【サポート優先】Unorderly Chariot
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●
「……無能め。自分の不始末の片さえつけられないばかりか、その尻拭いを部下にさせる……いや、その部下の統制さえロクに取れない。そんな奴が上になるから組織が崩壊するんだ」
なんかやさぐれたサラリーマンみたいなこと言ってる。
ともあれ、園守・風月(薔薇花園の守人・f37224)の言うことには、また太陽神スーパーアポロンの置土産だそうだ。尤も風月の言う通り、実際は|黙示録指令《スーパーオーダー》を取り消さないまま部下を残して逃げたというだけなのだけれど。
「そういうワケだ。黙示録指令の影響で、敵は狂乱状態のまま人里に雪崩れこもうとしている。貴殿らにはその始末を頼みたい」
敵は最早殺戮によりグラビティ・チェインを得ることにしか頭になく、大幅に強化されてこそいるが、その戦い方は自他共に顧みない、無謀な突撃でしかないという。
「戦術も何もあったものではないな。尤も貴殿らにとっては好都合か。こうなったら幾らでもやりようはあるからな」
なお、敵は今は標的を一般人に定めているが、猟兵やケルベロスが眼前に立ちはだかれば、作戦(と言うには余りにお粗末だが)の邪魔をする者を先に片付けようと動く為、特別一般人を庇ったり、避難誘導をする必要はないらしい。
こちらとしてはやりやすいが、洗脳されているとはいえ、それでいいのかデウスエクスと思わないでもない。
「因みに、望めば決戦配備での支援が見込めるようだ。勿論、街の住人を避難させてから、の話にはなるが」
そうなると、実際に支援を受けられるのは、最初の敵を片付け、第二波が来る頃合いになるだろうか。
「増援に現れるのは、粛清する片天秤の騎士なる、西洋の鎧騎士といった風情のデウスエクス――その集団だ。一体一体が本来なら多かれ少なかれ部下を率いるのだろうが、今回はそういった類の取り巻きはいない。代わりに本体が大増殖だ。絵面としては滑稽だな」
だが、油断は出来ない。
この集団で現れる、本来ならばボスとも呼べる騎士の軍団は、分裂により弱体化したわけではない。一体一体が、元の強さを保ったまま、戦場に現れるということに他ならないのだから。
先にも説明があったように、決戦配備のアテがあり、相手が連携や戦術などの頭脳プレーを行ってこないことは不幸中の幸いか。
「それでも骨の折れる相手であることに変わりはないだろう。心してかかって欲しい」
侮れば人死にが出るだろう、と風月は言う。
猟兵相手に力押しでもまかり通れてしまうほどに、今回の相手は手強い。
だからこそ、使えるものは使って、勝つしかない。頭脳でも、味方でも、支援でも、何もかもを。
風月は、それが出来る者を集めたつもりだと伝えた。ならば、やるしかない。
「しかし、皮肉なものだな」
掌に|薔薇《グリモア》を咲かせながら、ぽつりと風月が零す。
「全ての罪を粛清すべき悪とし、本人なりに秩序を重んじてきた騎士が、混沌を招き秩序を乱す存在にまで堕ちることになるとはな」
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
(但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:集団戦『タロス兵』
第2章:ボス戦『粛清する片天秤の騎士』
第1章では、超強化されつつも理性を失った『タロス兵』の軍勢との戦いになります。
敵は黙示録司令の影響で、この世界の地球人の皆さんを狙っていますが、(メタな話するとサポート優先なのもあり)猟兵やケルベロスが一般地球人の皆さんを守り庇うムーヴをすればそれだけで邪魔者と見なし排除に動いてくれます。
流れ弾には気をつけつつも、基本的には戦いに専念していただいて差し支えありません。
第2章では、同じく超強化されつつも理性を失った『粛清する片天秤の騎士』が、これも集団敵のように大軍で出現します。
ここでは(もしいらっしゃったら)通常参加者の方は決戦配備の要請が出来ますので、必要に応じて要請いただくことをおすすめします。
ただしいらっしゃらなかった=サポート参加の方のみでも大成功にならないだけで通常成功は取れますのでご安心ください。
(※逆に通常参加の方が要請なしで挑んだ場合はプレイングによって苦戦もワンチャンあり得なくはないのでご注意ください)
サポート優先シナリオのため、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
また、執筆中に同時進行予定の通常シナリオに通常プレイングがきたらそちらが優先になります。ご了承いただければ幸いです。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『タロス兵』
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POW : ドリル鉄甲
【巨大ドリル状に変形させた腕】を【一時的に増幅させたグラビティ・チェイン】で加速し攻撃する。装甲で防がれた場合、装甲を破壊し本体に命中するまで攻撃を継続する。
SPD : フルメタル武装
【剣や槍などの近接武器の形状に変形させた腕】でダメージを与えた対象を【鉄杭】で貫いてから【鋼の鎖】で捕縛し、レベル秒間、締め付けによる継続ダメージを与える。
WIZ : ギガント鉄拳
【鉱物を纏わせて巨大化した拳】で近接攻撃し、与えたダメージに比例して対象の防御力と状態異常耐性も削減する。
イラスト:良之助
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」「なのよさ」とかつく熱いアニソン好きな女の子
またわらわらと出てきただわさ…
まとめて倒すのよさ!
(虫系の敵は苦手でちょっと怯える)
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ちの女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
マスコットのクマリンは「咲幸ちゃん、〜リン、〜だリン」みたいな感じで喋りツッコミ等サポートも兼ねます
UCは指定した物や公開されている物をどれでも使用し、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「――標的確認。目標、グラビティ・チェインの確保」
「グラビティ・チェインの回収を最優先。標的削除、実行」
「キャアアアアアア!!」
既に現場の決戦都市には、タロス兵がなだれ込んでいた。
あわや、市民が手にかかるところだった。だが、今ならまだ間に合う。逃げ惑う人々と、敵の間に割って入ることが出来そうだ!
「みんなーっ、助けに来たよ! もう大丈夫!」
「ここを通りたかったら、あたしの|歌《アニソン》を聞いていくだわさ!」
真っ先に躍り出たのは、熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)と、轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)だった。
「敵性反応確認。|猟兵《ケルベロス》の介入を検知」
「目標達成予想値、大幅低下。敵性反応の排除を最優先」
二人の姿を確認すると、タロス兵は標的をあっさり市民から二人に変えたようだった。グリモア猟兵の、ともすれば楽観視が過ぎるとも取られかねない言葉は、しかし確かに真であったらしい。
加速により爆発的なスピード、そして威力を叩き出したドリルアームと、武器変形したアームによる連撃からの捕縛を、何とか対処して、払いのける二人。だが、その一撃一撃が、とてつもなく重い。
そして、それらが絶え間なく襲ってくるのだ。やはり正攻法でこの軍勢を瓦解させるのは難しいことを痛感する二人。
「でも、確かに真っすぐいってブン殴る思考だわさ! なら、それを利用するのよさっ」
ビートステッキをひと振りすれば、聴くだけで勇気が湧き上がってきそうな、少年バトル漫画アニメのオープニングで流れていそうな曲のイントロが流れ始めた。
「希望の光、灯すのは〜誰だ♪」
「目標排除、……!?」
歌詞の問いかけを、歌に乗せてそのまま敵にぶつけるやゆよ。
理性を失った敵は、的はずれな回答しかしない。そもそも回答になっていない。だが、それでよかった。
答えを識るまで歌い続けるやゆよのそれは、やゆよが納得する答えがもたらされるまで、突如現れた巨大な剣による攻撃が続くのだから!
「わわっ、すごいです……! あたしも頑張らなきゃ!」
やゆよの奮闘に、咲幸も決意を新たにして。
希望の光を爛々と宿した眼差しで、咲幸は背後を振り返った。そこには、逃げ遅れた人々や、腰を抜かして動けなくなっている人々がいた。
敵はこちらに集中しているとはいえ、逃げられるなら逃げて貰った方が安全だ。それは理解している。だが、動けない者がいることもあり、彼らの力を借りることが出来たなら。
「みんなっ、もう少しだけ頑張って! あたしも……あたしたちも、みんなのために頑張るから! 力を貸して!」
願いに応じて、咲幸の友達二人も召喚される。勿論、猟兵仲間だ。彼女たちも、逃げ遅れた市民たちを鼓舞してくれる。
すると。
「が、頑張れ、ケルベロス!!」
「私たちの代わりにやっつけて!!」
声援が、ぽつぽつと上がり始める。
そしてそれは、瞬く間に熱狂の渦に変わる!
「みんな〜! ありがと〜! みんなの応援のお陰で、もっともっと頑張れるよ!!」
人々の応援が力に変わる。そうして咲幸も奮起する。すると、応援してくれる人々にも、咲幸自身にも力が漲ってきて。
「いきますっ! うぉおおおおおらああああああーーーーーーッ!!」
やゆよの歌に合わせて踊る友人二人と共に、咲幸もダンスのステップで敵の前衛に肉薄すると、チアフル☆ロッドのフルスイングで多数の敵を巻き込んで、多数纏めてぶっ飛ばす!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
田中・香織(サポート)
『あたしに任せて』
ヤドリガミの戦場傭兵×鎧装騎兵、22歳の女です。
普段の口調は「明るく元気な女性口調(あたし、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、真剣な時は「勇敢なヒーロー(あたし、あなた、呼び捨て、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。
いわゆる熱血ヒーロータイプで一直線に行動する性格です。
戦闘では重火器一斉射撃など火力でごり押し型のシンプルな戦い方をし、ユーベルコードもそういった使い方をします。
描写上のタブーは一切無し、フリー素材やNPC感覚でご自由にお使い下さい。
●
「なんか最近、美しくない連中が多くない? 嫌になっちゃうわ」
仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)こと、その人格の一人であるネイルが溜息と共にぼやく。
彼――否、彼女は芸術、特に美術を嗜む、戦場のアーティストとも呼べる存在だ。少なくとも今の、見境なく破壊と略奪を繰り返すタロス兵は、彼女の眼鏡に叶うことはないだろう。
「まあまあ、これも仕事でございますから」
苦笑する響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)も、上品で物腰柔らかく、儚げなその姿は、おおよそ戦場に似つかわしくない存在であると言える。
しかし、彼女もまた猟兵だ。過去が現在を、とりわけ今、この瞬間を生きる人々を害そうとしているのなら、戦いの場に赴かない理由はなかった。
「それは分かってるわよぉ。どんな相手でも、手を抜くつもりはないわ」
手を抜こうと思って抜ける相手でもないようだし? と呟いたネイル。その視線の先――いや、眼前には、既にタロス兵が迫っている!
「目標、攻撃開始。弱体化と拘束を計る」
「させないッ!」
割って入ったのは田中・香織(ヒーローに憧れた人形・f14804)だ。彼女もまた、人々が無惨に蹂躙されかけていると聞いて、駆けつけたのだ。
憧れのヒーローは、助けを求める人々を決して見捨てないものだから。
「ここはあたしたちに任せて逃げて!」
「あ、ありがとうございます……!」
逃げ遅れた人々へと、香織は避難を促した。リズも立てずにいた人に手を貸してやり、動ける者へと引き渡す。
「こちらの市民の方々は、避難出来たと思ってよさそうですわね」
「ま、もしまだ残ってる人がいても、アタシたちを優先してくれるなら問題ないでしょ。流れ弾だけ気をつけないとだけど」
「よし! それじゃあ、反撃開始と行きますか!」
これで心置きなく戦えるというもの。
ネイル、リズ、香織の三人共、既に臨戦態勢だ!
「奏でましょう。これはせめてもの|鎮魂曲《レクイエム》――白薔薇に抱かれて、過去へとお還りなさい」
ガラスのフルートが、リズの手で高らかに、清らかに歌い上げる。舞い上がる風と共に純白の花弁が舞った。タロス兵の部位がそれに触れるたび、浄化されるかのようにその箇所が音を立てて焼け、そして熔ける。
「複数機体に深刻な損傷を確認。原因の排除を実行する」
比較的軽傷で済んでいたタロス兵が、鉱石との融合によって硬度を増した拳でリズと、そのフルートを沈黙させようとするが。
「させないって言ったでしょ!」
再び香織が間に割って入り、援護するかのようにネイルが先頭のタロス兵へと外套を投げつけ、照準をぶらした。
他のタロス兵が援護しようと、香織にドリルアームを向けたが、彼女は重機関銃によってそれを防ぎ、弾いた。
「流石に強化されてるってだけはあるわね、腕が痺れる……でも、負けてられないわ! 至近距離からの全武装、一斉発射!!」
立ちはだかる者、その全てを持てる全ての重火器でもって、掃射する!
「気をつけてください! 討ち漏らしが残っていますわ」
リズの言葉通り、土煙の中からゆらりと動く影がある。
それを受けて、香織が身構えたその時。
「遅いわねー、トロトロしてたら寝首をかかれるわよ? ……こんな風にね!」
煙に乗じて、敵の背後に回っていたネイルが、神速とも呼べる速さで残党の合間を縫って駆けた。
その速さは本来、威力自体は然程ない筈のダガーを、そのひと振りで敵の首を落とす一撃必殺の刃へと変えた。
ゴトリ、ゴトリと首が落ちて、タロス兵の目の光がなくなる。沈黙したのは敵の方だったようだ。
武器は納めず、それでも三人は一息だけつく。
「やれやれ、ここは片付いたかしら? でも……」
「ええ、きっとまだ他の区画で戦闘は続いていますわね」
「なら、加勢しに行きましょ! 避難完了してない人たちも、まだいる筈だしね」
香織の言葉に、ネイルとリズも頷いた。
戦いは、まだ続いている。ならば、終わらせる為に動くのだ。
「あちらの方から、煙が上がっていますわ。炎ではないようですが……」
「何にしても、向こうにまだ残りがいる可能性が高いわね?」
「それじゃあ、次に向かう場所は決まりね!」
駆け出した香織に、ネイルとリズも続く。
戦いはまだ終わりそうにない。各区画に散らばって残るタロス兵も然ることながら――増援の足音も、そこまで迫っている。そんな気配がした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携可
約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ヴァンパイアを狩るため、あるいは次に狩るべきヴァンパイアの手掛かりを得るためにここにいる。
【世界知識】ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも【情報収集】の伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
●
(「かつて第三層の禁獣禁域にいた存在の、元いた世界――か」)
ヴァンパイアと戦い続け、今なお次に狩るべきヴァンパイアの情報を求めて各世界を旅する風雷堂・顕吉(|吸血鬼《ヴァンパイア》|狩人《ハンター》・f03119)は、この世界をそう認識していた。
ならば、上層のヴァンパイアに繋がる何かも、この世界にはあるかも知れない。ないかも知れない。それはまだ分からない。分からないからこうして、足を運んでいる。因みに、日差しが眩しすぎるのでサングラスは必須だ。
それに勿論、人々の命を狙う存在も放置出来ない。|時に忘れ去られた者《オブリビオン》でこそないようだが、だからといって簒奪を見過ごす理由にはならない。
「はわ〜〜〜〜〜〜!」
「む?」
弾き飛ばされて、宙を舞う小柄な何かが見えた。
よく見れば猟兵だ。納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)の姿だった。敵の槍による攻撃を受けて吹き飛んだようだ。
いや、よく見ればピンチンを弾き飛ばしたらしいタロス兵は、続く一撃にと杭打ち機のようなものを構えていた。更に、敵を拘束する為のものであろう、鎖のようなものも見えた。それを認めたからこそ、彼女は敢えて敵の攻撃の勢いを全て殺し切らずに受け、吹き飛ぶことで連撃を喰らわないよう距離を取ったのだろう。
程なくして彼女は受け身を取り、愛用の剣とナイフを重ねたハサミ型の武器――花とリボンでデコられ随分可愛らしいが――を構え直していた。
「聞く耳持たない悪い子にはお仕置きですわ〜!」
と、息巻いている彼女を他所に、タロス兵の拳が幾つも顕吉に迫っている!
「――フッ」
顕吉は短く呼吸を整え、鉄塊の如き|小竜公《ドラクリヤ》でそれらを受け止めた。独自の呼吸法で咄嗟に身体硬度を高めたお陰でダメージはなかったが、それでも握った柄から伝わってくる衝撃が凄まじい。
「あ〜っ、味方を攻撃しないと寿命が縮むユーベルコードを持ってきてしまいましたわ〜! 威力はお墨付きですのに〜!」
……何やらピンチンからの視線を背中に感じる顕吉。
「仕方ない、俺ごとやるといい。今の俺なら斬られてもダメージはないだろう」
「おおきに! ほな、失礼します〜」
咄嗟の判断だったが、身体硬化を選んでおいて正解だったな、と顕吉は思った。
ぷす、と背中に何か刺さった音がする。勿論、硬化のお陰で表面を軽く突いただけに終わり、ダメージもない。
一方で、そのまま勢いづいたピンチンは。
「気持ち的にはフレンドリーファイアもこれで実質ゼロ! お仕置きタイムの始まりですわ〜!!」
小柄な体と、ユーベルコードによる埒外のスピードでタロス兵を翻弄し、そのまま機械の体をも全てバラバラに切断して見せたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『粛清する片天秤の騎士』
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POW : 罪を薪に燃える焔
【大剣】に【赤黒い裁きの焔】を注ぎ込み変形させる。変形後の[大剣]による攻撃は、【燃焼】の状態異常を追加で与える。
SPD : 糾弾する影法師
【敵対者の大切な者の姿をした影法師達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 処刑の一振り
【大剣】で対象の【首】を攻撃する。自身が対象に抱く【断罪】の感情が強い程、[首]への命中率が上昇する。
イラスト:星月ちよ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠新井山・直次郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
金属の軍靴が音を立てる。
鈍色の騎士が、ずらり並んでそこにいた。
「この地は罪で満ちている」
「罪の穢れを清めねばならぬ」
「粛清を受けよ、断罪の刃を受け入れよ」
「罪深き地球人を、処刑する」
騎士はそう、断罪と粛清と、皆一様に口遊ぶ。
その意味するところを、正しく理解出来ているのかすら、最早誰にも分からぬまま。
「させませんわ……!」
「あたしたちが相手、ですっ!」
人々を守るべく、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)と、熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)が駆けつけた。
「粛清を阻む者もまた、大罪人」
「頭を垂れよ、裁きの刃の前に」
騎士は皆、標的を二人に変えたようだ。
リズはちらと、背後を見遣り。
「決戦配備は……期待出来そうにありませんわね」
「さっきの、タロス兵との戦いに結構手間取っちゃいましたからね……あたしたちだけで、何とかするしかないです!」
「ええ、そうですわね。必ずや成し遂げましょう」
タロス兵の集団を片付けて間もなくこの第二波が来たため、決戦配備を要請しに行く時間も、人的余裕もなさそうだった。
となれば、咲幸の言う通り、猟兵たちのみで片を着けるしかなさそうだ!
「裁きを受けよ!」
「! 速い……それに多い!」
「あたしに任せてください! うおおおおおおおお何とかなれーーーーーーッッ!!」
柔術か太極拳か……いや、完全に我流というか、勢いで無数の首を狙った大剣の一撃をぱしぱしと受け流していく咲幸。流石に面でとはいえ、剣を素手で受けているためか多少負傷はしてしまっているようだが、決して首には到達させず。ばかりか、リズを狙ったものまで往なしてしまっている。これにはリズも思わず瞬いた。
「まあ……お強いのですね」
「な、なんとかなっちゃいました! やっぱり諦めない心は大事……!!」
「……ふふ、では、私も任せきりにしているわけには参りませんわね」
リズは咲幸に優しく微笑むと、しかし次の瞬間には、最早理性も、彼らなりの正義すらも失った、哀れな騎士の亡霊たちに、きりと引き締めた眼差しで、向き直り。
「大義なき断罪に引導を。失われた誇りに手向けの|薔薇《はな》を」
奏でるはやはり、鎮魂曲。
花の嵐が、全てを白く染めていく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします
●
「銀誓館……シルバーレインから来ている身としては、現代地球系世界は親近感が湧きますね」
その分、オブリビオンだのデウスエクスだのに蹂躙されるのはなんとも寝覚めが悪い。鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)も、敵の進軍を阻止するのに全力を尽くす所存だ。
「さて、敵が多いですし、|神機《キャバリア》を使おうかなとも思いましたが……これ、理性失う代わりに強化されているのですよね?」
『どうやらそのようね。敵のデータを事前にインプットしたけど、通常あり得ない強さのようだから』
成程『E.N.M.A』が言うなら確定的か、と影華も納得した。
「我らの使命を阻む者もまた、悪。よって断罪する」
「理性には逆にデバフかかってるみたいですけど。でも、そんなことはこの際関係ないのよ」
要は、他がどうあれ敵の何かしらが『強化されている』ことを影華が認めればいいのだ。
「|起動《イグニッション》! 彼の力を以て世界を騙す――それでは、束の間ご静聴願います」
鈍色の波が一斉に、影華へと向かう。
それと真っ向から向き合い、影華は黒燐蟲と共に、呪詛にも似た叫び声を張り上げた。
騎士は怯まず、その一体が影華に向かい、その眼前で剣を振り上げた。だがそれは、注ぎ込んだ炎の一部に過ぎない火の粉で彼女の頬を微かに焼いただけに終わる。
「ぐお、オ、おおオ」
敵が一斉に苦しみ始めた。
よく見れば、黒い霧が戦場を覆っていた。強化を得た者に作用し蝕む毒霧だった。
「これならまだ、一体ずつ来られた方がマシだったかも知れませんね」
勿論遅れを取るつもりはありませんが、と呟きつつ。
影華は、一体、また一体と、敵が次々倒れるのを、ただ静かに見届けていた。
成功
🔵🔵🔴
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」なのよさ」がつく熱いアニソン好きな女の子
あたしも駆けつけてきたのよさ!
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携可
約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ヴァンパイアを狩るため、あるいは次に狩るべきヴァンパイアの手掛かりを得るためにここにいる。
【世界知識】ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも【情報収集】の伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。
●
「結構減らしたつもりですが、しぶといのがちらほらいますね」
自己強化を害に転じたとはいえ、その強化度合いは伊達ではないかと鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は溜息を吐いた。
と、そこへ駆けつけてくる、大きさの違う影ふたつ。轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)と、風雷堂・顕吉(|吸血鬼《ヴァンパイア》|狩人《ハンター》・f03119)だった。
「さっきの事後処理で遅くなったけど、ここからはあたしも参戦するのよさ!」
「俺も準備は出来ている。助太刀しよう」
残る相手も間違いなく強敵だが、この三人なら何とか出来そうだ。
三人は手短に役割分担を終え、配置につく。
まずはやゆよが声を上げた。
「あたしが相手だわさ、かかってくるだわさ!」
やゆよは騎士を挑発するかのように、ビシと指さし歌い始めた。どんな困難にも負けず、立ち上がり戦い続けるという勇気を表したアニソンだ。
当然、敵はやゆよを強く認識する。彼女を邪魔者と判断し、排除しようと動く。剣を構えて接近してきた――その内の一体が、鎧の隙間を断たれて崩れ落ちた。
「!?」
使命に盲目となった騎士に、何が起きたか理解は出来ない。
「先程の戦いから学びを得てな。その時は護りに徹したが、助力を得れば攻勢に転じることも出来る」
そう。
やゆよはただ、アニソンパフォーマンスをしているだけではなかったのだ。
ユーベルコードを乗せた歌と指先により、敵の認知を歪め、その一体一体が本人とやゆよ以外を認識出来ないようにしたのだ。
そして、敵の認識外となった顕吉は、タロス兵との戦闘時と同様に、身体強化の呼吸法で自身の硬度を高めることで、やゆよの壁となりつつも、認識されていないことから距離感を測り損ねている敵に対し、一方的に攻撃を繰り出せる状況を作り出したのだ!
そして、それにより進軍を押し留められた敵の後方は、互いを認識出来ないこともあり、玉突き事故のような状況になり崩れていた。
勿論、それだけで敵は斃れはしない。だが、ここにはもう一人、認知から外れた猟兵がいる!
「纏めて粉砕します。|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》! E.N.M.A!」
現れた白い神機に乗り込めば、影華の呼びかけに応じて制御AIたるE.N.M.A.がその意を汲み、機体の掌が天を向く。
「彼の力を以て世界に奏上する――あれは、此世に不要也」
瞬間、ぽつぽつと雨が振り始めた。
雨雲もないのに降り注ぐそれは、黒燐蟲の群れ。
黒燐蟲たちは崩れて動けずにいる、後列の騎士の一群からじわじわと、鎧ごと食らい始め、やがては侵蝕するように全ての騎士に叢がり、全てを食らい尽くした。
嘘のように呆気なく、静かに終わった。敵の狂った言葉も、助けを求める人々の悲鳴も、何もなかったかのように。
だが、程なくして新たな声が生まれる。
「か……勝った。勝ったんだ!!」
「ありがとうございます、ありがとうございます!!」
避難していた人々が、戦いの終わりを察して戻ってきたのだ。
そして生じた歓喜の声は、間違いなく勝利を告げるもの。
ここには歪んだ秩序も、暴れる混沌も、もう、ない。
成功
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