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アキツシマの調査団!

#アポカリプスヘル #戦後 #【Q】 #時間質量論 #アキツシマ

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●アポカリプスヘル
 人類の大半が死滅した近未来の地球アポカリプスヘル。
 猟兵達の活躍もあり復興の兆しが見えてはいるがまだまだその途上の世界。
 この世界の人類は|拠点《ベース》ごとに分かれて生活しているのだが、その一つに『アキツシマ』と呼ばれる勢力がある。強力な|奪還者《ブリンガー》集団を抱える勢力でここ数年、順調に発展していた。
 地盤を固めた彼等は勢力圏を拡大するべく|方々《ほうぼう》に調査団を派遣しているのだが、その一つが今回の物語の舞台となる。

●時間質量論
 アポカリプスヘルには『フィールド・オブ・ナイン』という集団がいる。或いはいた、か。
 この世界に居た9体のオブリビオン・フォーミュラの総称であった。
 その内の1体に『時間質量論』の提唱者マザー・コンピュータがいた。

 『時間質量論』とは何か。
 この骸の海に浮かぶ世界の根幹を解き明かす理論ではないかと言われているが詳細はまだ不明だ。
 マザー・コンピュータを含めた6体のオブリビオン・フォーミュラを葬った|北米戦争《アポカリプス・ランページ》の結果、時間質量論の大量のデータが猟兵達により確保され解析が進められているが未だ核心には至っていない。その大きな要因に単純にデータが足りないという事がある。
 どうも世界各地に「隠された研究所」が点在して情報が分散されているらしいのだ。

●グリモアベース
「その隠された研究所が日本にもあったみたいなんだよね」

 グリモア猟兵の一人、褐色の肌をした女性、アレクサンドラ・バジルが集まった猟兵達に伝える。
 そして、そこを『アキツシマ』の調査団が発見する。
 調査団は危険な罠が仕掛けられた研究所を探索して……。

「何かよく分からないけど研究所ごと更地になってたから多分全滅するんじゃないかな?」

 よく分からないって何だよという意見に、ごめんね、と言いながらアレクサンドラは説明を続ける。
 予知で見えたのは調査団が研究所に入って進んでいく姿。
 その後、時間がどれくらい経ったか分らないが研究所ごと破壊、更地になった姿が見えたとのこと。

「原因が分からなくてちょっと怖いけど、皆なら多分大丈夫でしょ。良かったら調査団に協力するかもしくは帰還させて皆が研究所を攻略してよ。『時間質量論』のデータも手に入るしさ」

 簡単に言う。『時間質量論』に関しては興味がある猟兵もいればそもそも何だそれ状態の猟兵もいるが入手することにデメリットはないはずだ。あと、調査団、アキツシマの奪還者達は何度か猟兵達と共闘している為に猟兵に対する信頼度は高い。協力にせよ撤退要請にせよ猟兵であることを明かせば問題ないとアレクサンドラは言う。

「それじゃ、興味のある人はお願いね」

 調査団を救いたい、あるいは『時間質量論』に興味がある、それぞれの想いを胸に猟兵達は転移していく。


淵賀
 初めまして。またはお久し振りです。
 今回は『アポカリプスヘル』が舞台の物語となります。この世界のシナリオ数が少なくて寂しいなということで。
 拠点『アキツシマ』に関わるお話の三作目ですが、特に知っておく必要はありません。
 一作目二作目の参加者さんは奪還者達と顔見知りとしていただいて構いませんが、これにより有利不利が生じる事はありません。RPの材料の一つになれば程度です。
 シナリオの意図としてはスタイリッシュに罠の張り巡らされた研究所を突破して、データを入手。
 その後に訪れる研究所更地の原因を排除して頂ければと思います。
 勿論、スタイリッシュでなくても良いです。

 実はこのシナリオ、「【Q】「時間質量論」のデータを調査したい」の結果出現したシナリオフレームです。
 シナリオ成功数がカウントされているらしいので何らかの進展があるかもしれません。

 全2章構成。⛺ 冒険  → 👿 ボス戦 です。

 第一章第二章ともに幕間を記載してからのプレイング募集となります。
 お手数ですが幕間も読んでからプレイングを考えて頂きたいと思います。
 募集開始、締切はタグにてお知らせいたします。

 以上です。それではお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。
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第1章 冒険 『トラップロード』

POW   :    発動する罠を受けながら強引に突き進む

SPD   :    発動する罠を回避しながら小刻みに進む

WIZ   :    発動する前に罠を解除して慎重に進む

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●アキツシマ調査団『ジャッ君と愉快な仲間達』
 勢力拡大中の拠点『アキツシマ』は人類の安全領域拡大の為に幾つかの調査団を各地に送っている。
 『ジャッ君と愉快な仲間達』もその一つだ。
 団長はジャッ君ことジャオー。良く言えばワイルドな忌憚なく言えばチンピラ顔の男である。
 チンピラ顔ではあるが戦闘力は意外と高く、『アキツシマ』の奪還者の主流である武術流派『北天流』の七高弟の一人でもある。
 調査団の団員は彼の舎弟達だ。ちなみにチーム名は本人未承諾である。
 そのジャオーだが、機嫌はやや悪かった。拠点を離れて調査を開始して一ヶ月、これといった成果がない為だ。

「チッ、この近辺も生き残りナシか。敵もショボいのばっかりだしなぁ」
「そうっすね。俺等だけで十分対処できてジャッ君が出る程じゃないっすしね」
「食糧の事考えたらそろそろ帰還しなきゃならねえが、|師匠《オヤジ》に土産ナシはなぁ」
「ジャッ君、大師匠の事大好きですもんね」
「ウルセーよ、殴るぞ」
「殴ってから言わないで欲しいっス」

 そんなほのぼのとした会話をしていると分散して探索にあたっていたチームの一つから報告が齎される。

「ゴン達が面白い施設を発見したっす」
「面白い?」

 外観は普通の倉庫と変わらない造りだが、セキュリティが異様に強いという事だ。
 何とか侵入して見れば警備ロボや罠が張り巡らせており、とてもではないが進めない。
 どうも地下に広大な施設があるらしい。
 本格的な調査をするには調査団全体の戦力が必要という事だ。

「確かにおもしれえ。人はいんのか?」
「今のところ無人と思われる様っすね」
「ますますおもしれえな。ガチガチのセキュリティに無人の施設か」

 警備が強いという事はそれに値するモノがあるという事だ。
 無人なら『アキツシマ』のモノにしても文句はどこからもでないだろう。

「良いだろう。全員集めろ。そこを攻略する」
 
 そう言う事になった。

●研究所
 倉庫群にある変哲もない倉庫。そこが地下施設の入口となっていた。
 侵入しようとした調査団に襲い掛かる警備ロボの集団。
 それを何とか撃破したジャオー達はいよいよ本丸、地下部分に足を踏み入れようとする。
 猟兵達が転移して来たのはそんなタイミングであった。

 ==============================
 第一章では研究所をとにかく進んでもらいます。
 様々な罠が待ち受けています。
 長い通路の途上で入って来た入口が封鎖されて前方からは網ビームが迫って来てサイコロステーキにしようとしたり、同じく閉じ込められて上から天井が迫ってきたり、かと思うと壁からレーザーが撃ってきたり。後は警備ロボとかもいます。
 普通の人間には致命的な罠が多いですが猟兵なら余裕……かもしれません。
 プレイングにはこんな感じで罠を突破するというのをふんわりとでも良いので教えて頂ければと思います。

 調査団に関しては協力を要請すれば協力してくれます。足手まといだと思えば待機させても良いでしょう。
 ただ連れて行くと喜びます。

 NPC紹介
 ジャオー(人間・男・30歳)
 『北天流』の宗家ジンガの七人いる直弟子の五番。戦闘力は7人中6番だが常人に比べたら超人。
 ワイルド系チンピラ顔。
 性格もチンピラ風味だがマジでチンピラだと師匠に締められるのであくまで風味。

 ジャッ君と愉快な仲間達
 ヤンキーとかギャルとかの集まり。ジャオーの舎弟達。それなりに鍛えている。
エリー・マイヤー
時間質量論については、正直よくわかりませんが…
奪還者達が全滅というのは、見過ごせない事態ですね。
アキツシマの発展のため。
そしてゆくゆくはアポカリプスの平和のため。
彼らにはもっと躍進して頂かないと困ります。

ということで、ジャッ君さんのお宝探しに合流です。
まずは【念動ソナー】で周辺を走査。
罠がないか、敵がいないか、行き止まりでないか。
わかる範囲で、進行先の状態を調べます。
で、念動力で対処できそうな罠は先んじて対処します。
振動や圧力を検知するなら、叩いて罠を空振りさせる。
蓋が開いて出てくるようなら、蓋を歪めて出れなくする。
レーザーとか出してくる奴は、基部を砕いて無害化する。
そんな感じで、それっぽく。



 時間質量論のデータが眠るという研究所。
 |この世界《アポカリプスヘル》に生まれたフラスコチャイルド、エリー・マイヤー(被造物・f29376)にとって、実のところそのデータに大した興味はない。興味がないのでよく分からないというのが正直な感想だ。だから隠された研究所の場所が分かった、とかだけならばスルーしていたかもしれない。
 しかし、研究所に向かったアキツシマの奪還者達が全滅というのは見過ごせない情報だった。
 エリーは何度か彼等の手助けをしているので知っているが、アキツシマはなかなか勢いのある『拠点』である。
 このまま発展して貰い、ゆくゆくはアポカリプスヘルに平和を齎す一因になって欲しい。そんな想いがあった。
 その為に自分が出来る事はする。それがエリーがこの件に関わる理由であった。

「ということで、ジャッ君さんのお宝探しに合流です。よろしくお願いしますね」
「お、おう」(……ジャッ君さん?)

 いざ研究所へ、と意気込んでいたところに突如現れたエリーの存在に戸惑う『ジャッ君と愉快な仲間達』であったが、エリーの顔を見知った者が居た為に混乱はなかった。エリーという猟兵の助っ人に「やったぜ」という気持ちと「猟兵が来るって事はヤバかったのか?」という気持ちが半々だ。
 ともあれ先導を買って出たエリーをジャオー達は素直に受け入れる。

「そっちは行き止まりです」

「警備ロボが三体待ち構えていますね」

「そこ踏まないで下さい。壁からレーザーが出ます」

 【|念動ソナー《サイ・ソナー》】。念動力の波により周囲を探知するユーベルコード。
 これにより、罠は罠足り得ない。
 念動力の波による探知、熟練の念動力者でも難しい部類であるがエリーの技量は隔絶している。
 些細な兆候も見過ごさずに罠を発見して、繊細な念動力の操作により発動前から潰していく。

「すげえな」

 としか言いようのないエリーの後をぞろぞろと着いていく奪還者達。一応、警備ロボ等彼等でも対処できる脅威はエリーに任せて貰っているが、その姿はガイドに引率されるツアー客の様にも見えたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

瞳ヶ丘・だたら
時間に質量があるという言説が真ならば。
それはつまり時間そのものをエネルギーに変換可能ということだ。
骸の海から穫れる海洋資源。丁度、イティハーサと名乗る男がそうしたようにな。

そういうわけできみたち、助けてやるので手を貸し給え。
目はあたしの一つで事足りるが、手数はいくらあってもいいものだ。

ユーベルコードにて[早業]の[メカニック]技術を発露。潜む罠は見てから解除する。
或いは[瞬間思考力]にて解読し、逆用して、他の罠や警備兵にぶつけてやってもいいだろう。
多く解除すればするだけ後続の者の助けにもなるし、何より、この研究所が持っていた技術の程を確かめておきたい。可能な限り罠の多い道を採りたいところだな。



 時間とは質量を持つ物質であり、それを消費する事で時は前に進む。
 これは時間質量論というマザーの理論が知られる前から猟兵達の間で共有されていた知識だ。
 しかし、実のところそれが真実なのか否かを理論的に証明した者は居ない。
 だが時間質量論により時間に質量があるという言説が真であることが証明され、理論として確立したならば。

「それはつまり時間そのものをエネルギーに変換可能ということだ。
 骸の海から穫れる海洋資源。丁度、イティハーサと名乗る男がそうしたようにな」

 瞳ヶ丘・だたら(ギークでフリークな単眼妖怪・f28543)は紙に隠された瞳を細めながら言う。

「お、おう?」(やべぇ何言ってるのか分からねぇ)

 学者然としただたらとチンピラ風のジャオー。
 大人しく聞いているジャオーだが、半分も意味が分かっていなかった。
 しかし、分からないなりに真面目に聞いている。
 その様子を見てだたらは見えている口元をにんまりとした笑みを浮かべる。

「そういうわけできみたち、助けてやるので手を貸し給え。
 目はあたしの一つで事足りるが、手数はいくらあってもいいものだ」

 だたらが求めるのはこの施設から得られるデータ。物質的な利益はジャオー達アキツシマが得れば良い。
 この提案はジャオーにすんなりと受け入れられ行動を共にする事となる。

「おおお、すげぇ、手の動きが見えねえ」

「えっ、罠が止まった?」

「何であんな見た瞬間に解読できんの?」

 集団の先頭を歩くだたらは施設内に数多く存在する様々な罠を次々と解除して進む。
 怖ろしい事に発動してから解除する事もある。
 【|技巧《ダタラアーツ》】。だたらが現在発動しているユーベルコードがそれを可能としていた。
 人知を超えた早業でメカニック技術を披露したり、パスワードを瞬時に解析して見せたり。
 ジャッ君と愉快な仲間達は感心要員と化していた。

「それにしても罠多いな」
「性格悪いよな」

「ふふ……」

 だたらが敢えて罠が多いと予測される経路を選択している彼等は知らない。
 だたらとしてはこの研究所の技術レベルを罠から計りたいという思惑と後続が安全に通れるようにという配慮だが、わざわざ知らせるつもりはなかった。それは彼等に危険が及ぶことはないからである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レパイア・グラスボトル
猟兵として堂々と遺跡の略奪と、大量の怪我人発生の予感に趣味と実益と本能を満たすため家族と共にやってきた

猟兵として交流は無いがこの世界の日常である奪還者と略奪者としてで会ったことはあるかもしれない

死ななきゃ治してやるから安心してがんばれ
レパイア自身は怪我人が出ない限り家族に守られている
怪我人が出たら危険地帯でも治療行為を行う
それが製造理由
死人は出さない
行動不能者は治療の邪魔なので避難させる

レイダー達にも過去はある
かつて研究者だった者も少なくはない
『時間質量論』について知っている者もいるかもしれない
とはいえ、所詮は過去を忘れ、未来に絶望し、今のみを信仰する愚か者達なわけだが



「ああん?」
「おおん?」

 |奪還者《ジャオー》と|略奪者《レイダー》が顔と顔を突き合わせて威嚇しあう。
 研究所の探索に取りかかろうとしていたジャオー達の前に突如現れたレイダーの集団。
 チンピラ、ヤンキー、ギャルの集まりとは言えジャオー達は奪還者。
 レイダーを見れば本能的に臨戦態勢に入る。
 レイダー達の数は五十近くいるので数的には劣勢だが、ジャオー達は腕に覚えがある。
 通常の略奪者ならば負けない自信があった。

「待ちな。ワタシ達は別に喧嘩に来たワケじゃないよ」

 一触即発の雰囲気の中に割って入った声。主はレパイア・グラスボトル(勝利期限切れアリス・f25718)だ。
 華奢な外見の中に秘めた力を感じてジャオーの警戒度が跳ね上がる。

「そう警戒するな。喧嘩に来たワケじゃないって言っただろ。この研究所にあるお宝が目当てさ」

 後は大量の怪我人発生の予感がしたからねとレパイアは心の中で付け加える。
 彼女は医療型試作として製造されたフラスコチャイルド。
 レイダー集団に育てられてヒャッハーな感じに育ったが本能的に怪我人の治療をしていという欲求があった。

 レパイアと共に現れた彼女の家族であるレイダー集団としても他の猟兵がジャオー達と協力している事もあるし、別にここでジャオー達を襲うメリットはない。まあ、研究所の中にお宝があった場合、それは通常奪い合いになるが……今回は早い者勝ちで恨みっこなしでも良いだろう。
 水と油な関係なだけに仲良くとはいかないが、研究所探索において足の引っ張り合いはしない。
 そんな協定が結ばれる。

「死ななきゃ治してやるから安心してがんばれ」

 |家族《レイダー》にも|ジャオー達《ブリンガー》にも平等にかけられたレパイアの言葉に嘘はない。
 それが彼女の製造理由だからだ。
 それはジャオーにも伝わって変なレイダーだと思いつつも警戒度が下がる。ちょろいかもしれない。

 何はともあれレイダーとブリンガーという呉越同舟の探索が始まる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
時間質量論かあ、ボクはあんまり難しいことは分からないけどきっと大切な物なんだろうね
チタノ私に反抗の祝印を
流石にチタノは大きくて研究所には入れないから先代の反抗者の皆さんに来てもらったよ
先代の反抗者の中には戦闘力だけじゃなく潜入や調査が得意分野の反抗者もいてね、こういった施設の罠なんかにとても詳しいんだ
厄介な罠はこっちでサクサク解除しておくからジャッ君達は警備についているロボットをお願い
(武術集団って聞いてはいたけど本当に強いね、警備ロボットぐらいなら何とか撃破出来るみたいだ!)
でもきっとボク達猟兵の力が必要な時がきっと来るね、罠は何とかなりそうだけど油断は出来ないね



「時間質量論かあ、ボクはあんまり難しいことは分からないけどきっと大切な物なんだろうね」

 反抗の竜チタノに選ばれた少女、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)には研究所に眠るという時間質量論の価値はよく分からない。ただ多くの猟兵達が求めているのを知っているので貴重な物なのだろうとは思う。この|崩壊した世界《アポカリプスヘル》を復興させる、絶望への反抗の一因となる予感もある。それは反抗者であるニクロムにとって協力するのに十分な理由であった。
 転移してすぐに協力を申し出たニクロムはジャオー達、ジャッ君と愉快な仲間達に歓迎される。

「流石にチタノは大きくて研究所には入れないよね」

 研究所の探索を前に ユーベルコード【|十三番目の加護《チタノクルセイド》】を発動する。
 これは反抗の竜チタノとニクロム以前の歴代反抗者達を召喚する権能を持つがニクロムの台詞通り竜であるチタノの巨体は研究所探索には適しないのでお留守番だ。胸にある『反抗の印』から召喚されずに残念という思念がニクロムに伝わる。

「ごめんね。でも出番はあると思うよ」

 そんな意思を反抗の竜に伝えて、召喚された反抗者達をジャオー達に紹介する。
 反抗者達は戦闘力に優れているのは当然として潜入や調査が得意な者もいる。
 それは研究所探索に大きな力となるだろう。
 そんなニクロムの紹介にジャオー達は大喜びだ。彼等もそういう知識がない訳ではないが基本的には武闘派。
 得意とは言い難い。

 厄介な罠は先代の反抗者達が、警備ロボット等の直接襲い掛かってくる脅威はジャオー達と役割分担して探索が行われる。

 (武術集団って聞いてはいたけど本当に強いね、警備ロボットぐらいなら何とか撃破出来るみたいだ!)

 ジャオー達が危なげなく警備ロボットを撃破する様子を見てニクロムは感心する。
 危ない様なら反抗者達に介入して貰おうと考えていたがその必要はない様だ。
 現地の人々が抗う力を持っているという事はニクロムにとって嬉しい事であった。
 でも、とも思う。それでも予知では全滅が示唆されていた。

 (きっとボク達猟兵の力が必要な時が来るね、罠は何とかなりそうだけど油断は出来ないね)

 そう気を引き締めながらジャオー達と共に研究所の奥へ奥へと進むニクロムであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『幻の超空の要塞『富嶽』』

POW   :    水平爆撃
【搭載した爆弾】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    急降下爆撃
単純で重い【爆弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    浅海面雷撃
レベル×5本の【炎】属性の【魚雷型ミサイル】を放つ。

イラスト:8mix

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は火土金水・明です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●研究所最奥
「しかし、ここフツーじゃねえな」
「歩くだけで殺しに掛かってくるとか頭オカシイっすよね」

 流石に平時は罠は発動していないだろう。関係者が避難した際にデータを護る為に発動させたのだろうが、そもそも陰険な罠を準備している事自体に異常性を感じる。余程、時間質量論のデータが重要だったのか。

 ともあれ襲い掛かる無数の警備ロボットに致命的な数多の罠。
 そのことごとくを潜り抜けて猟兵達と『ジャッ君と愉快な仲間達』は遂に最奥へと辿り着く。
 厳重なロックが施されていたが此処まで辿り着いた猟兵にとっては障害ではない。

「おお、何かすげえ。すげえけど……」

 門外漢のジャオー達に価値があるかというと微妙だ。やはり時間質量論のデータは猟兵達に任せて此処までの行程で見つけた機械類を適当に持って帰るべきだろう。
 そんな事を考えるジャオーを後目に猟兵達はこれで時間質量論の解析が進むとデータの摘出を開始する。
 その時、突然、警報が鳴り響く。
 実は入室後一定時間以内に生体認証資格のない者が留まった際に発動する最後の罠があったのだ。

「敵対勢力の侵入と断定。研究所を破棄します」

 自爆システム。悪の組織の秘密基地かよ、とぼやくジャオー達。
 彼等だけならこのまま爆発に巻き込まれていただろうが猟兵達の実力は人知を超える。
 最後の自爆システムすら解除して見せる。
 これで安心と思うところだが猟兵達の直感は未だ危険が去っていないことを囁く。
 そして、それは正しかった。

 研究所外部の空域に突如発生したオブリビオン・ストーム。その中から超大型戦略爆撃機が現れる。
 空からの爆撃による物理的な研究所の破壊が目的だ。

 研究所の真の最後の罠を凌がなければならない。

 ==============================
 第一章の参加お疲れ様でした。
 皆さんはジャオー達と親交を深めつつ最奥の時間質量論のデータに辿り着く事に成功しました。
 ですが、それを持ち帰る為には最後の罠、超大型戦略爆撃機の空爆を防がなければなりません。
 流石にジャオー達にはどうする事も出来ません。地上から有効な攻撃手段がありませんし、飛べませんので。
 |皆さん《猟兵》の力でこの危地を脱させてあげて下さい。
レパイア・グラスボトル
怪我人の治療している
元インテリな家族はこっそり時間質量論や有用そうなデータの解析、物資の選り分けをしていた

治療ついでの雑談で時間質量論について聞いている
想定以上の儲けに喜ぶ
というわけで面倒くさくなる前に撤退しようとしたらジャオーに見つかり逃走劇

奪った物資の中に爆撃の目標になる物も含まれていた
所詮、非戦闘型フラスコチャイルドと生き汚い一般人の群れのため爆撃から逃げ惑う
爆撃に吹き飛ばされつつも仲間の治療は欠かさない

彼に出会えば吹き飛ぶ
ならば因果が逆転し、吹き飛んでいるのなら彼が現れる

勝利の権利を喪ったアリスの元に、常勝不滅の怪物《ジャバウォック》が現れる

彼は詳細を書いていいのか微妙な波動とか剛掌な感じの拳法で爆撃機を撃ち落す

医者を探していた彼にレパイアは強奪されていく
家族は毎度、彼に誘拐されるレパイアを見送ったあと彼女の犠牲を無駄にしないためにもまだ無事な強奪品の回収を始める

ホームに待つ、家族や子供たちのためにも

どれだけ高尚な知識であろうが死んだらお終いである
所詮はその日暮らしの一般人である


エリー・マイヤー
なるほど、爆撃機。
ジャッ君さん達でも、手が出ないわけです。
いくら強くても、格闘家に空は飛べませんからね。
…いや、ジンガさんならあるいは?

なんて冗談はさておいて、お仕事です。
【念動レビテーション】で重力を相殺。
|空飛ぶ愉快な仲間達《フライング・ジャッ君ズ》と共に、敵機に突撃します。
ついでに倉庫の外壁とか適当に壊して、浮かべて持ってきましょう。
盾があるに越したことはありません。
彼らなら、足場にして空中機動もできるでしょう。
迫るミサイルは念動力で対処。
軽く押して、軌道を変えて集めまして…
信管を叩き、有効射程外で起爆させます。

乗り込んでしまえばこちらのものです。
後は彼らが上手くやるでしょう。


ニクロム・チタノ
まさか最後にこんな罠があったなんてね、大丈夫ここはボク達猟兵に任せてよ!
チタノ私は明日が欲しい
空を飛んで攻撃が当たらないなら当てられる高度まで落とすだけさ
超重力波で機体その物が急激に重たくなれば高度を維持し続けるなんて出来ないね
そのまま蒼焔で機体を包んで焼き尽くしてあげる、苦し紛れの反撃も重力波の影響で遅くなっているね、ゴルディウスをチャクラムに変形させて迎撃するよ
これ以上はやらせない、みんなもこの世界の未来も、猟兵が護り切るよ!


瞳ヶ丘・だたら
執拗に周到、そして矢鱈に大掛かり。
ここまでして秘密を秘密のままにしたいわけだ。
ますます興味が湧いてきたよ。ああ、手短に済ませよう。

屋外での戦闘ならば、[空中戦]対応の人型戦車で立ち向かおうか。
まずはユーベルコードの蒸気で空を覆い、視界を塞がせてもらう。内部に人間がいるふうでもなし、思考能力などは持ち合わせていないのだろうが、平衡感覚を奪って航空に支障を発生させられれば最善だな。
下拵えさえ万全ならば要塞崩しもそう難しくない。爆撃の狙いを付けられないよう煙に紛れて忍び寄り、戦車を爆撃機に着陸させる。あとは大鉈で好きに[叩き割る]だけのこと。
ま、この機体も重要な資源だ。極力丁寧に[解体]してやろう。




 『時間質量論』のデータが隠された研究所最後の罠。
 超大型戦略爆撃機の襲来を察知した猟兵達はジャオー達、アキツシマの奪還者達と共に地上に出た。
 丁度そのタイミングで最初の爆撃が開始される。

「ゲッ、マジかよ!?」
「地下に籠ってた方が良かったんじゃ?」
「研究所破壊する為の仕掛けなんだから良くて生き埋めでしょ!」
「ジャッ君、あの何か手から出す波動みたいなヤツで何とかして下さいよ」
「アホ、あの量の爆弾纏めて吹き飛ばすとか|師匠《オヤジ》くらいしか無理だ!」

 天空からの対処不能な攻撃に錯乱気味のジャッ君と愉快な仲間達。

「えっ、ジンガさんなら何とか出来るんですか?」

 聞こえて来る声に意外という表情を浮かべたのはエリー・マイヤー(被造物・f29376)である。
 爆撃機の襲来と聞いて「なるほど」と納得していたのだ。
 ジャッ君さん達がいくら強くても普通、人間は自力で空を飛べない。
 空から爆撃されれば為す術はない筈で全滅という予知も頷けると。
 彼等の師匠であるジンガさんならばあるいは、という思いはあったが、まあ無理だろうと思っていた。
 しかし、今の会話を聞いているとジンガが居れば何とかしそうである。

「まあ、今は居ないのですから同じですけどね。さて、お仕事です」

 その言葉と共に膨大な量の念動力がエリーの身体から迸る。
 念動力の向かう先は天空から降って来る爆弾の群れ。
 それが不可視の力に押されて研究所とは関係のない方向に逸れていく。

「おおお!!!」
「すげぇ! 流石は姐さんだ!!」

 遠く離れた場所で爆発するミサイルによる花火を見て盛り上がるジャオー達。
 ちなみに姐さんとはエリーの事だ。普通に年上からも姐さん呼ばわりされていた。


 超大型戦略爆撃機『富嶽』の初撃を凌いだ猟兵達だが敵は天空に健在である。
 爆撃もユーベルコードであるので弾切れという概念はない。
 『富嶽』を墜とさない限り終わりはこないのだ。
 しかし、ジャオー達にはその術はない。必然的に期待の眼差しが猟兵達に向けられる。

「まさか最後にこんな罠があったなんてね、大丈夫ここはボク達猟兵に任せてよ!」

「執拗に周到、そして矢鱈に大掛かり。ここまでして秘密を秘密のままにしたいわけだ。
 ますます興味が湧いてきたよ。ああ、手短に済ませよう」

 その眼差しに元気な声で答えたのがニクロム・チタノ(反抗者・f32208)で、ジャオー達に聞かせるという感じでもなく対処する事を宣言したのが瞳ヶ丘・だたら(ギークでフリークな単眼妖怪・f28543)であった。

「チタノ私は明日が欲しい」

 ニクロムがその身に宿る反抗の竜チタノに願う。【|キミの明日に反抗を《チタノタイマツ》】の発動。
 守護竜チタノヤタテが霊体ではあるがその巨体を現世に顕現させる。
 ニクロムの願いに応えた巨竜の霊体から放たれる不可視の超重力が『富嶽』を捉える。
 富嶽の巨体が軋み、高度が少し下がった。

「大したものだ。では、あたしは人型戦車で立ち向かおうか」

 だたらの言葉と共に禍々しいと言える威容を持つ巨大人型戦車『がしゃどくろ』が現れる。
 彼女が乗り込んだ後、ふわりと宙に浮き、蒸気の煙を放出し始めた。
 煙をどんどん噴出しながら『がしゃどくろ』の巨体が『富嶽』を目指して上昇していく。


「では私達も行きましょうか」

 巨竜の霊体と巨大人型戦車の出現を驚愕の表情で見守っていたジャオー達にエリーが声を掛ける。

「えっ、行く?」
「はい。ニクロムさんのお陰で爆撃機の高度が下がっています。今なら簡単に行けるでしょう」

 念動力で周囲の倉庫の外壁を適当に壊しつつエリーが当たり前の様に言う。
 壊した外壁は盾や足場に使うとのこと。要領を得ないという顔のジャオーにエリーは重ねて問う。

「行かないんですか?」
「行けるなら行くぜ!」

 では行きましょうと【|念動レビテーション《サイ・レビテーション》】を発動。
 絶大な念動力で周囲の重力を相殺。
 エリーもまた|空飛ぶ愉快な仲間達《フライング・ジャッ君ズ》と化したジャオー達と共に『富嶽』を目指して上昇を開始する。


 猟兵達の反撃が始まっているこの時、この戦場に居る最後の猟兵であるレパイア・グラスボトル(勝利期限切れアリス・f25718)は何をしていたかというと。
 |家族《レイダー》達と一緒に研究所から奪取した物資と共に撤退しようとしていた。
 そもそも彼女(と家族)は宝の山である研究所にお宝を獲りに来たのであってオブリビオン退治は目的ではない。レパイア的には怪我人は家族でなくとも治したいところだが、猟兵は言わずもがなジャオー達も猟兵がついている。そうそう怪我をする事もないだろう。
 ならば、火事場泥棒的ではあるが『富嶽』に猟兵やジャオー達の注意が集中している内に撤収するのが良い。
 そんな判断であったのだが。
 
「……あっ」
「やべ……」

 絶賛戦闘中である。
 『富嶽』の爆撃は止まず、猟兵達はその悉くを破壊、あるいは逸らしているのだがその逸らされた場所が問題であった。多分、今一番安全な場所は研究所だったのだ。研究所に居ればエリーの念動力から逃れた爆弾もニクロムがチタノの蒼焔によって爆発する間もなく消滅させていたのだから。
 しかし、研究所から離れつつあった彼女達にその恩恵はない。頭上で爆発が起こる。

 吹き飛ぶレパイアと家族達。流石に世紀末世界を生き抜いているだけあって致命傷を負った者は居ない。
 しかし、怪我人は多数だ。そんな中で心なしか嬉しそうに治療を開始するレパイア。
 その時だった。

 余談だがレパイアの家族は|略奪者《レイダー》。奪る者であり|奪還者《正義の味方》ではない。
 彼等にも彼等なりに守りたい物、護るべき者があるのだが、まあ奪われる側に関係はないだろう。
 オブリビオンのレイダーと比べればその所業はマシでもあるのだが、やはりそれも関係ない。
 しかし、一線を越えようとした時、決まって現われる存在が居た。
 それは|常勝不滅の怪物《ジャバウォック》。砂塵と共に現れ砂塵と共に去る世紀末救世主。
 ……世紀末救世主は結構ギリギリな気がするが書いて大丈夫だろうか。
 まあそんな超強い存在が現れてレパイア達を雑魚の様に吹き飛ばすのだ。
 ちなみにガチで凶悪な者が居る時はそちらを優先して倒してくれたりするので腐れ縁とも言える。

 この話で重要なのはその男と会う時、必ずレパイア達は吹き飛んでいるという事だ。
 【|レジェンド・オブ・アポカリプス・ヒーロー《ショウリノキゲンハスギサッテイル》】。
 ここで因果が逆転する。男と会えばレパイアは吹き飛ぶ。吹き飛んだという事は男が現れたという事なのだ。
 どういうことだってばよ。

「医者が必要だ」
「えっ……」

「おいっ、また来るぞ!」

 突然現れた男はレパイアを真っ直ぐに見て言う。驚くレパイアに家族が声を掛ける。
 再度の爆撃だ。天空から降り注ぐ爆弾。それを男は一瞥して――
 掌を空に向けて放たれるのは圧縮された闘気の奔流。無数の爆弾は空中で四散して消える。

「行くぞ」
「え、えっ」

 お米様抱っこされて連れ去られるレパイア。家族達は止めない。だって止められないから。
 男はどうやら医者を探していて医療技術を持つレパイアを必要としている様だ。
 酷い目にはあわないだろう。そもそも男は暴力の化身ではあるが暴虐な輩ではない。
 ならば残された家族に出来る事は。
 レパイアの犠牲を無駄にしない為にも最初の爆撃であっちこっちに飛び散った物資を集めて持ち帰る事である。
 いそいそと回収を開始する。
 

 激しい金属音と共に『富嶽』の上に『|がしゃどくろ《たたら》』が立つ。
 遂に爆撃機を捕捉したのだ。ほぼ時を同じくしてエリー率いる空飛ぶ愉快な仲間達も到着する。
 これはチタノの超重力。『富嶽』だけに作用する強力な鎖により、速度が落ちたこと。
 『がしゃどくろ』から噴出されていた蒸気の煙、【|踏鞴印の蒸機白騙煙《ダタラスチーム》】に覆われて平衡感覚に支障をきたしていたこと。
 それらが合わさった結果であった。
 天空の王者。幻の超空の要塞『富嶽』だが、取り付かれてしまえば成す術はない。

 巨大人型戦車が振るう大鉈、奪還者達による内部からの破壊により『富嶽』は撃墜される。


 研究所最後の罠はこうして目的を果たす事無く終わった。
 ちなみに『富嶽』の機体はオブリビオンとして死んだ後はエリーの念動力により軟着陸。
 貴重な資源となると考えただたらにより丁寧に解体される事となる。

 エリーとニクロムはジャオー達を救えて満足だ。
 だたらも予定通り『時間質量論』のデータを入手できたので満足だろう。
 レパイアは……まあ無事だろう。
 ちなみに家族達は物資を回収し終えていざ帰還というところをジャオー達に見つかって小競り合いが発生したが、新たに富嶽という大資源が手に入ったので何とか平和裏に分配出来た様だ。

 荒廃した世界の片隅で起きた今回の事件は猟兵達の活躍により、奪還者が死ぬ事も研究所が更地になる事もなく終わったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年04月17日


挿絵イラスト