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UDC遺跡に眠るもの

作者：唐傘

第1章 日常 『UDC支部廃墟探索』

POW   :    手当たり次第に資料を漁る SPD   :    鍵のかかった棚や金庫を調べる WIZ   :    魔術的な儀式の記録を探す 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

「キャバリアでの探索は不向きですか。」
「仕方ないだわさ、スキャンするとしても対象が小さすぎる可能性もあるだわさ。」
　キャバリアから降りて探索する夜城・さくら（f30006）と、仕方ないと慰める轟・やゆよ（f06396）。
「ひとまず探索するしか無いからね、コッチ側はみすずちゃんが探索するから任せてね。」
　手分けして探索の範囲が重複しないように手分けを提案する諏訪野・みすず（f00636）――とはいえ、目的のものは封印に関する資料としかわかっておらず、紙媒体かデジタル資料かもわかっていない。

　手分けして探す3人――時折資料を持ち寄って、休憩を兼ねて進捗確認をするが、めぼしい資料はない。いや、候補となる資料が多すぎて、正誤判定ができないと言うべきか。
「次はこっちの部屋を探すのよさ。」
　次々と部屋を探索しては資料を集め、あるいは撤去したものの情報と集まった情報を照らし合わせて。不要となった資料を、あるいは追加した資料を、邪神――もしくは雑魚UDCや真偽不明として調査対象となったものごとにまとめて。

「魔術に関しそうな――邪神封印に関して記載しているものはこのあたり、でしょうか。」
　正解はわからないが、ワンフロアを探索して――回収できる資料のうち、めぼしいものは限られてくる。
「あとは、鍵のかかった地下フロアね……。みすずちゃんが見つけた鍵が合っていると良いんだけど。」
　所々は鍵がかかっているため、探索できていないが――逆に、見つけた後で鍵穴の合わないものも幾つかあり。後回しにしていた、解錠をして探索を再開する。

　そして幾つかの扉には専用の魔法陣が掘られていたり、あるいは金庫の鍵を開けたりして、特定のクリアランスを持たない人間には見せられない情報を拾い集め。
　手持ちの情報と照合して、不要となった情報を置いて。あるいは、封印に必要となる情報を追加して。
　それでも、情報は揃いきらない――いや、揃った情報のうち『どれが正解かわからない』と言うべきか。
「わかったことと言えば、邪神の暴走で捨てられたことぐらいだわさ……。」
　僅かに残された日誌から、邪神のうち1体が暴走したことはわかるが――逆を言えば、その邪神が今回の再封印対象かどうかもわからない。
「あとは、取り巻きとして『さかな』が出てくる事と、その弱点ぐらいね……。」
　とはいえ、猟兵でない一般のUDC職員が対処するための弱点で――猟兵がその弱点情報を使えば、オーバーキルになるレベルで戦力差がある訳で。
「あとは、邪神の影響か、活動時間が長い事ぐらいですかね……。」
　本来はエラ呼吸で活動時間が短いはずの『さかな』が、見られる個体については皮膚呼吸でもしているかのように活動が長引くという事――そのために乾燥させる事で窒息させる事はできるらしいが。とはいえ、猟兵の戦力を持ってすれば、乾燥させるまでもなく行動不能にできるだろう。
「邪神の出現に備えるしかないだわさ……。」
「そうですね、どの邪神が出ても――出てきた邪神に応じて戦うしか無いようですね。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

第2章 集団戦 『さかな』

POW   :    おまえをさんまいおろしにしてやろうか 【包丁】が命中した対象を切断する。 SPD   :    ゆるさんぞじんるいども 【人類に対する殺意】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。 WIZ   :    おさかなびーむ！ 詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【自身が魚だと思い込んでしまう洗脳】属性の【ビーム】を、レベル×５mの直線上に放つ。 イラスト：アイカワ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

　探索で最後に開けた部屋から、さかなが溢れてくる――いや、元々邪神に惹かれていたさかなが解錠に伴い部屋から出てきたと言うべきか。
　おもあれ、さかなを倒さない限り、部屋の中心――邪神を封じている魔法陣に到達はできないだろう……。


「さかなが相手でも大丈夫、あたしに任せて！」
　自信に満ちた様子の田中・香織（f14804）。――いや、ヒーロー気質のため、自信がなくともあるかのように振る舞うのだろう。
　もっとも、今回は火力でどうにかなる相手のため、自信があるふりではなく、実際にあるのだろう。

「お互い逃げ場無し、どちらが先に倒れるか勝負ね！」
　言うが早いか、UC『｜砲撃体勢《アーティラリーモード》』を発動し、自身のアームドフォートを砲撃モードに変形し、攻撃回数を5倍にする――代償として、移動速度は半減するが、固定砲台と考えれば、あるいは自ら向かってくるさかなに対しては、移動速度は無視できるパラメータとなるらしい。
「おまえを、さんまいおろしに……。」
　田中を三枚おろしに――人類への復讐心を満たそうとするさかな。しかし、圧倒的な火力の前になすすべもなく。田中に触れること無く、焼き魚に――いや、過剰な火力で、次々に消し炭にされていく……。

成功 🔵​🔵​🔴​

「私メリー、助太刀に来たの！」
　UDC組織に、都市伝説が――正確には、都市伝説から生まれた人形の怪異が、訪れるのはUDCとしての縁だろうか。
「おまえはさかな、おまえはさかな！」
　短い詠唱でおさかなびーむを――詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する自身が魚だと思い込んでしまう洗脳属性のビームを放つおさかなと、その後ろで威力を高めるために詠唱を継続する他のおさかな達。
「私メリーはメリーさんよ、それより今から行くから待ってて頂戴？」
　いつ取り出したのか、携帯電話から相手の聴覚器官に直接通話音声を放ち、精神汚染と束縛の言霊により対象の動きを一時的に封じるメリー。
　そして動きが封じられているさかなを、首切り鋏で切り落とし、次のさかなに同じUCを――『怪談：メリーさんの電話 type:B』を使い、「待っている」ように言霊で縛る。
　待っているように言われてしまったさかなは、詠唱を中断してしまい――おさかなびーむを発動することなく、メリーに斬られてしまう。
「さぁ、次に斬られるのは誰かしら！」
　携帯を構え、次のさかなを――ビームを打とうとしているさかなを探すメリー。彼女の探索は、さかなを斬り尽くすまでは続くのだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

「UDC邪神の封印を解こうなんて、許しがたいですね！」
　言いつつ、自分は力技でコンパクトの封印を解き――もとい、コンパクトを開き、変身する熊ヶ谷・咲幸（f45195）。
　力技で、正規でない方法で開いたせいか、リボンが周囲に飛び散り、一部のさかなを絡め取り――それは刺し網漁の引き上げのようで。

「捕まえた！　もう浄化するまで離しません！」
　離さない、というより絡まって熊ヶ谷もろとも身動きが取れないような状況な気もするが。しかし、リボンには浄化の力が込もっているらしいので、浄化するまで離さないという発言もあながち嘘ではないのかも知れない。
「おまえを、さんまいに……！」
　……浄化の力より締め付けによるダメージのほうが大きいような気もするが、いずれにせよさかなも熊ヶ谷も、互いに指一本動かせない状況で。
　せめてもの救いは、リボンが飛び散り過ぎた事――熊ヶ谷に近付こうとするさかなも、リボンが邪魔になって攻撃ができない事だろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

「貴方はどんな血を流すのかしら？」
　さかなを獲物として捉える中村・裕美（f01705）――あるいは、副人格のシルヴァーナとして呼ぶべきか。
「紳士淑女の作法、しばしお付き合いくださいませ？」
　戦場に降り立って早々、UC『シルヴァーナによる｜紳士淑女の作法《ヴィクトリアン・ルール》』を発動させ、戦場内をシルヴァーナ・セリアンによる優雅なる世界に交換する中村。
　交換した世界では、「優雅な振る舞いこそが至上の法則」を持ち、優雅なステップでさかなを切り刻んでいく中村。
「おさかなびーむ！」
　必死に詠唱を長引かせてUCを発動するさかな達、だが――動き回る中村に照準が中々合わない。
「無粋な方々は御退場あそばせ？」
　詠唱していたさかなから、おさかなびーむを放つさかなに照準を切り替えて。解体ナイフでさかなを仕留めていく中村。
　いや、さかなの照準が合わないのは、中村が動き回るため――踊るようなステップを踏み続けるからではなく。彼女の交換した世界が定義する『優雅』に該当しないために行動が失敗しているのかも知れない――。

成功 🔵​🔵​🔴​

「UDCアースの大学生として、対処はしたほうが良いようですね……。」
　日常を守るため、さかなと対峙する柳・依月（f43523）。
「ゆるさんぞ、じんるいども……！」
　人類に対する殺意の感情を爆発させる事で、身体能力を増大させるさかな達――だが。
「ここは数で攻めるとしようか……。あと、俺は人間ではなく妖怪なんだが。」
　仕込み番傘の刀身を大量に――正確には165本複製し、念力でバラバラに操作し、一部を足止めに、残りを仕留めるために動かす。
「じんるい、ゆるすまじ……！」
　さかなの中では妖怪やウォーマシンも人類にカウントされるらしく、柳に襲いかかろうとしているが――仕込み番傘が邪魔をして移動がままならない。
　そんなまともに動けないさかなを、仕込み番傘で仕留めていく柳。
　人類に対する殺意の感情を爆発させ、自身の身体サイズを巨大化させていなければあるいはもう少し動けているのかも知れないが――いずれにせよ、柳の仕込み番傘に仕留められ、その数を減らしていく……。

成功 🔵​🔵​🔴​

「このさかな、片っ端から片付ければいいんですよね？」
　殴ることしか頭にない様子の荒谷・つかさ（f02032）――とはいえ、殴れば解決することに間違いはなく。いや、殴る以外にも、斬る形でもさかなが減れば問題ないのだが。

「 おまえをさんまいおろしにしてやろうか！」
　包丁を構え、突撃してくるさかな――だが。
「覚悟なさい。今宵はお前が食材よ。」
　包丁をものともせず、底掌を打ち込む荒谷――そしてUCの効果で、さかなだった鯖が残されており。
　ビチビチ跳ねる、新鮮な鯖を横目に、さかなを拳で、あるいは底掌で殴って食材に――鯖にしていく荒谷。
　本来は、多様な食材になるはずなのだが――荒谷の料理の腕前に依存しているせいか、それとも対象がさかなのためか。殴ったあとに残っている食材は、大小の差異こそあれ、鯖のみで――とはいえ、焼き鯖や鯖の煮物など、サバ料理には当面困らないだろう。――荒谷が料理をするかどうかは別として、だが。

成功 🔵​🔵​🔴​