7

【サポート優先】魔王、降臨！

作者：ゆうきつかさ

　これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです（通常参加者を採用する場合もあります）。

●サイキックハーツ
「憎き灼滅者を殺せ！　奴らが存在している限り、我らに明日はない」
　玉座に座った『魔王』の口から発せられたのは、灼滅者の抹殺命令であった。
「魔王様、現在は猟兵を名乗る者達も、脅威でございます……！」
　『コルネリウス・レディの群れ』が、恐る恐る言葉を発した。
「まさか、我が眠っている間に、新たな勢力が出現したと言うのか。ならば、灼滅者同様、殺せ！　我にとって、脅威になる存在は、例え誰であっても、存在を許さん！」
　魔王がイラついた様子で、コルネリウス・レディの群れに指示を出した。
「だったら……俺達を使え！」
「灼滅者は……敵だ！　憎き……敵だ！」
「猟兵も……敵っ！　アイツ等のせいで、俺は……俺達は……」
　『デモノイド混成体』は呻き声にも似た叫びを上げる。
　複数のデモノイドが混じり合い、元の形を失っているためか、デモノイド混成体には理性を失い、暴れまわっているモノもいた。
「……いいだろう。だが、大丈夫なのか？　途中で狂って我等を襲われても困る」
　魔王が玉座に座ったまま、デモノイド混成体に疑いの眼差しを送った。
「ヒヒヒ、大丈夫、大丈夫」
「まずは我々が囮になって、人間を殺します」
「皆さんは、その隙をついて、灼滅者と猟兵をブチ殺してください」
　デモノイド混成体が、不気味な笑い声を響かせた。
　そして、デモノイド混成体はユラユラと不気味に身体を蠢かせ、街に繰り出すのであった。

第1章 ボス戦 『デモノイド混成体』

POW   :    貪る 自身の【融けた肉】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、［融けた肉］から何度でも発動できる。 SPD   :    融ける 全身を【融けた肉】で覆い、自身が敵から受けた【攻撃】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。 WIZ   :    混ざり合う 任意の数の物体や生物を【融けた肉】で自身に融合し、能力を3倍にする。ただしレベル秒後に強制解除し行動不能。 イラスト：いぬひろ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●狂えるモノ達
「ニクイ……クルシイ……カナシイ……」
　街に繰り出したデモノイド混成体は本能に身を委ね、手当たり次第に人々を襲っていた。
「だ、誰かっ！」
「助けてくれぇ～！」
「し、死にたくないっ！」
　街の人々は悲鳴を上げて、逃げ回っていたものの、デモノイド混成体から逃げる事は出来なかった。
「随分と悪趣味な事をしているのね？　そんなに私が憎いのなら、相手をしてあげる」
　そんな中、火土金水・明（夜闇のウィザード・f01561）が、デモノイド混成体の前に降り立った。
「お前は……猟兵……」
「見つけたぞ……見つけた……」
「……殺す……殺す……殺す……！」
　デモノイド混成体がまわりのモノを取り込み、融けた肉と融合し、能力を3倍にして飛びかかってきた。
「うぐ……」
「が……がっ！」
「ぐがぁぁぁぁぁ！」
　その中には、街の人々も含まれており、顔を醜く歪ませながら、悲鳴を上げて飛びかかってきた。
「その感情は誰に植えつけられたモノなの？　本当に自分の意志……？　それとも、誰かの意志……？」
　明がオーラ防御を展開しながら、多重高速詠唱で全力魔法を発動させ、範囲攻撃でデモノイド混成体を浄化していった。
「それは、私の意志だ」
「いや、俺の……意志だっ！」
「それじゃあ、誰の意志だ……？」
　デモノイド混成体が頭の上に、沢山のハテナマークを浮かべた。
　どうやら、複数の意識が混ざり合った事で、誰の考えなのか分からなくなってきているのだろう。
　あらゆるモノを取り込み、ひとつになろうとした結果が、これだった。
「結局、自分の意志ではなかったようね。もしかすると、他の意志と混ざり合って消えてしまっただけかも知れないけど……」
　明が深い溜息を洩らした後、【それはまるでチートのような、とんでもない才能】を発動させ、光の雨を降らせた。
「か、身体が……」
「と、溶け……溶けるゥゥゥゥゥゥゥ！」
「い、嫌だっ！　消えたくないっ！　こんなはずじゃなかったのに……。どうして……なんで……嫌だァァァァァァァァァァァァァァァァア！」
　それがデモノイド混成体に触れた瞬間、ドロドロに溶けて、次々と浄化された。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●南区
「ニクイ……クルシイ……」
「殺す……殺す……殺す……！」
「ぐぉぉぉぉ、誰でもイイ！　殺す、殺す、殺すゥゥ！」
　南区に現れたデモノイド混成体達は、恨めしそうに声を響かせながら、視界に入った人々を手当たり次第に襲っていた。
「……思っていたよりも、酷い事になっているようだね。でも、これ以上は誰も死なせない……！」
　ティエン・ファン（除霊建築学フィールドワーカー・f36098）がリミッターを解除し、オーラ防御を展開しながら、『蚩尤』（サイキックキャバリア）で空中戦を仕掛け、重量貫通攻撃を仕掛けて、デモノイド混成体の浄化を試みた。
「ヨクモ、ヨクモ……」
「むかつく、むかつく、むかつく……」
「腹立たしい、腹立たしい、腹立たしい……」
　その事に危機感を覚えたデモノイド混成体がイラついた様子で、全身を融けた肉で覆い、戦闘力を増強させ、生命力吸収能力を得た。
「しかも、凄い殺意……。ここで気を抜いたら、取り込まれそう」
　すぐさま、ティエンが【蚩尤閃身撃（シユウセンシンゲキ）】を発動させ、デモノイド混成体の防護を無視して、再び騎乗突撃を仕掛け、再び浄化を試みた。
「カ、カラダ……ガ……」
「と、とけ……とけ……るゥゥゥ」
「痛い……辛い……身体が……溶ける……」
　その影響を受けたデモノイド混成体の身体が溶け、辺りに呻き声が響き渡った。
「それが今まで奪った命の重さと苦しみだ。まあ、アンタ達に言っても、分からないかも知れないが……」
　北条・優希斗（人間の妖剣士・f02283）が、深い溜息を漏らした。
「ナゼ……ダ……」
「わたしたちは……なにも……わるいことを……していない……のに……」
「そうだ！　……我々は何も悪くない。何も……な！　悪い訳が……ないっ！」
　デモノイド混成体が苦しみから逃れるようにして、全身を融けた肉で覆い、優希斗に襲い掛かって、生命力を吸収した。
「……そうか。それがアンタ達の正義という訳か」
　優希斗が【真技・蒼葬月影斬（シンギ･ソウソウゲツレイザン）】を発動させ、霊力を帯びた刀で斬って、デモノイド混成体を両断した。
　次の瞬間、デモノイド混成体の身体が辺りに散らばり、何かが腐ったようなニオイが漂った。
「この様子だと、救出は不可能のようね。例え、引っ張り出す事が出来たとしても……それは考えるべきではないね」
　ティティス・ティファーナ（召喚獣「アストラル・エレメント（幽魔月精）」・f35555）が、複雑な気持ちになった。
　そうしている間も、デモノイド混成体が不要になった部分を捨て、まったく別の形に変化した。
「ク、ク、ク、クルシイ……。頭が割れる……。助けて……クルシイ……ガガガガガ……」
　その影響を受けたのか、デモノイド混成体が人の形を模そうとして、醜く身体を歪ませた。
　それでも、猟兵達の敵意は消えていないのか、醜く形を変えながら、一気に距離を縮めてきた。
「だったら、その痛みから解放してあげる。……それしか方法がないから」
　次の瞬間、ティティスが【ヘラ・エウピション】で、レーザー武装・超電磁武装の効果・威力・射程を3倍に増幅した後、ゼロ距離レーザー一斉射撃で、デモノイド混成体を蹴散らしていった。
「ヨクモ……ヨクモ……ヨクモ……やったナァァァァァァ！　許さん……許さない……絶対に……許さナイ……」
　その一撃を食らったデモノイド混成体が、さらに形を変化させ、禍々しい人の姿になった。
「それが、あなた様が望んだ人の姿なのでございますか？　だとしたら、元に戻る希望のカケラも、ございませんね……」
　国栖ヶ谷・鈴鹿（命短し恋せよ乙女・f23254）が結界術と防具改造を施し、デモノイド混成体の攻撃に備えながら、警戒した様子で間合いを取った。
「そんな事はない……お前達を倒せば……我々は……ニンゲンになる事が……出来る……」
　デモノイド混成体が再び姿を変化させ、右腕を銃の形に変えて、漆黒の誘導弾を発射した。
「ヨーイドンの勝負なら、この一撃で、ぼくの勝ちだ」
　鈴鹿が【超音速一閃発破（ヰニング・バレットヱクスプレス）】を初ドアさせ、159分の1秒で超加速し続ける弾を発射し、デモノイド混成体を撃ち抜いた。

「か、身体が……溶け……溶け……溶けるゥゥゥ！　一体、何をしたァ……」
　それと同時に、デモノイド混成体が悲鳴にも似た叫び声を響かせ、再びドロドロに溶け始めた。
「終わりが近づいているんだよ。色々なモノを取り込んだせいで……。身体に負荷が掛かっているんだ」
　鳶沢・成美（三角定規の除霊建築士・f03142）が、デモノイド混成体に対して答えを返した。
「身体に負荷がかかっている……だと！？　そんな事……アリエナイ……アリエナイ……アリエナイ……アリエナイィィィィィィ！」
　その言葉を否定するようにして、デモノイド混成体が漆黒の玉を乱れ撃った。
「嘘だと思うんだったら、自分の身体を確認してみなよ。まったく、身体を維持する事が出来ないでしょ？」
　成美が【日曜大工ノ術（サンデーカーペンター）】で実物を模した木製の壁を作り、漆黒の玉を防ぎながら、不意打ちを仕掛けて、嵐と慈雨の神の加護を持つもの（バールのようなもの）でブン殴った。
「出来る……できる……出来る……ハズ……。その証拠に、こうして……こうして……こうすれば……人の形を……維持……デキ……ナイ……」
　それと同時に、デモノイド混成体の身体が醜く歪み、明らかに人とは違う何か別のモノになった。
「どうやら、手遅れのようだな」
　アトシュ・スカーレット（神擬の人擬・f00811）が残像を繰り出しながら、Tyrfing（
魔剣）を巨大化させて呪詛を纏い、デモノイド混成体に斬りかかって、傷口をえぐり取り、回復阻害攻撃を仕掛けた。
「ん、んんん、これは……一体、どういうコトだ。傷が……回復しない……傷口が塞がらない……身体が蝕まれ……うががが……が……」
　その違和感に気づいたデモノイド混成体が、呪詛に蝕まれた部分を捨てて、何とか肉体を維持しようとした。
「無駄だよ。そんな事をしても……」
　次の瞬間、アトシュが【転移術・剣撃式（テレポート・シュヴェーアト）】を発動させ、魔力で作られた剣を投げ、デモノイド混成体に当て、瞬間移動しながら斬りかかって、トドメをさした。

●東区
　一方、東区ではデモノイド混成体が、ありとあらゆるモノを取り込み、禍々しい姿に変貌を遂げていた。
「まさに、悪食って感じね。取り込めるものなら、何でも取り込んでしまう方針のようね」
　ラムダ・ツァオ（影・f00001）が色々な意味で危機感を覚え、警戒した様子で間合いを取った。
「ハラヘッタァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
　デモノイド混成体は視界に入ったモノすべてをターゲットにしており、それが自分にとって有害なモノであっても気にせず取り込んでいた。
　その過程で毒やマヒなどの耐性を得たらしく、身体の色も毒々しく変貌していた。
「……と言うか、攻撃したら、こっちまで痛い目に遭いそうね」
　ラムダが色々な意味で危機感を覚えつつ、【賢者の影】で質問と共に、魔法で伸ばした影を放ち、デモノイド混成体と距離を取った。
「お前は……餌……餌……ゴチソウだァ！　絶対に美味いっ！　美味過ぎ……ぐががっ！」
　それと同時に、デモノイド混成体がダメージを受け、体内に取り込んでいたガードレールが宙を舞った。
「ちょ、ちょっと、何でも取り込めばイイッてものじゃないから！」
　そんな中、クリスティナ・バイエンス（炎のキャバリア乗り・f30044）が炎神機カグツチに搭乗し、デモノイド混成体に文句を言った。
　だが、デモノイド混成体は、それどころではないらしく、ダメージを受けるたび、取り込んだモノを放り投げていた。
「何か……悪いモノを喰っテしまったカ。ナラバ……、お前を喰って……元気になる！」
　デモノイド混成体が見当違いの答えを導き出し、炎神機カグツチに襲い掛かった。
「ま、まさか、この機体ごと、わたしを取り込む気！？」
　その事に危機感を覚えたクリスティナが、デモノイド混成体の攻撃を見切って、地形を利用しながら【煙幕弾発射機構（スモーク・ディスチャージャー）】で催眠煙幕を放ち、デモノイド混成体を眠らせようとした。
「眠い……眠い……うぐぐ……眠ってなるものか……眠る……もの……かァ……」
　デモノイド混成体が激しい睡魔に襲われ、激しく頭をユラユラさせた。
「無理をしなくていいのよ。眠ってしまいなさい、永遠に……」
　そこに追い打ちを掛けるようにして、政木・朱鞠（狐龍の姫忍・f00521）がリミッターを解除し、双剣使いで双刃『狐剃刀』を振るい、2回攻撃を仕掛けると、鎧無視攻撃で傷口をえぐって、生命力を吸収した。
「身体の……力が……抜けるぅ……。眠い……苦しい……頭がァァァ」
　その拍子に、デモノイド混成体がフラつき、再び身体の一部を投げ捨てた。
「随分と無駄な事をしているように見えるけど……油断は禁物ね」
　朱鞠が【柳風歩（リュウフウホ）】でわずかに起こる衣擦れの風から攻撃を予測し、フェイントでデモノイド混成体の一部を回避しながら、傷口をえぐって吸血し、再び生命力を吸収した。
「こ、こ、これは……無駄じゃない……無駄などでは……。すべて必要なコト……無駄などなィィィィィィィィ！」
　デモノイド混成体がグニュグニュと形を変え、まるでケモノのような姿になった。
「今度は戦闘モードと言った感じか。まさか、あたしを取り込む気じゃないだろうね？　……嫌な予感しかしないんだけど……」
　数宮・多喜（撃走サイキックライダー・f03004）が色々な意味で危機感を覚え、リミッターを解除した後、デモノイド混成体に空中戦を仕掛けた。
「お前……ウマそうだな。食わせろ……食わせろ……食わせろォォォォォォォォォ！」
　その事に気づいたデモノイド混成体が、地面を蹴って飛びかかってきた。
「……って、やっぱり、こうなったか。まあ、喰われるつもりはないけどねっ！」
　それを迎え撃つようにして、多喜がリミッターを解除して、封印を解くと、【枷外す術（サイキカル・エンハンス）】で念動力によるパワーアシスト、テレパスによる反応強化、電撃能力による追加のマヒ攻撃発動で攻撃力を強化し、デモノイド混成体に属性攻撃を仕掛けて、浄化を試みた。
「ぐ、ぐぐぐ……、身体かみ、溶け……溶けるゥゥゥ！　嫌だ、こんな結末……、認めるものカァァァァァァァァァ！」
　デモノイド混成体が悲鳴にも似た鳴き声を響かせ、ドロドロに溶けた身体の一部を八つ当たり気味に投げてきた。
「これは凄いニオイ……デスね。まるで汚……いえ、これは言うべきではありまセンね。言ったところで、誰も幸せには、なれませんし……」
　試作機・庚（盾いらず・f30104）が複雑な気持ちになりつつ、デモノイド混成体と距離を取った。
　デモノイド混成体は浄化の影響で、一定の形を維持する事が出来ないのか、まるでスライムのような姿になっていた。
　それでも、庚を取り込もうとしているのか、恨めしそうな鳴き声を響かせ、ジリジリと距離を縮めてきた。
「今度は私を取り込むつもりデスか。本当に何でも取り込むんデスね。もちろん、お断りデス」
　すぐさま、庚が【到達点（グランド・フィナーレ）】を発動させ、光の雨を降らせてデモノイド混成体の身体を浄化していった。
「グ、グガガ……、身体が……溶け……溶けるゥゥゥゥゥゥゥ！　な、何故だ！　何故、みんな邪魔をする……。と、とにかく、何か取り込まねば……何か……何か……何かァァァァ……」
　デモノイド混成体が悲鳴を響かせながら、手当たり次第にまわりのモノを取り込んでいった。
「ひょっとして、私も食べられちゃう？　う～ん、それは、ちょっと……ドキドキしちゃうね。生きるか死ぬか、ギリギリのところで判断しなきゃ、いけない状況だものね」
　傀儡遠・累（被虐と加虐の怪物・f44533）がデモノイド混成体の攻撃を受け流し、急所を見抜いて、貫通連続コンボを繰り出し、恐怖を与えた。
「うぐ……ぐぐぐ……、何故だ……何故……こんな事に……そもそも、俺は……私は……吾輩は……そうだ……コイツ等を倒すために……」
　その影響を受けたデモノイド混成体が、動揺した様子でオロオロとし始めた。
「ようやく、本来の目的を思い出したって事かな？　でも、このまま放っておくわけにはいかないからね。せっかくマトモになりそうだったのに……」
　それと同時に、累が【召喚→地中に潜る→奇襲（サモンズ・サプライズ・アタック）】で指先を向け、地中から召喚したサメとバロックレギオンで急所を突き、傷口をえぐってトドメをさした。

●西区
　そんな中、西区ではデモノイド混成体が人の形に変化し、空に向かって方向を上げていた。
　その姿は、人間と言うより悪魔に近く、全身から禍々しいオーラが漂っていた。
「これは、また……美味しそうっすね。頭からガブリと食べるも良し、踊り食いをしても良しって感じっすね」
　飯綱・杏子（悪食の飯テロリスト・f32261）が、じゅるりと涎を垂らした。
「何か勘違いをしているようだが、食われるのは……、お前だ！」
　デモノイド混成体が地面を蹴って飛び上がり、勢いをつけて杏子に飛びかかった。
「喰うか、喰われるかの真剣勝負って事っすね！」
　それと同時に、杏子が【フードファイト・食道楽モード（フードファイト・グルメモード）】を発動させ、かつて喰らったオブリビオンの魂を纏い、2倍ダメージ・2回攻撃・自動反撃を有した食道楽オーラを装備し、自らの欲望を解放すると、デモノイド混成体に噛みつき、傷口をえぐって右腕を引き千切った。
「うぐ、ぐ、ぐ……、本当に食いやがった。しかも、スナック感覚で！」
　デモノイド混成体が悔しそうな表情を浮かべながら、恨めしそうにギチギチと歯を鳴らした。
「お前……、リア充だな！？　まだ、ここに来て、それほど経っていないはずなのに……。一体、何が……」
　不破・静武（人間の非モテの味方・f37639）が、ドン引きした様子で警戒心をあらわにした。
「確かに、そんな事があったかも知れん。取り込んでいる最中に……な」
　デモノイド混成体が、不気味に笑った。
「ゲスが……。やはり、汚物は消毒に限るなっ！」
　静武が嫌悪感をあらわにしながら、【汚物は消毒だ（リアジュウハショウドクダ）】でリア充に対する怒りから炎を具現化させ、デモノイド混成体を炎に包んで爆破した。
「ぐおおおっ！　なんだ、この炎は……消えない……キエナイ……消えないィィィィィィィィィィ！」
　次の瞬間、デモノイド混成体が損傷した部分を破棄して、何とか人の形を保とうとした。
「残念ですが、元の姿に戻る事は……不可能ですわ」
　カグヤ・モンデンキント（天体娘・f31348）が含みのある笑みを浮かべ、リミッターを解除して限界突破し、オーラ防御と霊的防護を展開し、充填したエネルギーを一斉発射し、デモノイド混成体を吹き飛ばした。
「うぐ……ぐぐぐ……何故だ！　何故……邪魔を……。ふざけやがって。そもそも、俺は……んん、ん？　何か大切な事を忘れている気が……。だが、その事を思い出している時間は……ない！　お前達を倒してから、じっくりと考える事にしよう」
　それでも諦める事なく、デモノイド混成体が物体や生物と溶けた肉を融合させ、能力を3倍にして肉の塊を弾丸の如く乱れ撃った。
「随分と余裕ね。それだけ勝つ自信があるのかも知れないけど……。それは単なる思い込みよ」
　それと同時に、カクヤが【ジャッジメント・クルセイド】で指先を向け、天から光を落としてデモノイド混成体にダメージを与えた。
「うぐ……ぐ……がはっ！　許さん、許さん、許さん！　お前等、全員……取り込むまで、俺は止まらないィィィィィ！」
　デモノイド混成体が怒り狂った様子で、猟兵達に襲い掛かってきた。
「えっ？　わたしぃは、ただ素材を回収していただけなのですがぁ～。この状況は言っても納得してくれない流れでは……」
　その巻き添えを食らった冷泉院・卯月（壱七八あーる・f40880）が、なす術もなく宙を舞った。
「当たり前だ。そんな嘘……信じるモノか。お前達を喰らって、新しい力を得る！」
　デモノイド混成体が両目を血走らせながら、融けた肉で全身を覆い、さらに攻撃力をアップさせ、卯月から生命力を吸い取った。
「それなら、仕方がありませんねぇ～。そこまでして、わたしぃを喰らうのであれば容赦はしません。相手を喰らっていいのは、喰らわれる覚悟があるモノだけですぅ～」
　卯月が【フルムーンブレイク】で偽物の満月を創造し、戦場上空に浮かべた後、デモノイド混成体に先制攻撃を仕掛け、狂月化した獣の手足で連続攻撃を繰り出した。
「む、無駄な事を……！」
　デモノイド混成体がイラついた様子で、再生不可能な部分を捨て、何ひとつ無駄のない姿になった。
　それと同時にリミッターが解除され、限界突破した事によって、肉体改造が施されたのか、禍々しいオーラが漂い、それが結界のようになった、デモノイド混成体を守っていた。
「そう思っているのも、いまのうちですよ」
　シホ・エーデルワイス（捧げるもの・f03442）がオーラ防御を展開し、残像を繰り出しながら、先制零距離射撃を仕掛け、デモノイド混成体の全身を覆っていたオーラを傷つけた。
「ぬう……、俺のオーラに傷をつけるとは……。どうやら、お前達も常に進化をしているようだな」
　デモノイド混成体が融けた肉で全身を覆い、シホの生命力を吸収しようとした。
「ええ、その通りです」
　シホが【贄証】生贄となる覚悟の証明（シショウ・ミズカラショケイダイヲノボルカクゴ）を発動させ、完全な脱力状態でユーベルコードを受け、それを無効化して吸収全快すると、デモノイド混成体の死角から排出して、さらに生命力を吸い取った。
「うぐ……ががが……、力が……力がまったく入らねぇ！　これじゃ、何も出来ない。何ひとつ……」
　その事に危機感を覚えたデモノイド混成体が、激しく身体を震わせた。
　それでも、何とかして身体を動かそうとしているものの、生命力の吸収が吸収されてしまったため、身も心も限界のようだった。
「じゃあ、これで終わらせようか。苦しむ姿を見て、楽しむ趣味もないからさ」
　次の瞬間、赤星・緋色（サンプルキャラクター・f03675）がオーラ防御を展開しながら、地形を利用してデモノイド混成体に空中戦を仕掛け、誘導弾で範囲攻撃を仕掛けた。
「いや、まだだっ！　お前さえ取り込めば、まだ勝ち目は……ある！」
　デモノイド混成体がズタボロになりながら、捨て身の覚悟で緋色に襲い掛かった。
「甘いよ、その考えは……。少なくとも、私は、この時を待っていたからね」
　それと同時に、緋色がデモノイド混成体の攻撃を見切り、鎧無視光属性性の誘導弾を撃ち込んだ。
「き、貴様……、最初から俺のコアを……！　ぐ、ぐ、ぐわあああああああああああああああああ！」
　その一撃を食らったデモノイド混成体が、ドロドロに溶けて動かなくなった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

第2章 集団戦 『コルネリウス・レディの群れ』

POW   :    ワールド・トラウマイザー 【地面】から【滅びしダークネスの影】を召喚する。［滅びしダークネスの影］に触れた対象は、過去の【トラウマ】をレベル倍に増幅される。 SPD   :    慈愛の夢 【慈愛の精神波】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。 WIZ   :    ロスト・フォー 敵に一定ダメージを与える度、自身の【贖罪を司る『スペード』の力】【歓喜を司る『ダイヤ』の力】【絆を司る『クラブ』の力】を倍化する3枚のカードが現れ、1枚だけ使える。 イラスト：もりのえるこ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●苛立ち
「まったく……、使えないったら、ありゃしない。せっかくチャンスを上げたのに……。それを無駄にするなんて……」
　コルネリウス・レディの群れがブツブツと愚痴をこぼしながら、猟兵達の前に姿を現した。
　どうやら、デモノイド混成体が上手くやってくれると思い込んでいたため、イライラとムカムカでストレスがピークに達していた。
「それでも、最後まで戦い抜いた。その命が尽きるまで……。それでも、否定するのか？」
　アス・ブリューゲルト（蒼銀の騎士・f13168）が、コルネリウス・レディの群れに対して問いかけた。
「ええ、もちろん！　使えない奴は、誰であっても、ゴミよ」
　コルネリウス・レディの群れが不気味な笑い声を響かせ、慈愛の精神波を放ち、アスを眠りの世界に誘った。
「……そうか」
　アスが【コード：ドライブ・ザ・ヒドゥンパワー】でフォースセイバーとブルーブラスターの効果・威力・射程を3倍に増幅した後、フラつきながら、先制攻撃を仕掛けて、捨て身の一撃を繰り出した。
「私達もゴミだって言いたいの？　本当にムカツク奴ね！　許さない、許さない、絶対に……許さない！」
　コルネリウス・レディの群れが殺気だった様子で、衝撃波を乱れ撃った。
「別に、そこまでは言って……ないわよね？　えっ？　そう言う意味だったの？　いや、違うでしょ。……多分」
　隣・人（22章39節・f13161）が物陰に身を隠しながら、気まずい様子で汗を流した。
　考えれば考えるほど、ドロ沼にハマッたような感覚に陥ったため、途中から言葉が出なくなった。
「それ以上、何も……言うなっ！」
　コルネリウス・レディの群れがイラついた様子で、絆を司る『クラブ』の力を倍化するカードを使い、人に連続コンボを繰り出した。
「……と言うか、こんなボコボコにされたら、何も言える訳ないでしょ」
　人が全身傷だらけになりながら、【六六六番外・隣人致案流殺人発生・虹竜巻大SAN事（ロクロクロクバンガイ・レインボー・トルネード）】を発動させ、
152体のゲロインに名状し難いものを生やし、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与えた後、コルネリウス・レディの群れに総攻撃を仕掛けた。
「……クッ！」
　そのため、コルネリウス・レディの群れは近づく事が出来ず、悔しそうに舌打ちするのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●最悪の日
「まったく、もうツイてないわ。こんな連中に絡まれるなんて……。本当なら、もっと幸せな未来が待っていたはずなのに……」
　コルネリウス・レディの群れがギチギチと歯を鳴らしながら、恨めしそうに猟兵達を睨みつけた。
　本来であれば、楽に片付くと思い込んでいたのだろう。
　それがすべて裏目に出てしまったため、苛立っているようだった。
「でも、現実には、もっと辛い事が起こるものね。その点に関しては、同情するけど……」
　子豚・オーロラ（豚房流剣士・f02440）がエネルギーを充填した後、呪殺弾を乱れ撃ち、コルネリウス・レディの群れをマヒさせた。
「マヒした仲間を守るんだ！　後方に退避して傷を癒せ！」
　その事に危機感を覚えたコルネリウス・レディの群れが、地面から滅びしダークネスの影を召喚し、自分達の身を守らせた。
「わざわざ自分達が不利になる選択をしたようね」
　次の瞬間、オーロラが【揉揉乳練（ジュウジュウニュウレン）】で自ら乳を揉み、成功率を上昇させた後、斬撃波で範囲攻撃を仕掛けて、滅びしダークネスの影もろとも、コルネリウス・レディの群れを切り捨てた。
「ぐぬぬ、まさか、ここまで圧倒的とは……。だが、こんな事では怯まん！　我等には力強い味方がいるからな！」
　コルネリウス・レディの群れが後方をチラ見しながら、必要以上に強がった。
　この様子では、力強い味方が援護に来る予定になっているのだろう。
　みんな希望を捨てておらず、ヤル気に満ちていた。
「それじゃ、味方が来る前に、倒さないとね」
　岩倉・鈴音（【機械天使十二】Like Toy Soldiers・f09514）がダッシュで間合いを詰め、【機械天使17番】ゴッドスレイヤーで回復阻害鎧無視攻撃を仕掛け、コルネリウス・レディの群れの部位を破壊して、次々と解体していった。
「負けてたまるか！」
　コルネリウス・レディの群れが禍々しいオーラを展開し、仲間達が来るまでの時間を稼いだ。
「……時間稼ぎはさせないよ」
　それに合わせて、鈴音が【ライトニングフォーミュラ】で生体電流をチャージした後、無限に攻撃対象数が増加するホーミングレーザーを放った。
　それが雨の如く降り注ぎ、コルネリウス・レディの群れを倒していった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●増援部隊
「仲間達の緊急事態だと言うのに、まさかこんなところで足止めされるとは……！」
　一方、増援部隊として戦場に向かっていたコルネリウス・レディの群れが、ギチギチと歯を鳴らした。
「残念だったな……と言うべきか。別に、悪気はないんだが……。予想が当たってしまった以上、ここから先には行かせない」
　ヴィヴ・クロックロック（世界を救う音（仮）・f04080）が、コルネリウス・レディの群れに対して言い放った。
「それは、また随分と皮肉ね。まるで私達が、あなた達の掌の上で踊っているみたいじゃない」
　コルネリウス・レディの群れが、悔しそうに恨み言を吐き捨てた。
「まあ、あながち間違ってもいないな」
　それと同時に、ヴィヴが【時を忘れて音を奏でる場所（クロックロック）】を発動させ、周囲をライブ会場に変化させ、敵味方関係なく全ての音楽とロックが強化され、【音楽を邪魔する全てが弱体化された。
「一体、何をしたの。どうやら、何かを否定すると弱体化してしまうトラップのようだけど……」
　コルネリウス・レディの群れが、警戒心をあらわにした。
「ならば、教えてやろう。このライブ会場では、非モテを否定したら……、死ぬ！」
　不破・静武（人間の非モテの味方・f37639）が、くわっと表情を険しくさせた。
「そ、そんなの嘘よ。……あり得ないわ！　そもそも、非モテなんて、存在する価値もないシロモノ！　例え、否定したところで、死ぬ訳なんてないわ、絶対に……！」
　コルネリウス・レディの群れが、何の躊躇いもなく、キッパリと言い放った。
「お前……、いま非モテを否定したな？　わざわざ警告までしたのに……。これだから、リア充は空気が読めなくて困る。だったら、容赦はしない。リア充は……消毒だぁ～～！」
　次の瞬間、静武が【汚物は消毒だ（リアジュウハショウドクダ）】を発動させ、リア充に対する怒りから炎を生み出し、コルネリウス・レディの群れを焼却した。
「う、嘘でしょ！？　あの一瞬で、半数も……」
　それを目の当たりにしたコルネリウス・レディの群れが、怯えた様子で激しく声を震わせた。
「それだけ、この状況を上手く利用していますからね。例え、それが負の感情であったとしても、条件さえ合っていれば……って、ここまで説明する必要はありませんね」
　徳川・家光（江戸幕府将軍・f04430）がハッとした表情を浮かべ、気まずい様子で口を噤んだ。
「非モテを肯定しろと言うのか！　そんな事……、認められる訳がないだろ！　例え、どんな事があっても……！」
　コルネリウス・レディの群れが、殺気だった様子で吠えた。
　この様子では、群れの中に非モテ撲滅派が混ざっているのだろう。
　まるで親の敵とばかりに、全否定であった。
「別に、そうは言っていないのですが……。敵に答えを教えるほど、僕も甘くありませんからね。それでも、仲間達の考えを頭ごなしに否定するのであれば、ここから先には通しません」
　家光が【大奥の叫び（ラブ・コール）】で大奥への映像デバイスを召喚し、妻たちの応援】によって武器や防具をパワーアップさせ、オーラ防御を展開しながら、大天狗正宗（名刀）を振り下ろし、コルネリウス・レディの群れを斬り捨てていった。
「本当にムカツク奴等ね！　でも、いいわ。みんな倒してしまうんだから……。そうしたら、二度と、そんな口も叩けなくなるんだから、ここは気持ちを落ち着かせるべきね」
　コルネリウス・レディの群れが自分自身に言い聞かせるようにしながら、猟兵達に対して慈愛の精神波を放ち、眠りの世界に誘った。
「うく……、これは、さすがに強烈やなぁ……」
　その影響をモロに受けたウルスラ・ロザーノ（鈴振り燕・f35438）が、今にも眠りに落ちそうな勢いで頭をクラクラさせた。
「アハハッ、イイ気味ね。このまま眠ってしまいなさい。そうすれば、楽に死ぬ事が出来るから……」
　コルネリウス・レディの群れが、ニヤニヤと不気味に笑った。
「……と見せかけて、特攻やあああああああああ！」
　それと同時に、ウルスラが【インフィニダ・トルメンタ（ムゲンノアラシ）】を発動させ、非常に強大なエネルギーの風を纏って、15000km/hで疾走し、攻撃力・回避力・受けるダメージが4倍にして、コルネリウス・レディの群れを弾き飛ばしていった。
「ま、まさか、ハッタリだったの！？　何から何まで、忌々しい！」
　コルネリウス・レディの群れが、傷ついた身体を庇いながら、ギチギチと歯を鳴らした。
「……と言うか、油断し過ぎだろ。もう少し緊張感がないと、ここじゃ生きられないと思うけど……」
　数宮・多喜（撃走サイキックライダー・f03004）が、呆れた様子で溜息を洩らした。
　何処から、どう見ても、隙だらけであるため、ツッコミ待ちをしているような印象を受けた。
「それ以上、私達を馬鹿にするなら、あなたから血祭りにしてやるわ」
　その事に腹を立てたコルネリウス・レディの群れが、絆を司る『クラブ』の力を倍化し、一斉に襲い掛かってきた。
「いや、だから、そういうところだから！　まさか、アタシが何の策もなしに、ここに来たと思うかい？」
　すぐさま、多喜が【波導断骸渦（ヴォイド・ボルテクス）】を発動させ、使用者の発動承認を合図に、予め仕掛けておいた複数の次元特異点で囲まれた内部に、超次元の穴を発生させ、コルネリウス・レディの群れを落として、極大ダメージを与えた。

●希望
「早く仲間のところへ！　すべてが手遅れになる前に……」
　そんな中、別方向から援護に向かっていたコルネリウス・レディの群れが、裏通りを通りながら目的地に向かっていた。
「やはり、この道を通ったか。ある意味、賭けだったんだけどな」
　日下・彼方（舞う灰の追跡者・f14654）が、コルネリウス・レディの群れの前に陣取った。
「ワタシ達で賭けをしていたのか。……ふざけた真似を！」
　コルネリウス・レディの群れが地面から、滅びしダークネスの影を召喚し、彼方に触れる事で過去のトラウマを増幅させた。
「そっちこそ、過去のトラウマを刺激するとか、常識外れだろ」
　彼方が過去のトラウマに襲われながら、【冬の刻撃（フィンブルストライク）】で自身の試製封刃『Tyr』を代償に、内なる獣の力の一端を籠めた一撃を放った。
「うく……く……。やるじゃない。でも、こんな事で倒されるほど、私達は弱くないから……！」
　コルネリウス・レディの群れが全身血まみれになりながら、猟兵達に空中戦を仕掛け、衝撃波を乱れ撃った。
「これは、また活きがイイっすね。さて……、どう食べるべきか。煮ても、焼いても、美味そうっす！」
　飯綱・杏子（悪食の飯テロリスト・f32261）が、コルネリウス・レディの群れの品定めをし始めた。
「な、なんだ、お前は……。何をする気だ！」
　その事に危機感を覚えたコルネリウス・レディの群れが、警戒心をあらわにした。
「もちろん……、食べるっす！」
　それと同時に、杏子が【食材化の視線（ワイルドフード・ゲイズ）】で食材化の視線を放ち、コルネリウス・レディの群れを食材化した。
「んなっ！？」
　それを目の当たりにしたコルネリウス・レディの群れが、ドン引きした様子で後退した。
「それじゃ、いただきますっす！」
　杏子がニコッと笑って、コルネリウス・レディの群れだったモノを、ペロリと平らげた。
「あ、あり得ない！　正気じゃない！」
　コルネリウス・レディの群れが、信じられない様子で、必要以上に距離を取った。
「まあ、確かに……。食べられるとは思っていなかっただろうし、気持ちは分かるけど……」
　その間に、クリスティナ・バイエンス（炎のキャバリア乗り・f30044）が炎神機カグツチ（サイキックキャバリア）に搭乗し、複雑な気持ちになりつつ、乾いた笑いを響かせた。
「あなたも、そう思うでしょ？　しかも、あんなに美味しそうに！　グルメレポまでしているわよ！」
　コルネリウス・レディの群れが涙目になりつつ、目の前の現実を否定した。
「その事に関しては同情するけど、見逃す訳にはいかないから……」
　それと同時に、クリスティナが【二重灼熱旋風（ツインヒートストーム）】を発動させ、炎神機カグツチから二重灼熱旋風を放って、コルネリウス・レディの群れを灼熱状態にした。
「わ、私達をこんがり焼いて食べる気ねぇ！」
　その事に危機感を覚えたコルネリウス・レディの群れが、禍々しいオーラを展開し、再び必要以上に距離を取った。
「いや、だから、私達は食べないよ？　本当に……食べないから……！」
　ティエン・ファン（除霊建築学フィールドワーカー・f36098）が杏子をチラッと見た後、念を押すようにしてキッバリと言い放った。
　それでも、美味しそうに食べているため、『案外イケるのかも』と思ってしまったが、新たな食の扉を開く訳にはいかないため、ギリギリのところで踏み止まった。
「そんな事……、信用できるわけがないだろ！　血に飢えたケモノめ！　油断したところをパクッといくつもりだろ！」
　コルネリウス・レディの群れが、地面から滅びしダークネスの影を召喚し、ティエンのトラウマを激しく刺激した。
「……って、食べる気がないのに、こんな仕打ちって……」
　ティエンがトラウマの影響を受けた苦しみながら、【潘家詠唱定規術・火（ファンケエイショウジョウギジュツ・ヒ）】を発動させ、詠唱定規を振り下ろして、コルネリウス・レディの群れの関節部分を破壊した。
「これじゃ……、動けない」
　その一撃を食らったコルネリウス・レディの群れが、悲鳴を上げて崩れ落ちた。
「それじゃ、みんな纏めて倒しちゃうね。……大丈夫だよ。クローネちゃんは、食べたりしないから……」
　クローネ・マックローネ（闇と神を従える者・f05148）がニコッと笑って、コルネリウス・レディの群れの不安を取り除こうとした。
「そんな言葉……、信じられるか！　私の本能が、そう訴えている！　お前は危険な存在だ。……間違いない！」
　コルネリウス・レディの群れが殺気だった様子で、猟兵達に対して呪殺弾を乱れ撃った。
「確かに、危険な存在と言う意味では、間違っていないかな」
　クローネがオーラ防御と結界術で身を守りながら、【ワタシのソロモンの悪魔ちゃん（ブラック・ソロモン・デビル・サンダー）】で、漆黒の肌を持つ色っぽいソロモンの悪魔を召喚した。
　ソロモンの悪魔は雷で範囲攻撃を仕掛け、誘導弾の如く飛ばして蹴散らしていった。

●最後の希望
「仲間達から連絡が途絶えた。おそらく、猟兵達のやられたのだろう。だが、我々は違う」
　コルネリウス・レディの群れが下水道を通って、仲間達の援護に向かっていた。
「何が違うのか、教えてくれるかな？」
　そんな中、キメリア・モルテスティア（白銀の旅行者・f44531）が、コルネリウス・レディの群れの行方を阻んだ。
「だったら、お前達に教えてやる！　死ぬほど痛めつけた上で……！」
　コルネリウス・レディの群れがリミッターを解除し、肉体改造を施して限界突破した後、エネルギーを飛ばしながら、連続コンボを繰り出した。
「それじゃ、私達の強さも示しておかないとね。すっごく痛いと思うから、覚悟しておいてね」
　キメリアが激痛耐性で耐えながら、瞬間強化して回復力を高め、【シルバリアン・フロストワールド】で絶対零度の波動を放ち、ダメージと共にコルネリウス・レディの群れを凍らせた。
「あばばばば……」
　それと同時に、コルネリウス・レディの群れが悲鳴を上げ、身体がカチコチに凍って動けなくなった。
「文字通り、手も足も出ないってとこか。……安心しろ。無意味に痛めつけるつもりはない」
　ギュスターヴ・ベルトラン（我が信仰、依然揺るぎなく・f44004）が祈りを捧げた後、コルネリウス・レディの群れに視線を送った。
「……ふざけるな。このまま、むざむざ、やられるものか！」
　コルネリウス・レディの群れが、滅びしダークネスの影を召喚し、今度はギュスターヴのトラウマを刺激した。
「随分と悪趣味な事をするんだな。こんなの、悪意の塊じゃないか。だったら、こっちも容赦はしないぜ」
　ギュスターヴが【Moto enchantée:Galgalim（マドウバイク・ガルガリン）】を発動させ、Galgalim（魔導バイク）で疾走し、コルネリウス・レディの群れを轢き殺した。
「ちょっと、これ、逆効果じゃない！　どうするのよ、ねぇ！　……最悪！」
　その事に危機感を覚えたコルネリウス・レディの群れが涙目になりつつ、仲間割れをし始めた。
「茶番は、そこまでにしてくれるかな？　僕等も暇じゃないんだ。それとも、まさか……そんなくだらない演技に、僕等が引っかかると思っていたのかい？」
　筒石・トオル（多重人格者のマジックナイト・f04677）が、呆れた様子で溜息を漏らした。
「これは、別に演技じゃなかったんだけど……。まあ、いいわ。みんな纏めて……血祭りにあげてしまうから……！」
　コルネリウス・レディの群れが、滅びしダークネスの影に指示を出し、体当たりを仕掛けてトオルにトラウマを見せた。
「やっぱり茶番じゃないか。しかも、こんなモノを見せるなんて……。これで笑って済ませる訳にはいかなくなったね」
　トオルが激痛耐性で気持ちを落ち着かせながら、【トリニティ・エンハンス】で炎の魔力、水の魔力、風の魔力で自身を強化し、攻撃力を重視して、零距離射撃を仕掛け、コルネリウス・レディの群れの生命力を吸収した。
「な、何故、トラウマが効かない！」
　コルネリウス・レディの群れが、信じられない様子で激しく声を震わせた。
「必ずしも、トラウマが相手にダメージを与えるとは限らない……と言う事でございます。場合によっては、今回のように力を増幅する事もある……と言った方が分かりやすいかも知れませんが……」
　国栖ヶ谷・鈴鹿（命短し恋せよ乙女・f23254）が、落ち着いた様子で答えを返した。
「ならば、私達はまったく無意味な事をしていたと言う事か？　……そんな訳がないだろ。奴が特別なだけで、他の奴には効果がある……はずよ」
　コルネリウス・レディの群れが自らの非を認めず、贖罪を司る『スペード』の力で、自分自身を強化した。
「本当に、そう思っているのであれば、言葉に迷いが生じる訳などありません」
　鈴鹿が【空飛ぶペンギン達（ソラトブペンギンタチ）】を発動させ、159体のペンギンに魔法の透明な翼を生やし、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与えた後、連携を取りながら、充填したエネルギーを乱れ撃った。
「確かに……、先程よりも、強気なっている気が……。本当に逆効果なの！？」
　コルネリウス・レディの群れが、色々な意味で危機感を覚えた。
「少なくとも、みすずちゃんには効かないからね」
　諏訪野・みすず（不思議系ダンサー・f00636）が、エッヘンと胸を張った。
「だったら、別の方法を試すだけ。……苦しみなさい。私達を敵に回した事を後悔しながら……死になさい」
　コルネリウス・レディの群れが、ダンスを踊るようにして身体をクネらせ、オーラ防御を展開しながら、鎧無視攻撃で傷口をえぐり、生命力と魅力を吸収した。
「なんだか、やってやったぞって顔をしているけど、無駄な動きが多いね。それじゃ、みすずちゃんには勝てないよ。嘘だと思うんだったら、証拠を見せてあげるね」
　次の瞬間、みすずが【スチームエンジン】を発動させ、バールのようなものに蒸気エンジン】を搭載し、破壊力を増加させた状態で、捨て身の鎧無視2回連続範囲攻撃を仕掛け、傷口をえぐるようにして薙ぎ払った。

●最悪の事態
「こ、これは一体……」
　別ルートから仲間達の援護にやって来たコルネリウス・レディの群れが、死体の山と化した仲間達の姿を目の当たりにして、信じられない様子で目を丸くさせた。
「あなた達にとっては、衝撃的な場面かも知れませんが、このまま放っておけば、人々の未来が曇ってしまうので……」
　そんな中、日留部・由穏（暁天緋転・f16866）が、コルネリウス・レディの群れに声を掛けた。
「お前が……やったのか！　人間など、放っておけば、いくらにでも増えるのに……。ただ命を奪っただけで、この仕打ち！　……許されると思っているのか！」
　コルネリウス・レディの群れが禍々しいオーラを身に纏い、呪詛のある言葉を撒き散らした。
「まるで家畜のような扱いですね。あなた達にとっては、その程度の価値しかないのかも知れませんが……。少なくとも、私達にとっては守るだけの価値がある……大切な存在です。さぁ、目を閉じていてください。太陽を直視するのは、お勧め致しかねますから」
　由穏が【私の光（カミノヒカリ）】を発動させ、目を閉じなかったコルネリウス・レディの群れの視界を奪った。
「め、目が……。何も見えない！　一体、何をした！」
　コルネリウス・レディの群れが激しく動揺しながら、手当たり次第に衝撃波を乱れ撃った。
「主基幹機構、戦闘機関起動します」
　その間に、スリサズ・シグルズ（シグルズシリーズ・f11317）が戦闘準備を整え、零距離一斉範囲射撃を仕掛け、コルネリウス・レディの群れを蹴散らしていった。
「……なんで、こんな時に！　私達は仲間を援護に来ただけなのに……！　それなのに、なんで、こんな事になっているの……！」
　コルネリウス・レディの群れが悔しそうに舌打ちしながら、目が見えない状況の中、必死に距離を取った。
　だが、何も見えないため、気配を探りながら、逃げなければならなかった。
「……」
　次の瞬間、スリサズが【３点バースト射撃（サンテンバーストシャゲキ）】で夕凪重工12.7mm機関銃の攻撃力を上昇させ、再び零距離範囲攻撃を仕掛けて、コルネリウス・レディの群れを仕留めていった。
「こ、こうなったら、心の目で！」
　その事に危機感を覚えたコルネリウス・レディの群れが、全神経を集中させて猟兵達の居場所を特定しようとした。
「そんな事をしても、無駄ですわ。わたし達は常に、あなた達の上を行きますので」
　カグヤ・モンデンキント（天体娘・f31348）がリミッターを解除して限界突破し、オーラ防御と霊的防護、結界術を展開した後、死角から衝撃波を一斉発射して、コルネリウス・レディの群れに恐怖を与えた。
「そんなのハッタリよ。私達は負けない、絶対に……！」
　コルネリウス・レディの群れが禍々しいオーラを展開し、激痛耐性でグッと耐えた。
「この状況で、そんな事が言えるなんて……。でしたら、ハッタリか、どうか、試してみましょうか」
　それと同時に、カグヤが【ジャッジメント・クルセイド】で、コルネリウス・レディの群れに指先を向け、天から光を降らせてダメージを与えた。
「こ、この力は……いやあああああああ！」
　その攻撃をモロに食らったコルネリウス・レディの群れが、悲鳴を上げて地面に崩れ落ちた。
「状況的に、不利過ぎるわ。……とにかく、いまは……逃げるわよ」
　それを目の当たりにしたコルネリウス・レディの群れが、怯えた様子でそそくさと逃げ出した。
「一体、何処に行くおつもりですか？｝
　即座に、シホ・エーデルワイス（捧げるもの・f03442）が、コルネリウス・レディの群れの行く手を阻んだ。
「そこを退きなさい。退かないのなら、最悪のトラウマを植え付けてあげるわ」
　コルネリウス・レディの群れが地面から滅びしダークネスの影を召喚し、シホに触れて最悪のトラウマを植え付けた。
「さすがに、この状況はよろしくありませんね。お義父様、力をお貸しください」
　シホがトラウマに襲われながら、【剣星】吸血鬼殺しの元騎士団長にして養父（ケンセイ・ジークフリート・フォン・エーデルワイス）を発動させ、自身の記憶と世界の記録を元に召喚し、聖剣の貸与を代償に、一人で吸血鬼と互角以上に戦えた剣の師匠を戦わせた。
『状況は最悪のようだが、ここは僕に任せてくれ』
　それに合わせて、剣の師匠ことジークフリートが瞬間移動しながら、『聖剣』パッシモン（Persimmon）_αPSで神速の斬撃を繰り出して、次々とコルネリウス・レディの群れの強化を解除した後、誘導弾を一斉発射してトドメを刺した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

第3章 ボス戦 『『魔王』』

POW   :    『凍てよ』 【自身の体 】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【強い自傷衝動】の状態異常を与える【冷気】を放つ。 SPD   :    『燃えよ』 視界内の任意の全対象を完全治療する。ただし対象は【尽きない憎悪 】に汚染され、レベル分間、理性無き【殺戮者】と化す。 WIZ   :    『願え』 自身の【目 】を目視した対象に【苦痛を植え付け、痛みからの救済の渇望】の精神状態を与え、無防備に自身に近付かせる。 イラスト：いもーす 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●激しい怒り
「やはり、お前達の存在は悪だ。……不要だ。お前達さえいなければ、何もかも上手くいっていたのに……。すべて、お前達のせいだ！」
　空から降り立った魔王が嫌悪感をあらわにしながら、猟兵達に対して吐き捨てた。
「随分と殺気立っているようね。とりあえず、これでも食べて落ち着きなさい」
　焼傍ヶ原・ヨネマ（生粋の焼きそバトラー・f42520）が、出来立ての焼きそばを魔王に手渡した。
「こんなモノ……、う、美味いぞ！　く、悔しいが、これだけは……認めよう」
　魔王が本能を刺激する味に魅了され、あっという間に焼きそばを平らげた。
「……でしょ？　これで戦いをやめてくれれば良かったんだけど、そういう訳にもいかないようね。でも、あれだけで満足するほど、あなたの胃袋は小さくないはずよ」
　それと同時に、ヨネマが【焼きそバトラー究極奥義・『焼きそばシンドローム』（ヤキソバノチカラ）】で焼きそばの幻影を纏い、空腹を感じた魔王のユーベルコードを封じ込めた。
「た、確かに……、腹が減っている。うう、こんな事なら、事前にメシを喰っておくべきだったか」
　魔王がグウグウとなる腹を押さえ、悔しそうに唇を噛み締めた。
「どうやら、ユーベルコードが一時的に封じられているようね。だったら……」
　それに合わせて、アイリス・フォーゲット（小鳥の止まり木・f43246）がギター（）サウンドウェポン）を掻き鳴らし、魔王から魔力を奪った。
「ぐぬぬ、こんな状態でなければ、お前など一瞬で蹴散らす事が出来たのに……。とにかく、何かを喰わねば……」
　その事に腹を立てた魔王が禍々しいオーラを展開し、半ばヤケになりつつ衝撃波を乱れ撃った。
「それじゃ、仲間達が来るまで、時間を稼がせてもらうね」
　即座に、アイリスが【サウンド・オブ・パワー】を発動させ、歌声を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強し、再びギターを掻き鳴らして、魔王の魔力を吸収するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●怒り
「先程は油断してしまったが、ここからは違う。お前達に真の地獄を見せてやろう」
　魔王が今にも爆発しそうな怒りを抑え込みながら、鬼のような形相を浮かべて、猟兵達を睨みつけた。
「……地獄ですか。それなら、今までにも見た事があります。あなたが言っている地獄とは違うかも知れませんが……」
　夜城・さくら（不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006）が量産型キャバリアＡＺに搭乗し、魔王の攻撃を警戒して、一定の距離を保った。
「一体、何を恐れている。もっと、近くに寄れ。そうすれば、最優先で地獄を見せてやろう。それとも、怖気づいたか」
　魔王が不気味な笑みを浮かべ、視界内にいる猟兵達を治療し、尽きない憎悪に汚染した。
「こ、これは……」
　その事に危機感を覚えたさくらが限界突破し、【無限射程地獄（オールレンジヘル）】を発動させ、脳波コントロールする事で、ダズルビットを遠隔操作した。
「小賢しい真似を……！」
　即座に、魔王が禍々しいオーラを展開し、イラついた様子で舌打ちした。
「どうやら恐れているのは、あんたのようだね」
　それに合わせて、鳶沢・成美（三角定規の除霊建築士・f03142）が結界術と霊的防護を展開し、魔王に不意打ちを仕掛けると、自らを鼓舞して、2回攻撃を繰り出した。
「そんな事はない。そもそも、何も恐れていない！　恐れるモノかっ！」
　魔王が禍々しいオーラを展開し、カウンターを仕掛けて、誘導弾を撃ち込んだ。
「俺には、そう思えないけどな」
　成美が誘導弾を受け流し、破魔の力を宿した誘導弾で、魔王の除霊を試みた。
「随分と馬鹿にされたモノだな。この程度で動揺すると思っていたのか。だとしたら、愚策中の愚策だな」
　魔王が禍々しいオーラで身を守りながら、成美をジロリと睨みつけ、苦痛を植えつける事で、痛みからの救済を渇望する精神状態に陥らせた。
「そっちこそ、随分と卑怯な手を使うね。これで俺が動揺して、あんたに近づく訳がないだろ」
　成美が狂気耐性に耐えながら、再び破魔の力で魔王の浄化を試みた。
「無駄だ、無駄、無駄！」
　魔王が禍々しいオーラで身を守りながら、呪殺誘導弾を乱れ撃った。
「本当に、そうでしょうか？　まったく無駄ではないように見えるのですが……」
　日留部・由穏（暁天緋転・f16866）がオーラ防御を展開しながら、式神を使って呪殺誘導弾を相殺し、魔王にマヒ攻撃を仕掛けて牽制した。
「……馬鹿にするなっ！　この程度で、怯むほど、ヤワではない！」
　魔王が激痛マヒ耐性で耐えながら、鬼のような形相を浮かべた。
「そうでしょうね。……ですが、大きな誤解をしています。そもそも、本命はこっちですから……」
　由穏が【私の慈悲（カミノジヒ）】で熱いとも痛いとも感じることができない無属性の白い炎（720個）を放ち、魔王の身体を包み込んだ。
「な、なんだ、この炎は……！」
　その違和感に戸惑いながら、魔王が禍々しいオーラを展開し、激痛火炎耐性で何とか耐えた。
　だが、それだけでは完全に防ぐ事が出来なかったのか、魔王がフラつき、倒れそうになった。
「全部、無駄じゃなかったね。……少なくとも、苦戦を強いられているのは、間違いないし……」
　その間に、ティエン・ファン（除霊建築学フィールドワーカー・f36098）がリミッターを解除し、浄化を付与して重量貫通攻撃で、魔王の体勢を崩した。
「この程度で、苦戦していると思われたのは、心外だな。こんなモノ、ダメージのうちに入らない。それとも、まさか、これで命乞いをすると思っているのか？　だとしたら、とんだ笑い話だな」
　魔王がフンと鼻を鳴らしながら、ティエンに空中戦を仕掛け、呪殺誘導弾で範囲攻撃を仕掛けた。
「さっきから同じような攻撃ばかりで芸がないね。まさか、魔王って言うのは、名前だけ？」
　ティエンも呪殺の影響を受けて苦しみながら、魔王に空中戦を仕掛け、道術を駆使して浄化を試みた。
「……ならば、少し、やり方を変えてみるか」
　魔王が念動力を駆使して、まわりにあるモノを操り、ティエンを牽制しながら、鎧無視貫通攻撃を仕掛けてきた。
「魔王……と言う割には、随分と地味な攻撃ですね。これでは、。魔王と言うより、小……いえ、何でもありません」
　夜鳥・藍（宙の瞳・f32891）がオーラ防御と結界術を展開しながら、魔王の注意を引き、マヒ攻撃で切り込んだ。
「どうやら、何も分かっていないようだな。まさか、これほど愚かだったとは……。ならば、こっちに向かってこい！」
　魔王が不気味に目を輝かせながら、藍に苦痛を植えつけ、自分に近づけさせようとした。
「そんな挑発に乗ると思いましたか？　残念ですが、催眠術も効きませんよ？」
　藍が激痛呪詛耐性で耐えつつ、【雷光（ケラヴノス）】を発動させ、幾何学模様を描いて複雑に飛翔しながら、複製した鳴神（黒い三鈷剣）1590本で包囲攻撃を仕掛けた。
「狙いが外れたな。それは単なる残像だ！」
　魔王が勝ち誇った様子で残像を身代わりにして、藍の死角に回り込み、鎧無視零距離射撃を仕掛けた。
「だからと言って、そう簡単に当たるモノでもありませんよ」
　藍が第六感を駆使して受け流し、破魔の力で薙ぎ払った。
「それは、こちらも同じだ。やられてばかりも、腹立たしいからなっ！」
　魔王が禍々しいオーラを展開し、チィッと舌打ちして、猟兵達と距離を取った。
「残念だが、お前に選択権はない」
　それに合わせて、仇死原・アンナ（処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978）が錆色の乙女（鉄塊剣）を握り締め、真正面から魔王に斬りかかった。
「……無駄だと言ったはずだ！」
　魔王が残像を身代わりにして、誘導弾を乱れ撃ち、死角攻撃を仕掛けて、生命力と魔力を吸収した。
「だいぶ魔王らしくなってきたな。ただ、それだけだが……」
　アンナがまったく気にしていない様子で、錆色の乙女を振り下ろし、魔王に恐怖を与えながら、傷口をえぐっていった。
「その言葉……、誉め言葉として、受け取っておこう」
　魔王が自身の体から冷気を放ち、アンナに強い自傷衝動】の状態異常を与えた。
「でも、期待外れだった事は間違いない」
　アンナが激痛氷結耐性で耐えながら、覚悟を決めて力を溜め、
【血玉覚醒（ヘリオトロープ）】で真紅の瞳に覚醒し、黒き地獄の炎と赤き葬送の炎を纏った真の姿に変身した後、戦闘能力が爆発的に増大させ、魔王に重量攻撃を仕掛けた。
「うぐ……ぐ……がはっ！　はあはあはあ……」
　その一撃を食らった魔王が、荒々しく息を吐き捨てた。
「そろそろ、覚悟を決めた方がいい。お前は終わりだ、このままでは……。例え、どんなに足掻こうと、この現実を変えられる可能性はゼロだ」
　風雷堂・顕吉（吸血鬼狩人・f03119）が魔王に語り掛けながら、力を溜めて小竜ドラクリヤ公（鎧砕きの刀）で斬りかかった。
「それは計算間違いだ。そもそも、ゼロなんて、あり得ない」
　魔王が視界内にいる猟兵達を完全治療する事で、尽きない憎悪に汚染し、理性無き殺戮者に変えようとした。
「これで勝ったつもりか？　……悪いが逆効果だ」
　顕吉が殺戮衝動に襲われながら、【殺界形成】で漆黒の殺気を放ち、魔王に斬りかかった。
「だいぶ苦しそうだな？　理性が無くなるのも、時間の問題か」
　魔王が禍々しいオーラを展開し、残像を繰り出しながら、時間を稼いだ。
「はっはっはっ！　なかなか面白い事をするのう。だが、妾達には仲間がいる。例え、憎悪に支配されたとしても、仲間達が何とかしてくれる」
　御形・菘（邪神様のお通りだ・f12350）が存在感を示しながら、大声で魔王を挑発し、覚悟を決めて憎悪に耐えた。
「口だけなら、何とでも言える。……好きなだけ吠えろ。そのうち、理性が無くなって、暴走するのだから……。それまで戯言くらいは聞いてやろう」
　そこに追い打ちを掛けるようにして、魔王が自分の身体から冷気を放ち、強い自傷衝動の状態異常を与えた。
「……言ったはずだ。妾には仲間がいると……！」
　菘が激痛耐性で耐えながら、【お触り禁止スピンテイル（タッチエヌジー）】を発動させ、尾の横薙ぎで魔王を殴った。
「う、うぐ……。まさか、そこまで動ける気力があるとは……」
　その一撃をモロに食らった魔王が、頭を押さえてフラついた。
　だが、上手くバランスが取れないのか、酔っ払いの如く千鳥足になっていた。
「今日は予想外の事が起こり続けているようですね？　……ですが、こんなはずではなかったと言うたび、それがまぐれではないように聞こえるのですが……」
　鳥居・祐介（「風魔神に憑かれし者・f05359）が、魔王に対して疑問を投げかけた。
「まるで自分達が強いと言っているような口ぶりだな？　……ザコが、調子に乗るなっ！」
　魔王が殺気だった様子で凍てつく冷気を放ち、強い自傷衝動の状態異常を祐介に与えた。
「ボク達をザコ扱いですか。それなら意地でも、負ける訳にはいきませんね」
　祐介が激痛耐性で耐えながら、荒々しく息を吐き捨てた。
　それと同時に自傷衝動に襲われ、激しい眩暈に襲われた。
「……とは言え、僕は限界のようですね。せめて、仲間達の為にも……」
　祐介が崩れ落ちるようにして膝をつき、自身に宿る風魔神フレスヴェルクを召喚し、自分の代わりに戦わせた。
「なるほど、それがお前の対処法か」
　魔王が禍々しいオーラを展開し、風魔神フレスヴェルクの攻撃に耐えた。
「ちなみに、他の対処法もありますから、油断しないでくださいね」
　徳川・家光（江戸幕府将軍・f04430）が魔王に対して警告しながら、激痛呪詛耐性で対処しつつ、オーラ防御を展開した。
「ハッタリは休み休み言ってもらおうか。そんな脅しに騙されるほど、ヤワではない」
　魔王がフンと鼻を鳴らした後、猟兵達を完全治療し、再び尽きない憎悪で汚染した。
「ハッタリか、どうか、試してみますか？」
　家光が覚悟を決めて、【火産霊丸（ホムスビマル）】で燃える白馬『火産霊丸』を召喚して騎乗し、大天狗正宗（名刀）で魔王を斬りつけた。
「うぐぐ、やるじゃないか。だが、対処できているとは、とても思えないな」
　魔王が傷口を押さえながら、恨めしそうに吐き捨てた。
　だが、思ったよりもダメージが大きかったのか、マトモに立っていられないように見えた。
　それでも、両足に力を込めて立っているものの、身体が悲鳴を上げて、激しくフラついていた。
「だいぶ両足にきているようね。……もう限界なんじゃないの？」
　その隙をつくようにして、政木・朱鞠（狐龍の姫忍・f00521）がリミッターを解除し、拷問具『荊野鎖』で傷口をえぐって、生命力を吸収した。
「限界なものか。これからが本番だ。さあ……、恐怖しろ」
　魔王が雄叫びを響かせながら、リミッターを解除して限界突破し、自らの身体に改造を施した。
　それと同時に、殺気が爆発しそうな勢いで増大し、空気がズッシリと重くなった。
「……恐怖ねぇ。そんな上辺だけじゃ、誰も怖がらないと思うけど……。それとも、まさか、私達が気づいていないと思っていたの……？」
　朱鞠が呆れた様子で、魔王に生暖かい視線を送った。
「それこそ、勘違いだ。最初に……言ったはずだ。地獄を見せてやる、と」
　魔王が鎧砕きの貫通誘導弾を乱れ撃ち、爆発と同時に吸血させ、猟兵達から生命力と魔力を奪い取った。
「これが地獄とは、とても思えないけど……」
　朱鞠が【忍法・狐龍変化身（ニンポウ・コリュウヘンゲシン）】で利き腕を真の姿の一部分に変異させ、魔王に貫通攻撃を仕掛けて吸血した。
「こ、小賢しい真似を！」
　即座に魔王が後退し、呪詛混じりの言葉を吐いた。
「そろそろ終わりにしましょう。あなたも限界のはずです。例え、限界を突破したとしても……」
　小宮・あき（人間の聖者・f03848）が、色々と察した様子で呟いた。
「……断る！」
　魔王が禍々しいオーラを解き放ち、猟兵達に恐怖を植えつけようとした。
「やはり、魔王とは名ばかりのようですね。そうでなければ、この程度で済む訳がありません。その上、全力で向かってきているのですから、もっと傷を負っていても、おかしくありませんから……」
　そんな中、あきが冷静に魔王の実力を分析し、淡々と答えを返しながら、【豊幸喝采（ドラゴニックエンチャント）】で157体のミニ龍脈ゴーストを召喚し、一斉に攻撃を仕掛けた。
「まるでニセモノ扱いだな。手加減してやっている事を、何故気づかない！」
　魔王が、こめかみを激しくピクつかせながら、禍々しいオーラを展開し、呪詛誘導弾を身だけ打って、ミニ龍脈ゴースト達を撃破した。
「そっちこそ、この世の終わりみたいな顔をして、いくら最強だって訴えても、説得力はまったくないんだけど……。そもそも、強がるのも止めましょう」
　ラムダ・ツァオ（影・f00001）が複雑な気持ちになりつつ、リミッターを解除して残像を繰り出した。
「強がってなどいない。予想外のトラブルが立て続けに起こった事は認めるが……」
　魔王が猟兵達を完全治療しながら、再び尽きない憎悪で汚染しようとした。
「その時点で、認めたようなものだけど……。あなたにとっては、違うようね」
　ラムダが残像を身代わりにして、【千刃（センジン）】を発動させ、黒刃（黒い短剣）を157本複製し、それをバラバラに操って、魔王の身体を切りつけ、傷口をえぐって吸血した。
「ああ、違う。まったく、違う。そんなモノ、認める訳がないだろ」
　魔王が捨て身の覚悟で突っ込んでいき、カウンターを仕掛けて、容赦なく傷口をえぐり返した。
　それだけでは納得する事が出来なかったのか、傷つく事も恐れず、吸血する事で生命力と魔力を吸い取った。
「なかなか、しぶといな。ひょっとして、骸の海に還るのが怖いのか？」
　日下・彼方（舞う灰の追跡者・f14654）が残像を繰り出しながら、魔王に空中戦を仕掛け、挑発するようにして爆撃を仕掛けた。
「……愚か者がっ！　何も恐れてなどいない！」
　魔王が禍々しいオーラを展開し、火炎激痛耐性で耐えながら、呪殺誘導弾を乱れ撃った。
「とても、そうには見えないんだが……。ハリボテのプライドで、いくら着飾っても、説得力なんてないとも思うが……」
　彼方が残念なナマモノを見るようにして、生暖かい視線を魔王に送った。
「ハリボテではない、ハリボテなどでは……！」
　魔王が空に飛び上がり、高速多重詠唱で雷を落としていった。
「そうか。……なら、この攻撃を避けられるよな？」
　彼方が残像を身代わりにして、魔王に空中戦を仕掛け、【冬の刻撃（フィンブルストライク）】で試製封刃『Tyr』を代償に、内なる獣の力の一端を籠めた一撃を放った。
「避ける必要などない。このまま、お前を喰らうだけだ……！」
　魔王が口から血の泡を吐きながら、素早く手を伸ばして、彼方の生命力と魔力を吸い取った。
「そんな事をしても、無駄ですよ。あなたが吸い取った以上のものを奪い返していますから……。他の人にも似たような事を言われたはずです。それなのに、認めないのは、あなたです」
　シン・クレスケンス（真理を探求する眼・f09866）がオーラ防御を展開し、全力魔法で魔王に恐怖を与えながら、破魔の力を宿した浄化射撃で精神を汚染した。
「忌々しい、忌々しい、憎々しいっ！　ギギギギギギギィ！」
　魔王が精神を汚染されながら、誘導弾で範囲攻撃を仕掛けて、まわりにあるモノを焼却した。
『お前の匂いや音は記憶したぜ。俺の目を誤魔化すのは不可能だ。さぁ、狩りを始めようか。サポートしろ、シン！』
　そんな中、シンが【猟犬の嗅覚（セントハウンド）】を発動させ、闇色狼の姿のUDC『ツキ』に戦わせた。
　ツキは魔王に飛びかかると、爪で引っ掻き、ガブッと噛みついた。
「ええい、鬱陶しいヤツめ！」
　魔王がイラついた様子で、零距離浄化射撃を仕掛け、残像を繰り出しながら、ツキと距離を取った。
「一体、何処に行くつもりや。何処にも行く事は出来ないで」
　すぐさま、ウルスラ・ロザーノ（鈴振り燕・f35438）が、魔王の逃げ道を塞いだ。
「何処にもいかん。……行くつもりなどない！」
　魔王が地形を利用して残像を繰り出し、不意打ちを仕掛けて、ウルスラの体勢を崩した。
「そのわりには、逃げる気満々やろ。まあ、ここで仕留めるから、問題はないんやが……」
　それに合わせて、ウルスラが【ダンシング・36（スベテノセカイヲオドリニサソウ）】を発動させ、圧倒的で情熱的なダンスパフォーマンスから、観客の心身を解放する超宇宙的レイヴ波動を放ち、魔王にダメージと踊りの状態異常を与えた。
「な、なんだ、これは……。身体が……勝手に！」
　その違和感に気づいた魔王が、華麗にステップを踏んで、一心不乱に踊り始めた。
「なんや、ノリノリやん。だったら、このまま骸の海に送ってやるわ」
　次の瞬間、ウルスラが魔王に空中戦を仕掛け、レーザー射撃で心臓を貫いた。
「馬鹿……な」
　その一撃を喰らった魔王が口をパクパクさせ、血溜まりの中に沈んでいった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

最終結果：成功 完成日:2024年11月01日