⚔️ぶりゅんひるで が しゅうげき してきた!
「シルバーレインの世界のことになるのだけど」
そう前置きした石蕗・つなぎ(土蜘蛛の白燐蟲使い・f35419)によると、突如としてオブリビオンの大軍勢が日本のとある都市を襲撃し、殺戮を行おうとしているのだという。
「予知でわかったことなのだけど、そもそもこの凶行は猟兵や銀誓館学園を敵の『本命』から引き離す為の陽動でもあるのよね」
事件の首謀者であるオブリビオン「情熱のブリュンヒルデ」の真の狙いは、神戸市に存在する吸血鬼アルバート・ローゼスの「影の城」であるらしい。
「都市のひとたちが殺戮されることも見過ごせないけど――」
アルバート・ローゼス率いる神戸の吸血鬼は銀誓館学園の心強い味方であり、彼らを失う訳にも行かない。可及的速やかに殺戮を阻止し、取って返して「影の城」の防衛に当たる必要があり。
「説明を続けるわね? 最初に狙われるのは海に面した中規模の都市よ」
陽動であるためブリュンヒルデがここを標的とした理由はほぼなく、しいて言うなら神戸からそこそこ離れているという理由だけだとか。
「極端に離れた場所を狙って逆に勘繰られることも避けたのね」
故に神戸からの距離はそこそこで収まっている。
「ここを襲撃するのは猫女。猫のような雰囲気を持つ元リリスと言うゴーストのオブリビオンよ」
まるで踊るように無邪気に獲物へ近付くと、腰に絡みついたヘビで犠牲者を刻み殺すのだと言うが猫女たちは君たちが転送されるより早く動き出し犠牲者を出すことはない。
「あくまで陽動の囮なのだからということかしら?」
猟兵側が食い付いて来るのを待っているようにも思えるが、犠牲者が出る前に対処できるならむしろ都合がいいのかもしれない。
「そうして襲撃して来た猫女たちを倒した後は神戸に向かい、『影の城』の破壊を狙い、襲撃を仕掛けてきた抗体ゴーストの群れとの戦うこととなるわね」
襲撃してきているのは肩から鋼の刃を生やした狼獣人型のゴースト、ソードヴォルフ。その殺戮技術は非情にして巧みであり、体から生えた刃と手にした日本刀を駆使することで犠牲者の肉体をたやすく切り刻み、その残留思念を喰らうともいう。
「当然だけれど、このソードヴォルフもオブリビオンだから」
もし、君たちの中に最初に狙われた都市から神戸まで素早く移動する手立てを考え実行した者が居たとしたら、ソードヴォルフらも動揺を見せて組みしやすくなるかもしれない。
「策が筒抜けの上に破られたということだもの」
ともあれ、この狼獣人型のゴーストオブリビオンらも倒せばいよいよ事件の首謀者であるオブリビオン「情熱のブリュンヒルデ」と対峙することとなる。
「情熱のブリュンヒルデは秘されし大罪『情熱』の名を冠する原初の吸血鬼。元々影の城に封印されたドクター・オロチの回収を目論んでいたようだけど、彼女は既にオロチが死んでいることとオロチの『本体』がどこか別の世界に持ち去られていることには勘付いているようね」
その上で、彼女は持ち去られた「ドクター・オロチの本体」の「現在地」の手掛かりを求め、今回の襲撃を引き起こしたらしい。
「オロチの本体の警備は万全な筈だけどそれはそれ、これはこれよ」
ただ陽動の為だけに狙われた都市の人々を守るためにも、アルバート・ローゼスたちを守る意味でも放置はしておけない。
「よろしくお願いするわね」
そう言ってつなぎは君たちに頭を下げたのだった。
聖山 葵
情熱の夏?
という訳で今回は持ち去られた「ドクター・オロチの本体」の「現在地」の手掛かりを求め襲撃して来た情熱のブリュンヒルデの目論見を打ち砕くお話となっております。
尚、このシナリオフレームの第2章には下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になるようです。
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プレイングボーナス……前章から引き続き参加した猟兵が「第1章の舞台から神戸まで素早く移動する手段」を考案し実行する。
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ではご参加お待ちしておりますね。
第1章 集団戦
『猫女』
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POW : キャットスクラッチ
【猫の爪】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : キャットクロー・ナインデス
自身の【猫の瞳】が輝く間、【猫爪でのひっかき攻撃】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : キャットミュージカル
【猫っぽい歌と踊り】を披露した指定の全対象に【敵対したくないという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
イラスト:つむら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
不穏な目的の様ですが、まずは目の前の対処ですねぇ。
『FAS』により飛行、『FLS』で『FPS』『FIS』を召喚後、空間歪曲障壁を形成しまして。
『FPS』で周囲の情報を把握すると共に、【乳焔海】を発動し『女神の波動』を放射、広域へ『乳白色の炎』による[範囲攻撃]を行いますねぇ。
猫女さんの『猫の爪』は近距離前提ですから、上空に配することで接近自体を防ぎ、跳躍等で近づかれた場合は、飛行速度と『FIS』の転移で回避すれば良いですぅ。
『乳白色の炎』は任意に消去可能ですから、広域攻撃とは言え猫女さん達以外を害する危険は有りませんので、各『祭器』の[追撃]も併せて早目に叩きますねぇ。
「不穏な目的の様ですが、まずは目の前の対処ですねぇ」
転送された夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の眼下にあるのはグリモア猟兵が陽動の為に狙われると説明していた場所だった。視線を少し動かせば、青い海と波の打ち寄せる砂浜がある。
「まずは猫女さんのいるところを把握したいところですが」
背にある|3対のオーラの翼《FAS》で上空に居ることも幸いしたのだろう。|浮遊する16枚の札《FLS》を用いて|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》と|16本の浮遊する水晶柱《FIS》を召喚すると、空間歪曲障壁を形成しつつ収集した情報によって|件のオブリビオン《猫女》らの居場所は明らかとなる。
「まあ、水着にも見えるような格好ですしぃ」
潜んでいたのは海水浴場からはある程度離れた海辺。露出度高めな女の子が居るのをチラッと誰かが見ても違和感もあまりない場所ではあるが、最初から倒すべき敵として探していたるこるに見つかってしまえば誤魔化しようもなかった。
「にゃにゃ! あれは……」
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その裁きの理をここに」
空に居ることで猫女側からもるこるは見つかってしまったようだが、構わず祈りを捧げれば周囲を女神の波動が覆い始め。波動に猫女が触れたところで乳白色の炎に包まれた。
「「にぎゃあああああっ」」
猫女らからすればとんだ災難だが、一矢報いようにもるこるは空の上。
「被害が出てもいけませんし、このまま早めに叩きましょうかぁ」
加えて上空から武器として機能する祭器を向けてくるのだ。相手が悪いとしか言いようがない。もちろん殺戮を繰り広げようとしたオブリビオンへ同情する者など同じ猫女ら以外この場所には皆無であっただろうが。容赦なく始まる砲撃と爆撃。
「ひどい……に゛ゃ」
浜辺に生じるクレーターの中で猫女たちはバタバタと倒れ伏した。
大成功
🔵🔵🔵
儀水・芽亜
“情熱の”ブリュンヒルデですか。ルシア先輩が富士で不滅の災いを巡って相対したのは、確か『騎行』の後でしたね。
因縁があるといえばあちらなのですけど、今の彼女を戦場に連れ出すわけにもいきませんし。
今回も私が引き受けましょう。
小鳥など「動物と話す」ことで、猫女の集結場所を把握します。
そこに乗り込んで、「楽器演奏」「歌唱」「音響攻撃」「全力魔法」凍結の「属性攻撃」「範囲攻撃」「歌魔法」で「封界塵土のコッペリア」を歌い上げます。
一般人はいないようですから、思いっきり歌えます。仮にも歌と踊りで戦うというのなら、私の出番ですよ。
さあ、生への執着を捨て、眠るように凍死してください。冬を越せない猫は多いのです。
「『情熱の』ブリュンヒルデですか」
ポツリ漏らした儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)の視線がここではないどこかへと向けられた。
「先輩が富士で不滅の災いを巡って相対したのは、確か『騎行』の後でしたね」
どうやら過去の記憶を探っていたらしい。
「因縁があるといえばあちらなのですけど、今の彼女を戦場に連れ出すわけにもいきませんし」
今回も私が引き受けましょう、と友達でもある|グリモア猟兵《つなぎ》の依頼を受けた芽亜は転送され。
「知りたいことがあるのですが」
周囲を見回して木の枝にとまる小鳥を見つけると話しかけた。動物と話せるというのは何かを探す際に有効だ、しかも相手が空を自由に飛べる生き物ともなれば。
「……既に戦闘が始まっているようですね」
ただ芽亜が聞いた目撃談には猫女と猟兵の戦闘に関してのモノまで混じっていて、芽亜はすぐさま戦場となっていた砂浜に急行する。
「間に合いましたか」
若干呼吸を乱しつつも芽亜の口から漏れ出た言葉に嘘はない。ただし、複数の穴が開いた砂浜へ既に二桁の猫女の躯が転がっていると言った状況でもあったのだが。
「だ、誰か来たにゃ!?」
「丁度いいにゃ、仲間が殺された恨みを」
「それどころじゃないにゃ!」
何体かの猫女の口ぶりからするに、まだ新手とは思っていなかったのかもしれない。迷い込んだ一般人か何かと思った個体も居たようだが、新手と認識できない程に爆撃や砲撃に追い回されてかろうじて生き延びたのかもしれない、だが。
「一般人はいないようですから、思いっきり歌えます。仮にも歌と踊りで戦うというのなら、私の出番ですよ」
「「にゃ?」」
ある意味悲惨な光景を見ても平然とする芽亜に猫女たちは首を傾げ。
「こ、こいつ新手にゃ」
「拙」
「さあ、生への執着を捨て、眠るように凍死してください。冬を越せない猫は多いのです」
漸く状況を理解し、慌てふためく猫女たちを眺めながら芽亜は歌い出した。
「〽開かないドアに囲まれた どこにも行けない私達 戯れで土から人を作った神様は 泥遊びにもう飽きて 衆生の声なんて聞いてない」
「「に゛ゃああああ」」
状況把握にも遅れる程に疲弊していた猫女たちはひとたまりもない。荒れ果てた砂浜に凍り付いてもう動かない猫女たちは量産されて、猫女たちは更に数を減らしていった。
大成功
🔵🔵🔵
山吹・慧
情熱さんが現れましたか。
彼女とは富士における不滅の災いの件で
いささか因縁があるのですが、
それはそれとして、この状況をなんとかしましょうか。
彼女の性格を考えれば、あなた方も捨て駒なのでしょうね……。
気の毒だとは思いますが、早々に骸の海に帰ってもらいますよ。
敵の位置と行動は【気功法】により、その気を感じ取る事で把握。
闘気を開放して【功夫】と【グラップル】による接近戦を
仕掛けていきましょう。
猫の爪による攻撃には【カウンター】で反撃。
あまり時間をかけたくありませんので、
頃合いを見て【空震脚】を放ち、纏めて片付けましょう。
骸の海は暑いここより快適なのではありませんか?
「情熱さんが現れましたか」
口を開いた山吹・慧(人間の玄武拳士・f35371)の表情に驚きの色は皆無だった。過去の出来事を一部なぞるように事件が起きることについては今に始まったことでなく、過去に戦ったり見知った者と戦うことになることについても予想が出来たということか。
「彼女とは富士における不滅の災いの件でいささか因縁があるのですが」
思うところがあろうと転送されたこの場所の脅威が全て排除されていないというなら、やるべきことは定まっていると言っていい。
「それはそれとして、この状況をなんとかしましょうか」
既に味方との戦闘が始まっていることで|敵《猫女》をわざわざ探す必要もない。人気の殆どない砂浜で点在する骸と比べれば少数となってしまった生き残りのオブリビオン。
「彼女の性格を考えれば、あなた方も捨て駒なのでしょうね……」
思い出すのは富士山頂の戦いで見捨てられ討たれた原初の吸血鬼の表情か。まあ、そもそもが原初の吸血鬼と言うのは体内に収めたゴーストを使い潰したり喰らったりして攻撃や回復を行っていたのだから元ゴーストである猫女を使い潰すことに何ら躊躇など覚えなかった可能性はあるのだが。
「気の毒だとは思いますが、早々に骸の海に帰ってもらいますよ」
視認だけでなく気を感じ取ることでも生き残っている猫女らの位置を把握した慧は闘気を解放して戦場に飛び込むと最寄りの猫女に拳を繰り出した。
「にょげっ」
ここまでの戦いで消耗をしても居たのであろう。ただの一撃喰らっただけでもうその猫女が起き上がってくることはなく。
「あ、新手にゃ」
「拙いにゃ、こんな状況で?!」
慧の参戦に生き残っていた猫女たちが浮足立つも慧が先の宣言をたがえることはない。
「こ、こうなったら破れかぶれにゃ! ばっ」
「あまり時間をかけたくありませんので」
爪でひっかこうと飛び掛かって来た猫女が逆にカウンターの一撃で沈む。
「た、単独じゃ殺られるだけにゃ!」
「一斉にいくにゃ!」
味方の死によってバラバラに仕掛けてもどうにもならないことを察した猫女たちは同時に慧の元に殺到しようとするがむしろこれこそ慧の思う壺。
「ちょっと退いてもらいましょうか」
強く砂を踏みしめた瞬間、生じた衝撃波は空間ごと襲い掛かって来た猫女たちを吹き飛ばす。
「骸の海は暑いここより快適なのではありませんか?」
悲鳴すらどこかに消えて降り注ぐ猫女たちに慧は問いを投げるも答える者はなく、ただ息絶えた猫女たちは躯の海へと還り。こうして陽動の為に起こる筈だった殺戮は防がれたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
「ま、まだにゃ」
よろよろと砂の中から身を起こすのは手傷を負った猫女。相応にダメージは受けながらも生き延びた個体が残っていたらしい。
「ううっ、危ないところだったにゃ」
最初に居た数からすれば生き残りはごくわずか。だが戦いはまだ終わらないようであった。
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
ブリュンヒルデとやらを倒す為にこの世界に来たが…まずは猫退治か…
猫達に邪魔をされては困る…さぁ行くぞ…私は処刑人…!
…おぉ…猫達がなにか歌と踊りを見せてくれる…可愛いね…
だが…歌って踊れば助かるとでも貴様等は思っているのか…?
舐めるなよ…ここが戦場だ…命を捨ててでもかかって来い!!!
【ここは地獄の一丁目】を発動
周囲を地獄に変化させてから鉄塊剣と妖刀を振るい
地獄の炎纏いて敵群に殺気を放ち恐怖を与えながら戦闘開始
敵意を向ける者や逃げようとする者も容赦なく
鉄塊剣の怪力と妖刀の首狩りで屠ってゆき、自身の肉体より地獄の炎で焼却してゆこう…!
…一匹も生かしてなるものか!私は…処刑人だッ!!!
「ブリュンヒルデとやらを倒す為にこの世界に来たが……まずは猫退治か……」
かろうじて生き延びていた猫女たちの元へと現れたのは、仇死原・アンナ(処刑人、炎の花嫁、魔女、屠る騎士、そしてあいどる☆・f09978)。
「そ、そんな……この状況で新手?!」
かろうじて生き延びていた猫女たちからすれば、アンナの姿は終わりを擬人化したようなものとして映っていたことだろう。
「猫達に邪魔をされては困る……さぁ行くぞ……私は処刑人……!」
「こ、こうなれば自棄だにゃ!」
「せめて生き延びてやるにゃ!」
勘違いでも何でもなく真っすぐに進みゆく自身の姿に猫女たちが動き出せば、唐突に歌い踊り出す。
「にゃーにゃー♪」
「にゃにゃにゃー♪」
猫女らからすれば直接攻撃するではなく、猫っぽい歌と踊りを披露し始めた訳だが、これは自身らの生死を賭けた一世一代の大勝負と言って良かった。
「……おぉ……猫達がなにか歌と踊りを見せてくれる……可愛いね……」
ぼんやりとした表情のアンナがそんなことを口にした瞬間、猫女たちの瞳に希望の光がともる。敵対したくないという感情を与ることこそこの歌と踊りの効果、猫女たちは生存の望みをそこに見出していたのだ、ただ。
「だが……歌って踊れば助かるとでも貴様等は思っているのか……?」
「にゃあっ?!」
「嘘にゃ……」
次の瞬間、アンナから投げられた問に猫女たちの表情はこわばった。
「舐めるなよ……ここが戦場だ……命を捨ててでもかかって来い!!!」
アンナが殺気を放ちながら吠えるとあちこちに大穴の開いた砂浜は更に荒れ果て、獄炎が噴き出す地獄と化す。
「にゃ? なんにゃ、これ……」
思わず後ずさろうとした猫女の一体が唐突に狼狽する。防御や逃走、降伏等の攻撃以外の全ての行動が弱体化されるというこの地獄の効果を今、身をもって知ったのであろう。
「臆病者め……逃げられると思ったか!」
そして、半歩であろうと後退するのを見たアンナがその猫女に|妖刀《アサエモン・サーベル》で斬りかかり。
「ふん」
斬り捨てた猫女を地獄の炎で焼却すると、もう一方の手に握った錆色の乙女を残る生き残りの猫女に向けて!
「っ、バラバラにしてやるにゃーっ!」
狙われたと察した猫女は一方的に殺されるぐらいならとアンナに飛び掛かり。
「向かってきたことだけは認めてやる!」
「めごっ」
|拷問器具【鉄の処女】をモチーフにした鉄塊の如き巨大剣《錆色の乙女》に叩き落とされそのまま動かなくなり。
「……一匹も生かしてなるものか! 私は……処刑人だッ!!!」
そこからは有言実行であった。逃げようとした者、一矢報いようとした者いずれも区別なく妖刀は両断し、鉄塊剣は叩き潰していった。残された躯は獄炎に焼かれ惨状を照らす即席の篝火と化し。
「終わったか」
動くものがなくなってからようやくアンナはアサエモン・サーベルを鞘に戻したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ソードヴォルフ』
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POW : 剣狼斬
【日本刀または体から生える刃】が命中した対象を切断する。
SPD : 無人刀
【刀に宿る残留思念の励起】によって、自身の装備する【日本刀】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
WIZ : 剣狼の呼び声
【体から生える刃】で武装した【狼型妖獣「剣オオカミ」】の幽霊をレベル×5体乗せた【巨大「剣オオカミ」】を召喚する。
イラスト:天野 英
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
さて、急ぐとしましょうかぁ。
【炳輦】を発動し飛行手段を切換え、神戸まで一気に飛行しますねぇ。
この速度で障害物の無い『空』を直線移動すれば、最高速度の半分程度でも東京大阪間を数分で移動可能ですので、「そこそこ離れた位置」程度であればごく短時間で到着出来ますぅ。
必要に応じ味方を『FIS』の転移で回収、拾っていっても良いでしょう。
到着したらそのまま『FPS』の探査で敵方の配置を確認、『時空切断の嵐』を放射して戦場全体へ[範囲攻撃]、空中に配置したまま[切断]しましょう。
先程の猫さん同様『刀』の届かない位置なら【剣狼斬】も防げますので、『FRS』の[砲撃]も重ねて叩きますねぇ。
山吹・慧
では、神戸に向かうとしましょうか。
アルバートさん達に何かあっては一大事ですから急ぎましょう。
あの頃はいわゆるクラッシャーバスでしたが、
今は別の手段がありますからね。
エンジェリックウイングで飛翔。
【リミッター解除】して【空中機動】を
駆使し最速で向かいます。
敵が視界に入ったならば、不躾ですが
そのままの勢いで一撃見舞いましょう。
空から失礼しますよ。
敵の遠隔操作による日本刀は【衝撃波】で
撃ち落とし、ドリルガントレットの【乱れ撃ち】を
放っていきます。
敵が弱ってきたならば【気功法】で高めた
【転玄脚・嵐】を放ち、一気に片付けましょう。
アドリブ等歓迎です。
「さて、急ぐとしましょうかぁ」
砂浜の上空で夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は手を組み祈りを捧げる。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて典礼を捧げましょう」
形成されてゆく防御結界、祭器の衣を纏った姿に変わればるこるは20名の運搬を可能とする。
「必要に応じ味方を『FIS』の転移で回収、拾っていっても良いですがぁ」
|16本の浮遊する水晶柱《FIS》を周囲に浮かべつつるこるは同行希望者が居ないかを探し。
「あ」
そこで目にしたのはまだ地上に居た山吹・慧(人間の玄武拳士・f35371)。
「では、神戸に向かうとしましょうか」
もっとも慧は同乗するつもりではなさそうであったが。
「あの頃はいわゆるクラッシャーバスでしたが、今は別の手段がありますからね」
どこかの誰かの目論見を打ち砕いたかもしれない過去の出来事を思い出しながら|聖なる力を秘めた光の翼《エンジェリックウイング》を広げれば、るこるの居る高度まで慧はすぐに上がって来る。
「アルバートさん達に何かあっては一大事ですから急ぎましょう」
猫女たちの凶行がそもそも陽動であったことを知っているが故に空に舞い上がってからは早い。るこるのように誰かを運ぶこともないので先行する形でその場を飛び去り。
「私もそろそろ出発しますねぇ」
るこるも少し様子を見てから移動を開始する。最高速度の半分程度でも東京大阪間を数分で移動可能故に慌てる様子は一切なく。
「到着ですが、あぁ、あの辺りですねぇ」
実際、たいして時間も要さずにたどり着いた神戸上空でるこるは|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》を用いて影の城を攻撃せんと動き出していた狼獣人型の抗体ゴーストを補足すると続いて目視でも捉え。
「なるほど、確かに抗体ゴーストですね」
同じく神戸上空に到着した慧も空からソードヴォルフらの姿を確認する。
「本格的な攻勢には出ていないようですが」
理由は推測するまでもない。陽動に猫女たちを動かしても居たのだ、このタイミングで猟兵らが駆けつけてくるなど思っても居ないのだろう。加えて、早くに動き過ぎれば他の都市で殺戮を繰り広げようとした猫女たちの方が陽動と見抜かれることを考えたのか。
「人の言葉を介し、喋るソードヴォルフが居たという話はどこかで聞きましたし」
いずれにしてもここまで来たなら、することは決まっている。
「不躾ですが、空から失礼しますよ」
「ヴォッ?!」
影の城を攻めようとしていた抗体ゴーストらにとって空から猟兵の攻撃が降って来るなどと言うことはまさに青天の霹靂だった。
「予想もしていなかったみたいですねぇ」
突然の敵襲、予期せぬ方向からの攻撃に抗体ゴーストの群れが大混乱に陥る様をるこるは目撃し、戦闘が始まり眼下の景色が戦場となったことで時空切断の嵐を放射する。
「ギャンッ」
「ギャインッ」
あちこちから血煙が上がり。
「ウオオオオォン!」
「こんな密度の薄い攻撃なら――」
散発的に下から飛んでくる日本刀を慧が衝撃波で弾き散らす。
「ギャウ?!」
反撃を凌がれて動揺するソードヴォルフは愕然と空を見上げたまま、視界の一部にるこるが入って更なる絶望を知る。|浮遊する20台の球体と対になる一対の腕輪《FRS》を砲台へと変化させたるこるが今まさに自分たちを砲撃しようとしていたのだ。
「畳みかけますねぇ」
「「グギャアアアッ」」
抗体ゴーストらにとっては災厄だが、猟兵たちからの攻撃はまだ終わらない。
「おまけです! ただの蹴りではありませんよ?」
疲弊し、傷だらけになったところで砲撃の煙も晴れぬ中に飛び込んで来た慧が回し蹴りを放ったのだ。何体かのソードヴォルフが吹っ飛ばされるもこれがただの回し蹴りで終わる筈もない。回し蹴りによって巻き起こった闘気の嵐が満身創痍のソードヴォルフらを空に吸い上げ、そして地面に叩きつけた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
儀水・芽亜
やれやれ、飛べないというのは不便なものです。
列車の時刻表を検索して、少しでも神戸に早く到着できるように。
もたもたしていると、到着前に全部終わってしまいます。
交通費は経費として学園に回しておきましょう。
座席の中に座っている時間さえもどかしい。早く早く。
間に合ったようですね。吸血鬼が防戦に出ていないのは、銀誓館の援軍を待つが故でしょう。
それならば期待に応えます。
竪琴を奏でて、「全力魔法」「歌魔法」「音響攻撃」衝撃の「属性攻撃」「衝撃波」「範囲攻撃」「歌唱」「楽器演奏」でブラストヴォイス。
日本刀を吹き飛ばしながら、狼獣人たちの身体を音波の衝撃で爆砕していきます。
抗体ゴーストにかける情けはありません。
「やれやれ、飛べないというのは不便なものです」
嘆息しつつ儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)が見つめるのは検索して表示した列車の時刻表だった。少しでも神戸に早く到着できるように公共交通機関を使うつもりらしい。
「もたもたしていると、到着前に全部終わってしまいます」
切符を購入し、改札を抜けてホームへ。交通費は経費として学園に回すつもりで列車を待てば、やがてやって来た列車の先頭車両へ乗り込んで。
(早く早く)
座席の中に座っている時間さえもどかしいと言わんがばかりに逸る心を押しとどめながら芽亜は外の景色を見続け。
「間に合ったようですね」
神戸にたどり着いたのは飛行組の味方よりも後ではあったが、影の城を襲おうとしたソードヴォルフらが全滅していることもなければ影の城が破壊されているということもなかった。
「吸血鬼が防戦に出ていないのは、銀誓館の援軍を待つが故でしょう」
もしくは急行した味方の攻撃で城の吸血鬼が出るまでもなくなっている可能性もあるが、闘気の嵐に揉まれて空に放りされる抗体ゴーストや砲撃を受ける抗体ゴーストらの姿は芽亜にもはっきり見て取れる。
「それならば期待に応えます」
竪琴を手にし、つま弾きながら芽亜は進み始めた。味方の攻撃は続いているもののソードヴォルフらはまだ全滅には至っていない。全力で魔力を乗せることで流れ始めた音色ももはやただの曲ではなくなっている。
「――コワレロ、世界!!」
そこへ加えられた絶唱が竪琴の楽曲を致命的な破壊的なモノとして荒れ狂う。殺傷力を持つ音を前にソードヴォルフらは次々破壊され、血をまき散らして倒れ伏す。
「クゥゥウン」
中には味方の死に怖気づき、ブラストヴォイスの範囲から逃れようとする個体も居たが、芽亜が逃がす筈もない。
「抗体ゴーストにかける情けはありません」
最終的に砲撃と挟み込まれ、かのソードヴォルフは逃げ場をなくして仲間の後を追うも芽亜は一切動じず、生き残った抗体ゴーストをさらに減らすべく再び竪琴を奏で始めた。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
…さて…神戸…は…どっちだ…?
北?…西?…地理がわからない…困ったな……
先に向かった猟兵達を見失ってしまったし…どうしよう‥参ったな…
あぁそうだ…申し訳ないが先に行った猟兵達の力を借りるとしよう…
念のため光学迷彩布を着て迷彩で姿をくらまして…
【大鴉の訪問】で先に神戸に向かった猟兵の元に瞬間移動しよう
到着早々不意打ちで敵群を襲撃し鉄塊剣と妖刀の二刀流で攻撃
二刀流による剣舞と武器落しで刀諸共敵を叩き潰してゆこう…!
切りつけられても肉体より生じる地獄の炎で傷を修復し回復力で敵軍を殲滅するまで戦い続けよう…!
…一匹も生かす者か!私は処刑人だッ!!!
…よかった…迷子になったのはバレてない…
「……さて……神戸……は……どっちだ……?」
時間はそれなりに前に遡る。猫女たちを殲滅した仇死原・アンナ(処刑人、炎の花嫁、魔女、屠る騎士、そしてあいどる☆・f09978)は一人佇んでいた。
「北? ……西? ……地理がわからない……」
困ったなと口にしたアンナのぶち当たった問題は他の世界出身だったり方向音痴だったりすればいつその身に降りかかってきてもおかしくないものだ。ただ、陽動の敵を討つのに出向いた先で迷子になってしまうのは拙い、かなり拙い。
「先に向かった猟兵達を見失ってしまったし……どうしよう……参ったな……」
ぼんやりした表情ながらも真剣に困っているのは口ぶりからして明らかで。
「あぁそうだ……申し訳ないが先に行った猟兵達の力を借りるとしよう……」
それでも妙案は思いついたらしい。
「念のため光学迷彩布を着て迷彩で姿をくらまして……」
不意に顔をあげたアンナはいそいそと支度を始め。
「よし」
直後にその姿はかき消える。味方の元へとテレポートしたのだ。
「二度と見逃がしはしない……」
凶事を齎す大鴉の群れと共にアンナが神戸の戦場へと姿を現せば、現在進行形で討ち減らされているソードヴォルフらがすぐ視界に入って来て。
「砕けろ!」
「ギャウン!」
唐突に出現したアンナから不意打ちを受けた抗体ゴーストはひとたまりもなかった。|拷問器具【鉄の処女】をモチーフにした鉄塊の如き巨大剣《錆色の乙女》の一振りだけで一体が叩き潰され。
「喰らえ!」
「ギャイン!」
もう一方の手に握る|妖刀《アサエモン・サーベル》に両断されたソードヴォルフの上半身がずり落ちて血だまりに伏す。
「……一匹も生かす者か! 私は処刑人だッ!!!」
危険な剣舞に仲間をいきなり二体も倒されたソードヴォルフらが気圧されれば、その分アンナが進み出て再び鉄塊剣と妖刀の二刀流を振るう。
「ガアアアッ!」
「ガルルゥウゥッ」
「何か……したか……?」
その剣舞は破れかぶれに反撃に転じた抗体ゴーストらの刃が身を傷つけても止まらない。肉体より生じる地獄の炎で傷は修復され、負わせた傷にも怯まぬ様に疑問や恐怖を覚えるよりも早くソードヴォルフらは反撃に出た代償として斬られるか砕かれるかして既に物言わぬ身となったものたちの仲間入りをしてゆく。
「……よかった……迷子になったのはバレてない……」
やがて目に入る範囲内に動く敵も居なくなり、それでも味方が何も言ってこないのを確認してアンナは密かに胸をなでおろし。
「それよりも……この後だね……」
まだ残っている今回の黒幕へ言外に触れることでそのまま取り繕おうとするのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『情熱』のブリュンヒルデ』
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POW : ゲルヒルデの槍
自身の【槍】を【白銀】化して攻撃し、ダメージと【止血不能】の状態異常を与える。
SPD : オルトリンデの剣
【長剣】の横薙ぎで、近接範囲内の全員を攻撃する。近接攻撃を仕掛けてきた敵には先制攻撃可能。
WIZ : ヴァルトラウテの戦旗
自身の【鮮血の翼】でレベル×100km/hで飛翔し、射程無限・直線上の全てを切断貫通する【灼熱の風刃】を放つ。
イラスト:ひお
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「やれやれ、『騎行』にもかかわらず馬を準備してこられないとはとんだ片手落ちだったかもしれないな!」
同意を求めるように振り返ったのは、純白の軍服を着こみ炎を絡みつかせた槍を持つ原初の吸血鬼、情熱のブリュンヒルデだった。
「『ロスヴァイセの白馬が居れば』などとは言うまい。それでも今日は槍と剣と旗を準備して来た。好きなものを御馳走しよう!!」
好きなものと言いつつもおそらくは君たちの使うユーベルコードに対応したモノを使っては来るのだろうが、陽動は失敗し、配下を倒されているにもかかわらず楽しげな様子でブリュンヒルデは構えをとる、おそらくは有言を実行すべく。
儀水・芽亜
ご機嫌よう、“情熱の”ブリュンヒルデ。直に相対したことはありませんが、お噂はかねがね。
現在の情勢はすっかりご存じのようですね。かの『伯爵』が、今は妖狐の勢力圏内で大人しくしていることも。
当時から勝手に異形に従った、戦闘狂の原初の吸血鬼。これ以上の事は為させません。
槍の間合いが届かないところから、天に向けて『驟雨の弓』を引いて一射。
「全力魔法」光の「属性攻撃」「範囲攻撃」「破魔」「浄化」「矢弾の雨」で光輝の雨。
雨のように降り注ぐ白羽の矢を、避けきることが出来ますか?
もちろん、連射して徹底的に叩きますよ。
殲滅が終わったら、アルバート様にご挨拶していきましょう。今も昔と変わらないお姿なのでしょうね。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
目的が「奇襲」だったのなら、目立つ「馬」を避けるのは妥当では?
【槍】は厄介ですが、射程に捉えられなければ良いわけで。
『FAS』により飛行、『FLS』で各『祭器』を展開しまして。
『FGS』の重力波で跳躍と投擲を妨害し【燦華】を発動、『祭礼の女神紋』により『祭器』共々、全身を『光』に変換しますねぇ。
『FPS』で彼女の動向を把握し『光速飛行』で飛び回れば捉えるのはまず不可能、万一捉えられても『光』に『血液』は有りません。
後は、回避を優先しつつ『FRS』『FSS』の[砲撃]で攻撃、これらも『光』に変じておりますので、命中まで光速で飛ぶ砲弾となりますぅ。
油断なく押し切りましょう。
山吹・慧
覚えていないとは思いますが、
お久しぶりです。
またお会いできるとは思っていませんでしたが…、
しかしお元気そうで何よりです。
あの時は苦も無くひねられましたが、
果たして今回はどうなるか…。尋常に勝負願いますよ。
正面からゆきましょう。
ドリルガントレットと【功夫】の技術で攻めていきます。
敵の通常攻撃は闘気の【オーラ防御】を展開して、
【受け流し】と【ジャストガード】で対応。
まさに情熱の名に相応しい攻撃ですね。
UCを仕掛けてきたならば、エンジェリックウイングの
光の【羽を飛ばす】事で攪乱して【認識阻害】を狙って回避し、
そのまま【羅山天昇波】を放ちましょう。
楽しんで頂けたなら幸いです。
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
奴がブリュンヒルデ!
貴様を討ち倒す為にここへ来たのだ!さぁ行くぞ…私は処刑人ッ!!!
精霊馬を召喚し騎乗し突撃、鉄塊剣を抜き振るい馬上で敵と戦おう
鉄塊剣を振るい武器受けで槍での攻撃を防御し振り払おう
攻撃を浴びて流血したのなら…諸刃の剣だが好機!
己の血液から地獄の炎を発火させて、範囲攻撃で炎を操り敵を火達磨にして焼却しよう
我が地獄の炎の味はどうだ…!たらふく味わうがいい…!
まだ足りぬようならば…存分に食わらせてやる!
その隙に鉄塊剣を振るい【炎を噴く乙女】を発動
武器変形で対戦車ライフルに変形させて、攻撃力を5倍、射程距離を半分に
敵を鎧無視攻撃と重量攻撃で至近距離から吹き飛ばしてやろう…!
「目的が『奇襲』だったのなら、目立つ『馬』を避けるのは妥当では?」
既に構えているにもかかわらず、最初に向けられたのが攻撃ではなく夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)からの指摘だったことでブリュンヒルデは確かに一瞬動きを止めた。
「それは私に相応しくないからな!」
されど一瞬、すぐに頭を振ると自身の感性なのか美学なのか理由を述べて。
「ご機嫌よう、『情熱の』ブリュンヒルデ。直に相対したことはありませんが、お噂はかねがね」
「ほう、私は私が思う以上に有名なようだな!!」
挨拶する儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)には満更でもなさそうな表情で応じ。
「現在の情勢はすっかりご存じのようですね。かの『伯爵』が、今は妖狐の勢力圏内で大人しくしていることも」
「ふむ」
ただ、続けた芽亜の言葉には楽しそうな笑みでそう音を漏らすのみ。情報を引き出されることを警戒してかは芽亜にもわからない、ただ。
「当時から勝手に異形に従った、戦闘狂の原初の吸血鬼。これ以上の事は為させません」
「いいだろう! あの時の勇者達も良かったが此度も存分に楽しませてもらおう!!」
芽亜の宣言へ待っていたと言わんがばかりに『情熱』のブリュンヒルデは手にした槍を白銀化させる。
「ゆく――」
「天上より光の雨降り注ぎ、地を這う不浄の一切を討ち滅ぼさん」
「っ」
そのまま流れるように間合いを詰めて突きかかろうとするも、驟雨の弓を引いた芽亜が天に向かって一射する方が早かった。光の矢の雨は距離を詰めんとしたブリュンヒルデへ降り注ぎ。
「雨のように降り注ぐ白羽の矢を、避けきることが出来ますか?」
「さて、な! だが、やらねばならないというなら、為すだけだ!!」
矢の半数以上を槍で弾き散らしながらブリュンヒルデは芽亜向けて進み続ける。逆に言えばすべては防げずいくらかの被弾を許しながらではあったが。
「槍は厄介ですが、射程に捉えられなければ良いわけで」
|3対のオーラの翼《FAS》によってるこるは槍の届かぬ空から|浮遊する16枚の札《FLS》を用い各種祭器を展開しつつこの様子を見ていた。
「ぬっ」
「見物だけしている訳にはいきませんのでぇ」
ただ、槍を投げればこの距離でも届くことは理解しており、ブリュンヒルデがこのまま味方を槍でつくのを許す気もない。故に|浮遊する16本の錫《FGS》で重力波を発生させ既に鑑賞と妨害を行っていた。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
更に祈りを捧げて全身を光と変え。
「これは楽しませてくれ――」
「撃ちますねぇ」
光の速さで飛び回りながら砲撃を開始した。ブリュンヒルデへ最後まで言い切らせるより早く砲台へ変形させた|浮遊する20台の球体と対になる一対の腕輪《FRS》からの砲撃が命中し。
「ぐはっ」
「覚えていないとは思いますが、お久しぶりです」
吹っ飛ばされた原初の吸血鬼へ声をかけた者が居た。
「もちろん覚えているとも!! 不滅の災いを手に入れ損なったあの時のことは覚えているぞ、槍の一撃でやっつけた者達の中に居たような居なかったような……」
「何故そこであいまいになるんですか!」
ツッコミを入れた者の名は、山吹・慧(人間の玄武拳士・f35371)。
「まったく。またお会いできるとは思っていませんでしたが……、しかしお元気そうで何よりです」
「いや、先ほどの矢や砲撃もそれなりには痛かったぞ! まあ、私を倒すには至らぬようだが!」
嘆息しつつも慧が話を振れば、ブリュンヒルデは軍服を叩いて埃を払いながら笑むも。
「まだ戦いはこれからです」
実際、慧は参戦すらしていなくて。
「あの時は苦も無くひねられましたが、果たして今回はどうなるか……。尋常に勝負願いますよ」
「はははははははは! いいだろう、勇者達よ!!」
受けて立つと言わんがばかりにブリュンヒルデは槍を再び白銀化させる。今まさに始まろうとする新たな攻防。
「奴がブリュンヒルデ!」
その片方を見て、仇死原・アンナ(処刑人、炎の花嫁、魔女、屠る騎士、そしてあいどる☆・f09978)が声をあげれば、ブリュンヒルデは確かに一瞬、アンナの方を見て。
「貴様を討ち倒す為にここへ来たのだ! さぁ行くぞ……私は処刑人ッ!!!」
精霊馬を召喚したアンナはすぐさま鞍上の人となる。だが、ブリュンヒルデにそこまでを確認している余裕はない。|小型で取り回しの良いドリルガントレット《クラッシュ49》を腕に嵌め逆に攻め掛かって来た慧がもう間合いの内に居たのだ。
「うおおおおおっ!!!」
「うっ」
繰り出される槍は闘気のオーラで包まれたドリルガントレットに当たり、表面を擦るようにオーラを削る。穂先が滑って受け流されればブリュンヒルデの負けであり、オーラが砕けドリルガントレットに槍が突き立てば逆に慧が再び地に伏すこととなっただろう、だが。
「まさに情熱の名に相応しい攻撃ですね」
「なにっ?!!」
聖なる力を秘めた光の翼から飛んだ羽根が僅かにブリュンヒルデの認識を歪めて顔すれすれを通り抜けたとたんに槍の穂先は滑り。
「今、全ての気が僕の味方ですよ」
のしかかるように迫って来たブリュンヒルデの身体を躱しながら慧は天を貫く衝撃波をその腹部に叩き込んだ。
「ぐあああああああっ!!」
吹っ飛ばされた原初の吸血鬼は空高く打ちあがり。
「短い空の旅ですが、楽しんで頂けたなら幸いです」
「あそこだ! 行くぞ!!」
その姿を慧が見送る一方で|拷問器具【鉄の処女】をモチーフにした鉄塊の如き巨大剣《錆色の乙女》を振りかぶったアンナはブリュンヒルデが落ちてくる場所目掛けて駆ける。
「なるほど、ここで畳みかけてくるか!! やるな!!!」
落下を始めながらも上下さかさまのままでブリュンヒルデは槍を構え、その穂先から白銀化させながら突きを繰り出す瞬間を見定め。
「はあああああっ!!!」
「おおおおおっ!!!」
精霊馬を駆るアンナと槍を繰り出すブリュンヒルデが垂直に近い形で交差する。錆色の乙女が槍を受け止めながら悲鳴を上げた。だが、それを代償に槍の穂先は明後日の方向に逸れ。
「まだだ!!」
地面に跳ねた槍がアンナを掠め傷つける。アンナからすれば想定よりは浅い、だが。
「……利用しない手はない!!」
「っ」
流れ出る血から発生した地獄の炎は地面を転がって跳ね起きようとしたブリュンヒルデに燃え移る。
「我が地獄の炎の味はどうだ……! たらふく味わうがいい……!」
「馳走にはなろう! だが私だけと言うのはいささかいただけないな!!」
今度はこちらからとブリュンヒルデが再び槍を繰り出してアンナを傷つけようとするも、出血が増えれば当然炎の量も増える。
「そうか、おかわりがお望みか! まだ足りぬようならば……存分に食わらせてやる!」
「遠慮させていただこう!!」
増える出血にも構わずアンナはブリュンヒルデを火だるまにしようとするが、ブリュンヒルデは槍の石突で地をついて後方に飛び離れ。
「今です」
「離れていただいて助かりましたぁ」
そこに砲撃と光の矢の雨が降った。
「ぐ、お……」
味方を巻き込む恐れがあって手を出していなかった芽亜とるこるの存在を意識の外に置いてしまったのは明らかなミスだろう。
「このまま油断なく押し切りましょう」
るこるがそう言った時、精霊馬に乗ってアンナは再びブリュンヒルデの元に駆けよっていた。駆け寄りながら錆色の乙女を振り下ろし。
「鉄の匣を切り捨てる事も容易だが……今はこいつで……撃ち砕く……!」
叩きつけられたところで対戦車ライフルに変形した錆色の乙女はほぼゼロ距離で火を噴いて。
「はははははは!! もう少しいろいろご馳走したかったのだがな!!!」
身体に大穴を開けながら『情熱の』ブリュンヒルデは笑っていた。だが、その身がぐらりと揺れると闇の中へと消え始め。
「さて」
終わりを見届けた芽亜は顔をあげると影の城の方に向き直る。
「せっかくですからアルバート様にご挨拶していきましょう。今も昔と変わらないお姿なのでしょうね」
影の城は独言には答えない。だが、そこにあるのは紛れもなく猟兵たちのおかげだった。
大成功
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