に分かち合う楽しみを
「スイーツビュッフェは最高、わかる」
目の前に広がるスイーツ好きの夢の結晶のような光景を見ながら、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、大いに同意しながら頷いた。
澪は甘いものが好きだし、きらきら輝く宝石みたいなスイーツも、ふんわりもちもちパンケーキも、冷たくて甘いアイスやソフトクリームにも心躍ってしまうから。
とはいえ、澪自身はそんなに量を食べる方でもないので、美味しいものを食べながら誰かと語らう時間もまた大切にしているのだ。
だからもちろん、今回声をかけるべきはスイーツ好きのグリモア猟兵。
「榛名さん一緒にどうですか?」
「あ、澪さん! ひょっとして中華料理食べに行った時ぶりかな? わーい、ぜひぜひ一緒に!」
ソウルボード内に現れたスイーツビュッフェの生みの親のような榛名・真秀(スイーツ好き魔法使い・f43950)もまた、この夢のようなスイーツビュッフェを楽しもうとしていて。
「ふふ、そうだね。中華料理も美味しかったね」
今回サイキックハーツ世界ともども、オブリビオンたちに狙われているケルベロスディバイド世界で起こった『ケルベロス・ウォー』の時、オウガたちが開店したお食事処で、偶然一緒になった過去があるのだ。
「あの時から、戦争の度にスイーツ食べてたから、今回でスイーツは世界を救うって確信したんだよ。たぶん間違ってなかったんだ!」
なんだか拳を握りしめ、頷いている真秀に、にこにこと澪は頷いて。
「いいよね、誰かと一緒に食べるとさらに美味しいし。あ、それから、もしよかったら、わけっことか……出来ると嬉しいなぁって」
「澪さんは少食だもんね」
中華料理の時に同席したので、そのことは真秀も心得ている。
「そうなんだ。スイーツは好きなんだけど、あんまり量は食べれないから。分け合えば一口でも多くの味を知れるじゃない?」
「めちゃくちゃわかるよ! こんなにたくさんあったら出来るだけ多くの種類食べたいもんね。もちろん、分け合って食べよう!!」
快諾した真秀にありがとうと頷くと、二人とも、まずは自分の食べたいものを選ぶことにして。
「旬の果物も気になるけど、いちごのミルフィーユを選ぼうかな」
「ミルフィーユいいよね! わたしはフルーツタルトが好きなんだ」
「フルーツたっぷりいいよね。わ、飾り切りも綺麗だなあ」
自分でも料理をする澪は、作る側の視線でも楽しんで。
「そうだ。榛名さんも果物好きならパフェも作って一緒に食べます?」
「いいね! 澪さんは盛り付けとかも上手そうだし! ちなみに澪さんはフルーツは何が好き?」
「僕が一番好きなのは林檎なんですよねぇ……あるかな?」
「あるある! あとでアップルパイも確保しないとね」
そうして真秀が好きだというベリー系を多めに、キウイやマンゴーなど彩りにも気を遣ったパフェが完成。
「あ、ナノナノケーキも可愛い……食べるの勿体なくなりそうですね……!」
「写真に撮ったあとは遠慮なく食べちゃうわたしです! ナノナノケーキも確保だね」
そうしてあれやこれやとたくさん選んで席に着く。
そうして二人でシェアしつつ楽しんでいれば、ふと真秀はあることに気づく。
(「そういえば澪さんて、わたしの青春のスイーツビュッフェの時に来てくれた澪さんとすごく似てるよね」)
中華料理で一緒になった時は気にならなかったが、かつてのシチュエーションと同じだと当時を思い出してしまう。でも、違う世界で似た存在がいるのは、どうやら猟兵ではあるあるのようで。
「澪さんって、ひょっとして甘いもの苦手な恋人がいたりする?」
「えっ、どうしてそれを?」
「あ、やっぱり! ふふ、それは女の子の勘って奴!」
どうやら正解だった様子に真秀はパフェを口に入れてにんまり。目の前にいる澪も大好きな人と一緒だと思うと何だか嬉しくなるのだった。
「僕、作るのも食べるのも大好きです」
「うんうん、澪さんが作るの上手なのはなんかわかるな!」
「よかったら、今度はお互いの手作りスイーツ持ち寄ってお話しません?」
スイーツを愛する者同士の技術交換会的な感じで楽しそうでしょう、と澪は微笑む。
「わたし食べるの好きだけど、作るのはそんなに上手じゃないんだ……」
栄養士だからもちろん作りはするけれど、真秀は自分のために作ることはあまりしないのだという。
「でもでも、パフェのデコレーションとかそういうのは好き! だから、澪さんに教えてもらえると嬉しいな!」
「それもいいですね。じゃあ、また是非一緒に」
「うん、よろしくね!」
こんな風に未来の約束をするのもまた日々の楽しみでもあって。エスパーたちもこの日常の輝きにきっと目を覚ますだろう。
大成功
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イヴ・エルフィンストーン
スイーツで本当に世界が救えちゃうなんて
真秀さん、とってもすごいです!
ダークネスさんの同窓会はご遠慮いただいて
青春パワーで皆さんをお助けしましょう!
はっ、いちごの食べ収め…
真秀さんこれは大事件です
ある意味戦争です!
色んなお菓子の冬季限定いちご味
特にチョコレートが…!
また来年までお預けになってしまいます!
いちごってスイーツの王様だと思います
とっても豪華ないちごパフェ
可愛いショートケーキ
あんことお餅でもちもちのいちご大福
チョコフォンデュや練乳でそのまま食べてもいいですよね!
飲み物も今日は紅茶…ではなく
いちごココアです!
真秀さんのお気に入りのいちごスイーツは何ですか?
一緒に食べ尽くししちゃいましょう!
●旬を楽しむ流儀
「スイーツで本当に世界が救えちゃうなんて……真秀さん、とってもすごいです!」
「わああ、イヴ先輩来てくださってありがとうございます!!」
占いをする傍ら、英国風カフェを営むイヴ・エルフィンストーン(灼滅者の魔法使い・f43984)は、学生時代から真秀にとって憧れの存在。猟兵となってからも一緒にお茶したり、占いをしてもらっているイヴがこのソウルボード内のスイーツビュッフェに来てくれたことがとっても嬉しかったらしい。
「イヴも争い事はあまり好きではありませんから……スイーツで世界を救えるならとっても嬉しいですね」
「そうなんです! わたし猟兵になってから、戦争の時にスイーツ食べるしかしてなかったんですが……ということはつまりスイーツは世界を救うということで!」
今回そのことは間違いないと確信したらしい。
「はい、イヴたちも出来ることで貢献するとして。ダークネスさんの同窓会はご遠慮いただいて、青春パワーで皆さんをお助けしましょう!」
「はい!!」
というわけでもう既に青春の輝きが爆発しそうな二人はうきうきとスイーツビュッフェを堪能する。
「たくさんのスイーツがあって迷ってしまいますね」
「それもビュッフェの楽しみですよね。わたしは、とにかく旬のものは外せません! フルーツ使ったケーキはマストですね!」
そう言って真秀は今が旬だというビワのゼリーをちゃっかり確保。
「あとは、いちごは旬のものはそろそろ食べ収めですしね」
「はっ、いちごの食べ収め……」
真秀の言葉に、イヴはハッとなったかと思うと、真剣な顔できゅっと拳を握った。
「真秀さんこれは大事件です。ある意味戦争です!」
「平和なスイーツ世界に戦争とは穏やかではありません! イヴ先輩、戦況報告お願いします!」
「もう5月です。色んなお菓子の冬季限定いちご味……特にチョコレートが……! また来年までお預けになってしまいます!」
もちろんいちごは温室栽培で一年中あるとはいえ、冬から始まった旬はそろそろ終わり。スーパーにも並ばなくなるのだ。チョコレートも冬が主戦場。限定お菓子は食べ逃すと、また一年近く待たなければならない。
「確かに……これは由々しき事態です! 今日はいちごとチョコを堪能することにしましょう!」
「そうですね。たくさん楽しみましょう!」
そうして二人でたくさんのいちごスイーツを皿に盛って席に着く。
「いちごってスイーツの王様だと思います」
まるで宝石の輝きのように美しいいちごが豪華に乗ったパフェを前にイヴはうっとりと呟く。
「ですよね。スターですよね。わたしも大好きです!」
そう言って真秀はショートケーキを美味しそうに頬張る。
「ちなみ真秀さんはショートケーキのいちごは最初に食べる派ですか? 残しておく派ですか?」
「最初に食べたい気持ちをぐっとこらえて、最後に食べる派です!」
そんなふうに会話も弾んで楽しい時間は過ぎていく。
「和菓子でも美味しさを発揮するのが、いちごのすごいところですね」
餡と餅に包まれたもちもちのいちご大福。どらやきや、羊羹、和風パフェでもその存在感を示している。
「そのままでも美味しいし、サラダとかにも使えるし、ほんといちごは完璧なスターです!」
チョコフォンデュや練乳のトッピングで食べるのもまた美味しいと、真秀の皿からいちごが次々と消えていく。
「そして飲み物も、今日は紅茶……ではなく、いちごココアです!」
「いちご尽くしですね。わたしもいちごスムージーにしてみました♪」
ふふふと全力でいちごを楽しみ微笑んで。
「真秀さんのお気に入りのいちごスイーツは何ですか?」
「悩むとこなんですが、やっぱりショートケーキが定番にして外せないですね。絶対に食べちゃいます」
「先程も食べてましたものね。ともあれ、今日はたくさんのいちごスイーツを一緒に食べ尽くししちゃいましょう!」
「はい、イヴ先輩と一緒でますます楽しいです!」
ソウルボード内に現れたスイーツビュッフェ。そこで楽しむ人々の様子を遠くから眺めていたコルネリウスの完璧な幸福が訪れる世界に囚われた人々は、自分たちがいる幸せだが何もない世界に疑問を抱く。
面倒だと思っていた人間関係。でもそこにこそ楽しいと思える瞬間がまたあったのではないか。
そのことを思い出し、彼らはそっと偽りの幸せから抜け出す。
きっとそこが自分たちの生きるべき世界なのだと。
大成功
🔵🔵🔵