乾杯に狂気は要らない
●明日の知れぬ身だからこそ
グリモアベース。
「獣人戦線の世界で事件が予知された。ヤベエ事になる前に対応、頼まれてくれるか?」
灼滅者のグリモア猟兵、淳・周(赤き暴風・f44008)は焔の如く輝くグリモアを手に、集まった猟兵達にそう呼びかける。
「今回アタシが見た予知は事件が予知されたのはヨーロッパ北東部、ゾルダートグラートやワルシャワ条約機構軍と小競り合いを続けている地域のウシ獣人が大半を占める海辺の街だ。どうにもここに幻朧帝国が逢魔弾道弾で破壊工作を仕掛けに来るようだから、その阻止を頼みたい」
逢魔弾道弾による破壊工作は爆破地点周囲を逢魔が辻に変えオブリビオンの都へと変えてしまう厄介なものだと周は補足する。
「仕掛けに来るのは『サイコパスアルブスイルカ』、海から仕掛けてくるみたいでタイミングは真夜中。街にある港が中心部とも言える感じだから、恐らくはそこに逢魔弾道弾設置を狙ってくるんだろう。普通に碌でもねえ性格のヤツみたいだから、姿見せた時点で徹底的に叩きのめしてしまえばいいだろうな」
そうエージェントについて説明した上で、周の説明は標的となったウシの街についてのものに移る。
「幻朧帝国の破壊工作とは別に、この街では翌日に近くの敵陣地に攻勢を仕掛けようとしてるようなんだ。それで酒場の方では出陣前の酒盛りで賑わってるみたいだから、そこで色々話をしてみるのもいいかもしれないな。一応未成年とか下戸向けのジュースとか炭酸水なんかも揃えてるから乾杯自体は問題ないはず。あとは……そうだな、戦いで明日生きて帰れるか分からない、そんな不安を忘れる為に酒を呑んでるヤツも当然いるだろう。上手く仲良くなれればエージェントとの戦いにも手を貸してくれるかもしれないな」
説明を簡単に終えた灼滅者の女は赤き焔のグリモアを輝かせて、
「ウシ達で猟兵に覚醒した者はまだいないが、もしかしたら将来覚醒する者もでてくるかもしれない。まあ覚醒してすぐどうこうなる訳じゃねえとは思うが……それはともかく放置すれば大勢の命が失われてしまうだろうし、最悪の結果を阻止する為にも頑張ってくれよな!」
そう、力強く要請し、猟兵をヨーロッパのウシ獣人の街へ転送したのだった。
寅杜柳
オープニングをお読み頂き有難うございます。
その一杯が最後になるか、それとも続きはあるのか。
第一章はヨーロッパ東部の街で出撃を翌日に控えたウシ獣人達との酒場での交流になります。
割と気の良い獣人が多いようですが、状況的に不安も抱えているようです。
因みに未成年用に酒以外の飲み物も充実しているようです。当然未成年およびそれに準ずる方の飲酒等は却下となります。
第二章は逢魔弾道弾を設置しようとやってくる『サイコパスアルブスイルカ』との戦いになります。
こちらは断章で冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらもご確認下さい。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 日常
『乾杯!』
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POW : 勢いで楽しく盃を交わす
SPD : 周囲に気を配りつつ丁寧に盃を交わす
WIZ : 礼儀正しく盃を交わす
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
●戦の前に、後悔なきように
夜の海辺のウシの街にて。
『明日の勝利を祈って……』
――乾杯!
賑やかな音頭に続いてウシ獣人達の前向きで大きな声が酒場に響いた。
明日に敵拠点への攻撃を計画している兵士たちを送り出す出陣の宴。戦である以上危険は避けられないけれども、一人でも多く無事に帰還することを願いつつ酒を酌み交わす彼らは明日への不安は戦いへの高揚と明るい明日への希望に満ちているようにみえる。
――もっともその『明日』がやってこないという可能性など、想像だにしていないのだろう。
「さあさ飲んだ飲んだ! 酒の肴に武勇伝も聞かせてくれないかい?」
『おう! それじゃゾルダートグラードの部隊を罠に嵌めて蹴散らした話でも……』
ウシ獣人達と盃を交わしつつ交流しているのは数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)。彼らが上機嫌に話せる話題を振りつつ、自分まで酔って思考を鈍らせてしまわない程度には酒量を抑えている彼女は持ち前のコミュ力でウシ獣人の兵士たちともあっという間に馴染んでいる。
(「敵さんの気配はまだないか」)
念の為、多喜はテレパス能力で周囲、特に海の側から悪意を感じ取れないか警戒はしているが、その網に引っかかる気配はない。現れたらすぐに急行する準備は整えているが――今はこのウシ達の宴を共に楽しみ、明日を迎えられた彼らが無事帰還することを祈るとしよう。
成功
🔵🔵🔴
木元・祭莉(サポート)
「こんちわー、お邪魔しまっす♪」
17歳の人狼少年。
好奇心旺盛な前衛肉弾派で、積極的に行動します。
かなりマイペースなアホの子です。
いつも深く考えず、場合に応じてテキトーに、楽しそうにテンション高く対応します。
どどーん、ばばーん、ひゅいーんなど、謎の擬態語を多用します。
ユーベルコードは、地味な使い方をすることが多いです。
アイテムも地味ですが、時に妙な使い道を閃きます。
いつも笑顔で、後先考えず。でもちょっとビビリ。
鳥類全般がちょっとコワくて、特に雌鶏は苦手。
年寄りにはよく懐き、同年代とはすぐ馴染みますが、綺麗なお姉さんにはモジモジ。
ハッピーエンドが大好きで、常にポジティブシンキング!
あとはおまかせ!
●明るく無事を祈りましょう
「こんちわー、お邪魔しまっす♪」
『元気がいいな、猟兵の坊主!』
そして作務衣風の装束を纏う年若い人狼の少年、木元・祭莉(銃弾を次から次へと叩き落とすなにかの達人・f16554)も持ち前の明るさでウシの兵士たちと盃を交わし打ち解けていた。
未成年であるから当然アルコールではないけれども、楽しそうにあっちこっちへ席を移動しながら好奇心旺盛に話しかけてくる祭莉には、ベテランの風格のあるウシの兵士も豪快に笑い武勇伝などを話してくれている。
(「それにしてもおっちゃんばかりでもないんだなー」)
祭莉が話す中にはまだ成人にもなっていないのだろう、ジュースなどで乾杯する同年代かもう少し幼さの残るウシの少年も居て、どことなく緊張して表情が固くなっているようにも見える。
――明日彼らは戦いに挑む。経験も少なく戦いへの不安もいっぱいなのだろう。
そんな彼らに祭莉はマイペースにグラスを持って赤茶の尾を緩く振りながら笑顔で話しかける。世間話やら明日への不安などの話題、言葉を重ねれば祭莉の明るさに少年たちも馴染み、表情も柔らかくなっていく。
無事明日を迎えてもその先を迎えられるかはわからない。それでもこの街の人々にハッピーエンドが訪れる事を願いながら、人狼の少年は前向きにウシたちと無事の帰還を祈る盃を交わすのだった。
成功
🔵🔵🔴
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆行動
探究心や知識欲が旺盛(どの分野でも)。
遠い世界の美しい風景を見たり、変わった体験をするのも好き。
UDC『ツキ』や精霊『ノクス』を伴って出掛けている。
意外とアクティブで、スポーツやキャンプをする姿も。
魔術研究のフィールドワークも兼ねている時も。
料理が得意な為、そういった場面でも活躍出来るかと。
家庭料理、フルコースからお菓子作りも。和洋中から多国籍まで幅広い。
食いしん坊でグルメなツキも納得の味。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
●腹ごしらえも大事です
(「表の方は賑やかにやってるみたいですね」)
ウシ達が明るく盃を交わす中、いつもはかっちりとしたスーツ姿のシン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)という人間の青年は調理用の装いに着替えて調理場で料理作りに集中していた。
元々は表でウシたちと乾杯していたのだが、明日の戦いに赴く兵士が予定よりも多く酒場の店主だけではちょっと手が回りきらない状態になっていたのを見かねて助力することにしたのだ。
『それにしてもこれだけ沢山の種類、よく作れるな……実は料理人だったり?』
「いえ、色々世界を巡っている過程で学んだだけですよ」
|糧食《レーション》を素材にせわしなく手を動かし料理を作っているウシの店主も驚くほどに、シンの料理のバリエーションは幅広く、そして一つ一つが美味い。彼に従う闇色の狼のUDCも太鼓判を押す腕前の彼の料理はウシ獣人達の味覚にも合うようで、ホールの方ではあっという間に皿が空になっていく。
とはいえ胃袋にも限界はやってくる。宴も酣になって場も落ち着き始めた頃に、ようやく休憩を取ったシンに店主のウシがグラスを二つもってやってくる。
『おつかれさん。本当助かったよ』
受け取ったグラスを合わせて硬質な音を鳴らし、そして煽る。
明日の戦いは大変なのだろう。そして送り出す店主もきっと気が気でないはずである。
――しかしその前に、この街がその明日を迎えられるように猟兵達は戦わねばならない。
用事がある、とシンは店主に伝え元のスーツ姿に着替え直し、そして海よりやってくるというオブリビオンを迎え撃つために店を出たのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『サイコパスアルブスイルカ』
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POW : 殺戮の宴人
【パリピ化ガス】を噴出し、吸引した全員を【パリピ】化し、レベル秒間操る。使用者が製作した【迷彩ヘルメット】を装備した者は無効。
SPD : 聖地製造
【オートエイム銃】【ガス手榴弾ランチャー】【殺戮工具】を備え、内部の味方は睡眠不要になる塹壕を、1日にレベルm掘ることができる。
WIZ : 殺戮AIモード
自身の【無差別殺戮プログラム】を解放し、物質透過能力と3回攻撃を得る。ただし毎秒加速する【飢えと乾き】を満たし続けないと餓死。
イラスト:橡こりす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠クリーク・クリークフリークス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●無慈悲な海豚を食い止めろ
明日の戦いの前に士気を上げているウシ獣人達の街の近く、海岸より丸っこいイルカが密かに上陸していた。
この『サイコパスアルブスイルカ』はこの街のウシ獣人と敵対している超大国の兵ではなく、幻朧帝国より密かにやってきたエージェント。
その狙いは逢魔弾道弾によるこのウシ達の街を破壊すること――まったく意識していない方向からの襲撃への備えはそう簡単に出来るものではない。
されどグリモアの力はその予測を可能とする。上陸したイルカの前には猟兵達が立ちはだかっていて、攻撃の準備を既に整えている。
そして、それだけではない。
『こいつぁ……敵か!?』
海岸へと向かう為に酒の席を離れた猟兵達に気付いたウシ獣人の兵が数人追ってきてくれたのだ。武装した彼らはとうに酔いも醒めているようで、猟兵達を支援してくれるようだ。
しかし殺戮イルカは動じない。肉体精神共に改造を受けた結果、冷徹な生体戦闘マシーンと化したこのオブリビオンには動揺も恐怖も不要であるからだ。
体内に内蔵した銃器を取り出したサイコパスアルブスイルカが構え、そして同時に猟兵達は攻撃を開始した。
筒石・トオル(サポート)
「邪魔をしないでくれるかな」
「油断大敵ってね」
「ここは任せて」
正面切って戦うよりも、敵の動きを封じたり、属性防御を固めて盾や囮となったり、味方が倒し切れなかった敵にトドメを刺して確実に倒すなど、味方の安全性を高めるように動く。
ユーベルコード使用はお任せ。
使用しない場合は、熱線銃での援護射撃を主に行う。
人見知りではあるが人嫌いではないし、味方が傷付くのは凄く嫌。
戦うのも本当は好きではないが、誰かを守る為には戦う。
もふもふに弱い。敵がもふもふだと気が緩みがちになるが、仕事はきちんと行う……ホントだよ?
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
●無慈悲なイルカにまず一撃を
内蔵していた銃器を取り出したイルカのエージェントが構えるその前に、裾が傷んだロングトレンチコートの青年が砂を蹴って駆けだした。
素早い動きでイルカに迫る彼は仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)、迎撃せんとイルカが銃弾をばら撒くけれどもそれを見切り軽やかな身のこなしで銃弾を躱してあっという間に距離を詰めていく。
「キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから!」
好青年の見た目ながら女性のような口調なのは別人格の『ネイル』が表出しているから。このウシ達の街を逢魔弾道弾などという無粋で破壊しようとするエージェントを阻止せんとするネイルに対し、サイコパスアルブスイルカは高音の笑い声を上げながら全身よりガスを噴出する。
パリピ化ガスというそれの効果は名前の通り、吸引した者をパリピ化して一定時間使用者の意のままに操るというもので、サイコパスの性格上即座に自害を命じるなどしてキル数を稼いでくるだろう。
咄嗟にネイルはルーンカルテに風の魔力を籠めてルーン文字を浮かび上がらせて周囲に障壁のように風を巻き起こす。風の障壁によりネイルはガスの吸引を防いだ、パリピ化ガスは後方のウシ獣人の兵士達へと押し寄せていく。
「急いで下がって。ここは僕に任せて」
ウシ獣人の兵士達に告げつつ筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)という少年はオーラを自身に纏いながら彼らの前に出てユーベルコード【トリニティ・エンハンス】を起動、三属性の魔力で纏うオーラを強化しながら押し寄せるガスに抗った。
オーラを強化する風の魔力が邪悪な気体を阻み、その間にトオルはガスを噴出する邪悪なイルカに指を向け、その先端に仕込んだ『亡霊の指先』という装置を作動させて鞭状の電撃が奔らせた。
雷撃がイルカのエージェントに鋭く命中、その衝撃でガスの噴出が停止したところにエージェントの背中が何かに鋭く切りつけられ鮮血が噴出した。
そこにいたのは闇のオーラを全身に纏ったネイル。【黒影剣】のユーベルコードにより視聴嗅覚での感知を遮断したネイルが風を操りつつガスの吸引を防ぎながら回り込んでいたのだ。
激痛にも精神を改造されたイルカは動揺せず新たに内蔵した兵器を展開し周囲に弾丸を出鱈目にばら撒くが、その反撃をネイルは余裕をもって後退し難を逃れる。
更に後方のトオルが熱線銃の光線で後退を支援、彼に重ねるようにウシ獣人の兵士が大型の銃でイルカを狙い牽制し、銃弾飛び交う戦いは激しさを増していくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
夜城・さくら(サポート)
キャバリアでの戦闘をメインに。
『オーバーフレーム換装』では、装甲を犠牲に攻撃力か射程を上げて仲間を援護するように攻撃します。【スナイパー】技能使用。
手数が必要な時は『無限射撃地獄』です。敵がビット攻撃してきた際には相殺するように展開することも。
キャバリア以外では、『ギタギタ血まみれの外科手術』で仲間の治癒と戦闘力増強に励みます。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
笑顔でノコギリを振るいます。大丈夫怖くない怖くない。
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
●そのプログラムでは砕けない
改造で組み込まれた兵器を容赦なく猟兵やウシ獣人に向けるサイコパスアルブスイルカ、銃器同士の遠距離戦になりつつある状況に空から新たな猟兵が介入する。
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
月を象った杖を手にグリフォン『アーティア』に騎乗したオラトリオの響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)はウシの兵士達へと挨拶しつつ、波打ち際のオブリビオンを狙い風の魔法を放つ。
空から襲い掛かる風の刃を躱しつつ、サイコパスアルブスイルカも空のグリフォンへ銃弾で反撃するが、リズの指示を受けながらアーティアは力強く翼を羽ばたかせ銃弾を回避していく。
そして空にイルカが注意を向けたタイミングで遠く離れた位置から緑色のキャバリアが照準を定めていた。
その量産型キャバリアAZを駆るのはアンサーヒューマンの夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)、迷彩型戦闘ドローン『BS-Fダズルビット』を展開しつつ『RSロングレンジキャノンライフル』を構えた彼女はイルカが停止した瞬間、間髪入れずに銃弾を放つ。
精度の高い狙撃にサイコパスアルブスイルカは表情を変えず自身の無差別殺戮プログラムを起動、物質透過能力でライフルの弾丸を辛うじて回避する。
そしてそのまま三連続で銃弾を放つ。空のリズとアーティア、展開したドローンを盾代わりにして防いださくらは無傷で凌いだが、ウシの兵士達は銃弾を受けてしまう。
負傷した兵士達にトドメを刺さんと銃口を向けるイルカ、物質透過能力を得た今自信を脅かすモノは存在しないと確信しているのだろう。
――しかし、物質透過能力でも防げないモノは当然ある。
「天の雷よ、邪心に染まりし悪を滅する、天の裁きを与えん!!」
ルナティック・クリスタを掲げたリズが【かの者に裁きの雷を!】のユーベルコードを起動すれば、杖先の青のクリスタルから裁きの雷がイルカのエージェントに向かって降り注いだ。
物質を透過できると言えども雷撃までは無視できない。感電したイルカは加速する飢えと渇きに苛まれつつて強張った身で空に向かって銃弾を放ち空からの追撃を防ごうとする。
イルカの注意がそちらに向いている間、負傷したウシ獣人の前に量産型キャバリアが静かに接近、コクピットからさくらが医療ノコギリ片手に降りてきて。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
大丈夫怖くない怖くない、と笑顔で言いながら【ギタギタ血まみれ外科手術】のユーベルコードを起動して後ずさるウシにノコギリを振るって彼らの傷を治療していく。
その副次作用として戦闘力が強化された彼らなら、そう簡単に命まで落とす事はないだろう。
ウシ達が感謝の言葉をさくらに向け、そしてそのタイミングでサイコパスアルブスイルカの感電が解除されたのか再び激しく動き始め、猟兵やウシ達に銃弾を放ってくる。
しかしダメージはかなり重なっている。あと一押しで倒せるだろうと確信しつつ、急ぎキャバリアに乗り込んださくらはイルカの銃撃を防ぎ逃れ空のリズと連携してエージェントの攻撃に対応していった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アラタマ・ミコト
極楽浄土にて習得せし御業で皆様方を「ひーる」致します!
完全回復でございます。
さあ、妖共との戦いももう一踏ん張りと参りましょう。
……皆様方が極楽浄土で相まみえた「もんすたー」というものになっております。
これはばぐではないのです!
極楽浄土でで言うちーとというものなのです!……多分なのです!!
●狂気の海豚に終焉を
大ダメージを受けた幻朧帝国のエージェントであるが、その物質透過能力と内蔵武器、そして改造により恐怖心を欠落させたかのような無謀な動きで猟兵の攻撃やウシ達の支援射撃を凌ぎ反撃を喰らわせていた。
地形を利用し身を隠しながら援護してくれるウシ達も、死者こそいないが徐々に傷を負い動きが悪くなってきている。
そんな状況で合流してきた猟兵は、即身仏のアラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)という少女だった。
「極楽浄土にて習得せし御業で皆様方を『ひーる』致します!」
完全回復でございます、と彼女の正面に蓮華のような香りがふわりと漂いウシ獣人達を包み込めば、銃創どころか全ての傷が見る見るうちに塞がり完全に治療されていく。
そこで終わればよかったのだが――、
『GAAAAAA!!!!!』
治療されたウシ達の体から極楽の蓮の花が生えて、その姿が理性なき天上界の獣と化してしまう。
その姿はアラタマが|極楽浄土《GGO》で遭遇したという『もんすたー』そのものであるのだが、【極楽の香気】の副作用によるものなので3時間も経たぬ内には元の姿に戻る事は経験上知っている。
「さあ、あの妖との戦いももう一踏ん張りと参りましょう」
これは『ばぐ』ではなく『ちーと』なのだと誰かに言い聞かせるように呟きつつ、アラタマは|邪辻免斗聖刃亜《ジャッジメントセイバー》のスイッチを押して光刃を展開、理性なくイルカのエージェントに襲い掛かる天上界の獣に変身したウシ兵士達に続き切り込んでいく。
サイコパスアルブスイルカは物質透過能力で獣の猛攻を凌ぎ増えた手数で反撃せんとする。だが、その攻撃時の僅かな隙を狙いアラタマが光の刃で胴の中心を貫いた。
物質を透過できても法具、それも光の力を宿した仏罰の如き一撃は透過しきれず、内から光に焼かれるようにエージェントは絶叫し、そして倒れ消滅していった。
極楽の香気の副作用は時間の経過で無事に解除され、傷が完全に治ったウシの兵士達を朝日が照らす。
敵拠点への攻撃開始まであと少し、慌てて戦闘の準備を整え直しながら彼らは猟兵達に礼を言い、無事に帰ってくると伝えて街から出撃していった。
――その日が終わる前に、出撃したウシの兵士達は一人も欠けずに無事に帰還。大歓声と共に迎えられた彼らを見届けて、猟兵はグリモアベースへと帰還したのだった。
大成功
🔵🔵🔵