帝都櫻大戰㉓〜バレット・サイクロン!
●絶滅戦線
殲機鋼鉄共栄圏――過去に存在していた『世界』である事はエンシェント・レヰス『護国鉄神零號』によって語られたばかりだろう。幻朧帝イティハーサの復活と共に『融合』し『意志』を簒奪されてしまった彼は、ああ、断片とやらを拾われて悪夢のような状況に苛まれる。即ち、殲機鋼鉄共栄圏――世界そのものが侵略の道具として使われてしまいそうになったのだ。おお、視よ。おお、聞け。作られた世界の内側での戦乱を! 立ち入った生命はおそらく、瞬く間に屍と、ミートボールとして見做されてしまうに違いない!
い、いくら強き者だとしても、生命の存在を許さぬ、この世界においては……。ほう? 意志を『獲得』しても尚、オブリビオンと化しても尚、儂に逆らおうと謂うのか。いや、最早汝は『何も出来まい』。精々、指を加えて六番目の猟兵の最期を眺めていると良い。
嵐、と、描写してしまえば容易なのかもしれないが、真実、戦場は地獄よりも地獄である。前進するのも起立するのも、死の花との出遭いと考えられよう。だが、猟兵よ。君達であれば、ユーベルコードを帯びた銃弾と砲弾の祀りとやらを掻い潜れるかもしれない。
生命に価値はないと、生命に未来はないと、告げた筈なのだが。
諦めの悪い連中だ、儂が直々に葬ってくれよう。
●グリモアベース
「ぐるぐるバッ……冗談よ」
良かった、正気だった。
「幻朧帝イティハーサ、諸悪の根源が『護国鉄神零號』の『意志』を獲得した事で侵略新世界『殲機鋼鉄共栄圏』が作られたわ。この世界を消滅させるにはあの爺を倒さなきゃなんだけど……ちょっと、いや、かなり、凄惨な事になってるのよね」
「簡単に言っちゃえば文字通りの戦場よ。太平洋戦争っていえばわかるかしらね。通常の弾丸や砲弾とは違ってユーベルコードを帯びているのがミソね。うん、ふつう死ぬわ」
「如何にか対処しても諸悪の根源と戦わなきゃならない無理ゲーよ。ま、でも、猟兵なら大丈夫だよね。私、信じて待ってるから」
グリモアが輝いて。
「ところでさ。嵐っていうくらいだもの、ぐるぐるバットで相殺できないかしらね。なんて冗談よ、冗談。今回のは真に受けないでね」
にゃあら
にゃあらです。
大嵐。
プレイングボーナス:戦場を覆う銃弾の嵐に対処する。
第1章 ボス戦
『イティハーサ・零號』
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POW : 天矢『殲機鋼鉄共栄圏』
【命令と共に飛来する殲滅機械矢(ミサイル)】に乗り、レベル×5km/hで飛翔する。飛翔突撃も可能。
SPD : 神鷹『殲機鋼鉄共栄圏』
【飛翔する神鷹の真下の大地】から【無数の生命殲滅鉄人形】を召喚する。[無数の生命殲滅鉄人形]はレベル×5km/hで飛翔し敵を攻撃する。使用者はこれに騎乗可能。
WIZ : 骸眼『殲機鋼鉄共栄圏』
【骸眼の蠢き】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【足止め用の対猟兵鉄人形軍団】で囲まれた内部に【『殲機鋼鉄共栄圏』の爆弾の雨】を落とし、極大ダメージを与える。
👑11
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恐ろしいのは、畏れるべきは、神ではなく人知であったと嗤うべきだ。愚かしくも生命は、おぞましくも生命は、自らを滅ぼす勢いで『知識』を蓄えたと謂うワケか。その結果が根絶である。あらゆる生命を、あらゆる沙汰を、己の慾が為に無へと帰したこのザマは――まさしく罪と表現が出来る。視よ、この世界こそが、殲機鋼鉄共栄圏こそが、生命の辿った末路である。これを視ても汝ら、第六猟兵に縋ると宣うのであれば、その希望とやらも塵芥と残さず葬ってくれよう。ああ、嵐! 鉛の嵐だ! ぐるぐるの力を以てしても容易くは『相殺』出来ない、埒外を極めた光景だ! 理解せよ六番目の猟兵よ、汝らは最早、儂の前では呼吸する事すらも不可能と思え……!

朱鷺透・小枝子
夜剣、分るな。奴もまた神に類するモノだ!
ならばまつろわぬを示せ、この弾丸嵐を突き破り、奴を穿て!!
夜剣大蛇【操縦】『神殺蛇行』発動!
【呪詛毒使い】神威破り神殺しの猛毒液を纏い、蛇行疾走!
この世界そのものが、奴の神威そのものだ!!
頭部長身ドリルと胴部内蔵回転刃を振るい回し【武器受け】
弾丸の嵐を弾き『イティハーサ・零號』の機動を【見切り】
放毒砲展開!高圧縮した神殺呪毒の塊を【砲撃】し奴を撃ち落とし、
其処へ、頭部長身ドリルを叩き込む!!
回せ!神を殺す刃を回し殺せ!!奴を殺し壊せ!!!
夜剣ーーー!!!!
メガスラスター【推力移動】護国鉄神零號の装甲を更に深くドリルを押し込み抉り、神殺呪毒を流し込む!!!
弾かれた嵐の行方は誰にも解せない。
林檎の色すらも最早わからず、元より真っ赤と宣言してやれ。
神の真似事をしている爺だ、悪辣と嘲笑を宿している程度の過去だ、ならば『神の類』と認識しても、鵜呑みしても、誰からの文句もあるまい。夜剣、分かるな? 奴も、奴のような渾沌も、盲目とした神に連なる『もの』だ! 故に、まつろわぬを示せ、この弾丸、砲弾の嵐を突き破り、奴の臓物を食い荒らせ! 悔い改めさせる必要などない、冒涜に対しての謝罪など今更だ。まさか、反面教師としての経験が此処で活かされるとは想定外と謂えよう。強き者よ……勇者のことを独楽にしていた者よ……この無念、託しても良いだろうか……。護国鉄神零號の『意志』ではなく『意思』が直接、皺の伸びた脳髄に響き渡る。嗚々! 嗚々! 謂われなくとも『そのつもり』だ。八億の魂の叫びを『ひとつ』に定め、あの耄碌に叩きつけると宜しい――誰の言の葉にも従わぬが、その怨嗟だけは纏ってやろう!
大蛇は――大きな魔は――バレット・サイクロンの暴威を『もの』ともしない。神を殺す為だけに蛇行する
機体は尾を吞まんとする竜を彷彿とさせた。この世界そのものが、この空間そのものが、奴の神威そのものだ! 権能諸共に蹂躙すべく、体内、或いは胎内を胴部に内蔵された
回転刃で傷つけて征け。貴様が何処に
飛翔こうとも、自分が直々に、ヴァルハラとやらに送ってやりましょう! 放毒砲展開! 高圧縮された『神を殺す為の毒の塊』を吐物が如くにブチ撒けよ――撃ち落とすのではない、撃ち落としたのだ! 汝……は……そうか。躊躇せずに、これが、出来るのか。
回せ! 廻せ! 神を殺す刃を廻して殺せ!!! 奴を殺し壊せ!!! 狂ったような雄叫びと共に
頭が
哄笑う。夜剣ーーー
!!!!! 装甲が有ろうと、世界が殻で在ろうと、まったく問題などない。深く深く、
推力で以て、より『芯』へと――
神殺呪毒を流し込むと宜しい。
自分こそ、貴様を殺す為の、壊す為の兵器であります!!!
たとえ自分が壊れても、貴様さえ壊れれば――!
此方の勝利として終え。
成功
🔵🔵🔴
カタリナ・エスペランサ
《鉄壁》強度を確保した《結界術》展開
《第六感+戦闘知識+心眼》存分に活かして銃弾の嵐を《受け流し》対処
声が聞こえた
世界は違えど
闇の救済者はオブリビオンの暴虐に抗う同志を見捨てはしないわ
でも此度に限れば私より先に
貴方の声に気付いた、私より怒っている“もの”が居るの
貴方と違って意思無き兵器、怒りと言っても言葉の綾だけれど
【黒鉄の暴嵐】――戦禍なるもの悉くの終焉を願う最終兵器
歪められた
貴方たちと同質の無念と慟哭を知るもの
鷹を墜とし、大地を砕き、望まぬ傀儡を塵に還す
自らが最後の兵器となるまで最終兵器は止まらない
たとえこの偽りの世界を破壊し尽くそうとも
紛い物の中の紛い物だ。たとえ、力が本物だろうと、精神が劣化していたのならば『紛い物』だ。いや、紛い物よりもひどい『何か』だ。永遠に骨を舐っているだけのロクでもない『痴れ者』であったか。
幾千もの頸をもたげて『敵』を滅せよ。
鉄よりも強度のある『鉄』の作り方については埒外に訊ねてみるのが最適解。展開された結界は最早架空の鉱石が如く。存分に積み上げられた経験の中で『サイクロン』の悪夢を受け流していく。この程度の弾幕であれば、この程度の地獄であれば、何度味わってきた事だろう。それに加えて『あの爺の面』、何度殴ったって治まりそうにない。
正義と正義の衝突こそが、激突こそが『戦争』なので在れば、此度の蠢動はいったい何か。絡み付いてきた嘲笑と侮辱の狭間にて、ああ、正義と正義が
怨嗟を繋ぐ。これは冒涜に対しての怒りだ、これは土足に対しての震えだ、まるで地獄に堕とされなかった罪人どもの訴えである。……声が聞こえた。世界は違えど
闇の救済者はオブリビオンの暴虐に抗う同志を見捨てたりはしないわ。でも、此度に限れば『私』より先に
貴方の声に気づいた。私よりも怒っている、私よりも憤っている『もの』の影と形。……貴方と違って意思無き兵器、この大罪も言葉の綾だけれど。
曰く――戦禍なるもの、その悉くに
終焉を齎さんとする、願いの最終兵器。歪められた
貴方たち、掠奪された
貴方たちと同質の無念と慟哭を知るもの。汝ら、其処までして生命に縋るというのか、諦めないと宣うのか。ええい、ならば、儂が人形を以て、汝らを屈服させてくれる――鷹が嗤ったその須臾に『龍』が啼く。啼いたと同時に落ちた猛禽は、さて、砕かれた大地の底へと墜ちるか。汝……何処までも儂を虚仮にしおって……! なんだ、私が謂う必要もなく、自分が虚仮だってわかってるじゃないの。望まぬ傀儡は塵となり、只、安寧へと還っていくのみ。
最終兵器は止まらない。止まらないし、終わりもしない。
自らが最後の兵器と見做されるまで――たとえ、この偽りの世界を破壊し尽くそうとも。
成功
🔵🔵🔴
卯乃巫・八香
枯れた老害が莫迦なコト言ってる。
勝手に終わりだなんて決めつけるんじゃない。
地上より空中の方が砲撃の嵐は凌ぎやすいと思う。
Cavalierに乗って【空中機動】で敵へ向かう。
砲弾は、進行方向のモノは無尽の風刃で斬り払い、それ以外から飛んでくるのは【オーラ防御】を併用して凌ぐ。
鉄人形も、この砲撃の中じゃそう長くは持たない筈。
邪魔な奴だけ無尽の風刃で斬り飛ばして、幻朧帝への接近を優先。
お前は私の未来に邪魔。殺す理由なんかそれで十分。
もっと未来のことなんか知らない。
さっさと死んじゃえ。
(至近距離まで接近し「偉天」の【切断】と無尽の風刃で攻撃を重ねていく)
幻朧帝イティハーサは不倶戴天としての役割をまっとうしていた。
あらゆる生命を罪と見做し、罰を与えんとする姿。
成程――罪のひとつを量産するマッチポンプと思えた。
滂沱とした戦場に、暴発とした戦禍に、新たな生命が落ちたとして、それを蹂躙しても良いのか否か。膨れ上がった腹部の愛おしさや胎内でもだえる誰かさんに罪などない。そう、当たり前の事にも、在り来たりな事にも『目を瞑って』しまったが故の残酷性だ。枯れた老害が、朽ちた耄碌が、莫迦なコトを言っている……。勝手に終わりだなんて、勝手に無価値だなんて、決めつけるんじゃない。ほう……その年齢でその体躯とは、汝ほどの『おぞましい』生命、易々とは見つけられまい。ひどい煽りだ、ひどい口撃だ、ここまで冒涜された事は『かつてない』程に、と、思えるくらいには――コールドだった脳味噌が刹那だけ『クール』にされてしまったか。無駄なのは『老害』、あなたの方。
弾丸と砲弾の嵐の中、掃除機に跨る姿は
非現実的を極めていた。されど、理には適っている。地上で接近を試みるよりかは『空中』からの方が被弾は少ないだろう。真っ直ぐに額を狙ってくる『もの』には真空を、横っ面を殴ろうとする『もの』には
防御を。汝、これで凌いだつもりか? 儂の埒外性は、ユーベルコードは『まだ』発動してもいないのだ……。能ある鷹は惜しまずに使う、放たれた鉄人形の群れが傲々と特攻を仕掛ける。長くも持たない故の雑な命令だ、こんなもの、嵐よりも赤子に近しい。
お前は私の未来に邪魔だし、猟兵の未来にも邪魔。殺す理由なんかそれで十分。いいや、儂にはわかる。汝、殺す事に『生きて』おるな。これだから生命は度し難い……マッチポンプとは誰のことか。もっと未来のことなんか知らない。それに、なんだか、お前と話をしていると腹が立つ。さっさと死んじゃえ。口をチャック。違う、口から両断だ。重ねて重ねて重ねて、細切れにしても、尚、クールな自分が拭い取れそうにない。
成功
🔵🔵🔴
氷霄・かぐら
うーん、これはこれは…。もうちょっと落ち着いた世界にならなかったのかしら?
まぁ、侵略するためだからこういうのもあり…なのかな?
アームドフォートを防御型に変形させて、イティハーサに一気に近づいていきましょう。
「戦闘演算」で多少は避けるようにするけど、全部には無理だし、防御力を生かしてとにかく突破よ。
上手く近づけたら一撃入れていったん下がるわよ。あ、近くの方が安全層なら何とか留まってみましょうか。
もっとかっこよく出来たらいいのかも知れないけど、ね。
宙へと旅立った者は数知れず、それは、定命だけの閉幕ではない。
星の数ほどの存在が肯定し、新たな世界の誕生を迎え入れた。
あらゆる幸せを否定すると嗤うならば、もう、戦争する他にない。
鳥の囀りよりも、月の嘘吐きな具合よりも、ああ、ひどく騒々しい世界の有り様であった。鉛と鉛が交差すると同時に、何処かで、天地が割れんばかりの砲撃。耳朶の奥を打っ叩かれた気分に陥り、なんとも、改めて戦争の過酷さを思い知らされるばかりか。うーん……これは、これは……。もうちょっと落ち着いた世界にならなかったのかしら? 衆合無めいた『おなじこと』の反芻に辟易としてくる。脳髄を冒してくるかのような、身体を侵してくるかのような沙汰はほんの少しだけ懐かしさに足を突っ込んでいた。まぁ、侵略するためだからこういうのもあり……なのかな? 汝……汝の世界は未だ『健在』と視える。されど、此方で『作ること』も可能かもしれんな。それこそ、病を克服した『生命でないもの』として扱ってやらんこともない。……随分なことを言ってくれるわね、私、あなたみたいな『人』嫌いなのよ。上手にやるつもりはない。一歩一歩、泥を啜るように、這うように。
防御に特化させたアームドフォートを装備し、確実な『あゆみ』を見せつける。多少の弾丸、砲弾は
演算によって避けてはみたが、成程、殆どの絨毯には無意味とも考えられる。やはり此処は『とにかく』の突破がよろしい。ちょっと猪みたいになっちゃうけど、もう、なりふり構ってられないわ。一斉に発射された『此方の弾』、致命には至らずとも入ったのであれば十分だ。ヒット&アウェイこそが戦場の肝と言えよう――もしかして近くの方が安全だったりする? ほう、儂と近接戦をしようと宣うか。もっとかっこよく出来たらいいのかも知れないけど、ね……。
すらりと抜かれた斬霊刀が
眼窩を祓った。
――飛び乗る隙も与えてはならない、縛り付けるかの如くに。
成功
🔵🔵🔴
フランツィスカ・フロイデ
私のUCは非戦闘行為に没頭している間はあらゆる攻撃を遮断する
銃弾の嵐をこれで防ぐ
その行為というのは…
決まっているわ、ぐるぐるバットよ
バットはないから縮めたダンス用の柱を使うけど
転送されたら即、レッツ・ゴー・サイクロンよ!
何者も私の回転を阻めない
🌈を撒き散らしても誰も気にしなさそうな世界だし
それにルールによれば千鳥足の間もぐるぐるバットなのよね
つまり千鳥足で歩く限り私は無敵
勝ったわ
幻朧帝…そんなに穴(右目)をおっ広げて
誘っているのね
堪らない…抱きつくわ
これは戦闘行為じゃない、変態行為よ
そこからは
ピンク色で全身を【捕縛】して
穴に私の硬くて立派なブツ(柱)をブチ込んでやるわ
不朽と呼ぶべきはオマエの精神、不滅と称えるべきはオマエの肉体、では、永劫と認めるべきは果たして何か。それは猟兵、オマエの脳髄に蔓延っている度し難いほどの情念である。何処ぞの拙僧が頭を抱え、何処ぞの僕が羨望する、そんなイメージこそがオマエに相応しいか。私のユーベルコードは、私の埒外性は、非戦闘行為に没頭している間はあらゆる攻撃を遮断する。ほう……では汝、儂の前で、その『方法』とやらを口にしてみせよ。汝が何を『行おうと』儂自らが『それ』を戦闘行為としてくれる。そうね、それを『言わない』のはフェアじゃないし、何より、私の性質上ムリなことよね。決まっているわ……。どのような変態的な行為なのだろうか。老若男女と問わずに『視ている』のであれば、まさか、と、イティハーサが唾を呑んだ刹那――ぐるぐるバットよ。なんとも古典的なズッコケだろうか、幻朧帝も護国鉄神零號も八億の魂も、ひっくり返っての素敵なリアクションだ。
まあ、バットはないから縮めたダンス用の
柱を使うけど。戦場へと身投げし、着地すると同時に
基本姿勢だ。ぐるぐるバット選手も見惚れるほどの完璧な具合である。そのまま叫べよレッツ・ゴー・サイクロン! 何者も私の回転を阻めないし、それは私自身も同じことよね。ぐるぐると、ぐるぐると、艶めかしい肉体が渦を描く。徐々に徐々に重たくなってくる頭が地面とお友達になるのは何秒後か。う……お、思ってたより目が回るし、ほんとうに、気分が……。我慢する必要は無い。何故ならば此処は戦場だ。🌈が、吐物が、散らかっていようとも血肉よりはマシである。……汝、そこから如何にして儂を傷つけるのだ。前後不覚な状態では嵐を避けようが……? 銃弾も砲弾も、目を回している女一匹斃せない。ぐるぐるバットのルール、忘れたわけじゃないわよね? 千鳥足の間も、目を回している限りは『試合の最中』なのよ。つまり千鳥足で歩いている私は無敵。無窮にして無敵。勝ったわ。
……汝。
…………そっちに儂はいないぞ。
………………汝???
ぐだぐだ!!! 欲望の儘にぶん回った結果がこのカオスである! だが、何れ、オマエは歪んだ世界の中、イティハーサのお隣に行き着くだろう! 幻朧帝……そんなに
右目をおっ広げて、誘っているのね。堪らない……。此処にきて変態性の骨頂と謂うワケだ。抱き着いて、ぐったりと、体重を任せてみる。これは戦闘行為じゃない、変態行為よ。レベルがひどく高いのではないか猟兵よ。触手の代わりにピンク色を使ったのなら、愈々、太くて長くて硬いものをぶち込んでやると宜しい。いつかの妄想の再現だ、ただし、相手は死ぬ。
――目潰し!!!
成功
🔵🔵🔴
ツォーナ・ロチェアーダ
ぐるぐるバットで相殺…つまりこの嵐は竜巻の様に渦巻いてるという事でしょうか?
ならば…!
行きますよ、
翠玉瞳の虹光龍!
嵐には逆らわず、逆にそれに乗って飛ぶように!
光速飛行が可能ならこの子ならば、後ろから飛んでくる弾丸は追いつけません!
前に飛んでいる弾丸には自分からぶつかっていく形になるかもしれませんが、それも次元すら裂く程の翼撃で切り裂いてしまえばいい!
勿論包囲なんてさせません!
そうして一番幻朧帝に近づいたタイミングで一気に嵐から離脱し、今度は幻帝的本人に翼撃を叩き込んでやります!
この虹は未来へと繋がる架け橋…ですが貴方にとっては、冥府への架け橋です!
湾曲しているのは空間だ、では、歪曲しているのは何だろうか。
何処に宿っているのかと問うている暇はない。
弾丸と砲弾の嵐――殲機鋼鉄共栄圏において、日常と化したこの混沌は果たして生命を蹂躙するのか否か。幻朧帝イティサーハは堂々と、ハッキリとした言の葉で『是』云々、嗤って魅せたのだが、さて、何処ぞのトンチキの化身はジョークを吐いた。あの嵐はぐるぐるバットで相殺する事が可能なのではないか。ぐるぐるパワーとぐるぐるパワーが衝突したのであれば、ああ、天地には凪が残ってくれる。……つまり、この嵐は、この埒外性は竜巻のようにグルグルと渦巻いてるという事でしょうか? ふと、頭の中に降り立ったアイディア。如何して抗おうとするのか、如何して諦めようとしないのか。あの翁が『そのような』科白を散らかすならば――! 流れに身を任せるかの如くに振る舞ってやるのも悪くはない。まるで開封前の缶詰だ。お安くする為に名を刻まれていない、ブラックボックスの所業。
行きますよ、
翠玉瞳の虹光龍! 超次元の穴より、彼方より、バングルに導かれた神秘と科学の窮極を視よ。光速飛行が可能な『この子』で在るならば、成程、嵐に逆らわず進めば『鉛』も中らない。もう、ボクを捕らえる事はできません。それこそ、ボクが目を回していたって同じ事です! 前からやってきた弾丸や砲弾に対しては次元諸共に
翼撃いでやれば良い。切り裂いて、切り裂いて、永劫のような
楽園の終着点――勿論、包囲なんてさせません! 台風の目だ。生命なき中心にて幻朧帝は悪態を吐く。汝、ひどい有り様ではないか。まさか、其処までの盲目だとは……汝自身にも、誰にも、解せる筈がなかろう!
この虹は未来へと繋がる架け橋……ですが貴方にとっては、冥府への架け橋です! 眼球が蠢いていても不発であれば関係ない。耄碌とした化け物に『醒める』ような一撃を叩き込むと宜しい。靄を晴らすかの如くに――十分な致命として。
成功
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朱鷺透・小枝子
何度でも、何度でもだ。あの創造主に隷属されし魂を、この歪んだ世界から、鉄人形から開放するのに躊躇する理由はない!!
だから!歪んだ世界に、意に添わぬ戦いを強いられた鉄神と、その八億の魂に、お前の憎悪を示せ!!
あの創造主を刻み殺す意志を!!もっと、もっとだ!!!
夜剣大蛇【操縦】『劫火業臨』飛翔【推力移動】
【継戦能力】自己修復霊物質で夜剣大蛇の損傷を修復しながら巨大化。
何処に居ようと関係ない!纏めて刻め!!
【呪詛毒使い】頭部ドリルで、回転する刃で、そののたうつ巨体で、纏う神殺呪毒で、神鷹を、魂縛る鉄人形を、飛翔する鉄人形を【なぎ払い】
飛翔するイティハーサを【第六感】でつけ狙いドリルで【重量攻撃】轢く
不足していると、物足りないと、敵が『そう』嗤うのであれば『おかわり』をくれてやれ。何方が『蹂躙されるべき』なのかを
骸の海に鞭打って教えるのだ。これが六番目の猟兵だ。これが第六猟兵だ。シンプルな感情こそが時に上位の存在を墜とす。
壊せ、壊せ、たとえ愚直だと、莫迦だと、罵られても関係ない。ソイツが文句を垂らしているなら、ソイツが沈黙するまで壊し尽くせば良い。天に在るのか地に在るのか、何方に在ったとしても『神』は『神』だ。遠慮なしに、正気なしに、只、喰らい尽くさんと『する』が良い。何度でも、何度でも、何度でもだ。あの創造主に隷属されし魂を、あの耄碌爺に束縛された魂を、この歪んだ世界から――鉄人形から開放するのに躊躇する理由はない!!! 騒々しいな、汝は。何処まで儂を愚弄すれば気が済むのだ。いや、愚弄する、などと『いう』脳味噌もないと見える。この、盲目を極めた戦場の化身め……。勝手な事を謂われたのならば、勝手な事で返してやれ。どうせソイツは致命を受けた『身』だ。だから……! 歪んだ世界に、意に添わぬ戦いを強いられた鉄神と、その八億の魂に――お前の憎悪を示せ! さあ殺せ、今直ぐに殺せ、殺されてでも殺せ。あの創造主を刻み殺す意志を! もっと、もっとだ!!! 嵐の行方など考えている場合ではない。
蛇行する機械仕掛けは筆舌に尽くし難いほどの『巨大化』を得、只、劫火の底で戯れの時を待つ。削られようと、抉られようと、穿たれようと――霊物質を以て再生し続ける
怪物はいったい何者の為の奔走だろうか。何処に居ようと関係ない! 死んでいようと関係ない! 纏めて刻め!!! 頭部のドリルも回転する刃ものたうつ巨体も、すべては名の通り『まつろわぬ』為。纏い、渦巻いた
神殺呪毒で愈々――神鷹も鉄人形も
幻朧帝も捉えたか。最早『ない』であります! 自分から貴様に対して贈るべきものは『最早ない』だ! 重く重く、狂ったように重たく、枯れ枝のような
諸悪の根源を轢殺して終うと宜しい。
――確かに無念、晴らしたであります!!!
殲機鋼鉄共栄圏――世界が薄れていく。
巨大で強大だった彼が、彼等が、感謝の言葉を残して。
成功
🔵🔵🔴