血は染まらず正しき秒針となる
ルイナ・ラヴ
かつて邪仙が修行に用いたと云う伝説の洞窟にて、己の呪いとひたすら向き合う修行を重ねて数週間が経った…妖刀に取り込まれた様々な怨念と対話し、時には精神空間で捻じ伏せながら、己の吸血鬼の血脈を遡り、多くの先祖達との邂逅を経て、遂に真の姿の開放に至りました!
先代の王族や取り込まれた者達による対話と試練を乗り越えて私が思い感じた真理、それは邪術も呪いもコインの裏表、悪用すれば邪術に、善用すれば呪いも祝福に変える事が出来ると、あとは猟兵になっても変わらぬ強い意志を以て吸血鬼の邪術を善用し、呪いの妖刀を正義の心を以て振るうのみ!
己の歪さを恐れず受け入れる事で私は次に進める気がするのです
傾国に参加している猟兵は皆、心に傾きがある、その傾きを知るが故に呪われ傾いても猟兵としての純粋さを失わずに戦える、きっとそんな気がします
ならば既にこの心に憂い無し、きっと多分、行ける気がする!
――ルイナ・ラヴ(戦う魔術研究者・f38750)はかつて邪仙が修行に用いたと云う伝説の洞窟にて、己の呪いとひたすら向き合う修行を重ねていた。
やがて数週間が経った頃、一つの成果が出ようとしていた。
「――己の吸血鬼の血脈を遡り、多くの先祖達との邂逅を経て……遂に『真の姿』の開放に至りました!」
ルイナにとっての悩み、其れは猟兵としての『真の姿』を獲得していない……事であった。
そう、現在では過去形である。
「先代の王族や取り込まれた者達……色んな人が、いました」
妖刀に取り込まれた様々な怨念と対話し、時には精神空間で捻じ伏せながら――対話と試練を乗り越え、ルイナは思い感じた真理を曝け出す。
――邪術も呪いもコインの裏表、悪用すれば邪術に、善用すれば呪いも祝福に変える事が出来る。
其れこそがルイナが至った真理だ。
「――あとは猟兵になっても変わらぬ強い意志を保ち続けて吸血鬼の邪術を善用し……呪いの妖刀を、正義の心を以て振るうのみ!」
己の歪さを恐れず受け入れる事で、己は次に進める気がする……何となくであるが、ルイナはそう感じていた。
元々彼女が所属している『傾国』のメンバーは、皆、心に傾きがある。
その中でもルイナは『まっすぐ』な方と言える。
「その傾きを知るが故に、呪われ傾いても……猟兵としての純粋さを失わずに戦える――きっとそんな気がします」
ならば既に、その心に憂い無し――
「きっと多分、行ける気がする!」
漠然とだが、然りと存在する確信。
その純粋性こそがルイナ・ラヴという『六番目の猟兵』の『生命体の埒外』なのだろう。
「私は染まらない。そのまま何度でも、挑んで見せる!」
其れはダンピールでありながら血に染まらず……時計の針が如く、何度でも輪廻の輪を征って少しでも前に進む様に。
その純粋性こそ、彼女の『最重要本質』なのだろう――
成功
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