#UDCアース
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日本海に面するその小さな漁村は、これといった特徴のない場所だ。漁が村の時間の全てだ、朝起きるのは早く夜も寝静まるのは早い。だからだろう、その音はすぐに気づいた。
「……おう、またか」
「ああ」
漁村に唯一いる二人の警察官が、その有様に眉をひそめる。漁村によくある、小さな木造の家。それが見るも無残に壊されていたのだ。
「誰が、こんな真似を……」
「知るかよ、少なくとも村の人間じゃない」
当然だ、この家の住人が二年前に死んで空き家だと村の全員が知っている。空き家を壊す理由がない。
「とはいえ、この間の千代婆さんも帰って来てないし……」
「どうなってんだろうな、こりゃあ。誘拐事件ったって、何の意味があんだよ」
この村で、すでに四人の人間が誘拐されている。誰もが漁業に関係する仕事を持ち、細々と生きてきた老人ばかりだ。そして、そのどの件でも家は破壊されていた――大雑把すぎる、というのが警察官の感想だ。
「県警は、もっと本腰入れて動いてくれりゃあいいのに……」
「俺らだけじゃ、なんもできんぞ」
小さな漁村には、疑心暗鬼が広がっていた。ただでさえ排他的な村の空気が、ギスギスとしたものになっているのだ。
いつまで、これが続くのだろう? その答えを持つ者は、その場にはいなかった……。
「少なくとも、UDCを狩るまで続くでしょう」
八剣・花蓮(古流殺法八剣派奥伝・f13987)は、真剣な表情でそう断言した。
「UDCアースの日本にある、小さな漁村でUDCによる活動が行われています。実際に誘拐された村人が、もう四人ほど出ているようです」
人々が寝静まった夜、家を壊されそのまま連れ去られる――そんな事件が続いているのだという。ただ、空き家の多い村のため、家が壊されても住んでいる人がいなくて誘拐は未遂で終わるという場合も多いらしいのが、不幸中の幸いだ。
「まず、あなたたちには漁村で情報収集していただきます。ただ、こんな事が続いた村ではよそ者、村人以外を警戒しているようです。聞き込みは、慎重に行なう必要があるでしょう」
一体、この漁村で何が起きているのか? ただ、UDCが関わっている事は確かだ。
「決して放置できる状況ではありません。どうか、対処を願います」
波多野志郎
小さな漁村の雰囲気が、好きです。どうも波多野志郎です。
今回は、UDCアースの漁村に潜むオブリビオンを狩っていただきます。
まずは、異常の続く漁村での情報収集ターンとなります。
それでは、存分にUDCの空気を楽しんでくださいませ。
第1章 冒険
『寂れた漁村』
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POW : 漁村を歩き回り、情報を探す。どんな時も、足で稼ぐ方法は有効だ。
SPD : 漁村にある怪しい場所にあたりをつけ、そこを捜す。時には、手先を使う事態もあるだろう。
WIZ : 住人と慎重に接触、情報を引き出す。相手と意思疎通できれば、可能なはずだ。意思疎通できれば……。
👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
山梨・玄信
漁村で事件と聞くと、どうしても某神話を思い出すが、先入観は持たん方が良いじゃろうなあ。
【SPDを使用】
警察も調べてはおるじゃろうが、現場が一番手掛かりが有ると思うのじゃ。猟兵の目で見れば、違った物が見えて来るかもしれんしのう。
先ずは建物の壊れ方じゃな。上から潰されたのか、普通に人間サイズの者が壊したのか、それとも下から壊されたか?
また、現場に何か手掛かりになる物が落ちてないか?
共通する足跡や痕跡が無いか?
また、地図を見て、襲われた家の位置関係も調べてみるのじゃ。
もしかすると、次の襲撃先の手掛かりになるかも知れんからのう。
アドリブ、絡み歓迎じゃ。
メイスン・ドットハック
【WIZ】
僕は県警本部から要請を受けて、調査に赴いた土波警部補です
村の警官であるお二人には、ご協力頂けると助かります
警察官を偽装して、標準語を使って私服警官をアピール
「木を隠すなら森の中」で造った警察手帳を見せて、協力を要請
それでも怪しまれたり、協力を断られたら、手帳を地面に落としてトラップ発動
人類にのみ効く催眠ガスを発生させて、二人を眠らせる
ま、手荒になるが仕方ないのー
警察の調書を調べて怪しい所、襲撃の共通点などを調査
さらに直近で怪しい出来事が起きている場所がないかを重点的に調べる(情報収集)
さらに港や店に監視カメラなどがあればハッキングをして、映像を検証する(ハッキング、情報収集)
勘解由小路・津雲
ふむ、面妖な。誘拐が未遂に終わった場合もあるということは、家を壊すこと自体に何か意味があるのだろうか?
■行動(SPD) やりたいことは3つ。まず壊された家のまわりに足跡、もしくはそれに類するものが残っていないか「追跡」などで調べてみよう。
もうひとつは「式神」(道具)をとばし、上空からの様子を「千里鏡」に映して見てみよう。とくに壊された家を中心に。地上からではわかりにくいことに気づくかもしれぬ。
ついでに、この村に何か気になる場所がないかも式神に偵察させよう。見ただけで分かる情報は限られているだろうが、現時点では情報が少ないゆえ、少しでも手がかりが欲しい。
(アドリブ・連携歓迎)
リリー・ブラウン
なんでわざわざ家まで壊すんだろうなー!
たぶん、犯人はこっそり家に入れないくらいでかいやつだー!…わかんないけど!
私と同じ歳くらいの子供なら話を聞けるかもなー!まずはさわやかに挨拶してみよー!
「こんちはー!私はリリーだ!この子はネコちゃん!」(抱っこした猫型精霊のネコちゃんを見せつつ)
小声で探偵の助手なんだ、内緒なー!と言いつつ、行方不明者の情報を教えてもらえないか頼む
「手ぶらで帰ったらボスに怒られちゃうよー!だからお願いお願い!」
聞くとしたら仕事以外の共通点、どんな家が壊されているのか、もちろんその子が知ってる他のことでも、家族から聞いたこと、村人の噂話とかどんなささいな情報でもOKだー!
ナハト・ダァト
さテ、随分と暗いネ
見えない何かニ、締め付けられるようだヨ
◆接触
話しかける前ニ
六ノ叡智で正気を探索しようカ
万が一、狂気ニ触れる事があってモ
『狂人の智慧』デ耐えられるからネ
あまり効果が見られない場合、手荒だガ
九ノ叡智を使うヨ
彼らが何を秘めているのカ、この叡智で流出させよウ
◆技能:世界知識、呪詛体制、情報収集
◆アイテム:「瞳」、「啓示」を使用
「瞳」:あらゆるを見通す、神秘の眼。見えざる者すら暴き立てる
「啓示」:すべての道と手順を示す教え、上位者からもたらされる故、狂気に惑わされることも無い
アドリブ歓迎
アイリス・クラウディア
目的
UDCから村人を守る&この漁村を荒らしているUDCを見つける
行動
家を壊して攫うUDC…。
とりあえず、手がかりを探さなくちゃ、始まらない。人からなにか聞くのは苦手だけど…村人に声をかけてみたり、心当たりがないか、聞いてみる。(何度も根気よく)
PLより
小さい頃から戦場ばかり歩いていたので基本的に口下手(女性よりの言い切り)
返事も無愛想な子ですが素直な子で、また、助けられるものは全て助けたい…でも力不足なのも分かっている。そんなジレンマを持つ正義感が人一倍強い子です。
もし、こんな子でも打ち解けてくれる優しい村人がいたらその人が襲われないよう一日用心棒して構えます(もしもの時は対UDC用の愛銃使用
諏訪野・みすず
まずはこの村の詳しい地図を手に入れて、壊された家の位置とかに何か関連性がないかどうか調べます。「ひょっとしたら、地図で見たら五芒星とかできたりして……そんなに簡単にはいかないか」つぎの壊されそうな家の目星がついたら、その家に向かいます。「UDCさーん、出ておいでー。ってそれで出てきたらギャグになっちゃうね」共闘、アドリブ歓迎。
灯璃・ファルシュピーゲル
【SIRD】一員として参加し緊密に連携
【WIZ】
事前に地元UDCに協力要請し公安調査庁の名刺・身分証(偽OK)と
偽装網天幕・双眼鏡を用意
まずは警察官2名其々1人で居る時に公調職員を装い接触
「情報収集・第六感・コミュ力・変装」で
被害宅の位置関係、現場や被害者に何か共通・関係性や
同じ信仰等持ってなかったか聞き込む
「日本海側での誘拐と聞いて上が心配してまして…ご面倒でしょうがご協力を(名刺出し」
二人の発言に差異がある場合は駐在所を監視しやすい茂み・森に
偽装網で監視拠点設営。二人を行動確認し動きがある場合は
コードで召喚した白狐で追跡する
差異が無い場合は海に近い茂みに監視拠点を設営
海から村側への道を監視
ネリッサ・ハーディ
SIRDの仲間と行動
排他的な村、ですか。情報収集という点から見てもかなり骨が折れそうですね。とはいえ、何かしらの情報を得ねば話になりません。手掛かりを探しましょう。
とりあえず、県警の刑事というカヴァーストーリーで聞き込みを行います。
今回の一連の事件を重く見た県警に特別捜査本部が設置されて事件解決の為に聞き込みを行う、という事にすれば、多少はこちらの聞き込みも楽になるのではないでしょうか。
内容としては、事件発生時に何か不審な事がなかったか、過去に似た様な事がなかったかなど。
それとこの村の歴史というか、今回のケースに似た伝承や言い伝えがないか尋ねます。この辺は村の長老的な人に聞くのがいいでしょう。
高柳・零
POW
うーん、漁村でお年寄りを誘拐(?)ですか。しかも家を破壊。
ここまで異常な事態だと本庁が動かない訳無いんですが…UDCが止めてるか、オブリビオンの能力ですか?
「現場100回と言いますからね」
先ずは4件の現場を見てみましょう。建物の壊れ方や、何か怪しい物が落ちてないか。些細な事でも手掛かりは欲しいので。
もしあれば、家系図も見てみます。被害者の接点が家系の可能性もあるので。
「道に何か無いでしょうか?」
4軒の間の道も調べてみます。何か手掛かりがあるかもしれないので。
村人に不審がられたら、子供のフリをします。
何か証拠を見つけたら、UDCに報告し、他の猟兵にも共有します。
アドリブ、絡み歓迎です
ハヤト・ノーフィアライツ
【特務情報調査局】の面々と。
SPD分野で。
一応誘拐された人間の共通点を頭に入れた上で、怪しい場所があるか探してみるかね。
あと、地図上で位置関係も確認しとくか。
拉致した時にどう逃走するかとかを考える資料にもできるだろう、たぶん。
それらを頭に入れた上で、怪しい場所を探してみるとしよう。
【追跡、失せ物探し】を駆使して、探し回ってみるさ。
怪しげな場所を見つけられれば、周囲をよく調べた上で侵入してみるかね。
必要であれば【鍵開け】で入り込むのも吝かじゃない。
その場合は【中折れ帽】のバーチャルレイヤー機能で、周囲の風景の【迷彩】をかける。
調べた結果は情報共有だ。
まずくなったら【迷彩】のまま指定UCで逃げるさ
備傘・剱
WIZ
過疎の村で、行方不明、ねぇ…
よそ者は嫌われるが常って奴だな
出来る限り、礼儀を尽くして、話しかけてみるぜ
少しでも、話が聞ければ、それを総合する事もできるはずだしな
後は、そこらの飼い犬や、野良猫にも話を聞いてみるかな
それと、サイコキネシスで、ちょいとしたトラブルを発生させ、それを解決して恩を売るマッチポンプ方式で話を聞くのもありかもな
若い女性には誘惑をかましてみるかな
過疎の村だ
若者も数人なら居るはずだし、そういった奴らは外の話に植えてるはずだからな
反感を覚えてる奴も少なくは無いだろうぜ
最悪、盗み聞きをしよう
忍び足で近くまで行って、盗み聞く事位は出来るだろうな
道に迷ったと誤魔化す必要はあるがな
ルカ・ウェンズ
漁村、何か嫌な予感がするわね。海に引きずり込まれたりしないわよね?
【行動POW】話を聞きたいけど、私は住人と慎重に接触するのは向いてないし、破壊された家や浜辺、海などを【戦闘知識】や【破壊工作】の知識でどうやって壊したのか調べたり誘拐された人がどこに連れ去られたのかなど何か手掛かりになる物がないか調べてみるわ。念のために情報を探してる時に襲われたらユーベルコオードでいつでも反撃できるように気をつけて行動しないとね。
【心情】誘拐された人は人々が寝静まった夜、家を壊されそのまま連れ去られているし、夜に海での戦いになったら危険だから何か用意しておかないと。
アレクシス・アルトマイア
【SPD】
大雑把に破壊されている…
ふむ、家を壊して、中にいるものを拐う、という手口なのでしょうか。
漁業……海に関するUDCの仕業かも知れませんね。
どうやら、大雑把な手口からして、慎重な行動とは縁が遠そうな下手人と見ました。
でしたら、人ひとりをどこかへ連れ去った痕跡が、残されているかも。
足跡か……もしくは、這いずった後などないか、現場を細かく調べましょう。
壊された家の位置関係、順番なども参考になるかも知れません。
次に狙われそうな方……漁業に関連した、御老体の家を張って見ましょうか。暗視に視力、変装に忍び足。目立たない行動は得意です。
何かが潜む場所…
さらわれた方が、無事であるとよいのですが。
●漁村に潜む影
日本海に面したその小さな漁村には、押し殺してくるような重い空気があった。それは曇天が見せる錯覚か、あるいは――。
(「さテ、随分と暗いネ。見えない何かニ、締め付けられるようだヨ」)
ナハト・ダァト(聖泥・f01760)には、この空気に覚えがある。それは敵意は排斥の意志、人が生み出す拒絶のプレッシャーだ。しかし、これは異常だとも同時に思う。
(「彼ラには私は、普通ノ姿と認識されているハズ……ならば――」)
これは、何だ? すれ違う人々から感じる拒絶は、明白な異物に対するものだ。その意識は、隠した瞳の奥にあるモノは、あまりにも――。
「まるで、化け物扱いじゃのう」
「アア、それデスネ」
山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)の呟きに、ナハトは得心いったとうなずく。
「漁村で事件と聞くと、どうしても某神話を思い出すが、先入観は持たん方が良いじゃろうなあ」
頭を掻きながら、玄信は改めて目の前の惨状を見上げた。
「警察も調べてはおるじゃろうが、現場が一番手掛かりが有ると思ったんじゃが……」
玄信が見上げているのは、壊れた家屋だ。一階平屋、あまりにも小さな家屋だ。だが、この壊れ方には大きなおかしな点が一つある。
「上から潰されとらんか? これは」
「だとすると――サイズがおかしいデスネ」
猟兵の目で見れば、違った物が見えて来るかもしない――玄信はそう思っていたが、確かに違った見解ができる、できてしまう。
「コノ家屋より大きなモノが、押し潰したように見えますネ」
「……そうなんじゃよなぁ」
ナハトの言葉に、玄信が納得する。そうなれば、これだけのサイズのモノが家を壊して人を誘拐したという事だが――。
「おや、ここはどうですか?」
「ここもひどいものね」
そう言ってやって来たのは、高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)とルカ・ウェンズ(風変わりな仕事人・f03582)だ。
「そっちも現場を見て回っとるようじゃの」
「現場100回と言いますからね」
零はそう玄信に返すと、改めて壊れた家を見上げた。ルカも、ここまでの三軒と同じように押し潰されるように壊された家屋にため息をこぼす。
「ここも似たようなものね……ここからも、海が見えるわ」
ルカの言葉に、三人は導かれるように海へと視線を向けた。なだらかな坂となった村からは、どこからでも海が見える。穏やかな、しかしひどく暗く見える海。ぽつりぽつりと小さな無人島があるのが、肉眼でも確認できた。
「漁村……何か嫌な予感がするわね。海に引きずり込まれたりしないわよね?」
「それは……どうじゃろうなぁ」
某神話を思い出した玄信としては、否定はできない。ナハトは不意に、零が真剣な――と、ナハトにもわかる――表情で手元の紙を見下ろしているのに気づいた。
「どうしまシタ?」
「……いえ、実は被害者の接点が家系の可能性もあるので家系図を調べておいたのですが――」
零は、リストに横線を引く――そして、気付いた異変を口にした。
「十二年前、被害があった四軒の家では必ず一人以上死人が出ているようでして……」
●ムカシガタリ
(「過疎の村で、行方不明、ねぇ……よそ者は嫌われるが常って奴だな」)
備傘・剱(絶路・f01759)は、その異質な空気の正体に気付いていた。それは、恐れだ――自分達が知らない者に対する、恐怖とそれから起きる拒絶、排斥。
これが個人であるのならば、こうはならない。しかし、小さくても完結したコミュニティでは違うのだ。
マッチポンプを起こしたり、若い女性を誘惑してみようかとも思ったが、この場合逆効果になるだろうと剱はその場で判断した。何かが起きれば周囲の人々がやって来るし、若い女性は守られている――よそ者が、まず近づける相手ではないのだ。
「……お前も、何も知らなさそうだな」
剱は、足元の野良猫に話しかける。動物と話す事は出来る、しかし、いくらなんでも――。
「……お?」
そう思っていた矢先だ、猫が急に歩き出した。ついて来い、という意図なのだと気付いて剱は大人しくその後についていく。
小さな路地を見失わないようについていくと、不意に人の声が聞こえた。どうやら、漁に使う網を手入れしていた漁師達の会話のようだ。
「……ヨネ婆さんは、まだ見つからんのか」
「そもそも、何じゃ。あの壊れ方、警察は重機でも使ったとか言っとったが……」
「そんなもんだったら、さすがにわしらでも気づくはな」
「……やっぱり、アレの呪いじゃないのか?」
「はん! 呪いなんざあるかよぉ」
「でも、四軒ともアレん時に入っとった連中の家じゃろが――」
(「入っとった……?」)
それ以上、彼らは口を開かなかった。日常の中で、ほんの一時だけこぼれた本音。理解し合っている相手にだからこそ漏らしてしまった真実――ならば、これが真相に至る鍵になるはずだ。
そう思って、剱は気配を悟られる事なく、その場を後にした……。
●幼き瞳の見るモノは――
漁村には、少ないながらも子供もいる。例え、先細り消えていくだけの村であろうと、だ。
「こんちはー! 私はリリーだ! この子はネコちゃん!」
リリー・ブラウン(ウィザードの卵・f01170)は、自分の抱えていた猫型精霊のネコちゃんを見せがら、二人の少年に話しかけた。戸惑う少年達に、リリーは小声で続ける。
「探偵の助手なんだ、内緒なー!」
「探偵! テレビで見た事ある!」
「……駄目だよ、知らない子と話したら」
一人の活発そうな少年が食いつき、おとなしそうな少年が困ったように言う。
「今、行方不明になった人達のこと調べてるんだー!」
「……何も、話す事はないよ」
大人しそうな少年が、そう切り上げようとする。それにネコちゃんと一緒に手を合わせながら、リリーは言った。
「手ぶらで帰ったらボスに怒られちゃうよー! だからお願いお願い!」
「おい」
「……うう」
活発な少年の言葉に、大人しい少年の表情が曇る。それは、もうあると言っているようなものだった。
「……大人には内緒だよ?」
「うんうん! 探偵には守秘義務があるからね!」
コクコクと請け負うリリーに、大人しそうな少年は苦しげな表情で言った。
「お祖父ちゃんは言ってたよ……『天罰だ』って」
「……天罰?」
「オレらが生まれる前に、なんかあったんだってよ。んで、みんなそれが関係してるんじゃないかって」
十二年前――リリーもまた、子供達からそのキーワードを手に入れる。リリーは手を振って少年達と別れ、考え込んだ。
(「十二年前に、何があったんだろ……?」)
●時は、疵を癒やすのか?
アイリス・クラウディア(戦場に咲き誇る小さな花・f09353)は、困っていた。何かを聞こうと村人に話しかけようと、まず足さえ止めてくれない。まるで、聞こえていないように――アイリスがそこにいないように、村人達は拒絶した。
(「……諦めない」)
それでも、アイリスは聞き込みを続けた。やがて、アイリスの前から村人は消えていく。アイリスが聞きまわっている事が、あっという間に知れ渡ってしまったからだ。
話しかける事さえ出来ないのなら、情報は集められない。さすがに諦めが脳裏を過ぎった頃だった。
「……?」
不意に、狭い路地にいた老人に手招きされたのだ。アイリスは、迷わずそちらへ向かう。老人は何の疑いもなく近づいてきたアイリスに、深いため息をこぼした。
「悪いこたぁ、言わない。アレには関わるな」
「……アレって?」
「……関わるなって、言っとるじゃろが」
「教えて、何でもいいから」
正しい方法ではないだろう、しかし、だからこそ真摯だった。その瞳に、老人は深いため息を再びこぼすと言った。
「……嬢ちゃんと、同じぐらいじゃったよ」
「――――」
「十二年前、天火教(てんかきょう)ってちっこい宗教がこの村にやって来ての。何でじゃろうなぁ、村ん連中の一部が、熱心にハマっちまった」
あの頃はまだ、ここまで閉鎖的ではなかった。しかし、ある事件をきっかけに空気は一変した。
「火事がな、あったんじゃよ。天火教の建物で。んで、信者だった連中は残らず死んじまった……わしの息子夫婦と、孫娘もの」
アイリスは知らない、自分を見る老人の瞳の色を――それは、痛みだ。今だ癒えない、慚愧の念がそこにはあった。
「あの四軒は、天火教の信者が出た家じゃった……十二年の間に人が死んで、空き家になっとったのはあったがな……」
呪いだと、天罰だと、確かにそうだ。あの事件は、彼らの中で終わっていないのだから――。
「放っておいて、くれんかの。わしらはもう、疲れとるんじゃ」
「…………」
踵を返した老人に、ペコリ、とアイリスは頭を下げる。彼女の想いが、確かに老人へと届いたのだ。その事が、アイリスの胸に強く刻まれた。
●守るべき人
「僕は県警本部から要請を受けて、調査に赴いた土波警部補です」
「はぁ、県警さんの?」
小さな派出所、そこでメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)を出迎えた警察官は目を白黒させた。
「ええ、色々とお聞きしたいのですが――」
一緒に訪れたネリッサ・ハーディ(ナイフ・アンド・コーツ・f03206)もまた、県警からやって来た刑事というカヴァーストーリーに沿って情報を聞き出そうとする。
「とはいえ、こっちもわからん事だらけなんですよ」
警察官曰く、彼らもまた県警から派遣された警察官に過ぎないとの事だ。むしろ、この村で外部からやって来た警察官は、長くは保たない。村の空気に耐えきれないのだ。
「ええ、そうでしょうね。あくまで、確認ですから」
メイスンは、そう微笑むと過去の事件の調書を入手する。ネリッサと共にその調書を遡っていけば、十二年前の事件に行き着いた。
「天火教……聞かない宗教ですね」
「色々と、宗教関係が緩かった時代の名残じゃろうな」
警察官がいなのなら、演技をする必要もない――メイスンは、普段の口調で調書の束を見直した。
「しかし、事件の少ない村じゃのう」
「それだけ、閉鎖的な場所という事でしょう」
調書として残っているのは事故や酒に寄った勢いの喧嘩、落とし物などそのあたりだ。大きな事件らしい事件がないのが、逆に異常性を浮き彫りにしていた。
「……まるで十二年前からこっち、みんなが団結しているようです」
「そうかもしれんのう」
十二年前に死んだ村人は、二十五名。漁村の人数が二百人程度なのだから、その一割にもなるのだ――十万人都市なら、一千人が死んだのと同じ比率と考えればわかるだろうか? その傷跡は、あまりにも深い。
「……ええ、向こうで何か掴んでくれるといいのですが」
ネリッサは、一枚の調書に視線を落とす。それは、酒が入った上での喧嘩についての調書だった。ただの、普通の調書のように見える。しかし、ネリッサの目から見れば、必須の項目が抜けていたのだ。
メイスンは、ちらりと派出所の机で作業している警察官を見る。彼をここに引き止めておくのも彼女達の役目だったからだ。
「ま、なるようになるじゃろう」
灯璃・ファルシュピーゲル(Jagd hund der bund・f02585)は、目の前の一人の警察官に単刀直入に問いかけた。
「芝村ヨネさんが被害者となった酒が入った上での喧嘩について、お尋ねしたい事があります」
「それは――」
警察官が、顔をしかめる。公安調査庁の名刺と身分証――もちろん、どちらも偽造だ――を示した灯璃に、言いにくそうに答えた。
「勘弁してください、それは示談ですんでるんですよ」
「お聞きしたいのは、動機です。聞き取りはしたのでしょう?」
「ですから、酔っ払った勢いで――」
警察官は、そこで言葉を切る。酒に酔って、喧嘩になった。ここに嘘はない。問題は、その発端だと灯璃が言っているのを理解しているのだ。
「……十二年前、芝村さんの息子さんが中心だったグループがあったんですよ」
「天火教、ですね?」
「ご存知でしたか……ええ、それです」
ようは、酒が入った席で加害者が内に抑えていた者を吐き出してしまったのだ。
――お前の、息子のせいで!
その言葉を受けたヨネが、どんな思いを抱いたかは想像しかできない。ただ、救いはないだろう。彼女もまた、息子を火事で失った被害者なのだから。
「それを調書に書かなかったのは、示談になったからだけではないですね?」
「前任者からの忠告だったんですよ。ここで生きていきたければ、どんな形でも触れちゃいけないものがあるって……」
「そうですか……」
これが二人であったなら、こうは聞き出せなかっただろう。互いに庇い、口裏を合わせてしまっただろう。それは、まるで漁村の人々のように――そこまで思い至り、灯璃は気付いた。
この村の、奇妙な結束力の正体に。
(「ああ、正しく『共犯者』なんですね。ここの人々は……」)
●天から見れば――
諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)は、漁村の地図を見て呟いた。
「ひょっとしたら、地図で見たら五芒星とかできたりして……そんなに簡単にはいかないか」
「むしろ、みんなの情報を頼りにすればもっと怪しい場所があるけどな」
ハヤト・ノーフィアライツ(Knight Falcon・f02564)もまた、地図を望みこむ。その指先は、一つの無人島を指差す。
「かつて、天火教の社があった場所。今は、火事で何も残ってないらしいが……」
「うーん、海の向こうだよ? 船とかないとなぁ」
みすずは、肉眼でその小さな無人島を見る。距離は一㎞あるかないか。泳げば、確かに船がなくても行けそうだ。
「なら、こういうのはどうです?」
勘解由小路・津雲(明鏡止水の陰陽師・f07917)は、式神を飛ばす。千里鏡に映る映像は、瞬く間に海を越えていった。
「うわ……」
千里鏡に映る映像に、みすずが声をこぼす。十二年という歳月が経ってなお、生々しい痕跡がそこに残っていたからだ。
「しかし、これは――」
「もうちょっと、奥に行けないか?」
「はい、できますよ」
ハヤトの言葉に、津雲は式神を見事に操る。焼け跡はひどく、しかし、瓦礫は撤去された場所――そこが、火事の中心だとハヤトは悟った。
「なぁ、宗教に詳しいか?」
「人並み程度には」
勘解由小路の姓を持つ陰陽師は、そううなずく。ハヤトは、自分の考えを津雲に告げると、陰陽師は考える事をしばし。己の知識を総動員する。
「そうですね、『それ』があったとしたら――」
式神が、千里鏡の画像の中で動いていくのがわかる。みすずはFPSみたい、と思いながら、ふと気付いて言った。
「あ、あった」
「どこです?」
「もうちょっと右、うん、そこ。小さな『取手』がある」
みすずの指摘に従って、津雲は式神を動かす。
――ここが宗教施設だとして、祭壇とかあるならどこだと思う? ヤバい連中なら、あると思うんだ。
ハヤトの考え通り、確かに『それ』はそこにあった。
「間違いありません、隠し扉です。天火教の社には、地下施設があったようです」
●そして、襲撃者の正体がそこに
ざぁ、と深夜の海から這い上がるモノがあった。それは身の丈四メートルは優にある、ゴーレムとも言うべきモノだった。
その巨大な岩の塊が、海に浮かんで泳いできたのだ。その理由は、ゴーレムの体が中身に空洞のある軽石で出来ていたからだ。
ゴーレムは、深夜の漁村を歩く。漁村の人々は、その音から耳を塞ぐ。アレは、呪いだ。天罰だ。怪しい宗教になど染まった連中の身内を、今更裁きにやって来たモノだ――皮肉な話だ、共犯者である彼らは、またも見て見ぬふりをしていたのだから。
ゴーレムが、一つの家にたどり着く。その巨大な腕を振り上げ、家を破壊しようとして――その声に、動きを止めた。
「そこまでですよ」
声の方向、そこにいたのはアレクシス・アルトマイア(夜天煌路・f02039)だ。ゴーレムは振り返り、アレクシスに殴りかかろうとした。
「強引な方は、嫌いではありませんが……」
ヒュガガガガガガガガ! とアレクシスの従者の礼儀指導(ノーマナー・ノーライフ)による漆黒の短剣の投擲が、その岩の拳の軌道を大きく逸した。そして、アレクシスはすれ違いざまにロストクレイドルでゴーレムの巨体を拘束していく。
「ま、待ってくれ……!」
「……はい?」
アレクシスが,思わず動きを止める。そこには、この家の主である老人がいた。老人は、何かに憑かれたように叫んだ。
「もういい、もういいんじゃ! 終わらせてくれ! 十二年、わしは後悔を続けて……ようやく、ようやく終わるんじゃ! 息子達や、孫娘のところに行けるんじゃ……!」
血を吐くような老人の吐露に、しかし、一つの声が否定した。
「……そこに、お孫さんはいないよ」
アイリスだ。老人は、目を見張る。昼間に出会った少女に、老人が口を開くよりも速く――アイリスは、MR-24を構えていった。
「必ず、助けるよ」
その決意の一言と共に、一撃必殺(イーグルアイ)の狙撃がゴーレムを撃ち貫く。そして、猟兵達が次々に姿を現した。ルカがゴーレムの破片を拾って、納得したように呟く。
「なるほど、これは溶岩石ね。流れた溶岩が固まってできたものだから、中に空洞が多い」
ソレが、ゴーレムが海を浮いて泳げた理由なのだろう。だとすれば、このゴーレムがやって来た場所もわかる。
「かつて、天火教の社があった島……その秘密の地下があった場所です」
津雲の言葉に、仲間達は海を見る。漆黒の、すべてを飲み込む海――そこに、あるのだ。十二年前に燃え上がり、今も燃え尽きぬ怨嗟の炎が……。
大成功
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第2章 集団戦
『ロッジ・ゴーレム』
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POW : ゴーレムパンチ
単純で重い【コンクリートの拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : サンドブラスター
【体中から大量の砂粒】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ジャイアントロッジ
予め【周囲の無機物を取り込んでおく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
イラスト:純志
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●地下の守護者
邪悪な教団、天火教の社の地下には本当の社が存在していた。天の火、彼らがそう呼んだ炎が、安置された場所だ。
しかし、今その火がどこにあるのか知る者はいない。十二年前、社諸共信者もまた燃え尽きたからだ。
だが、今も生きている機能がある。それは、天の火を守るための機能。ロッジ・ゴーレム達だ。溶岩石で体を形成するゴーレムは、今も天の火の力を受けて生み出され続けている。
そう、天の火は今も『生きて』いるのだ。かつての狂気を、今も宿したまま――燃え尽きる事なく、燃やすために――。
※お詫び
大変申し訳ありません、体調不良と身内に件などで時間が取れずいただいた大切なプレイングを流してしまうことになりました。
そのことを深くお詫びし、今度このようなことがないよう注意することを心がけます。
このシナリオ「怨嗟の炎は海で燃えて」28日執筆いたします。もしよろしければ、最後お送りいただければ幸いです。
※上記修正
このシナリオ「怨嗟の炎は海で燃えて」28日執筆いたします。もしよろしければ、再度プレイングをお送りいただければ幸いです。
メイスン・ドットハック
【WIZ】
教団の執念の炎、というやつかのー
とはいえ、もはや害悪以外何者でもないけー、とっとと終わらせんとのー
電脳ウィンドウを開いてロッジゴーレムを瞬間解析(ハッキング、情報収集)
敵の攻撃機動を読むと共に、構成物質の継ぎ目も探す
脆い所を発見したら、ユーベルコード「蝶のように舞い、蜂のように散る」の電脳爆弾蜂にピンポイント爆撃を敢行
ハッキングによってスピードを上げて継ぎ目を狙う(ハッキング)
さらに仲間への攻撃のサポートの為に、不安定な足への爆破の為にロッジゴーレムの足先を狙う
その際、用意しておいた爆破物も搭載させてさらに威力を上げる(破壊工作、罠使い)
絡みアドリブ歓迎
ルカ・ウェンズ
このゴーレムは額にאמתと書かれているのかしら?最近のゴーレムのことは、よくわからないし……動かなくなるまで破壊しないと安心できないわ。
【行動POW】
敵の攻撃はどれも危険だと思うから【戦闘知識と残像】を使って敵に囲まれたりしないように考えてから敵に近づいて、まず【怪力】を使った攻撃で敵の足を破壊して他の敵の攻撃にも気をつけながら足を破壊した敵を動かなくなるまでユーベルコードで攻撃するわ。それに余裕があれば味方の手助けもしようかしら?
【心情】
ゴーレム…真面目で働き者だし欲しいわね。でもこのゴーレムは敵の物だから危険だし、オブリビオンだから破壊しないと、どこかに安全なゴーレムとか売ってないかしら?
諏訪野・みすず
ゴーレムに対して、撹乱と他の人の補助をメインに行動します。【エレクトロレギオン】でロボットを出してゴーレムを囲うようにします。多分一撃で倒されると思いますが、それは計算の内です。他の人の時間稼ぎや行動の手助けにはなると思いますのでOKです。「(ロボットがやられたら)ぐはー、やられたのだー」(とか言って後ろに下がる)あとは、自分を守ることに徹します。猟兵の半数が戦闘不能になったら撤退します。アドリブ、共闘歓迎です。
山梨・玄信
●プレイング
邪教団がこんな小さな村にあったとはのう…。
団員は死んで、呼び出された「何か」が生き残っているという事かの?
挨拶代わりに番人を叩き割ってやるのじゃ。
【SPDを使用】
距離を取って、遠距離攻撃をさせてもらうのじゃ。
敵の攻撃は見切りと第六感で躱し、避けられなければオーラ防御で受けるのじゃ。情報収集で敵の動きの癖も観察しておくぞい。
敵に射線が通ったら、即座に2回攻撃でUCを連射。効率よくダメージを重ねて行くのじゃ。
「人も居ない教団の何を守る。まあ、問うても返事は無いじゃろうが」
「お主らの役目はもう終わりじゃ。主人もわしらが討つからのう」
アドリブ、絡み歓迎じゃ。
ナハト・ダァト
アドリブ歓迎
過去ノ集積、天から齎された奇跡カ
そう呼ぶにハ、あまりにモ手に余ル
火とハ本来、人々の叡智ヲ繁栄させる為ニ生まれたモノ
在り方を間違えタ力ニ、与えられる場所等無いヨ
叡智ノ王冠、神秘のヴェール
どんな火であレ、領域の違う存在ハ燃やせまイ
正しく認識できなければネ
素材ハ石カ
火が厄介であるけド三ノ叡智
沈静の水デ相殺しよウ
彼らの動きハ人の骨格ニ似ているネ
医術、情報収集
動きの時間を切り取ル、ニノ叡智デ対処できるヨ
こうしテ近づいテ火を抑えられれバ
その巨体、持てあますだろウ
触手デ根を張リ、拘束したヨ
…しっているかイ?
植物とハ、どんなに硬い岩盤モ一度植生したら根を広げていくそうダ
君たちの体モ、砕いてあげるヨ
アイリス・クラウディア
アドリブ大歓迎 UC使用
使いやすいようにお使いください
目的
仲間の援護をしつつ確実に敵の数を減らす。
戦闘スタイル
狙撃手・観測手(スナイパー69)戦況を把握してその場に応じたフォローが得意。
対策(口調プレ)
私は、戦況(敵の情報 数 位置 等)をサイバーアイを駆使しながら分析しつつ、遠距離狙撃で優位にたてるポジションを確保してから、仲間の援護を開始、する。
拳が飛んでくるのであれば、その拳が振るえなくなるよう、肘の部位を、破壊。
砂のつぶてが飛んでくるようであれば、暗殺道具(フック付きワイヤー)を使用して、体制を立て直し、無機物を取り込もうとしているゴーレムを見かけたら、その前に破壊。適切に処理、する。
備傘・剱
POW
こそこそ嗅ぎ回るのも飽きてきてた所だ
天の火だか、なんだか知らないが、やってやる
溶岩石で出来てるって事は、その分、脆いだろ
鎧砕きで粉砕できるんじゃないか?
フォトンガントレットに衝撃波を溜めて殴る瞬間に解放、内部に響く打撃を与えてやるぜ
材質を変えて硬くなっても、俺には黒魔弾が有る
至近距離で押し負けはしないだろ
防御も同じくガントレットで受け、避ける
何時作られたかは知らないが、パワーだけのゴーレムなんぞに遅れはとるまいよ
罪の意識を抱えて自分に様のは勝手だが、それを無かった事にするって性根は気に入らないな
だが…、これは力の有る人間の意見だ
この事件が終わった後、どうするかは…、この村の奴らの問題だな
勘解由小路・津雲
12年前の火事はなぜ起きたのか、なぜ今になって動き出したのか、なぜ自分の信者の家を狙うのか、そして「天の火」とは何者なのか。いろいろ分らないことは残っているが、いずれにせよこやつらを倒した後にしか答えにはたどりつけまい。
■戦闘 ユーベルコード【歳刑神招来】を使用。なかなか頑丈そうな相手だが、一点を集中的に攻撃すれば、打ち砕くことも可能かもしれん。「スナイパー」で狙い撃ちをしよう。また、一度はなった槍や鉾は消滅させ、ジャイアントロッジに取り込まれぬよう警戒したい。
リリー・ブラウン
なるほどー、ゴーレムだったのかー!そりゃー家も壊れるわけだなー!
ふーん、この世界にもゴーレムいるんだなー…(まじまじと見つめ)
おししょー様が召喚するやつとはちょっと雰囲気違うけど!
密集してるゴーレムに属性攻撃、全力魔法を込めたフロストボルトを打ち込むぞー!
「凍って砕けちゃえ!フロストボルト!」
弱ってるやつから、魔導書で召喚したフロストソードで斬りつけてとどめをさしてくぞ!
ゴーレムの攻撃はフロストシールドで防御だ!(盾受け)
しょーじき、変な村だなーと思ったけど、この事件を解決したらもとに戻ってくれるかもしれないからな!
がんばろーなー!ネコちゃん!
(いつの間にか逃げて居なくなってるネコちゃん)
ネリッサ・ハーディ
SIRDの面々と共に行動
なるほど・・・この守護者達を片付けないと、件の地下には行けない訳ですね。
いずれにせよ、これ以上犠牲を出す訳にもいきません。排除します。
装備しているハンドガン(G19C)で射撃戦を展開し、特にゴーレムの関節部等、最小限のダメージで最大限の効果を与えられる場所を攻撃。特に、他のSIRDメンバーが動きを鈍らせてくれれば、更に効果が上がる筈。そうやって動きを封じたら、UCで攻撃。相手は炎を崇める宗教、しかも溶岩で出来たゴーレムですから・・・恐らく、氷系の攻撃が効果的な筈です。
これほどまでの防衛システムが組まれているのですから・・・余程、天火教にとって重要な物があるのでしょう。
高柳・零
WIZ
成る程。12年前に天火教団が何かやばい者を呼び出したんですね。
そして、今になってそれが動き出したと…。
このゴーレムを倒せば、その答えが解る訳ですね。
前衛に出て盾役になります。
かばうを使って味方を守り、オーラを纏わせた盾で攻撃を受けます。
パンチの時は、攻撃を受けたら直ぐに飛び退きます。
「あーあ、番人が床壊していいんですか?」
ジャイアントロッジは見切りで避けます。
避けやすい攻撃にわざわざ当たる義理も無いので(味方を庇う時はオーラ全開で受けます)
攻撃は2回攻撃で鎧砕きを使って敵の防御力を下げつつ、弱って来たらUCでとどめを刺します。
「本物の天の力を受けるといいです」
アドリブ、絡み歓迎です。
アレクシス・アルトマイア
12年前に何があったかは分かりませんが……。
天火教とやらが原因だということは分かりました。
そして、地下から来たというなら、地下に戻るのでしょう。
誘拐された方々が無事であると良いのですが……。
皆さんと協力して効率良く地下へと参りましょう
ゴーレムさんの四肢を2丁拳銃や短剣で撃ち抜いて撃ち払っていきます。
恨んでいる……。というのは、どうしてなのでしょうね?
漁村の人々が燃やしたとか、生け贄に捧げたとかなら、話は分かりますけれど。
天の火とやらは姿形のあるものなのでしょうか……。
ゴーレムを倒した後、倒す途中にちょっかいをかけてこないか、気を払っておきましょう。
ハヤト・ノーフィアライツ
【SIRD】の面々と連携しつつ、奴らをつついて回るかね。
勿論まわりの他の味方ともきっちり連携は取るぜ?
暗いなら【暗視】機能を使ってと。
【戦闘知識】で連中の動きや攻撃タイミングを分析、【クイックドロウ、早業、ロープワーク、範囲攻撃】を駆使し、
UC【ファルコン・キャプチャー】を使用。連中を網にかける。
【力溜め、怪力、グラップル】で投げられそうなら、他の敵に向けて【吹き飛ばし】、困難なら味方と共に熱線銃で攻撃する。
どれ、ふん縛るとするか。お縄につきな!
砂粒は【戦闘知識、聞き耳】で効果範囲を判別、可能なら味方への警告も発しつつ【ダッシュ、早業】で回避を試み、
困難なら【武器受け、激痛耐性】で耐える。
灯璃・ファルシュピーゲル
【SIRD】一員として連携
・・まずは消毒ですね
敵の姿を視認次第、間髪入れず頭・関節狙いで
スナイパー・先制攻撃・見切りでの
狙撃掛け敵の先制を阻害
そのまま移動しつつ射撃を続行し
団長、ハヤトさんと連携し敵が一人に狙いを絞れないよう攪乱
同時に敵が視覚に頼ってるかと身体の各部で脆そうな比較的部分が無いか
射撃の反応を戦闘知識・情報収集で分析し判断
視覚に頼ってそうなら仲間の攪乱・攻撃に合わせて
コードで呼びだした狼達に黒霧を纏わせて吶喊
顔に食らいつかせ霧で視界妨害を狙い攻撃支援し
自身も鎧砕き・鎧無視攻撃・2回攻撃で
脚・腕部関節や脆い部分を集中射撃し行動妨害して味方を支援
しつつ敵を削って制圧を目指す
アドリブ歓迎
●火の守り手
その島に、正確な名前はない。漁村では古くから『御島』、あるいは『火島』と呼ばれ伝えられていたという。
「邪教団があんな小さな村にあったとはのう……。団員は死んで、呼び出された「何か」が生き残っているという事かの?」
山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)はしみじみと、そう呟いた。生々しく燃え尽きた社、その跡から行ける地下は天然の洞窟だ。
「過去ノ集積、天から齎された奇跡カ。そう呼ぶにハ、あまりにモ手に余ル」
燃え跡を見て、ナハト・ダァト(聖泥・f01760)がため息混じりにこぼす。火とは、古くから多くの信仰を集めてきた。文明をもたらすものであり、また破壊するものも火である――始原の信仰として、これほど適した存在はないとナハトは理解している。
「火とハ本来、人々の叡智ヲ繁栄させる為ニ生まれたモノ。在り方を間違えタ力ニ、与えられる場所等無いヨ」
厳かなる司祭の啓示がごとく、ナハトは断言する。天火教は崇拝の仕方を間違えたのだ、と。
猟兵達は、地の底へと下っていく。行き着くのは、巨大な鍾乳洞だ。だが、ただ鍾乳洞とだけ呼ぶのは、ふさわしくない――むき出しの地面や壁、天井を構築するのは火山岩だ。鍾乳石の石灰を構築するものが溶岩であった場合、溶岩洞と分類するのが正しい。
刹那、溶岩洞で黒い火花が大量に巻き起こった。自然ではありえない炎、その火花から生み出されたモノこそが――!
「教団の執念の炎、というやつかのー」
瞬く間に火花、黒い炎を中心に生み出されていくロッジ・ゴーレムの群れにメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)が続ける。
「とはいえ、もはや害悪以外何者でもないけー、とっとと終わらせんとのー」
「このゴーレムは額にאמתと書かれているのかしら?最近のゴーレムのことは、よくわからないし……動かなくなるまで破壊しないと安心できないわね」
ルカ・ウェンズ(風変わりな仕事人・f03582)は、小さく呟く。カバラのゴーレム曰く、真理を意味するemethに相当するヘブライ文字の三文字、その内の最初の一文字を削ることにより死を意味するmethとなる――泥人形であるゴーレムの最大の弱点である。
だが、そんな文字はどこにもない。黒い炎が動力源であるからだろう、正しくゴーレムではないのだ。
「この守護者達を片付けないと、件の炎には行けない訳ですね。いずれにせよ、これ以上犠牲を出す訳にもいきません。排除します」
ネリッサ・ハーディ(ナイフ・アンド・コーツ・f03206)は、G19C Gen.4を構える。ハンドガンは、巨体にはあまりにも頼りなく見える――しかし、ネリッサには頼りなさなど感じない。
「……まずは消毒ですね」
灯璃・ファルシュピーゲル(Jagd hund der bund・f02585)に同意すると言わんばかりに、ロッジ・ゴーレムの群れが襲いかかった。
●弔いの剣戟
ロッジ・ゴーレムが、その巨大な拳を振り下ろす。しかし、その着弾を待ってやる必要などハヤト・ノーフィアライツ(Knight Falcon・f02564)にはなかった。
「どれ、ふん縛るとするか。お縄につきな!」
ロッジ・ゴーレムへ、手首から超合金の投網を発射して動きを拘束する。ゴーレムの動きが鈍った瞬間に、灯璃はHk477K-SOPMOD3"Schutzhund"の引き金を引いた。その正確無比な射撃は、ゴーレムの両膝を撃ち抜く!
「団長」
巨体を支える足が撃ち抜かれ、ゴーレムが両膝を付く。その瞬間、灯璃の呼びかけに応えネリッサが動いていた。ゴーレムの肩へ飛び乗り、G19C Gen.4の9ミリを超至近距離で四発、撃ち込む。
まさに、電光石火だ。SIRDの三人による連携の前に、ゴーレムは砂上の城のように砕け散った。
だが、それを三人が見届ける事はない。足は止めず、次の獲物へ――慣れた動きで、戦闘を継続していた。
『――――!』
「なるほどー、ゴーレムだったのかー! そりゃー家も壊れるわけだなー! ふーん、この世界にもゴーレムいるんだなー……おししょー様が召喚するやつとはちょっと雰囲気違うけど!」
ロッジ・ゴーレムは、平屋建ての建物の屋根より大きい――迫るゴーレムに怯むどころか興味津々に、リリー・ブラウン(ウィザードの卵・f01170)が目を輝かせた。ウィザードとして、興味は付きないが――。
「凍って砕けちゃえ! フロストボルト!」
ギギギギギギギギギギギン! とリリーの頭上に生み出されるのは、フロストボルトによる氷属性の魔法の杭だ。リリーの頭上に掲げた手が振り下ろされた瞬間、ドドドドドドドドドドドドゥ! と魔法の杭がゴーレム達へと降り注いだ。
しかし、動きは止まってもゴーレムに遠距離攻撃がない訳ではない。ゴーレム達は、体中から大量の砂粒――溶岩石の石灰を噴射する! リリーは、石灰の噴射をフロストシールドで受け止めていった。
「素材ハ石カ。火が厄介であるけド三ノ叡智、沈静の水デ相殺しよウ」
ナハトが、迫るゴーレムの一体へ手を――手だ、本人が「腕」と事象するならそう呼ぶべきだろう――をかざす。相手は人型、ならば人の骨格、動きに縛られる。ゴーレムの動きを見切り、ナハトは迅速な救助、治療を行うための精密な触腕で絡め取った。
「こうしテ近づいテ火を抑えられれバ、その巨体、持てあますだろウ」
ミシミシミシ、とゴーレムの巨体が軋む。それを見て、勘解由小路・津雲(明鏡止水の陰陽師・f07917)は、霊符を掲げ――唱える。
「八将神が一柱、刑罰を司る歳殺神の名において、汝を裁かん。急急如律令!」
急々に律令のごとくに行え――津雲の命に、霊符は歳刑神の加護を受けた破魔属性の槍や鉾を形成していく。自身に迫るゴーレムの巨体へ、ズガガガガガガガ! と歳刑神招来(サイギョウシンショウライ)が降り注いだ。
ただ、闇雲に放ったのではない。狙いをすました集中砲火に、ゴーレムは貫かれていく。それに構わずゴーレムは間合いを詰める――が、後一メートルの距離が詰めきれず、崩れて落ちた。
「12年前の火事はなぜ起きたのか、なぜ今になって動き出したのか、なぜ自分の信者の家を狙うのか、そして「天の火」とは何者なのか……いろいろ分らないことは残っているが、いずれにせよこやつらを倒した後にしか答えにはたどりつけまい」
ゴーレムが朽ちるのを見届け、津雲はすかさず槍や鉾を符へ戻し己の手中に戻す。ゴーレムに取り込まれる要素は、欠片なりとも残さない――陰陽師らしい、的確な判断だ。
「解析開始――終了」
電脳ウィンドウを展開、ロッジ・ゴーレムを瞬間解析したメイスンが電脳爆弾蜂を召喚していく。
「爆発する蜂は、毒針持った蜂より怖いということじゃのー。しかも仕込みありじゃけー」
メイスンは電脳爆弾蜂をハッキング、即座にゴーレムへと放つ。ゴーレム達は、個々の脆い部分が違った。理由は簡単、素材が溶岩石だからだ。中に空洞のあるゴーレム達は、素材の点で同一ではない――空洞に、差異があるのだ。
だから、目の前のゴーレムの一番空洞の大きい右脇腹で集中爆撃。そのまま、吹き飛ばした。
「みんな、お願い!」
諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)がエレクトロレギオンによって、ロボットの群れを召喚していく。数はゴーレムに勝っても、サイズと戦闘能力で大きく劣る。しかし、その数を活かして包囲。足止めに徹する事はできる。
「人も居ない教団の何を守る。まあ、問うても返事は無いじゃろうが。お主らの役目はもう終わりじゃ。主人もわしらが討つからのう」
脚が止まれば、大きな的だ。玄信は、神聖な気を拳へと集中――正拳突きの要領で突き出した。
「セイ!」
ゴォ! と神聖気弾(ホーリーフォース)の気弾の乱射が、ゴーレムを捉える。ドドドドドドドドド! と着弾する度に、ひび割れるゴーレムがそのまま大の字に倒れた。
「こそこそ嗅ぎ回るのも飽きてきてた所だ。天の火だか、なんだか知らないが、やってやる」
備傘・剱(絶路・f01759)はトンっと軽いフットワークを見せる。ゴーレムの拳、その凄まじい風圧と威圧にも負けず、掻い潜っていった。そして、振り下ろしの一撃を避けると地面を殴った拳を踏みしめる。
「溶岩石で出来てるって事は、その分、脆いだろ。鎧砕きで粉砕できるんじゃないか?」
剱はフォトンガントレットに衝撃波を溜め、振るった。打撃の瞬間に衝撃を開放、ゴーレムを内側から破壊する!
前へ迷わず出た零は、ゴーレムの攻撃を誘発するように構える。ゴーレムの唸りを上げつ振り下ろしを紙一重でかわし、零は挑発した。
「あーあ、番人が床壊していいんですか?」
挑発が伝わった訳ではないだろう、だがゴーレムは即座に零を追おうと動く。しかし、その動きが途中で止まった。
「こちらですよ」
アレクシス・アルトマイア(夜天煌路・f02039)が、ロウを引き抜く。ゴーレムとアレクシスが交差する刹那、風切り音さえさせない鋭い斬撃がゴーレムの両膝を切り裂いた。
「お願いします」
ゴーレムの呼びかけに応えたのは、ルカだ。その変形式オーラ刀を真っ直ぐに突き出しゴーレムを貫き、力技で振り上げた。
「お終いにしましょうか」
ガン! と切り裂いたと言うにはあまりにも鈍い破砕音が、ゴーレムを引き裂く。次のゴーレムがルカに迫ろうとしたが、その肘が死角から撃ち抜かれた――アイリス・クラウディア(戦場に咲き誇る小さな花・f09353)の狙撃だ。
「…………」
アイリスは、撃った直後に走り出す。狙撃手は、撃って走るのが仕事だ。SVRMを手に、アイリスは素早く次の狙撃ポイントへと身を滑らせた。
●答えは「奥」にある
「ぐはー、やられたのだー」
ロボット達が蹴散らされ、みすずが後退する。後は自分の身を守ることに専念するが、みすずが稼いだ時間は大きく、貴重なものだった。
「太え野郎だ、そこになおってキリキリお縄を頂戴しやがれ! なんてな!」
ハヤトのファルコン・キャプチャーが、ゴーレムを覆う。なおも足掻こうとするゴーレムへ、ネリッサが右手をかざし灯璃が漆黒の森を思わせる霧を展開した。
「風に乗りて歩むものよ、その絶対零度の嵐にて薙ぎ払え」
「Sammeln!Praesentiert das Gewehr!・・・・仕事の時間だ、狼達≪Kamerad≫!」
刃の様な氷柱が切り裂き、光すらも喰らい尽くす狼のような影の群れが食いちぎっていく――ネリッサの大いなる白き沈黙の神の吹雪(スノウストーム・オブ・イタクァ)と灯璃のSchwarzwald Wolfsschanze(シュヴァルツヴァルト・ヴォルフスシャンツェ)が、ゴーレムを欠片も残さずに破壊した。
「何時作られたかは知らないが、パワーだけのゴーレムなんぞに遅れはとるまいよ」
ゴーレムの拳とそう言って打ち合っていたのは、剱だ。質量差など技術で埋められる、フォトンガントレットでゴーレムの拳をブロッキング、撃ち落とした。
そして、拳が押し付けられる零距離――漆黒の魔弾が構築される!
「漆黒の魔弾はいかな物も退ける。罠も、敵も、死の運命さえも!」
ゴォ! と放たれた魔弾が、ゴーレムに大穴を空ける。撃ち抜かれた穴から亀裂が走り、大穴になったのだ。
「こういうのも、有効じゃろう?」
そう言って、メイスンは戦闘中に仕掛けていた電脳爆弾蜂を起動させた。すなわち、爆発――仕掛けられていた場所は、ゴーレムが密集していた場所だ。
「効率優先で、おねがいします!」
そして、アレクシスのフィアとスクリームが火を吹く。銃声は一つ、そう聞こえるほどの二丁拳銃による速射――アレクシスの従者の時間短縮術(タイムキーパー)が、更にゴーレム達の膝を撃ち抜いた。
やさしいグリモワールを開き、フロストブレードを引き抜いたのはリリーだ。
「いっくよー!」
リリーの魔力で生み出された氷の剣が、ゴーレムの首を切り落とす! 自身の胴ほどある首さえ、リリーの魔力は切り裂き凍てつかせた。
『――――』
その瞬間だ、首を落とされたゴーレムが隣のゴーレムに飲み込まれた。ジャイアントロッジ――更に砕け散ったゴーレムや周囲の溶岩石を取り込んで、巨大化する。
「今更大きいだけで――」
「――どうにかなると思って?」
その刹那、玄信とルカが懐へ潜り込んだ。これは、下策だ――場所が悪い。狭い場所での巨体など動きが制限されて、ただの的に成り下がるのだから。
玄信の神聖気弾(ホーリーフォース)による気弾とルカの縁切り(エンキリ)による斬撃が巨大ゴーレムをのけぞらせる――しかし、ゴーレムは己の行動を止めない。
ただ、一つ。この場でゴーレムは巨体である事を活かした攻撃が、行なえるのだ。すなわち――サンドブラスターだ。
「木剋土、急急如律令!」
その一撃を霊符で防いだのは、津雲だ。木気は土気を打ち砕く――五行相剋、陰陽術の基本にして、深奥だ。
だが、この場のどこに木気があるのか? ある、あるのだ。
「……しっているかイ? 植物とハ、どんなに硬い岩盤モ一度植生したら根を広げていくそうダ。君たちの体モ、砕いてあげるヨ」
一ノ叡智・王冠(セフィラ・ケテル)――カバラの叡智において、世界『樹』による力――ナハトの触腕が、ミシミシミシ……! と巨大ゴーレムを軋ませていく。
「本物の天の力を受けるといいです」
「……さよなら」
零が指先から放ったジャッジメント・クルセイド改が体を、アイリスの一撃必殺(イーグルアイ)が額を、それぞれ捉える。それが、完全なる止めとなる――真理は失われ、死が訪れる。ロッジ・ゴーレムの群れが、駆逐された瞬間であった。
「ゴーレム……真面目で働き者だし欲しいわね。どこかに安全なゴーレムとか売ってないかしら?」
ルカが、しみじみと呟いた。文句も言わず黙々と作業だけをこなしてくれる、確かに最高の働き手だろう……危険な存在でなければ。
「誘拐された方々が無事であると良いのですが……」
アレクシスはそうこぼし、小さく続けた。
「恨んでいる……。というのは、どうしてなのでしょうね? 漁村の人々が燃やしたとか、生け贄に捧げたとかなら、話は分かりますけれど」
「罪の意識を抱えて自分に様のは勝手だが、それを無かった事にするって性根は気に入らないな。だが……、これは力の有る人間の意見だ。この事件が終わった後、どうするかは……、あの村の奴らの問題だな」
アレクシスの疑問に、剱が言い捨てる。どんな意見も、届かなければ意味がない。重要なのは、当事者達の選択だ。
「しょーじき、変な村だなーと思ったけど、この事件を解決したらもとに戻ってくれるかもしれないからな! がんばろーなー! ネコちゃん!」
リリーがそう呼びかけようとしたが、ネコちゃんの姿がどこにもない――否、それも当然と言えた。
「……え?」
溶岩洞の先にあったのは――海だ。海水が、ここまで届いていたのだ。その海から、黒い炎が立ち昇る――その炎は、人に似た何かを形取ると、吼えた。
『アギ、ガ、グ、ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!』
強い怨嗟を込めた咆哮だ。怨嗟の炎は海で燃えて、ここに天の火が姿を現した。
大成功
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第3章 ボス戦
『怨嗟の怪物』
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POW : 不滅の炎
【激痛と灼熱を伴い自身を回復する紫苑色の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【身体中の傷から噴出した生へ渇望する怨嗟の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 「死なせるものか」「生きてくれ」「負けないで…」
【意識を失った時、炎に宿る怨嗟達の操り人形】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ : 不滅の影
自身が戦闘で瀕死になると【意識を犠牲に教団《不滅の焔》の狂信者】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:FMI
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ゲンジロウ・ヨハンソン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●怨嗟の怪物
猟兵達は、その天の火から伝わる想いを脳裏に映るビジョンによって知った。
それは、連れて来られた老婆の想いだ。目の前の炎、怨嗟の怪物に確かに自分の子供の想いが宿っていると悟ってしまったのだ。
伝わってくる念は、唯一つ。
――怨。
――怨。怨。怨。怨。
――怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。
ああ、と老婆は息を吐いた。そんなに、憎んでいたのか。恨んでいたのか、と。天火教、彼らを漁村の多くの者が否定した。救いのない閉塞感に助けを求めていた若者が、多くが命を落とした原因を作ったのは、老人達だ。
神にではなく、親にすがれぬようにしたのは誰だ? ……自分達ではないか。
ならば、ええよ、と老婆は笑う。後悔を抱えて生きるのは、もう疲れたからと。その怨嗟の一欠片でも、我が子の分だけでも晴れるのなら自分の命を捧げてもいい、と……。
老婆は気づかない、気づくのは身を捧げてからだ。それは、救いにならない。天火、邪教団がそう呼んだ怨嗟の炎は、怨嗟を燃料に燃え上がるのではない。命を燃料に、怨嗟を燃やすのだ。
十二年前の火事の原因、天火は求めた。感情や信仰を、ではない。ただ、命を。ここに至るそのために。命を喰らう、そのために信仰を焼いたのだ。
そして、燃やされた命は今も怨嗟の怪物の中にある。永遠に訪れないはずの、この怨嗟が滅ぶその時まで、命『たち』は燃やされ続けるのだ……。
勘解由小路・津雲
悲劇が邪神を呼び出したのではなく、邪神が悲劇を起こしたというのが真実であったか。怨嗟の連鎖、ここで断ち切る。
■戦闘 【氷術・絶対零度】を使用、しかしこの技は無差別ゆえ、仲間から離れ敵を誘き出さねば。衝撃波等を当ててこちらに注意を引こう。相手の反撃は、意識をなくし無差別に攻撃するというのであればかえって好都合。本体は息をひそめ、式神(道具)を飛ばそう。そのまま海に誘き出せれば、相手は炎の怪異ゆえに効果があるだろうか?
(アドリブ・連携歓迎)
備傘・剱
WIZ
恨み恨まれ、死に死なれ…
どいつもこいつも死に急ぎやがって!
まずは玄武鎖を使って、敵のUCを封じにかかる
当たるかどうかは解らないが、誰彼構わず暴れまわる様な奴だ
狙撃の要領で当ててやれば、問題ないだろう
火で周りを焼く様ならオーラ防御で防ぎきってやる
衝撃波を飛ばすが、此奴に効き目ある?
接近して、鎧砕きも合わせてみるぜ
効果があればお慰みって奴だ
死ねば、皆許されるってか?
そんな都合のいい話、ある訳ないだろうがよ
死んだ奴はもう、何もできない
そんなのに許しを乞うてなんになるよ
最後まで生きて、後悔し続けながら、二度と同じ事が起きない様に伝え続けろよ
それが、生きてる奴の責任ってもんだろうが
甘えてんじゃねぇ
諏訪野・みすず
【SIRD】「(怪物に)アンタのような何も考えていないバカ、大嫌い!」戦闘は他の人に任せて、みすずは防御と怪我人の治癒に専念します。「大丈夫だよ。みすずちゃんが治してあげるから。無理しちゃダメだよ。怪我人はおとなしくして、ね?」
ナハト・ダァト
愚かナ事ヲ考えるんじゃないヨ、ご老体
自己犠牲なド、過去に与えてモ得るべきハ無い
残りの命ハ、未来ニ使い給エ
命の無駄遣いの割にハ、しぶとい生き汚さダ
その執念ハ褒めよウ
だがその怨恨、未来に仇なすなラ容赦ハしないサ
「瞳」ヲ用いた三ノ叡智
何を考エ、どう行動するかヲ把握ダ(情報収集、医術)
動きの法則、心理状態ヲ把握したラ一ノ叡智デ基礎強化ダ
そしテ、三ノ叡智デ把握した動作の線上デ二ノ叡智かラ生成した「鎮魂の聖水」を用いながら攻撃を受け止めるヨ(かばう、激痛耐性、呪詛耐性)
攻撃を受け止めたラ、九ノ叡智を叩き込むヨ(早業、カウンター)
その怨嗟、ここデ忘却し給エ
無意識の思考モ全テ流出させよウ
UCハ全テ封じるヨ
ルカ・ウェンズ
怨嗟の怪物…燃やしていいのは自分と悪党の命だけよ。
【行動POW】
よくわからない怪物だし最初に味方に合図して敵に対オブリビオン用スタングレネードを投げて【恐怖を与える】ことで隙ができないか試したり、どんなことに反応して攻撃してくるかなどを【戦闘知識】を使って考えながら、まずは遠くからオーラ刀を銃に変形させて攻撃してみるわ。
次に【残像】にも反応して攻撃するなら、それを利用して炎を躱しながら敵を縁切りや【怪力】を使ったオーラ刀での攻撃、それに意識を失なわないように【傷口をえぐる】ように攻撃したり瀕死なったら狂信者より怪物を狙って命を燃料にしてるのなら【生命力吸収】で殺せないか試してみようかしら。
灯璃・ファルシュピーゲル
【SIRD】一員として参加
敵視認と同時に間髪入れず即応射撃
(先制攻撃・援護射撃)で相手の先制を抑え
そのまま敵味方の動きを把握(見切り・戦闘知識)
するようにしつつ仲間に連携する形で動き回り戦闘
適宜に精密射撃(スナイパー・鎧無視・2日攻撃)で頭部を狙い
ダメージの蓄積を図りつつ味方の機動をフォローする
「・・・確かに呆れるほどの碌で無しですね。こんな腐った放火魔にはさっさと燃え尽きて頂きましょう」
敵が追い込まれて変化したらコード発動
ハヤトさんの誘導に敵が釣られたところを
進路を無人機に空爆要請(誘導弾・だまし討ち)
精密誘導爆弾で地形ごとえぐり
爆風と圧力による炎の減衰消火と確実なダメージを狙う
アドリブ歓迎
ハヤト・ノーフィアライツ
【SIRD】の仲間と参加だ
…ったく、胸クソの悪い神様だぜ。
それじゃま、追いかけっこでも始めようか。
駆け抜けるぜ、お前の潰える、ラストシーンまでな…!
UC【ファルコン・ブースト】を発動、高速移動開始。
【視力、戦闘知識】で動きを見極めながら、【ダッシュ、ジャンプ、クライミング】で戦場を駆け巡り【早業】で攻撃の回避を試みながら、奴を引きつける。
無理な場合は【武器受け、激痛耐性】で耐える。
攻撃の合間を縫い、こちらも【カウンター】で【インパルス・ブレード】を振るって破壊エネルギーを放射し【なぎ払い】、【串刺し】にしようとする。
可能ならUC【ファルコン・バスター】も威力重視で使用。
アドリブ等等も歓迎。
ネリッサ・ハーディ
SIRDの面々と行動
・・・怨嗟というのは、いわば終わる事のない連鎖。憎しみが憎しみを生み、それは延々と続きます。ですから私達にできる事は、その連鎖を断ち切る事。その為にも、この怪物は必ず仕留めなければなりませんね。
相手は恐らく邪神、もしくは邪神に等しい能力があると思われます。
自分のハンドガンによる牽制射撃及び他のSIRDメンバーが行う陽動で隙を伺い、チャンスがあるとみたら即座にUCを発動。相手は不定形な炎の体を持ってますから特に自分の射撃や他の猟兵の攻撃によって出たダメージ部分に重ねる形で、大いなる白き沈黙の神の吹雪を叩き込みます。
そろそろ終わりにしましょう。その怨嗟も、そしてその命の燃焼も。
メイスン・ドットハック
【WIZ】
救いはないのー、天火教とは
ならば滅してやるのが唯一の救いじゃのー
電脳魔術で火に効く冷却ボム(炸裂すると凍らせる)を作成して、火が炎上する前に対処
さらにワイヤートラップで液体窒素を使った罠を使って、意志のない時を狙い撃ちする(罠使い、破壊工作、地形の利用)
不滅の影を使いだしたら、狂信者たちを電脳黒死病で命令系統をジャミングして動きを止める
そして止まった集団に冷却ボムを投げ込んで一網打尽に凍らせて敵を砕いていく
味方との連携、サポート目的での足止めでも可
アドリブ絡みOK
高柳・零
POW
成る程、罪悪感に付け込みましたか。
ですが、派手にやり過ぎましたね。猟兵に目を付けられた時点であなたは詰んでいるんですよ。
前衛で盾役になります。
味方をかばいつつ、オーラを纏わせた盾と武器で、見切りを使って敵の攻撃を受け止めます。火が付いてもオーラ防御と火炎耐性で耐えます。
「自分が居る限り、これ以上の生贄は増えませんよ」
技能で受け止め切れない攻撃は無敵城塞で受けます。
「これが自分の切り札です!」
今回は味方の防御に徹して、攻撃はお任せします。
皆さんなら、きっとあの邪神を倒せるでしょう。
アドリブ、絡み歓迎です。
山梨・玄信
正しく邪神じゃのう…。
早々に骸の海に帰ってもらうのじゃ。
【POWを使用】
初手は迂闊に近寄らず、範囲を絞った範囲攻撃で牽制するのじゃ。
見切りと第六感で相手の攻撃を躱しつつ、情報収集で相手の動きの癖を掴むぞい。避け損なった攻撃はオーラ防御で受けてやるわい。
炎も火炎耐性で耐えるのじゃ。
動きが掴めたら、本格的に攻めるぞい。
配下を召喚したら範囲攻撃で攻め、本体にはダッシュで近づき、2回攻撃で灰燼拳を叩き込んでやるのじゃ。
「閉塞感の結果がこれの召喚か。悲しいものじゃの」
「お主の動きは見せてもらったのじゃ。行くぞい!」
「とっとと、骸の海に戻るがいい!」
アドリブ、絡み歓迎じゃ。
リリー・ブラウン
死んだあとも苦しみ続けなきゃいけないなんてあんまりだ!
こんなこと、村の誰も望んでなかったはずだ!
みんな化物の材料になるために利用されただけ
だからここで、私たちがこの呪われた炎を消さなきゃいけない!
全力魔法・属性攻撃を織り込んだフロストボルトを発動だ!召喚した氷の杭を全部ひとつに束ねておみまいしてやるぞ!
同時に範囲攻撃のウィンターコールも唱えて、敵の周辺ごと凍りつかせてやる気概
「炎を凍らせることってできると思うか?やってみようじゃないか!」
(大勢が決したあたりでどこからか出てきたネコちゃんを抱っこして)
「どこ行ってたんだネコちゃん!心配するだろー!」
魔力を使って疲れたからもふもふ癒やしタイムだ!
アイリス・クラウディア
○アドリブOK
○他猟兵連携OK
…きっと、悲しいことがあった。
…きっと、辛いこともあった。
でもそんなことは関係ない、私は怨嗟を断ち切る、だけ。
それが私の仕事、猟兵だから…。
○戦闘
相手は攻撃と回復を同時に行うタイプか…。ちょっと、厄介。
他猟兵もいるから大丈夫、だろうけど 一応【地形の利用】で敵の視界から、外れる。
【スナイパー】【暗視】【追跡】で敵への狙いを外さず、遠距離から【援護射撃】を、行う。
もし●不滅の影 を使い敵が増えたら、積極的に撃ち抜いて、いく。
敵が再び孤立したら【断罪のメネシス】で、撃ち抜く。
…私の炎で怨嗟を塗りつぶしてあげる。
アレクシス・アルトマイア
これが、天の火。
命を燃やして怨嗟の声を上げるモノ
生きたいですか
でも、もう……終わってしまっているんです。
私達に出来ることは、もう、ただ一つだけ。
怨嗟の怪物。
ここですべてを消しさることは出来なくても
貴方が燃やす、その生命。
弄んで良いものでは、ありません。
せめて、この生命たちが、安らかに眠ることが出来るように
終わらない苦しみを、終わらせましょう。
【閨への囁き】で、燃やされ続ける命を永久の眠りへ導きます。
仲間への攻撃を短剣で撃ち払い、銃撃で援護射撃致しましょう。
仲間の隙を突かさせないようにサポートしつつ、終わらせるために
敵の隙を狙いましょう
●天の火
ボォ! と人の形をした黒い炎が、着地した。その瞬間、炎が膨れ上がる。形が歪み、無数の苦痛に叫びもがきあがく人の形を浮かび上がらせた。
「これが、天の火。命を燃やして怨嗟の声を上げるモノ」
アレクシス・アルトマイア(夜天煌路・f02039)の言葉が、すべてだ。ソレこそが天の火、天火教という邪教が生みだした――否、邪教『を』生みだしたモノだ。
「悲劇が邪神を呼び出したのではなく、邪神が悲劇を起こしたというのが真実であったか」
始まりが、違ったのだ――勘解由小路・津雲(明鏡止水の陰陽師・f07917)は、正確にその事実を読んでいた。何故ならば、人が生みだしたのにはあまりにも都合が良すぎるのだ。あるいは、偶然の産物かもしれない――だが、人にとっての偶然は神の必然に等しい。コレは過去に生まれたモノ、オブリビオンであるのだから。
「……怨嗟というのは、いわば終わる事のない連鎖。憎しみが憎しみを生み、それは延々と続きます」
ネリッサ・ハーディ(ナイフ・アンド・コーツ・f03206)は、そう呟く。延々と炎々と続く――負の感情を焼べるための、黒い炎。それを天の火など名付けた者は、イカれているか確信犯だ。
「成る程、罪悪感に付け込みましたか」
高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は、歪む炎が形作る人々の姿にそうこぼす。誰一人、そこに安らぎなど見出していない。だと言うのに、何故自分を焼べようと思うのか――人は、ただ悪を成せる装置ではないのだ。選択に後悔し、過ちを認める事が出来る……本来ならば、それは正しい行ないのはずだ。
「愚かナ事ヲ考えるんじゃないヨ、ご老体。自己犠牲なド、過去に与えてモ得るべきハ無い。残りの命ハ、未来ニ使い給エ」
ナハト・ダァト(聖泥・f01760)は、罪の意識から自ら身を捧げてしまった老婆へそう告げた。こうなる前であったなら、救いになったかもしれない。だが、もう駄目だ。彼女もまた、過去になってしまったのだから。
「救いはないのー、天火教とは。ならば滅してやるのが唯一の救いじゃのー」
揺らめく怨嗟に、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)が言い放つ。
『怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨。怨』
ゆらり、と天の火、怨嗟の怪物がゆらめく。直後、ボン! と猟兵達の頭上へと移動していた。
「……ったく、胸クソの悪い神様だぜ。それじゃま、追いかけっこでも始めようか。駆け抜けるぜ、お前の潰える、ラストシーンまでな……!」
ハヤト・ノーフィアライツ(Knight Falcon・f02564)がそう告げた刹那、怨嗟の怪物は巨大化させた炎の足で、猟兵達を踏み潰した。
●怨嗟という名の怪物
洞窟内に、黒い炎が飛沫となって飛んでいく。その中を、ギシリと歯を食いしばった備傘・剱(絶路・f01759)が跳んだ。
「恨み恨まれ、死に死なれ……どいつもこいつも死に急ぎやがって!」
剱は怨嗟の怪物へ、玄武のアミュレットを投げつける!
「縫い留めよ、大地の鎖! 玄武の名において、この地を汚す者の一切の動きを禁ずる!」
ジャララララララララララララ!! と洞窟の四方八方から放たれた大地の鎖が、怨嗟の怪物へ迫る。怨嗟の怪物はゆらりと形を失うと、その鎖の群れを掻い潜っていった。
「アンタのような何も考えていないバカ、大嫌い!」
諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)は腹の底から、怨嗟の怪物へ叫ぶ。みすずが掌から放ったハイパーヒールの光線が零を回復させ、零は前に出る。
「自分が居る限り、これ以上の生贄は増えませんよ」
それは、強い覚悟だ。零はパラディンとして、そう宣言する。
「だから、攻撃はお任せします」
「はい」
灯璃・ファルシュピーゲル(Jagd hund der bund・f02585)は短く答え、Hk477K-SOPMOD3"Schutzhund"を構える。怨嗟の怪物は、不定形――炎だ。だからこそ、灯璃には慎重に見極める必要があった。あるはずだ、と――あの怨嗟の怪物に攻撃が届きうる『隙』が。
「――ここです」
銃声が一つ、黒い人の形を取った瞬間、その頭部を灯璃は"Schutzhund"の弾丸で撃ち抜いた。その瞬間、人の形が失われる――しかし、姿は掻き消えない。『狙い』通りだ。
「やはり――」
そう、怨嗟の怪物は『犠牲』にしているのだ。自身にこもった怨嗟の魂、それをデコイに、攻撃を受けた瞬間に切り捨て、やり過ごしていたのだ。だから、その瞬間を見切って、捨てられる前に撃った……のだが。
「……確かに呆れるほどの碌で無しですね。こんな腐った放火魔にはさっさと燃え尽きて頂きましょう」
「まったく――だ!」
ハヤトが、地面を蹴る。そして、加速装置を起動させた。
「『-accellater on-』どれ、覚悟はいいかよ。俺は出来てる……さあ、振り切るぜ!!」
加速装置起動時の余剰エネルギーを身にまとい、ハヤトはインパルス・ブレードを振るった。蒼く輝く双刃のレーザーブレードが撒き散らす破壊の衝撃、それを受けて怨嗟の怪物が後退する。
「私達にできる事は、その連鎖を断ち切る事。その為にも、この怪物は必ず仕留めなければなりませんね」
ダンダンダン! とネリッサはG19C Gen.4の銃弾を撃ち込んでいく。それを炎のゆらぎで受け流し、怨嗟の怪物が駆けた。
「閉塞感の結果がこれの召喚か。悲しいものじゃの」
山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)が低く構え、地を蹴った。不用意に近づく事はしない、玄信が振るった拳の衝撃が怨嗟の怪物を捉え――吹き飛ばす。
否、吹き飛んだように見せて、上へ跳んだのだ。吹き飛んだ場所では、苦しげな人の形をした炎が消えていく……それを見て、リリー・ブラウン(ウィザードの卵・f01170)が言った。
「死んだあとも苦しみ続けなきゃいけないなんてあんまりだ! こんなこと、村の誰も望んでなかったはずだ! みんな化物の材料になるために利用されただけ――だからここで、私たちがこの呪われた炎を消さなきゃいけない!」
強い感情のままに生みだした氷の杭――リリーは、フロストボルトを放っていく。氷の杭が、膨れ上がった怨嗟の怪物の直前で爆ぜていった。
(「……きっと、悲しいことがあった……きっと、辛いこともあった。でもそんなことは関係ない、私は怨嗟を断ち切る、だけ。それが私の仕事、猟兵だから……」)
アイリス・クラウディア(戦場に咲き誇る小さな花・f09353)は、物陰へ。部分遮蔽を取ると、MR-24を構える。撃ち込んでいく銃弾、怨嗟の怪物はその掃射に疾走して立ち位置を変え――切れない。
「怨嗟の怪物……燃やしていいのは自分と悪党の命だけよ」
ルカ・ウェンズ(風変わりな仕事人・f03582)が投擲したのは、対オブリビオン用スタングレネードだ。洞窟内に響き渡る爆発音と、塗り潰す閃光――それに合わせて、アレクシスがフィアを撃ち込んでいく。
「今です」
怨嗟の怪物が、体を銃弾に抉られ動きを止める。その瞬間、アレクシスの声を受けて津雲が式神を放った。
「――急急如律令」
バササササササササササ! と大量に生み出された紙の鳥が、怨嗟の怪物を覆っていく。苦しげに怨嗟の怪物が身悶えた、直後だ。
『怨。怨。怨。怨、怨、怨、怨、怨怨怨怨怨怨怨――!!』
ゴォ! と紫苑色の炎が、怨嗟の怪物を飲み込んでいく。激痛と灼熱を伴うはずのそれをまとうのに、躊躇いはない――だが、より禍々しくなったのは確かだ。
「命の無駄遣いの割にハ、しぶとい生き汚さダ。その執念ハ褒めよウ。だがその怨恨、未来に仇なすなラ容赦ハしないサ」
ナハトは、「瞳」を用いた三ノ叡智・理知(セフィラ・ビナー)によって怨嗟の怪物を『見る』。何を考え、どう行動するかを把握――それは理解すべきでないモノの理解であり、心と魂を削る行為であったが、ナハトとってはもはや慣れたものだった。
「そこまでして生きたいのかのぅ?」
電脳魔術で火に効く冷却ボムを作成、メイスンは問いかける。怨嗟の怪物は、答えない。ただ、黒と紫苑の炎を更に滾らせるだけだ。
「……それは」
アイリスが、呟く。感情はこもらない、それでも――確かに、想いを込めて言い切った。
「それは、誰かが生きたかった命だから……返して」
●幸福な終わりなど、もはやある訳がなく――
『怨――――!!』
怨嗟の怪物が、前に出る。黒と紫苑の炎を膨れ上がらせた拳の一撃――それは、炎の壁となって猟兵達を襲った。
「これが自分の切り札です!」
その巨大な炎の壁へ、小さな聖騎士が挑んだ。零は無敵城塞によって怨嗟の怪物が繰り出した一撃を受け止め――四散させる!
「死ねば、皆許されるってか? そんな都合のいい話、ある訳ないだろうがよ。死んだ奴はもう、何もできない。そんなのに許しを乞うてなんになるよ」
揺らぐ怨嗟の怪物へ――より正確には、そこに囚われた魂に剱は語りかける。一夜にして全てを無くした男は、知っている。悔悟も、罪悪感も、それは未来へ進む者だけが抱ける者だと。本当に無くすという事は、何もない――そういう事なのだから。
「最後まで生きて、後悔し続けながら、二度と同じ事が起きない様に伝え続けろよ。それが、生きてる奴の責任ってもんだろうが――甘えてんじゃねぇ!!」
剱のフォトンガントレットを放つ事によって起きた衝撃波が、真上から怨嗟の怪物を押し潰す! そして、再び人の形を取った時、その声が届いた。
「怨嗟の怪物。ここですべてを消しさることは出来なくても貴方が燃やす、その生命。
弄んで良いものでは、ありません。せめて、この生命たちが、安らかに眠ることが出来るように、終わらない苦しみを、終わらせましょう」
認識外からの不意打ち、空間跳躍によって背後へ回り込んだアレクシスのウィスパーによる一突きが、怨嗟の怪物を『殺した』。
『怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨』
内側から爆ぜた怨嗟の怪物から、犠牲者達が溢れ出していく――その刹那を狙って、ナハトの触腕が伸びた。
「その怨嗟、ここデ忘却し給エ」
それは、ある意味で優しく――残酷なユーベルコード。九ノ叡智・根幹(セフィラ・イェソド)による忘却は、炎に宿る怨嗟達の操り人形へと変わるはずだった怨嗟の怪物ががくり、と糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。
だから、溢れ出すのは狂信者のみだ。天火教の前身とも言うべき邪教団《不滅の焔》――この天の火と呼ばれたモノを本当の意味で生みだすために犠牲となった、過去の狂信者だ。
「こっちだ!」
ハヤトが、教信者の前へ躍り出る。狂信者が、ハヤトを狙って炎の拳を放つ――寸前だ。
「CASorder…course Allgreen,――――― Bombs away.」
ヒュガガガガガアガガガガガガガガガガ! と灯璃が召喚した無人爆撃機からの各種大型誘導爆弾が狂信者に着弾。大きくその身を抉った。
『怨怨怨怨怨怨怨怨怨――』
「そろそろ終わりにしましょう。その怨嗟も、そしてその命の燃焼も」
灯璃のZerstoeren Fluegel(ツェアシュティーレン・フリューゲル)によって抉られた狂信者を、ネリッサの大いなる白き沈黙の神の吹雪(スノウストーム・オブ・イタクァ)が凍てつかせていく。人の形を失った失ったところで固められたのだ、まるで溶けた蝋人形のような異形で、狂信者が荒れ狂う。
「氷帝招来、破っ!」
津雲が玄武の錫杖で地面を打ち、激しい冷気と氷の刃を叩き込む! 狂信者は氷の刃に斬られながら、後退――その動きを読んで、玄信が真っ直ぐに踏み込んだ。狂信者の炎の拳を掻い潜った玄信は言い捨てる。
「お主の動きは見せてもらったのじゃ。行くぞい! とっとと、骸の海に戻るがいい!」
放たれるのは、二回の正拳突き――灰燼拳による超高速にして大威力の連打だ。ドドン! と大きく炎が穿たれ、狂信者が吹き飛ばされる。落ちたのは、海だ。海の中で狂信者はもがき――その体から、紫苑色の炎が吹き出した。
『痛イ、苦シイ、痛イ、苦シイ、痛、苦、痛、苦痛苦痛苦痛苦痛苦痛苦痛苦痛苦痛!!』
滅びぬために苦痛を受け入れる、怨嗟の怪物という存在の根幹のようなユーベルコードだ。しかし、だからこそその効果は絶大だ。再び、人の姿を取り戻す――寸前。
「炎を凍らせることってできると思うか? やってみようじゃないか!」
「ほれ、海水と共に頭を冷やせぃ」
リリーのウィンターコールとメイスンの冷却ボムが、海面ごと狂信者を凍てかせていく! 狂信者は、怨嗟に身を委ねて氷を砕いて前出ようとするが、ルカが凍った海面を駆けていく。
「お願いします!」
みすずのハイパーヒールを受けて、ルカがオーラ刀を振るう。その怪力を持って、氷ごと抉った狂信者の精気を貪り食らっていった。
「ああ、本当にまずいわ」
そうルカは吐き捨てると、大きく跳躍――MR-24を構え、アイリスが呟く。
「――私に力を」
アイリスの断罪のメネシス(アポクリファ)――福音が刻印された特殊な銀製の弾丸が、狂信者を撃ち抜いた。そして、黒と紫苑色の炎を焼き付くように吹き上がった邪悪なる者を破滅へと導く聖なる炎が、氷ごと狂気を燃やしていく。
聖なる炎が消えた先には、何も残らない。ただ、怨嗟の炎は海で燃えて――消え去った……。
●世は物語と違い……
「どこ行ってたんだネコちゃん! 心配するだろー!」
戦いが終わってとことこと姿を現したネコちゃんを、リリーは抱き上げて頬ずりする。魔力を使って疲れたから、もふもふ癒やしタイムだ。
「UDCってのは、本当に後味が悪い連中ばかりなんだろうな……」
帽子を手で押さえ、ハヤトは天を仰ぐ。そこにあるのは、洞窟の天井だけだ。問い答えは、そこには書いていない。
「そのために、私達がいます」
「……そうですね」
ネリッサの決意に、灯璃が肯定する。UDCに終わらず、オブリビオンを討つ――そのための特務情報調査局、SIRDはあるのだから、と。
こうして、怨嗟の怪物は討ち倒された。しかし、世界は物語とは違う。悪を倒せば万事解決、とはいかない。ここからは、漁村の人々が解決すべき問題だろう。
しかし、心配はいらない。猟兵から勇気を受け取り、前を向いた者達もいる。世は物語と違う――だからこその、救いのある結末もあるのだから。
大成功
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