「よし、解読出来た!」
とある昼下がり。ヘルゲ・ルンドグレン(魔導騎士・f44787)はバハムートキャバリアの自宅で、先日古書店で買ったばかりの古い魔導書を前に満足気に頷いた。
曰く付きの代物だったが、知識欲と好奇心に負けてつい買ってしまったものだ。あと、格安だったし。
書かれているのは感覚強化の魔法らしい。視覚や聴覚を強化出来れば、戦いの役に立つのは間違いない。
「あとは、正常に働いてくれれば……」
杖を片手に書かれている通りの呪文を詠唱すれば、全身が淡く輝いていく。そして記述の通りに、良く目が見え、耳が聞こえるようになり。
「よし、せいこ、ぉぉぉっっ!?」
そしてしゅるりと言う音と共に、全身に電流が駆け抜けた。強い痺れを感じて、崩れ落ちるように床に突っ伏してしまう。
「な、なにっ、がっ……っ、っ~~!?」
いや、電流だと思ったのは、衣擦れの感触だ。服と肌が擦れる度、そこから凄まじい刺激が生み出されているのである。
五感強化は、確かに正常に作用した。ただ、触覚が特に強化されただけで。
「は、ぅっ……!」
強化聴覚にしゅるりと音が響く度、激しい刺激に身体を痙攣させる。元々敏感な部分の感度は特に凄まじく、僅かなみじろぎの度に、豊かな胸の先端から脳にまで電流が駆け上がる。
どう考えてもこれは失敗魔法だ。戦闘どころか日常生活もままならない。
「か、解除、を……ひぅっ、ぁっ……!?」
解除呪文を確かめるようと魔導書に手を伸ばせば、また衣擦れが誘発される。服の布地を押し上げるほどにソコを硬くしながら、顔を真っ赤に染め、身体を火照らせてしまう。
下の方にも電流が走ると、ビクンと身体が跳ね上がる。思わず太ももを閉じようとするが、当然太もも同士が擦れるだけでも刺激が走る。
「ひ、なんとか……し、しない……と……?」
そんなヘルゲの耳に、ぽたぽたと水音が聞こえる。どうやらさっき倒れた時にテーブルにぶつかり、薬瓶の中身が一つこぼれてしまったようだ。
確かあれも、先日衝動買いした貴重な媚薬だ。店主の説明によると、揮発性なので匂いを嗅ぐだけで――。
「おぉぉぉぉ~~♪」
理性が飛んで頭の中まで蕩け、ドロドロに火照り蕩けた自らの身体に手を伸ばす。焦りと刺激は完全に快楽に変わり、甘い悲鳴が溢れ出る。
もう、何もまともに考えられない。魔法が解けるまでの間、部屋に喘ぎと、薬とは別の水音を響かせ続けてしまう――。
成功
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