「はぁ、はぁ……はぁ……」
サイキックハーツ世界、人気のない裏路地。深重・巴栄(煌めく鋭槍の誓い・f35034)は構えたアリスランスの切っ先を地面に下ろし、荒い呼吸で酸素を取り込む。
その前に倒れるのは、ラクヨウテンニョ(https://tw6.jp/gallery/?id=198063)。かつて『古の畏れ』と呼ばれた存在のオブリビオンである。果たしてなにかの企みであったか、偶然にも彼女と遭遇してしまった巴栄は、かろうじてこれに勝利したのだ。
「危ない、所でした……」
本来は集団で出現する敵であり、その一体であるなら、そこまでの脅威ではない。だがここまで追い詰められたのは、不意の遭遇だったため……と言うのもあるが。
「…………」
倒れた天女から、目が離せない。半ば透けて見える薄衣一枚しか纏わず、身体を縄で縛られた、あまりに扇情的な姿。闘っている時からそれに気を取られた事が、ここまで苦戦した最大の要因だ。
特に彼はアリスナイトであり、想像力が最大の武器。そこに邪念が混ざれば、苦戦は当然だろう。だが――。
「ぁ――」
同時に、こんな姿の相手を前に、想像せざるを得ない。このまま抱きしめたら、どれほど気持ちが良いか。巴栄自身の強い想像力が、巴栄の心を捕らえて離してくれない。
ふらふらと引き寄せられるように、手を伸ばす。
「これは……あくまで生死の確認のためですから……」
そう言い聞かせて胸に触れれば、確かに鼓動は感じられない。すでに死んでいるのは間違いない――が、まだその身体には体温が残っている。
プラズマ光弾で倒したので、その身体には傷ひとつない。その滑らかな手触りに、息が荒くなる。
「ぅ……ぁ……」
もう鼓動を確認したはずなのに、胸以外にも手を触れる。くびれた腰、すらりとした太腿、その付け根の大事な部分まで。
触れるだけでは済まない。指を食い込ませ、感触を確かめる。柔らかいのに心地よく指を跳ね返す、程よい弾力。
「ダメ、です……」
流石に死体相手には。そんな理性が、欲望によって塗り潰されていくのを感じる。手だけでは収まらず、大きな胸に顔を埋め、そこに残る甘い香りを肺いっぱいに吸い込んでしまう。
抑えが効かない。止まらない。一旦顔を離すと薄衣の上から、先端に口づけ、むしゃぶりつく。
「ダメ、なのに……ぃっ……」
もう完全に抑えが効かない。服を脱ぎ捨て、裸身をさらけ出す。すでに痛いほどにいきり立ったソコを、天女のナカに押し込む。
とろりと温かな感触、隅々まで撫で上げるような襞。快楽が脳天まで突き上げる。
「お……おおおおおおおっっ……!!」
気づけばそのナカに、欲望を迸らせていた。巴栄が『早い』のは確かだが、それ以上に気持ち良さすぎる。
一発では、到底収まらない。腰を振り、さらなる快楽を貪りにかかる。ヘコヘコと余裕のない腰使いで突き上げる度、すでに死んでいるはずの天女のアソコが、まるで生きているかのように吸い付いてくる。
「ま、またっ……ま、たぁ……出るぅっ……♪」
程なくして二発目。恍惚の声を上げながら、ひとたまりもなく迸らせてしまう巴栄。それでも欲は耐える事なく、ソレはギンギンに反り立ったままだ。
「はひ……ひぃぃぃ……♪」
腰の振りが止まらない。ヘコヘコ、ヘコヘコ、媚びるように振り続ける。蕩けた声を溢れさせながら、何度も欲望を放っていく。
――流石に、おかしい。確かに巴栄の精力は並外れているが、それにしたって、死体を相手にここまで盛ってしまうものか。
その疑念から必死に欲望を断ち切り、身体を離そうと――。
「……ダメ」
「!?」
その声は、目の前から聞こえた。死んでいたはずの天女の目が、うっすらと開かれる。重ね合った胸から、トクントクンと鼓動が伝わってくる。
実は生きていた、のではない。まさに今、生き返ったとしか思えない。その事に驚く巴栄の身体になにかがするりと絡みつく。
「っ!? これ、はっ……」
「お前は。妾の糧」
それは、天女の長い黒髪だ。戦闘中は敵を斬り裂く刃ともなる髪だが、今は巴栄の身体を傷つけず、優しく縛り上げていく。
「お前の精気。妾に、注いで?」
「っ、まさか、僕の精気で、蘇り……あっ、あっ!?」
天女はまだ仮死状態で、巴栄がナカに注いだ精を力に変えて蘇生した――そんな推論を口にする暇もなく、髪によって腰を振らされる。止まる事を許されぬまま、天女の奥を突いてしまう。
抑えきれぬ快感が暴発し、何度目かの迸りを中に注ぎ込む。力が抜けて、天女の身体の上に崩れ落ちて。
「ふー……ふー、ひぃ……はぁ……はひぃ……!」
「……気持ちいい?」
そう問いかける天女に、答えを返す余裕はない。代わりに必死に呼吸を繰り返し……甘い香りを、肺へと取り込んでいく。
思えば、この香りもそうだ。天女がうっすらと纏っていた芳しい香りは、巴栄の興奮を煽るための甘い罠だったのだろう。
自分が倒されても、敵の精気を糧に蘇る。そんな仕組まれた罠にまんまと、取り込まれてしまったのだ。
だが、今更分かっても、もう遅い。
「まだ。足りない。妾に。もっと、注いで?」
「っ、あああ~っ!?」
休憩にもならない短時間を置き、再び腰を振らされる。いや、そもそも巴栄の身体に自由はなく、操り人形のように、腰を動かされていると言っても良い。
髪に操られるがままに腰を振り、天女のナカにソレを激しく打ちつける。仮死状態の時でも十分に気持ちよかったが、今は締め付けも強まり、より一層の快楽に襲われる。
こうなってはもう、ひとたまりもない。2度、3度……求められるがままに、精気を迸らせ、注ぎ込んでいく。
「はひ、はひ……は、ひぃ……あ……」
果たして、どれほど注いだか。とうに限界を迎えてもおかしくないはずの量を注いで、まだソレは萎える事はない。
天女の香りを吸い込むほどに、新しい精気が増産されていく。自分の全てを天女に注ぎ込もうと、意志とは無関係に身体がそうしてしまう。
「んっ……」
「はひ……?」
だが、そんな強要されていた腰の振りが、おもむろに止められる。怪訝に思い、息を切らしながらも天女の顔に視線を向ければ、天女はじっとこちらを見ており。
「お前は……妾のもの。そうよね?」
「あ……」
今までとは比べ物にならないほど鮮やかな笑みが、巴栄へと向けられる。息を呑むほどに妖艶で、目を離せなくなるほどに。
古の畏れとはそもそもダークネス『スサノオ』の力によって、土地に残る記憶や伝承から呼び出された存在だ。それゆえに、自我が曖昧な者も多い。
だが今、この天女は巴栄から精気を吸い上げる事で、急速に自己を確立しつつあるようだ。集団敵の一体から単独の存在へと昇華する事で、確固たる意志を、強い存在感を持ち始めていく。
「そうよ、ね?」
「はい……あっ!」
それは重ねての問いかけとこちらを覗く瞳に、思わず頷いてしまうほどに。それに満足した天女は笑みを浮かべ、すらりとした両脚をこちらの腰に絡めて来た。
地面に繋がっていたはずの縄は、自己の確立を示すように根本から断たれている。それゆえに自由になったその脚が、今度は巴栄の自由を奪うように使われて。
「なら、妾を気持ちよくして?」
「え、あ……は、はい……」
快楽にぼうっとした頭に、天女の言葉が反響する。逆らう事など思いもつかず、言われるがままに腰を振り始める巴栄。
髪によって無理やり腰を振らされていた先ほどまでと違って、今度は自分の力で腰を振る。自分の意志とは、言えないかもしれないが。
「あっ……あっ、あっ……あっ……♪」
「んっ……ほら、もっと頑張って?」
とはいえ、その腰振りはあまりに拙い。髪に導かれていた時よりもずっと余裕なく、ヘコヘコと腰を動かしていく。
もっとも巴栄に与えられる快楽があまりにも凄まじいので、その点に同情の余地はあるかもしれない。自我が芽生えると同時に天女のソコはさらに締め付けが強くなり、けれど単にキツいだけではない。
敏感な部分だけを的確に締め付けられ、さらに生き物のように蠢いて。ただでさえ快楽に弱い巴栄がそんな名器に腰を振れば、一振りごとに搾られてしまう。それでは、巧みな腰使いなど望むべくもない。
「大丈夫……ほら、もっと。もっと腰を振って……んっ、あっ……♪」
「はひっ……はっ、ひぃっ♪」
だがそんな巴栄の必死さを愛でる天女は、甘い声で囁きかけてくる。まるで歌声のように響くその声に導かれ、さらに腰を振り始める巴栄。
激しさを増す打ち付けに、天女の口からも甘い声が漏れる。巴栄が天女を鳴かせていると言うべきか、天女が巴栄を使って自分の快楽を得ていると言うべきかは、微妙な所ではあるが。
それに、天女が感じているであろう快楽よりも遥かに強い快楽が、巴栄の身体を駆け抜け続ける。自分から腰を振っているようで、主導権は完全に天女に握られている。
「あっ、来て……んっ……はっ……ん~~~っ♪」
「~~~~~っ!!」
声にならない嬌声を上げながら、天女のナカに注ぎ込む、あるいは搾り取られる。快楽にぐったりと蕩けながら、汗だくの身体を天女に預けていく巴栄。
天女も気持ちよさそうに快楽で果てて、飛沫を勢いよく迸らせる。甘い花のような香りが周囲に広がれば、力尽きたはずの巴栄のソレが、ムクムクとさらに起き上がる。
「あっ……あっ……あっ、ま、たぁっ……まだぁ……」
もう、元の精力がどうこうと言う話ではない。巴栄の持つ力、そしてアリスナイトとしての想像力の全てが、天女に捧げるためだけの精気を増産し続ける。
けれど、その全てを搾り取られたら……どれほど幸せだろうか。快楽で朦朧とする意識の中で、そんな風に思ってしまう。
「はぁ……好き……ぃ……」
「あら?」
その思考のままに、言葉が自然と口をつく。もはや巴栄が天女に抱く感情は、好意と呼べるものだ。
この相手のために、なんでもしたい。なんでも捧げたい。恋慕とも崇拝ともつかない好意が、巴栄の心の奥底から沸き上がる。
「好き……ですぅ……♪」
「嬉しい……妾もお前が好きよ?」
そしてそんな巴栄の好意を、天女は微笑みと共に受け入れる。あるいは巴栄の想像力を搾り取った事で、巴栄の理想に人格が影響されているのかもしれない。
いや、そんな由来も理由も、今はどうでも良い。重要なのはただ、巴栄が天女を好いていると言う事と、天女がそれを喜んでいると言う事。それが巴栄の身体に強い熱を灯し、疲労に重い腰を自らの意志で動かし始める。
「はぁ、はぁ……好き……好き、好きぃ……♪」
「妾も……んっ、あああ……♪」
そうして腰を振るほどに、天女が甘い声を上げてくれる。その事が嬉しくて、さらに激しく情熱的に腰を振る巴栄。
もちろん急に巧くなる訳ではなく、何度も何度も先に果ててしまいながらだけれど。それでも構わず必死に腰を振り、天女を気持ちよくしようとしていく。
天女もさらに甘い声を溢れさせ、その快楽を受け入れてくれる。腰を挟んだ両脚に力がこもり、ギュッと身体が引き寄せられて。
「もっと……もっと来て……んっ、んん~~~っ♪」
「はいっ……はい、ぃぃ……んっ、あぁ~~~っ♪」
そうして天女と巴栄は全く同時に、快楽の頂点に達して果てていく。結局最後は主導権を握られたような気もするけど……それでも、気持ちよくなってくれた事が嬉しい。
完全に好意に支配され、蕩けた表情を浮かべる巴栄。そんな彼の顎を掴んだ天女は、優しく唇を重ねて来る。
「んっ……」
「ぁ……♪」
舌を濃厚に絡める、情熱的なキス。艶めかしくも淫らな水音が、周囲に響き渡る。激しく腰を打ち付け合うそれに比べればささやかで、けれどお互いの愛を確かめ合うように、ねっとりと口づけをかわしていき。
「ぷはっ……はぁ、はぁ……♪」
「ねぇ……お前、名前は?」
息が続かなくなって唇を離し、荒くも蕩けた呼吸を弾ませる巴栄。天女の方は余裕のある態度で、こちらの顔を見つめ尋ねて来た。
そういえば、お互い名乗ってはいない。言われてようやく気づいた巴栄は、言われるがままに名乗っていく。
「深重・巴栄……です……」
「ともえ……ともえ、ね?」
その名を舌で転がすように、何度も嬉しそうに唱える天女。自分の名前がその口で紡がれる度に、巴栄の心にも強い喜びが走る。
そしてその喜びを共有したいと、問いを返して。
「あなた、は……?」
「妾は、ラクヨウテンニョ……いえ」
それに対して天女は名乗った後、すぐに首を振る。ラクヨウテンニョは、古の畏れとしての呼称、オブリビオンとしての種族名だ。
単独の自己を得た今の彼女には、相応しい呼び名とは言えない。だから――。
「妾は、瑶華。そう、瑶華よ」
「ようか、さん……ようかさん……」
心の奥から溢れるままに、新たな名を名乗る天女、いや、瑶華。その名を巴栄は喜びと共に繰り返し、身体を預けるように抱きついていく。
「ようかさん……好きぃ……」
「わらわもよ、ともえ……好き……♪」
お互いにその名を呼び合いながら、幾度となく唇を重ね、そしてどちらからともなく腰を振り始める。
先ほどよりもさらに甘く、さらに激しく。その睦言は、夜を徹して続いていく――。
「邪魔です……はああっ……!」
数ヶ月後、とある小さなブレイズゲート。そこに巣食う獣型のオブリビオン達を、巴栄のアリスランスが薙ぎ払う。
オブリビオンを倒す事は、猟兵の使命。それは以前と変わらない。だが今の巴栄には、以前と一つだけ、そして決定的に違う事があった。
「燃え落ちよ――」
「っ……!」
巴栄の背後から飛来する、夕焼け色の炎塊。それが真横を通り過ぎ、巴栄に襲いかかろうとしていた正面のオブリビオンを灰へと変える。
それを放ったのは、瑶華だ。彼女は美しき舞と共に炎を操り、敵を焼却していく。
「妾の巴栄に手を出す不届き者は、みんな灰にしてあげるわ」
「瑶華さん……!」
その言葉に強い嬉しさを覚えながら、残りの敵を駆逐していく巴栄。そう、今の彼は猟兵としてではなく、オブリビオンである瑶華のために、瑶華ただ一人のためだけに闘っていた。
今日のこの戦いも、このブレイズゲートを瑶華の力とするためのもの。猟兵としての使命など、すでに彼の頭の中にはない。
「ふぅ……これで全滅させましたね」
「ええ、そのようね……いらっしゃい、巴栄」
敵を全て倒した巴栄は、瑶華の方に向き直る。その瞳に籠もった期待の色を見て、瑶華はくすりと微笑んで。
そしてその豊満な身体へ招き入れるように、巴栄の背に腕を回して、抱き寄せる。
「私のために……偉いわ」
「んっ……はい、瑶華さん……♪」
抱きしめられ、頭を撫でられるだけで、巴栄の心に蕩けるような喜びが走る。もう、他の全てがどうでもいい。瑶華の愛の他には、何もいらない。
その高鳴る鼓動のままに、巴栄は瑶華を抱き返す。豊満な胸にむしゃぶりつけば、瑶華の口から甘い声が漏れて。
「んっ、もうっ、巴栄……そんなに慌てて……あんっ♪」
「はぁ、はぁ、ごめんなさい、でも、瑶華さん……♪」
もちろん、瑶華はそれを拒まない。しょうがない子ねと言うような優しい微笑みで、受け入れてくれる。
瑶華のしなやかな指が巴栄のズボンを下ろすと、すでに熱く滾ったソレを、白い指先が握る。根本から先端へと丁寧に、念入りに扱かれていく。
「あっ……あっ、あっ……あっ♪」
「もう大きくして。ずっとこうされたかったのでしょう?」
笑みを含んだ声を耳元に聞きながら、蕩けるような声を上げて頷く巴栄。元々快楽に弱くはあったが、この数ヶ月で瑶華には、身体の隅々まで知り尽くされている。
敏感な部分を特に丁寧に刺激されれば、もちろん耐えられる訳がない。あっという間に果てそうになり……だが、その寸前で止められる。
「ああっ、あっ、瑶華、さんっ……だめっ……」
「巴栄こそ、だめ。わかっているでしょう?」
寸止めされて、切なげな声を漏らす巴栄。それを見て瑶華は艶やかに微笑むと、纏う薄衣をずらしていく。
一番大事な場所を、艶めかしく指で押し広げていく。
「巴栄のは、全部、妾のモノ。私の中に出さなきゃ、ダメ……」
「は、いっ……瑶華さんの……全部瑶華さんにぃ……♪」
待ちかねたとばかりに、ソコにいきり立つモノを押し込んでいく巴栄。挿れると同時に限界に達し、勢いよく迸らせていく。
「んっ、もうっ、相変わらず早いんだから……あっ……♪」
「ごめん、なさいっ、でもぉ……瑶華さんのナカ、すっごく、てぇっ……♪」
恍惚とそれを受け止める瑶華に対して、巴栄はいつも通りにヘコヘコと腰を振る。情けなくも情熱的に、精一杯瑶華を気持ちよくしようとしていく。
もちろんいつも通りに、巴栄の方が先に気持ちよくなってしまうのだけど。瑶華はそんな巴栄の拙さを愛でながら、迸る快楽を呑み込んでいく。
「ん、ふぅぅっっ……巴栄の力が……また妾に……♪」
「瑶華、さん……瑶華さんっ……♪」
これは、ただ快楽を貪り合う情交と言うだけではない。巴栄が持っている精気を、あるいは戦いの中で得た力を、瑶華に対して捧げる儀式でもある。
巴栄が瑶華に注ぎ込むほどに、瑶華の力は強くなる。あるいは、巴栄の力を瑶華が搾り取っていると言っても良いだろう。
「全部っ……全部っ、出しますっ……あっ……ああっ……♪」
「ええ、来て、んっ……あ、んっ♪」
だがもちろん、そこに愛情がない訳でもない。巴栄は瑶華に捧げる事に、瑶華は巴栄から搾り取る事に、快楽を、喜びを、愛情を抱いている。
2人の口から溢れる甘い声が、肉がぶつかり合う艶めかしい音と重なっていく。何度目か、何十度目かの果てを迎えた巴栄が、ギュッと瑶華を抱きしめる。
「はぁ、はぁ……はぁ……♪ 瑶華さん……」
「巴栄……はぁ、はぁ……♪」
果てた回数は巴栄の方が遥かに多いが、瑶華も巴栄の情熱と精力によって、幾度となく果てている。その余韻で熱を帯びる身体を重ねて、見つめ合い、唇を重ねる2人。
その情熱的な口づけは、恋人同士がするものだ。いや、恋人どころか、今の2人は伴侶ですらある。互いを心から愛し合い、お互いのために生きている。
「巴栄……ほら、来て……」
「はい……んっ、あっ……♪」
長い口づけを終えた瑶華は、巴栄の身体を抱きしめながら、後ろに倒れ込む。それに招かれるがままに身体を重ね、覆いかぶさっていく巴栄。
2人の熱い情交はあらゆる体位で行われるが、特に瑶華が好むのは、巴栄が腰を振る正常位だ。初めての時と同様に、瑶華の脚が巴栄の腰を挟む。逃げ場のない状態で、巴栄が腰を振る。
「くぅっ、んっ……はぁ、巴栄のがっ……んっ、はぁ、妾のナカでっ♪」
「瑶華、さんっ……瑶華さん、瑶華さぁんっ♪」
豊満な胸にむしゃぶりつきながら、激しく腰を振っていく巴栄。精一杯に瑶華を気持ちよくしようとしながら、自分もそれ以上に気持ちよくなっていく。
この体位で肌を重ねた事は数え切れぬほど、だから以前よりは巧くなっているはず。だが、それ以上に瑶華のソコが気持ちよさ過ぎて、全く余裕などない。
巴栄の特に敏感な部分だけを、キツく締め付けてくるソコ。その形も巴栄のソレのために形を変え、完璧な形でフィットしてくる。
こうしてナカに入れる度に、前より気持ちよさを増していく気がする。そんな快楽に、耐えられるはずがない。
「お、おおおおおっ……♪」
「あ、来るぅ……♪ 巴栄のが、いっぱいぃ……♪」
ひとたまりもなく、二度、三度と搾り取られていく。それを受け止め飲み干す瑶華が、激しい快楽に甘い声を溢れさせる。
頭の中が、真っ白になるような快感。快楽の声が重なり合い、周囲に響き渡っていく、けれど。
「もっとぉ……もっと来てぇ……♪」
「はい、もっと……です……んっおおおっっ……♪」
それでもなお、飽き足らない。お互いにお互いを求め合う事に、際限などない。体力が続く限り、互いを求める。
いや、体力が尽きてもなお、終わる事はない。巴栄が果てれば、瑶華の甘い香りがソレを無理にでも滾らせる。瑶華が力尽きれば、巴栄が力と共に快楽を大量に注ぎ込む。
巴栄の精気を搾り取る儀式だったはずのそれは、いつの間にか、快楽を求めるだけのものに変わっていく。互いの身体の間で精気を循環させ、それで互いに蕩けていく。
そんな情交は、昼も夜もなく続く。あるいは瑶華が力を得るため、巴栄が捧げるためなどと言うのは、互いにとって口実に過ぎないのかもしれない。
本当は、やはり……愛する相手と快楽を貪り合う、それこそが2人にとっての全てなのかもしれない。
「瑶華、さんっ……はぁ、はぁ、は、ひぃっ……♪」
「はぁ、はぁ……はぁ……巴栄……おっ、おおっ……♪」
お互いの名を呼び合い、いつまでも愛し合う2人。もうその目には、お互いの事しか映らない。
巴栄の頭の中にはもう一欠片たりとも、猟兵の使命感など残っていない。でも、それで良いのかもしれない。彼は今、愛する瑶華と共に、間違いなく幸せであるのだから――。
成功
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