【ヨーロッパ人狼戦線2】猟書家招くは闘神の破壊
●闘神の破壊を阻止せよ
グリモアベース。
「シルバーレインの世界で大規模な事件の予知が見えたんだ。放置すると都市一つ吹っ飛ぶ大変なことになるから、皆の力を貸してほしい」
集まった猟兵達にそんな風に呼びかけるのは鈴鹿・小春(万彩の剣・f36941)というクルースニク。
「今回予知されたのは東北の仙台市、都市を丸ごと覆う大規模な『闘神の渦』を発生させる儀式が行われてて、儀式が完了したら破壊のエネルギーが都市全てを破壊し尽くすって光景だよ。……ハビタント・フォーミュラがやってたようなことを配下が引き継いでやってる感じかな? 幸い闘神の渦の儀式が完了するまで時間はあるからその前に都市の周囲を封鎖しているオブリビオンを撃破して都市へ潜入、儀式の中心になってる配下を撃破するのが今回の仕事になるね」
そう小春は説明し、突破せねばならない関門について説明する。
「まず都市の周囲には大勢の『トライバード』って妖獣が陣取ってるからぱぱっと蹴散らして都市へと潜入してね。身軽で回避とか得意そうだけど皆なら十分倒せると思う。それで儀式が行われてるのは仙台駅に近い榴岡公園なんだけど、そこに着くまでに『原初の吸血鬼』の力を移植された『フレイの剣』って大帝の剣のメガリスゴーストのオブリビオンが立ちはだかって、刀身から雪狼の軍勢を召喚して数と力で圧倒しようとしてくるみたい。……独りでに動く剣とか呪剣っぽいけどきっと無関係、それはさておき頑張って軍勢突破して叩き折っちゃってね!」
そして最後に公園にいるこの事件の首謀者なんだけど、と何故か小春は微妙な表情になる。
「えーと……二年前の第二次聖杯戦争の後にあったハビタント・フォーミュラの追撃で禁軍猟書家ってのが邪魔してきてたよね。……一回見たら忘れられないかもしれないルックスの『ミスター・モラヘッド』って妖獣オブリビオン……獣人じゃないらしいけど、まあ悪い冗談みたいな見た目の禁軍猟書家が今回の首謀者だから、儀式完了前に完膚なきまでに叩きのめしてほしい。撃破できれば闘神の渦は消滅して大破壊とかも起きないからそこは安心してちゃちゃっと倒してね」
ふくよかなグリモア猟兵は説明を終えて、懐中時計のグリモアを懐から取り出す。
「順々に大きな戦いを再現したような事件は発生してるけど、一つ一つ解決していきたいよね。……それにしてもミスター・モラヘッド、どっかのゴーストタウンにも似たようなのが居たような……いや忘れよう! ともかく頑張って仙台市を守るために頑張ろうね!」
そう小春が前向きに締め括ると、金色に縁どられた懐中時計のグリモアがひときわ明るく光り輝いた。
そして猟兵達は怪鳥が市の外周を飛び回る仙台市、発生しかけの禍々しき闘神の渦が上空に見えるその地へ、人々を守るために転移していくのだった。
寅杜柳
オープニングをお読み頂き有難うございます。
まぐろメェンは妖獣や獣人ではなく地縛霊(豆知識)。
第一章は闘神の渦の儀式が行われている仙台市の外縁を飛び回り封鎖している『トライバード』との集団戦になります。
敵を殲滅し都市内部へと突入してください。
第二章は『原初の吸血鬼』の力を移植されたことにより刀身から『雪狼』の軍勢を召喚する能力も使えるようになっている『フレイの剣』、第三章は禁軍猟書家の『ミスター・モラヘッド』との戦いになります。
第二章以降はそれぞれ断章で状況説明を追加致しますので、そちらをご確認下さい。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『トライバード』
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POW : コンドルクラッシュ
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【コンドルの鉤爪】から【あらゆるものを斬り裂き、握り潰せる一撃】を放つ。
SPD : ピーコック・フェザーバースト
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【爆発を起こすクジャクの羽】で包囲攻撃する。
WIZ : ホークアイ・スティング
【あらゆる敵を見切るタカの目(夜目も利く)】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【敵の攻撃も防御も無視した嘴による突撃】で攻撃する。
イラスト:麻風
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
儀水・芽亜
『伯爵戦争』の歴史再現も始まったこの時期に、伯爵が初めて現れたあの戦争の歴史再現ですか。何とも数奇なものです。
その伯爵が『収穫』に現れることも無し。「落ち着き」と「精神の余裕」をもって、妖獣型オブリビオンを撃ち落としましょう。
空を飛ぶ相手は苦手の部類ですが、そうも言っていられませんしね。
では、驟雨の弓を天に向けて一射。
「対空戦闘」「範囲攻撃」「破魔」「矢弾の雨」で光輝の雨といきましょう。
キメラ鳥は一羽残らず、撃ち抜いてくれます。
特攻してくる相手は「オーラ防御」「対空防御」で急所を抉られないように「見切り」、立ち回ります。
空舞う敵に対するはこの弓矢のみ。鳴弦の響きと共に消え失せなさい。
●怪鳥墜とす光輝の矢
東北有数の大都市である仙台市の外縁部上空を奇怪な鳥の妖獣達が旋回している。
この仙台に『闘神の渦』の大破壊を齎そうと儀式を執り行っている猟書家、その配下である『トライバード』の群れは、この都市に侵入せんとする外敵をその鋭い目で警戒していた。
「『伯爵戦争』の歴史再現も始まったこの時期に、伯爵が初めて現れたあの戦争の歴史再現ですか。何とも数奇なものです」
都市の上空に浮かぶ膨大な魔力の渦を見上げ、儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)は呟く。
16年前のコルシカ島での戦争では『清廉騎士カリスト』が闘神の渦を利用しようとし、それを原初の吸血鬼たち――『伯爵』までが横取りしに来た戦いだった。
日が沈む頃に現れたあの最強の原初の吸血鬼が『収穫』に現れる事もなく、眼前にいるのは数は多くやや苦手な空飛ぶ相手といえどもただの妖獣型オブリビオンに過ぎず。
猟兵の到来を察知し鉤爪光らせ超高速で向かってくるトライバードの群れに対し、芽亜は落ち着き払い天に向けて弓型神器『驟雨の弓』を構えてユーベルコード【光輝の雨】を起動、
「天上より光の雨降り注ぎ、地を這う不浄の一切を討ち滅ぼさん」
弦を放し天へと放った一射が分裂し、光の矢の雨となり飛来する鳥型妖獣オブリビオンへと降り注ぐ。
如何に高速でも雨に打たれず空を舞う事は不可能、光輝の雨に翼を撃たれ穿たれたトライバードは芽亜に届く前に墜落し消滅していく。
弦の音が鳴る度に光の雨が降り注ぎ、高速特攻を仕掛ける怪鳥は突破できずに墜落していく。放つタイミングを的確に見極めている芽亜の戦術眼もあって、彼女に爪が届く事さえなく。
「鳴弦の響きと共に消え失せなさい」
弓の弦の音響かせ進む彼女は光の雨の中を進むよう、オブリビオンの儀式を阻止する一矢として市内へと向かっていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆戦闘
射撃(愛用は詠唱銃だが、様々な銃器を使い分けている)と魔術による広範囲攻撃が主。
魔力の操作に長け、射撃の腕も確か。
作戦次第では、闇色の武器を召喚(UC【異界の剣の召喚】)して前衛を務めることもある。
◆特技
・情報収集
・機械の扱いにも魔術知識にも精通している
◆UDC『ツキ』
闇色の狼の姿をしており、魂や魔力の匂いを嗅ぎ分けての追跡や索敵が得意。
戦闘は鋭い牙や爪で敵を引き裂き、喰らう。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
●
光の雨が怪鳥のオブリビオン達を撃ち落とし、切り開かれた道へと後続の猟兵達が進み仙台市内を目指していく。
されど猟兵の到来を察知した市の外縁部を警戒していた妖獣達は突破されぬように殺到、丁度挟撃するような形となって奇声をあげつつ猟兵達に襲い掛かる。
だが闇色の狼連れた清潔なスーツ姿のシン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)、黄砂色の外套纏う仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)の二人が即座に対応する。
「……美しくないわね」
青年の外見で女性らしき言葉遣いで衣吹が呟く。表出している人格は女性人格のネイル、この本能のままに襲い掛かってくるトライバードの群れに対しても美しく戦い、そして華麗に打ち倒すべく突進を仕掛けてくる怪鳥の突進を俊敏な動きで回避する。
捉えられぬと悟ったオブリビオンは無数のクジャクの羽を展開し飛翔させ、ネイルへと包囲攻撃を仕掛けようとする。
羽そのものは綺麗だけれどもそれらは爆発する危険な羽、即座にネイルが起動するのは【ソード・ミラージュ】のユーベルコードで、発生した16体の精巧な残像分身にトライバードはどれが本物かを見失ってしまう。
惑っているその間にネイル、そして残像分身達は赤い爪で宙をひっかくようにして【次元断爪】のユーベルコードを一斉起動、生じた次元断層にクジャクの羽、そしてトライバードたちが一か所に引き寄せられる。
そこに合わせてシンが起動するユーベルコードは【殲滅の槍の召喚】、
「混沌から産まれし槍よ、我が命に従い、立ち塞がるモノを封じ殲滅せよ!」
詠唱と共に出現するのは1640本もの黒槍の群れ、何の材質で出来ているのかも不明なそれらは怪鳥に有効な属性を纏い不規則な幾何学模様を描きながら飛翔する。
次元断層により引き寄せられたトライバードの群れが再び羽ばたく前に黒槍の包囲は完了、一斉に内側の妖獣型オブリビオンへと殺到してその奇怪な翼や嘴、胴体を串刺しにして消滅させていく。
あらゆる敵を見切るタカの目、そして視認した対象の攻撃も守りも無視した突撃でも飛び立てない、飛び立つ前に落とされる勢いの黒槍の嵐には抗いきれない。
両翼から迫るオブリビオンを一か所に集中させ、包囲攻撃で一気に殲滅する即席の連携でオブリビオンの襲撃を凌ぎ切った二人。
息を整えつつ、数を減らした怪鳥たちが周囲を旋回する市の内へと向かう道を進んでいくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
戦闘は確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。
「ここから先は行かせないよ、キリッ」
…ところで、なんでオブリビオン居るの?(前後の説明忘れた)
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
紫洲川・珠璃(サポート)
キャラの雰囲気は落ち着いたお姉さんの感じです
口数はどちらかというと少なく物静か
戦闘は果敢に攻め入り、
速度を生かした撹乱を主として手数重視の攻撃で戦います。
足は止めず常に動き回り、奇策より正攻法を好みます。
武器は主に一振りの刀(虚鐵)を両手持ちで使い、まれに脇差として所持している二本目を抜きます。
弓は事前に必要性がわかっていれば持ち込みますが、持っていないことも多く歯噛みすることも
ユーベルコードは基本は以下の順で制御しやすいので利用しますが
状況に応じて適切なものを利用します。
【使いやすい】⇔【使いづらい】
炎狐=妖剣解放<黒狐召喚<神狐召喚
●二重身と妖刀の妖狐
黄砂色のコートの青年、そして残像達の赤き爪により生じた次元断層に引き寄せられ、そして闇色の槍の群れに都市外縁を守るトライバードはその数を一気に減らされる。
生じた穴を埋めるために周囲から他の怪鳥共が飛翔して向かってくるが、その数は大分減っていてもう一押しで突破可能な状況にまで押し込めている。
このチャンスを逃さぬよう、二人の猟兵が一気に市内の方へと飛び出してトライバード達の注意を惹きつける。
片方は城田・紗希(人間の探索者・f01927)、もう片方も紗希と全く同じ姿――ドッペルゲンガー。
彼女が起動したユーベルコードは【ドッペルゲンガー】、その名の通りのドッペルゲンガーが現れて協力してくれるという力で、本物とドッペルゲンガーが同時にトライバードに切り込む事で、反撃を片方に絞らせずに攪乱しつつ距離を詰めていく。
ちなみに都市伝説では本人がドッペルゲンガーと遭遇すると不幸になるものだがこのドッペルゲンガーは出会っても死にはせず、ドッペルゲンガー自身も己が『偽物』と認識しているので面倒な事にはなりづらい。
鏡合わせのように同じ動きで放たれたクジャクの羽の包囲を逃れ低空を飛行していたトライバードへ跳躍、『紅時雨』という銘の刀で同時に斬りつけ消滅させつつ、別々のトライバードへと標的を切り替えて斬りかかっていく。
そして二人の紗希が怪鳥のオブリビオン達の注意を惹きつけたタイミングで、妖狐の紫洲川・珠璃(夜を追う者・f00262)は影刃『虚鐵』を鞘から抜き放ちユーベルコード【妖剣解放】を起動する。
妖刀の怨念纏う事で元より素早い彼女の移動速度は更に跳ね上がり、そして遠距離から両手で握り込んだ虚鐵を鋭く振り抜けば、放たれた衝撃波が空のトライバードの翼を切り落とし悲鳴と共に墜落させていく。
そして珠璃に気付いたトライバードが放つクジャクの羽を爆発範囲含め見切り躱しつつ、果敢にトライバードの群れへと駆け出して距離をあっという間に詰めていく。
羽の爆発を後方に置き去りにしながら、地へと堕とした妖獣型オブリビオンには目もくれずに珠璃は足を止めずに駆け抜け衝撃波、直の斬撃を翻弄されるトライバードに叩き込んで仕留めていく。
辛うじて息があった個体も紗希とそのドッペルゲンガーの日本刀に急所を裂かれて消滅。元々数を減らしていたこの場のトライバードはあっという間に全滅、増援が都市外縁の他の箇所からやってくる前に、猟兵達は仙台市内へと突入するのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『フレイの剣』
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POW : 巨人を斬る剣
【刀身】が命中した対象を切断する。
SPD : ひとりでに戦う剣
速度マッハ5.0以上の【極超音速突撃突き】で攻撃する。軌跡にはしばらく【残像と衝撃波】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
WIZ : 持つ者を操る剣
【一般人】と合体し、攻撃力を増加する【使い手の操作】と、レベルm以内の敵を自動追尾する【斬撃波】が使用可能になる。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「リヴィアン・フォンテーヌ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●その剣は妖刀のように
怪鳥のオブリビオン達の防衛を突破し仙台市内へと突入した猟兵達。
世界結界によるものか、都市の屋外には人気は全くない。巻き添えなどは余り気にしなくても大丈夫だろう。
向かう先は闘神の渦の儀式が執り行われている『榴岡公園』――だが、それを阻むように、一振りの美しき西洋風の両刃剣が道路の中央に突き刺さっていた。
刀身根元の金の宝石が怪しく輝くと、その刀身から氷の色彩の狼――妖獣型オブリビオン『雪狼』が次々に現れ始める。
これなる刃は『フレイの剣』、ハビタント・フォーミュラ配下に移植された原初の吸血鬼の力で儀式完成まで猟兵の足止めを行おうとする邪悪なるメガリスゴーストのオブリビオンだ。
出現した雪狼は猟兵に襲い掛かり、更なる雪狼たちは剣から湧き出していく。
このフレイの剣を撃破せねば目的地へと向かう事はできない。猟兵達は速やかに武器を構え、オブリビオン達との交戦を開始するのだった。
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像で目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
佐藤・和鏡子(サポート)
佐藤和鏡子、17歳。
看護用モデルのミレナリィドールです。
服装はスクール水着の上にセーラー服の上着を着て看護帽を被っています。
銀色の髪と紫色の瞳に白い肌が特徴です。
看護用モデルらしく温和な心優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(看護兵×ハイウェイスターなので医療技術と運転技術に特に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
ユーベルコードは状況に応じて使用します。
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC・フリー素材感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。
●雪の狼従えし巨人斬り
猟兵達の眼前で、道路に突き刺さっていた『フレイの剣』がするりと抜けて、空中へと浮かび上がる。
その刀身から放出されるのは妖獣型オブリビオン『雪狼』、移植された原初の吸血鬼の力で出現し続けるそのオブリビオン達は、フレイの剣を破壊するまで無尽蔵に湧き出し続ける事だろう。
このオブリビオンを倒さねば闘神の渦の儀式が行われている公園へは辿り着けない。突破するべくやってきたのは緑髪の古風な雰囲気纏う猟兵。
「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか」
太刀のヤドリガミである彼女、水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)はそう告げてユーベルコード【錬成カミヤドリ】を起動する。
すると彼女の本体である美しき太刀が163本複製されて真峰の周囲に浮かんでうち一振りを真峰は手にし、雪狼の群れ従えるフレイの剣へと切り込んでいく。
対する雪狼の群れは一斉に飛翔、冷気の爪を光らせ真峰を引き裂こうと連続攻撃を仕掛けてくるが、彼女の周囲に念力で浮遊させられている複製刀が飛び回りその突撃を阻み、雪狼の胴を斬りさき消滅させていく。
しかしながら消える端から新たな雪狼がフレイの剣の刀身から出現、その物量を真っ向から突破するのは困難で攻めあぐねる真峰。
だがここで、年代物の救急車が高速で駆けつけてくる。
運転席には白衣のミレナリィドールの佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)の姿、飛翔し襲い掛かってくる雪狼たちを|ハイウェイスター《走り屋》の巧みな運転技術ですり抜け、或いは撥ね飛ばしていく。
「援護します!」
そう言って救急箱型ガジェット片手に運転席から飛び降りて、和鏡子は飛翔する雪狼の群れに向けて【連射】のユーベルコードを起動する。
「手数ならこちらも負けませんよ」
救急箱――実際は彼女の為に作られたガジェットであるそれは、救急箱内蔵型兵器複合システム。無限に供給されるグレネード弾を雪狼目掛けて発射すれば、次々に命中し空中に爆発の華を咲かせていく。
足を止め最高速度でグレネード弾をばら撒く和鏡子に、フレイの剣が残像と衝撃波すら残す超高速で飛翔突撃、極超音速で貫こうとするが、その軌道を見切った真峰が複製刀を数十本、念力で和鏡子とフレイの剣の間に割り込ませて正面から一斉に叩きつける。
真正面から襲い掛かる業物の刀数十本、超高速の突きであっても真っすぐ突破する事は叶わず、和鏡子に届く前に複製刀の群れに抑え込まれるようにして停止してしまう。
「貰った!」
その機を見逃さず真峰がダッシュで距離を詰め、なんとか複製刀の群れから脱しようとするフレイの剣へと狙いすました一閃を刀身に打ち込む。
彼女の怪力での一撃により僅かな亀裂がフレイの剣の刀身に走り、痛がるようにフレイの剣は全力で暴れつつ雪狼を放出、こじ開けた隙間から強引に脱出する。
そこに和鏡子が救急箱から連続で発射したグレネード弾が撃ち込まれ、雪狼達が纏めて吹き飛ばされる。
されどフレイの剣はまだ破壊には遠いよう、爆風が晴れる頃には宙を舞いつつ、僅かな亀裂の入った刀身から新たな雪狼を出現させ始めていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アメリア・イアハッター(サポート)
【サポート】
他の猟兵の行動が成功するようにサポートに徹し、下記のような行動をとります。
・機動力が必要であれば宇宙バイク「エアハート」に仲間を乗せる。
・仲間の攻撃が当たるように、敵の行動をUC「風の友」で読んだり、氷系のUCを使って敵の機動力を封じる。
・仲間の攻撃を強化するために支援系UCを使ったり、鼓舞をする。
・敵の注意を逸らすため、宇宙バイク騎乗や空中にて囮となる。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
●空舞う燕と疾走する少女
飛翔する雪狼はグレネード弾の爆風、或いは空舞う刀の群れに切り落とされ、フレイの剣は攻め方を変えてくる。
出現させた雪狼達は地を駆け猟兵達に喰らい付かんとする。その捕食行動は魔氷の力で動きを鈍らせ自身がイニシアチブを得るという攻撃を重ねれば重ねる程に有利になっていくという攻撃。
数の暴力でそれを通させて、鈍らせた上でフレイの剣自身の鋭い刃で両断しようとしているのだろう。
それだけではない。近くにあった建物へとフレイの剣は飛び込み、直後一般人がそこから飛び出してくる。
どこにでもいるような普通の青年だが彼の手にはフレイの剣、使い手を強化し操作するという本来の大帝の剣のメガリスゴーストに近い性質のユーベルコードで猟兵達を迎え討とうというのだ。
襲い掛かる雪狼の群れ、喰らい付こうとする真白き妖獣の群れの間を、アメリア・イアハッター(夢想空流・f01896)は搭乗した燕のようなシルエットの宇宙バイク『エアハート』が疾走し攪乱する。
彼女の優れた騎乗技術に雪狼も果敢に喰らい付くが捉えきれない。躱されカウンターの蹴りで吹き飛ばされ、群れの統率は崩されてフレイの剣への道が切り開かれる。
「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」
そこに仕掛けていくのは諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)。彼女は【スチームエンジン】のユーベルコードを起動してレガリアスシューズに蒸気エンジンを搭載、その蒸気の力で通常よりも大量の空気を圧縮し駆動力を上げてフレイの剣へ切り込んでいく。
高速で迫るみすずにフレイの剣は自身を手にした一般人を操り衝撃波で迎撃するが、みすずは軽やかにその衝撃波を躱して距離を詰め、フレイの剣目掛け蒸気エンジンの力を加算した強烈な蹴りを放つ。
その蹴りをフレイの剣は刀身で受け止め、そのまませめぎ合う。その動きが止まった瞬間、空から燕にも見える影が一つ落ちて、
「ちょいさ!」
エアハートを跳ねさせ空から仕掛けてきたアメリアが、【空蹴】のユーベルコードによる跳び蹴りを斜め上からフレイの剣に叩き込んだ。
接近せねば使えないが、その一撃は超高速かつ大威力、予期せぬ攻撃に反撃すら間に合わず、そしてあまりの衝撃に一瞬コントロールが外れたのか、一般人の手からフレイの剣は離れ路面に金属音を立てて転がっていく。
操られていた一般人は糸が切れたかのように脱力し、倒れぬようにアメリアが支えつつエアハートに乗せる。
怯んだ今が追撃のチャンス、みすずがフレイの剣に仕掛けようとするが、その瞬間突如雪狼の増援が出現する。
それは雪狼のユーベルコードによる召喚存在、十分な時間が経過したことにより狙い定めたみすずを包囲し魔氷の爪牙で襲い掛からんとしているのだ。
汗が一筋、みすずの頬を伝う。
「……このままじゃマズいかも?」
「ここは一旦退くよ!」
アメリアが気絶した一般人に加え、みすずもエアハートに乗せてフルアクセル、雪狼達が本格的に襲い掛かる前にその包囲を突破し、一旦戦場を離れたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
儀水・芽亜
これは『大帝の剣』のメガリスゴーストが元でしょうか。
殺すのでも滅ぼすのでもなく、壊す。今回はそういう戦いですね。
それなら、私より適任がいます。
来たりませ、“断頭卿”ギロチン!
あなたの剣腕でもって、あの剣を叩き折ってくださいな。刀剣を使い潰す戦い方はあなたの十八番。マントの裏に吊った剣を取り替えひっかえしながら、打ち合ってください。
私も「武器に魔法を纏う」アリスランスを振るって『雪狼』を狩りましょう。素早く貫通攻撃を繰り出し、『雪狼』相手に立ち回ります。
敵の攻撃は、「軽業」で回避、「オーラ防御」「魔力防御」で対抗。
その間にも「歌魔法」「精神攻撃」で動きを鈍らせて。
切った張ったは専門外ですからね。
●刃は剣と躍る
独りでに浮かび動き、殺戮を撒き散らさんとする邪悪なる剣は、猟兵達に抗わんとするがごとく刀身から雪色の狼を湧き出させていた。
(「これは『大帝の剣』のメガリスゴーストが元でしょうか」)
かつて能力者として戦っていた頃の記憶を思い返す儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)。
本来の大帝の剣のメガリスゴーストは残留思念の宿る刀剣に憑依し、剣の腕の立つ者に自身を使わせ100人の強者を斬り殺させようとするものだったが、オブリビオン化した事で剣単独で行動可能になっているようだ。
「殺すのでも滅ぼすのでもなく、壊す。今回はそういう戦いですね」
しかし対処は当時と殆ど変わらず、剣を破壊する事。そしてそれならば、切った張ったは専門外と考える芽亜自身よりも適任な存在がいる。
「来たりませ、“断頭卿”ギロチン!」
呼びかけと同時に起動するのは【落ちる刃】、つなぎの上にマントを羽織った禍々しき虐殺師が想像から創造した主たる芽亜の傍に出現する。
「あなたの剣腕でもって、あの剣を叩き折ってくださいな」
芽亜の言葉に断頭卿は二本の大剣を構え、そしてマフラーで隠した顔に喜悦を浮かべてフレイの剣に向かい音もなく駆け出した。
襲い掛かる妖獣型オブリビオン達の魔氷の牙に噛み付かれ、それを意に介していないかのように無造作に払い大剣で首を落としていく。
無敵の断頭卿の歩みは寸毫たりとも止まらず、ならばと芽亜目掛け雪狼たちが回り込み襲い掛かってくる。
しかし芽亜の方も断頭卿に負けじと鴇色のアリスランスに魔法を纏わせ氷の牙光らせる狼の口内に鋭く槍を突き込み頭蓋を破壊、消滅させつつ他の個体の突撃をひらりと跳躍して回避しつつ、歌を口ずさみ始めて。
「~♪ ~~♪」
声を操るフリッカースペードの力を乗せた童謡のようなその歌は、悪しき雪狼たちの精神に干渉して動きを鈍らせていく。
その効果はフレイの剣にも作用、雪狼を放出する速度が減じたタイミングを狙い断頭卿が急接近、二刀をいっぺんに振り下ろした。
咄嗟にフレイの剣も刃を断頭卿の大剣に合わせて抵抗、巨人すら両断するとされる刃は断頭卿の大剣を中程で切断する。
しかしそれも芽亜の予測の内、断頭卿の得意とするのは刀剣を使い潰すような戦い方であり、得物が一つや二つ砕ける程度ではその暴虐は止まらない。
断頭卿は即座に両断された二刀を手放しマントの裏に手を突っ込むと、そこに吊り下げていた剣を新たに抜いて攻撃直後のフレイの剣の刀身部分に叩きつけた。
その一撃が致命的、刀身に入った罅が一気に刀身全体に広がって、更に断頭卿が踏み込みもう一閃打ち込めば、衝撃に耐えきれずガラスのように粉々に砕け散った。
フレイの剣の破壊と共に出現していた雪狼たちも一斉に消滅、一つの関門を乗り越えた安堵を僅かに感じつつ、芽亜は儀式の行われている公園へと向かっていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ミスター・モラヘッド』
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POW : モラモラモラモラモラァァァァッ!
【レベル分の1秒で繰り出す拳のラッシュ】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : モフ式☆マッスルナンパ術
【モフモフ頭部とナイスバルクなボディ】を披露した指定の全対象に【モーラット頭になりたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ : 仲間作り
指定した対象を【頭部がモーラット化した人間】にする。対象が[頭部がモーラット化した人間]でないならば、死角から【頭部に寄生するモーラット型の寄生体】を召喚して対象に粘着させる。
イラスト:東堂
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠穂村・耶子」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●奇怪なれど力は本物
雪狼溢れさせるフレイの剣を撃破した猟兵達は、急ぎ榴岡公園へと向かっていく。
空に見える闘神の渦は相変わらず、いつその破壊エネルギーがこの仙台市を破壊してもおかしくない状況だ。
空の渦の丁度真下、公園の中央へと辿り着いた猟兵達はこの都市を破壊せんとするオブリビオンと相対する。
『……もきゅっ!? もきゅ~……』
モーラットの鳴き声のような、けれどその声は矢鱈野太くて。
『もっきゅ~……もきゅっ!』
何を言っているのか正確な所は不明だが、『儀式の邪魔をしにきたか猟兵よ!我がバルクの錆にしてくれよう!』あたりだろう。
それを言っているのは『ミスター・モラヘッド』、妖獣化オブリビオンと化しナイスバルクなイケメンボディを手に入れた元モーラット。なおそのボディは人間そのままなのでとてもアンバランスにも見える。
何事かモラ語で話していたミスター・モラヘッドが構え殺気を膨れ上がらせる。外見こそアレだがその実力は禁軍猟書家に数えられる精鋭であることは間違いなく、強敵だ。
この何とも言えぬ存在を撃破できなければ仙台市は徹底的に破壊されてしまう。それを阻止すべく、猟兵達はユーベルコードを起動し、決戦を開始するのだった。
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
●怪人の仲間にはならないように
オブリビオン『ミスター・モラヘッド』――頭だけがモーラットに変化したパンツ一丁のマッチョ人間という、可愛さと格好良さを見事に相殺して奈落に落としているような外見のオブリビオン。
不審者としか言いようのない見た目だがその実力はハビタント・フォーミュラの配下だけあって侮れるものではない。しかし、
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
構えるオブリビオンに臆することなく眼鏡を掛けた黒の長髪の鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)は毅然とした雰囲気を纏い前に出て、
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」
能力者時代と同じように一枚のカードを掲げ、叫べば、収納されていたサイキックキャバリア『祈光風神機『レガリア・ベルクス』』が瞬時に出現する。
更にもう一人、陰鬱な印象の音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)がレガリア・ベルクスの傍らに立って、
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん、ただいま参上」
『もきゅっ!? もきゅきゅ~!』
いつもの名乗り口上をポーズ付きで決める彼女に対しミスター・モーラットは『二人とも返り討ちにしてくれるわ!』とばかりにしゅっしゅっとシャドーボクシングで威嚇してきている。
どう見ても色物の変態にしか見えぬ相手にこの恥ずかしい台詞を言わないといけない――契約だから仕方ないけれども、ちょっと人生というものについて考え直したくなる鬱詐偽であった。
そして
『もっきゅー!』
ギリ濁点がつかない低い鳴き声を上げてミスター・モーラットががユーベルコードを起動、すると二人の猟兵の死角、後方からモーラット――によく似た寄生体が頭部めがけ飛びかかる。
狙いは頭部への粘着寄生、モーラット頭の仲間を増やそうという邪悪なユーベルコードであるが、
『E.N.M.Aから警告――私達に触るな』
機械的な冷たい音声の警告と同時、コクピットの影華がユーベルコード【noli me tangere】を起動する。
すると羽衣の形に集束したサイキックエナジーが背面から放出、機体全身を覆うように展開してサイキック振動波を周囲に放ち飛び掛かってきたモーラット型の寄生体を弾き飛ばした。
呪詛籠ったその振動波は影華にとって有害な全てのベクトルに反射の状態異常を与える。飛び掛かってきたならば反対方向に弾かれる、という事だ。
さらに鬱詐偽も『ウサギマイク』のスイッチを入れて、
「♬まだ倒れるには早いわ~! 諦めないで~!」
応援の意志を込めた歌を歌い始めてユーベルコード【サウンド・オブ・パワー】を起動、その歌に共感した影華の戦闘力が強化されていく。
同時にその歌声はサウンドウェポンにより増幅され鬱詐偽の周囲に音波攻撃を放つ。彼女の死角から迫っていたモーラット型寄生体もその音波を突破できず、弾かれて消滅していく。
戦闘力が向上した影華は即座に首撒きにしていたBX大黒燐創鋼剣『影蘭』を元の巨大な光剣として手に取り、高まった戦闘力でモーラット怪人へと切り込んでいく。
応戦するミスター・モラヘッドだったが、キャバリアにより増幅された強烈な一閃を防ぎきる事はできない。
『もっきゅー!?』
相変わらず太い声で悲鳴を上げつつ二人から距離を取るミスター・モラヘッド。
痛烈な一撃を喰らわせる事はできたが戦いはまだ始まったばかり、影華と鬱詐偽は勢いに乗って次なる攻撃を開始していくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
儀水・芽亜
はぁ。これは首だけ切り落とせないものでしょうか。“|断頭卿《ギロチン》”にお願いしてもいいのですけど……。
まあ、いいです。これもお勤めのうち。私の手で討滅致しましょう。
「全力魔法」「範囲攻撃」「魔力吸収」「結界術」「オーラ防御」「霊的防護」で胡蝶の盾。
モーラット人間なんて願い下げです。そんなものにされるつもりもありませんよ。
この胡蝶の盾に死角はありません。モーラット型寄生体も、私の蝶たちが受け止めてくれます。
することはそれだけですか? それでは、大人しく私の蝶たちに生命力を吸い尽くされてください。
死ぬのは仙台市民の皆様ではありません。あなた一人だけです。大人しく、骸の海に沈みなさい。
●存在そのものが悪夢のような
「……はぁ。これは首だけ切り落とせないものでしょうか」
うんざりしたように呟くのは儀水・芽亜(共に見る希望の夢/『|夢可有郷《ザナドゥ》』・f35644)。
一般モーラットとか他の獣人オブリビオンに然るべき場所にもきゅもきゅ提訴されても納得できてしまいそうな外見のナイスバルク(自称)のミスター・モラヘッド。
かつての能力者時代には珍妙な地縛霊やゴーストとの戦闘経験もあったような気がする芽亜だがそう言いたくなるのも無理はないだろう。
「“断頭卿ギロチン”にお願いしてもいいのですけど……。まあ、いいです。これもお勤めのうち。私の手で討滅致しましょう」
頭の中の無敵の断頭卿がこの怪人と戦う姿をぱぱっと打ち消して、鴇色のアリスランスを構える芽亜。
『もっきゅもっきゅもきゅ~っ!!』
敵意を向けるナイトメア適合者に対しミスター・モラヘッドは再びユーベルコードを起動、同時に芽亜は霊的な防護の力を高めたオーラの結界を周囲に全力で展開する。
モーラット人間の仲間入り、なんて願い下げ。それを絶対に拒絶するという強い意志と共に起動するのは【胡蝶の盾】。
「さあ、可愛い私の分身たち。私を否むその感情を喰らってしまいなさい」
展開したオーラの結界からひらひらと黒揚羽蝶の群れが出現し、芽亜の全身を覆っていく。その数は無限に等しく、全身を隙間なく覆う高硬度の蝶の守りにはモーラット型の寄生体でも突破は不可能。
後方から頭部目掛け飛び掛かってきた寄生体を芽亜の死角を覆っていた黒揚羽の盾が弾きつつその生命力を吸い尽くし消滅させる――そして、
「することはそれだけですか? それでは、大人しく私の蝶たちに生命力を吸い尽くされてください」
芽亜の号令と共に黒揚羽蝶の群れが舞い、ミスター・モラヘッドに襲い掛かる。
拳で撃ち落そうとする猟書家だが、いずれも硬くなによりも数は無限に等しい膨大な数。二本の腕で迎撃する事は叶わず、そして敵意を抱けば抱く程に黒揚羽蝶を操る芽亜の力は高まっていく。
「死ぬのは仙台市民の皆様ではありません。あなた一人だけです」
――大人しく、骸の海に沈みなさい。
鋏で糸を断つようにきっぱりと芽亜が言い放ち、ミスター・モラヘッドの全身が黒揚羽の群れに覆われ生命力を一気に吸い上げられていく。
そして黒揚羽の群れが離れる頃には生命力の大半を奪われすっかり萎びたモーラット頭の怪人の姿。
「……しぶといですね」
『も……もきゅ~っ!!』
猟書家の意地か、筋肉が萎み細くなったミスター・モラヘッドはそれでも倒れることなくファイティングポーズを取り直す。
もう一押しか二押し、このオブリビオンを撃破し上空の闘神の渦を消滅させるには必要だろう。
再び死角から飛びかかって来る寄生体を黒揚羽の盾で弾きつつ、芽亜は追撃のタイミングを窺いながら次の行動を開始した。
大成功
🔵🔵🔵
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。|熟成肉《リビングデッド》うまうま
|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
●破壊の渦を消し去って
暴れるオブリビオンに纏わり生命力を奪い取っていた黒揚羽が離れ、そこに二人の猟兵が切り込んでいく。
「……一応、ヒト型っすよね」
|食道楽の悪魔《グラトニー》の飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)はやや首を傾げつつ、|万能《エクストリーム》|猟理器具《クックウェア》を巨大な|肉叩き《ミートハンマー》の形のまま構えている。
悪食極まりない彼女にとってオブリビオンは食材でもある。ヒト型でないなら料理して喰らうのが基本ではあるが、ミスター・モラヘッドは妖獣とか獣人の分類のオブリビオンだろうが、全体を見るならヒト型の筈だ。
(「首から上だけなら……まあ倒してから考えるっす」)
そんな事を考える杏子の横を宇宙カブに乗った漆黒のライダー、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が追い越して突っ込んでいく
(「……何を言いたいのかサッパリわからないね!」)
自前のテレパス能力でオブリビオンの思考を読み取ろうとした多喜ったが、このミスター・モラヘッドは思考までモラ語、もきゅもきゅ聞こえるばかりで、理解の埒外であった。
ただそこに乗っている感情は感じ取れる。焦りや怒り、空に浮かぶ破壊の渦含めとても友好的に接することができるような行動原理ではない。故に宇宙カブを疾走させ切り込んでくる多喜に、猟書家は己の肉体美を誇示するようにフロントダブルバイセップスのポーズを取った。どことなくそのモラ顔も得意げな表情を浮かべているように見えるのは気の所為ではないだろう。
ユーベルコードでもあるそれはミスター・モラヘッドがもふと肉体美を披露した対象の心を揺さぶりモーラット頭になりたいという感情を与えるナンパ術のようなものらしい。
しかし、
「いやちょっとそういうのは……」
残念なことに自慢のモフモフ頭部とナイスバルクなボディも先の戦いで生命力を奪われ少々色艶等が喪われていて、心震わせられるような状態からは離れてしまっていた。万全の状態でもなりたい者はそう存在しないだろうがそれは置いておこう。
故にミリ秒でその感情から脱した多喜は、宇宙カブの速度を上げてオブリビオンを翻弄しつつユーベルコード【レイブン】を起動する。
「グォカカカ……ケォォォォ!!!」
モラヘッドと杏子の視線を受けて芽生えた第七感、来世では鳥になりたい――そんな願望を乗せたかのような多喜の叫びは怪鳥染みた音。同時にモラヘッドの周囲が突如暗黒に包まれて羽ばたく翼と生じた衝撃波、そしてけたたましい鳥類の発する音が襲いかかり、オブリビオンをよろめかせると、追いついた杏子が【フードファイト・食道楽モード】のユーベルコードを起動、同時に彼女の周囲に魂が纏わりついてくる。
「また美味しくいただくっす」
それは彼女がかつて喰らったオブリビオンの魂、そしてそれらは食道楽オーラとなり杏子を強化する力となる。
巨大な肉叩きのフルスイング、対抗するモラヘッドは引き締まった肉体から繰り出される高速のラッシュで迎撃する。
『モ……モラモラモラモラモラァァァァッ!』
一秒に百を軽く超える速度のラッシュ、残る体力を振り絞ったかのような連打は杏子の強烈な一撃を一度は押し返し相殺、更に杏子へと反撃のラッシュを叩き込もうと前へ踏み出してくるモラヘッド。
だが、食道楽オーラの力は攻撃力強化だけではない。
オーラによる自動反撃――弾かれた筈の肉叩きがオブリビオンのラッシュへと再び叩き込まれ逆に拳を叩き潰し、そして二回攻撃の追撃がモラヘッドの頭部をフルスイング。
『モラアアアァァァッ!?』
低い音の悲鳴を発し錐揉み回転しながら吹き飛ばされるミスター・モラヘッド。空の闘神の渦に僅かに届かぬ高さで落下を開始し、危険な角度で頭から地面に激突、そのまま消滅していったのだった。
儀式の執行者を失った闘神の渦は破壊のエネルギーを解き放つことなく消滅する。禍々しき空の渦が消え去った空はいつもと変わらぬ色彩で、世界結界の大破壊は免れた事を示していた。
こうして東北の大都市の消滅を阻止した猟兵達は、いつもの日常を取り戻した街の風景を後にし、グリモアベースへと帰還したのだった。
成功
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