しかも妖にとって不幸だったのは、こう何度もグリモア猟兵達が妖の裂け目の予知をした事により、それが妖の裂け目の奥からの声だと早期に発覚させる事が可能になったのだ――。
グリモア猟兵の功・三成(平安さぽおと女房・f42973)が電子の巻物を広げ、予知の光景を映し出す。何やら暗い場所で声がしているようだ。そう、明らかに罠である。
「この声で|誘《いざな》って捕食、が妖の目的かもしれませんが、何が咲いているかも分からずに挑む事をしなかった土佐の方々のお陰で、我々猟兵が調査の名目で乗り込んでも何の違和感もございません。平安貴族の猟兵の方なら特に安心されるでしょうね」
椿油
椿油です。少し間が空きましたが、土佐シリーズも第4回です。
第1章は冒険です。怪しい声を辿って、妖の裂け目の方向へと向かいますが『暗い』ので、迷わず声を頼りに、或いは聴覚や第六感など、視覚に頼らぬ方法で挑んでみるのもありでしょう。
第2章は『ウツツカサネ』との集団戦です。これが密かに妖の裂け目から飛び出して繁殖を開始していたら指定外来種の認定間違いなしなので、乗り込んででも撲滅させておいた方が良さそうです。
第3章は『死垂桜』とのボス戦です。これも密かにこちら側まで根っこを伸ばしてきていたら……。土佐がとても危険な事になるので、平安結界の中に伸ばしてくる前に伐ってでも倒してしまいましょう。
皆様のアツいプレイング、お待ちしちょります!
第1章 冒険
『誘う声』
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POW : 誘いに乗ってギリギリまで近付く
SPD : 声の聞こえる範囲を測ってみる
WIZ : 間取りと照らし合わせて推測する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●崖の方から
声が、する。
あの崖の隙間から。人一人通れそうな隙間から。
『怖くないよ……こっちへおいで……』
『ほうら、来てごらん……』
土佐の方々が感じた違和感は正しい。それは、妖の誘う声。捕食でもするつもりなのだろうか?
ともかく、調査の名目で猟兵が向かうには十分過ぎる怪しさではあった。
木常野・都月
アドリブ歓迎
怪しい声の調査か。しかも暗い場所らしい。
ここは俺の得意分野、かもしれない。久々の仕事に丁度いい。
まずは、人の姿から狐の姿になろう。
大都市じゃないんだ。野生の狐が1匹、ふらふら歩いていても、別に怪しい事もないだろう?
それに四つ足の方が、人より静かに機敏に動けるからな。
もし何かにバレたり、気まずくなったら「こやーん」とひと鳴きでもして、誤魔化してみるかな。
それに俺は元々野生育ちだ。
狐の目なら[暗視]もできるはず。暗い所も問題ないかもしれない。
仮に見えなくても、人より耳は聞こえるはずだし、鼻も利くはず。
雪下の獲物を狩ってた狐の実力を発揮できればいいな。
[野生の勘、第六感]を働かせていこう。
チィも何か気付いたら教えてくれ。
風の精霊様、[情報収集]を頼む。調査は手分けした方が早いはずだ。
声の発生源が分かったら案内して欲しい。
空気が流れる場所なら風の精霊様はお得意のはずだ。
俺が入れないような隙間も潜っていけるはず。
発生源を見つけたら、可能な範囲で詳細を調べておきたいかな。
「(怪しい声の調査か。しかも暗い場所らしい)」
都月は妖狐の人としての姿から、徐々に狐の姿になっていく。
「ここは俺の得意分野、かもしれない。久々の仕事に丁度いい」
元々、自分が普通の狐だと思い込んでいたぐらいだ。狐の姿でうろつくのは慣れている。
「大都市じゃないんだ。野生の狐が1匹、ふらふら歩いていても、別に怪しい事もないだろう?」
「狐じゃ。狐がおるぜよ」
「人慣れしちょるのう」
集落の人達は都月の事を完全に狐と思い込んでいるようだ。
こうして、怪しい穴の先へと入っていく都月。
『そこの狐さん……こっちだよ……』
「こゃーん?」
首を傾げて音の方に誘われるふりをしながら、その実、風の精霊に導かれてテトテトと声のする方へ進んでいく……が、狐の目をもってしても少し暗い。本当に誘う気はあるんだろうか? そう思っていると、少し明かりが見え始めた。
『そう……こっち……そのままおいで……』
徐々に明かりが増えていく。『来る気がある者だけ歓迎する』ような誘い方だ。
『おいで、おいで……』
「こゃーん」
敢えて声に反応しながらついていく。暗視で見える先には、細々とした道が続いている。
「チィ」
何かに気づいた【精霊「チィ」】が明かりを指差す。この明かりは……魂のような形状で揺らめいていた。明かりではなく、まるで人魂だった。もっとも、ここに入って来た土佐民は居ないので、他の地域で喰ったりした人々の魂か、もしくは妖自体の持つ妖力か、といった所だろう。
『……お前、本当に狐か……?』
さっきと違う声がした。
「こやぁーん」
今のは誤魔化しの鳴き声。狐暮らしが長かったのは伊達じゃない、本物の狐の鳴き声である。
『……おいで……狐さん……』
そして先程までの声によって明かりの方へ誘われる事、一分足らず。
『これ……美しいでしょ……?』
上手く誤魔化しているが、『これ』の所にあったのは、どう見ても妖の裂け目である事は明らかだった。声で呼びかけていたのは、妖の裂け目へ誘って、そのまま栄養分にでもしてしまうつもりだったのだろう。
『もっと沢山咲きたい……そっちに種をこぼしても、いいよね……?』
「……こゃーん」
良く見ると裂け目の奥に花が見える。植物型の妖だろう、と確信した都月であった。
大成功
🔵🔵🔵
テラー・レギオン
「妖しい声の調査か…」
集落の反応を見る限り、音は単なる空気の振動だ
呪詛の類ならば強制で操られてしまいかねないが
怯えているという事は声自体に妖力は乗せてはいないという事だろう
しかし、完全に気配を断てば、対象がいなくなり発声をやめてしまうかもしれない…どうしたものか
「誘われる対象がいれば観察できるのだが…」
と、そこに野生の狐の姿を見つける
これは僥倖、しかし人ではない野生の狐のようだ
少しの気配でも気取られてしまうだろう
自分が関われば状況が変わってしまう
<目立たないように<認識阻害と<ジャミングの構えを取り【デウス・エクス・マキナ】を発動、完全に気配を絶つ
これで声の範囲を調査できる
ありがとう、狐さん
「妖しい声の調査か……」
テラーは考える。この声が呪詛の類ならば操られて魅入られた人々が喰われている筈だが、これはただの声という事。
「(怯えているという事は声自体に妖力は乗せてはいないという事だろう)」
しかし、完全に姿を消す訳にもいかない。発声が途絶える可能性がある。
「誘われる対象がいれば観察できるのだが……」
と、そこで|狐《都月》が声の方向へ向かう姿を見つけたテラー。狐に合わせてそっと崖の隙間に入り、UC《デウス・エクス・マキナ》を発動して気配を完全に消していった。
「(これで声の範囲を調査できる。ありがとう、狐さん)」
おおよそだが、一度に通れる大きさは人間一人分ほど。
小さな集落だ。人間が一人でもどこかへ消えてしまえば、事前に消えた人間を見た者も追いかけて入っていく。妖はそういう連鎖を利用しているのだろうとテラーは考えた。
――お前、本当に狐か?
人魂めいた明かりに誘われた狐に向かって放たれたその声を聴いて、今までの他の声と違うと明らかに感じたテラー。
「(これが妖の大将の声かもしれないな)」
今までの優しく語り掛ける声に対して、憂鬱そうな中性の声。いくらか威厳も感じる。恐らく、妖大将で間違いないだろうと、テラーは確信を持ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
八秦・頼典
●POW
一寸先は闇とも言うけど、五里霧中とも言える状況のようだ
まるで新月のような光無き暗闇の中で頼れるのは視覚を除いた五感とたゆまぬ努力で磨き上げた第六感のみ
手がかりは何処からともなく聞こえてくる声のみだが…あらゆる事態を想定して、果たしてこれを罠と見るかどうか
『此の世に不可思議など有り得ない』と軽く推察して、導き出した答えは「危ない橋も一度は渡れ」だ
幸いにも用心深い民のお陰で、まだ誰も踏み込んでいなければ被害も出ていない
となれば…妖は迷い込んでくる初めての獲物を待ち焦がれている、とね
霊気を抑えるために陰陽術を使わず進むけど、嗅覚と聴覚に優れた阿近と吽近を従えながら裂け目を目指して進むとしよう
「(一寸先は闇とも言うけど、五里霧中とも言える状況のようだ)」
頼典は崖の隙間に差し込みすらしない光に思う所がありつつ、五感そして第六感にしか頼らざるを得ない隙間に入って行った。
『こっちに……こっちにおいで……』
声が響く。
「(手がかりは何処からともなく聞こえてくる声のみだが……あらゆる事態を想定して、果たしてこれを罠と見るかどうか)」
頭部を掻き毟り、UC《此の世に不可思議など有り得ない》の発動条件を満たした頼典は「危ない橋も一度は渡れ」と答えを導き出す。
『ほら、こっちだよ……明かりを灯してあげる』
青白い明かりが、灯る。
「(幸いにも用心深い民のお陰で、まだ誰も踏み込んでいなければ被害も出ていない。となれば……妖は迷い込んでくる初めての獲物を待ち焦がれている、とね)」
嗅覚と聴覚に優れた、狛犬の【阿近】と【吽近】を従えつつ裂け目へと案内されるように青白い明かりの横を通り過ぎていく。
裂け目の目の前に着くと、いよいよ裂け目が広がり始めた。ヴゥと軽く唸る狛犬達。
『待ってたよ……ずぅぅっと!!』
妖が、裂け目の向こうで手厚く歓迎してくれているようだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ウツツカサネ』
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POW : 世の中は夢かうつつか
レベルm半径内を【平安結界を模した幻】で覆い、[平安結界を模した幻]に触れた敵から【生命力】を吸収する。
SPD : 幸ありぬべく
戦場内に「ルール:【平安結界の中と同じように暮らせ】」を宣言し、違反者を【生命力を奪う、中毒性のある幸せな幻覚】に閉じ込める。敵味方に公平なルールなら威力強化。
WIZ : 春の庭と思へば
レベルm半径内を幻の【貴族の屋敷や庭園】を生み出し内部を【毒霧】で包む。これは遮蔽や攻撃効果を与え、術者より知恵の低い者には破壊されない。
イラスト:日向まくら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●成り代わって虚ろが|現《うつつ》に
『驚いた? 綺麗な花でしょう?』
裂け目の向こうには、ウツツカサネが沢山咲いていた。そして、語り掛けてくる。
『ここは、とても安全な花畑なの……だから、安心して過ごしていって、ね?』
それは誤りであった。平安結界の外に咲いているウツツカサネ達は、ここに来た者を騙して住まわせた上で、養分として吸い取り、その骸を糧に裂け目からアヤカシエンパイアの平安結界の中へ進出するのが狙いだったのだろう。
危険地帯に咲く花達は、微笑むように貴方を歓迎する。既にその微笑みが罠だと知られているとも、知らずに――。
木常野・都月
アドリブ歓迎
安全な花畑?
仮に安全だとしても、仕事だから倒させてもらおうか。
猟兵は、人と世界を守る仕事。
こんなオブリビオンの臭いのする花畑は燃やさないと。
さっき知ってる猟兵仲間もいたし、人の姿に戻ろう。
俺は俺ができる最大限の事を。
まずは水の精霊様にお願いしよう。
これから敵を燃やすから、水の精霊様は一時的に地面深くに避難して欲しい。
ついでに敵を[属性攻撃]で乾燥させられたら良いな。
相手は妖とはいえ植物。
水分が得られないならそれなりに辛いかも?
避難が完了したらUC【狐火】で[範囲攻撃、属性攻撃]で敵を焼いていこう。
乾燥が出来ていれば燃やす時間も短縮できるかも?
燃え広がらないようにコントロールしよう。
都月は知り合いの猟兵を見かけたので、人の姿に戻りつつ花畑を見やる。
「――安全な花畑? 仮に安全だとしても、仕事だから倒させてもらおうか」
『えっ……安全、だよ? とっても、とっても安全なんだよ?』
目の前のウツツカサネが動揺した。
「猟兵は、人と世界を守る仕事。こんなオブリビオンの臭いのする花畑は燃やさないと」
『えっ……!?』
ウツツカサネは混乱した。そんな、エルフの森でも無いのに燃やすのかと。
「これから敵を燃やすから、水の精霊様は一時的に地面深くに避難して欲しい」
水の精霊が応えて避難したのを見て、都月はウツツカサネを属性攻撃で乾燥させつつ、UC《狐火》を発動し、大量の狐火を放った。
『アッ……乾く……嫌だ、水分が……!』
『燃えちゃう……燃えちゃうよぉ……!』
既に乾燥し切っていたウツツカサネは、パリパリと燃えていく。狐火を燃え広がらないようにコントロールしつつ、幻を呼び出すまでもなく燃えていったウツツカサネを見て都月は自身の作戦の成功と、そして、ウツツカサネの底力を確信した。
この花畑だけじゃない――まだ、この平安結界の外の一帯に沢山ウツツカサネが生えている場所がある事に気づいたのだ。
『あっちの子は燃えちゃった、燃えちゃった』
『怖いねぇ……』
『心なしか喉が渇くわ』
『ねぇ、狐のお方。私たちとも遊びましょう?』
花畑に灯された焔で気づいた、四方八方から聞こえるウツツカサネの声。
「ここまで居たとはな……」
都月はあまりの繁殖具合に、絶対に一輪たりとも逃してはならないと感じたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
テラー・レギオン
安全で安心な世界があるのなら
まさに、願ったり叶ったりだ
「その言葉、信じよう」
世の中に甘言を吐くものは腐るほどいる
そしてそれは、言行一致してこそ価値がある
立場や属性だけで判断はしない
もしかすると本当に、その能力を人々の
───いや、遍く万象の安寧の為に使う気があるのなら
もはや文字通りの言葉は嘘であると理解して尚
あえて信じよう
言の葉の表層ではなく本質が、善きものであると願って
ゆったりと座り込み【近坐奥義・梵我一如】を発動させる
表層は美しい花畑、自分もその中の蓮の一輪となろう
「害は加えない、お前達の本質を見せてくれ」
賽だけは放り投げた
この美しい園がどうなるか
花たち自身に委ねて
「(安全で安心な世界があるのなら――まさに、願ったり叶ったりだ)」
テラーはウツツカサネを見つめて、頷いた。
「その言葉、信じよう」
『本当? ありがとう……!』
嬉しそうに揺れているウツツカサネ。
「(世の中に甘言を吐くものは腐るほどいる。そしてそれは、言行一致してこそ価値がある)」
甘い言葉で惑わすのであれば、それは撃破の対象になるだろう。
「(立場や属性だけで判断はしない。もしかすると本当に、その能力を人々の──いや、遍く万象の安寧の為に使う気があるのなら)」
ゆっくりと花畑に座り、テラーは――UC《近坐奥義・梵我一如》を発動する。これは、その者の内面に応じた因果を発生させる物。
「害は加えない、お前達の本質を見せてくれ」
『うふふ』
ウツツカサネは心地よい声で笑い――それぞれ味方のウツツカサネ同士を花弁をぶん回して殴り始めた。
『あら?』
『何するの』
『そっちこそ……』
これで本性は攻撃性があるという事が、今これでハッキリした。しかも、相当な勢いで殴打しているのを見るに、攻撃性はかなり高い。
『やめて!』
『何でか分からないけど、やめない!』
『ああ、この人は信じてくれたのに! そうでしょう?』
「……本質が見えた今は、どうだかな」
テラーだって一旦、賽は投げて様子を見た。それがこの様子では、最早信じられる言葉で無い事を確信して、花弁で殴り合うボクシング会場と化した花畑から早々に立ち上がったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ(サポート)
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
基本は一般人の安全を優先で♪
多少の怪我は厭わず積極的に動くね♪
シリアスな場面では状況の解決を優先するよ
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動くね♪
えっち系はばっちこい★状態変化もばっちこい♪
絡みOK、NG無しだよ★
UCは集団召喚系か範囲攻撃系を優先して使うよ♪
状況に応じてMS様が好きなのを使ってね★
後はMS様におまかせするね♪
「つまり『攻撃性も悪意もある』って事だよね♪ クローネちゃんに任せて★」
クローネはUC《ワタシの緋牡丹灯籠》を発動し、【愛用スマホ】から放たれた炎の花がウツツカサネが平安結界の幻で場を包む前に花弁へと到達し、ウツツカサネ達は燃え始める。
『いやぁぁ……! 何で? 花なら花同士、共存しましょう!』
『花のくせに燃やすなんて……!』
『ああ、もうバレてしまったのね――』
ウツツカサネそれぞれの思いのたけが花畑中へ、炎と一緒に延焼していく。
「嘘を言って騙すのは良くないよ★ 猟兵は、そういうオブリビオンもきちんと許さず倒すからね♪」
徐々に周囲の花畑に広がる炎。
『燃えたくない……燃えるのは嫌……!』
「それは自業自得ってやつじゃないかな♪ 嘘をついたのは――アナタ達、だよ?」
クローネの瞳がウツツカサネを見つめる。
『これが地獄なら甘んじて受け入れるわ……でも最後に言わせて、私達はこれが本性』
『嘘じゃないのよ……』
嘘を見せる事が、我々のするべき事――とでも言いたかったのだろうか。燃えて消えてゆく、ウツツカサネであった。
成功
🔵🔵🔴
八秦・頼典
●SPD
ふぅん…ずっと待っていたとは随分と熱烈な歓迎じゃないか
ならばボクも答えよう…それは奇遇だ、ボクらもキミ達を探していたよ
偽りの花畑を焼き払うためにね?
安全な花畑とまくしたてるが耳を貸さないやしない
それが妖の手口であり、現にこうして平安結界の紛い物でもある幻覚を辺り一帯に広げているからね
ここに迷い込んだ者を住まわせて養分を吸い取り、その骸を糧としようとしていたそうだが…犠牲者がまだ居ないお陰で力はそれほど蓄えきれていないようだ
とりあえず、この花は本物と花びらの形や枚数が違うとだけ指摘しておこう
キミ達に取って後学になっただろうけど…【倶利伽羅の黒龍】で灰燼に帰したら骸の海で勉学に励むことだね
「ふぅん……ずっと待っていたとは随分と熱烈な歓迎じゃないか」
頼典は、必死に互いの身体をぶつけ合って消火しながらも、ちろちろまだ少しずつ燃え続けるウツツカサネへと語り掛ける。
『ええ、今も歓迎しているわ……!』
ウツツカサネのその声は、どこか苛立っていた。
「ならばボクも答えよう……それは奇遇だ、ボクらもキミ達を探していたよ。偽りの花畑を焼き払うためにね?」
頼典はウツツカサネを睨むように見つめた。
『まだ焼くつもりなのね……』
『耐えましょう。ここは安全な場所、そうよね?』
ウツツカサネ同士が身を寄せる。
最早、安全という言葉は嘘で塗りたくられている紛い物であった。
「(それが妖の手口であり、現にこうして平安結界の紛い物でもある幻覚を辺り一帯に広げているからね)」
周囲に広がる平安結界の幻覚。
「(ここに迷い込んだ者を住まわせて養分を吸い取り、その骸を糧としようとしていたそうだが……犠牲者がまだ居ないお陰で力はそれほど蓄えきれていないようだ)」
一つの花を手に取る頼典。
「この花は本物と花びらの形や枚数が違うね」
『あ、亜種じゃないかしら?』
偽の平安結果の中であるからこその違いが表れていた。
「キミ達に取って後学になっただろうけど……」
UC《倶利迦羅の黒龍》を発動し、不動明王が描かれた剣型の形代から、智剣の化身たる黒龍『倶利伽羅龍王』によるあらゆる不浄を焼き清める迦楼羅炎を花畑へ放っていく頼典。
『きゃああ!!』
一気に燃え滓と化したウツツカサネ達。
「骸の海で勉学に励むことだね」
そう言って、頼典は燃える花畑から完全に声が途切れるまで倶利伽羅竜王の炎を浴びせ続けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
――この妖は死垂桜。ウツツカサネを手駒に、養分を得ようとしていた張本人だろう。洞穴を抜ける際「お前、本当に狐か?」とトーンの違う声が混じったのもこの妖大将である。