カチッとしゃいんと輝いて
流れ星に願えとはよく言ったものよ。
「……ううん、このフレーズに問題があるのか」
願いと星を掛け合わせ、数多のアイドルが迎えられし世。奇跡に愛されしアイドルは、夢と希望と未来を続かせ、闇に居る者共をも掬い上げて救ってみせるもの。
しかし、不幸にも星が叶えてくれなかったのだよ――、
「ダメだ」
机をバンと叩く音――台パンはいけませんよ作曲者、星見・陽と云ふ男が輝ける|星々《アイドル》を知らぬままに雁字搦めになって居る。
「人を幸せにする音が、全然組めない……」
幾つも曲を作ったはずなのだ、幾つもの努力を重ねてきたはずなのだ、なのに人々の目に留まらない、誰も何にも見てくれやしない。コメントの一つだって一切つかないこの人生。
おまけにメロディを描けば何か一つ欠けている、何処かでどうしてもつっかえる。何と才能に恵まれぬ有り様、これでは心の奥底がやりきれなさで煮立つのも仕方が無いな。
「俺、何か持ってないのかな。才能か何か」
ただ曲を作るのが面白くて、でもこうなってから何も楽しくない、自己欲求に溺れたいわけじゃないが誰にも認めてもらえないことこそが致命的。
「……どうしたものかな」
鏡を見る。
ぐつぐつ。
聴き逃せない音が鳴るような錯覚。
骸の海が、煮立って溢れそう。
「もう、ダメなんだろうな」
酷く不幸の色を帯びていた顔。
不幸中の幸い、本人でも気付けない程に可愛さに溢れていたというので。
「……彼の願いは叶いません。今のままではね」
救ってあげようじゃないかと――東・よるはと云ふ女が既に視ている未来。
「アイドルフロンティアという世界については多忙から直ぐには見ることが出来ていなかったのですが……人々の心の中に、全人類が骸の海を抱えているというのですから、驚きです」
少々変わっている世の中だ、ただ直ぐに集まってきた|猟兵共《おまえたち》に状況を説明してやれば解きほぐせるか。
「参考までに、星見・陽という18歳の青年は曲を作ることに大好きの気持ちを抱いたものです。しかしとびきり運が無い、故に不幸にも骸の海を溢れ出させ、人々に八つ当たりをしてしまうのです。八つ当たりで済めばいいのですがね」
そうしてなったオブリビオンというのが、あまりにも幸せを破壊したがるものであるから。
「ですから、それを阻止できるだけのアイドルステージが必要です。作ることが叶ったならばそこにあるのは人々の無意識――サイリウムという形。人々の無意識を刺激し魅了してやることで、上手に無傷で彼を救うことが叶います……人々が居るならば、それは嘗てアイドルたちに救われていた人々です」
そうでもしないと、妙に少々強過ぎるので。
「そして段階も踏みたい。彼の心を、最初に少しでも癒してあげられると、その後がちょっぴり楽にはなるかも」
少しでも寄り添えたなら、少しでも良くなるので。
「幸い、彼は自分の住む街の縁日で少し頭を冷やし、食べ物を食べて元気を出そうとしている最中。今参れば、さらに助けることが出来るでしょうから」
叶え給へ、アイドル。
「……流星の世まで幾千里。旅は道連れ、さあどうぞ」
川内主将
取り急ぎやることだけ。
18歳の青年『星見・陽』を救うことが必要です。
第1章で彼ののメンタルケアを、
第2章で彼の骸の海から参ったオブリビオンたちを、
第3章でオブリビオンとなってしまう彼を救ってください。
シナリオ公開と同時にプレイング受付開始です。
アイドルステージにて、輝いて。
以上、よろしくお願い致します。
第1章 日常
『お祭り☆フェスティバル』
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POW : 出店を巡って楽しむ
SPD : ゲームやレクリエーションの企画に参加する
WIZ : ライブステージを見物する
イラスト:ぽんち
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
熊ヶ谷・咲幸
「作曲ができる人、羨ましいな。あたしも作曲とかできたら自分の曲とか作れちゃうのに」
でも、癒してあげるってどうすればいいんだろ?知らない人から話しかけれて癒されるのかな?とか悩みつつ陽さんに近づこうとすると、次々とトラブルが目に入る
・屋台用のガスボンベが渋滞で届かない。すぐそこまで来ているのに
・お神輿のメンバーが急に怪我などで減って担ぐ人が足りなくなる
・その他諸々
「あたしに任せてください!」
つい見過ごせず、自慢の【怪力】で重い物を運んだりして解決します
「本当はこんなことしてる場合じゃないんだけど〜」
話しかけるのは失敗だけど、一生懸命頑張る姿で陽さんに何かインスピレーションを与えられれば
がやがや喧騒で溢れている。
お祭りごとというのはとても良いものなのだよ、美味しい物に楽しい遊び、全てが手伝って少しは悪いことを忘れていられるので。
とても良いことだ、
「……いいなあ」
ふわり揺れる赤茶の髪。良いなあと何を思う、
「作曲ができる人、羨ましいな。あたしも作曲とかできたら自分の曲とか作れちゃうのに」
かの助けるべき男の技術を思う。だってチアフル☆クレッシェンド、まだまだ勇気が欲しい頃。方法だって欲しいお年頃、癒してあげるのが如何するのかもふわっふわ。試行錯誤でしょうか。
(知らない人から話しかけれて癒されるのかな?)
うんと悩みながら暫く、やあ見つけたぞ当の男を、希望の欠片を助けるのだとえんやこら、
「……、ちょっと人手が足り……!」
する瞬間にあちこち沸いて出る悩みの種。
「うーん参ったな、ガスボンベが届かなきゃ焼き鳥が焼けない……!」
びゅんと駆けつけろ鳥の如く、何かあったのかと聞いてみれば屋台を開く基盤となるガスボンベが新しく必要になってしまったというのだよ。専用の軽トラがそれを届けてくれるにしても運勢がほら、
「そういえば近くの道路、今日はすごい渋滞ですってね」
ちょっと落ち目だったと気づける今日。それでそんなに遠くない、時間がかかるわけじゃないのは幸い。ならば胸を張らなきゃな、
「あたしに任せてください!」
走って解決出来る猟兵の体力。どれだそれだとあっという間、見つけては運転手に事情を話してその瞬間に一気に二つくらいふんにゅーっと、
「あっ、ボンベが来t、早い!?」
ご自慢の|怪力《フルパワー》をどうぞ、きっちり送り届ける事が叶うので陽さんにやっと話しかけ、
「今の凄かったよお姉ちゃん! あのね、」
「えらい綺麗だね。そういや今日担ぐお神輿、一人腰やっちゃって助けて欲しくて――」
「後でちょっと運んでもらいたいものが――!」
ちょっと間に合わなさそうですね、叶えるべきお願いごとがあーちらこちら。気付けば奔走しておりまして、
「本当はこんなことしてる場合じゃないんだけど〜」
そんな日常風景、すれ違う作曲者の、驚きで彩られし瞳。
「……誰かの為に、頑張る、アイドル」
その日珍しく一つも音の欠けない閃きがあったと後に知るのだよ、されど今は。
――熊ヶ谷・咲幸。いっしょうけんめい☆がんばります!
大成功
🔵🔵🔵
ジゼル・サンドル
作曲できるってだけでもすごいと思うのだが、できるからこそ周りからの評価が気になってしまうのだよな…
純粋に、好きだからやりたいって気持ちを思い出してもらえればいいのだが。
食べ物で元気を出すのはいいな、わたしも縁日の食べ物を買い食い…してる場合じゃなかった。
縁日なら特設ステージとかあるんじゃないかな、飛び入りで参加するなり最悪路上でゲリラライブでもしようか。
♪歌は楽しいな~つらいこと全部忘れる~さあ歌おう!
得意の【歌唱】で持ち歌のアップテンポな曲『シング・ア・ソング』を【元気】が出るよう心を込めて歌い、【声を届かせる】。
自分も楽しむことで他人も楽しませることができるって少しでも伝わったらいいな。
「……もう一つ、何か欲しい」
それでも悩み続けるか、星見・陽と云ふ男、今感じたもの全てを忘れたくないか、駆け抜け続けるその様をしかと見ている女がいたのだよ。
「作曲できるってだけでもすごいと思うのだが、だからこそ……」
周りからの評価が気になってしまうのだよな……そういうものだよな、と|お天道様《サンドリヨン》が見て居る。欲しがる想いも、繋ぐ想いも大事だけれどそこに純粋性を見出してくれたらと――|歌姫探偵《ジゼル・サンドル》の切に願う事。
やあ、それにしても存外賑やかじゃないか。
「へいお嬢ちゃん、たこ焼きどうだい!」
「おお、では一ついただきたい」
やれチョコバナナだのべっこう飴だのクレープだのと、ちょうど小腹も心も満たす縁日の美味しいものがとびっきりに美味じゃないか。溶ようだ、蕩けるように元気が溢れ出してなんと素晴らしい買い食い――
「――してる場合じゃなかった」
Oops.
では切欠を探し給へ、この世界だからこそ有り得るもの、幸せを届けるに相応しいぴったりの場。
「ありがとうございました〜! いやあ、とても素晴らしい飛び入りライブでしたね!」
急に発信しても叶う場所、それなりに広いスペースで観客を集めていたミニライブの場に。
「わたしも歌を届けたい!」
一声で注目浴びて。大丈夫、誰も咎めやしない。躍り出るぞ隙間縫う様に、そうしたなら硝子の靴も12時の魔法もびっくりの美しい歌声を。さあさ周りの皆もどうぞ受け取って。
「♪歌は楽しいな~つらいこと全部忘れる~」
『シング・ア・ソング』――気持ちは上に、|音符《こえ》を前に。
「――たの、しい」
一瞬で理解させたのさ陽にだって、楽しませるならまず自分がそうでなきゃ。円の中心がいつだって絶対的である様に、少しでも確実に届けるのだ。驚きに溢れし彼の瞳、注目が痛い程に伝わって。気分はまるでミュージカル、起承転結の気をしかとつけ給へ。
「……なんで、こんな簡単なこと」
――忘れてたんだろう。十分すぎるくらいに伝わったな、手を差し伸べる様が魔法使いにも似て。忽ち皆が|共鳴《ハーモニー》、そんな感じのミニライブ。ほとんどがアイドルなんて知らなくて、しかし。
「さあ、歌おう!」
あまりにも、舞踏会。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『インディセンシィ』
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POW : どこまでも一緒に
【煽情的な視線】で射抜いた対象を【精神汚染】で攻撃し、着弾点からレベルm半径内の仲間を【倒錯的な悦楽】で回復する。
SPD : いつまでも一緒に
【人気アイドルから複製し編集した歌声】を披露する事で【完成された歌姫】に変身し、戦場内の敵全てを攻撃する【堕落の流星群】を降らせる能力を得る。
WIZ : 君と一緒に
【優しく穏やかな歌声】を披露しながら視界内の対象1体に【心を見透かすような視線】を向けている間、対象は本人と使用者以外を認識できない。
イラスト:望月らいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「なんでだろう、」
漠然として居る。
繋がる、奏でる、アイドル。まるで連想ゲームだ、ぽんと突然イメージが固まって形になった頭の中のメロディ、ガレージめいていたそれは今やコンサートホールではないか?
「こんなにスッキリした気持ちになるだなんて、考えたことが無かった」
上手くいかなかったのに、歌が自分を動かして居る。
心が、溢れている。五線譜の上ごちゃごちゃしていた足りなかった|音符《こころ》今、羽ばたく様な、
「あの、俺――」
溢れる。
溢れて居る。
「はっ?」
胸の内から、左胸から、滝のように流れ出して居る。あつくて、あつくて、なのに火傷も無ければ安寧も無い、
「っで――んだよこれっ」
止め方も無いので右往左往、無いを重ねた結果生まれたもの。
「なんで、」
「んん〜」
背伸びをしていらした、清らかで愛嬌たっぷりのオブリビオン。
「生み出してくれて、ありがとう!」
「何を、」
「欲望、ばっちり届いたよ!」
「だからなんで!」
繰り返す梨の礫、不幸を抱いてしまったもんだから話もまるで聞きやしない。
「自分の作った音で人を幸せにしたい――でも、叶わなかったよね!」
一度起きたことだからと際限が無い。
「何度やってもダメだから、わたしたちが代わりに創ってあげる!」
一度使われたら、破滅なのだよ。
「「「さあ、君と一緒にどこまでも〜♪」」」
インディセンシィ――器用に嘯くアイドルのリアル。
「ふざけんな!!」
抗うのだよ星見・陽、だが周りを見てからじゃ遅過ぎるな!
「わっ、ミニライブの音響が勝手に!?」
「おおう、お嬢ちゃんたち目の前に居られたら他の客の――!」
「誰か、この子たちを止めっ、」
欺くエクスタシー、既に場を支配するこの有り様。
「折角出来るかも知れないんだよ、」
たった一人じゃあ、止められない。
「なのにこれじゃ人々まで不幸になるだろ、」
悲痛で余白有り余る、おしまいの切欠。
「そんなことしたくないんだよ俺!!」
――覆せ。
熊ヶ谷・咲幸
「ここはアイドルの出番ですね!」
骸の海を晴らさないと。そんな訳で流れ星の力を受けたコンパクトを開いて変身……しようとするが開かない
「もう、いつもこうなんっだっかっら!!」
が、【怪力】【こじ開け】で無理やり開いて変身!変身の時に出たエフェクト(全身図左上のやつ)で相手の視線を塞ぎつつ、消える前に掴んで【投擲】し、その間に肉薄。もし視線を受けても【気合】と【根性】で耐える
あとはひたすら力技
「何度も上手くいかなくたって!諦めなければきっと何とかなります!希望の星は消えさせません!」
あとはびったんびったんと敵を振り回して蹴散らしてきます
「キャッチ・ア・スター! 明日を掴み取ります!!」
ねえ見て幸福の流れ星がほら。
輝き満ちる|晴れ舞台《ステージ》を側に作り上げて。
「あっ――パクトが!」
真っ直ぐに|人間《おまえ》の掌の上。
まるで化粧箱の様じゃないか、伝説を詰め込んで|変身《おけしょう》しましょ、突然のことに陽が見ている中で。
「ここはアイドルの出番ですね!」
とびっきりに羽ばたかなくては。そう手をかけてパクトが開いたら、
「……ん〜〜〜っ?」
パクトが開いたら、
「ふんにゅ〜〜〜〜っ!!」
いけないって言うんですか。願いは満ちている筈だが梨の礫。
「……???」
あんぐり開いた口が止まらない作曲者。
首傾げたり多種多様に笑ったりの|骸《アイドル》共。
全ての目を覚ますようにバキリと開けてやれ。
「もう、いつもこうなんっだっかっら!!」
開く。
星々の爆ぜるような体感。
誰もが眩しいと目を閉じて。光。
赤にじんわり馴染むような柔らかい光の星が妨げていると知れ、むんずと掴めるんですそんなエフェクト、びゅんと投げちゃえばこつんとアイドルたちの額に。思わず額を押さえた内の一人がやっと直視を許された頃には、|ガチ恋距離《ゼロレンジ》でブチ抜ける拳。切り開けない道あらば力技でこじ開ける――あまりにも豪快で吹き飛ばずにいられない、巻き込まれて地面にぺったんしちゃう|嘘吐き《アイドル》共の、信じられないという困惑の表情の数々。その一端に僅かの称賛の色が感じられて、“煽情的”を実践する暇さえ与えられないので。
ど根性ととびっきりの気合いが全てを解決している――そうそう、倒れてるアイドルたちの一人の足をひょいと掴むのも忘れてはならない、ゆるり浮遊感を体感させる後にぐるんぐるん振り回して――無茶苦茶に多くを巻き込んでいくのだよ。びったんびったんと地に叩きつけられるようでもあり――
そりゃあ教えるどころじゃありませんよね破滅を。
「何度も上手くいかなくたって! 諦めなければきっと何とかなります! 希望の星は消えさせません!」
全力で前に進む咲幸の、希望を護りたいと一生懸命に踏ん張る|表情《かお》を見よ。
それこそが、重要で輝ける|歌詞《いみ》なのだから。
「……あきらめ、ない……」
その意味を心から、掴み始めた作曲者であることよ。そうなりたい、と呟かれるのを見逃さなかった。
目に映るのさ、赤色メインのプリティな衣装、胸元にきらきらなハートを載せたきらめきアイドル。
「キャッチ・ア・スター! 明日を掴み取ります!!」
なお握力が強すぎて。
大成功
🔵🔵🔵
カルパ・メルカ
おー、可愛らしいアイドルさん達だ。性格はあんまり可愛くないけど。
ちょっとくらい毒があった方がウケるのは否定しないけどさ。
ギリギリを攻め過ぎると炎上するから気を付けようね。私はした。
まー木っ端配信者の失敗談なんて今は良いんですよ。お仕事お仕事。
ステージに並んでくれてるし、ここは|蒼《アオクサ》で纏めてザックリ!
……そこのお兄さんゴア描写大丈夫な方? スプラッタはよろしくない?
じゃあ|蕘《カリクサ》でドカンと行こう。
絵面がアレだから垢BANされるのだ。|炎上《物理》で舞台を埋めればお釈迦様でも気付くめぇ。
と言うかお兄さん顔が暗い!
ほら笑顔笑顔。他人の幸せをどうこう言う前にまず自分が元気でなきゃあ。
「もうっ、希望なんて機能しないっていうのに!」
「ただ綺麗事だけを突き通せるなんて、そんなこと!」
少々苛烈になっていやしないか、欺き破滅こそ至上、なりふり構わぬ快楽の形。
「おー、可愛らしいアイドルさん達だ」
被験体七七號からすればただその評価に尽きるのだよ、こうも苛烈であるというものは少々度が過ぎるものでもあるのだけど。綺麗な花には毒がある、その性質をこそ否定しないカルパ・メルカ、
「ところでギリギリを攻め過ぎると炎上するから気を付けようね。私はした」
それだけを教えてあげて、端的である程宜しいもんだ。開かれている|金色《まなこ》を垣間見た|少女《むくろ》共、目を見開いては楽しそうに。
「あら、どんな火花を咲かせたのかしら!」
「失敗の種、絶望の種!」
気にしちゃうもんだから仕方が無い。ふ、と一回笑っておいて次に何咲かせましょ、
「まー木っ端配信者の失敗談なんて今は良いんですよ」
紅い赫い薔薇を咲かせましょ。屠龍が囁いている、この可憐な花々を八つ裂きにして散らせと鳴いている――、
「膾に刻んで庭にま――」
――But wait.
「――こう?」
目に入った作曲者の、心無しか息を繰り返すだけで精一杯の有り様。
「……やあそこのお兄さん。ゴア描写大丈夫な方?」
|Never《ふるふる》.
「スプラッタはよろしくない?」
|Neither《こくこく》.
正しく散らすべきなのだよ花々、古疵が痛むの、
「ドカン」
爆ぜて舞台を彩ってしまえ。己が身灼いた致命の火傷、地獄が如くばーん。Burnと燃えたらばアカウントがBANそれが世の常、ガチで燃やしたら|過去《アイドル》共が|焼却《ばーん》されていくのも分からない、地獄に連れていくぞとばかりに繋がれた炎の蔦が蕘の業、お釈迦様どころかお天道様の目さえ誤魔化して――ほら見て周りの人々、なんかすごい燃えてるー!? ですごい吃驚として居られる!
不幸なぞ音も無く焼き切れることそのものが地獄。
「……ぜんぶ、ぶち抜けてった……」
諦めないの次に貰ったのが“これ”なのです。
「と言うかお兄さん顔が暗い!」
むに、ほっぺたを指で優しくどうにかしてさしあげた。|笑顔笑顔《プレゼント》。
「他人の幸せをどうこう言う前にまず自分が元気でなきゃあ」
――|Succeeded《おっしゃるとおり》。
大成功
🔵🔵🔵
ジゼル・サンドル
ここからは歌合戦だな!
…この世界のオブリビオンはやたら強いのだよな、パフォーマンスしながら戦った方がいいんだったか。
ふと思い出す、違う世界で共演したアイドル達の姿。キラキラして可愛くて、それでいて力強くて思わず応援したくなる…わたしも、彼女達のようになれるだろうか?
流れ星に願えば水色のステージ衣装を纏ったアイドルに変身、「灰の中でも希望を歌う歌姫、シャンテ☆サンドリヨン!」
…って、柄じゃなさすぎて恥ずかしい!
けどこれも人助けだ、
『♪君の笑顔、咲かせてみせるよ!』
指定UCに乗せ敵の歌声に被せるようにポップソングを歌い自分のペースに乗せてしまおう。
歌は人を傷つけるものじゃない、人の心を癒すものだ。
そんな風にあくせく動き回る|骸《アイドル》共よ。
「よし……」
もう少し歌の方で頑張ってみないか。
「ここからは歌合戦だな!」
超克せしシンデレラがそうお望みだ。
みんなして一度ぴたっと動きを止めたのだよ、なんて美しく儚いストップモーションなのでしょ、パフォーマンスしながら過去を終わらせよとその有り様ならびに直感が言っている、心が魂が叫び出している。
幾つもの世界、アイドルの姿形を思い出せ。
在り方思い出すのみで、心は応援の火を灯しているのだよ……キラキラして可愛くて、それでいて力強くて、
おお、流れ星よ、
(わたしも、彼女達のようになれるだろうか?)
彗星の如き光にて答え給へ。さすれば水色の輝き、アイドルらしく水色のミニスカ――と呼ぶには丈が長いがやはり灰被りモチーフか――とトップスを纏いて希望の発信源たるその力を宿さん、
「……――、」
息を吸って、こちらを凝視するしかない絶望の主たちに告げてやれ。
「灰の中でも希望を歌う歌姫、シャンテ☆サンドリヨン!」
その変わる様こそが全てだ、魅了した、圧倒的にこれが希望なのだと分からせた。人を傷付ける嘘も言葉も全て跳ね除けて……みんなみんな、これがアイドルなのだと理解して指一つ動かせない、おまけに窮地に立たされていた人々もみんながみんな目を輝かせて、
星見さんよ、どうか見届けよこの勇姿――
人の心を癒やす為にアイドルが居るのだと知るが良い。ほら、アイドルは、
(……って、柄じゃなさすぎて恥ずかしい!)
恥ずかしげが皆最初はあるものだから――両手で覆う顔、その魅力可愛らしさも詰め込んでセットリスト内、
「〜〜っ、歌おう、みんな!」
限界が無いので|絵本が如く《サンドリーに》広がるミュージカル。|突然《サドンリー》に開幕です、誰が優しさで以って絶望のメロディを織り重ねようが全て陽気に騒がすポップソング。聴けば聴くほどに、アイドルだって人々だって脚でリズム刻んで踊るだけだ、歌おうとも望んで居る、気付けば希望に心唆され全力で歌詞を追い掛ける陽の姿だ――その眼に映る|童話《でんせつ》。
「『♪君の笑顔、咲かせてみせるよ!』」
みんなでそう歌うというので――嗚呼――満たされるように嘘共が――安らかな笑顔。
大成功
🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
美奈ちー(f15758)と参加!
さあさあ、くまさんライブの時間だよ!
一緒に生配信盛り上がっていこうね美奈ちー!
一緒にお前らサモニングで視聴者しろくまさんを召喚!
一緒にお揃いのアイドル服着替えてきたんだー!歌うよ踊るよしろくまさんに頑張ってもらうよー!
滅茶苦茶純粋な感情でー 歌いながら【ブリザード】でキラキラしたり【天候操作】の風で攻撃を逸らしたり回避したり、【氷の吐息】の投げキッスでドキドキさせたりするよ!
最後はしろくまさんと美奈ちーと美奈ちーのお友達(コメちゃんとか)で一緒に一斉攻撃!
みんながいると心強いねー!
日ヶ丘・美奈
ポーラちゃんと参加(f06947)
あ、アイドル……あんなキラキラした物、私には無理だよ
行かなきゃダメ?……じゃあ、これで(ユーベルコード使用)
ハァイ、アタシちゃん参上!
んもー。いつもの私ちゃんは、こういうの苦手だもんね
そいじゃギャルパワー全開☆アイドルだってお手の物!
おけまる。ポーラっちと皆で力を合わせて頑張る感じ、りょ!
歌声で変身って事は、アタシちゃんが喋り倒して歌う暇が無ければ変身できないんじゃね?
そんでもってアイドルパフォーマンスをすればテンションバイブス爆あがり!
いーじゃん!イケルイケルって!!コメちゃん、スズメっち、まじゅー(魔獣さん)に皆、ボルテージアゲアゲで行ってみよー!
見よ二人とも、あれだけ居た嘘がどうなっただろう?
みんなして真を理解しかけてまだ|拒絶《あら》がう様――
「なんで、私たちが押されているの!」
「関係無いわ、この世のアイドルも希望だけでは回らないもの!」
「解らせてあげるわ、心の底から!」
|おして《・・・》くれなさそうで、ちょっと虚しいくらいなのに、それこそが仄かな輝きで。それでいて猟兵共が照らし続けるライブステージというのも、あまりにも破格なものだから。
「あ、アイドル……あんなキラキラした物、私には無理だよ」
躊躇しますか、日ヶ丘・美奈。平々凡々に生きてきて|目覚めてしまった《・・・・・・・・》ものだから彼女には眩し過ぎて。でも叶うはずなのだ、小鳥たちが嘗て喜び羽ばたいた程の奇跡の連鎖。後押ししてくれる者がいたならばもっと足取り軽くなるでしょう、
「ふっふっふ」
ふんすと笑んで居る冬告精の顔に何て書いていると思う?
「……行かなきゃダメ?」
こくこく――ポーラリア・ベルがご一緒仕る。
「えっと……じゃあ、これで」
小麦色に染まっていくが良い。前を向ける秘密の|合言葉《あいことば》、ありえたかもしれない私が|服薬《そう》する度にアゲアゲで行けるんじゃねを弾き出して、巡り会う――、
「おけまる水産!」
呼ばれたからには見せてみて黒ギャル魂。
「ハァイ、アタシちゃん参上!」
「「「!?!?」」」
「くろい……ギャル?」
星見さんも釘付けで、ここにある全てが|アイドル《おまえたち》を見ているぞ、
「みんなー! フェアリー☆ちゃんねる、はじまるよー!」
つまりはお前らも出て来いと、しろくまたちのおいでです。視聴者有志の|有能さ《ちから》だって掛け合わせ、やることと言ったら、
「いつもの私ちゃんやっぱまだこういうの苦手みたい?」
「いずれ良くなるっ!」
んもー。なんていつかを信じてみたならば、ギャルパワー全開で歌って踊りましょうや。
「さあさあ、今日はくまさんライブの時間だよ! 一緒に生配信盛り上がっていこうね美奈ちー!」
「おけまる。ポーラっちと皆で力を合わせて頑張る感じ、りょ!」
きらきら、そんな掛け合いだけでもう星々が降りてくるかの様な煌めきじゃないか。だから苦々しげにインディセンシィの名を冠した女子みんな、逆のリズムを取って前奏を歌う。継ぎ接ぎだらけの歌姫が出来る前に。
『歌声で変身するんだね向こうは』
『え、やば。もうどかんと歌っちゃおうず』
「お揃いのアイドル服着てきたもんね!」
「ねー☆」
なんとまあ可愛らしい統一感、心も揃ったならlet’s singでしょう。ショーみたいなタイムでしょう、早速響かせステップ踏み出す二人、本当に星が降ってきた? NO、ブリザードに輝かせた。お祭り事の途中だったもんだ、空すら躍らせてしまえ。流星群だなんて降らせはしない、痺れを切らして突撃する嘘みたいなアイドル共だけれどお生憎様だ――shall we danceの気分でのらりくらり。しろくまたちとも声合わせ、
「今日も明日も明後日も♪ 雪みたいにキッラキラ♪」
「夢見てるの信じてるの♪ 前向いてバイブス爆上がり♪」
テンション最高潮をキープしていこうぜ。滅茶苦茶にぴゅあぴゅあなので参っちゃうな嘘共よ、ほら二人して投げキッスを投げたんです、片方がなまじ氷の吐息なもんだから可愛さ二倍でリミックス、
「ふぁ、ああっ……!」
「なんでこんなに、ドキドキするのっ!?」
「楽しんで歌い上げたら、ひんやりドキドキでぽかぽかだよー!」
「ほらほら、楽しんでくれてるだけでマジぱーぺき!」
くまさんたちも喜んで賛同してくれるものだから思い知るのだよ。完璧を創り上げるとは虚像だけでは足りないのだと、
「……こんなに綺麗な世界があるなんて……」
「信じさせて、くれるなんて、」
「なんて、純粋で、」
――羨ましい。
そうなりたかったって、思い出した者から順にぽうっとしてもらおう。|浄化《ほだ》されることがどんなに雪解けめいていることでしょう、ファンになったら雪だるまみたいな感じで元気になってくれるのかな、と思うのも良い、
「……あははっ」
星見さんですら暗かった顔が、ふにゃっとなりかけでして。
いっぱい集って心合わせ給へ祭の客の皆も、出店運営の皆も。
「いーじゃん! イケルイケルって!!」
「でしょでしょー!」
その通り。ほら、コメちゃん、スズメっち、まじゅー――大事なお人形も、ご近所の雀さんも、恐ろしき|魔獣《けもの》も。
「皆、ボルテージアゲアゲで行ってみよー!」
おー!!! って、声を揃えて|熱狂《ふぶ》き給へ。
素晴らしき哉アイドル時代。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『オブリビオン・アイドル』
|
POW : コール・オブ・ダークネス
【精神をかき乱す歌声】を放ちダメージを与える。命中すると【オブリビオン化エネルギー】を獲得し、自身が触れた対象の治癒or洗脳に使用できる。
SPD : ブラッククロス・リベレイター
視界内に【黒き十字の閃光】を召喚する。[黒き十字の閃光]はレベル秒間存在し、レベルm半径内の全員に【「骸の海」流出】の精神異常を与える。
WIZ : 暗黒の歌声
視界内の任意の全対象を完全治療する。ただし対象は【心の内に秘めた「骸の海」】に汚染され、レベル分間、理性無き【オブリビオン】と化す。
イラスト:稲咲
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
そうだこれだ。これがいい。
これが良いんだよと気付けたもんだ星見さん、|猟兵共《アイドルたち》の歌で踊りでパフォーマンスで貰ったもの咲いた曲頭の中の五線譜に音符が溢れてるのをその心で聴きたかったのだよ。
今度は呼びかけるように、前に進めるかって、
口から溢れでた骸の海がNOを突き付ける、
「ごぼっ――がふっ、ぅぁ、」
胸からも先程よりも遥かに多量の心の闇、
「や、だ、ぁあ、」
己を否定罰するが為流れ出て居る。
包み出して居る。
侵食して居る。
「ぁ、あ、あああぁぁぁぁ……」
止める間も碌に無かった結果がこの始末――見よ、焼き付けるように神々しいスカーレットカラーの長い髪。水色と緑の合間に馴染むようなミント、黒との配色の組み合わせ。終末齎すバランスの絶妙さ加減。
「……あぁ……!」
漸く気付いた?
「|私《おれ》、こうだったんだ」
そっぽを向かされただけだ――人を輝かせるよりも、自分が輝くこと。|期間限定《いっしゅんだけ》の束の間ステージ。きらきら輝くべきは自分自身だと、望みの外の憧憬を叩きつけられていたのだよ。
「|私《おれ》曲作りたかったんだよ、なのに、」
――男の娘アイドルという虚像。
「こうしてステージに立って、壊すことが、一番向いてたのかよ」
堕ちることでしか花開かない、災厄の如きアイドル。穢れる五線譜。朽ちるアイデア。また何もかもがとっ散らかって、
「やだよ」
滅びの|不協和音《ハーモニー》を吐き出して行く、
「おれを、たすけてよぉぉ」
READY.
熊ヶ谷・咲幸
「骸の海に負けないでください!」
気付けに自分自身の頬を叩き、オブリビオン化に耐えながら語りかける
「向き不向きは諦める理由にはなりません! もし、自分の新しい側面に向き合う必要が出たとしても、それはそれ、これはこれです!」
歌声だろうが何だろうが【怪力】の力技でかき分けて、陽さんの元へ向かいます。あたしのUCならそれができます
「壊したっていいと思います。すくらっぷ&びるど?みたいな考えだってあると思います! でも、作曲を諦めるのは別の話です」
ギュッと【慈悲の抱擁】で抱きしめ、【希望の力】で骸の海を【浄化】します
「貴方の事、貴方の歌、色々教えてください。貴方の歌を、あたしも歌ってみたいです」
「だめ……!」
そりゃ放っておけるはずも無いもの。征くのだ少女よ、悲痛を安堵にくるしみをやさしさに、全て逆しまに、
「やだぁ、おれ、おれ、」
「……っ!」
流れ過ぎる、口をついて出るその|暗黒《うた》に刺激された黒く昏い骸の海がこちらにも触れる、遠のきそうか、違うの違うよあたしはそれでもその歌を――
――ぴしゃり。己の気付けが十分で。
「骸の海に負けないでください!」
「ぁ、えぁ?」
心も十分ならば聞かせるまで。
「向き不向きは諦める理由にはなりませんっ、」
どぷりまた溢れ出してきたぞ際限なく、泳げますか、なんの己が力は規格外の希望のボグシャァ――掻き分けようとして骸の海の一部を握り潰すくらいなのだよそれくらいがむしゃらに進んでいける。
「もし、自分の新しい側面に向き合う必要が出たとしても、それはそれ、これはこれです!」
「なんっ、で、それ、」
普通じゃ無理だろ――Who is singing this song?
「なんとかなる、それがあたしのうたなんですからっ!!」
クレッシェンド☆クラッシュエンド。
「ばっ――おまえめちゃくちゃなんだよっ!!」
「めちゃくちゃだっていい!!」
触れられないそれでさえ握り潰し押し黙らせることが叶うのだ、滅茶苦茶同士一緒にワルツでも踊ろうじゃないか、ほら、終ぞ|絶望《かれ》に|希望《おまえ》が届く。
「こわれちゃうんだよおれがうたったら!」
「壊したっていいと思います。すくらっぷ&びるど?みたいな考えだってあると思います!」
諦めるしかないだろこんなの、なんてぐらぐらぐつぐつくよくよ……でも、ううんってしっかり接続してやることで吹き飛ばしてしまえ。
「作曲を諦めるのは、また別の話です」
変わらず流れ続けていたそれにも構わずに、ぎゅう、と抱きしめてやろうか。やさしい。ふわ。
「……――??」
ぽかぽか、暖かい。遍く慈悲の光が柔らかく射してくるみたいで。
「貴方の事、貴方の歌、色々教えてください。貴方の歌を、あたしも歌ってみたいです」
流れていたものが、嗚呼、浄化されていくような心地であったので。
「……うた、おれ、」
流れ星に詠って預けてみるのも――我儘とばかりに口から再度溢れる骸の海、
「がぼっ、けほ あ、」
「陽さん!」
まだ足りませんか。
「……おしえてみたい、ねえ、きいてよ」
力無く笑ってる星見さん――何度だって掬い上げなくては。
大成功
🔵🔵🔵
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
変身時に出現したキラキラエフェクトはしばらく物質化しており、攻撃を防いだり掴んで投げたり出来ます
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用します。また、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ほらまた溢れてしまって溢れ出した骸の海が、
「あ゙ゔ――げほっ、おれ゙ッ――」
青年を引きずり込もうとするから駄目なんですよ、
「陽さんっ!!」
その手が届くか 届いたんです。
むんずと掴み引っ張り出してほら|怪力《ちから》入れて、絶望し溶けていくことを許さない勢いで引き上げて て、て、て
「うぁ、」
そら目の前だ。まだ昏い暗いでぽつりぽつり。
「おれね――今日までアイドルのこと知らなかったんだ」
何も知らぬままに、音を見つけた男。
「子供の頃に音楽が好きだったと気付いて、作曲始めて5年くらい」
幾つも曲を作ってSNSなど不特定多数に届けては、誰にも見てもらえなくて。
「人を幸せにする|旋律《おと》を組むのに、才能もなんにも」
持っちゃいなかった。でも今はどうですか、お騒がせ☆アイドルであるところの熊ヶ谷・咲幸が、優しく笑んでいて何を促すでもなく、
|それ《・・》が創られるのを、
「……ぁ、〜〜〜♪」
紡がれるのを、歓迎して居るので。作曲専門にしては歪で破滅ながら、
「〜〜〜、〜〜〜♫」
段々と研ぎ澄まされるような|過去《かれ》の歌声が、少しずつ未来に溶け出して形を為すような想いであったというので。
「――向こうへ紡ぐ♪ 始まりのメロディ♬」
希望の力を重ねてみた。やや緩めに、歌詞までもが生まれてみればそりゃ|温度《ほのお》灯すハーモニー。
「「言葉刻重ね 書き出してくの♪」」
気付けば周りに広がり出して居るのがサイリウムの光だ、数多なのだ、出店を運営していた人々までもが形を保ったままに声も出せず見惚れていたのが|安堵《エフェクト》なのだよ。幾つもの作曲ソフトにさえエールを送るような気持ちになれたのは少年だろうか、否咲幸もだ、
「「思い悩んでも 共に歌おう あたしたちの、|可能性《おもい》の歌――♪」」
不思議なことだ、オブリビオン化なんぞ梨の礫、
「すげえ、おれ、こんななんだ」
「はいっ、」
陽さん、まだ手が震えますか。ならば想いを届け続けよう。
「届けたい想い、形になってますよっ!」
成功
🔵🔵🔴
カルパ・メルカ
わー、思ったより闇抱えてますね。大変だ。
大変なので大暴れされる前に妨害しよう。
|蕁《イラクサ》を霧状にして散布、ステージ全域を覆います。ライブにスモークは付き物!
私の魅力で痺れて貰ったら、ちょっとお話ししましょっか。
いやご所望とあらば暴力で解決しますけども。その為に鈍器持って来てますけども。
痛いのお好きです? 私はそこまで倒錯的な趣味してないです。
と言うかお兄さん声まで暗い!
SOS出すのも大事ですけど、もっと助かった後の展望とかありません?
ほら腹から声出せ。才能だの適性だのつまんない言い訳は置いといて、夢語りましょう夢。
まだ挫折を気取る齢でもないでしょ? 私も他人に説教できる齢でもないけどさ!
|光景《これ》を俗にキラッキランランと言うらしいが、
「――まだ足りないな」
引き継ぎましょうか。手始めに教えてくだされ、ぐるんぐるんに巻いたその角の、溢れ出んばかりの蜜にも似た毒液の名を何と申すか、
「お兄さん!」
「ぇ?」
「私ともちょっとお話しましょうか!」
|蕁《イラクサ》と申した――枕は駄目にするわ他人様の神経はビリビリ侵すわ碌な事が無い、仕方が無いので“無い”さえ特効薬に変えてやれ。他人様にはネガティヴなオブリビオンアイドルも含まれます、ほら上手く手が動いてくれない星見さん、ちょっと他のパフォーマンスか精神回復に努めないか。
「それに|痛《グロ》いのはお好きじゃないでしょ?」
ご所望とあらばとは備えていたが首を横に振る辺りが彼らしいな、そう感じて他の“彼らしくない”を潰しておこうか。倒錯的な趣味は持たない主義だと目と|表情《かお》でスムーズ伝達。
「でもまだ、ちょっぴり足りないんだ」
「何が」
「本当に行けるのかなって、創れる歌える、でも進んでいいのかって――」
「あのねえ!」
と言うかなんて言うまでも無かったらしい。治癒がお済みならば誘導か、
「お兄さん声が暗い! もっと先のことを考えましょ、ほらもっと助かった後の展望とか!」
ありません? って見てみたらぼうっと動けぬままに悩む|偶像《おとこ》だ、
「……もっと、出来ること、探しt」
「腹から声出せ」
ほらの次に紡ぐのがそれです、もうくらくら真っ暗は無しだと再三に渡って聞かせてやれ。
「才能だの適性だのつまんない言い訳は置いといて、夢語りましょう夢。あなた歳いくつです?」
「じゅ、18です」
「なら挫折を気取る齢でもないわけでしょ!」
――私も他人に説教できる齢でもないけどさ!
麻痺していたものだ、|解《ほど》けるか、雁字搦めの五線譜を平行に正していく、真っ直ぐに、並ぶ、ほら、
「……支えたい」
誰をだ、行けるはずだ、麻痺していた手も展望も、歯車が音を立ててカチカチと回るのだ噛み合うのだよ ぐるり。
「一個ずつで良い、アイドルたちに貰った元気で曲を作って、おれみたいな誰かに繋がっていくような曲を」
奏でて、歌いたくて――嗚呼、人々もサイリウムも、はしゃいで動いて見守って邪魔だってしないもんだ。
「――やれば出来るじゃないですか」
鈍器もどうやら用無しらしい。
大成功
🔵🔵🔵
ジゼル・サンドル
もちろん、何度だって助けるさ!
♪あなたを見守る光がそこにあること いつでも忘れないでいて
大切な人が傍にいること あなたを想う人がいるってことを 誰もが誰かの光になれる
ミラージュフラワーで様々な花を咲かせ【浄化】しつつ、精神をかき乱す歌声を相殺するようにUC「想い響く詠唱」で歌い【声を届かせ】意志を伝える。
この歌はわたしのお母さんの十八番だった歌なんだ。誰もが誰かの光になれる、って歌詞がわたしはすごく好きだ。今は暗闇の中にいても、君だって光になれるとわたしは信じてる。
だって、少なくともここにいる皆は君の曲を聞きたいはずだ。アイドルは歌を聞いてくれる君、曲を作ってくれる君がいるから輝けるのだから。
そんな実ってきた君をだ、
「光になりたいって、望んだんだね」
「光かどうかは、分かんないけどさ、」
俺を助けてくれるのか――これだけ救われて居るのにまだそんなことを宣うオブリビオンチックなハートをだ、
「もちろん、何度だって助けるさ!」
更に|奇跡《メロディ》望める五線譜に、真っ直ぐにしてしまおうかと、歌うサンドリヨンが試みるのだよ。
「だからこそ、わたしの歌を、想いを、聴いてくれないか?」
咲き始める。
花開き始めて居る。
かつ、と音鳴らしステージに在る為のガラスの靴。ふわりきらり全てを魅了する水色ドレスの、ステージの光とサイリウムの無意識受けて殊更に煌めく様のなんと美しき――魔法の光は十分か香水さん、花々によろしくお伝えくださいな、ここに咲かすは|心映しの花《フルール・ド・クール》、幻想が少女漫画チックなトキメキ展開呼び寄せるが如く、どうぞ心のままに。
「♪あなたを見守る光がそこにあること いつでも忘れないでいて」
華々しく歌おうじゃないか。
即刻重なるコーラスは精神掻き乱すはずの破滅のエネルギー、然しどうも調和を齎しているような気がしてならないな、応えているのか星見さんが、聴いてみたいと抗っているのか、
「♪大切な人が傍にいること あなたを想う人がいるってことを――」
確かにいるはずだ、見れば出店の人々、やはり言葉無く二人を見守り聴いているようなのだ心動かされた顔にて。現在進行形でアイドルを覚えている、救われて居る、そうだそうでしょうみんな聴きたいんだもの。|少女《かれ》が作曲の者であるのは今までにも語られた通りだ、オブリビオン化を解き青年に戻してやらねば、だってアイドルは曲を作るものが居て成り立ち輝ける――、
「誰もが誰かの光になれる――♪」
例外などあるものかは――嘗て母が紡ぎ唄った|十八番《うた》だ、このフレーズに大好きを込めてありったけの優しさを、声を響かせるのだ。一番重要で大好きな歌詞だ、暗闇にあっても光を信じ、光となるのだと、
「……あ」
そうら、漸く|少女《せいねん》の身体が自由を大幅に取り戻してきた。
「おれも、輝いて良いんだ」
そうとも、そうでなくては。
「とびっきり、アイドルを支えられる光に、なっていいんだ」
「そうだ。きっとみんなも、それを歓迎してくれるさ」
既に響く拍手喝采がその証左。
大成功
🔵🔵🔵
ポーラリア・ベル
フェアリー☆ちゃんねる、続投だよー!
引き続き美奈ちーと一緒にUCで生放送!
ウェーイ☆
手伝うよ美奈ちー。アゲアゲでいこー!
相手の十字架はしろくまちゃんの壁でふさぎつつ、近づいて美奈ちーの黒ギャルパワーをお見舞いするよ!
大丈夫大丈夫。黒ギャルになればみんなハッピーになるから。
ポーラもくまちゃんも黒ギャルになるから(告知無し)、みんなで、堕ちよう、ね?
具体的にはコスメして、いい感じに心を解放してー 好きなデコを好きなだけ盛るの!
皆でチェキ(写真)撮ったら、このまま街へ繰り出すかー!
骸の海とは別の世界が待ってるわ!わ!
日ヶ丘・美奈
ポーラっち(f06947)と参加でー!
引き続きアタシちゃんで参加だウェーイ☆
うわ、ガチでそれヤメな?自分でテンサゲってキツイだけっしょ?
でもま、おけまる水産!アンタの叫びアタシが聞いたし!
秒で助けてみせるっしょ!
ギャルは何時だってギャル魂!骸の海とか知らんし!!
って言いたいけどなー、駄目かー、それなー
じゃあ、やっぱ歌っとくに限るっしょ!
音がどうとか知らんし!でも楽しければそれでOK!!
皆のバイブスあれば、何とかなるって!イケルイケル!
お、ポーラっちもギャルに興味ありげ?
おけまる!全部終わったら皆でチェキって、カラオケでもう一曲キメルに限るっしょ!
騒いで楽しけりゃ何とかなるって奴?それなー!
ねえほら、誰も彼もが|猟兵共《みんな》に夢中だ。
「ふふー。どうやらちゃんと戻って来れそうだね!」
「ねー! じゃあもっとアゲアゲで、クライマックスやっちゃう?」
やっちゃおー! ならば良し。
「フェアリー☆ちゃんねる! 引き続き続投いくよー!」
It’s time to decorate.
「「ウェーイ☆」」
これくらいに明るくいきましょ、もう光が見えている|青年《アイドル》だがまだ骸の海が無理くり心を落ち目にさせようとして居るらしくて、ついに骸の海が独立して黒い十字 編み出して 嗚呼
「まっ て おれまだ、おれは」
「うわ、十字架キタコレ?」
おやおや大変だ、心が追いついて居るっぽいのにこりゃいけない、
『ちょ、数多くね!?』
『ワイらで何とかするわ おうたよろ』
『楽勝楽勝、もうだいぶ立ち直ってるからもう一押し』
なんと心強い|視聴者《しろくま》さんたち、自ら壁になることで推しを守ると共に事態を良い方向へと動かして行くのだ。お前ら☆サモニング!(シロクマバージョン)、まだまだボルテージも同時接続数もぶち上がりでバッドエンドが見えて来ない、そんなものぶっ飛ばしてやりたいんだ二人とも。
「ガチでそれやめな? 自分でテンサゲってキツイだけっしょ?」
「そうだよおれ、もうこんなことしたくないんだよ!」
大分言葉も纏まって来ただろう男の娘アイドルさん、今黒ギャルちゃんな美奈にあるのは――自分じゃない自分にあるのは――
「そんなんギャル魂でぶっ飛ばしちゃうし!」
「ぎゃ、ギャル?」
漸く気付いたもんだ陽さんったら、黒ギャルパワーまでもが尽きる道理などとうの昔に消えているのだから。しろくまたちもみんなその魂が奇跡を起こすと信じてはしゃぐのだし――What is ギャル魂?
「骸の海とか知らんし!」
でも追加で飛んでくる黒十字――うーん無視できませんか。駄目かー、それなー、と頭を悩ませてもみればそれすらユーベルコード。思いつくことが鍵なのだから、
「じゃあやっぱ歌っとくに限るっしょ!」
「ねー! それにもう一個、」
まあまあポーラリアさんったら何をしでかす気だ、黒ギャル美奈ちゃんも喜んで肯定して居る辺りがまさにテンションMAX。
「お、ポーラっちもギャルに興味ありげ?」
勢いのままに音の鳴るままに奏でるままに、全ては楽しさの示す通り。ほら見て其処に御坐すは何も知らない星見陽さん(18歳)なのだよ、すいっと皆のバイブスに任せ歩み寄って、にっこり。
「いっぱいパワフルでハッピーに――黒ギャルなろ?」
悪魔の誘いにも似てその実救いの手。
「くろ、なんて?」
「ふふ、大丈夫大丈夫」
何が大丈夫なんでしょう、ツッコミは野暮か――未来導く|UC《ちから》相まってえぶりしんぐいずおーらい。
「黒ギャルになればみんなハッピーになるから」
「なるのか、」
「そーそー! 何時迄もくらくらなのはないないするっしょ?」
そうだ、そうだった。
言葉が導いたのだよ、|青年《かれ》の想い。骸の海にさえ妨げさせない、唯一の想い。
「おれは、もう――縛られたくない」
叫べ叫べ――聴き届けるのは|猟兵共《みんな》。
「おれ、俺がみんなと一緒に、楽しんで作るって決めたんだ!!」
よく出来ました。
「じゃあ一緒に、未来までレッツアゲアゲ☆」
素晴らしいお話を聞くような気分でいたことよ、観客みんなも。
「すごいこと、するのかい!?」
「楽しそう、黒ギャル、どんなのかな」
声も様々に、|歌唱《ゆめ》を聞く。
「あ、因みにポーラもくまちゃんも黒ギャルになるから、みんなで、堕ちよう、ね?」
『『『??????????????????』』』
前触れも無く巻き込んじゃうからこそのギャルギャルパワーなんだ。
夢を見ていたようだった。
「〜〜〜、〜〜〜♪」
歌声の中に臆病な狼の姿なんぞ影も形も無しで、ファンデにリップに色々に、彩りたっぷりのお化粧道具。それらに導かれるままに、青年がどんどんと完成していくような、そんな心地があって。デコられて、キラキラして。
目覚めてみれば黒ギャルでした。
「すっごい!! ばっちしじゃん!!」
「ね、ハッピーになれたでしょ!」
しろくまたち(黒ギャルパワー受領済)も手を叩いて大喜び、みんなして悪くないだとか前向きな言葉を宣ってくれるもんだから、
「……ほんとだ」
いいな、って。呟きました――それがクライマックス。
「おけまる! そしたら皆でチェキって、カラオケでもう一曲キメルに限るっしょ!」
「そうしよー! 骸の海とは別の世界が待ってるわ! わ!」
そうだろうそうでしょうとも、街に繰り出して――このまま。
夢が、待ってる。素敵な心地。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵