ケルベロス・ウォー⑥〜おいしく食べる戦い
●オウガさんたち頑張ってます
「はい、チキンソテー百あがり!」
「ミネストローネ大鍋7つ、できたよ〜」
「爆弾おにぎり持ってこーい」
ここはとある都市内のお食事処。黄金の角を生やした鬼神の種族「オウガ」達が、十二剣神襲来による地球のピンチに馳せ参じ、鍛錬を愛し鍛錬に長けた彼らの知識と技術を持って、戦う意志のあるものへと振る舞い始めている。
ぱりぱりに焼けた皮と、ジューシーな脂の滴るチキンソテー、いろいろな野菜が細かく刻まれ、甘みと酸味のよいバランスのスープの中で柔らかく煮られたミネストローネ、唐揚げやサケ、昆布や梅干しなど具をいくつか詰めた大きなおにぎり。ふんわりと焼き上げられたムニエル、野菜や卵のサンドイッチ、豆腐と油揚げのお味噌汁、サラダに卵焼き、蒸し野菜に煮物etc。
それは戦う為の身体作りに最適な、栄養満点の美味しい食事の数々だ。量も質も十分で、食べればきっと力がわいてくること間違いなし。
ただ、ちょっとした関門がある。
「はいサンドイッチ一斤分ー」
「味噌汁できたよ、持っていきな。このどんぶりで合ってるよ」
「鱈のムニエル、5切れね。まだおかわりあるからね!」
一人前の量も、鬼神級なのだった。
●たくさん食べる君も好き
「ケルベロス・ウォーの発動により、ケルベロスディバイドの地球各地にいた、失伝種族やジョブのみなさんが駆けつけてくれました……」
寧宮・澪(澪標・f04690)はその一つ、「お食事処」の話を猟兵へと語る。黄金の角を持つオウガ達が戦いに赴く者誰にでも、鍛錬に長けたその知恵を奮って用意した料理を振る舞っている。
「ここは彼らの厚意に甘えて、体にいい食事で戦う力をつけて行きましょう……何人行っても大丈夫なくらい、用意されています」
ただし、一点注意が必要だ。
「味も種類も栄養も申し分ないんですが……量もですね、いっぱいなんですよね……」
主食副菜野菜にお肉に魚、乳製品や海藻だって取り入れた様々な品々が提供されているが、一人前の量はどれもこれも山盛り以上と言っていいだろう。
「大抵のお料理はあるので……食べ切れるかは、猟兵の皆さん次第かと」
いっぱい食べれる人はそのまま苦もなく食べるだろうし、消化の良さそうなものを組み合わせて食べてもいい。味変や別腹を駆使して食べてもいいのだ。完食すれば確かなパワーやエネルギーを感じられるだろう。
「おいしく食べて、力をつけてくださいね……」
オウガさん達にもよろしくお願いします、と澪は頭を下げ、猟兵達をお食事処へと送り出すのだった。
霧野
もりもりもぐもぐ。霧野です、よろしくお願いします。
●シナリオについて
ケルベロス・ウォーのシナリオです。この1章で完結します。
オウガさん達が開いたお食事処でご飯を食べてパワーをゲットしましょう。
このシナリオには以下のプレイングボーナスがあります。
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プレイングボーナス……オウガお手製の「身体作りの為の食事(※大量にある)」を完食する。
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第1章 日常
『緊急開店! お食事処けるべろす』
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POW : 大量の料理を苦もなく完食する
SPD : より消化の良い料理を選んで食べる
WIZ : 味変や別腹で料理を食べきる
イラスト:del
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エミリィ・ジゼル
『お食事処けるべろす』なつかすいー
折角なのですべての料理を制覇するぜ!と言いたいところですが、あいにくとわたくしは一人なので、普通なら無理です。普通なら。わたくしは普通ではないので問題ありません。
一人で食べきれないメニューであれば、食べる人数を増やせばいいのです。
そんなわけで、カモン!平行世界のわたくしたち!
平行世界から他のかじできないさんを呼び出し、一人一品ずつ頼んで全メニュー制覇に乗り出します。
「サンドイッチ一丁!」「こっちはカレーくだち!」「うめ、うめ」「味噌汁おかわり!」
これからの長い戦いに向けて、沢山食べて力をつけましょう
かじできないの戦いはこれからだ!
●
「『お食事処けるべろす』なつかすいー」
かつてどこかにあったお食事処、千客万来、味よし早さよし、と言われていた場所があったかもしれない。エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)はそんな記憶を思い起こし、少しだけ感慨に浸る。
その間にもどんどん料理は提供される。たっぷり甘みと旨味の詰まったコーンポタージュ、スパイス漂うカレー、鮮やかな緑の青菜のお浸し、ポテトにベーコン、トマトのスパニッシュオムレツ。
どれも美味しそうだが、一人前として出される量が半端ない。あれは普通の人の一人前ではない、鬼神級の一人前だ。
「制覇したいところですが……あいにくとわたくしは一人なので、普通なら無理です。普通なら」
そう、普通なら無理だ。しかしエミリィも普通ではない。
「ええ、問題ありません。一人で食べきれないメニューであれば、食べる人数を増やせばいいのです。そんなわけで、カモン!平行世界のわたくしたち!」
ぱちんと指を弾けば、お食事処入り口にエミリィが現れた。一人、二人、三人、たくさん。見つかりにくいエミリィ達はお食事処へ入ってきて、呼び出したエミリィの後ろに並んでいく。
彼女達は平行世界のエミリィ、かじできないさん達である。一人一品を頼んでエミリィ総出でメニュー制覇に乗り出したのだ。
「サンドイッチ一丁!」
エミリィが頼んだ粗みじんのゆで卵を塩コショウマヨネーズ、パセリで和えたサンドイッチとハムにチーズ、野菜のほぼ半斤サンドイッチは素材とパンが調和して美味しかった。
「こっちはカレーくだち!」
次のかじできないさんのごろごろお野菜とお肉が顔を出すカレーは辛さは程よく、旨味はたっぷり。具をしっかり噛みしめるのもまた楽しい。
「うめ、うめ」
別のかじできないさんはこっくりにられた鯖の味噌煮をご飯と一緒に食べている。合間におひたしも摘んでバランスも完璧だ。
「味噌汁おかわり!」
程よい塩気の味噌汁に卵焼き、雑穀米をしっかり食べるかじできないさんもいる。ちょっと七味をかけて味変も完璧だ。
「これからの長い戦いに向けて、沢山食べて力をつけましょう」
「「おーー!」」
別腹も駆使するかじできないさんの戦いはこれからだ!! 登り始めたメニュー制覇の坂はまだまだ長いぞ!
大成功
🔵🔵🔵
エインセル・ティアシュピス
【アドリブ連携歓迎】
にゃーん!ごはんがいっぱい!どれもおいしそー!
かいぬしさんにももってってあげたいからタッパーにつめてもいいものあるかにゃーん?(ちゃっかり子猫)
(頂きますしてご飯を食べ始める)
にゃーん、おいしー♪
でもおなかいっぱいになってきちゃったねえ。
たべものをのこすのはつくってくれたひとにしつれーだからにゃんとかしたいけど……
うーん、どうしようかにゃーん……
(というタイミングで【指定UC】が都合よく発動)
あっ!みまもるかいのおにいさんおねえさんたち!よかったー!
ねえねえ、みんなでいっしょにごはんたべよー!すっごくおいしいよ!
いっぱいたべてげんきになって、みんなでせかいをまもるにゃーん!
●
「にゃーん! ごはんがいっぱい! どれもおいしそー!」
エインセル・ティアシュピス(生命育む白羽の猫・f29333)は並ぶご飯達に大きな目をきらきら輝かせていた。
たくさんあるのだから、とタッパーを持って、ちゃっかり持ち帰れないか聞いてみる。
「かいぬしさんにももってってあげたいからタッパーにつめてもいいものあるかにゃーん?」
「うん? 飼い主さんも戦うのかい?」
「にゃーん?」
「ここは戦う者のためのお食事処だからね。戦うなら詰めてあげるよ」
「にゃ、きいてみるにゃん。さきにごはんをもらうにゃーん」
「あいよ! ちっちゃいからサービスだ、いっぱい食べて大きくおなり!」
どんどんとおすすめをオウガのおばちゃんが乗せてくれた。
「いただきますにゃん」
身は柔らかく嫌な生臭さのないホッケの干物はたっぷり山盛りの白米によく合う。いんげんの胡麻和えはほんのり甘く、噛めばいんげん豆の旨味とごまの風味を一度に楽しめる。ごろごろと大きめの唐揚げは、齧ればじゅわっと肉汁が溢れてきた。野菜の炒めものはシャキシャキした歯ごたえも楽しい。
「にゃーん、おいしー♪」
エインセルはもぐもぐと一生懸命食べ進める。いくらでも食べれそうだと思いつつも、エインセルの胃袋には限界があった。しかし量も鬼神級の一人前、しかもサービスとばかりに盛られた量はなかなか減ってはいかない。
「おなかいっぱいになってきちゃったねえ。たべものをのこすのはつくってくれたひとにしつれーだからにゃんとかしたいけど……」
エインセルはしょんぼりと眉を下げた。何とも困ったものである。
「うーん、どうしようかにゃーん……」
「手伝うよ!」
「エインセルくん、任せて!」
「あっ! みまもるかいのおにいさんおねえさんたち! よかったー!」
エインセルが困ったとき、助けの手が差し伸べられる。エインセルきゅんを見守る会会員達が続々と駆けつけて、エインセルの側へとやってきた。
エインセルはぱあっと笑顔になり、皆を手招きする。
「ねえねえ、みんなでいっしょにごはんたべよー!すっごくおいしいよ!」
「うん、一緒に食べようね」
「おいしそうだなぁ」
エインセルが差し出す皿の上のごはんをみんなで分け合い、足りない分は少しもらってくる。ぱくりと食べれば、皆で囲んだ分のおいしさも追加されていっそう力がつきそうだ。
「いっぱいたべてげんきになって、みんなでせかいをまもるにゃーん!」
「「おー!」」
大成功
🔵🔵🔵
劉・涼鈴
むぉー! いい匂い!
思わず前世の記憶が蘇っちゃいそうだ!
お腹いっぱい食べるぞー!(大食い)
中華料理が食べたい!
餃子! 焼売! 叉焼! 小籠包! 肉まん!
うまうま! もう5皿ちょうだい!
ラーメン! ここのは何味かな?
担々麵! からうま!
春巻きパリパリ!
【大人化】変身! ぎゅぃーん!
身長が30cmくらい伸びるから、もっと食べられるよ!
蛋花湯で口の中をリセットして……
麻婆豆腐に青椒肉絲!
回鍋肉に油淋鶏!
肉と脂がエネルギーになっていく!!!
お腹いっぱいで【元気】いっぱい!
最後にデザートの杏仁豆腐だ!
●
お食事処いっぱいに漂ういい香りと、活発に楽しげに調理するオウガ達に、もりもり食べているお客さんがたくさんのお食事処で、劉・涼鈴(鉄拳公主・f08865)は鼻をひくひく動かしていっぱいに香りを楽しんでいる。
「むぉー! いい匂い!」
肉や魚の焼ける匂い、スープの香り、スパイスの合わさった一瞬のパンチ、甘く優しい風味様々な香りが何故か互いに引き立てあって食欲をそそる空間だった。思わず前世の記憶が蘇っちゃいそうで、なんだかお腹もうずうずしてくる。
「いっぱい食べるぞー!」
その欲求に逆らわず、涼鈴は早速料理を選んでいく。たっぷり盛られた品々並べば、あとは食事を楽しむだけだ。
もっちりした皮を噛めば肉汁と野菜の甘みがふわっとあふれる餃子、ふわっとした肉種と玉ねぎのしゃっきり感が心地よい焼売、たっぷりタレを絡めて漬け込みジューシーな脂もおいしい|叉焼《チャーシュー》に、熱々のスープが口の中いっぱいに弾ける小籠包、小麦の甘みと中の肉餡が調和した温かい肉まん。飲茶な品々を涼鈴はぺろりと平らげて、おかわりをお願いする。
「うまうま! もう5皿ちょうだい!」
ラーメンはあっさりした醤油に魚介のベースでするりと食べられ、担々麺は濃厚な胡麻スープに少し辣油をきかせ、ぴりりと味を引き締めて。春巻きはパリパリに揚げられて、中から熱々の野菜が顔を出す。
「うまー!」
どれもこれも美味しいけれど、そろそろお腹がいっぱいになるかも、というところで涼鈴はテンションいっぱいに拳を上げた。するとするすると背が30cmほど伸び、小さな公主は大人の姿へと変わる。
「ふふ、もっと食べられるよ!」
大人姿の涼鈴はさっぱりめの中華風かき卵スープの|蛋花湯《タンファータン》で口の中の油や香りをリセットし、更に食べ進める。ぴりりと花椒のきいた麻婆豆腐、シャキシャキピーマンの青椒肉絲、タレも美味しい回鍋肉に、さっぱり酢のきいた油淋鶏。
もりもり鬼神級の盛り付けを減らして食べた肉と油がどんどんとエネルギーになっていき、涼鈴の体に巡っていく。
「うーんお腹いっぱい!」
元気いっぱいに料理を食べ終えたら、別腹の出番だ。
「最後にデザートの杏仁豆腐だ!」
涼鈴はぷるぷるの固めのものと、とろとろの柔らかめのもの両方を抱え込み、満面の笑みを浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
伊澄・響華
フィーナ(f22932)さんと一緒に。
帝都以来の戦争ね。この世界は初めてだけど、早く終わらせましょ。
腹が減っては、とは言うけれど。さすがに多すぎない?まぁ、せっかくの心意気、気合いの入ったところを見せるのも猟兵のお仕事よね。
「ねぇ、フィーナさんは何が食べたい?」
わたしもトレーニングの後にプロテインとか摂ってるけど、ここの料理もタンパク質とか豊富そうね。
う~ん、あのステーキとか、肉汁たっぷりで美味しそう♪
「わたしレアで!あとスープもちょうだい♪」
うん、いいお肉ね。柔らかくて食べやすいわ。
デザートはプリン。カラメルソースとのバランスもイイ感じ。
ペロッと食べたら、いざ、戦争の最前線へ!
フィーナ・シェフィールド
響華(f44099)さんと一緒に。
帝都では色々な世界の方にお世話になりましたし、ちょっとでも恩返ししましょう。
「これ、1人前の量なんですか…?」
メニューを見ながら、ちょっと引き気味に響華さんに聞いちゃいます。
でも、体力付けていかないと。がんばって食べて気合い入れましょう!
「どうしようかな?」
できるだけ消化の良さそうな物を選んでいただきます。
白身魚のムニエル、チーズだけのピザに、あとポトフもいただこうかな?少しずつ食べ進めて、注文した分は食べきります。
「ふふ、デザートは別腹ね♪」
あ、このタルト美味しそう!紅茶と一緒にいただきます。
さぁ、お腹もいっぱいになったし、いきましょう!"
●
オウガ達の元気のいい声と、料理のいい香りに満ちたお食事処で、伊澄・響華(幻惑の胡蝶・f44099)とフィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)は向かい合わせに座っていた。
「帝都以来の戦争ね」
「はい。帝都では色々な世界の方にお世話になりましたし、ちょっとでも恩返ししたいです」
「そうね。この世界は初めてだけど、被害が広がらないよう早く終わらせましょ」
まずは腹ごしらえだ、と二人で早速メニューを捲る。そこにはおいしそうな料理がたくさん並べられていた。しかしメニューを見ていたフィーナの表情に、だんだんと戸惑いと驚き、そして迷いが現れる。若干メニューに引き気味になりながら、向かいの席の響華におずおずと尋ねてみた。
「これ、1人前の量なんですか……?」
「うーん。腹が減っては、とは言うけれど。さすがに多すぎかも」
苦笑する響華の言うとおり、鬼神級の一人前は猟兵にしてもやはり多く見える。しかしこれも彼らの心遣いであり、応援の気持ちであるなら、一概に無碍にするのも気が引ける。
「でも、体力付けていかないと、ですよね。がんばって食べて気合い入れましょう!」
「そうね、せっかくの心意気、気合いの入ったところを見せるのも猟兵のお仕事よね。しっかり食べましょ」
これから最前線に向かうにも、体力やエネルギーは十二分に補充しておいたほうがいい。それをおいしそうな料理でできて、作っているオウガ達の心にも応えられるなら、と二人も笑顔を見せあった。
「ねぇ、フィーナさんは何が食べたい?」
「どうしようかな? なるべく消化の良さそうなものを選ぼうかなって」
「わたしはそうね、タンパク質重視で頼もうかしら。う~ん、あのステーキとか、肉汁たっぷりで美味しそう♪」
方針が決まればメニューも決まり、頼めばどんと山盛りの品々が届けられる。
フィーナのバターと胡椒の香り漂うムニエルは柔らかで、口の中で白身魚の旨味が溢れてくる。チーズだけのピザは生地の甘みと香ばしさ、チーズの旨味と香りが楽しい。ホクホクのじゃがいもにとろりととろけそうな玉ねぎ、甘い人参にぷりっとしたソーセージが旨味をたっぷりたたえたスープに入ったポトフはお腹から温まってくる。少しずつ食べ進めれば、全部食べきれそうな気もしてきた。
響華の前の分厚いステーキは注文通りレアに仕上げられ、ナイフで切ればすっときれいな赤を覗かせる。一口で食べられる大きさにしてからソースをつけて口に入れ、柔らかな肉を噛んでいけば肉汁と肉の旨味がいっぱいに広がった。一緒に頼んだ卵のスープを飲めば、豊かなコンソメが口の中をリセットしておいしさだけを残していく。
「うん、いいお肉ね。柔らかくて食べやすいわ。スープもいい味」
「はい。どのお料理もおいしいです」
会話をしながら食べ進めれば、たくさんの料理もきちんと完食することができた。ここからは別腹の出番である。
「ふふ、デザートは別腹ね♪」
「このプリン、カラメルソースとのバランスもイイ感じ」
「このタルトも美味しい! 紅茶ともよく合います」
プリンは少し固めの食感で、スプーンですくえばぷるんと弾力を示す。少し苦めのカラメルといっしょに食べれば、濃厚な卵とカラメルの風味が甘さと一緒に幸せを伝えてきた。
タルトはサクサクの生地に甘すぎないカスタードクリームが敷かれ、つややかなフルーツ達がぎっしり並べられている。一口を口に運べば、フルーツの甘酸っぱさとタルトとカスタードクリームの甘さが調和しておいしさでいっぱいだ。
響華とフィーナはデザートもぺろりと平らげ、元気いっぱいに立ち上がる。
「さぁ、お腹もいっぱいになったし、いきましょう!」
「いざ、戦争の最前線へ!」
美味しいご飯を食べきってエネルギーも十分、なんだかパワーも沸いてきた気がする。
この世界にも平穏を取り戻すため、戦争を早く終わらせるため。響華とフィーナはごちそうさま、とオウガ達に礼を言って戦場へと向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クラレント・プルヴォワール
身体づくりの為の料理、か
ボクも食べるのは好きだ
ブロッコリーとタコのサラダ
鳥のささみで作った鳥ハム
各具材の調和が完璧な味付けは濃い目の肉じゃが
わかめと豆腐の味噌汁
出し巻き卵
鳥飯の炊き込みご飯
と言ったご機嫌な奴を注文し、食べ進めていく
どれも絶品だね、身体づくりにも良いし
元より|百獣族《バルバロイ》が元となった召喚獣の娘
よく食べるし、その食べた分はぜい肉にした事はない
世界の命運をかけた闘い――正しく『聖戦』というべきかな
だからこそ、完全勝利を果たすためにも……お代わり、しようか
そう言ってご機嫌なセットをダース単位で食べ進めるのであった
●💠
忙しく、けれどどこか誇らしげにオウガ達が料理を作るお食事処で、クラレント・プルヴォワール(召喚獣にして|百獣族《バルバロイ》・f44778)はメニューを閉じる。
「身体づくりの為の料理、か」
クラレントも食べるのは好きだ。それが身体を健やかに作り上げ、力を貸してくれるならば尚の事。味も種類も様々なオウガ達の力作からご機嫌な身体づくりのセットを選んで注文したのが、つい先程だった。
しばし待てば、鬼神級の盛り付けの料理が次々と運ばれてくる。
蒸したブロッコリーと茹でたタコを和えたサラダは食感の違いも楽しく、さっぱりしたドレッシングが合う。鳥ささみに塩麹をもみ込みしばし寝かせてから茹で上げたハムは柔らかくてジューシーで、そのまま食べても添えられた胡麻ディップをつけてもいい。じゃがいも、人参、糸こんにゃく、玉ねぎ、豚肉の調和が完璧な肉じゃがの味付けは濃いめで、箸がどんどん進んでいく。わかめと豆腐の味噌汁はシンプルでほっと心も体も解れていくような優しさがあるようだった。出汁巻き卵は箸を入れればじゅわっと出汁が滲み出てくる。旨味と卵の風味が美しく整っていた。鳥飯の炊き込みご飯は濃すぎず薄すぎずの塩梅で、おかずによく合っている。
「どれも絶品だね、身体づくりにも良いし」
低脂質、高たんぱくな品々は身体づくりにもってこいだ。飽きのこない味付けや工夫された食感もうれしい。クラレントはご機嫌な料理をご機嫌に食べすすめていく。
彼女は|百獣族《バルバロイ》が元となった召喚獣の娘である。以前からよく食べるし、その食べた分を無駄なぜい肉にした事はない。今目の前の鬼神級の料理も苦もなく平らげ、どんどん力へと変えていく。
「今始まっているのは世界の命運をかけた闘い――正しく『聖戦』というべきかな」
ならば目指すは完全勝利、この世界の平穏を確実に取り戻すための勝利である。そのためにできることは、できうる限り行うべきだ。
「だからこそ……お代わり、しようか」
先程のセットをダースで追加で注文しながら、クラレントの箸は止まらない。
ぺろりと頼んだ品を平らげて、クラレントは新たな戦場へと向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鉄・千
【どらごにあんず】
うむ!腹ごしらえといえばおにぎりである!
色々な具が入った大きなおにぎり…相手にとって不足はないのだ!
いただきます!
こっちに入ってるのは鮭、こっちたらこ、こっちは唐揚げなのだ!
吾連、吾連、こっちのおにぎりおいしいし面白いぞ!
あい、吾連のおにぎりと交換である!
梅、昆布…正統派おにぎりでこっちもおいしいな!
お味噌汁のネギとお豆腐のコンビは最強だし、玉子焼きとタコさんウインナーもいいな
おにぎりと交互で食べるとどこまでも行けちゃうぞ!
食べ終わったらほうじ茶でほっと一息
…うむ、吾連
お腹はまだまだこれからっていってるのだ
よし、次は洋食に行ってみよ!
オムライスにナポリタン!どっちもステキ!
影守・吾連
【どらごにあんず】
腹ごしらえといえば…そう、おにぎりだよね
梅、昆布、おかかのおにぎり(各皿てんこ盛り)に
味噌汁はネギと豆腐でシンプルに
それから、玉子焼きとタコさんウィンナーも
いただこうかな
ん?どうしたの、千
…一個一個が爆弾みたいだね、千のおにぎり!?
ちょっと分けてくれる?
交換で俺のもどうぞ
あ、具材は被ってないみたいだね
いろいろ楽しめてラッキーだ
勿論、おかずもどんどん食べて
味噌汁を一口飲んで
千から貰ったおにぎりを頬張る
具材は唐揚げだ
何だか運動会みたいだね
綺麗に平らげたらほうじ茶で一息
さて、千
やっぱりまだまだ足りないよね
次は何を食べようか?
なるほど、洋食系
じゃ、オムライスやナポリタンとかどうかな?
●
「腹ごしらえといえば……」
「うむ!腹ごしらえといえばおにぎりである!」
「そう、おにぎりだよね」
どらごにあんずこと二人の仲良しドラゴニアンの一方である影守・吾連(残影・f41654)の問いかけに、打てば響くように食いしん坊な鉄・千(空明・f41670)は一つの品を答えた。そんな千に吾連にこやかに同意する。
炊いたお米を握ったお米中に夢と希望と美味しさや栄養が詰まった具を包み込むおにぎり。海苔はしっとりもパリパリも美味しいし、シンプルに塩だけのおにぎりもまた美味しい。
もちろんお食事処にも様々なおにぎりが並んでいる。オウガ達が心を込めてお腹いっぱいになるように、ひとつひとつ握った量も質も鬼神級の品々だ。スタンダードな具が一つのものもあれば、爆弾おにぎりと言われる具を複数詰めて大きく握ったもの、お弁当の品々を一個で楽しめるほどに具を入れたものなどが並んでいた。
「早速選んで食べるのだ!」
「うん、いっぱい食べようね」
「この色々な具が入った大きなおにぎり……相手にとって不足はないのだ! これを頼んでみる!」
「俺はまずは普通のものを頼んでみようかな」
まずは各々好きなものを、ということで吾連が一つの具が包まれたスタンダードなおにぎりを頼み、千は爆弾おにぎりを選ぶ。
吾連の前には梅に昆布、おかかの入ったおにぎりがたっぷり皿に盛られて出てきた。一緒に頼んだ玉子焼きとタコさんウィンナーもたっぷり山盛りで提供される。豆腐とネギの味噌汁も、もちろんどんぶりになみなみ注がれていた。
吾連が自身の前のおにぎりを一つ早速手にとって食べてみると、持っているときは崩れずに、齧るといい塩梅で解れる握り具合だった。ほんのりつけた塩と巻かれた海苔が、塩味と風味で米の甘みを引き立てる。梅は酸っぱく、昆布は甘じょっぱく、おかかはほの甘く、どれも米の旨味と引き立てあって幸せの味だ。
「うん、おいしい」
味噌汁を一口すすってホッと一息ついた吾連の向かいでは、千が手よりも大きそうなおにぎりの一つに挑んでいた。
大きなおにぎりに真っ黒い海苔が巻かれた様はまさに爆弾である。それが数個、更に乗せられに並ぶのだから、見た目だけでも圧巻だ。
一口、二口とかじれば具が顔を出す。しょっぱさと旨味がたっぷりの鮭が、その隣を少し齧っていくとつぶつぶのたらこが覗き、更にその隣には唐揚げが鎮座している。中の具の味は強すぎず弱すぎず、米と一緒に食べて美味しい味付けで、どこを齧っても楽しい美味しいおにぎりだ。
「吾連、吾連、こっちのおにぎりおいしいし面白いぞ!」
「ん? どうしたの、千……一個一個が爆弾みたいだね、千のおにぎり!?」
「うむ! 色々具が入っている、爆弾おにぎりだ! 鮭にたらこ、こっちの方には唐揚げも入っているぞ!」
「へえ……ちょっと分けてくれる? 交換で俺のもどうぞ。具材は被ってないみたいだよ」
「あい、吾連のおにぎりと交換である!」
「色々楽しめてラッキーだね」
爆弾おにぎり一個と普通のおにぎり数個を交換し、お互いに食べ比べてみるとまた違った楽しみを得られる。
「梅、昆布……正統派おにぎりでこっちもおいしいな!」
「これは唐揚げだね、おいしいなぁ」
おにぎりの合間に食べる玉子焼きは甘いお砂糖と隠し味の醤油が調和していて、脚がきれいに丸まったタコさんウィンナーは一口サイズでもジューシーだ。なんだか運動会のお弁当のようなおかずとおにぎりに、ちょっとわくわくしてしまう。いくらでも食べてしまえそうな気がしてきた。
二人でぱくぱくもりもり食べすすめ、味噌汁もおかずもきれいに平らげれて、ほうじ茶をすすればほっと一息がこぼれ出る。大変おいしいご飯だった。
「さて、千」
「……うむ、吾連」
吾連と千の視線が合う。互いに互いの意思を視線だけで汲み取った。
「やっぱりまだまだ足りないよね」
「うむ。お腹はまだまだこれからっていってるのだ」
鬼神級の盛り付けであっても二人のお腹には十分目どころか八分目にも満たなかったのである。
まだまだある料理を見て、吾連と千は次の品を考え出す。
「次は何を食べようか? 洋食も中華も多国籍料理もあるみたいだ」
「よし、次は洋食に行ってみよ!」
「なるほど。じゃ、オムライスやナポリタンとかどうかな?」
「オムライスにナポリタン!どっちもステキ!」
「デザートにプリンやコーヒーゼリーはどうだろう。ケーキもいいね」
「いいな、おいしそうだ!」
まだまだ空いているお腹を満たすため、二人の注文は止まらないのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鳥栖・エンデ
美味しいご飯が沢山食べられると聞いて…!
わぁ量から何からビックサイズだなぁ
何から食べようも迷いそう〜
ぱりぱりに焼けた皮のチキンソテーは外せないし
いろいろ野菜なスープのミネストローネも良いねぇ
魚料理はふんわりと焼き上げられたムニエル!
色々種類なサンドイッチも
オススメ幾つか食べたいところ〜
一巡して色んな料理味を楽しめたなら
さぁて此処からはお代わりタイムに突入…!
悪食の名前は伊達じゃないからねぇ
出来立てジューシー!
オススメ肉料理もいっぱい食べたい…!
端から端まで頼んでいったらビックリされちゃう?
鬼神級な量もおいしい料理の味わいも
食べ尽くしてあげるからねぇ
●
「美味しいご飯が沢山食べられると聞いて……!」
お食事処いっぱいに漂う芳しい香りに鳥栖・エンデ(悪喰・f27131)満面の笑みだ。
「わぁ量から何からビックサイズだなぁ」
種類も量もなんな切られた食材の大きさでもビッグサイズなものもある。ついつい何から食べようか、迷ってしまうのは仕方ない。
「ぱりぱりに焼けた皮のチキンソテーは外せないし、いろいろ野菜なスープのミネストローネも良いねぇ」
皮はパリッと香ばしく、肉はじゅわっと柔らかなチキンソテーは見た目以上に美味しいし、甘さと酸味、コンソメの風味も美味しいミネストローネを丼サイズのスープボウルからすくえば、口の中にトマトの風味と野菜の甘みで幸せが広がっていく。
「魚料理はふんわりと焼き上げられたムニエル! 色々種類なサンドイッチも、オススメ幾つか食べたいところ〜」
ふわっとバターと塩コショウを程よくきかせたムニエルも、玉子にハムと野菜のサンドイッチもお皿にたくさん盛り付けられて、食べられるのを待っている。ムニエルは程よくほろりと柔らかく、玉子はシンプルにマヨネーズとパセリ、ちょっぴりの塩コショウが甘みのあるパンに合う。ハムは旨味ぎゅっと詰まっていて、一緒に挟まれたトマトにレタス、きゅうりとの食感の違いもまたおいしい。
エンデは山盛りな料理を楽しみつつ、見た目からは想像できない程の量をぺろりと平らげ、お代わりタイムに突入する。悪食の名前は伊達じゃない、何だって美味しくもりもり食べられてこその悪食だ。
味の染み込んだ唐揚げに、肉汁滴るステーキ、甘じょっぱさと生姜の風味がご飯に合う生姜焼き、蒸し鶏のサラダにハンバーグなどなど出来たてジューシーな肉料理をメインに端から端までたくさん食べていれば、肉料理担当オウガもすっかり顔を覚えてぱっと笑いかけてくる。
「兄さんいい食べっぷりだねぇ! こっちもおかわりどうだい?」
「ありがと、もちろんもらうよ〜」
鬼神級な量もおいしい料理の味わいも、全て食べ尽くしてあげようと、エンデはおすすめされたどっさり盛られたミートボールににんまり笑う。トマト煮込みもあれば、甘酸っぱい茶色のタレが絡んだものもあって色々楽しめそうだった。
追加で鶏のピカタに牛肉のすき焼き風もどっさりと積み上げて、エンデは再び肉を平らげに戻る。次は何を食べようか、と見繕いながら。
大成功
🔵🔵🔵
夏彦・星彩
【ココ彩】
おいしく食べる戦い…!
星彩達でもお役立ち出来そうだなぁ
友だちと一緒に沢山食べて
モリモリ大きくなるぞぅ
星彩は具の種類沢山な色々、
大きなおにぎり食べたいぞ…!
唐揚げは勿論お肉で美味しい〜
酸っぱいおいしい梅干しも明太子も〜
ツナマヨ味も好きなのだが〜
あとはエビ天むす!…ありそうか?
ならば大変に幸いで〜
ココの気になった美味しいも何だろうなぁ
チキンソテーにミネストローネ!
ぱりぱりジューシーお肉も
野菜ごろごろポカポカなスープも良いものだ
星彩のと合わせたらオカズと
ご飯セットのようで嬉しくもありの
当てっこ分けっこ食べよ〜
食べ残したりは勿論しないぞぅ
何故ならば負けられない戦いではあるので…!
ココ・ロロ
【ココ彩】
戦うのは苦手ですが…おいしい戦い!
食べ盛り~なココたちにぴったりですね
たくさん食べてもりもり大きくなりましょ~!
ココはチキンソテーとミネストローネが気になります!
ぱりぱりジューシーなチキンも
お野菜ごろごろなスープもぽかぽかおいしい~!
ご飯セット…?
わあ!そうですね、そうですね!
おいしいのわけっこして食べましょ~
ふふー、ココもおにぎり食べた~い
この具はなんでしょー?
なんて当てっこしながら食べるのもたのしいような~
サイさんもチキンとスープどーぞですよ
ふふ、たくさん食べて大きく…
背はココが追いつくまで待ってほしいですが…
えへへ、ふたりで食べればたのしくて
全部ぺろりと食べられちゃいそうです!
●
何ともいい匂いに溢れたお食事処で、食べ盛りの二人も目を輝かせていた。
「おいしく食べる戦い……!」
「おいしい戦い! 食べ盛り~なココたちにぴったりですね」
「うん、星彩達でもお役立ち出来そうだなぁ」
夏彦・星彩(アルベード・f38088)もココ・ロロ(ひだまり・f40324)も、すくすく育ち盛りなお年頃。お腹いっぱい食べられる戦いにはもってこいでやる気も満点だ。こういう戦いなら星彩もココも得意である。友達と一緒のご飯であるなら、なおさらに。
「沢山食べて、モリモリ大きくなるぞぅ」
「はい、たくさん食べてもりもり大きくなりましょ~!」
目指せ天高くそびえるような健やかな筋肉と背丈、というのは言いすぎかもしれないが、それくらいの気持ちで二人は料理へと向かっていく。
「星彩は具の種類沢山な色々、大きなおにぎり食べたいぞ……!」
鮭に昆布にたらこ、唐揚げにツナマヨに卵焼き、などなど色々具を握った大きなおにぎりを星彩はまず選ぶ。梅干しに明太子が入ったものも乗っけてから、はみ出すほどに大きな海老天を握ったおにぎりも見つけて銀の瞳がいっそうきらきら輝いた。
「大変に幸いで〜。ココの気になった美味しいは何だろうなぁ」
「ココはチキンソテーとミネストローネが気になります!」
ぱりぱりの皮とジューシーなお肉のチキンソテーを何枚も、さらに丼サイズのスープボウルいっぱいにほかほかミネストローネを乗せてココも緑の瞳をきらきらさせていた。
「うん美味しそうだ〜。星彩のと合わせたらオカズとご飯セットのようで嬉しくもありの」
「ご飯セット……? わあ!そうですね、そうですね!」
星彩の言うとおり、いっぱいの爆弾おにぎりとおかずのチキンソテー、スープのミネストローネは確かにセットメニューのようで、ココもとっても納得している。
「おいしいのわけっこして食べましょ~、ふふー、ココもおにぎり食べた~い」
「うん、当てっこ分けっこ食べよ〜。星彩もチキンソテーもスープも食べるぞぅ」
「はい、サイさんもチキンとスープどーぞですよ。このおにぎりの具はなんでしょー?」
まずは二人でおにぎりにかぶりつく。星彩の方からは先ずは唐揚げが顔を出した。味を染ませたお肉と衣がとっても美味しい、包んだお米ともよく合う。その次にはしっとりツナマヨがこっくりした味で顔を出し、更にはふわふわの卵焼きが追いかけてくる。
ココのおにぎりからは、甘じょっぱい昆布がまず現れた。ご飯の進む味と一緒にどんどん行けば、旨みたっぷり塩鮭に到達する。ご飯の甘みを一層感じて進んでいけば、ほろほろつぶつぶのたらこがやってきた。
「唐揚げも美味しい〜」
「昆布と鮭もいいですね〜」
「こっちは、酸っぱい梅干しに明太子〜」
「こっちのは、あ、唐揚げ。サイさんがさっき食べてたのと一緒ですね」
「うん、お揃いだぁ」
海老天むすはタレと海老天がベストマッチ、二つの旨味をぎゅっと閉じ込めたご飯とも素晴らしく調和して美味しいばかりが詰まっている。
チキンソテーは見た目以上にぱりぱりの皮としっとりお肉がおにぎりのノリとご飯とお互いに引き立て合うし、お野菜を食べやすい大きさに切りそろえ、柔らかく煮込んだミネストローネはほっこりする幸せだった。
「すくすく大きくなれそうだぁ」
「ふふ、たくさん食べて大きく……背はココが追いつくまで待ってほしいですが……」
現在、ちょっぴりココが背丈は負けている。だがしかしまだまだ二人とも育ち盛り、追いついたり抜いたり抜かれたりしながら成長していくことだろう。
たくさんの鬼神級の料理も友達と一緒に食べればどんどんと口の中に消えていく。
「えへへ、ふたりで食べればたのしくて、全部ぺろりと食べられちゃいそうです!」
「うん、楽しくて美味しいなぁ」
「はい。全部食べて大勝利しましょう!」
「うん、食べ残したりは勿論しないぞぅ。何故ならば負けられない戦いではあるので……!」
そう、これも戦いなのだ。オウガ達の心遣いに応えるためにも、ケルベロスディバイドに平穏を取り戻すためにも、勝っておきたい戦いである。こんなに美味しい戦いを友達と一緒に戦えるなら、いくらでも食べられるというものだ。
星彩とココは気合も新たに、新しい爆弾おにぎりにかじりつく。現れる具にどきどきし、味わいに顔を緩め、お互いに笑みを交わして、この美味しい戦いを大勝利で飾るのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジゼル・サンドル
これはまた、すごい量だな…
少しはお腹を空かせた子供達に分けてあげたいものだが…私も昔はろくな物食べさせてもらえなかったし。
いやいや、今は戦争に勝つためにとにかく食べまくらないと!
朝ご飯もおやつも抜いてお腹ペコペコ、ここは大好物のパンだな。
味変しやすい食パンベースで食べすすめよう。卵サンド、ツナサンドにハムサンド、野菜サンドと軽めの具材のサンドイッチから始めて、飽きてきたらトーストにシフト。
バターやチーズの定番から納豆のような変わり種まで何を乗せて焼いても美味しいトーストの可能性は無限大!
デザートも忘れずに、フルーツサンドにチョコクリームのトースト、それにあんバタートースト!
ご馳走様でした!
●
おいしそうな匂いと共に並ぶ料理の多さに、ジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)は目を丸くした。
「これはまた、すごい量だな……」
どっさり山盛り鬼神級、戦う人に力をつけてもらいたい、と応援するオウガ達の心のこもった料理達だ。けれど、ほんの少しだけ。ほんの少しだけ、他の人にも分けてあげたい、ともジゼルは思った。
(少しはお腹を空かせた子供達に分けてあげたいものだが……私も昔はろくな物食べさせてもらえなかったし)
お腹が空くのは悲しくて、切なくて。同じような境遇の子供にも目の前の料理一口でも分けてあげられたら、と思うけれど、それはできない。
これは戦う者のための食事である。オウガ達が精一杯料理をしているのは、心を配っているのは、そんな子供も助けられる世界を取り戻すためなのだから。
ジゼルはぎゅっと目をつぶったあと気合を入れる。
(いやいや、今は戦争に勝つためにとにかく食べまくらないと!)
ここも戦場なのだ、決して負けられない戦いである。勝つためにジゼルも準備してきたのだし。
(朝ご飯もおやつも抜いてお腹ペコペコ、ここは大好物のパンだな)
たっぷり食べて戦う力を、期待に応えるパワーを得るのだ、とパンをメインに狙っていく。
まずはサンドイッチから。荒く刻んだ卵はマヨネーズとパセリがいい塩梅、ツナマヨはちょっと胡椒が入っていて少しの刺激が食べ進めるアクセントに。ハムとチーズのサンドイッチは二つの旨味はマリアージュして二度美味しい。シャキシャキレタスにジューシートマト、ぱりぱりきゅうりの野菜サンドはさっぱりと。クロックムッシュもクロックマダムもホットサンドも皆美味しい。
続いて手を伸ばすのはトーストだ。かりっと香ばしく焼き上がった食パンはそのまま食べても十分に美味しかった。更にとろりとバターを染み込ませれば幸せの味が広がっていく。ケチャップとチーズを乗せて焼けば甘みと旨味のトーストに、変わり種の納豆も挽き割りや大粒小粒、味付けを変えて楽しめる。お砂糖とバターで甘いのも、卵を染ませたフレンチトーストもおいしい。
「トーストの可能性は無限大!」
食パンはデザートにだってなる。ふわふわのクリームに甘酸っぱいフルーツをサンドした、見た目もきれいなフルーツサンドにチョコクリームのトースト、そしてあんことバターの黄金の組み合わせのあんバタートーストまで完食し、ジゼルは食事に感謝する。
「ご馳走様でした!」
巡る力に、用意してくれたオウガ達の心尽くしに感謝して、満面の笑みを浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
茜崎・トヲル
【モノクロフレンズ】スーさん、あーさん、交互呼びします!
お仕事だよっ、スーさん!(両手をぐっ)
いっぱい食べていいんだって、あーさん!(ぐぐっ)
よーしっ、たべつくしタイムだー!(ばんざーい!)
スーさんスーさん、このチキンソテー、うまいよ!皮がパリパリ!(モグッ)
あっミネストローネ!これもおいしー!(ザバッ)
唐揚げの大皿もってきーたよ!白ご飯も!ヒラメのムニエルまるまる一匹!厚揚げ!味噌汁鍋!たまごやき!七面鳥丸焼き!
ぜんぶおいし~~!!(一瞬で消えていく大皿料理たち!)
うめーねー! あーさん!
ほら、スーさんいっぱい食べて食べて!せいちょーき?なんだから!
出来立て!ありがとー!いただきます!
スキアファール・イリャルギ
【モノクロフレンズ】
えぇ、お仕事ですねトーさん!(ぐっ)
まさしく私たちの出番ですねトーさん!(ぐぐっ)
食べ放題タイムだー(小さくバンザイ!)
どれどれ……むむっ、確かに美味しいですねトーさん(モグッ
このサンドイッチも美味しいですよ(ムシャァ
あっありがとうございます、揚げ物にはやはり白ご飯が欠かせませんよね!
トンカツに海藻たっぷりサラダ、蒸し野菜に煮物、顔ぐらいある大きなおにぎり!
ん-どれも美味しくてたまりません!!(こちらも一瞬で食す!)
えぇ、美味しくて最高ですねトーさん!
えっ私34ですよ、成長期はもう過ぎてるのでは??(でも食べる)
ほらトーさん、出来立てコロッケですよ! 一緒に食べましょう!
●
【モノクロフレンズ】スーさん、あーさん、交互呼びします!
●
【モノクロフレンズ】
たっぷり盛られた料理の前で、モノクロフレンズは目を思いっきり輝かせていた。
「お仕事だよっ、スーさん!」
「えぇ、お仕事ですねトーさん!」
両手をぐっとする茜崎・トヲル(Life_goes_on・f18631)に、同じく手をぐっとするスキアファール・イリャルギ(抹月批風・f23882)はやる気満々だ。
「いっぱい食べていいんだって、あーさん!」
「まさしく私たちの出番ですねトーさん!」
ぐぐっと握る手に一層力も入る。なんてったって二人は食べることも好きだ。たくさん食べるのも好きだ。美味しいものも大好きだ。それはもう、どこに入るのかと言うくらい食べる。
そして、この戦場はいっぱい食べることを許された戦場だ。
「よーしっ、たべつくしタイムだー! 端から端まで食べるぞー!」
「食べ放題タイムだー。全品送料無料山盛りいっちゃいましょう」
凸凹な二人の凹凸なバンザイを開始の合図とし、おいしい楽しい戦いの幕が上がる。
どっさり盛られた香ばしいチキンソテー、どんぶりサイズの豊かな香りのミネストローネ、サンドイッチもお皿から溢れそうなほどにどっさり並べてもりもりトヲルとスキアファールはもりもりもぐもぐ食べ進める。
「スーさんスーさん、このチキンソテー、うまいよ!皮がパリパリ!」
「どれどれ……むむっ、確かに美味しいですねトーさん」
しっかりおいしい焼き目のついた皮はパリパリ、お肉は柔らかジューシーなチキンソテーは噛むたび旨味が溢れ出る。
「あっミネストローネ! これもおいしー! 野菜もたくさん! ベーコンいい味!」
細かく切られて煮込まれた野菜はほろりと解け、スープと溶け合いよく馴染む。ベーコンのアクセントもまた美味しい。どんぶりサイズの量もざばっと入っていくというものだ。
「このサンドイッチも美味しいですよ。卵、ツナマヨ、野菜とハム……種類も色々です」
濃厚な卵、胡椒がアクセントなツナマヨ、シャキシャキとジューシーの野菜ハムサンドをむしゃむしゃと平らげて。
「唐揚げの大皿もってきーたよ! 白ご飯も!」
「あっありがとうございます、揚げ物にはやはり白ご飯が欠かせませんよね!」
タレを染み込ませた唐揚げは衣かりっとお肉じゅわっとで白いご飯にとても合う。レモンをお好みでかけてみたり、ちょこっとスパイスをつけてみたりと味変も楽しめる。
ヒラメのムニエルはふっくらほろりと柔らかく仕上げてあり、バターの風味も味わえる。厚揚げはたっぷりお出汁のきいたつゆで煮込まれて齧るたびに溢れだす美味しさに箸が進むばかり。お味噌汁を鍋ごと空にする勢いで飲み干して一息ついたら、お砂糖と隠し味の醤油がベストマッチな卵焼きを大皿まるごとぺろりと食べて、どんと大きな七面鳥の丸焼きをオレンジソースで美味しく骨についた身まできれいに外して食べ尽くし。
サクサク衣の分厚いとんかつを塩にソースに辛子と一緒に食べればどんぶりご飯のおかわりは必須、海藻たっぷりのシャキシャキサラダにさっぱり青じそドレッシングで口の中をリセットしたら、甘みたっぷり蒸し野菜の素材の味をしみじみと味わって、こっくりと煮込んで寝かせた煮物を、顔くらい大きな爆弾おにぎりと一緒にもりもり食べ進める。
一瞬消えていく大皿達を前に、トヲルもスキアファールも満面の笑顔だった。
「ぜんぶおいし~~!!」
「ん-どれも美味しくてたまりません!!」
「うめーねー! あーさん!」
「えぇ、美味しくて最高ですねトーさん!」
味も量も鬼神級、最高に美味しい料理達に箸も手も止まらない。
「ほら、スーさんいっぱい食べて食べて! せいちょーき? なんだから!」
「えっ私34ですよ、成長期はもう過ぎてるのでは??」
「だいじょーぶ、多分いまでも俺達せいちょーき! だってご飯が無限においしい!」
「それもそうですね!」
ごろごろミートボールのパスタを大盛り食べて、チーズがむにっと伸びていくピザをまるごと食べきって、強火でぱらぱらに仕上がった炒飯に肉汁たっぷりの餃子と焼売をもりもりと平らげても、まだまだ食事は終わらない。
「ほらトーさん、出来立てコロッケですよ! 一緒に食べましょう!」
「出来立て! ありがとーあーさん! いただきます!」
ほっくりお芋の甘みしっかりのコロッケをあつあつはふはふ食べて、二人は笑みを交わし合う。
「次は何食べよっかなー!」
「ふふ、お料理まだまだありますね!」
これもまだまだ成長期だから必要な栄養なのだ、たっぷり食べて満足したならモノクロフレンズはますます成長していくことだろう。おいしい料理を食べ尽くすまで、二人の手も口も止まらないのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
劉・久遠
いっぱい食べるキミが好き
分っかるぅー
相手が美味そうに食べとるの見るん、ボクも好き♪
せやけどほんまにてんこ盛りやん、食べきれるかな
……いや、好物で固めればいける、そう思とこ
まず蒸し野菜にお味噌汁で定食スタイル
メインは脂ののった塩サバで、ご飯は……と視線を彷徨わせた先に燦然と輝く稲荷寿司(個人の感想です)
……勝ったな、これは
思わず静かに右拳を掲げガッツポーズ
大好物ですおおきに捗ります圧倒的感謝
いただきます、と神妙な顔で手を合わせ
(実際は満面の笑みで合掌)
おかずと稲荷寿司を交互にひたすらモグモグ
がっつかず丁寧に、でも美味そうに食べ進めます
はぁ……(完食してお茶啜り)
オウガさんご馳走さんでした最高……
●
にぎやかなお食事処で、満面の笑みでご飯を頬張り、皿を空にしていく人たち。
「いっぱい食べるキミが好き、分っかるぅー。相手が美味そうに食べとるの見るん、ボクも好き♪」
今日も帰れば見れるだろう、妻と双子の笑顔も思い浮かべれば、劉・久遠(迷宮組曲・f44175)の顔もついほころんでしまう。
しかしながら目の前の光景と香りは、久遠をすぐに現実に引き戻してくれた。
ひと皿ひと皿にたっぷりと盛られた料理の数々はどれもこれも鬼神級、たっぷり用意された大盛りばかり。一人前として提供される量も圧倒されそうなほど多い。
「ほんまにてんこ盛りやん、食べきれるかな……いや、好物で固めればいける、そう思とこ」
食べる前から引いてはいけない、ついつい細くなる目を懸命に開き、料理をどんどん選んでいく。
まずは甘みを引き出された蒸し野菜に豆腐とわかめのお味噌汁、メインは脂の乗った、焼きめが香ばしい塩さば。主食は、と視線を彷徨わせた先に、久遠は黄金を見つけた。
燦然と輝きく黄金色の稲荷寿司も山盛りにあったのだ。少し濃いめの黒糖味や五目や生姜、ワサビ稲荷なんて変わり種もある。
「……勝ったな、これは」
思わず大きく目を見開いて喜びを表現し、静かに右拳を掲げてガッツポーズ。この戦い、久遠は決して負けることはない。あとはどんな勝利を迎えるかだけだ。
(大好物ですおおきに捗ります圧倒的感謝)
いそいそと食べたいだけ稲荷を選び、久遠は揃った料理に本人的には神妙な顔、横から見てるとそれはもう満面の笑みで手を合わせる。
「いただきます」
蒸し野菜はそのままでも甘く、ソースや塩をちょっとつけてもおいしい。お味噌汁はほっこりとする味で、お腹から温めてくれる。塩さばはじゅわっと脂が程よく残って焼き上げられており、塩気と旨味が引き立て合う。
稲荷寿司も、もちろんおかずと交互に食べ進める。じゅわっと甘めのつゆで煮含めた油揚げにさっぱりした酢飯を詰め込んだ寿司はまさに黄金比の旨さ。ごまの香ばしさも合うし、五目稲荷は様々な具材の食感が楽しい。生姜稲荷はさっぱりした楽しみがあるし、ワサビ稲荷はいっそうすっきりさせてくる。こっくり深い味わいの黒糖稲荷は甘みも旨味も深かった。
丁寧に、幸せそうに箸を進めれば、久遠の前から山盛りの料理もすっかり消えていた。
最後に締めのお茶すすり、満足して久遠はほっと一息つく。
「はぁ……オウガさんご馳走さんでした最高……」
おいしさはそのまま久遠の力となるだろう。幸せな心地もきっと力になるに違いない。
久遠は次の戦いに挑む前に、十分力を蓄えたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
国栖ヶ谷・鈴鹿
【腹拵え】
まずはパワアだよ!
よーし、ペンギン🐧クルー集合!
よしよし、好きなの食べて良いからね!まずは戦いの前に気持ち上げていかなきゃね!
甘いもの中心に、今日の気分はフルーツサンドかな!
ヨーグルトクリームに色んなフルーツ組み合わせてるの、あぁいうのが良いかな、消化にも良さそうだし!
さてと、色々他の依頼や状況、新機械の運用案を片っ端からまとめて脳を使っていくよ。
もちろん、糖分は考えればそこで消費できるから実質プラマイ0で思索の時間にできると思うからね。
とりあえず、ガジェッティアの技術協力の方面は良い案ができたかな?
●
良い匂いと目にも楽しい数々の料理が溢れんばかりのお食事処で、国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ|乙女《ハイカラさん》・f23254)もきらっきらと紫水晶の瞳を輝かせた。
「まずはまずはパワアだよ!」
ケルベロスディバイドの平穏を取り戻す戦いにはパワーがいる。そのための補給は重要だ、たっぷり栄養取ってテンションも好調にしなくてはならない。
「よーし、ペンギン🐧クルー集合!」
鈴鹿の声に合わせ、9体のペンギンがフリップ上げて現れる。おいしそうな空気に彼らの瞳もきらきらしていた。ちょんと鈴鹿の前に整列したペンギン達に鈴鹿はにっこり声をかける。
「よしよし、好きなの食べて良いからね! まずは戦いの前に気持ち上げていかなきゃね!」
早速鈴鹿とペンギンが手を伸ばすのはフルーツサンドだ。水気を切ったヨーグルトクリームに大ぶりのフルーツをバランス良く配置して、切った断面も鮮やかに映えるサンドイッチ達。柔らかなパンの仄かな甘さと塩味に、さっぱりしたヨーグルトクリームとフルーツの甘酸っぱさが口の中でハーモニーを奏でている。しっかり噛んで味わえば消化にも良さそうだ。カスタードクリームや生クリームのもの、フルーツの組み合わせを変えたものもあり、色々食べ比べるのもいいかもしれない。
「さてと」
サンドイッチを軽く食べたところで、ペンギン達を助手としながら鈴鹿は新規アイデアや既存の改修案やら受けた依頼の要点や状況、対応案に決定事項やら新機械の発案に運用案やらを片っ端からまとめていく。ぐるぐる思いっきり脳を使って糖分を消費させ、最終的な収支が±0となることを期待していた。
合間にフルーツサンドを食べながら、鈴鹿の脳内はぐるぐると回って整理される。ペンギン達もお腹いっぱいになる頃には、山盛りのフルーツサンドも綺麗に消えていた。
「うん。とりあえず、ガジェッティアの技術協力の方面は良い案ができたかな? あとのアイデアもまとまったし、運用案も数通り出せたし」
戦いはますます激しくなるだろう。これから他の戦場にも駆けつける鈴鹿はまとめた案を整理する。これらとたっぷり食べて得たパワーと共に進むのだから、と。
大成功
🔵🔵🔵
ティーゲル・ホルテンマイヤー
【虎猫】
この量はまさに鬼神級…アメリカ人基準の量を軽く超える文字通りの山盛りには一種の感動を覚えてしまうものです
ですが、甘味となれば話は別
ええ、甘味となれば話は別ですが…ひとりで黙々と食べていては味気がないというもの
そんな訳で同じ屋敷で働くメイドのアシュリーを連れて美味しく、たくさんと頂きましょう
さ、オーダー通りのメイプルシロップたっぷりのパンケーキが運ばれてきましたので…そうですか、アシュリー?
私としてはちょうど良い量であるのですが…では、頂きましょう
焼き加減、ふわふわ具合、砂糖の分量…ええ、実にパーフェクトです
おや、アシュリー…お残しはいけませんよ?
もう限界でしたら私が食べてあげましょう
アシュレイ・カーチスライト
【虎猫】
にゃんにゃーん
執事ちょーに誘われて、お食事処けるべろすまで来たんだにゃん
ティーゲルしゃまはあちしによくパンケーキを焼いてくれるけど、コワイ顔とは裏腹にティーゲルしゃまは甘党なんだにゃん
あちしを連れてきたのもパンケーキを一人で食べるのは…って感じにゃんだろうけど、ここは言わないのが出来るメイドの秘訣だにゃん
大盛りにゃろうとあちしに掛かれば山盛りのパンケーキにゃんて…あにょー、ティーゲルしゃま?
ちょっとどころか、かにゃり大盛りすぎではにゃいかにゃ?(汗
おおー…あれだけあったパンケーキがすごい量で消えていくにゃ…
あちしも負けずに…にゃけど、ここでギブアップにゃー
甘いものは別腹じゃないにゃー
●
甘く優しい香り漂うふわふわのパンケーキの皿を前にして、ティーゲル・ホルテンマイヤー(虎執事・f27012)はたいへん嬉しげに頷いた。何とも嬉しそうに目を細め、少しうきうきしているようでもある。
一方でアシュレイ・カーチスライト(見習い猫メイド・f39188)は困惑した表情で目の前の皿を見ていた。周囲を見て、目の前の皿を見て、ティーゲルの前の皿とも見比べて、眉を下げて首を傾げている。
アシュレイはティーゲルに誘われ、このお食事処までやってきた。ちょっと大盛りのパンケーキを食べないか、という誘いも彼らしい、と一人頷きながら快諾したのだ。
ティーゲルの顔は強面の虎である。しかし彼は大変な甘党でもあり、パンケーキをアシュレイによく焼いてくれる腕前と優しさも持ち合わせている。
(あちしを連れてきたのもパンケーキを一人で食べるのは……って感じにゃんだろうけど、ここは言わないのが出来るメイドの秘訣だにゃん)
彼の思惑がどうであれ、アシュレイを誘ってくれた事実が嬉しいことに変わりはない。故に二つ返事で頷いて、どんな大盛りだろうとアシュレイに掛かれば山盛りのパンケーキなんてすぐに食べてしまえると意気込んで来た。
しかし、運ばれてきたパンケーキを見たらその意気込みはどんどん萎んでいったのだ。
二人の前に一つずつ並んだ大皿の上には、縁からはみ出しそうなほどのふかふかパンケーキが何枚も乗せられていたのだ。添えられたメープルシロップも大きめのボトルになみなみ入っている。
「ふむ、この量はまさに鬼神級……アメリカ人基準の量を軽く超える文字通りの山盛りには一種の感動を覚えてしまうものです」
「……あにょー、ティーゲルしゃま? これ、ちょっとどころか、かにゃり大盛りすぎではにゃいかにゃ?」
「……そうですか、アシュリー? 私としてはちょうど良い量であるのですが……」
「……にゃーん?」
戸惑うアシュレイとは違い、ティーゲルはどんな山盛りでも甘味ならばウェルカムだ。しかしひとりで黙々と食べていては味気がないとアシュレイと共に楽しもうと思ったのだ。そして想定以上の山盛りパンケーキが待っていたわけだが、香りも見た目も良く味も期待できるなら、食べきる自信はあった。
「折角の出来たてです、早速頂きましょう」
「にゃあ……いただきますにゃ」
ナイフでパンケーキをふわっと切ってみれば、温かい湯気と一緒に甘い香りが広がっていく。たっぷりバターとメープルシロップを染み込ませて一口運べば、豊かな風味と甘みが一体となって広がっていった。小麦本来の香り、卵の優しい甘み、加えられた砂糖の甘みにメープルシロップの特有の風味とバターの濃厚な香りとわずかな塩味が調和して一つの味わいとなっていく。きれいな小麦色の表面に、ふんわり焼きすぎずの生地の仕上がりにティーゲルは満足なため息を一つこぼした。アシュレイも美味しさに顔を輝かせている。
「おいしいですにゃ」
「焼き加減、ふわふわ具合、砂糖の分量……ええ、実にパーフェクトです」
ティーゲルの手は止まらない。丁寧な所作でパンケーキを切り分け、シロップでひたひたになったところをぱくぱくと食べ進める。
「おおー……あれだけあったパンケーキがすごい量で消えていくにゃ……」
みるみる高さを減らしていくティーゲルの前のパンケーキ。アシュレイも負けじと食べ進めるがいかんせん胃袋は有限だ。段々と手の動くスピード遅くなり、ついには止まってしまう。
「おや、アシュリー……お残しはいけませんよ?」
「にゃ、ギブアップにゃー……甘いものは別腹じゃないにゃー」
「なるほど。もう限界でしたら私が食べてあげましょう」
「お願いしますにゃー……」
自身のパンケーキを山盛りぺろりと平らげたティーゲルはアシュレイの分も引き寄せた。ジャムや生クリームを添えるのもいいし、チョコを散らすのもまた美味しい。紅茶と合わせ味わうのも飽きが来なくてとてもいい。
「うん、美味しいですね」
「よかったですにゃ」
どんどん減っていくパンケーキをアシュレイは紅茶を飲みつつ見守っていた。しばらくはパンケーキはいらないかもしれない。
「食べ終えたら追加を頼まなくては」
「いくら何でも食べ過ぎではないですかにゃー……?」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
【天使組】
美味しいものは大好きだけど
流石にこの量は一人じゃ厳しいので助っ人連れてきました
今回もよろしくお願いします
あ、そうだ
おいでハレン(UC発動
完食を手伝えっていうわけじゃないよ?
たまにこき使っちゃってるからね
ちょっとした労いだよ
うん、慧華ちゃんは相変わらず心強いけどまずはで頼む量じゃないね(苦笑
慧華ちゃんが新しい器を貰ってくれたら少量ずつ取り分けて
ハレンと一緒に摘まませてもらおうかな
好きなものしか無いから、味わう事に集中できるのはありがたい
いただきますと手を合わせたら
オウガの皆さんの想いごと噛み締めるように大切に食べます
ん、どれも優しくて暖かくて身に染みるような味わい
これは確かに元気出るね
朱雀・慧華
【天使組】
はーい、今回もよろしくされました、慧華だよー
私としてはラッキーだから問題無しって事で!
さて、まずは…
チキンソテーとミネストローネとサラダと卵焼き食べたい!
それで…すみませーん、これ澪の精霊さんにも分けてあげたいんですけど
新しい器とか貰う事ってできますかー?
しゅぴっと元気に片手をあげつつオウガさん達に聞いて
器を分けてもらえたら澪にはいっと渡す
もしかしたら器自体大きいかもしれないけど
取る量は自分で調整したらいいからね
それじゃあいただきまーす!(大食い
私は食べるの大好きだけど作るのは家庭料理の範囲しか出来ないし
その点澪は色々詳しいから、折角だし料理の事色々お話しながら食べたいな!
●
山盛り大盛り並んだ料理の数々に、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)と朱雀・慧華(純真天使・f17361)は挑もうとしていた。
澪も美味しいものは大好きだが、いかんせんお腹は有限である。鬼神級の山盛りを一人きりで食べ切れる自信はない。
「この量は一人じゃ厳しいので助っ人よろしくね」
「はーい、今回もよろしくされました。私としてはラッキーだから問題無しって事で!」
ぱっと明るく手を振る慧華に澪は笑みを浮かべて頷いた。とても頼もしい友達である。
「あ、そうだ。おいでハレン」
それから思いついて精霊を呼び出した。ふわりと現れた金蓮花の精霊ハレンは、山盛りの料理の写真や、店内に並ぶ現物を見て、澪を見る。
「何よ澪。こんな所に呼び出して」
「うん、これからご飯食べるんだ」
「まさかこの量の完食を手伝えって言うんじゃないでしょうね?」
ツンと顔をそらすハレンに澪は柔らかく首を振った。
「ううん、そうじゃなくて、ハレンも一緒にご飯楽しまない? たまにこき使っちゃってるからね、ちょっとした労いだよ」
「ふーん。そういうことなら付き合ってあげてもいいわよ」
「よかった、おいしいもの一緒に食べようね」
割とすぐにデレたハレンに澪はうれしげに笑ってみせる。
そんな二人の傍らで、慧華は早速これから食べるメニューを選んでいた。
「さて、まずは……チキンソテーとミネストローネとサラダと卵焼き食べたい! 追加は後で澪の食べたいやつ頼めばいいよね!」
たっぷり山盛りの料理の品々を注文し、その上で慧華はしゅぴっと元気に片手をあげつつオウガの店員に尋ねる。
「すみませーん、これ澪の精霊さんにも分けてあげたいんですけど、新しい器とか貰う事ってできますかー?」
「その精霊も戦うんなら歓迎だよ。取り分け用の皿を持ってこよう」
既に注文され、手早く出てきた料理の量に、澪は思わず苦笑する。
「うん、慧華ちゃんは相変わらず心強いけどまずはで頼む量じゃないね」
「そうかな? 大丈夫食べ切れるよ。はいっ」
新しく用意された器を慧華は朗らかに澪へと渡す。そのサイズにハレンが少し微妙な顔をしていた。
「器も大きいわね……」
「取る量は自分で調整したらいいからね、食べたいだけ盛って」
やってきた器も大皿だったり丼だったりするが、そこは食べる量を調整すれば問題なし、と慧華は明るく笑って見せた。澪は少量を器に取り分けて、ハレンと共に摘むことにする。
「それじゃあいただきまーす!」
「いただきます」
「いただきます」
手を合わせ、作ってくれたオウガ達に感謝しながら三人は食べ進める。
チキンソテーの皮はパリッとしており、肉はジューシーな肉汁が美味しく溢れてくる。塩と胡椒のシンプルな味付けが返って飽きをこさせない。たっぷりの野菜のミネストローネはトマトの酸味と甘み、コンソメの風味がよく調和しており、ほっと心もお腹もあたたまる一品だった。サラダはシャキシャキだったり瑞々しかったりする野菜達が食感も味も楽しめるサイズで切られており、目にも鮮やかだ。好みのドレッシングで味わえるのもまた楽しい。卵焼きは砂糖の甘みと隠し味の醤油がいい塩梅で、ついつい手が止まらなくなる味だ。
「ん、どれも優しくて暖かくて身に染みるような味わい」
「悪くないわね」
「ね、おいしいね」
「これは確かに元気出るね」
澪は一口一口、作り手の想いごと噛みしめるように大切に食べていく。ハレンも口では悪くない、と言いつつも、顔は少し優しげな表情だし食事のペースもそれなりに早くなっていた。慧華は幸せそうに、がっついているわけではないけれどたくさんの量をどんどん食べていく。みるみるうちに並んだ皿の中身が減っていく中で、おしゃべりにも花が咲く。
「ミネストローネの野菜、ちゃんと大きさ揃えて切ってあるね」
「何かいいことあるの?」
「スープに入れたときの味や食感が揃うのもあるし、火の通りが同じくらいになるから、こっちは煮えすぎたとか、そっちはあまり煮えてないとか無くなるんだ」
「なるほどー」
「チキンソテーも食べやすいような厚さに開いてあるし、サラダも食材に合わせて切り方工夫してあるね」
慧華は食べるのが大好きだが家庭料理の範囲でしか作れないので、料理の工夫やプロの技を聞くのも新鮮で楽しい。澪は色々調理にも詳しいし、他の料理の工夫点も聞けそうだ、とにこにこ友人が語るのを聞いていた。
「じゃあおかわりしようか! 澪、何がいい?」
「まだ入るの?」
「もちろん。デザートのプリンまでまだまだ余裕だよ!」
大成功
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