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書架要塞に閉ざされた人々を解放せよ

#ビブリオラビリンス

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#ビブリオラビリンス


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●|小世界《アライアンス》の書架要塞
「猟書家が数を減らしているらしいぞ」
「ああ、今こそ反旗を翻す好機!」
 人々が気勢を上げるのは、迷宮書架世界の|小世界《アライアンス》の一つ、剣と魔法と竜の世界『アックス&ウィザーズ』から削り取られた侵略蔵書の中だった。
「ちょうど秋の収穫が終わったばかりだ、食糧には余裕がある」
「勝利を収穫祭と合わせて祝ってもいいな!」
 威勢のいいことを言い合い、士気を高めて自分達を閉じ込めた猟書家らに反乱を起こそうとしていた――。

「何やら不穏なことを考えているようですね」
「誰だ!?」
 盛り上がっているところに空から紳士然とした声が響くと、侵略蔵書を開かれ、その書を中心に小世界が現実に展開された!
「なっ!?」
「書の外に出られたのか?」
 突然の出来事に驚く人々の前に、書を持った悪魔のような男が立っていた。
「お初にお目にかかる。私の名は『猟書家「ギガス・ヘルマン」』。貴方たちの小世界を支配する者です」
「猟書家だと!」
「武器を!!」
 慇懃無礼な相手に人々は剣や槍を構えて殺気を向けた。
「血気盛んなことですね。しかし無駄なことです。この書架要塞からは出られないのですから」
 ギガス・ヘルマンがパチンと指を鳴らすと、壁がせり上がり住人達を閉じ込める「書架要塞」が築かれた!
「なんだこれは!!」
「御安心ください。私の目的は知の探究。貴方たちの知識も生態も全て興味深いものです。この箱庭の中で私が全ての知を得るまで飼ってあげましょう」
 ギガス・ヘルマンはニタリと邪悪に嗤った。
「ふざけるな!!」
「なら、お前を倒せば俺たちは自由ということだな!」
 人々は手にした武器を振るう。しかし割り込んだ二足歩行の魔獣によって攻撃が防がれる。
「反乱など無駄なことだと教えてあげなさい」
 さまざまな生物を融合して生み出されたキマイラ『プロトキマイラ・マスプロダクト』達が、受けた攻撃に適応し皮膚を厚くして容易く制圧してしまう。
「くそっ!」
 まだ反乱の準備を整えていなかった人々は出端を挫かれてしまった。
「さあ、この箱庭で好きに暮らしなさい。私はそれを観察し知を得るとしましょう」
 ギガス・ヘルマンは笑顔を浮かべながらも、まるで虫を観察するように冷徹な目で、同意を求めず一方的な要求を突き付けた。
「今度はこの要塞の中に閉じ込められるのか」
「これじゃあ書の中に居たのと同じじゃないか……」
 人々は武器を取り上げられ、諦めた顔で要塞内に閉じ込められた……。

●グリモアベース
「猟書家が拠点とする『ビブリオラビリンス』。無限に広がる「迷宮書架世界」が存在していることがわかった。そこに閉じ込められている人々を助けるのが今回に任務となる」
 バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が新たな世界での任務の説明を始める。
「書架迷宮の一角を支配してる猟書家の存在を発見した。これを討てば侵略蔵書の住民達に新たな領土を与えられるはずだ」
 侵略蔵書に閉じ込められた人々を助けるチャンスとなる。
「『猟書家「ギガス・ヘルマン」』が1冊の侵略蔵書を開いて小世界を展開し、そこに「書架要塞」を築いて拠点として住民達を支配している。
 どうやらアックス&ウィザーズの断片が閉じ込められた書で、住民や動植物も共に閉じ込められて長い年月を暮らしていたようだ」
 書に閉じ込められた人々の子孫が、今度は要塞に閉じ込められてしまっている。
「そこで諸君には、この人々を解放するべく、要塞に攻め入ってもらいたい。
 要塞は『プロトキマイラ・マスプロダクト』という魔獣のオブリビオンの軍勢が守っている。それを蹴散らし内部に入り込む事になる」
 プロトキマイラ・マスプロダクトの軍勢が要塞に近づくものに攻撃を仕掛けてくる。要塞内に入るにはそれを打破しなくてはならない。
「プロトキマイラ・マスプロダクトはさまざまな動物を融合進化させた魔獣のようだ。その強靭な生命力と適応力が武器のようだが、諸君ならばそれを上回る攻撃で倒せるだろう」
 タフな魔獣ではあるが、それを上回る火力か、何かしらの手段で封じてしまえばいい。

「要塞内には人々と猟書家「ギガス・ヘルマン」が居る。ギガス・ヘルマンは「あらゆる世界の全知識を知りたい」という無限の知識欲により猟書家となった「書物の悪魔」のようだ。
 興味があるのは知識だけで、敢えて住民を狙う気はない。猟兵が現れたならその興味はこちらに向けられるかもしれん。そうなれば住民を巻き込まないように戦えるだろう」
 全ての知識を得ようとしている悪魔は、さらに興味を惹かれるものがあればそちらに意識を向けるだろう。
「魔獣や悪魔を召喚する厄介な能力を持っているが、今までに多様な戦場を潜り抜けて来た諸君ならば対応できるはずだ」
 多様なユーベルコードを使用するが、使われる能力に対応すれば凌げる。

「猟書家との戦いに勝利して人々を解放出来れば、展開された小世界は住民達の領土となる。住民達は助けてくれた猟兵達に感謝を伝えようと、本来行われるはずだった秋の収穫祭を始めてもてなしてくれるようだ」
 大人達は魔獣の肉とエールを、子供達は焼き菓子に果実水を食べ、腕自慢は演武を披露したり、大らかに踊ったり歌ったりする祭りが行われる。
「祭りを楽しんで友好を深めておけば、いずれ人々が猟書家に反攻作戦を行う時に共同戦線も張りやすくなるだろう。遠慮なく歓待を受けて祭りに参加するといい」
 収穫祭で仲良くしておけば、のちのち猟書家との戦いにも良い影響があるかもしれない。

「猟書家の拠点であるビブリオラビリンスを見つけられたのは僥倖だ。侵略蔵書に閉じ込めらた人々を助け出し、猟書家から全ての書を奪い取れ!」
 バルモアは新たな世界に向かう猟兵を激励し、その背中を見送った――。


天木一
 こんにちは天木一です。
 新たな世界ビブリオラビリンスで、猟書家を倒し人々を解放します。

 第1章は『プロトキマイラ・マスプロダクト』の軍勢との戦闘です。
 要塞を守るように展開し、近づく者全てに攻撃します。
 魔獣の群れで、高い生命力で正面から襲い掛かってきます。

 第2章は『猟書家「ギガス・ヘルマン」』との戦闘です。
 知識を得るために行動しているため、一般人を敢えて害するようなことはありません。
 何かしら知的好奇心を刺激するような事を行えば、生け捕りにしようと考え有利に戦えます。

 第3章では解放の祝いと共に秋の収穫祭が行われます。
 狩った魔獣の料理やエール。それにリンゴやナッツを使った焼き菓子や果実水などが振る舞われます。
 演武や歌や踊りを披露したりと、純朴ながらも賑やかに過ごせます。
 元々は神々に感謝を捧げる祭りでしたが、書に閉ざされて長い年月を過ごし神の名も忘れられています。しかし収穫祭に神事としての歌や踊りが名残として残り、今も続いています。
 お誘いがあればバルモアも参加します。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第タグにて。
 それでは初めての世界の一歩です。人々を解放し閉ざされた書の世界に笑顔を取り戻しましょう!
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第1章 集団戦 『プロトキマイラ・マスプロダクト』

POW   :    エヴォリューション・ラーニング
攻撃を受けると【その攻撃に適応した新たな獣化部位】が発生し、レベル分間、同じ攻撃によるダメージや状態異常が半減する。
SPD   :    バーサクビースト
指定した敵1体か自身が死亡するまで、負傷を無視して毎秒【全身から生えた角】で攻撃し続け、敵の攻撃を【全身を覆う毛皮】で弾く。
WIZ   :    ウォント・サバイブ
【獣の生存本能】を解放し、戦場内の敵全てから【生命力】を奪う。自身は奪った[生命力]の総量に応じた戦闘力強化を得る。

イラスト:相澤つきひ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…|迷宮書架小世界《ビブリオラビリンス》!
忌々しき猟書家共が支配する世界…だが立ち向かおうとする者達がいる!
私が生まれ落ちた|常闇の世界《ダークセイヴァー》が如く…!
さぁ行くぞ…私は…処刑人だッ!!!

地獄の炎を体に纏わせて敵群と戦闘開始
妖刀を振るい敵の部位を斬りつけ切断、解体しよう

…再生か!新たなる部位が生えてくるッ!
ならば二度と再生できぬように内から破壊するしかあるまい!

【降魔炎殺】を発動
地獄の炎纏わせた拳と蹴りによる怪力と格闘術を獣化部位目掛けて放ち攻撃
地獄の炎を注ぎ込み部位と肉体諸共装甲破壊と部位破壊で吹き飛ばし、殲滅してやろう…!

…邪魔をするなよ獣共!私は…処刑人だッ!!!



●要塞への道
「……|迷宮書架小世界《ビブリオラビリンス》!」
 怒りを燃やし仇死原・アンナ(処刑人、炎の花嫁、魔女、屠る騎士、そしてあいどる☆・f09978)が猟書家の巣窟に足を踏み入れる。
「忌々しき猟書家共が支配する世界……だが立ち向かおうとする者達がいる!
 私が生まれ落ちた|常闇の世界《ダークセイヴァー》が如く……!」
 自分の世界と同じように、この世界でも抗う人々がいることに共感を覚える。
「さぁ行くぞ……私は……処刑人だッ!!!」
 そんな人々を解放するべく、先陣を切って要塞に向かって突き進む!

「ガゥウウウウ!!」
「ガゥァ!!!!」
 侵入者に気付いた『プロトキマイラ・マスプロダクト』達が迎撃に動き出し、アンナを包囲するように素早く動いた。
「来たな……返り討ちにしてくれるッ!」
 アンナは地獄の炎を体に纏わせて戦闘に突入する!
「ガゥウアアア!!!!」
 プロトキマイラが鋭い爪を伸ばして襲い掛かるが、先んじてアンナが妖刀【アサエモン・サーベル】を抜き放って一閃し、腕を切断して返す刀で胴を斬り裂く!
「グガアァアアアアアアア!!!」
 血を流すプロトキマイラが咆えると、体が受けた攻撃に適応を始め、刃に強い抵抗を持つ硬質な皮膚に変化して、腕も新たに生えて傷を塞いだ。
「……再生か! 新たなる部位が生えてくるッ!
 ならば二度と再生できぬように内から破壊するしかあるまい!」
 アンナは妖刀を手放してユーベルコード『|降魔炎殺《ゴウマエンサツ》』を発動し、地獄の炎を纏わせた拳で殴り倒し、強烈な蹴りを浴びせて薙ぎ倒す!
「ッゲァァア!!!!」
 刃は防げても打撃は防げず、プロトキマイラの強固な皮膚を砕いてさらには炎が燃え移り内部まで焼ける。
「打撃も炎も防げまい。一匹残らず……殲滅してやろう……!」
 アンナの燃える肉体が躍動するたびに、プロトキマイラが燃え上がって倒れ伏していく。

「ガァァアアアアアアアアア!!!」
 それでも命令に忠実なプロトキマイラが一斉に飛び掛かり、要塞には近づけさせないとアンナの侵攻を止めようとする。
「……邪魔をするなよ獣共! 私は……処刑人だッ!!!」
 一歩も引かず、アンナが進むとプロトキマイラが殴られて吹き飛んでゆき、暴力と炎によって道をこじ開けた!

大成功 🔵​🔵​🔵​

和田・忠信(サポート)
 庶民の剣豪×力持ち、25歳の男です。
 普段の口調は(僕、~君、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)、です。

 成功のためには割と無茶をしますが没個性的なのであまり特殊なことはしません
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


アスカ・ユークレース(サポート)
時に敵を救うために倒すという心情で戦う

機動力が欲しいときはフェイルノート、破壊力が欲しいときはbinary starと状況に合わせて武器を使い分ける

動体視力、反射、隠密能力、空間把握認識能力等機動型射手に必要な能力が高いレベルで備わっており射出武器使いとして優秀。

ド派手な弾幕とは裏腹に射程武器の強みを活かした中遠距離からの仲間の援護、連携の穴を埋めるバランサーとしての役割を最も得意とする。

遠距離からの一発必中の隠密狙撃も行う。

肉弾戦は苦手だが近接が苦手なわけではなく下手に近づけばむしろゼロ距離射撃でボコボコに

後は状況に合わせて対応可能。


仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!

お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ

口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ

よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね

アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!



「人を要塞に閉じ込めるなんて美しくないわね。すぐに開放してあげるわ!」
 仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)は美術好きなお姉さんネイルの人格を表に出し、囚われの人々を助けようと要塞を防衛する魔獣の群れへと攻撃する。
「ガァアアア!!!」
 近づくものは全て破壊すると、獣の如き思考でプロトキマイラが突っ込んで来る。
「力任せなんて美しくない戦い方ね。
 バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!」
 そう言い放ったネイルは外套を投げつけて目晦ましにして、背後に回り込むとユーベルコード『それはまるでチートのような、とんでもない才能』を発動し、UC『シーブズ・ギャンビット』を選んでダガーで背中から心臓を一突きした!
「ガグァッ!?」
 何が起きたか分からぬまま、プロトキマイラが口から血を流して倒れた。

「本に囚われた人々ですか。微力ながら助太刀させてもらいます」
 和田・忠信(庶民の剣豪・f44346)は戦闘のどさくさに紛れていつの間にか敵の近くに寄っていた。
「ガァアアアアア!!!」
「気付くのが遅かったですね」
 驚くプロトキマイラに、忠信はユーベルコード『剣刃一閃』を発動し、【手に馴染んだ名刀】を抜き放って敵を一刀両断に斬り裂いた!
「グゲャッ!!」
 流石の魔獣も両断されては堪え切れず倒れ絶命する。
「ガァァァァァアアアアアアア!!!!!」
 仲間がやられると周囲のプロトキマイラ達が一斉にナイフのような鋭い爪で切り掛かる!
「包囲されるのはまずいですね。突破しましょう」
 忠信は前に出て刀を振るって敵の腕や足を切断していく。しかしその傷は塞がり、強固な皮膚となって刃への耐性を得ていた。
「戦いながら進化しているのですか? 厄介ですが、僕には斬るしかありませんから」
 効きが悪くなろうとも、ただただ刀を振るって忠信は敵を斬っていく!

「魔獣の群れなら火に弱そうです」
 アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)は魔獣の群れを見て戦い方を決める。
「赤く輝け、蠍の炎、その御霊燃やして我に道を示せ」
 ユーベルコード『アンタレスフレイム』を発動し、161もの真紅に輝く蠍の毒の炎を放つ!
「ガァッ!!」
 慌ててプロトキマイラ達が回避しようとするが、炎はそれを追って直撃すると燃え、次々と炎が追撃して全身を燃え上がらせた!
「グゲァァアアアアア!!!」
 炎の中で苦しみながらプロトキマイラは黒焦げになって倒れた。
「ガァォォオオアアアアアアアア!!!!!!」
 焼かれ傷ついたプロトキマイラ達が咆えると、獣の生存本能が解放されて生命力を奪い、自らを強化して駆け出す!
「接近戦で一気に仕留めようという魂胆ですか、では近接戦にお付き合いしましょう」
 アスカは【聖弩:照手紅】を構えて爪を振り上げる敵の懐に入り、ゼロ距離射撃で心臓を貫いた!
「ゲァッ!!!!!」
 大量の血を吐き出してプロトキマイラがゆっくり仰向けに倒れた。

「グガァアアア!!!!!!」
「グゥォオアアアアアアア!!!!」
 押されながらもプロトキマイラは咆えて生命力を奪い、猟兵達の足止めをしようと正面に立って爪を振るう!
「咆えて正面から攻撃するばかりじゃ芸がないわ。戦いは虚を突くような思考の争いでもあるのよ」
 ネイルが教えるように落としておいた光属性を付けたルーンカルテを眩しく光らせ、そのフラッシュにプロトキマイラが目を焼かれた瞬間に、ダガーで首を裂いて血を噴き出させた!
「ガヒュッ………!!」
 自らの血に溺れて苦しそうにプロトキマイラがもがく。
「一気に押し込んで要塞への道を開きましょう」
「グギガァアア………!!」
 続いてアスカが真紅の炎を次々と放ち、燃えるだけでなく毒にも侵されたプロトキマイラが力なく倒れる。
「皆さん派手ですね。僕は僕にできることをしましょう」
 そんな仲間達に紛れるように、忠信も刀を振るって敵を減らしていった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

霧島・絶奈
◆心情
文字通り世界の果てが存在し得る閉塞世界ですか…
何だか昔を思い出します

…感傷は禁物ですね
今は目の前の闘争を愉しみましょう

◆行動
ネアと共に【Evolution】に搭乗し『【1/0】』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】で敵を鏖殺
更に【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置
生命力を奪うのならば奪い様の無い存在を用いるまでです

設置後は【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】し追撃

負傷は【輝石の光】で【限界突破】した【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減
【生命力吸収】と【リジェネレート】で回復

生命力を奪うのは其方の専売特許ではありません
簒奪し返させて頂きますよ



「文字通り世界の果てが存在し得る閉塞世界ですか……。
 何だか昔を思い出します」
 霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は閉鎖された世界を見て、過去の光景を重ねてしまう。
「……感傷は禁物ですね。今は目の前の闘争を愉しみましょう」
 目の前の要塞には囚われいる人々がいる。それを助けるべく、守り固める魔獣の群れに意識を向けた。
「ガァアアアアアアアアア!!!!」
 プロトキマイラ・マスプロダクト達が咆え、数で押し潰そうと集まってくる。
「相手が数で攻めて来るというのなら、此方も数でお相手しましょう」
「プゥッ!」
 絶奈はバトモンのネアと共に量産型キャバリア【Evolution】に搭乗し、ユーベルコード『|【1/0】《インフィニティ》』を発動し、キャバリアを増殖し部隊を形成する。
「生命力に自信があったのでしたね。どこまで耐えられるか試してみましょう」
 絶奈が指示を出すと、キャバリア部隊が発砲を開始し、アサルトライフルを連射し、グレネードを放って爆発を起こす!
「グゲギャッ!!!」
 全身を穴だらけになり、体も千切れて破損したプロトキマイラが倒れていった。

「グガァアアアアアアアア!!!!」
 傷ついてもまだ動けるプロトキマイラが咆え、獣の生存本能を解放して猟兵から生命力を奪う。
「生命力を奪うのならば奪い様の無い存在を用いるまでです」
 絶奈はキャバリア部隊が攻撃している間に仕掛けたサーメートを起爆し、爆炎に呑み込んでプロトキマイラらを燃やした!
「グゲァアアアアアアアアアア!!!!」
 悲鳴を上げて炎に包まれたプロトキマイラが逃げようとするが、そこにも銃弾を浴びて力尽き倒れていく……。
「「グゥウウガアアアアアアアアアアアアアア!!」」
 それでもプロトキマイラ達は生命力を奪って傷を癒し耐えようとする。
「生命力を奪うのは其方の専売特許ではありません。
 簒奪し返させて頂きますよ」
「プーッ!!」
 ネアが輝石の光を放って敵の生命力吸収を阻害すると、絶奈がEvolutionの銃弾と共に衝撃波を飛ばし、プロトキマイラ達から生命力を奪い返して、被弾したプロトキマイラは血塗れになって耐えきれず崩れ落ちた……。

 そうして猟兵達の猛攻にプロトキマイラ達は倒れ、道を開いて要塞へと接近する。
「さあ、要塞に乗り込むとしましょう」
「プゥプゥ!」
 キャバリアの銃弾で門を粉砕し、猟兵達は内部へと侵入した――。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『猟書家「ギガス・ヘルマン」』

POW   :    ギガスレイ
対象への質問と共に、【魔導書「真ギガス文書」】から【全身が魔法文字で構成された魔獣】を召喚する。満足な答えを得るまで、全身が魔法文字で構成された魔獣は対象を【魔力を帯びた爪牙】で攻撃する。
SPD   :    知識喰らいの悪魔
空中に描いた【魔法陣】から【飛翔する無数の小悪魔】を出現させ、命中した対象の【ユーベルコード】を奪う。
WIZ   :    ギガステンペスト
【全身を覆う「書物」状の魔導書】の【世界知識の封印】を解除し、【大魔術「ギガステンペスト」】を使用可能にする。強力だが、装備者の精神が揺らぐと制御を失い暴走する。

イラスト:もりさわともひろ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●猟書家ギガス・ヘルマン
「な、何の音だ?」
「戦闘音? 誰かがこの要塞を攻めてるんじゃないか?」
 要塞内に閉じ込められている人々が、外から聴こえる激しい戦いの音に気付いた。
 その音はどんどんと近づき、やがて門が破壊されて突入してくる人影が見える。
「誰か知らないが、助けてくれ!!」
「気を付けろ! ここには猟書家が居る!」
 囚われの人々の目に希望の光が宿り、猟兵に向かって救いを求め、そして脅威が存在していることを伝える。
「やれやれ、招かれざる客人ですか」
 ふらりと『猟書家「ギガス・ヘルマン」』が姿を見せた。
「ここは私が観察する人間を飼っている場所なんですがね。
 知っていて来たというのなら、罰を与えねばなりません。
 私の知を満たすように、実験体として使ってあげましょう」
 蛇のような二股の舌を伸ばし、ヘルマンはどうやって猟兵を罰そうかと嗤った。

 だが猟兵達は怯まず、猟書家を倒して人々を解放しようと武器を構える――。
ティアラ・フローレンス
【連・アド可】
少し彼方此方を歩き回っている内に、思わぬ相手にぶつかる事になりましたね。
…生憎ですが、あなたがボク達で知を満たしたいと言うのならば
ボクもあなた達への反撃の狼煙の為に、あなたの知識を略奪しましょう
あなたのUCを精神統一しつつ、集中力を以て見切り
魔術知識+古代知識で性質を解析しながら高速詠唱でUC発動
これがあなたの世界知識の封印の解除によって作り出す事の出来る大魔術だと言うのであれば
その技をボクのものとして、略奪し
更にボクの魔力とリミッターを解除して威力を増強し、
あなたの大魔術を越えるギガステンペストを叩きつけます
生憎ですけれどボクの精神は統一されているので、
揺らぐ事はありませんから



●知識を求める猟書家
「少し彼方此方を歩き回っている内に、思わぬ相手にぶつかる事になりましたね」
 ふらりと騒ぎの中心に姿を見せたティアラ・フローレンス(人間のダンジョンメーカー・f45686)は、猟書家「ギガス・ヘルマン」と向かい合う。
「歓迎しましょう。猟兵の知識を得られれば、私はさらに満たされるかもしれません」
「……生憎ですが、あなたがボク達で知を満たしたいと言うのならば、ボクもあなた達への反撃の狼煙の為に、あなたの知識を略奪しましょう」
 ヘルマンがニヤリと嗤い全身を覆う魔導書の封印を解除し、大魔術「ギガステンペスト」を使用する。それは大嵐を呼ぶ恐るべき魔術だった!
「うわぁっ!!」
「嵐だ! 建物の中に入れ!!」
 吹き飛ばされそうになった人々が要塞の建物に身を隠す。

「これがあなたの世界知識の封印の解除によって作り出す事の出来る大魔術だと言うのであれば、その技をボクのものとして、略奪してみせます」
 精神統一して敵の魔術構成を解析したティアラは、ユーベルコード『|叛逆の鹵獲《キャプチャー・オブ・リベリオン》』を発動し、本の形を模したグリモア【ブック・オブ・リキャプチャー】に敵の魔術を記録し、自身のリミッターを解除した魔力を上乗せしてギガステンペストを使う!
「何ですと!? これは私の大魔術ギガステンペスト!!」
 ヘルマンが動揺して精神が揺らぎ、自身のギガステンペストが暴走してティアラの魔術に押されて消し飛んだ。
「しまった! ならばそちらにも動揺してもらいましょうか」
「生憎ですけれどボクの精神は統一されているので、揺らぐ事はありませんから」
 ヘルマンが魔術で炎や雷を飛ばすが、動じずにティアラは嵐によってかき消し、その勢いのままヘルマンを呑み込んで吹き飛ばした!
「ぐわぁあああああああ!!!! この私が、自らの大魔術を喰らうとは!!」
 叫ぶヘルマンが渦に巻き上げられ、要塞の壁に叩きつけられて地面に落ちる。

「あなたの大魔術を越えるギガステンペストはどうですか」
「ククク……見事ですねぇ。このような方法があるとは、また一つ私は知を得る事ができましたよ」
 頭から血を流しながらも、ヘルマンは笑顔で立ち上がって知識を得たことを喜んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アスカ・ユークレース(サポート)
時に敵を救うために倒すという心情で戦う

機動力が欲しいときはフェイルノート、破壊力が欲しいときはbinary starと状況に合わせて武器を使い分ける

動体視力、反射、隠密能力、空間把握認識能力等機動型射手に必要な能力が高いレベルで備わっており射出武器使いとして優秀。

ド派手な弾幕とは裏腹に射程武器の強みを活かした中遠距離からの仲間の援護、連携の穴を埋めるバランサーとしての役割を最も得意とする。

遠距離からの一発必中の、隠密狙撃も行う。

肉弾戦は苦手だが近接が苦手なわけではなく下手に近づけばむしろゼロ距離射撃でボコボコに

後は状況に合わせて対応可能。



「続けて要塞内部の制圧ですね。囚われの人たちを助けるためにも頑張りましょう」
 要塞内に入ったアスカは気合を入れて、敵の親玉であるヘルマンを見る。
「危険な魔術を使うようですし、ここは遠距離から一発必中を狙います」
 要塞の建物に登って射線を確保すると、対物用大型光線弩【binary star】を構えてユーベルコード『|電子星装:天蝎の衣《エトワールギア・モデルスコーピオン》』を発動し、毒の属性を与えて光線を放った!
「さあ、次は誰が私に知識をくれるのですがはぁっ!?」
 笑っていたヘルマンの胸を光線が貫き、血を吐いて倒れ込む。
「命中です!」
 やったとアスカが笑みを浮かべると、倒れているヘルマンがぎょろりと顔を向けて離れているアスカと目が合った。

「ごふっ、狙撃ですか、しかも毒とは……やるものですねぇ。では問いましょう。
 「戦いとは何か?」 さあ、答えてみせなさい」
 魔導書「真ギガス文書」から全身が魔法文字で構成された魔獣が現れ、魔力で強化された爪牙で襲い掛かる!
「急に問われても!!」
 慌ててアスカはその場を離れながら、【フェイルノート】に持ち替えて銃弾を撃ち込んで迎撃する!
「うわっ!」
 すると近くの一般人が悲鳴を上げる。
「戦いとは守る事です!」
 一般人を守ろうとアスカは魔獣を引きつけ、爪を銃で受け止めるが吹き飛ばされる!
 だが答えたことによって魔獣が消え去り、一般人を守り通した。

成功 🔵​🔵​🔴​

霧島・絶奈
◆心情
オブリビオンである以上、使われるのは貴方も同じでしょうに…
まあ、「そうではない」と思いたくもなるのでしょうね
だからこそ足元を掬われるのでしょうけれど

◆行動
『獣ノ爪牙』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】で敵を殲滅
さて…
お馴染みの対策ではありますが敢えて言いましょう
貴方の取る対象とは誰でしょう?
魔獣が私達全員を同時に相手取るのは不可能です

私とネアは【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置
設置後は【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】し追撃

負傷は【輝石の光】で【限界突破】した【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減
【生命力吸収】と【リジェネレート】で回復



「猟兵の知識とは素晴らしい!
 もっと見せてもらいましょう!」
 傷つきながらも笑うヘルマンが魔導書「真ギガス文書」を開くと、全身が魔法文字で構成された魔獣を召喚する。
「さあ、答えなさい。「世界の真理とはなんであるのか」!」
 満足な答えを得るまで、魔獣は魔力で強化された爪牙を剥く!

「オブリビオンである以上、使われるのは貴方も同じでしょうに……。
 まあ、「そうではない」と思いたくもなるのでしょうね。
 だからこそ足元を掬われるのでしょうけれど」
 絶奈はそう言いながら、ユーベルコード『|獣ノ爪牙《ロンナ》』を発動し、屍者の軍勢を召喚した!
「さて……お馴染みの対策ではありますが敢えて言いましょう。
 貴方の取る対象とは誰でしょう?
 魔獣が私達全員を同時に相手取るのは不可能です」
 軍勢が半包囲して一斉砲撃を開始した!
「ぬぅっ!! このような問答の穴を突いてくるとは、これも戦術の知識ということですか」
 爆撃を受けたヘルマンは魔力で身を守りながらも新たな知識を喜ぶ。

「ならば、この質問は貴女へのものとしましょう!
 「知識とは何であるか」! さあ、答えてみなさい!」
 絶奈に向けてヘルマンが改めて問いかけると、魔獣が襲い掛かる!
「知識とは何であるか……ですか。それは経験の積み重ね、死しても知識は次代に伝わる。生命の継承とも云えるでしょう」
 そう答えると魔獣の動きが鈍る。そこへバトモンのネアと共に仕掛けておいたサーメートが起爆し、爆炎で魔獣を吹き飛ばした!
「なんと! 問題に答えるとは驚きましたよ。
 貴女を捕まえてもっと知識を得るとしましょうか!」
 ヘルマンが捕縛しようと魔術を使って無数の魔法文字で絶奈を封じようとする。
「プーッ!!」
「知識が欲しいのなら、このような場所に籠らず、もっと外の世界に出るべきでしたね。貴方には経験が足りません」
 ネアが輝石の光で魔法文字を薄れさせ、絶奈は黒剣と白槍を振るって薙ぎ払った!
「ぐはぁっ!!」
 地面を転がったヘルマンが血を吐く。
「経験! 確かに、私はもっと現場に顔を出すべきなのかもしれませんねぇ……」
 多くの知識を得るに自ら足を運ぶべきなのかもしれないと、ボロボロになりながらも立ち上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

貴様が猟書家…!貴様等を討ち倒す為に私はここへ来たのだ…!
では行こうか…私は処刑人…!

鉄塊剣を抜き振るい敵と相手しよう
敵が召喚した魔獣の爪牙を鉄塊剣の武器受けで受け止め防御し怪力でなぎ払い吹き飛ばしてやろう

知を満たしたいか…ならばその好奇心とやらを満たしてやろう…!
地獄の炎に包まれるとどうなるか…その身で焚書の炎を味わうがいいッ!!!

地獄の炎を身に纏い鉄塊剣に炎を纏わせ【火車八つ裂きの刑】を発動
地獄の炎纏う鉄塊剣を振るい炎纏う斬撃波を放ち敵と魔獣を焼却してやろう…!

猟書家殺し…?それは貴様等を屠る為に現れた戦士達の名か…
だが私は違う…我が名はアンナ…処刑人が娘だッ!!!



「素晴らしい、猟兵とは知識の宝庫ですね。
 もっと私を満たしてください!」
 楽しそうにヘルマンは嗤い、魔導書「真ギガス文書」から全身が魔法文字で構成された魔獣を呼び出す!

「貴様が猟書家……!
 貴様等を討ち倒す為に私はここへ来たのだ……!
 では行こうか……私は処刑人……!」
 その前にアンナが堂々と立ち、鉄塊剣を抜き払うと、大きく踏み込んで剣を振るう! だがその一撃は魔獣の強化された爪によって受け止められた。
「では次は貴女に問うとしましょうか。
 「死とは何か?」。さあ、答えてもらいましょう」
 知を求めるヘルマンの問いかけに合わせ、魔獣が勢いを増して爪を振るう!
 対してアンナは踏み留まって鉄塊剣で爪を牙を受け止める。そしてぐっと腰を落とすと怪力で鉄塊剣を薙いで魔獣を軽々と吹き飛ばした!
「ギャゥッ!!」
 魔獣は地面に叩きつけられながらも、跳ね起きて再びアンナに向かって駆け出す。

「知を満たしたいか……ならばその好奇心とやらを満たしてやろう……!」
 アンナが地獄の炎を身に纏い鉄塊剣に炎を纏わせ、ユーベルコード『火車八つ裂きの刑』を発動する――。
「地獄の炎に包まれるとどうなるか……その身で焚書の炎を味わうがいいッ!!!」
 炎を纏った鉄塊剣を振るい、炎纏う斬撃波を放ちヘルマンと魔獣を纏めて焼却する!
「ガゥゥウアアアアアアッ!!!」
「炎がっ!! 水を……消えないですとぉ!!」
 ヘルマンは魔術で水を出し火を消そうとするが、地獄の炎は生き物のように身体中を這い回って焼いていく。
「これほどの能力! 貴女は猟書家殺しなのか!!」
「猟書家殺し……? それは貴様等を屠る為に現れた戦士達の名か……。
 だが私は違う……我が名はアンナ……処刑人が娘だッ!!!」
 アンナは名乗ると鉄塊剣を振り下ろし、燃えながら飛び掛かる魔獣を断ち、さらにはヘルマンの身体も両断した!
「処刑人………これも、私の知らない、知か………」
 燃え上がったヘルマンは書物となって消滅し、要塞も消えて人々は解放された。

「要塞が消えた!」
「猟書家は我々が倒した。あなた達は自由だ」
 驚く人々にアンナがもう自由であると声をかける。
「すごい! 猟書家を倒してしまうなんて!」
「ありがとうございます! 助かりました!!」
「ここが書の外の世界か!!」
 解放された人々が笑顔で猟兵に感謝を伝え、世代を越えた長きに渡って囚われていた書から出られたことを喜び合った……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『忘れられし神の祭り』

POW   :    舞台で演武を奉納する

SPD   :    祭りの特別なお菓子を食べる

WIZ   :    神々の為の歌や踊りに参加する

イラスト:冴時

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●解放を祝う収穫祭
「よろしかったら、お礼に宴を楽しんでいってください!」
「秋の収穫祭をやろうと思ってたところなんだ。遠慮せずにいっぱい食って飲んでってくれ!」
 猟兵達を歓待しようと、人々はあちこちでたき火を起こし、豪勢にとっておきのドラゴン肉を焼いたり、魔獣の肉を焼いていく。すると肉の焼けるいい香りがし、そこにこすりつけた香辛料の香りも交じって腹が減り始める。
 さらに野外にテーブルと椅子が置かれ、大きな樽ごとエールが用意され、木樽のジョッキにたっぷりと注がれる。
 他にも子供向けにリンゴやナッツを使ったパイなどの焼き菓子とリンゴの果実水が並び、人々は火の周りで演武をしたり、歌や踊りを披露し始めた。
 それは書に閉じ込められる前の、遠い過去に行われていたアックス&ウィザーズでの神事としての名残だった。
 歓迎される猟兵達も、お祭りを楽しもうと笑顔でそこに加わった……。
霧島・絶奈
◆心情
祭事とはある意味ハレの日でもあります
そういう意味では二重に目出度い日とも言えそうですね

◆行動
バルモア・グレンブレア殿をお誘いします

お久し振りです、バルモア殿
お元気でしたか?
…そう言えば挨拶がまだでしたね
この子はネア
縁あって共に歩むバトモンです

ネア、此方の御仁はバルモア殿です
私が尊敬する方の一人ですよ

さて…
挨拶も済みましたし宴を楽しみましょうか
ネアにも何か食べる物を頂きますけれど…
バルモア殿、私達はエールを頂くとしませんか?

多種多様な料理も良き肴ですけれど…
こうして眺める人々の笑顔もまた素敵な肴だと思います
この笑顔を得られたのもバルモア殿の予知があればこそです
だから、貴殿に心からの感謝を…



●収穫祭を祝い歌い踊れ
「祭事とはある意味ハレの日でもあります。
 そういう意味では二重に目出度い日とも言えそうですね」
 秋の豊作と、書からの解放を祝う日であると絶奈は笑顔の人々を見渡す。
「待たせたかな?」
「いいえ、お久し振りです、バルモア殿」
 声を掛けられた絶奈が振り向くと、そこにはバルモアの姿があった。
「ああ、久しいな。今日は楽しそうな祭りに招待してくれてありがとう」
 二人は笑顔で挨拶を交わす。
「お元気でしたか?」
「寒くなって来たが、変わらず元気にやっている。そちらも……」
 バルモアが変わりなくと言おうとしたところで、絶奈の足元のバトモンに気付く。
「……そう言えば挨拶がまだでしたね。
 この子はネア。
 縁あって共に歩むバトモンです」
「ほう、可愛らしい子だ」
「プッ!」
 バルモアが興味深そうに見下ろすと、ネアは見知らぬ大きな男を前に絶奈の後ろに隠れる。
「ネア、此方の御仁はバルモア殿です。
 私が尊敬する方の一人ですよ」
「プゥー……?」
 優しく絶奈が伝えると、ひょこっと顔を出して鳴く。
「ああ、絶奈の友人のバルモアだ。よろしく頼む」
「プゥッ!」
 バルモアの挨拶に、安全そうだと感じたネアも顔を出して返事をした。

「さて……挨拶も済みましたし宴を楽しみましょうか」
「そうしよう」
「プー!」
 二人と一匹はたき火を中心に、楽しそうに過ごす人々の輪に入る。
「ネアにも何か食べる物を頂きますけれど……。
 バルモア殿、私達はエールを頂くとしませんか?」
「それはいい、ちょうど喉が渇いていたところだ」
 絶奈の提案に呑兵衛のバルモアは笑みを見せ、共にテーブルについた。
 そして乾杯と木樽のジョッキにたっぷり注がれたエールに口をぐいっと飲む。その隣ではネアが美味しそうに林檎のパイを食べていた。
「多種多様な料理も良き肴ですけれど……。
 こうして眺める人々の笑顔もまた素敵な肴だと思います」
 絶奈はこの土地独特の風味があるエールを味わいながら、楽しそうに歌い踊る人々を眺める。
「この笑顔を得られたのもバルモア殿の予知があればこそです。
 だから、貴殿に心からの感謝を……」
「そうだな。この笑顔を眺めて飲む酒は格別だ。
 だがこの笑顔があるのは、絶奈や多くの者が尽力した結果だ。
 ならばこちらこそ感謝せねばならんだろう」
 二人は互いに感謝の気持ちを伝え、ふっと気を抜いて笑い合いジョッキを合わせた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティアラ・フローレンス
【連・アド可、SPD】
秋の収穫祭、ですか。
|ボクの故郷《アライアンス》でもやりましたが、アックス&ウイザーズ世界の神事の名残を見るのは初めてですね。
あっ、お菓子がある(興味津々な甘党さん)
ラッピィちゃん(手持ちのバトモンのハナギツネです)と一緒にリンゴやナッツを使ったパイや焼き菓子何かを楽しみつつ、是に合いそうな甘い飲み物をいただきます。
ラッピィも食べられる、新しい好物が見つかると良いね
後は子供達でも大人でも構いませんが、どんな遊びがこの小世界には伝えられているのかとか聞いてみましょうか。
ボク、そう言った知らない事を知って記録するのが好きなので
あっ、お酒は飲みません
ボクは未だ未成年、ですからね



「秋の収穫祭、ですか。
 |ボクの故郷《アライアンス》でもやりましたが、アックス&ウイザーズ世界の神事の名残を見るのは初めてですね」
 ティアラは物珍しそうにお祭りを見ていく。そこでは楽しく歌い踊る人や、美味しそうな料理があった。
「あっ、お菓子があります」
 甘党のティアラは笑顔で興味津々にテーブルに向かう。するとハナギツネのバトモン【ラッピィ】が同じように興味を持ってくんくんと甘い匂いを嗅いでいた。
「ラッピィちゃんもいっしょに食べましょうか」
 そう言うと嬉しそうにラッピィが鳴いた。

「まあ! 可愛い子ね。外の世界じゃそんな子がいるのねぇ。
 飲み物はエール? それとも果実水かい?」
「あっ、お酒は飲みません。果実水でお願います。
 ボクは未だ未成年、ですからね」
 恰幅のいい給仕をしている年配の女性がラッピィを見て微笑み尋ねると、テーブルに果実水の入った木のコップとスープ皿を置いてくれる。
「ありがとうございます!」
 ティアラの言葉に合わせてラッピィも鳴き、笑った女性が忙しなさそうに去っていった。
「ラッピィちゃんはどれが食べたいですか?」
 尋ねるとラッピィは焼き菓子に目を向ける。それはフロランタンのようなナッツのたっぷり乗った焼き菓子だった。
「ラッピィちゃんはこれですね、ボクは……このリンゴのパイにしようかな」
 ラッピィの分と自分の分と小皿に取り分け、二人でぱくりと食べる。
「甘くて酸味もあって美味しいですね。ラッピィちゃんは……気に入ったみたいですね」
 隣を見れば、ラッピィは夢中になって口の回りを汚しながらカリカリと焼き菓子をかじっていた。
「このリンゴの果実水も甘いけどさっぱりした味で美味しいですね」
 素材の味を活かした料理を堪能する。

「あ! こっちにお菓子があるよ!」
 そうしていると、甘い匂いに誘われて子供達も集まってきた。
「こんにちは」
「こんにちは!」
 ティアラが挨拶すると、お菓子を食べながら子供達が元気に返事をする。
「ね、みんなは普段どんな遊びをしてるのかな?」
「遊び?」
「そう、ボク、そういった知らない事を知って記録するのが好きなんです」
 ティアラが子供達にこの小世界には伝えられている遊びを訪ねる。
「遊びはねー狩りごっこ!」
「冒険者ごっこもたのしいよ!」
「ドラゴンをやっつけるんだよね!」
「なるほど……狩猟生活に密接した遊びが根付いているのかもしれませんね……」
 ティアラは早速聞いた事を書き記し、他にも生活のあれこれを訪ねてお腹だけでなく知識欲も満たしていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…終わったか
……そして…お腹が空いてきた…
あ…え…祭り…?食べていいの…?じゃあ…ありがたく頂こうかな…

おお…肉…ドラゴンの肉……美味しい…
エールも…飲みたくなる……焼き菓子も頂こう……

愉しいな…
…この小世界は…|竜舞う世界《アックス&ウィザーズ》から切り取られた世界…
彼等は…彼の地で起きた戦争の事を知らないのであろうか……

…え?武器…?
あぁ…これは私の鉄塊剣で…で…これはサーベルでこれは鎖の鞭で…
これが拷問具で…炎は…えぇと…た…体質かな…

武器が見たい?じゃあ、腹ごなしに妖刀を抜き振るい剣舞を見せようか…

…あと実はアイドルもやってて…歌とか踊り…それは別にいい?そ…そうか…うん…



「……終わったか。
 ………そして……お腹が空いてきた……」
 戦い終えるとアンナは空腹を感じて腹を撫でる。
「さあさあ! 宴の用意は出来た!!」
「収穫祭だ! 好きなだけ食べていってくれ!」
 助けられた人々が笑顔で猟兵達を歓迎し、多くの料理が並べられたテーブルに案内する。
「あ……え……祭り……? 食べていいの……?
 じゃあ……ありがたく頂こうかな……」
 美味しそうな肉の焼ける匂いに誘われるように、アンナは皆が賑やかに食事を楽しむ場所に向かう。

「こいつは自慢のドラゴンの肉で作ったステーキだ! たっぷり食ってくれ!」
「オレが仕留めたんだぜ!」
「俺たちが追い込んだお陰だろうが!!」
 腕っぷしのいい男達が自慢げに肉を焼き、アンナの前に分厚いステーキが置かれる!
「おお……肉……ドラゴンの肉………美味しい……」
 噛めば肉汁が溢れ、噛むほどに旨味が口の中を満たす。一般的な肉に比べ、旨味が凝縮しているようで美味だった。
「エールも……飲みたくなる………焼き菓子も頂こう………」
 口の中の油分を流すようにエールをぐいっとやり、フルーティで苦みとコクのある酒でリセットすると、また肉を食べ酒で流す。そうして肉で満足すると。今度はテーブルにあった焼き菓子にも手を伸ばした。
「愉しいな……」
 食事を楽しみながら、相対して踊るように剣を振るう男女を眺める。
「……この小世界は……|竜舞う世界《アックス&ウィザーズ》から切り取られた世界……。
 彼等は……彼の地で起きた戦争の事を知らないのであろうか……」
 もう世代が変わり覚えている者が居ないほどの時間が経っていたのなら、故郷と言っても遠い世界のことなのかもしれないと時の流れを思う。

「そういえば、あんた猟書家相手に大立ち回りをしてたな!」
「そうそう! すごい戦いだったわ!」
 演武をしていた男女が近づいてきてアンナに声をかけた。
「あの猟書家を真っ二つにした剣がやばいくらい凄かった!」
「他にもたくさん武器を持ってるのね? あの炎は武器の効果なの?」
「……え? 武器……?」
 質問攻めを受けたアンナが愛用している武器を紹介していく。
「あぁ……これは私の鉄塊剣で……で……これはサーベルでこれは鎖の鞭で……。
 これが拷問具で……炎は……えぇと……た……体質かな……」
「業物だなぁ。ちょっと武器を振るったところを見てみたいんだが」
「武器を振るってるところを見たい?
 じゃあ、腹ごなしに妖刀を抜き振るい剣舞を見せようか……」
 アルコールも入りほんのり気分が良くなっているアンナが立ち上がり、広場に立つと妖刀を抜いて華麗な剣舞を披露する――。
「おお、ほんとうに相手を斬ってるみたいだ!」
「ほんと! 相手が見えるわね!」
 皆がその剣舞を見て感嘆の声をもらす。
「……あと実はアイドルもやってて……歌とか踊り……それは別にいい?
 そ……そうか……うん……」
 アンナはどんどん集まって来る人々のアンコールに乗せられて剣舞を続け、それに合わせて人々が手拍子を送る。
 収穫祭は盛り上がり、飲めや歌えやの宴は夜遅くまで笑い声と共に続いた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年11月17日


挿絵イラスト