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嘆きの川

#サイキックハーツ

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#サイキックハーツ


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●羊のハラワタ
 殺された獣の、狩られた羊の、正体など――嗚呼、誰が暴けるものかと嗤う。林檎を収穫しても、それを調理しても、結局、齎されるのが何者かの破滅なのであれば――成程、己が息絶える以外に道などない。されど、哀れなことに、愚かなことに、この煮込まれた世界においては消費された物質的な時間としか見做されないか。ブクブクと、ボコボコと、肥えていくかのような『知りもしない憤懣』。灼滅者を、猟兵を、生きているものを許してはいけない。ならば神のような怪物は、怪物のような神は如何様に振る舞う事しか出来ないか。
 ぼと、ぼと、ぼとん……。天を覆う鉛色より、宙を嘲るフワフワより、大きな大きなキャンディが降ってきた。それに中てられたオブリビオンの群れが、ぽぽぽ、と雀躍するかの如く。これは好機だ。これは最期の機会だ。慾と畏れが混在する中での甘ったるさ、ああ、万歳三唱はあの『決戦兵器』にこそ相応しい――!
 最早、世界が滅びるまで数時間と謂ったところ。
 もしかしたら、数十分なのかもしれない。

●グリモアベース
「カタストロフ……? 違う。一刻の猶予もないと謂うべきか。戦略級の中の戦略級……。嗚呼、貴様等。死ぬ覚悟は出来たな? 宜しい」
 ロバート・ブレイズの表情はいつもと変わらない。変わらないが、その、内に秘められていた『闇らしい』人格は活き活きとしている。
「|決戦兵器《ラグナロク》の闇堕ち、それに加えてのオブリビオン化。これは最早、終焉へのカウントダウンと謂っても過言ではない。灼滅者と猟兵を誘き寄せる為にエスパーを襲う? 莫迦め。エスパーも灼滅者も猟兵も纏めて圧死させる勢いだ」
「天候は雨。いや、巨大な『飴』と描写しよう。飴を摂取したオブリビオンは途轍もない巨大化を成している。何処ぞの幼女も吃驚な沙汰だ。ああ、勿論、巨大化を終えたら死に絶えるが、その前に世界が死ぬだろうよ」
 グリモアが輝いて。
「さあ、神を殺すのだよ、貴様等……」


にゃあら
 にゃあらです。
 羊飼いの末路。

 第一章。
 巨大化キャンディを馬食したオブリビオンとの戦闘です。
 エスパーも灼滅者も猟兵も関係ありません。
 圧殺される前に如何にかしましょう。

 第二章。
 巨大化キャンディを摂取した都市伝説との戦闘です。
 彼女等は知的生命体を憎んでいます。

 第三章。
 ラグナロクダークネス『ゴッドモンスター』との戦闘です。
 死にたくなければ頑張りましょう。
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第1章 ボス戦 『にくまんじゅう』

POW   :    ナノナノローラー
自分の体を【ロードローラーのように高速回転】させる攻撃で、近接範囲内の全員にダメージと【圧し潰し】の状態異常を与える。
SPD   :    ナノナノ玉
【欲望】の心を具現化した【触れた対象を苛立たせるしゃぼん玉】を対象に吹き付け、行動を阻害するか、治癒を与える。
WIZ   :    ぶくぶくハート
【ぶくぶくしたハート】を飛ばし、命中した対象をめろめろにする。対象の傷を治してもよい。

イラスト:熊谷狼

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠シロコ・ナーノです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ナノ―!
 ナノナノ――それは愛情がカタチとなって現れた、サーヴァントのひとつ。人をメロメロにする彼等の愛らしさは、最早、語彙力を崩壊させるほどの凄まじさか。だが、如何だ。目の前に聳え立つ肉の塊は。巨大化キャンディを馬食した結果、元々クソデカだった『それ』はビルよりも尚おそろしく。何処かの『歓喜』を彷彿とさせるほどのサイズとなった。
 ナノナノー!!!
 腹が減った。何か喰わせろ。
 腹が減った。何でも良いからよこせ。
 嗚呼、暴力の罪だ。暴食の罪の権化があらゆる『もの』を捕食しようと膨れ上がる。ざあざあと嗤う飴を微生物か何かと勘違いしてはいないか。死よりも『食』を選ぶ度し難さに君達は眩暈を覚えた。
 ナノーーーーーーーー!!!!!
 世界崩壊まで残り何秒だろうか。
 クソデカいナノナノが転がる、街ひとつ、塵芥となった。
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」

基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。

探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。

情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。

戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。



 可愛いではない。ふてぶてしいだ。
 ラグナロクの友としては上出来なまでの無鉄砲さである。
 欲望の化身――そんな言の葉すらも陳腐に思えるほどには『慾』の極みであった。少しでも『慾』に触れたのならば、少しでも『慾』に絆されたのならば、嗚呼、忽ち世界は終焉を迎えるであろう。嗚々、視よ。巨大な巨大な、何もかもを馬食せんと試みる凄まじいものを。ありとあらゆる『食物』を喰い散らかさんとする罪の成れの果てを――彼、或いは彼女は最早『歓喜』に等しいオブリビオンとなった。いや、だからと謂ってなぁ……死んでも良いから食べたいってのはちょっと違うと思うねぇ……。何もかもが間違いだ。間違ってしまったのだ。故に、あとは転がり続けるしかない。たとえ目を回していたってこの食欲は怪物だ。
 嗤うしゃぼんに中ったとして、嘲るしゃぼんに見つかったとして、この苛々とやらはも元々だ。分け合う心も、愛の心も、悉くを失くしても、尚、その輪郭を維持しているのが腹立たしい。おいおい、その姿は『愛情』の証だって聞いたんだけどねぇ。もしかして、アタシの聞き違いだったりしないかい……? ナノー!!! 腹が減った。何か寄越せ! そんな叫びが、空腹が、にくまんじゅうの身体を震わせた。わかったよ、お前がそんなに腹を空かせてるんなら、アタシがご馳走してやるぜ……。夜鷹の肉ではない、鴉の骨だ。闇色に、暗黒色に羽搏いて――新鮮も腐敗も隔てなく、只管に、|怪《●》する。
 食欲など――罪など――削いで終えば好い。鈍らせてやれば、狂わせてやれば、あとは衝撃的にぶつかるべきだ。乗り回し、駆けずり回り、肉薄し……拉げるよりも前にぶん殴れ。お前の胃袋はここらへんかい? だったら残念だねぇ。これでも喰らっときな! まるでシェイクだ。シェイクの入った容器をぐにりと潰すかのような所業だ。波が巨躯を打ち、中身をまるっとブチ撒けさせた。ナ……ノォ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

オヴィリア・リンフォース
アドリブ、連携歓迎

生き残るために戦うのです。
相手はぶくぶくな上に巨大なナノナノなのです。
なんだか無性にやっつけたくなってしまうのです。

これ以上、街が滅茶苦茶にされる前に
逆に食らい尽くしてやるのです。
智慧ある獣の牙でまずは尻尾のあたりを噛みつくのです。
ナノナノの味も一度確かめてみたかったのです。
小柄な猫の身体を活かして死角に回り込むようにして
お膝部されないように動き回るのです。
そして巨大ナノナノの羽にも噛みついて飛べなくしてやるのです。
そのぶくぶく太った身体では対応できない筈なのです。
どんなに悲鳴を上げたり痛そうにしても容赦はしないのです。

「これが弱肉強食なのです!」



 肉の饅頭は転がるのみ。躱す事も防ぐ事も出来ず、ネコ科に蹂躙される。唯一、活かすべき体躯も齧られて終ってはモチモチとした生地だ。
 ――お飾りの王様、晩餐のメインに成れる筈もなく。
 カトラリーをお上手に使え、そういうふうに命令されたって転がるだけか。よく噛んで食べなさい、優しく優しく諭されたって、悟る事など最早ない。キャット・ウォークでのキャット・ファイト、傍から見たならば愛らしい争いのようなものだが、事実、これは戦争よりも凄惨な喇叭の音だ。生き残るために戦うのです。戦って、生き残って、明日の美味しいご飯にありつくのです。にゃあにゃあごろんと戯れている場合ではない。ブクブクでフクフクな、おっきなおっきなナノナノ。ヤケにムカムカとするのは人のご飯まで……猫のご飯まで奪おうとする、その意地汚さの所為か。なんだか無性にやっつけたくなってしまうのです。兎にも角にも、これ以上の回転は、ロードローラーめいた均しには、慣れてはいけない。滅茶苦茶にされる前に何とかするのです。逆に喰らい尽くしてやれよブヨブヨとした脂肪。何処かの『歓喜』と違うところは、ナノナノ、何でもかんでも跳ね返さない肉らしさだ。
 ナノー! 憤懣と悲鳴は同時にやってくる。智慧のある獣が狙い定めたのは太っちょの尻尾だ。成程、幾ら大きくても、キャンディを舐っていても、先っぽであれば咬み易いか。ナノナノの味も一度試してみたかったのです。ぶおんぶおんと、ごろんごろんと、巻き込まれるよりも素早く、離脱していく。にくまんじゅうが疲弊したならば死角からの二度目。牙は味を理解し、柔らかさを把握し、確実性を増していく。飛べなくしてやるです。羽の先から根元まで、もう、襤褸雑巾よりもボロボロだ。ナノォ……。今にも泣き出してしまいそうだ。いや、痛みの所為ではない。きっと、何も口に出来なくて、悲しんでいるのだ。
 ――ひるむな。容赦をするな。
 これが弱肉強食なのです! どんな悪戯も『かわいい』であれば許される、其処まで世の中は甘くないのだ。ナノナノらしさの欠片もない、オブリビオンはオブリビオンだ。この世を滅ぼす愛ですら無く、只、腹の虫だけが嗤っている。

成功 🔵​🔵​🔴​

アズロ・ヴォルティチェ
アドリブ・連携歓迎

ここまで『歓喜』みたいに大きくなれるとは……最早奇跡だね。

でもどんなに大きくたって、わたくしの大きさ…もとい広さには勝てない。

苛立ちは元より。
だって煩いんだもの。

戦場全体の地面に広げた紺碧で、じわじわと侵食してあげよう。
僕本体は紺碧の絵の具を戦場に発生させたら兎に角逃げ回る。
ナノナノ?が地面に触れてさえいればいいから。
空、飛べなくなっちゃったみたいだしね。齧られて。

この美しい色彩で他の人の支援もできる。

何か食べようとしても地面の絵の具で汚染済み。
そもそも侵食の痛みで食べるのも困難になるだろうね。

のたうち回ってないで。
あなたもさっさと諦めて──紺碧に落ち、美しく生まれ変わろう?



 奇跡は既に起きていた。
 覚醒したかの如くに、嗚呼、クソデカいナノナノが狂喜する。
 ――ハートの色すらもお呪いめいて。
 |普遍的無意識領域《ソウルボード》の底の底、水溜まりか、或いは泥濘のような場所。べっとりと塗りたくられた精神は『なに』を認めたのか。キャンディの味を知るよりも、馥郁の原因を把握するよりも、真っ先に肉の饅頭がすべき『こと』があった。それは何かと、それこそが何かと、問い掛けられる|現実《いま》など無く、只、のっぺりと広がるだけか。ここまで『歓喜』みたいに大きくなれるとは……最早、奇跡だね。まったく奇跡的なお話ではないか影よ、闇よ、宇宙空間すらも仰天しそうな色彩に誰が正気で異られるのか。
 巨大で強大なダークネスも、巨大で膨大なオブリビオンも、オマエの前では等しく『白紙』なのかもしれない。そう、わたくしの大きさ……もとい、広さには、どのような化け物も勝る事などできない。なんとも、感情的ではないか。なんとも、情念的ではないか。苛立ちは元より、だって、あの肉の塊、煩いんだもの……。ナノナノ、ナノナノ、鳴き喚くのは結構だが、その空腹を満たす為には、いよいよ、精神の汚染以外にない。じわり、じわりと、侵蝕していくかの如くに。救済していくかの如くに。さて、発生を許してしまったらふてぶてしさに『勝ち目』は皆無か。それに……空、飛べなくなっちゃったみたいだしね。齧られて。齧る側だったと謂うのに、丸呑みする側だったと謂うのに、因果応報な状態だ。
 美しい色彩に、グロテスクに、中てられたのは何も『敵』だけではない。この、凄惨なまでの、聖餐的なセンスは神秘に至った者の暴力とも謂えた。ナノォ!? 食べようと試みたって、痛くて痛くて、たまらない。これは腹痛でも頭痛でもなく、莫迦みたいに染み込んだ阻害の効果とも考えられた。のたうち回ってないで。あなたもさっさと諦めて――紺碧に落ち、美しく生まれ変わろう? 描いて、描いて、存在の証明とする。
 網膜にはりついた、脳髄にはりついた、可愛いにとっての、奇怪な跡……。

成功 🔵​🔵​🔴​

田丸・多摩
連携歓迎。
公序良俗に反する行動、利敵行為、過剰に性的な描写はNG。

芸能事務所の事務員。
いかにもビジネスウーマン然とした、礼儀正しい口調で人と接する。大抵のことはそつなくこなすが、激辛好きで味覚が終わっているため料理だけは下手。
民間人への被害を嫌い、救助活動などには全力を尽くす。

戦闘になると急に元ヤンめいた荒っぽい口調になり、態度もふてぶてしくなる。
真紅のフルカウルスポーツバイク『レッドサビナ350』を乗機兼凶器として使用。喧嘩殺法じみた格闘攻撃も使い、場合によってはサイキッカー由来の念力攻撃を使うこともある。

台詞例
「我々が来たからには、もう安心ですよ。ふふふ♪」
「上等だよ……掛かってきな!」



 キャンディにも様々な味がある。
 甘い物は勿論、酸っぱい物、爽やかな物、時には……。
 辛い物だってある筈だ。
 腹を空かせた御犬様に腹を空かせた御猫様、それと同列に扱うべきか否かは置いておいて、あの巨体だって腹を空かせているのだ。其処まで欲しいと鳴くならば、其処まで欲しがると謂うのならば、猟兵、オマエの好物を『お裾分け』してやると宜しい。あなたが、世界を崩壊させるほどの巨体を、エネルギーを秘めているのは一目見るだけでわかります。ですが、私は、涙が出るほどお腹を空かせている小動物を放ってはおけません。それは本心からの告白だろうか。それは同士を見つけた時の感情なのではないか。兎にも角にも何処かの中華料理屋、厨房を借りてレッツ・クッキング。もうもうと、もくもくと、目に染みるかのような煙が産声を上げている。ナ……ナノォ……? 煙は天高く、クソデカいナノナノの鼻腔をも擽った。ナノォ!? 明らかに可笑しい量の唐辛子だ。涙なのか鼻水なのかも解せやしない。少々お待ちください、あなたの身体を登ってお届けいたします。
 レッドサビナ350――真紅のボディが柔らかいお腹を駆け、世界を縮めたかの如くに。我々が来たからには、もう安心ですよ。ふふふ♪ お腹いっぱい、食べてもらって構いません。ジタバタ、ジタバタ、しゃぼんを放つ事も忘れてにくまんじゅうは口を閉ざす。嫌だ。そんな、途轍もなく辛そうなもの、口に入れたくもない。ぎち。何かが口を抉じ開けようとしている。まるでトンネルを掘るかのように、ドワーフの膂力が揮われた。……まさかアタシの料理が食べられないって言うんじゃねぇだろうな? ナノォ!? こわい! 気圧されたにくまんじゅうは口を開けてしまった。
 ナノォ~~~~ッ!?
 悶絶! 口から火を噴くレベルだ!!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

クリスティナ・バイエンス(サポート)
火の神の名を持つキャバリアに選ばれたサイキックキャバリア乗り
水着みたいな格好なのは、コックピットが蒸し風呂みたいに熱いから仕方なくだからね

正直キャバリアを降りての戦闘はあまり得意じゃないのよ
でもキャバリアを使っての戦いは任せてね、みんな炎で薙ぎ払ってやるわ
とはいえ、必要ないところで炎を使うつもりはないの危ないもんね
使わなくても私の〔炎神機カグツチ〕は十分強いもの

よろしくね!



 噴火だ。大噴火だ。山の如くに横たわっていた肉の塊が焦げていく。
 焦げて、灰にされ、只、キャンディの甘さに後悔する。
 ――いっそ、サウナにでも行って痩せてみるってのは如何かしらね。
 虚空より――彼方より――天を覆う|雲《キャンディ》よりも宇宙――劫々と『それ』は猛っていた。まるで世界の危機を、|終末の日《ラグナロク》を遊び場のひとつと定めているかの如くに。地そのものを貪食する罪へと、化身へと、降臨したのは炎の神意であったか。見よ、聞け、そのまま焼き尽くされよ。|それ《●●》こそがサイキックキャバリア『カグツチ』の威容である。ほんっと熱いんだから。でも、その熱さが今回『活きてくる』ってことね。ええ、わたしに任せなさい。どんな理不尽も、どんな不条理も、この蒸し風呂みたいにしてあげるんだから――! コックピットの内部こそが叫喚だ。だが、共感する為にも強制されたこの水着、お気楽に考える事も時には必要か。
 クソデカいナノナノにとって、にくまんじゅうにとって、この熱量は天敵としか表現しようがない。まるで太陽に近づきすぎたイカロス、違う点を挙げるとすれば既に、他の猟兵の所為で翼を失くしているところか。ナノ―!!! やけにぶくぶくと肥えた、膨らんだハートが猟兵へと――火の神の名を関する機体へと――飛んでいく。これに中ってしまったならば、これに侵蝕されてしまったならば、嗚呼、虜となって終うだろう! 誘導ミサイル発射! ハートもあなたも、みんな、炎で薙ぎ払ってやるわ。もう街は無茶苦茶なんだし、多少、わたしが暴れたって文句も何もないわよね! 嗚々、ハートにミサイルが突き刺さった。轟音! 煙によって視界を塞がれたデカブツは、木偶の棒は、あとは調理されるだけか。
 焦げまんじゅうにしてあげる、塵も残さないわよ!
 ナノ~~~~~!?
 因果応報。微動すらも出来ずににくまんじゅうは吹っ飛んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『八尺ちゃん』

POW   :    ぽぉぽぽっぽぽ!(もう怒ったよ!)
【怖がられない事への怒り】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD   :    ぽっ、ぽぉぽぽぽ…!(あっ、みぃつけた…!)
自身が【標的を見つけた喜び】を感じると、レベル×1体の【八尺ちゃんの分身】が召喚される。八尺ちゃんの分身は標的を見つけた喜びを与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ   :    ぽぽ、ぽぽぽ?(どう、怖い?)
対象に【本来の八尺様の姿】の幻影を纏わせる。対象を見て【恐怖や警戒、または好意や劣情】を感じた者は、克服するまでユーベルコード使用不可。

イラスト:Y!eld

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 肉の塊――その成れの果て――灰より、這い寄ったのは如何様な怪異で在ったか。人類によって、知的生命体によって『かわいい』を塗りたくられた彼女等は蓄えに蓄えた『怨み』を爆発させんと、嗚呼、巨大化キャンディを舐った。舐って、舐って舐って舐って舐って、たとえ死の運命が約束されようと舐って、最早、歓喜すらも越えてしまった。
 八尺だなんて、そんな、小さなものではない。ポ……ポ……ポポポ……ポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポ……! 八惑星様とでも名付けてやろうではないか。折角の終末の日、地球規模で満足するなど勿体ないか。
 ポポポポポポポポポポポポ! ぽ! ポッポポポポポポポ!
 しかし、ちょっとだけ残念なのは顔が可愛いところだろうか。彼女等の伝説は未だ『かわいい』に殺されている。ぽ!?
 さあ、灼滅者よ、エスパーよ、ダークネスよ。
 猟兵達よ!
 嘆きの川は涸れる事を知らないのだ。
アズロ・ヴォルティチェ
アドリブ・連携歓迎

かわいそうに、かわいさを捨てたかったんだね、怖がられたかったんだね。
でももうそんな感情に染められる必要もない、憎しむ必要はないんだよ。
わたくしが教えてあげる。
あなたを可愛いといった人達も、あなた達も、その血の一滴まで悪くない。
世界が、悪いんだよ。
さあ、静謐の世界へと還してあげよう。

変身して、八尺ちゃんの目の前にわざと目立つように現れて言葉を紡ぐよ。
わたくしの姿を見させ、そして話を聞かせてまずは崇拝させる事で怒りを消そう。
そうしたら、素早く、掴んで。攻撃しよう。
崇拝は恐怖に変わって。
怒りなんて、考えられないでしょう?


主な使用技能:言いくるめ、精神汚染、注目を集める、恐怖を与える



 人類の最も旧く最も強烈な感情は恐怖である。
 痒くて痒くて仕方がなかった。シャワーよりも、滝よりも、浴びせられたプラスの感情に彼女等は眩暈を覚えていたのだ。如何して、このような姿にされた。如何して、このようなマスコットにされた。人形のように、ぬいぐるみのように、糸に、意図に繰られて――如何してこんなにもクラクラとしている? 疑問を打ち消すかの如くに、難題を滅ぼしたいが為に、只、死の運命すらも受け入れてキャンディを舐り続ける――かわいそうに、かわいらしさを捨てたかったんだね、怖がられたかったんだね。ひどい、同情のような科白だ。むなしい、撫でるような言の葉だ。憤懣の渦に呑まれた都市伝説は何処までも何処までも、大きく、巨きく……。でも、そんな感情に染められる必要もない、憎しむ必要はないんだよ。ポ、ポ、ポポポポポポポポポポポポ……! 無差別に撒かれた恐怖への焦がれ、なんで、成長しても成長しても、昔の畏れを得られないのか。わたくしが教えてあげる。
 悪だ。圧倒的なまでの悪徳だ。栄えるべきは悪であり、だが、真に悪と呼ぶべき沙汰は只のひとつ。あなたを可愛いといった人達も、あなた達も、その血の一滴まで悪くない。嗚呼、狂っている。サイキックハーツに至ったとしても、滅ぼされてしまったら台無しだ。つまり、そう――世界が、悪いんだよ。賑やかで騒がしいのは世界の所為だ。眩暈がするほど鬱陶しい世界の所為だ。さあ、静謐の世界へと還してあげよう。
 ――腕だ。無数の腕が彼女等の前に現れた。
 ――蠢き、招き、辿った先には紺碧の絵具の|大渦《体躯》。
 話したのだ。話をしていたのだ。言の葉を塗りたくって魅せたのだ。憤懣、憎悪、マイナスの感情がひとつの感情に喰い殺される。嗚呼、これは、もしかしなくても『神』なのかもしれない。いいや、神ではない。神よりも凄まじい、広大なまでの、影――ぽ――羨望の眼差し。最早、此処には崇拝だけが残された!
 怒りなんて、憎しみなんて、考えられないでしょう? 汚染と恐怖は秒の差でやってくる。果たして何方が、真に、大きかったのか。素早く、確実に、掴まれた彼女等は目の玉をぐりんと動かして、あとは『視る』他にない。これが、影。これが、闇。綺麗な綺麗な、蒼――お好きですか? 好きだ。大好きだ。大好きだから、眠らせてください……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

瑠璃・やどり(サポート)
『いっくよー!』
人狼の白虎拳士 × 降魔拳伝承者
普段の口調は「快活(私、~君、なの、よ、なんだね、なの?)」

考えるより行動するタイプ。
元気に戦場を駆け回り、ハンマー「双喜」を振り回して攻撃。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。アドリブ・連携歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 ぽこぽこと分身を増やしたのは失敗だった。ぎちぎちに詰まった八尺ちゃんはちょっと困った顔をしている。追跡しようと試みる必要などなく、文字通りの目と鼻の先。鈍器を構えた猟兵が――にっこりと、笑いかけてきた。
 何処に幸福が在るのかと、何処に娯楽が在るのかと、頭のてっぺんから突っ込んで甘ったるい汁気を嗜むが如くか。見よ、聳え立つ都市伝説の群れを。聞け、未曾有の都市伝説の嗤い声を。ポポポポポ、ポポポポポ、ポポポポポポポポポポポポ……! カタカナで頑張っていたのだが、嗚呼、世の残酷なこと。数秒と経たずに彼女等はひらがなに屈してしまったか。ぽ? ぽぽぽ、ぽぽぽぽぽ! 何かを訴えているかのように、何かを怨んでいるかのように、狼よ、人よ、見降ろされる居心地の悪さは如何か。おっきいね! でも、そんなに大きかったらさ、躱せるものも躱せないよねー? いっくよー! 恐怖や不安、それらマイナスの感情とは一切無縁な表情だ。考えるよりも先に行動するタイプ。成程、これは『おそれ』を糧にする者にとっての不倶戴天とも謂えよう。しっかりと空気を吸い込んで『やってきた』飛んで火にいる夏の化け物を釘付けにしてやれ。獣性の解放こそが、咆哮こそが次の一撃への布石と思え――キャンディが一瞬で溶け消えるほどだ。おお、震撼!
 可愛いものだ。可愛くて大きな女の子だ。本当なら、本来なら、叩くのも可愛そうなのかもしれないけれど。相手はオブリビオンなのだから骸の海に還す他なし。それじゃあ、モグラ叩きをするよ! 跳び上がって、駆け抜けて、咆哮によって萎縮した彼女等をぶん殴る。双喜をぶん回すちっちゃな姿は、嗚呼、ゲームコーナーではしゃぐオコサマに等しい。グシャ、ゴシャ、グチャ。頭蓋と脳髄がお見せできない状態になっている。それにしても情けも容赦もない元気の良さだ。大きかったけれど、跳び越えちゃったら関係ないよね!
 モフモフ尻尾に返り血、お風呂に行こう。

成功 🔵​🔵​🔴​

夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。

もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 キラキラと、ボトボトと、地を凹ませたキャンディ。その馥郁には、甘ったるさには、愈々めまいがするものだ。天秤を傾けた球状は、成程、軽い死の表現で以てその価値を表している。ひどい話だ。ひどい世界だ。齎されたラグナロクは何の為の贄とされた。
 ――帝都の隅っこで得た日常も、呆気なく壊れそうな気がして。
 ――いっそ裏切り者の地獄のように、凍ってしまえば楽だろうか。
 藍色の瞳に映ったのは、映されたのは、怪異の欠片すらも失くした女の子の群れだろう。何かしら、情念のようなものに、悪夢のようなものに、憑かれていた女の子の群れは怨嗟を|嘔吐《もど》しながらキャンディへと集っていた。いや、知っている。オブリビオンに同情をしてはいけないと。倒すべき相手に情けや容赦をかけてはいけないと。だが、あの女の子の群れの餓えて、渇いているサマは何処か影朧に似た儚さを覚える――ぶおんと、頭を振り、要らないものを払ってみる。そうとも、見てはいけないのだ。今ではきっと「私」が他人。他人からの奇異な目こそ地獄への橋渡しなのだから……。死は終わりではなく、はじまり。何処へと向けられた言の葉なのか、彼方へと投げられた豊穣なのか。目の玉をたっぷりと覆い尽くした布切れはいったい、誰の為の闇黒を演出する。
 乗り越えたのだ。ちゃんと、乗り越えたのだから、あの、大きな女の子の群れも『山』であるならば問題などない。恐怖も好意も何もなく、それが本来の有り様だと謂うのならば受け入れて魅せよう。ええ、私は、夜に鳴くだけの光です。演出だ。演出をされている程度だ。どのような巨躯だろうと、笑い声だろうと、余さずに見て『送る』と宜しい。ぽ! ポポポ! ポポポポポポポ!!! 空を往く、宙を往く、瞳は真っ青な月の如くに、頸を落とす。バベルに雷を、砕け散った鎖のように。
 連なる星々を巡ると良い、この、頭ひとつでの旅行こそが真実か。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠(サポート)
確かに集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし、困っている人をほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰され無いように、今は目の前のターゲットを倒すことに集中しないとね…。
死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよね。

戦闘
相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、『咎力封じ』を使用して動きを封じて、【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与える戦法を取ろうかな。

アドリブ連帯歓迎



 傷口を抉るように、骨を砕くように、確実に仕留めるのが忍の技と謂えよう。相手が人の形をしていて、それが本性なのであれば。如何様な巨体でも味見はできる。
 ――時が来るまで悶えると好い、神の不始末なのだから。
 悩んでいる暇はない、どっしりと構えている余裕もない。たとえ相手が可愛いの化身だろうと、たとえ相手が無辜の末路であろうとも、世界の危機を放置してはいけないのだ。あっと言う間に滅んでしまう。それこそ、未来が過去に喰い潰されてしまう。最悪の結末だけは避けねばならぬと、さて、此処は吶喊を選択すべきか。それも否。群がるターゲットを撃破するのに必要なのは集中力と冷静さである。死ぬこと以外はかすり傷、と、までは『言わない』けど、ここで退くわけにはいかないよね。巨大化キャンディによってより畏れを得た都市伝説だ。やはり、セオリーの通りに、雁字搦めにしてやるとよろしい。
 多勢に無勢、押し負けることのないよう、しっかりと手綱を握っておけ。素早く取り出した茨の色は、ああ、咎人によって染められた赤なのか紫なのか。何方にしても地面、釘付けにしてやるのが最適解だ。まったく、貴女達に怨みなんてないけれど、私は自由の為にも『おしごと』をしっかり片付けなくちゃいけないのよね。縛された、捕らわれた。囚われの身となった八尺ちゃん達。ぽぽぽ、ぽぽぽ、抜け出そうと必死か。
 私の紅蓮の宴……篤と味わいなさい。わらう業火は獲物に取り憑き、じっくりと炙ろうと踊ってみせた。まるで神を憤慨させた愚か者の最期。傲慢にも死を冒涜した者への罰。ぽ、ぽぽぽ、ぽぽ、ぽぽぽぽぽ……! 煉獄が尽きる事などない。真に尽きるべきはサイズ感までもが違う敵のカタチか。

成功 🔵​🔵​🔴​

陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。

悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。

 ユーベルコードは指定した物か公開しているものを使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。



 からから、がらがら、亡者を乗せていく熱は叫喚よりもインスタントか。
 筵に転がされた彼女等は文句を垂れている。
 最初から死ぬ気だったクセに、随分と、ふてぶてしいものだ。
 じゅるじゅると、ぬちゃぬちゃと、汚らしい音を立てながらキャンディを舐るサマはおぞましい。いや、まったく。自分の事を棚に上げているかのような気持ちではあるが、幾ら俺でも『あのような』意地汚さには至っていない筈だ。ブンブンと、目と鼻の先で繰り広げられている一種の地獄を脳髄より拭う。まるで妖怪の末路だ。或いは、新しい妖怪への階段とでも描写すべきだろうか。進化をせずに停滞を好むものは何れ忘れ去られてしまうものだ。その運命にすらも抗おうとしている怠惰は、果たして、猟兵には如何様に映っている。まあ、いいぜ、てめぇ等がそんなにも『恐怖』に縋るって言うんなら、俺が真正面から驚かせてやるよ。気に入らない奴はぶっ飛ばせ。悪い奴等はぶっ潰せ。この単純明快な思考こそが猟兵の武器であると同時に埒外性か。死者は送らなければならない。オブリビオンも同じ事だ。
 奇々怪々と、嬉々快々と、巨大化した八尺ちゃんの群れが『標的』目掛けてやってくる。巨体だと謂うのに、サイキックエナジーに狂っていると謂うのに、気配を消す事が『上手』とは実に伝説的か。ぽぽぽ、ぽぽぽぽぽぽぽ……。折角消していると謂うのに台無しではないか。嗤ってしまったら、哄笑してしまったら、大間違いではないのか。てめぇ等、少しは驚かせる『気』ってのを覚えた方が良いんじゃねぇの……? 大量生産された品物でもユーベルコードを纏えば業物極まる。通信教育だって『もの』に出来たのだ。この程度の大きさなど、惑星レベルの気迫でも、ジュールの前だと呵々してやれ。
 斬られたい奴からこっちに来な!
 残念だが、もう、俺の肉球の中だぜ……?
 突撃爆砕火の玉キャット、車は既にいっぱいだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ゴッドモンスター』

POW   :    ゴッドグルメビーム
戦場にレベル×5本の【食材贖罪光線】が降り注ぎ、敵味方の区別無く、より【美味しいものを食べたことのある】対象を優先して攻撃する。
SPD   :    馥郁たる神の香り
行動成功率が0%でなければ、最低成功率が60%になる。
WIZ   :    巨大化キャンディ
視界内の任意の対象全てに【巨大化キャンディ】を放ち、物質組成を改竄して【非常に強力だが戦闘終了後に死亡する】状態にする。対象が多いと時間がかかる。

イラスト:ハルヨリ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 神の言の葉を理解したのは血肉である。麺麭と葡萄酒を捧げた者は、嗚呼、確かに褒められはした。だが、その末路は如何だ。人類最初の殺人の被害者となった彼はいったい『何』を望んでいたのか。平穏。平和。皆で食卓を囲み、料理を提供する側に『なる』事か。しかし、現実を見よ。あらゆる罪を背負い、セフィロトに縛られ、キャンディを転がすサマは|決戦兵器《ラグナロク》――嗚々、ゴッドモンスター。死体を絨毯とせよ。何もかもは『やりたくない』沙汰だ。殺してくれと願い、死に絶えても、復活するとは……。
 全ては食材である。全ては贖罪である。故に、この巨大化キャンディは甘いのだ。広大無辺なその甘さは万物を抱き、強化し、果てに滅ぼす林檎の汁気か。さあ、猟兵よ。この世界の存在が知恵を得、罰を受けるよりも前に――神の戯れを止めて魅せよ。
 嘆きの川は此処に在り、羊のハラワタをブチ撒けた。
ギュスターヴ・ベルトラン(サポート)
よう、お出ましだな?
…ソレが怨嗟による存在であっても、殺す事に歓びを得る存在であっても
人の間に悲しみと苦しみが広がる以上は…神敵必滅、躯の海に叩き返す

■行動
柄が悪くとも信心深いため、戦う前に【祈り】を捧げる事は忘れない
敵の主義主張は聞き、それを受けて行動する。行動原理を理解しないままの行動はしない
連携相手がいるならば相手のフォローに、居ないなら全力で敵をシバきに行く
戦場によっては屋内でも空が飛べるタイプの魔導バイクを乗り回す
「公序良俗に反することはしてねえぞ」と言うし実際にそうするタイプ

■攻撃
主武器:リングスラッシャーと影業
近距離攻撃が不得意なので敵とは距離を取って戦う

アドリブ連帯歓迎



 蓄えに蓄えた毒の破裂だ。河豚が自分の毒で死ぬなんて『ださい』かもしれないが、その代わりに爆散するなんて『ださい』を外れて『性格が悪い』だ。
 いや、おそらく、性格は『良い』のだろう。
 善良がすぎて、闇に抱かれてしまったのか。
 光在れ――四つの文字より放たれた光は誰の目玉を潰すのか。罅入ったキャンディの中身に対して、ああ、オマエは一切の興味を示さない。示してはいけないし、口にしてはいけないし、何よりも、今口にするべきは『祈り』の言の葉なのだから――よう、お出ましだな? 出たのだ。出てしまったのだ。骸の海より復活した、蘇生した、最初の殺人事件の『仔羊』は料理の腕を以て悉くを|破滅《み》たしていく。ソレが怨嗟による存在であっても、殺す事に歓びを得る存在であっても、オレは――神の敵として『ソレ』を叩き返す。言うは易し行うは難し。何せ今回、相手が相手なのだ。神と怪物の名を冠する、実に強大な|決戦兵器《ラグナロク》――いったい何処から食せば良いと謂うのか。天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように。御国がきますように。祈りに祈りを重ねての発光だ。今にも眩んでしまうそうな現実。お菓子のような、甘い甘い冥福とやらを此処に……。
 巨大な巨大なキャンディを、巨大化を齎すキャンディを、権能とやらを只管と避ける。避けつつも、咲くかのように、オブリビオンとして復活したラグナロク・ダークネスを観察する。何処かに、きっと何処かに弱点は存在している筈なのだ。たとえば、そう、仔羊だった頃に『トドメ』となった刃物の古傷の痕――はん。一瞬でも触れたら『死の運命』とはな。最近のダークネスは情けも容赦もねぇみてぇだ。それは此方も、灼滅者も、猟兵『おなじ』である。この生存競争を勝ち抜いても、尚、命は苦しめられているのだから。
 ――文字通りに、羊のハラワタが見えるなんてな。
 踏み躙られた祈りに救いを――さあ、歌え。
 讃えるかの如くに、魔を祓うが如くに。

成功 🔵​🔵​🔴​

陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。

悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。
アームドフォードを使用する場合はイラストからイメージをしてもらえれば

 ユーベルコードは指定した物か公開しているものを使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。



 酒と猫用のおやつ、この馥郁に抗える生物などいない。伝説を喰らった妖怪に敵はなく、たとえ相手が『神』や『怪物』を名乗ろうと同じ事。ことことと、ぐつぐつと、煮込んだ豚骨めいて――あの、骨ばっている輩を地獄とやらに送ってやれ。
 麺麭と葡萄酒を気取っているのだ、その通りに扱うのが『礼儀』だろう。
 屍を詰め込んだ車が、肉を敷き詰めた火が、如何にも『続き』を寄越せと訴え掛けてくる。蓄え、蓄え、溜め込んだ『おいしいもの』の記憶が、記録が『仇』となって帰還するとは想定外だ。てめぇ……! まさか、俺の頭ん中、覗き込んだなんて言うんじゃねぇだろうな? キャットビックリな有り様だ。成程、ラグナロクダークネスの名を冠するだけは在り、敵味方と区別なく発射される|食材贖罪光線《ビーム》は凄惨を極めていると描写出来よう。いや、オマエに光線が集中しているのはむしろ僥倖なのかもしれない。なぜってそりゃあてめぇ、俺が狙われてるって事は『他の奴が死ぬ確率』が減るって訳じゃねぇか! ひどくオメデタイ事だ。オメデタイついでに、何本目かのジュールをキメると宜しい。はっ! 一日一ジュールなんて誰が決めた。俺は俺のやりたいように、喰いたいように喰ってやる!
 エネルギーチャージといこうじゃねえか! 漲ってきた魔力、その膨大さは、尋常の無さはゴッドモンスターの『サイキックエナジー』に匹敵する。匹敵したのであれば、今度はオマエが、オマエ自身の埒外性で『おおきく』なるべきだ。巨大化キャンディだかなんだか知らねぇが、俺が舐めるにはちょっとカフェインが多いんだぜ……? 先程の都市伝説を『落とした』一刀、もう一度繰り出してやると宜しい。これが俺の|予備《サブウェポン》ってな。仔羊の解体には最適だろうか、セフィロトの一本や二本、倒してしまえ!

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。



 汚染するかの如くに、侵蝕するかの如くに、闇がこぼれる。
 骸の海の片隅で『彼』は何を想っていたのか。
 世界中の人々に料理を振る舞う、自分……?
 山のようなキャンディに、雨のような飴玉に、ごろごろ、転がっているのは体躯だろうか。甘ったるいものを摂取して、馥郁に鼻腔をすりつけて、その結果が死屍累々なのであれば、猟兵、オマエは涙を吞む他にない。こんな悲しい事があっても良いのだろうか。こんな寂しい事があっても良いのだろうか。目の前で聳えている|決戦兵器《ラグナロク》には、ゴッドモンスターには、果たして如何様な『過去』が在ったのだろうか。……ミーヤは皆で楽しく、面白く、お菓子を食べたいだけなのにゃ。でも……食べたら死んじゃうにゃんて、あまりにもあんまりじゃないかにゃ? ご飯をくれる人には、悪い人はいない。きっとあの神様にも、怪物様にも『優しい心』と呼ばれる代物があった筈なのだ。にゃ……仕方がないのにゃ。せめて、ミーヤのお菓子をお裾分けしてあげるのにゃ。どれを食べようか。ガムにチョコレートにスナック菓子、キャンディをあえて選ばなかったのは、もう、お腹がいっぱいだからである。いっぱい、いっぱい、あるのにゃ。食べてくれたら嬉しいにゃ。口にしようともせず、仔羊、その肉の汁気については香ばしくも――。
 たとえ、神のように舞踏をしても、佛のように演技をしても、埒外が相手では遅かった。食べてくれないにゃんね……。まったく不倶戴天を彷彿とさせる頑固さではないか。そんにゃに食べたくないなら、そんなに、世界を滅ぼすしか『ない』のなら……。ミーヤ、お腹が空いてきちゃうよ。跳んで跳ねての振る舞いだ。セフィロトの天辺から最後、ガジェットを見舞ってやると宜しい。にゃ……今度は、一緒にご飯を食べる事が出来たら、良いにゃね。嘆きの川の底無しでは果実の奪い合いが起こっている。
 ――パイを投げ付ける事すらも許されない。

成功 🔵​🔵​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格のシルヴァーナで行動します
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で近接戦闘特化。性格は享楽的な戦闘狂
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
電脳魔術が使えないので裕美の能力が必要な場合は【オルタナティブ・ダブル】で呼び出します

あと、虫が苦手



 エナジー・ドリンクの独特な味を再現したかのようなペロペロだ。ある種の敵無しを齎すと同時の死の運命。まさか、食してやるほど猟兵はお人好しではない。
 ――紅茶に砂糖を入れるなんて無粋な真似だとは思わないか?
 ――世界に飴玉を転がすなんて無粋な真似だとは思わないか?
 猟兵は――白髪のオマエは――梳くように、纏めるように、神、或いは怪物を見上げた。宙より降り注いだキャンディの齎した大災厄は、ラグナロクは、さて、如何様な存在の仕業と謂えよう。ええ、すぐに終わってしまってはもったいないですもの。あれは人間だ。より正確に謂えばダークネスだ。人のカタチを残し、サイキックエナジーの怪物と成っていたとしても『ひと』の枠からは逃れられない。可哀想な人……わたくし、如何にも消化不良でして、しっかりと消化する為にも、食後の運動はしないといけませんの。享楽――何処ぞの六六六人衆が耳にしたら万歳を三唱しつつヘッドハンティングしたに違いない。そうですわね、裕美なら|怖気《びく》ついたり、慌てたりするのかもしれないけれど。生憎と……こんなにも美味しそうな相手、譲る気なんてサラサラ起きませんことよ。握り締めたのは『槍』だ。まるで天が落ちてきたのかと錯覚するほどの呪詛――それでは、わたくしと息絶えるまで踊りましょう。食材だ。食材贖罪光線だ。浴びるつもりはない。
 スパイスとお砂糖と素敵な物、素敵な物とは即ち返り血だ。あの巨体に槍を中てる事など造作もない。それでは、ディナーショーもこれでお開き。わたくしも、そろそろお暇しませんと。風穴のついでに召喚された黒色、ドラゴンの咆哮、ブレスは飴玉を容易に融かしてみせた。随分と甘い匂いを漂わせていますのね。この甘ったるさ、わたくし、眩暈がしますわ。蟻に集られるよりも素早く決着だ。樹木をひっくり返せ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アラタマ・ミコト(サポート)
|荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》でございます。
此度は妖討伐の任を受け馳せ参じてございます。
極楽浄土より持ち帰りし法具の力を開放いたします。
活路は切り開きませたでございましょうか?



 黒々とした散り際に、合法めいた酩酊に、ぐるりと目玉がひっくり返る。
 罪も罰も獣性を抱けば天へと堕ち、超越者の掌で踊るか。
 ――袈裟切りされても構わない、着ているのだから、問題ない。
 極楽浄土の真逆、無間の内にて怪物と化し、神の役割を与えられた者は馥郁の園を構築していく。サイキックエナジーを業の類と見做してしまえば、成程、此処が終いの合図だとしても間違いではない。世界を坂道と把握したならば、ごろごろ、キャンディの群れが転がるか。此度は妖討伐の任を受け馳せ参じてございます……? こんな極楽浄土は、御仏は目にした事がない。バグ塗れだったあの時よりも|蟲《バグ》が忙しないと表現すべきか。無理やりに舐らされた甘ったるさ、この、死の運命の恐ろしさについては描写する必要もないだろう。何故かと問われたならば――即身仏であるこの埒外性、何度息絶えたところで同じこと。では、妖し気と思われるやもしれませんが、この香気で決着をつけるといたしましょう。まったく似た者同士ではないか。神も仏も此処に至ればモンスターだと称賛される。
 ゴッドモンスターは――蘇ったラグナロクダークネスは――死よりも『前』に戻された。これで、やっと、解放される。これで、ようやく、皆に料理を作ってあげられる。だが、全ては泡沫のように弾け、融け、最早理性は失われた。活路は切り拓けた。盲目とした獣が天の遣いめいて、バサバサ、正気をこぼしていく。
 極楽の蓮の花、その色合いは如何に。

成功 🔵​🔵​🔴​

マグラ・ユメノミヤ(サポート)
「木戸銭は結構――貴方がたの苦痛と骸さえ頂ければ、十分ですから」
◆口調
・一人称は私、二人称は貴方。持って回ったような物言いで、敵にさえ敬語を用いるものの内容は悪辣
◆癖・習性
・コワモテに反してぬいぐるみや人形を好む
・苦痛を受ける度に気分が高まる性癖
◆行動傾向
・妻と部下をオブリビオンに殺された経験から生命の埒外に到達した悲しみの猟兵。胸中に渦巻くのは、復讐心と愛する者を護れなかった罪悪感……
・見えざる魔力のからくり糸で、凶器を仕込んだ球体関節人形を自在に操ってあらゆる試練に挑む。ダークセイヴァーを出自とするだけあって、そのスタイルは冷徹で老獪
・死霊術士であることから、魔導にもいちおう通暁している



 癖の強さで勝負したなら敵無しだ。ぬいぐるみの柔らかな具合について数時間は話していたい。されど、これはチーズスフレではないか。
 押して、圧して、潰して、滅ぼす……。
 年老いた男の眼球は何処までも何処までも暗色であった。脳髄に蓄えられていたのは、精神に留まっていたのは、果て、彼にとっての埒外性の種と謂えよう。オブリビオンに対しての復讐心、愛する者を護れなかった罪悪感。その混沌こそが、その融合こそが、悪辣な感性を孕んだと謂っても良いだろうか。ぐるりと見渡せば死骸、死骸、死骸。誰も彼もが幸せそうに、強くなれたと、恐れられたと絶えている。このような地獄に、このような有り様に、如何して、無様以外の感情が沸き立ちましょうか……。ええ、私はしっかりと見ておくつもりです。この光景にこそ、ほんの僅かにでも、喜悦の類が在ると確信しておりますので……。類は友を呼ぶと思惟すべきか。いいや、おそらく、ゴッドモンスターは水と油なのだ。
 あなたの業、あなたの罪、しかと『自見』させてもらいました……。押し付けられたキャンディを躊躇いもせずにごくりと呑んだ。呑み込んでみせると同時に、ぼとりと、処刑人形の胎へと堕ちる。まったく趣味の良い人形だ。妻と部下の寄せ集めの『胎』から再誕させるとは度し難いほどの沙汰である。木戸銭は結構――貴方の苦痛と骸さえ頂ければ、十分ですから。飴のような雨だ。雨のような飴だ。決戦兵器のお口に入り込んだ死罪、ああ、大きく巨きく、宇宙よりも膨きく……。あとは窒息死するか、或いは、終わるまでの耐久でしょうか。嬉々と猟奇的に、足元を掬ってやると良い。
 ――嘆きの川の底、後悔だけが溺れている。
 ……この世界にも吸血鬼はいると聞きました、探しに行きましょうか。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年11月13日


挿絵イラスト