ケルベロス・ウォー③〜斬って斬って斬りまくろう!
「十二剣神が|安全な場所《永遠回廊》に引き籠りながら攻めてきているよ」
グリモアベースでグリモア猟兵の一人、アレクサンドラ・バジルが嘲る感じで言い放つ。
ケルベロスディバイドで勃発した大戦『ケルベロスウォー』において敵の首魁達、『十二剣神』は如何なるユーベルコードでも破れない『|永遠回廊《グラビティ・ゲート》』の中から配下を放ち、一方的に攻めてきていた。地球側としては防戦一方で反攻が出来ない現状である。
アレクサンドラは引き籠りと揶揄したが、一方的に敵を叩ける戦術があれば採用しない手はないだろう。
「まあ、手がない訳じゃないんだ。結構、いろいろあるんだけど私が紹介するのは――」
無敵の『永遠回廊』だが実際に無敵な訳ではない。人類が『|決戦配備《ポジション》』と名付けた設備や装置が完成すれば『永遠回廊』を打ち破る事が可能なのだ。今回、アレクサンドラの口から語られた『決戦配備』は『妖剣神社』という。
これは呪われた武器を操る「妖剣士」達が己が呪いを永遠回廊に叩き込むべく急ピッチで組み上げている忌まわしき聖域の事だ。妖剣士の手にした呪いの武器は攻撃した敵の魂を喰らい、更にその力を増していく。その性質を利用して深く濃い強大な呪いを編み上げて永遠回廊すらも喰い破ろうというのだ。
「皆にやって貰いたいのは呪いの強大化への協力だね」
それは妖剣士と協力して戦い、彼等がその呪いの武器で敵を斬るのを手助けしても良いし、呪いの武器を借り受けて、自分で斬って武器に魂を喰らわしても良い。どちらでも結果は一緒だ。
アレクサンドラが案内する戦場では現在、『竜牙魚兵』という竜牙兵の一種の大群が妖剣士達と交戦中だという。
「戦争を仕掛けた奴に安全な場所なんてないって事を教えてあげちゃって」
アレクサンドラに見送られて猟兵達が呪いの渦巻く戦場へと旅立つ。
淵賀
初めまして。またはお久し振りです。
久しぶりの戦争ですね。地球崩壊の危機を凌ぎましょう。
このシナリオでは『決戦配備』を作る為に呪われた武器で敵を斬りまくって貰います。
自分で斬っても妖剣士が斬るのを手助けしても構いません。
自分で斬る場合は現場で希望を言えば丁度いい呪いの武器を渡してくれます。
斬れと言いましたが別に撲殺でも刺殺でも構わないのでどんな武器でもOKです。
全1章構成。👾集団戦 です。
★ プレイングボーナス……妖剣士と協力して戦う/呪いの武器を借り受け、敵の魂を蒐集する。
敵『竜牙魚兵』……空中を魚の様に泳いで攻撃してきます。知能はそれなり。数はたくさん。
今回はプレイングは即募集です。幕間はありません。締切は締まるまでとさせて貰います。
それではよろしければご参加ください。お待ちしております。
第1章 集団戦
『竜牙魚兵』
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POW : 死を齎す牙
【噛みつき】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【生命反応】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD : 死を齎す火
【口】から、物質を透過し敵に【ダメージ回復不能】の状態異常を与える【青い火の玉】を放つ。
WIZ : 死を齎す骸
【身体をすり抜ける青い炎をまとった髑髏】が命中した敵を一定確率で即死させる。即死率は、負傷や射程等で自身が不利な状況にある程上昇する。
イラスト:nitaka
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バルタン・ノーヴェ
アドリブ連携歓迎
OK! 無敵の『永遠回廊』をブレイクタイムにエントリー!
此度は久しぶりに剣豪スタイルで参りマース!
それではワタシはこのファルシオンで戦いマショー!
む、呪いの武器……?
それではワタシはこの呪いのソードで戦いマショー!
借り受けたカースドウェポンでレッツバトル!
死を齎す牙で噛みつき攻撃してくるところへ、カウンターで剣刃一閃!
当たる前に斬っても良し、受けて生命反応を覚えられたところで二度目の攻撃が来る前に竜牙魚兵の頭部を一刀両断であります!
数が多くおりマスガ、片っ端から切って捨てて行けば無問題!
飛んでいる相手には滑走靴で空中機動して強襲を仕掛けマース!
ヒャッハー! 首おいてけデース!
「Oh! やってますネ!」
戦場へと転移してやって来たバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。
周囲を見回してみれば話に聞いていた通り妖剣士達が空を泳ぐ様に移動している『竜牙魚兵』の大群相手に大立ち回りをしている。見るからに禍々しい武器で戦う妖剣士達だが戦況は拮抗といったところか。
「OK! 此処からはワタシも無敵の『永遠回廊』をブレイクタイムにエントリー!
久しぶりに剣豪スタイルで参りマース!」
するりと|ファルシオン風サムライソード《肉切り包丁のように無骨な刀》を抜き放つ。
しかし、この武器、攻撃力は申し分ないが呪われてはいない。妖剣士の援護に徹する気だろうか?
「む、呪いの武器……? そうデシタ!」
そう、今回の目的は『永遠回廊』を穿つ為に呪いの武器に敵の魂を喰らわせるというものだ。
それを思い出したバルタンは近くの妖剣士に呪いの武器はないかと訊ねる。
特大の呪いを編み上げようという現場である。予備の呪いの武器は数多く用意されていた。
「それではワタシはこの呪いのソードで戦いマショー!」
呪いの武器の保管場所で数多くの呪具を見せられたバルタンは一振りの剣を手にする。
何か自分を呼んでいる様な気がしたのだ。
「滾りマスネ! レッツバトル!」
手にした呪いの剣は活力を与えてくれる感覚がある。高揚した気分のままに戦場へと突撃するバルタン。
「ヒャッハー!」
戦場に乱入したバルタンの動きは圧倒的だった。『竜牙魚兵』が異様な速度で宙を泳ぎ、【死を齎す牙】で噛み砕こうと口を大きく開けた瞬間にバルタンは果敢に踏み込み【剣刃一閃】。竜牙魚兵は一刀両断されて開けた口は永遠に塞がる事がなくなる。
その一撃を皮切りに足を止める事無く戦場を駆け、呪いの剣を振るっていく。
呪剣が一閃されるごとに一体斬り伏せられ、その魂を喰らった剣の輝きが増し呪いと共に攻撃力も増していく。
「ヒャッハー! 首おいてけデース!」
嬉々として戦場を駆ける戦鬼が一人。別に呪いの悪影響とかではないのが怖いところである。
大成功
🔵🔵🔵
紅葉・紅葉
アドリブ連携歓迎
おやおやおや!(笑顔)
これはこれは、デウスエクスの皆様が本格的な侵攻とは!(笑顔)
野郎ぶっ殺してやる!(激おこぷんぷん丸)
ケルベロスの一員として普段のほほんとしている私ですが、これには感情憤懣大爆発ですよ!
戦場を駆け回って決戦配備に貢献しましょう!
妖剣士の皆様お疲れ様です!
御届け物ですと救援物資、追加の武器や回復アイテム、飲食物の供給でサポートしましょう!
自分で斬る必要はなく、手助けをするのも立派な戦いですからね!
怒りに任せて暴走しては危険が危ないというものですええしかし道中で死を齎す火を放つ竜牙魚兵なんかを目撃した日には足を止めて箱の中に積んでる呪いの射出してぶっ殺してやる!
「おやおやおや!」
全世界決戦体制発動の報を始めて聞いた時の紅葉・紅葉(歩く宅配便・f40976)の第一声である。
おやおやを連呼する紅葉。
古代生物「ミミック」―見掛けは両側面に車輪のついた段ボール箱。正面部分に描いたような顔がある―故に人間にはちょっと分かりにくいが彼は張り付いたような笑顔を浮かべていた。
「これはこれは、デウスエクスの皆様が本格的な侵攻とは!」
十二剣神の半数の参加が確認されている大規模侵攻。
その事を口に上せながらもまだ笑顔のまま。ただし、目は笑っていないかもしれない。
ここまで言ってスンッとした表情をする。その次の瞬間。
「野郎ぶっ殺してやる!」
瞬間沸騰である。激おこぷんぷん丸状態。実のところこの紅葉。「デウスエクス」の侵攻で自分の店を全焼させられた過去を持つ。つまり恨み骨髄だ。ミミックに骨髄があるのかは不明だが。
ともあれそのデウスエクスの首魁共を纏めて屠るチャンスの到来となれば燃えない訳がない。
「戦場を駆け回って決戦配備に貢献しましょう!」
十二剣神を完全に抹殺する為の『決戦配備』。その構築に全力を尽くすと決めた。
そして、妖剣士達と竜牙魚兵の大群がぶつかる戦場である。
そこには戦場を高速で駆け回り救援物資、追加の武器や回復アイテム、飲食物の供給をフル稼働で妖剣士達に行う紅葉の姿があった。
「お疲れ様です! これを飲んで一息ついてください!」
「この剣を使って下さい! ばっちり呪われています!」
西に竜牙魚兵を倒したばかりの妖剣士に休憩が必要と飲物を届けたと思えば、東で戦闘中に武器を失った妖剣士に変わりの呪いの武器を渡す。【|瞬間配達《インスタント・デリバリー》】の権能により、紅葉の体である段ボールからは無限にその場その場で必要な救援物資が供給されるのだ。
そう自分で斬るだけが戦いではないのだ。物資供給により戦線を支えるのも立派な戦いである。
とは言え。
「ぶっ殺してやる!」
たまに段ボールから呪われた武器を射出して直接撃ち込んでいる姿も見られたりしたが。
大成功
🔵🔵🔵
紫・藍
呪いの武器でっすかー。
ではお一つお借りするのでっす。
藍ちゃんくん、剣の道そのものは歩んでおらず、剣は極めてないでっすがー。
ダンスでしたら得意なのでっしてー。
剣舞、舞えるのでっすよー?
呪剣と扇を手に歌い踊りお魚さん達をおびき寄せ、優雅に斬っていこうなのでっす。
剣舞を用いての暗殺やそれを防いだ逸話もありますれば。
実戦的でもあるのでっすよー?
やや、火の玉でっすかー?
剣舞、悪霊を祓うのにも用いられたのでっすよー?
火の玉も回復不能の状態異常もそっくりそのまま反射させちゃうのでっす!
藍ちゃんくんでっすよー!
藍ちゃんくんの燃え盛る藍ドル魂の炎、お気にめしていただけましたかー?
ではでは次の方々、どうぞー!
「呪いの武器でっすかー。ではお一つお借りするのでっす」
呪いの極大化。絶対無敵を貫く『呪』を育てる戦場に場違いとも言える明るい声が聞こえた。
紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)。ハイテンションアッパーボーイの登場だ。
「ああ、良いとも。どれにする?」
戦いの中で武器を失った場合や飛び入りの猟兵を想定して数多くの呪いの武器が用意されている。
そこの管理を行っている妖剣士が様々な呪具を藍に見せた。
「うーん、これにするのでっす」
「剣か。剣術が得意なのかな?」
藍が選んだ呪われた武器は『剣』。藍の外見は剣が得意というふうには見えない。勿論、この世界は外見が当てにならない事は百も承知の妖剣士なのだがついという感じで訊ねた。その問いに藍はにっこり笑って答える。
「藍ちゃんくん、剣の道そのものは歩んでおらず、剣は極めてないでっすがー。
ダンスでしたら得意なのでっしてー。剣舞、舞えるのでっすよー?」
言いながら手にした呪いの剣で舞い始める。流麗な舞は引き込まれるものがあった。
そしてその洗練された動きから振るわれる剣は確かに鋭い。
「成程、確かに素晴らしいな。では武運を祈るよ」
「ありがとうなのでっす!」
呪剣と扇を手に持って戦場に舞い降りた|アイ《藍》ドル。藍はその抜群の声量と美声で歌い、そして踊る。
『竜牙魚兵』の群れもこの異質でしかし魅力に溢れた存在に引き寄せらる様に集まって行く。
「剣舞を用いての暗殺やそれを防いだ逸話もありますれば。実戦的でもあるのでっすよー?」
説明する様に歌いながら呪剣を振るい竜牙魚兵を斬り、また斬り、さらに斬る。
その度に竜牙魚兵の魂を啜って昏い輝きを増す呪剣。
「やや、火の玉でっすかー? 剣舞、悪霊を祓うのにも用いられたのでっすよー?」
近付くのは危険とやや離れた距離から【死を齎す火】を口から吐きだす竜牙魚兵。
それは回復不能の状態異常を与える青い火の玉だが、藍は全く怯まない。
華麗な回転と共に呪剣を振るえば、火の玉は如何なる効果か竜牙魚兵にそのまま返って行く。
自らの炎で燃え尽くされる竜牙魚兵。
「藍ちゃんくんの燃え盛る藍ドル魂の炎、お気にめしていただけましたかー?
ではでは次の方々、どうぞー!」
藍の剣舞ステージはまだまだ終わらない。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
礼儀としても、名乗っておこう。わしは、馬県義透である。
ふむ、武器を借り受けよう。形状は…馴染みある槍であるな。
そして…これを手にした以上、負けぬよ。
UCを使った上で…どれだけ群がろうが、わしを、わしらを止めることなぞできぬと思え。『四悪霊』は、誰かの故郷を守る存在なれば!総意はゆるがす、認識は…ふふ、妖剣士たちがいるでな。
薙ぎ払い、刺突し、さらには石突の方でも打ち据える。
はて、生命反応とは…何のことであるかなぁ…?
槍の一閃が煌めく。その薙ぎ払いによる一撃で二体の『竜牙魚兵』の頭蓋が砕け散った。
槍を振るったのは馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)。
中年期に差し掛かった風貌の義透であるが、その動きの俊敏さは些かの老いの兆しも見えない。
それもその筈で義透は人間に非ず悪霊であった。それも四人の悪霊が合体した複合型悪霊である。
現在はその内の一人、武の天才である『侵す者』が前面に出ている。
槍技の冴えは天稟と数多の戦場を潜り抜けた経験が合わさって凄まじい。
既に十数体の竜牙魚兵を葬っていた。
一体屠るごとに手にした呪われた武器である呪槍は犠牲者の魂を喰らって禍々しさを増している。
「これを手にした以上、負けぬよ」
呪槍を借り受けた時に妖剣士に宣言した通りの戦果を挙げていた。
しかし、竜牙魚兵の数は多い。義透を強敵と見て四方八方から連携して襲い掛かる。
一体、二体、三体……薙ぎ払い、刺突し、さらには石突打ち。
瞬時に三体までを撃破するが四体目の嚙みつきを許す。
竜牙魚兵の牙は唯の牙ではない。【死を齎す牙】。一度、傷を負わした敵の生命反応を覚え、その敵に対する命中力、威力を増すまさに死へと誘う牙だ。
「――?」
しかし、義透に一撃を与えた竜牙魚兵は戸惑っていた。常ならば感じる生命反応を感じないからだ。
その戸惑いを感じ取った義透がにたりと笑う。
「生命反応を感じぬか? はて、生命反応とは……何のことであるかなぁ……?」
義透は先に述べた様に悪霊。生命反応などあるはずもない。
それに加えて竜牙魚兵に戸惑いを与える事実がある。それは確かに噛みつき、一撃を与えたはずの義透がすでに無傷、何事もなかった様子で槍を振るわんとしている事だ。おかしい、と思う間もなく槍の一撃が竜牙魚兵の頭蓋を砕く。
「どれだけ群がろうが、わしを、わしらを止めることなぞできぬと思え」
【|四悪霊・『戒』《シアクリョウ・イマシメ》】。それは馬県義透を馬県義透たらしめているもの。
四悪霊の総意と馬県義透という存在を認識している者が居る限り、致命傷と言える傷を負おうとも即座に身体を再構築される。それもより強力にだ。
四悪霊は誰かの故郷を守る存在と己を定義している。地球を守る戦い、そこに揺らぎが生じる筈もない。
そして、この戦場では数多くの妖剣士達が共闘している。彼は義透の戦いを見ており、その雄姿は強く印象付けられている。故にこの戦場において義透が倒れる事はないのだ。
傷を負わせる度に強化される不滅の武の天才。それが槍を振るえば蹂躙劇となるのは必然であった。
大成功
🔵🔵🔵
レラ・フロート
呪いの武器を借り受け、
堂々と竜牙魚兵と戦っていくね
せっかくだから、
私はこのグレートソードを振り回すよ!
怪力ですので多少大きくても平気、
パワー全開、勇気を胸に踏み込みパワフルになぎ払い、
多くの敵をやっつけましょう
数は沢山ですね!
1体でも逃せば人々の脅威となる
だからこそ、きっちり倒していきますよーっ!
戦場の妖剣士とは声をかけあい積極的に連携を
こちらがパワフルに倒していくので、
出来ればこちらに敵を誘引してもらえばありがたく
離れていく敵には斬撃波を叩き込み倒していくね
グレートソードで振るえばいつもより大きな斬撃波だったり?
敵が固まっているところに
《雷穿》のなぎ払いを叩き込んで殲滅だよ
これで、終わりっ!
妖剣士達と竜牙魚兵の大群が激突を始めて暫く経った戦場。
小柄と言える体格で|グレードソード《巨大剣》を振り回す少女の姿があった。
振り回すと言っても振り回されてはいない。
巨大な剣をしっかりと操っている。見掛けによらぬ膂力の持ち主と見るべきか。
少女の名前はレラ・フロート(守護者見習い・f40937)。
外見は可憐な少女にしか見えないが人の心と姿を得た|機械兵《デモクレス》、レプリカントであった。
借り受けた呪いの大剣を縦横無尽に振るって竜牙魚兵を蹴散らしている。
「1体でも逃せば人々の脅威となる。だからこそ、きっちり倒していきますよ。頑張りましょーっ!」
周囲の妖剣士達に声を掛けながら戦うレラ。
彼女の元気一杯な姿、果敢に戦う様子は妖剣士達に勇気を与えている。
レラが呼び掛ければあちらこちらから「おお!」「勿論だ!」と力強い声が聞こえて来る。
とは言え竜牙魚兵の数は多い。
ここらで数を多く減らしておこうとレラは近くの妖剣士達にある作戦をお願いする。
作戦と言ってもシンプルなものだ。
「出来ればこちらに敵を誘引してもらえばありがたく」
要は竜牙魚兵を出来る限り一ヵ所に集めてそれを一撃で屠るというものだ。此処までの戦いで信頼を得ていたレラの提案は受け入れられて妖剣士達はレラの前に敵を集めるべく行動を開始する。戦いを継続しながら徐々に集められていく竜牙魚兵。
やがて十分に数が集まり、射線に妖剣士達が居ない瞬間を見極めたレラが大剣を大きく振りかぶる。
「ひっさーつ、雷穿ッ。貫けぇえーっ!」
そして振り抜かれた大剣から放出される巨大な光刃。輝く命の尊さを知るからこそ守りたいと想うレラの心の強さが籠められた一撃は竜牙魚兵の群れを一気に殲滅するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
エドゥアルト・ルーデル
かつて東京と言えば活きのいいザルバルクが大量に獲れ江戸前寿司として庶民に親しまれ…ただの|骨《竜牙兵》じゃねーか!騙された!
しょうがねぇこいつらを狩るか…♠
拙者が獲ってくるから妖剣士氏は捌くことに集中してくれよな!という訳で|UC《サンデヴィスタ》起動!スピーダッ
やたらビビッドな残像が出そうな勢いで超高速行動!|THIS WAY《ついてきな》…拙者の世界へ!
このまま高速接近し素手でつかみ取りでござる!口から火の玉を出す暇もないぞ
後は魚を活き締めして…活き締めってどうやるんだ?わからん!棒で頭をみねうちしておくか!生きてる鯉!
妖剣士氏のまな板まで持って行って産地直葬、これを繰り返すでござる
「かつて東京と言えば活きのいいザルバルクが大量に獲れ江戸前寿司として庶民に親しまれ……ただの|骨《竜牙兵》じゃねーか!騙された!」
何やら違う|世界線《ブレイド》の話をして憤慨する髭面の男が一人。
エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)、自称歴戦の傭兵である。
自称と言ったのは|この世界《骸の海に浮かぶ世界群》で数年前に確認される以前の戦闘記録が残っていないからだ。
だが、その戦闘力は本物。案外、違う世界線から来たのかもしれない。
とは言えその世界もザルバルクが江戸前寿司として庶民に親しまれたという事実はないが。
|閑話休題《それはさておき》。
「しょうがねぇこいつらを狩るか……♠」
トランプのマークを語尾に付けた様な口調でニヤリと笑うと近くにいる妖剣士達に親し気に話し掛ける。
「拙者が獲ってくるから妖剣士氏は捌くことに集中してくれよな!」
「お、おう?」
妖剣士達が答えた時にはエドゥアルトの姿はビビッドな残像が出そうな勢いの超高速で離れて行く。
【|SAN Device《サン・デヴァイス》】の権能である。現在のエドゥアルトの行動速度は常時の163倍、それでいて体感速度は1/163倍なので常時と同じ感覚で超高速行動が可能だ。
「|THIS WAY《ついてきな》……拙者の世界へ!」
そんなセリフを吐きながら最初の竜牙魚兵に接敵。今のエドゥアルトには竜牙魚兵の動きは超スローに見える。
ゆっくりとこちらを向く竜牙魚兵を自前の棒(呪いの装備に非ず)で殴ってダメージを与えると、そのまま掴んで妖剣士達のところまで持って行ってポイッと投げ捨てる。
「こんな風にドンドン持ってくるから期待してくれよ!」
「おおっ!」
台詞の時だけUCの効果を切って告げる。妖剣士達の顔に理解の色が広がる。再び【SAN Device】を発動して去るエデゥアルトの後ろで頭蓋が陥没してピクピクした竜牙魚兵が妖剣士の呪いの武器で止めを刺された。
「素手でつかみ取りでござる!」
「口から火の玉を出す暇もないぞ!」
「魚みたいに活き締めして……活き締めってどうやるんだ?わからん!」
敵も味方もエデゥアルトの速度に着いて来られない為に必然独り言の様になりながらも竜牙魚兵をトドメ待ちの状態にして次々と妖剣士達の許へと持って行く。まさに産地直葬。寿司のネタにはならないが呪いはどんどんと積み重なっていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
妖剣士ちゃん達の呪いの武器かぁ♪
ちょっと使わせてもらうね★
妖剣士から呪いの武器を借り受けて、敵を倒してその魂を蒐集するよ♪
人数が多いんで、その分一度に借りる武器の数も多いんだけど、大丈夫かな?
UCは『クローネちゃんのキラキラなお友達★』
ヴァルキュリアちゃん達を召喚して一緒に戦ってもらうよ♪
【空中浮遊/空中機動】で飛翔状態になりながら、借りた呪いの武器で敵を【切断】するね♪
敵の攻撃は【第六感/見切り/身かわし/空中機動】で避けるよ♪
十二剣神の『永遠回廊』を打ち破る為に『妖剣神社』の構築を急ぐ妖剣士達。
絶対無敵と称する『永遠回廊』を穿つ為に必要な呪いは膨大な量であり、妖剣士達は呪われた武器を数多く用意して臨んでいた。それは飛び入りの猟兵達にも惜しみなく貸し出されていた。負ければ地球崩壊であるのだから此処で惜しむほど愚かではない。しかし惜しむ訳ではなくとも物理的に限界はあるのだ。
「妖剣士ちゃん達の呪いの武器かぁ♪ ちょっと使わせてもらうね★」
ブラックタールの死霊術士にしてシャーマン、クローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)に話し掛けられた呪いの武器を管理する妖剣士は始め快諾した。
『妖剣神社』の構築は急務。人手は多い方が良い。だから「人数が多いんだけど大丈夫かな?」というクローネの言葉にも「勿論だ」と答えたものだ。しかし。
「ありがとう♪ それじゃ皆を呼ぶね★」
「えっ」
そのすぐ後に【|クローネちゃんのキラキラなお友達★《ブラック・ヴァルキュリア・レギオン》】により召喚された漆黒の肌を持つ艶美な戦乙女達の数はなんと163人。妖剣士の顔が流石に顔が引きつる。
呪われた武器の数は十分にある。しかし命を預ける武器だ。剣や槍、斧、弓矢、得意とする武器はそれぞれ異なるだろう。それを一気に百人以上に選び渡さなければならない。一種の戦場であった。
それでも用意された呪いの武器は膨大で何とか全員に望む形状の呪具が行き渡る。戦乙女達それぞれの希望を聞き、満足できる武器を行き渡らせた管理者の妖剣士は流石と言うべきか。クローネ自身も得意とする形状の呪われた武器を手にしてご満悦だ。
「それじゃ、敵を倒してその魂を蒐集するよ♪」
クローネの号令一下、整然と空中に舞い上がる戦乙女達。
その美しくも武威を感じさせる様子はまさに|黒い肌の戦乙女の軍団《ブラック・ヴァルキュリア・レギオン》だ。
空を翔けた彼女達は竜牙魚兵の群れを強襲。
個々としても卓抜した技量を誇る彼女達が連携して行う破壊力は絶大で多大な戦果を挙げる事になる。
大成功
🔵🔵🔵
フェル・オオヤマ
・心境
斬った敵の魂を喰らう武器…これで敵を片っ端から斬り伏せれば良いのね!
了解ッ!
竜牙兵との戦いには慣れているしネ!
・戦闘
妖剣士から刀剣型の武器を借りて出撃
[我竜・氷炎竜剣]を発動!
敵を斬って魂を喰らいながら刀身に炎や氷を纏わせ、また敵を斬り伏せて…といった感じに攻撃をしていきます
敵の攻撃にはなるべく避けてカウンターも仕掛けていきます
【一刀両断/追撃/2回攻撃/身かわし/カウンター】の技能を使用します
他キャラとの連係やアドリブ歓迎
その場所は呪いが充満していた。『妖剣神社』を構築する為に呪いの武器が集められた場所だ。
『永遠回廊』を打ち破る為に世界各地から急遽集められたのだ。
そこに今、一人の女性の姿がある。名前はフェル・オオヤマ(氷焔操る紅の竜姫士・f40802)。
|この地球《ケルベロスディバイド》とは似て|異なる地球《ケルベロスブレイド》から来た竜姫士である。
異なる地球を護る為に戦っていた彼女はこの地球でも変わらずに護る為に戦い続けている。
此処には護る為に『呪いの武器』を借り受けに来ていた。
保管されている武器は多種多様だが、フェルは不思議と一振りの刀に呼ばれた気がしていた。
そして、真っ直ぐにその刀の許まで行き手に取る。
「ええ、あなたで片っ端から斬り伏せれば良いのね!」
|巨大な敵《十二剣神》を滅ぼす為に敵の魂を喰らわせろと訴えかけてくる刀の意思にフェルは「了解ッ!」と答える。
竜牙兵とはこれまで幾度と戦ってきた。まして今回は|地球《自宅》を護る為の戦いだ。負けない自信があった。
――
竜牙魚兵が無数に回遊する戦場をフェルが駆ける。
駆けながら振るわれる妖刀の一閃。斬られた敵はその切り口から凍り付き墜落する。
フェルはそれには目もくれず次の敵へと間合いを詰めて、再び一閃。今度の敵は燃え上がって焼失する。
氷と炎の乱舞。フェルが通り過ぎた後には無数の焼失と凍結した竜牙魚兵の姿がある。
【|我竜・氷炎竜剣《ラーニングアーツ・ヒエンリュウケン》】の権能だ。
「我が剣よ|熱く《鋭く》もっと|鋭く《熱く》!」
斬って斬って斬りまくる。その度に妖刀は敵の魂を喰らい、呪いは強大化していくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アイビス・ライブラリアン
紅雪とともに。
呪いを永遠回廊に叩き込む、ですか。
そのために呪いの武器で振るう必要がある、と。
紅雪、今回は気兼ねなく戦えそうですよ。
さて。私はどうしましょうか。
(ひとまず通常攻撃しつつ)
呪いの本でも呪術もいいですが、慣れていないので効率が悪く感じますね。
であるなら、UC発動。
古今東西にあるいわくつきの刀剣でも出しましょうか。
劣化再現とはいえ、数があるので十分役割を果たせるかと。
──しかし。紅雪の分は残すように調整しないと、ですね。
アレンジアドリブ大歓迎!
蓮・紅雪
アイビスと
ふふ、今回は呪い関係のお仕事みたいねアイビス(とてもご機嫌。珍しく依頼内容は聞いていた模様)
自分以外の妖剣を借り受けて戦えるなんて、なかなかに無い機会よね。どんな妖剣があるのかしら。
(物色しながら楽しそうに試し斬りをはじめる)
アイビスに剣を持たせると怖いのよね……
(先日の依頼を思い出しちょっとゾッとしながら)
かなり倒したから、そろそろ仕上げといきましょうか(UC発動)
魂を喰らったのは妖刀だけじゃないわよ。
さあ死霊たち、爆ぜなさい。
アレンジアドリブ歓迎!
「ふふ、今回は呪い関係のお仕事みたいねアイビス」
「はい、呪いを永遠回廊に叩き込む、です。そのために呪いの武器を振るう必要がある、ということですね。
紅雪、今回は気兼ねなく戦えそうですよ」
「ふふ、そうよね!」
至極上機嫌な蓮・紅雪(新雪・f04969)の様子にアイビス・ライブラリアン(新米司書人形・f06280)は頷く。
内心、いつも依頼内容を聞いていないのにちゃんと把握している事に軽く驚いているのだが一方で『呪い』関連で『敵を斬りまくれ』という依頼が気に入ったのだろう、紅雪はそういうところがある、と思ったりもしていたがわざわざそれを指摘したりはしない。彼女が嬉しそうなのは単純にアイビスとしても歓迎するところだからだ。
「呪いの武器、借りられるという話だけど自分以外の妖剣を借り受けて戦えるなんて、なかなかに無い機会よね。どんな妖剣があるのかしら?」
「? 自分の妖刀で戦わないのですか?」
「せっかく借りられるのですもの。借りないなんて損じゃない?」
「そういうものですか」
「アイビスも……」
借りれば良いと言いかけて言葉を詰まらせる紅雪。
以前にアイビスと剣の組み合わせで受けたトラウマ(というのは大げさだが)が刺激されたのだ。
「アイビスに剣を持たせると怖いのよね……」
「? どうかしましたか紅雪?」
「なんでもないわ! アイビスは普通に戦えば良いと思うわよ!」
「そうですか? はい、そうします」
素直に頷くアイビスにほっと胸をなでおろす紅雪。
その後、魔剣妖刀を試し斬りまでしながら物色してお気に入りの数本を借り受ける。
そして、戦場である。
「ふふふ、良い感じ」
竜牙魚兵は決して弱い存在ではない。だが、目新しい妖剣魔刀を手にして気力の充実した紅雪の敵ではない。
紅雪、アイビスが戦い始めてから僅かな時間で無数の竜牙魚兵が屠られ、その魂を呪いと変えていた。
紅雪が借り受けた妖刀や魔剣を持ち替えながら楽し気に斬って斬って斬りまくっている間、アイビスは呪術で戦っていたのだがどうにも慣れない。
「慣れていないので効率が悪く感じますね。であるなら――」
「……アイビス?」
ご機嫌で戦っていた紅雪がトラウマ発動の気配に振り返る。
「古今東西にあるいわくつきの刀剣でも出しましょうか。劣化再現とはいえ、数があるので十分役割を果たせるかと」
【|一篇劣化再現『世界刀剣図鑑』《イミテーションストーリー・ブレイドストーリー》】の発動。
1380本に及ぶ古今東西の呪われた刀剣がアイビスの上空に姿を現すと敵に向かって降り注ぎ始める。
大量殺戮の開始だ。
「ちょっと、アイビス!」
「大丈夫ですよ、紅雪。そちらの方はお任せします」
戦場全体に降り注ぐ勢いの刀剣の雨に紅雪が抗議の声を上げるがアイビスには紅雪の楽しみを奪うつもりはない。しかし、刀剣の雨を見てちょっと冷めた紅雪である。ここまで十分に斬りまくった事もあって自分も仕上げを行う事にする。
「もういいわ。私も仕上げといきましょう。
魂を喰らったのは妖刀だけじゃないわよ。さあ死霊たち、爆ぜなさい」
【|呪花葬送《ジュカソウソウ》】。自身の攻撃で命を奪った存在の数に応じて威力を増す秘術。
それを発動する。
紅雪を起点に彼岸花の姿をした死霊達が四方八方に飛び、敵に触れた瞬間、呪殺して爆ぜていく。
呪われた刀剣の豪雨と禍々しき彼岸花の連爆。戦場に残っていた竜牙魚兵の群れは此処に一掃される事になった。
大成功
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