シャングリラ☆クライシス⑬〜絶望の竜星雨
●竜に願いを
「あ!」
家のベランダから、夜空を見上げる少女。
指さしたのは、流れ星。それも、たくさん。
刹那光って消えてしまうはずのそれは、しかし、輝いたままに無数の軌跡を描く。
それが、侵略者の化身である事など、少女は知る由もなく……。
「推しが健やかに過ごせますように……!」
流れ星に願いを託すのだった。
●猟兵に依頼を
初雪崎・識(翠炎の探求者・f44092)は、第二戦線へと移行した『シャングリラ☆クライシス』の概要をお伝えした。
「次にみんなに戦ってほしい相手は、星壊神『プラネットブレイカー』だよ。今回は、竜化した自分自身の外殻を纏っている、みたい」
プラネットブレイカーは、猟兵の進む|光の道《アイドルロード》上に出現し、その道行きを阻もうと企んでいる。
「星壊神のユーベルコードは『宇宙操作』。その能力の1つは精神侵蝕。そしてもう1つは」
竜化外殻の創生。
悪神たるプラネットブレイカーは、後者の能力を用いて、アイドル☆フロンティアの天空に輝く星々を『ドラゴン化』。作り出した竜の軍勢を率いて、猟兵に牙を剥くという。
「強力なユーベルコードを使うプラネットブレイカーと、ドラゴンの軍勢を同時に相手しないといけないってこと、だね。これは大変そう」
そのため、ドラゴンの軍勢をどう切り抜けるかが、勝利の鍵となるだろう。
「圧倒的な火力で一掃するとか、搦め手を使って戦闘を避けるとか、いろんな対処法があるはず。自分に出来る方法を使って、切り抜けて欲しい」
そして、プラネットブレイカー本体も、宇宙の力を操り攻撃を仕掛けてくる。いずれも強力なもので、こちらにも対処しなければ勝機はないだろう。
「この戦いの元凶っぽい二大神のうちの一柱。なんとか打ち破って、アイドル☆フロンティアに平和を取り戻そう」
識は、みんなの頑張りに期待するように、燃えるネコミミを揺らしたのだった。
七尾マサムネ
こちらは『シャングリラ☆クライシス』のシナリオの1つです。
一章にて完結します。
このシナリオの敵は、竜化した自身の外殻をまとった星壊神プラネットブレイカー、すなわち『プラネット・プラネットブレイカー』です。
●プレイングボーナス
ドラゴンの軍勢に対処する。
それでは、皆さまのご参加、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『プラネット・プラネットブレイカー』
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POW : ギガプラネットシャワー
【かつて滅ぼした惑星を変換したエネルギー】を手または足で射出する。任意の箇所でレベル×1個に分裂でき、そこからレベルm半径内に降り注ぐ。
SPD : 壊天黒星砲
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【マイクロブラックホール弾】を放つ。発動後は中止不能。
WIZ : 星界顕現
【隕石の雨】を降らせる事で、戦場全体が【宇宙空間】と同じ環境に変化する。[宇宙空間]に適応した者の行動成功率が上昇する。
イラスト:木野田永志
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
マシュマローネ・アラモード
◎
一気に仕掛けます!
宇宙での戦いなら一家言ございますので!
UC『グラビティ・コラプス』
竜の群勢に対してUCの爆発で一気に陣を崩しましょう!
プラネットブレイカーの懐まで、斥力(吹き飛ばし)で攻撃をいなしつつ、本体まで接近、そして仕掛けるのはUCの縮退、戦鎚の一打で外殻を打ち据えて、埋め込み、起爆させてダメージを与えましょう。
プラネットブレイカーはスペースオペラワールドの伝説の悪竜、ここで邂逅出来るとは思ってもみませんでしたが、竜との戦は武人の誉れ、尋常に勝負を挑ませていただきますわ!
|宙《そら》翔けるマシュマローネ・アラモード(第一皇女『兎の皇女』・f38748)の前方。|光の道《アイドルロード》の景色を彩るは、流れ竜の大群。
プラネットブレイカーと、その権能にて生み出した竜の軍団だ。
敵の脅威は了解済み。マシュマローネも、一気に仕掛けた。
「宇宙での戦いなら一家言ございますので!」
何せ宇宙プリンセス。いかに星の海とて、自分の庭に等しい。
『吾を阻む小さきものよ。道を空けるがいい』
空間自体を震わせ、届くは星壊神の意志。
プラネットブレイカーの先兵として、前衛を担っていた竜達が牙を剥こうとして……爆ぜた。
マシュマローネの|覚醒権能『崩壊する星』《グラヴィティ・コラプス》。
斥力と引力。矛盾なる力を引き金として、|縮退《ビッグクランチ》を起爆したのだ。
まさに宇宙規模の戦い。飛来せし災厄の化身が、マシュマローネのユーベルコードによって、|星海《うみ》の藻屑に変えられる。
彼我の距離など意味を為さぬ。標的とされた竜はあまねく星に還ってゆく。
崩される竜の陣形。攻勢を緩めぬまま、マシュマローネは、斥力で竜の群れの襲来をいなしつつ、キネティック・リパルサーの超加速で、星壊神の懐に飛び込む。
「プラネットブレイカーはスペースオペラワールドの伝説の悪竜、ここで邂逅出来るとは思ってもみませんでしたが」
竜との戦は武人の誉れ。
「尋常に勝負を挑ませていただきますわ!」
『来るがいい。重力に縛られし小さきものよ』
プラネットブレイカーが、宇宙を呼んだ。
星界顕現。星の力が加速する。
マシュマローネを襲う、隕石の雨。しかしそれを、打ち破るのもまた、星の力。
星崩すマシュマローネの権能。縮退が、隕石群を崩壊に導く。
そして、エンジン全開! 加速した戦鎚の一打で、プラネットブレイカーを打ち据える。
斥力による吹き飛ばしの威力が、竜体へと余さず吸い込まれた。
『この程度で吾は揺るがぬ』
口調に微細な揺らぎすらなく、平然を返すプラネットブレイカー。
だが、今の打撃は、芯へダメージを通すものではない。『あるもの』を埋め込む事こそ最重要。
そして、マシュマローネの意志は果たされる。
『!?』
終焉告げる開花の時。プラネットブレイカーが、内側から爆発した。
先ほどマシュマローネが埋め込んだ縮退。その起爆が成立した証であった。
大成功
🔵🔵🔵
シズホ・トヒソズマ
軍勢に大きなドラゴン、対処が大変過ぎますね!
しかしやらないといけないならやりましょう!
飛行対応形態に変形させた騎乗人形ライダに◆騎乗
クロノの効果でライダを加速させ軍勢やブラックホール弾を避けながら
最適な位置を探します
直線上に全部でなくてもいいので軍勢の多くとプラネットブレイカーがいる位置にたどり着けたらUC発動
竜には竜の力!
竜神親分『碎輝』超電竜撃滅形態の力を使用し
無限に威力が上昇&瞬時に成長し自ら増殖する雷属性ドラゴンブレスを雷や竜っぽい詠唱と共に770mの直線上に放つ「滅びの光」で直線上のみならず増殖ブレスにより周囲の軍勢も一掃!
プラネットブレイカーも一緒にブレスの攻撃内に巻き込みます
|光の道《アイドルロード》を突き進むシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)の前に立ちはだかった刺客は、破滅もたらす流星雨ならぬ『竜星雨』だった。
星壊す悪竜……プラネットブレイカーに率いられた、星竜の大群だ。
「軍勢に大きなドラゴン、これは対処が大変過ぎますね! しかしやらないといけないならやりましょう!」
飛行対応形態に変形した騎乗人形『ライダ』を駆り、立ち向かうシズホ。向かい来る竜の群れへと、果敢に飛び込む。
脅威は、竜の群れのみにとどまらぬ。シズホを狙うのは、プラネットブレイカー自身の能力。
対象を消滅に導くマイクロブラックホール弾が、シズホへと迫りくる。随伴の竜達を巻き込むことさえ厭わずに。
まさに宇宙規模の戦闘。圧倒的な物理の力に、推し潰されそうになる。しかし、シズホが臆することはない。
時間質量理論搭載竜巻豪腕人形『クロノ』。その双腕の器官の回転が、ライダに更なる速力を与えてくれる。
『星の力に抗うか、小さきものよ』
シズホの聴覚に直接干渉してきたのは、プラネットブレイカー。しかしその威圧を振り払い、前進続行。
竜の軍勢の進撃と、秒ごとに飛来するブラックホール弾を回避しながら、目指すのは、単に敵陣の中枢ではなく、シズホにとって最適な|位置《ポイント》だ。
出来るだけ多くの竜達と、プラネットブレイカーを同時に射線に収められる、絶好のポイント。
この|場《ステージ》に荒れ狂う星と竜の力の奔流に押し潰されそうになりながらも……シズホは辿り着いた。
「竜には竜の力!」
まとうは、竜神親分『碎輝』超電竜撃滅形態の力。人形の内より解き放たれしそれが、シズホの抗う術となる。
「吠えろ迅雷、轟け閃光! 阻むものに終焉をもたらせ!」
光が、走った。
無限なる威力上昇、かつ瞬時に成長し増殖する雷のドラゴンブレスが、敵陣を焼き払う。
770mの直線上に放つ『滅びの光』。縦横無尽に雷の枝を伸ばすブレスは、周囲の軍勢すらも巻き込み、|宇宙《そら》の藻屑に変えていく。
『だが吾を滅ぼすには到底……否、これは、この力の本質は!』
プラネットブレイカーの声が、理解と驚きの矛盾を帯びた。
そして、成長期真っ盛りの雷光は、竜の陣形の中核たるプラネットブレイカーをも巻き込む。
宇宙というアイドルステージに、爆発の大花を咲かせたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
朱鷺透・小枝子
流星が如く進め!デモニック・ララバイ!!
そして──
デモニック・ララバイ【操縦】星壊神目掛けメガスラスター【推力移動】
同時に機体側面と後方へ殺戮音叉を展開し勇壮苛烈な音波と共に【衝撃波】を発振、ドラゴンたちを吹き飛ばし、自機を衝撃波で吹き飛ばし【空中機動】でギガプラネットシャワーを躱すパフォーマンスを行い観客席を刺激!そして『雷霆架台』発動!
我らの闘争心を、高らかに叫び上げろ!!『雷霆架台』!!!
機体全身より衝撃波と共に熱光電撃を発し周囲のドラゴンを散らして更に観客席を刺激し、応援の力を得た最大火力の破壊光線で【貫通攻撃】
星壊神へぶち当て、撃ち貫く!!!
るぅあああああああアアアアアアア!!!!!
キャバリアに騎乗し、光の道を進む朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)。その速さは、まさに光にも匹敵するものであった。
「流星が如く進め! デモニック・ララバイ!! そして──」
視界が、突如転換した。
竜、竜、ひたすらに竜! |道行き《ステージ》の全てが、竜に埋め尽くされている。
竜という紛い物の在り様を押し付けられた、星々。そして、それを為した元凶……星壊神プラネットブレイカー。
強大を見せつけられても尚、小枝子に迷いなどなかった。デモニック・ララバイを、星壊神目掛け推進させる。
同時に、機体側面及び後方へと、殺戮音叉を展開。勇壮苛烈な音波と共に、衝撃波を発振。
『……!!』
空間そのものに伝播する咆哮を残し、吹き飛ぶドラゴンの群れ。
キャバリアの一挙手一投足が、曲となる。それはさながらアイドルライブの様相。
そして衝撃波は、デモニック・ララバイ自身すらも吹き飛ばした。
『吾が星の力の前に塵と化せ』
小枝子を制圧すべく、プラネットブレイカーが、動いた。
備えた腕を振るえば、起きるのは宇宙震動。ギガプラネットシャワーが、デモニック・ララバイの周囲に展開、拡散。全方位から『降り注ぐ』。
天地の意味など消失したこの戦場にて、宇宙の力が暴威を振るう。
もしもここが、ただの|宇宙《そら》であったなら、小枝子も負けていたかもしれない。
だが今、世界は遍くアイドルステージ。
小枝子の勇猛にして華麗なる機動……天を舞うように星の光雨を躱すパフォーマンスは、大いに観客席を沸かせた。
人々の歓声が、竜の群れの咆哮をかき消す。そして小枝子もまた声を上げる。
「我らの闘争心を、高らかに叫び上げろ!! 『|雷霆架台《ライカ・ブラスター》』!!!」
機体が期待に応えた。
小枝子の、そしてデモニック・ララバイの全身に、蒼き線が駆け抜ける。
響く魔音、ララバイが紡ぐ衝撃波に、熱光電撃が重奏する。
それらは、殺到してくるドラゴン群を散らし、その身体と観客の視線を、同時に釘付けにした。
皆の|応援の力《エール》を得て、火力は、本来設定されていた値を超過。最大……否、『過去最大』火力の破壊光線となる。
「るぅあああああああアアアアアアア!!!!!」
『この出力、吾の竜殻が……!』
小枝子の咆哮とともに、星壊神の竜身が、撃ち貫かれたのだった。
大成功
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クゥ・ラファール
敵は巨大なドラゴンの群れ。となれば火力も機動力も必要。
了解、クゥが行く。
宇宙迷彩を施したRafaleで【推力移動】し飛行、敵群へ向かってゆく。
事象の収斂を発動し敵の動きを把握、最適な突破経路を算出し回避、或いは収束貫通モードのCyhiraethで【砲撃】し叩き落とす。
プラネットブレイカーに対しても事象の収斂でマイクロブラックホール弾の飛翔軌道を【瞬間思考力】併用で把握し回避、同時に実弾モードのDualFaceの射撃攻撃やLooSterの【誘導弾】を叩き込み攻撃を重ねてゆく。
当たれば終わり、だけど当たらなければどうということは無い。地道に削り倒させてもらうよ。
シャングリラ☆クライシス。全ての道は、|光の道《アイドルロード》に通ず。
クゥ・ラファール(Arrow Head・f36376)を待ち受けていたのは、巨大というには|規模《スケール》を超過したドラゴンの群れ。
存在自体が、脅威という概念の具現化。ゆえに、相対するのに必要なのは、火力と機動力。
「了解、クゥが行く」
宇宙迷彩を施し、戦場に溶け込んだ『Rafale』を駆り、敵群へ向かってゆくクゥ。
この戦場に相応しき換装した機体の中、意識を集中させる。『|事象の収斂《プロトエグゾス》』、発動。
まさに星の数。圧倒的なドラゴン群の動きと陣形を、瞬時に把握。算出した最適な突破経路にて、敵襲を次々と回避。
平行して、『Cyhiraeth』の収束貫通モードで叩き落とすことで、更に進路の最適化をはかる。
Rafaleの機動により翻弄されたドラゴン達は、互いに激突。あるいは、射撃により撃滅され、重力に引かれるようにして落下していく。
『来たか、吾の目的を阻む小さきものよ』
開けた視界、プラネットブレイカーとクゥの視線がぶつかった。
だが、それも刹那の事象。
クゥとプラネットブレイカー、両者は、誤差など無視できるレベルで同時に、互いの殲滅に着手した。
『星に待つのは終焉のみ』
プラネットブレイカーの眼前の虚空に、多数の黒点が生み出される。
黒点……マイクロブラックホール弾は、秒ごとに射出された。クゥという存在を、この宇宙からの消失へと導くために。
空間を抉り取る黒弾が、襲来する。それは無慈悲の化身として、着弾地点に、次々と虚無を作り出していく。
が、クゥのユーベルコードは、全てに対処した。瞬間思考力をも発揮し、存在消失を回避。
代わりに、周囲のドラゴン達を滅びに導きながら、『DualFace』を実弾モードにシフト。己の役割を確定させたライフルが、火を噴く。
更に、肩部に搭載された『LooSter』のマイクロミサイルを叩き込んでゆく。
着弾、炸裂。クゥの火力により、星壊神を覆う外殻が吹き飛び、破片となり、塵をバラまく。
竜の軍勢を単騎で相手にするクゥの奮戦は、この戦いを見守る観客達を、大いに鼓舞した。
『あり得ぬ。吾が竜の軍勢が、かくも小さきもの1つ捉えられぬとは』
「当たれば終わり、だけど当たらなければどうということは無い。地道に削り倒させてもらうよ」
有言実行。
クゥは、星壊神の討伐を進めていくのだった。粛々と。
大成功
🔵🔵🔵
ミュー・ティフィア
スピリトーゾで宙を駆けながらライブスタートです!
綺麗な星空のステージ!でも私もこのステージに負けないくらい、星のように輝いてみせるから、みんな応援してくださいね!
結界術とオーラ防御で宇宙空間に適応し、隕石の雨やドラゴンを掻い潜るように飛行し、時に流星を模した光属性の魔法で隕石やドラゴンを弾き飛ばしながらライブパフォーマンスを披露します!
次の曲はちょっとアイドルソングっぽくない曲だけど、聴いてください。絆歌・歌姫の言霊!
戦場全体に届く因果無視の光と闇の波動ならドラゴンの軍勢とプラネットブレイカーを同時に攻撃できます!
さらにこの戦争で結んだファン達との絆でさらにパワーアップです!
大いなる|光の道《アイドルロード》を翔けるミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)。
その背には、光翼・スピリトーゾ。既にこの場はアイドルステージ。それも今回は、綺麗な星空のステージだ。
「私もこのステージに負けないくらい、星のように輝いてみせるから、みんな応援してくださいね!」
ひらり、身を翻してアピールするミューに、観客席から歓声と煌めきが溢れ出す。
そして今回の対バン相手……もとい、襲来する敵は、星壊神『プラネットブレイカー』と、その眷属とされた元星々・ドラゴンの大群だ。
『|神格者《アイドル》を守らんとする猟兵達よ。この宇宙から根絶やしにしてくれよう』
プラネットブレイカーの声は、ミューとの物理的な距離を飛び越えて、明瞭に響いた。
星壊神によって、更なる演出が加えられる。降り来る、隕石の雨。荘厳、かつ、常人の生存を許さぬ、過酷なるステージ。
しかしミューは、結界術とオーラをドレスとしてまとい、この極限の環境にも適応を遂げた。
隕石群と、竜の群れ。プラネットブレイカーとっておきのライブパフォーマンスに、ミューは、可憐に立ち向かう。
その勇気に応えるように、光の翼が、力強く虚空を打った。隕石の雨と、こちらも驟雨の如く襲来するドラゴンを掻い潜って飛び回るミューの姿は、さながら宇宙の妖精。
だが、敵は礼儀を知らぬもの。ミューを圧し潰そうとするマナーの悪い竜には、光の魔法、流星を閃かせて退場願う。
「次の曲はちょっとアイドルソングっぽくない曲だけど、聴いてください。絆歌・歌姫の言霊!」
ミューの宣言に、観客席が無音となる。歌を、パフォーマンスを待つために。
『いつか悲しみの夜が明けたら もう一度この手を繋ごう 約束だよ 明日は誰にも わからないから 一緒に行こう 歌いながら……♪』
|戦場《ステージ》に響く、ミューの歌声。
因果無視の光と闇の波動が、ドラゴンの軍勢と、それを率いるプラネットブレイカーを同時に攻撃した。
『この波動、忌々しき神格者の権能……!』
墜落していくドラゴン達……といっても、この空間において天地は意味を持たないが……の無様を目の当たりにしたプラネットブレイカーが、ミューを睨む。
しかし、ミューの笑顔は揺らがない。むしろ、そのテンションアップとともに、観客にも伝播していく。
広き|宇宙《セカイ》に、歌姫の言霊はより強く輝く。この戦争で結んだファン達との絆によって。
大成功
🔵🔵🔵
木霊・ウタ
心情
全世界変異現象を止める
まずは星壊神をぶっとはすぜ
戦闘
迦楼羅を炎翼として光の道を飛行
空を埋め尽くす竜の軍勢見つめて
ニヤリと笑って腕を一振り
内なる炎が呼ぶ風をワイルドウィンドとして実体化
沢山のオーディエンスが集まってくれてるんだ
全力で行くぜっ
WWで
宇宙の彼方まで轟くような
荘厳なメロディを響かせて
地獄の炎を召喚
演奏しながら軍団に突っ込めば
彗星の如く尾をたなびかせた紅が
旋回しながら
次々と竜を焼却浄化して元の星へと還していく
アンタらも犠牲者、いや犠牲星だもんな
今、戻してやるぜ
隕石の雨もおんなじだ
瞬時に燃やして塵に変えてやる
灰が降る所って
宇宙っていうより地獄だよな(ニヤリ
竜軍団や
隕石もとい灰の雨の中を
ひたすら突き進んで前進
星壊神が視界に入ったら
炎がメロディに踊りながら
外殻や星壊神本体を焼却して灰に還す
戦闘後も振り返らずに
そのまま光の道を進みながら演奏を続けて
星々やオブリビオンへの鎮魂とする
安らかに
カーバンクル・スカルン
宇宙空間と同じになると言っても私無重力の宇宙空間がすぐ隣にある環境だからねー、船外の簡単な修理とかも普通にやってたしむしろ庭よ。隕石も突然自力で曲がったりしないからこっちが避ければどうにかなるしね。
あとは【集団懲罰】を発動して別の猟兵が撃ち込んだ攻撃の効果やダメージを他のドラゴン達にも伝播させる。これだけ多くの軍勢が相手なら一気に一網打尽するしかないからね! その奥にいる親玉にもダメージお裾分け、あんたが手下と思っていても私が仲間だと思ったら仲間なんだよ。
ドラゴンになった時に知能がついたのが仇になったね。無機物のままなら痛覚なんてなかったはずだから?
大いなる|光の道《アイドルロード》に、希望の星が輝いている。
その1つは、カーバンクル・スカルン(クリスタリアンの懲罰騎士・f12355)、力強き猟兵の1人である。
そして、星の光は、カーバンクルの他にもう1つ。
今起きている、全世界変異現象を止める。その為に、まずは星壊神をぶっ飛ばす。
木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)は、炎翼とした『迦楼羅』を背に負い、光の道を突き進んでいた。
オーバーロード……猟兵としての1つの限界を突破したウタの視界を埋め尽くすのは、竜の軍勢。
その中核を為すのは、『プラネットブレイカー』。数多の星々の|神格者《アイドル》達を滅ぼした果て、星々を竜化し、今またこの星を狙う星壊神。
圧倒的と言って差し支えない軍勢を目の当たりにした時、ウタが示した反応は……ニヤリと笑う事だった。
そして、腕を一振り。内なる炎が風を呼ぶ。それはウタの相棒、頼もしき『ワイルドウィンド』として具現化した。
ここは戦場。だが、いつもの戦争と違う点がある。それは、全てがアイドルステージだという事。
今もまた、ウタ達を囲むように、サイリウム……人々の意志の結晶が煌めいている。
「沢山のオーディエンスが集まってくれてるんだ。全力で行くぜっ」
期待の輝きに応えて、ウタは、ワイルドウィンドをかき鳴らす。
そう。ここはステージ。ウタと、この星の人々の織り成す、希望の宴。
宇宙の彼方まで轟くような荘厳なメロディが響き、地獄の炎を呼び寄せる。
どのような戦場だろうと、竜達には関係のない事。ただ、破壊をもたらすために、進撃する。
ウタもまた、それに応じる。演奏とともに、竜の軍勢に突撃を敢行した。
彗星の如く尾をたなびかせた紅が、旋回しながら、次々と竜を焼却浄化して、元の星へと還していく。
「アンタらも犠牲者、いや犠牲星だもんな。今、戻してやるぜ」
苦悶の咆哮と共に、消えゆく竜達。
星に意志はあるのか否か。しかし、竜の断末魔は、ウタには感謝のようにも聞こえた。己を悪竜の呪縛から解放されたことへの。
そして、カーバンクルへも、プラネットブレイカーの宇宙的洗礼は襲い掛かった。
『呑まれよ、星の力に!』
悪竜プラネットブレイカーを起点に、宇宙の力が広がっていく。
そして天が泣く。
隕石の雨が、カーバンクル達の周囲の空間へと降り注ぎ始めたのだ。
宇宙空間の増大。この危機に、戦いを見守るサイリウム達が、心配げに光を揺らす。しかし、カーバンクルは、ウタ同様、平然としていた。
それは心の持ちようだけでなく、肉体的、物理的にも、だ。
「宇宙空間と同じになると言っても、私、無重力の宇宙空間がすぐ隣にある環境だからねー」
実際、船外の簡単な修理とかも普通にやっていたくらいなので、宇宙といえども、むしろ庭。
『だとしても、吾が裁きの雨までは耐えられまい』
プラネットブレイカーの声と同時、隕石の雨が一斉に降り注いだ。それは遠くにあるものから見れば、華麗な天体ショーであったかもしれない。
滅びの真っただ中に放り出されてなお、カーバンクルの余裕は揺るがなかった。
容赦なく襲来する隕石を、ダンスのようにかわしていく。
隕石には、竜達のように、意志があるわけではない。自力で軌道を変化させることがないのならば、自然現象と同じ。カーバンクルの方で避ければどうにかなる話だ。
『忌々しき小さきものども。吾が軍勢を阻む事など不可能と知れ』
ウタ達の抗戦に、プラネットブレイカーが、竜身をよじった。
周囲の闇が深くなり、同時に、星の瞬きも強さを増していく。アイドルステージを塗り替える、星壊神の権能。
そしてステージを彩る宙のヴェールから、隕石雨の第二波が降り出した。星の破壊者にして、星の力を掌握するもの。その象徴と言える現象が、ウタを襲う。
「隕石か。それも竜とおんなじだ」
ウタの笑みの深さが増したと同時、隕石群は、蒸発するように塵と化した。
「灰が降る所って、宇宙っていうより地獄だよな」
ニヤリ。リズムを乱さず獄炎を奏で続けるウタの表情は、プラネットブレイカーを、確かにたじろがせた。
そんなウタの奮戦の勢いを、カーバンクルが後押しした。
『……!』
竜達が、苦悶に躰をよじる。ウタの影響から離れているにかかわらず、だ。
その現象の原因こそ、カーバンクルだ。
【|集団懲罰《エンパス・ブレイク》】。竜へとウタが披露した地獄の炎、その痛みを、他の竜の同胞達にも伝播させたのだ。
ウタの勇姿は、多くの竜の目の当たりにするところ。それを共感させることは、カーバンクルにとって容易いことだった。
連鎖する獄炎が、竜の軍勢を一網打尽にしていく。
「ドラゴンになった時に知能がついたのが仇になったね。無機物のままなら痛覚なんてなかったはずだから?」
『……!!』
カーバンクルの言葉の意味を理解できたのだろう、竜達が、焼かれる体を搔きむしる。
そして、獄炎の伝播は、親玉であるプラネットブレイカーにも及んだ。
『馬鹿な、吾にも影響が……?』
「あんたが手下と思っていても私が仲間だと思ったら仲間なんだよ」
カーバンクルが、ウタへと目配せする。
道を阻む竜軍団、そして隕石……もとい灰の雨の中を、突き抜けた先。
ウタの視界に、星壊神の全貌が入り込む。
強大な敵にも、むしろ歓喜するように。
獄炎達が、ご機嫌なウタのメロディに踊りながら、竜を彩る。
クライマックスだ。獄炎の舞が、プラネットブレイカーを包む外殻を破り、本体そのものを焼却して、灰へと還した。
『馬鹿な、悪竜と呼ばれし吾が、スターゲイザー以外の存在に、屈するなど……』
プラネットブレイカーの声が、虚空に消えていく。アンコールは、ない。
そして、道が拓かれる。カーバンクルやウタ、集いし猟兵達の力によって。
敵が消失した後も、ウタは光の道を進んだ。振り返る事なく。
演奏は続く。滅びた星々や、オブリビオンへの鎮魂として。
「どうか、安らかに」
大成功
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