アポカリプスヘル・アラスカ州北部某所
|黙示録の黄昏《アポカリプスヘル》でも、未だに凍てつく風は吹くか。
否、生命を否んだ後の世界だからこそだろうな。
風に乗りて歩むもの……その落とし子として、オブリビオン・ストーム吹くこの世界の『風』は如何様にして空を跳躍し蹂躙し得るのか。
そして……胎児の中で、更に孕んで落とし子の血は薄く、そして濃くなったか。
歩む死として、ウェンディゴに憑かれた妊婦は憐れな結末を辿った事であろうよ。
我が名を聞くか、六番目の猟兵。
既に界を渡り咲く幻朧桜は、UDCアースでは今は存在しない。
その意味を知るか、かつての二番目から五番目の猟兵の忌み名を知った時と知らぬ意味を知った無知の知の如く。
故に名状しがたきもの、黄衣の王の従者なれど……我が親を認知した者は絶命したか永劫の狂気に陥ったか、或いは生き延び大きな傷を得たか。
六番目の猟兵なら、目視しても後遺症は残らぬだろうが……流石に容易い相手ではない。
邪神の『風』とそこから派生した『吹雪』の権能こそ、歩む死の本領であるが故に。
落とし子たる我は、オブリビオン・ストーム吹く|黙示録の黄昏《アポカリプスヘル》へと『風』に乗って界を渡った。
その意味を、認知せよ六番目の猟兵。
だが、今は……『諸悪の根源』たるイティハーサを対応するのが正しかろう。
その終焉の後、もう一度熟慮すると良い。
成功
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