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ケルベロス・ウォー⑨〜罪深き原罪の蛇

#ケルベロスディバイド #ケルベロス・ウォー #原罪蛇メデューサ #オーバーロード歓迎 #団体歓迎

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 ――禍禍禍 どうだ 私の愛し子達は強いだろう?
『お前の不死性さえも破られかねない状況で随分と余裕だな、メデューサ――確かに『|永遠回廊《グラビティ・ゲート》』によって『第二次聖杯戦争』や『エンドブレイカーの戦い』の様な虐殺……もとい、彼らの快進撃は抑止できているが、其れすら突破したなら後はお終いの可能性が確実にある――現に、彼らは『神経樹グラビティピラー』を決して逃がさないだろうからな』
 ――愉愉愉 たしかにグラビティピラーは彼らの怒りを買う存在だろう。
 ――異異異 然しグラビティピラーと私には決定的な違いが存在する。
 ――明明明 私か子供達 どちらかが残れば全滅にはならない。
『成程。お前もまた確かに、種の存続を第一とするデウスエクスだったという訳か――いずれを『|持ち帰る《アーカイブする》』べきか、実に悩ましい所だ』
 ――咒咒咒 さあ主よ お前にも「おそれ」を貸してやろう。
 ――臨臨臨 ダイウルゴスを構えよ ケルベロスが来るぞ。
 ――禍禍禍 禍禍禍 禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍!
『確かにな――もしかしたら、ここが生死の境目かもしれない』
 ――然然然 六番目の猟兵は決して戦術的優位だけの猟兵ではない。
 ――説説説 恐らくは、理論上はあの『幻朧帝イティハーサ』すら殺せるかもしれない。
『歴史そのものを殺せるとでも?……今は、奴らの攻撃を凌ぐのみか』
 ――肯肯肯 さぁ、行くぞ主よ。
 ――生生生 互いに、ここで死ぬわけにはいかないのだから。

「遂に『原罪蛇メデューサ』との交戦が可能になりました……しかし、状況はかなり複雑です」
 そう言ってアンジェリカ・ディマンシュ(ケルベロスブレイド命名者・f40793)は『原罪蛇メデューサ』が現れた決戦都市についての依頼を紹介する。
「メデューサは『ケルベロス・ウォー』の開戦により地球上に満ちた「おそれ」の力……それを用いて人類の肉体を『メデューサ人間』……髪が蛇になっている人間に変えてしまうという荒業により、決戦都市に残った人々を『メデューサ人間』に変えてしまいました」
 それだけではなく『メデューサ人間』の中のどれか……そこに本体である自分自身をも『原罪蛇メデューサ』は紛れ込ませたのだ。
「自我を奪われ襲い来るメデューサ人間達は皆『メデューサと同等の戦闘力を持つ』のですが……そうしたメデューサ人間を『普通に撃破』すれば『素体にされた人間も死んでしまう』事も判明しました」
 こうした手口は『原罪蛇メデューサ』の常套手段と言える。
 その上で今回の『ケルベロス・ウォー』にてメデューサが取ったこのアプローチは、非常に有効だろう。
「なんとか殺さないよう無力化しながら……メデューサ人間に対応しながら、メデューサの本体と融合したメデューサ人間を見つけ出して叩かなければなりませんの」
 非常に至難な作戦であるが、やらねばグリモアエフェクトによる完全なる滅びは勿論……この『ケルベロス・ウォー』に勝利する事も難しくなるだろう。
「ですが、皆様なら……きっと、作戦を成功してくれると信じていますわ」
 アンジェリカはそう告げて、自身のグリモアである音響魔法陣を展開していくのであった。


黒代朝希
 原罪蛇との最終決戦。
 これで、決着を着けましょう。

 プレイングボーナス……メデューサ人間を殺さないよう無力化する/メデューサの「本体」と融合したメデューサ人間を見つけ出す。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『十二剣神『原罪蛇メデューサ』』

POW   :    蛇蛇獄魔獄狡兎殺
【全身から染み出す「超次元の蛇」】で近接攻撃し、与えたダメージに比例して対象の防御力と状態異常耐性も削減する。
SPD   :    朧朧蛇蝎奇霊夜行
自身が対象にとって未知の存在である限り、通常の行動に追加して「【広域感染型の金縛り】」「【鎮火できず永遠に追尾する鬼火】」の心霊現象を与える。
WIZ   :    歓歓禍禍大虞呪咒
【底知れぬ恐怖をもたらす笑い声】を放ちダメージを与える。命中すると【「おそれ」】を獲得し、自身が触れた対象の治癒or洗脳に使用できる。

イラスト:カス

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

メリーナ・バクラヴァ
「超次元の蛇」の近接攻撃が届かないような遠距離を不規則に駆け回りながら、お一人ずつ【グラビティ・フェノメノン】で打ち倒して参りましょう♪
気絶させる程度に威力は手加減させていただきます。

戦いながら彼らの様子を観察観察。
姿形はどれも似たようなものでしょうか、目をみて意思を読み取れば多少は分かるでしょうか?
誰が単なる「自我を奪われた」だけの存在で、誰が「本体」として己の意思を持ちながらそのフリをしているだけの者なのか。
元役者として、お一人お一人その呼吸を発汗を興奮を視線配りを観察していきましょう。

――ま、隠れ方が最悪巧妙すぎるなれば、全員気絶させてしまってからじっくり調べても良いのですけーどね♪



「さてさて、ユーベルコードの『超次元の蛇』による近接攻撃が届かないような遠距離……そこを不規則に駆け回りながら、お一人ずつ『グラビティ・フェノメノン』で打ち倒して参りましょう♪」
 メリーナ・バクラヴァ(リスタートマイロード・f41008)は自身の『グラビティ・チェイン』を飛ばし、一体ずつ『メデューサ人間』に攻撃を仕掛けていく。
 勿論、メデューサの本体の特定が出来ていない以上は気絶攻撃にメリーナは留めている。
「気絶させる程度に威力は手加減させていただきます――さて」
 戦いながらメデューサ人間達の様子を観察し、詳細な特徴等を識別していく。
「姿形はどれも似たようなものでしょうか、目をみて意思を読み取れば多少は分かるでしょうか?」
 誰が単なる「自我を奪われた」だけの存在で、誰が「本体」として己の意思を持ちながらそのフリをしているだけの者なのか――元役者として、メリーナの観察眼はその特定を促進する。
 元役者として、一人一人……メデューサ人間の呼吸を――発汗を、興奮を、視線配りを、観察しながらメリーナはやがてとあるメデューサ人間に目を付ける。
「――貴女、少し口元が緩んでいますよ」
『――露露露 気取られたか。ならばこそ、我が愛し子らよ……!』
 瞬間、本体である『原罪蛇メデューサ』の声に従いメデューサ人間から『全身から染み出す『超次元の蛇』による攻撃』……ユーベルコード『蛇蛇獄魔獄狡兎殺』が、メリーナを包囲。
「まぁ、元より隠れ方が巧妙すぎるなれば、全員気絶させてしまってからじっくり調べても良いのですけーどね♪」
 しかし、怒涛の『グラビティ・チェイン』が殺到する『超次元の蛇』を撃墜。
 そのままメリーナは、周囲のメデューサ人間を無力化するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
POW
アドリブ・連携歓迎

「一般人を盾に使うか。
本当に嫌らしい手を使うなメデューサ!
だがしかし!やりようはあるんだよ!」
UCを発動して黄金の光焔を纏う
烈火の叫びをあげながらメデューサ人間に光焔を叩き込み、
メデューサのおそれを焼き尽くして無力化
メデューサの同等の力があろうが、
そんなもんにブレイザインは負けない

「この炎は悪しき者のみを討つ!
だからブレイザインは無敵なんだよ!」
敵を救い出す
戦って殺すだけがヒーローじゃないと信じるから

そうやってメデューサの本体と融合したメデューサ人間を探す
「見つけたぜ!メデューサ!
超必殺!ブレイジングセイヴァー!!」
[希望の力]も入り混ぜた光焔でメデューサを焼き払う!


烏丸・都留
POW
アドリブ連携可

懐中羅針儀Ωで位置特定。

「さて何処にいるのかしら…」

と自身は朧蟲に召喚搭乗、UCで自身と装備群を相手より上位位階化

対神霊/オブリビオン戦略呪操旗機 朧蟲:
全長14m、多面多臂像状の人形上半身のアラクネ型(蜘蛛部分はキバナオニグモ)
常時周囲のオブリビオン等の発した力や凡ゆる汚染を捕食浄化吸収し自身強化
事象改変結界による認識阻害や攻撃偏向
同能力持ちの分体:小型多種蟲型が4億以上
と無数のステルス型アンチ・アストラルマインでの無力化
多臂には拡大した理を食む聖魔喰理扇とアイテールのメイス

それらと魔杖機型アサルトユニットβ等による神罰、除霊、浄化、破魔、精神攻撃での迎撃と遠距離攻撃等



「一般人を盾に使うか。本当に嫌らしい手を使うなメデューサ!――だがしかし! やりようはあるんだよ!」
「さて、何処にいるのかしら……見つけた」
 次に『原罪蛇メデューサ』が出現してメデューサ人間が溢れた決戦都市に到着したのは、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)と烏丸・都留(ヤドリガミの傭兵メディック・f12904)の二名。
 まず都留が搜索対象が在るその場所へ至る為の力(場所や能力)を持主に教え付与する概念装備である『懐中羅針儀Ω』で即座に本体である『原罪蛇メデューサ』が宿るメデューサ人間を特定。
 自身は『朧蟲』へと召喚搭乗し、ユーベルコード『理克』を発動……任意対象である『原罪蛇メデューサ』より存在を上位位階化、装備も同様に上位位階化していく。
「オレは誰かを助けるヒーローだ! それはキミも例外じゃない!! だから待ってな。今、解放してやる!!」
 次にブレイザインはユーベルコード『|“無敵”のヒーロー《セイヴァーズ・フレイム》』を発動。
 願いや誓いを籠めた光焔による一撃で、肉体を傷つけずに『対象の幸せを妨げるものや悪意』のみを攻撃するユーベルコードを以て、烈火の叫びをあげながらメデューサ人間に光焔を叩き込む。
 焼き尽くされるは、メデューサによって生じる『おそれ』――それは『原罪蛇メデューサ』の弱体化を意味する。
「メデューサの同等の力があろうが――そんなもんにブレイザインは負けない!」
 光輝で照らす様に『おそれ』を焼き尽くすブレイザインの光焔。
 そこに都留が乗り込んだ『朧蟲』――魔導技術で凡ゆる汚染を吸収捕食、自身強化、超回復、擬態、分体をLv^4機迄運用可のオブリビオンマシンが『おそれのみを爆撃する兵装』を展開して清導を支援する。
「この炎は悪しき者のみを討つ!――だからブレイザインは無敵なんだよ!」
 敵を救い出す……戦って殺すだけがヒーローじゃないと信じるのが空桐・清導だ。
 そのまま都留が特定したメデューサの本体と融合したメデューサ人間に対し、清導は同じ様に『|“無敵”のヒーロー《セイヴァーズ・フレイム》』を叩き込んでいく。
「見つけたぜ!――メデューサ!」
「全長14メートル、多面多臂像状の人形上半身のアラクネ型――常時周囲のオブリビオン等の発した力や凡ゆる汚染を捕食、浄化、吸収し自身を強化するのが『朧虫』です」
 ならば『原罪蛇メデューサ』のユーベルコードである『おそれ』をも取り込む事も可能。
 更には事象改変結界による認識阻害や攻撃偏向――に加えて、同能力持ちの分体である小型多種蟲型が……『4億以上』存在するのだ。
「凄まじいな! その規模のオブリビオンマシンの軍勢を正確に指揮できるのか!」
「ええ――更にダメ押ししていきましょう」
 無数のステルス型アンチ・アストラルマインでの無力化を、都留は図る。
 多臂には拡大した理を食む聖魔喰理扇とアイテールのメイス――ブレイザインと挟撃を仕掛けながら、突き止めた『原罪蛇メデューサ』の本体を追い詰めていく。
「超必殺!――ブレイジングセイヴァー!!」
「起動――魔杖機型アサルトユニットβ」
 清導が光焔を纏った拳を叩き込み、都留があらゆる霊的攻撃の技能を活用した遠距離攻撃で支援していく。
『窮窮窮 これは少しマズいな』
 その時の『原罪蛇メデューサ』の声には、隠し切れない焦りが滲んでいた――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ギュスターヴ・ベルトラン
|薄荷飴《Friandises》を噛み砕き【第六感】を高め【悪を嗅ぎつける】準備は万全だ
…とはいえ、これだけで分かる相手じゃねえ
なら次は【声を届かせる】番だ…歌ってやるよ

日仏英ごちゃ混ぜの発音?
ああ、音痴だって指摘は今だけ忘れてくれよな!
拡声器を使って更に広域に響かせる

…灼滅者として、魂が闇に捕らわれてしまった者達へ送る
ヨハネ福音書1章5節――
「光は闇の中に輝いている。そして闇はこれに勝たなかった」

あの蛇の支配を揺るがすには、光…自己の回帰が必要だ
歌で悔悟した人間を足がかりに、悪と恐れの濃さを嗅ぎ取れれば、そいつが本体
…しらばっくれるなよ?

見つけたら、円刃と刀で――【神聖攻撃】で【浄化】する



 ――|薄荷飴《Friandises》を噛み砕いて第六感を高め、悪を嗅ぎつける体制を整える。
 ギュスターヴ・ベルトラン(我が信仰、依然揺るぎなく・f44004)――灼滅者のエクソシストとして幾つものダークネスを討った歴戦の戦士のルーティーンだ。
「……とはいえ、これだけで分かる相手じゃねえ――なら次は『声を届かせる』番だ……歌ってやるよ」
 ユーベルコードを紡ぐのは、日仏英ごちゃ混ぜの発音。
 フリッカーダイヤとしてのジョブを猟兵化した際に会得したギュスターヴは、音痴と自覚している。
「そんな指摘は、今だけ忘れてくれよな!」
 メガホン型拡声器『guide des agneaux』を使い、更に自身の声を広域に拡散していくエクソシスト。
 そのユーベルコードの名は――『|その魂は我が眼に尊く《アーム・プレシューズ》』。
 祈りを捧げた後、ギュスターヴが『あなた方は尊い存在』という主張を込めて歌う事で、164メートル半径内の敵全てに『自我の回帰』または『悔悟』の状態異常を与える歌唱系ユーベルコード。
「灼滅者として、魂が闇に捕らわれてしまった者達へ送る……ヨハネ福音書1章5節――」
 ――光は闇の中に輝いている。そして闇はこれに勝たなかった。
 其れはサイキックハーツ大戦の顛末を一言で評するに相応しい文面だろう。
「あの蛇の支配を揺るがすには、光……自己の回帰が必要だ――即ち、歌で悔悟した人間を足がかりに、悪と恐れの濃さを嗅ぎ取れれば……そいつが本体」
 とあるメデューサ人間……周囲のメデューサ人間が悔悟の祈りを捧げる中で、とりわけ『悪目立ち』している者にギュスターヴは歩み寄り……
「――しらばっくれるなよ?」
『禍――』
 何か言葉を紡ごうとした『原罪蛇メデューサ』に対し、即座に宿主となっている人間を傷付けない様にギュスターヴは円刃と刀を振るう。
 其れは神聖な攻撃であり、憑依した『原罪蛇メデューサ』のみを浄化するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

幸・鳳琴
先行した猟兵と情報共有
『原罪蛇メデューサ』本体に集中攻撃をかけましょう

ダッシュ、ジャンプ、仲間との包囲
思いつく限りの逃がさない行動を行いつつ
常に攻撃をかけ続けますよ

仮に見失ったとしてもメデューサ人間は手加減した功夫で
無力化し、本体の索敵を迅速に、
逃がさずメデューサ本体を叩く

超次元の蛇に対してはオーラ防御を全開に、
風の仙術を散らして肉体に蛇を食い込ませないよう
そして近接距離をキープし、拳と黄龍三節棍で穿つ

貴方が人類に知恵を与えた存在としても
世界を滅ぼす「過去」の尖兵となった貴女は
もう神ではないでしょう

今を生きる人々に、貴女は不要
――神話の中でじっとしていてください
《幸家・醒龍》の一撃で貫きますッ



 ダッシュ、ジャンプ、仲間との包囲――思いつく限りの逃がさない行動を行いつつ、常に『原罪蛇メデューサ』へと幸・鳳琴(精霊翼の龍拳士・f44998)は攻撃をかけ続けている。
 仮に見失ったとしてもメデューサ人間は手加減した功夫で無力化し、本体の索敵を迅速に――『原罪蛇』である本体を逃がさずに、メデューサ本体を叩く体制を鳳琴は既に確立していた。
『蛇蛇蛇――『蛇蛇獄魔獄狡兎殺』!』
「甘いですよ」
 起死回生として『原罪蛇メデューサ』はユーベルコード……『超次元の蛇』と呼ばれる存在を全身から染み出させ、その現象を連鎖的に周囲のメデューサ人間も発動させる。
「オーラ防御を全開にして……風の仙術を散らして肉体に蛇を食い込ませないように……!」
 しかし功夫の使い手である鳳琴は気を用いて『超次元の蛇』の侵食を阻害。
 それどころか反撃として『超次元の蛇』を介して気を流し込み、本体である『原罪蛇メデューサ』が憑依している者以外のメデューサ人間は気絶する。
「貴方が人類に知恵を与えた存在としても……世界を滅ぼす『|過去《オブリビオン》』の尖兵となった貴女は、もう神ではないでしょう」
『否否否――』
「それこそ否、です……今を生きる人々に、貴女は不要――|神話《むくろのうみ》の中で、じっとしていてください」
 心底の失望の意思を込め、鳳琴はユーベルコード『幸家・醒龍』を発動。
 踏み込みと共に叩き込む単純で力に満ちた拳を、メデューサ人間に憑依している『原罪蛇メデューサ』の核へと直撃させ、そのまま『収束させた龍状の輝く闘気』を流し込んで|十二剣神《グラディウス・トウェルブ》のみを破壊していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒城・魅夜
ふふ、かくれんぼですか
いいでしょう、私は半吸血鬼
つまり鬼ですからね
遊んであげますとも
ただし鬼に捕まったら……その代償はあなたの命だと心得ることです

呪詛を満たした結界を展開し我が領域と化し敵攻撃を中和

今こそ私が「悪夢の滴」たる所以を知るがいいでしょう
限界を突破した「夢の中に入る」能力で
メデューサ人間たちの夢に入り込みます
夢を操作し恐ろしい悪夢とすることで
メデューサ人間たちは意識を失い無力化
……あとで怖い夢の記憶は消してあげますから許して下さいね

無数のメデューサ人間たちの外見は同じでも
内面こそが決定的な差異
操られている集合無意識の中でたった一つ悪意に満ちた存在を
心眼と見切りで感知
本物のあなたはそこです、メデューサ
もうあなたは未知の存在ではないゆえにあなたのUCは無効

UC発動
私たちを喰らうために育てたと言いましたね
まずあなた自身があなたを喰らってはどうです
遠慮はいりません、最期の一滴まで残さずにね

自分で自分を喰らう悪夢を見せながら現実もそれと同じ結果を辿らせます
楽しいかくれんぼでしたね



「ふふ、かくれんぼですか……いいでしょう、私は半吸血鬼――つまり鬼ですからね」
 耽美な笑みを浮かべ、黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)は『原罪蛇メデューサ』を見つけ出そうとする。
「遊んであげますとも――ただし鬼に捕まったら……その代償はあなたの命だと心得ることです」
 ユーベルコードの域にまで練り上げられた呪詛で満たされた結界を展開。
 続いて掌握した領域を用いて『原罪蛇メデューサ』のユーベルコード『朧朧蛇蝎奇霊夜行』による心霊現象を中和していく。
「今こそ私が「悪夢の滴」たる所以を知るがいいでしょう――魂の一滴までも喰らい尽くせ、その業こそが汝の悪夢」
 夢の中――『原罪蛇メデューサ』に憑依されたメデューサ人間の無意識へと魅夜は入り込み……悪夢を展開する。
「……あとで怖い夢の記憶は消してあげますから許して下さいね」
 勿論、あくまで被害者であるメデューサ人間へのフォローは忘れていない。
 この悪夢を見させたのは『操られている集合無意識の中でたった一つ悪意に満ちた存在の特定』――無数のメデューサ人間たちの外見は同じでも、内面こそが決定的な差異であると魅夜は理解している。
 故に『人間では意識を保つ事が出来ない”程度”の悪夢』をその集合無意識に流し込んで、尚且つ悪意を発し続けている”座標”こそが……
「本物のあなたはそこです、メデューサ」
 そこからユーベルコード『|漆黒の夜に舞い踊れ悪夢の麗牙《デスドリーム・オブ・ユアセルフ》』を発現。
 対象である『原罪蛇メデューサ』の魂に『対象者自身を喰らい尽くす悪夢』を生やしていく――
「私たちを喰らうために育てたと言いましたね……まず、あなた自身があなたを喰らってはどうです」
『笑笑笑 これが因果か……』
 魅夜が『原罪蛇メデューサ』に見せる悪夢とは『自分で自分を喰らう悪夢』――無限蛇、ウロボロスを体現させる事であった。
 そして、この悪夢によって『原罪蛇メデューサ』が絶命したならば――現実の『原罪蛇メデューサ』も同じ末路を辿る事に成る。
「遠慮はいりません、最期の一滴まで残さずにね」
『助助助――』
 絶叫しながら強制的に『自分で自分を喰らう行為』を強制させられる『原罪蛇メデューサ』。
 苦悶と苦痛と絶望の果てに、やがて痙攣しながらその動きを停止させる。
 瞬間、決戦都市にて蔓延っていた人々のメデューサ人間化が一斉に解除されていく――
「ふふ、楽しいかくれんぼでしたね……」
 その様子を確認した後、魅夜は人知れず決戦都市から去っていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年05月20日


挿絵イラスト