これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●甘い香りで誘う罠
とある決戦都市の周辺の街で同時に甘い香りが立ちこめる。それを嗅いだ者は夢遊病者の様にふらふらと同じ方向へ歩き出す。彼らが集まっていくのは廃棄された工場の中。虚ろな目をしたビキニ姿の女性たちが彼らに近づき、その心臓を茶色い液体で貫く。
グラビティチェインを奪われた者たちはそのまま工場中央に鎮座する巨大な釜の様な機械の中に操られて移動し消えていった。
●メイドが依頼する人攫いの調査
「皆様、お集まり頂きましてありがとうございます。都市国家周辺の街から多くの行方不明者が出ている事についての調査を依頼致します。」
カーテシーで出迎えるメイドにしてグリモア猟兵のマリアンナ・ヘンネフェルトことマリアは無駄なく説明を進める。
「証言を集めた結果、突然甘い匂いが漂ってきたと思ったらふらふらと同じ方向に歩いて行く人が何人も出てきた、との事です。匂いを使って洗脳・誘導している物と考えられます。
皆様にはこの匂いの元を発見し、排除して頂きます。とある廃工場がその根城である所までは突き止めてあります。
どうやらその中で何かが行われている様子ですので、相手の目的の調査もよろしくお願い致します。もしそれが脅威であるなら、その場での排除もお願い致します。」
グリモアを展開してゲートを開くマリア。|ケルベロス《猟兵》たちはゲートを潜って廃工場へと向かっていったのだった。
HE・KA・10
どうも、|HE・KA・10《へかてん》です。
戦後フラグメントのサポート優先シナリオです。
●第1章:集団戦
甘い匂いで人を呼び寄せ、グラビティチェインを奪って水の厄災の復活を狙っています。誰かに派遣されてきた使い捨てのデウスエクス『屍隷兵』です。
●第2章:ボス戦
もとは非常に強力なデウスエクスですが、グラビティチェイン不足でかなり弱体化しています。先制攻撃こそしてくる物の、言葉を話せず理解出来ません。
皆様、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『超香麗人』
|
POW : 超香麗人躯付肌衣(チョコレートクッキー)
自身の【両腕・両足】を【チョコレートの体液で強】化して攻撃し、ダメージと【チョコレート像化】の状態異常を与える。
SPD : 超香麗人咆射付膚(チョコレートホイップ)
【チョコレート像化効果のあるチョコの体液】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【をチョコレートでコーティングし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : 超香麗人怪餌傀(チョコレートケーキ)
【チョコレートの体液】を視界内の対象1体に飲み込ませる。吐き出されるまで、対象の身体と思考をある程度操作できる。
イラスト:黒江モノ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
戦闘スタイルは物理系!
遠距離ならば、銃火器類の一斉発射が有効デース!
近距離ならば、武器を展開して白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズの使用もお勧めしマース!
状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦。どのような戦場でも参戦OKデース!
指定ユーベルコードが使いづらいなら、公開している他のものを使用しても問題はありマセーン!
勝利のために頑張りマース!
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかけるような行為はしません
不明な点はお任せします
●甘い香りに誘われた先にて
「ここデスネ、不届き者が隠れているのは!」
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)はメイド服を翻して仁王立ちする。その視線の先には廃工場の入り口。その周辺には甘いチョコレートの香りが漂っている。
「あまりこの匂いを嗅ぎすぎない方がいい。少し意識が引っ張られるのを感じないか?」
アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は少し痺れる様な感覚を指先に感じて警戒を促す。気のせいではない、廃工場の前に出てきて香りを嗅いだ直後に感じたのだから。
「匂い程度なら軽く痺れる程度ですね。ただ、この匂いの元を吸い込んだら危険そうですね。……例えば、体や思考を操られる、感じですかね。」
自分の指先を擦り合わせながら鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)が呟く。どうにも体内の黒燐蟲が騒いでいる。
「この匂いがチョコレートならば、口にしてしまわない様に注意しマショウ!」
「万が一の時は、私に任せてください。多少強引な手になりますが。」
「いや、フォローしてもらえるなら助かる。よろしく頼む。では、いくぞ。」
3人は廃工場の中へと入っていく。
「発見デース!先手必勝!ミニ・バルタン!ビッグ・バルタン!スコール!ジェットストリームアタックを仕掛けマスヨ!」
バルタンは号令と共に猛ダッシュ、姿を鉤爪の男を模した人型キャバリアに変身する。それに追従する様に狼型キャバリアであるスコールに搭乗したミニバルタンと召喚された三頭身のバルタン型自立戦闘ロボットビッグ・バルタンが続く。
バルタンの鉤爪が超香麗人を切り裂き、ミニバルタンがスコールの背部キャノンで砲撃し、ビッグ・バルタンが巨大な肉切り包丁で薙ぎ払う。全員メカで匂いもチョコもシャットアウト、完璧な連携と作戦である!
「派手にやってくれる。だが好機ではある。」
アスは返りチョコに塗れるバルタンたちを尻目に、両手に愛銃ブルーブラスターを構えて秘匿コードを入力する。リミッターをハズされたブルーブラスターのエネルギー臨界を待って同時に射撃する。高出力レーザーは進路上の超香麗人が蒸発する。
「力というものは、こういうときに使わなければな。」
アスは相手からの返りチョコを避ける為に高出力レーザーで蒸発させていく。これが合理的な判断という物だ。
順調に超香麗人を減らしているかと思われたが、異変が起こる。ミニバルタンが操るスコールが動きを止めたのだ。
「ミニバルタン、どうしたのデース?」
『バルバルバル!』
「!? 皆サン伏せてクダサーイ!」
バルタンの叫びに反応してアスと影華はその場を飛び退く。そこに撃ち込まれるキャノンの砲弾が炸裂して土煙を上げる。
影華は素早くスコールの状態を確認する。返りチョコでコーティングされてチョコ化した外装、頭部AIユニット付近の亀裂を見て即判断する。
「私の出番ね。バルタンさん、少しぞわっとするけど我慢して下さい。
彼の力を以て世界を書き換える――|私《われわれ》は大勢である、誰もが|我々《わたし》であるが故に。」
影華から黒い霧が広がってバルタン、スコール、ビッグ・バルタンへと纏わり付く。その霧は表面に取り付き、装甲に生じている亀裂に集まり入り込んでいく。その霧、ナノサイズの黒燐蟲の群体は装甲内のチョコレート体液へと混じり合っていき、鬩ぎ合う。
数で上回る黒燐蟲が主導権を奪うとチョコレート体液は装甲外へと流れ出ていく。同時に装甲表面をコーティングしていたチョコレート体液も流れ落ちさせてバルタンズは元の綺麗な状態になった。
「私がこのチョコレートに対応します。目一杯暴れて下さい。」
影華の言葉にバルタンズは再び暴れ出す。
バルタンズの猛攻とアスのレーザー、チョコレート体液を無効化する影華の連携でその一角の超香麗人は一掃されたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、34歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ティティス・ティファーナ(サポート)
召喚獣「幽魔月精(アストラル・エレメント)」の鎧装騎兵➡サイバーニンジャ(機幽忍)にしてアーチャー➡ブラスト(レーザー)ガンナー、9歳の女性です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、年下には「無口(わたくし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
●チョコフィールドの恐怖
正面入り口が派手に戦闘を行っている頃、裏口から素早く入り込む影が3つあった。先頭を走る納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)は前方に開けた場所を発見、勇者の剣を振り上げてジャンプ一番切り込んでいく。
「一番槍頂戴しましたわ!」
ピンチンの声に振り向いた超香麗人を斬り倒してキッと正面を睨む。超香麗人たちはピンチンを半包囲するように展開して一斉に手から滴るチョコレート体液を手の平に溜めて構える。
勇者の剣を構えたピンチンの隣にサイコミュ・ファンネルビットを従えたティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)が突然現れてレーザー一斉射で蹴散らす。
「先行しすぎだ。」
一言ぴしゃりと言い切られてピンチンはごめんと布に覆われた頭を掻いた。
援護射撃をしつつ諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)も追いついてくる。
「とりあえず突入は成功だな?ここからは殲滅だ。」
腕に嵌めたサイコキャノン・スーパークラッシャーからサイキックエネルギーの弾丸を撃ち出して超香麗人を撃ち抜く。周辺は傷付き倒れた超香麗人から溢れるチョコレート体液で塗りつぶされていく。
「きゃぁっ、って、動きにくくなってきましたわ。」
ピンチンはチョコレート体液の投擲を背に受けてしまい、そこがチョコレート像化して動きが鈍る。すかさずティティスが転送してきてフォローを入れる。が、ファンネルビットの攻撃の精度が下がってきている。否、避けられている?
「相手の反応・運動速度共に30%上昇を確認。チョコレートでの攻撃密度も上昇。なぜ?」
ファンネルビットからレーザーを撃ちながら戦況を確認する。適宜転送を繰り返してティティスは相手のチョコレートを避けているのでなんともないが、それの影響で周囲は床も壁も廃材もチョコレート塗れになっている。
「十中八九、コイツのせいだろう。見てな。」
啓太郎は近くの超香麗人に牽制を入れてからチョコレートに塗れていない場所に建つ超香麗人にサイコショットを撃ち込む。超香麗人は反応出来ずに撃ち抜かれてその場にチョコレート体液が広がる。
「倒せば倒すほど残りが強くなる、と言う事か。」
「接近戦だと返りチョコを受けて動けなくなってしまいますわ。」
「なら、チョコを吹っ飛ばす。多少荒っぽく、な。」
啓太郎は宇宙バイクを呼び出して跨がる。エンジンを噴かして加速、チョコレート塗れの床の上でスピンをする。その摩擦でチョコレート体液が吹き飛ばされ摩擦熱で燃え尽きる。ティティスは啓太郎の元に転送し、その場からファンネルビットの一斉攻撃を撃つ。スピンに巻き込まれた超香麗人を撃ち抜きまたチョコレートが広がる。
啓太郎は助走を付けるとスライディングしてチョコレートを弾き燃やす。ピンチンはチョコで固まりつつあった知恵の布を脱ぎ捨てて異形の鹿と化し、啓太郎の後を走って寄ってくる超香麗人を肉の槍で突き刺していく。敵だけを強く認識して、理性が無くなっても敵だけを突き貫く。
「殲滅を確認。もういいぞ。」
ティティスがピンチンの傍に転送してきて知恵の布を被せる。理性を取り戻したピンチンはお礼を言い、啓太郎は宇宙バイクの上から廃工場の奥の方を親指で指し示していた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)
ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオン(最後の一体)に止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。
木元・祭莉(サポート)
「おおー、いっぱいいるねー♪」
グラップラー×サウンドソルジャー、17歳の人狼少年です。
前衛肉弾派で、積極的に行動します。
まだまだ未熟なアホの子です。
いつも深く考えず、楽しそうにテンション高く対応します。
どどーん、ばばーん、ひゅいーんなど、擬態語を多用します。
ユーベルコードは、補助的に使うことが多いです。
状況に応じて、グラップルでの接近戦、衝撃波でのなぎ払い、浮遊とジャンプ・ダッシュを組み合わせた空中戦のどれかで戦います。
多少の怪我は耐性で耐え、肉を切らせて骨を断つ、がモットー。
いつも笑顔で、後先考えず。でもちょっとビビリ。
あとはおまかせで。よろしくおねがいします!
印旛院・ラビニア(サポート)
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(自分からは喋らない)
・基本的にはヘタレで気弱、慎重な面がありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキって墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいい
・やり込みゲーマーで現状を学ぶ【学習力】と自分のプレイに【チューニング】できる応用力が武器
・キャバリア・劫禍との関係はUCの秘密設定あたりで察してください
・キャバリア戦などでは劫禍のパーツに利用できそうなものは入手できそうなら回収
UCは活性化した物をどれでも使用し、例え依頼のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容
●占いとお鶏様とときどき司令官
「待って、飛び込むのは危険かも知れない。」
廃工場に侵入して収蔵庫らしい一角までの間の通路に出た時、印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)は一同にストップをかける。ラビニアはそーっと通路の先を覗き込むと、思った通り超香麗人がうろうろしている。ざっと確認しても結構な数が居る様子。
「おおー、いっぱいいるねー♪」
のんきな感じで喋りながら木元・祭莉(銃弾を次から次へと叩き落とすなにかの達人・f16554)はラビニアの背後から顔を出す。ほぼ同じ身長の2人なので顔が近い。ラビニアはちょっと祭莉を押し返してしーっと口元で人差し指を立てる。
「さて、この数をどう対処しましょうか?」
その様子をちょっと離れて眺めていたティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)が問いを放つ。
「うーん、この地形ならこういう戦術が有効じゃないかな?」
ラビニアが工場特有の地形を活かした戦術を提示していく。敵の配置と遮蔽物の関係から確保撃破のプランを立てる。祭莉もティモシーも感心した様に頷いている。
「君たちも頑張れる。ぼくも頑張れる。さあ、戦場に勝利を刻み込もう!」
「先鋒、いっくよー!」
祭莉が飛び出していって手近な超香麗人を背負い投げる。
「あー、女の人を投げるのは気が引けるけど、これも修行!毎日が修行!」
『その通り!』
祭莉の脳内にやけに渋い声でこんな言葉が聞こえた気がして血の気が引く。そして表れる額に1とナンバリングされた|守護神《天敵》、ニワトリ型ロボの大群である。
「ひぃっ、あっち!攻撃するのあっち!」
隙あらば自分を狙ってくるニワトリの攻撃を避けつつ超香麗人と接近戦をこなす器用な祭莉。ラビニアの作戦通り各個迎撃態勢を敷けた事になる。
「次鋒、レオパr…やめておきましょう。とうっ!」
危うく負けフラグを立て掛けたティモシーはルーンソードを構えて工場の機材の影から飛び出して攻撃し撃破していく。しかし、倒れた超香麗人からはチョコレート体液が流れ出て地面を濡らしていく。
動けるニワトリ型ロボが少しずつ減っていく。倒された超香麗人から流れ出たチョコレート体液や返りチョコを受けてチョコレート像化している。打撃中心の祭莉は返りチョコこそ受けていないが少し息が上がりかけている。そこへ、
「フィールドがチョコに染まってきたね。ティモシーさん!この直後の運勢は?」
ラビニアが指示を出す。
「これからの運勢は…、足下注意。」
指示を受けてティモシーは高い所に上がってカードを繰る。そして出た運勢を読み上げると、こそかしこでチョコレート体液に足を取られて転び始める超香麗人たち。狙い通りの展開に笑い出しそうになるのを我慢してラビニアは更にティモシーに聞く。
「次はラッキーアイテム!」
「ええっと…、チョコレートですね。」
転んでチョコ塗れになった超香麗人たちが像になって動きを止めた。ティモシーの適当な占いで起こるドタバタに巻き込まれた超香麗人の姿を見てついにラビニアはどや顔でふんぞり返る。
「よーっし、トドメと行こう祭莉さん!」
そしてチョコに足を取られてズッコケタ。
「はいはい、それじゃ全力でいっくよ!」
足下のニワトリ型ロボを掴んで像化したのに投げつける。それを繰り返す。ぶつかったロボたちはチョコレートを砕き、卵が割れる様に合体して額のナンバーを増やしていく。無事なロボは自分からそこに駆け寄っていって合体、最強の16|2羽鳥《ニワトリ》型ロボとなって像化した超香麗人たちを飲み込んでいった。
「痛てて…、とりあえず片付いたね。」
転んで打った頭をさすりながら涙目のラビニアが状況を確認した。
「そういう運命が出ていましたからね。」
本当かどうか怪しい事を言いながらティモシーが合流してくる。そして、祭莉はというと…、
「助けてー!もう、敵は居ないからー!」
合体おニワトリ様から逃げていたとか。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『水獄のマッレモート』
|
POW : 生命の水は時として命を犯す「水獄の侵略」
【水の魔力】を視界内の対象1体に飲み込ませる。吐き出されるまで、対象の身体と思考をある程度操作できる。
SPD : 水の流れは穏やかに、そして激しく「水没の大渦」
戦場内に、見えない【水の魔力】の流れを作り出す。下流にいる者は【大渦】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ : 生命を育む海は死も呼び込む「沈没の大波」
【大津波】を降らせる事で、戦場全体が【荒れ狂う海中】と同じ環境に変化する。[荒れ狂う海中]に適応した者の行動成功率が上昇する。
イラスト:猪瀬 鉄
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠幻武・極」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●大釜の中の女神
超香麗人たちが討伐された頃、廃工場の中央に鎮座する巨大な釜の様な機械が動き始める。圧力を上げ、蒸気を吹き上げ、そして、中央から縦一直線に分かれて展開していく。中からは茶色い液体が流れ出てその区画に広がる。
噎せ返るような甘ったるい匂いが充満する中、機械の中で足を抱えるように丸くなって座っていた人影が立ち上がる。深く青い髪を靡かせて目を開き髪と同じ色の瞳が世界を映す。
しかしその瞳に知性は無く、薄く笑んだ表情は貼り付いたように変化しない。
彼女は「水獄のマッレモート」。かつての力を失った|デウスエクス《女神》である。
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」なのよさ」がつく熱いアニソン好きな女の子
元気で正義感が強い
あたしも駆けつけてきたのよさ!
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)
ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオンに止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。
●空っぽの女神と甘い泉
「うわっ、これはまたなんて甘い匂い…。」
超香麗人たちとの戦いですでにチョコレート臭を嫌というほど嗅いでいたティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)は、一層匂い立つその区画に入って思わず鼻を押さえた。
「確かに少しクラクラしますわね…。ここを満たすこの水がチョコレートという事でしょうか?」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)もハンカチで口元から鼻までを覆っている。そんな2人を他所に、轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)が元気よく通る声を張り上げる。
「あそこに誰か居るよのさ!」
指差した先には左右に開かれた大きな機械、その中心に立つ薄く笑んだまま立ち尽くす女性がいた。動く様子のない女性に3人は油断なく近づいていく。そして、女性の周囲に大量の人骨が転がっているのを見た。
「この人がデウスエクスですっ!」
ティモシーがルーンソードを構えたとき、女性・水獄のマッレモートが右手を高く掲げる。ぽたっと水滴が降ってくる。茶色くとろみがある雨がしとしと降る。それは激しさを増していき、粘性のある雨粒は3人の動きを阻害する。
「あつつつっ!どろどろねばねばで動きにくいのだわさっ!」
「これは、いけません。どうにか止めませんと…。」
しゃがんで両手を額に当てて顔に雨が掛かるのを防ぐやゆよと、翼で頭上を覆って雨を受け止めるリズ。
「この雨、チョコレートですね。しかも熱々に熱されてるのがなんとも!」
雨は強さを増し、すでにこの区画は海中の如き環境となっている。激しく押し寄せては返すチョコレートの大波に防戦一方である。
しかし、このチャンスに水獄のマッレモートは動かない。右手を上げた姿勢で薄く微笑んだままだ。故に、猟兵たちにも転機が訪れる。
「この波長……見切った!これからこのチョコを相殺するので攻撃お願いします!」
波に逆らってティモシーが前に進み出る。そして両手を胸の前で合わせる。押し寄せる波を踏ん張って耐え、引く瞬間に合わせた手を打ち鳴らす。
"柏手"は邪気払いの作法。その乾いた響きがチョコレートの海原を球状に押し広げる。
「今です!」
「熱々チョコのお返しに熱いアイドルってのもアリだわさ!」
空白となったチョコの海原の中心でやゆよが歌い踊る、ポーズを決める。波に乗った歌声が水獄のマッレモートに届きその情熱は爆発を起こす!ティモシーとリズに纏わり付いていたチョコレートも歌声で爆発!そこから立ち昇る柔らかな芳香が元気を与え、粘性の拘束を解く。
「この薔薇のように綺麗に滅して差し上げますわ。」
リズはガラスのフルートを吹く。それに呼応してリズの装備が無数の白薔薇の花びらに変化して舞い飛ぶ。それはチョコレートも巻き込んで花吹雪と化し、吹き飛ばしたチョコレートをも花びらに変化させる。白とチョコ2色の薔薇が区画を満たし水獄のマッレモートに取り憑き装飾していった。
「危なかったよのさ…。」
「相手が追加で攻撃してこなくて助かりましたね…。」
やゆよとティモシーはへたり込んだ。
「まさかチョコレートの嵐に襲われるとは思いませんでしたわ。でも、一旦封じられて良かったです。」
リズは2人に微笑んでから区画の中央を見る。
二色の薔薇を纏って眠る様に動かない水獄のマッレモートが静かに佇んでいた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
鳶沢・成美(サポート)
『え、これが魔導書? まあどうしよう?』
『まあどうでもいいや、オブリビオンなら倒すだけですよ』
故郷UDCアースの下町の古書店でたまたま見つけた魔導書を読んで覚醒した自称なんちゃって陰陽師
昨今でいう陽キャラ? みたいな行動は正直よくわからないのでマイペースに行動
でも集団での行動も嫌いじゃないですよ
元ボランティア同好会でつい気合い入れて掃除しちゃったりしなかったり
一応木工好きでゲートボール好きキャラのはず……たぶん
例え好みの容姿だろうと、事情があろうと敵ならスパッと倒すだけですよ
実はシルバーレイン世界の同位体である自分と融合していたことが判明
三角定規型詠唱定規の二刀流で戦う様に
アドリブ・絡み・可
夜城・さくら(サポート)
キャバリアでの戦闘をメインに。
『オーバーフレーム換装』では、装甲を犠牲に攻撃力か射程を上げて仲間を援護するように攻撃します。【スナイパー】技能使用。
手数が必要な時は『無限射撃地獄』です。敵がビット攻撃してきた際には相殺するように展開することも。
キャバリア以外では、『ギタギタ血まみれの外科手術』で仲間の治癒と戦闘力増強に励みます。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
笑顔でノコギリを振るいます。大丈夫怖くない怖くない。
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
変身時に出現したキラキラエフェクトはしばらく物質化しており、攻撃を防いだり掴んで投げたり出来ます
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用します。また、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●泉の女神浄化(物理)作戦
「わ、二色のバラを纏った女神像がある。」
鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)は区画中央の何かの装置が割れた中に佇む女性を見付けて声を上げる。
「それよりも、目標はどこでしょうか?」
医療ノコギリを構えた夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)が周囲を見回す。この区画から立ち昇る噎せ返る様なチョコレートの香りに刺激されて涎が溢れそうになるがそこはぐっと我慢をする。探してみる物の薔薇を纏った女神像しかそこにはない。
はらり、と花弁が一枚舞い落ちた。
「あの!もしかしてあの女神様が相手なのでは?」
熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)は佇む女神を指差した。その間には薔薇の花弁ははらりはらりと散っていく。
「確かに、あれは像と言うよりチョコレートを被った人の様な気もします。」
甘い物大好きなさくらは女神像から香るチョコレートを敏感に嗅ぎ取っていた。と、女神の頭に咲いていた薔薇の花がぼとりと落ちる。
そして女神は眼を静かに開いた。女神の足下の茶色い水溜まりが渦を巻く。その勢いで女神を縛っていた薔薇の花は吹き飛び、女神は両手を開く様にチョコレートのコーティングを割って動き出した。
彼女こそが|デウスエクス《女神》。名を 『水獄のマッレモート』と言う。
「わーやっぱり!変っ身っっ!!!」
咲幸は驚きつつも変身アイテム『選ばれた者にしか開けないレジェンドパクト』を掲げ、気合いの入った掛け声と共に無理矢理こじ開けた。キラキラしたエフェクトが舞い降る(物理)中、魔法少女姿への変身を完了する。今回はきちんと変身出来た様だ、良かった。
「今バキッて音したけど変身それであってるの?」
成美はその様子に思わず突っ込みを入れて反応が遅れた。腕を広げたマッレモートがチョコレートを操って区画内に津波を起こしていた。
「ふん!」
(消えずに残っていた)キラキラエフェクトを盾に踏ん張る咲幸と、さくらが廃工場の屋根をぶち破って降下させた緑色の量産型キャバリアがその津波を辛うじて受け流す。
「この水流と水圧ではキャバリアは盾にし続けるしか無いか。」
「このまま守っててもジリ貧ですよっ!」
「いや、任せて。流れには流れで対抗だ!」
成美は二本の三角定規を使って空中に図形を記していく。それは風水の力を使い間を滅する空間を建築する除霊建築士の技だ。
「このまま進むんで着いてきてくれ!」
マッレモートに向かって八卦炉結界が展開される。その流れの下流に向かう道が陰陽の気によって生まれているのだが物理的な水流はどうにも出来ない。とは言え、この結界に沿って進めば抵抗は弱まる。そして、成美にはその道が見える。
定規を盾の様にして激しい津波の中を進む。相変わらずの激しい津波と水流だが、成美の陰陽術はそれを制して自らに有利な流れに取り込んでいく。
「大分近づきましたが、目標周辺の渦が邪魔ですね。私が露払いしますね。」
先頭を歩く成美の後ろから状況を分析していたアンサーヒューマンのさくらは瞬時に最適な行動を割り出す。激しい津波と水流の中にあっても今は八卦炉結界の上流に居るこちらが有利。
さくらは成美の背から飛び出して医療ノコギリを振り上げる。マッレモートを守る渦の流れと逆向きに成る様に刃を差し込み引く!すると渦は綺麗に斬り裂かれてマッレモートへの道が開いた。
「貴方の骸の海、私が浄化します!」
すかさず咲幸が飛び出してマッレモートへ抱き付き、ありったけの希望の力を注ぎ込みつつ、渾身のパワーで締め上げる。それは紛れもなくベアハッグ!
「うおおおおおお!! 消えろぉ!!!」
凄絶な音が響き渡ってマッレモートの広げていた両手がだらりと垂れ下がり、咲幸に覆い被さる様に力が抜ける。同時に津波と水流は弾ける様に霧散した。
マッレモートも光の粒子になって昇っていく。どこかで休眠状態になって数百年、数千年を眠る事だろう。
こうして、廃工場での事件は解決したのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴