シャングリラ☆クライシス⑧〜Idol not Idle
『第一戦線の戦いも後少し。けど未だ突破しきれない戦場も幾つか』
集った猟兵達に対し、グリモア猟兵、彼岸・そしり(末代語り・f45571)は戦の現状を端的に語る。ノイズ混じりの電子音声じみた声で。
『という訳で。お前達には『アイドルナイツ☆アリーナ』ってエリアに行って貰いたい』
其はまるで闘技場の如く、武骨な意匠のアイドルステージ。真に戦いへの覚悟を覚悟を決めた者だけが招かれるというエリアだ。
『此処は『クオリア・シンフォナー』の支配エリアだが、奴は今此処にはいない。代わりにいるのは『レサージーサラリーマン』ってオブリビオンの群れだ』
全身無気力感に溢れたサラリーマン風のオブリビオンである。このエリアには些か不似合いな気がしないでもないが。
『今回依頼するのは、勿論こいつらの掃討――だが気をつけろ』
ウサギの顔の眉間に深く皺を刻み、そしりは警告する。何かといえば。
『こいつら、とんでもなく数が多い。倒しても倒しても次々湧いてくる。何人で行ったとしても、一人あたりの受け持つ数は相当になる』
一体あたりは然程強くないものの、それが何十体何百体と延々湧いて来れば相応の脅威だ。更に。
『こいつらのユーベルコードは、相手に無気力感を与えること特化。倒せば倒すほど、無気力感は積み重なってくる』
連戦による肉体疲労に、無気力感による精神疲労も積み重なってくるという過酷な戦場。その辺りも併せ、長期戦に対する備えは必須と言える。
『それと、此処も勿論ステージなんで、パフォーマンスをすれば観客からの応援は貰える。が』
此処にも注意すべき点があると、そしりは語る。というのは。
『戦闘時間が長くなる関係上、同じパフォーマンスだけだと観客も流石に飽きる。そうなりゃ応援も減るし連戦も厳しくなる』
そのため、観客を飽きさせないよう、パフォーマンスにも変化を持たせた方が良い、との事である。
『ただ、ステージの性質上か、他のステージほどアイドルらしさに拘る必要は無い。派手な戦いで観客を沸かせる、みたいな感じでも応援は貰える。アイドルなんざ柄じゃない、って奴はこの方向で考えるのも手』
勿論、その場合も観客が飽きないよう、戦い方にも変化を持たせた方が良いだろう。
『俺からはこんな処。じゃ、行ってこい』
説明を終えるや、そしりは早速とばかりグリモアを起動。猟兵達を送り出す先は、無気力の群れひしめく戦舞台。
五条新一郎
面倒臭いはあらゆる活動の大敵。
五条です。
シャングリラ☆クライシス、次なる戦場は無気力なオブリビオンのひしめくステージ。
多様なパフォーマンスで観客を沸かせつつも、長期戦を戦い抜いて参りましょう。
●目的
『レサージーサラリーマン』達の掃討。
倒した傍から次々出現するため、相手せねばならない数は極めて多いです。
●戦場
アイドル☆フロンティア、アイドルナイツ☆アリーナ。
闘技場を思わせる武骨な意匠のステージです。
●プレイングについて
OP公開と同時にプレイング受付開始、ある程度のご参加を頂いたところで〆切予定。
「長期戦を耐え切る手段を講じる」「変化に富んだパフォーマンスで観客席を飽きさせない」ことでプレイングボーナスがつきます。
戦闘時間がかなり長くなることに加え、敵のユーベルコードが齎す無気力感にも対策があった方が良いでしょう。
また、このシナリオでは、アイドルらしさは無くとも見栄えのするアクションであれば観客の応援を得られます。
それでは、皆様の弛まぬプレイングお待ちしております。
第1章 集団戦
『レサージーサラリーマン』
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POW : 働くのめんどくせぇ
自身の失敗時に自動発動。レベルm半径内の味方に【無気力感】を付与し「失敗の致命度」に比例し行動成功率上昇。
SPD : 動くのめんどくせぇ
自身の失敗時に自動発動。レベルm半径内の味方に【無気力感】を付与し「失敗の致命度」に比例し行動成功率上昇。
WIZ : 生きるのもめんどくせ
自身の失敗時に自動発動。レベルm半径内の味方に【無気力感】を付与し「失敗の致命度」に比例し行動成功率上昇。
イラスト:ひゃく
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
大変な状況ですが、何とか?
『FLS』で『FXS』『FQS』を召喚、『FXS』の結界で「無気力感」の精神干渉を防ぎますねぇ。
完全に防げれば最良、最低限軽減さえ出来れば、貫通分程度は『FQS』で治療や補佐で対処出来ますぅ。
そして『FAS』による飛行と『FMS』のバリアに加え【成翫】を発動、様々な世界の『武器』を形成しますねぇ。
元々「『FLS』の召喚で用いる『祭器』を変更する」ことで多様な戦い方が可能ですから、これに「サイバーザナドゥのSF兵器」や「アルダワの蒸気武器」等、この世界の方々が見たことが無い様々な『武器』を組合わせ切り替えることで、「飽き」を防ぎつつ継戦しますぅ。
アイドルナイツ☆アリーナへと乗り込んだ猟兵達を待ち構えていたのは、夥しい数のオブリビオンの群れ。
「あー……面倒臭え……」
「だりい……」
「何もしたくねえ……」
その全てが、細部こそ異なるが同一の姿をした存在。鱗に覆われた腕や大きな尻尾、蜥蜴を思わせる特徴を持つサラリーマン風の男性達。その全てが、表情からも声音からも、あらゆる全てで主張していた。『だるい』と。
彼らが『レサージーサラリーマン』、今この領域に集結しているオブリビオン。この領域の制圧、そしてこの姿に変えられてしまった人々の救助の為にも、彼らを掃討する。それが此度の任務だ。
「……ですが、なかなか大変な状況ですねぇ……」
祭器で形成せしオーラの翼で滞空し、戦場を見下ろす夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は唸る。何しろ敵の数は凄まじく多い。探査祭器を使うまでもなく、驚異的と言える数がこのステージに集っていることが分かる。その上で、まだ増えるというのが予知でも分かっている。これは大変な戦いとなりそうだが。
「何とかやってみましょう」
頷くと共に、得物たる祭器群を召喚。花型の祭器を二種、銀盤型祭器でバリアを展開。攻撃祭器は展開していない。何故ならば。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、豪壮たる研鑽の所産よ、私の元へ」
更にユーベルコードを発動することで、るこるの周囲には蒸気仕掛けのガトリングガンや歯車仕掛けの剣など様々な武器が形成される。これらは全て、アルダワ世界由来の武器群。普段の祭器群を変形させて呼び寄せた、此度のるこるの得物である。
「それでは、始めますねぇ」
宣言するや、ガトリングガンが一斉に火を噴き、歯車剣が敵群へと飛び込んでいき。ステージ上の蜥蜴人達を次々と撃ち抜き、或いは斬り裂き仕留めてゆく。
「ああ……だりい……」
「死ぬのも面倒臭え……」
断末魔までやる気の無いサラリーマン達。その力は大したものではなく、るこるの攻撃には殆ど耐えきれず倒れてゆく。尚、最終的には元の姿に戻ってアイドルステージ外に現れるので殲滅でも問題無い。
更には攻撃を続けるうち、其々の武器群の威力も高まってきたように感じられる。るこるの攻撃を見た観客達が、彼女に向けて応援を送ってくれているのだ。
だが、敵は倒す傍から次々に現れ出て来る。敵はやる気が無いせいか、あまり積極的に攻撃を仕掛けてこず、バリアだけで十分凌げる程度ではあるが。
(……んっ。これは……)
殲滅を進めてゆくうち、るこるは実感する。己の中に生ずる気怠い感覚。どうやら敵のユーベルコードによる無気力感の付与か。このまま積み重なってゆけば、戦闘の続行も面倒になってしまいそうだ。
(ですが、これくらいなら大丈夫ですぅ)
そこで役立つのが二種の花型祭器である。これらが仄かな光を放つと共に、るこるの中の無気力感が消えてゆく。これらは精神防御と治癒を司る祭器群。敵の精神攻撃対策に用意したものだ。文字通り精神をリフレッシュし、更に殲滅を続けてゆくこと暫し。
「さて、そろそろ次へ参りましょうかぁ」
攻撃に使っていた武器群が形を変えてゆく。以て現れ出たのは、サイバネティックな意匠の武器群。サイバーザナドゥ由来の代物だ。
元々、るこるの戦法は見栄えよりも効率を重視したもの。しかし此度の場合、それでは観客が飽きてしまう可能性が高い。そこでユーベルコードを以て様々な種類の武器を行使し、以て効率を維持しながら変化に富んだ攻撃を実現しているのだ。
これら武器群を操り、ステージ上の敵群へと攻撃を繰り出してゆけば。観客からの応援度合いには変わり無く。どうやら飽きられてはいないようだ。
その後も、るこるは暫く攻撃を行うごとに武器群を変化させてゆく。ブルーアルカディアの天使核武器であったり、キマイラフューチャーのカラフルな武器群、封神武侠界の宝貝、シルバーレインの詠唱兵器やサイキックハーツの|殲術道具《キリングツール》、時にはキャバリアやバトモンのような姿を取らせたりもし。以て観客の目を惹き続けながら、相当数のレサージーサラリーマンを殲滅してみせたのである。
大成功
🔵🔵🔵
紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
目には目を、数には数を!
藍ちゃんくんのファンもとっても多いのでっしてー。
ファンの皆様と作る参加型ライブなのでっす!
ではでは皆様!
ゴーゴーなのでっす!
藍ちゃんくんのライブを背に最高にノッた皆々様が千切っては投げなのでっす!
無気力になんかさせないのでっすよー?
励ましちゃうのでっす!
やや、藍ちゃんくんが無気力になった時でっすかー?
その時はファンの皆様が応援してくださるかと!
でもでもダウナーな藍ちゃんくんってとてもレアでっすし、それはそれで可愛いでっしょうねー。
ファンの皆様のやる気も出ちゃうかもでっすよ―?
ちなみにでっすねー。
多様なファンの参加企画な時点で見てて飽きないでっしょうがー。
藍ちゃんくんのファンなだけあって皆様バイタリティに溢れてるのでっしてー。
無骨なはずのステージが、ライブに合わせて徐々に徐々に藍ちゃんくんランド改築されていくさまも観客の皆様を楽しませること間違いなしなのでっす!
どんな風に完成するのか、更に増築するのか!
想像しながら楽しんでくださいなのです!
カンナハ・アスモダイ
※アドリブ連携等歓迎
舐めないで。
アイドルなら長時間観客を惹き付けるパフォーマンスなんてお手の物よ
いくわよ!
プリンセスハート!メ~クアップ!
長期戦を耐え切る手段……それは根性よ。
|契約者《ファン》の前で無気力な手抜き<パフォーマンス>なんて、そんなの私の中の「アイドル」が許さない。
<アイドル力>が続く限り、私は理想のアイドルとして、多種多様なパフォーマンスで|契約者《ファン》をメロメロにしちゃうわよ!
時にキュートに
時にクール、そして、パッション。
きゃわいい<歌唱>パフォーマンスにキレッキレの<アイドルダンス>。まだまだいくわよ!
<歌魔法>を詠唱し、紡いで魅せるわ乙女魔法!
キュンキュンビーム!
アイドルステージに二人のアイドルが降り立つ。厳密には片方は違うが、性質としては概ね同様ゆえに一先ず纏める。
此度の任務は、ステージに溢れるオブリビオンの掃討。そしてそれ以上に、観客を飽きさせない長時間のパフォーマンス。単純な戦闘以上に過酷な内容ではあるが。
「みんなに笑顔を! 完全無敵★最強アイドル! 悪魔法少女★あすも☆デウス! そして!」
「藍ちゃんくんでっすよー!」
悪魔法少女アイドルたるカンナハ・アスモダイ(悪魔法少女★あすも☆デウス・f29830)と、藍ドルたる紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)。彼らにとって其は問題となる内容ではない。
元より単独ないしグループで数十分、ややもすれば数時間に渡ってパフォーマンスを披露するのがアイドルだ。長時間観客を惹きつけるパフォーマンスなどお手の物である。其処に戦闘が加わるだけのことだ。
「さあて、|契約者《ファン》のみんなをメロメロにしちゃいましょうか!」
「了解なのでっす! あ、でも折角でっすので――」
得物たる二丁拳銃を構え気合い充分のカンナハに、藍も元気よく応えつつも。己の考えたプランがあるとその手を掲げると。
「――ファンの皆様と作る参加型ライブで行くのでっす!」
現れ出るのは、何処からともなくやってきた藍のファン達。ユーベルコードで呼び寄せられた彼らの数は実に166名。藍ちゃんくんの為なら火の中水の中敵群の中とばかり気合充分。
「あら、いいわね! それじゃあもっともっと派手にきゃわいくいっちゃいましょ!」
「ではでは皆様! ゴーゴーなのでっす!」
カンナハも乗った処で改めて。悪魔法少女と藍ドルのコラボライブ、開幕である。
『『~~~~~♪』』
藍とカンナハの歌声に乗せ、藍のファン達が敵たるレサージーサラリーマンの群れへ突撃。二人の歌を受けてテンションの上がりに上がった彼らは、一人一人が一騎当千。蜥蜴人風のオブリビオン達を片っ端から千切っては投げ千切っては投げ、瞬く間にその数を減らしてゆく。
『そのだらけたハート、しゃっきりさせてあげるわ!』
減った分を補わんとばかり新たに現れ出る敵には、カンナハが拳銃を向ける。トリガーを引けば、放たれるはパッションカラーのビーム。其を浴びたサラリーマンは、少しだけ無気力感の薄れた顔で消滅してゆく。
「ああ……だりい……面倒臭え……」
「何もしたくねえ……でもこいつらうぜえ……」
それでもレサージーサラリーマン達は後から後から次々現れ。無気力な様子ながらも、近くにいる藍のファン達には反撃を繰り出してくる。その殆どは失敗し、ファン達の攻撃を受けて吹っ飛ばされてゆくが。
「だりい……うぜえ……だらけちまえ……」
行動失敗に伴ってのユーベルコードは確と発動してゆく。以て一行へ無気力感を齎さんとしてゆくが。
『皆々様、とっても格好良いでっすよー!』
藍のファン達には藍からの声援が飛び、無気力感を吹き飛ばしてゆく。推し直々の声援となれば、ファンにとっては如何な良薬よりも効こうものである。
『だらけてる場合じゃないわ! さあ、次の曲行くわよー!』
カンナハは無気力感などまるで感じていないかの如く|契約者《ファン》達へ呼びかけながらパフォーマンスを続ける。否、実際には感じている。なれども。
(|契約者《ファン》の前で無気力な手抜きパフォーマンスなんて、そんなのアイドル失格でしょ)
ステージ上で無気力な姿など見せられぬ。少なくとも彼女の中の『アイドル』にとっては。そのプライドと根性が、無気力感を捩じ伏せて溌剌たるパフォーマンスを見せ続ける。更に。
『―――――♪』
続いてのナンバーは、直前までのパッション溢れる楽曲群から打って変わってクール&シャープな一曲。それまでのカンナハとは違った面を覗かせる歌とダンスが、改めて観客を惹きつける。
斯くて観客の熱狂ぶりは変わることなく、パフォーマンスを交えながらオブリビオンを打ち倒す|猟兵《アイドル》達を応援し続ける。が。
『さーて次は……ってちょっとアンター!?』
そうして暫く歌い続けたカンナハ、次の曲にいこうと隣の藍を振り向いて――驚きに目を丸くする。というのも。
「あー……ちょっと、疲れてきちゃったのでっす……」
藍、いつの間にかすっかり無気力ダウナー状態と化してしまっていた。どうやら、敵のユーベルコードの影響が藍にも及んだらしい。
『しっかりなさいシャキっとなさい! アンタのファンの前でしょうが!』
がっくんがっくん藍を揺さぶって気合いを入れんとするカンナハだが。当のファンはと言うと。
「ダウナーな藍ちゃんくんとかすっごくレアでは!?」
「いつもの元気な藍ちゃんくんも可愛いけどこれもこれで!」
みたいな感じで普段見られない藍の姿に魅了されていた。こっちはこれで無気力感を吹っ飛ばせているので、問題は無いようだが。
「そーゆー訳なのでっす……なので、藍ちゃんくんはちょっとお休みを……」
『アンタらねぇ! もう、アレ見なさい!』
そんな藍のファン達に軽く呆れつつも。カンナハはだらけモードな藍に向けてステージの一方を示してみせる。何があるのかといえば。
『アンタの為にアレだけステージ改造してくれてんだから! アンタがやる気出さないでどうするの!』
其処には、武骨な本来のステージの印象を塗り替えんばかりの派手派手しい装飾が築かれていた。藍色を基調とし、随所に藍の衣装や楽曲をイメージしたモチーフが組み込まれている様は、差し詰め藍ちゃんくんランドと言うべき様相。
それは藍のファンの一部が、戦闘の合間に築いてきたもの。そして今もなお建築続行中の代物。果たして最終的にどんな出来になるのか、その興味を以て観客を飽きさせない為のものだが。
「……あやや……こ、これは……」
己のファン達ならこれくらいはやると思っていた藍だが。しかし実際に目にするとやはり心動くものがあるらしく。だらしの無かった表情が、驚きと共に引き締まっていき。
「……素晴らしいのでっす! まさにファンの皆様の愛の結晶なのでっす!」
感動を口にすれば、すっかり元の調子に戻っていた。無気力感もしっかり吹き飛んだようだ。
『ではでは皆様にお応えするべく! ライブ再開なのでっす!』
『そうこなくっちゃね! それじゃあ、まだまだいくわよー!』
再びマイクをオンにして、次なる楽曲スタンバイ。カンナハが頷き合図すると共に流れ出すは、アップテンポで可愛らしいポップナンバー。
『『~~~~~♪』』
歌うに合わせて見せる振りつけは可愛らしく、伴うダンスは時間経過を忘れるほどに切れが良く。観客の応援も最高潮だ。
『思いっきりいくわよ、乙女魔法!』
そして歌うに合わせて詠唱した魔法。高まりきった魔力を敵群へ向ければ。
『――キュンキュンビームっ!!』
両手でハートマークを作ってみせると同時、迸ったビームがステージ中央で大爆発。無数のハート飛び散る嵐と共に、敵群を一掃してみせた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
儀水・芽亜
くたびれたサラリーマン。そんな、オブリビオンになる前が容易に想像できる相手ですね。私も勤め人、そうならないよう気をつけなくては。
「全力魔法」「音響攻撃」眠りの「属性攻撃」「歌魔法」「精神攻撃」「楽器演奏(竪琴)」「歌唱」でヒュプノヴォイス。
相手が多ければ多いほど、効きますよ、これは。
「継戦能力」で、立っている相手がいなくなるまで歌い続けましょう。
「ブームの仕掛け人」としては、観客を飽きさせるわけにはいきませんね。「ダンス」「アイドルダンス」「軽業」で激しい動きを入れたり、「演技」で歌詞に合わせた一人芝居を打っていきましょう。
眠った相手は、そのうちとどめを刺しておきますか。
長丁場、頑張ります。
「だりい……疲れた……」
「何もしたくねえ……」
ひたすらだらけにだらけたオブリビオンの群れ。そういえば、彼らはアイドルステージに呑み込まれたことで変質した一般人なのだったか、と儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)と思案顔。
「オブリビオンになる前が容易に想像できる相手ですね」
実際、このレサージーサラリーマンというオブリビオンは、色々な意味で疲れた人々が変ずる存在であるらしい。明日は我が身かもしれない、と芽亜はふと顧みる。何しろ彼女、猟兵として活動していない時は母校たる銀誓館学園の事務員をしている、言わば勤め人であるが故。其処まで過酷な仕事ではないものの、主食が栄養ゼリーという生活はあまり良くないかもしれない、と思ったとか思わなかったとか。
「ともあれ、彼らを何とかしませんと」
生活の見直しは後、まずは任務の遂行だ。頷き、芽亜は竪琴を構える。弦を爪弾けば、響くのは素朴ながらも穏やかな音色。合わせて、唇は歌を紡ぎ始める。
『~~~~~♪』
その音色は首のアリアデバイスを通じ、ステージいっぱいに広がって。其を受けたサラリーマン達が次々と崩れ、眠りへと落ちてゆく。『ヒュプノヴォイス』、かつてのフリッカースペードとしてのアビリティがユーベルコードへと昇華したその業は、敵が多いほど高い効果を発揮する。
(それでは……)
歌を続けながら、芽亜は竪琴を下ろし、代わって二刀の軍刀を構える。以て剣舞めいたダンスを見せながら、眠るオブリビオンの傍らまで近づき――一閃。刃を受けたオブリビオンは致命傷を負い、そのまま消え去ってゆく。
舞踏に交えて、軍刀が振るわれるたび。眠るオブリビオンが消えてゆく。眠ったまま死へと至り消えてゆく様は、まさに|眠り《ヒュプノス》は|死《タナトス》の兄弟と示すかの如く。その刃は、舞踏を見守る観客の声援を受けて一層の冴えを見せる。
踊り続けながらも歌を続けることで、新たに現れたオブリビオンも次々と眠りへと落ち。その状態で倒されれば、行動失敗に伴って自動発動するユーベルコードも発動の機会を得られない。以て無気力を躱しながら、芽亜は次々とオブリビオンを屠ってゆく。
(そろそろですね)
ある程度掃討を終えたところで、芽亜は軍刀を収める。観客の飽きが来ないパフォーマンスを、と考えるなら、そろそろ手の変え時だろう、と判じたものだ。
続いて構えるは鴇色の槍身を持つ騎槍。これを以て舞いだす踊りは、愛らしいアイドルダンス。騎槍をバトンに見立てて振るいながらダンスを見せ、合間に先程同様オブリビオンを仕留めて回る。
(まだまだ先は長い、頑張っていきましょう)
倒すそばから新たなオブリビオンが現れてくるのを認めつつ、芽亜は内心にて意志を固める。この場の戦いは、どうやらまだまだ終わらないようだ。
大成功
🔵🔵🔵
メアリー・ベスレム
なぁにあの態度!
せっかくメアリがお相手してあげるっていうのに! 失礼しちゃう
(ただでさえ今回世界観が合わなくて欲求不満だっていうのに!)
ほらほらと
自慢のお尻を見せつけて【誘惑】【挑発】【パフォーマンス】
ユーベルコード【電臀舞踏】を踊って魅せる
見るだけじゃなく触りたい? それとももっと酷い事したい?
もちろん敵だけじゃなく観客にもちゃんとサービスしてあげる
そうして敵をヤル気にさせる事が出来たなら、後はメアリの独壇場?
【軽業】【逃げ足】逃げ回り
【ジャンプ】【踏みつけ】跳び越えて
時折お尻で【重量攻撃】反撃を
ええ、だけれど?
|期待通りにならない《メアリが酷い目に遭わない》ものだから、敵も観客もメアリすら
みんなだんだん飽きてくる
……ああ、ホントめんどくさい
こんなヤツら、いっそ殺してしまえればずっと楽なのに……
そんな思いを咎めるように、お尻に走る鋭い痛み!
|自動発動型宝貝《他のユーベルコードと同時に使用できる》【桃花臀杖】が無気力感を打ち払う!
お尻を真っ赤に染め上げ震わせる、テコ入れにみんな大興奮!?
「……だりぃ」
「やる気しねぇ」
あまりにもやる気の無いオブリビオン、レサージーサラリーマン。新たにその場へ現れ来た猟兵を前としても、無関心とばかり一瞥以上の反応を見せず。
「なぁにあの態度! 失礼しちゃう!」
まるで己に興味を示さぬ様子に、その猟兵――メアリー・ベスレム(WONDERLAND L/REAPER・f24749)は頬を膨らませて不満を露とする。ただでさえこのアイドル☆フロンティアという世界は己と相性が悪く、欲求不満を募らせていた処にこれである。怒りたくもなろう。
「ほらほら、いらっしゃいな。メアリがお相手してあげるんだから」
とはいえ、このまま無視されっ放しでは面白くない。メアリーは尻を振って彼らを誘惑する。むっちり巨きく張り出した蜜尻を上下に揺さぶり、或いはくいくいっと突き出したり、下ろした上体でグラインドさせてみたり。自慢の巨尻を存分にアピールしてみせる。
「尻……デカ尻だ……」
「揉みてぇ……埋まりてぇ……」
その魅力ゆえか、同時に励起したユーベルコードの作用か、或いはその両方か。そんなメアリーの誘惑を受けたオブリビオン達が徐々に引き付けられてくる。其を見て調子を取り戻してきたメアリー、更なる誘惑を重ねてゆく。
「見るだけじゃなく触りたい?」
触っても良いのよ、とばかりに突き出したままフリフリと左右に振ってみせたり。
「それとももっと酷い事したい?」
さも怯えるかのように震わせて、尻肉を小刻みにぷるぷるとさせてみたり。時には敵ではなく、観客に向けて。
「逃げんなデカ尻……」
「揉ませろ……しばかせろ……」
メアリーを追って来るオブリビオンの言動は、ダウナーなままではありつつもメアリーへの劣情を滲ます。すっかりやる気になったようだ。なら、と小さく微笑むメアリー、彼らから逃げるように走りだし。
「いいわよ、でも……」
ステージ端まで追い詰められれば跳躍。応援のおかげかいつも以上に身体が軽い。その先にはオブリビオン。伸ばされた手をするりと躱し、その足はオブリビオンの顔面をぎゅっと踏み。
「……メアリを捕まえられたらね!」
そのまま男を蹴り倒し、その反動で更に跳躍。向かってくる敵を次々と蹴り倒し、時には。
「はい、あなたには特別ね♪」
足ではなく巨きな尻から落下。その重量で以て押し潰し、気絶へと至らしめたりもする。
そうして大立ち回りを続けてきたメアリーだが、やがてその動きが徐々に悪くなってくる。何故かといえば。
「……はあ。めんどくさい」
溜息をつくメアリー。敵のユーベルコードによる無気力化の影響を受けてしまっているらしい。
見れば、周りのレサージーサラリーマン達もメアリーへの興味を失い彼女から離れつつある。更には、メアリーを応援していた観客席のサイリウムの動きも鈍ってくる。
敵も観客もメアリーすら、全ての者が飽きてくるという最悪といえば最悪の状況。それはメアリーが酷い目に遭わないから――かどうかは定かではないが。
「こんなヤツら、いっそ殺してしまえればずっと楽なのに……」
聞けば彼らは元々一般人であったのが、アイドルステージに呑み込まれたのが原因でオブリビオン化した存在という。そんな者達を殺してしまうのは忍びない。だがそれ故にフラストレーションが溜まる。其が更なる無気力感を生み――
突然、ばちーんっという景気の良い打擲音が辺りに響いた!
「――いったぁぁぁ!?」
目を見開くメアリー。原因は分かっている。振り返れば、まさにその通りだった。
其処に浮かんでいるのは桃色の打鞭。かつて封神殲神大戦の折、妲己の魅了能力対策を求めた結果として齎された宝貝『桃花臀杖』。メアリーの精神が異常な状態になるに合わせて自動で発動、其を打ち払う代物である。
――但し、その手段は臀部への打擲という、メアリーにとっては大変屈辱的なものだが。
「痛いっ! 痛いってばぁ! ちゃ、ちゃんとやるからもう止めてぇ!」
無気力を根こそぎ叩き出してやるとばかり、執拗に尻を打ちまくる臀杖。涙目になりながら逃げ回るメアリーの尻は、最早真っ赤に腫れ上がっていた。
そんな中、観客席のサイリウムが輝きを取り戻していることに気付く余裕は無く。どうやら、メアリーの現状の有様に興奮を覚えたらしい。テコ入れに大興奮――というところなのかどうかは、定かではないが。それでも、もう暫くメアリーがこの場で頑張る力になったのは、まあ確かであろう。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
【氷花】
最初は2023年の水着着用
シャオさんのフォローを主軸にします
翼の空中戦で空中浮遊しながら
パフォーマンスも兼ねて優雅にダンス
更に催眠術と誘惑を乗せた歌唱で敢えて気を引き隙作り
客席へのかわいいファンサも忘れない
高速詠唱で蝶の群れや花嵐の形を模した水魔法の属性攻撃、範囲攻撃
綺麗だけど当たればびしょ濡れ
シャオさんの凍結効果も範囲も強化できるでしょ?
近づかれそうになったら
伸縮自在の杖を棒術のように振り回し牽制
無気力は破魔を乗せたオーラ防御で緩和したいな
僕は浮いてるけどシャオさんは動き続けてるから
変化と攻撃、体力回復全てを兼ねた指定UC
破魔の光による浄化攻撃を仕掛けつつ
癒しの光でシャオさんを回復
シャオ・フィルナート
【氷花】
今年の水着着用(オッドアイはUC効果の為不要)
俺は、澪さんのように魅せ方なんて知らないけど…
変化があればいいなら…
罪咎の剣を用いた早業、軽業での暗殺(接近戦)と
雹燕を振るい発生させる、鳥の形状をした氷の鎌鼬による遠距離攻撃を
適宜切り替えながら対応
…一応、一般人に血は刺激が強いなら
敵から血が出る前に凍結攻撃
途中で変化の一環として
近接武器を氷麗ノ剣に
遠距離攻撃の方法を
背に生成した氷の翼から氷の羽を弾丸のように飛ばす方法に変更
無気力感は…俺みたいな感情知らない奴だと
どうなるか未知数だけど…
無気力感が精神攻撃になるなら
蒼魔発動
精神ダメージを戦闘力に変換する事で無効化し
まとめて凍らせてあげるね…
「何もかも面倒臭え……」
「面倒臭えのが面倒臭え……」
レサージーサラリーマンの群れの無気力ぶりは相変わらずなれど、その数は少しずつ減少に転じている。このままいけば、全滅まではあと一歩か。
「あと一息みたいだね。行こう、シャオさん!」
ならば決着をつけんと、二人の猟兵がステージへ乗り込む。セーラーシャツとホットパンツ、随所に施した海っぽい装飾が愛らしいアイドル風水着を纏う栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が呼びかければ。
「分かった……澪さんが手伝ってくれるなら……行ける……」
白くひらめくドレス風の水着、青へのグラデーションが怜悧な美を醸す装いのシャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)が応え、得物――銀のナイフと氷扇を構える。己は無価値と思い込むが故に己の魅せ方を知らぬ身だが、この場への適応の術は己なりに考えてきた。であるなら。
「よし、じゃあまずは僕から!」
シャオの応えに頷いた澪、翼を羽ばたかせ浮き上がりつつ、その腕を敵群向けて突き出せば。其処から放たれるは蝶の群れを模した水。ステージの照明を受けて煌めく様は美しく、見る者の心を引き。そして其が弾丸じみて敵に当たれば、弾け散って水に戻り、その敵の身を濡らし。
「……仕留める」
其処へシャオが燕翼模したる扇を振るえば、生ずる冷気が鳥の形を作り出し、氷の鎌鼬と成さしめて敵群を襲う。其は浴びたる敵の身を裂き、或いは先に澪が浴びせた水を凍らせて、更なる体力の低下を狙う。狙い通り、耐えきれず倒れる者も少なからず。
「寒い……だりぃ……」
「うぜえ……」
生き残った者達は、その攻撃を齎したシャオへと向かってゆくが。シャオは迫る手を巧みに躱しナイフを振るう。都度、鮮血の花が咲きオブリビオンが倒れてゆく。回避機動の流れで、そのまま的確に急所を斬り裂いているのだ。
紙一重の回避からそのまま反撃に繋げる動きは華麗ですらあり、観客が盛り上がってくるのがシャオにも感じられる。流血は刺激が強いかとも思ったが、どうやら杞憂のようだ。
「ほらみんな、もっと僕のコト見て欲しいな?」
空中の澪もまた、優雅に流れるような動きでダンスを踊ってみせる。その都度振り撒かれる水の花弁が、煌めく光の雨となってオブリビオン達へと降り注ぎ、彼らを魅了しつつ打ち倒す。
時折観客席へ向けてウインクを投げてみれば、その都度盛り上がりの高まりが伝わって来る。ファンサービスが見事に効果を発揮しているようだ。
そうして順調にオブリビオンを打ち倒してゆく二人だが、気付けば戦闘時間も随分と経過していた。
(……ちょっとだるくなってきたな……)
幾度目かの氷の鎌鼬を放ち、経路上のレサージーサラリーマンを打ち倒したところで、シャオはその身の倦怠感を覚える。疲労感とはまた別の、精神的な気怠さ。このまま戦い続けることを厭わしく思う感覚――
(感情はよく分からないけど……なるほど)
過酷な過去故に己の感情に関しての理解に乏しいシャオだが、感覚であれば理解は叶う。成程、これが倦怠感。敵の用いる脅威か。であるなら。
ナイフと扇を収め、その手に剣を握る構えを取る。すると、此処まで澪が放ってきた魔術によって撒かれた水がシャオの手に集い――成形、凝結、以て剣の形を取ってゆく。魅せ方は分からずとも、戦い方に幅を持たせれば良いということなら対応は可能。即ちその答え。
「……これが、精神への負荷というなら……」
呟くと同時、その身から鋭い冷気が噴出する。迫り来ていたオブリビオンが、其に触れるや否や瞬く間にその身を凍り付かせてゆく。彼が魔――蒼魔と呼ばれるに至った所以。心身に与えられた負荷に比例して強まる力。
氷剣を振るい、凍り付いたオブリビオン達を斬り捨てると、その背に氷の翼を生成。ひとつ羽ばたくや、其を構成する羽根が弾丸の如く撃ち放たれ。近づこうとしていた蜥蜴人らを撃ち抜いてゆく。
(シャオさんも動きを変えたみたい。なら、僕も)
そんな一連のシャオの動きを見て、澪もまた新たな動きを取る。此処まで応援してくれていた観客達に、更なるパフォーマンスを見せるのも兼ねて。
「――光の精霊様、少しだけ力を貸して!」
祈るように手を組めば、その身が光に包まれて。より神々しさを増した美しき姿へと変化を遂げる。その姿はまさに、善を助け悪を退ける守護天使。
変身を遂げるや、全身から放たれる光線はステージ全域へ降り注ぎ、貫かれたオブリビオン達は次々と、全身から瘴気を噴いて消滅してゆく。光に宿る破魔の力が、オブリビオンたる身へ浄化効果を齎しているのだ。
「澪さん……有難いね」
その光は、シャオに対しては疲労感を和らげる癒しの作用を齎す。以てその身の負荷が軽くなれば、氷剣を振るう攻勢は更に勢いを増し。羽根の弾丸と合わせて、次々とオブリビオン達を打ち倒してゆく。
新たな姿と戦いぶりを見せる二人に対し、観客の応援も衰えることなく。其を受けた二人は、更なる勢いで以てオブリビオンを倒し続けていき。そして。
「ああ……なんだか……すっきり、してきた……」
最後の一体は、澪の放つ光を浴びて浄化され消滅を遂げ。以て、ステージを埋め尽くさんばかりの大群を成していたレサージーサラリーマン達は、一人残らず掃討されたのである。
「シャオさん、お疲れ様っ」
地上に降りてきた澪の労い、尚も続く観客席からの応援。シャオはその表情を変えることは無くも、少しだけ柔らいだ様子で頷いたとか。
「――うん。お疲れ様」
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以て猟兵達はアイドルナイツ☆アリーナの戦いにても勝利を収め、この戦域を制圧するに至った。
間もなく至る第二戦線、如何なる戦いが猟兵達を待つであろうか。
大成功
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