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帝都櫻大戰⑨〜不思議の地の氷河期女王

#サクラミラージュ #帝都櫻大戰 #第二戦線 #護国鉄神零號 #西のラスボス『アイスエイジクイーン』

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#西のラスボス『アイスエイジクイーン』


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●あらすじ
 不思議の国、アリスラビリンス。
 突如この地にエンシェント・レヰスが舞い降りた。
「我が名は零號。護国鉄神零號……。鋼鉄共栄圏滅びし時に、喪われた全ての魂を搭載して『敵』を倒す者……。」
 その巨体が声を発すると同時に。アリスラビリンスの不思議の国の数々が大量の幻朧桜に覆われる。
「我は今、かつて倒した敵によってオブリビオン化されている……!我が体内に搭載された八億の魂は、オブリビオン化によって邪悪に歪められ始めている……。我は、それを止めることができない……!」

 この護国鉄神零號は己の意志と裏腹にアリスラビリンスの世界をまたにかけ大暴れをしていた。
 次から次へと不思議な国を蹂躙しては、その跡に幻朧桜が咲き誇る。
「心ある者達よ、命ある者達よ、我を倒し、八億の魂に平穏を与えてくれ……。だが、八億の魂を搭載した我は「世界そのもの」。本当に、倒す事ができるのか……!?」

「お〜っほっほ!可能性を投げかけておいて挑発的な疑問形で台詞を終わらせるなんていい度胸ですわね!」
 雪と氷の国に護国鉄神零號がさしかかったその時である。
 下半身に巨大な氷の鎧を身に纏った氷の女王|然《ぜん》とした者が往く手に立ち塞がったのだ。

●氷河期女王 地を駆けろ
「……この者、強い……!」

「お〜っほっほ!妖怪と呼ばれし獣人方と可愛らしいテントの悪魔(?)に連れられて何やら緩めの魔界らしき場所へと招待されたかと思えばこのような巨人と戦う事になりまして何やら切羽詰まった事情を感じ取りましたわ!
 あらあらまだ倒れないでくださいまし気を抜くと私の方が倒れそうですが自己紹介がまだでしてよ!
 ある時は悪魔銀行員……またある時は西のラスボス……その正体は氷河期魔法の使い手アイスエイジクイーンですわ~!」

「むうっ、改めて返そう。我が名は零號。護国鉄神零號……。」
「世界そのものとおっしゃっていましたけど私の氷河期魔法を使えばあっという間に世界など氷に閉ざしてしまえますわ~!それはそれとして初めから凍てついたこの地でこの私にここまで戦える機動性は流石氷河期を1度や2度超えたという人間の魂が8億もあればその生存性も段違いですわね褒めて差し上げますわ!」

 氷河期の力を込めた変幻自在の氷の武器による攻撃で鉄人と打ち合うアイスエイジクイーン。
 見てくれは互角の様でいて、戦場である辺り一面氷の世界には鉄人の足元を中心に徐々に幻朧桜が咲き出し、増殖を続けている。
「このままいけば、我は……否、こうして|戦《いくさ》が長引いている内に我が内部の魂は更にオブリビオンに染まり、この世界に『小鉄神』なる新たな戦力が加算され続けていく。やはりこの者では難しいやも……。」
「あらあらまあ!その様な話を聞いてしまえば私の方も更にダメ押しを加えなければ無作法というものですわね!であればご安心あそばせ。すぐにあなた様を倒す者が異界からやってきてくださいますわ!かつて私を倒した現在の悪魔の王、7thKINGの『猟兵』達がやってきますわ~!」
「……猟、兵……!?」

●グリモアベース
「ふぇあー!みんなー!サクラミラージュで戦争だけど、今回はアリスラビリンスに飛んでもらうわ!」
 帝都櫻大戰と呼ばれる戦争の最中、グリモア猟兵のポーラリア・ベル(冬告精・f06947)は猟兵達をミーティング映像室に集めた。
 彼女の種族はフェアリーの筈だが、今回はでかい氷の鎧に下半身を接続してるゴツいスタイルだ。
「戦ってもらうのはこのでっかい巨人さんだね!」
 桜の木が咲き誇る雪原を背景に巨大な鉄人の映像が映し出される。
「『護国鉄神零號』っていう、昔滅んだ鋼鉄共栄圏っていう所出身の『エンシェント・レヰス』な鉄人さんなんだって!オブリビオンになって、サクラミラージュからアリスラビリンスに渡って、本鉄人の意志と関係なしに世界を滅茶苦茶にしようとしてるみたいなの!」
 鉄人の資料が映し出されると、『世界そのものを相手にするレベルのスペック』『八奥の魂が搭載』等、滅茶苦茶な事が書かれている。

「この鉄人さんと戦って止めて欲しいのだけど、今回は助っ人さんがいるんだ!」
 映像が切り替わる。巨大な鉄人に立ち向かって戦い続けている、巨大な氷の鎧に騎乗した女性の姿が見える。
「『アイスエイジクイーン』さんっていう、氷河期の力を使えるデビルキングワールドの凄いラスボスさんなの!見知った人もいるかしら!なんでかアリスラビリンスに飛んできて、戦闘を手伝ってくれるみたい!」

 そう言ってポーラリアはグリモアを展開し、猟兵達を戦地へと転送していく。
「とりあえず詳しい事は現地で聞くかシンプルにぶん殴って倒しに行って!大変な戦いになるかもだけど、ファイト!だよー!」

●7thKING-ICEAGE Is Coming.
 アリスラビリンス、雪と氷の国。巨大な鉄と氷の巨体が轟音をあげてぶつかり合う。
 護国鉄神零號と絶賛戦闘中のアイスエイジクイーンは、ラスボス的第六感でいよいよ猟兵がやってくる事を察知する。
「お〜っほっほ!どうやら私側の戦力の方が間に合ったようですわね!私は元7thKING候補のデビル、そして西のラスボス……共に戦って頂ける仲間がいればいる程本領を発揮する事をこの場にてお披露目させて頂きますわ~!」
「我を止める為、ここから更に力を出すというのか……!?」
 そう言ってアイスエイジクイーンは光り輝く氷の武器を天にかざし。

「氷河期魔法『アイスエイジ』」

 そう冷たく言い放った瞬間、戦場に、悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪が巻き起こる。
 表面に白い霜を付けながらも耐える鉄人の眼前には。
 アイスエイジクイーンが装備している巨大な氷の鎧が、軍団の如く、無数に生成されていた。


古塔
 古塔マスターです。宜しくお願いします。
 あのデビルキング決定戦から2年経つそうですね。……え、2年?はやくない?
 ともあれ懐かしのあのお方との共闘で鉄人を倒すシナリオです。

●目的
 『護国鉄神零號』を倒す。(1章ボス戦のみ)

●状況
 アリスラビリンスの「雪と氷の国に幻朧桜が咲き誇っている戦場」に転送されます。
 そこでかつての氷河期使いのラスボス、アイスエイジクイーンと護国鉄神零號がいますので、アイスエイジクイーンの力を借りて戦いましょう。
 護国鉄神零號は、「内部に8億の魂が込められたすごく強い鉄人」で、まともに戦うと世界1つの戦力を丸ごと相手にするレベルに強いオブリビオンとなります。

 アイスエイジクイーンは、戦場に降り積もっている不思議な溶けない雪を触媒に、量産型の『絶晶』をその場で創りあげ、貸し出してくれます。
 これに乗って戦う事が可能です。

 『絶晶』はラスボスアーマーみたいなもので、巨大な氷の鎧です。
 騎乗するとこのシナリオのサムネのグリモア猟兵やアイスエイジクイーンみたいな……下半身に巨大な氷の鎧が装着されているみたいな感じになり、凄くパワーアップします!
 具体的には鉄人相手に真正面からぶつかってもいい感じに戦う事が出来ます。

 もちろん自前のアーマーやキャバリア等で戦いに行っても、乗らずに突撃してもOKです。
 アイスエイジクイーンも力を貸してくれます。プレイングで共闘するのも歓迎です!
(どういう方なのかはタグ『#7thKING_WAR』などを参考に)

 ……相手は世界そのものレベルの強さなので、戦う時は世界を滅ぼす勢いでお願いします。

●プレイングボーナス……
 氷の自動鎧「絶晶」のレプリカに乗り込んで戦う/アイスエイジクイーンと協力して戦う。
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第1章 ボス戦 『護国鉄神零號』

POW   :    零式噴進飛翔拳
かつて喰らった「【鋼鉄共栄圏の人々】」の魂を纏い、2倍ダメージ・2回攻撃・自動反撃を有した【ロケットパンチ】を装備する。
SPD   :    八岐大蛇機関砲
【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】を最大レベル秒間連射し続け、攻撃範囲にダメージと制圧効果(脱出・侵入を困難にする)を与える。
WIZ   :    護国熱血破壊砲
装備武器から【護国英霊波導砲】を発射する。自身の【放熱装置】削減量に応じ、威力・速度・発射数が増加する。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。

逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
ちゃんと説明は聞いてマシタヨ?(地の文と目を合わせない)

戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)


日下・彼方(サポート)
人間のUDCエージェント × 月のエアライダーの女です

戦闘での役割はレガリアスシューズを使っての空中戦、
影の狼を使役して斥候・偵察ができます
武器は通常大型ナイフを使用しますが
強敵には太刀・槍を持ち出す事もあります

普段は(私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
機嫌が悪いと (私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)

性格は受けた仕事はキッチリこなす仕事人のような感じです
仕事から抜けると一転惚けた風になります

ユーベルコードは必要に応じて、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


リヴィア・ハルフェニア(サポート)
ミレナリィドールのシンフォニアであり精霊術士。

普段は「女性的(澄んだ・穏やか)私、~君、~さん、ね、わ、~よ、~の?」
敵には「男性寄り(凛とした)私、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?」
※場合によっては敵にも普段の口調で話す。

UCや技能はその時に使える物を選び使用。 
他人への迷惑行為や公序良俗に反する事はしません。

【戦闘】
後方で攻撃とサポートどちらも可能だか、仲間がいる場合はサポート優先。

永く生き嘗て国の守護者であったので、敵に油断や動揺もしないが敵に慈悲は与える事はある。

【行動】
敵や戦場の情報収集をしつつ、冷静に行動。

あとはおまかせ。

・アドリブ連携歓迎/色欲NG
 



●POW SPD WIZ
 この場に集まった3人の猟兵は、状況を把握するや絶晶に乗り込んだ。
 絶晶は騎乗直後に氷の力を発揮し、それぞれの猟兵の持つ武器やユーベルコードを、溶けない氷で創造する。
「それじゃ行きますか。」
 城田・紗希(人間の探索者・f01927)の絶晶には大量の暗器が自動鎧の中に仕込まれ。
「ああ、これもバイトなんだね。」
 日下・彼方(舞う灰の追跡者・f14654)は片手にナイフ、背中に太刀が生み出され。
「私の武器は……そうか。いえ、そうですね。救いましょう。あの鉄人を」
 リヴィア・ハルフェニア(歌紡ぎ精霊と心通わす人形姫・f09686)の絶晶、その周囲にはスピーカーやパイプオルガン、鍵盤等の音響機器が氷を素材に創り出された。

『おお、お前達が我を……止められるのか……!』

 理性が崩れつつある鉄人が、吹雪の中、迫る。
「それなりに寒いけどこのごつい鎧に接続されてるせいか、何か大丈夫っぽいな……。」
 紗希がまず一番に飛び出した。
『おおおぉおお!!』
 鉄人と真っ向から絶晶の巨体がかち合う。
 ぎり、ぎり、と巨椀で押しあった後、鉄人はその身に籠った人々の魂の力をみなぎらせ、オーラを纏うと、分身でも起こしたかのような2連撃攻撃のラッシュを放つ。
「おっと、私どちらかと言えば早業の方が得意なんだよね」
 絶晶の中から展開して放つ巨大な氷の暗器で、猛烈なパンチを、逸らす。逸らす。
『ぬおおぉおお!』
 鉄人は返し刃に放ってきた紗希の暗器を裏拳ではじくと距離を取り、その隙を突くかのようなロケットパンチを放つ。
「おおっと、ロケットパンチとか浪漫な武器だね。その武器頂くねー?」
 絶晶の中にまだ仕込んでいた鎖の暗器をロケットパンチに放った紗希。
 氷の鎖はロケットパンチを絡めとり、そのまま大振りにジャイアントスイングで降り回し……鉄人に叩き込んだ!
『ぬ、ぐううぅう!!』

「じゃ、このまま畳みかけさせてもら……おっと」
 そのまま突撃しようとする紗希の目前に突如、八岐大蛇の如き、汚れた魂で作られた4本の龍の首が飛び出て来る。
 龍の首から機関砲が一斉掃射だ!
 飛び退いた紗希。この乱射はどうやら制圧射撃の様で、あまりにも膨大な銃弾の壁が猟兵達をその場に釘付けにする。
「私に任せて。『出てこい、お待ちかねの狩りの時間だ。』」
 次いで現れた彼方がユーベルコードを発動する。
 彼方は足元の影から無数の狼の群れを召喚し、機関砲へと突撃させる。
「あの蛇、かみ砕いておいで」
 機関砲は大量の弾幕を以て、影の狼を撃ち貫き、破壊する。破壊する。
 しかし影の狼は一向に減らず、これもまた無数ともいえる程の数で機関砲に対抗するではないか。
 時が経つにつれ、鉄人の影からも這い上がる様に影の狼が昇ってきた。
『なにっ、これは……!』
 遂に鉄人の身体に取り着いてきた狼達が、龍型機関砲の喉首を噛み砕き、破砕していく!
「よし、そのコアっぽい所、ちょっと砕いてみますか。」
 襲い掛かる銃弾を最低限ナイフではじいていた彼方は、武器を太刀に持ち替えて、鉄人に切迫する。

『まだだ……!我に貼必殺の『護国熱血破壊砲』が!』
 彼方と共に紗希が鉄人に飛び込む。
 だが鉄人の腹のコアらしき部分が光り輝くと、異常な程の熱を帯び、必殺の砲台を作り出す。
『ぬぅおおぉお!!』
「う」「わっ!」
 紗希と彼方が、鉄人から放たれる必殺の極太波動砲のビヰムの直撃を受ける!
 絶晶で咄嗟にガードするも、溶けないと謳われたその氷の鎧が溶けて破砕しようとする。
「―――♩」
 その時、後方から美しい歌声が流れて来る。
 リヴィアが音響機器を使って、歌を歌っていた。
 その歌声は可能性の歌。
 幻想的で麗しき音色が、この場の理不尽な力に抗う可能性を生み出していく。
 焼け、溶け、破砕しようとしていた紗希と彼方とその鎧の傷が、たちまち癒えていく。
 紗希と彼方は、歌の光に包まれて、放たれ続ける護国熱血破壊砲に、真っ向から……足を踏み入れ、進み始めたではないか!
『何っ……!?』
 護国熱血破壊砲によって焼けた部分から治っていく身体をそのまま突撃し、8億の力の奔流に逆らう2人の猟兵は、そのまま鉄人の懐に潜り込み……!
 彼方が太刀で射出口、鉄人の腹を突き刺し捌く!
『まさか……!』
 紗希が無数の暗器で鉄人を絡め取り、その全身を解体せんと斬り裂いた!
『本当に君達は、我を……倒せるのか……!』

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

朱鷺透・小枝子
アイスエイジクイーン殿が生命凍てつかせる氷河期魔法!
その具現たる氷の自動鎧!!そして、神を殺す兵器!!

自動鎧「絶晶」に乗り込み【操縦】
『破壊侵撃』発動!夜剣大蛇へ【闘争心】を注ぎ込み|機械穿孔鎚《ドリルハンマー》へと変形!「絶晶」で掴む!!

全て揃えば!!神を、世界を壊せぬ道理などない!!!
さぁアイスエイジクイーン殿!我らが悪を、暴威を示しましょうぞ!!

アイスエイジクイーン殿と共闘し【継戦能力】共に猛攻をしのぎ
アイスエイジクイーン殿の槍で【急所突き】から【早業】
【推力移動】機械穿孔鎚メガスラスター展開!
「絶晶」の【怪力】で振るい、スラスター推力の勢いを載せ『護国鉄神零號』の装甲を穿ちねじり壊す!



●パワードリルプレイ
「アイスエイジクイーン殿が生命凍てつかせる氷河期魔法!その具現たる氷の自動鎧!!そして、神を殺す兵器!!」
 朱鷺透・小枝子(|亡国の戦塵《ジカクナキアクリョウ》・f29924)がドリルワーム型のキャバリアに乗り込んだまま絶晶に乗り込んだ。
「|破壊侵撃《キャバリア・デストラクション》発動!壊せ!」
 夜剣大蛇と呼ばれるそのキャバリアが頭部に着いた絶晶が絶叫の如き轟音を鳴らす。
「|機械穿孔鎚《ドリルハンマー》ァァァァァ!!!」
 その頭部を絶晶の巨椀で引き抜くと巨大なドリルハンマーとなった。

「全て揃えば!!神を、世界を壊せぬ道理などない!!!さぁアイスエイジクイーン殿!我らが悪を、暴威を示しましょうぞ!!」
「お~っほっほっほ!巨神を貫くいい槍になりましたわね!行きましてよ~!」
 アイスエイジクイーンはこの異形も普通に許容する。そういうのがいっぱいいるデビルキングワールド出身だからだ。据わっている。
『ぬおおおおおっ!』
 鉄人とドリルと、横から迫るアイスエイジクイーンの氷武器が打ち合う。
 素早い一撃を何度も繰り返すが、鉄人も負けずに弾いていく。
 鉄人の零式噴進飛翔拳は素早いのだ。そして素手なので小回りも効く。

「まだであります!夜剣大蛇は穿孔力。隙を見せた所を貫くであります!」
「お~っほっほっほ!でしたら作らせていきますわ!」
 アイスエイジクイーンが氷河期魔法で氷河の如き凍てつく洪水を放つと、一瞬だが鉄人の動きが凍る。
「『壊せ!』」
 小枝子のドリルが鉄人を貫こうとする。
『ぬおおおおお!』
 鉄人はここぞとばかりにロケットパンチを放った。
 ドリルとロケットパンチが閃光を放って相殺されていく。
 ……否。
「メガスラスター展開!」
 そこから更にブースターを展開。
 まるで地球のマントルを貫かんほどの推力を発揮し、強引に鉄人に押し込もうとする!
「おおおおおおおっ!!」
 小枝子の声と共に絶晶が応え、抱え込むようにドリルハンマーを構えて、更なる暴力の押し込みをかますと。
 ロケットパンチが逆に鉄人の腕へと押し込まれ……そのまま鉄人を貫いたのだった!
『こ、これは……!』
 貫く巨大ドリルの衝撃に、鉄人は大きなダメージを喰らうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミーガン・クイン
 はぁ、さむさむ…。
ベルの依頼は大体寒いのだから、いい加減ちゃんとした防寒具を拵えないとだめよねぇ。

 この鉄巨人が相手なのね。
世界そのものとか、8億の魂を内包しているとか、きゅん♡とさせてくれるワードばっかりね♪
ま、倒さなきゃいけないなら、倒すわね。

 それにしても。
また会うことになるなんて思ってもなかったわねぇ。
とてもエキサイトしたからよく覚えてるわぁ。

一緒に戦ってくれるのよね、アイスエイジクイーン?

 レプリカの絶晶に乗り込んで戦いましょう。
そして、世界を相手にするには大きな存在にならなきゃね♡
私とクイーンを【UC:拡大魔法・重】+【UC:拡大魔法】で巨大化させるわ。
「もーっと♡ おおきくなぁれ♪」
これが本当の巨大化よねぇ♪
あの時のマンションダンジョンみたいに、ド派手に【蹂躙】してしまいましょう♡



●巨大魔女と巨大女王
「はぁ、さむさむ…。」
 スタイル抜群のサキュバスの女性、ミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)が、雪と桜の地に降り立つや、白い吐息を吐いて手を擦った。
「ベルの依頼は大体寒いのだから、いい加減ちゃんとした防寒具を拵えないとだめよねぇ。」
 ミーガンは息を整えると、目の前で地響きを立てて襲い掛からんとする巨大な鉄人を見やる。

「この鉄巨人が相手なのね。」
「それにしても……世界そのものとか、8億の魂を内包しているとか、きゅん♡とさせてくれるワードばっかりね♪……ま、倒さなきゃいけないなら、倒すわね。」
 ミーガンは身をぞくぞくとさせて、意気揚々に絶晶に搭乗した。

 その横で同目線に映るアイスエイジクイーンを見た。
「御機嫌いかが?また会うことになるなんて思ってもなかったわねぇ。」
「お~っほっほっほ!貴方様はあの時の巨大化合戦の方ですわね!こんな所でお会いできるとは感無量ですわ!」
「とてもエキサイトしたからよく覚えてるわぁ。……ぷしっ!」
「あらあら寒さにまだ耐性が無いのかしら!ですが絶晶に乗っていれば氷河期魔法と同調しその内寒さなど堪える事も無くなりますわ~!」

「一緒に戦ってくれるのよね、アイスエイジクイーン?」
「お~っほっほっほ!今回は特別な絶滅悪魔軍団をご用意しておりませんので、あの時みたいに巨大化や仮面を付ける等は出来ませんが――」
「その辺りは大丈夫。私がとぉっても大きくしてあげるわぁ♪」

 そう言ってミーガンは自身の魔法をかける。
 ミーガン本人だけでなく、アイスエイジクイーンにもだ。
「世界を相手にするには大きな存在にならなきゃね♡|拡大魔法・重《マキシマムスペル・オーバーラップ》」
 ずん、ずん、と。
「もーっと♡ おおきくなぁれ♪」
「……あら、あらあらあら」
 どんどんと……それはアイスエイジクイーンとミーガンを巨大化させていき。
「もーっと♡ もーっと♡」
 その内鉄人をも軽く超え。
「もーっと♡ もーっと♡」
 数分後にはアリスラビリンスの国々が見渡せる程、とてつもなく巨大な姿となった。
「世界を滅ぼすくらいでやっちゃわないといけないとか言うからちょっと本気を出すわぁ♡これが本当の巨大化よねぇ♪」

『お……おぉ……ぉ……!?』
 鉄人が、|見上げた《・・・・》。
 自身が幻朧桜に変えた世界などちっぽけであったかのように。
 小さな箱の庭を覗く少女の様な嬉々とした顔をした、ミーガンと、アイスエイジクイーンの、巨大な顔が、鉄人の見上げた目線の先に居た。

「あの時のマンションダンジョンみたいに、ド派手に『蹂躙』してしまいましょう♡」


 鉄人が背中から大蛇の機銃を展開する。
 ミーガンがぎゅっとそれをつまむと、一瞬で機銃群は破砕した。
 アイスエイジクイーンが鉄人を地面ごと掬う。
 鉄人は今や掌の上のフィギュアの様だ。
 ミーガンが鉄人をデコピンする。
 ただのデコピンの筈が、凄まじい衝撃を以てよろける。
 その瞬間、掌の下を見やる。
 アリスラビリンスの国々が見えた。
 自身がたった今蹂躙しようとしていた氷雪国だけでなく、アリスラビリンスの色とりどりの国々が。
 ――今、鉄人は遥か天空に持ち上げられたのだと、理解した。

「さぁ♡キャッチボール行くわよぉ♪」
 アリスラビリンスの、桜咲き誇る雪と氷の国、を中心に。
 ミーガンがアイスエイジクイーンから渡された鉄人を空へとぶん投げる。
「お~っほっほっほ!跳ね飛ばして差し上げますわ!」
 アイスエイジクイーンはそれを絶晶の平手打ちで勢いよくミーガンへと返す。
 その際の衝撃で身体がへしゃげる鉄人。
『ぬ、ぬううぅぅぅぅ!!』
 幾度も幾度も、平手打ちによる投擲で、玩具の様に弄ばれる鉄人。
 これが世界そのものの成れの果てなのか。
 世界よりも巨大な姿になれば、世界をも蹂躙できるのだ。
「ホォムランといきますわー!」
 幾度目かの投擲に、アイスエイジクイーンが自身の武器をバットにして絶晶でフルスイングする。
 吹き飛ぶ鉄人。
 それをずしん、ずしぃんとアリスラビリンスの国々をまたいで絶晶に乗ったミーガンが吹き飛んだ鉄人をその手に収めた。

「まぁだまだ。次は潰れてみる?」
 鉄人がミーガンの手から(わざと)こぼされると、地に落ちた鉄人に追い打ちの足が迫り、潰す。
「あぁら、ちょっと失礼しますわ!」
 足をどけた直後からアイスエイジクイーンの尻が迫り、更に大地が轟音をあげて鉄人を打ち潰した。

『わ、我が、我が……このような力で……!』
 巨大な魔女と巨大な女王に、鉄人は幾度も幾度も、圧倒的に潰された。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルミナ・アンヘルマリン
アドリブ歓迎です
ーーーーーーーーーーーー
「私の全てを武器に!」
ユーベルコードに頼ります
ユーベルコードを用いて敵を魂を胎内に取り込もうとします
ーーーーーーーーーー
極端なスタイルの持ち主で特に胸は胴体の半分以上を占めています
自分の美貌に絶対の自信を抱いています。

ユーベルコードの「ミスリル」は純粋な魔力の収束に依る光線、或いは敵の魔力等の「力」を吸収します
使用の際その力に応じて妊婦化、或いは更に腹を膨らませます
当然ながら使用によっては老化、或いは裂けて死亡します



●小玉鼠(人間大・世界規模)
「ああ、寒い……でもこの地に咲き誇る桜は綺麗ですね。敵の影響によるものでなければ。」
 女性にとって寒さは天敵だ。肌は痛み、体長は崩しやすくなる。
 ルミナ・アンヘルマリン(アリス適合者のアリスナイト・f30601)は薄着でやってきた事を少々後悔しながらも今回の敵である鉄人に駆け込んだ。

 ルミナは胴体の半分以上が胸という巨大な胸を持つ。
 彼女が絶晶に乗ったならば色々とバランスが取れるかとは思うが今回はそのままいった。
「私の全てを武器に!」
 ルミナはユーベルコードを発動。
 ミスリルの光を身体の中からはじけだす魔法金属によって光線として撃ち出した。

 それが闊歩している鉄人の足に命中すると。
『こ、これは……まさか、我の魂を吸っている……のか……!?』
 鉄人の原動力は機体内にある魂だ。
 その魂を全部吸い出せば確かに倒す事が可能そうである。

 ――恐らく、本日のルミナは自爆特攻なのだろう。

「あっ、ああっ、あああっ、あああああっ!!」
 ルミナの胎が膨れ上がる。
 膨張する。
 金属の制御を以て、人の容量を遥かに超えて大きくなる。
 今回対峙している鉄人の中にある魂、その数八億。
 使用の代償によって妊婦の如く腹を膨らませるのがルミナの特徴。
 相手の力……即ち魂を吸い上げ、吸い上げ、胎に入れる。胎に入る。
 どんどんどんどん、ボコォボゴォと、風船よりもオーバーな程に大きく膨らんでいく。

『や、やめろ……!我が体内の八億の魂を……!』
 目から光が失われていく中、鉄人は四連機関砲を肩から放った!
 その時には既に、六億もの魂を吸い込んで、世界そのものかという程にぎちぎちに膨れ上がった腹を上にして、生死を彷徨うかの様な最悪の顔をして滝のような汗を流しながらルミナは仰向けに倒れていた。
 それでもミスリルの光線は続けていたが――。

「あっ、ああっ!やめて!やめてっ!」
 凄まじい弾幕。キャバリアをも軽く撃沈する猛烈な四連銃弾。
 ルミナが機関砲の直撃を腹にぶち込まれると、その腹は遂に破裂を迎える。
「『ああっ!破れる!!』」
 内側に魔法金属の膜を施して耐えていた腹がついに爆発した。
 
 ぶしゃあ、と。
 世界全土を覆うかのような大量の血が。
 世界そのものにかつて住んでいたかのような六億もの魂の光が。
 ルミナの腹から一斉に解放され、アリスラビリンスの国に勢いよく散っていく。

『あ、ぐ……何という……娘だ……』
 鉄人は膝をついた。
 世界に血と魂の雨が降り続ける。
 雪原と桜もまた、一面真っ赤に光り輝いた。
 散った六億の魂は、時間と共にやがて鉄人の中へと再び還っていく事だろう。

 この直後のルミナの容態について、ここではあえて記載しない。
 彼女は命を限界まで散らしたため、グリモアベースに即時送還される事となったようだ。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

四王天・燦
女王様と共闘の日が来るとはね
恰好よーく自動鎧『雷晶』で肩を並べるぜ

正面はお任せあれ
雷晶版な神鳴を手に鉄神と殴り合う
波動砲の発射口を探り発射の瞬間を見切って体当たりで射線をずらして無駄撃ちさせてやる
廃熱中にクイーンの氷河期魔法による熱衝撃でダメージを与える寸法よ

勝負の波動砲に打って出てきたら、グラップルでしがみつくよ
雷晶は修理すりゃあ問題ない…爆散前に緊急脱出して爆風に乗ってクイーンの絶晶に相乗りしちゃうぜ

可愛いね女王様。身を寄せるも色気は後回しだ
絶晶の力を借りて【夢幻氷棺】とディノホロボシータの同時撃ちで鉄神を氷結粉砕してやらあ

八億の魂に祈りを捧げ
クイーンには感謝とまた遊びに行くと笑いかけるぜ



●氷雷女狐 氷河期の地にて
「女王様と共闘の日が来るとはね」
 メルヘンな雪原の世界に、絶晶を押しのけてやってきた巨大自動鎧があった。
 それは自作の自動鎧……キャバリアを改造して作られた、紫電水晶の『雷晶』。
 その雷晶、今現在は絶晶と肩を並べている程には大きい。
 搭乗者は四王天・燦(|月夜の翼《ルナ・ウォーカー》・f04448)だ。
「この日が来るなんて思っても無かったけど、恰好よーく自動鎧『雷晶』で肩を並べるぜ」
「お~っほっほっほ!久方ぶりですわね!貴女は良くいらしていた猟兵の一人故それなりに覚えていますわ!信頼できる方というのはそれだけ頼りになるという事!行きますわよ!」
「言ってくれるねぇ。嬉しい、ぜっ!」
 燦とアイスエイジクイーン、紫と青の自動鎧が鉄人に向けて駆ける。

『ぬうっ、来るか……!』
 鉄人は零式噴進飛翔拳の構えだ!
「正面はお任せあれ。雷神疾走!」
 雷晶から抜いた巨大な刀剣『神鳴』の斬撃が光の様に走り、鉄人を打ち捉える!
 鈍い音が幾度も雪原に跳ね返り、火花を散らす。
 幾度目かの打ち据えの後、鉄人が跳ぶ!

『行くぞ、必殺『護国熱血破壊砲』!』
 胸のコアから必殺の光が充填され、今まさに飛び上がり時の鉄拳にて弾かれ隙が出来た燦に襲い掛からんと……!
「その攻撃、待ってたぜ!ここだ!」
 燦は雷晶の刀を持ってない方の腕で鉄人の足を掴み、射出口を逸らす。
 瞬間、疾った閃光が、雷晶の横をかすめて焼いた。
「アイスエイジクイーン!頼むぜ!」
「お~っほっほっほ!今でしてよ!」
 凄まじい猛吹雪を凝縮させたまるで冷凍光線の様な巨大な光の帯が、護国熱血破壊砲を放った鉄人の横から飛来する!
『ぬおおおおおぉ!?』
 鉄人のコア部分、護国熱血破壊砲の射出口が凍結!
 それどころか寒波が世界を侵食するかの如くバキバキと氷が侵食し、鉄人を巨大な氷像にせんとしていく。
「お~っほっほっほ!排熱の手間を省かせて頂きましたわ~!」
 鉄人の必殺技、護国英霊波導砲は、放熱装置をシャットして熱を帯びれば帯びる程強くなる超兵器である。
 それを氷河期魔法で凍らせてしまえば必然的に熱が上がらない。何であれば破壊砲自体の熱も発現できずに封じる事が出来るのだ。

「畳みかけるぜえっ!」
 そのまま燦とアイスエイジクイーンが、自動鎧を巧みに操り、巻き起こす雷と吹雪の嵐の中で幾度も鉄人を打ち据える。
「絶極双晶舞ならぬ絶雷双晶舞ですわ~!」

 刀と、メイスに変えた氷の武器が、舞う様にして鉄人に乱舞を撃ち込む。
 電撃を帯びた所からどんどん鉄人が凍り付いていく。
「このままサクラミラージュに送還して新しい氷のオブジェにしてやるぜ」
「お~っほっほっほ!デビルキングワールドにて設計図を取り絶晶の新しい改造パーツ資料にしても宜しくてよ!」
 言いたい放題の二人に、鉄人の身体は……氷をも溶かす程の蒸気と熱を発揮した!
『限界突破開始。八億の魂をも燃やさん程の熱を以て、起死回生を図らせてもらう!』
 凄まじい蒸気と熱の渦がそのまま嵐となり、燦とアイスエイジクイーンの嵐をも吹き飛ばす!
 その隙に今ひとたびの、必殺の護国熱血破壊砲がその口を開いた……それだけではない!チャージをしたまま特攻を仕掛けてきたのだ!
「うおおっ!?」
 狙いは燦!凄まじい鉄人の歩みにより、強引に組み付いてくる!
 雷晶にグラップルにて組み付いたまま、射出口を雷晶越しにアイスエイジクイーンの絶晶に向けようとする……!
「まあっ――私ごと狙って一石二鳥を投じるつもりですわね!?」
「ま、任せてくれ……ちょっとそこで構えていてくれっー!」
 すると燦は雷晶の出力をオーバードライブさせた。
 雷晶の紫電水晶のボディがたいそう強く光り輝くのと、鉄人渾身の護国熱血破壊砲が放たれるのは同時だった。
『発射!』
 雷晶のエネルギーと鉄人のエネルギーがぶつかり合い、辺り一面の幻朧桜が吹き飛んでいく。
 そして雷晶は凄まじい熱の光によって盛大に爆散し……。

「捨て身の自爆、しかとこの目に凍てつかせまし……あら……お~っほっほっほ!しぶといですわね!掴みますわよ!」
 雷晶から飛来する影。
 燦だ。
 アイスエイジクイーンは絶晶による巨大な腕の上に燦を乗せようとし――。
「よっと。わるいね。相乗りするぜ。」
 なんとアイスエイジクイーンの騎乗部の隣に着地し、そのままぎゅうとアイスエイジクイーンの絶晶に入り込んだではないか。
「まあ!大胆な事を!」
「可愛いね女王様」
「美しいかワルいと言って下さった方が株が上がりましたのに」
「手厳しいや」
 燦が微笑み、アイスエイジクイーンも微笑む。
 この鎧に乗り込んだ以上、何をすべきかは分かるはずだ。

「それじゃあ色気は後回しだ!借りるぜ!絶晶!」
「お~っほっほっほ!」アイスエイジクイーンの高笑いが耳元に響く。
「7thKINGの力がこの鎧に備わったと考えれば悪魔にデビル金棒ですわ!あの鉄人とはここで決着をつけますわよ一気に終焉という名の氷河期に落とし込んであげますわ~!」
「その意気だぜ!」
『一機落としたがまだ来るか、猟兵……!』
 核とする魂に極限まで熱を込め、鉄人が絶晶に飛び込む。
「「ふっ……!」」
 2人の乗った絶晶は息吹を吹きつけるように、先程のお返しの様な凄まじい冷気の風を放ち、鉄人を跳ねのける。
 怯んだ鉄人に対して冷気が集まる。アイスエイジクイーンと燦が、極限まで凍てつく氷河期魔法を詠唱している……!
「御狐・燦が命ず。符よ、絶対零度の呪縛をもって彼の者を捕えろ!」
「あらゆる生命は是にて終焉に導かれる――滅びの根源の全てをこの場に!」
「合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』!「with|符術"夢幻氷棺"《アイスエイジ・コフィン》!」」

 超巨大な鉄人に、絶対零度の猛吹雪と寒波。
 そして瞬く間に夢幻を観るかのような氷の棺が形成されていく。
『こ、れは……!……そうか……我は……こう……して……』
 鉄人の身体が凍っていく。
 この氷河期魔法は燦の力が乗り、凍るだけに留まらず辺り一面の生命と結びつき連鎖的に凍り付き、その動きを永劫と停止する。
 つまり鉄人の身体にある八億の魂が、次々と氷の中に閉じ込められ、閉ざされていくのだ。

『………………………………………………』

 完全に氷漬けとなって、寒波の中その場に停止した鉄人。
 辺り一面の桜も、吹き飛ばされた上で氷となっている。
 荒廃とした滅び、氷河期の到来である。


 こうして完全に凍てつき、遂に活動を停止し、その場で鉄人は崩れ落ちた。
 猟兵達はやったのだ。

「……南無三。」
 燦はそうして散って言った八億の魂に祈りを捧げた。

 祈りを終えた後にて。
「お~っほっほっほ!お疲れ様ですわ!しかしまだ次がある模様。私はこれで帰りますけども気を抜いては行けません事よ!」
「おう、ありがとな。感謝だぜ!またどこかで戦う機会があったら遊びに行くぜ」
「お~っほっほっほ!中々時間は作れませんがごひいきに。7thKING様方、無事に帰還する事を祈ってますわ~!」
 笑みをかけた燦に対してアイスエイジクイーンが言うや、猟兵達は一時グリモアベースに帰還する。
 ここから続く更なる戦いへ身を投じる為に……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月24日


挿絵イラスト