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愛情騙る白鳥の騎行

#ケルベロスディバイド #太陽神スーパーアポロン #黙示録指令

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#ケルベロスディバイド
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#太陽神スーパーアポロン
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#黙示録指令


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●ジンギスカンとかトンカツとか
 グリモアベース。
「……なんでこんな無謀な……いや、永久不滅の兵力ならこれが効率的……?」
 難しそうな顔をしてぶつぶつ呟く白熊のウェアライダーは雨河・知香(白熊ウィッチドクター・f40900)、この度彼女が予知した事件はどうも首謀者の意図が理解し難いようだ。

「ああ、すまないね。ケルベロスディバイドでの事件の予知が見えたから力を貸してほしい。今回狙われるのは広島の海辺にある決戦都市になる。ここ最近も『ドラゴンテイマー』に狙われたり大変なことになってるんだけど、更に『太陽神スーパーアポロン』って|十二剣神《グラディウス・トゥエルヴ》が配下に|黙示録指令《スーパーオーダー》ってのを下したみたいでね。超強化されたデウスエクスの軍団が襲撃を仕掛けてくる」
 なんだけど、と知香は理解し難いという風な表情で続ける。

「どう考えてもこの襲撃事件は無茶なゴリ押し、幾ら強化されてても策も何もあったものじゃなくて、ケルベロスや猟兵の介入を全く考慮してないとしか思えない。何かの大作戦から目を逸らす為の陽動って訳でもなく、闇雲に人類を襲撃してグラビティ・チェインを簒奪するだけの代物で……名前にスーパーとかついてる辺り、策とか軍略とかに疎くて人類鏖殺を考えなしにぶち上げてるだけなんだろう」
 本当に言いたいだろう評価をぐっと飲みこみつつ、白熊のグリモア猟兵は予知の詳細の説明を始める。

「やってくるデウスエクスはハヌマーンとガネーシャの部隊、そしてそれを率いる『「愛情」の信仰者』ってビルシャナの大群だ。全員|黙示録指令《スーパーオーダー》により通常よりも遥かに強化されているんだけど、理性とか自我もないから戦いやすいかもしれない。先にやって来るのはハヌマーン戦士団でゲリラ戦が得意、次に来るガネーシャ戦士団は連携が怖い相手だけどその辺りの強みが活かせないからね。ただ人類殺戮を狙ってるから一般人が狙われないよう上手く立ち回る必要もあるだろう。最後に来るビルシャナは大群で来るから決戦配備も活用して一体残らず撃破するよう頑張ってほしい」

 そう説明を終えた知香は、猟兵達を転送する為にグリモアを取り出す。
「決戦都市だから決戦配備の支援は受けられる。今回の場合、一般人を多く助ける事ができれば普段よりもより大きな効果が得られる……そんな風に予知されてる。相手は普段より強化された厄介な相手の大軍勢、激戦が予想されるけど……皆ならデウスエクスの無茶な作戦を完膚なきまでに叩き潰してくれると信じてるよ」
 そう白熊のウェアライダーは前向きに話を締め括り、猟兵達をデウスエクスの大群に襲われる決戦都市へと転送したのだった。


寅杜柳
 オープニングをお読み頂き有難うございます。
 猿と象と鳥の軍勢を止めましょう。

 第一章は決戦都市にやってきた『ハヌマーン戦士団』の部隊との戦いです。
 彼らは|黙示録指令《スーパーオーダー》を受けて戦闘能力が大幅に強化されていますが、理性や自我を失って本能のままに人類を殺戮する存在になっています。
 逃げ遅れた一般人も戦場には多くいる為、守りながら戦うのがいいでしょう。

 第二章は『ガネーシャ戦士団』、第三章は『「愛情」の信仰者』の軍勢との集団戦になります。
 第二章以降はそれぞれ断章で状況説明を追加致しますので、そちらをご確認下さい。

 決戦配備の支援は全章可能で、上手く利用すると有利に戦う事ができます。
 また、第一章で多くの民間人を救出できていた場合は、第二章以降における決戦配備の効果が増します。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ハヌマーン戦士団』

POW   :    如意螺旋突
【伸縮自在の如意棒】に【螺旋の闘気と神通力】を籠めて近接攻撃し、ダメージを与えた対象をレベル×1回転させる。
SPD   :    宝物掴む猿手
【対象の最も大事な物を追尾する霊猿の腕】が命中した物品ひとつを、自身の装備する【魔法の瓢箪】の中に転移させる(入らないものは転移できない)。
WIZ   :    紅蓮大車輪
【紅蓮の炎を装填した如意棒】の横薙ぎで、近接範囲内の全員を攻撃する。近接攻撃を仕掛けてきた敵には先制攻撃可能。

イラスト:もりさわともひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。

戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを使って変身しますが、なぜかなかなか開かないので、力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも


ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


柄倉・清春(サポート)
喫茶店で働く傍らに暗殺業を営む男
今は特務機関DIVIDEに所属しており二足ならぬ三足の草鞋を履く
強面だが粗暴なわけではなく日常生活では気さく
殺しの関わる仕事の時は途端冷徹になる

暗器を交えた肉弾戦と中距離からの牽制・奇襲を好む
戦いに流儀を持ち込まないのが流儀
搦め手、揺さぶり、闇討ち、あらゆる手段を用いる
生物の急所を熟知しており、異形と戦う際も経験則に基づき攻撃箇所を決める
身に宿した悪魔の力は奥の手

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
依頼の成功のためなら汚れ役を担う事も
自身が性的な行為を行うのはNG


ハル・エーヴィヒカイト(サポート)
▼心情
手の届く範囲であれば助けになろう
悪逆には刃を振り下ろそう

▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル
敵からの攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
[霊的防護]を備えた刀剣で[受け流し]、[カウンター]を叩き込む



●決戦都市を狙う理性なき霊猿
 広島の決戦都市リジョウへと|小剣《グラディウス》に乗って飛来した霊猿のデウスエクス『ハヌマーン戦士団』。
 |十二剣神《グラディウス・トゥエルヴ》『スーパーアポロン』の無謀な|黙示録指令《スーパーオーダー》により理性を失った殺戮の輩と化した彼らは、本来の変幻自在な遊撃戦ではなく単純な暴力による殺戮を行わんとしている。
 伸縮自在の如意棒を伸ばし逃げ遅れた一般人の頭を叩き割ろうとする。しかし、その一撃はアイドル衣装の少女に阻まれた。
「早く逃げてください!」
 そう叫ぶ熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)の言葉に従い、ありがとうと感謝の言葉を残し一般人は避難していく。
 既にレジェンドパクトをこじ開けて変身を完了している彼女、彼女の前のハヌマーンは理性などなくただグラビティ・チェインを収奪するという殺気のみを振りまいている。
 しかしハヌマーンの殺気をも塗り替えるような強烈な殺気が周囲一帯に展開される、
 その起点となるのはハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)、シャドウエルフの彼が展開した殺界により弱者、即ち一般人は彼に近づかぬように離れ速やかに避難していくだろう。
 とはいえハヌマーン達が本気で追いかけようとすればすぐに追いつかれてしまう。ここで仕留めねばならぬと、眼前の悪逆の霊猿達に漆黒の長剣『殲滅剣"アイシャ・クラウ"』を構え一気にハヌマーンの群れのど真ん中へと切り込んでいく。
 迎撃に放たれるハヌマーン達の伸縮自在の如意棒に気を込めた鋭い突き、しかし技術も何もあったものではないシンプルな攻撃はハルに見切られ捉える事能わず、躱されるか、或いは長剣に受け流され逸らされてしまう。
 そして攻撃を凌いだハルはハヌマーン達の群れの中央に飛び込んでユーベルコード【絶剣・殲華繚乱】を起動、
「|殲《ほろ》びの|黒剣《こっけん》、その身に刻め。|絶剣《ぜっけん》・|殲華繚乱《せんかりょうらん》」
 刀の間合いの内に在った霊猿共が無数の漆黒の斬撃に刻まれ、血まみれになって倒れ伏した。
 その剣の結界の外にあったハヌマーンは生存本能からか彼から離れようと飛び退き如意棒を構えようとするが、そこに右腕を異形に変形させた柄倉・清春(悪食子爵・f33749)が音もなく飛び込んできて。
「手こずらせるなよ……」
 起動した【穢多腐れ】のユーベルコードの腐敗の力を霊猿の胸部にねじ込んだ。
 意識外からの一撃――暗殺を生業の一つとする清春が熟知している生物の急所に正確に撃ち込まれたそれにより、ハヌマーンは心臓を中心とした内臓の大半を腐らされて抵抗すらできずに消滅していく。
 理性を飛ばし力を大幅に引き上げられていても、急所に致命的な攻撃を撃たれればデウスエクスといえど耐えられるものではない。
 永遠不滅故にいずれは戻ってくるのだろうが――そんな事は気にも留めず、清春はデウスエクス撃退の任務を静かに遂行していく。
 そして清春の攻撃を免れたハヌマーンの一体が咲幸に螺旋の闘気を籠めた如意棒の突きを叩き込まんとする。
 まともに受けたなら咲幸の体は回転させられて体勢を崩したところに追撃を叩き込まれるはず――だが、咲幸は突きを見切って如意棒を握って怪力で阻むと、そのまま真下に向かって押し付けるように力をかける。
 普段より強化されていると言えど咲幸の規格外の怪力には抗えず霊猿は地面に叩きつけられ、そこに咲幸が一気に距離を詰めて。
「や、やめてください〜」
 ユーベルコード【びったんびったん】を起動、猿の尾を掴み持ち上げて近くの地面に思い切り何度も何度も叩きつけた。
 度重なる衝撃にはデウスエクスも耐えられなかったようで消滅、ハヌマーンの一群を倒した三人の猟兵は一息つく。
 しかしまだまだこの決戦都市への襲撃に来たデウスエクス達は数多くいる。休んでいる暇はないと、三人は決戦都市のあちこちに散開しハヌマーンの迎撃を再開するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。



自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
                      プロデューサーより



●こちらのアイドルも頑張ってます☆
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん、ただいま参上」
 絶賛ハヌマーン戦士団襲撃中の決戦都市リジョウへと転移してきた音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)は、いつもの台詞をドローンのカメラに向けて死んだ目で言っていた。
 本人からすれば恥ずかしい台詞であるが、番組の為なのだから仕方がない。契約書(ブラック)にも書かれているなら猶更だ。
 名乗りを終えたらまず何を為すべきかを鬱詐偽は考える。
 あちこちで猟兵が戦っており、直接的な戦闘はアイドルとしても少々自信がない――元々ネガティブな気質なのでそう思い込んでいるだけかもしれないが、ともあれあのゲーセンとかで筐体を叩いていそうなテンションのハヌマーンに真っ向勝負を挑みたくない。
「というかあれどう見ても”待ち”よね……?」
 彼女が目にしたのは紅蓮の炎を如意棒に装填してぐるぐる回転させて構えているハヌマーン、どう見ても近づいたら後の先であの如意棒に打ち据えられてしまうことだろう。
 とはいえ周囲には気絶している一般人も何人かいるようだ。このままでは紅蓮の炎に焼かれグラビティ・チェインが収奪されてしまう事だろう。
 ――こんな時には【鬱歌『Necroem』】、鬱詐偽は歌を歌い始める。
「♬まだ死ぬには早いわ~! 世界に想いを遺して~!!」
 歌声を察知したハヌマーンがギロリと鬱詐偽を睨みつけ、燃え盛る如意棒を手に飛びかかろうとする。
 それを『バブル・ショック』という杖を振って出した泡で牽制しつつ時間を稼ぎ、その間に気絶していた一般人たちが立ち上がる。
『『『『『鬱詐偽さん、サイコー!』』』』』
「急いで逃げて!!?」
 気絶中の対象を彼女のファンに変えて操るユーベルコード、それを受けた一般人は鬱詐偽の必死のお願いに忠実に従って脱兎の如く戦場から離れていく。
 生きていればきっとどうにかなるだろう。そんな風に考えつつ、鬱詐偽は悲鳴をあげながら襲い掛かる霊猿の猛攻を凌ぎ、反撃していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

ダークセイヴァー出身の処刑人です。
普段はぼんやりですが敵には冷酷な処刑人と化します。
鉄塊剣振るい怪力で攻撃したり妖刀で斬り付け串刺したりします。
鎖の鞭や拷問具で敵の行動を阻害したり、その時装備している武器を使います。
また肉体より生じる地獄の炎を操り範囲攻撃で敵を燃したりします。

口調(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
敵には(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)



●処刑は平等に
 決戦都市に襲来したハヌマーンたちは理性なく人々を襲いグラビティ・チェインの収奪の為に虐殺を行おうとしていた。
 されど猟兵達の抵抗、そしてこの決戦都市のケルベロス達の懸命の避難救助によって人命は辛うじて守られ、デウスエクスの目的は果たせずにいた。
 このままでは無駄に全滅するだけだ――理性のない状態でそんな風に頭が回ったのかは知らないが、数を減らしたハヌマーン戦士団は狂気を深めたように更に激しく暴れ出し、手にした如意棒で周囲の建物や街路樹をなぎ倒し破壊を振りまいていく。
 そんな中、逃げ遅れた一般人の青年が一人、壊れた建物から耐えきれずに飛び出してしまう。やっと見つけた獲物――グラビティ・チェインを奪取するべく彼の最も大事なモノを奪い取る霊猿の腕が伸ばされようとして。
「させぬぞ……!」
 横合いから女の声が響き、鎖の鞭がハヌマーンの腕に絡みついて攻撃を阻むと、更に伸びて全身を絡め取り捕縛した。
「鉄鎖でその身を縛り上げた……!」
 処刑人、仇死原・アンナ(処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978)が伸ばしたそれは|神の如きもの《デウスエクス》であろうと容赦なく処刑するための力。戦闘力を大いに増しているハヌマーンが振り解こうとしてもそう簡単には外せるものではない。
「そして……炎に抱かれて焼け死ぬがいい……!」
 【シン・縛り首の刑】の宣告、同時に神殺しの地獄の炎が鎖を伝ってハヌマーンの全身を燃え上がらせ汚染して、同時にアンナが走り近くの街路樹の枝に引っ掛けるようにしてデウスエクスを一気に吊り上げる。
 文字通りの絞首刑、暴れ手を伸ばすハヌマーンだがその宝物掴む腕は空を切るばかり。やがて抵抗は弱まり腕はだらりと降ろされ、そしてそのまま消滅していった。
 窮地を逃れた一般人がアンナにお礼を言い、駆けつけてきたケルベロスの一人に避難誘導を託しアンナは鋭い目つきで空を見上げる。
 まだデウスエクスの襲来は止まない。されどアンナは処刑を執行するのみ。神殺しの地獄の炎宿す鎖鞭を手に、炎獄の執行人は次の戦場へと向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ガネーシャ戦士団』

POW   :    ガネーシャスタンピード
【二本の腕で放つ渾身の槍の突き】が命中した敵を【共に戦うガネーシャの仲間が槍】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[共に戦うガネーシャの仲間が槍]で受け止め[二本の腕で放つ渾身の槍の突き]で反撃する。
SPD   :    カーリーレイジ
空中に描いた【魔法陣の光を受けたガネーシャパズル】から【怒れる女神カーリーの幻影】を出現させ、命中した対象の【生命力と正気】を奪う。
WIZ   :    ドラゴンサンダー
【竜を象った稲妻】をレベルm半径内の対象1体に飛ばす。ダメージを与え、【感電】した部位の使用をレベル秒間封じる。

イラスト:うぶき

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●象神の蹂躙を阻め
 第二波の|小剣《グラディウス》が空よりやってきて、新たなデウスエクスが決戦都市へと飛来する。
 青みがかった灰の頑丈な皮膚持つ多腕のデウスエクスは、奇しくもインドの神話にも謳われるガネーシャと同じ名を持つ種族であり、その戦士団だ。
 物理も魔法も器用に熟す対応力の高さと突撃力で敵を蹂躙する強力なデウスエクスだが、|黙示録指令《スーパーオーダー》により理性を失った彼らはその本領である連携もなくただひたすらにグラビティ・チェインを求め地球の命ある者たちに突撃するだけだ。
 これ以上の暴虐を防ぐべく、猟兵達は決戦配備の要請をしつつ、槍掲げ雄叫びあげる象獣人のデウスエクスたちへと迎撃を開始するのだった。
印旛院・ラビニア(サポート)
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(自分からは喋らない)
・基本的にはヘタレで気弱、慎重な面がありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキって墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいい
・やり込みゲーマーで現状を学ぶ【学習力】と自分のプレイに【チューニング】できる応用力が武器
・キャバリア・劫禍との関係はUCの秘密設定あたりで察してください
・キャバリア戦などでは劫禍のパーツに利用できそうなものは入手できそうなら回収

 UCは活性化した物をどれでも使用し、例え依頼のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容


アウル・トールフォレスト(サポート)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

神秘的な雰囲気を纏う、植物の特徴を持つバイオモンスター
性格は楽観的でマイペース
大きな体躯の割に子供っぽく無邪気で天真爛漫。それでいて根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
常に楽しい、面白いで物事を判断し好奇心の赴くままに動く
猟兵としての役割は理解している
過去が、死が、今ある生命を侵すことは、間違っていると思うから

戦闘では主に鋭い爪を用い、身体の巨大化や変身等、無尽蔵の生命力に物を言わせた野性味溢れる肉弾戦を好む
魔力理力の扱いも原始的だが規格外であり、時に周囲の環境すら操り、植物による防御や捕縛等のサポートも行わせる



●決戦都市で抗う
 象頭の巨体のデウスエクスが群れ成して決戦都市の大通りを踏み荒らし、蹂躙していく。
 |黙示録指令《スーパーオーダー》により生きとし生けるものからグラビティ・チェインを収奪する事しか頭になく槍を掲げ都市を破壊しながら吼えるガネーシャの戦士たちに、純白纏うアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)というバイオモンスターは楽しげに襲いかかっていく。
 普通の体格の猟兵よりも大きな彼女だがガネーシャの戦士たちはそんな彼女以上の上背で、彼女の鋭い爪の一撃を狙ったのとは別のガネーシャが槍を突き出し攻撃を阻んでくる。
 更に狙われた個体は左の二腕で槍を握りしめ渾身の突きを放つ。直前に野生の勘が働いて咄嗟に後退して躱し、さらなる追撃を別のガネーシャが仕掛けようとすれば、別の方角からアサルトライフルを構えた印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)が銃弾をばら撒きその追撃を阻んだ。
「なるほど。この地形ならあの戦術が有効かな?」
 ゲームプレイヤーとしての経験からラビニアが【ガンバレル・コマンダー】のユーベルコードで利用できそうな地形や物品を見出しつつ、兎の如き機敏さで地形に身を隠し移動しながらガネーシャ達に銃撃を叩き込んでいくラビニア。
 抵抗すべく空中に魔法陣を描き出して、その光で手にした四角錐のパズルを照らし怒れる女神の幻影を呼び出しラビニアに襲いかからせるが、地形を巧みに利用し機動力が跳ね上がっているラビニアは中々捉えられず、そのペースを崩すことは叶わない。
 そしてラビニアが撹乱、時間稼ぎしている間にアウルも容赦なく爪で引き裂き削っていく。しかし強化されているガネーシャ達は中々崩せない。こんな理性のない状態でも最低限の連携を取って庇い合う彼らを突破するにはもっと強烈な力が必要だろう。
「そっか……今のわたしじゃ物足りないかぁ……」
 呟き、【深緑、底知れぬ恐怖を育め】のユーベルコードを起動するアウル。彼女の緑瞳が黄金の瞳へと覚醒してその姿は『高き森の怪物』へと変身する。
 瞳は炎、声は洪水、爪は嵐――それは恐怖と破壊を齎す災厄そのもの、巨体のデウスエクスすら仰ぎ見上げる程の怪物は暴風の如き破壊を象神の戦士たちに叩きつけて、守りの槍ごとへし折り弾き飛ばしていった。
 そしてその嵐を耐え抜いた象神も、ラビニアの銃撃に確実に仕留められ次々とその巨体を倒れさせていく。
「君も頑張れる。僕も頑張れる。さあ、戦場に勝利を刻み込もう!」
 明るくラビニアが言って、元の姿に戻ったアウルと共に次のガネーシャの部隊との戦いに向かうのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ノックス・シュヴァルツ
 ゲームプレイヤーの聖剣士×霊鬼士、リアルでは14歳の女、アバターはスタイルのいい成人女性です。
 吸血鬼ロール中は高飛車(我、おぬし、~である、だ、~であろう、~であるか?)
時々素の口調(少し背伸び)(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)です。
戦闘では主に大鎌を使用。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●夜は|彼女《吸血鬼》の時
 空が夕焼けに染まり、夜の闇が決戦都市リジョウを覆い始めるが、|黙示録指令《スーパーオーダー》によるガネーシャ戦士団の襲撃は都市の各所で破壊をもたらしている。
 その巨体で槍を振り回し竜の電撃で街を破壊し人々を狙おうとする理性なきデウスエクス達の前に、一人の宵闇の外套纏う貴族風のドレスの猟兵が立ちはだかる。
 物語から抜け出してきたかのような吸血鬼の麗しき姿のノックス・シュヴァルツ(ゲームプレイヤーの聖剣士(グラファイトフェンサー)・f43787)、彼女に対して荒々しき象神の戦士たちが槍で彼女を排除せんと殺意を向けて突撃を仕掛けてくる。
 しかしノックスは動じず、ただ静かにユーベルコード【ヴァンパイア・オーラ】を起動する。
「我の中に眠りし吸血鬼の力よ、此処に顕現し、全ての闇を以って有象無象を無へと帰す力となれ」
 言の葉と共に戦場に満ちる闇に霧が混じり、満ちていく。触れたガネーシャ達は霧の持つ破壊の力に怯み同時にノックスの眼前の象神の戦士達が闇のオーラに包まれていく。
 それはあらゆる物を風化させ滅ぼす吸血鬼の闇のオーラ、槍で阻むにも実体のないオーラは防げず、祓うことも出来ず覆う闇はより一層濃くなっていく。
 そして姿が見えぬほどに闇が濃くなれば、植物が枯れていくようにガネーシャ達の肌から瑞々しさが失われてひび割れ、そして全身が砕けていく。
「ふふ……この我に敵うとでも?」
 妖艶に微笑むノックス――内心は完璧に決まった|吸血鬼《ロール》にはしゃぐ年相応のゲームプレイヤーなのだが、それをおくびにも出さず外套を翻しつつ悠然と歩き始め、次なるデウスエクスの部隊を探すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグヤ・モンデンキント(サポート)
モンデンキント級植民艦3番艦カグヤに宿ったヤドリガミですわ。
女性に年齢を聞くものではなくてよ。

まずは地球型惑星を破壊できる規模の主砲であるユーベルコード「ジャッジメント・クルセイド」を放ちますわ。
あるいは周囲から慌てて止められ、仕方なしに別のユーベルコードを使いますわね。

多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は致しませんわ。

あとはおまかせ。よろしくおねがいします。


早乙女・カリン(サポート)
私がアスリートアースのプロバトロワシューター早乙女カリンよ👾

バトロワシューターらしく基本は銃火器を使った中遠距離戦闘を得意とするわ!!

少し本気になった時は体内に蓄積された電気でビリビリ痺れさせちゃうぞ⚡️👾⚡️

戦闘以外でもカリンはゲーム実況なんかで活躍してる人気ストリーマー様ですのでー👾
どんな依頼や案件もNG無しでいっぱい参加出来ちゃいます👾💕

今ならお好きなユーベルコードも使いたい放題だから、プロの力が必要になったらいつでも声かけてね!



●それは目も眩むような輝きで
 夜の闇にショットガンの銃声と象の竜雷が交錯する。
 象神のデウスエクスの行進を阻むのは、決戦都市の地形を利用し身を隠しながらばら撒かれる電撃纏う銃弾の弾幕。
「どんだけ頑丈なのよ……!」
 ガネーシャが反撃で放ってくる竜の雷撃を躱しながら、ショットガンを構える早乙女・カリン(PREDATOR Ⅵ・f37832)というバトロワシューターは毒づいた。
 市街戦のような地形が入り組んだ戦場はプロのバトロワシューターである彼女には慣れたもの、瓦礫や決戦配備等の陰に身を隠しながら距離を取りつつ中距離から攻撃を仕掛けているが、対するガネーシャ戦士団も元からの生命力だけでなく|黙示録指令《スーパーオーダー》による超強化を受けていてそう簡単には倒れてくれない。
 銃弾を受けたガネーシャの一体の放った竜の稲妻がカリンの足に命中する。
 生体電流を自在に操り自身も高い電撃耐性を有するカリンではあるが、直撃を受けて無傷という訳にはいかない。感電して一時的に動かなくなった足を引き摺りつつ、それでもカリンはその戦場から大きく離れることなく牽制射撃を続けている。
 彼女の狙いは一定の場所にガネーシャを集め押しとどめる事。荒れ狂う象神に包囲されかかっているとはいえプロとして退く事はない。
 そのガネーシャ達の囲いの外に、ふわりと浮遊するようにしてヤドリガミのカグヤ・モンデンキント(天体娘・f31348)が降り立った。
 十二単の装甲纏う彼女にもガネーシャは雄叫びを上げて竜の稲妻を放ったが、突如出現した巨大な瓦礫――亜空間に収納していたデブリに阻まれてカグヤへは届かない。
 雷撃を阻んだカグヤは指先をガネーシャ達へと向けて、ユーベルコード【ジャッジメント・クルセイド】を起動。
 それにより放たれるは|モンデンキント級要塞艦3番艦カグヤ《ヤドリガミの本体》の主砲、ただし戦場が決戦都市の中である故に、全て消し飛ばすような出力にはせぬように調節して。
「――ジャッジメント・クルセイド、ですわ」
 同時、亜空間から放たれたの要塞主砲が空からガネーシャの軍勢に降り注ぎ、光に包み込み消し飛ばした。
 光が止んだ後にはデウスエクスは残っていない――囲まれていたカリンも含め。
「あー……危なかった」
 と、そこにカグヤの後方からカリンが走って再度合流してくる。
 空から降り注いだ光の余波で目を回してしまったカリンは、予め起動していた【リスポーンポイント】のユーベルコードで指定していた地点へと転移、傷が完治した状態で復帰してきたのだ。
 少々派手にやり過ぎた気もするが、ともあれ|黙示録指令《スーパーオーダー》による第二陣、ガネーシャ戦士団はこれで一掃された筈だ。
 しかし空を見上げれば、|小剣《グラディウス》に乗った最後の軍勢が夜に紛れやって来る姿が見える。
 完全にこの決戦都市を守り抜くべく、カリンとカグヤは気合を入れ直しデウスエクスの降下地点まで移動を開始するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『「愛情」の信仰者』

POW   :    狂夢侵食
【囁くような吐息】から【鱗翅目の昆虫】を召喚する。[鱗翅目の昆虫]に触れた対象は、過去の【トラウマ】をレベル倍に増幅される。
SPD   :    An die Freude
レベルm半径内に【尾羽から放たれる閃光】を放出し、味方に治癒を、敵に【催眠】の状態異常、全員に興奮作用を与える。
WIZ   :    「愛」の賛美歌
対象に【愛されなかった記憶】の幻影を纏わせる。対象を見て【恐怖】を感じた者は、克服するまでユーベルコード使用不可。

イラスト:佐東敏生

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はラトウィッジ・ザクサーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●愛を騙る鳥を撃退せよ
 最後の軍勢はハヌマーンよりも、ガネーシャよりも強大な力を有するビルシャナであった。
 白き翼の『「愛情」の信仰者』――愛を注ぐことを信仰とし、しかし提唱するそれは一方的な愛情という歪んだもの。
 本来単独でも厄介な存在ではあるが、|黙示録指令《スーパーオーダー》によるものか何故か大量にこの決戦都市へと降下してきている。
 強化も当然のようにあって、かつ理性はなく尾羽から閃光を放ち吐息からは鱗翅目の虫たちを召喚して敵対者を弱らせそのグラビティ・チェインを収奪しようとしている。
 しかしこの一群さえ撃退できればこの|黙示録指令《スーパーオーダー》によるこの決戦都市リジョウへの侵攻は停止するだろう、と猟兵達は直感していた。
 決戦配備を操る特務機関DIVIDEの人々や民間人も応戦する気概に満ちていて、彼らを守り抜くべく猟兵達は愛を騙る鳥たちへと攻撃を仕掛けていくのだった。
中床・ミミミ(サポート)
「わたしも参加しま〜す!よろしくお願いします! ……えへへ、楽しみだなぁ〜」

 ミミックのブレイズキャリバー×どろんバケラー
箱を開けると、色んな中身が飛び出します。
普段はミミックとしての本来の姿ですが、ちょくちょくミミミを持った女の子の姿やミミミを背負ったオルトロスの姿に化けて(?)います。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


インプレッサターボ・フォレストハリアー(サポート)
「いんぷノセリフハコンナ感ジノヒラガナかたかな逆転表記デオ願イスルにゃ」
いかにも機械ぽい抑揚のない平坦口調ですがたぶんその方がかっこいいと思ってるからやってるだけ。
「戦闘ニハ余計ナ感情ハ不要にゃ。いんぷハ機械ダカラにゃ」
敵には深い事情あるかもしれないけど何の感慨もなく戦うがダメージ受けたり敵の非道に怒ったりするといきなり感情豊かな感じになるとか。
「タシカコウイウ時『ますたー』ハコウ言ッテタにゃ。ブッ殺ス、●ぁっく」

選択されたユーベルコードが
キャリバースピン:足止め与えながら一撃離脱を繰り返す
デッドヒートキャリバー:可能なら誰かに乗ってもらい、高速移動で相手を翻弄し、ひき逃げし一撃離脱を繰り返す



●白鳥灼くは蒼黒の焔
 狂える白き鳥のデウスエクス達は、その狂態からは想像もつかないような――まるで愛を囁くように息を吐く。
 その吐息からはひらひらと蝶、或いは蛾が生じてせわしなく翅を動かし周囲へと飛び立つ。
 ユーベルコードにより召喚されたそれら鱗翅目の昆虫は見た目こそ幻想的ではあるが、触れた者の過去のトラウマを増幅する厄介な存在。トラウマに足を止めた人々や猟兵からグラビティ・チェインを簒奪せんとビルシャナは蝶を召喚し続けて。
 そしてそこにやってきたのは箱を抱えた黒髪の少女と、ライドキャリバーのコンビ。
「うっわ~なんか強そうだね!」
「関係ナイにゃ、ブッ殺スにゃ」
 機械的な音声を発する金属的な蒼のライドキャリバーはインプレッサターボ・フォレストハリアー(ワールドラリーエクスペリメンタル・f44230)、そしてその背に乗っているのは少女に化けた中床・ミミミ(中身飛び出す|ビックリ箱《ミミック》・f40879)というミミックである。
 向かってくる二人の猟兵に「愛情」の信仰者は吐息から召喚した蝶の群れを放ち、トラウマを増幅させ動きを封じようとする。
 対するインプレッサターボは搭載されたガトリングガンで弾幕を展開、蝶を撃墜しつつその向こうのビルシャナに弾丸を叩き込んでいく。
 しかし元より強力なビルシャナな上に|黙示録指令《スーパーオーダー》により強化されている「愛情」の信仰者達はその銃弾を受ける事も厭わず吐息から蝶を次々に召喚していく。
「シブトイやつにゃ」
 平坦な機械的口調でインプレッサターボは呟きつつ群がる蝶を機銃で撃墜しつつ大きく弧を描くように敵の周囲を旋回して攻撃を振り払う。
「切り崩すのは任せてね!」
 そしてその間にインプレッサターボの背に乗ったミミミはビルシャナに箱の口を向けて、 
「いまの中身はアチチだよ!」
 そう言って蓋を開けば、【ミミミの炎】のユーベルコードにより箱の中から『地獄の蒼炎』が噴出、ビルシャナへと襲い掛かっていく。
 命中した蒼炎はぱっと燃え上がりビルシャナの白羽を焦がし焼き尽くし、その熱に吐息から召喚される蝶も生じた端から焼かれぽとりと落下していく。
 そしてインプレッサターボも負けじと【デッドヒートキャリバー】のユーベルコードを起動、黒炎を纏い一気に速度を上げて蒼炎に怯んだ「愛情」の信仰者の一体を轢き潰し、そのまま駆け抜けていく。
 強化されている個体とはいえ二重の炎と倍加した轢殺のダメージには耐えきれなかったようで、そのまま立ち上がる事もなく燃え尽き、消滅していく。
 しかし倒したのはまだ一体、グラビティ・チェイン求め奇声を上げるビルシャナ達は周囲に数多くいる。その全てを倒すにはかなりの手間がかかりそうだ。
 それでもこの決戦都市を守るべく、インプレッサターボと騎乗したミミミは協力し、残るビルシャナへと黒炎の轍残しながら高速で向かっていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アラタマ・ミコト(サポート)
|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》でございます。
此度は妖討伐の任を受け馳せ参じてございます。
極楽浄土より持ち帰りし法具の力を開放いたします。
活路は切り開きませたでございましょうか?


納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!

あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ

商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません

あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします



●邪悪な讃美歌を止めろ
 街へと降下してきたビルシャナは、自身の教義である『愛』の讃美歌を歌い始める。
 その声は極楽浄土に響くような神聖さを聴く者に感じさせるような曲調ではあるが、齎すものはおそろしき幻影――愛されなかった記憶の幻影である。
 その記憶の幻影に僅かでも恐怖を感じた者は克服するまでユーベルコードを封じられてしまう。抵抗する為の力を奪う、欺瞞に満ちた歌に抵抗するのは二人の猟兵。
「|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》でございます」
 |極楽浄土《GGO》より持ち帰りし神器を携えたアラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)。
 そして、
「お仕置きに来ましたわ!」
 ワンポイントの花の刺繍が可愛らしい白の知恵の布を被った納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)。
 ビルシャナの讃美歌が二人に届けば、当然のように悪しき記憶の幻影が纏わりつき始める。
 だが、幼いながらも即身仏として極楽浄土へと渡ったアラタマがそんな幻影に惑わされるなど、
「……千連してもれあどろっぷ出ないのです……」
 ――運に愛されなかった記憶は少々堪えたようだ。
 どこか陰鬱気な無表情でぶつぶつ呟くアラタマ、しかしピンチンの方はあっさりと記憶の幻影を振り払いつつ切り込んでいく。
 彼女の胸に宿る希望の力は愛されない記憶の幻影などに曇らされたりはしないということなのかもしれない。
 ともかく彼女は話が通じそうにないビルシャナ達にキツイお仕置きせんと可愛らしくデコられた勇者の剣を構え、ユーベルコードを起動して剣の腹で讃美歌歌う白鳥の頭を次々にしばいていく。
「いい声で鳴いてな~!」
 すると攻撃を受けたビルシャナの四肢と首の付け根を囲うように点線が出現し、周囲の万物――仲間のビルシャナが、何故かその点線目掛けくすぐりにかかってくる。
 ピンチンの【めっさ・こちょばい】のユーベルコード、それは彼女が離れぬ限り点線目掛け延々と万物からのくすぐり攻撃が襲いかかり続けるという、相手によっては非常にキツイお仕置きだろう。
 一方的に愛を注ぐ事を教義としているビルシャナが、嫌がろうが抵抗しようが同じ姿の同族にくすぐりくすぐられ続けるというのはなんとも皮肉な話ではある。
「……大丈夫なのです。二千連でゲットできたのです」
 そしてビルシャナ達がくすぐり地獄で混乱している間に幻影を脱したアラタマ――試行回数の暴力で運をどうにかした記憶とかで乗り越えたのだろう、深くは聞かないほうが良さそうだ。
「|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》の法力に従い、宝剣よ妖を穿つのです」
 厳かにユーベルコード【弾進愚狙踊】を起動したアラタマ振るうは|宇露菩櫓須無礼怒《ウロボロスブレイド》、法力により分割された刀身が念動力により連なったまま遠距離のビルシャナへと飛び長大な刀のように衣と羽を切り裂く。
 そしてその刃の嵐は止まらない。アラタマの法力により速度落とさぬままに軌道変更、幾度もビルシャナへと襲い掛かり別の角度から深々と切り裂いて、|黙示録指令《スーパーオーダー》による強化を受けたビルシャナ達を身動きとれぬ内に斬撃の数の暴力で打ち倒していく。。
 近くのビルシャナ達を一掃した二人、大分「愛情」の信仰者は数を減らしてきている。
 あと一息、この決戦都市リジョウを救うべく即身仏とブギーモンスターの少女は街の中を駆けていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ディル・ウェッジウイッター
アドリブ連携可

微力ながらお手伝いさせてください。
私は至って普通のティーソムリエ。お茶をお求めでしたらば街中でも森の中だろうと戦場であろうとも赴きましょう。

どの章、どの世界(アライアンス世界も可)で採用されても問題ありません。
ユーベルコードは指定以外でも、公開している物でしたらば自由にお使いください。
ただし、他の猟兵に迷惑をかける行為や、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はいたしません。



●狂気を癒す一杯を
 ハヌマーン、ガネーシャ、そしてビルシャナ。
 |黙示録指令《スーパーオーダー》で極悪強化された三種のデウスエクス達の無茶無謀な侵攻を受けた決戦都市リジョウは建物などにダメージを受けていたが、人命はケルベロスや猟兵の活躍により守られていた。
 そしてそんな人々が避難した建物の中で、ディル・ウェッジウイッター(人間のティーソムリエ・f37834)という青年は紅茶を淹れていた。
 ふわりと漂う紅茶の優しい香りは怯える人々の心を一時安らがせ、恐怖を鎮静化させていく。
 無理に避難しようとすれば外で暴れるデウスエクスの標的になるだろうと、隠れ身を守ろうとする人々のささくれだった心を癒しながら外を見遣るディル。
 そこには建物に隠れた人間達の気配を察知したのか、「愛情」の信仰者たちが白き翼を羽ばたかせ奇声を上げながら一直線に向かってくる光景が見える。
 ――ティーソムリエ。
 紅茶や緑茶でひとときの安らぎを人々に齎す平和な能力者。そして同時に、あらゆる状況でティーパーティーを提供できる程度には戦闘力も有している。
 人々を守るために一人のティーソムリエとして建物の外に出て人々を守ろうとするディルが起動するユーベルコードは【それはまるでチートのような、とんでもない才能】、そしてそれにより導かれる【ゴースト・ティーパーティー】。
「皆様、ようこそお出で下さいました。お茶ができるまでの間、あちらの方とのご歓談をお楽しみください」
 彼が淹れた紅茶と茶菓子、それらを代償に召喚された友好的なゴースト達は、ディルの言葉に従ってビルシャナ達との|ご歓談《戦闘》を開始する。
 ゴーストを迎撃せんとビルシャナの尾羽から放たれるは閃光。敵を催眠に陥らせる光だが、ゴースト達は召喚存在にしては高い戦闘能力で閃光を見切り回避、ビルシャナ達にそれぞれ纏わりついて生命力を奪っていく。
 そして、そこで|決戦配備《ポジション》:クラッシャーのミサイルが飛来しビルシャナ達を吹き飛ばしていく。
 操っているのは建物に隠れていた一般人たち、ディルが戦いに向かう姿をみて自分達にもできる事をと支援してくれたのだ。
 強化されているはいえゴースト達と決戦配備の攻撃は苛烈、猛攻を受けたビルシャナは次々倒れ、一体を残すのみとなった。
 もはや息も絶え絶え、されど理性を失いながらグラビティ・チェイン求める彼に、ディルは淹れた紅茶を差し出した。
 見えざる狂気の進行すら抑え込む程の鎮静化をもたらす紅茶の一時――心身ともに鎮静化させるその香りに僅かばかり正気を取り戻したのか、ビルシャナは差し出された紅茶のカップを取って傷だらけながら優雅に啜り、
『……結構なお点前、ですね』
 飲み干したカップをディルへ返すと、それだけを言い残してそのまま消滅した。
 気づけば決戦都市のあちこちで響いていた戦闘音は止まり、デウスエクスの猛攻を凌ぎ切ったのだと人々は悟り、歓声が沸き起こる。
 呼び出したゴースト達に紅茶を淹れつつ、ディルは緊張が解けた人々にどんな茶を淹れようかと考えを巡らせて。

 かくして西の決戦都市の一つは守られた。しかし東の都では大きな戦が既に始まっている。
 地球を守る戦いに参戦すべく、猟兵達は次の戦いに向かう為にグリモアベースへと帰還したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年05月15日


挿絵イラスト