ケルベロス・ウォー⑥〜この声を届けて!
●さあ君は、何を伝えたい?
「お前、全世界同時放送は聞いていたか?」
ふすふす鼻を鳴らすのは、狼姫・黒(漆黑バーチカル・f40925)。
「詳しい事は、よくわからずともいい。これは戦争に関わることだ。まあそうだな、"世界の危機"くらいの認識でも構わん。少しだけでいい。俺の話を聞いてもらっても構わないか?戦いが、始まる。そこでだ、記録、レポートを募集していてな。戦場には、誰かの声や鼓舞を届けたいと思うものが、この世界は多い。いいやそれ以前に、意気込みは戦いに勇む者の、準備をする者の、やる気に繋がるものだ。俺が代わりに配信、纏めをしてやらんでもない、なにか言いたいことはあるか?」
単刀直入に、まずして欲しいこと告げる黒は、次に状況説明に戻る。
「俺が声を届ける場を分担して窓口を設けるのはこの世界には単純に|決戦配備《ポジション》による恩恵が、要請が誰かの助けになるからだ。此処では、メディック――要請に応えその一端の建造を担った。メディックとは、具体的に言えば「民間人の避難・救護支援」を……いや、いい。もっと端的にする。お前の声は最前線で戦う猟兵たちに力を与えるだろう」
ケルベロス・ウォーの最前線の情報を集めて発信する『決戦情報局』。
シャーマンズゴーストたちの中に鎮座する形で黒は問う。
必要ならばボイスレコーダーを。必要ならば、メモ紙レポートを。
形式は問わないが、敵を知り己を知り、そして戦場を知る者であることを祈ろう。
「お前の持ち帰る情報が、叫びたい声が、思ったことが在るのなら此処、"決戦情報局"へ届けてくれ。俺は、それを纏め、届けよう。"最前線の記録"は、誰かの勇気、誰かの心に響く」
とはいえ、と言葉を呟く。
「此処もまた、"「ケルベロス・ウォー」の戦場"が一つでも在る。まあ気軽に、お前の戦いへの意気込みでも構わない。今の気持ちでも、聞かせてくれ」
笑ったりしないさ。戦いに掛ける想いは、千差万別。
黒はゆるりとどうぞ気軽に、とレポート用品を君にさりげなく渡すだろう。
タテガミ
こんにちは、お久しぶり、タテガミです。
決戦情報局、と聞いてニコッとしてしまいました。
これは1章のシナリオで、同時に戦争に属するシナリオです。
この場所でのプレイングボーナスは下記になります。
プレイングボーナス……自身が参加した「ケルベロス・ウォー」の戦場についてレポートを行う。
場所は、後方仮説所でインタビューを受けている、みたいな認識でかまいません。
このシナリオは、基本、単体でのお届けをします。
同行者がいる場合は、可能な範囲検討します。
ボイスレコーダー仕様だったのか、レポート仕様だったのかは、記載がなければ内容から判断します。
呼ばれなければ記録係として応対したグリモア猟兵やNPCシャーマンズゴーストは喋りません。
プレイングで呼ばれた場合は、対話形式みたいな形のボイス対談とかレポート仕様になるかと思います。
グリモア猟兵がすでに言っていた通り彼が担当し運用する『決戦情報局』ではサンプルが上がっています。
・自身が参加した「ケルベロス・ウォー」の戦場について。
・意気込みや今思ったこと!
・ただ叫びたいこと!
・その他!
上記はテーマとして配置するもので、フラグメントの内容通りじゃなくてもタテガミは構いません。メタでも構いませんが、メタ要素が強いと拾いきれなくなってしまうためご注意ください。他PC様のことは叫ぶ人は御本人のOK確認が取れないと採用できない場合があります。
久しぶりの運用を戦争依頼で、このシナリオ特殊な形で運用を行います。断章はありません。
全員を採用することはできないかもしれませんが、再送のない範囲で無理なくお届けしたいと思います。
第1章 日常
『投稿、決戦情報局!』
|
POW : 敵との戦いについての情報を伝える
SPD : 戦場や市街地の様子を伝える
WIZ : 仲間や市民を勇気づけるメッセージを伝える
イラスト:del
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フィーナ・シェフィールド
アドリブ歓迎です!
え、決戦情報局ですか?へぇ…そんなことやってるんですね。
インタビュー、ご苦労様です!
あ、このレコーダーにお話ししたらいいですか?
そうですね。わたしは先ほど機動診療所の救援に行ってきたところです。
心霊治療士の先生が患者さんを一生懸命に治療されているところにメイドさんが襲ってきたのですけど…
え、何言ってるか分からない?はい、わたしも言ってて不思議な感じです。
とにかくそのメイドさんを撃退、治療士の先生はもちろん、患者さんに指一本触れさせませんでしたよ♪
そう、まだ戦いは始まったばかり。
これからも油断はできませんけど、他の皆さんもがんばってますし、力を合わせてこの地球を守りましょう!
●煌めきは希望の中に
「え、決戦情報局ですか?」
メディックを受け持つシャーマンズゴーストたちは声を聞いて口々に教えてくれる。
『意気込みや思ったこと、我々の情報局は何でも募集しています』
『何でも。幾つでも、限りなく』
『そしてどこまでも生の声のまま、届けます。届くべき場所へ』
純白の翼を持つ少女は、言葉を預かり発信すると簡単な説明を受けて頬を綻ばせる。フィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)は人が集まる場所に目を留める、今は勇ましい顔をする人や不安そうな人もある。
「……そんなことやってるんですね」
駆け込んできた誰かが手紙を投書していく姿がある。
足を向けて、立ち寄ることを決めたのは"これを努め"とする彼、彼女の姿を見つけたから。
「インタビュー。ご苦労さまです」
手元をトン、と叩く。ボイスレコーダーがそこには在る。
『手紙でも、言葉でも。あなたに、届けたい言葉はありますか?』
良ければお聞かせください、と募集を受けるとフィーナは笑う。
「……あ、このレコーダーにお話ししたらいいですか?」
『はい。操作はコチラで行います。言いたいことを言いたいだけどうぞ』
――録音開始――。
「そうですね、わたしは先程"機動診療所の救援"に行ってきたところなんです」
自分の体験談を元に、話し始めるフィーナにとって、先程の話だ。
「心霊治療士の先生が、患者さんを一生懸命に治療されているところにメイドさんが襲ってきたのですけど……」
レコーダーを持つ、シャーマンズゴーストたちが首を傾げている。
ああ言いたいこと分かるのだ。優しい顔が、仕草が行動が創造できるメイドさんが何故襲う?迷宮入りした心地があり、その一点が繋がらないのだろう。
「え、何言ってるか分からない?はい、わたしも言ってて不思議な感じです」
でもメイドさん――襲撃者たる冥土忍軍は確かに居て、メイド姿の襲撃者は存在した。萌え萌えキュンなポーズも目撃している為、アレはメイドさんでした(確信)。
「でも、世の中には不思議なことがいっぱいです。とにかくです、メイドさんの撃退、治療士の先生はもちろん、患者さんに指一本触れさせませんでしたよ♪」
フィーナが解決に用いたのは、歌と――物理的な得意技の炸裂。
そこはもちろん秘密事項。此処ではお教えいたしません♪
とても活躍なされたのですねえ、と言いたげに頷く記録者たち。
"最後に総まとめ言いたいことを"お願いしますの紙をさっとあげる。"意気込みなどでもオーケーです"の紙を上げているシャーマンズゴーストの姿も見えた。
「――そう、まだ戦いは始まったばかり!」
「これからも油断はできませんけど、他の皆さんもがんばってますし、力を合わせてこの地球を守りましょう!」
――録音終了――。
その声は、常時歌うような声色で記録された。
ああもちろん、スタアの輝きと同じように――貴方の声は、届けられるだろう。
貴方の煌めきが載った、輝きを込めたこの言葉と共に。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
真剣口調で話すよ
【情報伝達/情報収集】でワタシが参加した戦場についてのレポートを行うよ
レポートする戦場は①クラッシャーの『ギガントクラッシャー』
・高速で襲来するデウスエクスの軍勢を迎え撃つ為に半人半馬の妖精種族「セントール」が協力してくれる
・まずは高速移動しているセントール達と合流する必要がある
・セントール達が敵群を1ヶ所にまとめて追い込んだところに、猟兵が範囲攻撃を叩き込む
以上三点を伝えるよ
UCは『クローネちゃんの愛用品★』
【情報伝達】を100レベルにして、より多くの情報を伝えられるようにするよ
●戦場レポートは経験を元に
"敵や戦いについての情報はこちらに"。
受付はコチラです、の文字を見てクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)は情報をレポートに纏めだした。
主張はあくまで真面目な口調で。
此処に順に、主観は少なめに書き記していく。
まずは冒頭。このレポートに書かれることを書き記す。
「ワタシはもう既に色々な場所に協力しているのだけど、その中でもクラッシャーの|決戦配備《ポジション》でのことだよ」
状況説明から入る。
それは、高速で襲来する軍勢ありと言われる最前線。
「ワタシが向かった現場では、最速で現地に降り立っている半人半馬の妖精種族「セントール」が協力してくれる、と聞いていたね。他の場所でも、"セントール"が協力して戦うことがあったし、ワタシは証人ということになるね。とても重要な情報だよ」
経験を元に作成した複製資料は別途此処で机に置いておこう。
開示情報は、誰もが閲覧できるようにの但し書き付きで。
今回クローネが作成したのは、|クローネちゃんの愛用品★《ブラック・アイテム・クリエイト》による提出用のクローネが参加した戦場を下に作られた資料である。この資料は特にクローネに扱い易い仕様であるが、情報伝達にこれ以上ない伝わりやすさを期待する。
「ピンと来ない人のために他の戦場での資料も、一緒に添えておくね」
クローネは、資料の提出は基本。出来る仕事人!と言いたげな顔をした。
仕事のできる人は大抵、書類作成まで完璧。ここ、重要です★
「協力してくれるセントールたちは高速移動しているし、この戦場ではセントール達と合流する必要があるのが重要だね」
声を掛けるとか、身振り手振りとか方法は色々ある。たとえどんな形であえろうとも、アピールすれば、猟兵に気がついて彼らは協力を惜しまないだろうが――連携や協力を持ちかけるならやはりコミュニケーションは円滑に回していこう。ちなみに、彼または彼女らの高速は、場合により観測出来るものがあれば――例えばそう、スクールゾーン等の速度制限30km/hの2倍以上の速度を出すだろう。本物の確定的な速度は出会ったセントール次第なので、厳密な速度は速度の保持者から推測でしか判断する材料がないため、誤解がないように詳細な数字は伏せておく。とにかくセントールは早いのだ。
「セントールたちの協力を取り付けて、誘導をお任せするのが良いかもね。そこから纏めて追い込んだところで、協力からの連携はワタシたち猟兵が受け持って、範囲攻撃を一気に畳み込む」
――っと。
きゅ、と書き収められたクローネのレポートには、セントールと行う集団戦への作戦方針は、これでより広く伝わるだろう。特に速度とか、人によっては課題になるが、最前線のセントールは協力を持ちかければ、応じてくれるのだ。このようにセントールへの理解が上がればよりスムーズに戦いを勝利に変えていくことが出来るはず。
明日の勝利や活躍は、クローネのレポートから増えていくかもしれない。
君のレポートは、誰かの悩みを誰かの行動方針に繋がっていくだろう。
大成功
🔵🔵🔵
非時・夢幻
(ボイスレコーダーに)
決戦情報局……情報局ねぇ
なんだか懐かしい響きだよ
いや、自分の故郷にもあったものでね
言いたい事かー、そうだねー
んじゃ、故郷ではよく注意喚起されていた事をこの場を借りてお伝えしようか
戦場に赴く皆さーん!
無茶だけはしないようにねー!
特に重傷者はちゃんと後方に下がるようにー!!
あ、折角だし『君』も一言どう?
(傍らにいる、この世界のもう一人の“自分”に声をかけ)
『……インタビューというのは苦手なのだが』
こういうのもケルベロスの仕事の一つだと思うけど?
(ため息をつきながら仕方なさそうに)
『……あー、諸君、あまり無理をしないように』
言ってる事自分とあんま変わらな……うっ(小突かれた)
●だって命は大事でしょ?
こーれ、何だと思う?
正解は、自分の私物じゃないやつ!
「決戦情報局――……情報局ねえ」
手元で弄ぶのは借り物のボイスレコーダー。
電池は未搭載。USB端子搭載、情報転送もパソコンやスマホに気軽に送れてなにより充電も簡単な仕様を見抜き――エコだ――と若干見ている世界が異次元の非時・夢幻(二酸化炭素生産者・f40893)が、今日はなんと外にいる。
自宅警備員なのに。異世界ホームグラウンドは別腹なのかもしれない。
もしくは自宅警備員の本日ご愉快気まぐれDAY!
「もー。なんだか懐かしい響きだよ、騒がしいのまでワンセットのやつだー」
もうほんっと懐かしい!
『いつかどこかで投稿したことが?』
「ああいや、自分の故郷にもあったものでね」
『そうなのですね、訪れて頂いたのですから何かメッセージを頂いても?』
語尾の文末が全部疑問形式の、シャーマンズゴーストはこれが通常運転。
夢幻は極めきった自宅警備員アイで見抜く。
言葉を圧縮し、ギリギリ意図が伝わる範囲で区切っている。
――エコだ――。
――空気の使用率まで、エコ。いいねー。
「……っと、言いたい事かー。そうだねー」
少しだけ考える。
だが、いつも情報局に投稿していた|性《さが》が自分にも根付いているのを感じるので、言いたい言葉は思いつく。
「んじゃ、故郷ではよく注意喚起されていた事をこの場を借りてお伝えしようか。じゃあ録音よろしくー」
**録音開始**
戦場に赴くみなさーん!
とにかく無茶だけはしないようにねー!
特攻しそうになる人はよく自分を見て、いっぱい休んでー!
特に、重傷者はちゃんと後方に下がるようにー!!
応援だって、出来ることだよー!
**録音終了**
「……あ、折角だし『君』も一言どう?」
なんと自由人である夢幻の隣には、同行者が居た。
此処まで無言だったのは、それこそ空気に徹していたからなのだが声を掛けられたならば酸素を使用し、『彼』は喋りだす。
『……インタビューというのは苦手なのだが』
夢幻をこの場所に道案内したのは、『彼』。
このケルベロスディバイドの|似て非なる"自分"《ドッペルゲンガー》。
自分は自分なのだが、鏡のように正反対な気風は此処で突然一つ、露呈した。
「こういうのも、ケルベロスの仕事の一つだと思うけど?」
戦う人は、戦場で。祈る人は旅団で。
声届かせたい人は、こうして情報局から。
人それぞれの仕事の仕方は在る。息を吸う、これも重要な仕事です。霞を食べるほど極めても、息を吸うことは忘れない。これが生き物の摂理なのですから。もう一つボイスレコーダーを借りて問答無用に夢幻は録音ボタンをそーれぽちっとな!
『(……!!)』
「(さあー、観念して何かどーぞだよー)」
ため息を付きながら、ディバイド夢幻は言葉を選び――仕方無さそうな顔をした。言うしかない。言うしかこの無言時間を辞められない。
これは二酸化炭素生産者の思うツボだ。それはいけない。
**録音開始**
『……あー、諸君、あまり無理をしないように』
**録音終了**
さあ録音を止めろ、今すぐ止めろとジロジロに見られて、一言でも録音完了した事に満足し、シャーマンズゴーストに渡した。
『お預かり?ご協力感謝?なかよしこよし?』
そして、夢幻はたっぷりと時差を発生させて肩を震わせて腹を抱えて喉を鳴らしくつくつと押し殺して笑い出す。
「さっきの。言ってること、自分とあんまり変わらな……うっ」
どす。ディバイド夢幻による小突きは良いダメージを生んだ。
それ以上言うな黙っていろ、であったのか。
"彼"はそれ以上無駄に二酸化炭素生産者を喋らせるのを良しとはしなかった。
大成功
🔵🔵🔵
紫・藍
あや、インタビューでっすか?
でしたら是非ともボイスレコーダーでお願いするのでっす!
藍ちゃんくんでっすよー!
市民の皆様方、応援ありがとなのでっす!
決戦配備だけではないのでっす。
皆々様のエールが、祈りが、藍ちゃんくん達の力になってくれてるのでっす!
時に皆々様に魔の手が迫ることもあるでっしょう。
ですが!
猟兵が!
ケルベロスが!
藍ちゃんくん達が、いるのでっす!
絶望しそうな時でも耳をすませてくださいなのでっす。
きっと、藍ちゃんくんの歌声が響いているはずでっすので!
皆々様がお作りくださる|ポジション《ステージ》で、皆様から受け取った祈りを載せて。
皆々様と織りなす最高のステージをお楽しみに、なのでっすよー!
●歌おう!それが独りじゃないってこと!
たったった、と軽快に走ってきたのは紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)であった。インタビューのご協力をお願いします!
そう伝えられると、にやりとギザ歯を見せて笑ってみせた。
「あや、インタビューでっすか?」
快諾する藍は、方法を少しだけ悩む。
レポート、対談形式――記録映像――。
マイクによく似た機械を見つけて、それがよく気になった。
『それにしますか?』
「でっすね、何故か胸踊る形をしているのでっす……是非ボイスレコーダーでお願いするのでっす!」
――記録開始――▼
藍ちゃんくんでっすよー!
市民の皆様方、応援ありがとうなのでっす!(ウインクぱちん)
この"ありがとう"は、決戦準備だけではないのでっす。
皆々様の|応援《エール》が、祈りが、藍ちゃんくん達の力になってくれてるのでっす!
しかし、時として皆々様に魔の手が迫ることもあるでっしょう。
ですが、そうですがなのでっす!
猟兵が!
ケルベロスが!
藍ちゃんくん達が、なんとなーんといるのでっす!
誰かの傍に、誰かがいるのでっす。
皆々様が、一人で悩むことはないのでっすよー!
だからどうか――絶望しそうな時でも。
心細い時でも!
どうか耳をすませてくださいなのでっす。
藍ちゃんくんの歌声が、響いているはずなのでっすので!
(太陽のような光を、放つように)(この祈りが未来へ届くように)
(|涙色の空に、笑顔の虹をかける《リーアー・アイリス》よ)
皆々様がお作りなさる|ポジション《ステージ》で!
皆様が様から受け取った祈りを載せて!
皆々様と織りなす最高のステージをお楽しみに、なのでっすよー!
――記録終了――▼
「ふう。こんな感じでどうでっすか?」
『ありがとうございます。順次お届けさせていただきます、大変熱いもので感動しました。この度はご投稿ありがとうございました。あの……なんだか、自分も温かい気持ちになってきました』
「ふふん、それは藍くんちゃんも、鼻が高いのでっす!」
マイクのようにデコられたボイスレコーダーを利用して、歌う気持ちが跳ね上がり気分が良くなったのか、では別パターンでも投稿いいでっすか、別件のボイスレコーダー収録を頼まれたのには、流石の記録係を引き受けたシャーマンズゴーストも笑って返してくれた。
『一つでも二つでも、もっと沢山の声を聞かせてください』
それは誰かを救う言葉、誰かを助ける声となる。藍の対応をしてくれたシャーマンズゴーストは、独りを抱え悩んでいた者だったのだろう。
もう少し貴方の主張を聞かせて欲しい。そんな顔色をに藍は更に、もっと多くの言葉を歌のように載せて録音した。
独りで悩まなくていいのでっす!
助けの手は、届く場所に舞い降りるのでっすから。
だから大丈夫。
君も、そしてこの声が届く先の誰もが独りなんかじゃない。
藍の言葉は、すぐ傍で――魂のエールが響き、輝き、届いたのだから。誰かの心にだって届くはず。まずは直ぐ側で意識の|色彩《空》を鮮やかな虹の橋を掛けてみせたのだ。
大成功
🔵🔵🔵